JP2015023675A - アクチュエータの制御装置およびアクチュエータの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータの駆動を高精度に制御すること
【解決手段】ステッピングモータ104の回転軸109に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成されたエンコーダマグネット108と、パターン列を検出するホールIC105aと、を備えたロータリーエンコーダの回転位置ごとに設定された補正情報を記憶するメモリ123と、ステッピングモータの基準位置を検出するフォトセンサ106と、ホールICの出力を、基準位置と補正情報を用いて補正し、補正後の情報に基づいてステッピングモータの駆動制御を行うレンズCPU101と、を有し、補正情報は、基準位置を検出する際に取得され、レンズCPUは補正情報を取得することが可能なストローク分だけステッピングモータを介してエンコーダマグネットを回転させる。
【選択図】図1
【解決手段】ステッピングモータ104の回転軸109に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成されたエンコーダマグネット108と、パターン列を検出するホールIC105aと、を備えたロータリーエンコーダの回転位置ごとに設定された補正情報を記憶するメモリ123と、ステッピングモータの基準位置を検出するフォトセンサ106と、ホールICの出力を、基準位置と補正情報を用いて補正し、補正後の情報に基づいてステッピングモータの駆動制御を行うレンズCPU101と、を有し、補正情報は、基準位置を検出する際に取得され、レンズCPUは補正情報を取得することが可能なストローク分だけステッピングモータを介してエンコーダマグネットを回転させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、アクチュエータの制御装置およびアクチュエータの制御方法に関する。
アクチュエータには数多くの種類があるが、制御位置、速度または加速度などを制御する場合はエンコーダを利用したクローズドループ方式で制御する方法が一般的である。特許文献1は、回転速度むらをリアルタイムに補正することができるステッピングモータのフィードバック制御装置を開示している。具体的には、フィードバック制御装置は、ステッピングモータの回転速度を監視する手段(ロータリエンコーダ)、回転速度を目標値に近づくように制御信号を発生させる手段、制御信号により回転速度をリアルタイムに変化させる手段を有する。
しかしながら、エンコーダに起因した新たな問題、例えば、位置検出素子の取付け誤差、エンコーダと位置検出素子との距離のずれ、ロータリ型であれば、エンコーダピッチの不均一性やエンコーダの偏芯などが発生する。このような誤差やずれはクローズドループ制御においてフィードバック情報の外乱となり、精度が低下する原因となる。特に、ロータリ型でのエンコーダピッチの不均一性や偏芯は、エンコーダ1周期毎に周期性をもった誤差となる。
本発明は、アクチュエータの駆動を高精度に制御することが可能な制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、アクチュエータの回転軸に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成された回転体と、前記回転体のパターン列を検出するパターン列検出手段と、を備えたロータリーエンコーダに関して、前記回転体の回転位置ごとに設定された補正情報を記憶する記憶手段と、前記アクチュエータの基準位置を検出する基準位置検出手段と、前記パターン列検出手段の出力を、前記基準位置検出手段によって検出された前記基準位置と前記記憶手段に記憶されている前記補正情報を用いて補正する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出する際に前記補正情報を取得し、前記補正情報を取得することが可能なストローク分だけ前記アクチュエータを介して前記回転体を回転させることを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータの駆動を高精度に制御することが可能な制御装置および制御方法を提供することができる。
図1は、本実施形態のカメラシステム(光学機器)のブロック図である。カメラシステムは、交換レンズ(レンズ装置、光学機器)100と、交換レンズが装着されたカメラ本体200と、から構成される。カメラ本体200はレンズ交換式の撮像装置(光学機器)であり、一眼レフカメラでもよいし、ミラーレスカメラでもよい。また、本発明の光学機器は、デジタルカメラなどのレンズ一体型の撮像装置、電子顕微鏡などでもよい。
カメラ本体200に交換レンズ100が装着されると、交換レンズ100内のレンズCPU101とカメラ本体200内のカメラCPU201とが互いに通信自在に接続される。これによって、レンズCPU101はカメラCPU201の制御に従って動作する。
交換レンズ100は、レンズCPU101、フォーカスレンズ102、モータドライバ103、ステッピングモータ104、エンコ―ダ105、フォトセンサ106を有し、カメラ本体200に装着可能である。レンズCPU101とエンコーダ105はステッピングモータ104の制御装置を構成する。
フォーカスレンズ(光学素子、被駆動部材)102は、不図示の被写体からの光束を集光するための撮影光学系に含まれる焦点調節のためのレンズである。フォーカスレンズ102は図1に示す矢印の方向(光軸方向)に駆動することで撮影光学系の焦点位置を調整する。なお、図1では、簡単のためフォーカスレンズ101は一つのレンズから構成されているが、複数のレンズからなるレンズユニットによって構成されていてもよい。
ステッピングモータ104は、モータドライバ103から1ステップ毎に入力されるパルス電流に従って所定のステップ角度毎に回転駆動するアクチュエータの一例であって、フォーカスレンズ102を駆動させる可動部に取り付けられる。アクチュエータは、ステッピングモータに限定されず、また、プリンタ、スキャナ、コピー機などの他の装置に適用されてもよい。ステッピングモータ104を駆動することでフォーカスレンズ102を光軸方向に沿って駆動させることができる。本実施例のステッピングモータ104では2相10極のモータとする。
フォトセンサ106は、ステッピングモータ104の駆動により可動する遮光板により、ステッピングモータ104の駆動制御を行うための基準位置を検出するフォトインタラプタとして構成される。
エンコーダ105は、ステッピングモータ104の回転状態を検知し、ホールIC(パターン列検出手段)と後述するエンコーダマグネット(回転体)を含む。但し、エンコ―ダの構成は、これに限定されず、フォトインタラプタとロータの回転に伴って可動するスリット回転板という構成で実施してもよい。
モータドライバ103はレンズCPU101からの駆動命令を受け、フォーカスレンズ102を駆動するためにパルス電流(励磁電流)をステッピングモータ104にステップ単位で印加する。
レンズCPU(レンズ制御手段)101は、カメラCPU201から目標位置、駆動速度などのフォーカスレンズ駆動命令を受け、モータドライバ103に出力し、ステッピングモータ104を駆動し、マイクロコンピュータから構成される。また、レンズCPU101は、エンコーダ105の出力信号からステッピングモータ104のフィードバック情報を得て、ステッピングモータ104が駆動命令に従うように適切なクローズドループ制御を行う。
カメラ本体200は、カメラCPU201、シャッタ202、撮像素子203、表示部204、電源205を有する。
撮像素子203は、光電変換素子が配列された受光面を有し、撮影光学系によって受光面上に結像した不図示の被写体の光学像を光電変換し、さらにデジタル信号に変換してカメラCPU201に出力する。
シャッタ202は、撮像素子203の受光面に対して配置され、カメラCPU201の命令に従って撮像素子203の受光面を露出状態もしくは遮光状態とする。撮像素子203の受光面の露出時間を制御することで、撮像素子203における露出量を制御することが可能である。
表示部204は、例えば、カメラ本体200の背面に設けられ、カメラCPU201の制御に従って、撮像素子203を介して得られる画像データなどに基づく各種の画像を表示する。
電源205は、カメラ本体200のカメラCPU201や、交換レンズ100が装着された際はレンズCPU101などに電源電力を供給する。
カメラCPU(カメラ制御手段)201は、カメラ本体200側の各種動作の制御を行い、マイクロコンピュータから構成される。また、カメラCPU201は、撮像素子203から得られたデジタル信号に対する画像処理を含む各種処理も担う。オートフォーカス(AF)時などでフォーカスレンズ102を駆動する必要がある場合に、カメラCPU201はフォーカスレンズ102の目標位置、駆動速度を含む駆動命令をレンズCPU101に出力する。
図2は、本実施形態のフォーカスモータユニットの斜視図である。フォーカスモータユニットは、ステッピングモータ104、ホールIC105a、フォトセンサ106、エンコーダマグネット108、回転軸109、遮光板110で構成される。ホールIC105aとエンコーダマグネット108はロータリーエンコーダを構成する。
エンコーダマグネット108は回転軸109に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成されている回転体である。回転体の形状は円板など限定されない。本実施形態では、パターン列は磁気パターン列であり、ステッピングモータ104の磁極数と同数の10極で着磁されている。
ホールIC105aは磁気パターン列を磁気的に検出する。即ち、本実施形態では、機械的に設計された位置にホールIC105aが取り付けられ、ステッピングモータ104のロータ回転に伴って回転軸109が回転し、回転軸109の軸上のエンコーダマグネット108も回転する。ホールIC105aに近接するエンコーダマグネット108の回転によってホールIC105aが受ける磁束密度が変化し、ホールIC105aの出力信号が変化する。なお、ホールIC105aは一つのICから2種類の交番検知信号を出力する。
但し、パターン列は複数の光透過スリットから構成され、パターン列検出手段は発光素子と受光素子から構成されてその光路が遮断されるかどうかによってパターン列を光学的に検出してもよい。
図3は、ステッピングモータ104の基準位置を検出する検出する検出系の構成を示す概略図である。ステッピングモータ104が回転するとフォーカスレンズ102が移動し、フォーカスレンズ102に固定された遮光板110も、フォーカスレンズ102と共に図3中矢印の方向に移動する。遮光板110は発光素子と受光素子から構成されるフォトセンサ106の光路を横切って(つまり光路に挿入および退避が可能なように)移動することが可能なように構成されている。フォトセンサ106は遮光時、非遮光時で出力信号が変化し、その変化点をステッピングモータ104の駆動制御の基準位置に設定する。
図4は、ステッピングモータ104の基準位置の検出方法を説明するための図である。
図4(a)は無限側にフォーカスレンズ102が位置している状態を示し、図4(b)は至近側にフォーカスレンズ102が位置している状態を示している。フォーカスレンズ102が至近側にいるか、無限側にいるかは、基準位置の検出動作の開始時に、フォトセンサ106の出力がハイベルであるか、ローレベルであるかで判別することができる。
図4(a)の開始位置から、フォトセンサ106の出力変化点まで至近方向にフォーカスレンズ102をステッピングモータ104の駆動制御の最高速度で駆動させる。フォトセンサ106の出力が変化したら、基準位置の検出精度を高めるために、最高速度よりも遅い低速駆動で無限方向へ反転駆動を行う。再度、フォトセンサ106の出力が変化した点を基準位置として取得し、最高速度で無限方向の開始位置まで復帰動作を行う。
以上の動作を図4(b)の至近側から行った場合、基準位置の誤差が生じてしまう。そこで、図4(b)では、必ず片方向から基準位置を検出する。図4(b)での開始位置から、フォーカスレンズ102の位置を取得するため、フォトセンサ106の出力変化点まで無限方向にフォーカスレンズ102をステッピングモータ104の駆動制御の最高速度で駆動させる。フォトセンサ106の出力が変化したら、今度は至近方向にフォトセンサ106の出力が変化するまで最高速度で駆動させる。そして、基準位置の検出精度を高めるために、最高速度よりも遅い低速駆動で無限方向へ反転駆動を行う。再度フォトセンサ106の出力が変化した点を基準位置として取得し、最高速度で至近方向の開始位置まで復帰動作を行う。
これにより、フォーカスレンズ102が最初に無限側に位置しても(図4(a))至近側に位置しても(図4(b))至近側から無限側への移動において基準位置が検出されるので検出誤差を低減することができる。
図5は、フォーカスレンズ102を駆動する電気回路を含む駆動システムのブロック図である。ステッピングモータ104以外の構成要素はステッピングモータ104の駆動を制御する制御装置として機能することができる。基準位置検出部111、エンコーダ出力補正部(補正手段)112、駆動速度更新部113、正弦波発生部114はレンズCPU102の一部であってもよい。また、ステッピングモータ104の制御方法も本実施形態の一側面を構成する。
ステッピングモータ104が回転することでエンコーダ105が受ける磁界が変化し、エンコーダ105の出力信号波形が変化する。エンコーダ105の出力信号はエンコーダ出力補正部112に入力される。以下、エンコーダ105の出力信号を「エンコーダ出力信号」と称する。エンコーダ出力信号はパルス信号であり、以降の処理はトグルタイミング、つまりエンコーダマグネット108の磁極が切り替わったタイミングで実施される。
基準位置検出部111は、フォトセンサ106の信号出力の変化でステッピングモータ104の基準位置を検出し、基準位置通達信号を出力する。フォトセンサ106、遮光板110、基準位置検出部111が基準位置検出手段として把握されてもよい。基準位置の検出動作において、エンコーダ出力補正部112はエンコーダ105からエンコーダ出力信号を、基準位置検出部111からは基準位置通達信号を取得する。
エンコーダ出力補正部112は、まず、フォトセンサ106の出力から駆動方向を判別し、取得した基準位置通達信号ないし直前の基準位置通達信号から相対的にエンコーダマグネット108の磁極位置を算出する。この処理で、現在のエンコーダ出力信号に対応するエンコーダマグネット108の磁極位置が決定する。また、エンコーダ出力補正部112は、現在のエンコーダ出力信号に対して、エンコーダマグネット108の磁極に含まれる誤差を補正するためにメモリ123から対応する補正情報を読み出し、マイクロステップ駆動波形の正弦波テーブルの値を補正する。なお、「磁極に含まれる誤差」とは、2相10極のステッピングモータ104が1極36度で着磁されていることを理想的な着磁とし、36度からのずれ量を指す。各着磁部は均一に着磁されていることが好ましいが、実際には着磁する過程で着磁に用いられるヨークの位置のずれ等により、製造誤差が発生する。これにより、エンコーダマグネット108における各着磁部が均一に着磁されず、着磁部の配列にずれが生じる。さらに、複数のエンコーダマグネット間での着磁状態にばらつきが生じる。
基準位置の検出動作において、補正情報が取得できない場合は、レンズCPU101は、正転方向と逆転方向のそれぞれにおいて、補正情報の算出が可能なストローク分、少なくともステッピングモータ104のロータ1回転のストローク分以上動かす。この時、オープンループ制御で開始されるが、補正情報を取得した後はクローズドループ制御を行ってもよい。「補正情報の算出が可能なストローク分」とは、外乱や測定不良などのためにロータ1回転のストローク分回転しても補正情報が得られなかった場合にはさらに回転して測定を継続することを含む。
メモリ123は、ロータリーエンコーダに関して、エンコーダマグネット108に含まれる誤差を補正する補正情報を保持する記憶手段である。「補正情報」は、エンコーダマグネット108における磁気パターン列の配列誤差による、エンコーダマグネット108の回転位置とエンコーダ105の出力の変化との関係の誤差の補正を行うための情報である。補正情報はエンコーダマグネット108の回転位置ごとに設定される。
図6は、正弦波発生部114とエンコーダ出力信号の関係、及びこの関係から得られる正弦波テーブルの値と算出される補正情報を説明する図である。基準位置の検出動作において、ステッピングモータ104をオープンループ制御で定速駆動させ、図6に示すように、エンコーダ出力信号がトグルしたタイミングでの正弦波テーブルの値を取得する。
図6の一番上は、ステッピングモータ104に印加するマイクロステップ駆動波形を表している。二段目はエンコーダ出力信号、三段目はエンコーダ出力信号のトグルタイミングによって得られる正弦波パターンの値、四段目は正弦波パターンの値から算出される補正情報のデータ列を表している。マイクロステップ駆動波形の横軸は時間、縦軸はPWM(パルス幅変調)出力のデューティ比である。エンコーダ出力信号の横軸は時間、縦軸はホールIC105aの出力である。
正弦波テーブルは1周期512で表現される。エンコーダ105の同相隣接する2つの磁極でのパルス間隔での正弦波テーブルは理想的には256の幅を持ち、異相同極の2つの磁極でのパルス間隔での正弦波テーブルは理想的には128の幅を持つ。この理想的な幅とのずれがエンコーダに含まれる誤差であり、メモリ123はこの誤差を補正する補正情報を記憶する。
図7は、補正情報の算出を説明するための図である。横軸は時間である。図7は定速駆動時のステッピングモータ104に印加するマイクロステップ駆動波形とエンコーダ出力信号波形である。波形は上から正弦波発生部114より出力されるマイクロステップ駆動波形、エンコーダ105より出力されるA相のエンコーダ出力信号波形、B相の出力信号波形を表わす。
エンコーダ105の同相隣接する2つの磁極でのパルス間隔は、A相エンコーダ出力信号波形の時点Xと時点Yで表わされる。時点Xに対応する正弦波テーブルの値は120、時点Yに対応する正弦波テーブルの値は370であり、テーブル幅は370−120=250である。理想的なテーブル幅は256であるので、不足分の6が着磁のずれ量に相当する。
異相同極の2つの磁極でのパルス間隔についても時点Xと時点Z間のテーブル幅と理想的なテーブル幅128との差分が着磁のずれ量に相当する。各磁極で正弦波テーブルの値の過不足分をメモリ123に保持しておき、対応する磁極のエンコーダ出力信号が得られるたびにメモリ123が保有するテーブル値を補うことでエンコーダマグネット108の磁極に含まれる誤差を低減する。メモリ123が保有する補正情報のデータ列の取得は、リセット動作時に実施される。補正情報は駆動方向別に磁極毎に所有するので、データ数は20個となる。
駆動速度更新部113はエンコーダ105より得られるステッピングモータ104の実駆動速度とカメラCPU206より命令された駆動速度との偏差から、ステッピングモータ104の駆動速度を調整する。エンコーダ出力補正部109から得られた出力とその直前に得られた同出力の時間差からステッピングモータ104の実駆動速度を算出する。実駆動速度とカメラCPU201より命令された駆動速度との差分をとり、実駆動速度が速ければステッピングモータ104を減速させ、実駆動速度が遅ければステッピングモータ104を加速するように出力する。なお、加減速の程度は偏差量、及び目標位置までの距離に依存する。
正弦波発生部114は正弦波1周期に対して512分解能のテーブル値を備え、このテーブル値に対応するPWM値をPWM発生部115へ出力する。正弦波発生部114は512個のテーブル各々にPWMのデューティ比が格納されている。
図8は、正弦波発生部114が格納する正弦波テーブルの図である。横軸はテーブル番号であり、縦軸はPMW出力のデューティ比である。正弦波の0度位相にテーブル0、正弦波90度位相にテーブル128が相当する。テーブル0には50%の値が、テーブル128には100%の値が格納されており、各々のテーブルには位相に応じてPWM出力のデューティ比率の値が格納されている。
PWM発生部115は、正弦波発生部114より与えられたPWM値をPWM信号に変換し、モータドライバ103へ出力する。このように、駆動速度更新部113〜PWM発生部115は、補正後の情報に基づいてステッピングモータ104の駆動制御を行う。
モータドライバ103は、PWM信号を増幅してステッピングモータ104へ出力する。A相用コイル116、B相用コイル117はモータドライバから発せられるPWM信号を受けて、後段のステータA+118、ステータA−119、ステータB+120、ステータB−121に対して異なる位相の4種の正弦波電圧を発生させる。
ロータマグネット122は、自由に回転できる構造となっており、その周囲に物理角18度毎にステータが設置される。ステータA+118、ステータB+120はコイルに印加された電圧が正弦波形の正領域にあるときにN極磁力を発生し、反対にステータA−119、ステータB−121はコイルに印加された電圧が正弦波形の正領域にあるときにS極磁力を発生する。ロータマグネット122を回転させるために、A相とB相間の出力は90度の位相差を持っており、正転時はB相が90度進んだ波形が出力され、逆転時はA相が90度進んだ波形が出力される。
以上がフォーカスレンズ102を駆動する駆動システムの構成であり、ロータリーエンコーダであるホールIC105a、エンコーダマグネット108を用いてクローズドループ制御を実現している。次に、エンコーダに含まれる誤差補正に必要となるエンコーダの基準位置の検出手段について説明する。
メモリ123が保持する補正情報は、2相で20の数値データである。ステッピングモータ104の駆動方向から一方の相のエンコーダの磁極位置と1相分の補正情報の関係が定まれば、他方の関係も定まる。エンコーダの磁極位置と補正情報の関係を一意に定めるための一手段として、補正情報のデータ列と駆動中に得られた正弦波テーブルの値のデータ列とのマッチング手段が挙げられる。マッチングによって、ホールIC105aの出力と補正情報のそれぞれのデータ列の類似性が最も高くなる。後述するリセット動作でメモリ123に保存する補正情報を取得するため、補正情報はエンコーダマグネット108個々によって異なる。そのため、エンコーダマグネット108の着磁に特徴があれば、補正情報も特徴的なデータ列となるためマッチング手段での位置関係の決定は信頼性の高いものとなる。反対に、着磁に特徴のないエンコーダマグネット108である場合、位置関係を保証することは難しい。そこで着磁に故意に特徴を持たせることによって、マッチング処理を行いやすいエンコーダマグネット108を得る。
図11(a)は、理想的に10極が等間隔に着磁されているエンコーダマグネット108とホールIC105aの概略平面図である。図11(b)は、図11(a)に示すエンコーダマグネット108が図中の矢印の方向(時計回り)に定速回転するときのホールIC105aの出力信号波形である。ホールIC105aはS極N極の磁場が交互に印加される場合に対してON/OFFの動作を行う。具体的にはエンコーダマグネット108のS極がホールIC105aに近づき、磁束密度が一定値を超えるとホールIC105aの出力信号はハイからローへ変化する。反対にエンコーダマグネット108のN極がホールIC105aに近づき、磁束密度が一定値まで低下するとホールIC105aの出力信号はローからハイへ変化する。
図11(a)に示すように、エンコーダマグネット108の磁極間隔が理想的に均一で定速駆動であれば、ホールIC105aの出力信号は、図11(b)に示すように、等間隔なパルス出力となる。しかし、エンコーダマグネット108の磁極間隔は製造過程上で少なからず誤差が生じるため、図11(b)のような等間隔な波形は得られない。
誤差を含んだままフィードバックしてしまうとステッピングモータ104の駆動速度が変動していると誤認識してしまうことから、定速駆動でも定常状態に落ち着かず、高感度な駆動制御を行うことができない。
本実施形態は、このようなエンコーダに含まれる周期的な誤差をソフトウェア的に低減する。速度制御で扱う値はホールIC105aの出力信号波形がトグルした瞬間のマイクロステップ駆動の正弦波テーブルの値である。そのため、ホールIC105aの出力信号のトグルするタイミングに対応するマイクロステップ駆動の正弦波テーブルの値から誤差量を算出し、補正情報としてメモリ123に記憶する。前述した通り理想的な磁極間隔は同相隣接極ならば電気角180度、異相間同極ならば電気角90度の位相差であるため、この関係とホールIC105aの実際の出力信号波形から誤差量を算出できる。
以上から、エンコーダマグネット108の磁極に含まれる誤差を測定し、補正情報を取得することができるが、補正情報と対応するエンコーダマグネット108の磁極を常に監視する必要がある。
監視手段の一例として、センサの任意の位置へのマーカ設置が考えられる。マーカを設置し、検知することで基準となる位置を把握できるが、新規部材としてマーカが増えたことによって、コスト増加、取付け誤差要素の増加などの理由から好適とはいえない。また前述したように、マーカレスでのマッチング手段でもエンコーダマグネット108が特徴的な着磁状態でない限り、基準位置の信頼性を確保できない。そこで、本実施形態は、エンコーダマグネット108の任意の磁極間隔を調節することによって、新規部材を要さずに基準位置を設けている。
図12(a)は、本実施形態のエンコーダマグネット108とホールIC105aの概略平面図である。エンコーダマグネット108の10極の各磁極は(1)〜(10)で表わされている。エンコーダマグネット108では、N極とS極が交互に着磁されている。本実施形態は、磁極(2)、(3)の磁極間隔を不均一(中心角度を不均一)にし、磁極(1)、(4)〜(10)の磁極間隔を等間隔(中心角度は1極36度)にしている。図12(b)は、図12(a)に示すエンコーダマグネット108が図中の矢印の方向(時計回り)に定速回転するときのホールIC105aの出力信号波形である。
つまり、本実施形態のエンコーダマグネット108の位置検出用のパターン列は周期的なパターン(4)、(6)、(8)、(10)と、非周期的なパターン(2)と、を含む。非周期的なパターンに対するホールIC105aの出力は、周期的なパターンに対するホールIC105aの出力のパルス幅、周期、振幅およびデューティ比の少なくとも一つが異なる。本実施例では、パターン列は磁気強度または磁気間隔を異ならせて形成されるが、パターン列が光透過スリットから構成される場合には光透過スリットの透過光量または透過間隔を異ならせて形成されてもよい。
図12(b)に示す(1)〜(10)はホールIC105aの出力信号波形に対応するエンコーダマグネット108の磁極位置を表わす。磁極間隔が狭く設計された磁極(2)のホールIC105aの出力信号波形のトグル間隔は他の磁極と比べると狭くなっており、反対に磁極間隔が広く設計された磁極(3)のホールIC105aの出力信号波形のトグル間隔は他の磁極と比べると広くなっている。
磁極(2)、(3)のトグル間隔は他の磁極と比べて特徴的であるから閾値を設けることで簡単に判別することができる。本実施形態ではトグル間隔が狭くなる磁極(2)を基準位置とする。これは急な速度変動によって他の磁極と判別できなくなる問題を防ぐためである。トグル間隔の広い磁極(3)を基準位置とすると、急減速した場合の磁極(1)、(2)、(4)〜(10)と混在してしまうおそれが生じる。
不規則なパターンとして設ける磁極間隔の条件としては、製造上で生じる磁極間隔の誤差よりもずれ量が大きい、運用する最高速度で出力される均一着磁間隔のトグル間隔と比較してトグル間隔が狭隘となるなどが挙げられる。
本実施形態は、磁極間隔が不規則な1つの磁極から基準位置検出を行ったが、磁気強度の強弱を変更したり、複数の磁極パターンから基準位置を判定したりしてもよい。
次に、基準位置を検出する際にエンコーダ出力信号の補正用データを取得する処理について図9および図10を用いて説明する。図9は無限方向から基準位置を検出する場合のフローチャートを示し、図10は、至近方向から基準位置を検出する場合のフローチャートを示し、「S」はステップを表している。レンズCPU101やカメラCPU201はマイクロコンピュータとして構成されるが、これらの取得方法(制御方法)はコンピュータに各ステップの機能を実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。ここでは、主としてレンズCPU101が図9および図10に示す動作を行う。
まず、図9を用いて、フォーカスレンズ102を無限方向から基準位置を検出する際に補正用データを取得する処理を説明する。
まず、S101でカメラCPU201からリセット命令が発行されると交換レンズ100で基準位置の検出動作が開始される。カメラCPU201のリセット命令は各種アクチュエータの撮影準備動作を行うための命令である。
S102では、カメラCPU201より発行されたリセット命令をレンズCPU101で受け取り、レンズCPU101から交換レンズ100内のフォーカスレンズ102の基準位置の検出動作が開始される。
S103では、レンズCPU101は、フォトセンサ106の出力がハイレベルであるか、ローレベルであるかでフォーカスレンズ102が無限側に位置しているか、至近側に位置しているか判別する。至近側に位置していると判断された場合、S104へ移行する。無限側に位置されていた場合については図10で後述する。
S104では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を駆動させるためステッピングモータ104をあらかじめ定められた任意の回転速度で至近方向に駆動させる。ここでの回転速度はステッピングモータ104で設定される最高速度でオープンループ制御駆動を行うこととする。
S105では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102が至近側に駆動中、フォトセンサ106の出力信号のトグルタイミングを判定し、出力信号の変化なしの場合はS104の至近方向への駆動を継続させる。出力信号の変化があった場合、S106へ移行する。
S106では、レンズCPU101は、今度はフォーカスレンズ102を無限方向へ任意の回転速度で駆動させる。ここでの回転速度は基準位置の検出精度を高めるために、ステッピングモータ104で設定される最高速度よりも遅い低速駆動でオープンループ制御駆動を行う。
S107では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102が無限側に駆動中、フォトセンサ106の出力信号のトグルタイミングを判定する。出力信号の変化なしの場合はS106の無限方向への駆動を継続させる。出力信号の変化があった場合はS108へ移行し、検出された基準位置の磁極を記憶する。これ以降の処理では基準位置からの相対的な磁極位置を常に監視することで現在の磁極位置を把握する。
また、基準位置の検出が完了したため、回転速度はステッピングモータ104で設定される最高速度でオープンループ制御駆動を行う。
S109では、レンズCPU101は、エンコーダ105に起因する出力信号誤差の補正用データを取得するため、無限方向側の10極分のデータをメモリ123に格納できたかどうかを判断する。具体的には、レンズCPU101は、ロータ1周期分のデータが取得できるストローク分だけフォーカスレンズ102の無限方向への駆動を行う。データの取得が完了したらS110に移行し、S110では補正値を記憶する。
S111では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を至近方向に駆動させる。S112では、レンズCPU101は、エンコーダ105に起因する出力信号誤差の補正用データを取得するため、至近方向側の10極分のデータをメモリ123に格納できたかどうかを判断する。具体的には、レンズCPU101は、ロータ1周期分のデータが取得できるストローク分だけ、フォーカスレンズ102の至近方向への駆動を行う。
S113では、レンズCPU101は、補正値を記憶する。S114では、レンズCPU101は、撮影開始位置までフォーカスレンズ102を駆動させる。ここでの回転制御はオープンループ制御駆動に限定されるものではなく、取得した補正値を反映したクローズドループ制御を行ってもよい。
一方、駆動方向は無限側であった場合(S103のNO)、図10に示すフローに移行する。
S115では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を駆動させるためステッピングモータ104をあらかじめ定められた任意の回転速度で無限方向に駆動させ、ステップ116へ移行する。ここでの回転速度はステッピングモータ104で設定される最高速度でオープンループ制御駆動を行う。
S116では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102が無限側に駆動中、フォトセンサ106の出力信号のトグルタイミングを判定し、出力信号の変化なしの場合はS115の無限方向への駆動を継続させる。出力信号の変化があった場合、S117へ移行し、今度はフォーカスレンズ102を至近方向へ駆動させる。
S117では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を至近方向に駆動させる。S118では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102が至近側に駆動中、フォトセンサ106の出力信号のトグルタイミングを判定し、出力信号の変化なしの場合はS117の至近方向への駆動を継続させる。出力信号の変化があった場合、S119へ移行する。
S119では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を再度、無限方向へ駆動させる。ここでの回転速度は基準位置の検出精度を高めるために、ステッピングモータ104で設定される最高速度よりも遅い低速駆動でオープンループ制御駆動を行う。
S120では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102が無限側に駆動中、フォトセンサ106の出力信号のトグルタイミングを判定し、出力信号の変化なしの場合はS119の無限方向への駆動を継続させる。出力信号の変化があった場合、S121へ移行する。S121では、レンズCPU101は、検出された基準位置の磁極を記憶する。これ以降の処理では基準位置からの相対的な磁極位置を常に監視することで現在の磁極位置を把握する。また、基準位置の検出が完了したため、回転速度はステッピングモータ104で設定される最高速度でオープンループ制御駆動を行う。
S122では、レンズCPU101は、エンコーダ105に起因する出力信号誤差の補正用データを取得するため、無限方向側の10極分のデータをメモリ123に格納できたかどうかを判断する。具体的には、レンズCPU101は、ロータ1周期分のデータが取得できるストローク分だけフォーカスレンズ102の無限方向への駆動を行う。
S123では、レンズCPU101は、補正値を記憶する。S124では、レンズCPU101は、フォーカスレンズ102を至近方向に駆動させる。S125では、レンズCPU101は、エンコーダ105に起因する出力信号誤差の補正用データを取得するため、至近方向側の10極分のデータをメモリ123に格納できたかどうかを判断する。具体的には、レンズCPU101は、ロータ1周期分のデータが取得できるストローク分だけ、フォーカスレンズ102の至近方向への駆動を行う。
S126では、レンズCPU101は、補正値を記憶する。S127では、レンズCPU101は、撮影開始位置までフォーカスレンズ102を駆動させる。ここでの回転制御はオープンループ制御駆動に限定されるものではなく、取得した補正値を反映したクローズドループ制御を行ってもよい。
補正値は、駆動方向別に磁極毎に所有するのでデータ数は20個となる。また、エンコーダ出力信号にはノイズが含まれるため、基準位置の検出を複数回行うことで、補正用データを各磁極複数回取得し、平均化処理を施すことでノイズによる影響を低減してもよい。また、外れ値などの懸念から複数回取得した補正用データの中央値をエンコーダ出力補正部112で利用する補正値として利用してもよい。
本実施形態では、基準位置を検出する際に補正情報が取得されているが、これは、基準位置の検出を開始してから終了するまでの間に補正情報の取得が開始されれば足りる趣旨であり、この期間内で補正情報の取得終了までを要求するものではない。これにより、補正情報の取得と基準位置の検出を別々に行うよりも時間が短縮される。工場調整時でも取得は可能であるが、磁気検出方式であるエンコーダ105は温度に影響されやすいため、カメラを使用する直前の準備動作であるリセット動作時に補正情報取得を行った。リセット動作時は、交換レンズの取り付け時、電源投入時、誤動作により前記基準位置がずれた際の復帰時などを含む。リセット動作時に毎回補正値を取得するので補正精度が向上し、フィードバック制御の精度も向上する。
本発明は、デジタルカメラやデジタルビデオ等に使用されるステッピングモータ、ボイスコイルモータ、ブラシレスモータ、インダクションモータなどのアクチュエータの制御装置に適用可能である。
101…レンズCPU、104…ステッピングモータ(アクチュエータ)、106…フォトセンサ(基準位置検出手段)、105a…ホールIC(パターン列検出手段)、108…センサマグネット(回転体)、109…回転軸、110…遮光板(基準位置検出手段)、111…基準位置検出部(基準位置検出手段)、123…メモリ(記憶手段)
Claims (15)
- アクチュエータの回転軸に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成された回転体と、前記回転体のパターン列を検出するパターン列検出手段と、を備えたロータリーエンコーダに関して、前記回転体の回転位置ごとに設定された補正情報を記憶する記憶手段と、
前記アクチュエータの基準位置を検出する基準位置検出手段と、
前記パターン列検出手段の出力を、前記基準位置検出手段によって検出された前記基準位置と前記記憶手段に記憶されている前記補正情報を用いて補正する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出する際に前記補正情報を取得し、前記補正情報を取得することが可能なストローク分だけ前記アクチュエータを介して前記回転体を回転させることを特徴とする制御装置。 - 前記制御手段は、正転方向と逆転方向のそれぞれにおいて、前記補正情報を取得することが可能なストローク分だけ前記アクチュエータを介して前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
- 前記補正情報は、前記制御装置の電源投入時に取得されることを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
- 前記補正情報は、前記回転体における前記パターン列の配列誤差による、前記回転体の回転位置と前記パターン列検出手段の出力の変化との関係の誤差の補正を行うための情報を含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載する制御装置。
- 前記基準位置検出手段は、前記アクチュエータの回転に伴って移動する遮光板と、フォトインタラプタと、を有し、前記遮光板は、前記フォトインタラプタの光路に挿入及び退避することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記制御手段は、前記パターン列検出手段の出力と前記補正情報のそれぞれのデータ列の類似性が最も高くなるマッチングを行うことによって前記パターン列検出手段の出力と前記補正情報を対応させることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記回転体のパターン列は、周期的なパターンと、非周期的なパターンと、を含み、
前記制御手段は、前記非周期的なパターンに対応する回転位置を基準として前記パターン列検出手段の出力と前記補正情報を対応させることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の制御装置。 - 前記非周期的なパターンに対する前記パターン列検出手段の出力は、前記周期的なパターンに対する前記パターン列検出手段の出力に対して、パルス幅、周期、振幅およびデューティ比の少なくとも一つが異なることを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
- 前記パターン列は磁気パターン列であり、前記パターン列検出手段は前記パターン列を磁気的に検出し、前記非周期的なパターンは、磁気強度または磁極間隔を異ならせて形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の制御装置。
- 前記パターン列は複数の光透過スリットから構成され、前記パターン列検出手段は前記パターン列を光学的に検出し、前記非周期的なパターンは、光透過スリットの透過光量または透過間隔を異ならせて形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の制御装置。
- 前記ロータリーエンコーダを更に有することを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の制御装置。
- 被駆動部材を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動を制御する、請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の制御装置と、
を有することを特徴とする装置。 - 前記アクチュエータはステッピングモータであることを特徴とする請求項12に記載の装置。
- 光学素子を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動を制御する、請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の制御装置と、を有し、撮像装置に装着可能なレンズ装置であって、
前記制御手段は、前記レンズ装置が前記撮像装置に装着される際に、前記補正情報を取得することを特徴とするレンズ装置。 - アクチュエータの制御方法であって、
前記アクチュエータの回転軸に取り付けられ、回転位置に対応するパターン列が形成された回転体と、前記回転体のパターン列を検出するパターン列検出手段と、を備えたロータリーエンコーダに関して、前記回転体の回転位置ごとに設定された補正情報を記憶するステップと、
前記アクチュエータの基準位置を検出するステップと、
前記パターン列検出手段の出力を、検出された前記基準位置と記憶されている前記補正情報を用いて補正するステップと、
を有し、
前記基準位置を検出する際に前記補正情報を取得し、前記補正情報を取得することが可能なストローク分だけ前記アクチュエータを介して前記回転体を回転させることを特徴とするアクチュエータの制御方法。
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JP2013149992A JP2015023675A (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | アクチュエータの制御装置およびアクチュエータの制御方法 |
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-
2013
- 2013-07-19 JP JP2013149992A patent/JP2015023675A/ja active Pending
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