JP2015025972A - レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置 - Google Patents

レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015025972A
JP2015025972A JP2013155942A JP2013155942A JP2015025972A JP 2015025972 A JP2015025972 A JP 2015025972A JP 2013155942 A JP2013155942 A JP 2013155942A JP 2013155942 A JP2013155942 A JP 2013155942A JP 2015025972 A JP2015025972 A JP 2015025972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light
array
partial
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013155942A
Other languages
English (en)
Inventor
丈也 杉田
Takeya Sugita
丈也 杉田
博 郷田
Hiroshi Goda
博 郷田
隆春 藤井
Takaharu Fujii
隆春 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Kyocera Optec Co Ltd
Original Assignee
Kyocera Corp
Kyocera Optec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, Kyocera Optec Co Ltd filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013155942A priority Critical patent/JP2015025972A/ja
Publication of JP2015025972A publication Critical patent/JP2015025972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】迷光を抑制する。【解決手段】第1のレンズアレイ17は第1の部分アレイ20と充填部21とを有する。第1の部分アレイ20はレンズとして機能する複数の第1レンズ面22を有する。複数の第1レンズ面22は光を入射させる面s1の長手方向に並ぶ。充填部21は第1の部分アレイ20が有する第1レンズ面22が同一直線上に並ぶように配置した複数の第1の部分アレイ20の長手方向の端面間に充填させる。【選択図】図3

Description

本発明は、線状に画像を形成するレンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置に関するものである。
スキャナやファクシミリなどの画像読取装置、またはLEDプリンタなどの画像形成装置には、主走査方向に沿って複数の縮小光学系または正立等倍光学系を配置した光学系ユニットが用いられていた。従来、製造コストの低減化のために、透過性材料の任意の面に主走査方向に沿って複数の曲面を形成することにより各局面がレンズとして機能するレンズアレイプレートを用いることが提案されている。
対象となる物体を結像させるためにレンズアレイプレートには、ある程度の長さが必要となる一方で、組込む装置全体の小型化のためにレンズアレイプレートは薄いことが好ましい。レンズアレイプレートは射出成形などにより形成されるが、このような形状のレンズアレイプレートを射出成形すると、反りが生じ得る。そこで、反りの発生を抑制し得る長さの、複数の部分レンズアレイを、長手方向に沿って並ぶように配置することによりレンズアレイプレートを作成することが知られている(特許文献1参照)。
特開2012−217128号公報
しかし、複数の部分レンズアレイを並べることに起因して迷光が生じ得、結像させる光学像にノイズが混入する恐れがあった。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、迷光を抑制したレンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点によるレンズアレイは、
レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイと、
それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように配置した前記複数の部分アレイの長手方向の端面間に充填さる充填部とを備える
ことを特徴とするものである。
また、第2の観点によるレンズアレイにおいては、
前記部分アレイの長手方向の端面は、前記光を入射させる面から当該光を入射させる面に対向する面に向かって前記部分アレイの長手方向の長さが短くなるように、前記レンズ面の光軸に対して傾斜している
ことが好ましい。
また、第3の観点によるレンズアレイユニットにおいては、
前記充填部は弾性を有する
ことが好ましい。
また、第4の観点によるレンズアレイは、
レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイを備え、
それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように、前記複数の部分アレイが配置され、
前記部分アレイの長手方向の端面は、前記光を入射させる面から光を出射させる面に向かって前記部分アレイの長手方向の長さが短くなるように、傾斜している
ことを特徴とするものである。
また、第5の観点による画像読取装置は、
レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイと、それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように配置した前記複数の部分アレイの長手方向の端面間に充填さる充填部とを有するレンズアレイを備える
ことを特徴とするものである。
また、第6の観点による画像形成装置は、
レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイと、それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように配置した前記複数の部分アレイの長手方向の端面間に充填さる充填部とを有するレンズアレイを備える
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係るレンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置によれば、迷光を抑制可能である。
本発明の一実施形態に係るレンズアレイを有する画像読取ユニットの外観を示す斜視図である。 図1における主走査方向に垂直な平面による画像読取ユニットの断面図である。 レンズアレイユニットの外観を示す斜視図である。 図3における第1レンズ面の光軸方向および長手方向に垂直な方向から見たレンズアレイユニットの断面図である。 第1の部分アレイを並べることに起因して迷光が生じる作用について説明する図である。 透光孔の第1のレンズ側の口径を算出するための、第1のレンズと透光孔の位置関係を示す図である。 従来の正立等倍レンズアレイユニットにおいて理想位置から物体面が変位した場合における像面上の結像位置の変化を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るレンズアレイユニットを有する画像形成装置の概略構成を示す構成図である。
以下、本発明を適用したレンズアレイの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズアレイを有する画像読取ユニット10の斜視図である。画像読取ユニット10はイメージスキャナなどの画像読取装置に用いられる。画像読取ユニット10は、画像読取面icsに配置される被写体の画像を主走査方向に沿った直線状に読取可能である。画像読取ユニット10を、主走査方向に垂直な副走査方向に変位させながら、直線状の画像を連続的に読取ることにより、被写体の2次元状の画像が読出される。
次に、図2を用いて画像読取ユニット10の構成を説明する。図2は、図1において主走査方向に垂直な平面であって一点鎖線で示した部位の断面を概略的に示す図である。ただし、図1と異なり、カバーガラス11が設けられている。なお、図2の裏面から表面に向かう方向を主走査方向、左から右に向かう方向を副走査方向、および上から下に向かう方向を光軸方向とする。
画像読取ユニット10は、カバーガラス11、照明系12、レンズアレイユニット13、読取部14、および位置規定部材15を含んで構成される。カバーガラス11、照明系12、レンズアレイユニット13、および読取部14は、位置規定部材15によって、互いの位置および姿勢が以下に説明する状態に維持されるように固定される。
位置規定部材15には、孔部16が形成される。孔部16は第1の室部rm1と第2の室部rm2とを有している。第1の室部rm1は第2の室部rm2より副走査方向の幅が長くなるように、形成される。
孔部16の第1の室部rm1側の端に、カバーガラス11が冠着される。第1の室部rm1には、照明系12が配置される。なお、照明系12は、光軸方向から見て第2の室部rm2に重ならない位置に配置される。照明系12から発する照明光がカバーガラス11の方向に出射するように照明系12は設けられる。すなわち、照明系12を構成する光源(図示せず)や照明光学系(図示せず)の姿勢や位置が定められる。
第2の室部rm2には、レンズアレイユニット13が挿着される。また、孔部16の第2の室部rm2側の端に、読取部14が固着される。
なお、カバーガラス11の平面の法線、レンズアレイユニット13に設けられる各光学系の光軸、および読取部14の受光面の法線は光軸方向と平行となるように、姿勢が調整される。
上述のような構成において、照明系12から発する照明光がカバーガラス11を介して被写体(図示せず)に照射される。被写体による照明光に対する反射光がカバーガラス11を透過する。被写体の反射光がレンズアレイユニット13によって読取部14の受光面に結像する。結像した光学像が読取部14によって撮像され、電気信号である画像信号が生成される。
読取部14はCCDラインセンサやCMOSラインセンサなどであって、読取部14の長手方向が主走査方向に平行となるように配置され、主走査方向に沿った1次元の画像信号を生成する。生成された1次元の画像信号は信号処理回路に送信され、所定の画像処理が施される。画像読取ユニット10を変位させながら生成した複数のフレームの1次元の画像信号を生成することによって2次元の画像信号が生成される。
次に、レンズアレイユニット13の詳細な構成を、図3を用いて説明する。レンズアレイユニット13は、第1のレンズアレイ17、第2のレンズアレイ18、および連結部19(遮光部)によって構成される。
第1のレンズアレイ17は、複数の第1の部分アレイ20および充填部21によって構成される。
第1の部分アレイ20は透明な板状部材であって、長手方向の側面の一つが光を入射させる面s1、すなわち物体側に向けられる面に定められる。第1の部分アレイ20は、光を入射させる面s1の長手方向に沿って、互いに密着するように、複数の第1レンズ面22を有する。第1レンズ面22は、球面または非球面状の凸面であり、レンズとして機能する。複数の第1レンズ面22は互いに平行な光軸を有する。また、図4に示すように、第1の部分アレイ20は、光を入射させる面s1に対向する面s2の長手方向に沿って、第1レンズ面22と同じ間隔で、複数の第2レンズ面23を有する。第2レンズ面23は、球面または非球面であり、レンズとして機能する。第2レンズ面23は、凸面でも凹面であってもよい。また、第2レンズ面23は、何れかの第1レンズ面22と光軸が重なる。光軸が互いに重なる第1レンズ面22および第2レンズ面23は、第1のレンズ24を構成する(図2参照)。第2レンズ面23の径は、第1レンズ面22の径より小さい(図4参照)。
また、第1の部分アレイ20の長手方向の端面s3は、光を入射させる面s1から対向する面s2に向かって第1の部分アレイ20の長手方向の長さが短くなるように、第1レンズ面22および第2レンズ面23の光軸に対して傾斜している。複数の第1の部分アレイ20は、位置規定部材15によって、それぞれの第1の部分アレイ20が有する第1レンズ面22および第2レンズ面23がそれぞれ同一直線上に並ぶように配置される。したがって、複数の第1の部分アレイ20は、光を入射させる面s1から対向する面s2に向かって広がるように互いに離間する。
充填部21は空気より屈折率が大きく、好ましくは、第1の部分アレイ20の屈折率に近く、さらに好ましくは、第1の部分アレイ20の屈折率に実質的に等しい。また、充填部21は弾性を有し、好ましくは第1の部分アレイ20よりも弾性率が小さい。充填部21は、前述のように配置された複数の第1の部分アレイ20の長手方向の端面間に充填される。充填部21は、透過性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
第2のレンズアレイ18は、第1のレンズアレイ17と同様に、複数の第2の部分アレイ25および充填部26によって構成される(図3参照)。
第2の部分アレイ25は透明な板状部材であって、図4に示すように、側面の一つが光を入射させる面s4、すなわち第1の部分アレイ側に向けられる面に定められる。第2の部分アレイ25は、光を入射させる面s4の長手方向に沿って、第1の部分アレイ20の第1レンズ面22と同じ間隔で、複数の第1レンズ面27を有する。第1レンズ面27は、球面または非球面の凸面であり、レンズとして機能する。複数の第1レンズ面27は互いに平行な光軸を有する。第2の部分アレイ25は、光を入射させる面s4に対向する面s5の長手方向に沿って、第1の部分アレイ20の第1レンズ面22と同じ間隔で、複数の第2レンズ面28を有する。第2レンズ面28は、球面または非球面の凸面であり、レンズとして機能する。また、第2レンズ面28は、何れかの第1レンズ面27と光軸が重なる。光軸が互いに重なる第1レンズ面27および第2レンズ面28は、第2のレンズ29を構成する(図2参照)。
また、第2の部分アレイ25の長手方向の端面s6は、光を入射させる面s4から対向する面s5に向かって第2の部分アレイ25の長手方向の長さが短くなるように、第1レンズ面27および第2レンズ面28の光軸に対して傾斜している。複数の第2の部分アレイ25は、位置規定部材15によって、それぞれの第2の部分アレイ25が有する第1レンズ面27および第2レンズ面28がそれぞれ同一直線上に並ぶように配置される。したがって、複数の第2の部分アレイ25は、光を入射させる面s4から対向する面s5に向かって広がるように互いに離間する。
充填部26は空気より屈折率が大きく、好ましくは、第2の部分アレイ25の屈折率に近く、さらに好ましくは、第2の部分アレイ25の屈折率に実質的に等しい。また、充填部26は弾性を有し、好ましくは第1の部分アレイ20よりも弾性率が小さい。充填部26は、前述のように配置された複数の第2の部分アレイ25の長手方向の端面間に充填される。充填部26は、透過性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
連結部19は、各第1のレンズ24の光軸と何れかの第2のレンズ29の光軸とを重ねた状態で、第1のレンズアレイ17と第2のレンズアレイ18とを連結する。
連結部19は、複数の透光孔30(開口)を有する。透光孔30は各第1のレンズ24から第2のレンズ29に向けて貫通している。連結部19の第1のレンズ24側の面は絞りとして機能し、透光孔30以外の面に入射する光を遮光する。
透光孔30の形状について、さらに詳細に説明する。同一の中心線を有して連続する2つの円錐台の側面に沿った形状に、透光孔30の内面は形成される。また、第1のレンズ24側の透光孔30の口径が第2のレンズ29側の口径より小さくなるように、透光孔30は形成される。中心線が第1のレンズ24および第2のレンズ29の光軸と重なるように、透光孔30の形成位置が定められる。
また、透光孔30の第1のレンズ24側の口径の半径rは、以下の(1)式を満たす整数sを存在させる値に定められる。
Figure 2015025972
(1)式において、
pは隣接する第1のレンズ24間のピッチ(距離)、
は第1のレンズアレイ17の第1レンズ面22から物体面osまでの、予め定められた物体距離、
は第1のレンズ24の肉厚、
nは第1のレンズ24の屈折率とする。
さらに、透光孔30の内面には、光の反射を抑える処理や光を吸収する処理が施される。例えば、光の反射を抑制する処理として、サンドブラストなどにより表面を荒らすシボと呼ばれる処理や、表面をスクリュー状に加工することによって反射光線の進行を抑制する処理である。また、光を吸収する処理として、吸光塗料による内面の塗布などが挙げられる。
第1のレンズ24、透光孔30、および第2のレンズ29によって単位光学系31が構成される(図2参照)。
各単位光学系31が、正立等倍光学系となるように且つ物体側に実質的にテレセントリックとなるように、第1のレンズ24および第2のレンズ29が設計され、単位光学系31が構成される。
以上のような構成の本実施形態のレンズアレイによれば、複数の第1の部分アレイ20間、および複数の第2の部分アレイ25間に、それぞれ充填部21、26が充填されるので、第1の部分アレイ20および第2の部分アレイ25をそれぞれ並べることに起因する迷光を抑制可能である。その抑制作用について、以下に説明する。
第1のレンズアレイ17では、前述のように透明の板状部材の側面に複数の第1レンズ面22および複数の第2レンズ面23を形成することにより、光軸に垂直な方向に沿って並ぶレンズと同等の構成物が形成される。しかし、第1のレンズアレイ17では、独立したレンズを並べているわけでなく、任意の第1のレンズ24の第1レンズ面22に斜方から入射した光が他の第1のレンズ24の第2レンズ面23に到達することがある。後述するように、このような光が迷光となって結像する画像にノイズを発生させ得る。任意の第1のレンズ24の第1レンズ面22に入射し、直接他の第1のレンズ24の第2レンズ面23に到達する迷光は、後述するように、連結部19によって遮光され得る。
しかし、図5に示すように、第1の部分アレイ20’の長手方向の端面s’3が、光が入射する面s’1および対向する面s’2に垂直な面であって、二つの第1の部分アレイ20’を単に密着させた場合においては、第1のレンズ24’の第1レンズ面22’に入射した光が端面において全反射し得る(符号tr参照)。なぜならば、密着させた第1の部分アレイ20’の端面s’3間には、第1の部分アレイ20より屈折率の小さな空気層が介在し得るからである。端面s’3において全反射した光が第2レンズ面23に入射して迷光となり得るが、前述の連結部19はこのような全反射による迷光を遮光するようには設計されているわけではない。
一方、本実施形態の第1のレンズアレイでは、第1の部分アレイ20間に、空気より屈折率の大きな充填部21が充填されるので、端面s3における臨界角が大きくなる。したがって、第1のレンズアレイ17に入射する光の中で、全反射により迷光となる光を低減化可能なので、複数の第1の部分アレイ20を並べることに起因して生じる迷光を抑制可能である。第2のレンズアレイ18に関しても同様である。
また、本実施形態のレンズアレイによれば、第1の部分アレイ20および第2の部分アレイ25の長手方向の端面s3が傾斜しているので、第1の部分アレイ20および第2の部分アレイ25をそれぞれ並べることに起因する迷光をさらに抑制可能である。その抑制作用について、以下に説明する。
図4に示すように、第1の部分アレイ20の長手方向の端面s3が傾斜しているので、第1のレンズ24の第1レンズ面22に入射して長手方向の端面s3に入射する光の入射角は、第1のレンズ24の光軸からの傾斜角分だけ小さくなる。したがって、第1のレンズアレイ17に入射する光の中で、全反射により迷光となる光を低減化可能なので、複数の第1の部分アレイ20を並べることに起因して生じる迷光を抑制可能である。第2のレンズアレイ18に関しても同様である。
また、本実施形態のレンズアレイによれば、充填部21、26が弾性を有しているので、第1の部分アレイ20および第2の部分アレイ25に熱膨張が生じても充填部21、26が弾性変形することにより熱膨張に追従可能である。第1の部分アレイ20および第2の部分アレイ25の熱膨張に追従することにより、長手方向の端面s3からの充填部21、26の剥離が抑制され、上述の第1の部分アレイ20間および第2の部分アレイ25間の迷光の抑制効果を、高温雰囲気下でも維持可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、透光孔30の第1のレンズ24側の口径が第2のレンズ29側の口径より小さいので、他の単位光学系31の第1のレンズ24からの迷光の、第2のレンズ29への入射を防止することが可能である。
前述のように、第1のレンズ24では、隣接する第1のレンズ24の側面などから迷光が入射することがあり得る。このような迷光の混入により、結像される画像のノイズの影響が大きくなる。しかし、本実施形態のように、透光孔30を用いて迷光の第2のレンズ29への入射が抑制され、画像のノイズの影響を低減化させることが可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、透光孔30の内面には光の反射を抑える処理や光を吸収する処理が施されるので、第1のレンズ24側の開口を通過し、透光孔30の内面に入射する迷光の第2のレンズ29への伝播を抑制可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、透光孔30の第1のレンズ24側の口径が(1)式を満たすように形成されるので、迷光の第2のレンズ29への入射光量をさらに低下させることが可能である。(1)式による迷光の入射抑制について、図6を用いて、以下に詳細に説明する。
物体面os上の任意の一点から全方向に光線が進み、すべての第1のレンズ24、24、・・・、24s−1、24の第1レンズ面22、22、・・・、22s−1、22に入射し得る。任意の第1レンズ面22に入射した光線が異なる第1のレンズ24、・・・、24s−1、24の第2レンズ面23、・・・、23s−1、23から出射する場合に、光線は迷光となる。それゆえ、このような迷光を出来るだけ低減化出来るように、透光孔30を形成することが好ましい。
任意の第1のレンズ24の光軸と交差する物体面os上の基準点spから出射し、隣接する第1のレンズ24の第1レンズ面22に入射する第1の光線b1について検討する。第1の光線b1の第1のレンズ24への入射角をθ、第1のレンズ24に入射した第1の光線b1の入射した角度をθとする。
スネルの法則により、以下の(2)式の関係が成り立つ。
n×sinθ=sinθ (2)
幾何学的な関係から、以下の(3)、(4)式の関係が成り立つ。
Figure 2015025972
ただし、(4)式において、dは、第1の光線b1の対抗する面s2への到達位置と第1のレンズ24の光軸との距離である。(4)式を変形することにより、以下の(5)式が得られる。
d=L×tanθ (5)
また、tanθ=sinθ、tanθ=sinθとみなし、(2)、(3)式を用いて、(5)式を変形させると、以下の(6)式が得られる。
Figure 2015025972
したがって、第1の光線b1の対抗する面s2への到達位置と第1のレンズ24の光軸lxとの距離は、以下の(7)式によって得られる。
Figure 2015025972
第1の光線b1が、第1のレンズ24から(s−1)個およびs個(sは任意の整数)離れた第1のレンズ24s−1、24に対応する透光孔30s−1、31の間に到達すれば、第1の光線b1の透光孔30s−1、31への迷光の入射が防がれる。
透光孔30s−1の遠方の縁までの、光軸lxからの距離はr+(s−1)×pである。また、透光孔30の近い側の縁までの、光軸lxからの距離はs×p−rである。
したがって、第1の光線b1を、透光孔30s−1、31の間に到達させるための条件として(1)式が得られる。本実施形態では、(1)式を満たすように、透光孔30は形成されるので、前述のように迷光の入射量を低減化させることが可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、通常のレンズを用いて形成可能であって、ユニット全体として被写界深度を拡大した正立等倍レンズアレイユニットを形成することが可能である。アレイ全体として被写界深度が拡大される作用について以下に詳細に説明する。
図7(a)に示すように、従来の正立等倍レンズアレイユニット13’では、像面isまでの距離に対して理想の物体面osの位置に載置された物体が各単位光学系31’により像面is上に等倍の正立像として結像される。複数の単位光学系31’によって形成される像は位置ずれを生じることなく一つの全体像として写し出される(図7(a)参照)。
しかし、図7(b)に示すように、物体面osが理想位置から変位することにより個々の単位光学系31’の像面isにおける等倍性が崩れ、物体面osにおける同じ一点の像面isにおける結像位置が互いに隣接する単位光学系31’で異なる。それゆえ、正立等倍レンズアレイユニット13’全体により写し出される像にはブレが生じる。したがって、正立等倍レンズアレイユニット全体としての被写界深度は浅くなる。
一般的に、物体側の主光線の入射角度が大きくなるほど、物体面の変位に対するレンズの倍率の変化は大きくなる。正立等倍レンズアレイユニット全体では、倍率の変化が大きくなるほど、隣接するレンズによる物体面の同一の点の結像位置のズレが大きくなる。
それゆえ、理想的には、主光線の入射角度がゼロであれば、物体面osの変位に対して倍率は変化しない。それゆえ、物体面osが理想位置から変位しても物体面os上の一点の別々のレンズによる結像位置がずれずに像面上の同じ位置に結像する。すなわち、レンズアレイを構成する個々の光学系が物体側テレセントリックであれば、レンズアレイ全体としての被写界深度を深く保つことが可能である。このように、本実施形態のレンズアレイユニット13は、レンズアレイ全体としての被写体深度を深化させることが可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、第1のレンズ24が第1の部分アレイ20の長手方向に沿って互いに密着するように配置される。このような構成により、長手方向(主走査方向)に沿って欠落の無い画像を形成することが可能である。
本実施形態では、前述のように、各単位光学系31は物体側に実質的にテレセントリックであるため、単位光学系31の径外に位置する点からの光の透過量は低い。それゆえ、隣接する単位光学系31間に隙間があると、隙間の延長上の物体面os上の点の像が極めて暗くなり、画像が欠落することもあり得る。しかし、上述のように、第1のレンズ24が長手方向に沿って密着するので、このような隙間が無く、長手方向に沿って欠落の無い画像を得ることが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正
は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、本実施形態のレンズアレイユニットは、画像読取装置に用いられる画像読取ユニット10に設けられる構成であるが、図8に示す画像形成装置32に用いられてもよい。画像形成装置32は、例えばLEDレーザプリンタ33に用いられる。
LEDレーザプリンタ33は、感光ドラム34、帯電器35、画像形成装置32、現像器36、転写器37、および除電器38を含んで構成される。感光ドラム34は円筒状で軸を中心として回転する。帯電器35は、感光ドラム34の表面を帯電させる。画像形成装置32は、帯電させた感光ドラム34上に静電潜像を形成する。現像器36は、静電潜像をトナーで現像する。転写器37は、現像された画像を用紙40に転写する。除電器38は、感光ドラム34に帯電した電荷を除電する。
画像形成装置32は、本実施形態のレンズアレイユニットおよびLED基板41を含んで構成される。LED基板41には直線上にLEDが設けられる。各LEDの発光を制御することにより、LED基板41は1次元状の画像を形成する。レンズアレイユニット13は、LED基板41が形成する画像を、上述の感光ドラム34に露光する。
10 画像読取ユニット
11 カバーガラス
12 照明系
13、13’ レンズアレイユニット
14 読取部
15 位置規定部材
16 孔部
17 第1のレンズアレイ
18 第2のレンズアレイ
19 連結部
20、20’ 第1の部分アレイ
21 充填部
22 第1レンズ面
23 第2レンズ面
24 第1のレンズ
25 第2の部分アレイ
26 充填部
27 第1レンズ面
28 第2レンズ面
29 第2のレンズ
30 透光孔
31、31’ 単位光学系
32 画像形成装置
33 LEDレーザプリンタ
34 感光ドラム
35 帯電器
36 現像器
37 転写器
38 除電器
40 用紙
41 LED基板
b1 第1の光線
ics 画像読取面
is 像面
lx 光軸
os 物体面
rm1、rm2 第1の室部、第2の室部
s1、s’1 第1の部分アレイの光を入射させる面
s2、s’2 第1の部分アレイの光を入射させる面に対向する面
s3、s’3 第1の部分アレイの長手方向の端面
s4 第2の部分アレイの光を入射させる面
s5 第2の部分アレイの光を入射させる面に対向する面
s6 第2の部分アレイの長手方向の端面
sp 基準点

Claims (6)

  1. レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイと、
    それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように配置した前記複数の部分アレイの長手方向の端面間に充填さる充填部とを備える
    ことを特徴とするレンズアレイ。
  2. 請求項1に記載のレンズアレイであって、
    前記部分アレイの長手方向の端面は、前記光を入射させる面から当該光を入射させる面に対向する面に向かって前記部分アレイの長手方向の長さが短くなるように、前記レンズ面の光軸に対して傾斜している
    ことを特徴とするレンズアレイ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズアレイであって、
    前記充填部は弾性を有する
    ことを特徴とするレンズアレイ。
  4. レンズとして機能する複数のレンズ面を、光を入射させる面の長手方向に並ぶように有する複数の部分アレイを備え、
    それぞれの前記部分アレイが有するレンズ面が同一直線上に並ぶように、前記複数の部分アレイが配置され、
    前記部分アレイの長手方向の端面は、前記光を入射させる面から光を出射させる面に向かって前記部分アレイの長手方向の長さが短くなるように、傾斜している
    ことを特徴とするレンズアレイ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズアレイを備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズアレイを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2013155942A 2013-07-26 2013-07-26 レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置 Pending JP2015025972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155942A JP2015025972A (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155942A JP2015025972A (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015025972A true JP2015025972A (ja) 2015-02-05

Family

ID=52490672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013155942A Pending JP2015025972A (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015025972A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022130736A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 株式会社ヴィーネックス 光学ラインセンサ

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943538A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Fujitsu Ltd 光学装置
JP2006209057A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Victor Co Of Japan Ltd マイクロレンズアレイシート及びその製造方法
JP2008087352A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Seiko Epson Corp ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP2009037199A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Seiko Epson Corp レンズアレイ、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP2010008803A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Oki Data Corp レンズアレイ、ledプリントヘッド、露光装置、画像形成装置及び読取装置
JP2012185229A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP2012185390A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP2012217128A (ja) * 2011-03-28 2012-11-08 Kyocera Optec Co Ltd 画像読取光学系ユニット

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943538A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Fujitsu Ltd 光学装置
JP2006209057A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Victor Co Of Japan Ltd マイクロレンズアレイシート及びその製造方法
JP2008087352A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Seiko Epson Corp ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP2009037199A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Seiko Epson Corp レンズアレイ、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP2010008803A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Oki Data Corp レンズアレイ、ledプリントヘッド、露光装置、画像形成装置及び読取装置
JP2012185229A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP2012185390A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP2012217128A (ja) * 2011-03-28 2012-11-08 Kyocera Optec Co Ltd 画像読取光学系ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022130736A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 株式会社ヴィーネックス 光学ラインセンサ
JP7470028B2 (ja) 2020-12-15 2024-04-17 株式会社ヴィーネックス 光学ラインセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5802408B2 (ja) 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP5584262B2 (ja) レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置および読取装置
JPWO2007040246A1 (ja) イメージ結像光学系、イメージ結像光学系を用いた画像読取り装置および画像書込み装置
JP7076634B2 (ja) 画像読取装置
JP2010181686A (ja) レンズアレイ、ledヘッド、露光装置、画像形成装置および読取装置
JP5802405B2 (ja) 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP6102091B2 (ja) 画像読取装置
WO2013031163A1 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置および画像形成装置
JP4929570B2 (ja) 光プリンタ
JP6107116B2 (ja) 原稿照明装置、密着型イメージセンサーモジュールおよび画像読み取り装置
JP2010128361A (ja) 正立等倍レンズアレイプレート、イメージセンサユニットおよび画像読取装置
JP2015108794A (ja) 結像光学素子
JP5222161B2 (ja) レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置および読取装置
JP2015022163A (ja) レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP2015025972A (ja) レンズアレイ、画像読取装置、および画像形成装置
JP5981836B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP2014182210A (ja) レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法
US20180278788A1 (en) Reading apparatus
JP5767908B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP5889684B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP6190127B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5767950B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5988386B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5731327B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP2013045096A (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171107