JP2015033864A - 車両のディフレクタ - Google Patents

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俊之 金井
Toshiyuki Kanai
俊之 金井
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Yachiyo Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】搭乗者がルーフ開口を見上げた際に、整流部が視界に入らず見映えの良いディフレクタを提供することを課題とする。【解決手段】車両のルーフ開口Uaを幅方向に挟んで一対設けられるアーム部41と、アーム部41の先端同士を連結するとともにルーフ開口Uaの前縁に沿って配設される本体部42とを有し、ルーフUに対して昇降可能に形成された車両のディフレクタ31であって、本体部42の前部には、所定の間隔をあけて形成され風の流れを変化させる複数の第一整流部43と、隣り合う第一整流部43の間に形成され第一整流部43とは異なる側断面形状を呈する複数の第二整流部44と、が形成されており、第一整流部43及び第二整流部44は、車両の搭乗者の死角範囲内に形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両のルーフ開口に設置されるディフレクタに関する。
車両のルーフに取り付けられるサンルーフ装置には、ルーフ開口の前縁に沿ってディフレクタが設けられている。ディフレクタは、ルーフ開口が開いた状態で走行する際に発生する異音(ウィンドスロッブ)を低減する部材である。ディフレクタは、サンルーフパネルが開く際にはルーフの上方に迫り出し、サンルーフパネルが閉じる際にはルーフパネルの内側に収容される。
幅方向に延設されたディフレクタの本体部には、前方から受ける風の流れを変化させるために凸凹や孔で構成された整流部が設けられている。この整流部によって風の流れを変化させることで、ウィンドスロッブを低減することができる。例えば、特許文献1には、ディフレクタの本体部に前後方向に貫通する複数の長孔が形成された発明が開示されている。
米国特許第5671970号明細書
しかしながら、従来のディフレクタであると、ルーフ開口が開いているときに、搭乗者がルーフ開口を見上げると、整流部の凸凹や孔が目立ち見映えが悪いという問題がある。
そこで、本発明は、搭乗者がルーフ開口を見上げた際に、整流部が視界に入らず見映えの良いディフレクタを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車両のルーフ開口を幅方向に挟んで一対設けられるアーム部と、前記アーム部の先端同士を連結するとともに前記ルーフ開口の前縁に沿って配設される本体部とを有し、ルーフに対して昇降可能に形成された車両のディフレクタであって、前記本体部の前部には、所定の間隔をあけて形成され風の流れを変化させる複数の第一整流部と、隣り合う前記第一整流部の間に形成され前記第一整流部とは異なる側断面形状を呈する複数の第二整流部と、が形成されており、前記第一整流部及び前記第二整流部は、車両の搭乗者の死角範囲内に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、第一整流部及び第二整流部によって風の流れを変化させることでウィンドスロッブを低減させることができる。また、第一整流部及び第二整流部は、本体部の前部において車両の搭乗者の死角範囲内に形成されている。これにより、搭乗者がルーフ開口を見上げた際に、整流部が視界に入らず見映えが良い。
また、前記第一整流部は、凹溝状を呈し、前記第一整流部を通った風は、前記第二整流部を通った風よりも上方に持ち上げられることが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成で確実にウィンドスロッブを低減することができる。
本発明の車両のディフレクタによれば、搭乗者がルーフ開口を見上げた際に、整流部が視界に入らず見映えが良い。
本発明の実施形態に係るディフレクタを備えたサンルーフ装置を示す全体斜視図である。 本実施形態に係るディフレクタを備えたサンルーフ装置を示す全体平面図である。 図2のI−I断面図である。 本実施形態に係るディフレクタの本体部を示す拡大斜視図である。 本実施形態に係るディフレクタの模式断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るサンルーフ装置1は、車両SのルーフUに設置されており、サンルーフパネル2と、フレーム3と、ディフレクタ機構4と、サンシェード5とで主に構成されている。説明における上下左右前後は、車両の運転者から見た上下左右前後を基準とする。
サンルーフパネル2は、図1及び図2に示すように、パネル本体11と、前部スライダ12,12と、後部スライダ13,13及びパネルブラケット14,14とで構成されている。サンルーフパネル2は、フレーム3に対して前後方向に移動可能に形成されており、ルーフUのルーフ開口Uaを開閉する。
フレーム3は、図1及び図2に示すように、サンルーフパネル2及びサンシェード5を前後方向に移動可能に支持する部材である。フレーム3は、ルーフUのルーフ開口Uaの下部において、ルーフ開口Uaの形状に沿って枠状に形成されている。フレーム3は、前側を構成するフロント部21と、フロント部21の左右両側から前後方向に延設されたガイドレール22,22とで構成されている。本実施形態では、フロント部21は樹脂製であり、ガイドレール22は金属製になっている。
フロント部21は、図2及び図3に示すように、基体部23と、ドレン溝部24と、掛け留め部25,25と、を備えている。基体部23は、平面視U字状を呈する板状部である。基体部23の左右両側に形成された後端部はガイドレール22,22にそれぞれ嵌合されている。基体部23の前側中央にはサンルーフパネル2を開閉するための駆動装置が設置されている。
ディフレクタ機構4は、図2及び図3に示すように、ディフレクタ31と、支持部32,32と、付勢手段33,33とで構成されている。ディフレクタ機構4は、サンルーフパネル2の開閉に伴って昇降し、ウィンドスロッブを防止する機構である。
図2に示すように、ディフレクタ31は、アーム部41,41と、本体部42とで構成されている。アーム部41は、ルーフ開口Uaを幅方向に挟んで一対設けられている。アーム部41は、前後方向と平行に配設されている。図3に示すように、アーム部41の基端側は、ガイドレール22に固定された支持部32にピン支持されている。アーム部41の先端側は、付勢手段33によって上方に付勢されている。
付勢手段33は、本実施形態ではコイルバネを用いている。付勢手段33の一端側はアーム部41の先端側において左右方向を軸方向とするピン31aに固定されている。コイルバネの他端側は、掛け留め部25のスリット25aに移動可能に係止されている。
本体部42は、アーム部41の先端同士を連結し、左右方向に亘って延設された部材である。本体部42は、ルーフ開口Uaの前縁に沿って配設されている。図4に示すように、本体部42には、複数の第一整流部43と、複数の第二整流部44と、後壁部45とが形成されている。第一整流部43及び第二整流部44は、本体部42の前側に形成されている。後壁部45は、本体部42の後側に形成されている。
第一整流部43は、凹状の曲面で形成された底面43aと、鉛直面43b,43bとで構成されている。第一整流部43は、幅方向に所定の間隔をあけて形成されている。第二整流部44は、本体部42において第一整流部43が形成されていない部位である。第二整流部44は、上方に凸となる曲面で形成されている。第二整流部44の側断面は、第一整流部43の側断面と異なる形状になっている。また、第一整流部43及び第二整流部44は、いずれも車両Sの搭乗者Dの死角範囲内に形成されている。
後壁部45は、ルーフ開口Uaの幅方向に亘って連続して形成された壁部である。後壁部45の側断面は一定になっている。後壁部45を後方から見ると長方形になっている。
次に、本実施形態に係るディフレクタ機構4の作用について説明する。図3に示すように、サンルーフパネル2が開いている場合、アーム部41の先端側は付勢手段33の付勢によって上昇する。
図5にも示すように、サンルーフパネル2が開くと、ディフレクタ31の本体部42がルーフ開口Uaよりも上方に迫り出す。ルーフ開口Uaが開いた状態で走行すると、ディフレクタ31の本体部42に風が当たって風が上方に持ち上げられる。符号Ubは、ルーフUの室内開口を示す。
第二整流部44に当たった風は、矢印F1に示すルートを通って上方に持ち上げられる。一方、第一整流部43に当たった風は、矢印F2に示すルートを通って上方に持ち上げられる。第一整流部43は、凹状の曲面を備えているため、第一整流部43を通った風は第二整流部44を通った風よりも上方に持ち上げられる。このようにディフレクタ31によって、ルーフ開口Uaの開口周りの風が乱れるためウィンドスロッブが低減される。
サンルーフパネル2が閉じる場合、サンルーフパネル2の先端側によって付勢手段33の付勢に抗してディフレクタ31が押し下げられる。これにより、ディフレクタ31がサンルーフパネル2の内側に収容される。
以上説明した本実施形態に係る車両のディフレクタ31によれば、第一整流部43及び第二整流部44が形成されているため、前方から受ける風の流れを確実に変化させることでウィンドスロッブを低減させることができる。
また、図5に示すように、第一整流部43及び第二整流部44は、本体部42の前側において、搭乗者Dの死角範囲内に設けられているため、搭乗者Dがルーフ開口Uaを見上げた際に、整流部が視界に入らず見映えが良い。
以上本実施形態に係るディフレクタ31について説明したが、前記した形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では第一整流部43を凹状の曲面とし、第二整流部44を凸状の曲面としたが、これに限定されるものではない。第一整流部43及び第二整流部44が搭乗者Dの死角範囲内に形成されるとともに、ウィンドスロッブが低減可能であれば他の形態であってもよい。また、第一整流部43の大きさや個数は適宜設定すればよい。
1 サンルーフ装置
2 サンルーフパネル
3 フレーム
4 ディフレクタ機構
31 ディフレクタ
32 支持部
33 付勢手段
41 アーム部
42 本体部
43 第一整流部
44 第二整流部
45 後壁部
S 車両
U ルーフ
Ua ルーフ開口

Claims (2)

  1. 車両のルーフ開口を幅方向に挟んで一対設けられるアーム部と、
    前記アーム部の先端同士を連結するとともに前記ルーフ開口の前縁に沿って配設される本体部とを有し、ルーフに対して昇降可能に形成された車両のディフレクタであって、
    前記本体部の前部には、所定の間隔をあけて形成され風の流れを変化させる複数の第一整流部と、隣り合う前記第一整流部の間に形成され前記第一整流部とは異なる側断面形状を呈する複数の第二整流部と、が形成されており、
    前記第一整流部及び前記第二整流部は、車両の搭乗者の死角範囲内に形成されていることを特徴とする車両のディフレクタ。
  2. 前記第一整流部は、凹溝状を呈し、
    前記第一整流部を通った風は、前記第二整流部を通った風よりも上方に持ち上げられることを特徴とする請求項1に記載の車両のディフレクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020011570A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 株式会社豊田中央研究所 デフレクタ装置

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