JP2005073330A - 単相誘導電動機の起動装置、起動装置を用いた密閉形電動圧縮機及びこれを用いる機器 - Google Patents

単相誘導電動機の起動装置、起動装置を用いた密閉形電動圧縮機及びこれを用いる機器 Download PDF

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幹夫 佐橋
Akihiko Matsuka
顕彦 松家
Shinichi Iwasaki
真一 岩崎
Motoi Okada
基 岡田
Kazuo Ito
一夫 伊藤
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Abstract

【課題】 単相誘導電動機の補助巻線に直列に接続された起動用の正特性サーミスタによる消費電力を極めて少なくする。
【解決手段】 補助巻線Sに起動電流が流れると、主PTC12、補助PTC14は自己発熱して電気抵抗値が増大する。補助PTC14が140℃に達すると、スナップアクションバイメタル18がオフし、主PTC12には電流が流れなくなり、単相誘導電動機70の起動が完了する。スナップアクションバイメタル18がオフされると、補助PTC14側にのみ微少電流が流れ、その発生熱によりスナップアクションバイメタル18がオフ状態に保持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気冷蔵庫用コンプレッサモータ(密閉形電動圧縮機)、或いは、ポンプモータ等の単相誘導電動機の起動装置に関する。
例えば、冷蔵庫,空気調和機等の密閉形コンプレッサを駆動する単相誘導電動機において起動装置が設けられる場合が多い。従来のこの種の起動装置としては、図18(A)に示すように、主巻線Mとともに交流電源90によって通電される補助巻線Sに直列に正特性サーミスタ212を接続する構成のものが供されている。このような起動装置においては、単相誘導電動機100の起動時には、正特性サーミスタ212が低電気抵抗値を呈することから、補助巻線Sに起動電流が流れる。起動電流により正特性サーミスタ212が高抵抗になり、補助巻線Sへの電流が制限される。この構成では、単相誘導電動機の起動完了後の定常運転中においても、正特性サーミスタ212は電源電圧が印加されて自己発熱し続けるので、常に、2〜4W程度の電力を消費するようになり、省エネルギー上問題がある。
更に、従来の起動装置では、単相誘導電動機100の停止直後に再起動が困難であるとの問題点があった。即ち、起動用の正特性サーミスタ212は、熱容量が大きいため、運転時に高温、高抵抗になると、電動機100の停止後、常温近くまで温度が下がり、再起動可能な状態になるまでに数十秒から数分かかり、もしもそれ以前に再起動させようとすると、該正特性サーミスタ212が高抵抗なため、補助巻線Sに微少な電流しか流れず、電動機100が回転子拘束状態となり、主巻線Mに大きな電流がながれ、オーバロードリレー50が動作し再起動できなかった。このオーバロードリレーの復帰時間は、当初は正特性サーミスタ212が再起動可能になるまでの冷却時間より短いため、該オーバロードリレーが作動、復帰を数回繰り返し、順次高温となってその復帰時間が長くなる。そして、オーバロードリレーの復帰時間が正特性サーミスタ212よりも長くなることで、電動機100が起動可能になった。係る事態は、冷蔵庫のコンプレッサモータにおいては、庫内温度が下がり、サーモスタットがオフして、コンプレッサモータが停止した直後に、ドアが開けられ、庫内温度が上昇してサーモスタットがオンになった場合等に生じていた。このような時には、再起動に時間を要するだけでなく、上述したオーバロードリレーの寿命を縮める原因ともなった。
このため、本出願人は、特許文献1として、図18(B)に示す構成の単相誘導電動機の起動装置を提案した。この回路では、起動装置210内に、正特性サーミスタ212と直列にバイメタル218を設け、正特性サーミスタ212と並列に設けた抵抗214により該バイメタル218を加熱することで、正特性サーミスタ212への電流を遮断する。正特性サーミスタ212よりも小消費電力の抵抗214により、バイメタル218のオフ状態を維持することで、小消費電力を図っていた。更に、特許文献2では、正特性サーミスタを2分割して配置する起動装置が開示されている。
特開平6-38467号公報(図6) 実開昭56-38276公報(第2図)
しかしながら、特許文献1の起動装置では、抵抗214によりバイメタル218のオフ状態を維持するため、図18(A)の回路構成と比べて消費電力を1/3にするのが限界であった。また、特許文献2では、正特性サーミスタを2分割しているため、消費電力を1/2までしか落とせなかった。
上述した消費電力ばかりでなく、特許文献1の起動装置では、バイメタル218のオフ状態を維持する抵抗214の熱容量が大きいため、単相誘導電動機の再起動を迅速に行い得なかった。同様に、特許文献2では、正特性サーミスタを2分割しているため、再起動時間を半減させることしかできなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、起動用の正特性サーミスタによる定常運転中の消費電力を極力抑制し得て、省エネルギー化を図ることができる単相誘導電動機の起動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
ケーシングと、
前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になるとオフするスナップアクションバイメタルと、
前記ケーシング内に備えられ、前記スナップアクションバイメタル及び前記補助正特性サーミスタを密閉する密閉室と、を具備してなることを技術的特徴とする。
上述した目的を達成するため、請求項5では、交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
ケーシングと、
前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になる消磁する感温磁石と、
前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記感温磁石の磁力により吸引されオンすると共に該感温磁石の消磁によりオフするスイッチと、
前記ケーシング内に備えられ、前記スイッチを密閉する密閉室と、を具備してなることを技術的特徴とする。
請求項7では、交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
ケーシングと、
前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になる消磁する感温磁石と、
前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記感温磁石の磁力により吸引されオンすると共に該感温磁石の消磁によりオフするスイッチと、
前記ケーシング内に備えられ、前記スイッチを密閉する密閉室と、を具備してなることを技術的特徴とする。
請求項8では、交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になる消磁する感温磁石と、
前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記感温磁石の磁力によりオンすると共に該感温磁石の消磁によりオフするリードスイッチと、を具備してなることを技術的特徴とする。
請求項1の単相誘導電動機の起動装置によれば、単相誘導電動機の起動時は、正特性サーミスタが低抵抗であるため、正特性サーミスタ及びスナップアクションバイメタルの直列回路を介して補助巻線に起動電流が流れ、単相誘導電動機を起動する。起動電流が流れると、正特性サーミスタが自己発熱して、高抵抗になり、正特性サーミスタと並列に接続された補助正特性サーミスタ側に多く電流が流れる。補助正特性サーミスタが設定温度になると、スナップアクションバイメタルがオフし、正特性サーミスタには電流は流れなくなり、単相誘導電動機は、起動を完了して定常運転となる。
スナップアクションバイメタルがオフされると、補助正特性サーミスタ側にのみ電流が流れるようになって発熱し、その発生熱によりスナップアクションバイメタルがオフ状態に保持される。
従って、単相誘導電動機の定常運転中には、正特性サーミスタには電流は流れず、代りに、補助正特性サーミスタ側に電流が流れるようになるが、この補助正特性サーミスタに流れる電流は、補助正特性サーミスタにスナップアクションバイメタルをオフ状態に保持するための熱を発生させる程度の極めて小なるものであり、補助正特性サーミスタによる消費電力は従来の正特性サーミスタの消費電力よりも極めて少ない。
特に、スナップアクションバイメタルと補助正特性サーミスタとは、ケーシング内の密閉室に収容されているため、熱が外部へ逃げにくく、極めて少ない消費電力でスナップアクションバイメタルのオフを維持することができる。更に、密閉形コンプレッサの冷媒として可燃性ガス(ブタン等の炭化水素化合物)が用いられて、該冷媒が漏れる事態が発生しても、密閉室に収容されているため、スナップアクションバイメタルの開閉動作時の火花により発火することがない。
また、単相誘導電動機の定常運転中に、熱容量の大きな起動用正特性サーミスタは冷却して常温になっている。一方、補助正特性サーミスタは、熱容量が小さいため、冷却が早い。従って、単相誘導電動機の停止直後に再起動する際にも、補助正特性サーミスタは直ぐ常温近くまで冷却されるため、再起動が可能になるまでの時間は数秒から数十秒と非常に早く、従来技術のようにオーバロードリレーが作動、復帰を繰り返すことなく速やかに再起動することができる。
更に、バイメタルの加熱用に小型の補助正特性サーミスタを用いるので、電圧変動の影響を受けず、周囲温度の変化に対しても補正効果がある。
請求項2では、スナップアクションバイメタルは、可動接点を揺動する可動接点板と、バイメタルと、該可動接点板の第1支持点と該バイメタルの第2支持点との間に介在する断面半円形状の板バネとからなる。可動接点板の支点と第1支持点とを結ぶ線分よりも第2支持点がバイメタルの低温時の先端位置側寄りに有る際に、板バネが可動接点を固定接点側に押しつけるように可動接点板を付勢する。そして、可動接点板の支点と第1支持点とを結ぶ線分よりも第2支持点がバイメタルの高温時の先端位置側寄りに有る際に、板バネが可動接点を固定接点側から離すように可動接点板を付勢する。これにより、スナップアクションバイメタルが、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
請求項3では、スナップアクションバイメタルは、絞り加工の施されたバイメタルを備える。また、請求項4では、スナップアクションバイメタルは、中央部に略円形状のフォーミング加工の施されたバイメタルを備える。これにより、スナップアクションバイメタルが、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
請求項5では、自由端側に接点を備えるバイメタルが、接点オン側に磁石の磁力により付勢される。バイメタルがオフする際に、磁石からの磁力は距離の自乗に反比例して低下する。バイメタルは、接点オン状態で最も強い磁力を受け、接点が離れた後は磁力が急激に弱まるので、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
請求項6では、バイメタルの基部に補助正特性サーミスタが接している。このため、補助正特性サーミスタからの熱をバイメタルへ効率的に伝達でき、少ない消費電力の補助正特性サーミスタで、バイメタルのオフ状態を維持することができる。
請求項7では、例えば、磁性導電部材からなるバネ板の自由端側に接点を備えてなるスイッチが、補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になると消磁する感温磁石の磁力により付勢される。即ち、設定温度未満では、スイッチがバネ板の弾性力に反して感温磁石の磁力により吸引されオン、設定温度以上になると、スイッチが、該感温磁石の消磁によりバネ板の弾性力にてオフする。このオフする際に、感温磁石からの磁力は距離の自乗に反比例して低下する。スイッチは接点オン状態で最も強い磁力を受け、接点が離れた後は磁力が急激に弱まるので、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
請求項8では、リードスイッチが、補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になると消磁する感温磁石の磁力によりオン、オフされる。即ち、設定温度未満では、リードスイッチが感温磁石の磁力によりオンし、設定温度以上になると、リードスイッチが、該感温磁石の消磁によりオフする。このオフする際に、感温磁石からの磁力は距離の自乗に反比例して低下するため、リードスイッチは接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
請求項9では、前記正特性サーミスタを弾性力で保持すると共に電気接続を取るバネ部を有する導電板の所定箇所に通孔を穿設することで、通孔外周部の幅を細くしてなるヒューズ部を設けてある。このため、正特性サーミスタが異常発熱、熱暴走し、抵抗値が下がりショートに近い状態になり電流が増加した際に、ヒューズ部が溶断する。このため、起動巻線や起動リレーの焼損を防ぐことができる。
請求項10では、正特性サーミスタを保持するバネ部の正特性サーミスタと当接させるため鈍角に曲げられた当接角部に、長孔が設けられている。これにより、当接角部の正特性サーミスタとの接触ポイントが分割されることで2倍になり、接触信頼性を高めることができる。
請求項11では、正特性サーミスタを保持するバネ部の正特性サーミスタと当接させるため鈍角に曲げられた当接角部に、切り欠きが設けられている。これにより、当接角部の正特性サーミスタとの接触ポイントが分割されることで2倍になり、接触信頼性を高めることができる。更に、切り欠きの内側と外側とで当接角部の共振周波数が異なる。コンプレッサの振動が起動装置に伝わり、正特性サーミスタやバネ部材が共振し、正特性サーミスタ電極部がバネ部材で叩かれると電極に損傷、剥離が生じるが、請求項11では、当接角部の内側と外側とで共振周波数が異なるため同時に共振することがなく、当接角部が正特性サーミスタを叩くことがなくなり、正特性サーミスタの電極に損傷が生じない。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る起動装置及びオーバロードリレーについて図を参照して説明する。
図1(A)に示すように第1実施態様の起動装置10とオーバロードリレー50とは、一体にコンプレッサ102のドーム104のピン端子110に取り付けられ、カバー106により保護される。該コンプレッサ102の内部にはモータ100が収容されている。
図2は、第1実施形態に係る単相誘導電動機の起動装置及びオーバロードリレー50の回路図である。電源端子92、94は100Vの単相交流電源90に接続されており、更に、その一方の電源端子92は運転スイッチ97及びオーバロードリレー50を直列に介して電源線96に接続され、他方の電源端子94は電源線98に接続されている。オーバロードリレー50は、バイメタル70と、該バイメタル70を加熱するヒータ76とから成り、単相誘導電動機100に過負荷が掛かると、ヒータ76の発熱によりバイメタル70が電流を遮断し、電流の遮断により常温まで温度が下がると、バイメタル70が自動復帰して通電を再開する。
単相誘導電動機100は、主巻線M及び補助巻線Sを有するもので、その主巻線Mは電源線96,98間に接続され、補助巻線Sの一方の端子は電源線96に接続されている。この単相誘導電動機100は、例えば、冷蔵庫における冷凍サイクルの図1を参照して上述した密閉形コンプレッサ102を駆動するようになっている。そして、運転スイッチ97は、例えば、図示しない温度制御装置によってオン,オフされるもので、冷蔵庫内の温度が、上限温度になるとオンし、下限温度になるとオフするようになっている。
前記補助巻線Sの他方の端子は、正特性サーミスタ(以下、主PTCとして参照する)12及び常閉形のスナップアクションバイメタル18の直列回路を介して電源線98に接続されている。該主PTC12及びスナップアクションバイメタル18と並列に、補助正特性サーミスタ(以下、補助PTCとして参照する)14が接続されている。ここで、主PTC12及び補助PTC14は、例えば、チタン酸バリウムを主成分とした酸化物半導体セラミックで構成されていて、キュリー温度をもち、電気抵抗値がこのキュリー温度から急激に増大する特性を有する。正特性サーミスタ12は、例えば、常温(25℃前後)では5Ω程度,120℃では0.1kΩ程度,140℃では1kΩ〜10kΩ程度になる。補助PTC14は、主PTC12より高い抵抗値を有し、1/3〜1/10の消費電力となるように熱容量が1/3〜1/10(最適には1/6程度)に設定されている。そして、スナップアクションバイメタル18は、補助PTC14の発生熱を感知してオン,オフするようになっており、感知熱が、例えば、設定温度140℃になるとオフ動作するようになっている。
次に、第1実施形態の起動装置10の作用について説明する。運転スイッチ97がオンされると、運転スイッチ97及びオーバロードリレー50を介して主巻線Mに起動電流が流れる。又、主PTC12は常温では低電気抵抗値(例えば5Ω程度)を呈しているので、補助巻線S、主PTC12及びスナップアクションバイメタル18の直列回路、補助PTC14の並列回路とにも起動電流が流れ、以て、単相誘導電動機100は起動する。
主PTC12に補助巻線Sの起動電流が流れると、主PTC12、補助PTC14は自己発熱して電気抵抗値が急激に増大する。そして、数秒後に、主PTC12、補助PTC14は140℃の温度に達し、この時の主PTC12の電気抵抗値は、例えば、1kΩ〜10kΩになり、スナップアクションバイメタル18に流れる電流は減少する。補助PTC14が140℃の温度に達すると、スナップアクションバイメタル18がこれを感知してオフ動作するようになり、主PTC12及びスナップアクションバイメタル18の直列回路には電流が流れなくなり、以て、単相誘導電動機100の起動が完了し、定常運転を行なうようになる。
スナップアクションバイメタル18がオフされると、補助PTC14側にのみ電流が流れるようになって発熱し、その発生熱によりスナップアクションバイメタル18がオフ状態に保持される。
従って、単相誘導電動機100の定常運転中には、主PTC12には電流は流れず、代りに、補助PTC14側に電流が流れるようになるが、この補助PTC14に流れる電流は、補助PTC14にスナップアクションバイメタル18をオフ状態に保持するための熱を発生させる程度の極めて小なるものであり、補助PTC14による消費電力は従来の正特性サーミスタの消費電力よりも極めて少ない。
また、単相誘導電動機100の定常運転中に、熱容量の大きな主PTC12は冷却して常温になっている。一方、補助PTC14は、熱容量が小さいため、冷却が早い。従って、単相誘導電動機100の停止直後に再起動する際にも、補助PTC14は直ぐ常温近くまで冷却されるため、再起動が可能になるまでの時間は数秒から数十秒と非常に早く、従来技術のようにオーバロードリレーが作動、復帰を繰り返すことなく速やかに再起動することができる。
引き続き、第1実施形態のオーバロードリレー50の機械的構造について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、オーバロードリレー50のカバーを外した状態の平面図であり、図4は、カバーを付けた状態での図3中のX−X断面図である。図4に示すようにオーバロードリレー50は、不飽和ポリエステル製のベース52とPBT樹脂製のカバー54とから成り、オーバロードリレー50の上面には、モータ側から延在するピン(図示せず)を嵌入するためのソケット端子58が配設され、側面には、側方へ延在し、電源側レセプタクルを挿入するための図3に示すタブ端子56が配設されている。
図4(A)に示すようにオーバロードリレー50は、バイメタル70が可動接点板60と可動側端子74との間に挟持され、該バイメタル70の下方にヒータ76が設けられている。該バイメタル70の上方には、可動接点板60が配設されている。可動接点板60は、一端が補強板78に溶接固定され、自由端には、固定接点64と接触する可動接点62が取り付けられている。
オーバロードリレー50の機械的構成について更に詳細に説明する。
電源側レセプタクルへ接続されるタブ端子56は、図3に示すように平板状に成形されており、該タブ端子56にはクランク状に成形された接続板72がスポット溶接され、該接続板72を介してヒータ76の端子76aに接続されている。ヒータ76は、例えば、ニクロム、或いは、鉄クロム線をコイル状に巻回してなり、ベース52に形成させた凹部52c(図4(A)参照)に収容されている。図3に示すようにヒータ76の他端76bは、可動側端子74を介して補強板78に接続されている。図4(A)に示すように該補強板78は、可動接点板60の穴部およびバイメタル70の凹部を貫通し可動側端子74に溶接されている。
バイメタル70は、略矩形形状のスナップ部70aと、該スナップ部70aを保持するための一対の保持部70b、70bとからなり、該スナップ部70aは、皿形バイメタルと同様に成形(フォーミング)され、所定温度で曲率(凹凸)が反転するものである。図4(A)に示すようにバイメタル70は、保持部70bが可動接点板60と可動側端子74との間に挟持されて固定されると共に、該スナップ部70aが、ベース52に形成された支柱状の支持部52aに支持される。該支持部52aの回りであって、凹部52c内にヒータがコイル状に配設されていることで、ヒータ76に発生した熱を効率的にバイメタル70へ伝えるようにされている。
バイメタル70は、保持部70bにて固定され、スナップ部70aが支持部52aに支持されているため、調整を行うことなく組立のみで所望の特性を得ることができる。特に、保持部70bをスナップ部70aよりも小さくしてあるので、保持部70bを固定しても、スナップ特性は従来技術のバイメタル単体(固定しないバイメタル)と変わらず、容易に必要な特性が得られる。
一方、可動接点板60は、弾性金属板製で、自由端に可動接点62を備え、略中央部に上記バイメタル70の自由端70a'と接触する凸部60aが配設されている。
図4(A)に示すように補強板78に固定された可動接点板60の可動接点62は、固定接点64に接触し、該固定接点64を載置する固定接点板66は、図4(A)に示すように一端66aがベース52側に固定され、他端66bが該カバー54に形成された通孔又は切り欠き部(図示せず)を通して外部まで延在している。そして、該カバー54の外部で固定接点板の他端66bとソケット端子58とが接続されている。
図4(B)に示すようにオーバロードリレー50のカバー54には凸部54aが形成され、可動接点板60が上方へ揺動できるようにしている。また、該カバー54には、起動装置10と連結するための係合部55が形成されている。
オーバロードリレー50は、図4(A)に示すようにバイメタル70が反転(スナップ)する前は、可動接点62と固定接点64とが接触しており、タブ端子56を介して入力された電源からの電流をモータM側へ供給する。
ここで、モータMが過負荷あるいは回転子拘束などで過電流が流れると、ヒータ76での発熱量が大きくなり、バイメタル70が予め設定された温度(例えば、120℃)に達すると、図4(B)に示すように凸状から凹状へスナップし、可動接点板60を押し上げることで可動接点62と固定接点64との接触を断つ。これにより、モータMへの給電が停止され、モータの保護が図られる。モータMへの給電の停止により、ヒータ76への電流が停止され、バイメタル70の温度が低下する。そして、予め設定された温度に達すると凹状から凸状へスナップして、図4(A)に示すように、可動接点板60の弾性により可動接点62と固定接点64との接触が回復し、モータMへの給電が再開される。
引き続き、第1実施形態の起動装置10の機械的構造について、図5及び図6を参照して説明する。
図5(A)は、本発明の第1実施形態に係る単相誘導電動機の起動装置の底蓋を外した状態の底面図であり、図5(B)は、底蓋を付けた状態での図5(A)のB1−B1断面を示し、図5(C)は、図5(B)のC1−C1断面を示している。なお、図5(B)は、図5(C)のB2−B2断面に相当する。図6(A)は、図5(B)のe矢視側の平面図であり、図6(B)は、図5(C)のf矢視側の側面図であり、図6(C)は、図5(B)のg矢視側の底面図である。図6(B)に示すように起動装置10は、ケーシング40と底蓋46とを備え、外部に図6中に示すオーバロードリレー50を取り付けるためのフランジ48が形成されている。
図5(A)に示すようケーシング40の内側には、図2に示す補助巻線S側に接続される端子22が取り付けられている。端子22は、タブ端子22Cと、ソケット端子22Aと、これらを連結する連結部22Bとが一体に形成されてなる。該連結部22Bには、主PTC12を保持するバネ部26Bを備える第1接続板26が取り付けられている。
図5(C)に示すように端子22のタブ端子22Cには、第2接続板30の一端が接続されている。第2接続板30の他端のバネ部30aは、補助PTC14にバネ圧を加え保持している。補助PTC14は、スナップアクションバイメタル18の基部に接触している。即ち、第2接続板30のバネ部30a、補助PTC14、スナップアクションバイメタル18の基部及び第3接続板32の一端が隣接接続されている。該第3接続板32の他端は、図2に示す電源線98側及び主巻線Mへ接続するための端子24のタブ端子24Cに接続されている。端子24は、タブ端子24Cとソケット端子24Aとを有する。
一方、スナップアクションバイメタル18の先端側には、可動接点18aが設けられ、クランク状に形成された固定接点板36の固定接点36aと接している。可動接点18aのケーシング40側壁側には、可動接点18aの移動を規制するためのストッパー49が設けられている。一方、固定接点板36の他端は、第4接続板33が接続され、第4接続板33の他端は、タブ端子25Cとソケット端子25Aとを備える端子25に接続されている。端子25には、主PTC12を保持するバネ部34Bを備える第5接続板34が取り付けられている。該第5接続板34は、第1接続板26と同一の部材である。
ここで、スナップアクションバイメタル18及び補助PTC14は、ケーシング40の内側に設けられた隔壁42により形成される密閉室44内に収容されている。密閉室44は気密構造となっている。第2接続板30はケーシング40側壁に設けられた通孔42aを介して、第3接続板32は通孔42bを介して、第4接続板33は通孔42cを介して密閉室44内に取り回されている。
図7(A)は、起動装置10にオーバロードリレー50を組み付けた状態を示す平面図であり、図7(B)は側面図であり、図7(C)は底面図である。組み付けは、起動装置10のフランジ48にオーバロードリレー50の係合部55を係合させることにより行う。
第1実施形態の起動装置10においてスナップアクションバイメタル18と補助PTC14とは、ケーシング40内の密閉室44に収容されているため、熱が外部へ逃げにくく、極めて少ない消費電力でスナップアクションバイメタル18のオフを維持することができる。更に、密閉形コンプレッサの冷媒として可燃性ガス(ブタン等の炭化水素化合物)が用いられて、該冷媒が漏れる事態が発生しても、密閉室44に収容されているためスナップアクションバイメタル18の開閉動作時の火花により発火することがない。
更に、スナップアクションバイメタル18の基部に補助PTC14が直接接しているため、補助PTC14からの熱をスナップアクションバイメタル18へ効率的に伝達でき、少ない消費電力の補助PTC14で、スナップアクションバイメタル18のオフを維持することができる。
第1実施形態の起動装置10のスナップアクションバイメタル18について図8を参照して更に詳細に説明する。
図8(A)は、スナップアクションバイメタル18の平面図であり、図8(B)、図8(C)は、図5(C)に示す起動装置を拡大して示す断面図である。
スナップアクションバイメタル18は、中央部に略矩形の開口が形成され可動接点18aを揺動する可動接点板18bと、バイメタル18cと、可動接点板18bの第1支持点P1とバイメタル18cの第2支持点P2との間に介在する断面半円形状の板バネ18dとからなる。可動接点板18bの先端は二股に別れて2個の可動接点18aを保持する。
ここで、板バネ18dは、バネ材又はバイメタルからなり、可動接点板18bを付勢するように取り付けられている。即ち、図8(B)に示すように可動接点板18bの支点P3と第1支持点P1とを結ぶ線分よりも第2支持点P2がバイメタル18cの低温時の先端位置側寄りに有る際に、板バネ18dが可動接点18aを固定接点36a側に押しつけるように可動接点板を付勢する。このため、スナップアクションバイメタル18が断となる直前においても接点圧がゼロになった状態で可動接点18aと固定接点36aとが接続し続ける時間が短く、振動により可動接点18aと固定接点36aとが接点開閉状態になることがない。
一方、図8(C)に示すように可動接点板18bの支点P3と第1支持点P1とを結ぶ線分よりも第2支持点P2がバイメタル18cの高温時の先端位置側寄りに有る際に、板バネ18dが可動接点18aを固定接点36a側から離すように可動接点板18bを付勢する。即ち、図8(B)に示す状態からバイメタル18cが上方へ湾曲して行き、第2支持点P2が、可動接点板18bの支点P3と第1支持点P1とを結ぶ線分(デットポイント)を越えて上側に来ると、板バネ18dの付勢方向が反転し、図8(C)に示すようにスナップアクションバイメタル18が可動接点18aを固定接点36aから切り離す。これにより、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
第1接続板26の構成について、図9を参照して更に詳細に説明する。図9(A)は、図5(A)中の第1接続板26の拡大図であり、図9(B)は図9(A)のh矢視図であり、図9(C)は図9(A)のj矢視図であり、図9(D)は、図9(C)中の円Dで囲んだ主PTCとの当接部の拡大斜視図である。なお、上述したように第5接続板34は、第1接続板26と同一の部材である。
第1接続板26は、銅又は銅合金或いは導電性金属材料をめっきしたステンレス鋼等の導電性ばね材料から成る。第1接続板26は、図9(A)に示すようにクランク状に折り曲げられた接続部26Aと、図9(B)に示すように接続部26Aの曲げ方向に対して直角方向にそれぞれU字状に曲げられた一対のバネ部26B、26Bとからなる。バネ部26B、26Bは、主PTC12を弾性力で保持すると共に電気接続を取る。図9(C)に示すように、バネ部26B、26Bは、側方へ延在する一対の矩形の板の中央にそれぞれ矩形の開口を設けることで、一対の平行部位26c、26c、と該平行部位26c、26cを連結する連結部位26dとからなる開口側が対向する一対のコ字状部を形成し、該一対のコ字状部をそれぞれ内側に向け断面U字状に曲げてなる。平行部位26cの先端近傍には、連結部位26dが内側になるように曲げ突出させることで、主PCT12に当接する当接角部26fが形成されている。図9(B)に示すように平行部位26c、26cには、ケーシング40との接触面積を少なくし熱伝導を防止するための絞り部26eが形成されている。
接続部26Aのバネ部26B側の折り曲げ部には、通孔26hが形成されている。即ち、第1接続板26は、通孔26hの外周部(ヒューズ部)26jの幅をそれぞれ0.5mm以下にしてある。起動巻線Sの電流が一定時間(例えば30秒)以上流れたときに通孔26hの外周のヒューズ部26jで溶断するようになっている。これにより、主PCT12が劣化し、異常発熱、熱暴走してショートに近い状態になった場合に、ヒューズ部26jが電流により溶断され、起動巻線Sや起動装置自身の焼損を防止する。特に、折り曲げ部に通孔26hを形成することで、当該折り曲げ部に弾性力を持たせることができ、弾性力を持たせた状態を保つことで、ヒューズ部26jの溶断の際に、溶断部の再溶着を防ぐことができる。
更に、図9(D)に示すように、平行部位26cの主PCT12と当接させるため鈍角に曲げられた当接角部26fには、長孔26gが平行部位26cの延在方向に平行に設けられている。これにより、当接角部26fの主PCT12との接触ポイントが分割されることで2倍になり、バネ部26B全体として4カ所の当接角部26fにて、8カ所で主PCT12と接触することになる。これにより、接触信頼性を高めることができる。
[第1実施形態の改変例]
図10及び図11を参照して第1実施形態の改変例に係る起動装置について説明する。 図10(A)は、第1実施形態の改変例に係るスナップアクションバイメタルの平面図であり、図10(B)は、第1実施形態の改変例に係る起動装置のスナップアクションバイメタル18のオン状態を示す断面図であり、図10(C)は、オフ状態を示す断面図である。。
図10(A)に示すように、第1実施形態の改変例では、スナップアクションバイメタル18が、1枚のバイメタルからなり、中央に開口を設け可動接点18aを保持する可動接点板部18eと、開口中央に設けられたバイメタル部18fからなり、第1実施形態と同様に、板バネ18dが、可動接点板部18eの第1支持点P1とバイメタル部18fの第2支持点P2との間に介在するよう配置されている。図10(B)、図10(C)に示すようにスナップアクションバイメタル18の動作は、図8(B)、図8(C)を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図11は、第1実施形態の改変例に係る第1接続板26を示している。図11(A)は、第1接続板26の拡大図であり、図11(B)は図11(A)のh矢視図であり、図11(C)は図11(A)のj矢視図であり、図11(D)は、図11(C)中の円Dで囲んだ主PTCとの当接部の拡大斜視図である。
第1実施形態の改変例に係る第1接続板26は、図9を参照して上述した第1実施形態の第1接続板と同様である。但し、第1実施形態では、当接角部26fに長孔26gが平行部位26cの延在方向に平行に設けられていた。これに対して、第1実施形態の改変例では、図11(D)に示すように、当接角部26fに切り欠き26mが平行部位26cの延在方向に平行に設けられている。
第1実施形態の改変例では、主PCT12を保持するバネ部26Bの主PCT12と当接させるため鈍角に曲げられた当接角部26fに、切り欠き26mが設けられている。これにより、当接角部26fの主PCT12との接触ポイントが分割されることで2倍になり、接触信頼性を高めることができる。更に、切り欠き26mの内側と外側とで当接角部26fの共振周波数が異なる。コンプレッサの振動が起動装置10に伝わり、主PCT12やバネ部26Bが共振し、主PCT12電極部がバネ部26Bで叩かれると電極に損傷、剥離が生じるが、改変例では、当接角部26fの内側と外側とで共振周波数が異なるため同時に共振することがなく、当接角部26fが主PCT12を叩くことがなくなり、主PCT12の電極に損傷が生じない。
[第2実施形態]
第2実施形態の起動装置のスナップアクションバイメタル18ついて図12を参照して説明する。
図12(A)は、第2実施形態の起動装置のスナップアクションバイメタル18の平面図であり、図12(B)は、側面図である。図12(C)は、第2実施形態の別例の起動装置のスナップアクションバイメタル18の平面図であり、図12(D)は、別例の側面図である。図12(E)は、第2実施形態のスナップアクションバイメタル18のオン状態の説明図であり、図12(F)はオフ状態の説明図である。
図12(A)に示すように、スナップアクションバイメタル18は平板状のバイメタルの中央付近に長孔を設け、長孔に挟まれた中央部分18hには加工を施さず、長孔の両側部分にそれぞれ2カ所の絞り加工18gを施してある。図12(C)、図12(D)は、それぞれ1カ所の絞り加工18gを施した別例である。図12(E)及び図12(F)に示すように、スナップアクションバイメタル18は、絞り加工によりスナップアクションを実現できる。
第2実施形態の起動装置では、スナップアクションバイメタル18は、絞り加工18hが施されたバイメタルからなるため、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
[第2実施形態の改変例]
第2実施形態の改変例に係る起動装置のスナップアクションバイメタル18ついて図13を参照して説明する。
図13(A)は、第2実施形態の改変例に係る起動装置のスナップアクションバイメタル18の平面図であり、図13(B)は側面図である。図13(C)は、第2実施形態の改変例に係るスナップアクションバイメタル18のオン状態の説明図であり、図13(D)はオフ状態の説明図である。
図13(A)に示すように、スナップアクションバイメタル18は平板状のバイメタルの中央に軽いフォーミング18iが施してある。図13(C)及び図13(D)に示すように、スナップアクションバイメタル18は、フォーミング加工によりスナップアクションを実現できる。
第2実施形態の改変例に係る起動装置では、スナップアクションバイメタル18は、絞り加工18iが施されたバイメタルからなるため、接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
[第3実施形態]
第3実施形態の起動装置のバイメタル18ついて図14を参照して説明する。
図14(A)は第3実施形態のバイメタル18のオン状態の説明図であり、図14(B)はバイメタル18のオフ状態の説明図である。
第3実施形態のバイメタル18は、第1、第2実施形態と同様に基部に補助PTCが配置され、自由端側に可動接点18aが設けられてなる。そして、バイメタル18に対して可動接点18aを固定接点36a側に付勢する磁力を与える磁石23Aが、バイメタル18に近接して設けられている。他の構成は、図1〜図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
第3実施形態の起動装置では、自由端側に可動接点18aを備えるバイメタル18が、接点オン側に磁石23Aの磁力により付勢される。バイメタル18がオフする際に、磁石23Aからの磁力は距離の自乗に反比例して低下する。バイメタル18は、図14(A)に示すように可動接点18aオン状態で最も強い磁力を受け、図14(B)に示すように可動接点18aが離れた後は磁力が急激に弱まるので、可動接点18aを固定接点36aから素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
[第4実施形態]
第4実施形態の起動装置のスイッチ18ついて図15を参照して説明する。
図15(A)は第4実施形態のスイッチ18のオン状態の説明図であり、図15(B)はスイッチ18のオフ状態の説明図である。
第4実施形態のスイッチ18は、磁性導電部材から成り自由端側に可動接点18aが設けられてなる。スイッチ18に対して、可動接点18aを固定接点36a側に付勢する磁力を与える感温磁石23Bがスイッチ18の直上に設けられ、該感温磁石23Bに隣接して補助PTCが設けられている。他の構成は、図1〜図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
第4実施形態の起動装置では、磁性導電部材からなるバネ板の自由端側に可動接点18aを備えてなるスイッチ18が、補助PTCからの熱を感知してこれが設定温度になると消磁する感温磁石23Bの磁力により付勢される。即ち、図15(A)に示すように設定温度未満では、スイッチ18がバネ板の弾性力に反して感温磁石23Bの磁力により吸引されオンする。一方、図15(B)に示すように設定温度以上になると、スイッチ18が、該感温磁石23Bの消磁によりバネ板の弾性力にてオフする。このオフする際に、感温磁石23Bからの磁力は距離の自乗に反比例して低下する。スイッチ18は接点オン状態で最も強い磁力を受け、可動接点18aが離れた後は磁力が急激に弱まるので、可動接点18aを固定接点36aから素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
[第5実施形態]
第5実施形態の起動装置のリードスイッチ19ついて図16を参照して説明する。
第4実施形態では磁性導電部材から成るスイッチ18を用いたが、第5実施形態では、スイッチの代わりにリードスイッチ19を用いる。リードスイッチ19に対して、接点オン側に付勢する磁力を与える感温磁石23Bがリードスイッチ19の直上に設けられ、該感温磁石23Bに隣接して補助PTC16が設けられている。他の構成は、図1〜図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
第5実施形態の起動装置では、リードスイッチ19が、補助PTC16からの熱を感知してこれが設定温度になると消磁する感温磁石23Bの磁力によりオン、オフされる。即ち、設定温度未満では、リードスイッチ19が感温磁石23Bの磁力によりオンし、設定温度以上になると、リードスイッチ19が、該感温磁石23Bの消磁によりオフする。このオフする際に、感温磁石23Bからの磁力は距離の自乗に反比例して低下するため、リードスイッチ19は接点を素早く切断できる。従って、アークが継続せず、接点の荒れやノイズの発生がない。接点圧がゼロになった状態で接続を続ける時間が短く、振動により接点開閉状態となることがない。これらによって、接点の接続信頼性が高く、長期に渡り不良が生じない。
図17は、本実施形態の起動装置10が用いられる回路を示している。図2を参照して上述したコンデンサを用いない回路のみでなく、図17(A)に示すように起動装置10に並列にランニングコンデンサC1が接続された場合、また、図17(B)に示すように起動装置10に直列に起動用コンデンサC2が接続された場合、図17(C)に示すように起動装置10に並列にランニングコンデンサC1が直列に起動用コンデンサC2が接続された場合にも、本実施形態の起動装置10は好適に用いることができる。
本発明は、冷蔵庫における冷凍サイクルの密閉形コンプレッサ駆動用のみならず、空気調和機における冷凍サイクルの密閉形コンプレッサ駆動用としても適用し得、更には、コンデンサ起動形或いは分相起動形の単相誘導電動機を駆動源とする機器全般に適用し得る等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得る。
図1(A)は、第1実施形態に係る起動装置及びオーバロードリレーのコンプレッサへの取り付けを示す説明図であり、図1(B)は、ピン端子の斜視図である。 第1実施形態に係る起動装置及びオーバロードリレーの回路図である。 第1実施形態に係るオーバロードリレーの平面図である。 図4(A)、図4(B)は、図3に示すオーバロードリレーのカバーを付けた状態のX−X縦断面図であり、図4(A)は、バイメタルの反転前の状態を、図4(B)はバイメタルの反転後の状態を示している。 図5(A)は、本発明の第1実施形態に係る単相誘導電動機の起動装置の底蓋を外した状態の底面図であり、図5(B)は、図5(A)のB1−B1断面を示し、図5(C)は、図5(B)のC1−C1断面を示している。 図6(A)は、図5(B)のe矢視側の平面図であり、図6(B)は、図5(C)のf矢視側の側面図であり、図6(C)は、図5(B)のg矢視側の底面図である。 図7(A)は、起動装置にオーバロードリレーを組み付けた状態の平面図であり、図7(B)は側面図であり、図7(C)は底面図である。 図8(A)は、スナップアクションバイメタルの平面図であり、図8(B)、図8(C)は、図5(C)に示す起動装置を拡大して示す断面図である。 図9(A)は、図5(A)中の第1接続板の拡大図であり、図9(B)は図9(A)のh矢視図であり、図9(C)は図9(A)のj矢視図であり、図9(D)は、図9(C)中の円Dで囲んだ主PTCとの当接部の拡大斜視図である。 図10(A)は、第1実施形態の改変例に係るスナップアクションバイメタルの平面図であり、図10(B)、図10(C)は、第1実施形態の改変例に係る起動装置を示す断面図である。 図11(A)は、第1実施形態の改変例に係るの第1接続板の拡大図であり、図11(B)は図11(A)のh矢視図であり、図11(C)は図11(A)のj矢視図であり、図11(D)は、図11(C)中の円Dで囲んだ主PTCとの当接部の拡大斜視図である。 図12(A)は、第2実施形態の起動装置のスナップアクションバイメタルの平面図であり、図12(B)は、側面図である。図12(C)は、第2実施形態の別例の起動装置のスナップアクションバイメタルの平面図であり、図12(D)は別例の側面図である。図12(E)及び図12(F)は、第2実施形態のスナップアクションバイメタルの動作の説明図である。 図13(A)は、第2実施形態の改変例に係る起動装置のスナップアクションバイメタルの平面図であり、図13(B)は側面図である。図13(C)及び図13(D)は、第2実施形態の改変例に係るスナップアクションバイメタルの動作の説明図である。 図14(A)、図14(B)は、第3実施形態に係る起動装置のバイメタルの動作の説明図である。 図15(A)、図15(B)は、第4実施形態に係る起動装置のスイッチの動作の説明図である。 第5実施形態に係る起動装置のリードスイッチの説明図である。 図17(A)、図17(B)、図17(C)は、本実施形態に係る起動装置の適用例の回路図である。 図18(A)は、従来技術に係る起動装置の回路図であり、図18(B)は特許文献1に係る起動装置の回路図である。
符号の説明
10 起動装置
12 主PTC(正特性サーミスタ)
14 補助PTC(補助正特性サーミスタ)
18 スナップアクションバイメタル
22 端子
22A ソケット端子
26 第1接続板(導電板)
26A 接続部
26B バネ部
26c 平行部位
26d 連結部位
26h 通孔
26j ヒューズ部
26f 当接角部
26g 長孔
26m 切り欠き
40 ケーシング
40a 凹部
50 オーバロードリレー
70 バイメタル
76 ヒータ
90 交流電源
100 単相誘導電動機
M 主巻線
S 補助巻線
P1 第1支持点
P2 第2支持点
P3 可動接点板の支点

Claims (13)

  1. 交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
    ケーシングと、
    前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
    前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
    前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になるとオフするスナップアクションバイメタルと、
    前記ケーシング内に備えられ、前記スナップアクションバイメタル及び前記補助正特性サーミスタを密閉する密閉室と、を具備してなる単相誘導電動機の起動装置。
  2. 前記スナップアクションバイメタルは、可動接点を揺動する可動接点板と、バイメタルと、該可動接点板の第1支持点と該バイメタルの第2支持点との間に介在する断面半円形状の板バネとからなり、
    前記可動接点板の支点と前記第1支持点とを結ぶ線分よりも第2支持点がバイメタルの低温時の先端位置側寄りに有る際に、前記板バネが前記可動接点を固定接点側に押しつけるように前記可動接点板を付勢し、
    前記可動接点板の支点と前記第1支持点とを結ぶ線分よりも第2支持点がバイメタルの高温時の先端位置側寄りに有る際に、前記板バネが前記可動接点を固定接点側から離すように前記可動接点板を付勢することを特徴とする請求項1の単相誘導電動機の起動装置。
  3. 前記スナップアクションバイメタルは、絞り加工の施されたバイメタルを備えることを特徴とする請求項1の単相誘導電動機の起動装置。
  4. 前記スナップアクションバイメタルは、中央部に略円形状のフォーミング加工の施されたバイメタルを備えることを特徴とする請求項1の単相誘導電動機の起動装置。
  5. 交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
    ケーシングと、
    前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
    前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
    前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になるとオフするバイメタルと、
    前記ケーシング内に備えられ、前記バイメタル及び前記補助正特性サーミスタを密閉する密閉室と、
    前記バイメタルに対して、接点をオン側に付勢する磁力を与える磁石と、を具備してなる単相誘導電動機の起動装置。
  6. 前記バイメタルの基部に前記補助正特性サーミスタが接していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの単相誘導電動機の起動装置。
  7. 交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
    ケーシングと、
    前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
    前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
    前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になる消磁する感温磁石と、
    前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記感温磁石の磁力により吸引されオンすると共に該感温磁石の消磁によりオフするスイッチと、
    前記ケーシング内に備えられ、前記スイッチを密閉する密閉室と、を具備してなる単相誘導電動機の起動装置。
  8. 交流電源によって通電される主巻線及び補助巻線を有する単相誘導電動機の起動装置において、
    前記補助巻線に直列に接続された正特性サーミスタと、
    前記正特性サーミスタに並列に接続された補助正特性サーミスタと、
    前記補助正特性サーミスタからの熱を感知してこれが設定温度になる消磁する感温磁石と、
    前記補助巻線及び正特性サーミスタの直列回路に直列に接続され、前記感温磁石の磁力によりオンすると共に該感温磁石の消磁によりオフするリードスイッチと、を具備してなる単相誘導電動機の起動装置。
  9. 前記正特性サーミスタを弾性力で保持すると共に電気接続を取るバネ部を有する導電板の所定箇所に通孔を穿設することで、通孔外周部の幅を細くしてなるヒューズ部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1の単相誘導電動機の起動装置。
  10. 前記正特性サーミスタを弾性力で保持すると共に電気接続を取るバネ部を有する導電板を備え、
    前記バネ部は、側方へ延在する一対の矩形の板の中央にそれぞれ矩形の開口を設けることで、一対の平行部位と該平行部位を連結する連結部位とからなる開口側が対向する一対のコ字状部を形成し、該一対のコ字状部をそれぞれ内側に向け断面U字状に曲げ、
    前記平行部位の先端近傍を連結部位が内側になるように曲げ突出させることで、正特性サーミスタに当接する当接角部を形成してなり、
    該当接角部に平行部位と平行な長孔を形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1の単相誘導電動機の起動装置。
  11. 前記正特性サーミスタを弾性力で保持すると共に電気接続を取るバネ部を有する導電板を備え、
    前記バネ部は、側方へ延在する一対の矩形の板の中央にそれぞれ矩形の開口を設けることで、一対の平行部位と該平行部位を連結する連結部位とからなる開口側が対向する一対のコ字状部を形成し、該一対のコ字状部をそれぞれ内側に向け断面U字状に曲げ、
    前記平行部位の先端近傍を連結部位が内側になるように曲げ突出させることで、正特性サーミスタに当接する当接角部を形成してなり、
    該当接角部に平行部位と平行な切り欠きを形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1の単相誘導電動機の起動装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1の起動装置を用いた密閉形電動圧縮機。
  13. 請求項1〜11のいずれか1の起動装置を用いた密閉形電動圧縮機を用いる機器。
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