JP2015026720A - レーザアニール装置及びレーザアニール方法 - Google Patents

レーザアニール装置及びレーザアニール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体基板の表面の粗面化を抑制することができるレーザアニール装置を提供する。【解決手段】 第1及び第2のレーザ装置が、それぞれ第1及び第2のパルスレーザビームを出力する。伝搬光学系が、第1及び第2のパルスレーザビームを加工対象物の表面の同一の領域に入射させる。第2のパルスレーザビームの経路上にシャッタが配置されている。制御装置がシャッタの開放動作を開始する。シャッタが完全に開く時点よりも前に、第2のレーザ装置から第2のパルスレーザビームの出力を開始し、第2のパルスレーザビームの少なくとも1つのレーザパルスを加工対象物に入射させる。シャッタが完全に開いた後に、第2のパルスレーザビームと第1のパルスレーザビームとを同期させて出力させる。【選択図】 図6

Description

本発明は、半導体基板に添加された不純物を活性化させるレーザアニール装置及びレーザアニール方法に関する。
特許文献1に、絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ層とフィールドストップ層とに注入された不純物を活性化させるレーザアニール装置が開示されている。フィールドストップ層はコレクタ層より深い位置に配置されている。このレーザアニール装置は、緑色のパルスレーザビームを出力する固体レーザと、波長約915nmのパルスレーザビームを出力する半導体レーザ(レーザダイオード)とを含む。
固体レーザから出力されるパルスレーザビームのパルス幅は、半導体レーザから出力されるパルスレーザビームのパルス幅より狭い。また、固体レーザから出力されるパルスレーザビームのピーク強度は、半導体レーザから出力されるパルスレーザビームのピーク強度より高い。
半導体レーザから出力されたパルスレーザビームによって、相対的に深い位置に形成されているフィールドストップ層内の不純物が活性化される。固体レーザから出力されたパルスレーザビームによって、コレクタ層が溶融する。コレクタ層が再結晶化するときに、コレクタ層内の不純物が活性化される。パルスレーザビームで半導体基板の表面を走査することにより、半導体基板の表面の所望の領域において活性化アニールを行うことができる。
特開2012−164921号公報
上述の従来の方法で不純物を活性化するためのレーザアニールを行うと、半導体基板の表面が、走査を開始する位置の近傍において、他の領域よりも粗くなることが分かった。本発明の目的は、半導体基板の表面の粗面化を抑制することができるレーザアニール装置を提供することである。本発明の他の目的は、加工対象物の表面の粗面化を抑制することができるレーザアニール方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
第1のパルスレーザビームを出力する第1のレーザ装置と、
第2のパルスレーザビームを出力する第2のレーザ装置と、
加工対象物を保持するステージと、
前記第1のパルスレーザビームと前記第2のパルスレーザビームとを、前記ステージに保持された加工対象物の表面の同一の領域に入射させる伝搬光学系と、
前記第2のパルスレーザビームの経路上に配置されたシャッタと、
前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームの入射する領域が、前記加工対象物の表面上を移動するように、前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームの経路、及び前記ステージの一方を移動させる移動機構と、
前記第1のレーザ装置、前記第2のレーザ装置、前記シャッタ、及び前記移動機構を制
御する制御装置と
を有し、
前記制御装置は、
前記シャッタの開放動作を開始し、
前記シャッタが完全に開く時点よりも前に、前記第2のレーザ装置から前記第2のパルスレーザビームの出力を開始して、前記第2のパルスレーザビームの少なくとも1つのレーザパルスを前記加工対象物に入射させ、
前記シャッタが完全に開いた後に、前記第2のパルスレーザビームと前記第1のパルスレーザビームとを同期させて、前記第1のレーザ装置及び前記第2のレーザ装置から出力させるレーザアニール装置が提供される。
本発明の他の目的は、
(a)第2のレーザ装置から第2のパルスレーザビームを出力させるとともに、前記第2のレーザ装置から加工対象物までの、前記第2のパルスレーザビームの経路に配置されたシャッタの開放動作を開始する工程と、
(b)前記シャッタの開放動作が完了する前に前記シャッタを通過する前記第2のパルスレーザビームのレーザパルスを、前記加工対象物に入射させる工程と、
(c)前記シャッタの開放動作が完了した後、第1のレーザ装置から出力された第1のパルスレーザビームと、前記第2のパルスレーザビームとを同期させて、前記加工対象物の同一の領域に入射させる工程と
を有するレーザアニール方法が提供される。
シャッタが開き始めてから完全に開くまでの期間に、第2のパルスレーザビームのビーム断面の一部が遮蔽されて加工対象物に入射する。このため、不十分なパルスエネルギを持つ第2のパルスレーザビームのレーザパルスが加工対象物に入射する。不十分なパルスエネルギの第2のパルスレーザビームが入射する期間は、第1のパルスレーザビームが加工対象物に入射しない。このため、不十分なパルスエネルギの第2のパルスレーザビームと第1のパルスレーザビームとが入射することに起因して生じる加工対象物の粗面化を防止することができる。
図1は、実施例によるレーザアニール装置の概略図である。 図2Aは、実施例によるレーザアニール方法で製造されるIGBTの断面図であり、レーザアニールを行う段階の半導体基板の断面図である。 図3Aは、トリガ信号、レーザパルス制御信号、半導体基板に入射するパルスレーザビームのレーザパルスのタイミングチャートであり、図3B及び図3Cは、半導体基板の表面におけるパルスレーザビームの入射領域の平面図である。 図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれパルスレーザビームの経路を完全に閉鎖した状態、完全に開放した状態、及び両者の中間の状態におけるシャッタの側面図である。 図5A、図5B、及び図45は、それぞれパルスレーザビームの経路を完全に閉鎖した状態、完全に開放した状態、及び両者の中間の状態における羽根シャッタの側面図である。 図6は、1回の主走査の開始時点における各種制御信号、及びパルスレーザビームのタイミングチャートである。 図7は、1回の主走査の終了時点における各種制御信号、及びパルスレーザビームのタイミングチャートである。 図8は、主走査の開始及び終了地点の近傍におけるビーム入射領域の痕跡を示す平面図である。 図9は、参考例による方法でレーザアニールを行った半導体基板の表面を顕微鏡で観察した結果を概略的に示す図である。
図1に、実施例によるレーザアニール装置の概略図を示す。半導体レーザ21(第1のレーザ装置)が、制御装置20からレーザパルス制御信号Lpcを受信することにより、第1のパルスレーザビームLB1を出力する。第1のパルスレーザビームLB1は、例えば波長808nmのパルスレーザ光である。なお、半導体レーザ21として、波長950nm以下のパルスレーザ光を出力するものを用いてもよい。また、レーザパルスとレーザパルスとの間の期間は、アニールにほとんど寄与しない程度にパワーが十分小さいレーザ光を出力していてもかまわない。
半導体レーザ21には、複数のレーザダイオードを二次元にアレイ化したレーザダイオードアレイが用いられる。以下、レーザダイオードアレイの構造について説明する。複数のレーザダイオードがモノリシックに一次元アレイ化されてレーザバーが構成される。複数のレーザバーを積み重ねることにより、二次元アレイ化したレーザダイオードアレイが構成される。レーザバーを構成する複数のレーザダイオードが配列する方向を遅軸という。複数のレーザバーが積み重ねられた方向を速軸という。レーザバーごとにシリンドリカルレンズが配置されている。シリンドリカルレンズは、レーザバーから出射されたレーザビームを、速軸方向に関してコリメートする。また、速軸方向と遅軸方向との両方に関して、レーザビームをコリメートしてもよい。
固体レーザ31(第2のレーザ装置)が、制御装置20からトリガ信号Trgを受信することにより、緑色の波長域の第2のパルスレーザビームLB2を出力する。固体レーザ31には、例えば第2高調波を出射するNd:YAGレーザ、Nd:YLFレーザ、Nd:YVOレーザ等が用いられる。
半導体レーザ21から出力された第1のパルスレーザビームLB1及び固体レーザ31から出力された第2のパルスレーザビームLB2が、伝搬光学系27を経由して、アニールの対象の半導体基板50(処理対象物)に入射する。
次に、伝搬光学系27の構成及び作用について説明する。半導体レーザ21から出力された第1のパルスレーザビームLB1が、アッテネータ22、ビームエキスパンダ23、シリンドリカルレンズアレイ群24、ダイクロイックミラー25、及びコンデンサレンズ26を経由して、半導体基板50に入射する。
固体レーザ31から出力された第2のパルスレーザビームLB2が、アッテネータ32、シャッタ33、ビームエキスパンダ34、シリンドリカルレンズアレイ群35、ベンディングミラー36、ダイクロイックミラー25、及びコンデンサレンズ26を経由して、半導体基板50に入射する。
ビームエキスパンダ23、34は、入射したパルスレーザビームをコリメートするとともに、ビーム径を拡大する。ダイクロイックミラー25は、第1のパルスレーザビームLB1を反射し、第2のパルスレーザビームLB2を透過させる。ダイクロイックミラー25によって、第1のパルスレーザビームLB1の経路と、第2のパルスレーザビームLB2の経路とが、相互に重なる。
シリンドリカルレンズアレイ群24、35及びコンデンサレンズ26は、半導体基板50の表面におけるビーム断面を長尺形状に整形するとともに、ビームプロファイル(光強度分布)を均一化する。半導体レーザ21から出力された第1のパルスレーザビームLB
1と、固体レーザ31から出力された第2のパルスレーザビームLB2とは、半導体基板50の表面において、ほぼ同一の長尺領域に入射する。シリンドリカルレンズアレイ群24及びコンデンサレンズ26が、半導体レーザ21から出力された第1のパルスレーザビームLB1用のホモジナイザとして機能し、シリンドリカルレンズアレイ群35及びコンデンサレンズ26が、固体レーザ31から出力された第2のパルスレーザビームLB2用のホモジナイザとして機能する。
半導体基板50は、ステージ41に保持されている。半導体基板50の表面に平行な面をXY面とし、半導体基板50の表面の法線方向をZ方向とするXYZ直交座標系を定義する。移動機構42が、制御装置20からの制御を受けて、ステージ41に保持された半導体基板50をX方向及びY方向に移動させる。制御装置20が、半導体レーザ21、固体レーザ31、シャッタ33、及び移動機構42を制御する。シャッタ33は、制御装置20からの開閉指令信号Socを受けて、第2のパルスレーザビームLB2の経路の開放及び閉鎖を行う。
図2Aに、実施例によるレーザアニール装置で製造される半導体装置の例として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の断面図を示す。半導体基板50の第1の面50Tの表層部に、p型のベース領域51、n型のエミッタ領域52、ゲート電極53、ゲート絶縁膜54、エミッタ電極55が形成されている。半導体基板50として、通常はシリコン単結晶基板が用いられる。これらの素子構造は、一般的なMOSFETの作製工程と同様の工程で作製される。ゲート−エミッタ間の電圧で、電流のオンオフ制御を行うことができる。
半導体基板50の第2の面50Bの表層部に、p型のコレクタ層57及びn型のフィールドストップ層56が形成されている。フィールドストップ層56は、コレクタ層57よりも深い領域に配置される。コレクタ層57及びフィールドストップ層56は、それぞれ不純物として、例えばボロン及びリンをイオン注入し、活性化アニールを行うことにより形成される。コレクタ層57のボロン濃度は、フィールドストップ層56のリン濃度より高い。不純物の活性化アニールに、図1に示したレーザアニール装置が適用される。コレクタ電極58が、活性化アニールの後に、コレクタ層57の表面に形成される。
第2の面50Bからコレクタ層57とフィールドストップ層56との界面までの深さは、例えば約0.3μmである。第2の面50Bからフィールドストップ層56の最も深い位置までの深さは、例えば1μm〜10μmの範囲内である。
図2Bに、レーザアニールを行う段階の半導体基板50の断面図を示す。半導体基板50の第2の面50Bの表層部の第1の層57a及び第2の層56aに、それぞれボロン及びリンがイオン注入されている。第2の層56aは第1の層57aより深い位置に配置されている。レーザアニール前の段階では、第1の層57a内のボロン、及び第2の層56a内のリンは、活性化していない。第1の層57aのボロン濃度は、第2の層56aのリン濃度より高い。半導体基板50の第1の面50Tには、図2Aに示した素子構造が形成されている。
図3Aに、トリガ信号Trg、レーザパルス制御信号Lpc、及び半導体基板50(図2B)に入射するレーザパルスの概略を示す。図3Aでは、レーザパルスを長方形で表しているが、実際のパルス波形は、パルスの立ち上がり、減衰、及び立ち下がり等の部分を含む。制御装置20からのトリガ信号Trgに同期して、固体レーザ31から第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち上がる。第2のパルスレーザビームLB2のパルス幅PW2は、予め設定されている。
半導体レーザ21(図1)は、制御装置20からレーザパルス制御信号Lpcを受信すると、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスを出力する。第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの立ち上がり及び立ち下がりは、それぞれレーザパルス制御信号Lpcの立ち上がり及び立ち下がりに同期している。
時刻t1に、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスが立ち上がる。時刻t1より後の時刻t2に、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち上がる。第1のレーザパルスLP1と第2のレーザパルスLP2とが入射する領域は、ほぼ重なる。第2のパルスレーザビームLB2のピーク強度は、第1のパルスレーザビームLB1のピーク強度より高く、第2のパルスレーザビームLB2のパルス幅PW2は、第1のパルスレーザビームLB1のパルス幅PW1より短い。時刻t3で、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち下がる。その後、時刻t4で、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスが立ち下がる。なお、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスの立ち下がりと、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの立ち下がりとを同時刻としてもよい。また、時刻t4の後に、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスを立ち上げてもよい。
第1のパルスレーザビームLB1のパルス幅PW1は、例えば10μs以上である。第2のパルスレーザビームLB2のパルス幅PW2は、例えば1μs以下である。一例として、パルス幅PW1が10μs〜30μsの範囲内であり、パルス幅PW2が20ns〜200nsの範囲内である。第1のパルスレーザビームLB1のパルス幅PW1を、第2のパルスレーザビームLB2のパルス幅PW2の10倍以上とすることが好ましい。
図3Bに、半導体基板50(図2B)の第2の面50B(図2B)におけるパルスレーザビームの入射領域の平面図を示す。第1のパルスレーザビームLB1(図1)及び第2のレーザパルスLP2(図1)は、半導体基板50の第2の面50B(図2B)において、X方向に長い同一のビーム入射領域40に入射する。例えば、ビーム入射領域40の好適な長さL及び幅Wtは、それぞれ2mm〜4mm及び200μm〜400μmである。
アニール中は、半導体基板50(図2B)をY方向に移動させながら、第1のパルスレーザビームLB1及び第2のパルスレーザビームLB2(図3A)を、一定の繰り返し周波数で半導体基板50に入射させる。第1のパルスレーザビームLB1及び第2のパルスレーザビームLB2の1周期の間に半導体基板50が移動する距離をWoで表す。時間軸上で隣り合う2つの第1のレーザパルスLP1のビーム入射領域40は、相互に部分的に重なる。両者の重複率は(Wt−Wo)/Wtは、例えば50%である。
図3Aに示した時刻t1で第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスが立ち上がると、半導体基板50の第2の面50B(図2B)の表層部の温度が上昇し始める。時刻t2の時点で、半導体基板50の第2の面50Bの温度は、シリコンの融点まで達していない。時刻t2で第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち上がると、半導体基板50の第2の面50Bの表層部の温度がシリコンの融点を超え、表層部が溶融する。溶融した部分は、第1の層57a(図2B)の底面まで達する。
第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち下がると、半導体基板50の表層部の温度が融点以下まで低下し、固化する。このとき、単結晶の第2の層56a(図2B)から結晶がエピタキシャル成長することにより、第1の層57aが単結晶になる。同時に、第1の層57aに注入されている不純物が活性化する。
時刻t3以降も、第1のパルスレーザビームLB1(図3A)のレーザパルスの入射が継続しているため、半導体基板50の第2の面50Bから深い第2の層56a(図2B)
まで加熱され、温度が上昇する。これにより、第2の層56aに注入されている不純物が活性化する。第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスが立ち下がる時刻t4の時点で、半導体基板50の第2の面50Bの温度は、単結晶シリコンの融点まで到達しない。このため、再結晶化した半導体基板50の第2の面50Bの表層部は再溶融しない。
第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルス入射によって半導体基板50の表層部が予熱された状態で、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが入射する。このため、予熱が行われていない状態で第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスを入射させる場合に比べて、同じ深さまで溶融させるために必要となる第2のパルスレーザビームLB2のパルスエネルギ密度が低くなる。
時刻t4よりも後に第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスを立ち上げる場合には、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの入射によって第2の層56a(図2B)内の不純物が活性化する。その後、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが立ち上がることによって第1の層57a(図2B)が溶融する。第1の層57aが再結晶化する時に、第1の層57a内の不純物が活性化する。第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの立ち下がりから、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスの立ち上がりまでの経過時間は、第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの入射による予熱の影響が残っている程度の短さとすることが好ましい。
図3Bでは、半導体基板50の表面における第1のパルスレーザビームLB1のビーム入射領域40と第2のパルスレーザビームLB2のビーム入射領域40とを、ほぼ一致させたが、必ずしも両者を一致させる必要はない。図3Cに示すように、第1のパルスレーザビームLB1のビーム入射領域40Aを第2のパルスレーザビームLB2のビーム入射領域40Bよりもやや大きくしてもよい。このとき、第2のパルスレーザビームLB2のビーム入射領域40Bが、第1のパルスレーザビームLB1のビーム入射領域40Aに含まれる。
図4Aに、第2のパルスレーザビームLB2の経路が完全に閉鎖されているときのシャッタ33の概略側面図を示す。シャッタ33は、反射鏡33Aと回転軸33Bとを含む。回転軸33Bは第2のパルスレーザビームLB2の経路外に配置され、経路に垂直な仮想平面に対して平行である。反射鏡33Aが回転軸33Bを中心として揺動する。図4Aに示した状態では、反射鏡33Aが第2のパルスレーザビームLB2の経路と約45°の角度で交差し、経路を完全に塞いでいる。反射鏡33Aで反射した第2のパルスレーザビームLB2は、例えばビームダンパに吸収される。
図4Bに、第2のパルスレーザビームLB2の経路が完全に開放されているときのシャッタ33の概略側面図を示す。反射鏡33Aが第2のパルスレーザビームLB2の経路と平行になる位置まで揺動し、経路外に配置されている。このとき、シャッタ33より下流側の第2のパルスレーザビームLB2のビーム断面積A1が、シャッタ33より上流側の第2のパルスレーザビームLB2aのビーム断面積A0と等しい。すなわち、シャッタ33の開放率A1/A0が100%である。
図4Cに、第2のパルスレーザビームLB2の経路が完全に開放された状態と、完全に閉鎖された状態との中間の状態におけるシャッタ33の概略側面図を示す。反射鏡33Aが第2のパルスレーザビームLB2aの経路の一部を塞いでいる。このとき、シャッタ33より下流側の第2のパルスレーザビームLB2bのビーム断面積A1は、シャッタ33より上流側の第2のパルスレーザビームLB2aのビーム断面積A0より小さい。このため、半導体基板50(図1)に入射する第2のパルスレーザビームLB2の光強度が、図4Bに示した経路が完全に開放されているときと比べて小さくなってしまう。すなわち、
シャッタ33の開放率A1/A0が100%未満である。
図4A〜図4Cに示したシャッタに代えて、羽根シャッタ(リーフシャッタ)を用いてもよい。
図5Aに、羽根シャッタ33の正面図を示す。羽根シャッタ33は、複数の羽根33Cとシャッタ筐体33Dとを含む。シャッタ筐体33Dは、第2のパルスレーザビームLB2がシャッタ筐体33Dの中心を通るように配置されている。羽根33Cは、シャッタ筐体33Dの内部に設置された可動リングとピンで支持されている。可動リングを回転させると羽根33Cがピンを中心として回転する。可動リングを回転させることにより、羽根シャッタ33の開閉動作が行われる。図5Aは、複数の羽根33Cが第2のパルスレーザビームLB2の経路を完全に塞いだ状態を示している。
図5Bに、第2のパルスレーザビームLB2の経路が完全に開放されているときの羽根シャッタ33の概略正面図を示す。全ての羽根33Cが羽根シャッタ33の中心から最も遠い位置まで移動することにより、シャッタが開放状態となる。このとき、シャッタ33の開放率が100%になる。
図5Cに、第2のパルスレーザビームLB2の経路が完全に開放された状態と、完全に閉鎖された状態との中間の状態におけるシャッタ33の概略正面図を示す。羽根33Cが第2のパルスレーザビームLB2の経路の一部を塞いでいる。このとき、シャッタ33の開放率が100%未満になる。
図6に、1回の主走査の開始時点における各種制御信号、及びパルスレーザビームのタイミングチャートを示す。制御装置20が固体レーザ31(図1)にトリガ信号Trgを1kHzの周波数で送出する。これにより、第2のパルスレーザビームLB2が、パルスの繰返し周波数1kHzで出力される。
時刻t11よりも前は、シャッタ33が閉じされており、その開放率A1/A0は0%である。時刻t11において、制御装置20がシャッタ33に開放の指令信号を送出する。これにより、シャッタ33の開放動作が開始される。シャッタ33の開放動作の開始時刻t11よりも後の時刻t12において、シャッタ33が完全に開放される。このとき、シャッタ33の開放率A1/A0が100%になる。時刻t11からt12までの時間は、シャッタ33の性能に依存する。一例として、時刻t11からt12までの時間は5msである。時刻t11からt12までの期間は、シャッタ33の開放率A1/A0が0%以上100%未満である。
シャッタ33の開放率A1/A0が0%から100%に向かって増加している期間(時刻t11からt12までの期間)にも、制御装置20から、固体レーザ31にトリガ信号Trgが周期的に送出されている。固体レーザ31は、トリガ信号Trgに同期して、第2のパルスレーザビームLB2を出力する。これにより、シャッタ33よりも上流側に、第2のパルスレーザビームLB2aのレーザパルスが周期的に現れる。
時刻t12よりも前に、第2のパルスレーザビームLB2aの少なくとも1つのレーザパルスがシャッタ33を通過して、半導体基板50に入射する。実施例の条件では、時刻t11からt12までの期間に、5個のレーザパルスがシャッタ33を通過する。これにより、シャッタ33より下流側に、第2のパルスレーザビームLB2bのレーザパルスが現れる。時刻t11からt12までの期間、シャッタ33の開放率A1/A0が100%未満であるため、これらのレーザパルスのピーク強度及びパルスエネルギは、シャッタ33より上流側における第2のパルスレーザビームLB2aのレーザパルスのピーク強度及
びパルスエネルギより小さい。
時刻t11からt12までの期間、制御装置20は半導体レーザ21に対してレーザパルス制御信号Lpcを送出しない。従って、半導体レーザ21は第1のパルスレーザビームLB1を出力しない。
時刻t12よりも後、制御装置20は半導体レーザ21にレーザパルス制御信号Lpcの送出を開始する。制御装置20は、時刻t11から、シャッタ33の開放動作が完了するまでの所要時間を記憶している。制御装置は、シャッタ33に開放の指令信号を送出した時刻t11から、シャッタ33の開放動作の所要時間が経過した時点が、時刻t12に相当する。なお、シャッタ33から制御装置20に、開放完了信号を送出してもよい。この場合には、制御装置20は、シャッタ33から開放完了信号を受信した時点が、時刻t12に相当する。
レーザパルス制御信号Lpcは、トリガ信号Trgに同期して送出される。半導体レーザ21は、レーザパルス制御信号Lpcを受信すると、第1のパルスレーザビームLB1を出力する。第1のパルスレーザビームLB1のレーザパルスの立ち上がり及び立ち下がりは、レーザパルス制御信号Lpcの立ち上がり及び立ち下がりに同期する。
時刻t11〜t12の間は、第2のパルスレーザビームLB2のみが半導体基板50に入射し、時刻t12以降は、第1のパルスレーザビームLB1と第2のパルスレーザビームLB2とが、同期して半導体基板50に入射する。
図7に、1回の主走査の終了時点における各種制御信号、及びパルスレーザビームのタイミングチャートを示す。時刻t21において、制御装置20がシャッタ33に、閉鎖の指令信号を送出する。これにより、シャッタ33は閉鎖動作を開始する。シャッタ33の閉鎖動作の開始時刻t21よいも後の時刻t22において、シャッタ33が完全に閉鎖される。このとき、シャッタ33の開放率A1/A0が0%になる。時刻t21からt22までの期間は、シャッタ33より下流側において、第2のパルスレーザビームLB2bのレーザパルスのピーク強度及びパルスエネルギが、シャッタ33の開放率A1/A0に応じて低下する。また、時刻t21からt22までの期間は、第1のパルスレーザビームLB1が出力されない。
図8に、主走査の開始及び終了地点の近傍におけるビーム入射領域の痕跡を示す。図8において、第2のパルスレーザビームLB2のみが入射したビーム入射領域40を、密度の低いドットパターンで示し、第1のパルスレーザビームLB1及び第2のパルスレーザビームLB2の両方が入射したビーム入射領域40を、密度の高いドットパターンで示す。レーザアニール期間中は、ビーム入射領域40が半導体基板50の表面において、主走査方向71に移動する。
シャッタ33の開放動作の開始時刻t11(図6)から、シャッタ33が完全に開放される時刻t12(図6)までの間、及びシャッタ33の閉鎖動作の開始時刻t21(図7)から、シャッタ33が完全に閉鎖される時刻t22(図7)までの間に第2のパルスレーザビームLB2のみが入射したビーム入射領域40は、有効領域61の外側に位置する。有効領域61の内側に位置するビーム入射領域40には、第1のパルスレーザビームLB1と第2のパルスレーザビームLB2との両方が入射する。
第2のパルスレーザビームLB2のみが入射したビーム入射領域40においては、第1のパルスレーザビームLB1による予熱が行われていない状態で、第2のパルスレーザビームLB2が入射する。このため、半導体基板50の表層部は溶融しない。第1のパルス
レーザビームLB1及び第2のパルスレーザビームLB2の両方が入射したビーム入射領域40においては、目標とする条件でレーザアニールが行われるため、不純物の十分な活性化が行われる。
図9に、参考例による方法でレーザアニールを行った半導体基板50の表面を顕微鏡で観察した結果を概略的に示す。参考例においては、制御装置20がシャッタ33に開放の指令信号を送出すると同時に、半導体レーザ21にもレーザパルス制御信号Lpcの送出を開始する。また、制御装置20がシャッタ33に閉鎖の指令信号を送出すると同時に、半導体レーザ21へのレーザパルス制御信号Lpcの送出を停止する。
1回の主走査でアニールされる帯状の領域70に沿って、矢印で示す主走査方向71に向かってビーム入射領域40が移動する。帯状の領域70のうち、主走査の開始地点に対応する端部に、表面の粗い領域72が形成されている。
以下、主走査の開始地点において表面が粗くなる理由について説明する。制御装置20がシャッタ33に開放の指令信号を送出と同時に、半導体レーザ21にレーザパルス制御信号Lpcの送出を開始するため、図6の時刻t11〜t12の間にも、第1のパルスレーザビームLB1が出力される。ただし、半導体基板50に入射する第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスのパルスエネルギが、目標とするパルスエネルギに達していない。このため、第2のパルスレーザビームLB2のレーザパルスが入射したときの表層部における予熱が不十分になる。その結果、半導体基板50の表層部の溶融が不十分になり、表面が粗くなってしまう。
実施例においては、図6に示した時刻t11〜t12の間は、第1のパルスレーザビームLB1が出力されない。第1のパルスレーザビームLB1による予熱が行われないため、第2のパルスレーザビームLB2が入射しても、半導体基板50の表層部は溶融しない。このため、表面の粗い領域72の発生を防止することができる。また、有効領域61の内側には、第1のパルスレーザビームLB1と第2のパルスレーザビームLB2との両方が入射するため、目標とする特性のIGBTを得ることができる。
一般に、固体レーザ31の周期的な発振開始直後には、固体レーザ31から出力される第2のパルスレーザビームLB2が不安定であり、パルスエネルギが不十分なレーザパルス、または過剰なレーザパルスが出力される場合がある。特にアニール中に連続してパルスエネルギに過不足が生じた場合は、IGBTの特性に影響が表れる場合がある。実施例においては、実際にレーザアニールが開始される時刻t12(図6)よりも前から、固体レーザ31の発振が継続している。このため、レーザアニールの開始時刻t12の直後から、第2のパルスレーザビームLB2のパルスエネルギが安定する。
半導体レーザ21から出力される第1のパルスレーザビームLB1は、固体レーザ31から出力される第2のパルスレーザビームLB2に比べて、発振開始直後からパルスエネルギが安定している。このため、レーザアニールの開始時刻t12よりも前に、半導体レーザ21を周期的に発振させておかなくても、レーザアニールの開始時刻t12の直後から、パルスエネルギの安定した第1のパルスレーザビームLB1を出力することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 制御装置
21 半導体レーザ
22 アッテネータ
23 ビームエキスパンダ
24 シリンドリカルレンズアレイ群
25 ダイクロイックミラー
26 コンデンサレンズ
27 伝搬光学系
31 固体レーザ
32 アッテネータ
33 シャッタ
33A 反射鏡
33B 回転軸
33C 羽根
33D シャッタ筐体
34 ビームエキスパンダ
35 シリンドリカルレンズアレイ群
36 ベンディングミラー
4040A、40B ビーム入射領域
41 ステージ
42 移動機構
50 半導体基板
50T 第1の面
50B 第2の面
51 p型のベース領域
52 n型のエミッタ領域
53 ゲート電極
54 ゲート絶縁膜
55 エミッタ電極
56 フィールドストップ層
56a 第2の層
57 コレクタ層
57a 第1の層
58 コレクタ電極
70 主走査でアニールされる帯状の領域
71 主走査方向
72 表面の粗い領域

Claims (12)

  1. 第1のパルスレーザビームを出力する第1のレーザ装置と、
    第2のパルスレーザビームを出力する第2のレーザ装置と、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記第1のパルスレーザビームと前記第2のパルスレーザビームとを、前記ステージに保持された加工対象物の表面の同一の領域に入射させる伝搬光学系と、
    前記第2のパルスレーザビームの経路上に配置されたシャッタと、
    前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームの入射する領域が、前記加工対象物の表面上を移動するように、前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームの経路、及び前記ステージの一方を移動させる移動機構と、
    前記第1のレーザ装置、前記第2のレーザ装置、前記シャッタ、及び前記移動機構を制御する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記シャッタの開放動作を開始し、
    前記シャッタが完全に開く時点よりも前に、前記第2のレーザ装置から前記第2のパルスレーザビームの出力を開始して、前記第2のパルスレーザビームの少なくとも1つのレーザパルスを前記加工対象物に入射させ、
    前記シャッタが完全に開いた後に、前記第2のパルスレーザビームと前記第1のパルスレーザビームとを同期させて、前記第1のレーザ装置及び前記第2のレーザ装置から出力させるレーザアニール装置。
  2. 前記第1のパルスレーザビームのレーザパルスの立ち上がり時点から立ち下がり時点までのレーザ光が、前記加工対象物に入射する請求項1に記載のレーザアニール装置。
  3. 前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅より長く、前記第2のパルスレーザビームのピーク強度は、前記第1のパルスレーザビームのピーク強度より大きい請求項1または2に記載のレーザアニール装置。
  4. 前記制御装置は、前記第1のパルスレーザビームと前記第2のパルスレーザビームとを同期させて、前記第1のレーザ装置及び前記第2のレーザ装置から出力させるとき、前記第1のパルスレーザビームのレーザパルスの立ち上がり後に、前記第2のパルスレーザビームのレーザパルスを立ち上げる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記第1のパルスレーザビームと前記第2のパルスレーザビームとを同期させて、前記第1のレーザ装置及び前記第2のレーザ装置から出力させた後、前記シャッタの閉鎖動作を開始し、
    前記シャッタの閉鎖動作の開始後は、前記第1のレーザ装置から前記第1のパルスレーザビームを出力させない請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  6. 前記制御装置は、前記第1のパルスレーザビームと前記第2のパルスレーザビームとを同期させて、前記第1のレーザ装置及び前記第2のレーザ装置から出力させている期間、前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームの入射する領域が前記加工対象物の表面上を移動するように前記移動機構を制御する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  7. (a)第2のレーザ装置から第2のパルスレーザビームを出力させるとともに、前記第
    2のレーザ装置から加工対象物までの、前記第2のパルスレーザビームの経路に配置されたシャッタの開放動作を開始する工程と、
    (b)前記シャッタの開放動作が完了する前に前記シャッタを通過する前記第2のパルスレーザビームのレーザパルスを、前記加工対象物に入射させる工程と、
    (c)前記シャッタの開放動作が完了した後、第1のレーザ装置から出力された第1のパルスレーザビームと、前記第2のパルスレーザビームとを同期させて、前記加工対象物の同一の領域に入射させる工程と
    を有するレーザアニール方法。
  8. 前記工程(c)において、前記第1のパルスレーザビームのレーザパルスの立ち上がり時点から立ち下がり時点までのレーザ光を、前記加工対象物に入射させる請求項7に記載のレーザアニール方法。
  9. 前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅より長く、前記第2のパルスレーザビームのピーク強度は、前記第1のパルスレーザビームのピーク強度より大きい請求項7または8に記載のレーザアニール方法。
  10. 前記工程(c)において、前記第1のパルスレーザビームのレーザパルスの立ち上がり後に、前記第2のパルスレーザビームのレーザパルスを立ち上げる請求項7乃至9のいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  11. 前記工程(c)の後、さらに、
    (d)前記シャッタの閉鎖動作を開始し、前記シャッタの閉塞動作の開始後は、前記第1のレーザ装置から前記第1のパルスレーザビームを出力させない請求項7乃至10のいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  12. 前記工程(c)において、前記第1のパルスレーザビーム及び前記第2のパルスレーザビームが入射する領域を、前記加工対象物の表面で移動させる請求項7乃至11のいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
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