JP2015023790A - 電線布設用グリッパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造的に簡単で、設置使用が容易であることにより、比較的狭小な空間内でも容易で且つ効率よく使用可能であり、軽くて、移動使用し易い構造を有する電線布設用グリッパ装置を提供する。【解決手段】電線を設定経路上に移送する布設力を与える装置であって、前記電線の前後進方向に運動可能なリンクを有する運動体と、前記リンクと連携して電線を把持するグリッパを有する把持手段とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、電線布設用グリッパ装置に関し、より詳しくは、船舶のケーブルトレーなどから電線を引き寄せて、設定経路に設置する電線布設用グリッパ装置に関する。
一般に、大単位労動集約的な船舶乾燥工程においては、多量の電線が布設される。このような電線布設作業は、作業人員も多数投入されるだけでなく、狭い作業空間と、高くて深い電路(Cable Tray)のため、作業条件が非常に劣悪であって、生産性が低下し、さらには、電線布設に際して、人力を多く要するので、作業者の筋骨格係疾患が急増している。
これを解決するため、各造船所では、電気ウインチ、フィーダーなどを改良、開発して、電線布設作業に活用してはいるが、電線布設作業の特性上、汎用性に劣れて活用度が低く、また、小型化・軽量化の必要性も出ている。
これに関連した技術が、下記の特許文献に開示されている。
しかし、下記の特許文献1では、牽引部を含む全長が長くなるので、狭い空間に設置し難い。
また、下記の特許文献2では、構造が複雑となっているので、信頼性と耐久性に劣る恐れが大きい。
更に、下記の特許文献3では、構成部品を分解して、トレーバーに一部品を固定した後、他の構成部品と再組立しなければならないため、電線布設装置の設置において、多い手間とコストがかかる。
大韓民国登録特許公報 第1205921号(公開日 : 2012. 6. 18.) 大韓民国登録実用新案公報 第0454764号(公開日 : 2011. 7. 25.) 大韓民国登録特許公報第0819781号(公開日 : 2007. 12. 12.)
本発明は、上記のような従来の問題点を改善するためになされたものであって、その目的は、構造的に簡単で、且つ設置使用が容易であり、比較的狭小な空間でも容易で且つ効率よく使用することができ、軽くて、移動使用しやすい構造を有する電線布設用グリッパ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、電線のガイド機能を行いながら、往復動に際して、自動で電線が進行するようにすることにある。
また、本発明の他の目的は、電線外径の製作誤差に関係なく把持力を向上して、正確で且つスムーズな移送を図ることにある。
前記目的を達成するために、本発明は、電線を設定経路上に移送するように布設力を与える装置であって、前記電線の前後進方向に運動可能なリンクを有する運動体と、前記リンクと連携して、電線を把持するグリッパを有する把持手段とを含むことを特徴とする。
前記運動体のリンクは、1方向運動時にのみ、電線と共に移動する。
本発明の他の実施例は、電線を布設する装置であって、ベースと、前記ベースに下台と上台をリンク構造で連結し、下台と上台上にタイミングベルトを有する把持手段と、前記把持手段の往復動を誘発するように結合されるアクチュエータとを含むことを特徴とする。
前記把持手段の下台の2つのタイミングベルトと、上台の1つのタイミングベルトとで、電線を点で接触する。
前記把持手段のタイミングベルトは、ワンウェイベアリングを介して、1方向回転を拘束するように設けられる。
前記把持段の上台は、下台上に係止棒とノブを介して、開放、閉鎖、絞り力の変動可能に連結される。
本発明の更に他の実施例は、一定の長さと幅を有する筐体と、前記筐体内に一側方向に往復動される作動シリンダと、前記シリンダの移動方向と反対方向に回転されるクランプが固定された把持手段とを含むことを特徴とする。
前記把持手段は、両側に一定の高さで固定される支持バーと、前記支持バーの間に一定の角度範囲内で回転する摩擦シューとを含む。
ここで、前記摩擦シューは、前記支持バーの上部に偏心して固定され、摩擦力によって電線が移動するように、楕円状に突出した摩擦面を含む。
また、本発明の他の実施例は、布設用電線の外周面を囲んで固定するように長さの一部が切開された固定リングと、前記固定リングに嵌入される少なくとも1以上のグリッパと、前記グリッパにロ−ル軸を通じて回転可能に固定され、前記電線の外周面と接触するローラと、前記グリッパに設けられ、前記ロ−ル軸を1方向にのみ回転させ、反対方向には回転できないように固定するワンウェイベアリングとを含むことを特徴とする。
更に、前記固定リングの切開した端部には、フッキング方式でロックと解除可能な結束具が設けられて、前記固定リングの半径を可変することができる。
前記グリッパは、H字状に形成され、前記ロ−ル軸とローラは、前記グリッパの当たり、2つずつ対称するように備えられる。
更に、本発明の他の実施例は、電線の外周面の下側を支持する運動体と、前記運動体の両端に回転可能にヒンジ結合され、前記電線を囲む形態で相互締結され、内周面の一部には、前記電線の移動方向に下向き傾斜した斜面がそれぞれ形成された第1及び第2のガイドリングと、前記斜面と対応する斜面を有し、それぞれ嵌組み付きして、楔状の組立構造を有する第1及び第2のグリッパカーと、前記運動体、及び第1、2のグリッパカーにそれぞれ設けられるワンウェイベアリングと、前記ワンウェイベアリングの長さの中間に軸固定され、前記電線の外周面と接触するローラとを含むことを特徴とする。
前記第1及び第2のガイドリングの相互対向する端部には、締結用ボルトと締結用ナットとが備えられて、相互に締め付けられる形態で結束される。
前記ワンウェイベアリングは、前記運動体、及び第1、2のグリッパカーの前後両端にそれぞれ、一対が1組をなして設けられる。
また、本発明の他の実施例は、電線の布設において用いるグリッパ装置であって、一定のストローク内で直線往復動するアクチュエータと、前記アクチュエータの先端の上面に設けられ、前記アクチュエータの運動方向によって、前記電線との噛合状態が変わることで、前記電線を前記ストローク分移動させる把持手段とを含むことを特徴とする。
前記アクチュエータは、筐体と、前記筐体の上面に長さ方向に突設したガイドレールと、前記ガイドレールに沿って摺動する作動プレートと、前記筐体の先端に固定され、一定のストロークをもって直線往復動する運動体と、前記運動体の運動力を前記作動プレートに伝達して、前記作動プレートが運動体のストローク範囲内で直線往復動するように案内する連結ブラケットとを含む。
前記把持手段は、作動プレートの先端の上面に固定したベースと、前記ベースの上面両側に突出し、上面は、弧状に凹入形成され、一側にはリングブラケットが形成された支持ブロックと、前記支持ブロックの弧状凹入部に突出したストッパと、前記支持ブロックの弧状凹入部に安着して回動可能に備えられる一対の回動リングを有する弧状のグリップリンクと、前記回動リングに形成され、前記ストッパが挿脱される長孔状のストッパ溝と、前記リングブラケット及び回動リングを貫通して、回転軸の役目をしながら、一端には、前記グリップリンクの一部が嵌入されるホルダを備えたリンク固定ピンとを含む。
以上のように本発明によると、電線布設作業において、小型・軽量化ができるので、狭小な空間への設置が容易であり、使用しやすく、構造が簡単であって、信頼性を高め、且つメインテナンスが容易であるという効果を有する。
また、電線の直径が変わる場合、簡単に一部の部品だけを入れ替えることができるので、活用幅を拡大することができる。
図1は、本発明による布設装置を示す構成図である。 図2は、図1における要部を示す模式図である。 図3は、本発明による電線布設用グリッパの設置状態を示す模式図である。 図4は、図3におけるグリッパを分解して示す斜視図である。 図5は、図3におけるグリッパの要部を分解して示す斜視図である。 図6は、図3におけるグリッパの作動状態を示す斜視図である。 図7は、図3におけるグリッパの作動状態を示す斜視図である。 図8は、図3におけるグリッパの作動状態を示す斜視図である。 図9は、図3におけるグリッパの作動状態を示す斜視図である。 図10は、本発明の他の例による電線布設用グリッパの斜視図である。 図11は、図10におけるグリッパのクランプが回転した状態を示す斜視図である。 図12は、図10におけるグリッパにより、電線が移動される状態を示す正面図である。 図13は、図10における作動シリンダが前進する状態を示す斜視図である。 図14は、図10における作動シリンダが後進する状態を示す斜視図である。 図15は、本発明の他の例による電線布設用グリッパの斜視図である。 図16は、図15におけるグリッパの設置状態を示す構成図である。 図17は、本発明の更に他の例による電線布設用グリッパの斜視図である。 図18は、図17の正面図である。 図19は、図17の平面図である。 図20は、図17によるグリッパの作動例を示す模式図である。 図21は、本発明の更に他の例による電線布設用グリッパの斜視図である。 図22は、本発明の更に他の例による電線布設用グリッパの斜視図である。 図23は、図21におけるグリッパ装置に対する要部構成を示す分解図である。 図24は、図21におけるグリッパ装置に対する作動状態を示す構成図である。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施例を詳しく説明する。
図1は、電線150を設定経路上に、布設力を与えて布設する装置について示している。図1のように、船舶の場合、電線150を支持するケーブルトレー100が、狭く、複雑で且つ高い位置で、水平、垂直、曲線状に配置される。本発明の電線布設装置160は、設置環境が劣悪な船舶及び海洋プラントのケーブルトレー100を対象としているが、これに限られるものではない。
本発明の電線布設装置160は、主要構成として、運動体210と、把持手段300と、駆動手段400とを含む。運動体210は、前記電線150の前後進方向に運動可能なリンク220を有する。前記運動体210のリンク220は、1方向運動時にのみ、電線150と共に移動する。前記運動体210とリンク220との連結のためのヒンジ軸223は、分割ピン、スナップリング、ねじ、キーの少なくとも1つを介在して、分離可能に設けられる。本発明による把持手段300は、前記リンク220と連携して、電線150を把持するグリッパ310を有する。本発明による駆動手段400は、前記リンク220とグリッパ310の運動を誘発して、電線150に布設力を与える。前記駆動手段400は、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電気アクチュエータの少なくとも1つを用い、電線布設のための駆動手段400の往復動を、設定周期で発生する制御手段500を備える。
図3は、電線150を布設する装置、特に、グリッパ方式の装置について示している。グリッパ方式の装置を用いると、船舶のケーブルトレーのような狭小空間の電路に、電線150を容易に布設する。電線150は、大径で且つ重い太線類を対象とするが、これに限られない。
本発明は、ベース211を備える。ベース211は、後述する把持手段300の下台321を支持すると共に、アクチュエータ450にボルトで固定される。ベース211は、ステンレス鋼板を切削加工した方が良いが、アルミニウム合金でダイキャストしたものでも構わない。
また、下台321と上台322上にタイミングベルト333を備える把持手段300が、前記ベース211に、下台321と上台322とをリンク構造で連結する。下台321と上台322は、電線150と接触して布設力を作用するものであって、複数の中台323を介して、バンド状のリンク構造で連結される。下台321はY字状の断面状で、ベース211に結合され、上台322は一字状の断面状で、ベース211の両側端に連結される。中台323は、一字状の断面、又は“┐”状の断面状で介在される。下台321と上台322は、電線150に対する摩擦力を高めるために、それぞれ、耐磨耗性樹脂で形成されたタイミングベルト333を備える。タイミングベルト333は、下台321と上台322に形成された支持軸325に設けられる。
また、アクチュエータ450は、前記把持手段300の往復動を誘発するために結合される。アクチュエータ450は、空圧シリンダ、油圧シリンダ、リニアモータなどを用いることができる。本発明の該当図面には、筐体452上に作動シリンダ455が搭載した状態を示している。
前記把持手段300における下台321の2つのタイミングベルト333と、上台322の1つのタイミングベルト333とにより、電線150を3点で接触する。下台321の両側の対称位置に、それぞれのタイミングベルト333を設置する2点支持は、電線150に対する把持力が十分ではない。それで、上台322によるタイミングベルト333を更に付加して、3点支持方式を取る。また、3点支持は、点接触を意味するものではなく、実際では、線接触が発生する。
前記把持手段300のタイミングベルト333は、ワンウェイベアリング335を介して、1方向回転を拘束するように設けられる。図5のように、支持軸325上にプーリ331が、ワンウェイベアリング335とスペーサ337を介して連結され、プーリ331上にタイミングベルト333の歯形が相互噛合するように結合される。これにより、タイミングベルト333の1方向回転が拘束されて布設力を伝達し、他方向回転が許容されて布設力を失う。
前記把持手段300の上台322は、下台321上に、係止棒326とノブ328を介して、開放、閉鎖、絞り力が変動可能に連結される。一側の上台322には溝を設け、他側の上台322には係止棒326を設けて、相互噛合するようにする。係止棒326の端部には、手で把持するノブ328を設け、係止棒326の下端には噛合を維持するバネ338を設ける。これにより、ノブ328を把持して、係止棒326を溝に入れ出しを行いながら、布設前後の開放と、布設時の閉鎖を行うことができる。
また、図示してはいないが、ノブ328を回転することによって係止棒326の長さが変動すると、電線150の太さに対応して、把持手段300の径を調節するか、絞り力を変わることができる。
前記把持手段300は、ベース211の回転軸215を介して、回転可能に結合される。把持手段300の下台321が、ベース211の回転軸215と回転可能に連結されると、電線150の布設方向に連動して、布設抵抗を低減することができる。
作動について説明すると、図6において、上台322を開放し、電線150を下台321に載せてから上台322を覆い、ノブ328を締めて閉鎖状態を維持する。図7において、作動シリンダ455を僅かに前進させると、ワンウェイベアリング335の回転が拘束されるので、タイミングベルト333による加圧力が増大する。図8において、電線150が把持手段300によってグリップされた状態で、作動シリンダ455が前進しながら布設力を作用して、電線150を引き寄せる。図9において、作動シリンダ455が後進しながら、ワンウェイベアリング335の回転が許容されるので、電線150に作用する力がわずかであって、現状態を維持する。
図3において、電線150の布設経路上に、複数のグリッパが設定間隔で設けられ、作動シリンダ455が前後進を繰り返す間、前進動作でのみ、電線150に布設力が作用して引き寄せる。複数のグリッパは、同期化するものであるが、空圧シリンダを採った空圧方式によると、空圧の物性上、厳しい同期化を要求しない。
本発明におけるグリッパは、構造が簡単で、且つスリップによる損失がほとんど生じなく、また、垂直のトレーに布設する作動も、スムーズに進まれる。
図10において、電線布設用グリッパは、一定の長さと幅を有する筐体212と、前記筐体212内に一側方向に往復動される作動シリンダ455と、前記作動シリンダ455の移動方向と反対方向に回転される摩擦シュー343が固定した把持手段300とを含む。
図10に示しているように、本発明の筐体212は、一定の長さと幅を有する長方形に形成され、筐体212の上面は、作動シリンダ455が設けられるように開放すると共に、一側面は、作動シリンダ455のピストンロッド456が突出するように開放されている。
図10乃至図12に示しているように、筐体212の両側面にはそれぞれ、一定の長さ分突出した突出部213が形成されている。このような突出部213は、ケーブルトレー(図示せず)に安定して載せられるように突設され、突出部213には、ケーブルトレー(図示せず)に形成されている孔(図示せず)に固定される固定具214が締め付けられている。
また、突出部213の上面には、それぞれ、支持ローラ217が回転可能に固定されている。このような支持ローラ217は、電線150を安定して支える。また、筐体212内には、空圧によって往復動されるピストンロッドを結合した作動シリンダ455が安着される。作動シリンダ455は、電線を布設する布設装置によって、空圧でピストンロッド456が一方向に往復動することになる。このような作動シリンダ455は、通常のものを用いるので、これに関する具体的な説明を省略することにする。
また、作動シリンダ455の一側の上面には、電線を一方向に移動させる摩擦シュー343が回転可能に設けられた把持手段300が固定されている。
図11は、本発明による電線布設用グリッパのクランプが回転した状態を示す斜視図である。
図10及び図11に示しているように、把持手段300は、一定の距離隔てた位置に、垂直に固定される支持バー341と、支持バー341の間にケーブルが安着される円弧面342と、支持バー341の間に回転可能に固定される摩擦シュー343とを含む。支持バー341は、一定の距離隔てた位置にそれぞれ垂直に固定され、支持バー341の間の下部は、電線150が安着するように、円弧面342に形成される。また、支持バー341の上部には、摩擦シュー343が回転可能に固定される。
摩擦シュー343は、作動シリンダ455の移動方向と反対方向に回転されて、電線150を押圧する状態を維持しながら、作動シリンダ455の移動方向に移動させる。摩擦シュー343は、電線150を移動させるために、略ハート状に形成されるが、一側には、電線150を押圧できるように、楕円状に突出した摩擦面344が形成される。
次に、本発明の望ましい実施例による電線布設用グリッパの結合関係について詳述する。
図10乃至図12に示しているように、筐体212は、上面及び一側面を開放して、作動シリンダ455が内装した形状に形成され、筐体212の長さ方向の両側面には、突出部213を一定長さ分突出するように形成する。突出部213には、筐体212をケーブルトレー(図示せず)に固定する固定具214が締め付けられ、突出部213には、電線150を安定して支えるための支持ローラ217を回転可能に固定する。
筐体212の内部空間には、作動シリンダ455を装着する。このような作動シリンダ455は、空圧によって動作され、ピストンロッド456は、長さ方向に往復動する。このような作動シリンダ455の上面の一側には、把持手段300を固定する。作動シリンダ455の上面には、両側において垂直に支持バー341を固定し、支持バー341の間の下部には、電線150が安定して安着できるように、円弧面342を形成する。
また、支持バー341の上部には、ハート状に形成された摩擦シュー343を回転可能に固定し、摩擦シュー343は、支持バー341に対して一側に偏心して固定される。これは、作動シリンダ455の移動に伴って、摩擦シュー343が一定の角度範囲内で回転されて、電線150を押圧した状態で電線150が移動するようにするためである。また、摩擦シュー343の一側には、摩擦力が発生するように、楕円状に突出した摩擦面344を形成する。
図13及び図14を参照して、本発明の望ましい実施例による電線布設用グリッパの作動方法について詳述する。
図13及び図14に示しているように、筐体212には、作動シリンダ455が装着した状態で、ケーブルトレー(図示せず)上に固定される。このような筐体212の固定は、突出部213がケーブルトレーの横台(図示せず)に載せられ、横台及び突出部213に固定具214を締め付けることで固定される。即ち、筐体212は、ケーブルトレー上で移動しないように固定される。
また、ケーブルトレー上には、電線布設用グリッパが一定の間隔で複数固定され、電線150を水平に移動させることに適用される。
また、把持手段300には、移動しようとする電線150を挟み込むことになる。このような電線150は、円弧面342と摩擦シュー343との間に挟み込まれる。
このように、電線150は、把持手段300に挟み込まれた状態で、グリッパに設けられた作動シリンダ455が、制御信号により作動することになる。
図13に示しているように、作動シリンダ455が、図面において左側方向に進むと、作動シリンダ455に固定されている把持手段300も、ピストンロッド456と同一の方向に移動することになる。作動シリンダ455の前進で支持バー341は、作動シリンダ455と同一の方向に移動され、電線150が押圧された摩擦シュー343の摩擦面344は、電線150を一定の圧力に押圧するように、作動シリンダ455の移動方向と反対方向に回転される。
ここで、摩擦シュー343は、電線150を強く押圧できるように、所定の角度でのみ回転される。このように、円弧面342と摩擦シュー343により、電線150は、押圧した状態を維持することになる。このように、電線150は、摩擦シュー343の回転で、円弧面342と摩擦面344の間に押圧した状態で、作動シリンダ455の移動方向と同一の方向に移動する。
一方、作動シリンダ455が後進する場合、摩擦シュー343は、支持バー341に偏心固定されているので、摩擦シュー343は、逆回転が行われる。この際、摩擦シュー343は、摩擦面344が電線150を押圧していた状態で逆回転されて、電線150と緩い状態を維持することになる。
即ち、摩擦シュー343が逆回転することにおいて、単に、電線150と当接した状態で所定の角度分回転が行われるだけで、摩擦により電線150を加圧しなくなるようになる。これにより、作動シリンダ455は、電線150を移動させないながら、作動シリンダ455だけが後進する。
このように、作動シリンダ455が前進すると、電線150は、一方向(移動させようとする方向)に移動され、作動シリンダ455が後進すると、電線150は、そのままである。 それで、電線150は、作動シリンダ455の前進時において、摩擦シュー343により押圧された後、作動シリンダ455によって一定の距離分、移動される。
このように、作動シリンダ455の前進により、電線150は移動させようとする方向に一定の距離(シリンダの前進距離)分、繰り返し移動されて、電線150を布設することができることになる。
図15及び図16に示しているように、本発明によるケーブルグリッパは、往復動をする動力部に設けられて、往復動に際して、自動で電線150が進行することになる。特に、ワンウェイベアリング335とローラとを用いて、グリッパが初期の駆動位置に戻るとき、電線150とグリッパとの摩擦力を減らすように構成される。
また、並列、又は直列にグリッパを設置することで、移送時に個別のグリッパのワンウェイベアリング335にかかるトルクを減らして、小型化ができるようにする。
更に、一方向のみに電線150が進行するので、垂直電線布設の際、電線150が後ろに押しやられる現象が生じなく、進行方向には抵抗が無いため、電線の先端にウインチを使用することになる場合にも、電線ガイド形態で使用することができる。
また、グリッパをガイドしている結束具352の場合、手錠の構造のように、フッキング(Hooking)可能な構造で製作すると、電線150に加えられる圧力を調整することができ、電線の太さに関係なく用いることができる。
また、電線150のサイズによって、グリッパの大きさと個数が調整され、僅かの変形により、手動の電線布設作業時においても、効果的に使用できることはいうまでもない。前記グリッパ310は、前記電線150の周りに沿って、120°の間隔を設けて3つ設置される。前記グリッパ310は、様々な形状があり得るが、安定的な側面から‘H’状に形成されることが望ましい。
但し、実施例において、前記グリッパ310を‘H’状に示したとしても、権利範囲がその形状に限られるものではなく、H状に形成された前記グリッパ310に、前記ロ−ル軸356とローラ354は、前記グリッパ310の当り、2つずつ対称して備えられることができる。
そして、前記グリッパ310の一部には、ロ−ル軸356が嵌入され、前記ロ−ル軸356には、ローラ354が回転可能に設けられる。この場合、前記ローラ354は、前記グリッパ310よりも大きい直径を有するようにして、前記グリッパ310が電線150に設置されたとき、前記電線150と接触される部分は、グリッパ310ではなく、ローラ354でなければならない。
また、図示した例では、2個1組のローラ354が6個設けられており、グリッパ310が3つ設けられることと説明しているが、これは、望ましい実施例に過ぎず、電線150の径によって他の数で設置されることは言うまでもなく、本発明の技術的思想の範囲内で自由に変形することができる。
また、前記グリッパ310には、ワンウェイベアリング335が設けられるが、前記ワンウェイベアリング335は、前記ロ−ル軸356の回転方向を制御して、1方向のみに回転するようにし、その反対方向は、回転を停止させるように構成された公知のユニットである。
即ち、ワンウェイベアリング335とは、分離した2つの軸を媒介して、1つの軸を形成することにおいて、両回転方向の一つの回転方向には、軸に噛まれて軸と共に回転するが、その反対回転方向に軸が回転するときは、軸だけが回転するように動力を伝達する、公知の1方向のみに回転するベアリングを言う。ワンウェイベアリング335は、構造が広く知られた公知のユニットであるので、本発明では、敢えて説明することなく、図示した例でも、グリッパ310の一部を構成している外観を、ワンウェイベアリング335と説明する事にする。
そして、前記グリッパ310は、固定リング350に嵌入され、固定リング350に沿って固定リング350の半径方向に動くように構成され、前記固定リング350の一部は切開されており、その切開した部分には、前述した手錠型の結束構造を有する結束具352が設けられる。
換言すると、前記結束具352は、一種の固定具であって、グリッパ310の切開した両端には、一定長さの固定フック(図示せず)が形成され、前記結束具352の両端内径には、ラチェット機能、即ち、バネによって弾発される係止フック(図示せず)が備えられ、前記グリッパ310の両端が前記結束具352内部に引き込まれたときは、フッキングされず、抜け出ようとするときは、フッキングされるようにして、結束を行うようにし、解除時は、別のノブを置き、このノブを押すことで、フッキング状態を解除して抜き出すことができる。
このような構成からなる本発明による電線グリッパは、電線150が進行する方向には、ワンウェイベアリング335が作動してロ−ル軸356を固定するため、ローラ354が回転しなくなる。この場合、ローラ354と電線150の間の摩擦が激しく、ローラ354が電線150を押さえ移動できるようになる。これに対して、前記電線150の進行方向と反対に、本発明のグリッパが動くときは、ワンウェイベアリング335が作動しないためロ−ル軸356を固定しないので、ローラ354がスムーズに回転しながら、電線150の表面と転がり接触することになる。この場合は、グリッパだけが移動できるようになる。
図17において、本発明は、運動体210、及び第1、2のグリッパカー311、312にワンウェイベアリング335が設けられ、1方向には回転されるが、反対方向には回転しないように構成される。前記運動体210は、前記電線150の下に位置するように構成することができる。前記運動体210の両端には、グリッパカーガイドリング380を構成する第1のガイドリング382と第2のガイドリング384とがそれぞれ、回転可能にヒンジ固定される。
即ち、前記グリッパカーガイドリング380は、分割した2つの第1、2のガイドリング382、384が互いに組合して、電線150を取り囲む形態で結束することができ、これらが組合して1つのグリッパカーガイドリング380を構成することになる。
また、前記第1、2のガイドリング382、384の互いに対向する端部には、締結用ボルト386と締結用ナット387とが備えられ、相互に締め付けられることで、前記第1、2のガイドリング382、384が、前記電線150の外周面を完全に取り囲みながら結束することになる。
ここで、前記第1、2のガイドリング382、384の対向する端部は、それぞれ、長さ方向に対して垂直するように折り曲げられた後、互いに接触するように突き合わせられ、第1のガイドリング382の垂直端部には、略‘U’字状の溝389が形成され、前記第2のガイドリング384の垂直端部には、幅方向に嵌入したヒンジ軸388が形成され、前記ヒンジ軸388には、前記締結用ボルト386が垂直するように固定して、一体を成す。
それで、前記締結用ボルト386は、前記ヒンジ軸388を介して回転可能に構成され、前記溝389に嵌入した後、締結用ナット387が、第1のガイドリング382の垂直端部の前方に突出した前記締結用ボルト386に締結され、締め付けて第1のガイドリング382の垂直端部の前面に密着すると、前記グリッパカーガイドリング380は、電線150の外周面に強固に安定して装着される。
一方、前記第1、2のガイドリング382、384の内周面の一部には、その幅方向に斜面が形成されるが、前記斜面は、図20に模式的に示しているように、電線150が進行する方向に下向き突出して形成され、後述する連結部385も、それに対応して、傾斜して形成されることにより、進行方向には楔状で噛合して更に動かないようにし、進行方向の反対側には、動くように構成される。
すなわち、前記第1、2のガイドリング382、384の内側には、前記電線150の外周面と接触するローラ354を備えたワンウェイベアリング335が設けられた第1、2のグリッパカー311、312が位置するが、前記第1、2のグリッパカー311、312は、電線150の半径方向に間隔を設けて配置され、略‘H'字状を有し、平行な両側に前記ワンウェイベアリング335が設けられ、平行な両側を互いに垂直に連結する連結部385は、前記斜面に嵌入される。
ここで、前記連結部385の形状は、図20に示しているように、斜面に対応して傾斜形成される。そして、前記ローラ354は、前記ワンウェイベアリング335の長さの中間に設けられ、電線150の外周面と唯一に転がり接触する。特に、前記ワンウェイベアリング335は、前記第1、2のグリッパカー311、312の両端にそれぞれ設けられ、2つ一対が一組を成すように構成されることがより望ましい。
このように、本発明は、グリッパカーガイドリング380と、第1、2のグリッパカー311、312とが互いに楔状で噛合ように構成されることで、電線150を牽引する方向には、外径誤差があっても、ちょうど噛合した状態を維持しながら牽引するため、牽引力のロスがなく、且つ、把持力が飛躍的に向上し、反対に動く時は、楔構造が解除されるため、スムーズに後退することができ、使用上の便宜性はもちろんのこと、作業の効率性、外径に合わせて自動調節される機能などが顕著に改善したことが分かる。
このような構成からなる本発明による電線グリッパは、電線150の外径が製作誤差により、長さによって多少差があっても、第1、2のグリッパカー311、312の連結部385は、電線150が移動する方向に沿って行きながら、スライド下降するように構成される。結果として、第1、2のガイドリング382、384の斜面に沿って移動しながら、楔状で噛合するので、把持力が急上昇することになり、これは、ロス無く電線150を牽引できるようにする。
それで、従来でのように、把持力の減少や、外径が大きいことによる牽引不良は引き起こさないが、その理由は、外径が大きくなる場合は、斜面に沿って移動する量が小さくなり、且つ、電線150の外径に合わせて自動調節されるからである。
図21乃至図24において、本発明によるグリッパ装置は、一種の固定板である筐体212と、前記筐体212の上面に長さ方向に突設したガイドレール230と、前記ガイドレール230に沿ってスライドする作動プレート232と、前記筐体212の先端に固定され、一定のストロークを有し、直線往復動する運動体210と、前記運動体210の運動力を前記作動プレート232に伝達し、前記作動プレート232が運動体210のストローク範囲内で直線往復動するように案内する連結ブラケット234とを含む。
ここで、前記ガイドレール230は、前記作動プレート232が容易に分離離脱しないように、下方に傾斜し、且つ、上方に比べて幅が狭くなった楔状を有するように形成することが望ましい。
そして、前記運動体210には、動力変化により、一定のストローク内で往復動する駆動ロード233が備えられ、前記駆動ロード233の端部には、連結ブラケット234が固定され、連結ブラケット234の他の一部には、前記作動プレート232の一側が固定される。
一方、前記作動プレート232の先端の上面に固定され、前記電線150をグリッピングして移動させる把持手段300が備えられる。前記把持手段300は、前記ストローク範囲内で、前記作動プレート232の前後進に際して、前進時にのみグリッピングして、電線150を移送させ、後進時は、グリッピングを解除して、移送された電線150が後退しないように動作する。それで、非常に狭小な空間においても、電線布設作業を容易に行うことができるようになる。
このため、前記把持手段300は、前記作動プレート232の先端の上面に固定したベース211と、前記ベース211の上面両側に突出し、上面は、弧形状に凹入形成され、一側には、リングブラケット362が形成された支持ブロック361と、前記支持ブロック361の弧状凹入部に突出したストッパ225と、前記支持ブロック361の弧状凹入部に安着して、回動可能に備えられる一対の回動リング364を有する弧状のグリップリンク363と、前記回動リング364に形成され、前記ストッパ225が挿脱される長孔状のストッパ溝365と、前記リングブラケット362と、回動リング364を貫通して回転軸の役目をし、且つ、一端に前記グリップリンク363の一部が嵌入したホルダー367を備えるリンク固定ピン366とを含む。
それで、前記回動リング364は、支持ブロック361の弧状凹入部に安着した状態で、前記リンク固定ピン366を回転軸にして、回動可能に維持され、また、前記長孔状のストッパ溝365は、グリップリンク363が垂直に立てられたとき、言い換えると、グリップリンク363が時計方向に回転する場合は、垂直状態を維持すると共に、前記ストッパ225がストッパ溝365の前端にかかるようにして、ストップ機能を行い、グリップリンク363が反時計方向に回動する場合は、ストッパ溝365の自体がやや長孔状であるため、ストッパ溝365の後端と遊隔があるので、ストップすることなく、即ち係止することなく、スムーズに回転できるように案内することになる。
それで、前記グリップリンク363は、アクチュエータが前進することになると、作動プレート232も前進することになるが、この際、電線150は、グリップリンク363に挟まれており、電線150の下端は、前記リンク固定ピン366と線接触している状態であるので、相互摩擦によって、リンク固定ピン366は、反時計方向に回転することになる。
すると、前記リンク固定ピン366のホルダー367が、グリップリンク363を噛合しているので、結局、グリップリンク363も反時計方向に回転しながら、グリップリンク363が斜めに後に押しのけられ、電線150を噛み合うことになり、その状態で前進するので、電線150が引き寄せられるようになる。これにより、電線150は、ストローク分、前進する。
一方、アクチュエータが、元位置に戻るため後進することになると、後進が開始すると共に、リンク固定ピン366は、時計方向に回転することになり、これによって、保持されたグリップリンク363も、時計方向に回転しながら、まっすぐ垂直に立てられる。この際、立てられると共に、支持ブロック361上のストッパ225は、回動リング364の長孔状のストッパ溝365に嵌入しながら、ストッパ溝365の前端に係止するので、更に回転できなくなる。
それで、リンク固定ピン366は、電線150の下端と線接触した状態でスリップしながら、アクチュエータの元位置に復帰され、ここで、グリップリンク363は立てられた状態、言い換えると、電線150と干渉しない状態を維持しながら、そのまま復帰されるため、電線150は、既に移動した状態そのままであり、グリップリンク363だけが後退して移動することになる。次いで、再度、アクチュエータが前進すると、上述した過程をそのまま繰り返しながら電線150を引き寄せ、反対に、復帰後、再度、引き寄せる。
このような過程が繰り返して数回発生すると、電線150をスムーズに移動することができて、容易で且つ便利に布設することができるようになる。
本発明は、前記の実施例に限られず、本発明の思想及び範囲を逸脱しない範囲で、様々に修正・変形できることは、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとって自明である。従って、そのような変形例又は修正例は、本発明の特許請求の範囲に属する言える。
100: ケーブルトレー
210: 運動体
211: ベース
212: ハウジング
220: リンク
225: ストッパ
300: 把持手段
310: グリッパ
335: ワンウェイベアリング
380: ガイドリング
400: 駆動手段



Claims (18)

  1. 電線を設定経路上に移送するように布設力を与える装置であって、
    前記電線の前後進方向に運動可能なリンクを有する運動体と、
    前記リンクと連携して、電線を把持するグリッパを有する把持手段とを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  2. 前記運動体のリンクは、1方向運動時にのみ、電線と共に移動することを特徴とする請求項1に記載の電線布設用グリッパ装置。
  3. 電線を布設する装置であって、
    ベースと、
    前記ベースに下台と上台をリンク構造で連結し、下台と上台上にタイミングベルトを有する把持手段と、
    前記把持手段の往復動を誘発するように結合されるアクチュエータとを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  4. 前記把持手段の下台の2つのタイミングベルトと、上台の1つのタイミングベルトとで、電線を点で接触することを特徴とする請求項3に記載の電線布設用グリッパ装置。
  5. 前記把持手段のタイミングベルトは、ワンウェイベアリングを介して、1方向回転を拘束するように設けられることを特徴とする請求項3に記載の電線布設用グリッパ装置。
  6. 前記把持手段の上台は、下台上に係止棒とノブを介して、開放、閉鎖、絞り力の変動可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の電線布設用グリッパ装置。
  7. 一定の長さと幅を有する筐体と、
    前記筐体内に一側方向に往復動される作動シリンダと、
    前記シリンダの移動方向と反対方向に回転されるクランプが固定された把持手段とを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  8. 前記把持手段は、両側に一定の高さで固定される支持バーと、
    前記支持バーの間に一定の角度範囲内で回転する摩擦シューとを含むことを特徴とする請求項7に記載の電線布設用グリッパ装置。
  9. 前記摩擦シューは、前記支持バーの上部に偏心して固定され、摩擦力によって電線が移動するように、楕円状に突出した摩擦面を含むことを特徴とする請求項8に記載の電線布設用グリッパ装置。
  10. 布設用電線の外周面を囲んで固定するように長さの一部が切開された固定リングと、
    前記固定リングに嵌入する少なくとも1以上のグリッパと、
    前記グリッパにロ−ル軸を通じて回転可能に固定され、前記電線の外周面と接触するローラと、
    前記グリッパに設けられ、前記ロ−ル軸を1方向にのみ回転させ、反対方向には回転できないように固定するワンウェイベアリングとを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  11. 前記固定リングの切開した端部には、フッキング方式でロックと解除可能な結束具が設けられて、前記固定リングの半径を可変することができることを特徴とする請求項10に記載の電線布設用グリッパ装置。
  12. 前記グリッパは、H字状に形成され、前記ロ−ル軸とローラは、前記グリッパの当たり、2つずつ対称するように備えられたことを特徴とする請求項10に記載の電線布設用グリッパ装置。
  13. 電線の外周面の下側を支持する運動体と、
    前記運動体の両端に回転可能にヒンジ結合され、前記電線を囲む形態で相互締結され、内周面の一部には、前記電線の移動方向に下向き傾斜した斜面がそれぞれ形成された第1及び第2のガイドリングと、
    前記斜面と対応する斜面を有し、それぞれ嵌組み付きして、楔状の組立構造を有する第1及び第2のグリッパカーと、
    前記運動体、及び第1、2のグリッパカーにそれぞれ設けられるワンウェイベアリングと、
    前記ワンウェイベアリングの長さの中間に軸固定され、前記電線の外周面と接触するローラとを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  14. 前記第1及び第2のガイドリングの相互対向する端部には、締結用ボルトと締結用ナットとが備えられて、相互に締め付けられる形態で結束されることを特徴とする請求項13に記載の電線布設用グリッパ装置。
  15. 前記ワンウェイベアリングは、前記運動体、及び第1、2のグリッパカーの前後両端にそれぞれ、一対が1組をなして設けられたことを特徴とする請求項13に記載の電線布設用グリッパ装置。
  16. 電線の布設において用いるグリッパ装置であって、
    一定のストローク内で直線往復動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの先端の上面に設けられ、前記アクチュエータの運動方向によって、前記電線との噛合状態が変わることで、前記電線を前記ストローク分移動させる把持手段とを含むことを特徴とする電線布設用グリッパ装置。
  17. 前記アクチュエータは、筐体と、前記筐体の上面に長さ方向に突設したガイドレールと、前記ガイドレールに沿って摺動する作動プレートと、前記筐体の先端に固定され、一定のストロークをもって直線往復動する運動体と、前記運動体の運動力を前記作動プレートに伝達して、前記作動プレートが運動体のストローク範囲内で直線往復動するように案内する連結ブラケットとを含むことを特徴とする請求項16に記載の電線布設用グリッパ装置。
  18. 前記把持手段は、作動プレートの先端の上面に固定したベースと、前記ベースの上面両側に突出し、上面は、弧状に凹入形成され、一側にはリングブラケットが形成された支持ブロックと、前記支持ブロックの弧状凹入部に突出したストッパと、前記支持ブロックの弧状凹入部に安着して回動可能に備えられる一対の回動リングを有する弧状のグリップリンクと、前記回動リングに形成され、前記ストッパが挿脱される長孔状のストッパ溝と、前記リングブラケット及び回動リングを貫通して、回転軸の役目をしながら、一端には、前記グリップリンクの一部が嵌入されるホルダを備えたリンク固定ピンとを含むことを特徴とする請求項16に記載の電線布設用グリッパ装置。

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