JP2015033035A - 圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電デバイス、及び圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電デバイス、及び圧電デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電振動片の連結部の表面において大きな微小突起等が形成されることを抑制し、圧電振動片が破損することを防止して信頼性や耐久性を向上させる。【解決手段】振動部131と、振動部131を囲む枠部132と、振動部131と枠部132とを連結する連結部133と、を備える圧電振動片130において、連結部133の表面133a及び裏面133bの少なくとも一方は、枠部132に対して5〜15μmの深さに形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電デバイス、及び圧電デバイスの製造方法に関する。
携帯端末や携帯電話などの電子機器では、水晶振動子や水晶発振器などの圧電デバイスが搭載されている。このような圧電デバイスは、水晶振動片などの圧電振動片と、リッドと、ベースとから構成される。圧電振動片は、所定の振動数で振動する振動部と、振動部を囲むように形成される枠部と、振動部と枠部とを連結させる連結部とを有しており、例えばATカットの水晶材からエッチング加工により形成される。この圧電振動片の枠部の表面に接合材を介してリッドが接合されるとともに、枠部の裏面に同じく接合材を介してベースが接合されている(特許文献1参照)。
特開2012−147228号公報
ところで、圧電振動片に対するエッチング加工は、一般に表面を鏡面に仕上げるように行っている。しかし、水晶材は、格子欠陥(水晶結晶の原子配列の乱れ)を有している場合がある。このような格子欠陥を持つ水晶材をエッチングすると、エッチングレートの違いから表面に微小突起や微小窪み(以下、微小突起等という)が形成される。この微小突起等には応力が集中しやすく、微小突起等を起点に亀裂などが生じる可能性がある。また、微小突起等は、エッチング量に比例して成長し、大きく形成される。従って、圧電振動片の連結部のように大きな応力が働く部分に大きな微小突起等が形成されると、亀裂や破損が生じ易くなり、圧電振動片の破損を招くといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明では、圧電振動片の連結部の表面において大きな微小突起等が形成されるのを抑制し、圧電振動片が破損するのを防止して信頼性や耐久性の高い圧電振動片及び圧電デバイスを提供することを目的とする。また、このような特徴を持つ圧電振動片及び圧電デバイスを容易かつ確実に形成できる圧電振動片及び圧電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、振動部と、振動部を囲む枠部と、振動部と枠部とを連結する連結部とを備える圧電振動片において、連結部の表面及び裏面の少なくとも一方は、枠部に対して5〜15μmの深さに形成される。連結部の表面及び裏面の少なくとも一方は、枠部に対して10μmの深さに形成されてもよい。また、連結部は、振動部より厚肉に形成されてもよい。また、振動部のうち連結部との接続部分は、連結部と同一の厚さに形成されてもよい。また、上記した圧電振動片を含む圧電デバイスであってもよい。
また、本発明では、振動部と、振動部を囲む枠部と、振動部と枠部とを連結する連結部とを備える圧電振動片の製造方法において、連結部を含んだ領域を、枠部の表面から5〜15μmの深さに形成する第1工程と、連結部を除いて振動部を含んだ領域を薄肉化する第2工程と、を含む。第2工程は、振動部を含んだ領域のうち、連結部との接続領域を除いて薄肉化してもよい。
また、本発明では、上記した圧電振動片を含む圧電デバイスの製造方法であって、圧電振動片の枠部の表面及び裏面に、リッド及びベースがそれぞれ接合される。
本発明によれば、連結部の表面や裏面に微小突起等が生じる場合でも微小突起等を小さいままとすることができる。そのため、連結部が応力を受けたときでも微小突起等を起点とした亀裂や破損により圧電振動片が破損するのを抑制し、圧電振動片及び圧電デバイスの耐久性や信頼性を向上させることができる。また、このような特徴を持つ圧電振動片及び圧電デバイスを容易かつ確実に形成することができる。
第1実施形態に係る圧電振動片を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 図1に示す圧電振動片の製造工程を示す図である。 図1に示す圧電振動片の製造工程を示す図である。 図1に示す圧電振動片の他の製造工程を示す図である。 第2実施形態に係る圧電振動片を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図である。 圧電デバイスの実施形態を示す分解斜視図である。 図6の圧電デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 圧電ウェハを示す平面図である。 リッドウェハを示す平面図である。 ベースウェハを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施形態を説明するため、図面においては一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。また、図面においてハッチングを施した部分は金属膜を表している。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、圧電振動片の表面に平行な平面をXZ平面とする。このXZ平面において長手方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をZ方向と表記する。XZ平面に垂直な方向(圧電振動片の厚さ方向)はY方向と表記する。X方向、Y方向、及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
<第1実施形態>
(圧電振動片の構成)
第1実施形態に係る圧電振動片130について図1を用いて説明する。
圧電振動片130は、図1(a)に示すように、所定の振動数で振動する振動部131と、振動部131を囲んだ枠部132と、振動部131と枠部132とを連結する連結部133と、により構成されている。振動部131と枠部132との間には、連結部133を除いて、Y軸方向に貫通する貫通穴134が形成されている。
圧電振動片130には、例えば、ATカットの水晶振動片が用いられる。ATカットは、水晶振動子や水晶発振器等の圧電デバイスが常温付近で使用されるにあたって良好な周波数特性が得られる等の利点があり、人工水晶の3つの結晶軸である電気軸、機械軸及び光学軸のうち、光学軸に対して結晶軸周りに35°15′だけ傾いた角度で切り出す加工手法である。なお、後述する第2実施形態においても同様である。
振動部131は、図1(a)に示すように、Y軸方向から見て、X軸方向に長辺、Z軸方向に短辺を有する矩形状に形成されている。振動部131の表面(+Y側の面)は、図1(b)に示すように、中央部分にメサ135aと、メサ135aを囲んだメサ周辺部136aとを有している。また、振動部131の裏面(−Y側の面)は、中央部分にメサ135bと、メサ135bを囲んだメサ周辺部136bとを有している。メサ135aは、メサ周辺部136aに対して+Y軸方向の高さH1を有している。また、メサ135bは、メサ周辺部136bに対して−Y軸方向に高さH2を有している。
このように振動部131にメサ135a、135bが設けられることにより、圧電振動片130の振動エネルギーが効率よく閉じ込められて、CI値(クリスタルインピーダンス値)が低減される。高さH1、H2は、後述する連結部133の枠部132に対する深さL1、L2とそれぞれ同一に形成されている。なお、高さH1、H2は、深さL1、L2とそれぞれ異なってもよい。また、メサ135a、135bの一方または双方は設けられなくてもよい。後述する第2実施形態の振動部231においても同様である。また、振動部131は、Y軸方向に厚さ(メサ135aとメサ135bとのY軸方向の幅)D1を有している。
枠部132は、全体としてX軸方向を長辺とし、Z軸方向を短辺とする矩形状に形成されている。枠部132の表面(+Y側の面)132a及び裏面(−Y側の面)132bは、それぞれ、後述するリッド110の接合面112及びベース120の接合面122と接合される面として形成されている。
連結部133は、振動部131と枠部132とを連結している。連結部133は、Y軸方向から見ると、X軸方向及びZ軸方向に幅を有し、例えば矩形状に形成されている。連結部133の表面(+Y側の面)133aは、枠部132の表面132aに対して深さ(Y軸方向の距離)L1に形成されている。また、連結部133の裏面(−Y側の面)133bは、枠部132の裏面132bに対して深さ(Y軸方向の距離)L2に形成されている。深さL1、L2は、ともに5〜15μmに設定される。また、深さL1、L2は、同じ深さに形成されている。なお、深さL1、L2のうち一方は、5〜15μmに設定されなくてもよい。例えば、表面133a及び裏面133bの一方は、枠部132の表面132aまたは裏面132bと同一面に形成されてもよい。
深さL1、L2が5μmより浅いと、接合材が内側にはみ出すのを止めにくくなる。また、深さL1、L2が15μmより深いと、エッチング加工が多くなるため、大きな微小突起等を形成させる可能が残る。深さL1、L2は、例えば10μmに設定される。これにより、接合材がはみ出すのを止める効果と、微小突起等が大きくなるのを抑制する効果とをバランスさせることができる。
また、連結部133は、振動部131より厚肉に形成されており、連結部133の厚さ(Y軸方向の長さ)D2は、振動部131の厚さD1よりも厚く形成されている。なお、この厚さD2は、厚さD1と同じ厚さ、あるいは厚さD1よりも薄い厚さに形成されてもよい。
振動部131のメサ135aの表面には、図1に示すように、矩形状の励振電極137aが形成され、同じくメサ135bの表面には、矩形状の励振電極137bが形成される。これら励振電極137a、137bに所定の交流電圧が印加されることにより、振動部131は所定の振動数で振動する。また、これら励振電極137a、137bとそれぞれ電気的に接続する引出電極138a、138bが形成される。
引出電極138aは、励振電極137aの−X側から、メサ135aの表面、メサ周辺部136aの表面、及び連結部133の表面133aを通って、枠部132の−X側の表面132aまで引き出される。次いで、引出電極138aは、枠部132の表面132aを、+Z方向に延びた後に+X方向に折り曲げられ、枠部132の表面132aにおいて+X側かつ+Z側の領域まで引き出される。次いで、引出電極138aは、枠部132の内側の側面132cを介して、裏面132bの+X側かつ+Z側の領域まで引き出される。
引出電極138bは、励振電極137aの−X側から、メサ135bの表面、メサ周辺部136bの表面、及び連結部133の裏面133bを通って、枠部132の−X側の裏面132bまで引き出される。次いで、引出電極138bは、枠部132の裏面132bを、−Z方向に延びた後に裏面132bにおいて−X側かつ−Z側の領域まで引き出される。なお、引出電極138aと引出電極138bとは電気的な接続はない。
励振電極137a、137b及び引出電極138a、138bは、導電性の金属膜であり、メタルマスクを用いたスパッタリングや真空蒸着、またはメッキ等により形成される。この金属膜としては、水晶材(圧電振動片)との密着性を確保するためにクロム(Cr)や、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、あるいはニッケルクロム(NiCr)や、ニッケルチタン(NiTi)、ニッケルタングステン(NiW)合金などからなる下地層と、金(Au)や銀(Ag)などからなる主電極層との2層構造が採用される。なお、導電性の金属膜は、上記の構成に限定されず、例えば、下地層としてクロムの上にニッケルタングステンを積層するなど、3層以上の構造としてもよい。
また、図1に示すように、振動部131のうち連結部133との接続部分139は、メサ周辺部136a、136bの厚さにと同一の厚さに形成されてもよいが、これに限定されず、連結部133の厚さD2と同一の厚さに形成されてもよい。この場合、接続部分139の表面(+Y側の面)139a及び裏面(−Y側の面)139bは、連結部133の深さL1、L2と同じ深さに形成される。接続部分139の表面139aは、連結部133の表面133aと同一面となる。また、接続部分139の裏面139bは、連結部133の裏面133bと同一面となる。ただし、接続部分139は、メサ周辺部136a、136bの厚さ及び連結部133の厚さと異なる厚さに形成されてもよい。また、接続部分139の表面139a及び裏面139bの一方が深さL1、L2と同じ深さに形成されてもよい。
接続部分139は、図1(a)に示すように、Z軸方向の幅が連結部133より広く形成される。接続部分139のX軸方向の幅及びZ軸方向の幅は任意であり、例えばZ軸方向の幅が連結部133の幅と同一または狭くてもよい。また、接続部分139のY軸方向から見た形状は、矩形状に限定されず、例えば、半円形状、半楕円形状、または長円形状や、四角形以外の多角形状などに形成されてもよい。
このように、第1実施形態によれば、連結部133の深さL1、L2が5〜15μmに設定されるので、枠部132と連結部133との間の段差によって、枠部132に配置された接合材が連結部133へ流れ込むことが防止される。その結果、振動部131における振動特性の変化が防止され、圧電振動片130及び後述する圧電デバイス100の品質を維持することができる。
また、連結部133の深さL1、L2が5〜15μmに設定されるので、連結部133の表面に生じた微小突起等は小さいままとなり、この微小突起等を起点とした亀裂等による圧電振動片130の破損を防止できる。また、連結部133の外観検査を省略または簡略できるので、圧電振動片130等の製造コストを低減できる。また、連結部133は、振動部131より厚肉に形成されるので、連結部133の剛性が確保され、耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態において接続部分139が連結部133の厚さD2と同一の厚さに形成される場合、この接続部分139においても微小突起等が大きくなるのを抑制し、振動部131の破損を防止できる。
(圧電振動片の製造方法)
次に、本実施形態の圧電振動片130の製造方法について、図3及び図4を用いて説明する。圧電振動片130の製造に際しては、圧電ウェハ(基板)AWから個々を切り出す多面取りが行われる。なお、図3は、圧電ウェハAWに形成される圧電振動片130の一つについて、時系列に並べて示しており、図3及び図4に示す(a)〜(i)の各図は、図1のA−A線に沿った断面に相当する図である。
先ず、図2(a)に示すように、ポリッシュ加工等により微小突起等を有しない鏡面状に仕上げられた圧電ウェハAWの表面(+Y側の面)AWa及び裏面(−Y側の面)AWaにおいて、領域S1を除く領域に、レジストパターンR1が形成される。圧電ウェハAWは、水晶結晶体からATカットにより切り出される。圧電ウェハAWは、研磨等によって所定の厚さに形成されてもよい。レジストパターンR1は、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbにレジストが塗布された後、マスクパターンを露光して現像するといったフォトリソグラフィ法により形成される。なお、レジストパターンR1と圧電ウェハAWとの間に、金属膜によるマスクパターンが形成されてもよい。この金属膜によるマスクパターンは、以下に説明するレジストパターンについても同様である。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図2(b)に示すように、レジストパターンR1で被覆されていない部分(領域S1)がエッチングされることにより、厚さ(Y軸方向の幅)が薄くなり、表面AWa及び裏面AWbには、それぞれ深さL1、L2を有する凹部AWcが形成される。このように、連結部133を含んだ領域S1は、枠部132の表面から5〜15μmの深さに形成される(第1工程)。
次に、図2(c)に示すように、領域S3を除く表面AWa及び裏面AWbに、レジストパターンR2を形成する。レジストパターンR2は、レジストパターンR1と同様、圧電ウェハAWの全面にレジストが塗布された後、マスクパターンを露光して現像するといったフォトリソグラフィ法により形成される。レジストパターンR2は、振動部131を形成するためのマスクパターンである。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図2(d)に示すように、レジストパターンR2で被覆されていない部分(領域S3)がエッチングされることにより、厚さが薄くなり、領域S3に凹部AWdが形成される。その際、凹部AWcは、振動部131を含んだ部分となるため、振動部131が所望の周波数特性を備えるように適宜厚さが調整される。このように、連結部133を除いて振動部131を含んだ領域S3が薄肉化される(第2工程)。
次に、図3(e)に示すように、領域S4を除く表面AWa及び裏面AWbに、レジストパターンR3を形成する。レジストパターンR3も、レジストパターンR1等と同様のフォトリソグラフィ法により形成される。レジストパターンR3は、メサ部135a、135bを形成するためのマスクパターンである。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図3(f)に示すように、レジストパターンR4で被覆されていない部分(領域S4)がエッチングされることにより、厚さが薄くなり、表面AWa及び裏面AWbには、それぞれ高さH1、H2と同じ深さを有する凹部AWeが形成される。
次に、図3(g)に示すように、領域S5を除く表面AWa及び裏面AWbに、レジストパターンR4を形成する。レジストパターンR4も、レジストパターンR1等と同様、フォトリソグラフィ法により形成される。レジストパターンR4は、貫通孔134を形成するためのマスクパターンである。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図3(h)に示すように、レジストパターンR4で被覆されていない部分(領域S5)がエッチングされることにより、貫通孔134が形成される。また、図3(h)に示すように、振動部131、枠部132、及び連結部133の表面133a及び裏面133bに励振電極137a、137b及び引出電極138a、138bがそれぞれ形成される。これら励振電極137a、137bや引出電極138a、138bは、メタルマスクを用いたスパッタリングや真空蒸着等により導電性の金属膜が成膜されることによりほぼ同時に形成される。金属膜としては、例えば、下地層であるニッケルタングステンを成膜し、次いで主電極層である金の膜が成膜される。なお、下地層としてクロムの成膜後にニッケルタングステンを成膜してもよい。以上により、圧電振動片130が形成される。なお、圧電振動片130において、接続部分139が連結部133の厚さと同一の厚さに形成される場合、接続部分139は、連結部133とともに形成される。
このように、圧電振動片130の製造方法によれば、第1工程及び第2工程を有することにより、連結部133を枠部132の表面から5〜15μmの深さに形成するとともに、振動部131を所望の周波数特性を備えるような所定の厚さに形成することができる。また、圧電振動片130において、接続部分139が設けられる場合、上記の第2工程は、領域S3うち、連結部133との接続領域を除いた領域のみが薄肉化され、所定の厚さを有する接続部分139を形成することができる。
また、上記した圧電振動片130の製造方法によれば、圧電ウェハAWが用意された直後に第1工程が行われることにより、第1工程を容易に行うことができ、連結部133を含んだ領域S2を、より確実に、深さL1、L2を5〜15μmに形成できる。
また、上記した圧電振動片130の製造方法によれば、第2工程を第1工程の直後に行うことにより、振動部131を含んだ領域S4は、第1工程により薄肉化されている分、第2工程における薄肉化する量が少なくなる。すなわち、第2工程のエッチング量が低減し、エッチング時間が短縮化される。よって、圧電振動片130の製造コストを低減できる。
(圧電振動片の他の製造方法)
次に、上記した圧電振動片130の製造方法と異なる他の製造方法について、図4を用いて説明する。図4(a)〜(e)の各図は、図1のA−A線に沿った断面に相当する図である。
先ず、図4(a)に示すように、ポリッシュ加工等により微小突起等を有しない鏡面状に仕上げられた圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWaにおいて、領域S3を除く領域に、レジストパターンR5が形成される。圧電ウェハAWは、水晶結晶体からATカットにより切り出される。圧電ウェハAWは、研磨等によって所定の厚さに形成されてもよい。レジストパターンR5はフォトリソグラフィ法により形成される。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図4(b)に示すように、レジストパターンR5で被覆されていない部分(領域S3)がエッチングされることにより、厚さが薄くなり、領域S3に凹部AWdが形成される。その際、凹部AWcは、振動部131を含んだ部分となるため、振動部131が所望の周波数特性を備えるように適宜厚さが調整される。このように、連結部133を除いて振動部131を含んだ領域S3が薄肉化される(第2工程)。
次に、図4(c)に示すように、領域S6を除く表面AWa及び裏面AWbに、レジストパターンR6を形成する。レジストパターンR6は、フォトリソグラフィ法により形成される。レジストパターンR6は、連結部133の深さの調整及びメサ部135a、135bを形成するためのマスクパターンである。
その後、圧電ウェハAWの表面AWa及び裏面AWbは、所定のエッチャントによりウェットエッチングされる。これにより、図4(d)に示すように、レジストパターンR1で被覆されていない部分(S5)がエッチングされることにより、厚さ(Y軸方向の幅)が薄くなり、表面AWa及び裏面AWbの連結部133の領域は、それぞれ深さL1、L2が設けられ、枠部132の表面から5〜15μmの深さに形成される(第1工程)。同時に、表面AWa及び裏面AWbには、それぞれ高さH1、H2を有するメサ部135a、135bが形成される。
この後の工程については、上記した図3(g)、(h)に示す工程と同様であり、圧電ウェハAWに貫通孔134が形成され(図3(g)参照)、振動部131、枠部132、及び連結部133の表面133a及び裏面133bに励振電極137a、137b及び引出電極138a、138bがそれぞれ形成される(図3(h)参照)。以上により、圧電振動片130が形成される。
このように、上記した圧電振動片130の他の製造方法によれば、メサ135a、135bの形成工程と第1工程とは同時に行われる。また、圧電振動片130の深さL1、L2及び高さH1、H2は、同一である。従って、圧電振動片130の製造工程の簡略化及び製造時間の短縮化が図られ、製造コストを低減できる。
上記のように、第1工程及び第2工程は、いずれか一方を先に行うことができる。ただし、圧電振動片130の製造方法は、上記の2通りに限定されない。例えば、第1工程と第2工程との一部または全てが並行して行われてもよい。なお、接続部分139が、図1に示す厚さD2を有する場合、接続部分139は、連結部133を深さL1、L2に形成する工程と同時に形成することが可能である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る圧電振動片230について、図5を用いて説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態に係る圧電振動片230は、第1実施形態の連結部133に代えて連結部233が設けられている点で、図1に示す圧電振動片130とは異なる。
圧電振動片230は、図5に示すように、連結部233を有している。連結部233は、図5(b)に示すように、その表面及び裏面において、Z軸方向の中央部分が凹んだ状態で形成される。凹んだ部分の両側である連結部233の+Z側及び−Z側は、同じ厚さに形成されている。
連結部233は、振動部131と枠部132とを連結している。連結部233の表面233aの−Z側端部を含む領域には、+Y軸方向に突出した突出部233cが設けられている。連結部233の表面233aの+Z側端部を含む領域には、+Y軸方向に突出した突出部233dが設けられている。また、連結部233の裏面233bの−Z側端部を含む領域には、+Y軸方向に突出した突出部233eが設けられている。連結部233の裏面233bの+Z側端部を含む領域には、+Y軸方向に突出した突出部233fが設けられている。また、連結部233において、引出電極238aは、突出部233cと突出部233dとの間を通るように形成されている。また、引出電極238bは、突出部233eと突出部233fとの間を通るように形成されている。
突出部233c及び突出部233dの+Y側の面(連結部233の表面233a)は、枠部132の表面132aに対して深さ(−Y軸方向の距離)L3を有している。また、突出部233e及び突出部233fの−Y側の面(連結部233の裏面233b)は、枠部132の裏面132bに対して深さ(−Y軸方向の距離)L4を有している。深さL3、L4は、5〜15μmに設定される。また、深さL3及び深さL4は、同じ深さに形成されているが、異なる深さであってもよい。また、深さL3及び深さL4のうち一方の深さは、5μm未満であってもよく、あるいは15μmを超えてもよい。例えば、突出部233c及び突出部233dの+Y側の面と、突出部233e及び突出部233fの−Y側の面と、のうち一方の面は、枠部132の表面132aとは同一面に形成されてもよい。
連結部233の厚さD22は、振動部131の厚さD1(図1(b)参照)よりも厚くなっている。なお、この厚さD22は、厚さD1と同じ厚さ、あるいは厚さD1よりも薄い厚さに設定されてもよい。
突出部233c〜233fの表面は、矩形状に形成されている。なお、突出部233c〜233fの一部あるいは全ては、幅及び形状が異なってもよい。また、突出部233c〜233fの一部は設けられなくてもよい。また、突出部233cと突出部233cとは、一部が繋がるように形成されてもよい。また、突出部233eと突出部233fとは、一部が繋がるように形成されてもよい。
なお、図5に示すように、振動部131のうち連結部233との接続部分239a、239bは、メサ周辺部136aの厚さと同様の厚さに形成されてもよいが、これに限定されず、メサ周辺部136aの厚さよりも厚肉に形成されてもよい。この場合、接続部分239aは、連結部233の+X側かつ−Z側の端部に接続される。接続部分239bは、連結部233の+X側かつ+Z側の端部に接続される。また、この接続部分239a、239bの厚さは、連結部233の厚さD22と同一である。接続部分239a、239bの表面(+Y方向の面)は、突出部233c、233dの+Y側の面と同一面に形成される。接続部分239a、239bの裏面(−Y方向の面)は、表面側と同様に形成される。
接続部分239a、239bの表面及び裏面は、突出部233c〜233eの表面と同一面に形成されることに限定されない。また、接続部分239a、239bの表面及び裏面は、X軸方向の幅及びZ軸方向の幅をそれぞれ広げあるいは狭めるように変更して形成されてもよい。また、接続部分239a、239bは、一方のみが形成されてもよい。また、接続部分239a、239bは一体的に形成されてもよい。
このように、第2実施形態によれば、大きな応力が生じる連結部233の+Z側及び−Z側を厚肉としつつ、その表面の深さを枠部132に対して5〜15μmとしているため、この部分に大きな微小突起等が形成されることを効率よく抑制し、圧電振動片230の耐衝撃性を向上させることができる。なお、圧電振動片230の製造方法は、上記した圧電振動片130の製造方法とほぼ同様である。
<圧電デバイス>
次に、圧電デバイスの実施形態について説明する。図6に示すように、圧電デバイス100は、圧電振動片130を挟むように、圧電振動片130の+Y側にリッド110が接合され、また、−Y側にベース120が接合されて構成されている。リッド110及びベース120は、圧電振動片130と同様に、例えばATカットの水晶材が用いられている。なお、圧電振動片130としては、図1に示す第1実施形態の圧電振動片130が用いられている。リッド110及びベース120は、圧電振動片130と同様に、例えばATカットの水晶材が用いられている。リッド110及びベース120が圧電振動片130と同一の材料で形成されることにより、熱膨張率に差が生じるのを回避している。
リッド110は、図6に示すように、矩形の板状に形成されており、裏面(−Y側の面)に形成された凹部111と、凹部111を囲む接合面112とを有している。なお、リッド110の裏面に凹部111を形成するか否かは任意であり、圧電振動片130の振動部131のように、枠部132に対して薄肉化されている場合は、凹部111は不要の場合もある。接合面112は、圧電振動片130の枠部132の表面132aと対向する。
リッド110は、接合面112と枠部132の表面132aとの間に配置された不図示の接合材により、圧電振動片130の表面側(+Y側の面側)に接合されている。接合材としては、例えば、非電導性を有する低融点ガラスが用いられるが、これに代えて、ポリイミド等の樹脂を用いることもできる。また、接合面112と表面132aとは直接接合されてもよい。
ベース120は、図6に示すように、矩形の板状に形成されており、表面(+Y側の面)に形成された凹部121と、凹部121を囲む接合面122とを有している。接合面122は、圧電振動片130の枠部132の裏面132bと対向する。ベース120は、接合面122と枠部132の裏面132bとの間に配置された不図示の接合材により、圧電振動片130の裏面側(−Y側の面側)に接合される。また、接合面122と裏面132bとは直接接合されてもよい。
ベース120は、図6に示すように、矩形の板状に形成されており、表面(+Y側の面)に形成された凹部121と、凹部121を囲む接合面122とを有している。接合面122は、圧電振動片130の枠部132の裏面132bと対向する。ベース120は、接合面122と枠部132の裏面132bとの間に配置された不図示の接合材により、圧電振動片130の裏面側(−Y側の面側)に接合されている。また、接合面122と裏面132bとは直接接合されてもよい。
ベース120の4つの角部のうち、対角となる2つの角部(+X側かつ+Z側の角部、及び−X側かつ−Z側の角部)には、一部を切り欠いたキャスタレーション123、123aが形成されている。また、ベース120の裏面(−Y側の面)には、一対の実装端子としての外部電極126、126aがそれぞれ設けられている。キャスタレーション123、123aには、それぞれキャスタレーション電極124、124aが形成され、さらに、ベース120の表面(+Y側の面)であってキャスタレーション123、123aを囲む領域には、それぞれ接続電極125、125aが形成されている。この接続電極125、125aと外部電極126、126aとは、キャスタレーション電極124、124aを介して電気的に接続されている。なお、キャスタレーション123、123aは角部に設けられることに限定されず、辺部に設けられてもよい。
キャスタレーション電極124、124a、接続電極125、125a、及び外部電極126、126aは、例えばメタルマスク等を用いたスパッタリングや真空蒸着により導電性の金属膜が成膜されることで一体として形成されている。なお、これら電極は別々に形成されたものでもよい。また、これら電極は、例えば、ニッケルタングステン層、金層の順で積層された2層構造の金属膜や、クロム層、ニッケルタングステン層、金層の順で積層された3層構造の金属膜が用いられる。
3層構造の金属膜において、クロムが用いられる理由は、水晶材との密着性に優れるとともに、ニッケルタングステン層に拡散してその露出面で酸化被膜(不動態の膜)を形成し、金属膜の耐腐食性を向上させるためである。
なお、金属膜としては、クロムに代えて、例えばアルミニウム(Al)やチタン、またはそれらの合金などを用いてもよい。また、ニッケルタングステンに代えて、例えば、ニッケルやタングステン(W)などを用いてもよい。また、金に代えて、例えば、銀などを用いてもよい。
ベース120の接続電極125は、圧電振動片130の裏面まで引き出された引出電極138bと電気的に接続され、また、接続電極125aは、圧電振動片130の引出電極138aと電気的に接続される。なお、ベース120において、接続電極125、125aと外部電極126、126aとの接続をキャスタレーション123、123aにより行うことに限定されず、例えばベース120をY軸方向に貫通する貫通電極を用いて接続させてもよい。
このように、圧電デバイス100によれば、耐衝撃性を向上させた圧電振動片130が使用されるので、圧電デバイス100の破損を抑制し、圧電デバイス100の耐久性や信頼性を向上させることができる。
<圧電デバイスの製造方法>
次に、圧電デバイス100の製造方法について図7〜図10を用いて説明する。図7は、圧電デバイス100の製造工程を示すフローチャートである。圧電ウェハAWに対する各種工程(圧電振動片130の製造方法)については、上記と同様である。
すなわち、図7に示すように、圧電ウェハAWを用意し(ステップS01)、圧電ウェハAWの連結部133を含んだ領域を、第1工程により薄肉化し(ステップS02、図2(b)参照)、続いて、圧電ウェハAWの振動部133を含んだ領域を、第2工程により薄肉化し(ステップS03、図2(c)参照)、振動部133にメサ135a等を形成し(ステップS04、図3(e)及び(f)参照)、その後、圧電ウェハAWに貫通穴134を形成し(ステップS05、図3(g)及び(h)参照)、振動部131等に電極を形成する(ステップS06、図3(h)参照)。これにより、図8に示すように、圧電振動片130の構成要素がマトリクス状に配置された圧電ウェハAWが形成される。なお、図8では、メサ部135aは省略している。
また、圧電ウェハAWの加工と並行して、リッド110及びベース120が製造される。これらリッド110及びベース120においても、圧電振動片130と同様にリッドウェハLW、ベースウェハBWから個々を切り出す多面取りが行われる。
先ず、圧電ウェハAWとともに、リッドウェハLW及びベースウェハBWが用意される(ステップS11、ステップS21)。各ウェハは、圧電ウェハAWと同様に水晶結晶体からATカットされたものが用いられる。これは、圧電デバイス100の製造工程において、ウェハ同士を接合する工程やウェハの表面に金属膜を成膜する工程で、各ウェハが加熱されて熱膨張するが、熱膨張率の異なる素材のウェハを用いると、熱膨張率の差異によって変形や割れ等が生じる可能性があるからである。各ウェハLW、BWの表面は、ポリッシュ加工により研磨された後、洗浄される。
リッドウェハLWは、フォトリソグラフィ法及びエッチングによって裏面に凹部111が形成される(ステップS12)。これにより、図9に示すように、凹部111がマトリクス状に配置されたリッドウェハLWが形成される。また、ベースウェハBWについては、表面には、フォトリソグラフィ法及びエッチングによって表面に凹部121が形成される(ステップS22)。続いて、ベースウェハBWには、キャスタレーション123、123aに相当する貫通穴150が形成される(ステップS23)。
さらに、ベースウェハBWは、貫通穴の側面にキャスタレーション電極が形成されるとともに、ベースウェハBWの表面側に接続電極が形成され、ベースウェハBWの裏面(−Y側の面)側に外部電極が形成される(ステップS24)。これらキャスタレーション電極、接続電極、及び外部電極は、メタルマスク等を用いたスパッタリングや真空蒸着によりそれぞれ形成される。これにより、図10に示すように、各構成要素がマトリクス状に配置されたベースウェハBWが形成される。なお、図10では、電極は省略して表している。また、リッドウェハLW、ベースウェハBWに対する凹部111、121等の加工は、エッチング等に代えて機械的手法により行われてもよい。
続いて、真空雰囲気下において、図8に示す圧電ウェハAWの表面に、図9に示すリッドウェハLWを、接合材を介して接合させ、また、圧電ウェハAWの裏面に、図10に示すベースウェハBWを、接合材を介して接合させる(ステップS07)。低融点ガラス等の接合材は、加熱されることにより溶融状態となって塗布され、固化することによりウェハ同士を接合する。なお、圧電ウェハAWに対するリッドウェハLW及びベースウェハBWの接合は、接合材を用いることに代えて直接接合されてもよい。
その後、接合されたウェハを、予め設定されたスクライブラインSL1、SL2に沿って、例えばダイシングソー等により切断する(ステップS08)。これにより、個々の圧電デバイス100が完成する。
このように、圧電デバイス100の製造方法によれば、圧電デバイス100について大量かつ容易に製造が可能であり、上記したように耐久性や信頼性に優れた圧電デバイス100を低コストで提供することができる。なお、上記実施形態では、第1実施形態で説明した圧電振動片130を用いたが、これに代えて第2実施形態で説明した圧電振動片230が用いられてもよい。
以上、本発明の圧電振動片、圧電デバイス、及び圧電デバイスの製造方法について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上記した実施形態では圧電デバイス100として水晶振動子(圧電振動子)を示しているが、発振器であってもよい。発振器の場合は、ベース120にIC等が搭載され、圧電振動片130の引出電極138a等や、ベース120の外部電極126、126aがそれぞれIC等に接続される。また、上記した実施形態では、リッド110及びベース120として、圧電振動片130と同様のATカットの水晶材が用いられるが、これに代えて、他のタイプの水晶材や、ガラス、セラミックス等が用いられてもよい。
100…圧電デバイス
110…リッド
120…ベース
130、230…圧電振動片
131…振動部
132…枠部
132a…表面
132b…裏面
133、233…連結部
133a、233a…表面
133b、233b…裏面
139、239…接続部分
L1、L2、L3、L4…深さ
S1、S2…領域

Claims (8)

  1. 振動部と、前記振動部を囲む枠部と、前記振動部と前記枠部とを連結する連結部とを備える圧電振動片において、
    前記連結部の表面及び裏面の少なくとも一方は、前記枠部に対して5〜15μmの深さに形成される圧電振動片。
  2. 前記連結部の表面及び裏面の少なくとも一方は、前記枠部に対して10μmの深さに形成される請求項1記載の圧電振動片。
  3. 前記連結部は、前記振動部より厚肉に形成される請求項1または請求項2記載の圧電振動片。
  4. 前記振動部のうち前記連結部との接続部分は、前記連結部と同一の厚さに形成される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧電振動片。
  5. 振動部と、前記振動部を囲む枠部と、前記振動部と前記枠部とを連結する連結部とを備える圧電振動片の製造方法において、
    前記連結部を含んだ領域を、前記枠部の表面から5〜15μmの深さに形成する第1工程と、
    前記連結部を除いて前記振動部を含んだ領域を薄肉化する第2工程と、を含む圧電振動片の製造方法。
  6. 前記第2工程は、前記振動部を含んだ領域のうち、前記連結部との接続領域を除いて薄肉化する請求項5記載の圧電振動片の製造方法。
  7. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の圧電振動片を含む圧電デバイス。
  8. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の圧電振動片の前記枠部の表面及び裏面に、リッド及びベースがそれぞれ接合される圧電デバイスの製造方法。
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