JP2015023042A - 回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流の通電が可能であり、回路基板を補強でき、直線や曲線などの設計自由度の高い配線回路を構成することが可能な配線部材を有する回路基板を提供することである。
【解決手段】基板1と、基板1の主表面に形成された配線パターン2と、配線パターン2に電気的に接続された、配線パターン2よりも主表面に直交する厚みの方向に関する寸法が大きい配線部材3とを備えている。上記配線部材3は、平面視において多角形状である電流通電部3Aを含む。電流通電部3Aの多角形状を構成する1組の辺は互いに平行である。上記1組の辺と、電流通電部3Aの1組の辺以外の他の1組の辺とのなす角は鋭角または鈍角である。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路基板に関し、特に、パワーデバイスを搭載し大電流を通電することができる回路基板に関するものである。
従来、回路が形成された回路基板の本体となる基板の主表面上に形成される配線パターンは、一般的にその厚み(主表面に直交する厚み)がめっきの厚みを含めて70μm程度である。当該配線パターンの中には、大電流を通電することが可能な200μm程度の厚みを有する銅箔パターンもあるが、高コストであるためほとんど使用されていない。このため、より大電流を通電することを可能とするために、配線パターンを補助する配線部材として、たとえば特許文献1に記載されるような板金等の金属導体を基板上にはんだ付け接続したものが用いられている。
特開2010−62249号公報
特許文献1に記載されるような板金等の金属導体を基板上へはんだ付け接続することにより、大電流を通電するためには、たとえば金属導体の板の厚みを厚くする必要がある。このようにすれば、金属導体に電流が流れる断面積を広く電気抵抗を低減することができる。しかし、厚みの大きい板金等の金属導体は加工が困難である。
また特許文献1に開示されるような板金等の金属導体は、平面視において(幅が非常に狭い)ほぼ直線状の形状を有している。このためこれが実装された基板の主表面に対して垂直方向の応力が加わった場合、ほぼ直線状の平面形状を有する配線部材は、この応力を支えることが困難である。このため板金等の配線部材が接続された回路基板においては、基板を補強することが困難であり、上記のような応力により基板を破損させる可能性が高くなる。
さらに、回路基板配線に形成される配線パターンは、実装面積を小さくするために、直線状の平面形状に限らず、曲線状の平面形状とすることもある。しかし特許文献1に開示される(平面形状が)直線状の配線部材は、これを曲線状の配線パターンに接続して用いることを想定していない。仮にたとえば基板の外縁に対して傾く方向に延びるように直線状の配線部材を実装することにより、基板上に屈曲部を有する配線回路を形成したとしても、配線部材自体は直線状であることから、配線回路の設計自由度を高めることは困難である。また曲線状の配線回路を形成する目的で、強引に直線状の配線部材を配線パターンに対して傾く方向に延びるように実装すれば、配線部材と配線パターンとの接続部において意図しない間隙等が形成され、配線部材と配線パターンとの電気的な接続状態が劣化する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大電流の通電が可能であり、回路基板を補強でき、直線や曲線などの設計自由度の高い配線回路を構成することが可能な配線部材を有する回路基板を提供することである。
本発明の回路基板は、基板と、基板の主表面に形成された配線パターンと、配線パターンに電気的に接続された、配線パターンよりも主表面に直交する厚みの方向に関する寸法が大きい配線部材とを備えている。上記配線部材は、平面視において多角形状である電流通電部を含む。電流通電部の多角形状を構成する1組の辺は互いに平行である。上記1組の辺と、電流通電部の1組の辺以外の他の1組の辺とのなす角は鋭角または鈍角である。
配線パターンよりも配線部材の厚みが大きいため、配線部材を含む回路基板は、そこに実装される配線回路に大電流を通電することができる。配線部材は平面視において多角形状であるため、基板に加わる垂直方向の応力を支えることが可能である。また配線部材が1組の平行な辺を有しかつ鋭角または鈍角を有する形状であるため、設計自由度の高い曲線状の配線回路を構成することができる。
本発明の実施の形態1に係る回路基板の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1における配線部材の第1例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)と、概略斜視図(d)とである。 本発明の実施の形態1における配線部材の第2例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)と、概略斜視図(d)とである。 図2に示す配線部材が配線パターンに接続された配線回路の構成を部分的に示す概略平面図である。 図2および図3に示す配線部材を用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第1例を示す概略平面図である。 図2および図3に示す配線部材を用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第2例を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態1の第1比較例の配線回路の構成を部分的に示す概略斜視図(A)と、本発明の実施の形態1の第2比較例の配線回路の構成を部分的に示す概略斜視図(B)と、図4の配線基板に応力が加わる態様を示す概略斜視図(C)とである。 本発明の実施の形態2における配線部材の第1例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 本発明の実施の形態2における配線部材の第2例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 図8および図9に示す配線部材を用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第1例を示す概略平面図である。 図8および図9に示す配線部材を用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第2例を示す概略平面図である。 図8に示す配線部材のみを用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第1例を示す概略平面図である。 図8に示す配線部材のみを用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の第2例を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態3における配線部材の第1例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 本発明の実施の形態3における配線部材の第2例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 図14に示す配線部材が配線パターンに接続された配線回路の構成を部分的に示す概略平面図である。 本発明の実施の形態4における配線部材の第1例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 本発明の実施の形態4における配線部材の第2例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 図17中の点線で囲まれた領域XIXが回路基板に接続される態様を示す概略断面図である。 図18に示す配線部材を用いて、屈曲部を有するように形成された配線回路の例を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態5における配線部材の例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)とである。 図21のXXII−XXII線に沿う部分における概略断面図である。 本発明の実施の形態5に係る回路基板の構成を示す概略斜視図である。 図23中のヒートシンクおよび配線部材の一部を拡大して示した領域への冷却風の供給される態様を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態6における配線部材の例を示す概略平面図(a)と、概略正面図(b)と、概略側面図(c)と、概略斜視図(d)とである。 本発明の実施の形態7における接続部の態様を部分的に拡大して示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本実施の形態の回路基板の構成について図1を用いて説明する。
図1を参照して、本実施の形態の回路基板100は、基板1と、配線パターン2と、配線部材3と、パワーデバイス4と、主回路5と、制御回路6と、ヒートシンク7とを主に有している。これら以外にも回路基板100の基板1上には様々な部材が載置されるがここではその図示が省略されている。
基板1は数アンペア以上の電流を流すことが可能な一般公知の材質からなるプリント配線板であり、たとえば矩形(特に正方形)の平面形状を有している。
配線パターン2と配線部材3とは、パワーデバイス4と主回路5との間に介在し、パワーデバイス4と主回路5とを電気的に接続する配線回路を構成する部材である。したがって図1においては配線パターン2と配線部材3とからなる配線回路はパワーデバイス4から図の右方向に直線状に延びる成分のみを有するように示されているが、たとえばこれが湾曲して主回路5に達するように配置されてもよい。配線パターン2は基板1の主表面(図1の上側の主表面)に形成されている導電性材料の薄膜からなり、電流を流通可能な一般公知の態様を有している。配線部材3は配線パターン2に流れる電流を補助的に流すことにより、配線パターン2および配線部材3からなる配線回路に大電流を流すことを可能とする部材である。
なお配線部材3の厚みt1(基板1の主表面に直交する厚みの方向に関する寸法)は、配線パターン2の厚みt2よりも厚い。具体的には、配線パターン2の厚みt2は35μm以上105μm以下であることが好ましく、配線部材3の厚みt1は0.5mm以上1.5mm以下であることが好ましい。
パワーデバイス4は、たとえば電力を制御するパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)や絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体素子である。パワーデバイス4を構成する半導体素子は、モータなどを駆動するために大電流を通電することが可能ないわゆる電力用半導体素子(IPM:Intelligent Power Module)である。回路基板100はパワーデバイス4により高電圧および大電流を取り扱うことが可能となる。
主回路5は、外部からのたとえば100V、200V、400Vの交流電圧の系統入力をたとえば平滑コンデンサで直流電圧に変換するための回路である。
制御回路6は、パワーデバイス4を構成する半導体素子に比べて低電圧で低電流を取り扱う半導体素子(たとえば通常のMOSFET)により形成される回路であり、パワーデバイス4を制御する機能を有している。
ヒートシンク7は、たとえばパワーデバイス4の真上に載置される冷却部材であり、複数の放熱フィン7aを有している。この放熱フィン7aにより、パワーデバイス4の駆動時に発生する大量の熱を発散し、パワーデバイス4を冷却する機能を有している。
次に図2〜図3を用いて、本実施の形態の配線部材3について詳細に説明する。
図2(特に図2(a))を参照して、本実施の形態の配線部材3は、平面視において、互いに対向する1組の辺が互いに平行であり、そのような辺を2組有する(すなわち上記1組の辺以外の他の1組の辺も互いに平行である)平行四辺形状である。配線部材3は、その本体をなす平行四辺形状の部分としての電流通電部3Aと、平行四辺形をなす2組の互いに対向する辺のうちいずれか1組の辺(厚みを有する側面)としての接続部11,12とを有している。
図3(特に図3(a))を参照して、配線部材3は平面視において電流通電部3Bを有する形状を有していてもよい。図2の配線部材3は、接続部12が左側に配置されるように見たときに電流通電部3Aの上側の辺が右側に寄る形状を有するのに対し、図3の配線部材3は、接続部12が左側に配置されるように見たときに電流通電部3Bの上側の辺が左側に寄る形状を有する。言い換えれば、図3の配線部材3の電流通電部3Bは、図2の配線部材3の電流通電部3Aを裏返した形状となっている。その他については図2の配線部材3と同様である。
配線部材3は、銅などの導電性に優れた金属材料により形成されることが好ましい。たとえば100アンペアの大電流を流す配線部材3の場合、電流通電部3Aをなす平行四辺形の、接続部11,12の一部である1組の辺の長さは10mm以上20mm以下であることが好ましく、当該平行四辺形の、接続部11,12が存在しない側の1組の辺の長さは30mm以上50mm以下であることが好ましい。
なお配線部材3の表面処理は特に必要ないが、すずめっき処理を行なうことにより、表面(接続部11,12)のはんだ付け性(はんだの濡れ性)を良好にすることができる。
図4を参照して、基板1の主表面に複数の互いに独立した配線パターン2が互いに間隔をあけて形成されている。それぞれの配線パターン2はたとえば平面視において平行四辺形状となっており、互いにほぼ平行となるように配置されている。ここで互いに隣り合う1対の配線パターン2の間に挟まれるように図2の配線部材3(3A)が接続されている。配線部材3(3A)は基板1の主表面上に載置されつつ接続部11,12において配線パターン2と接続されている。図4では図2の配線部材3Aが3つ(これらを図の左側から順に配線部材3A1,配線部材3A2,配線部材3A3とする)並んでいる。
配線部材3Aの、電流の流れる方向に関する一方の端部が接続部11であり、電流の流れる方向に関する他方の端部が接続部12である。接続部11,12においてははんだ付けにより、配線部材3Aと配線パターン2とが電気的に接続されている。接続部11,12における電気的な接続により、図4においては図中の矢印が示すように、接続部12から接続部11に向けて、電流通電部3Aを電流が流れる。
より詳しくは、たとえば図4の配線部材3A1の左側の配線パターン2から配線部材3A1の接続部12に流れた電流は、電流通電部3Aに流れ、配線部材3A1の接続部11からその右側の配線パターン2に流れる。その配線パターン2のさらに右側に配置される配線部材3A2の接続部12から、配線部材3A2の電流通電部3Aに電流が流れる。同様に配線部材3A2から配線パターン2を経由して配線部材3A3に電流が流れる。このような流れを繰り返すことにより、図4の左側から右側へ電流が流れる。
図4においては複数の配線部材3(3A)が直列に(図の左右方向に並ぶように)配置されている。配線パターン2と配線部材3Aとからなる配線回路が基板1上において通電させたい距離に応じて、配線部材3Aが直列に並ぶ数を任意に変更することができる。
ここでは配線部材3における接続部11,12をなす端面が、配線パターン2の端面と同一面(ツライチ)となるように接続されている。接続部11,12から配線パターン2の表面上まで延びるようにはんだ付けされるため、このような態様であっても接続部11,12を用いて配線部材3と配線パターン2とを電気的に接続することが可能である。この場合、配線パターン2の表面上にはんだが延びる領域も含めて接続部11,12であると考えてもよい。しかし配線部材3が接続部11,12の近傍にて部分的に平面視において配線パターン2と重なるように配置されてもよい。この場合、上記重なる領域は、配線部材3の電流の流通方向に関する最上流部と最下流部において、流通方向に関して幅を有するが、この領域を含めて接続部11,12と考えることができる。上記のいずれの場合においても、接続部11,12は、電流の流通方向に関して幅を有する領域であると考えることができる。
次に図5、図6を用いて、図2、図3の配線部材3を組み合わせることによる配線回路のレイアウトのバリエーションについて説明する。
図5を参照して、図3の電流通電部3Bを有する2つの配線部材3と、図2の電流通電部3Aを有する1つの配線部材3とを組み合わせて用い、それぞれの配線部材3が接続部11,12において配線パターン2と接続された場合、図に示すように経路の途中で配線回路の延在方向が変更され、配線回路全体としては曲線状となる。この点において、図5の配線回路は、図4に示す(図の左右方向のみに延びる)直線状の配線回路と異なっている。
具体的には、2つの配線部材3B1,3B2が直列する領域においては電流が図の左右方向に流れるように配線回路が形成されるが、その右側に配線パターン2を介在して配線部材3Aが接続されることにより、電流は図の右上方向に流れるように配線回路が形成される。したがって図5の配線回路は電流が反時計回りの方向に流れるように配置されている。
同様に、図6を参照して、図2の電流通電部3Aを有する2つの配線部材3(3A1,3A2)と、図3の電流通電部3Bを有する1つの配線部材3とを組み合わせて用い、それぞれの配線部材3が接続部11,12において配線パターン2と接続された場合も、経路の途中で配線回路の延在方向が変更され、配線回路全体としては曲線状となる。この点において、図6の配線回路は、図4に示す(図の左右方向のみに延びる)直線状の配線回路と異なっている。図6の配線回路は電流が時計回りの方向に流れるように配置されている。
本実施の形態の配線部材3、特に電流通電部3A,3Bは(長方形状ではない)平行四辺形状を有している。このため、電流通電部3Bをなす平行四辺形の1組の辺と、1組の辺以外の他の1組の辺とのなす一つの角θ1、および電流通電部3Aをなす上記と同様の一つの角θ2は直角ではなく鋭角または鈍角(ここではいずれも鋭角)となる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
上記のように(長方形状ではない)平行四辺形状を有する配線部材3を配線パターン2に接続することにより配線回路を形成すれば、上記の角θ1および角θ2が鋭角または鈍角となるため、角θ1と角θ2との和が180度にならなくなる(たとえば角θ1および角θ2が鋭角であれば、両者の和は180度より小さくなる)。このため、配線部材3A,3Bを組み合わせることにより、配線部材3と配線パターン2とからなる曲線状の配線回路を形成することができる。
図7(A)〜(C)においては平面図と同様に配線パターン2等を示すが、基板1の裏側の主表面における応力を示すため、上記の図7の説明においてはこれらを斜視図と表している。図7(A)を参照して、たとえば平面視において長方形状を有する配線部材3を用いれば、配線回路は図の左右方向に延在する直線状となり、曲線状の配線回路を形成することができない。
図7(B)を参照して、平面視において長方形状を有する配線部材3を、配線パターン2に対して斜めを向くように配置すれば、配線回路を曲線状に形成することは可能となる。しかし図7(B)の配置により曲線状の配線回路を形成しようとすれば、図7(A)の配線回路に比べて配線部材3の面積を大きくする必要が生じ、このことによりコストが高騰したり、回路基板全体の面積が大きくなったりする可能性がある。図7(C)のように平行四辺形状の配線部材3を用いれば、図7(A)および図7(B)の配線部材3を用いた場合に起こり得る上記の問題を解消することができる。
図5および図6において、角θ1と角θ2との和が180度に比べて大幅に小さくなるほど、配線回路の湾曲部の平面形状をより急峻にすることができ、角θ1と角θ2との和が180度に近くなるほど、配線回路の湾曲部の平面形状をより緩やかにすることができる。このように角θ1と角θ2とを適宜変更することにより、配線回路の湾曲部の平面形状を任意に制御することができる。すなわち平行四辺形状の配線部材3を用いれば、配線回路の延在方向などの形状の設計(レイアウト)の自由度を高めることができる。
配線回路の設計の自由度を高めることができ、さまざまな曲線形状を有する配線回路を形成することができるため、配線回路の実装される面積を小さくすることができ、回路基板100全体の小型化を実現することができる。
配線部材3において電流は、電流通電部3A,3Bの平行四辺形の互いに平行な1組の辺に沿う方向に流れるため、電流通電部3A,3B内をスムーズに流れる。また配線部材3の厚みt1は配線パターン2の厚みt2に比べて大きいため、配線部材3における電流の流通方向に交差する断面の面積は配線パターン2の当該断面の面積に比べて大きくなる。以上より、配線部材3の電気抵抗を低減し、大電流を流すことができる。
電流通電部3A,3Bが平行四辺形状に広がる平面形状を有するため、その広い表面全体から高効率に放熱することができる。電流は、流通経路の中でも最短の経路を流れる性質を有するため、配線回路の湾曲部においてはその内側を廻るように流れる傾向がある。このため湾曲部の内側の方が外側よりも発熱量が多くなる。しかし電流が流れ始めてからある程度の時間が経ち定常状態になれば、湾曲部の内側に集中的に発生した熱は電流通電部3A,3Bの全体に広がり、電流通電部3A,3Bの表面全体からほぼ均一に空気中へ放熱される。したがって、最終的には電流通電部3A,3Bの特定の個所が集中的に発熱する可能性を低減することができる。以上より、配線部材3の放熱効果は高いため、大電流を流しても配線部材3の温度が過剰に上昇する問題を回避することができる。
次に、再度図7(C)を参照して、基板1の裏側の主表面(配線パターン2などが形成される表側の主表面の反対側の主表面)上の点Aに、当該主表面にほぼ垂直な方向(当該主表面に垂直な直線1bに沿う、図の上側を向く方向)に、矢印に示す応力が加わった場合を考える。この応力は基板1の湾曲、または配線部材3のはんだ付け時の発熱による熱応力などである。
このような応力が加われば、平面視における点Aの真上の、基板1の主表面上に載置された配線部材3上の1点Bにて、配線部材3の厚みによる剛性を利用して当該応力を支えることができる。同様に、基板1の裏側の主表面上の点Cに上記と同様の矢印に示す応力が加わった場合も、点Cの真上の、配線部材3上の1点Dでこの応力を支えることができる。
このように配線部材3が平面視において平面(平行四辺形)状の平板形状を有するため、たとえば配線部材3が平面視においてほぼ直線状の形状である場合に比べて、基板1に加わる(特に基板1の主表面に垂直な方向の)応力による基板1の変形や破損などの不具合を抑制することが可能となる。このように、平板形状の配線部材3は、基板1を応力に対して補強する役割を有する。
以上より、本実施の形態によれば、放熱性が高く電気抵抗の低い、大電流を流すことが可能な配線部材3を用いて、大電流に対応可能な配線回路を形成することができる。また配線部材3の平行四辺形の平面形状を利用して、配線回路のレイアウト自由度を高めることができ、かつ回路基板100全体の応力に対する強度を高めることができる。
(実施の形態2)
まず図8〜図9を用いて、本実施の形態の配線部材3について説明する。
図8(特に図8(a))を参照して、本実施の形態の配線部材3は、平面視において互いに対向する1組の辺が平行である台形状である。配線部材3は、その本体をなす台形状の部分としての電流通電部3Cと、台形をなす1組の互いに平行な辺以外の1組の辺(厚みを有する側面)としての接続部13,14とを有している。図8(a)の台形はいわゆる等脚台形であり、互いに平行な1組の辺のうち長いほうの辺と、これに隣り合う上記平行な辺以外の1組の辺のうちの1つにより形成される角の1つがθ3である。
図9(特に図9(a))の配線部材3は、図8の配線部材3と同様に、等脚台形状の電流通電部3Dと、接続部13,14とを有している。図9(a)の配線部材3の台形状は、互いに平行な1組の辺のうち長いほうの辺と、これに隣り合う上記平行な辺以外の1組の辺のうちの1つにより形成される角の1つがθ4である点において、図8(a)の配線部材3と異なっているが、他の点は基本的に図8(a)の配線部材3と同様である。
以上より、本発明の配線部材3は、電流通電部が、実施の形態1のように平行四辺形状であってもよいが、実施の形態2のように台形状であってもよい。すなわち配線部材3の電流通電部は、互いに対向する少なくとも1組の辺を有する多角形状である。なお上記の各配線部材3は、いずれも多角形状として、いずれも四角形(平行四辺形または台形)の平面形状であるが、ここでの多角形状とは、たとえば当該四角形の各角部に曲線部(いわゆるR形状)が形成されたものを含むものとする。また当該多角形状は、当該四角形の各角部に面取り部(いわゆるC形状)が形成された略八角形状であってもよい。
また図8および図9の配線部材3は、電流通電部3C,3Dが等脚台形状であるが、等脚台形でない通常の台形状であってもよい。
図10を参照して、基板1の主表面に複数の互いに独立した配線パターン2が互いに間隔をあけて形成されているが、ここではそれぞれの配線パターン2は互いに平行となるように配置されてはおらず、配線部材3C,3Dの角θ3および角θ4にフィットする方向に延在するよう配置されている。
電流通電部3Cを有する2つの配線部材3が、互いに平行な1組の辺のうち長いほうの辺が図の上側にあるように配置された配線部材3C1と、上記長いほうの辺が図の下側にあるように配置(配線部材3C1に対して180度回転)された配線部材3C2とが互いに隣り合うように配置されており、それぞれは接続部13,14において(実施の形態1と同様に)配線パターン2と接続される。配線部材3においては互いに平行な1組の辺の延びる方向に電流が流通する。実施の形態1の接続部11,12と同様に、ここでは接続部13,14が電流通電部3Cでの電流の流れる方向に関する一方および他方の端部となる。この領域においては直線状に配線回路が延在している。
配線部材3C2の右側にも、長いほうの辺が図の下側に配置される配線部材3が配置されるが、この配線部材は電流通電部3Dを有する配線部材3Dであり、電流通電部3C1,3C2と平行な1組の辺に対して電流通電部3Dの平行な1組の辺がなす角度が異なっている。
配線部材3Dが接続されることにより、配線回路が湾曲するように形成されている。電流は概ね図の左側から右側に流れるため、図10の配線回路は電流が反時計回りの方向に流れるように配置されている。
図11を参照して、ここでは2つ並ぶ配線部材3(3C1,3C2)のうち、互いに平行な1組の辺のうち長いほうの辺が図の下側に来るように配置されたものが左側に、上記長いほうの辺が図の上側にあるように配置(配線部材3C1に対して180度回転)されたものが右側に配置される点において図10と異なっている。また配線部材3(3D)も上記長いほうの辺が図の上側にあるように配置され、この配線部材3Dにより配線回路が湾曲するように形成されている。電流は概ね図の左側から右側に流れるため、図11の配線回路は電流が時計回りの方向に流れるように配置されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成(配線部材3の厚みt1など)は、図2〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の台形状の配線部材3は、実施の形態1の平行四辺形状の配線部材3と同様に、鋭角または鈍角である角θ3および角θ4を有している。すなわち台形状をなす辺のうち互いに平行な1組の辺のそれぞれと、当該辺に隣り合う、(上記平行な1組の辺以外の)互いに平行でない1組の辺のそれぞれとのなす角度が、鋭角または鈍角である角θ3および角θ4となっている。配線回路は、角θ3と角θ4との和が180度にならなくなることから、1つの配線部材3の角θ3をなす互いに平行な1組の辺と、当該配線部材3に隣り合う他の配線部材3の角θ4をなす互いに平行な1組の辺とは互いに屈曲した関係になる。このため上記のように台形状の配線部材3を用いて任意の曲線形状の配線回路を形成することができ、配線回路のレイアウトの自由度を高めることができる。
また実施の形態1と同様に、多角形状(台形状)の平面形状を有する配線部材3による基板1への応力に対する補強が可能となり、配線部材3の高い放熱性および低い電気抵抗による大電流の流通が可能となる。
さらに本実施の形態は実施の形態1の作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。図12および図13を参照して、これらはそれぞれ図10および図11と基本的に同様の構成を有しているが、いずれもすべての配線部材3が電流通電部3Cを有する図8の配線部材3(3C1,3C2,3C3)である点において、図10および図11の構成と異なっている。
たとえば実施の形態1のように平行四辺形状の配線部材3を用いた場合には、これをある向きに配置させた場合と、ある向きに対して180度回転した向きに配置させた場合とで、その態様が同じになる。このため同一種類の電流通電部を有する配線部材3を複数並べることにより、湾曲部を有する配線回路を形成することは困難である。仮に1種類の平行四辺形状の配線部材3を用いて湾曲部を用いる配線回路を形成すれば、特に当該平行四辺形の互いに対向する1組の辺と、当該1組の辺以外の他の1組の辺との長さが異なる場合には配線回路の幅(延在方向に交差する断面の面積)が領域ごとに異なることになり、配線回路の設計上好ましくないためである。
ところが本実施の形態のように台形状の配線部材3を用いれば、たとえば図8の電流通電部3Cを有する1種類の配線部材3(3C:3C1〜3C3)のみで図12および図13のような湾曲部を有する配線回路を容易に形成することができる。つまり平面形状の異なる複数種類の配線部材3を製作する必要がなくなるため、より低コストで回路基板を製造することができる。
(実施の形態3)
まず図14〜図15を用いて、本実施の形態の配線部材3について説明する。
図14(a)〜(c)を参照して、本実施の形態の配線部材3は、これが接続される基板1の主表面に直交する厚み方向に屈曲する形状を有している。具体的には、配線部材3は、その本体をなす平行四辺形状の部分としての電流通電部3Eと、電流通電部3Eと接続部との間の領域である接続部支持領域15,16と、実施の形態1などと同様の(厚みを有する側面としての)接続部17,18とを有している。
電流通電部3Eは、図3に示す実施の形態1の電流通電部3Bと同様の平面形状(平行四辺形状)を有している。図14(a)中の点線部が電流通電部3Eの(電流の流れる方向(図の上下方向)に関する)一方および他方の端部であり、ここで配線部材3が図14(c)に示すように、基板1の主表面に向かう(下に向かう)方向に屈曲している。この屈曲する(電流通電部3Eの)端部よりも端側には接続部支持領域15,16を介在して接続部17,18が形成されている。
接続部支持領域15,16は図14(c)の上側から下側へ向かうように傾いた領域である。図14(c)に示すように、接続部支持領域15,16の表面のなす角度は、これが接続される基板1の主表面のなす角度に対して45度以上60度以下である。接続部支持領域15,16における電流の流通方向に交差する方向に関する幅(図14(a)の平面図における左右方向の幅)は、電流通電部3Eから離れるほど(接続部17,18に近づくほど)電流通電部3Eの当該幅に比べて狭くなるような(いわゆる先細りの)形状を有している。接続部支持領域15,16の幅方向の端部は曲面(いわゆるR形状)となるような加工が施されていてもよい。
接続部17,18は、上記の各実施の形態の接続部と同様に、配線部材3の互いに対向する1組の辺(厚みを有する側面)として形成されている。接続部17,18は、電流通電部3Eよりも、電流の流通方向に交差する方向に関する幅(図14(a)の平面図における左右方向の幅)が狭くなっている。
上記の配線部材3(3E)においては、接続部支持領域15,16および接続部17,18は電流の流れる方向に関する一方および他方のそれぞれの端部に1つずつ形成されている。しかし図15(a)〜(c)を参照して、接続部支持領域19,20および接続部21,22のそれぞれが、電流の流れる方向に関する一方および他方のそれぞれの端部に複数(ここでは3つずつ)、電流の流通方向に交差する幅方向に関して互いに間隔をあけて形成されていてもよい。この接続部21,22は、ICなどで用いられるいわゆるリードのような形状および機能を有している。
図15(a)〜(c)に示す接続部支持領域19,20および接続部21,22は、電流の流通方向に交差する幅方向に関して互いに間隔をあけて複数形成されている点を除き、図14(a)〜(c)に示す接続部支持領域15,16および接続部17,18と同様である。接続部支持領域19,20および接続部21,22は配線部材3の(電流の流通方向に交差する)幅方向に関して複数並んでいるため、個々の接続部支持領域19,20および接続部21,22の、上記幅方向に関する寸法は、電流通電部3Fの上記幅方向に関する寸法よりも狭い。
なおここに示さないが、電流通電部3E,3Fは平行四辺形の代わりに(実施の形態2に示すような)台形状を有していてもよい。
図16を参照して、基板1の主表面に形成される(複数の)配線パターン2と電気的に接続するように、たとえば図14に示す電流通電部3Eを有する配線部材3が、接続部17,18において、はんだ付けなどにより電気的に接続される。図示しないが、図15に示す電流通電部3Fを有する配線部材3を用いた場合についても同様である。
たとえば他の実施の形態と同様に、配線回路の経路を曲線状に湾曲させる場合、図14および図15に示されないが、たとえば図2に示す実施の形態1の電流通電部3Aと同様の平面形状を有し他は図14の配線部材3と同様である配線部材3E2を、配線部材3Eと併せて用いることが好ましい。図示されないが、図14または図15の電流通電部3E,3Fが(図8、図9のような)台形状である配線部材を用いれば、単一種類の配線部材3を複数用いるだけで、曲線状に湾曲された配線回路を形成することができる。
本実施の形態のように接続部が電流通電部と完全に別部分として(接続部支持領域を介在して)存在する配線部材を用いる場合、平行四辺形状の電流通電部を用いれば、たとえ平行四辺形の各辺の長さが同じであっても、単一種類の配線部材のみから曲線状の配線回路を形成することは困難であり、図16のように配線部材3E,3E2の2種類を用いる必要が生じる。これは、互いに対向する1組の辺から延びるように接続部が延びる配線部材と、上記1組の辺以外の他の1組の辺から延びるように接続部が延びる配線部材とは別の部分に接続部が形成される別の部材である(つまり上記両者を用いる段階で単一種類の配線部材とはならない)ためである。しかし台形状の電流通電部を有し図16などと同様に接続部支持領域を介在した接続部を有する配線部材を用いれば、単一種類の配線部材のみから曲線状の配線回路を形成することが可能となる。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、図2〜図6に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
仮に実施の形態1などの配線部材3の厚みt1をさらに厚くすれば、配線部材3の(電流の流通方向に交差する)断面の面積が大きくなるため電気抵抗が小さくなり、より大電流を流すことが可能となる。しかし板の厚みt1が厚くなれば、配線部材3の加工が困難になる。また配線部材3の熱容量が大きくなるため、接続部における配線パターン2とのはんだ付けの際に加える熱が容易に配線部材3の内部の方へ逃げる。その結果、接続部の温度上昇が起こりにくくなり、はんだ付けが困難になる場合がある。
図14〜図15に示す配線部材3の材質および厚みt1は基本的に実施の形態1の配線部材3の材質および厚みt1と同じである。つまり図14の点線部などで銅製材料を屈曲させることにより本実施の形態の配線部材3が形成されている。
したがって、屈曲部を有するものの、基本的に本実施の形態の配線部材3は、実施の形態1,2の配線部材3と同様の電気抵抗を実現することができる。
また本実施の形態の配線部材3は熱容量が実施の形態1,2の配線部材3とほぼ同じであるため、たとえば実施の形態1の配線部材3よりも厚みを大きくした配線部材を用いた場合に起こり得るようなはんだ付けが困難になる問題を回避することができる。
この配線部材3の電流通電部3E,3Fは、基板1の主表面に対して浮かぶように、基板1(配線パターン2)に接続される。つまり配線部材3が接続された際に電流通電部3E,3Fの裏側(下側)の表面も表側(上側)の表面と同様に露出する。このため接続後の配線部材3(電流通電部3E,3F)は、表側(上側)の表面のみならず裏側(下側)の表面からも放熱することができる。したがって、たとえば実施の形態1の配線部材3のように基板1への接続後に裏側(下側)の表面が基板1の主表面と接触する場合と比べて、さらに放熱性を高め、大電流を流すことができる。
また本実施の形態の配線部材3は実施の形態1の配線部材3に比べて、接続部17.18,21,22の幅が狭くなっている。したがって、接続部17,18,21,22の熱容量が小さくなることにより、接続部17,18,21,22を配線パターン2にはんだ付けする際に瞬間的に加えられる熱が、接続部17,18,21,22に集中しやすくなる。
このため接続部17,18,21,22のはんだ付け時の温度が容易に上昇するため、配線パターン2に対するはんだ付け性がより良好になる。したがって配線パターン2に配線部材3をより良好に接続することができる。
なお基板1の主表面に対して浮かぶように電流通電部3E,3Fが接続されても、この配線部材3は、少なくとも当該配線部材3が存在しない場合に比べれば、応力に対する補強の役割を十分に有する。このため本実施の形態の配線部材3も、応力に対する回路基板の強度を高めることができる。
(実施の形態4)
まず図17〜図18を用いて、本実施の形態の配線部材3について説明する。
図17(a)〜(c)を参照して、本実施の形態の配線部材3は、たとえば実施の形態3の配線部材3と同様に、電流通電部3Gと、電流通電部3Gと接続部との間の領域である接続部支持領域23,24,25,26と、基板1(配線パターン2)と電気的に接続される接続部27,28,29,30とを有している。
たとえば実施の形態3の配線部材3と同様に、電流通電部3Gの(電流の流れる方向(図17(a)の上下方向)に関する)一方および他方の端部が屈曲しているが、この屈曲角度は電流通電部3Gの表面の広がる方向に対してほぼ垂直となっている。接続部支持領域23,24,25,26と接続部27,28,29,30とは同一直線上で互いに連続するように延びており、接続部支持領域23〜26の先端側に接続部27〜30が延びるように続いている。したがって接続部支持領域23〜26と接続部27〜30とはともに同じ方向に延在し、具体的には接続部支持領域23〜26と接続部27〜30とは電流通電部3Gの延在する方向(電流の流れる方向(図17(a)の上下方向))に対して交差する方向(ほぼ垂直な方向)に延びている。
接続部支持領域23,24,25,26は、図15の配線部材3の接続部支持領域19,20と同様に、電流の流れる方向に関する一端側と他端側とのそれぞれに複数(たとえば3つ)互いに間隔をあけて並んでいる。ここでは接続部支持領域23,24を両端接続部支持領域23,24と呼び、接続部支持領域25,26を中央接続部支持領域25,26と呼ぶことにする。同様に、ここでは接続部27,28,29,30のうち接続部27,28を両端接続部27,28と呼び、接続部29,30を中央接続部29,30と呼ぶことにする。
なお図17の配線部材3は、電流通電部3Gが(実施の形態1と同様の)平行四辺形の平面形状を有しているが、図18(a)〜(c)に示すように、配線部材3は電流通電部3Hが(実施の形態2と同様の)台形の平面形状を有していてもよい。この場合も、実施の形態3と同様に、台形状の電流通電部を有する配線部材3を用いれば、単一種類の配線部材3のみで曲線状など多様な種類のレイアウトを有する配線回路を形成できる。
図18の配線部材3(3H)は、電流通電部の平面形状においてのみ、図17の配線部材3(3G)と異なっており、他の部分は(参照番号が図17と異なるものの)基本的に同様である。
実施の形態1〜3においては基板1の表面の配線パターン2と配線部材3の側面の接続部とをはんだ付けすることにより、配線部材3を基板1(配線パターン2)に接続するのに対し、本実施の形態においては、接続部27〜30が基板1に形成されたスルーホールを貫通するように配置された状態で、スルーホールと接続部27〜30とがはんだ付けにより接続される。
具体的には、図19を参照して、基板1の配線パターン2の一部に、配線パターン2および基板1を基板1の厚みの方向に延びるように貫通する貫通孔としてのスルーホール1sが形成されている。たとえば図17の配線部材3の両端接続部支持領域23の先端部(下側)に延びる両端接続部27が、スルーホール1sを貫通するように、配置されている。
スルーホール1sの側面および、スルーホール1sの近傍の基板1と配線パターン2との表面にはめっき膜1pが形成されている。上記のように配線部材3の両端接続部27がスルーホール1sを貫通するように配置された状態で、めっき膜1pと、両端接続部27との間に溶融はんだが供給され、その後はんだが固まることにより、基板1(スルーホール1s)に配線部材3(両端接続部27)が接続(はんだ付け)される。
引き続き図19を参照して、スルーホール1sの、基板1の厚みの方向に交差する幅方向に関する幅w1は、両端接続部27の上記幅方向に関する寸法t3よりも広く、接続部支持領域23の上記幅方向に関する寸法t1よりも狭い。接続部支持領域23は通常、配線部材3の本体である電流通電部(3G)が屈曲することにより形成された領域である。この場合、電流通電部3Gなどの厚みは上記の他の実施の形態の配線部材3の厚みと同じt1であるため、接続部支持領域23の厚みもt1である。
したがって両端接続部27はスルーホール1sの内部を貫通するように配置されるが、両端接続部支持領域23はその幅t1がスルーホール1sの幅w1より広く、スルーホール1sの周囲の基板1の本体と干渉する(ぶつかる)ためスルーホール1sの内部に入らない。このため両端接続部支持領域23の、基板1の厚みの方向に関する長さ分(電流通電部3Gの厚みt1を除く)に応じて、基板1の(上側の)主表面と電流通電部3Gの(下側の)主表面との間に間隙GPが形成される。
この間隙GP、および値GP+t1すなわち配線パターン2の最上面と配線部材3(電流通電部3G)の最上面との基板1の厚みの方向に関する距離は、いずれも一定の値とすることが好ましい。このように間隙GPおよびGP+t1の値を一定に保つことは製品の厚み方向の寸法を一定にすることから、製品(回路基板)の品質保証につながる。
また上記と同様に製品の厚み方向の寸法を一定にしてその品質を向上する観点から、図19における配線部材3を形成する際に、両端接続部支持領域23の製品の厚み方向の寸法L1、および両端接続部27の製品の厚み方向の寸法L2を制御することが好ましい。寸法L1の制御により間隙GPの値が制御でき、寸法L2の制御により両端接続部27の基板2の裏側主表面からの突起部の寸法L3の値が制御できる場合がある。
また両端接続部27の、基板1の厚みの方向(図19の上下方向)に関する寸法は、基板1の厚みの方向に関する寸法よりも長くなっていることが好ましい。
以上においては両端接続部27のはんだ付けについて説明しているが、他の両端接続部28、中央接続部29,30のはんだ付けによる接続についても、上記の図19を用いて上記と同様に説明できる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
上記の構成を有することにより、配線部材3の電流通電部3Gと基板1との間隙GPに空気が流れることができる。このため電流通電部3Gの上側および下側の双方の主表面が露出した状態となり、電流通電部3Gの放熱性がより高まる。
また、電流通電部3Gの放熱性が高まることに伴い、はんだ付け時に両端接続部27に瞬間的に加えられる熱が電流通電部3Gに伝わりにくくなる。このためはんだ付け時に両端接続部27に瞬間的に加えられる熱は両端接続部27に集中するため、はんだ付け性が良好になる。
また両端接続部27が基板1(スルーホール1s)よりも上下方向に長い寸法を有するように形成されるため、基板1の裏側の主表面(めっき膜1p)よりも下側に長さL3だけ飛び出すように両端接続部27が配置される。このようにすれば、たとえば基板1の厚みと両端接続部27の長さとがほぼ等しい場合に起こり得る、はんだ付け時の熱が両端接続部27に伝わらずはんだ付け性が不良となる問題を回避することができる。すなわち両端接続部27の長さL2が基板1の厚みよりも長い寸法を有することにより、はんだ付け時に両端接続部27に熱が十分に伝わり、はんだ付け性を良好にしはんだのフィレットの形状を良好にすることができる。
さらに、図19においては理解を容易にするため、t3はw1より十分に小さくなるように示されているが、実際にはt3は限りなくw1の値に近い程度に大きく、両端接続部27の表面がスルーホール1s(めっき膜1p)の表面に接触するように両端接続部27がスルーホール1sを嵌挿する場合がある。特にこのような場合においては、両端接続部27をスルーホール1sに挿入する際に両端接続部27がスルーホール1sに加える力は、スルーホール1sの側面の広い部分(たとえば全体)に加えられるため、当該側面の一部分に加わる圧力が比較的小さくなる。このため、スルーホール1sに過剰な圧力が加わることが抑制され、スルーホール1sに形成されためっき膜1pへの損傷を抑制することができる。したがって基板1への配線部材3のはんだ付け性を良好にし、製品の品質および信頼性を向上することができる。
次に図20を用いて、たとえば図18に示す台形状の電流通電部3Hを有する配線部材3を複数用いて形成された、図12と同様の湾曲部を有する配線回路について説明する。
図20を参照して、ここには3つの配線部材3(3H)が図示されており、左側から順に配線部材3H1、3H2、3H3とする。これらの配置は図12の配線回路の配線部材3C1,3C2,3C3の配置と基本的に同様である。
配線部材3H1および配線部材3H2は、これらの間に挟まれた配線パターン2と、図19の配線部材3Gと同様の態様で接続されている。つまり接続部支持領域31〜36と同じ方向に延在する接続部37〜42(図19参照)が、基板1の配線パターン2に形成されたスルーホール1sに貫通され、はんだ付けされている。
ここで、各配線部材の接続部支持領域31〜36の、平面視における、電流通電部3Hの互いに対向する平行な1辺の伸びる方向に延びる成分の長さL1はすべて等しいことが好ましい。なおこの長さL1は、台形の(互いに平行な1組の辺に対して斜め方向に延びる)辺に沿うように形成されるため、一つの接続部支持領域の一の部分と他の部分との間で値が異なっており一定ではない。しかしすべての接続部支持領域31〜36は同様に長さL1が変化するため、平面視においてすべていわゆる合同の形状となっている。
また、配線部材3H1と配線部材3H2との間、および配線部材3H2と配線部材3H3との間の双方において、互いに対向する電流通電部の端面55と端面56と(または端面55同士)が平行となるように配置されている。
以上により、配線パターン2を介在して互いに対向する接続部支持領域31〜36の間の距離L2はすべて等しくなっている。具体的には、配線部材3H1と配線部材3H2との間における両端接続部支持領域31と両端接続部支持領域32との間、および両端接続部支持領域33と両端接続部支持領域33との間の間隔L2がすべて等しい。同様に、配線部材3H2と配線部材3H3との間における両端接続部支持領域34と両端接続部支持領域32との間、中央接続部支持領域35と中央接続部支持領域33との間、および両端接続部支持領域36と両端接続部支持領域31との間の間隔L2がすべて等しい。
なお配線部材3H2と配線部材3H3との間においては、厳密には各領域31〜36の端部が平行になっていないために、上記間隔L2は一つの接続部支持領域とそれに対向する他の接続部支持領域との間隔に関して一の部分と他の部分との間で値が異なっており一定ではない。しかし配線部材3H2と配線部材3H3との間の上記間隔L2はすべて同様に変化するため、結果的に上記間隔L2はすべて同一であると言える。
なお上記の間隔L2がすべて等しいことと、図19に示すように平面視において接続部支持領域のほぼ中央に接続部が形成されることとから、図20に示す接続部37〜42間の距離は、上記隣接する配線部材間ですべて等しくなる。
このように、配線パターン2を介在して互いに隣り合う1対の配線部材3Hの、互いに対向する領域のそれぞれに形成される複数の接続部37〜42に着目すれば、互いに対向する複数組の接続部37〜42の間の距離がすべて等しくなる。
具体的には、たとえば配線部材3H2と配線部材3H3との間の接続部支持領域34の真下の接続部40とこれに対向する接続部支持領域32の真下の接続部38との距離は、接続部支持領域35の真下の接続部41とこれに対向する接続部支持領域33の真下の接続部39との距離に等しい。上記距離は、配線部材3H2と配線部材3H3との間の領域における接続部支持領域36の真下の接続部42とこれに対向する接続部支持領域31の真下の接続部37との距離に等しい。
図20の配線回路において電流は配線部材3H1から配線部材3H3に向けて流れる。上記のように配線部材3H1と配線部材3H2との間、および配線部材3H2と配線部材3H3との間で互いに対向する複数組の接続部37〜42の間の距離が等しい。このため配線部材3H2と配線部材3H3との間では、接続部40からこれに対向する接続部38に流れる電流と、接続部41から接続部39に流れる電流と、接続部42から接続部37に流れる電流とはすべて等しくなる。このため、たとえば配線回路の湾曲部の内側(接続部40から接続部38に電流が流れる領域)において集中的に大きな電流が流れ局所的に発熱量が多くなる可能性を低減することができる。
たとえ配線経路の湾曲部の内側に局所的に電流が集中し、局所的に発熱量が多くなったとしても、電流が流れ始めてからある程度の時間が経ち定常状態になれば、湾曲部の内側に集中的に発生した熱は電流通電部3Hの全体に広がり、電流通電部3Hの表面全体からほぼ均一に空気中へ放熱される。したがって、最終的には電流通電部3Hの特定の個所が集中的に発熱する可能性を低減することができる。
図20においては反時計回りに湾曲する配線回路を例示しているが、時計回りに湾曲する配線回路であってもよい。また図20においては台形状の電流通電部を有する配線部材が用いられているが、平行四辺形の電流通電部を有する配線部材が用いられてもよい。
(実施の形態5)
まず図21を用いて、本実施の形態の配線部材3について説明する。
図21(a)〜(c)を参照して、この配線部材3は、図18(a)〜(c)に示す配線部材3に1対の放熱部51,52が設けられている。放熱部51,52は、電流通電部3Hの台形状をなす1組の互いに平行な辺(互いに平行な辺を有する側面)のそれぞれにつながるように形成されており、1組の互いに平行な辺を有する側面に沿うように延在している。
放熱部51,52は電流通電部3Hの表面にほぼ垂直な平板状の部材として図示されているが、放熱部51,52は少なくとも電流通電部3Hに電気的に接続されるように配置されればよいため、電流通電部3Hの表面に垂直に接続されていなくてもよい。また放熱部51,52は矩形の平板状の部材として図示されているが、これに限らず他の平面形状を有していてもよい。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、図18に示す配線部材3(3H)の構成とほぼ同じであるため図21において同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
図21の配線部材3には、電流通電部3Hの台形状をなす1組の互いに平行な辺に沿う概ね直線方向(図21(a)の上下方向)に電流が流れる。このため電流通電部3Hの電流の流通方向に交差する、図21(a)の左右の側部に発熱が集中する傾向にある。これは図21(a)の左右の側部には、当該側部に流れる電流による発熱と、図21(a)の左右方向に関する中央部(たとえば中央接続部支持領域33と中央接続部支持領域35とを結ぶ領域)に流れる電流による発熱が熱の伝播により図21(a)の左右の側部に伝えられることによる発熱との双方が発生するためである。逆に上記左右方向に関する中央部は、発熱したとしても容易に他の領域(たとえば側部)に伝えられるため、温度上昇を容易に抑制できる領域である。
したがって上記の発熱が集中しやすい部分に放熱部を設けることにより、空気中への放熱可能な表面積が広くなるため、局所的な発熱量の集中を抑制することができる。
また放熱部51,52により配線部材3の放熱性が向上するため、配線部材3を含む配線回路などにさらに大電流を流すことが可能となる。また大電流を流すことが可能となるため配線部材3の厚みをより薄くすることができ、配線部材3の加工が容易になる。さらに接続部をはんだ付けする際のはんだ付け性をいっそう良好にすることもできる。
図22を参照して、放熱部51は、電流通電部3Hなどがたとえば図21(b)に示すように垂直上方向に屈曲されることにより電流通電部3Hにつながるように形成された放熱部本体53と、放熱部本体53の表面を覆う、放射率の高い高放射率膜54とを有していてもよい。放熱部52についても同様である。
高放射率膜54は放熱部本体53および電流通電部3Hなどを構成する金属材料(銅など)に比べて相対的に光の放射率が高い材質からなる薄膜であり、たとえば放射率が0.3以上の高い放射率を有する薄膜である。高放射率膜54は、放熱部本体53の表面上に放射率の高い素材のめっきを施したり、電気分解により形成されたアルミニウムの酸化膜を用いたり、スプレー等で放射率の高い黒色の塗膜を放熱部本体53の表面上に塗布することにより形成することができる。
図23を参照して、本実施の形態の回路基板200は、図1に示す回路基板100の配線回路(配線パターン2および配線部材3)の特に配線部材3が、図21に示す電流通電部3Hを有する配線部材3H4,3H5,3H6がこの順に並ぶ構成となっている。配線部材3H4および配線部材3H6は、電流通電部3Hの台形状の互いに平行な1組の辺のうち長いほうの辺が手前側に配置されており、配線部材3H5は、電流通電部3Hの台形状の互いに平行な1組の辺のうち短いほうの辺が手前側に配置されている。
図23の構成は、上記以外の点においては図1に示す回路基板100の構成とほぼ同じであるため図21において同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図23に示すような、配線部材3などに大電流が流れる回路基板200においては、発熱するパワーデバイス4の電子部品が搭載されている。当該パワーデバイス4の電子部品の発熱の一部は、複数の放熱フィン7aを有するヒートシンク7によって放熱される。このため回路基板200の(配線部材3などが接続される主表面の)上方にはパワーデバイス4および配線部材3などを冷却するための冷却風が流れている場合がある。
図24を参照して、図23の配線部材3H4および配線部材3H5は、それぞれの放熱部51,52がヒートシンク7の放熱フィン7aの延在する方向に平行な方向(図の左右方向)に延びるように配置される。複数配置される放熱フィン7aに挟まれた領域には、放熱フィン7aの延在する方向に沿って(つまり図の左方から右方に)、図中に矢印で示す冷却風が流れる。
配線部材3H4および配線部材3H5が放熱フィン7aの延在する方向に平行な方向に延びるように配置されていれば、複数の放熱フィン7aの間を流れる風速の高い冷却風は、配線部材3H4および配線部材3H5のそれぞれの1対の放熱部51,52の間にも流れる。このため配線部材3H4,3H5による放熱効果がいっそう高くなる。
なお放熱部51,52の(図の左右方向に延びる)長さが非常に長い場合には、放熱部51,52の風下側(図の右側)で冷却風の風速が低下して放熱効果が低下する可能性がある。すなわち、一般的に1対の放熱部51,52の間に挟まれた領域を流れる風は、放熱部の風上側と放熱部の風下側との間で、放熱部の近傍(1対の放熱部に挟まれた領域の、風の流通方向に交差する方向に関する放熱部に程近い領域)と放熱部から離れた領域(1対の放熱部に挟まれた領域の、風の流通方向に交差する方向に関する中央部)との風速の大小関係が異なっている。
具体的には、放熱部の風上側では放熱部の近傍と放熱部から離れた領域との風速はほぼ等しいが、放熱部の風下側では放熱部の近傍の風速が遅く、放熱部から離れた領域の風速が速くなるなど、放熱部の近傍と放熱部から離れた領域との風速の差が生じる。放熱部の(風の流通方向に沿う)長さが長ければ、放熱部の風下側における放熱部の近傍と放熱部から離れた領域との風速の差が大きくなり、風速の遅い放熱部の近傍における放熱効果が低下する。したがって、放熱部51,52が非常に長い場合には、放熱部51,52の風下側で放熱効果が低下する可能性がある。
しかし図24においては、風上側の配線部材3H4と風下側の配線部材3H5との間には(配線パターン2の幅よりも広い)間隔を有するため、この間隔の部分で(配線部材3H4の風下側において風速に差が生じた)冷却風の風速が一定となる(全体の風速が、放熱部から離れた領域の速い風速に合わせるように速くなる)。したがって、風下側の配線部材3H5,3H6を流れる冷却風の風速の低下を抑制することができ、風下側の配線部材3H5,3H6の放熱部51,52も風上側の配線部材3H4の放熱部51,52と同様の高い放熱効果を奏することができる。
本実施の形態の説明は台形状の電流通電部を有する配線部材を用いてなされているが、本実施の形態を実施するにあたり平行四辺形の電流通電部を有する配線部材が用いられてもよい。また以上の説明においては実施の形態4の配線部材に放熱部が設けられているが、実施の形態1〜3に示す配線部材に上記と同様の放熱部51,52が形成されてもよい。
(実施の形態6)
まず図25を用いて、本実施の形態の配線部材3について説明する。
図25(a)〜(d)を参照して、この配線部材3は、たとえば図21(a)〜(c)に示す実施の形態5の配線部材3の電流通電部3J(図21の電流通電部3Hに相当)に孔部61,62が形成されている。
孔部61は、電流通電部3Jのうち接続部(特に中央接続部支持領域35)の周囲の一部の領域に、電流通電部3Jの表側の表面から裏側の表面まで貫通するように形成されていることが好ましい。ここで接続部の周囲とは、電流通電部3Jの、電流が流通する方向に関する一方および他方の端部に比較的近い領域を意味する。同様に孔部62は、電流通電部3Jのうち接続部(特に中央接続部支持領域33)の近傍の一部の領域に、電流通電部3Jの表側の表面から裏側の表面まで貫通するように形成されていることが好ましい。また図25(a)においては孔部61,62は円形の平面形状を有するように示されているがこれに限らず他の平面形状であってもよい。
また本実施の形態の配線部材3は、放熱部51,52の一部に凹部71〜74が形成されている。具体的には、放熱部51が電流通電部3Jにつながる領域(放熱部51のうち電流通電部3Jに比較的近い、図25(d)の下側の領域)の一部であり、接続部(特に両側接続部支持領域32,34)の近傍の一部に切り欠き状の凹部71,72が形成されている。同様に、放熱部52が電流通電部3Jにつながる領域のうち、接続部(特に両側接続部支持領域31,36)の近傍の一部に切り欠き状の凹部73,74が形成されている。ここで接続部の周囲とは、放熱部51,52のうち、電流通電部3Jに比較的近い(図25(d)の比較的下側の)領域を意味する。放熱部51,52の、電流通電部3Jにおける電流が流通する方向に関する一方および他方の端部から、上記電流の流通方向に沿って、ある長さ分の凹部71〜74が形成されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、図21に示す配線部材3(3H)の構成とほぼ同じであるため図25において同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
放熱部51,52を有する場合、上記のように配線部材3に電流が流れることによる発熱の局所的な集中を抑制する効果が高められる。しかし放熱部51,52を有する場合、はんだ付け時に瞬間的に加えられた熱は、容易に放熱部51,52のほうへ伝播されたり、電流通電部から空気中に放熱されたりする。このため、はんだ付け時に瞬間的に加えられた熱をはんだで固定しようとする接続部に集中的に供給することが困難となり、接続部がはんだの溶融温度に達しにくくなり、接続部におけるはんだ付け性が低下する可能性がある。
しかしはんだ付け性を向上するためにはんだ付け時に瞬間的に接続部に加える熱の量を過剰に増加させれば、熱により回路基板が損傷を受ける可能性がある。また、はんだ付けを行なうための一般的なフローはんだ付け工程と別の工程を用いてさらに熱を加えれば、製造工程が増加するため製造コストの増加を導く。
本実施の形態においては、上記の問題を解決するために凹部71〜74が設けられている。上記の凹部71〜74は、放熱部51,52のうち、両端接続部支持領域32,34,31,36(はんだ付けがなされる両側接続部38,40,37,42)の近傍の一部に形成される。このためはんだ付けの際に両端接続部38,40,37,42に瞬間的に加えられる熱の放熱部51,52への伝播が、凹部71〜74にて遮断されることにより抑制される。したがって上記の孔部61,62と同様に、はんだ付け性を良くする目的で過剰な熱量を加えるなどの余分な処理を行なわなくても、両端接続部38,40,37,42が十分に熱せされ、中央接続部41,39におけるはんだ付け性が良好になる。
なお凹部71〜74が形成されても、通常の通電による発熱が放熱部51,52から高効率に放熱される(実施の形態5に記載の)作用効果を妨げる可能性が低減されている。
通常の通電による発熱は、両端接続部38,40,37,42から電流通電部3Jを経由して放熱部51,52に伝えられ、凹部71〜74を経由することは少ない。これは通常の通電による発熱時には、はんだ付けの際の発熱量と、配線部材3全体から空気中への放熱量とがほぼ等しい平衡条件が成り立つように放熱部51,52から放熱がなされるためである。
以上により凹部71〜74が放熱部51,52に形成されれば、通常の通電による発熱を放熱部51,52により放熱する役割を維持しつつ、はんだ付け時のように瞬間的に加えられる高い熱がショートカットして放熱部51,52のほうに伝播することで接続部への熱の供給が妨げられる不具合を抑制する作用効果を有している。
次に孔部61,62は、電流通電部3Jのうち、中央接続部支持領域35,33(はんだ付けがなされる中央接続部41,39)の近傍の一部に形成される。このためはんだ付けの際に中央接続部41,39に加えられる熱の電流通電部3J側への伝播が、孔部61,62により遮断されることにより抑制される。したがってはんだ付けの際に中央接続部41,39に瞬間的に加えられる熱は、より高い割合で中央接続部41,39に集中する。このためはんだ付け性を良くする目的で過剰な熱量を加えるなどの余分な処理を行なわなくても、中央接続部41,39が十分に熱せされ、中央接続部41,39におけるはんだ付け性が良好になる。
なお孔部61,62が形成されても、通常の通電による発熱が放熱部51,52から高効率に放熱されるという(実施の形態5に記載の)作用効果を妨げる可能性は低い。このことについて以下に説明する。
通常の通電による発熱は、電流通電部3Jの発熱が放熱部51,52へ伝わるが、孔部61,62は電流通電部のうち接続部の近傍の一部(中央接続部支持領域33,35の近傍の一部)のみに形成されており、接続部の近傍であっても、上記一部の領域以外の領域には孔部は形成されない。したがって通常の通電時には上記孔部以外の領域を電流通電部への電流の入り口として電流通電部内に十分な量の電流を流通させることができ、かつ当該電流による発熱を放熱部51,52から高効率に放熱させることができる。
孔部61,62は、特に放熱部51,52が配置されない中央接続部39,41の近傍(中央接続部支持領域33,35)において、はんだ付け時の瞬間的な発熱の電流通電部3Jの中央部および放熱部51,52への伝播を遅くする(熱時定数を大きくする)。このため、熱が放熱部51,52のほうに多く伝播することに起因する接続部への熱の供給不足を抑制する作用効果を有している。
本実施の形態の説明は台形状の電流通電部を有する配線部材を用いてなされているが、本実施の形態を実施するにあたり平行四辺形の電流通電部を有する配線部材が用いられてもよい。
(実施の形態7)
実施の形態3(図15)〜実施の形態6においては、いずれも一例として、1つの配線パターン2に形成されたスルーホール1sに挿入される、配線部材3の接続部が3つずつ形成されている。しかし当該接続部の数は任意に設定でき、たとえば4つ以上の接続部が形成されてもよい。
図26を参照して、たとえば(電流通電部3Kを有する)配線部材3は、1つの配線パターン2に6つの接続部支持領域81,82,83,84,85,86が形成されている。このため、図示されないが接続部支持領域の真下に延びる接続部も6つ形成される。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は上記の各実施の形態の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
図26のように1つの配線パターン2に接続される配線部材3の接続部の数が多くなれば、各接続部を流れる電流の量が小さくなるため、接続部での局所的な発熱の集中を抑制する効果が高められる。
具体的には、配線パターン2から配線部材3の方へ流れる電流の総量をItotalとし、配線部材3に形成された、1つの配線パターン2と電気的に接続するための接続部がn本存在するとすれば、個々の接続部から配線部材3の電流通電部3Kに流れる電流I’は、
I’=Itotal/n
となる。また各接続部の発熱量はnの二乗に反比例する。このためたとえば図26の各接続部の発熱量は(Itotalが同じであると仮定すれば)、実施の形態6などに示した(3つ形成された)接続部の発熱量の1/4となる。
さらに本実施の形態のように接続部の数を増やせば、配線部材3の各接続部がフローはんだ付け用の溶融はんだと配線パターン2のスルーホール内で接触する面積の総和が増加する。このためはんだ付けによる固定強度が高まる。
さらに本実施の形態のように接続部の数を増やせば、電流通電部3Kなどを支える接続部の本数が増加するため、接続された配線部材3の機械的強度を高めることができる。またスルーホール内で接続部がスルーホール(めっき膜)に加える圧力を分散して小さくすることができるため、スルーホール内での接続部の接続時にスルーホール内のめっき膜が破損する不具合の発生を抑制することができ、接続部の品質および信頼性を向上することができる。
なお以上の各実施の形態で説明した配線部材3は、基本的にいずれもいわゆる金型プレス成形法により銅などの金属材料を所望の形状に加工することにより形成されることが好ましい。この方法を用いれば上記のように、配線部材3の本体をなす平板形状の厚みを薄くすることにより加工が容易になる。しかし当該配線部材3はこれ以外の方法により形成されてもよい。たとえば放熱部51,52は電流通電部に放熱部が接続されることにより設けられてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基板、1p めっき膜、1s スルーホール、2 配線パターン、3 配線部材、3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3J,3K 電流通電部、4 パワーデバイス、5 主回路、6 制御回路、7 ヒートシンク、7a 放熱フィン、11,12,13,14,17,18,21,22 接続部、15,16,19,20 接続部支持領域、23,24 両端接続部支持領域、25,26 中央接続部支持領域、27,28 両端接続部、29,30 中央接続部、31,32,33,34,35,36 接続部支持領域、37,38,39,40,41,42 接続部、51,52 放熱部、53 放熱部本体、54 高放射率膜、61,62 孔部、71,72,73,74 凹部、100,200 回路基板。

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の主表面に形成された配線パターンと、
    前記配線パターンに電気的に接続された、前記配線パターンよりも前記主表面に直交する厚みの方向に関する寸法が大きい配線部材とを備える回路基板であり、
    前記配線部材は、平面視において、電流の流通方向に沿うように延び互いに対向する少なくとも1組の辺を有する多角形状である電流通電部を含み、
    前記電流通電部における前記1組の辺は互いに平行であり、
    前記1組の辺と、前記電流通電部の前記1組の辺以外の他の1組の辺とのなす角は鋭角または鈍角である、回路基板。
  2. 前記他の1組の辺は互いに平行である、請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記配線部材は導電性の材料からなり、
    前記配線部材が前記配線パターンと接続される接続部は、前記配線部材の前記電流通電部よりも、前記電流通電部における電流の流通方向に交差する方向に関する幅が狭い、請求項1または2に記載の回路基板。
  4. 前記配線パターンの一部には貫通孔が形成され、
    前記電流通電部の延在する方向に対して交差する方向に延在する前記接続部が、前記貫通孔を貫通した状態で前記貫通孔にはんだ付けされ、
    前記接続部と前記電流通電部との間に、前記接続部と同じ方向に延在する接続部支持領域を有し、
    前記貫通孔の前記厚みの方向に交差する方向に関する幅は、前記接続部の前記厚みの方向に交差する方向に関する幅よりも広く、前記接続部支持領域の前記厚みの方向に交差する方向に関する幅よりも狭い、請求項3に記載の回路基板。
  5. 前記接続部の前記厚みの方向に関する寸法は、前記基板の前記厚みの方向に関する寸法よりも長い、請求項4に記載の回路基板。
  6. 前記電流通電部は、前記接続部の周囲の一部に孔部を有する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の回路基板。
  7. 前記電流通電部の前記1組の辺には前記電流通電部の側面に沿うように延在する放熱部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回路基板。
  8. 前記放熱部は、前記電流通電部につながる領域の一部に凹部を有する、請求項7に記載の回路基板。
  9. 前記放熱部は放射率の高い塗膜を有する、請求項7または8に記載の回路基板。
  10. 前記配線部材は前記配線パターンに複数接続され、
    前記配線パターンを介在して互いに隣り合う1対の前記配線部材の、互いに対向する領域のそれぞれに複数の前記接続部が形成されており、
    前記配線パターンを介在して互いに隣り合う1対の前記配線部材の間で互いに対向している複数組の前記接続部の間の距離がすべて等しい、請求項3〜6のいずれか1項に記載の回路基板。
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