JP2015025276A - 建材パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】建材パネルを軸組みに取り付けて構造体を構成する際、予定された強度が得られるようにする技術を提供する。【解決手段】木造建物の軸組に取り付ける建材パネルにおいて、第一方向の二辺及び前記第一方向と直交する第二方向の二辺を有する構造用面材と、前記構造用面材の第一方向の二辺との間に所定の辺縁を空けて前記第一方向と平行に設けられた二本の第一枠材と、前記構造用面材の前記第一枠材が設けられた面上であって、前記第二方向の二辺との間に所定の辺縁を空けて前記第二方向と平行に設けられた二本の第二枠材と、前記構造用面材の前記第一枠材及び前記第二枠材が設けられた面上であって、前記二本の第二枠材の間に前記第一方向と平行に設けられ、端部が前記第二枠材と当接された第三枠材と、を備え、前記第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、木造建物の壁や天井に用いる建材パネルに関するものである。
従来、木造建物における構造用耐力壁の耐水平応力を確保するためには、筋交いを設けるのが一般的であった。
しかし、近年、耐震強度の向上等のため、構造用合板を柱及び横架材(土台や桁等)に固定し、高い耐水平応力を確保するようにした構造用耐力壁の構成も採用されている。例えば、昭和56年6月1日建設省告示第1100号(平成16年9月29日国土交通省告示第1171号に
よる改正)に従い、柱及び横架材(土台や桁等)に構造用合板を釘打ち固定して、構造用耐力壁の強度が指定の壁倍率となるようにしている。
また、このような構造用合板と枠材を一体的に構成したものも提案されている(特許文献1)。
図13は、従来の構造用耐力壁の一例を示す図であり、図13(a)は構造用耐力壁を屋内側から見た図、図13(b)は構造用耐力壁を屋外側から見た図である。図14は、図13の構造用耐力壁を構成する従来の構造用壁パネルの一例を示す図であり、図14(a)は構造用壁パネルの枠材を付設した面を示す正面図、図14(b)は構造用壁パネルの背面図である。
図14において、構造用壁パネル91は、構造用面材92の片面に周縁部92bを残して上下枠材93a、93a、及び左右枠材93b、93bが矩形状に組み合わされて付設されている。更に構造用壁パネル91は、枠材93a、93bが矩形状に設けられた面の左右方向の中央に中間縦枠材93cが設けられている。
そして、図13に示すように、構造用壁パネル91の上下枠材93a、93a、及び左右枠材93b、93bが、土台94aと桁94bの横軸組材と、柱94c、94cの縦軸組材から構成される軸組の間に嵌め合わされ、上下枠材93a、93aが横軸組材94a、94bに、左右枠材93b、93bが縦軸組材94c、94cに、それぞれ釘nで固定されると共に、構造用面材92の周縁部92bが横軸組材94a、94bと縦軸組材94c、94cに釘nで固定される。
特開平11−293817号公報
図13に示すように、従来の構造用壁パネル91では、上下枠材93a,93a及び左右枠材93b,93bが、横軸組材94a,94bと、縦軸組材94c,94cの間に嵌合される場合に、例えば、土台94aを基礎に固定するためのアンカーボルト95が土台94aの嵌合部側に突出して設けられていると、下枠材93aがアンカーボルト95に干渉して構造用壁パネル91を取り付けられないことがある。この場合、下枠材93aのアンカーボルト95と干渉する部分を切り欠いて構造用壁パネル91を取り付けることになる。
また、電気や電話、インターフォン、LAN(Local Area Network)等の配線を壁内に通す場合、枠材93a,93bに穴を空けて、この穴内に配線を通すことになる。
即ち、従来の構造用壁パネル91は、施工現場で、切り欠いたり、穴を空けたりといった追加加工が必要になる。このため、構造用壁パネル11を用いて耐力壁を構成した場合に所定の強度が得られるように設計され、このように工場で組み立てられていたとしても、施工現場で加工されてしまうことで、構造用パネル91を用いた耐力壁は、予定していた強度が得られないことがあり、設計時の強度が保証されないという問題があった。
そこで、本発明は、建材パネルを軸組みに取り付けた際、予定された強度が得られるようにする技術を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、木造建物の軸組に取り付ける建材パネルであって、
第一方向の二辺及び前記第一方向と直交する第二方向の二辺を有する構造用面材と、
前記構造用面材の一方の面上であって、前記第一方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第一方向と平行に設けられた二本の第一枠材と、
前記構造用面材の前記第一枠材が設けられた面上であって、前記第二方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第二方向と平行に設けられた二本の第二枠材と、
前記構造用面材の前記第一枠材及び前記第二枠材が設けられた面上であって、前記二本の第二枠材の間に前記第一方向と平行に設けられ、端部が前記第二枠材と当接された第三枠材と、を備え、
前記第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材が配置される。
このように、予め第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を設けて建材パネルを作成しておくことで、軸組み側にアンカーボルト等の部材が設けられていても、建材パネルを取りつける際、アンカーボルト等の部材が、前記第一枠材と前記第二方向の間隔に収まり、この部材と各枠材とが干渉することなく建材パネルを取りつけることができるので、施工現場で建材パネルが改変されてしまうことが無く、予定された強度が得られる。
前記建材パネルは、前記第一方向に貫通する配線用の穴が前記第二枠材に設けられても良い。また、前記建材パネルは、前記第二方向に貫通する配線用の穴が前記第一枠材に設けられても良い。
前記建材パネルは、前記構造用面材の前記第一枠材を設けた面と反対側の面であって前記辺縁の裏面にあたる部分、又は前記辺縁の裏面にあたる部分と前記第一枠材の側面に、前記建材パネルを前記軸組みに固定するための釘を打つ位置を示す釘位置マークが記されても良い。
前記釘位置マークは、耐力壁を構成するためのピッチと、非耐力壁を構成するためのピッチのうち、少なくとも一方のピッチに基づいて記されても良い。
前記建材パネルは、前記構造用面材の前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠材が付設された面であって、前記第一枠材、前記第三枠材、及び前記二本の第二枠材で囲まれた範囲に断熱材が取り付けられ、
前記断熱材の取り付け面と垂直な方向において、前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠
材のうち少なくとも前記第一枠材の厚みが、前記断熱材の厚みに前記建材パネルを前記軸組みに固定する釘を打つために予め定めた厚みを加えた値とされても良い。
前記建材パネルは、前記構造用面材の前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠材が付設された面であって、前記第一枠材、前記第三枠材、及び前記二本の第二枠材で囲まれた範囲に断熱材が取り付けられ、
前記配線用の穴が、前記断熱材の取り付け面と垂直な方向において、前記断熱材よりも前記取り付け面から遠く離れた位置に設けられても良い。
上記課題を解決するため、本発明は、木造建物の軸組に建材パネルを取り付けてなる構造体であって、
前記建材パネルが、
第一方向の二辺及び前記第一方向と直交する第二方向の二辺を有する構造用面材と、
前記構造用面材の一方の面上であって前記第一方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第一方向と平行に設けられた二本の第一枠材と、
前記構造用面材の前記第一枠材が設けられた面上であって前記第二方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第二方向と平行に設けられた二本の第二枠材と、
前記構造用面材の前記第一枠材及び前記第二枠材が設けられた面上であって前記二本の第二枠材の間に前記第一方向と平行に設けられ、端部が前記第二枠材と当接された第三枠材と、を備え、
前記第一枠材の側面と前記第二枠材の端部との間に間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材が配置され、
矩形状に組まれた前記軸組みの内周に前記建材パネルの第一枠材及び第二枠材が嵌合され、前記第一枠材、前記第二枠材及び前記構造用面材の周縁が前記軸組に対して釘で固定される。
前記構造体は、前記軸組みが、前記第一の方向と平行な二本の柱と、前記二本の柱の間に設けられた間柱と、前記第二の方向と平行に前記柱に渡された二本の横軸材とを有し、
前記二本の横軸材、前記二本の柱及び前記間柱によって形成される二箇所の矩形状の内周にそれぞれ前記建材パネルが嵌合され、一方の前記柱と隣接する第一枠材から他方の前記柱と隣接する第一枠材にかけて面材が取り付けられて、真壁が構成されても良い。
上記課題を解決するため、本発明の建材パネルの製造方法は、
第一方向と平行に対向する二面及び前記第一方向と直交する第二方向と平行に対向する二面からなる開口面が矩形状の内周を有する型枠を用い、
前記第一方向と平行な二面にそれぞれ第一枠材を沿わせ、
前記第一方向を長手とする第三枠材の長手両端にそれぞれ当接した第二枠材を前記型枠の記第二方向と平行な二面にそれぞれ沿わせ、
前記第一枠材の側面と前記第二枠材の端部との間に間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材を配置し、
前記第一枠材、第二枠材及び第三枠材の前記開口面側の各側面を面一とし、当該面一とした側面に構造用面材を配し、前記構造用面材の各辺と前記第一枠材及び前記第二枠材との間に所定の辺縁を空けた状態で前記構造用面材と前記第一枠材、第二枠材及び第三枠材を釘打ち固定する。
本発明は、建材パネルを軸組みに取り付けた際、予定された強度が得られるようにする技術を提供する。
図1は、建材パネルを用いて木造家屋の壁を構成する例を示す説明図である。 図2は、建材パネルを示す図である。 図3は、建材パネルの屋外側の面を示す図である。 図4は、断熱材を備えた建材パネルを示す図である。 図5は、建材パネルを取り付ける軸組みの説明図である。 図6は、建材パネルを軸組みに取り付けた状態を示す図である。 図7は、軸組みに取り付けた建材パネルの背面を示す図である。 図8は、釘位置マークの説明図である。 図9は、番付の説明図である。 図10は、建材パネルを軸組みに取り付けた際の空隙部を示した図である。 図11は、建材パネルを取り付けた壁の屋内側を真壁仕様とした例を示す図である。 図12は建材パネル10の製造方法の説明図である。 図13は、従来の構造用耐力壁の一例を示す図である。 図14は、図13の構造用耐力壁を構成する従来の構造用壁パネルの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
図1は、本実施形態に係る建材パネルを用いて木造家屋の壁を構成する例を示す説明図、図2は本実施形態に係る建材パネルを示す図であり、図2(a)は建材パネルの屋内側の面(以下正面とも称す)を示す図、図2(b)は図2(a)のB−B線における断面図、図2(c)は図2(a)のA−A線における断面図、図2(d)は建材パネルにおける枠材同士の接合部分を示す斜視図、図2(e)は建材パネルにおける枠材同士の接合部分の上面を示す図である。図3は建材パネルの屋外側の面(以下背面とも称す)を示す図である。
図2において、本実施形態に用いられる建材パネル10は、構造用面材15の片面に左右枠材13及び上下枠材11が付設され、左右枠材13と平行に中枠材14が付設されたものである。本実施形態において、左右枠材13は、第一枠材の一形態であり、以下、左右枠材(第一枠材)13とも称す。上下枠材11は、第二枠材の一形態であり、以下、上下枠材(第二枠材)11とも称す。中枠材14は、第三枠材の一形態であり、以下、中枠材(第三枠材)14とも称す。
左右枠材13は、構造用面材15の一方の面、本実施形態では屋内側に取り付けられる面159(図2(a)〜(c))であって、縦方向の二辺151との間にそれぞれ所定距離L1を隔て、所定の辺縁を空けて第一方向と平行に設けられている。なお、左右枠材13の上部及び下部には、横方向に貫通する配線用の穴132が一つ又は複数設けられている。図2(a)において、縦方向は第一方向、横方向は第二方向にそれぞれ相当し、以下縦方向(第一方向)、横方向(第二方向)とも称す。
また、左右枠材13の内側、即ち中枠材14側の側面には、この左右枠材13側面から軸組みに対して釘打ち固定するための釘30を打つ位置を示す釘位置マーク131を記している。この釘位置マーク131は、所定の間隔毎、即ち所定のピッチP4で記されている。
上下枠材11は、構造用面材15の左右枠材13が設けられた面159上であって横方向(第二方向)の二辺152との間にそれぞれ所定距離L2を隔て、所定の辺縁を空けて第二方向と平行に設けられている。なお、上下枠材11には、縦方向(第一方向)に貫通する配線用の穴111が一つ又は複数設けられている。また、上下枠材11の内側、即ち中枠材14端部と当接した側の側面には、この上下枠材11側面から軸組みに対して釘打ち固定するための釘30を打つ位置を示す釘位置マーク131が記されている。
また、左右枠材13及び上下枠材11は、左右枠材13の側面と上下枠材11の端部との間に所定の間隔(以下、空隙部GAとも称す)を空けて配置されている。
中枠材14は、構造用面材15の左右枠材13及び上下枠材11が設けられた面159上であって上下枠材11,11の間に第一方向と平行に設けられ、長手両端部が上下枠材11,11と当接した状態で接合されている。なお、中枠材14の上部及び下部には、横方向(第二方向)に貫通する配線用の穴141が一つ又は複数設けられている。中枠材14は1本に限らず、複数本設けられても良い。本実施形態では、一本の中枠材14が上下枠材11のほぼ中央と接合されている。
上下枠材11と中枠材14との接合部1Aは、図2(d),図2(e)に示すように、上下枠材11の内側の面に中枠材14の木口を突き当て、上下枠材11の外側から中枠材14の木口に対して釘30を打ち込むことで固定している。この上下枠材11と中枠材とを接合させる釘30は、各枠材11,14の材質や厚み、奥行き等に応じて任意に選択できるが、本実施形態では、JIS A5508に規定されるCN75の釘30を用いてい
る。なお、本実施形態では、上下枠材11と中枠材14とが接合されているが、上下枠材11と中枠材14とが固定された構成に限らず、中枠材14の長手両端部が上下枠材11,11と当接した状態に配置され、上下枠材11と中枠材14とが直接固定されずに、上下枠材11と中枠材14とがそれぞれ後述のように構造用面材15に固定された構成であっても良い。
なお、上下枠材11に設けた配線用の穴111、左右枠材13に設けた配線用の穴131、中枠材14に設けた配線用の穴141は、それぞれ各枠材11,13,14に設けた貫通穴としたが、これに限らず、切り欠きや凹部など、配線を通す空間であれば良い。
各枠材11,13,14の構造用面材15への付設は、図3に示すように、構造用面材15の背面側から各枠材11,13,14の側面に対して釘30が所定のピッチで打ち込まれることで固定されている。この各枠材11,13,14を構造用面材15へ付設する釘30は、各枠材11,13,14の材質や幅等に応じて任意に選択できるが、本実施形態では、JIS A5508に規定されるCN50の釘30を用いている。上下枠材11
は、ほぼ中央で釘打ち固定されると共に、この中央から左右に約150mmのピッチP1で釘打ち固定されている。また、左右枠材13及び中枠材14は、150mm以下のピッチP2で釘打ち固定されている。なお、各枠材11,13,14の構造用面材15への付設は、釘打ち固定に限らず、接着材やネジ止め等の他の手段によるものでもよい。
また、構造用面材15の取り付け面159と反対側の面(背面)158であって前記辺縁の裏面にあたる部分には、この構造用面材15の背面158から軸組みに対して釘打ち固定するための釘30を打つ位置を示す釘位置マーク131を記している。この釘位置マーク131は、所定の間隔毎、即ち所定のピッチP4で記されている。
構造用面材15の材質としては、例えば、構造用合板、パーティクルボード、ウェハーボード、オリエンテッドストランドボード、ハードボード等の木質系ボード、石膏ボード、珪酸カルシウム板等の無機化合物系ボード等が挙げられ、本実施例においては、構造用合板が用いられている。
構造用面材15の寸法は、例えば、幅910〜1000mm、高さ2650〜3030mm、厚さ9mm以上である。
また、各枠材11,13,14の材質は特に限定されないが、本実施例においては、杉の無垢材が用いられている。各枠材11,13,14の寸法は、例えば断面が20〜40mm×60〜120mm、上下枠材11の長さが630〜735mm、中枠材の長さが2490〜2790mm、左右枠材の長さが2550〜2850である。
建材パネル10は、断熱材を備えても良い。図4は、断熱材を備えた建材パネル10を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)のB−B線における断面図、図4(c)は図4(a)のC−C線における断面図である。
図4の例では、構造用面材15の各枠材11,13,14を付設した面であって、左右枠材13と、中枠材14、及び上下枠材11で囲まれた範囲に断熱材16が付設されている。断熱材16は、構造用面材15に対して接着剤によって貼着されている。断熱材16の構造用面材15に対する付設は、接着剤に限らず、粘着テープやタッカー等、他の手法であっても良い。
断熱材16を取り付ける場合、当該断熱材16の取り付け面159と垂直な方向において、各枠材11,13,14の厚みD10を断熱材16の厚みD16に建材パネル10を軸組みに固定する釘を打つために予め定めた厚みD11を加えた値とする。なお、本実施形態では、各枠材11,13,14の厚みを全てD10としたが、後述のように左右枠材13にのみ屋内側の面材(例えば図11の面材17)を取り付ける場合には、少なくとも左右枠材13の厚みをD10とし、その他、例えば上下枠材11,中枠材14の厚みをD10未満としても良い。
また、断熱材16を取り付ける場合、上下枠材11に設けた配線用の穴111及び左右枠材13に設けた配線用の穴132が、断熱材16の取り付け面159と垂直な方向において、断熱材16よりも当該取り付け面159から離れた位置、即ち当該取り付け面159から断熱材16の厚みD16以上離れて設けられている。
建材パネル10は、図1に示すように矩形状に組まれた軸組み21〜24の内周に、左右枠材13及び上下枠材11で形成される矩形状の枠部31が嵌合され、左右枠材13、上下枠材11及び構造用面材15の周縁が軸組21〜24に対して後述する図6,図7のように釘30で固定される。これにより建材パネル10は、軸組み21〜24と共に構造用耐力壁としての構造体を構成する。
図5(a)は、建材パネル10を取り付ける軸組みの説明図、図5(b)は、図5(a)におけるアンカーボルト201設置部分の拡大図、図6(a)は、建材パネル10を軸組みに取り付けた状態を示す図、図6(b)は、図6(a)のD−D線における断面図、図6(c)は、図6(a)のC−C線における断面図、図7は、軸組みに取り付けた建材パネルの背面を示す図である。
軸組み21〜24は、図5(a)に示すように、土台22と桁21等の横軸組材と、柱23や間柱24等の縦軸組材から構成される。土台22は、アンカーボルト201を通す貫通孔221が空けられ、基礎20に立設されたアンカーボルト201を貫通孔221通すように基礎20上に載置され、図5(b)に示すようにアンカーボルト201に座金202及びナット203を取り付けて締結される。
この土台22と桁21の横軸組材、及び柱23と間柱24の縦軸組材によって形成される矩形状の内周、図6の例では二箇所に、それぞれ建材パネル10が嵌合される。
本実施形態では、例えば軸組み21〜24の内周の幅L22が810〜900mm、高さL23が2550〜2930mm、柱23の軸心間の距離L21が1720〜1900mmである。この軸組み21〜24の内周に対して嵌合される建材パネル10の枠部31の高さ、即ち左右枠材13の長さL13は、軸組み21〜24の内周の高さL23とほぼ同じか僅かに短く形成される。また、建材パネル10の枠部31の幅、即ち一方の左右枠材13の外側の側面から他方の左右枠材13の外側の側面までの間の長さL11は、軸組み21〜24の内周の幅L22と夫々ほぼ同じか僅かに短く形成されている。従って、建材パネル10の枠部31は、軸組み21〜24の内周に対して無駄な隙間なく嵌め合わされる。
建材パネル10は、軸組み21〜24に嵌合された状態で図6に示すように左右枠材13及び上下枠材11の内側の側面に記された釘位置マーク131の位置から軸組み21〜24へ釘30が打ち込まれて固定される。ここで釘30は、各枠材11,13の材質や幅等に応じて任意に選択できるが、本実施形態では、JIS A5508に規定されるCN
75が選択されている。
また、建材パネル10は、図7に示すように構造用面材15の背面158側の周縁に記された釘位置マーク131の位置から軸組み21〜24へ釘30が打ち込まれて固定される。ここで釘30は、JIS A5508に規定されるCN50が選択されている。
なお、多数の釘30が、所定のピッチで打設されているが、図6、図7では便宜上一部の釘30について符号を付し、この釘30と同じピッチで並設された釘の符号を省略して示した。
図8は、釘位置マーク131の説明図である。釘位置マーク131は、釘を打つ位置を示すことができれば、どのような形状であっても良い。例えば、図8(a)は丸型、図8(b)は×型、図8(c)は点状の釘位置マーク131を示している。
建材パネル10を軸組み21〜24に釘打ち固定して耐力壁を構成する場合、この釘位置マーク131のピッチP4は、例えば150mm以下、望ましくは100mm以下とされる。本実施形態では耐力壁を構成する場合のピッチP4が90mmとされている。なお、ピッチP4の下限は、特に限定されないが、例えば50mmとされても良い。
また、建材パネル10を軸組み21〜24に取り付けて壁を構成する際、全ての壁を耐力壁とするのではなく、耐力壁の偏りを考慮して、一部の壁を非耐力壁となるように構成しても良い。例えば、建物の重心と建物の剛心(水平耐力の中心)の差から偏心率(耐力壁のバランス)を求め、この偏心率が0.3以下、望ましくは0.15以下になるように耐力壁と非耐力壁を配置する。
このため、建材パネル10を軸組み21〜24に釘打ち固定して非耐力壁を構成する場合、この釘位置マーク131のピッチP4は、例えば170mm以上、望ましくは200mm以上とされる。本実施形態では非耐力壁を構成する場合のピッチP4が200mmとされている。なお、ピッチP4の上限は、特に限定されないが、例えば500mmとされても良い。また、非耐力壁を構成する場合、構造用面材15を軸組み21〜24に釘打ち固定し、各枠材11,13には釘30を打たない、即ち、上下枠材11及び左右枠材13には釘位置マーク131を記さないこととしても良い。
従って、面材15及び各枠材11,13に記す釘位置マーク131のピッチP4を150mm以下とすることで耐力壁を構成する建材パネル10とし、面材15及び各枠材11,13に記す釘位置マーク131のピッチP4を500mm以下とする、又は面材15にのみ釘位置マーク131を500mm以下のピッチP4で記すことで非耐力壁を構成する建材パネル10とする。即ち、釘位置マーク131の記載パターンを変え、釘30を打つ位置を変えることで、同じ建材パネル10を用いながら、三種類の強度の壁を作り分けることができる。なお、釘位置マーク131の記載パターンは、この三種類の強度のうち、何れかとなるように一つのパターンのみを記しても良いし、複数のパターンを記載しても良い。図8(d)は、耐力壁を構成するための釘位置マーク131AをピッチP41で記載したパターンと、非耐力壁を構成するための釘位置マーク131BをピッチP42で記載したパターンを有する例を示している。このように釘位置マーク131A,131Bを複数パターンで記載しておき、現場の作業者がこのパターンの何れかを選択して釘30を打つことで耐力壁とするか、非耐力壁とするかを変えても良い。即ち、耐力壁を構成する場合には、釘位置マーク131Aの位置に釘30を打ち、非耐力壁を構成する場合には、構造用面材15及び各枠材11,13の釘位置マーク131Bの位置、又は構造用面材15のみの釘位置マーク131Bの位置に釘30を打つことで強度を変えることができる。
また、釘位置マーク131は、この位置に打つ予定の釘30の頭よりも大きく記載するのが望ましい。図8(e)は、×型の釘位置マーク131を記し、釘30を打った状態を示す図である。釘位置マーク131を釘30の頭よりも大きく記載することで、矢印T1で示すように釘位置マーク131の上に釘30を打った状態でも釘30の周辺に釘位置マーク131の一部が見えるため、正しい位置に釘30を打ったことが視認できる。一方、釘位置マーク131の無い位置に釘30を打った場合、矢印T2に示すように釘30の周辺に釘位置マーク131が無いことで、間違った位置に打たれたことが確認できる。また、釘位置マーク131を必要な位置だけに記載しておくことで、矢印T3のように釘30の打たれていない釘位置マーク131があった場合に、釘30の打ち漏れであることを確認できる。
更に、釘位置マーク131は、この位置に釘30を打った場合に、他の要素と干渉しないように記している。例えば、左右枠材13から柱23又は間柱24へ打つ釘30と、構造用面材15背面から柱23又は間柱24へ打つ釘30とが互いに干渉しないように、左右枠材13及び構造用面材15に記す釘位置マーク131の位置を記しておく。また、釘位置マーク131は、設計段階で分かっている金物や配線等の要素を避けて記しておく。例えば、左右枠材13に配線用の穴132を設けた場合、隣接した柱23又は間柱24にも穴132と連通する配線用の貫通穴を設けて配線を通すことがあるため、この位置を避けて釘位置マーク131を記しておく。
このように設計段階で釘を打つ位置を定めておくことで、施工時に誤った位置に釘30を打ってしまうといった問題を防止できる。
なお、釘位置マーク131は、墨やインク、スタンプ、焼き印等を用いて手動で記載しても良いが、インクジェットプリンタによる印刷やレーザ加工機によるレーザ刻印によって自動的に記載することとしても良い。また、釘位置マーク131が記されたシールを釘を打つ位置に貼り付けることとしても良い。更に、釘位置マーク131が所定のピッチP4で印刷された粘着テープを枠材11,13や面材15の所定位置に貼り付ける構成であっても良い。
また、建材パネル10は、取り付ける位置を示すための番付が記載されていても良い。図9は、番付の説明図であり、図9(a)は建材パネル10を取り付ける建物の図面を模式的に示した図、図9(b)は番付の記載例を示した図である。
図9(a)の例では、”いろは・・・”と”一二三・・・”のような符号を縦横二方向に組み合わせた組合せ番付によって建物を構成する柱の位置を示している。
上述のように建材パネル10が耐力壁を構成するものか、非耐力壁を構成するものかによって、取り付ける位置が決められている場合には、図9(b)に示すように、構造用面材15の背面に取り付ける柱の番付61を記して取り付け位置を示す。
図9(b)の例では、建材パネル10の右側に”い二”、左側に”い三”と記載されており、”い二”の柱と”い三”の柱の間に取り付けられる建材パネル10であることが示される。即ち、当該建材パネル10は、図9(a)中、矢印62の位置に取り付けられる。
なお、番付の手法は、これに限らず、建材パネル10の取り付け位置が特定できる手法で記載されていれば良い。
上述のように本実施形態の建材パネル10を軸組み21〜24に釘打ち固定して構成した構造用耐力壁について、面内剪断試験を行ったところ、建築基準法施行令第46条第4項表1(ハ)項に係る軸組として、5.0の倍率を有する軸組と同等以上の耐力を有することが確認できた。
そして、本実施形態の建材パネル10は、枠部31の四隅、即ち左右枠材13の側面と上下枠材11の端部との間に所定の空隙部GAを設けているので、建材パネル10を取り付ける箇所の土台22上にアンカーボルト201が設けられていたとしても、図10に示すようにアンカーボルト201や当該アンカーボルト201に取り付けられた座金202及びナット203が左右枠材13の側面と上下枠材11の間の空隙部GAに収まり、枠部31を施工現場で追加加工することなく建材パネル10を軸組み21〜24の内周に嵌合させることができる。このため、本実施形態の建材パネル10を取り付けて構成した耐力壁は、追加加工によって強度が損なわれることがなく、設計どおりの強度を発揮できる、即ち上記試験で確認した耐力が確保される。
なお、建材パネル10を取り付ける位置、即ち建材パネル10が取り付けられる柱23や間柱24等の軸組み21〜24の位置は設計時に確定しているため、基礎20のコンクリートを打つ際、アンカーボルト201が建材パネル10の空隙部GAに収まる位置となるように埋設される。
例えば、アンカーボルト201は、このアンカーボルト201と縦軸組材(柱23又は間柱24)との間隔が所定の距離(本実施形態では40〜70mm)となるように設置されている。そして、この所定の距離を含むように、建材パネル10は、縦軸組材からの距離が30〜80mmの範囲を空隙部GAとした。このため、建材パネル10は、軸組み21〜24に取り付けられる際、縦軸組材から所定の距離にあるアンカーボルト201が空隙部GA内に収まるので、アンカーボルト201と干渉することがない。
上記では、アンカーボルト201の例を示したが、この他、引き寄せ金具等の要素が空隙部GAを通して設けられ、建材パネル10がこの引き寄せ金具等の要素と干渉せずに取り付けられる構成であっても良い。
次に建材パネル10を取り付けた壁の屋内側の納まりについて説明する。図11は、建材パネル10を取り付けた壁の屋内側を真壁仕様とした例を示す図であり、図11(a)は、真壁仕様とした壁の屋内側を示す正面図、図11(b)は、図11(a)のD−D線
における断面図、図11(c)は、図11(b)の柱23から間柱24までを示す拡大図である。なお、図11(b)は一方の柱23から他方の柱23までの構成を示すため、細かな要素については省略して記載している。
前述の図5,図6に示したように二本の柱23,23の間に間柱24を設けた軸組み21〜24の間柱24を挟む二箇所の矩形状内周に対して、それぞれ建材パネル10を取り付けた後、図11に示すように一方の柱23と隣接する左右枠材13から他方の柱23と隣接する左右枠材13にかけて面材(壁下地)17を取り付けて真壁を構成する。
ここで各枠材11,13,14の壁の厚み方向の長さ(以下単に厚みとも称す)は、柱23と比べて短く(薄く)なっており、この左右枠材13に室内側の面材17を取り付けることで、屋内側から柱23が見え、面材17が柱23表面よりも一段奥まった構成となる。ここで間柱24は、左右枠材13と同じ厚みとしており、室内側から見て面材17の裏に位置する。従って、室内側からは、1間(約1800mm)毎に柱23が見える真壁となる。なお、面材17の屋内側の面は、塗り壁やクロス貼りなど、任意の仕上げとすることができる。また、面材17は、例えば石膏ボードやパーティクルボード、プラスターボード、ラスボードである。面材17は、平板状の部材に限らず、木摺り下地や小舞下地のように複数の部材を組み合わせて面状の下地としたものでも良い。
このように本実施形態の建材パネル10を用いることにより、高い壁倍率の耐力壁としながら、容易に真壁仕様とすることができる。
特に、本実施形態の建材パネル10は、図11(c)に示すように、上下枠材11に配線用の貫通穴111を設けているので、各枠材11,13,14の屋内側に面材17を設けた場合にも面材17と断熱材16との間に配線を通すことができる。また、図11には省略したが、図4(b)に示すように左右枠材13にも配線用の貫通穴132を設けており、左右枠材13の配線用の穴132を介し、図11(c)と同様に面材17と断熱材16との間に配線を通すことができる。即ち、本実施形態の建材パネル10を用いて耐力壁を構成した場合、屋内側の壁面を真壁仕様としても壁内に配線を縦横に通すことができる。ここで、配線とは、例えば電気や電話、インターフォン、LAN(Local Area Network)等の電線や光ファイバであり、本実施形態では更にこれら電線や光ファイバを通すための配管も含む。なお、この配線は、配線用の穴111,132だけでなく、空隙部GAを通しても良い。また、配線用の穴111,132及び空隙部GAは、配線を通すことのほか、真壁仕様とした場合に、壁内の通気経路として用いても良い。
次に建材パネル10の製造方法について説明する。図12は建材パネル10の製造方法の説明図である。
先ず、図12(a)に示すように、建材パネル10を取り付ける軸組み21〜24の寸法に基づいて、型枠200を作成する。即ち、この型枠200の内法は、軸組み21〜24の内法L22,L23と同じである。
また、軸組み21〜24の内法L22,L23に基づき、左右枠材13の長さ及び上下枠材11の長さを決定すると共に、前述のように断熱材の厚みに基づいて各枠材11,13,14の厚みを決定する。この長さ及び厚みに基づいて各枠材11,13,14をカットし、上下枠材11及び左右枠材13に配線用の貫通穴111,132を設ける。そして中枠材14の両端部に上下枠材11を接合する。
次に図12(b)に示すように、上下枠材11と接合した中枠材14を型枠200内へ入れ、中枠材14を型枠200内において左右方向の中央に位置させ、上下枠材11を型
枠200の横方向の辺200aに沿わせた状態に付勢する。また、左右枠材13を型枠200内へ入れ、縦方向の辺200bに沿わせた状態に付勢する。
そして、図12(c)に示すように各枠材11,13,14の側面上に構造用面材15を配置し、左右枠材13と構造用面材15の縦方向の辺151との間隔が所定距離L1、上下枠材11と構造用面材15の横方向の辺152との間隔が所定距離L2となるように構造用面材15を位置決めし、釘30で構造用面材15と各枠材11,13,14とを固定する。また、各枠材11,13及び構造用面材15に釘位置マーク131及び番付61を記載する。
このように本実施形態では、型枠200を用いて建材パネル10を製造するので、寸法精度の高い建材パネル10を容易に製造できる。
また、本実施形態では、型枠200の内壁に上下枠材11及び左右枠材13を沿わせた状態で固定するので、例え上下枠材11及び左右枠材13に多少の反りや寸法のばらつきがあったとしても枠部31の外周の寸法精度は型枠200によって充分に確保される。例えば従来のように上下枠材と左右枠材を矩形状に接合する構成であると、上下枠材及び左右枠材の何れかの長さに誤差が生じた場合、正しく矩形状にならず、必要な精度を確保できなくなるが、本実施形態の建材パネル10は、上下枠材11と左右枠材13とを直接接合しないので、上下枠材11及び左右枠材13に例え寸法のばらつきや反り等の歪みがあっても枠部31の外周の寸法精度に影響を与えず許容される。このため本実施形態の建材パネル10では、上下枠材11及び左右枠材13として用いる木材の選択の幅を従来と比べて広くできる。
なお、本実施形態の建材パネル10は、枠部31の四隅に空隙部GAを設けたが、これに限らず、枠部31の四隅のうち一箇所以上に空隙部GAを設けた構成であっても良い。
また、本実施形態では、建材パネル10を軸組みに取り付けて壁を構成する例を示したが、壁に限らず、床や天井等、他の構造体を構成しても良い。
10 建材パネル
11 上下枠材
13 左右枠材
14 中枠材
15 構造用面材
16 断熱材
17 面材
20 基礎
21 桁
22 土台
23 柱
24 間柱
30 釘
31 枠部
61 番付
200 型枠
201 アンカーボルト
202 座金
203 ナット

Claims (10)

  1. 木造建物の軸組に取り付ける建材パネルにおいて、
    第一方向の二辺及び前記第一方向と直交する第二方向の二辺を有する構造用面材と、
    前記構造用面材の一方の面上であって、前記第一方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第一方向と平行に設けられた二本の第一枠材と、
    前記構造用面材の前記第一枠材が設けられた面上であって、前記第二方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第二方向と平行に設けられた二本の第二枠材と、
    前記構造用面材の前記第一枠材及び前記第二枠材が設けられた面上であって、前記二本の第二枠材の間に前記第一方向と平行に設けられ、端部が前記第二枠材と当接された第三枠材と、を備え、
    前記第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材が配置された建材パネル。
  2. 前記第一方向に貫通する配線用の穴が前記第二枠材に設けられた請求項1に記載の建材パネル。
  3. 前記第二方向に貫通する配線用の穴が前記第一枠材に設けられた請求項1又は2に記載の建材パネル。
  4. 前記構造用面材の前記第一枠材を設けた面と反対側の面であって前記辺縁の裏面にあたる部分、又は前記辺縁の裏面にあたる部分と前記第一枠材の側面に、前記建材パネルを前記軸組みに固定するための釘を打つ位置を示す釘位置マークが記された請求項1から3の何れか一項に記載の建材パネル。
  5. 前記釘位置マークが、耐力壁を構成するためのピッチと、非耐力壁を構成するためのピッチのうち、少なくとも一方のピッチに基づいて記された請求項4に記載の建材パネル。
  6. 前記構造用面材の前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠材が付設された面であって、前記第一枠材、前記第三枠材、及び前記二本の第二枠材で囲まれた範囲に断熱材が取り付けられ、
    前記断熱材の取り付け面と垂直な方向において、前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠材のうち少なくとも前記第一枠材の厚みが、前記断熱材の厚みに前記建材パネルを前記軸組みに固定する釘を打つために予め定めた厚みを加えた値とされた請求項1から5の何れか一項に記載の建材パネル。
  7. 前記構造用面材の前記第一枠材、第二枠材、及び第三枠材が付設された面であって、前記第一枠材、前記第三枠材、及び前記二本の第二枠材で囲まれた範囲に断熱材が取り付けられ、
    前記配線用の穴が、前記断熱材の取り付け面と垂直な方向において、前記断熱材よりも前記取り付け面から遠く離れた位置に設けられた請求項2又は3に記載の建材パネル。
  8. 木造建物の軸組に建材パネルを取り付けてなる構造体において、
    前記建材パネルが、
    第一方向の二辺及び前記第一方向と直交する第二方向の二辺を有する構造用面材と、
    前記構造用面材の一方の面上であって前記第一方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第一方向と平行に設けられた二本の第一枠材と、
    前記構造用面材の前記第一枠材が設けられた面上であって前記第二方向の二辺との間にそれぞれ所定の辺縁を空けて前記第二方向と平行に設けられた二本の第二枠材と、
    前記構造用面材の前記第一枠材及び前記第二枠材が設けられた面上であって前記二本の
    第二枠材の間に前記第一方向と平行に設けられ、端部が前記第二枠材と当接された第三枠材と、を備え、
    前記第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材が配置され、
    矩形状に組まれた前記軸組みの内周に前記建材パネルの第一枠材及び第二枠材が嵌合され、前記第一枠材、前記第二枠材及び前記構造用面材の周縁が前記軸組に対して釘で固定された構造体。
  9. 前記軸組みが、前記第一の方向と平行な二本の柱と、前記二本の柱の間に設けられた間柱と、前記第二の方向と平行に前記柱に渡された二本の横軸材とを有し、
    前記二本の横軸材、前記二本の柱及び前記間柱によって形成される二箇所の矩形状の内周にそれぞれ前記建材パネルが嵌合され、一方の前記柱と隣接する第一枠材から他方の前記柱と隣接する第一枠材にかけて面材が取り付けられて、真壁が構成される請求項8に記載の構造体。
  10. 第一方向と平行に対向する二面及び前記第一方向と直交する第二方向と平行に対向する二面からなる矩形状の開口部を有する型枠を用い、
    前記開口部における前記第一方向と平行な二面にそれぞれ第一枠材を沿わせ、
    前記開口部における前記第一方向を長手とする第三枠材の長手両端にそれぞれ当接した第二枠材を前記型枠の記第二方向と平行な二面にそれぞれ沿わせ、
    前記第一枠材の前記第三枠材側の側面と前記第二枠材の端部との間に前記第二方向の間隔を空けて前記第一枠材と前記第二枠材を配置し、
    前記型枠は、前記第一方向と前記第二方向の両方に垂直な平面を構成する端面を有し、前記第一枠材、第二枠材及び第三枠材の各側面を前記型枠の端面と面一とし、当該面一とした側面に構造用面材を配し、前記構造用面材の各辺と前記第一枠材及び前記第二枠材との間に所定の辺縁を空けた状態で前記構造用面材と前記第一枠材、第二枠材及び第三枠材を釘打ち固定する建材パネルの製造方法。
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