JP2015035904A - サーモスイッチ付過負荷保護装置及び冷媒圧縮機 - Google Patents

サーモスイッチ付過負荷保護装置及び冷媒圧縮機 Download PDF

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武美 多田
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武美 多田
啓愛 鈴木
Hiroyoshi Suzuki
啓愛 鈴木
正彦 新野
Masahiko Shinno
正彦 新野
克之 深尾
Katsuyuki Fukao
克之 深尾
敏男 岩田
Toshio Iwata
敏男 岩田
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【課題】モータ起動時の動作の信頼性に優れるサーモスイッチ付過負荷保護装置及び冷媒圧縮機を提供する。
【解決手段】バイメタルスイッチ51および加熱ヒータ52を有する過負荷保護装置50と、サーモスイッチ41および補助正特性サーミスタ42を有する補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と、を備え、サーモスイッチ41は、熱応動するサーモスイッチ素子41aと、サーモスイッチ素子41aを収容するとともにサーモスイッチ素子41aの電極を兼ねた金属ケース80と、を有し、補助正特性サーミスタ42は、金属ケース80の近傍に配設され、過負荷保護装置50の樹脂ケース55と、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の樹脂ケース46とが、一体に形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータに使用されるサーモスイッチ付過負荷保護装置及び該サーモスイッチ付過負荷保護装置を備えるモータを搭載する冷媒圧縮機に関する。
従来、冷媒圧縮機のモータを起動させる補助装置としては、正特性(PTC;Positive Temperature Coefficient)サーミスタが知られている。正特性サーミスタを用いたモータの起動回路について、図10を用いて説明する。図10は、従来のモータの起動回路101を示す回路図である。
この起動回路101は、正特性サーミスタ121を単相誘導電動機であるモータ111の起動巻線(補助巻線)Sに直列に接続し、この起動巻線Sと運転巻線(主巻線)Mとの共通端子Cに過負荷保護装置150を接続している。
このような起動回路101においては、モータ111を起動させる際に、単相交流電源160から正特性サーミスタ121を介して起動巻線Sに電力が供給される。その後、正特性サーミスタ121はその通電により発熱することで、内部抵抗が上昇していく。そして、モータ111の起動後、正特性サーミスタ121の内部抵抗が上昇することで起動巻線Sを流れる電流は小さくなっていく。その一方で、モータ111は、単相交流電源160から運転巻線Mに電力が供給されることにより定常状態で運転されることとなる。なお、過負荷保護装置150は、モータ111がオーバーロードの状態になると、加熱ヒータ152の熱でバイメタルスイッチ151が開くことでモータ111を停止するようになっている。
しかしながら、このような起動回路101においては、モータ111の起動後の定常運転時においても、正特性サーミスタ121の発熱により数ワット(W)の電力が無駄に消費されることとなる。そこで、従来、モータの起動後に正特性サーミスタで消費される無駄な電力を削減する方法が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1(特開2006−60992号公報)には、モータの起動時に動作する補助コイル(補助巻線)とモータの定常回転駆動を行う主コイル(主巻線)とを備えたモータ駆動回路に組み込まれる単相誘導モータの起動回路であって、前記補助コイルに直列に接続されるモータ起動用正特性サーミスタおよびトライアックと、前記モータ起動用正特性サーミスタに並列に接続されるとともに、その一方の端子が前記トライアックのゲート端子に接続されるトライアック制御用正特性サーミスタとを備える単相誘導モータの起動回路が開示されている。
この単相誘導モータの起動回路によれば、モータの起動後に、トライアック制御用正特性サーミスタによってオフされたトライアックがモータ起動用正特性サーミスタへの電流を遮断するようになっている。その結果、この単相誘導モータの起動回路によれば、モータの起動後におけるモータ起動用正特性サーミスタの電力消費を低減することができる。
また、特許文献2(特公昭61−32916号公報)には、補助巻線回路に設けた正特性サーミスタのスイッチ作用によりモータの補助巻線に起動電流を流すとともに上記モータに流れる過電流をオーバロードリレー(過負荷保護装置)により遮断するモータ起動装置において、補助巻線回路に上記起動電流を遮断するバイメタルスイッチ(サーモスイッチ)を設け、上記バイメタルスイッチがモータの起動完了時には正特性サーミスタと上記オーバロードリレーのバイメタルを加熱する加熱ヒータの双方の熱を受けてオフとなり、モータの起動完了後は上記加熱ヒータの熱でオフを維持するようにしたことを特徴とするモータ起動装置が開示されている。
このモータ起動装置によれば、正特性サーミスタとオーバロードリレー(過負荷保護装置)をユニット化し、オーバロードリレー(過負荷保護装置)を構成する加熱ヒータの熱によってバイメタルスイッチ(サーモスイッチ)が開いてモータへの起動電流が遮断されるようになっている。そして、起動電流が遮断されることで正特性サーミスタの発熱が中断された後は、加熱ヒータの熱でサーモスイッチのオフ状態が維持されるようになっている。
また、特許文献3(特開2013−30319号公報)には、モータの電源線に直列に配設されるバイメタルスイッチ及び加熱ヒータを樹脂ケース内に収容して構成される過負荷保護装置と、前記加熱ヒータによる熱応動で、モータ起動用の正特性サーミスタに流れる電流をモータの起動後に遮断するサーモスイッチと、を有するサーモスイッチ付過負荷保護装置であって、前記サーモスイッチは、熱応動するサーモスイッチ素子と、このサーモスイッチ素子を収容する金属ケースと、を備え、前記過負荷保護装置と前記サーモスイッチとが一体となるように形成されると共に、前記加熱ヒータと前記サーモスイッチ素子とが前記樹脂ケース及び前記金属ケースを介して熱的に接続されていることを特徴とするサーモスイッチ付過負荷保護装置が開示されている。
このサーモスイッチ付過負荷保護装置によれば、過負荷保護装置の加熱ヒータによる熱応動でサーモスイッチ素子が開いてモータへの起動電流が遮断されるようになっている。
特開2006−60992号公報 特公昭61−32916号公報 特開2013−30319号公報
しかしながら、特許文献1で開示された単相誘導モータの起動回路では、トライアックが雷等のサージ電流に弱いため、これによりトライアックがオフ状態になるとモータを起動することができない。そのため、この単相誘導モータの起動回路は、モータ起動時の信頼性が不充分となる。
また、特許文献2で開示されたモータ起動装置は、正特性サーミスタとオーバロードリレー(過負荷保護装置)をユニット化するために大型化するとともに、正特性サーミスタの発生する熱がオーバロードリレー(過負荷保護装置)を構成するバイメタルに影響するためにオーバロードリレー(過負荷保護装置)が誤動作するおそれがある。
また、特許文献3で開示されたサーモスイッチ付き過負荷保護装置は、過負荷保護装置の加熱ヒータの熱が樹脂ケースを介してサーモスイッチに伝熱するため、オフ動作時間が長くなるおそれがあった。また、過負荷保護装置とサーモスイッチとの組み付けが不十分であると、サーモスイッチの熱的動作が不確実となるおそれがある。このため、サーモスイッチの熱的動作の確実性が向上することが望ましい。
そこで、本発明は、モータ起動時の動作の信頼性に優れるサーモスイッチ付過負荷保護装置及び該サーモスイッチ付過負荷保護装置を備えるモータを搭載する冷媒圧縮機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、モータの電源線に直列に配設されるバイメタルスイッチおよび加熱ヒータを有する過負荷保護装置と、前記モータの起動用の正特性サーミスタと直列に接続し、前記正特性サーミスタに流れる電流を前記モータの起動後に遮断するサーモスイッチおよび前記正特性サーミスタと前記サーモスイッチの直列回路と並列に接続するサーモスイッチ作動用正特性サーミスタを有するサーミスタ付サーモスイッチと、を備え、前記サーモスイッチは、熱応動するサーモスイッチ素子と、該サーモスイッチ素子を収容するとともに該サーモスイッチ素子の電極を兼ねた金属ケースと、を有し、前記サーモスイッチ作動用正特性サーミスタは、前記金属ケースの近傍に配設され、前記過負荷保護装置の樹脂ケースと、前記サーミスタ付サーモスイッチの樹脂ケースとが、一体に形成されることを特徴とするサーモスイッチ付過負荷保護装置である。
また、本発明は、前記サーモスイッチ付過負荷保護装置を備えるモータを搭載したことを特徴とする冷媒圧縮機である。
本発明によれば、モータ起動時の動作の信頼性に優れるサーモスイッチ付過負荷保護装置及び該サーモスイッチ付過負荷保護装置を備えるモータを搭載する冷媒圧縮機を提供することができる。
本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置を備える冷媒圧縮機の斜視図である。 本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置を有するモータの起動回路を示す回路図である。 本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置の外観斜視図である。 本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置の分解斜視図である。 (a)は過負荷保護装置からケースの蓋体を除いて上方からその内部を見下ろした様子を示す内部構成説明図であり、(b)は図5(a)に示す過負荷保護装置からさらに可動接点板およびバイメタルスイッチを除いて上方からその内部を見下ろした様子を示す内部構成説明図である。 (a)は図3のVIa−VIa断面図であり、(b)は図3のVIb−VIb断面図である。 (a)は補助正特性サーミスタ付サーモスイッチの外観を示す斜視図であり、(b)は補助正特性サーミスタ付サーモスイッチからケースを除いてその内部の様子を示す内部構成説明図である。 補助正特性サーミスタ付サーモスイッチからケースを除いて下方からその内部を見上げた様子を示す内部構成説明図である。 図8のIVc−IVc断面図である。 従来のモータの起動回路を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。なお、以下の説明における上下前後左右の方向については、図1に示す上下前後左右の方向を基準とする。
≪冷媒圧縮機10≫
本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30を備える冷媒圧縮機10について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30を備える冷媒圧縮機10の斜視図であり、冷媒圧縮機10から正特性サーミスタモジュール20およびサーモスイッチ付過負荷保護装置30を分離した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る密閉型の冷媒圧縮機10(以下、単に「圧縮機10」と称する。)は、冷媒を圧縮する圧縮要素(図示せず)と、圧縮要素を駆動する電動要素(図示せず)と、圧縮要素および電動要素を収納する密閉容器(外殻)12と、密閉容器12の側面に設けられた気密端子13と、気密端子13に取り付けられる正特性サーミスタモジュール20と、気密端子13に取り付けられるサーモスイッチ付過負荷保護装置30と、を備えている。
圧縮要素は、例えば、圧縮機10が往復式圧縮機(レシプロ圧縮機)である場合には、電動要素からの回転運動をピストン(図示せず)の往復運動に変換し、シリンダ(図示せず)内の冷媒を圧縮して吐出することができるようになっている。電動要素は、後述する単相誘導電動機であるモータ11(図2参照)で構成されている。このモータ11(電動要素)が圧縮要素を駆動することで、例えば、冷蔵庫、エアコン等の冷凍サイクルの低圧側から戻ってきた冷媒を冷凍サイクルの高圧側に吐出するように構成されている。ちなみに、本実施形態に係る圧縮機10は、モータ11(図2参照)の起動回路1(図2参照)にサーモスイッチ付過負荷保護装置30を有する点を除けば、周知の密閉型の圧縮機と同様の構成となっているので、その詳細な説明は省略する。
密閉容器12の側面に設けられた気密端子13は、3つのピン端子Tm、ピン端子Tsおよびピン端子Tcを有している。なお、ピン端子Tmはモータ11(図2参照)の運転巻線(主巻線)M(図2参照)の一端と電気的に接続された端子であり、ピン端子Tsはモータ11(図2参照)の起動巻線(補助巻線)S(図2参照)の一端と電気的に接続された端子であり、ピン端子Tcは運転巻線(主巻線)Mの他端および起動巻線(補助巻線)Sの他端と電気的に接続された共通端子である。
モータ11(図2参照)の起動用の正特性サーミスタ21(図2参照)を備える正特性サーミスタモジュール20は、ピン端子Tmと接続されるソケット端子22(図1において図示せず、図2参照)と、ピン端子Tsと接続されるソケット端子23(図1において図示せず、図2参照)と、タブ端子24〜26と、を有している。なお、各端子の電気的な接続関係は、図2を用いて後述する。
サーモスイッチ付過負荷保護装置30は、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と、過負荷保護装置50とが、一体となるように形成されている。補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40は、タブ端子43〜45を有している。過負荷保護装置50は、ピン端子Tcと接続されるソケット端子53と、タブ端子54と、を有している。なお、各端子の電気的な接続関係は、図2を用いて後述する。
図1の一点鎖線で示すように、正特性サーミスタモジュール20は、ソケット端子22,23(図1において図示せず、図2参照)をピン端子Tm,Tsに接続することにより圧縮機10に取り付けられるようになっている。また、サーモスイッチ付過負荷保護装置30は、過負荷保護装置50のソケット端子53をピン端子Tcに接続することにより圧縮機10に取り付けられるようになっている。ちなみに、正特性サーミスタ21(図2参照)は正特性サーミスタモジュール20に設けられており、図1に示すように、正特性サーミスタモジュール20は、過負荷保護装置50と分離して形成されているとともに、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40とも分離して形成されている。
≪モータ11の起動回路1≫
次に、圧縮機10の電動要素であるモータ11の起動回路1について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30を有するモータ11の起動回路1を示す回路図である。
モータ11の起動回路1は、モータ11の運転巻線(主巻線)Mおよび起動巻線(補助巻線)Sと、正特性サーミスタモジュール20の正特性サーミスタ21と、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のサーモスイッチ41および補助正特性サーミスタ(サーモスイッチ作動用正特性サーミスタ)42と、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51および加熱ヒータ52と、単相交流電源60と、運転スイッチ4と、を備えて構成され、電源線5,6,6a,6bおよび接続配線7,8で接続されている。
単相誘導電動機であるモータ11は、図2に示すように、運転巻線(主巻線)Mと、起動巻線(補助巻線)Sと、を有している。運転巻線Mは、一端がピン端子Tmと電気的に接続され、他端が共通端子であるピン端子Tcと電気的に接続されている。また、起動巻線Sは、一端がピン端子Tsと電気的に接続され、他端が共通端子であるピン端子Tcと電気的に接続されている。
正特性サーミスタモジュール20は、モータ11の起動用の正特性サーミスタ21と、ピン端子Tmと電気的に接続されるソケット端子22と、ピン端子Tsと電気的に接続されるソケット端子23と、タブ端子24〜26と、を有している。ソケット端子22は、タブ端子24と電気的に接続されている。ソケット端子23は、タブ端子25および正特性サーミスタ21の一端と電気的に接続されている。正特性サーミスタ21の他端は、タブ端子26と電気的に接続されている。
補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40は、サーモスイッチ41と、補助正特性サーミスタ42と、タブ端子43〜45と、を有している。サーモスイッチ41は、一端がタブ端子43と電気的に接続され、他端がタブ端子44と電気的に接続されている。補助正特性サーミスタ42は、一端がタブ端子43と電気的に接続され、他端がタブ端子45と電気的に接続されている。
過負荷保護装置50は、バイメタルスイッチ51と、加熱ヒータ52と、ピン端子Tcと電気的に接続されるソケット端子53と、タブ端子54と、を有している。ソケット端子53は、バイメタルスイッチ51の一端と電気的に接続されている。バイメタルスイッチ51の他端は、加熱ヒータ52の一端と電気的に接続されている。加熱ヒータ52の他端は、タブ端子54と電気的に接続されている。
単相交流電源60は、例えば、100Vの単相交流電源(商用電源)であり、電源端子2および電源端子3と電気的に接続されている。
電源端子2は、運転スイッチ4を介して電源線5の一端と接続されている。電源線5の他端は、過負荷保護装置50のタブ端子54と電気的に接続されている。なお、運転スイッチ4は、図示しない制御装置によってオン/オフされる。例えば、圧縮機10(図1参照)が冷蔵庫に使用される場合、制御装置(図示せず)は、庫内の温度が所定の上限温度以上になると運転スイッチ4をオンし、庫内の温度が所定の下限温度以下になると運転スイッチ4をオフするようになっている。
電源端子3は、電源線6の一端と接続されている。電源線6の他端は電源線6aおよび電源線6bに分岐し、電源線6aの端部は補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のタブ端子43と電気的に接続され、電源線6bの端部は正特性サーミスタモジュール20のタブ端子24と電気的に接続されている。
また、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のタブ端子44は、接続配線7を介して、正特性サーミスタモジュール20のタブ端子26と電気的に接続されている。また、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のタブ端子45は、接続配線8を介して、正特性サーミスタモジュール20のタブ端子25と電気的に接続されている。
以上のように接続されることにより、運転巻線Mおよび起動巻線Sの共通端子であるピン端子Tcは、直列に接続されたバイメタルスイッチ51および加熱ヒータ52を介して、電源線5(電源端子2)に接続されている。
また、起動巻線Sのピン端子Tsは、直列に接続された正特性サーミスタ21およびサーモスイッチ41を介して、電源線6(電源線6a、電源端子3)に接続されている。また、補助正特性サーミスタ42は、直列に接続された正特性サーミスタ21およびサーモスイッチ41の直列回路と並列に接続されている。
また、運転巻線Mのピン端子Tmは、電源線6(電源線6b、電源端子3)に接続されている。
次に、モータ11の起動回路1を構成する正特性サーミスタ21、サーモスイッチ41、補助正特性サーミスタ42、バイメタルスイッチ51および加熱ヒータ52についてさらに説明する。
<正特性サーミスタ21、補助正特性サーミスタ42>
正特性サーミスタ21および補助正特性サーミスタ42としては、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3 )を主成分とした酸化物半導体セラミックで構成されているものを使用することができる。正特性サーミスタ21および補助正特性サーミスタ42は、キュリー温度を有し、電気抵抗値がこのキュリー温度から急激に増大する特性を有する。
本実施形態での正特性サーミスタ21としては、例えば、常温(25℃前後)では5Ω程度、120℃では0.1kΩ程度、140℃では1kΩ〜10kΩ程度のものを好適に使用することができる。
また、本実施形態での補助正特性サーミスタ42としては、正特性サーミスタ21と同様な抵抗値を有するが、1/3〜1/10の消費電力となるように、熱容量が1/3〜1/10(より好ましくは1/6)に設定されている。
<バイメタルスイッチ51、加熱ヒータ52>
バイメタルスイッチ51は、常閉形のバイメタルスイッチである。加熱ヒータ52は、抵抗発熱式のヒータであり、バイメタルスイッチ51を加熱することができるように組み立てられている。このようなバイメタルスイッチ51および加熱ヒータ52から構成される過負荷保護装置50は、単相交流電源60によるモータ11の運転中に、モータ11に過負荷が掛かると、加熱ヒータ52に流れる電流が増大して発熱量が増加し、バイメタルスイッチ51が所定の温度(バイメタルスイッチオフ動作温度)まで加熱されることにより、バイメタルスイッチ51が開いて電流を遮断するようになっている。その結果、モータ11は、過負荷状態での運転を避けることができる。
その後、電流の遮断によって加熱ヒータ52の発熱が停止し、自然放熱によりバイメタルスイッチ51が所定の温度(バイメタルスイッチオン復帰動作温度)まで低下すると、バイメタルスイッチ51が自動復帰して通電を再開することができる状態になっている。つまり、モータ11の運転が再開可能な状態となる。なお、運転スイッチ4を制御する制御装置(図示せず)は、モータ11への電流を監視し、バイメタルスイッチ51が開いて電流が遮断された際には、運転スイッチ4をオフとし、所定の再起動待機時間経過後に運転スイッチ4をオンとするようになっている。なお、再起動待機時間は、熱容量が大きくモータ11の起動が可能となる内部抵抗に戻るまでに比較的時間を要する正特性サーミスタ21の復帰時間を目安に設定されている。
<サーモスイッチ41>
サーモスイッチ41は、後述する図9に示すように、常閉形のスナップアクションバイメタルのサーモスイッチ素子41aで構成され、補助正特性サーミスタ42に接して組み立てられている。この補助正特性サーミスタ42は通電されることにより自己発熱するので、サーモスイッチ41を加熱しサーモスイッチ41をオフ動作させる作用を有する。また、図1(および後述する図6)に示すように、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と過負荷保護装置50とが、一体となるように組み立てられているために、過負荷保護装置50の加熱ヒータ52の熱が補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のサーモスイッチ41に熱伝導するので、サーモスイッチ41のオフ動作を速める作用を有する。
また、サーモスイッチ41のサーモスイッチ素子41a(図9参照)は、所定の温度でスナップ動作するように湾曲した形状を呈している。これにより、サーモスイッチ41は、加熱されオフ動作温度となるとオフ動作して正特性サーミスタ21への通電を遮断し、放熱してオン復帰動作温度となるとオン復帰動作して正特性サーミスタ21への通電を可能とする。ちなみに、オフ動作温度は、オン復帰動作温度よりも高い温度となっている。
このようなサーモスイッチ41のサーモスイッチ素子41a(図9参照)は、スナップ動作の繰り返しによる疲労を低減し長寿命化を図るために、オフ動作温度とオン復帰動作温度の差を小さく設定することが望ましい。また、サーモスイッチ素子41aの湾曲の曲率は、所定のオフ動作温度およびオン復帰動作温度を設定することができる範囲で、可能な限り小さい方が、寿命が長くなるので望ましい。具体的には、オフ動作温度とオン復帰動作温度の差が5℃以内となるように設定することが望ましい。このように、オフ動作温度とオン復帰動作温度の差を小さく設定(5℃以内)することにより、サーモスイッチ素子41aの湾曲の曲率を小さくすることができ、サーモスイッチ41のスナップ動作の疲労寿命を延ばすことができる。
また、オフ動作温度とオン復帰動作温度の差が小さすぎると、オフ動作温度およびオン復帰動作温度の付近で温度が変動した際、サーモスイッチ41がオフ動作とオン復帰動作を繰り返して(ハンチング)、疲労を蓄積するおそれがある。このため、オフ動作温度とオン復帰動作温度の差を設定して、ハンチングを防止することが望ましい。
また、サーモスイッチ41のオン復帰動作温度は、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40が取り付けられる密閉容器12の側面(圧縮機10の外殻)の温度、具体的には、圧縮機10の定常運転時における密閉容器12の側面の温度よりも高い温度となるように設定されることが望ましい。つまり、熱容量の大きい圧縮機10の密閉容器12の温度よりもサーモスイッチ41のオン復帰動作温度を高く設定することによって、サーモスイッチ41が自然放熱で、より早く温度が下降するので、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間を短縮することができる。なお、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間とは、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51を開いてから(モータ11が過負荷により停止してから)サーモスイッチ41がオン復帰動作するまでの時間である。サーモスイッチ41のオン復帰動作時間を短縮することにより、モータ11を再始動する前にサーモスイッチ41がオン復帰動作され、モータ11を再始動する際、あらかじめサーモスイッチ41がオン復帰されているので正特性サーミスタ21に通電してモータ11を再始動することができる。
また、サーモスイッチ41のオン復帰動作タイミング(オン復帰動作時期)は、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51のオン復帰動作タイミング(オン復帰動作時期)よりも早くなるように設定されていることが望ましい。換言すれば、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間は、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51のオン復帰動作時間よりも短くなるように設定されていることが望ましい。なお、バイメタルスイッチ51のオン復帰動作時間とは、バイメタルスイッチ51を開いてから(モータ11が過負荷により停止してから)バイメタルスイッチ51が自動復帰するまでの時間である。これにより、バイメタルスイッチ51が自動復帰するタイミングよりも前に、サーモスイッチ41をオン復帰動作させることができる。バイメタルスイッチ51が自動復帰してモータ11を再始動する際、あらかじめサーモスイッチ41がオン復帰されているので正特性サーミスタ21に通電してモータ11を再始動することができる。
また、サーモスイッチ41のオン復帰動作温度は、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51のオン復帰動作温度よりも高くなるように設定されていることが望ましい。これにより、バイメタルスイッチ51が自動復帰するタイミングよりも前に、サーモスイッチ41をオン復帰動作させることができる。バイメタルスイッチ51が自動復帰してモータ11を再始動する際、あらかじめサーモスイッチ41がオン復帰されているので正特性サーミスタ21に通電してモータ11を再始動することができる。
また、サーモスイッチ41のオン復帰動作タイミング(オン復帰動作時期)は、正特性サーミスタ21の復帰タイミング(復帰時期)よりも早くなるように設定されていることが望ましい。なお、正特性サーミスタ21の復帰タイミング(復帰時期)とは、正特性サーミスタ21の内部抵抗がモータ11の起動が可能となる内部抵抗に戻るタイミングである。換言すれば、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間は、正特性サーミスタ21の復帰時間よりも短くなるように設定されていることが望ましい。なお、正特性サーミスタ21の復帰時間とは、バイメタルスイッチ51を開いてから(モータ11が過負荷により停止してから)モータ11の起動が可能となる内部抵抗に戻るまでの時間である。モータ11の再起動時、運転スイッチ4を制御する制御装置(図示せず)は、熱容量が大きくモータ11の起動が可能となる内部抵抗に戻るまでに比較的時間を要する正特性サーミスタ21の復帰時間を目安に運転スイッチ4をオンとして、モータ11を再起動させるが、あらかじめサーモスイッチ41がオン復帰されているので正特性サーミスタ21に通電してモータ11を再始動することができる。
≪サーモスイッチ付過負荷保護装置30の構造≫
次に、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30について図3から図9を用いてさらに具体的に説明する。図3は、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30の外観を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30の分解斜視図である。図5(a)は、過負荷保護装置50からケース55の蓋体55bを除いて上方からその内部を見下ろした様子を示す内部構成説明図であり、図5(b)は、図5(a)に示す過負荷保護装置50からさらに可動接点板72およびバイメタルスイッチ51を除いて上方からその内部を見下ろした様子を示す内部構成説明図である。図6(a)は、図3のVIa−VIa断面図であり、図6(b)は、図3のVIb−VIb断面図である。図7(a)は、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の外観を示す斜視図であり、図7(b)は、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40からケース46(ケース本体46a、蓋体46b)を除いてその内部の様子を示す内部構成説明図である。図8は、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40からケース46(ケース本体46a、蓋体46b)を除いて下方からその内部を見上げた様子を示す内部構成説明図である。図9は、図8のIVc−IVc断面図であり、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の要部断面を示す図である。
図3および図4に示すように、サーモスイッチ付過負荷保護装置30は、別々の工程で作製された補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と過負荷保護装置50を一体となるように組み合わせたものである。
図4に示すように、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40は、電気絶縁性の合成樹脂からなるケース(樹脂ケース)46でハウジングが形成されている。このケース46は、ケース本体46aおよび蓋体46bで構成されている。また、ケース本体46aの左右の側面には支持腕47が設けられており、さらにこの支持腕47の内側に係合孔47aが設けられている。
一方、過負荷保護装置50は、電気絶縁性の合成樹脂からなるケース(樹脂ケース)55でハウジングが形成されている。このケース55は、ケース本体55aおよび蓋体55bで構成されている。ケース本体55aの補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と向き合う側は、平坦部55cが形成されており、この平坦部55cに補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の蓋体46bが接して組み立てられている(図3参照)。また、ケース本体55aの左右の側面には突起部55dが設けられている。
過負荷保護装置50の突起部55dが補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の支持腕47の係合孔47aに嵌ることにより、突起部55dが支持腕47と係合して、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40と過負荷保護装置50が一体となるように組み立てられ、サーモスイッチ付過負荷保護装置30を構成している(図3参照)。
このように、サーモスイッチ付過負荷保護装置30は、過負荷保護装置50の平坦部55cに補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の蓋体46bが接して組み立てられているため、過負荷保護装置50の加熱ヒータ52(図2参照)の熱は、ケース55の平坦部55cを介して補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のサーモスイッチ41に伝熱されることとなる。つまり、加熱ヒータ52とサーモスイッチ41とは、ケース55の平坦部55cおよびケース46の蓋体46bを介して、熱的に接続(熱結合)されている。さらに、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40は、補助正特性サーミスタ42を備えているので、この補助正特性サーミスタ42の発熱でサーモスイッチ41が加熱される。つまり、サーモスイッチ41は、加熱ヒータ52の発熱と補助正特性サーミスタ42の発熱からの伝熱を受けて動作することになる。
次に、過負荷保護装置50について、図3、図5および図6を用いてさらに説明する。
図3に示すように、蓋体55bの上面には、この蓋体55bに固定されたソケット端子53が設けられている。このソケット端子53には、圧縮機10(図1参照)のピン端子Tcが圧挿されるようになっている。過負荷保護装置50は、このソケット端子53を介してモータ11(図2参照)の運転巻線M(図2参照)および起動巻線S(図2参照)と電気的に接続されるとともに、圧縮機10に対して取り外し自在に支持されることとなる。
また、ケース55の蓋体55bの上面には、ケース55内に配置された、次に説明する固定接点板70(図5(a)参照)とソケット端子53とを電気的に接続するためのリード部56を有している。
図5に示すように、過負荷保護装置50のケース55(ケース本体55a)の内部には、バイメタルスイッチ51(図5(a)参照)と、加熱ヒータ52(図5(b)参照)と、固定接点71(図5(b)参照)が設けられた固定接点板70(図5(b)参照)と、可動接点73(図5(a)において隠れ線(破線)で示す)が設けられた可動接点板72(図5(a)参照)と、中継板74(図5(b)参照)と、ヒータ端子75(図5(b)参照)と、が配設されている。
図5(a)に示すように、可動接点板72は、ケース55の内部で左右方向に延在する細長で可撓性の長方形板体で形成され、略角丸長方形の皿形状のバイメタルスイッチ51よりも上方(図5(a)の紙面手前側)に配置されている。
この可動接点板72は、その一端側(図5(a)での右側)が、平面視で略L字状の中継板74に支持されるとともに、その他端側(図5(a)での左側)が自由端となっている。そして、可動接点板72の自由端には、その下面(図5(a)の紙面裏側の面)に可動接点73(図5(a)中隠れ線(破線)で示す)が設けられている。
図5(b)に示すように、固定接点板70は、加熱ヒータ52の左側に配置され、加熱ヒータ52寄りに固定接点71を有している。この固定接点板70は、可動接点板72(図5(a)参照)よりも下方(図5(a)の紙面裏側に向かう方向)に配置されており、固定接点71(図5(b)参照)と可動接点73(図5(a)参照)とは当接し合うことで電気的に接触可能となっている。ちなみに、固定接点板70は、図3に示すリード部56と電気的に接続されている。
図5(a)に示すバイメタルスイッチ51は、前記したように略角丸長方形の皿形状を成し常温では下方(図5(a)の紙面裏側に向かう方向)に凸となるように湾曲している。また、このバイメタルスイッチ51は、図5(b)に示す加熱ヒータ52で所定の温度(バイメタルスイッチオフ動作温度)以上となるように加熱された際に、上方(図5(a)の紙面手前側に向かう方向)に凸となるようにスナップ動作を行って反転する。そして、バイメタルスイッチ51は、このように反転した際に、図5(a)に示す可動接点板72を上方(図5(a)の紙面手前側に向かう方向)に押し上げるようになっている。つまり、固定接点71(図5(b)参照)と可動接点73(図5(a)参照)とが離間するようになっている。
また、図5(a)に示すバイメタルスイッチ51は、所定の温度(バイメタルスイッチオン復帰動作温度)にまで低下すると、下方(図5(a)の紙面裏側に向かう方向)に凸となるように復元する。この際、固定接点71と可動接点73とは可動接点板72の復元力によって再び当接し合うこととなる。
図5(b)に示すように、加熱ヒータ52は、コイル状に形成され、その両端が中継板74とヒータ端子75とに電気的に接続されている。この加熱ヒータ52は、略ドーナツ状に形成されており、皿形状のバイメタルスイッチ51(図5(a)参照)の外径よりもやや小さい外径となるように形成されることで、バイメタルスイッチ51の裏側(図5(a)の紙面裏側)でこれに隠れるように配置されている。また、加熱ヒータ52は、図6(a)および図6(b)に示すように、ケース55の平坦部55c(図4参照)寄りに配置され、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40(サーモスイッチ41)に対する伝熱性を向上させている。
図5(b)に示すように、ヒータ端子75は、タブ端子54と電気的に接続され、このタブ端子54は、前記したように、運転スイッチ4(図2参照)を介して電源端子2(図2参照)と接続されている。
なお、図3、図5(a)および図5(b)中の太線矢印は、過負荷保護装置50のソケット端子53からタブ端子54までの電気的接続経路を示すものである。即ち、ソケット端子53、リード部56、固定接点板70、固定接点71、可動接点73、可動接点板72、中継板74、加熱ヒータ52、ヒータ端子75およびタブ端子54が、この順番で電気的に接続された直列回路が形成されることとなる。
次に、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40について、図6から図9を用いてさらに説明する。
図7(a)に示すように、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40は、電気絶縁性の合成樹脂からなるケース(樹脂ケース)46でハウジングが形成されている。このケース46は、ケース本体46aおよび蓋体46bで構成されている。図6(a)および図6(b)に示すように、サーモスイッチ41および補助正特性サーミスタ42は、蓋体46bの側に支持されている。
図9に示すように、サーモスイッチ41は、サーモスイッチ素子41aが金属ケース80に収容されて構成されている。この金属ケース80は、前後方向に長い略直方体の形状を呈しており、ケース本体80aおよび蓋体80bで形成されている。ちなみに、ケース本体80aと蓋体80bとは、相互に電気的に絶縁されて接合されている。具体的には、ケース本体80aに対して蓋体80bは、可撓性の電気絶縁材83を介して接合されている。図7(b)および図8に示すように、ケース本体80aは、タブ端子43と電気的に接続されている。また、図7(b)、図8および図9に示すように、蓋体80bは、タブ端子44と電気的に接続されている。
図9に示すように、サーモスイッチ素子41aは、ケース本体80aにサーモスイッチ素子41aの後端が支持されるとともに、ケース本体80aと電気的に接続されている。そして、サーモスイッチ素子41aの前端は自由端となっており、この自由端には可動接点81が設けられている。また、この可動接点81と当接可能なように、蓋体80bの内側には固定接点82が設けられている。
サーモスイッチ素子41aは、前述したように、常閉形のスナップアクションバイメタルで構成され、補助正特性サーミスタ42(図2参照)で加熱されて所定のオフ動作温度以上となった際に、スナップ動作を行って開くことで電流を遮断するようになっている。この時、過負荷保護装置50(図2参照)の加熱ヒータ52(図2参照)の発熱も加わるためサーモスイッチ素子41aの動作は確実なものとなる。
また、ケース本体80aの外側には、図9に示すように、補助正特性サーミスタ42の一端が直に接して設置されている。なお、ケース本体80aと補助正特性サーミスタ42の一端とは、好適な熱伝導性および電気伝導性を有する熱・電気伝導材85(例えば、ハンダ)で接着されている。また、補助正特性サーミスタ42の他端は、タブ端子45と導通するバネ中継端子84が当接している。
なお、図7(b)および図9中の太線矢印91〜93は、タブ端子43からタブ端子44までの電気的接続経路、および、タブ端子43からタブ端子45までの電気的接続経路を示すものである。即ち、矢印91から矢印92に示すように、タブ端子43、ケース本体80a、サーモスイッチ素子41a、可動接点81、固定接点82、蓋体80bおよびタブ端子44が、この順番で電気的に接続された直列回路が形成されることとなる。また、矢印91から矢印93に示すように、タブ端子43、ケース本体80a、熱・電気伝導材85、補助正特性サーミスタ42、バネ中継端子84およびタブ端子45が、この順番で電気的に接続された直列回路が形成されることとなる。
≪動作例≫
次に、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30を備える圧縮機10の動作について、主に図2を参照しながら説明する。ここで、ピン端子Tm,Ts,Tcを介して正特性サーミスタ21とサーモスイッチ付過負荷保護装置30とが取り付けられた圧縮機10(図1参照)は、図示しない凝縮器、減圧器、および蒸発器とともに冷凍サイクルを構成するものとする。
<起動時>
この冷凍サイクルが起動する際、制御装置(図示せず)は、運転スイッチ4をオンする。ここで、常閉形のサーモスイッチ41がオンになっているため、単相交流電源60から運転巻線Mおよび起動巻線Sに電力が供給される。ちなみに、図2に示す起動回路1は、抵抗分相起動方式により単相誘導電動機であるモータ11を起動する起動回路であり、運転巻線Mよりも電気抵抗が大きい起動巻線Sの磁界の遅れを利用して固定子(図示せず)に回転磁界を発生させることにより、モータ11を起動して回転子(図示せず)が回転する。そして、電動要素としてのモータ11を有する圧縮機10(図1参照)は、このようにモータ11が起動することで、前述した圧縮要素(図示せず)が冷凍サイクルの高圧側に冷媒を吐出する。
<起動後〜定常運転時>
そして、起動後の正特性サーミスタ21は、単相交流電源60からの通電により自己発熱して高抵抗となる。その結果、正特性サーミスタ21を介して起動巻線Sを流れる電流は次第に微弱となっていくとともに、モータ11は、主に運転巻線Mに供給される電流によって回転する定常運転に移行する。
同時に、電源線6(6a)に接続された補助正特性サーミスタ42にも単相交流電源60からの電流が流れているので、補助正特性サーミスタ42が自己発熱して高抵抗となる。その結果、補助正特性サーミスタ42を介して起動巻線Sを流れる電流は次第に微弱となっていく。
補助正特性サーミスタ42が自己発熱した熱は、図9に示す金属ケース80(ケース本体80a、蓋体80b)を介して伝熱し、金属ケース80に収容されたサーモスイッチ素子41aを昇温させる。この時、サーモスタットの金属ケース80(ケース本体80a)は、補助正特性サーミスタ42の一方の電極およびサーモスイッチ素子41aの固定端側の電極を兼ねるとともに、補助正特性サーミスタ42とサーモスイッチ素子41aの熱結合に優れているため、サーモスイッチ素子41aの昇温のスピードを早める効果がある。
さらに、単相交流電源60からの電流によって過負荷保護装置50の加熱ヒータ52が発熱すると、過負荷保護装置50のケース55(平坦部55c)を介して補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40に伝熱し、サーモスイッチ41(サーモスイッチ素子41a)の昇温のスピードをより一層早める作用を有する。
このように、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40の補助正特性サーミスタ42および過負荷保護装置50の加熱ヒータ52により加熱されるサーモスイッチ41は、サーモスイッチ41のオフ動作温度まで昇温することで開く。つまり、正特性サーミスタ21に供給される電流は、モータ起動後に補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40(サーモスイッチ41)によって遮断され、正特性サーミスタ21の消費する電力を削減する。ちなみに、サーモスイッチ41のオフ動作温度は、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51のオフ動作温度(バイメタルスイッチオフ動作温度)よりも低くなっており、バイメタルスイッチ51はオン状態が維持されている。
そして、モータ11の定常運転中においては、図2に示すように、サーモスイッチ41および正特性サーミスタ21の直列回路と電気的に並列に接続された補助正特性サーミスタ42には電流が流れているので、補助正特性サーミスタ42は自己発熱し続けており、この補助正特性サーミスタ42の熱および加熱ヒータ52の熱により、サーモスイッチ41のオフ状態が維持される。なお、前述したように、補助正特性サーミスタ42の消費電力は、正特性サーミスタ21の消費電力と比較して、1/3〜1/10となっている。
≪作用・効果≫
本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30および圧縮機10の奏する作用効果について説明する。
本実施形態によれば、サーモスイッチ41の電極を兼ねる金属ケース80(ケース本体80a)の近傍に補助正特性サーミスタ42を配設されているので、自己発熱する補助正特性サーミスタ42の熱が熱伝導性の優れる金属ケース80(ケース本体80a)を伝わってサーモスイッチ41を昇温してサーモスイッチ41を開くことができる。このため、サーモスイッチ41の熱的動作の確実性を増すことができる。
本実施形態によれば、起動回路1の電流を遮断するために、例えば、特許文献1で開示された単相誘導モータの起動回路と異なって、雷等によるサージ電流に弱いトライアックを構成要素として必要としないので、モータ起動時の動作の信頼性に優れる。
また、本実施形態によれば、例えば、特許文献2で開示されたモータ起動装置のように正特性サーミスタとオーバロードリレー(過負荷保護装置)をユニット化したものと異なって、サーモスイッチ付過負荷保護装置30は正特性サーミスタモジュール20(正特性サーミスタ21)と分離しているので、そのコンパクト化を達成することができる。
また、本実施形態によれば、サーモスイッチ付過負荷保護装置30と正特性サーミスタモジュール20(正特性サーミスタ21)とが分離しているので、サーモスイッチ付過負荷保護装置30の過負荷保護装置50(バイメタルスイッチ51)が正特性サーミスタ21の熱で誤動作するおそれを低減することができる。
また、本実施形態によれば、サーモスイッチ付過負荷保護装置30と、比較的に熱容量の大きい正特性サーミスタ21とが分離しているので、圧縮機10を再起動する場合、例えば特許文献2のように過電圧保護装置と正特性サーミスタとをユニット化したものと異なって、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、補助正特性サーミスタ42の熱と加熱ヒータ52の熱が伝熱して、サーモスイッチ41を昇温するので、サーモスイッチ41の応答性が良好となる。
また、本実施形態によれば、サーモスイッチ41のオン復帰動作温度が、圧縮機10の運転時(定常運転時)における密閉容器12(外殻)の温度よりも高くなるように設定されているので、サーモスイッチ41が単に自然放熱することで、より早く温度が下降する。その結果、本実施形態によれば、サーモスイッチ41のオン復帰動作時間を短縮することができる。
また、本実施形態においては、サーモスイッチ41のオン復帰動作時期は、バイメタルスイッチ51のオン復帰動作時期よりも早くなるように設定されている。そのため、本実施形態によれば、過負荷保護装置50のバイメタルスイッチ51がオフ動作し、再びオン復帰動作を行って回路に通電される際に、既にサーモスイッチ41がオン復帰していることとなる。その結果、バイメタルスイッチ51がオン復帰してモータ11を起動できる状態になっている場合には、あらかじめ正特性サーミスタ21に通電できる状態となっている。したがって、バイメタルスイッチ51がオン復帰しているにも関わらずモータ11を起動できない事態を回避することができる。
また、本実施形態によれば、正特性サーミスタ21の復帰時期よりも、サーモスイッチ41のオン復帰動作時期が早くなるように設定されているので、正特性サーミスタ21が復帰しているにも関わらず、サーモスイッチ41がオン復帰動作しないことでモータ11を起動できない事態を回避することができる。
また、本実施形態によれば、サーモスイッチ41のオフ動作温度とオン復帰温度との差が5℃以内となるように設定されているので、サーモスイッチ41の復帰時間を短縮化することができるとともに、スナップ動作の繰り返しによる疲労を低減し長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、過負荷保護装置50の加熱ヒータ52と、補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ40のサーモスイッチ41とを前記した条件を満足するように熱的に結合することができる限りにおいて、既存の過負荷保護装置50とサーモスイッチ(サーモスイッチ41)とを接合して構成することができるので、製造コストを削減することもできる。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係るサーモスイッチ付過負荷保護装置30および圧縮機10は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
図2に示す起動回路1は、抵抗分相起動方式により単相誘導電動機であるモータ11を起動する起動回路として説明したが、これに限られるものではない。例えば、電源線6aに起動用コンデンサを配置して、モータ11の起動時における起動巻線Sを流れる電流と運転巻線Mを流れる電流との電流位相をずらすことにより固定子(図示せず)に回転磁界を発生させ回転子(図示せず)を回転させるコンデンサ分相起動方式の起動回路としてもよい。
冷媒圧縮機10は、往復式圧縮機(レシプロ圧縮機)であるものとして説明したが、これに限られるものではない。圧縮要素をモータ11(電動要素)で駆動する冷媒圧縮機であればよく、例えば、スクロール圧縮機であってもよい。なお、冷媒圧縮機10がスクロール圧縮機である場合には、固定スクロール(図示せず)と、旋回スクロール(図示せず)と、クランク軸(図示せず)と、クランク軸の回転運動を旋回スクロールの旋回運動に変換する旋回機構(図示せず)と、を有し、クランク軸を回転させて旋回スクロールが固定スクロールに対して旋回することにより、冷媒を圧縮することができるようになっている。
1 起動回路
5,6,6a,6b 電源線
7,8 接続配線
10 冷媒圧縮機(圧縮機)
11 モータ11(電動要素)
12 密閉容器(外殻)
20 正特性サーミスタモジュール
21 正特性サーミスタ
30 サーモスイッチ付過負荷保護装置
40 補助正特性サーミスタ付サーモスイッチ(サーミスタ付サーモスイッチ)
41 サーモスイッチ
41a サーモスイッチ素子
42 補助正特性サーミスタ(サーモスイッチ作動用正特性サーミスタ)
46 ケース(樹脂ケース)
46a ケース本体
46b 蓋体
80 金属ケース
80a ケース本体
80b 蓋体
50 過負荷保護装置
51 バイメタルスイッチ
52 加熱ヒータ
55 ケース(樹脂ケース)
55a ケース本体
55b 蓋体
55c 平坦部
55d 突起部
60 単相交流電源
S 起動巻線(補助巻線)
M 運転巻線(主巻線)

Claims (5)

  1. モータの電源線に直列に配設されるバイメタルスイッチおよび加熱ヒータを有する過負荷保護装置と、
    前記モータの起動用の正特性サーミスタと直列に接続し、前記正特性サーミスタに流れる電流を前記モータの起動後に遮断するサーモスイッチおよび前記正特性サーミスタと前記サーモスイッチの直列回路と並列に接続するサーモスイッチ作動用正特性サーミスタを有するサーミスタ付サーモスイッチと、を備え、
    前記サーモスイッチは、熱応動するサーモスイッチ素子と、該サーモスイッチ素子を収容するとともに該サーモスイッチ素子の電極を兼ねた金属ケースと、を有し、
    前記サーモスイッチ作動用正特性サーミスタは、前記金属ケースの近傍に配設され、
    前記過負荷保護装置の樹脂ケースと、前記サーミスタ付サーモスイッチの樹脂ケースとが、一体に形成される
    ことを特徴とするサーモスイッチ付過負荷保護装置。
  2. 前記サーモスイッチを挟むように、前記サーモスイッチ作動用正特性サーミスタと前記加熱ヒータが配置され、
    前記サーモスイッチの前記サーモスイッチ素子と前記サーモスイッチ作動用正特性サーミスタが熱結合するとともに、前記サーモスイッチの前記サーモスイッチ素子と前記加熱ヒータが熱結合する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスイッチ付過負荷保護装置。
  3. 前記モータは、冷媒圧縮機の圧縮要素を駆動する電動要素であり、
    前記サーモスイッチ付過負荷保護装置は、前記冷媒圧縮機の外殻に取り付けられ、
    前記サーモスイッチが前記正特性サーミスタに流れる電流を遮断した後に再び通電可能に復帰する際のオン復帰動作温度は、前記冷媒圧縮機の運転時における前記外殻の温度よりも高くなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスイッチ付過負荷保護装置。
  4. 前記サーモスイッチのオン復帰動作時期は、前記バイメタルスイッチが前記加熱ヒータによる熱応動で前記電源線に流れる電流を遮断した後に再び通電可能に復帰するオン復帰動作時期よりも早くなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーモスイッチ付過負荷保護装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のサーモスイッチ付過負荷保護装置を備えるモータを搭載したことを特徴とする冷媒圧縮機。
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