JP2015035250A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時の電流の流れによる磁界の発生が小さく、保護テープの使用枚数が少なくても内部短絡が生じ難い非水電解質二次電池を提供すること。【解決手段】本発明の非水電解質二次電池の偏平状巻回電極体10Aは、第1の保護テープ32が正極極板20の外周面側の正極活物質合剤層22上から正極芯体露出部21aとの境界部を経て巻き始め側の正極芯体露出部21a上に貼付され、第2の保護テープ33が正極極板20の内周面側の正極活物質合剤層22上から正極芯体露出部21aとの境界部を経て第1の保護テープ32の巻き始め側の正極芯体露出部21a上に貼付され、負極芯体露出部25aは負極極板24の巻き始め端側に両面共に同一長さに形成され、負極芯体露出部25aの巻き始め側の端部25s及び負極タブ13は、セパレータ30、31を介して第1の保護テープ32及び第2の保護テープ33と対向する位置に配置されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、使用時の電流の流れによる磁界の発生が小さく、しかも、内部短絡が生じ難い偏平状巻回電極体を備える非水電解質二次電池に関する。
今日の携帯電話機、携帯型パーソナルコンピューター、携帯型音楽プレイヤー等の携帯型電子機器の駆動電源として、更には、ハイブリッド電気自動車(HEV)や電気自動車(EV)用の電源として、高エネルギー密度を有し、高容量であるリチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池が広く利用されている。
これらの非水電解質二次電池は、一般に、細長いシート状のアルミニウム箔等からなる正極芯体の両面にリチウムイオンを吸蔵・放出する正極活物質を含む正極合剤を塗布した正極と、細長いシート状の銅箔等からなる負極芯体の両面にリチウムイオンを吸蔵放出する負極活物質を含む負極合剤を塗布した負極とを有し、正極及び負極の各所定部分にそれぞれ正極タブ及び負極タブを接続し、これらの正極及び負極の間に微多孔性ポリエチレンフィルム等からなるセパレータを配置し、正極及び負極をセパレータにより互いに絶縁した状態で円柱状又は楕円形状に巻回して巻回電極体を形成し、角形非水電解質二次電池の場合は更に巻回電極体を押し潰して偏平な巻回電極体を形成した後、その外側を外装で被覆することにより製造されている。
非水電解質二次電池においては、正極タブないし負極タブは、正極芯体ないし負極芯体の露出部にそれぞれ超音波溶接、抵抗溶接ないし圧接(圧着を含む)することによって電気的に接続されている。これらの正極タブないし負極タブは、機械的強度を高くすると共に内部抵抗を小さくするため、正極芯体ないし負極芯体よりも厚さが厚くなっている。そのため、正極タブないし負極タブが反対極性の極板と対向している箇所では、正極タブと正極芯体との間ないし負極タブと負極芯体との間に段差が形成されるため、セパレータが介在されていても偏平状巻回電極体を形成した際に内部短絡の可能性が大きくなる。
このような偏平状巻回電極体を形成した際の正極タブないし負極タブによる内部短絡を抑制するため、それぞれの集電タブの圧接部に保護テープを添付することが行われている。また、正極極板ないし負極極板の切断端部においては、それぞれの芯体を形成する金属にバリが発生する場合があるが、それぞれの極板の端部がセパレータを介して逆極性の極板と対向する場合には、バリによる内部短絡を抑止するために、それぞれの極板の端部に保護テープを添付することも行われている。
一方、携帯電子機器は、使用時に電池に流れる電流によって磁界が発生するが、これらの磁界がノイズとなって特に補聴器の使用者に悪影響を及ぼすことがある。補聴器は、外部の音声をマイクで捉えて増幅する機能を備えるほか、電磁コイルによって電話機のスピーカ部分から発生する磁束を電磁ピックアップ(「テレホンピックアップ」とも称される)で捉えて増幅する機能をも備えているため、特に外部からの磁界ノイズの影響を受けやすい。補聴器がこのような電磁ピックアップを使用する理由は、電話機のスピーカから出力された音声を補聴器のマイクで拾って増幅すると、周囲の雑音もマイクで拾ってしまうために、音声の明瞭度が低下するからである。特に携帯電話機は補聴器に近接した位置で使用されるため、携帯電話機から発生する磁界は補聴器に対して悪影響を与えやすい。そのため、携帯電話機の電源である非水電解質二次電池においても、この非水電解質二次電池に流れる電流に起因する磁界の発生を抑制することが要望されている。
なお、電池は、正極極板及び負極極板のそれぞれで生じる化学反応によって得られる電流を正極タブないし負極タブで取り出すことによって集電されるものである。そのため、電池においては、一般に正極極板を流れる電流と負極極板を流れる電流を逆向きにすれば、それぞれの電流による磁界が互いに打ち消し合うので、磁界低減が可能であると考えられている。したがって、正極タブないし負極タブの位置を共にそれぞれの極板の巻き始め側或いは巻き終わり側とし、しかも互いに重複ないし近接した位置に配置すれば、それぞれの電流の流れる方向は逆方向で平行となるので、正極極板及び負極極板の活物質形成領域中を流れる電流に起因する磁界を低減することは理論上可能である。ただし、正極タブ及び負極タブの位置を近づける程、正極タブと負極タブとの間における内部短絡の危険性が高くなり、封口板のタブ溶接部分付近の構造を複雑にするなどの対応が必要になったり、各タブの電気的絶縁が必要となったり、各タブの取り付けが困難となったりするなど、直ちには採用し難い。
ここで、従来の正極タブないし負極タブの位置を共にそれぞれの極板の巻き始め側とした偏平状巻回電極体における保護テープの貼付例を図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は下記特許文献1に開示されている偏平状巻回電極体の巻き初め部を示す模式断面図である。また、図7は下記特許文献2に開示されている偏平状巻回電極体の模式断面図である。
下記特許文献1に開示されている偏平状巻回電極体50は、図6に示したように、第1電極板51と第2電極板52とがセパレータ53を介して互いに絶縁された状態で偏平状に巻回されており、第1電極板51には第1電極タブ54が、第2電極板52には第2電極タブ55が接続されている。第1電極タブ54及び第1電極板51の巻き始め端部51sの内周面側は第1電極板51の約半周分巻回されている部分と対向しており、第1電極板51の巻き始め端部51sの外周面側はセパレータ53を介して第2電極板52と対向している。また、第2電極タブ55はセパレータ53を介して第1電極板51と対向しており、第2電極タブ55と第1電極板51との間に保護テープ56が配設されている。この保護テープ56は、第1電極板51の芯体表面において、第2電極タブ55の内周面側と対向する面に貼付されている。これにより、第1電極板51は、表面に貼付された保護テープ56とセパレータ53を介して、第2電極板52の第2電極タブ55から絶縁された状態となされている。なお、第2電極板52の巻き始め端52sの外周面側はセパレータ53を介して第1電極51と対向配置されている。
また、下記特許文献2に開示されている巻回電極体60は、図7に示したように、帯状の正極極板61と負極極板62とが、2枚の帯状のセパレータ63、64によって互いに電気的に絶縁された状態で、渦巻状に巻回されている。また、2枚のセパレータの始端部63s、64sは、正極極板61及び負極極板62が介在されていない位置まで延出配置され、自由端の状態で互いに対面しており、2つのセパレータ63、64の終端部63e、64eは、正極極板61及び負極極板62が介在されていない位置まで延出配置され、互いに固着されて固着部66が形成されている。そして、巻回電極体60の内周面側において、負極極板62の負極タブ62Aは、セパレータの始端部63s、64sから所定距離をおいてセパレータ63、64の間に配置されている。
巻回電極体60の内周面側において、負極極板62の負極タブ62Aは正極極板61の正極タブ61Aとは重畳しない位置に配置され、負極極板62の巻き始め側端部62sはそれぞれ正極極板61と対向する位置に配置されている。正極極板61の負極極板62の巻き始め側端部62sと対向する領域の表面にはそれぞれ保護テープ65a、65bが貼付されている。また、負極極板62の巻き始め側の両面及び負極タブ62Aの表面にはそれぞれ保護テープ65c、65dが貼付されている。さらに、巻回電極体60の外周面側において、正極極板61の巻終り端部61eに対向する位置の負極極板62の表面にはそれぞれ保護テープ65e,65fが貼付され、また、負極極板62の巻終り端部62eは、セパレータ63、64の固着部66よりも更に延出され、保護テープ65gにより内周面側の負極極板62の表面に固定される。
特開平11−026008号公報 特開2009−289570号公報
上記特許文献1に開示されている巻回電極体においては、第1電極板51及び第2電極52共に巻き初め側に第1電極タブ及び第2電極タブが配置されているので、電池に流れる電流に起因する磁界の発生を抑制することができる。しかも、第2電極板52の第2電極タブ55の内周面側と第1電極板51との間にはセパレータ53だけでなく保護テープ56も存在しているので、第2電極タブ55の内周面側と第1電極板51との間の電気的絶縁性は良好となり、この部分での内部短絡は生じ難くなっている。しかしながら、上記特許文献1には、第1電極板51の巻き始め側の端部51s及び第2電極板52の巻き始め側の端部52sに形成される可能性があるバリについて示唆する記載はなく、少なくとも第1電極板51の巻き始め側の端部51s及び第2電極板52の巻き始め側の端部52sがそれぞれセパレータを介して逆極性の極板となる第1電極板と対向する位置に保護テープを設けることは示唆されていない。
また、上記特許文献2に開示されている巻回電極体60においては、正極極板61の正極タブ61A及び負極極板62の負極タブ62Aは、共に巻き初め側に配置されているので、電池に流れる電流に起因する磁界の発生を抑制することできる。しかも、負極極板62の巻き初め側の端部62sの両面はそれぞれセパレータ63、64を介して正極極板61に形成された保護テープ65a、65bと対向しており、同じく正極極板61の巻き終わり側の端部61eはそれぞれセパレータ63、64を介して負極極板62に形成された保護テープ65e、65fと対向配置されているので、負極極板62の巻き始め側の端部62s及び正極極板61の巻き終わり側の端部61eに形成される可能性があるバリに起因する内部短絡は生じ難くなっている。また、負極極板62の巻き始め側の両面及び負極タブ62Aの表面にはそれぞれ保護テープ65c、65dが貼付されており、しかも、負極極板62の巻き終わり側の端部62eは負極極板62の表面に固定されているので、少なくとも正極極板61の巻き始め側の端部61s及び巻き終わり側の端部62eに形成される可能性があるバリに起因する内部短絡は生じ難くなっている。
しかしながら、上記特許文献2に開示されている巻回電極体60では、巻き始め端側では計4枚の保護テープが必要であり、巻終り端も含めた全体では、負極極板62の巻終り端側の保護テープ65gは単なる巻終り端の固定用であると解しても、少なくとも6枚の保護テープが必要となる。巻回電極体形成時にこのような多くの保護テープの固定が必要であると、それぞれの保護テープと、正極タブないし負極タブと、正極芯体露出部及び負極芯体露出部の巻き始め側及び巻き終わり側の端部との間の位置合わせの困難性が増加すると共に、それらの保護テープの固定用の工数が増加する。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであり、使用時の電流の流れによる磁界の発生が小さく、しかも、保護テープの使用枚数を少なくしながらも内部短絡が生じ難い非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の非水電解質二次電池は、正極活物質又は負極活物質を含む第1電極活物質合剤層と第1芯体露出部とを有する第1極板と、前記第1極板とは逆極性の活物質を含む第2電極活物質合剤層と第2芯体露出部とを有する第2極板とが、セパレータを介して巻回された偏平状巻回電極体を有し、前記第1芯体露出部に電気的に接合された第1電極タブ及び前記第2芯体露出部に電気的に接合された第2電極タブが共に前記偏平状巻回電極体の巻き始め側に配置された非水電解質二次電池において、
前記第1芯体露出部は、前記偏平状巻回電極体の外周面側においては前記第1極板の巻き始め端から所定長さにわたって形成され、前記偏平状巻回電極体の内周面側においては、外周面側の前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部よりも外周側であって、前記外周面側の前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部と対向する位置から前記第1極板の巻き始め端にわたって形成され、
前記第1極板の外周面側において、第1の保護テープが前記第1電極活物質合剤層上から前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部を経て巻き始め側の前記第1芯体露出部上に貼付され、
前記第1極板の内周面側において、第2の保護テープが前記第1電極活物質合剤層上から前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部を経て巻き始め側の前記第1芯体露出部上に貼付され、
前記第2芯体露出部は前記第2極板の巻き始め側に両面共に実質的に同一長さに形成され、
前記第2芯体露出部の巻き始め側の端部及び前記第2電極タブは、前記セパレータを介して前記第1の保護テープ及び前記第2の保護テープと対向する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の非水電解質二次電池においては、第1電極タブ及び第2電極タブは共に偏平状巻回電極体の巻き始め側に配置されているため、それぞれの電極タブに流れる電流の方向は逆方向で平行となるので、電池に流れる電流に起因する電磁雑音を低減することができる。しかも、本発明の非水電解質二次電池においては、第2電極の巻き始め側の端部及び第2電極タブが共にセパレータを介して第1保護テープ及び第2保護テープの間に対向配置されているので、第2電極の巻き始め側の端部及び第2電極タブと第1電極との間の内部短絡が生じ難くなる。
本発明の非水電解質二次電池によれば、偏平状巻回電極体の巻き始め側において、第1極板上に貼付された第1保護テープ及び第2保護テープを第2極板の巻き始め側の端部及び第2電極タブの保護テープとして兼用することができるので、巻き始め側に貼付する必要がある保護テープの数を少なくすることができ、保護テープを固定するための工数が減少する。加えて、第1保護テープ及び第2保護テープ共にそれぞれ第1極板の両側の面に貼付すれば良いので、従来例に比すると、保護テープの位置合わせが容易となる。
なお、本発明の非水電解質二次電池においては、第1極板は正極極板であっても負極極板であってもよく、また、第2極板は,第1極板とは逆極性の極板であれば、負極極板であっても正極極板であってもよい。また、第2電極タブは第2芯体露出部の内周面側及び外周面側のいずれに設けてもよい。
なお、本発明の非水電解質二次電池においては、正極極板に使用する正極活物質としては、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出することが可能なLiMO(但し、MはCo、Ni、Mnの少なくとも1種である)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物、すなわち、LiCoO、LiNiO、LiNiCo1−x(x=0.01〜0.99)、LiMnO、LiMn、LiNiMnCo(x+y+z=1)、又はLiFePOなどを一種単独でもしくは複数種を混合して用いることができる。また、遷移金属を、Al、Mg、Ti、Zrのような他の元素と置換したり、他の元素を単独、化合物または酸化物として添加したりすることができる。
また、負極に使用する負極活物質には、リチウムを吸蔵・放出することが可能な炭素質物、珪素質物、金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種以上を用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池で用いることができる非水溶媒は、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、エステル類、環状エーテル類、鎖状エーテル類、ニトリル類、アミド類等が挙げられる。環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどが挙げられ、これらの水素基の一部又は全部がフッ素化されているものも用いることが可能であり、例えばトリフルオロプロピレンカーボネートやフルオロエチレンカーボネートなどを用いることができる。また、鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの対称鎖状炭酸エステル、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネートなどの非対称鎖状炭酸エステルを用いることができ、これらの水素の一部又は全部がフッ素化されているものも用いることが可能である。また、エステル類としては、1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトン、硫酸エチレン、硫酸プロピレン、ジビニルスルホン、硫酸ジメチル、硫酸ジエチルなどの硫酸エステル類を用いることが可能である。
有機電解液を構成する電解質は、過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、ホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化砒酸リチウム(LiAsF)、トリフルオロメチルスルホン酸リチウム(LiCFSO)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CFSO]などのリチウム塩が挙げられる。中でもLiPF、LiBFを用いるのが好ましく、前記有機溶媒に対する溶解量は、0.5〜2.0モル/Lとするのが好ましい。なお、本発明においては、非水電解質は、溶液状のものだけでなく、ゲル化されているものも使用することができる。
また、本発明の非水電解質二次電池においては、前記第1電極タブ及び前記第2電極タブは前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して同一側の平坦部分に配置され、前記第1極板の両面にそれぞれ形成された前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部及び前記第2極板の前記負極活物質合剤層と前記第2芯体露出部との境界部はいずれも前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して前記前第1電極タブ及び前記第2電極タブとは異なる側の平坦部分に形成されているものとしてもよい。
このような構成を備える本発明の非水電解質二次電池によれば、第1保護テープ及び第2保護テープの長さが長くなるが、第1芯体露出部及び第2芯体露出部の長さも長くなり、これらの第1保護テープ、第2保護テープ、第1芯体露出部及び第2芯体露出部が柔軟性に富むため、偏平状巻回電極体の形成が容易となる。
また、本発明の非水電解質二次電池においては、前記第1電極タブ、前記第2電極タブ、前記第1極板の両面にそれぞれ形成された前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部及び前記第2極板の前記第2電極活物質合剤層と前記第2芯体露出部との境界部は、いずれも前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して同一側の平坦部分に形成されているものとしてもよい。
第1電極タブ、第2電極タブ、第1極板の両面にそれぞれ形成された第1電極活物質合剤層と第1芯体露出部との境界部及び第2極板の第2電極活物質合剤層と第2芯体露出部との境界部は、それぞれの厚さが第1及び第2極板の芯体に比すると厚いので、凹凸が形成される。本発明の非水電解質二次電池によれば、これらの凹凸が形成される構成要素が偏平状巻回電極体の同一側の平坦部分に近接して位置するように形成されているので、偏平状巻回電極体の形成が容易となる。加えて、第1保護テープ、第2保護テープ、第1芯体露出部及び第2芯体露出部の長さを短くできるので、かかる点からも偏平状巻回電極体の形成が容易となる。
また、本発明の非水電解質二次電池においては、前記第1電極タブは前記第1芯体露出部の内周面側に電気的に接合され、前記巻き始め側のセパレータは前記第1電極タブの表面に複数枚積層された状態となるように複数回巻回されていることが好ましい。
本発明の非水電解質二次電池によれば、第1電極タブによる凹凸面が形成されてもこの凹凸面は偏平状巻回電極体の内周面側に形成され、しかも第1電極タブの表面側には複数枚のセパレータが積層配置された状態となるので、偏平状巻回電極体の形成時にこの複数枚のセパレータがクッションとなって対向する第1電極板の表面に強い力が加わり難くなる。
実施例及び比較例に共通する偏平状巻回電極体と封口板との接続状況を示す斜視図である。 実施例1の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。 実施例2の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。 比較例1の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。 比較例2の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。 従来例の巻回電極体の巻き初め部を示す模式断面図である。 別の従来例の巻回電極体の模式断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための非水電解質二次電池としての角形非水電解質二次電池を例示するものであって、本発明をこの角形非水電解質二次電池に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。
最初に、図1を参照して各実施例及び比較例に共通する角形非水電解質二次電池の概略構成を説明する。なお、図1は、各実施例及び比較例に共通する偏平状巻回電極体を有する角形密閉電池の正極タブ及び負極タブと封口板との接続状況を示す斜視図である。
この角形非水電解質二次電池の偏平状巻回電極体10は、例えば内周面側に正極極板が、外周面側に負極極板が配置され、それぞれセパレータ(いずれも図示省略)を介して偏平状に巻回され、巻き終わり端部が絶縁テープ11によって絶縁されている。この偏平状巻回電極体10には、正極芯体露出部に正極タブ12が接続されており、負極芯体露出部には負極タブ13が接続されている。また、偏平状巻回電極体10の上面及び下面にはそれぞれ絶縁スペーサ14及び絶縁テープ15が配置され、正極タブ12は上側の絶縁スペーサ14の外周面側を通って折り曲げられて封口板16の内面に抵抗溶接されており、また、負極タブ13は上側の絶縁スペーサ14に形成されたスリット17内を通して封口板16に形成された負極端子18に抵抗溶接されている。
なお、この偏平状巻回電極体10は、図示省略したが、長手方向の一端面が開口し、周囲面が閉鎖したほぼ偏平状の導電性を有する箱形の電池外装缶内に挿入され、開口部が封口板16によって封口され、電池外装缶の開口端縁と封口板16との間をレーザ溶接することにより封口され、その後、電解液注入孔19より所定量の非水電解液が注入され、この電解液注入孔19を封止することによって、角形非水電解質二次電池が作製される。
次いで、実施例1,2及び比較例1、2の偏平状巻回電極体の具体的構成を図2〜図5を用いて説明する。なお図2は実施例1の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。図3は実施例2の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。図4は比較例1の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。図5は比較例2の偏平状巻回電極体の巻き始め部を示す模式的な断面図である。
実施例1,2及び比較例1、2の偏平状巻回電極体10A〜10Dの構成の差異は、正極極板の正極活物質合剤層の形成状態、すなわち、正極芯体露出部の配置状態と、第1及び第2保護テープの配置状態と、負極極板の負極活物質合剤層の形成状態、すなわち、負極芯体露出部の配置状態であるので、以下では共通する構成部分には同一の参照符号を付与して説明することとする。
[正極極板の作製]
正極活物質としてコバルト酸リチウムが94質量部、導電剤としての炭素粉末が3質量部、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)が3質量となるように混合し、NMP(N−メチルピロリドン)を溶剤として湿式混合して正極合剤スラリーを調製した。この正極合剤スラリーを厚さ12μmのアルミニウム製の正極芯体21の両面にドクターブレード法により塗布、乾燥して、正極芯体21の両面に正極活物質合剤層22を形成した。その後、圧縮ローラーを用いて圧延し、塗布面の短辺の長さが42mm、長辺の長さが700mmの正極極板20を作製した。また、正極極板20の巻き初め側に対応する位置に正極芯体露出部21aを形成し、この正極芯体露出部21aに厚み0.1mmのアルミニウム製の正極タブ12を設置した。
[負極極板の作製]
天然黒鉛粉末が97質量部と、PVdFが3質量部となるように混合し、MNP溶液と混合して負極合剤スラリーを調整した。次いで、この負極合剤スラリーを厚さ8μmの銅製の負極芯体25の両面にドクターブレード法により塗布後、乾燥して負極芯体25の両面に負極活物質合剤層26を形成した。この後、圧縮ローラーを用いて圧延し、塗布面の短辺の長さが43.5mm、長辺の長さが680mmの負極極板24を作製した。また、負極極板24の巻き初め側に対応する位置に負極芯体露出部25aを形成し、この負極芯体露出部25aに厚み0.1mmのニッケル製負極タブ13を設置した。
[非水電解液の調製]
非水電解液は、エチレンカーボネート30体積%とメチルエチルカーボネート70体積%との混合溶媒に、LiPFを1mol/Lの濃度になるように溶解して非水電解液とし、これを電池作製に供した。
[偏平状巻回電極体の作製]
上述のようにして作製した正極極板20と負極極板24とを、外周面側が負極極板24となるようにして、ポリエチレン製微多孔膜からなるセパレータ30、31を挟んで互いに絶縁した状態で巻回し、巻き終わり端部を絶縁テープ11(図1参照)によって固定し、押し潰すことによって実施例1、2及び比較例1、2の偏平状巻回電極体10A〜10Dを作製した。なお、それぞれの偏平状巻回電極体10A〜10Dの上部からは正極タブ12及び負極タブ13を突出させた。これらの実施例1、2及び比較例1、2の偏平状巻回電極体10A〜10Dの巻き始め部分の断面構造は、それぞれ図2〜図5に示したとおりである。
[実施例1の偏平状巻回電極体]
実施例1の巻回電極体10Aは、図2に示したように、正極タブ12及び負極タブ13が偏平状巻回電極体の巻回中心軸Xに対して同一側(図2においては下側)の平坦部分に位置するように形成され、セパレータ30、31は正極タブ12が位置する空間内に延在し、その内の一方の巻き始め側は2回折り返されて正極タブ12の表面上に計4層分が位置するように配置されている。
また、正極極板20の両面にそれぞれ形成された正極活物質合剤層22のうち、外周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部は偏平状巻回電極体10Aの巻回中心軸Xに対して正極タブ12とは反対側(図2においては上側)の平坦部分の最内面に位置するように形成され、同じく内周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部はその外周面側に位置するように形成されている。これにより、正極極板20の正極芯体21のうち、内周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは巻回電極体10Aの中心軸Xの周囲を約1周半にわたって形成されている状態になり、外周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは、巻回電極体10Aの中心軸Xの周囲を約半周にわたって形成されている状態になっている。
そして、外周面側の正極活物質合剤層22の表面上から、正極活物資層22と外周面側の正極芯体露出部21aの境界部分を経て、正極芯体露出部21aの正極タブ12の形成位置の近傍まで第1の保護テープ32が貼付されている。同じく、内周面側の正極活物質合剤層22の表面上から、正極活物資層22と内周面側の正極芯体露出部21aの境界部分を経て、正極芯体露出部21aの正極タブ12と対向する位置の近傍まで第2の保護テープ33が貼付されている。
また、負極極板24の両面にそれぞれ形成された負極活物質合剤層26のうち、外周面側及び内周面側の負極活物質合剤層26と負極芯体露出部25aとの境界部は、共に偏平状巻回電極体10Aの巻回中心軸Xに対して負極タブ13とは反対側(図2においては上側)の平坦部分に実質的に同一の位置に形成されている。なお、実質的に同一の位置とは、外周面側と内周面側の境界部が完全に同じ位置にあるということではなく、外周面側と内周面側とで境界部がで少しずれている状態も実質的に同一の位置にあるとする。これにより、負極極板20の負極芯体露出部25aは、それぞれセパレータ30及び31を介して正極極板20に貼付された第1保護テープ32及び第2保護テープ33と対向するように配置されている状態になり、その結果として、負極芯体露出部25aの巻き始め側の端部25s及び負極タブ13もそれぞれセパレータ30及び31を介して正極極板20に貼付された第1保護テープ32及び第2保護テープ33と対向するように配置されている状態になっている。
[実施例2の偏平状巻回電極体]
実施例2の巻回電極体10Bは、図3に示したように、正極タブ12及び負極タブ13が偏平状巻回電極体の巻回中心軸Xに対して同一側(図2においては下側)の平坦部分に位置するように形成され、セパレータ30、31は正極タブ12が位置する空間内に延在し、その内の一方の巻き始め側は2回折り返されて正極タブ12の表面上に計4層分が位置するように配置されている。
また、正極極板20の両面にそれぞれ形成された正極活物質合剤層22のうち、外周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部は偏平状巻回電極体10Bの巻回中心軸Xに対して正極タブ12と同一側(図3においては下側)の平坦部分の最内面に位置するように形成され、同じく内周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部はその外周面側に位置するように形成されている。これにより、正極極板20の正極芯体21のうち、内周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは巻回電極体10Bの中心軸Xの周囲を約1周にわたって形成されている状態になり、外周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは正極極板20の巻き始め側の平坦部分のみに形成されている状態になっている。これにより、実施例2の正極極板20の外周面側及び内周面側の正極活物質合剤層22の形成領域は、図2に示した実施例1の正極極板20よりも巻き始め側に至るまで長く形成されている状態となっている。
そして、外周面側の正極活物質合剤層22の表面上から、正極活物資層22と外周面側の正極芯体露出部21aの境界部分を経て、正極芯体露出部21aの正極タブ12の形成位置の近傍まで第1の保護テープ32が貼付されている。同じく、内周面側の正極活物質合剤層22の表面上から、正極活物資層22と内周面側の正極芯体露出部21aの境界部分を経て、正極芯体露出部21aの正極タブ12と対向する位置の近傍まで第2の保護テープ33が貼付されている。そして、実施例2の巻回電極体10Bにおける第1保護テープ32及び第2保護テープ33の長さは、実施例1の巻回電極体10Aにおける第1保護テープ32及び第2保護テープ33の長さよりも短く設けられている。
また、負極極板24の両面にそれぞれ形成された負極活物質合剤層26のうち、外周面側及び内周面側の負極活物質合剤層26と負極芯体露出部25aとの境界部は、共に偏平状巻回電極体10Bの巻回中心軸Xに対して負極タブ13とは同一側(図3においては下側)の平坦部分に実質的に同一の位置に形成されている。これにより、実施例2の負極極板24の外周面側及び内周面側の負極活物質合剤層26の形成領域は、図2に示した実施例1の負極極板24よりも巻き始め側に至るまで長く形成されている状態となっている。そして、負極極板24の負極芯体露出部25aは、それぞれセパレータ30及び31を介して正極極板20に貼付された第1保護テープ32及び第2保護テープ33と対向するように配置されている状態になり、その結果として、負極芯体露出部25aの巻き始め側の端部25s及び負極タブ13もそれぞれセパレータ30及び31を介して正極極板20に貼付された第1保護テープ32及び第2保護テープ33と対向するように配置されている状態になっている。
[比較例1の巻回電極体]
比較例1の巻回電極体10Cは、図4に示したように、図2に示した実施例1の巻回電極体10Aにおいて、第1の保護テープ32及び第2の保護テープ33をそれぞれ外周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部にまたがる部分のみ及び内周面側の正極活物質合剤層22と正極芯体露出部21aとの境界部にまたがる部分のみに形成したものに相当する。すなわち、比較例1の巻回電極体10Cは、正極極板20の正極芯体21のうち、内周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは巻回電極体10Cの中心軸Xの周囲を約1周半にわたって形成されている状態になり、外周面側のみが露出している正極芯体露出部21aは、巻回電極体10Cの中心軸Xの周囲を約半周にわたって形成されている状態になっている。
また、負極極板24の両面にそれぞれ形成された負極活物質合剤層26のうち、外周面側及び内周面側の負極活物質合剤層26と負極芯体露出部25aとの境界部は、共に偏平状巻回電極体10Cの巻回中心軸Xに対して負極タブ13とは反対側(図2においては上側)の平坦部分に実質的に同一の位置に形成されており、また、それぞれセパレータ30及び31を介して正極芯体露出部21aと対向するように配置されている。これにより、負極極板20の負極芯体露出部25aは、それぞれセパレータ30及び31を介して正極芯体露出部21aと対向するように配置されている状態になり、その結果として、負極芯体露出部25aの巻き始め側の端部25s及び負極タブ13もそれぞれセパレータ30及び31を介して正極芯体露出部21aと対向するように配置されている状態になっている。
[比較例2の巻回電極体]
比較例2の巻回電極体10Dは、図5に示したように、図2に示した実施例1の巻回電極体10Aにおいて、負極タブ13の表面及び負極タブ13が形成されている部分の負極芯体露出部25aがともにセパレータ30、31を介して第1保護テープ32ないし第2保護テープ33と対向配置されているが、負極芯体露出部25aの巻き初め側の先端部25sがセパレータ30,31を介して正極芯体露出部21aと対向するように配置されているものに相当する。すなわち、比較例2の巻回電極体10Dでは、負極タブ13の表面及び負極タブ13が形成されている部分の負極芯体露出部25aはそれぞれセパレータ30、31を介して第1の保護テープ32ないし第2の保護テープ33と対向するように配置されている点では図2に示した実施例1の巻回電極体10Aの場合と共通しているが、負極芯体露出部25aの巻き初め側端部25sは、セパレータ30、31を介して正極芯体露出部21aと対向配置されている点で図2に示した実施例1の巻回電極体10Aの場合と構成が相違しているものである。
[角形非水電解質二次電池の作製]
次いで、上述のようにして作製された実施例1、2及び比較例1、2の巻回電極体10A〜10Dのそれぞれ100個ずつについて、図示省略したが、長手方向の一端面が開口し、周囲面が閉鎖したほぼ偏平状の導電性を有する箱形の電池外装缶内に挿入し、開口部を封口板によって封口し、電池外装缶の開口端縁と封口板との間をレーザ溶接することにより封口し、その後、電解液注入孔より所定量の非水電解液を注入し、この電解液注入孔を封止することにより、実施例1、2及び比較例1、2に対応する角形非水電解質二次電池を作製した。なお、得られた角形非水電解質二次電池の寸法は、厚み5.0mm×幅50mm×高さ50mmであり、設計容量は1500mAhである。
「充電保存試験]
このようにして作製された実施例1、2及び比較例1、2のそれぞれの角形非水電解質二次電池について、1It=1500mAの定電流で電池電圧が4.20Vになるまで充電し、電池電圧が4.20Vに達した後は4.20Vの定電圧で充電電流が32mAになるまで充電して満充電状態とした。この満充電状態の電池を25℃に維持された恒温槽中で1週間放置した後、電池電圧を測定した。この電池電圧が4.10V未満となった電池は内部短絡が発生しているものと判定し、電池電圧が4.10V未満となった電池の個数を求めて内部短絡発生率を測定した。結果を纏めて下記表1に示した。
Figure 2015035250
上記表1に示した結果から、以下のことがわかる。すなわち、実施例1及び実施例2の巻回電極体のように、正極極板に設けられた第1及び第2保護テープが負極極板に接合された負極集電タブの表裏及び負極芯体露出部の巻き始め側の端部ともセパレータを介して対向している場合、十分に内部短絡の発生を抑制することができる。ただし、比較例1の巻回電極体のように、正極極板に設けられた第1及び第2保護テープが負極極板に接合された集電タブの表裏及び負極芯体露出部の巻き始め側の端部ともセパレータを介して対向していない場合は、内部短絡発生率が6%と非常に多くなる。また、比較例2の巻回電極体のように、正極極板に設けられた第1及び第2保護テープが負極極板に接合された集電タブの表裏とセパレータを介して対向しているが、負極芯体露出部の巻き始め側の端部とはセパレータを介して対向していない場合は、内部短絡発生率が2%と少なくなっている。
この結果は、負極極板の負極芯体巻き始め側の端部に形成される可能性があるバリによる内部短絡の可能性は、負極極板に接合された集電タブにより形成される凹凸の存在に基づく内部短絡の可能性よりも小さいが、無視できない程度の大きさであることを示すものである。そして、実施例1及び2の巻回電極体では、負極極板の負極芯体巻き始め側の端部に形成される可能性があるバリは、正極極板の表面に形成されている第1及び第2保護テープを貫通し難くなるので、内部短絡の発生を十分に抑制することができることを示している。
このように、本発明の非水電解質二次電池では、巻回電極体の正極極板に設けられた第1及び第2保護テープが負極極板に接合された負極集電タブの表裏及び負極芯体露出部の巻き始め側の端部ともセパレータを介して対向しているので内部短絡を十分に抑制でき、しかも、巻回電極体の巻き始め側において2枚の保護テープを使用するのみで、4枚の保護テープが必要とされる上記特許文献2に記載のものと同等の内部短絡抑制という効果を奏することができるようになる。
なお、上記実施例1及び2では、巻回電極体として内周面側が正極極板であり、外周面側が負極極板の例について述べたが、正極極板と負極極板の配置が逆の場合についても適用可能である。この場合は、負極極板側に第1及び第2保護テープを貼付すればよい。
10、10A〜10D…偏平状巻回電極体 11…絶縁テープ 12、12a、12b…正極タブ 13、13a、13b…負極タブ 14…絶縁スペーサ 15・・・絶縁テープ 16…封口板 17…スリット 18…負極端子 19…電解液注入孔 20…正極極板 21…正極芯体 21a…正極芯体露出部 21s…正極芯体露出部の端部 22…正極活物質合剤層 24…負極極板 25…負極芯体 25a…負極芯体露出部 25s…負極芯体露出部の端部 26…負極活物質合剤層 30、31…セパレータ 32…第1保護テープ 33…第2保護テープ

Claims (4)

  1. 正極活物質又は負極活物質を含む第1電極活物質合剤層と第1芯体露出部とを有する第1極板と、前記第1極板とは逆極性の活物質を含む第2電極活物質合剤層と第2芯体露出部とを有する第2極板とが、セパレータを介して巻回された偏平状巻回電極体を有し、前記第1芯体露出部に電気的に接合された第1電極タブ及び前記第2芯体露出部に電気的に接合された第2電極タブが共に前記偏平状巻回電極体の巻き始め側に配置された非水電解質二次電池において、
    前記第1芯体露出部は、前記偏平状巻回電極体の外周面側においては前記第1極板の巻き始め端から所定長さにわたって形成され、前記偏平状巻回電極体の内周面側においては、外周面側の前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部よりも外周側であって、前記外周面側の前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部と対向する位置から前記第1極板の巻き始め端にわたって形成され、
    前記第1極板の外周面側において、第1の保護テープが前記第1電極活物質合剤層上から前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部を経て巻き始め側の前記第1芯体露出部上に貼付され、
    前記第1極板の内周面側において、第2の保護テープが前記第1電極活物質合剤層上から前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部を経て巻き始め側の前記第1芯体露出部上に貼付され、
    前記第2芯体露出部は前記第2極板の巻き始め側に両面共に実質的に同一長さに形成され、
    前記第2芯体露出部の巻き始め側の端部及び前記第2電極タブは、前記セパレータを介して前記第1の保護テープ及び前記第2の保護テープと対向する位置に配置されていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記第1電極タブ及び前記第2電極タブは前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して同一側の平坦部分に配置され、前記第1極板の両面にそれぞれ形成された前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部及び前記第2極板の前記負極活物質合剤層と前記第2芯体露出部との境界部はいずれも前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して前記前第1電極タブ及び前記第2電極タブとは異なる側の平坦部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記第1電極タブ、前記第2電極タブ、前記第1極板の両面にそれぞれ形成された前記第1電極活物質合剤層と前記第1芯体露出部との境界部及び前記第2極板の前記第2電極活物質合剤層と前記第2芯体露出部との境界部は、いずれも前記偏平状巻回電極体の巻回中心軸に対して同一側の平坦部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記第1電極タブは前記第1芯体露出部の内周面側に電気的に接合され、前記巻き始め側のセパレータは前記第1電極タブの表面に複数枚積層された状態となるように複数回巻回されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
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