JP2015026979A - 画像読取装置及び画像読取方法 - Google Patents

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啓介 岩橋
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Abstract

【課題】原稿を載せる載置部に原稿を置き忘れたか否かを検出できるようにすること。
【解決手段】画像データを読み取る読取部、及び、読取部で画像データを読み取る原稿を載せる載置部を備える画像読取部122と、載置部に原稿が載せられていない状態で、読取部により読み取られた画像データである原稿無し画像データを記憶する補助記憶装置146と、読取部が載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後に、読取部に、画像データを読み取らせる第1予備読取処理を行わせるとともに、第1予備読取処理で読み取られた画像データと、原稿無し画像データとを比較することで、載置部に原稿が残っているか否かを検知するCPU142と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像読取装置及び画像読取方法に関する。
原稿台カバーの開閉を検知するセンサを備える画像読取装置が従来からある。例えば、特許文献1には、原稿台カバーの開閉を検知するセンサを用いて、原稿台カバーの開閉時間をチェックすることで、原稿台に原稿をセットし忘れた可能性が高い場合に、利用者に報知する画像読取装置が記載されている。
特開2010−118735号公報
従来の画像読取装置は、原稿台カバーの開閉をチェックすることはできるが、原稿台に原稿を置き忘れたか否かを検出することはできない。
そこで、本発明は、原稿を載せる載置部に原稿が置き忘れられたか否かを検出できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る画像読取装置は、画像データを読み取る読取部と、前記読取部で画像データを読み取る原稿を載せる載置部と、前記載置部に原稿が載せられていない状態で、前記読取部により読み取られた画像データである原稿無し画像データを記憶する記憶部と、前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後に、前記読取部に、画像データを読み取らせる第1予備読取処理を行わせるとともに、当該第1予備読取処理で読み取られた画像データと、前記原稿無し画像データとを比較することで、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像読取方法は、載置部に載せられた原稿の画像データを読み取る画像読取過程と、前記画像読取過程の後に、前記載置部に原稿が載せられているか否かを検出するために、画像データを読み取る予備読取過程と、前記予備読取過程で読み取られた画像データと、前記載置部に原稿が載せられていない状態で読み取られた画像データである原稿無し画像データとを比較することで、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知する検知過程と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、原稿を載せる載置部に原稿が置き忘れられたか否かを検出することができる。
実施の形態1及び2に係る画像読取装置としての複写装置を概略的に示す外観図である。 実施の形態1及び2におけるスキャナの外部構造を概略的に示す外観図である。 実施の形態1及び2におけるスキャナの内部構造を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態1及び2におけるスキャナの構成を説明するブロック図である。 実施の形態1におけるスキャナの動作を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は、実施の形態1におけるディスプレイに表示される第1の画面例〜第4の画面例を示す概略図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1における予備読取画像データの第1の例及び第2の例を示す概略図である。 実施の形態2におけるスキャナの動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、実施の形態2における予備読取画像データの第3の例及び第4の例を示す概略図である。
実施の形態1.
(構成の説明)
図1は、実施の形態1に係る複写装置100を概略的に示す外観図である。なお、実施の形態1では、複写装置100は、画像読取装置の一例である。複写装置100は、スキャナ110と、プリンタ170とを備える。なお、図1の括弧内の符号は、実施の形態2における構成を示している。
スキャナ110は、原稿から画像データを読み取る。
プリンタは、スキャナ110で読み取られた画像データに基づいて、画像を紙媒体上に形成する。
図2は、スキャナ110の外部構造を概略的に示す外観図である。
スキャナ110は、自動原稿給紙部121と、画像読取部122と、コントロールパネル123とを備える。
画像読取部122の上部に、自動原稿給紙部121が開閉自在に配置されている。
コントロールパネル123は、使用者の操作装置であるユーザインターフェース124と、表示装置であるディスプレイ125とを備える。言い換えると、コントロールパネル123は、使用者からの入力を受け付ける入力部(ユーザインターフェース124)と、画面を表示する表示部(ディスプレイ125)とを備える。
画像読取部122の上部には、原稿180を載せるプラテンガラス126が配置されている。プラテンガラス126は、原稿180を載せる載置部である。
自動原稿給紙部121のプラテンガラス126に対向する面には、原稿押さえ部材127が配置されている。自動原稿給紙部121が画像読取部122に対して開閉自在にされていることで、原稿押さえ部材127は、プラテンガラス126に対して開閉自在にされている。これにより、原稿押さえ部材127は、プラテンガラス126に載せられた原稿を上から押さえることができる。
図3は、スキャナ110の内部構造を概略的に示す縦断面図である。
画像読取部122は、プラテンガラス126と、ステッピングモータ130と、駆動ベルト131と、読取部132と、プーリー133と、白色基準板134と、ホームセンサ135とを備える。自動原稿給紙部121は、原稿圧板136と、白色シート137とを備える。
ステッピングモータ130は、駆動ベルト131と接続され、ステッピングモータ130の回転は、駆動ベルト131に伝達される。
駆動ベルト131は、ステッピングモータ130と、プーリー133とに張り渡されている。駆動ベルト131には、読取部132が固定されており、ステッピングモータ130の回転により、読取部132をプラテンガラス126に沿って移動させる。なお、読取部132が所定の位置に移動したことを検出する様にホームセンサ135が配置されている。
読取部132は、光源132aと、反射ミラー132b1、132b2と、レンズ132cと、CCD(Charge Coupled Device)センサ132dとを備える。
光源132aは、プラテンガラス126上に置かれた原稿に、光を照射する。
反射ミラー132b1、132b2は、原稿で反射した光の光路を変更する。
レンズ132cは、反射ミラー132b1、132b2で光路が変更された光を集光する。
CCDセンサ132dは、レンズ132cで集光された光を光電変換し、画像に応じた電圧を発生する撮像素子である。
そして、読取部132は、ステッピングモータ130の回転に伴って動作する駆動ベルト131により原稿台に沿って移動し、プラテンガラス126上の原稿を走査して原稿全面の画像データを得る様に構成されている。
白色基準板134は、CCDセンサ132dの素子が出力する電圧のばらつきを平滑化するためのシェーディング補正処理時に、基準となるセンサ出力データを取得する際に読み取られるもので、原稿台の読み取り範囲外に配置されている。
便宜上、原稿圧板136と白色シート137とを合わせて原稿押さえ部材127とする。
図4は、実施の形態1におけるスキャナ110の構成を説明するブロック図である。
スキャナ110は、データ通信バス190を介して、プリンタ170と接続されている。なお、スキャナ110は、データ通信バス190を介して、PC191又は外部記憶装置192と接続されていてもよい。データ通信バス190は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース又はLAN(Local Area Network)で構成される。また、外部記憶装置192は、例えば、USBメモリ等である。
スキャナ110は、自動原稿給紙部121と、画像読取部122と、コントロールパネル123と、画像処理部141と、制御部としてのCPU142と、ROM143と、メモリ144と、インターフェース部(以下、I/F部という)145と、記憶部としての補助記憶装置146と、時間計測部としてのタイマ147と、個人認証装置148とを備える。これらは、バス149に接続されている。なお、図4の括弧内の符号は、実施の形態2における構成を示している。
自動原稿給紙部121は、セットされた原稿を画像読取部122に自動的に送る装置である。
画像読取部122は、原稿から画像データを読み取る。図3に示されているように、画像読取装置は、画像データを読み取る読取部132と、読取部132で画像データを読み取る原稿を載せるプラテンガラス126とを備える。ここで、読取部132は、プラテンガラス126に載置された原稿の画像データを読み取る通常の読取処理を行うとともに、プラテンガラス126に原稿が載置されているか否かを検出するために画像データを読み取る予備読取処理を行う。
コントロールパネル123は、ユーザからの動作指示の入力を受け付け、さらに、状態等の表示を行う。
画像処理部141は、画像読取部122で読み取られた画像データに対して、シェーディング補正処理、圧縮処理及びガンマ補正等の画像処理を行う。各々の画像処理については説明を省略する。
CPU142は、不揮発記憶装置であるROM143に格納された制御プログラムに基づいて、スキャナ110全体の制御を行う中央演算処理装置である。
メモリ144は、通常動作時に読み取られた画像データ及び予備読取処理時に読み取られた画像データの一時蓄積、並びに、制御プログラムの一時格納に使われる一時記憶部である。
I/F部145は、データ通信バス190との間でデータの送受信を行う。
補助記憶装置146は、画像読取部122のプラテンガラス126に原稿が載せられていない状態で、画像読取部122の読取部132で読み取られた画像データである原稿無し画像データ146aを記憶する不揮発性記憶装置である。ここで、原稿無し画像データ146aは、プラテンガラス126に原稿が載せられていない状態で、原稿押さえ部材127を閉じた際に読み取られた画像データである。このため、原稿無し画像データ146aは、原稿押さえ部材127の画像データであり、白色シート137の画像データでもある。
タイマ147は、CPU142からの起動命令によって時間計測を行う。
個人認証装置148は、認証を行うために、利用者の情報を取得する装置である。例えば、個人認証装置148は、ICカードリーダ等で構成される。
バス149は、CPU142が出力する命令や画像読取部122が生成した画像データを送受信するための通信路である。
(動作の説明)
次に、実施の形態1におけるスキャナ110の動作を説明する。
図5は、実施の形態1におけるスキャナ110の動作を示すフローチャートである。
ステップS10では、CPU142は、個人認証装置148を用いて、認証処理を行う。例えば、個人認証装置148にICカードが設置されていないと、CPU142は、ディスプレイ125に図6(A)に示されているような、使用者にICカードの設置を促す画面を表示させる。そして、使用者が個人認証装置148にICカードを設置すると、個人認証装置148は、ICカードから使用者のE−mailアドレスを読み取りメモリ144に一時保存させる。これにより、CPU142は、読み取り可能な状態になったと判断し、ディスプレイ125に、図6(B)に示されているような、使用者に読み取り可能な状態になったことを示す画面を表示させ、利用者に読み取り可能であることを通知する。
ステップS11では、使用者が原稿をプラテンガラス126上にのせ、ユーザインターフェース124によって読取指示を行うと、CPU142は、読取処理を開始する。
ステップS12では、CPU142は、ディスプレイ125に、図6(C)に示されているような、読取動作中であることを示す画面を表示させ、画像読取部122は、読取部132によって、原稿全面の画像データを取得する。
ステップS13では、CPU142は、原稿読取が完了したか否かを判断する。原稿読取が完了した場合(S13:Yes)には、処理はステップS14に進む。
ステップS14では、CPU142は、ディスプレイ125に、図6(D)に示すような、プラテンガラス126上の原稿の除去を促す警告画面を表示させる。また、CPU142は、タイマ147に対して、初期化及び起動指示を行う。このような指示を受けたタイマ147は、初期値(例えば、「0」)から計時を開始する。
ステップS15では、CPU142は、使用者がステップS14でディスプレイ125に表示された警告に対して、ユーザインターフェース124に警告の解除を入力したか否かを判断する。ここでは、例えば、使用者は、プラテンガラス126上から原稿を取り除き、原稿が残っていないことを示す入力をユーザインターフェース124に行う。警告の解除が入力された場合(S15:Yes)には、処理はステップS19に進み、警告の解除が入力されていない場合(S15:No)には、処理はステップS16に進む。
ステップS16では、CPU142は、ステップS14で警告を表示してからの経過時間が、予め定められた閾値時間となったか否かを判断する。例えば、タイマ147は、ステップS14で、CPU142から起動指示を受けてからの経過時間が、予め定められた時間となった場合には、CPU142に、予め定められた時間となったことを通知する。そして、予め定められた時間が経過した場合(S16:Yes)には、処理はステップS17に進み、予め定められた時間が経過していない場合(S16:No)には、処理はステップS15に戻る。
ステップS17では、CPU142は、画像読取部122に対して、読取部132によって予備読取処理(第1予備読取処理)を行うように指示する。画像読取部122は、予備読取指示を受けると、読取部132にプラテンガラス126上の全面の画像データの読み取りを行わせる。そして、画像読取部122は、読み取られた画像データを、予備読取画像データとしてメモリ144に一時保存させる。
ステップS18では、CPU142は、補助記憶装置146に記憶されている原稿無し画像データ146aと、ステップS17で読み取られた予備読取画像データとを比較することで、原稿が残っているか否かを判断する。例えば、CPU142は、対応する画素毎に、原稿無し画像データ146aの画素値と、予備読取画像データの画素値との差分値を算出し、その差分値を合計した値を、これらのデータの差違とすればよい。そして、原稿無し画像データ146aと、予備読取画像データとの間に、予め定められた閾値を超える差違がない場合には、CPU146は、プラテンガラス126上に原稿が残っていないと判断する。一方、これらのデータの間に、予め定められた閾値を超える差違がある場合には、CPU142は、プラテンガラス126上に原稿が残っていると判断する。例えば、プラテンガラス126上に原稿が残っている場合には、図7(A)に示されているような予備読取画像データIM1が読み取られる。一方、プラテンガラス126上に原稿が残っていない場合には、図7(B)に示されているような予備読取画像データIM2が読み取られる。なお、補助記憶装置146に記憶されている原稿無し画像データ146aは、図7(B)に示されている予備読取画像データIM2と同様の画像データである。
CPU142がプラテンガラス126上に原稿が残っていないと判断した場合(S18:No)には、処理はステップS19に進み、CPU142がプラテンガラス126上に原稿が残っていると判断した場合(S18:Yes)には、処理はステップS20に進む。
ステップS19では、CPU142は、ディスプレイ125に、図6(D)に示されているような警告表示画面の表示を停止して、図6(B)に示されているような読取可能状態画面を再度表示するように指示を出す。また、同時に、CPU142は、タイマ147に対して停止指示を行う。このような指示を受けたタイマ147は、ステップS14で開始した計時を停止する。
一方、ステップS20では、CPU142は、タイマ147の計時を停止させ、計時された時間を初期化させて、再度、計時を開始させる。
ステップS21では、CPU142は、I/F部145を介して、メモリ144に保持された利用者のE−mailアドレス宛に、原稿が残っていることを通知するための警告情報を送る。その後、処理は、ステップS15に戻る。
実施の形態1では、予備読取処理の開始タイミングは、タイマ147による読取完了時点からの所定の時間が経過したタイミングとしているが、このような例に限定されるものではない。例えば、スキャナ110で読み取られた画像データに基づいて、プリンタ170で印刷を実施する場合には、印刷の完了時であってもよい。また、データ通信バス190を介してPC191に読み取られた画像データを送信する場合には、画像データの送信完了時であってもよい。さらに、複写装置100に接続された外部記憶装置192に読み取られた画像データを記録させる場合には、外部記憶装置192における画像データの記録完了時であってもよい。さらにまた、原稿押さえ部材127の開閉状態を知ることができる機構を備えている場合には、読取完了後に開閉動作が行われた時であってもよい。
実施の形態1において、ステップS17における比較のための予備読取処理では、プラテンガラス126上の全面の画像データが取得されているが、このような例に限定されるものではない。例えば、読取部132は、プラテンガラス126上の1又は複数の特定領域だけを読み取り、CPU142は、原稿押さえ部材127の原稿無し画像データ146aの同一箇所と比較してもよい。
ここで、特定領域の読み取りの例としては、所定の行間隔毎、言い換えると、副走査方向における所定の間隔毎に読取動作を行うことがあげられる。
また、このような場合には、原稿押さえ部材127の原稿無し画像データ146aは、読み取りが行われる特定領域の画像だけを示すものであってもよい。
実施の形態1では、予備読取画像データと、原稿無し画像データ146aとを比較をしてプラテンガラス126上に原稿があるかないかが判断されているが、例えば、CPU142は、予備読取画像データが、所定のパターンになった場合に原稿押さえ部材127が開放されていることを検知し、I/F部145を介して、原稿押さえ部材127が開放されていることを使用者に通知することも可能である。
原稿押さえ部材127が開放されていることを検知する所定の画像パターンとしては、読み取られた画像データのうち黒の画像領域が所定の割合を超えている画像パターンであってもよく、また、白の画像領域が所定の割合未満になっている画像パターンであってもよい。
以上に記載された実施の形態1では、図5のステップS15において、警告解除の指示が使用者により入力された場合には、CPU142は、原稿が取り除かれたと判断しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、図5のステップS15において、警告解除の指示が使用者により入力された場合でも、ステップS17に進み、予備読取処理が行われてもよい。このようにすることで、警告解除の指示を入力したが原稿を残したままの使用者に対しても、通知を行うことができる。
また、例えば、図5のステップS15を行わずに、読み取りが完了した後(S13:Yes)に、ステップS14を経て、必ずステップS16に処理が進むようにしてもよい。このような場合には、読み取りが完了した後、予め定められた時間が経過すると、必ず予備読取処理が行われ、原稿が残っているか否かが検知される。
以上のように、実施の形態1によれば、読取動作完了直後に原稿が残っていることを警告表示する機能を保有するため、使用者がプラテンガラス126上に原稿が置いてある状態を利用者が明示的に知ることができ、原稿の取り忘れを防止する効果が得られる。
また、所定のタイミングで予備読取処理を行い、原稿無し画像データ146aと、予備読取処理で取得された予備読取画像データとに基づき原稿が有無を検知し、原稿が残っていない場合には、原稿が残っていることの警告表示を解除するため、不要な警告表示が出力され続けることを防ぐ効果が得られる。
また、予備読取処理で原稿があることを検知した場合に利用者の認証情報をもとに、別途使用者に原稿の置き忘れを通知することでセキュリティの向上が見込まれる。
実施の形態2.
(構成の説明)
図1に示されているように、実施の形態2に係る画像読取装置としての複写装置200は、スキャナ210と、プリンタ170とを備える。実施の形態2に係る複写装置200は、スキャナ210において実施の形態1に係る複写装置100と異なっている。なお、実施の形態2におけるスキャナ210の外部構成及び内部構成は、図2及び図3のぞれぞれで示されている構成と同様である。
図4に示されているように、実施の形態2におけるスキャナ210は、コントロールパネル123と、画像読取部122と、画像処理部141と、CPU242と、ROM143と、メモリ144と、I/F部145と、補助記憶装置246と、タイマ147と、個人認証装置148とを備える。これらは、バス149に接続されている。実施の形態2におけるスキャナ210は、CPU242での処理、及び、補助記憶装置246に記憶されているデータにおいて、実施の形態1におけるスキャナ110と異なっている。
CPU242は、実施の形態1と同様の処理を行う他、補助記憶装置246に記憶されている原稿無し画像データ246aを更新させる。
補助記憶装置246は、原稿無し画像データ246aを記憶する。また、補助記憶装置246は、CPU242の指示に応じて、記憶されている原稿無し画像データ246aを更新する。
(動作の説明)
次に、実施の形態2におけるスキャナ210の動作を説明する。
図8は、実施の形態2におけるスキャナ210の動作を示すフローチャートである。なお、図8において、図5に示されているフローチャートと同様の処理については、図5と同じ符号が付されている。
図8のステップS10からS21の処理は、図5におけるステップS10からS21の処理と同様である。
但し、ステップS15において、警告解除の指示の入力があった場合(S15:Yes)には、処理はステップS30に進む。
また、ステップS18では、CPU242は、補助記憶装置246に記憶されている原稿無し画像データ246aと、ステップS17で読み取られた予備読取画像データとを比較する。
さらに、ステップS19の後に、処理は、ステップS31に進む。
ステップS30では、CPU242は、画像読取部122に対して、読取部132によって予備読取処理(第2予備読取処理)を行うように指示を行う。画像読取部122は、予備読取指示を受けると、読取部132にプラテンガラス126上の全面の画像データの読み取りを行わせ、読み取られた画像データを、予備読取画像データとしてメモリ144に一時保存させる。そして、処理は、ステップS19に進む。
ステップS31では、CPU242は、メモリ144に保存された予備読取画像データを、新しい原稿無し画像データ246aとして、補助記憶装置246に記憶された古い原稿無し画像データ246aの代わりに、補助記憶装置246に記憶させる。これにより、CPU242は、補助記憶装置246に記憶されている原稿無し画像データ246aを更新させる。
そして、ステップS32で、CPU242は、更新された原稿無し画像データ246aの画像をディスプレイ125に表示させ、予め定められた時間の経過後、図6(B)に示されているような、再度読取可能状態となったことを示す画面を表示させる。
なお、以上に記載された実施の形態2では、図8のステップS30の後、処理は、ステップS19に進んでいるが、例えば、図8のステップS30の後、処理は、ステップS18に進んでもよい。このようにすることで、警告解除の指示があった場合でも、原稿の有り無しを確認することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、使用者が原稿放置の警告解除を行った場合、又は、予備読取処理によって原稿がプラテンガラス126上に残ってないと判定された場合に、基準となる原稿無し画像データ246aを更新することができる。これにより、例えば、経年変化によりプラテンガラス126や原稿押さえ部材127に汚れやキズが発生し、予備読取画像データが、図9(A)に示されている画像データIM3から、図9(B)に示されている画像データIM4のように変化した場合でも、精度よく原稿の放置状態を検知することができる。
以上に記載された実施の形態1及び2では、本発明を複写装置に適用しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、本発明は、画像読取機能のみを保有したスキャナ、ファクシミリ、スキャナとプリンタ等を組み合わせた複合印刷装置といった、画像読取機能を具備する電子機器に適用することができる。
100,200 複写装置、 110,210 スキャナ、 122 画像読取部、 123 コントロールパネル、 126 プラテンガラス、 127 原稿押さえ部材、 141 画像処理部、 142,242 CPU、 143 ROM、 144 メモリ、 145 I/F部、 146,246 補助記憶装置、 147 タイマ、 148 個人認証装置、 170 プリンタ。

Claims (14)

  1. 画像データを読み取る読取部と、
    前記読取部で画像データを読み取る原稿を載せる載置部と、
    前記載置部に原稿が載せられていない状態で、前記読取部により読み取られた画像データである原稿無し画像データを記憶する記憶部と、
    前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後に、前記読取部に、画像データを読み取らせる第1予備読取処理を行わせるとともに、当該第1予備読取処理で読み取られた画像データと、前記原稿無し画像データとを比較することで、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知する制御部と、を備えること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 前記載置部に載せられた原稿を押さえるために、前記載置部に対して開閉自在にされている原稿押さえ部材をさらに備え、
    前記原稿無し画像データは、前記載置部に対して前記原稿押さえ部材が閉じられた状態において、前記読取部で読み取られた画像データであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後に、前記表示部に前記載置部に載せられた原稿の除去を促す警告画面を表示させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、前記載置部に原稿が残っていないことを検知した場合には、前記表示部に、前記警告画面の表示を止めさせること
    を特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 時間を計測する時間計測部をさらに備え、
    前記制御部は、前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後から前記時間計測部により計測された時間が予め定められた閾値時間となった場合に、前記読取部に前記第1予備読取処理を行わせて、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知すること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像読取装置。
  6. 使用者からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後から前記時間計測部により計測された時間が予め定められた閾値時間となる前に、前記入力部に、前記載置部に載せられた原稿を除去したことを示す入力が行われた場合には、前記表示部に、前記警告画面の表示を止めさせるとともに、前記読取部に前記第1予備読取処理を行わせず、前記載置部に原稿が残っているか否かも検知しないこと
    を特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御部は、前記載置部に原稿が残っていないことを検知した場合には、前記記憶部に記憶されている原稿無し画像データを、前記第1予備読取処理で読み取られた画像データで更新すること
    を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御部は、前記読取部が前記載置部に載せられた原稿の画像データを読み取った後から前記時間計測部により計測された時間が予め定められた閾値時間となる前に、前記入力部に、前記載置部に載せられた原稿を除去したことを示す入力が行われた場合には、前記読取部に、画像データを読み取らせる第2予備読取処理を行わせ、前記記憶部に記憶されている原稿無し画像データを、当該第2予備読取処理で読み取られた画像データで更新すること
    を特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  9. 前記読取部は、前記第1予備読取処理で特定の領域の画像データを読み取り、
    前記制御部は、前記第1予備読取処理において読み取られた画像データと、前記原稿無し画像データの内の前記特定の領域に対応する領域のデータとを比較することで、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知すること
    を特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の画像読取装置。
  10. 前記読取部は、前記第1予備読取処理において、予め定められた行間隔で画像データの読み込みを行うこと、
    を特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 前記制御部は、前記第1予備読取処理で読み取られた画像データが予め定められたパターンのデータになった場合には、前記載置部に対して前記原稿押さえ部材が開かれた状態であることを検知すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  12. 前記制御部は、前記第1予備読取処理で読み取られた画像データにより示される黒の画像領域が予め定められた割合を超えた場合に、前記載置部に対して前記原稿押さえ部材が開かれた状態であることを検知すること
    を特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 前記制御部は、前記第1予備読取処理で読み取られた画像データにより示される白の画像領域が予め定められた割合未満となった場合に、前記載置部に対して前記原稿押さえ部材が開かれた状態であることを検知すること
    を特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  14. 載置部に載せられた原稿の画像データを読み取る画像読取過程と、
    前記画像読取過程の後に、前記載置部に原稿が残っているか否かを検出するために、画像データを読み取る予備読取過程と、
    前記予備読取過程で読み取られた画像データと、前記載置部に原稿が載せられていない状態で読み取られた画像データである原稿無し画像データとを比較することで、前記載置部に原稿が残っているか否かを検知する検知過程と、を有すること
    を特徴とする画像読取方法。
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