JP2015024870A - 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法 - Google Patents

繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015024870A
JP2015024870A JP2013153562A JP2013153562A JP2015024870A JP 2015024870 A JP2015024870 A JP 2015024870A JP 2013153562 A JP2013153562 A JP 2013153562A JP 2013153562 A JP2013153562 A JP 2013153562A JP 2015024870 A JP2015024870 A JP 2015024870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
processing
control
specific value
textile machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013153562A
Other languages
English (en)
Inventor
野間 英治
Eiji Noma
英治 野間
賢一 村山
Kenichi Murayama
賢一 村山
西山 能弘
Yoshihiro Nishiyama
能弘 西山
智幸 本多
Tomoyuki Honda
智幸 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2013153562A priority Critical patent/JP2015024870A/ja
Priority to CN201410270064.3A priority patent/CN104340755B/zh
Publication of JP2015024870A publication Critical patent/JP2015024870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

【課題】容易にユニット固有値を退避できるとともに、容易にユニット固有値を書き戻すことができる技術を提供する。
【解決手段】糸条Yを処理する複数の処理ユニット11・・・と、前記処理ユニット11・・・のユニット制御部11C・・・と通信可能である制御装置15と、を備える繊維機械(自動ワインダ100)であって、前記制御装置15は、前記処理ユニット11・・・を指定する退避対象指定部(アイコン51a・51b)と、指定された前記処理ユニット11・・・の前記ユニット制御部11C・・・からユニット固有値を受信する受信部(統括制御部15C)と、受信した前記ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶部(統括制御部15C)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法に関する。
従来より、糸条を処理する複数の処理ユニットで構成された繊維機械が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。このような繊維機械は、処理ユニットのユニット制御部と通信可能である制御装置を備えている。
ところで、処理ユニットのユニット制御部は、該処理ユニットが稼動することによって得られるデータ(以降「ユニット固有値」という)を記憶する。そのため、ユニット制御部を交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する際には、他の記憶媒体へユニット固有値を退避させ、ユニット制御部の交換後に書き戻す必要があった。
一方、処理ユニットの機能群がそれぞれ電子回路基板を備え、該電子回路基板を交換可能とした繊維機械が存在している(例えば特許文献3)。しかし、特許文献3においては、ユニット制御部の交換について一切記載されておらず、ユニット固有値の処理(他の記憶媒体への退避及びユニット制御部への書き戻し)に関して全く考慮されていない。このような背景から、容易にユニット固有値を退避できるとともに、容易にユニット固有値を書き戻すことができる技術が求められていた。
特開2012−218915号公報 特開2013−67484号公報 特表2008−540284号公報
本願の発明は、容易にユニット固有値を退避できるとともに、容易にユニット固有値を書き戻すことができる技術を提供するものである。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、
糸条を処理する複数の処理ユニットと、
前記処理ユニットのユニット制御部と通信可能である制御装置と、を備える繊維機械であって、
前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する退避対象指定部と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部からユニット固有値を受信する受信部と、受信した前記ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶部と、を備える、としたものである。
第2の発明は、第1の発明に係る繊維機械において、
前記制御装置は、複数の前記ユニット制御部を統括する上位制御装置である、としたものである。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る繊維機械において、
前記制御装置は、機台に属する全ての前記ユニット制御部に対して共通に設けられた機台制御装置である、としたものである。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する書き戻し対象指定部と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部へ前記ユニット固有値を送信する送信部と、を備える、としたものである。
第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記退避対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、退避対象となる前記処理ユニットを指定できる、としたものである。
第6の発明は、第4の発明に係る繊維機械において、
前記書き戻し対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、書き戻し対象となる前記処理ユニットを指定できる、としたものである。
第7の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記退避対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、退避対象となる前記処理ユニットのグループを指定できる、としたものである。
第8の発明は、第4の発明に係る繊維機械において、
前記書き戻し対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、書き戻し対象となる前記処理ユニットのグループを指定できる、としたものである。
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記ユニット固有値は、糸条の処理に伴って更新されるモニタ値を含む、としたものである。
第10の発明は、第9の発明に係る繊維機械において、
前記モニタ値は、糸条の巻取長を含む、としたものである。
第11の発明は、第1から第9のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記ユニット固有値は、可動部材の位置調整値を含む、としたものである。
第12の発明は、第9又は第10の発明に係る繊維機械において、
前記ユニット制御部は、前記ユニット固有値の送信中及び/又は前記ユニット固有値の受信中に前記モニタ値が変化しないように制御する、としたものである。
第13の発明は、第4から第12のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記記憶部は、処理条件の設定値を記憶し、
前記制御装置は、前記ユニット固有値とともに前記設定値を送信する、としたものである。
第14の発明は、第4から第13のいずれかの発明に係る繊維機械において、
前記記憶部は、制御プログラムを記憶し、
前記制御装置は、前記ユニット固有値とともに前記制御プログラムを送信する、としたものである。
第15の発明は、第14の発明に係る繊維機械において、
前記制御装置は、前記制御プログラムを最初に送信する、としたものである。
第16の発明は、第14又は第15の発明に係る繊維機械において、
情報を表示する表示部を具備し、
前記制御装置は、前記記憶部に前記制御プログラムが記憶されていない場合、前記表示部に前記制御プログラムの格納を求めるメッセージを表示させる、としたものである。
第17の発明は、
糸条を処理する複数の処理ユニットと、
前記処理ユニットのユニット制御部と通信可能である制御装置と、を備える繊維機械のユニット固有値処理方法であって、
前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する退避対象指定行程と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部からユニット固有値を受信する受信行程と、受信した前記ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶行程と、を実行する、としたものである。
第18の発明は、第17の発明に係る繊維機械のユニット固有値処理方法において、
前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する書き戻し対象指定行程と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部へ前記ユニット固有値を送信する送信行程と、を実行する、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、制御装置は、処理ユニットを指定する退避対象指定部と、指定された処理ユニットのユニット制御部からユニット固有値を受信する受信部と、受信したユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶部と、を備える。これにより、任意に指定された処理ユニットのユニット固有値をユニット制御部から記憶部へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニットとユニット固有値の関係が錯綜しない。
第2の発明によれば、制御装置は、複数のユニット制御部を統括する上位制御装置である。これにより、一個の制御装置で複数の処理ユニットに対応することができる。
第3の発明によれば、制御装置は、機台に属する全てのユニット制御部に対して共通に設けられた機台制御装置である。これにより、一個の制御装置で全ての処理ユニットに対応することができる。
第4の発明によれば、制御装置は、処理ユニットを指定する書き戻し対象指定部と、指定された処理ユニットのユニット制御部へユニット固有値を送信する送信部と、を備える。これにより、任意に指定された処理ユニットのユニット固有値を記憶部からユニット制御部へ書き戻しできる。
第5の発明によれば、退避対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、退避対象となる処理ユニットを指定できる。これにより、複数の処理ユニットのなかから、簡単にユニット固有値の退避対象となる処理ユニットを指定できる。
第6の発明によれば、書き戻し対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、書き戻し対象となる処理ユニットを指定できる。これにより、複数の処理ユニットのなかから、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となる処理ユニットを指定できる。
第7の発明によれば、退避対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、退避対象となる処理ユニットのグループを指定できる。これにより、複数の処理ユニットのなかから、簡単にユニット固有値の退避対象となるグループを指定できる。
第8の発明によれば、書き戻し対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、書き戻し対象となる処理ユニットのグループを指定できる。これにより、複数の処理ユニットのなかから、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となるグループを指定できる。
第9の発明によれば、ユニット固有値は、糸条の処理に伴って更新されるモニタ値を含む。これにより、モニタ値を退避させ、ユニット制御部の交換後に書き戻すことができる。
第10の発明によれば、モニタ値は、糸条の巻取長を含む。これにより、モニタ値として巻取長を退避させ、ユニット制御部の交換後に書き戻すことができる。
第11の発明によれば、ユニット固有値は、可動部材の位置調整値を含む。これにより、位置調整値を退避させ、ユニット制御部の交換後に書き戻すことができる。
第12の発明によれば、ユニット制御部は、ユニット固有値の送信中及び/又はユニット固有値の受信中にモニタ値が変化しないように制御する。これにより、正確なモニタ値の退避と書き戻しを実現できる。
第13の発明によれば、制御装置は、ユニット固有値とともに設定値を送信する。これにより、別途に設定値を送信する作業を必要としない。
第14の発明によれば、制御装置は、ユニット固有値とともに制御プログラムを送信する。これにより、別途に制御プログラムを送信する作業を必要としない。
第15の発明によれば、制御装置は、制御プログラムを最初に送信する。これにより、制御プログラムがインストールされていない状態で、ユニット固有値が送信されるのを防ぐことができる。
第16の発明によれば、制御装置は、記憶部に制御プログラムが記憶されていない場合、表示部に制御プログラムの格納を求めるメッセージを表示させる。これにより、ユニット制御部に制御プログラムを確実に送信することができる。
第17の発明によれば、制御装置は、処理ユニットを指定する退避対象指定行程と、指定された処理ユニットのユニット制御部からユニット固有値を受信する受信行程と、受信したユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶行程と、を実行できる。これにより、任意に指定された処理ユニットのユニット固有値をユニット制御部から記憶部へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニットとユニット固有値の関係が錯綜しない。
第18の発明によれば、制御装置は、処理ユニットを指定する書き戻し対象指定行程と、指定された処理ユニットのユニット制御部へユニット固有値を送信する送信行程と、を実行できる。これにより、任意に指定された処理ユニットのユニット固有値を記憶部からユニット制御部へ書き戻しできる。
自動ワインダ及び精紡機の全体構成を示す図。 自動ワインダの通信システムを示す図。 精紡機の通信システムを示す図。 他の実施形態に係る繊維機械の通信システムを示す図。 処理ユニットを指定する画面を示す図。 処理ユニットである糸継装置を指定する画面を示す図。 処理ユニットである玉揚装置を指定する画面を示す図。
まず、代表的な繊維機械の一例である自動ワインダ100について簡単に説明する。
図1Aは、自動ワインダ100の全体構成を示している。また、図2は、自動ワインダ100の通信システムを示している。
自動ワインダ100は、主に複数の処理ユニット11と、ボビン準備装置12と、玉揚装置13と、補機装置14と、統括制御装置15と、で構成されている。複数の処理ユニット11は、機台長手方向に並設されている。
処理ユニット11は、給糸ボビンB1から解舒された糸条Yに欠点部を発見した場合、当該欠点部を除去することによって糸品質を整える。そして、処理ユニット11は、巻取ボビンB2を回転させて糸条Yを巻き取り、該巻取ボビンB2上にパッケージPを作成する。このように、処理ユニット11は、糸条Yの糸品質を整えるとともに、該糸条Yを巻き取ってパッケージPを作成する巻取ユニットである。
処理ユニット11は、ユニット制御部11Cを備えている。ユニット制御部11Cは、処理ユニット11の動作を制御する。ユニット制御部11Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。具体的に説明すると、ユニット制御部11Cは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。ユニット制御部は、HDD(Hard Disk Drive)を備えていてもよい。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することで、制御プログラムの内容に従って処理ユニット11を稼動させる。RAMは、処理ユニット11が稼動することによって得られるデータ、即ちユニット固有値を記憶する。また、RAMは、後述する設定値を記憶する。なお、ユニット制御部11Cは、通信ポートを備え、統括制御装置15との間で電気信号の送受信が可能である。ユニット制御部11Cと統括制御装置15との間を含む、装置間の送受信は、有線通信方式及び/又は無線通信方式を用いることができる。
ボビン準備装置12は、精紡機から供給された給糸ボビンB1を吸入管で覆い、上方から空気を吸入することによって糸条Yの端部を捕捉する。そして、ボビン準備装置12は、給糸ボビンB1に吸入管を接続した状態で、下方から空気を吸入することによって糸条Yの端部を給糸ボビンB1の内側に垂らす。このように、ボビン準備装置12は、給糸ボビンB1に巻き付けられた糸条Yの端部を所定の位置に配置にすることで、処理ユニット11が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、ボビン準備装置12は、処理ユニット11の稼動に必要な処理装置といえる。従って、ボビン準備装置12も、自動ワインダ100を構成する「処理ユニット16」と定義できる。
処理ユニット16であるボビン準備装置12は、ユニット制御部12Cを備えている。ユニット制御部12Cは、ボビン準備装置12の動作を制御する。ユニット制御部12Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部12Cは、ユニット制御部11Cと同様の構成である。
玉揚装置13は、処理ユニット11の並設方向に走行可能である。玉揚装置13は、指示を受けた処理ユニット11まで走行し、満巻状態になったパッケージPを回収する。そして、玉揚装置13は、処理ユニット11に新たな巻取ボビンB2を装着する。このように、玉揚装置13は、満巻状態になったパッケージPを回収して新たな巻取ボビンB2を装着することで、処理ユニット11が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、玉揚装置13は、処理ユニット11の稼動に必要な処理装置といえる。従って、玉揚装置13も、自動ワインダ100を構成する「処理ユニット16」と定義できる。
処理ユニット16である玉揚装置13は、ユニット制御部13Cを備えている。ユニット制御部13Cは、玉揚装置13の動作を制御する。ユニット制御部13Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部13Cは、ユニット制御部11C及び12Cと同様の構成である。
補機装置14は、ブロア及び/又はコンベアを含む。補機装置14であるブロアは、ブロアボックス内に配置される。ブロアボックスは吸引ダクトに接続され、ブロアを吸引源として、各処理ユニット11で発生する繊維屑などを吸引して回収する。また、補機装置14であるコンベアは、給糸ボビンB1及び/又はパッケージPを搬送する。このように、補機装置14は、吸引流を発生させるとともに、給糸ボビンB1及び/又はパッケージPを搬送することで、処理ユニット11が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、補機装置14は、処理ユニット11の稼動に必要な処理装置といえる。従って、補機装置14も、自動ワインダ100を構成する「処理ユニット16」と定義できる。
処理ユニット16である補機装置14は、ユニット制御部14Cを備えている。ユニット制御部14Cは、補機装置14の動作を制御する。ユニット制御部14Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部14Cは、ユニット制御部11C、12C、及び13Cと同様の構成である。
統括制御装置15は、機台に属する全てのユニット制御部11C・・・に対して共通に設けられた機台制御装置である。これにより、一個の制御装置で複数の処理ユニット11・・・に対応できる。また、統括制御装置15は、機台制御装置の更に上位の制御装置として、複数の機台を統括するものであっても良い。統括制御装置15は、処理ユニット11及び処理ユニット16のユニット制御部11C・12C・13C・14Cから電気信号を受信して運転状態を把握する情報収集機能を有する。また、統括制御装置15は、処理ユニット11及び処理ユニット16のユニット制御部11C・12C・13C・14Cへ電気信号を送信して運転状態を指示する運転指示機能を有する。更に、統括制御装置15は、運転状態を指示する際に各種の設定値を送信する。設定値とは、パッケージPを作成するために必要とされる巻取速度などの数値である。このように、統括制御装置15は、処理ユニット11、ボビン準備装置12、玉揚装置13、及び補機装置14を適宜に制御することを可能とする。但し、統括制御装置15の制御対象は、処理ユニット11、ボビン準備装置12、玉揚装置13、及び補機装置14に限定するものではなく、自動ワインダ100に備えられた全ての機器に及ぶ。
統括制御装置15は、統括制御部15Cを備えている。統括制御部15Cは、統括制御装置15の動作を制御する。統括制御部15Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。統括制御部15Cは、ユニット制御部11C、12C、13C、及び14Cと同様の構成である。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することで、制御プログラムの内容に従って情報収集機能と運転指示機能を実現する。RAMは、処理ユニット11及び処理ユニット16のユニット制御部11C・12C・13C・14Cから送信されたデータを記憶する。例えば、ユニット制御部11C・12C・13C・14Cからユニット固有値が送信された場合、該ユニット固有値を記憶する。このように、統括制御部15Cは、送信されたユニット固有値を受信する受信部を備える。また、統括制御部15Cは、送信されたユニット固有値を記憶する記憶部(RAM)を備える。ユニット固有値は、HDDに記憶することもできる。記憶部は、ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する。本自動ワインダ100において、ユニット識別情報とは、あるユニット固有値が何れの処理ユニット11・16に対応するものであるかを特定できる情報をいう。更に、統括制御部15Cは、ユニット制御部11C・12C・13C・14Cに対してユニット固有値を送信する送信部を備える。
なお、統括制御装置15は、表示部15aと操作部15bを備えている。表示部15aには、各種の設定を行うための設定画面などが表示される。本自動ワインダ100において、表示部15aは、タッチパネルであるので、該表示部15aと操作部15bは一体である。但し、操作部15bは、キーボードなどであっても良い。
次に、代表的な繊維機械の他の例である精紡機200について簡単に説明する。
図1Bは、精紡機200の全体構成を示している。また、図3は、精紡機200の通信システムを示している。
精紡機200は、主に複数の処理ユニット21と、糸継装置22と、玉揚装置23と、補機装置24と、統括制御装置25と、で構成されている。複数の処理ユニット21は、機台長手方向に並設されている。
処理ユニット21は、供給されたスライバを牽伸するとともに、牽伸されたスライバを撚ることによって糸条Yを製造する。そして、処理ユニット21は、巻取ボビンB3を回転させて糸条Yを巻き取り、該巻取ボビンB3上にパッケージPを作成する。このように、処理ユニット21は、スライバから糸条Yを製造するとともに、該糸条Yを巻き取ってパッケージPを作成する紡績ユニットである。
処理ユニット21は、複数の処理ユニット21からなるグループG毎にユニット制御部21Cを備えている(本精紡機200では、八個の処理ユニット21に対して一個のユニット制御部21Cを備えている)。ユニット制御部21Cは、処理ユニット21の動作を制御する。ユニット制御部21Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。具体的に説明すると、ユニット制御部21Cは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することで、制御プログラムの内容に従って処理ユニット21を稼動させる。RAMは、処理ユニット21が稼動することによって得られるデータ、即ちユニット固有値を記憶する。また、RAMは、後述する設定値を記憶する。なお、ユニット制御部21Cは、通信ポートを備え、統括制御装置25と電気信号の送受信が可能である。ユニット制御部21Cと統括制御装置25との間を含む、装置間の送受信は、有線通信方式及び/又は無線通信方式を用いることができる。
糸継装置22は、処理ユニット21の並設方向に走行可能である。糸継装置22は、指示を受けた処理ユニット21まで走行し、分断している糸条Yの端部を捕捉する。そして、糸継装置22は、旋回空気流によって互いの糸条Yを絡ませて該糸条Yを継ぎ合わせる。このように、糸継装置22は、分断している糸条Yを継ぎ合わせて一本の糸条Yにすることで、処理ユニット21が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、糸継装置22は、処理ユニット21の稼動に必要な処理装置といえる。従って、糸継装置22は、精紡機200を構成する「処理ユニット26」と定義できる。
処理ユニット26である糸継装置22は、ユニット制御部22Cを備えている。ユニット制御部22Cは、糸継装置22の動作を制御する。ユニット制御部22Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部22Cは、ユニット制御部21Cと同様の構成である。
玉揚装置23は、処理ユニット21の並設方向に走行可能である。玉揚装置23は、指示を受けた処理ユニット21まで走行し、満巻状態になったパッケージPを回収する。そして、玉揚装置23は、処理ユニット21に新たな巻取ボビンB3を装着する。このように、玉揚装置23は、満巻状態になったパッケージPを回収して新たな巻取ボビンB3を装着することで、処理ユニット21が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、玉揚装置23は、処理ユニット21の稼動に必要な処理装置といえる。従って、玉揚装置23も、精紡機200を構成する「処理ユニット26」と定義できる。
処理ユニット26である玉揚装置23は、ユニット制御部23Cを備えている。ユニット制御部23Cは、玉揚装置23の動作を制御する。ユニット制御部23Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部23Cは、ユニット制御部21C及び22Cと同様の構成である。
補機装置24は、ブロアを含む。補機装置24であるブロアは、ブロアボックス内に配置される。ブロアボックスは吸引ダクトに接続され、ブロアを吸引源として、各処理ユニット11で発生する繊維屑などを吸引して回収する。このように、補機装置24は、吸引流を発生させることで、処理ユニット21が連続してパッケージPを作成することを可能とする。なお、補機装置24は、処理ユニット21の稼動に必要な処理装置といえる。従って、補機装置24も、精紡機200を構成する「処理ユニット26」と定義できる。
処理ユニット26である補機装置24は、ユニット制御部24Cを備えている。ユニット制御部24Cは、補機装置24の動作を制御する。ユニット制御部24Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部24Cは、ユニット制御部21C、22C、及び23Cと同様の構成である。
統括制御装置25は、機台に属する全てのユニット制御部21C・・・に対して共通に設けられた機台制御装置である。これにより、一個の制御装置で複数の処理ユニット21・・・に対応できる。また、統括制御装置25は、機台制御装置の更に上位の制御装置として、複数の機台を統括するものであっても良い。統括制御装置25は、処理ユニット21及び処理ユニット26のユニット制御部21C・22C・23C・24Cから電気信号を受信して運転状態を把握する情報収集機能を有する。また、統括制御装置25は、処理ユニット21及び処理ユニット26のユニット制御部21C・22C・23C・24Cへ電気信号を送信して運転状態を指示する運転指示機能を有する。更に、統括制御装置25は、運転状態を指示する際に各種の設定値を送信する。設定値とは、パッケージPを作成するために必要とされる巻取速度などの数値である。このように、統括制御装置25は、処理ユニット21、糸継装置22、玉揚装置23、及び補機装置24を適宜に制御することを可能とする。但し、統括制御装置25の制御対象は、処理ユニット21、糸継装置22、玉揚装置23、及び補機装置24に限定するものではなく、精紡機200に備えられた全ての機器に及ぶ。
統括制御装置25は、統括制御部25Cを備えている。統括制御部25Cは、統括制御装置25の動作を制御する。統括制御部25Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。統括制御部25Cは、ユニット制御部21C、22C、23C、及び24Cと同様の構成である。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することで、制御プログラムの内容に従って情報収集機能と運転指示機能を実現する。RAMは、処理ユニット21及び処理ユニット26のユニット制御部21C・22C・23C・24Cから送信されたデータを記憶する。例えば、ユニット制御部21C・22C・23C・24Cからユニット固有値が送信された場合、該ユニット固有値を記憶する。このように、統括制御部25Cは、送信されたユニット固有値を受信する受信部を備える。また、統括制御部25Cは、送信されたユニット固有値を記憶する記憶部(RAM)を備える。ユニット固有値は、HDDに記憶することもできる。記憶部は、ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する。本精紡機200において、ユニット識別情報とは、あるユニット固有値が何れのグループGに対応するものであるか、或いは何れの処理ユニット26に対応するものであるかを特定できる情報をいう。更に、統括制御部25Cは、ユニット制御部21C・22C・23C・24Cに対してユニット固有値を送信する送信部を備える。
なお、統括制御装置25は、表示部25aと操作部25bを備えている。表示部25aには、各種の設定を行うための設定画面などが表示される。本精紡機200において、表示部25aは、タッチパネルであるので、該表示部25aと操作部25bは一体である。但し、操作部25bは、キーボードなどであっても良い。
次に、他の実施形態に係る繊維機械について説明する。
図4は、他の実施形態に係る繊維機械の通信システムを示している。ここでは、自動ワインダ300として説明する。
自動ワインダ300は、主に複数の処理ユニット31と、グループ制御装置32と、ボビン準備装置33と、玉揚装置34と、補機装置35と、統括制御装置36と、で構成されている。ボビン準備装置33、玉揚装置34、及び補機装置35は、自動ワインダ300を構成する「処理ユニット37」と定義できる。自動ワインダ300は、グループ制御装置32を備える点で自動ワインダ100と異なる。従って、グループ制御装置32についてのみ説明する。
グループ制御装置32は、複数の処理ユニット31からなるグループG毎に配置されている(本自動ワインダ300では、八個の処理ユニット31に対して一個のグループ制御装置32が配置されている)。なお、複数のグループ制御装置32に対して1個の統括制御装置36が配置されている。
グループ制御装置32は、処理ユニット31のユニット制御部31Cから電気信号を受信して運転状態を把握する情報収集機能を有する。また、グループ制御装置32は、処理ユニット31のユニット制御部31Cへ電気信号を送信して運転状態を指示する運転指示機能を有する。更に、グループ制御装置32は、運転状態を指示する際に各種の設定値を送信する。設定値とは、パッケージPを作成するために必要とされる巻取速度などの数値である。グループ制御装置32は、統括制御装置36と電気信号の送受信を可能としており、該統括制御装置36から指示を受けて各処理ユニット31を制御する。なお、グループ制御装置32は、処理ユニット31の稼動に必要な処理装置といえる。従って、グループ制御装置32も、自動ワインダ300を構成する「処理ユニット37」と定義できる。
処理ユニット37であるグループ制御装置32は、ユニット制御部32Cを備えている。ユニット制御部32Cは、グループ制御装置32の動作を制御する。ユニット制御部32Cは、各種の電子部品が実装された電子回路基板である。ユニット制御部32Cは、ユニット制御部31Cなどと同様の構成である。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することで、制御プログラムの内容に従って情報収集機能と運転指示機能を実現する。RAMは、処理ユニット31のユニット制御部31Cから送信されたデータを記憶する。例えば、ユニット制御部31Cからユニット固有値が送信された場合、該ユニット固有値を記憶する。このように、ユニット制御部32Cは、送信されたユニット固有値を受信する受信部を備える。また、ユニット制御部32Cは、送信されたユニット固有値を記憶する記憶部(RAM)を備える。ユニット固有値は、HDDに記憶することもできる。記憶部は、ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する。本自動ワインダ300において、ユニット識別情報とは、あるユニット固有値が何れの処理ユニット31に対応するものであるかを特定できる情報をいう。更に、ユニット制御部32Cは、ユニット制御部31Cに対してユニット固有値を送信する送信部を備える。
なお、グループ制御装置32は、表示部32aと操作部32bを備えている。表示部32aには、各種の設定を行うための設定画面が表示される。本自動ワインダ300において、表示部32aは、タッチパネルであるので、該表示部32aと操作部32bは一体である。但し、操作部32bは、キーボードなどであっても良い。
また、上述したように、自動ワインダ300は、複数のグループ制御装置32に対して1個の統括制御装置36が配置されている。統括制御装置36は、グループ制御装置32と同様に情報収集機能と運転指示機能を有する。統括制御装置36の統括制御部36Cは、送信されたユニット固有値を受信する受信部と、送信されたユニット固有値を記憶する記憶部(RAM)を備える。更に、統括制御装置36の統括制御部36Cは、ユニット制御部32Cに対してユニット固有値を送信する送信部を備える。つまり、統括制御装置36は、グループ制御装置32と同様の機能を実現できる。
次に、これらの構成の繊維機械において、容易にユニット固有値を退避できるとともに、容易にユニット固有値を書き戻すことができる技術について説明する。
処理ユニット11・21・31のユニット制御部11C・21C・31Cを交換(詳細にはユニット制御部11C・21C・31Cを構成する電子回路基板を交換)する際には、対象となる処理ユニット11・21・31を指定する必要がある。
図5は、処理ユニット11・21・31を指定する画面5Aを示している。かかる画面5Aは、表示部15a・25a・32aに表示される。
[ユニット固有値の退避について]
画像5Aには、操作枠51が設けられている。操作枠51には、退避対象指定部としてアイコン51a・51bが表示される。更に、操作枠51には、実行指示部としてアイコン51oが表示される。
自動ワインダ100において、退避対象指定部であるアイコン51aは、複数の処理ユニット11のうち、ユニット固有値の退避対象となる始点ユニットを指定するものである。「始点ユニット」とは、N個の処理ユニット11に第一番目から第N番目まで番号を付した場合に、対象となる処理ユニット11のなかで最も小さい数字のものと定義できる。アイコン51aを押した場合、始点ユニットを入力するための画像が表示される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。なお、始点ユニットの指定が完了すると、アイコン51aには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第X番目の処理ユニット11として「X」が表示されている)。
また、アイコン51bは、複数の処理ユニット11のうち、ユニット固有値の退避対象となる終点ユニットを指定するものである。「終点ユニット」とは、N個の処理ユニット11に第一番目から第N番目まで番号を付した場合に、対象となる処理ユニット11のなかで最も大きい数字のものと定義できる。アイコン51bを押した場合、終点ユニットを入力するための画像が表示される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。なお、終点ユニットの指定が完了すると、アイコン51bには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第Y番目の処理ユニット11として「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の退避対象となる処理ユニット11を指定できる。指定された処理ユニット11は、作業者がアイコン51oを押すことによって確定される。このとき、統括制御部15Cは、ユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信する。ユニット制御部11Cは、その要求に応答してユニット固有値を送信する。その後、作業者は、ユニット制御部11Cを交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する作業を行える。なお、ユニット固有値の退避対象とならない他の処理ユニット11は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述した処理ユニット11を指定する操作においては、アイコン51oを押すことで、他の処理ユニット11を指定することが可能となる。つまり、アイコン51oを押して退避対象となる処理ユニット11を確定すれば、新たに退避対象となる始点ユニットと終点ユニットを指定できるのである。これは、操作枠51に複数のアイコン51a・51bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のユニット範囲を指定することができる。なお、「ユニット範囲」とは、連続する一群の処理ユニット11を意味する。
更に、上述した処理ユニット11を指定する操作においては、始点ユニットと終点ユニットを同じ番号とすることで、一つの処理ユニット11を指定することが可能である。つまり、始点ユニットとして第Z番目の処理ユニット11を指定するとともに、終点ユニットとして第Z番目の処理ユニット11を指定すれば、第Z番目の処理ユニット11のみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目の処理ユニット11のみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数の処理ユニット11を指定することもできる。
同様に、自動ワインダ300において、グループ制御装置32は、以下の操作を可能としている。即ち、退避対象指定部であるアイコン51aは、複数の処理ユニット31のうち、ユニット固有値の退避対象となる始点ユニットを指定できる。アイコン51aを押した場合、始点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、始点ユニットの指定が完了すると、アイコン51aには、かかる処理ユニット31の番号が表示される(図5では第X番目の処理ユニット11として「X」が表示されている)。
また、アイコン51bは、複数の処理ユニット31のうち、ユニット固有値の退避対象となる終点ユニットを指定できる。アイコン51bを押した場合、終点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、終点ユニットの指定が完了すると、アイコン51bには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第Y番目の処理ユニット11として「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の退避対象となる処理ユニット31を指定できる。指定された処理ユニット31は、作業者がアイコン51oを押すことによって確定される。このとき、ユニット制御部32Cは、ユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信する。ユニット制御部31Cは、その要求に応答してユニット固有値を送信する。その後、作業者は、ユニット制御部31Cを交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する作業を行える。なお、ユニット固有値の退避対象とならない他の処理ユニット31は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述した処理ユニット31を指定する操作においては、アイコン51oを押すことで、他の処理ユニット31を指定することが可能となる。つまり、アイコン51oを押して退避対象となる処理ユニット31を確定すれば、新たに退避対象となる始点ユニットと終点ユニットを指定できるのである。これは、操作枠51に複数のアイコン51a・51bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のユニット範囲を指定することができる。
更に、上述した処理ユニット31を指定する操作においては、始点ユニットと終点ユニットを同じ番号とすることで、一つの処理ユニット31を指定することが可能である。つまり、始点ユニットとして第Z番目の処理ユニット31を指定するとともに、終点ユニットとして第Z番目の処理ユニット31を指定すれば、第Z番目の処理ユニット31のみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目の処理ユニット31のみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数の処理ユニット31を指定することもできる。
このように、任意に指定された処理ユニット11・31のユニット固有値をユニット制御部11C・31Cから記憶部(統括制御部15C・ユニット制御部32C)へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニット11・31とユニット固有値の関係が錯綜しない。
更に、精紡機200及び自動ワインダ300において、統括制御装置25・36は、以下の操作を可能としている。即ち、退避対象指定部であるアイコン51aは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGのうち、ユニット固有値の退避対象となる始点グループを指定するものである。「始点グループ」とは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGに第一番目から第N番目まで番号を付した場合に、対象となるグループGのなかで最も小さい数字のものと定義できる。アイコン51aを押した場合、始点グループを入力するための画像が表示される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。なお、始点グループの指定が完了すると、アイコン51aには、かかるグループGの番号が表示される(図5では第X番目のグループGとして「X」が表示されている)。
また、アイコン51bは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGのうち、ユニット固有値の退避対象となる終点グループを指定するものである。「終点グループ」とは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGに第一番目から第N番目まで番号を付した場合に、対象となるグループGのなかで最も大きい数字のものと定義できる。アイコン51bを押した場合、終点グループを入力するための画像が表示される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。なお、終点グループの指定が完了すると、アイコン51bには、かかるグループGの番号が表示される(図5では第Y番目のグループGとして「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の退避対象となるグループGを指定できる。指定されたグループGは、作業者がアイコン51oを押すことによって確定される。このとき、統括制御部25C・36Cは、ユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信する。ユニット制御部21C・32Cは、その要求に応答してユニット固有値を送信する。その後、作業者は、ユニット制御部21C・32Cを交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する作業を行える。なお、ユニット固有値の退避対象とならない他のグループGにおいて、処理ユニット21・31は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述したグループGを指定する操作においては、アイコン51oを押すことで、他のグループGを指定することが可能となる。つまり、アイコン51oを押して退避対象となるグループGを確定すれば、新たに退避対象となる始点グループと終点グループを指定できるのである。これは、操作枠51に複数のアイコン51a・51bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のグループ範囲を指定することができる。なお、「グループ範囲」とは、連続する一群のグループGを意味する。
更に、上述したグループGを指定する操作においては、始点グループと終点グループを同じ番号とすることで、一つのグループGを指定することが可能である。つまり、始点グループとして第Z番目のグループGを指定するとともに、終点グループとして第Z番目のグループGを指定すれば、第Z番目のグループGのみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目のグループGのみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数のグループGを指定することもできる。
このように、任意に指定された処理ユニット21若しくはグループ制御装置32のユニット固有値をユニット制御部21C・32Cから記憶部(統括制御部25C・36C)へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニット21若しくはグループ制御装置32とユニット固有値の関係が錯綜しない。
[ユニット固有値の書き戻しについて]
画像5Aには、操作枠52が設けられている。操作枠52には、書き戻し対象指定部としてアイコン52a・52bが表示される。更に、操作枠52には、実行指示部としてアイコン52oが表示される。
自動ワインダ100において、書き戻し対象指定部であるアイコン52aは、複数の処理ユニット11のうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる始点ユニットを指定するものである。「始点ユニット」の定義は、上述した通りである。アイコン52aを押した場合、同じように始点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、アイコン52aには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第X番目の処理ユニット11として「X」が表示されている)。
また、アイコン52bは、複数の処理ユニット11のうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる終点ユニットを指定するものである。「終点ユニット」の定義は、上述した通りである。アイコン52bを押した場合、同じように終点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、アイコン52bには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第Y番目の処理ユニット11として「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の書き戻し指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となる処理ユニット11を指定できる。指定された処理ユニット11は、作業者がアイコン52oを押すことによって確定される。その後、統括制御部15Cは、ユニット固有値とともにユニット識別情報を送信する。各ユニット制御部11Cは、電子回路基板に実装されたロータリスイッチの設定を把握し、ユニット識別情報と照らし合わせることによって、自己のユニット固有値を認識する。但し、このような方法に限定するものではない。また、統括制御部15Cが送信した複数のユニット固有値の中から各ユニット制御部11Cが自己のユニット固有値を探し出すのではなく、各ユニット制御部11Cがユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信し、統括制御部15Cがこれに応じたユニット固有値を送信するとしても良い。なお、ユニット固有値の書き戻し対象とならない他の処理ユニット11は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述した処理ユニット11を指定する操作においては、アイコン52oを押すことで、他の処理ユニット11を指定することが可能となる。つまり、アイコン52oを押して書き戻し対象となる処理ユニット11を確定すれば、新たに書き戻し対象となる始点ユニットと終点ユニットを指定できるのである。これは、操作枠52に複数のアイコン52a・52bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のユニット範囲を指定することができる。なお、「ユニット範囲」とは、上述した通りである。
更に、上述した処理ユニット11を指定する操作においては、始点ユニットと終点ユニットを同じ番号とすることで、一つの処理ユニット11を指定することが可能である。つまり、始点ユニットとして第Z番目の処理ユニット11を指定するとともに、終点ユニットとして第Z番目の処理ユニット11を指定すれば、第Z番目の処理ユニット11のみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目の処理ユニット11のみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数の処理ユニット11を指定することもできる。
同様に、自動ワインダ300において、グループ制御装置32は、以下の操作を可能としている。即ち、書き戻し対象指定部であるアイコン52aは、複数の処理ユニット31のうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる始点ユニットを指定できる。アイコン52aを押した場合、始点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、始点ユニットの指定が完了すると、アイコン52aには、かかる処理ユニット31の番号が表示される(図5では第X番目の処理ユニット11として「X」が表示されている)。
また、アイコン52bは、複数の処理ユニット31のうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる終点ユニットを指定できる。アイコン52bを押した場合、終点ユニットを入力するための画像が表示される。そして、終点ユニットの指定が完了すると、アイコン52bには、かかる処理ユニット11の番号が表示される(図5では第Y番目の処理ユニット11として「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となる処理ユニット31を指定できる。指定された処理ユニット31は、作業者がアイコン52oを押すことによって確定される。これにより、ユニット制御部32Cは、ユニット固有値とともにユニット識別情報を送信する。ユニット識別情報は、電子回路基板に実装されたロータリスイッチを設定することで作成される。但し、このような方法に限定するものではない。また、処理ユニット31がユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信し、ユニット制御部32Cがこれに応じたユニット固有値を送信するとしても良い。なお、ユニット固有値の書き戻し対象とならない他の処理ユニット31は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述した処理ユニット31を指定する操作においては、アイコン52oを押すことで、他の処理ユニット31を指定することが可能となる。つまり、アイコン52oを押して書き戻し対象となる処理ユニット31を確定すれば、新たに書き戻し対象となる始点ユニットと終点ユニットを指定できるのである。これは、操作枠52に複数のアイコン52a・52bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のユニット範囲を指定することができる。
更に、上述した処理ユニット31を指定する操作においては、始点ユニットと終点ユニットを同じ番号とすることで、一つの処理ユニット31を指定することが可能である。つまり、始点ユニットとして第Z番目の処理ユニット31を指定するとともに、終点ユニットとして第Z番目の処理ユニット31を指定すれば、第Z番目の処理ユニット31のみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目の処理ユニット31のみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数の処理ユニット31を指定することもできる。
このように、任意に指定された処理ユニット11・31のユニット固有値を記憶部(統括制御部15C・ユニット制御部32C)からユニット制御部11C・31Cへ書き戻しできる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに送信することで、処理ユニット11・31とユニット固有値の関係が錯綜しない。
更に、精紡機200及び自動ワインダ300において、統括制御装置25・36は、以下の操作を可能としている。即ち、書き戻し対象指定部であるアイコン52aは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGのうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる始点グループを指定するものである。アイコン52aを押した場合、同じように始点グループを入力するための画像が表示される。そして、アイコン52aには、かかるグループGの番号が表示される(図5では第X番目のグループGとして「X」が表示されている)。
また、アイコン52bは、複数の処理ユニット21・31からなるグループGのうち、ユニット固有値の書き戻し対象となる終点グループを指定するものである。アイコン52bを押した場合、終点グループを入力するための画像が表示される。そして、アイコン52bには、かかるグループGの番号が表示される(図5では第Y番目のグループGとして「Y」が表示されている)。
このような構成とすることで、ユニット固有値の書き戻し指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となるグループGを指定できる。指定されたグループGは、作業者がアイコン52oを押すことによって確定される。その後、統括制御部25C・36Cは、ユニット固有値とともにユニット識別情報を送信する。各ユニット制御部21C・32Cは、電子回路基板に実装されたロータリスイッチの設定を把握し、ユニット識別情報と照らし合わせることによって、自己のユニット固有値を認識する。但し、このような方法に限定するものではない。また、統括制御部25C・36Cが送信した複数のユニット固有値の中から各ユニット制御部21C・32Cが自己のユニット固有値を探し出すのではなく、各ユニット制御部21C・32Cがユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信し、統括制御部25C・36Cがこれに応じたユニット固有値を送信するとしても良い。なお、ユニット固有値の書き戻し対象とならない他のグループGにおいて、処理ユニット21・31は、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
上述したグループGを指定する操作においては、アイコン52oを押すことで、他のグループGを指定することが可能となる。つまり、アイコン52oを押して書き戻し対象となるグループGを確定すれば、新たに書き戻し対象となる始点グループと終点グループを指定できるのである。これは、操作枠52に複数のアイコン52a・52bを表示するとしても実現できる。こうすることで、例えば第一番目から第三番目、第五番目から第八番目と複数のグループ範囲を指定することができる。なお、「グループ範囲」とは、上述した通りである。
更に、上述したグループGを指定する操作においては、始点グループと終点グループを同じ番号とすることで、一つのグループGを指定することが可能である。つまり、始点グループとして第Z番目のグループGを指定するとともに、終点グループとして第Z番目のグループGを指定すれば、第Z番目のグループGのみが指定できるのである。こうすることで、例えば第一番目のグループGのみを指定することができる。また、第一番目、第四番目、第七番目と複数のグループGを指定することもできる。
このように、任意に指定された処理ユニット21若しくはグループ制御装置32のユニット固有値を記憶部(統括制御部25C・36C)からユニット制御部21C・32Cへ書き戻しできる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに送信することで、処理ユニット21若しくはグループ制御装置32とユニット固有値の関係が錯綜しない。
処理ユニット16・26・37であるボビン準備装置12・・・などのユニット制御部12C・22C・・・を交換(詳細にはユニット制御部12C・22C・・・を構成する電子回路基板を交換)する際には、対象となる処理ユニット16・26・37を指定する必要がある。以下では、例として糸継装置22と玉揚装置23に着目して説明する。
図6は、処理ユニット26である糸継装置22を指定する画面5Bを示している。かかる画面5Bは、表示部25aに表示される。
[ユニット固有値の退避について]
画像5Bには、操作枠54が設けられている。操作枠54には、退避対象指定部として六つのチェックボックス54a・54b・・・が表示される(糸継装置22の台数と同じ数のチェックボックス54a・54b・・・が表示される)。更に、操作枠54には、実行指示部としてアイコン54oが表示される。
精紡機200において、退避対象指定部であるチェックボックス54a・54b・・・は、ユニット固有値の退避対象となる糸継装置22を指定するものである。例えば、チェックボックス54aとチェックボックス54bを押した場合、対応する糸継装置22を指定する旨が入力される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。このとき、チェックボックス54a・54bには、チェックマークが表示される。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の退避対象となる糸継装置22を指定できる。指定された糸継装置22は、作業者がアイコン54oを押すことによって確定される。このとき、統括制御部25Cは、ユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信する。ユニット制御部22Cは、その要求に応答してユニット固有値を送信する。その後、作業者は、ユニット制御部22Cを交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する作業を行える。なお、ユニット固有値の退避対象とならない処理ユニット21などは、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
このように、任意に指定された処理ユニット26である糸継装置22のユニット固有値をユニット制御部22Cから記憶部(統括制御部25C)へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニット26である糸継装置22とユニット固有値の関係が錯綜しない。
[ユニット固有値の書き戻しについて]
画像5Bには、操作枠55が設けられている。操作枠55には、書き戻し対象指定部として六つのチェックボックス55a・55b・・・が表示される(糸継装置22の台数と同じ数のチェックボックス55a・55b・・・が表示される)。更に、操作枠55には、実行指示部としてアイコン55oが表示される。
精紡機200において、書き戻し対象指定部であるチェックボックス55a・55b・・・は、ユニット固有値の書き戻し対象となる糸継装置22を指定するものである。例えば、チェックボックス55aとチェックボックス55bを押した場合、対応する糸継装置22を指定する旨が入力される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。このとき、チェックボックス55a・55bには、チェックマークが表示される。
このような構成とすることで、ユニット固有値の書き戻し指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となる糸継装置22を指定できる。指定された糸継装置22は、作業者がアイコン55oを押すことによって確定される。その後、統括制御部25Cは、ユニット固有値とともにユニット識別情報を送信する。各ユニット制御部22Cは、電子回路基板に実装されたロータリスイッチの設定を把握し、ユニット識別情報と照らし合わせることによって、自己のユニット固有値を認識する。但し、このような方法に限定するものではない。また、統括制御部25Cが送信した複数のユニット固有値の中から各ユニット制御部22Cが自己のユニット固有値を探し出すのではなく、各ユニット制御部22Cがユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信し、統括制御部25Cがこれに応じたユニット固有値を送信するとしても良い。なお、ユニット固有値の書き戻し対象とならない処理ユニット21などは、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
このように、任意に指定された処理ユニット26である糸継装置22のユニット固有値を記憶部(統括制御部25C)からユニット制御部22Cへ書き戻しできる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに送信することで、処理ユニット26である糸継装置22とユニット固有値の関係が錯綜しない。
図7は、処理ユニット26である玉揚装置23を指定する画面5Cを示している。かかる画面5Cは、表示部25aに表示される。
[ユニット固有値の退避について]
画像5Cには、操作枠57が設けられている。操作枠57には、退避対象指定部として一つのチェックボックス57aが表示される(玉揚装置23の台数と同じ数のチェックボックス57aが表示される)。更に、操作枠57には、実行指示部としてアイコン57oが表示される。
精紡機200において、退避対象指定部であるチェックボックス57aは、ユニット固有値の退避対象となる玉揚装置23を指定するものである。チェックボックス57aを押した場合、玉揚装置23を指定する旨が入力される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。このとき、チェックボックス57aには、チェックマークが表示される。
このような構成とすることで、ユニット固有値の退避指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の退避対象となる玉揚装置23を指定できる。指定された玉揚装置23は、作業者がアイコン57oを押すことによって確定される。これにより、統括制御部25Cは、ユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信する。ユニット制御部23Cは、その要求に応答してユニット固有値を送信する。その後、作業者は、ユニット制御部23Cを交換(詳細にはユニット制御部を構成する電子回路基板を交換)する作業を行える。なお、ユニット固有値の退避対象とならない処理ユニット21などは、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
このように、任意に指定された処理ユニット26である玉揚装置23のユニット固有値をユニット制御部23Cから記憶部(統括制御部25C)へ退避できる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに記憶することで、処理ユニット26である玉揚装置23とユニット固有値の関係が錯綜しない。
[ユニット固有値の書き戻しについて]
更に、画像5Cには、操作枠58が設けられている。操作枠58には、書き戻し対象指定部として一つのチェックボックス58aが表示される(玉揚装置23の台数と同じ数のチェックボックス58aが表示される)。更に、操作枠58には、実行指示部としてアイコン58oが表示される。
精紡機200において、書き戻し対象指定部であるチェックボックス58aは、ユニット固有値の書き戻し対象となる玉揚装置23を指定するものである。チェックボックス58aを押した場合、玉揚装置23を指定する旨が入力される。但し、キーボードなどを用いて入力できるとしても良い。このとき、チェックボックス58aには、チェックマークが表示される。
このような構成とすることで、ユニット固有値の書き戻し指示を行う作業者は、簡単にユニット固有値の書き戻し対象となる玉揚装置23を指定できる。指定された玉揚装置23は、作業者がアイコン58oを押すことによって確定される。その後、統括制御部25Cは、ユニット固有値とともにユニット識別情報を送信する。各ユニット制御部23Cは、電子回路基板に実装されたロータリスイッチの設定を把握し、ユニット識別情報と照らし合わせることによって、自己のユニット固有値を認識する。但し、このような方法に限定するものではない。また、統括制御部25Cが送信した複数のユニット固有値の中から各ユニット制御部23Cが自己のユニット固有値を探し出すのではなく、各ユニット制御部23Cがユニット識別情報を指定してユニット固有値送信要求を送信し、統括制御部25Cがこれに応じたユニット固有値を送信するとしても良い。なお、ユニット固有値の書き戻し対象とならない処理ユニット21などは、通常どおり稼動することができ、停止させる必要はない。
このように、任意に指定された処理ユニット26である玉揚装置23のユニット固有値を記憶部(統括制御部25C)からユニット制御部23Cへ書き戻しできる。また、ユニット固有値をユニット識別情報とともに送信することで、処理ユニット26である玉揚装置23とユニット固有値の関係が錯綜しない。
ここで、ユニット固有値について更に詳しく説明する。
本願においては、処理ユニット11・・・が稼動することによって得られるデータをユニット固有値と定義している。ユニット固有値は、糸条Yの処理に伴って更新される、いわゆるモニタ値を含んでいる。モニタ値とは、巻取長、ループカウンタデータ、その他の管理データなどである。ユニット固有値にモニタ値を含むとしたことにより、モニタ値を退避させ、ユニット制御部11C・・・の交換後に書き戻すことができる。
また、ユニット固有値は、可動部材の位置調整値を含んでいる。位置調整値とは、可動部材のキャリブレーションに用いた数値である。ユニット固有値に位置調整値を含むとしたことにより、位置調整値を退避させ、ユニット制御部11C・・・の交換後に書き戻すことができる。
なお、ユニット制御部11C・・・は、ユニット固有値の送信中及び/又はユニット固有値の受信中にモニタ値が変化しないように制御している。これにより、正確なモニタ値の退避と書き戻しを実現できる。また、ユニット制御部11C・・・は、ユニット固有値の送信又は受信に何らかのエラーが発生した場合、自動的にユニット固有値の通信を繰り返す。この場合、エラーが発生したユニット制御部11C・・・のみが自動的にユニット固有値の通信を繰り返す。
次に、本願に係る繊維機械(100・200・300)の他の特徴点を説明する。
本願に係る繊維機械(100・200・300)において、記憶部である統括制御部15C・25C・36C及びユニット制御部32Cは、処理条件の設定値を記憶できる。設定値とは、パッケージPを作成するために必要とされる巻取速度などの数値である。そして、統括制御装置15・25・36及びグループ制御装置32は、ユニット固有値とともに設定値を送信することができる。これにより、本願に係る繊維機械(100・200・300)は、別途に設定値を送信する作業を必要としない。
更に、記憶部である統括制御部15C・25C・36C及びユニット制御部32Cは、制御プログラムを記憶できる。かかる制御プログラムは、統括制御部15C・25C・36C及びユニット制御部32Cにインストールされたものでなく、他の処理ユニット11・・・にインストールするためのものである。そして、統括制御装置15・25・36及びグループ制御装置32は、ユニット固有値などとともに制御プログラムを送信することができる。これにより、本願に係る繊維機械(100・200・300)は、別途に制御プログラムを送信する作業を必要としない。
なお、統括制御装置15・25・36及びグループ制御装置32は、制御プログラム及びユニット固有値などを送信する場合、制御プログラムを最初に送信するとしている。これは、制御プログラムがインストールされていない状態で、ユニット固有値などが送信されるのを防ぐためである。また、統括制御装置15・25・36及びグループ制御装置32は、ユニット固有値を書き戻す場合において、記憶部である統括制御部15C・25C・36C及びユニット制御部32Cに制御プログラムが記憶されていないとき、表示部15a・25a・32a・36aにメッセージを表示させる。メッセージは、記憶部に送信用の制御プログラムの格納を求める内容である。例えば、作業者は、記憶部に送信用の制御プログラムを格納する場合、当該制御プログラムが格納された可搬型記憶媒体を利用することができる。また、他の機台から無線通信などによって制御プログラムを取り込み、格納するとしても良い。こうすることで、ユニット制御部11C・・・に制御プログラムを確実に送信することができる。
100 自動ワインダ(繊維機械)
11 処理ユニット
11C ユニット制御部
12 ボビン準備装置
12C ユニット制御部
13 玉揚装置
13C ユニット制御部
14 補機装置
14C ユニット制御部
15 統括制御装置(制御装置)
15C 統括制御部(受信部)(記憶部)(送信部)
16 処理ユニット
200 精紡機(繊維機械)
21 処理ユニット
21C ユニット制御部
22 糸継装置
22C ユニット制御部
23 玉揚装置
23C ユニット制御部
24 補機装置
24C ユニット制御部
25 統括制御装置(制御装置)
25C 統括制御部(受信部)(記憶部)(送信部)
26 処理ユニット
300 自動ワインダ(繊維機械)
31 処理ユニット
31C ユニット制御部
32 グループ制御装置(制御装置)
32C ユニット制御部(受信部)(記憶部)(送信部)
33 ボビン準備装置
33C ユニット制御部
34 玉揚装置
34C ユニット制御部
35 補機装置
35C ユニット制御部
36 統括制御装置(制御装置)
36C 統括制御部(受信部)(記憶部)(送信部)
37 処理ユニット

Claims (18)

  1. 糸条を処理する複数の処理ユニットと、
    前記処理ユニットのユニット制御部と通信可能である制御装置と、を備える繊維機械であって、
    前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する退避対象指定部と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部からユニット固有値を受信する受信部と、受信した前記ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶部と、を備える、ことを特徴とする繊維機械。
  2. 前記制御装置は、複数の前記ユニット制御部を統括する上位制御装置である、ことを特徴とする請求項1に記載の繊維機械。
  3. 前記制御装置は、機台に属する全ての前記ユニット制御部に対して共通に設けられた機台制御装置である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繊維機械。
  4. 前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する書き戻し対象指定部と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部へ前記ユニット固有値を送信する送信部と、を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の繊維機械。
  5. 前記退避対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、退避対象となる前記処理ユニットを指定できる、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の繊維機械。
  6. 前記書き戻し対象指定部は、始点ユニットと終点ユニットを決定することにより、書き戻し対象となる前記処理ユニットを指定できる、ことを特徴とする請求項4に記載の繊維機械。
  7. 前記退避対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、退避対象となる前記処理ユニットのグループを指定できる、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の繊維機械。
  8. 前記書き戻し対象指定部は、始点グループと終点グループを決定することにより、書き戻し対象となる前記処理ユニットのグループを指定できる、ことを特徴とする請求項4に記載の繊維機械。
  9. 前記ユニット固有値は、糸条の処理に伴って更新されるモニタ値を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の繊維機械。
  10. 前記モニタ値は、糸条の巻取長を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の繊維機械。
  11. 前記ユニット固有値は、可動部材の位置調整値を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の繊維機械。
  12. 前記ユニット制御部は、前記ユニット固有値の送信中及び/又は前記ユニット固有値の受信中に前記モニタ値が変化しないように制御する、ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の繊維機械。
  13. 前記記憶部は、処理条件の設定値を記憶し、
    前記制御装置は、前記ユニット固有値とともに前記設定値を送信する、ことを特徴とする請求項4から請求項12のいずれか一項に記載の繊維機械。
  14. 前記記憶部は、制御プログラムを記憶し、
    前記制御装置は、前記ユニット固有値とともに前記制御プログラムを送信する、ことを特徴とする請求項4から請求項13のいずれか一項に記載の繊維機械。
  15. 前記制御装置は、前記制御プログラムを最初に送信する、ことを特徴とする請求項14に記載の繊維機械。
  16. 情報を表示する表示部を具備し、
    前記制御装置は、前記記憶部に前記制御プログラムが記憶されていない場合、前記表示部に前記制御プログラムの格納を求めるメッセージを表示させる、ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の繊維機械。
  17. 糸条を処理する複数の処理ユニットと、
    前記処理ユニットのユニット制御部と通信可能である制御装置と、を備える繊維機械のユニット固有値処理方法であって、
    前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する退避対象指定行程と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部からユニット固有値を受信する受信行程と、受信した前記ユニット固有値とともにユニット識別情報を記憶する記憶行程と、を実行する、ことを特徴とする繊維機械のユニット固有値処理方法。
  18. 前記制御装置は、前記処理ユニットを指定する書き戻し対象指定行程と、指定された前記処理ユニットの前記ユニット制御部へ前記ユニット固有値とともに前記ユニット識別情報を送信する送信行程と、を実行する、ことを特徴とする請求項17に記載の繊維機械のユニット固有値処理方法。
JP2013153562A 2013-07-24 2013-07-24 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法 Pending JP2015024870A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153562A JP2015024870A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法
CN201410270064.3A CN104340755B (zh) 2013-07-24 2014-06-17 纤维机械以及纤维机械的单元特征值处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153562A JP2015024870A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015024870A true JP2015024870A (ja) 2015-02-05

Family

ID=52489858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013153562A Pending JP2015024870A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015024870A (ja)
CN (1) CN104340755B (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4309582A1 (de) * 1993-03-24 1994-09-29 Schlafhorst & Co W Automatische Spulmaschine, die mehrere, teilweise gemeinsame Transportwege aufweisende Transportschleifen für Textilspulen besitzt
JP3951941B2 (ja) * 2003-03-17 2007-08-01 村田機械株式会社 自動ワインダ
DE102006003892B4 (de) * 2006-01-27 2018-03-08 Saurer Germany Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Speichern von Betriebszustandsdaten eines elektromotorischen Antriebes einer eine Vielzahl von einzelmotorisch angetriebenen Arbeitsstellen umfassenden Textilmaschine sowie ein Antrieb zur Durchführung eines solchen Verfahrens
JP2013044066A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Murata Mach Ltd 繊維機械及び繊維機械の情報伝達システム
JP2013067884A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Murata Mach Ltd 繊維機械システム及び繊維機械

Also Published As

Publication number Publication date
CN104340755B (zh) 2018-04-27
CN104340755A (zh) 2015-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107531440B (zh) 操作纺织机的工作站的方法和操作设备
JP2013067884A (ja) 繊維機械システム及び繊維機械
WO2012124541A1 (ja) 制御装置、制御システム、ツール装置および収集指示プログラム
JP2017092707A (ja) 繊維機械管理システム、管理装置及び携帯端末
EP2996005A1 (en) Management apparatus, control apparatus, textile machine management system, and management method for textile machine
TWI735498B (zh) 用以偵測並遠距管理安裝於一或多個紡織機上之感測器及/或織物及/或金屬紗線饋送裝置的方法以及其系統
JP2018193198A (ja) 生産力表示制御装置及び方法並びに自動ワインダ
JP2017048046A (ja) 繊維機械管理システム
KR20020096863A (ko) 산업용기기
JP2000247543A (ja) 作業位置にプロセッサを備えた繊維機械
US20140344428A1 (en) System architecture support tool
JP2020020083A (ja) 繊維機械を稼働させる方法、および、繊維機械
CN202913132U (zh) 一种并纱机
JP2015024870A (ja) 繊維機械及び繊維機械のユニット固有値処理方法
JP2018065661A (ja) 繊維機械のメンテナンス順序調整システム
CN107059179B (zh) 用于编织机的组件的显示单元
JP2018111553A (ja) 糸情報取得装置、糸巻取機及び繊維機械システム
EP3290371A1 (en) Clearing-limit setting device and yarn winding machine
CN1621589A (zh) 纤维机械的设定显示装置
JP2006312802A (ja) 繊維機械の情報表示装置
JP4145258B2 (ja) 繊維機械の設定装置
CN209162304U (zh) 应用于赛络纺系统的引线装置及赛络纺系统
JP2016044365A (ja) 繊維機械及びデータの更新方法
JP2017052587A (ja) 設定装置
JP2014189405A (ja) 巻取部を備えた繊維機械及び表示制御装置