JP2015024861A - 中栓付き容器蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉蓋時に中栓を容器口部に嵌入し、容器内の圧力が上昇しても容器口部に嵌入された中栓の変形作用により、容器のシール性が低下しないようにした中栓付き容器蓋の提供。【解決手段】容器口部30に嵌入される中栓20と、容器口部に嵌入された中栓を覆うように容器口部の外面に装着される蓋本体10とからなり、中栓は、環状フランジ21と、環状フランジの内周縁から下方に延び容器口部の内周面に気密に密着する係合筒壁22と、係合筒壁の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部23と、湾曲部の上端に連結する頂壁24と、を有しており、湾曲部は容器口部の内部方向へ膨出して湾曲した形状を有しており、容器内の圧力が上昇した場合に、容器内の圧力によって中栓の湾曲部が容器口部の外部方向Pに押圧されるとともに、容器口部の内周面に密着している係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにした中栓付き容器蓋。【選択図】図1

Description

本発明は、中栓と蓋本体とからなる中栓付き容器蓋に関するものであり、より詳細には、容器口部に嵌入される中栓と、容器口部に嵌入された中栓を覆うように容器口部の外面に装着される蓋本体とからなる中栓付き容器蓋に関するものである。
上記のような中栓付き容器蓋は、例えば飲料用の容器のキャップとして広く使用されている。このような中栓付き容器蓋において、中栓は、容器口部をシールするものであり、天板と、天板の下面に形成されたインナーリングとから形成されており、このインナーリングが容器口部内に嵌入され、その外壁面が容器口部壁の内側面と密着し、さらに天板のインナーリングよりも外側の下面が容器口部の上端面に密着することにより、容器口部のシールが行われるものである。
このような従来の中栓付き容器蓋として、特許文献1には、容器口部56に嵌合固定された中栓51を覆うように容器口部56の外面に螺子締結される容器蓋本体50とからなり、中栓51は天板の外周縁から下方に延びているシール用インナーリング57とを有しており、容器蓋本体50を装着すると、中栓51の上面外周縁部52が容器蓋本体50の中栓押圧部53によって押圧付勢され、この押圧力によって、環状シールリング54の内側面に形成されているアウトサイドシール面55と容器口部56上端外側面との密着力を高める構造の複合容器蓋が提案されている(図5(a)参照)。
また、特許文献2には、容器口部66内に中栓部61が嵌入するようにした容器の栓において、中栓部61の底面部62を、容器内部方向に突出するように湾曲させた構造の容器の栓60が提案されている(図6参照)。
特許第4745648号公報 実開平2−19759号公報
しかしながら、上記特許文献1の容器蓋においては、容器内の圧力が上昇すると中栓51の上面58が盛り上がり変形し、容器口部56の内側に嵌入された中栓51の係合筒壁57は、容器口部56の内壁に密着していた状態から容器口部内側方向(矢印h)に変形し、容器口部とのシール力を低下するようになる(図5(b)参照)。
また、上記特許文献2の容器の栓においては、容器内の圧力が上昇しても容器口部内に嵌入された中栓部61の底面部62の湾曲形状により容器口部とのシール力は保たれるが、底面部62の上方向への変形を阻止する止めが設けられていないので、容器内の圧力がさらに上昇すると、中栓部61の底面部62が部分的に上方向に変形し、容器口部66の内周面に密着していた中栓部61の胴部67も密着状態から容器口部内側方向(h方向)に変形し、胴部67と容器口部66とのシール性が低下するようになる(図6参照)。
本発明の目的は、閉蓋時に中栓を容器口部に嵌入することにより、容器内の圧力が上昇しても容器口部に嵌入された中栓の変形作用により、容器のシール性を低下させない中栓付き容器蓋を提供することである。
(1)本発明の中栓付き容器蓋は、容器口部に嵌入される中栓と、容器口部に嵌入された中栓を覆うように容器口部の外面に装着される蓋本体とからなり、
前記中栓は、環状フランジと、該環状フランジの内周縁から下方に延び容器口部の内周面に気密に密着する係合筒壁と、該係合筒壁の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部と、該湾曲部の上端に連結する頂壁と、を有しており、
前記湾曲部は容器口部の内部方向へ膨出して湾曲した形状を有しており、
容器内の圧力が上昇した場合に、容器内の圧力によって前記中栓の湾曲部が容器口部の外部方向に押圧されるとともに、容器口部の内周面に密着している前記係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにしたことを特徴とする。
(2)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)において、前記中栓の頂壁の上面は、中栓を容器口部に嵌入していない状態では、前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、前記中栓を容器口部に嵌入すると、前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、前記蓋本体の内面に接触するようにしたことを特徴とする。
(3)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)又は(2)において、前記蓋本体の内面には、前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることを特徴とする。
(4)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記中栓の環状フランジの下面には、容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることを特徴とする。
(5)本発明の中栓付き容器蓋は、上記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記中栓の環状フランジの下面外周には、容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることを特徴とする。
本発明の中栓付き容器蓋においては、蓋本体を装着すると、中栓の上面外周部の環状フランジが蓋本体の頂板部の周縁によって押圧され、しかも、中栓の湾曲部が、内部方向へ膨出して湾曲した形状となっており、容器内の圧力が上昇した際に、容器内の圧力によって、湾曲部が外部方向へ反転しないため、シール性が解除されることなく、容器口部の外部方向に押圧されるとともに、容器口部の内周面に気密に密着している係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つことができる。
また、前記中栓の頂壁の上面は、中栓を容器口部に嵌入していない状態では、前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、前記中栓を容器口部に嵌入すると、前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、前記蓋本体の内面に接触するようにしたことにより、係合筒壁が容器口部に挿入されるキャッピングの過程で、中栓の頂壁が過剰に押されることがないため、係合筒壁の挿入抵抗が大きくなることに起因するキャッピング不良を回避するとともに、頂壁の上面が蓋本体の内面に常に接触しているため、容器内の圧力が急に上昇した場合でも、容器のシール性を保つことができる。
さらに、前記蓋本体の内面には、前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることにより、蓋本体で中栓の頂壁を上から押圧し、中栓をしっかりと容器口部内に嵌入させておくことができる。
さらに、前記中栓の環状フランジの下面には、容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることにより、トップシール面を介して容器口部との密着力を強固にすることができる。
さらに、前記中栓の環状フランジの下面外周には、容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることにより、容器口部との密着力が強まるという効果がある。
本発明の実施形態の中栓付き容器蓋を容器口部に装着する前の縦断面図である。 図1の中栓付き容器蓋を蓋本体(a)と中栓(b)とに分解した分解図である。 図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着され、中栓で容器口部をシールしている閉栓状態を示す縦断面図である。 図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着され、容器内の圧が上昇したときの、中栓、蓋本体の変形の様子を説明する縦断面図である。 (a)は特許文献1の容器蓋が容器口部に装着された閉栓状態を示す縦断面図であり、(b)は容器内の圧力上昇による容器蓋の変形状態を示す縦断面図である。 特許文献2の容器の栓が容器口部に装着された閉栓状態を示す縦断面図である。
本発明を、図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の中栓付き容器蓋を容器口部に装着する前の断面側面図であり、図2は、図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着されている閉栓状態を示す縦断面図である。
図3は、図1の中栓付き容器蓋が容器口部に装着され、中栓で容器口部をシールしている閉栓状態を示す縦断面図である。
図1、図2、図3に示すように、本発明の実施形態の中栓付き容器蓋は、蓋本体10と中栓20とからなり、中栓20は、蓋本体10内に保持されており、外面に螺条31を備えた容器口部30の内側に嵌入されている。
一方、蓋本体10は、容器口部30内に嵌入された中栓20を覆うようにして、容器口部30の外側に螺子装着されることにより容器口部30がシールされて、閉栓状態が形成されている。
即ち、中栓付き容器蓋は、蓋本体10の内方に下方から頂壁24を上にして中栓20を挿入していき、蓋本体10内に中栓20を装着する。
この状態で、中栓20は、蓋本体10の可動空間11b内で可動自在に遊嵌されるとともに、蓋本体10の内側の螺条12の上端面12aに当接されている状態で保持されている。
このため、中栓20は、蓋本体10から抜け落ちることなく蓋本体10内に保持されている。そして、蓋本体10を容器口部30に螺子装着する(図3参照)。
蓋本体10は、頂板部15と、頂板部15の外周縁端部から下方に延びているスカート状側壁17とから形成され、スカート状側壁17の内面には、容器口部30の外面に設けられている螺条31と螺子係合する螺条12が形成されており、更に、スカート状側壁17の外周面には、蓋本体10を手で旋回するときの滑り止め用のローレット13が設けられている。
中栓20は、図2(b)に示すように、リング状の環状フランジ21と、環状フランジ21の内周縁から下方に延び容器口部30の内周面に気密に密着する係合筒壁22と、係合筒壁22の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部23と、湾曲部23の上端に連結する頂壁24と、を有している。
また、湾曲部23は、容器口部30の内部方向へ膨出して湾曲した形状(富士山の裾野のような形状)を有しており、容器内の圧力が上昇した際に、容器内の圧力によって中栓20の湾曲部23が容器口部30の外部方向に押圧されるとともに、容器口部30の内周面に気密に密着している係合筒壁22が容器口部30の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにしている。
ここで湾曲部23は、容器の圧力が上昇した際に、外部方向へ反転してしまうと、係合筒壁22のシールが弱くなってしまうので、容器口部30の内部方向へ膨出して湾曲した形状が重要である。
環状フランジ21は、その下面が容器口部30の上端面と係合し、中栓20が蓋本体10の内部に装着された際には、環状フランジ21の外周縁21aが、蓋本体10の内周壁11aの可動空間11b内で可動自在に遊嵌されているとともに、蓋本体10の内側の螺条12の上端面に当接されている状態で保持されている。
このため、中栓20は、蓋本体10から抜け落ちることなく蓋本体10内に保持されるようになっている。
さらに、中栓20の頂壁24の上面は、図2(b)に示すように、中栓20を容器口部30に嵌入していない状態では、高さ方向で、環状フランジ21の上面と同じ位置であるか、環状フランジ21の上面よりも低い位置にあることが好ましい。
これによって、中栓20を容器口部30に嵌入すると、係合筒壁22が容器口部30の内周面に密着するとともに、中栓20の頂壁24の上面は、湾曲部23を介して容器口部30の外部方向(容器の内部とは反対方向P)へ上昇し、蓋本体10の頂壁24内面に接触するようになる。
中栓20の頂壁24の上面が、当初から、環状フランジ21の上面よりも高い位置にあると、係合筒壁22が容器口部30に挿入されるキャッピングの過程で、中栓20の頂壁24が過剰に押されることにより、係合筒壁22が径方向に広がり、係合筒壁22の挿入抵抗が大きくなることによるキャッピング不良が起こる可能性があるので、上記の位置関係にあることが望ましい。
また、頂壁24の上面が蓋本体10の内面に接触しているため、容器内の圧力が急に上昇した場合であっても、頂壁24の上昇を蓋本体10の内面がしっかりと抑えるので、容器のシール性を保つことができる。
そして、蓋本体10の内面には、中栓20の頂壁24の上面と密着する凸部18が設けられていることが好ましい。
これにより、蓋本体10で中栓20の頂壁24を上から押圧し、中栓20をしっかりと容器口部30内に嵌入させておくことができるという効果を奏する。
さらに、中栓20の環状フランジ21の下面には、容器口部30の上端面に密着するトップシール面26が周状に設けられていることが好ましい。
これにより、トップシール面26を介して容器口部30との密着力を強固にすることができるという効果を奏する。
さらに、中栓20の環状フランジ21の下面外周には、容器口部30の上端の外周に密着するアウトサイドシール面27が設けられていることが好ましい。
これにより、容器本体10の頂板部15によって中栓20の環状フランジ21を押さえ、
アウトサイドシール面27を介して容器口部30との密着力を強固にすることができるという効果を奏する。
実施形態の中栓付き容器蓋においては、蓋本体10を容器口部30に装着して、閉栓方向に旋回して閉じていくと、容器口部30の上端面が、蓋本体10の内側に保持された中栓20の環状フランジ21の内側に当接し、さらに蓋本体10の旋回を進めると、中栓20の係合筒壁22が容器口部30内に嵌入するとともに、中栓20の頂壁24が蓋本体10の頂板部15の下面に接触する(図3の状態)。
これにより、容器口部30は、容器蓋中栓20の係合筒壁22、トップシール面26及びアウトサイドシール面27によってシールが形成される。
そして、何らかの原因で容器内の圧力が高まると、中栓20が容器口部の外部方向(矢印P)に押圧付勢されるが、このとき、実施形態の中栓20では、容器口部30の内部方向へ膨出して湾曲した形状の湾曲部23は、湾曲部23を拡げる方向k1、k2に伝わるが、湾曲部23上方の頂壁24が蓋本体10の頂板部15によって上方移動が拘束されているので、係合筒壁22が容器口部30の内周面を押圧して、係合筒壁22と容器口部30とのシール性が保たれるようになる。
なお、係合筒壁22の下方に、外方に突出した係合部28を周設すると、係合筒壁22と容器口部30とのシール性をさらに向上させることができて好ましい。
特に、湾曲部23が係合筒壁22の下端から延出し、係合筒壁22の下端近傍の外周には係合部28を設けているので、容器内の圧力が若干上昇し、湾曲部23を外部方向へ拡げようとする力がわずかに働いた場合であっても、係合部28を拡げようとする力へと円滑に伝わるため、持続性の高いシール性を確保することが可能となる。
本発明においては、上記のように、中栓20の係合筒壁22が容器口部30の内周面を押圧して、容器口部30との密着力を高めることができるため、容器内容物の常温充填からホットパックまでの幅広い条件においても、高いシール性を確保することができる。
なお、中栓20の湾曲部23、頂壁24、環状フランジ21などの形状、肉厚や大きさ(直径)等は、容器口部30とのシールが有効に行われるように適宜設定される。
例えば、図示されているように、中栓の湾曲面23は、容器口部30の内部方向へ膨出した湾曲状としているが、湾曲の度合いは、容器口部の内径などに応じて決定される。
このような中栓付き容器蓋を構成する中栓20や蓋本体10は、それ自体公知の合成樹脂、例えば、ポリエチレン、アイソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或いはポリカーボネート等を材質として一体成形によって形成されるが、特に中栓20の材質は、中栓20と容器口部30とのシール性を確保するために、比較的軟質で可撓性の高い材料で形成されることが好ましいとされている。
しかし、本発明においては、中栓20の材質が、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)或いはポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等の比較的硬質で可撓性の低い材料で形成された場合であっても、前述した構成によって、環境温度の変化、容器内の圧力の変化に追従するような持続性の高いシール性を確保することが可能となる。
次に、本実施形態の中栓付き容器蓋の使用態様と作用効果について説明する。
まず、ポンチなどの治具を用いて、蓋本体10の内方に下方から頂壁24を上にして中栓20を挿入していき、蓋本体10内に中栓20を装着する。
その際、中栓20の環状フランジ21の外周縁21a付近が、蓋本体10の内周螺条12の下端部に当接するが、中栓20自体がある程度変形可能に成形されているので、環状フランジ21を変形させながら中栓20をさらに蓋本体10の可動空間内に押し込んでいく。
さらに、中栓20を蓋本体10の可動空間11b内に押し込んで、環状フランジ21の外周縁21aが蓋本体10の螺条12の最上端を乗り越えると、中栓20は蓋本体10の可動空間11b内に収納される。
蓋本体10内に中栓20を装着した後は、中栓20は、蓋本体10の可動空間11b内で可動自在であるとともに、環状フランジ21の外周縁21a付近が螺条12の上端面12aに当接した状態で保持されているので、中栓20が蓋本体10の内部から外れることはない。
そして、この中栓付き容器蓋を、螺着方向に回転させ、容器口部30に装着することによって、中栓付き容器蓋は容器口部のシールを完了させることができる。
すなわち、容器蓋を回転させていくと、中栓20の頂壁24上面が蓋本体10の頂板部15の下面に接触するとともに、中栓20は蓋本体に覆われた状態で係合筒壁22の底壁側から容器口部30内に嵌入されていく。
さらに、容器蓋を回転させ、容器口部30内に挿入していくと、中栓20の環状フランジ21の下面が容器口部30の上端面に当接し、中栓20のさらなる嵌入が阻止されるとともに、蓋本体10のトップシール面26に当接することにより、中栓20全体に対して容器蓋10全体で上方から押圧された状態になる。
中栓20自体がある程度変形可能に成形されているので、頂壁24が上方から押圧されると、下方への力が湾曲部23を介して外部方向k2への力となり、係合筒壁22を容器口部30の内周面へ密着させるようになる。
中栓付き容器蓋の容器口部30への螺着が終了した際には、中栓20の頂壁24と環状フランジ21の上面位置が同一となるとともに、環状フランジ21を蓋本体10の頂板部15の下面と容器口部30の上端面とで狭着して、中栓20を容器口部5の内周および上端面に装着し容器をシールすることができる。
中栓付き容器蓋を開蓋する際には、容器蓋を容器口部30に対して開蓋方向に回転させる。容器蓋を回転させ容器蓋が上昇し始めると、蓋本体10の頂板部15の下面と中栓20の環状フランジ21との狭着力が弱まっていく。
さらに、蓋本体10を上昇させていくと、蓋本体10の螺条12の上端面12aに中栓20の環状フランジ21の外周縁21aを当接させて、中栓20も蓋本体10とともに上昇するようになる。
中栓20は、係合筒壁21の外周が容器口部30の内周に嵌入されているだけなので、中栓20は蓋本体10とともに、容器口部30から外されていく。
蓋本体10を容器口部30に再び閉蓋する際には、蓋本体10を螺着方向に回転させることで、中栓20の係合筒壁22を容器口部30の内周に嵌入させ、係合筒壁22の係合部28の外周を容器口部30の内周に密着させるとともに、環状フランジ21を蓋本体10の頂板部15の下面と容器口部30の上端面とで狭着させ、蓋本体10で中栓20の頂壁24を上から押圧し、中栓20をしっかりと容器口部30内に嵌入させて容器を再シールすることができる。
本発明の容器蓋は、蓋本体を装着すると、中栓の上面外周部の環状フランジが蓋本体の頂板部の周縁によって押圧され、しかも、容器内の圧力が上昇した際に、容器内の圧力によって中栓の湾曲部が容器口部の外部方向に押圧されるとともに、容器口部の内周面に気密に密着している係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つことができ、飲料用の容器のキャップとして広く使用することができ産業上の利用可能性が高い。
10:蓋本体
11a:蓋本体の内周壁
11b:可動空間
12:螺条
12a:螺条の上端面
13:ローレット
15:頂板部
17:スカート状側壁
18:凸部
20:中栓
21:環状フランジ
21a:外周縁
22:係合筒壁
23:湾曲部
24:頂壁
26:トップシール面
27:アウトサイドシール面
28:係合部
30:容器口部
31:螺条
k1、k2:湾曲部を拡げる方向
P:容器口部の外部方向

Claims (5)

  1. 容器口部に嵌入される中栓と、
    容器口部に嵌入された中栓を覆うように容器口部の外面に装着される蓋本体とからなり、
    前記中栓は、
    環状フランジと、
    該環状フランジの内周縁から下方に延び容器口部の内周面に気密に密着する係合筒壁と、
    該係合筒壁の下端から内側上方に向かって湾曲して延びる湾曲部と、
    該湾曲部の上端に連結する頂壁と、を有しており、
    前記湾曲部は容器口部の内部方向へ膨出して湾曲した形状を有しており、
    容器内の圧力が上昇した場合に、
    容器内の圧力によって前記中栓の湾曲部が容器口部の外部方向に押圧されるとともに、
    容器口部の内周面に密着している前記係合筒壁が容器口部の内周面を押圧して、容器のシール性を保つようにしたことを特徴とする中栓付き容器蓋。
  2. 前記中栓の頂壁の上面は、
    中栓を容器口部に嵌入していない状態では、
    前記環状フランジの上面と同じ位置、または、前記環状フランジの上面よりも低い位置にあり、
    前記中栓を容器口部に嵌入すると、
    前記係合筒壁が容器口部の内周面によって押されることにより、
    前記湾曲部を介して容器口部の外部方向へ上昇し、
    前記蓋本体の内面に接触するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の中栓付き容器蓋。
  3. 前記蓋本体の内面には、
    前記中栓の頂壁の上面と密着する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中栓付き容器蓋。
  4. 前記中栓の環状フランジの下面には、
    容器口部の上端面に密着するトップシール面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中栓付き容器蓋。
  5. 前記中栓の環状フランジの下面外周には、
    容器口部の上端の外周に密着するアウトサイドシール面が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の中栓付き容器蓋。
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