JP5885641B2 - 電流補助部材およびプリント基板 - Google Patents

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Description

本発明は、電流補助部材およびプリント基板に関し、特に、プリント基板の表面に設けられた導電性接続部に接続するための電流補助部材およびそれを備えたプリント基板に関するものである。
従来、プリント基板上の配線パターンとして、めっき厚を含めて55μm程度の厚さのものが一般的に用いられている。このような厚さの配線パターンでは、電流が通電する断面積が小さいため、大電流を通電することができない。そこで、大電流を通電するために電流補助部材が用いられている。この電流補助部材は配線パターンを補助するように設けられている。板金の金属導体をプリント基板にはんだ付けした電流補助部材が、たとえば特開2010−62249号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2010−62249号公報
上記の公報に開示された電流補助部材では、大電流を通電するためには、板金の金属導体の板厚を厚くすることで電流が流れる断面積を大きくして電気抵抗を低減しなければならない。しかし、板厚の厚い金属導体は加工性が悪く、またプリント基板へはんだ付けしにくいという問題がある。また、上記の公報に開示された電流補助部材では放熱性が悪いという問題もある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、電気抵抗を低減し、放熱性を向上することで大電流を通電することができ、かつ加工性およびはんだ付け性を向上できる電流補助部材およびそれを備えたプリント基板を提供することである。
本発明の電流補助部材はプリント基板の表面に設けられた導電部に接続するためのものである。電流補助部材は、4本以上の端子と、導電性接続部と、放熱部とを備えている。4本以上の端子は導電部に接続するためのものである。導電性接続部はプリント基板の表面に対向するように配置され、かつ4本以上の端子のそれぞれを電気的につなぐものである。放熱部は導電性接続部からプリント基板側とは反対側に延びる。導電性接続部は、4本以上の端子のそれぞれの幅より大きな寸法を有する複数の凹部を含んでいる。複数の凹部はそれぞれ、端子が放熱部を挟む方向に、平面視において端子と放熱部との間に配置されている。
本発明の電流補助部材によれば、導電性接続部によって電流が流れる断面積を大きくすることで電気抵抗を低減することができる。また、放熱部によって放熱することで放熱性を向上することができる。このため、大電流を通電することができる。さらに、4本以上の端子によって、端子毎の断面積を小さくして加工性およびはんだ付け性を向上することができる。また、導電性接続部は、4本以上の端子のそれぞれの幅より大きな寸法を有する複数の凹部を含んでいるため、一方の電流補助部材の導電性接続部の凹部に、他方の電流補助部材の導電性接続部の端子を配置することで、一方および他方の電流補助部材を互いに重ねて配置するができる。一方および他方の電流補助部材を重ねて配置することで導電性接続部の合計の断面積を大きくすることができる。これにより、電気抵抗を低減することができる。また、一方および他方の電流補助部材を重ねて配置することで一方および他方の電流補助部材の端子毎の断面積をさらに小さくして加工性およびはんだ付け性を向上することができる。
本発明の一実施の形態における電流補助部材を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における電流補助部材を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態における電流補助部材を概略的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態における電流補助部材を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施の形態における電流補助部材がプリント基板に接続された様子を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における第1および第2の電流補助部材が互いに重ねられた様子を概略的に示す平面図である。 図6のVII−VII線に沿う概略断面図である。 本発明の一実施の形態における変形例1の電流補助部材の概略断面図であって、図7に対応する断面位置の図である。 本発明の一実施の形態における変形例2の第1および第2の電流補助部材が互いに重ねられた様子を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態におけるプリント基板を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態におけるプリント基板の電流補助部材およびヒートシンクが接続された部分を概略的に示す拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態におけるプリント基板の電流補助部材およびヒートシンクが接続された部分を概略的に示す拡大平面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に、図1〜図4を参照して、本発明の一実施の形態の電流補助部材の構成について説明する。
主に図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態の電流補助部材1は、プリント基板の表面に設けられた導電部に接続するためのものである。電流補助部材1は1枚の板状の金属を折り曲げて形成されていてもよい。電流補助部材1の厚みは、たとえば0.5mm以上1mm以下である。電流補助部材1の材料はたとえば純銅である。電流補助部材1は、4本の端子2と、導電性接続部3と、放熱部4とを主に有している。なお、ここでは端子2の数は4本の場合について説明するが、4本以上であればよい。
4本の端子2はプリント基板の導電部に接続するためのものである。4本の端子2は下側に延びるように形成されている。4本の端子2はそれぞれ導電性接続部3の四隅に配置されている。導電性接続部3はプリント基板の表面に対向するように配置されている。導電性接続部3は、4本以上の端子2のそれぞれを電気的につなぐものである。導電性接続部3は板状に形成されている。導電性接続部3はプリント基板の表面に平行に配置されていてもよい。
放熱部4は導電性接続部3からプリント基板側とは反対側に延びる。放熱部4は上側に延びるように形成されている。放熱部4は板状に形成されている。放熱部4は平面視において2本の端子2の間に配置されている。導電性接続部3は、複数の凹部5を有している。複数の凹部5は、4本以上の端子2のそれぞれの幅より大きな寸法を有している。複数の凹部5はそれぞれ平面視において外周端から内方へ凹むように形成されている。複数の凹部5はそれぞれ平面視において端子2と放熱部4との間に配置されている。
図3に示すように、4本の端子2は導電性接続部3から下側に曲げられている。また、放熱部4は導電性接続部3から上側に曲げられている。放熱部4は導電性接続部3に対して90度の角度となるように形成されていてもよい。なお、放熱部4は後述するように複数個の電流補助部材1が互いに重ねて配置されるように形成されていればよく、導電性接続部3に対して90度を超える角度となるように形成されていてもよい。
図4に示すように、凹部5の幅D1は、端子2の幅W1よりも大きい。つまり、端子2と放熱部4との間隔は端子2の幅W1よりも大きい。ここで、端子2の幅W1は放熱部4を挟む方向における1つの端子2の幅である。
次に、図5および図6を参照して、電流補助部材1がプリント基板10に接続された様子について説明する。プリント基板10の導電部11に流れる電流は、電流方向(図中矢印方向)Aの上流側の電流補助部材1の端子2から導電性接続部3に流れ、電流方向Aの下流側の端子2から導電部11に流れる。
本発明の一実施の形態では、複数個の電流補助部材1が用いられている。複数個の電流補助部材1はそれぞれ同じ形状を有している。複数個の電流補助部材1のうちの第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部材1Bとが互いに重ねられている。第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部材1Bとは、プリント基板10の表面に沿って互いに180度反転させて重ねられている。第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bは、第1の電流補助部材1Aの導電性接続部3と第2の電流補助部材1Bの導電性接続部3とを挟んで第1の電流補助部材1Aの放熱部4と第2の電流補助部材1Bの放熱部4とが互いに向かい合うように配置されている。
主に図6を参照して、第1の電流補助部材1Aの複数の凹部5のいずれかに、第2の電流補助部材1Bの4本以上の端子2のいずれかが配置されている。第1の電流補助部材1Aの電流方向Aの下流側の端子2の一方が第2の電流補助部材1Bの端子2と放熱部4との間に上方から挿入されており、他方が第2の電流補助部材1Bの端子間に上方から挿入されている。また、第1の電流補助部材1Aの電流方向Aの上流側の2つの端子2は第2の電流補助部材1Bの2つの端子2のそれぞれ電流方向Aの上流側に配置されている。
また、第2の電流補助部材1Bの電流方向Aの上流側の端子2の一方は平面視において第1の電流補助部材1Aの電流方向Aの上流側の端子2の一方と放熱部4の間に配置されており、他方は第1の電流補助部材1Aの端子間に配置されている。また、第2の電流補助部材1Bの電流方向Aの下流側の2つの端子2は第1の電流補助部材1Aの2つの端子2のそれぞれ電流方向Aの下流側に配置されている。
続いて、図7を参照して、第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bのそれぞれの端子2がプリント基板10に接続された様子について説明する。プリント基板10は複数のスルーホール12を有している。複数のスルーホール12は第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bのそれぞれの端子2が挿入されるように形成されている。複数のスルーホール12に第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bのそれぞれの端子2が挿入された状態ではんだ付けされることによりプリント基板10の導電部11(図5参照)と端子2とが接続される。なお、図7では導電部11は見やすくするために図示されていない。
端子2は、基端部21と、第1の凸部22と、第2の凸部23とを有している。基端部21は導電性接続部3に接続されている。第1の凸部22は基端部21に接続されている。第1の凸部22は基端部21よりも小さい断面積を有している。第2の凸部23は、第1の凸部22に接続されている。第2の凸部23は、第1の凸部22よりも小さい断面積を有している。ここで、断面積は電流方向Aに沿う方向の断面積である。端子2は先端側が2段階に細くなる階段形状を有している。第1の凸部22の高さD2は電流補助部材1の板厚tよりも大きい。
また、第1の電流補助部材1Aの端子2が挿入されるスルーホール12の径と第2の電流補助部材1Bの端子2が挿入されるスルーホール12の径とは互いに大きさが異なっている。つまり、第1の電流補助部材1Aが挿入されるスルーホール12の径は、第1の凸部22は挿入できず第2の凸部23を挿入できる大きさを有している。一方、第2の電流補助部材1Bが挿入されるスルーホール12の径は、第1の凸部22が挿入できる大きさを有している。これにより、第1の電流補助部材1Aの導電性接続部3と第2の電流補助部材1Bの導電性接続部3との間に隙間を設けることができる。このため、この隙間を通って第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部1Bとの間に空気が流れる。これにより、放熱効果を高めることができる。
なお、第1の電流補助部材1Aの導電性接続部3と第2の電流補助部材1Bの導電性接続部3とは平行に配置されていてもよい。第1および第2の電流補助部材1A、1Bの上端から下端(導電性接続部3の上面から端子2の下面)までの長さは、たとえば8mmである。そして、第1の電流補助部材1Aの端子2はプリント基板10の下面からたとえば1mm以上2mm以下の寸法で突出している。また、第2の電流補助部材1Bの端子2はプリント基板10の下面からたとえば3mm以上4mm以下の寸法で突出している。一方、プリント基板10の厚みはたとえば1mm以上2mm以下である。
また、図8を参照して、端子2は先端に向かって細くなるような形状を有していてもよい。本発明の一実施の形態の変形例1では、端子2は、基端部21と、テーパ部24とを有している。基端部21は導電性接続部3に接続されている。テーパ部24は基端部21に接続されている。テーパ部24は先端に向かって基端部21よりも断面積が小さくなるように形成されている。具体的には、端子2は先端側が細くなる台形形状を有している。また、上記と同様に端子2が挿入されるスルーホール12の径の大きさは、第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部材1Bとで異なっている。
ここで、第1の電流補助部材1Aの端子2が挿入されるスルーホール12の径SA、第2の電流補助部材1Bの端子2が挿入されるスルーホール12の径SB、電流補助部材1の板厚t、端子2のテーパ部24の斜面の角度θ、第1の電流補助部材1Aの端子2の中心線と斜面に沿う線とが交わる点からプリント基板10の上面までの距離HA、第2の電流補助部材1Bの端子2の中心線と斜面に沿う線とが交わる点からプリント基板10の上面までの距離HBとすると、tanθ=SA/2/HAとなり、tanθ=SB/2/HBとなる。
第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部材1Bとの間に高さ方向の間隔を設けるにはHA−HB>tとする必要がある。したがって、tanθ<(SA−SB)/(2×t)となるようにスルーホール12の径SA、SBが設定される。これにより、第1の電流補助部材1Aの導電性接続部3と第2の電流補助部材1Bの導電性接続部3との間に隙間を設けることができる。このため、この隙間を通って第1の電流補助部材1Aと第2の電流補助部1Bとの間に空気が流れる。これにより、放熱効果を高めることができる。
上記では、端子2の数は4本の場合について説明したが、4本以上であればよく、たとえば8本であってもよい。図9を参照して、本発明の一実施の形態の変形例2では、第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bはそれぞれ8本の端子2を有している。本発明の一実施の形態の変形例2でも上記と同様に、第1の電流補助部材1Aの一の端子2が第2の電流補助部材1Bの一の端子2と放熱部4との間に挿入されている。また、放熱部4が設けられた導電性接続部3の辺に沿って、第1の電流補助部材1Aの別の端子2が第2の電流補助部材1Bの一の端子2と一の端子の外方に設けられた別の端子2との間に挿入されている。第1および第2の電流補助部材1A,1Bのその他の端子2は平面視において互いにずれて配置されている。
次に、図10を参照して、本発明の一実施の形態の電流補助部材1が実装されたプリント基板10の構成について説明する。プリント基板10の表面に設けられた導電部11に複数個の電流補助部材1A、1Bが接続されている。また、プリント基板10の表面にはヒートシンク61および電子部品63が接続されている。ヒートシンク61は複数の放熱フィン62を有している。電子部品63は、パワーモジュールなどであり、使用により発熱する。
続いて、図11および図12を参照して、複数個の電流補助部材1A、1Bとヒートシンク61との位置関係について説明する。パワーモジュールなどの電子部品63は発熱するため、ヒートシンク61によって放熱される場合がある。本発明の一実施の形態では電子部品63にヒートシンク61が取り付けられている。そして、ヒートシンク61の放熱フィン62に送風することで電子部品63を冷却するようにプリント基板10上には冷却風が流れていることがある。
第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bは、各々の放熱部4がヒートシンク61の放熱フィン62と平面視において平行に配置されている。放熱フィン62には放熱フィン62と平行に直線的な風が流れる。放熱部4が放熱フィン62と平行に配置されているため、放熱フィン62に流れる風速の高い風が第1の電流補助部材1Aおよび第2の電流補助部材1Bの各々の放熱部4に流れる。このため、放熱効果を高くすることができる。
なお、放熱部4が長い場合には、放熱部4の風下側で風速が低下して放熱効果が低下するおそれがある。すなわち、一般的に板の間を流れる風は、板の風上側と板の風下側とでは板の近傍と離れた位置との風速分布が異なる。板の風上側では板の近傍と離れた位置とで均一な風速分布であるのに対し、板の風下側では板の近傍の風速が遅く、板と離れた位置の風速が速くなる。板が長いほど板の近傍と離れた位置との風速の差が大きくなり、風速の遅い板の近傍の放熱効果が低下する。このため、放熱部4が長い場合には、放熱部4の風下側で放熱効果が低下するおそれがある。
しかし、本発明の一実施の形態の複数の第1および第2の電流補助部材1A、1Bでは、風上側の第1および第2の電流補助部材1A、1Bと風下側の第1および第2の電流補助部材1A、1Bとの間には間隔があるため、この間隔で風速が均一化される。したがって、風下側の第1および第2の電流補助部材1A、1Bの放熱部4近傍の風速の低下が抑制される。そのため、風下側の第1および第2の電流補助部材1A、1Bでも放熱効果が低下しない。
次に、本発明の一実施の形態の作用効果について説明する。
本発明の一実施の形態の電流補助部材1によれば、導電性接続部3によって電流が流れる断面積を大きくすることで電気抵抗を低減することができる。このため、大電流を流すことができる。また、放熱部4によって放熱することで放熱性を向上することができる。導電性接続部3、端子2、プリント基板10の導電部11に電流が流れると発熱が生じる。この発熱は、それぞれの表面から周囲空気へ放熱されるのに加えて、放熱部4へ伝わり、放熱部4から周囲空気へ放熱される。放熱部4によって、放熱効果が高くなり、電流補助部材1とプリント基板10の導電部11の温度上昇が抑制される。このため、より大電流を流すことができる。以上より、導電性接続部3によって電気抵抗を低減し、放熱部4によって放熱性を向上することでたとえば50Aの大電流を通電することができる。
さらに、電流補助部材1の電気抵抗は電流補助部材1の断面積が大きいほど小さくなり、より大電流を流す事が可能となるが、断面積が大きいほど電流補助部材1の加工が難しくなり、またプリント基板10の導電部11へはんだ付けしにくくなる。そこで、本発明の一実施の形態では、4本以上の端子2によって、端子毎の断面積を小さくして加工性およびはんだ付け性を向上することができる。
また、導電性接続部3は、4本以上の端子のそれぞれの幅より大きな寸法を有する複数の凹部5を含んでいるため、第1の電流補助部材1Aの導電性接続部3の凹部5に、他方の電流補助部材1Bの導電性接続部3の端子2を配置することで、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを互いに重ねて配置するができる。第1および第2の電流補助部材1A、1Bを重ねて配置することで導電性接続部3の合計の断面積を大きくすることができる。これにより、電気抵抗を低減することができる。一方、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを重ねて配置することで第1および第2の電流補助部材1A、1Bの端子毎の断面積をさらに小さくして加工性およびはんだ付け性を向上することができる。また、放熱部4を2つ設けることで放熱性を向上することができる。
また、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを互いに重ねて配置することで、第1および第2の電流補助部材1A、1Bの各々の端子2に流れる電流が分散される。つまり、第1および第2の電流補助部材1A、1Bのそれぞれに流れる電流は、電流補助部材1が1つの場合の電流の半分である。端子2の抵抗Rjと、流れる電流Iと、端子2発熱Pとの関係は、P=I2×Rjであらわされ、電流Iが半分になるとP=(1/4)×I2×Rjとなり、発熱Pを1/4にすることができる。これにより、端子2の局所発熱を抑制できる。
また、1つの電流補助部材1で大電流を実現しようとすると、電流補助部材1が大型化、高コスト化することがある。すなわち、プリント基板10には100A以上の電流が流れる箇所もあれば、50A程度の電流しか流れない箇所もある。このため、電流補助部材1の許容電流以下の箇所では、必要以上に電流補助部材1が大型化、高コスト化される。仮に、電流値に合わせて電流補助部材1を多種類製作すると、電流補助部材1の標準化ができず、電流補助部材の1製造のイニシャルコストが高くなる。
そこで、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを互いに重ね合わせて配置できる形状にすることで設計の自由度を向上することができる。つまり、電流値が小さい箇所には1つの電流補助部材1を用い、電流値が大きい箇所には2つの電流補助部材1を重ねて用いることで、電流値に合わせた無駄の無い使用形態を実現することができる。また、電流補助部材1は同一の形状にすることができるため、電流補助部材1の標準化ができ、製造のイニシャルコストを下げることができる。
また、放熱部4が端子2に近い位置に配置された場合には、はんだ付け時に放熱部4に加わった熱が放熱部4に広がり、端子2の温度上昇が抑制され、端子2のはんだ付け不良が生じる可能性がある。しかしながら、凹部5によって、はんだ付け時に端子2に加わった熱が放熱部4に広がることを抑制することができる。なお、はんだ付け時の瞬間的な加熱時には放熱部4へ熱が広がることは抑制されるが、電流通電時の定常的な発熱の場合は、放熱部4へ十分熱が広がるため、放熱効果が低減することはない。
本発明の一実施の形態の電流補助部材1によれば、端子2は、基端部21と、基端部21よりも小さい断面積を有する第1の凸部22と、第1の凸部22よりも小さい断面積を有する第2の凸部23とを有している。このため、第1および第2の電流補助部材1A、1Bが挿入されるスルーホール12の大きさを異ならせることで、スルーホール12に挿入された状態で第1および第1の電流補助部材1A、1B間に高さ方向の隙間を設けることができる。これにより、第1および第2の電流補助部材1A、1Bの放熱効果を高めることができる。
本発明の一実施の形態の電流補助部材1によれば、端子2は、基端部21と、先端に向かって基端部21よりも断面積が小さくなるように形成されたテーパ部24とを有している。このため、第1および第2の電流補助部材1A、1Bが挿入されるスルーホール12の大きさを異ならせることで、スルーホール12に挿入された状態で第1および第1の電流補助部材1A、1B間に高さ方向の隙間を設けることができる。これにより、第1および第2の電流補助部材1A、1Bの放熱効果を高めることができる。
本発明の一実施の形態のプリント基板10によれば、上記の電流補助部材1を複数個備えている。よって、電気抵抗を低減し、放熱性を向上することで大電流を通電することができ、かつ加工性およびはんだ付け性を向上できる電流補助部材を備えたプリント基板10を実現することができる。
また、複数個の電流補助部材1のうちの第1および第2の電流補助部材1A、1Bは、互いの導電性接続部3を挟んで互いの放熱部4が互いに向かい合うように配置されている。そして、第1の電流補助部材1Aの複数の凹部5のいずれかに、第2の電流補助部材1Bの4本以上の端子2のいずれかが配置されている。これにより、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを互いに重ねて配置したプリント基板10を実現することができる。
このため、導電性接続部3の合計の断面積を大きくして、電気抵抗を低減することができる。一方、第1および第2の電流補助部材1A、1Bの端子毎の断面積をさらに小さくして加工性およびはんだ付け性を向上することができる。また、2つの放熱部4によって放熱性を向上することができる。また、端子2に流れる電流を分散して端子2の局所発熱を抑制できる。さらに、第1および第2の電流補助部材1A、1Bを互いに重ね合わせて配置できる形状にすることで設計の自由度を向上することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 電流補助部材、1A 第1の電流補助部材、1B 第2の電流補助部、2 端子、3 導電性接続部、4 放熱部、5 凹部、10 プリント基板、11 導電部、12 スルーホール、21 基端部、22 第1の凸部、23 第2の凸部、24 テーパ部、61 ヒートシンク、62 放熱フィン、63 電子部品。

Claims (4)

  1. プリント基板の表面に設けられた導電部に接続するための電流補助部材であって、
    前記導電部に接続するための4本以上の端子と、
    前記プリント基板の前記表面に対向するように配置され、かつ前記4本以上の端子のそれぞれを電気的につなぐ導電性接続部と、
    前記導電性接続部から前記プリント基板側とは反対側に延びる放熱部とを備え、
    前記導電性接続部は、前記4本以上の端子のそれぞれの幅より大きな寸法を有する複数の凹部を含み、
    前記複数の凹部はそれぞれ、前記端子が前記放熱部を挟む方向に、平面視において前記端子と前記放熱部との間に配置されている、電流補助部材。
  2. 前記端子は、
    前記導電性接続部に接続された基端部と、
    前記基端部に接続され、かつ前記基端部よりも小さい断面積を有する第1の凸部と、
    前記第1の凸部に接続され、かつ前記第1の凸部よりも小さい断面積を有する第2の凸部とを含む、請求項1に記載の電流補助部材。
  3. 前記端子は、
    前記導電性接続部に接続された基端部と、
    前記基端部に接続され、先端に向かって前記基端部よりも断面積が小さくなるように形成されたテーパ部とを含む、請求項1に記載の電流補助部材。
  4. プリント基板の表面に設けられた導電部に接続するための電流補助部材であって、
    前記導電部に接続するための4本以上の端子と、
    前記プリント基板の前記表面に対向するように配置され、かつ前記4本以上の端子のそれぞれを電気的につなぐ導電性接続部と、
    前記導電性接続部から前記プリント基板側とは反対側に延びる放熱部とを備え、
    前記導電性接続部は、前記4本以上の端子のそれぞれの幅より大きな寸法を有する複数の凹部を含む、電流補助部材を複数個備え、かつ
    前記複数個の電流補助部材が接続された前記導電部を備え、
    前記複数個の電流補助部材のうちの第1および第2の電流補助部材は、前記第1の電流補助部材の前記導電性接続部と前記第2の電流補助部材の前記導電性接続部とを挟んで前記第1の電流補助部材の前記放熱部と前記第2の電流補助部材の前記放熱部とが互いに向かい合うように配置され、
    前記第1の電流補助部材の前記複数の凹部のいずれかに、前記第2の電流補助部材の前記4本以上の端子のいずれかが配置されている、プリント基板。
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