JP2015024258A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記異常制御手段は、時間を計時する計時手段を有しており、前記枠部材の開放を検出すると、当該検出から少なくとも所定の時間にわたって、前記枠部材の開放を報知する態様で前記異常報知手段を作動させる一方、前記貯留部の満杯を検出すると、前記貯留部の満杯が解除されるまで、前記貯留部の満杯を報知する態様で前記異常報知手段を作動させることを特徴とする。
さらに、上述したようなものにおいて、前記異常制御手段は、前記枠部材の閉鎖を検出すると、前記異常報知手段の作動態様を変更するように構成してもよい。そして、当該構成によれば、不正行為を行った者からしてみると、枠部材を閉鎖したことで異常報知手段による報知が終了したかのように見えることが期待できるため、不正行為を行った者に逃げられることなく不正行為を摘発できる可能性が向上し、ひいては防犯性の向上を図ることができる。
また、枠部材の開放と貯留部の満杯との両方を検出すると、枠部材の開放の検出を優先し、枠部材が開放していることを判別可能な態様で異常報知手段を作動させる。このように複数の異常を検出することができるとともに、異常に関して優先順位を設けており、犯罪性のより高い異常を優先して報知するようにしているため、より防犯性に富んだ遊技機とすることができるし、ホール店員等の周囲の者は、より早く対応しなければならない異常事態を確実に把握することができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図であり、図2は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。また、図3及び図4は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック構成図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域2a内へ遊技球を打ち込み、遊技領域2a内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス扉を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域2aとされている。
さらに、遊技盤2の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14、及びパチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のランプを有するランプ部材15が設けられている。
次に、本発明の要部となる異常報知機能について説明する。
メイン制御基板21は、メインCPU31、ROMやRAMからなるメイン記憶手段32、インターフェイス33、タイマ34等を備えており、メインCPU31において上述したような遊技に係る主たる制御や後述する異常報知制御を実行する。また、メインCPU31は、インターフェイス33を介してサブ統合基板23のサブCPU41と電気的に接続されており、遊技に係る主たる制御や異常報知制御に伴う各種指令をサブCPU41へ送信可能となっている。さらに、メインCPU31には、インターフェイス33を介して、前扉4の開閉状態を検出する開閉検出スイッチ35、貯留皿8が満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ36、パチンコ機1に振動が生じたことを検出する振動検出スイッチ37が接続されている。また、メイン記憶手段32には、遊技に係る主たる制御や異常報知制御を実行するための各種プログラムが記憶されているとともに、異常報知の優先順位(振動異常>開閉異常>満杯異常)が記憶されている。尚、メインCPU31とサブCPU41との間における通信は、メインCPU31からサブCPU41への信号の送信(指令)のみを許容する片方向通信とされており、サブCPU41からメインCPU31への信号の送信は不可能となっている。また、38は、チューリップ式電動役物17や大入賞装置18への遊技球の入賞を検出するための入賞検出スイッチである。
メインCPU31は、入賞検出スイッチ38により遊技球のチューリップ式電動役物17への入賞を検出すると所謂「大当たり抽選」を行うとともに、「大当たり抽選」の結果にもとづいて「大当たり状態」を生起させるといった上記遊技に係る主たる制御を実行する(S1)とともに、パチンコ機1に振動が生じているか否か(S2)、前扉4が開いているか否か(S3)、及び貯留皿8が満杯となっているか否か(S4)を監視し、S2〜S4において何か異常を検出すると当該異常を報知するといった異常報知制御を実行する。尚、メインCPU31では、S1〜S4に係る制御を極めて短い時間(たとえば10ms)で繰り返し実行しており、遊技に係る主たる制御と略同時並行的に、振動、前扉4、及び貯留皿8に対する異常報知制御を実行している。
上述したようなパチンコ機1によれば、前扉4が開放される異常事態を検出すると、スピーカ14及びランプ部材15を用いた異常報知動作を開始し、その後、たとえ前扉4が閉鎖されたとしても、前扉4が開放されてから所定の時間が経過するまでは、スピーカ14及びランプ部材15を用いた異常報知動作を継続する。したがって、ホール店員等の周囲の者にしてみると、従来と比べて異常が発生した事実を見落としにくく、異常が発生した事実をより確実に把握することができる。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、異常の種類やその検出に係る構成、及び異常の報知に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、異常の優先順位についても適宜変更可能であって、上記実施形態の順位に当然限定されないし、外部端末により優先順位を変更可能としたり、メイン制御装置20にディップスイッチ等からなる優先順位変更手段を設けることも可能である。
さらにまた、上記実施形態では、前扉4の開放を検出すると、その後の前扉4の開閉状態に拘わらず、前扉4の開放から30秒間にわたってスピーカ14及びランプ部材15を用いた異常報知動作を実行する構成としているが、当該構成に変えて、前扉4の開放を検出するとスピーカ14及びランプ部材15を用いた異常報知動作を開始し、当該異常報知動作を前扉4の閉鎖を検出してから所定時間(たとえば10秒間)が経過するまで維持するような構成としてもよい。この構成を採用しても、正常復帰してから所定時間は異常報知動作が継続されることになるため、従来よりも異常の発生の事実を見落としにくいといった同様の効果を奏することができる。また、当該構成において、上記実施形態同様に、前扉4の閉鎖をもってスピーカ14からの異常報知メッセージの報音を停止する等、前扉4の閉鎖の検出に伴い異常報知動作の作動態様を変更するような構成としてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施形態では、振動検出スイッチ37や満杯検出スイッチ36をメイン制御基板21に接続しているが、これらをサブ統合基板23に接続し、サブ統合基板23において上述したような監視制御を実行するように構成することも可能である。
加えて、上記実施形態では遊技機の一実施形態であるパチンコ機について説明しているが、本発明をパチンコ機以外の遊技機(たとえばスロットマシーン)に適用可能であることは言うまでもない。
Claims (2)
- 本体を支持する機枠と、前記機枠に対して開閉可能に取り付けられた枠部材とを備えているとともに、前記機枠の前面側に、遊技球を貯留可能な貯留部が設けられてなる遊技機であって、
前記枠部材の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
前記貯留部の満杯を検出する満杯検出手段と、
前記開閉検出手段及び前記満杯検出手段が接続され、前記枠部材の開閉状態及び前記貯留部が満杯となっているか否かを判断する異常制御手段と、
前記異常制御手段に接続され、前記異常制御手段による制御のもと作動し、異常を周囲に報知する異常報知手段とを備えており、
前記異常制御手段は、前記枠部材の開放と前記貯留部の満杯との何れか一方でも検出すると、前記枠部材の開放と前記貯留部の満杯との何れを検出したのか判別可能な態様で前記異常報知手段を作動させるとともに、
前記枠部材の開放と前記貯留部の満杯との両方を検出すると、前記枠部材の開放の検出を優先し、前記枠部材が開放していることを判別可能な態様で前記異常報知手段を作動させることを特徴とする遊技機。 - 前記異常制御手段は、時間を計時する計時手段を有しており、前記枠部材の開放を検出すると、当該検出から少なくとも所定の時間にわたって、前記枠部材の開放を報知する態様で前記異常報知手段を作動させる一方、
前記貯留部の満杯を検出すると、前記貯留部の満杯が解除されるまで、前記貯留部の満杯を報知する態様で前記異常報知手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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