JP2015024793A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EV走行モードの駆動時において燃費を向上できるハイブリッド車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両用駆動装置は、エンジンと、係合装置としてのクラッチ及びブレーキを備えた変速部と、差動部としての第二遊星歯車機構と、回転機(第一回転機及び第二回転機)と、を備え、係合装置の係合状態によって、エンジンを停止し第一回転機または第二回転機を駆動源とする複数のEV走行モードを実施可能である。ハイブリッド車両用駆動装置は、複数のEV走行モードにおける、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、回転機で発生する損失の合計に基づいて、係合装置の係合状態を制御する(ステップS02〜S10)。
【選択図】図7
【解決手段】ハイブリッド車両用駆動装置は、エンジンと、係合装置としてのクラッチ及びブレーキを備えた変速部と、差動部としての第二遊星歯車機構と、回転機(第一回転機及び第二回転機)と、を備え、係合装置の係合状態によって、エンジンを停止し第一回転機または第二回転機を駆動源とする複数のEV走行モードを実施可能である。ハイブリッド車両用駆動装置は、複数のEV走行モードにおける、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、回転機で発生する損失の合計に基づいて、係合装置の係合状態を制御する(ステップS02〜S10)。
【選択図】図7
Description
本発明は、ハイブリッド車両用駆動装置に関する。
上記の技術分野に関連する従来技術として、例えば特許文献1には、内燃機関と、内燃機関と出力軸と連結されている変速部と、変速部の出力軸と接続されているモータジェネレータとを備えるハイブリッド駆動装置が開示されている。この駆動装置において、変速部は、変速切替要素により係合及び開放が制御される複数の係合装置を有する。係合装置が係合されることにより、変速部が複数の変速比のいずれかを形成して、内燃機関と変速部の出力部との動力伝達が行われる。
従来の変速部を備えるハイブリッド車両用駆動装置において、内燃機関を停止し、モータジェネレータを動力源とする複数種類のEV走行モードが存在するが、現在の走行状態において損失の大きいEV走行モードを選択すると燃費が悪化してしまう虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、EV走行モードにおいて燃費を向上できるハイブリッド車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置は、機関と、係合装置を備えた変速部と、差動部と、回転機と、を備え、前記係合装置の係合状態によって、前記機関を停止し前記回転機を駆動源とする複数の電気走行モードを実施可能であるハイブリッド車両用駆動装置において、前記複数の電気走行モードにおける、前記変速部で発生する損失、前記差動部で発生する損失、及び、前記回転機で発生する損失の合計に基づいて、前記係合装置の係合状態を制御することを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置は、EVモードの駆動時において燃費を向上できるという効果を奏する。
以下に、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
まず図1,2を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1の構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置のスケルトン図であり、図2は、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置が適用される車両の入出力関係図である。
まず図1,2を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1の構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置のスケルトン図であり、図2は、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置が適用される車両の入出力関係図である。
本実施形態に係る車両100は、動力源としてエンジン1、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を有するハイブリッド車両である。車両100は、外部電源により充電可能なプラグインハイブリッド車両であってもよい。図1及び図2に示すように、車両100は、エンジン1、第一遊星歯車機構10、第二遊星歯車機構20、第一回転機MG1、第二回転機MG2、クラッチCL1、ブレーキBK1、HV_ECU50、MG_ECU60及びエンジン_ECU70を含んで構成されている。
また、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1、第一回転機MG1、第二回転機MG2、第一遊星歯車機構10、第二遊星歯車機構20、クラッチCL1及びブレーキBK1を含んで構成されている。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、更に、各ECU50,60,70等の制御装置を含んで構成されてもよい。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、FF(前置きエンジン前輪駆動)車両あるいはRR(後置きエンジン後輪駆動)車両等に適用可能である。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、例えば、軸方向が車幅方向となるように車両100に搭載される。
本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1では、第一遊星歯車機構10、クラッチCL1及びブレーキBK1を含んで変速部が構成されている。また、第二遊星歯車機構20を含んで差動部が構成されている。また、クラッチCL1及びブレーキBK1を含んで第一遊星歯車機構10を変速させる切替装置が構成されている。
機関であるエンジン1は、燃料の燃焼エネルギーを出力軸の回転運動に変換して出力する。エンジン1の出力軸は、入力軸2と接続されている。入力軸2は、動力伝達装置の入力軸である。動力伝達装置は、第一回転機MG1、第二回転機MG2、クラッチCL1、ブレーキBK1、差動装置30等を含んで構成されている。入力軸2は、エンジン1の出力軸と同軸上かつ出力軸の延長線上に配置されている。入力軸2は、第一遊星歯車機構10の第一キャリア14と接続されている。
本実施形態の第一遊星歯車機構10は、エンジン1と接続され、エンジン1の回転を伝達する動力伝達機構に対応している。ここでは、動力伝達機構の一例として差動機構である第一遊星歯車機構10が示されている。第一遊星歯車機構10は、第二遊星歯車機構20よりもエンジン1側に配置された入力側差動機構である。第一遊星歯車機構10は、エンジン1の回転を変速して出力可能である。第一遊星歯車機構10は、シングルピニオン式であり、第一サンギア11、第一ピニオンギア12、第一リングギア13及び第一キャリア14を有する。
第一リングギア13は、第一サンギア11と同軸上であってかつ第一サンギア11の径方向外側に配置されている。第一ピニオンギア12は、第一サンギア11と第一リングギア13との間に配置されており、第一サンギア11及び第一リングギア13とそれぞれ噛み合っている。第一ピニオンギア12は、第一キャリア14によって回転自在に支持されている。第一キャリア14は、入力軸2と連結されており、入力軸2と一体回転する。従って、第一ピニオンギア12は、入力軸2と共に入力軸2の中心軸線周りに回転(公転)可能であり、かつ第一キャリア14によって支持されて第一ピニオンギア12の中心軸線周りに回転(自転)可能である。
クラッチCL1は、第一サンギア11と第一キャリア14とを連結可能なクラッチ装置(係合装置)である。クラッチCL1は、例えば、摩擦係合式のクラッチ装置とすることができるが、これに限らず、噛合い式のクラッチ等の公知のクラッチ装置がクラッチCL1として用いられてもよい。クラッチCL1は、例えば、油圧によって制御されて係合あるいは開放する。完全係合状態のクラッチCL1は、第一サンギア11と第一キャリア14とを連結し、第一サンギア11と第一キャリア14とを一体回転させることができる。完全係合状態のクラッチCL1は、第一遊星歯車機構10の差動を規制する。一方、開放状態のクラッチCL1は、第一サンギア11と第一キャリア14とを切り離し、第一サンギア11と第一キャリア14との相対回転を許容する。つまり、開放状態のクラッチCL1は、第一遊星歯車機構10の差動を許容する。なお、クラッチCL1は、半係合状態(スリップ係合状態)に制御可能である。
ブレーキBK1は、第一サンギア11の回転を規制することができるブレーキ装置(係合装置)である。ブレーキBK1は、第一サンギア11に接続された係合要素と、車体側、例えば動力伝達装置のケースと接続された係合要素とを有する。ブレーキBK1は、クラッチCL1と同様の摩擦係合式のクラッチ装置とすることができるが、これに限らず、噛合い式のクラッチ等の公知のクラッチ装置がブレーキBK1として用いられてもよい。ブレーキBK1は、例えば、油圧によって制御されて係合あるいは開放する。完全係合状態のブレーキBK1は、第一サンギア11と車体側とを連結し、第一サンギア11の回転を規制することができる。一方、開放状態のブレーキBK1は、第一サンギア11と車体側とを切り離し、第一サンギア11の回転を許容する。なお、ブレーキBK1は、半係合状態(スリップ係合状態)に制御可能である。
本実施形態の第二遊星歯車機構20は、第一遊星歯車機構10と駆動輪32とを接続する差動機構に対応している。第二遊星歯車機構20は、第一遊星歯車機構10よりも駆動輪32側に配置された出力側差動機構である。第二遊星歯車機構20は、シングルピニオン式であり、第二サンギア21、第二ピニオンギア22、第二リングギア23及び第二キャリア24を有する。第二遊星歯車機構20は、第一遊星歯車機構10と同軸上に配置され、第一遊星歯車機構10を挟んでエンジン1と互いに対向している。
第二リングギア23は、第二サンギア21と同軸上であってかつ第二サンギア21の径方向外側に配置されている。第二ピニオンギア22は、第二サンギア21と第二リングギア23との間に配置されており、第二サンギア21及び第二リングギア23とそれぞれ噛み合っている。第二ピニオンギア22は、第二キャリア24によって回転自在に支持されている。第二キャリア24は、第一リングギア13と接続されており、第一リングギア13と一体回転する。第二ピニオンギア22は、第二キャリア24と共に入力軸2の中心軸線周りに回転(公転)可能であり、かつ第二キャリア24によって支持されて第二ピニオンギア22の中心軸線周りに回転(自転)可能である。第一リングギア13は、第一遊星歯車機構10の出力要素であり、エンジン1から第一遊星歯車機構10に入力された回転を第二キャリア24に出力することができる。
第二サンギア21には第一回転機MG1の回転軸33が接続されている。第一回転機MG1の回転軸33は、入力軸2と同軸上に配置されており、第二サンギア21と一体回転する。第二リングギア23には、カウンタドライブギア25が接続されている。カウンタドライブギア25は、第二リングギア23と一体回転する出力ギアである。第二リングギア23は、第一回転機MG1あるいは第一遊星歯車機構10から入力された回転を駆動輪32に出力することができる出力要素である。
カウンタドライブギア25は、カウンタドリブンギア26と噛み合っている。カウンタドリブンギア26は、カウンタシャフト27を介してドライブピニオンギア28と接続されている。カウンタドリブンギア26とドライブピニオンギア28とは一体回転する。また、カウンタドリブンギア26には、リダクションギア35が噛み合っている。リダクションギア35は、第二回転機MG2の回転軸34に接続されている。つまり、第二回転機MG2の回転は、リダクションギア35を介してカウンタドリブンギア26に伝達される。リダクションギア35は、カウンタドリブンギア26よりも小径であり、第二回転機MG2の回転を減速してカウンタドリブンギア26に伝達する。
ドライブピニオンギア28は、差動装置30のデフリングギア29と噛み合っている。差動装置30は、左右の駆動軸31を介して駆動輪32と接続されている。第二リングギア23は、カウンタドライブギア25、カウンタドリブンギア26、ドライブピニオンギア28、差動装置30及び駆動軸31を介して駆動輪32と接続されている。また、第二回転機MG2は、第二リングギア23と駆動輪32との動力伝達経路に対して接続されており、第二リングギア23及び駆動輪32に対してそれぞれ動力を伝達可能である。
第一回転機MG1及び第二回転機MG2は、それぞれモータ(電動機)としての機能と、発電機としての機能とを備えている。第一回転機MG1及び第二回転機MG2は、インバータを介してバッテリと接続されている。第一回転機MG1及び第二回転機MG2は、バッテリから供給される電力を機械的な動力に変換して出力することができると共に、入力される動力によって駆動されて機械的な動力を電力に変換することができる。回転機MG1,MG2によって発電された電力は、バッテリに蓄電可能である。第一回転機MG1及び第二回転機MG2としては、例えば、交流同期型のモータジェネレータを用いることができる。
本実施形態の車両100では、エンジン1と同軸上に、エンジン1から近い側から順に、ブレーキBK1、クラッチCL1、第一遊星歯車機構10、カウンタドライブギア25、第二遊星歯車機構20及び第一回転機MG1が配置されている。また、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、入力軸2と、第二回転機MG2の回転軸34とが異なる軸上に配置された複軸式とされている。
図2に示すように、車両100は、HV_ECU50、MG_ECU60及びエンジン_ECU70を有する。各ECU50,60,70は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。HV_ECU50は、車両100全体を統合制御する機能を有している。MG_ECU60及びエンジン_ECU70は、HV_ECU50と電気的に接続されている。
MG_ECU60は、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を制御することができる。MG_ECU60は、例えば、第一回転機MG1に対して供給する電流値を調節し、第一回転機MG1の出力トルクを制御すること、及び第二回転機MG2に対して供給する電流値を調節し、第二回転機MG2の出力トルクを制御することができる。
エンジン_ECU70は、エンジン1を制御することができる。エンジン_ECU70は、例えば、エンジン1の電子スロットル弁の開度を制御すること、点火信号を出力してエンジン1の点火制御を行うこと、エンジン1に対する燃料の噴射制御等を行うことができる。エンジン_ECU70は、電子スロットル弁の開度制御、噴射制御、点火制御等によりエンジン1の出力トルクを制御することができる。
HV_ECU50には、車速センサ、アクセル開度センサ、MG1回転数センサ、MG2回転数センサ、AT油温センサ、バッテリ(SOC)センサ、電池温度センサ等が接続されている。これらのセンサにより、HV_ECU50は、車速、アクセル開度、第一回転機MG1の回転数、第二回転機MG2の回転数、動力伝達装置へ供給するオイルの温度、バッテリ状態(SOC)、電池温度等を取得することができる。
HV_ECU50は、取得する情報に基づいて、車両100に対する要求駆動力や要求パワー、要求トルク等を算出することができる。HV_ECU50は、算出した要求値に基づいて、第一回転機MG1の出力トルク(以下、「MG1トルク」とも記載する。)、第二回転機MG2の出力トルク(以下、「MG2トルク」とも記載する。)及びエンジン1の出力トルク(以下、「エンジントルク」とも記載する。)を決定する。HV_ECU50は、MG1トルクの指令値及びMG2トルクの指令値をMG_ECU60に対して出力する。また、HV_ECU50は、エンジントルクの指令値をエンジン_ECU70に対して出力する。
HV_ECU50は、後述する走行モード等に基づいて、クラッチCL1及びブレーキBK1をそれぞれ制御する。HV_ECU50は、クラッチCL1に対する供給油圧の指令値(PbCL1)及びブレーキBK1に対する供給油圧の指令値(PbBK1)をそれぞれ出力する。図示しない油圧制御装置は、各指令値PbCL1,PbBK1に応じてクラッチCL1及びブレーキBK1に対する供給油圧を制御する。
次に図3〜13を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1の動作について説明する。まず、図3〜6を参照して、ハイブリッド車両用駆動装置1−1が実行可能な走行モードについて説明する。
図3は、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置の作動係合表を示す図である。車両100では、ハイブリッド(HV)走行あるいはEV走行を選択的に実行可能である。HV走行とは、エンジン1を動力源として車両100を走行させる走行モードである。HV走行では、エンジン1に加えて、更に第二回転機MG2を動力源としてもよい。
EV走行は、第一回転機MG1あるいは第二回転機MG2の少なくともいずれか一方を動力源として走行する走行モードである。EV走行では、エンジン1を停止して走行することが可能である。本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1は、EV走行モードとして、第二回転機MG2を単独の動力源として車両100を走行させる単独モータEVモード(単独駆動EVモード)と、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を動力源として車両100を走行させる両モータEVモード(両駆動EVモード)を有する。
図3の作動係合表において、クラッチCL1の欄及びブレーキBK1の欄の丸印は、係合を示し、空欄は開放を示す。また、三角印は、クラッチCL1あるいはブレーキBK1のいずれかを係合し、他方を開放することを示す。
単独モータEVモードは、例えば図3にモード1として示すように、クラッチCL1及びブレーキBK1を共に開放した状態(ニュートラル状態)で実行される。図4は、クラッチCL1及びブレーキBK1を両方開放した状態の単独モータEVモードに係る共線図である。図4の共線図において、符号S1,C1,R1は、それぞれ第一サンギア11、第一キャリア14、第一リングギア13を示し、符号S2,C2,R2は、それぞれ第二サンギア21、第二キャリア24、第二リングギア23を示す。なお、この後に挙げる他の共線図の配置も図4と同様である。図4に示すように、単独モータEVモードにおいて、クラッチCL1及びブレーキBK1が両方開放しているときは、第一回転機MG1は0回転数にフィードバック制御するか、MG1トルクを0としてもコギングトルクを利用して回転数を0に維持できる時はMG1トルクを加えない。また、第一回転機MG1のd軸ロックを使用してMG1回転数を0としてもよい。
変速部の第一リングギア13は第二キャリア24に連れ回り正回転するが、変速部がニュートラル状態なのでエンジン1は連れ回されず、0回転で停止状態となる。よって回生量を大きく取ることができる。
また、単独モータEVモードにおいて、図3にモード2として示すように、クラッチCL1あるいはブレーキBK1を係合状態としてもよい。図5は、クラッチCL1またはブレーキBK1を片方係合した状態の単独モータEVモードに係る共線図である。
両モータEVモードでは、HV_ECU50は、クラッチCL1及びブレーキBK1を係合させる。図6は、両モータEVモードに係る共線図である。図6に示すように、このモードでは、クラッチCL1及びブレーキBK1を係合させることによりエンジン回転数を0回転とする。
このように、本実施形態では、ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、クラッチCL1及びブレーキBK1を両方開放した状態の単独モータEVモード、クラッチCL1またはブレーキBK1を片方係合した状態の単独モータEVモード、両モータEVモードの4種類のEV走行モード(電気走行モード)を実施可能である。
HV走行では、変速部の第一遊星歯車機構10はロー/ハイの切り替えが可能である。図3に示すように、クラッチCL1が係合状態であり、ブレーキBK1が開放状態である場合、変速部をローギアにしていると表し、一方、クラッチCL1が開放状態であり、ブレーキBK1が係合状態である場合、変速部をハイギアにしていると表す。HV_ECU50は、高速ではハイを使用し、中低速ではローを使用する。よって、メカニカルポイントは2つとなり、高速側に増えるので高速燃費が向上する。変速部と差動部は直列に接続されており、変速部のロー/ハイ切り替え時には差動部も同時変速し、全体として電気的無段変速機として作動する。
後進時は、第一回転機MG1がジェネレータとして、第二回転機MG2がモータとして機能し、第二回転機MG2が逆回転して走行、バッテリが使える時は第二回転機MG2が単独で逆回転してモータ走行する。後進時はエンジン1からの直達トルクが第二回転機MG2の正転側に作用するので、ハイにしてこの影響を少なくしておくことが望ましい。また、第一キャリア14及び第二キャリア24を固定して第一回転機MG1と第二回転機MG2との両駆動とすることも可能である。
(EV走行モード選択)
次に、図7〜13を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1のEV走行モード選択処理について説明する。上述のように、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は4種類のEV走行モードを実施可能であるが、各EV走行モードを実施した場合における、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、第一回転機MG1及び第二回転機MG2(回転機)で発生する損失の合計に基づいて、係合装置の状態と回転機トルクの組み合わせを決定する。すなわち、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、各EV走行モードを実施した場合に発生しうる損失を考慮して、実施するEV走行モードを選択することができ、EV走行モードでの駆動時の効率向上、及び回生時の効率向上を図れるよう構成されている。
次に、図7〜13を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1のEV走行モード選択処理について説明する。上述のように、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は4種類のEV走行モードを実施可能であるが、各EV走行モードを実施した場合における、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、第一回転機MG1及び第二回転機MG2(回転機)で発生する損失の合計に基づいて、係合装置の状態と回転機トルクの組み合わせを決定する。すなわち、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、各EV走行モードを実施した場合に発生しうる損失を考慮して、実施するEV走行モードを選択することができ、EV走行モードでの駆動時の効率向上、及び回生時の効率向上を図れるよう構成されている。
図7は、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置のEV走行モード選択処理のフローチャートである。図7のフローチャートに沿って、EV走行モード選択処理を説明する。図7に示すEV走行モード選択処理は、HV_ECU50により実行される。
ステップS01では、車両100がEV走行中であるか否かが判断される。ステップS01の判定の結果、EV走行中である場合にはステップS02に移行し、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS02では、ハイブリッド車両用駆動装置1−1が実施可能である各EV走行モードの損失が算出される。例えば、図8〜12に示すマップを持っておき、これらのマップを用いて、各構成要素ごとの損失を算出し、各損失の合計値を算出する。本実施形態では、具体的には、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、回転機(第一回転機MG1及び第二回転機MG2)で発生する損失を算出する。
図8は、変速部のピニオン差回転数と、変速部損失との対応関係を示すマップである。図8の横軸は、変速部のピニオン差回転数(rpm)を表し、縦軸は、変速部損失(W)を表す。変速部損失とは、例えば変速部内の差動によって生じる損失(プラネタリ損)やクラッチCL1及びブレーキBK1の摩擦材の引き摺り損を含む。図8には、変速部のピニオン差回転数に対する変速部損失の推移が実線で示されている。また、図8には、低温時における変速部損失の推移が点線で示されている。
図9は、変速部の係合クラッチ数と、油圧発生に伴う損失との対応関係を示すマップである。図9の横軸は、係合クラッチ数を表す。係合クラッチ数は、クラッチCL1及びブレーキBK1が両方係合状態である場合には2であり、クラッチCL1またはブレーキBK1の一方が係合状態である場合には1であり、クラッチCL1及びブレーキBK1が両方開放状態である場合には0である。図9の縦軸は、油圧発生に伴う損失(W)を表す。油圧発生に伴う損失とは、例えば、係合装置に油圧供給するためのオイルポンプを回転させるために生じる損失や、油圧回路内での損失を含む。図9では、変速部の係合クラッチ数に対する、油圧発生に伴う損失が実線で示されている。
図10は、差動部のピニオン差回転数と、差動部損失との対応関係を示すマップである。図10の横軸は、差動部のピニオン差回転数(rpm)を表し、縦軸は、差動部損失(W)を表す。差動部損失とは、差動部内の差回転により発生する損失やギアの噛み合い損失を含む。図10では、差動部のピニオン差回転数に対する差動部損失の推移が実線で示されている。また、図10には、低温時における差動部損失の推移が点線で示されている。
図11は、MGトルクとMG損失との対応関係を示すマップである。図11の横軸は、MGトルクを表し、縦軸は、MG損失(W)を表す。図11では、MGトルクに対するMG損失の推移が実線で示されている。図12は、MG回転数とMG損失との対応関係を示すマップである。図12の横軸は、MG回転数を表し、縦軸は、MG損失(W)を表す。図12では、MG回転数に対するMG損失の推移が実線で示されている。MG損失とは、回転機でトルクを創出する際に発生する銅損や鉄損、電気―機械運動変換に伴う損失、電源装置から回転機までの電力変換に伴う損失を含む。なお、図11,12の「MG」とは、第一回転機MG1または第二回転機MG2を包含する表現である。
本ステップでは、現在の車両100の走行状態で、各EV走行モードを選択実施した場合の、変速部及び差動部のピニオン差回転数(rpm)、係合クラッチ数、MGトルク、MG回転数に基づき、図8〜12のマップを用いて、変速部損失(W)、油圧発生に伴う損失(W)、差動部損失(W)、MG損失(W)を算出し、これらの損失値を合計することで、各EV走行モードの損失を算出する。なお、図8〜12に示すマップや損失要素は一例であって、他の損失要素やマップを用いてもよい。ステップS02の処理が完了するとステップS03に移行する。
図7に戻り、ステップS03では、MG両駆動(または両回生)、すなわち両駆動EVモードが実施可能か否かが判断される。例えば、第一回転機MG1の温度が高温でMG1トルクを創出できない場合や、油温が高い場合は、両駆動が不可であると判断する。ステップS03の判定の結果、両駆動が可能である場合にはステップS04に移行し、そうでない場合にはステップS06へ移行する。
ステップS04では、MG両駆動が有利か否かが判断される。具体的には、ステップS02の算出結果に基づき、両駆動EVモードを選択した場合の方が他のEV走行モードよりも損失が小さい場合は、MG両駆動が有利であると判断する。また、ドライバからの要求駆動トルクが大きい場合は、両駆動(両回生)の損失が小さくても、後々のエンジン始動を考慮し、両駆動が不利であると判断してもよい。また、回生要求トルクが大きく、車速が低い場合に第二回転機MG2のみでは電池充電許容分まで充電ができない場合(MG2最大回生トルク)、両駆動が有利と判断して、第一回転機MG1で充電を多くしてもよい。また、車速が低いとき、すなわちMG2回転数が低いときに発生するので、低車速で回生トルクが要求されているときは両駆動と判定してもよい。ステップS04の判定の結果、MG両駆動が有利である場合にはステップS05に移行し、そうでない場合にはステップS06に移行する。
ステップS05では、MG両駆動(または両回生)、すなわち両駆動EVモードにしたいので、変速部がロックされる。すなわち、変速部の切替装置であるクラッチCL1及びブレーキBK1の両方に油圧を供給して、クラッチCL1及びブレーキBK1を両方共に係合する。この結果、EV走行モードとして両駆動EVモードが選択実施される。ステップS05の処理が完了するとステップS11に移行する。
ステップS06では、変速部をロー(Lo)ギアにする(クラッチCL1を係合する)のが、ハイギアやニュートラルにすることより有利であるか否かが判定される。また、ドライバからの要求駆動トルクが大きい場合は、損失が大きくても、後々のエンジン始動を考慮し、ニュートラルより有利であると判断してもよい。ステップS06の判定の結果、変速部をローギアにするのが有利である場合には、ステップS07に移行し、そうでない場合にはステップS08に移行する。
ステップS07では、変速部がローギアにされる。すなわち、クラッチCL1に油圧を供給してクラッチCL1を係合状態にするように制御する。この結果、EV走行モードとして、クラッチCL1を係合した状態の単独モータEVモードが選択実施される。ステップS07の処理が完了するとステップS11に移行する。
ステップS08では、変速部をハイ(Hi)ギアにする(ブレーキBK1を係合する)のが、ニュートラルにすることより有利であるか否かが判定される。また、ドライバからの要求駆動トルクが大きい場合は、損失が大きくても、後々のエンジン始動を考慮し、ニュートラルより有利であると判断してもよい。ステップS08の判定の結果、変速部をハイギアにするのが有利である場合には、ステップS09に移行し、そうでない場合にはステップS10に移行する。
ステップS09では、変速部がハイギアにされる。ブレーキBK1に油圧を供給してブレーキBK1を係合状態にするように変速部を制御する。この結果、EV走行モードとして、ブレーキBK1を係合した状態の単独モータEVモードが選択実施される。ステップS09の処理が完了するとステップS11に移行する。
ステップS10では、変速部をニュートラル状態にするのが損失等の要件で有利と判断されたので、変速部がニュートラルにされる。すなわち、クラッチCL1及びブレーキBK1を両方開放した状態となるように変速部を制御する。クラッチCL1に油圧を供給しないために、電動オイルポンプ(図示せず)はOFFもしくは、潤滑や冷却に必要な分を供給する程度で運転する。この結果、EV走行モードとして、クラッチCL1及びブレーキBK1を両方開放した状態の単独モータEVモードが選択実施される。ステップS10の処理が完了するとステップS11に移行する。
ステップS11では、ステップS05,S07,S09,S10のいずれかで選択されたEV走行モードの変速部の状態に応じて、MG1トルク及びMG2トルクが算出され、制御される。ステップS11の処理が完了すると本処理フローを終了する。
図13は、車速と要求トルクに対するEV走行モード選択手法の一例を示す図である。図13の横軸は車速を表し、縦軸は要求トルクを表す。縦軸の正方向は、駆動側の要求トルクを表し、負方向は回生側の要求トルクを表す。図13では、車速及び要求トルクという車両100の走行状態パラメータに基づき、HV走行領域とEV走行領域が区画されている。図13の例では、車両の現在の走行状態(車速、要求トルク)がEV走行領域にある場合に、基本的には上述したように図8〜12のマップを用いて各EV走行モードの損失を算出し、この算出した損失に基づいて選択するEV走行モードを決定する。但し、ドライバからの要求駆動トルクが大きい場合や、回生要求トルクが大きい場合、かつ、低速の場合には、損失に関わらず両駆動EVモード(クラッチCL1及びブレーキBK1の両方係合)を選択する。また、ドライバからの要求駆動トルクが大きい場合、かつ、中高速の場合には、損失に関わらず単独モータEVモード(クラッチCL1またはブレーキBK1の片側係合)を選択する。
次に、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置1−1の効果について説明する。本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、係合装置としてのクラッチCL1及びブレーキBK1を備えた変速部と、差動部としての第二遊星歯車機構20と、回転機(第一回転機MG1及び第二回転機MG2)と、を備え、係合装置の係合状態によって、エンジン1を停止し第一回転機MG1または第二回転機MG2を駆動源とする複数のEV走行モードを実施可能である。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、複数のEV走行モードにおける、変速部で発生する損失、差動部で発生する損失、及び、回転機で発生する損失の合計に基づいて、係合装置の係合状態を制御する。
この構成により、差動部で発生する損失や回転機で発生する損失だけでなく、変速部で発生する損失も考慮して、最も損失の少ないEV走行モードを選択して実施することができるので、EV走行モードでの駆動時の効率向上、回生時の効率向上を図ることができ、EV走行モードにおいて燃費を向上できる。
[第一変形例]
次に、図14,15を参照して、上記実施形態の第一変形例を説明する。上記実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、差動部としての第二遊星歯車機構20との間に、変速部としての第一遊星歯車機構10、クラッチCL1及びブレーキBK1を備える構成であったが、第一変形例は、エンジン1と差動部との間に、第一クラッチCL1、第二クラッチCL2、及びブレーキBK1を有する切替え部を備える。図14は、第一変形例における両モータEVモードに係る共線図であり、図15は、第一変形例における単独モータEVモードに係る共線図である。
次に、図14,15を参照して、上記実施形態の第一変形例を説明する。上記実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、差動部としての第二遊星歯車機構20との間に、変速部としての第一遊星歯車機構10、クラッチCL1及びブレーキBK1を備える構成であったが、第一変形例は、エンジン1と差動部との間に、第一クラッチCL1、第二クラッチCL2、及びブレーキBK1を有する切替え部を備える。図14は、第一変形例における両モータEVモードに係る共線図であり、図15は、第一変形例における単独モータEVモードに係る共線図である。
図14,15に示すように、第一変形例では、差動部としての第二遊星歯車機構20の第一回転要素が第一回転機MG1及びエンジン1に接続され、第二回転要素がカウンタドライブギア25(図では「out」と表示)に接続され、第三回転要素が第二回転機MG2と接続されている。第一クラッチCL1は、差動部の第一回転要素と第一回転機MG1との間の動力伝達を断接する。第二クラッチCL2は、差動部の第一回転要素とエンジン1との間の動力伝達を断接する。ブレーキBK1は、係合時に差動部の第一回転要素の回転を規制する。
第一変形例でも、上記実施形態と同様に、EV走行モードとして、第二回転機MG2を単独の動力源として車両100を走行させる単独モータEVモード(単独駆動EVモード)と、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を動力源として車両100を走行させる両モータEVモード(両駆動EVモード)を実施可能である。図14に示すように、両モータEVモードは、第一クラッチCL1を係合状態とし、ブレーキBK1及び第二クラッチCL2を開放状態として実行される。また、図15に示すように、単独モータEVモードは、ブレーキBK1を係合状態とし、第一クラッチCL1及び第二クラッチCL2を開放状態として実行される。
[第二変形例]
次に、図16,17を参照して、上記実施形態の第二変形例を説明する。第二変形例は、エンジン1と差動部との間にエンジン切り離し機構を備える。図16は、第二変形例における単独モータEVモードに係る共線図であり、図17は、第二変形例における両モータEVモードに係る共線図である。
次に、図16,17を参照して、上記実施形態の第二変形例を説明する。第二変形例は、エンジン1と差動部との間にエンジン切り離し機構を備える。図16は、第二変形例における単独モータEVモードに係る共線図であり、図17は、第二変形例における両モータEVモードに係る共線図である。
図16,17に示すように、第二変形例において、差動部としての第二遊星歯車機構20と、エンジン1、第一回転機MG1、第二回転機MG2、カウンタドライブギア25(図では「out」と表示)との接続関係は実施形態と同様である。エンジン1と差動部との間には、実施形態の変速部の代わりに、両者間の動力伝達を断接するクラッチCLが設けられ、このクラッチCLがエンジン切り離し機構として機能する。
第二変形例でも、上記実施形態と同様に、EV走行モードとして、単独モータEVモードと、両モータEVモードを実施可能である。図16に示すように、単独モータEVモードは、クラッチCLを開放状態として実行される。また、図17に示すように、両モータEVモードは、クラッチCLを係合状態として実行される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上記実施形態では、各EV走行モードの損失を算出して、この算出した損失に基づいて選択実施するEV走行モードを決定する構成を例示したが、走行している車速に応じてEV走行モードを選択する構成としてもよい。例えば、あらかじめ試験的に車速に応じた各EV走行モードの損失を比較しておき、車速に応じたモード選択マップを作成しておく手法でもよい。また、駆動時のパワー要求が大きくなりがちな高車速では、エンジン走行やHV走行に切り替えやすいEV走行モードを選択しておくことで、パワー要求に対する応答性を確保できるよう構成してもよい。
同様に、算出した損失の代わりに、要求される走行負荷に応じてEV走行モードを選択する構成としてもよい。例えば、あらかじめ試験的に走行負荷(回生負荷)に応じた各EV走行モードの損失を比較しておき、その負荷に応じたモード選択マップを作成しておく手法でもよい。また、駆動時・回生時のトルク要求が大きい場合は、複数の回転機で駆動するモードを選択できるようにしても良いし、車速が高く駆動時のトルク要求が大きい場合は、高負荷要求に対する応答性を確保するためにエンジン走行やHV走行に切り替えやすいEV走行モードを選択しておいても良い。
また、それぞれのEV走行モードの損失を比較する際はヒステリシスを設けてもよい。これにより、EV走行モードの選択がハンチングを抑制できる。
1−1 ハイブリッド車両用駆動装置
1 エンジン(機関)
10 第一遊星歯車機構(変速部)
20 第二遊星歯車機構(差動部)
CL1 クラッチ(変速部、係合装置)
BK1 ブレーキ(変速部、係合装置)
MG1 第一回転機(回転機)
MG2 第二回転機(回転機)
1 エンジン(機関)
10 第一遊星歯車機構(変速部)
20 第二遊星歯車機構(差動部)
CL1 クラッチ(変速部、係合装置)
BK1 ブレーキ(変速部、係合装置)
MG1 第一回転機(回転機)
MG2 第二回転機(回転機)
Claims (1)
- 機関と、係合装置を備えた変速部と、差動部と、回転機と、を備え、
前記係合装置の係合状態によって、前記機関を停止し前記回転機を駆動源とする複数の電気走行モードを実施可能であるハイブリッド車両用駆動装置において、
前記複数の電気走行モードにおける、前記変速部で発生する損失、前記差動部で発生する損失、及び、前記回転機で発生する損失の合計に基づいて、前記係合装置の係合状態を制御する
ことを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013156977A JP2015024793A (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | ハイブリッド車両用駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013156977A JP2015024793A (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | ハイブリッド車両用駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
2013
- 2013-07-29 JP JP2013156977A patent/JP2015024793A/ja not_active Withdrawn
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US10214093B2 (en) | 2015-02-18 | 2019-02-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hybrid vehicle operable in series mode and in series-parallel mode |
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