JP2015025719A - 脱進機、時計用ムーブメントおよび時計 - Google Patents
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Abstract
Description
振り座は、アンクルと接触する振り石を備えており、ひげぜんまいに蓄えられたエネルギーにより、てんぷとともに回動する。アンクルは、がんぎ車の歯部に対して係脱可能な入りつめ石および出つめ石を備えており、ひげぜんまいのエネルギーが振り石を介して伝達されて、アンクル真周りに回動する。
例えば、特許文献1には、がんぎかなを有するがんぎ車と、入りつめ石、出つめ石および第三のつめ石(pallet26)を有するアンクルと、第一の振り石および第二の振り石(pallet25)を有する振り座と、を備えた脱進機が記載されている。特許文献1に記載の技術によれば、てんぷおよび振り座が時計回り方向に回動しているときには、がんぎ車の歯部が第二の振り石に接触することにより、ひげぜんまいにエネルギーが付与される。また、てんぷおよび振り座が反時計回り方向に回動しているときには、がんぎ車のがんぎかなが第三のつめ石に接触することにより、アンクルを介してひげぜんまいにエネルギーが付与される。
このように、従来技術にあっては、アンクルおよびがんぎ車の大型化および重量増加にともない、脱進機におけるエネルギーの伝達効率の向上という点で課題がある。
また、振り座は、振り座の回動にともなってアンクルに接触してアンクル真周りに回動させる第一振り石と、がんぎ車の歯部と接触可能な第二振り石とを備えているので、例えばつめ石とがんぎ車の歯部とに注油が必要な脱進機であっても、第一振り石とアンクルとの接触部分に油が伝播するのを抑制できる。したがって、油分の付着や付着した油分の劣化等による粘性抵抗の増加を防止し、脱進機およびてんぷを含む調速機の安定した作動を確保できるので、計時精度の悪化を防止できる。
さらに、第一振り石の位置に依存することなく第二振り石の位置やがんぎ車の外径、てん真とがんぎ車の回転中心との離間距離等を所望に設定できる。これにより、がんぎ車の歯部と第二振り石とが衝突するときの衝撃範囲を所望に設定できるので、脱進機のエネルギーの伝達効率と計時精度とのバランスを所望に設定できる。
また、第二がんぎ歯車部を第一がんぎ歯車部よりも小径化することで、第二がんぎ歯車部で発生するトルクに対してアンクルで発生するトルクを大きくすることができる。また、第二つめ石の軽量化により、アンクルの慣性モーメントを低減できる。したがって、がんぎ車からアンクルを介して第一振り石に衝撃を与えてエネルギーを付与する際、エネルギーの伝達効率をさらに向上できる。
また、第一がんぎ歯車部の第一歯部および第二がんぎ歯車部の第二歯部をそれぞれに適した異なる形状とすることができるので、第一がんぎ歯車部の第一歯部および第二がんぎ歯車部の第二歯部の強度を向上できる。
また、第二振り石が接触する第一がんぎ歯車部の第一歯部と、第二つめ石が係脱する第二がんぎ歯車部の第二歯部とは、それぞれ軸方向にずれた位置に設けられるので、例えばつめ石とがんぎ車の歯部とに注油が必要な脱進機であっても、第一振り石とアンクルとの接触部分に油が伝播するのを確実に抑制でき、かつ第二振り石への油の伝播も確実に抑制できる。
また、第二歯部の太さを調節することにより、容易に第二歯部の離間距離を設定できるので、第二つめ石と第二歯部とのクリアランスを容易に確保できる。したがって、設計自由度に優れたがんぎ車とすることができる。
また、第一つめ石および第二つめ石とがんぎ車の歯部との噛み合い量を所定の必要量以上確保することで、本来脱進機の作動上、第一つめ石および第二つめ石とがんぎ車の歯部との係合が解除されてはいけない作動状態、例えば、第一振り石がアンクルハコに入っていない状態で、強い外乱等により第一つめ石および第二つめ石とがんぎ車の歯部との係合が解除され、がんぎ車が例えば第二つめ石の摺動面に落ちてしまい、がんぎ車からアンクルに衝撃が伝わりアンクルが回動することにより、クワガタが第一振り石を押圧すること、または、剣先が小つばを押圧すること等で、てんぷがアンクルによりてんぷの径方向へ押圧されて、てんぷの回動を停止してしまうという異常動作、いわゆる半振り切り現象を防止することもできる。
また、振り座は、振り座の回動にともなってアンクルに接触してアンクル真周りに回動させる第一振り石と、がんぎ車の歯部と接触可能な第二振り石とを備えているので、例えばつめ石とがんぎ車の歯部とに注油が必要な脱進機であっても、第一振り石とアンクルとの接触部分に油が伝播するのを抑制できる。したがって、油分の付着や付着した油分の劣化等による粘性抵抗の増加を防止し、脱進機およびてんぷを含む調速機の安定した作動を確保できるので、計時精度の悪化を防止できる。
さらに、第一振り石の位置に依存することなく第二振り石の位置やがんぎ車の外径、てん真とがんぎ車の回転中心との離間距離等を所望に設定できる。これにより、がんぎ車の歯部と第二振り石とが衝突するときの衝撃範囲を所望に設定できるので、脱進機のエネルギーの伝達効率と計時精度とのバランスを所望に設定できる。
以下に、この発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
以下では、まず実施形態に係る機械式の時計について説明したあと、脱進機の詳細について説明する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側、すなわち文字板と反対の側をムーブメントの「表側」と称する。
図1に示すように、時計100は、ムーブメント101を備えている。ムーブメント101は、基板を構成する地板102を有している。地板102には、巻真案内孔103が形成されている。巻真案内孔103内には、巻真104が回転可能に組み込まれている。
ムーブメント101の裏側(図1における紙面奥側)には、おしどり、かんぬき、およびかんぬき押さえを含む切換装置(不図示)が配置されている。この切換装置により、巻真104の軸方向の位置が決定するようになっている。
ムーブメント101の表側(図1における紙面手前側)には、表輪列105を構成する四番車106、三番車107、二番車108および香箱車110が配置されているとともに、表輪列105の回転を制御する脱進機1および調速機2が配置されている。
二番車108は、香箱車110の不図示の香箱歯車に噛合する二番かなと、二番歯車(いずれも不図示)とを有している。二番車108が回転すると、三番車107が回転するように構成されている。
四番車106は、三番車107の三番歯車に噛合う不図示の四番かなと、四番歯車(何れも不図示)とを有している。四番車106が回転することにより脱進機1および調速機2が駆動する。
調速機2は、脱進機1を調速する機構であって、てんぷ5を有している。
そして、脱進機1および調速機2が駆動することにより、四番車106が1分間に1回転するように制御されると共に、二番車108が1時間に1回転するように制御される。
続いて、脱進機1について説明する。
図2は、脱進機1の斜視図であり、図3は、ムーブメント101(図1参照)の表側から見たときのがんぎ車11の平面図である。なお、図2においては、てん輪52を二点鎖線にて図示している。
図2に示すように、脱進機1は、がんぎ車11と、振り座53と、アンクル12と、を備えている。
軸部13は、軸部本体16を有している。軸部本体16には、ムーブメント101(図1参照)の表側(図2における上側)の端部に第一ほぞ部17aが一体形成され、ムーブメント101(図1参照)の裏側(図2における下側)の端部に第二ほぞ部17bが一体成形されている。第一ほぞ部17aの軸径と第二ほぞ部17bの軸径とは、それぞれほぼ同一となっている。第一ほぞ部17aは、不図示の輪列受に回転自在に支持され、第二ほぞ部17bは、上述の地板102(図1参照)に回転自在に支持されている。
軸部本体16には、軸方向略中央から第一ほぞ部17aに至る間に、がんぎかな18が一体成形されている。がんぎかな18は、上述した四番車106(図1参照)の歯車部に噛合され、四番車106の回転力が軸部13に伝達されるようになっている。
スポーク21は、ハブ部20から放射状に延びる複数の第一スポーク21aと、第一スポーク21aの先端から二又状に延びる第二スポーク21bとにより構成されている。そして、第二スポーク21bの先端同士が連結されており、第一スポーク21aと第二スポーク21bとにより複数(10個)の開口部22が形成された状態になっている。がんぎ歯車部14は、開口部22を形成することによって軽量化されている。
また、第二スポーク21bの先端同士が連結された連結部21cには、がんぎ車11の回転方向(図3における時計回り方向)に向かって先細りとなる歯部23が一体成形されている。
がんぎ車11の歯部23の接触面23aは、がんぎ車11の回転中心Q側に向かって傾斜している。
図4に示すように、大つば54は、円盤状の部材であり、軸方向に貫通する貫通孔54aと、径方向に沿うように形成されたスリット54bと、を有している。
図5に示すように、第一振り石57は、例えばルビー等により、軸方向から見て径方向の外側に平坦面57aを有するとともに、径方向の内側に弧状面57bを有する半円形状に形成されている。第一振り石57は、軸方向に沿って設けられており、大つば54からムーブメント101(図1参照)の裏側(図2における下側)に向かって突出している。これにより、図2に示すように、第一振り石57は、入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23とが接触する位置よりもムーブメント101(図1参照)の裏側であって、てん真51の軸方向にずれた位置において、後述するアンクル12に対して接触可能とされる。
第二振り石58は、例えばルビー等により、矩形板状に形成されている。第二振り石58は、径方向に沿って設けられており、先端部が大つば54の外周面から径方向の外側に向かって突出している。第二振り石58の突出部分には、径方向に沿う平坦な衝突面58aが形成されている。衝突面58aには、がんぎ車11の歯部23(図2参照)が衝突可能となっている。また、第二振り石58の突出部分には、径方向の内側に傾斜する傾斜面58bが形成されている。
アンクル真33は、軸部34を有している。そして、軸部34には、ムーブメント101(図1参照)の表側(図2における上側)の端部に第一ほぞ部35aが一体形成され、ムーブメント101(図1参照)の裏側(図2における下側)の端部に第二ほぞ部35bが一体成形されている。第一ほぞ部35aの軸径と第二ほぞ部35bの軸径とは、それぞれほぼ同一となっている。第一ほぞ部35aは、不図示のアンクル受に回転自在に支持され、第二ほぞ部35bは、上述の地板102(図1参照)に回転自在に支持されている。
軸部34の軸方向略中央には、フランジ部36が設けられている。フランジ部36には、アンクル体32が載置されている。
図6に示すように、アンクル体32における2本のアンクルビーム31a,31bの接続部には、アンクル真33の軸部34(図2参照)を挿通可能な挿通孔32aが形成されている。挿通孔32aに軸部34を挿通させることにより、軸部34のフランジ部36(図2参照)上にアンクル体32が載置される。
図2に示すように、2本のアンクルビーム31a,31bのうち、一方のアンクルビーム31aの先端には、がんぎ車11側が開口するようにスリット37が形成されている。スリット37には、出つめ石38が例えば接着剤等により固定されている。
出つめ石38の先端には、がんぎ車11の周方向と交差するとともに、がんぎ車11の回転時にがんぎ車11の歯部23が摺動可能な摺動面38aが形成されている。がんぎ車11の歯部23は、出つめ石38との係合が解除されるとともにがんぎ車11が回転することにより、摺動面38a上を摺動するようになっている。これにより、出つめ石38ががんぎ車11の径方向の外側に向かって移動するとともに、アンクル12がアンクル真33の中心軸Pを回動中心としてアンクル真33周りに回動する。
また、出つめ石38の摺動面38aよりも基端側は、がんぎ車11の歯部23と係合する係合面38bとなっている。
ここで、がんぎ車11の回転中心Qの軸方向からみて、アンクル真33の中心軸Pと、がんぎ車11の歯部23の歯先とを結ぶ第一直線L1とし、第一直線L1と直交する直線を第二直線L2とし、がんぎ車11の接触面23aと入りつめ石45の係合面45aとが係合しているとき、入りつめ石45の係合面45aは、第二直線L2に対して、がんぎ車の回転方向に所定角度αだけ傾斜している。なお、所定角度αは、例えば11°から16°程度に設定される。
このように、入りつめ石45の係合面45aが第二直線L2に対して、がんぎ車11の回転方向に所定角度αだけ傾斜しているので、がんぎ車11の歯部23と入りつめ石45とが係合すると、入りつめ石45には、がんぎ車11の回転トルクによってがんぎ車11側に引き込まれるようにトルクが作用する。これにより、がんぎ車11の歯部23と入りつめ石45との係合状態を安定させることができるので、例えば外乱により入りつめ石45とがんぎ車11の歯部23との係合位置にずれが発生するのを防止できる。したがって、アンクル12が外乱により回動し、例えば小つば55と剣先41が接触する等しててんぷ5(図2参照)と干渉することにより、てんぷ5の自由振動を妨げる異常動作を防止できる。
アンクルハコ39の根元部39aには、例えば凸部(不図示)が一体成形されており、この凸部にアンクルハコ39を構成する剣先41が取り付けられている。
剣先41は、剣先本体42と、剣先本体42の基端に一体成形された円板状の取付部43とにより構成されている。取付部43には、根元部39aの凸部に嵌合可能な略円筒状の嵌合部43a(図6参照)が一体成形されている。剣先41は、嵌合部43aを凸部に嵌合した状態で、例えば圧入固定される。なお、剣先41は、アンクルハコ39の根元部39aに対して、例えば接着剤等により接着固定されてもよい。
剣先41の先端は、振り座53の回動時において、小つば55の外周面55aのうち、ツキガタ55bを挟んで周方向の両側の一部領域と摺接する。これにより、第一振り石57がアンクルハコから離脱した状態であっても、アンクルが回動するのを防止できる。
調速機2のてんぷ5は、回動軸であるてん真51と、てん真51に外嵌固定されているてん輪52と、上述の振り座53と、不図示のひげぜんまいとを有している。てん真51の両端は、不図示のてんぷ受および地板102によって回転自在に支持されている。てんぷ5には、がんぎ車11が回転して第二振り石58に衝突することにより、がんぎ車11からのエネルギーが回転力として付与される。また、てんぷ5には、がんぎ車11の歯部23が摺動面38a上を摺動するとともにアンクル12が回動し、第一振り石57に衝突することにより、がんぎ車11からのエネルギーが回転力として付与される。さらに、てんぷ5のひげぜんまいには、がんぎ車11のエネルギーがばね力として蓄積される。したがって、てんぷ5は、がんぎ車11から付与されるエネルギーによる回転力およびひげぜんまいのばね力により、てん真51の中心軸O周りに所定周期で自由振動して回動できる。
続いて、上述のように構成された脱進機1の作用について、図7から図14の各動作説明図を用いて説明する。なお、図11および図13は、振り座53およびアンクルハコ39の拡大図となっている。
以下では、てんぷ5の自由振動にともない振り座53が中心軸O周りに反時計回り方向(以下、「反時計回り方向」を「CCW方向」という。)に回動した後、振り座53が中心軸O周りに時計回り方向(以下、「時計回り方向」を「CW方向」という。)に回動する場合について、順を追って説明する。また、説明における動作開始状態では、図7に示すように、出つめ石38ががんぎ車11の歯部23から離脱しているとともに、入りつめ石45の係合面45aとがんぎ車11の歯部23とが係合している。また、出つめ石38を保持する一方のアンクルビーム31aがドテピン61bに当接しているとともに、入りつめ石45を保持する他方のアンクルビーム31bがドテピン61aから離間している。
また、がんぎ車11がCW方向に回転すると、がんぎ車11の歯部23と第二振り石58の衝突面58aとが衝突する。これにより、がんぎ車11からのエネルギーが、振り座53(すなわちてんぷ5、図2参照)の回転力として付与されて、振り座53がさらにCCW方向に回動する。
ここで、前述のがんぎ車11の接触面23aと入りつめ石45の係合面45aとの関係と同様に、がんぎ車11の接触面23aと出つめ石38の係合面38bとが係合しているとき、出つめ石38の係合面38bは、第二直線L2に対して、がんぎ車の回転方向に所定角度αだけ傾斜している。これにより、がんぎ車11の歯部23と出つめ石38とが係合すると、出つめ石38には、がんぎ車11の回転トルクによってがんぎ車11側に引き込まれるようにトルクが作用する。これにより、がんぎ車11の歯部23と出つめ石38との係合状態を安定させることができるので、例えば外乱により出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との係合位置にずれが発生するのを防止できる。したがって、アンクル12が外乱により回動し、例えば小つば55と剣先41が接触する等しててんぷ5(図2参照)と干渉することにより、てんぷ5の自由振動を妨げる異常動作を防止できる。
また、図2に示すように、本実施形態の脱進機1は、入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との噛み合い量を所定の必要量以上確保することで、本来脱進機1の作動上、入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との係合が解除されてはいけない作動状態、例えば、第一振り石57がアンクルハコ39に入っていない状態で、強い外乱等により入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との係合が解除され、がんぎ車11が例えば出つめ石38の摺動面38aに落ちてしまい、がんぎ車11からアンクル12に衝撃が伝わりアンクル12が回動することにより、クワガタ46,47が第一振り石57を押圧すること、または、剣先41(図5参照)が小つば55を押圧すること等で、てんぷ5がアンクル12によりてんぷ5の径方向へ押圧されて、てんぷ5の回動を停止してしまうという異常動作、いわゆる半振り切り現象を防止することもできる。
このとき、図13に示すように、アンクル12の回動により、一方(図13における右側)のクワガタ46の内面が第一振り石57の弧状面57bに衝突して、第一振り石57に衝撃を与える。換言すれば、がんぎ車11の歯部23が摺動面38a上を摺動することにより、図11に示すように、第一振り石57からアンクル12へトルクを伝達していた状態から、図13に示すように、アンクル12から第一振り石57へトルクを伝達する状態に切り替わる。このように、がんぎ車11から付与された回転力のエネルギーは、アンクル12を介して振り座53の第一振り石57(すなわちてんぷ5、図2参照)に伝達される。
また、アンクル12がCCW方向に回動すると、入りつめ石45は、がんぎ車11に接近する方向に移動する。そして、図14に示すように、がんぎ車11に接近する入りつめ石45と、回転するがんぎ車11とが接触し、入りつめ石45の係合面45aとがんぎ車11の歯部23とが係合する。
また、本実施形態の脱進機1は、入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との噛み合い量を所定の必要量以上確保することで、本来脱進機1の作動上、入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との係合が解除されてはいけない作動状態、例えば、第一振り石57がアンクルハコ39に入っていない状態で、強い外乱等により入りつめ石45および出つめ石38とがんぎ車11の歯部23との係合が解除され、がんぎ車11が例えば出つめ石38の摺動面38aに落ちてしまい、がんぎ車11からアンクル12に衝撃が伝わりアンクル12が回動することにより、クワガタ46,47が第一振り石57を押圧すること、または、剣先41(図5参照)が小つば55を押圧すること等で、てんぷ5がアンクル12によりてんぷ5の径方向へ押圧されて、てんぷ5の回動を停止してしまうという異常動作、いわゆる半振り切り現象を防止することもできる。
また、振り座53は、振り座53の回動にともなってアンクル12に接触してアンクル真33周りに回動させる第一振り石57と、がんぎ車11の歯部23と接触可能な第二振り石58とを備えているので、例えばつめ石とがんぎ車の歯部とに注油が必要な脱進機であっても、第一振り石57とアンクル12との接触部分に油が伝播するのを抑制できる。したがって、油分の付着や付着した油分の劣化等による粘性抵抗の増加を防止し、脱進機1およびてんぷ5を含む調速機2の安定した作動を確保できるので、計時精度の悪化を防止できる。
さらに、第一振り石57の位置に依存することなく第二振り石58の位置やがんぎ車11の外径、てん真51とがんぎ車11の回転中心Qとの離間距離等を所望に設定できる。これにより、がんぎ車11の歯部23と第二振り石58とが衝突するときの衝撃範囲を所望に設定できるので、脱進機1のエネルギーの伝達効率と計時精度とのバランスを所望に設定できる。
図15は、第二実施形態に係る脱進機201の斜視図であり、図16は、第二実施形態に係るアンクル212の平面図である。
続いて、第二実施形態に係る脱進機201について説明する。
第一実施形態に係る脱進機1は、アンクル12がアンクル体32により形成されていた(図2参照)。
これに対して、第二実施形態に係る脱進機201は、図15に示すように、アンクル212が第一アンクル体231と第二アンクル体241とにより形成されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図15に示すように、第一アンクル体231と第二アンクル体241とは、アンクル真33およびてん真51の軸方向に重ねて設けられている。具体的には、軸方向においてがんぎ車11と対応する位置に第一アンクル体231が設けられており、第一アンクル体231よりもムーブメント101(図1参照)の裏側(図15における下側)であって、振り座53の第一振り石57との係合部分に対応した位置に第二アンクル体241が設けられている。
また、図16に示すように、他方のアンクルビーム241bの先端には、アンクルハコ39が一体成形されている。
図17は、第三実施形態に係る脱進機301の斜視図であり、図18は、第三実施形態に係る第二がんぎ歯車部315の平面図である。
続いて、第三実施形態に係る脱進機301について説明する。
第一実施形態に係る脱進機1は、がんぎ車11が1枚のがんぎ歯車部14により形成されていた(図2参照)。
これに対して、第三実施形態に係る脱進機301は、図17に示すように、がんぎ車311が第一がんぎ歯車部314と第二がんぎ歯車部315とにより形成されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一がんぎ歯車部314は、第一歯部323を有している。第三実施形態における第一がんぎ歯車部314は、第一実施形態におけるがんぎ歯車部14(図3参照)と同一形状であるため説明を省略する。
ハブ部325の外周部には、径方向に沿って延出する複数(本実施形態では10本)のスポーク326が、放射状に一体成形されている。スポーク326の先端には、略環状のリム部327が一体成形されている。これにより、第二がんぎ歯車部315には、周方向に沿って複数(10個)の開口部328が形成された状態になる。
また、リム部27の外周部には、平面視で特殊な鉤型状に形成された複数(本実施形態では10個)の第二歯部329が径方向外側に向かって突出形成されている。これら複数の第二歯部329の先端には、アンクル12の出つめ石338(図17参照)が接触するようになっている。
第二歯部329の先端には、衝撃面329aが形成されている。衝撃面329aは、第二歯部329の突出方向と交差するように平坦に形成されている。図17に示すように、衝撃面329aは、がんぎ車311の回転にともない、がんぎ車311の第二歯部329が出つめ石338の摺動面338aを摺動した後に、出つめ石338が摺動するように構成されている。
また、第二がんぎ歯車部315を第一がんぎ歯車部314よりも小径化することで、第二がんぎ歯車部315で発生するトルクに対してアンクル12で発生するトルクを大きくすることができる。また、入りつめ石45および出つめ石338の軽量化により、アンクル12の慣性モーメントを低減できる。したがって、がんぎ車311からアンクル12を介して第一振り石57に衝撃を与えてエネルギーを付与する際、エネルギーの伝達効率をさらに向上できる。
また、第一がんぎ歯車部314の第一歯部323および第二がんぎ歯車部315の第二歯部329をそれぞれに適した異なる形状とすることができるので、第一がんぎ歯車部314の第一歯部323および第二がんぎ歯車部315の第二歯部329の強度を向上できる。
また、第二振り石58が接触する第一がんぎ歯車部314の第一歯部323と、出つめ石338が係脱する第二がんぎ歯車部315の第二歯部329とは、それぞれ軸方向にずれた位置に設けられるので、例えば出つめ石338と第二がんぎ歯車部315の第二歯部329とに注油した場合であっても、第一振り石57とアンクル12との接触部分に油が伝播するのを確実に抑制でき、かつ第二振り石58への油の伝播も確実に抑制できる。
図19は、第三実施形態の変形例に係る脱進機301の斜視図である。
続いて、第三実施形態の変形例に係る脱進機301について説明する。
第三実施形態に係る脱進機301は、がんぎ車11が第一がんぎ歯車部314と第二がんぎ歯車部315を備え、入りつめ石45と係脱する第一歯部323が第一がんぎ歯車部314に形成され、出つめ石338と係脱する第二歯部329が第二がんぎ歯車部315に形成されていた。
これに対して、図19に示す第三実施形態の変形例に係る脱進機301のように、がんぎ車11が第一歯部323を有するがんぎ歯車部314Aを備え、第二歯部329ががんぎ歯車部314Aと一体形成されていてもよい。なお、以下では、第三実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
また、第二歯部329の太さを調節することにより、容易に第二歯部329の離間距離を設定できるので、出つめ石338と第二歯部329とのクリアランスを容易に確保できる。したがって、設計自由度に優れたがんぎ車311とすることができる。
図20は、第四実施形態に係る脱進機401を構成する振り座453の斜視図である。
第一実施形態に係る脱進機1は、振り座53が大つば54、小つば55および接続部56を備え、大つば54に第一振り石57および第二振り石58が固定されていた(図4参照)。
これに対して、図20に示すように、第四実施形態に係る脱進機401は、振り座53が第一振り座体453aと第二振り座体453bとを備え、第一振り座体453aに第一振り石57が固定され、第二振り座体453bに第二振り石58が固定されている点で、第一実施形態とは異なっている。なお、以下では、第一実施形態と同様の構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一振り座体453aは、第一大つば454aと、第一大つば454aよりもムーブメント101(図1参照)の裏側(図20における下側)に形成された小つば55と、第一大つば454aと小つば55とを接続する接続部56とを備えている。
第一大つば454aには、軸方向に貫通する貫通孔54aが形成されており、第一振り石57が例えば圧入固定されている。
第二振り座体453bは、円盤状の部材であり、全体が第二大つば454bとなっている。第二大つば454bには、径方向に沿うスリット54bが形成されている。スリット54bには、第二振り石58が径方向の外側から挿入されて、例えば接着剤等により固定されている。第一大つば454aと第二大つば454bとにより、振り座453の大つば454を形成している。
また、入りつめ石45,245や出つめ石38,238,338、第一振り石57、第二振り石58等の固定方法は、各実施形態に限定されない。
また、各実施形態では、請求項における第一つめ石を入りつめ石45,245として説明し、請求項における第二つめ石を出つめ石38,238,338として説明をしたが、請求項における第一つめ石が出つめ石38,238,338であり、請求項における第二つめ石が入りつめ石45,245であってもよい。
Claims (11)
- がんぎ車と、
てん真を中心として回動するてんぷに設けられた振り座と、
アンクル真周りに回動可能なアンクルと、
を備えた脱進機であって、
前記振り座は、
前記振り座の回動にともなって前記アンクルに接触し、前記アンクルを前記アンクル真周りに回動させる第一振り石と、
前記がんぎ車の歯部と接触可能な第二振り石と、
を備え、
前記アンクルは、2個のつめ石を備えたことを特徴とする脱進機。 - 請求項1に記載の脱進機であって、
前記2個のつめ石は、前記アンクルの回動にともなって前記がんぎ車の歯部に係脱可能とされ、前記がんぎ車を回転および停止させる第一つめ石および第二つめ石であり、
前記第二つめ石の先端には、前記がんぎ車の周方向と交差するとともに、前記がんぎ車の回転時に前記がんぎ車の歯部が摺動可能な摺動面が形成され、
前記振り座が前記てん真の周方向における一方側に回動したとき、前記第一つめ石と前記がんぎ車との係合が解除されて前記がんぎ車の歯部と前記第二振り石とが接触し、前記振り座が前記周方向の他方側に回動したとき、前記第二つめ石と前記がんぎ車との係合が解除されて前記がんぎ車の歯部が前記摺動面を摺動することを特徴とする脱進機。 - 請求項2に記載の脱進機であって、
前記アンクルは、
前記第一つめ石および前記第二つめ石を保持する第一アンクル体と、
前記第一アンクル体に対して前記てん真の軸方向に重ねて設けられ、前記第一振り石と接触可能な第二アンクル体と、
を備えたことを特徴とする脱進機。 - 請求項2または3に記載の脱進機であって、
前記がんぎ車は、
第一がんぎ歯車部と、
前記第一がんぎ歯車部に対して前記てん真の軸方向に重ねて設けられた第二がんぎ歯車部と、
を備え、
前記がんぎ車の歯部は、
前記第一がんぎ歯車部に形成された第一歯部と、
前記第二がんぎ歯車部に形成された第二歯部と、
を備え、
少なくとも前記第二振り石が前記第一歯部と接触可能とされ、少なくとも前記第二つめ石が前記第二歯部に係脱可能とされることを特徴とする脱進機。 - 請求項2または3に記載の脱進機であって、
前記がんぎ車の歯部は、
第一歯部と、
前記てん真の軸方向に沿うように延びる第二歯部と、
を有し、
少なくとも前記第二振り石が前記第一歯部と接触可能とされ、少なくとも前記第二つめ石が前記第二歯部に係脱可能とされることを特徴とする脱進機。 - 請求項4または請求項5に記載の脱進機であって、
前記第二歯部は、前記がんぎ車の回転にともない、前記がんぎ車の第二歯部が前記第二つめ石の前記摺動面を摺動した後に、前記第二つめ石が摺動する衝撃面を有することを特徴とする脱進機。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の脱進機であって、
前記振り座は、
前記第一振り石を保持する第一振り座体と、
前記第一振り座体に対して前記てん真の軸方向に重ねて設けられ、前記第二振り石を保持する第二振り座体と、
を備えたことを特徴とする脱進機。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の脱進機であって、
前記アンクルは、
内面が前記第一振り石と接触可能なアンクルハコと、
前記アンクルハコの内側から前記振り座に向かって延出された剣先と、
を備え
前記振り座には、前記剣先が摺接する小つばが設けられていることを特徴とする脱進機。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の脱進機であって、
前記がんぎ車の歯部は、前記つめ石と接触する接触面を有し、
前記つめ石は、前記がんぎ車の前記接触面と係合する係合面を有し、
前記がんぎ車の回転中心の軸方向からみて、前記アンクル真の中心軸と、前記がんぎ車の歯部の歯先とを結ぶ直線を第一直線とし、前記第一直線と直交する直線を第二直線とし、
前記がんぎ車の前記接触面と前記つめ石の前記係合面とが係合しているとき、前記つめ石の前記係合面は、前記第二直線に対して、前記がんぎ車の回転方向に所定角度傾斜していることを特徴とする脱進機。 - 請求項1に記載の脱進機を備えたことを特徴とする時計用ムーブメント。
- 請求項10に記載の時計用ムーブメントを備えたことを特徴とする時計。
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