JP2015021888A - ゲッタ取付構造および当該ゲッタ取付構造を備えるセンサ装置 - Google Patents

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亮 長部
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公昭 齊藤
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崇史 奥戸
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Yosuke Hagiwara
洋右 萩原
勝己 垣本
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勝己 垣本
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Yoichi Nishijima
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Abstract

【課題】より省スペース化を図ることのできるゲッタ取付構造および当該ゲッタ取付構造を備えるセンサ装置を得る。
【解決手段】ゲッタ取付構造10は、封止空間Sが形成されるパッケージ20と、パッケージ20内に取り付けられて封止空間S内のガスを吸収するゲッタ装置30と、を備えている。また、ゲッタ装置30は、基部31と、当該基部31の一面に積層されて封止空間S内のガスを吸収するゲッタ層32と、を備えている。そして、ゲッタ装置30の側面30aをパッケージ20に取り付けることで、当該ゲッタ装置30を立設させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゲッタ取付構造および当該ゲッタ取付構造を備えるセンサ装置に関する。
従来、ゲッタ取付構造として、封止空間が形成されたパッケージ内にガスを吸収するゲッタ装置を配置することで、パッケージ内を真空等の特定ガス雰囲気下に保持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、シリコン基板上に薄膜ヒータを介してゲッタ層を形成することでゲッタ装置を形成し、当該ゲッタ装置をシリコン基板側が下側となるようにした状態でパッケージの底壁部に載置している。
特開2002−098046号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ゲッタ層の積層方向の一方側の面がパッケージの底壁部に取り付けられるようにしているため、ゲッタ装置の取り付け領域が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、より省スペース化を図ることのできるゲッタ取付構造および当該ゲッタ取付構造を備えるセンサ装置を得ることを目的とする。
本発明の第1の特徴は、封止空間が形成されるパッケージと、前記パッケージ内に取り付けられて前記封止空間内のガスを吸収するゲッタ装置と、を備えるゲッタ取付構造であって、前記ゲッタ装置は、基部と、当該基部の一面に積層されて封止空間内のガスを吸収するゲッタ層と、を備え、前記ゲッタ装置は、当該ゲッタ装置の側面が前記パッケージに取り付けられていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、前記基部の他面にもゲッタ層が積層されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、前記基部が複数層で形成されていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、2つの前記ゲッタ装置の基部同士を重ね合わせることで複数層の基部が形成されていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、前記ゲッタ取付構造を有するセンサ装置であることを要旨とする。
本発明によれば、より省スペース化を図ることのできるゲッタ取付構造および当該ゲッタ取付構造を備えるセンサ装置を得ることができる。
本発明の一実施形態にかかるセンサ装置を模式的に示す側面図であって、封止空間内を透視した状態で示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるゲッタ取付構造を模式的に示す図であって、ゲッタ装置を透視した状態で示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるゲッタ装置の製造方法を示す平面図である。 本発明の一実施形態にかかるゲッタ取付構造の第1変形例を模式的に示す側面図であって、封止空間内を透視した状態で示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるゲッタ取付構造の第2変形例を模式的に示す側面図であって、封止空間内を透視した状態で示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるセンサ装置100は、図1に示すように、封止空間(例えば、真空等の密閉空間)Sが形成されたパッケージ20を備えている。そして、このパッケージ20の内面20aには、ゲッタ装置30、センサ素子(実装部品)40およびICチップ(信号処理部:実装部品)50が取り付けられている。このように、本実施形態では、センサ装置100は、封止空間Sが形成されるパッケージ20と、パッケージ20内に取り付けられて封止空間S内のガスを吸収するゲッタ装置30と、を備えるゲッタ取付構造10を有している(図2参照)。
本実施形態では、パッケージ20は、底壁22aおよび側壁22bを有し、上側が開口した容器(パッケージ本体)22と、ほぼ矩形の平板形状をなす蓋部材21と、を備えている。そして、蓋部材21を封止材60を介して容器22の側壁22bの上端に接合することで、パッケージ20内に密閉された封止空間Sが形成されるようにしている。なお、蓋部材21の材料としては、シリコンやガラス等を用いることができる。また、金属や樹脂、セラミック等を用いることも可能である。
また、容器22の材料としては、セラミックやコバールなどを用いることができるが、この容器22の材料も様々なものを用いることができる。
容器22の底壁22aは、蓋部材21の外側形状にほぼ沿った矩形状に形成されており、側壁22bは、底壁22aの四辺から立設されてセンサ素子40等を囲繞している。すなわち、本実施形態では、パッケージ20は、底壁部としての底壁22aと、側壁部としての側壁22bと、天壁部としての蓋部材21とで、ほぼ直方体の箱状に形成されている。
センサ素子40としては、例えば、赤外線センサ素子、加速度センサ素子、角速度センサ素子等を用いることができる。そして、このようなセンサ素子を用いることで、センサ装置100は、温度分布や熱源の有無などを検出したり、加速度を検出したり、角速度を検出したりすることができるようになる。なお、センサ素子40が検出するものは、上述した物理量に限るものではなく、他の物理量を検出するセンサ素子を用いることも可能であるし、物理量以外の周辺環境の変化を検出するセンサ素子を用いることも可能である。
ところで、センサ素子40として赤外線素子を用い、センサ装置100を、赤外線を受信して温度分布や熱源の有無などを検出する赤外線センサとした場合、例えば、センサ素子40の上方の蓋部材21に赤外線を入射させるための入射窓(図示せず)を形成するとともに、当該入射窓を塞ぐように光学レンズ(図示せず)を設けることがある。この場合、封止空間Sは、容器22と蓋部材21と光学レンズとで形成されることとなる。
ICチップ50は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いて形成することができる。このICチップ50は、図示せぬワイヤ等によってセンサ素子40に電気的に接続されており、センサ素子40から送信された信号を処理する機能を有している。なお、センサ素子40そのものに信号処理部を設けるようにして、ICチップを実装しないようにすることも可能である。
センサ素子40およびICチップ50は、容器22の底壁22aの上面22cに配置されており、ダイボンド樹脂によってダイボンドしたり、ワイヤによってワイヤボンドしたりすることで実装されている。
ゲッタ装置30は、略矩形板状の基板(基部)31と、加熱等で活性化した際にガスを吸着できるようになる金属膜等のゲッタを、基板31の一面31aに蒸着やスパッタにより製膜することで形成されるゲッタ層32と、を備えている。そして、金属膜等のゲッタで形成されたゲッタ層32が、パッケージ20内の部材(センサ素子40やICチップ50等)から生じるアウトガスを吸着することで、パッケージ20内を真空等の特定ガス雰囲気下に保持できるようにしている。
このゲッタ装置30は、例えば、Ag系ペースト等のダイボンド材70を用いて底壁22aの上面22cに接合することができる。
また、ゲッタ装置30の基板31は、シリコンやガラスを用いて形成することができる。このように基板31をシリコンやガラスを用いて形成すると、図3に示すように、シリコンウエハやガラスウエハ等のウエハ31Aにゲッタ層32を積層(金属膜等のゲッタを成膜)した後にダイシングすることで個片化したゲッタ装置30を用いることができ、ゲッタ装置30をより容易に形成することができるようになる。なお、図3では、便宜上、ゲッタ層32が分割された状態となるようにしたものを示しているが、実際には、ウエハ31Aのほぼ全面にゲッタ層32が形成されている。このように、ウエハ31Aのほぼ全面にゲッタ層32が形成されるようにすれば、例えば、蓋部材21に直接ゲッタ層を成膜する場合に比べて、一回の成膜あたりのゲッタ面積の取れ高が増えるため、ゲッタの低コスト化を図ることができる。また、蓋部材21に直接ゲッタ層を成膜する場合、蓋部材21の表面にゲッタ層以外の領域を確保せねばならない場合があり、この場合、ウエハのほぼ全面にゲッタ層を成膜することができず、すなわち、ウエハ上にゲッタ層を離散分布するように成膜する必要があり、ゲッタの製造に手間がかかってしまう。しかしながら、ウエハ31Aのほぼ全面にゲッタ層32を成膜し、ダイシングすることでゲッタ装置30を形成するようにすれば、あまり手間をかけずにゲッタを製造することができるようになる。
また、基板31としてシリコンを用いると、基板31からのアウトガスが少なくなるという利点がある。また、基板31としてガラスを用いると、ガラスの線膨張係数がパッケージ20の材料(セラミックやコバールなど)との線膨張係数と近くなるためゲッタ装置30のパッケージ20への接合性が向上するという利点がある。
ゲッタ層32は、ガスを吸着できる材料で形成されていればよく、Ti、Zr、Ba等の金属膜を用いて形成することが可能である。また、その他の材料によって形成することも可能である。
ここで、本実施形態では、ゲッタ取付構造10およびセンサ装置100の省スペース化を図ることができるようにしている。
具体的には、ゲッタ装置30の側面30aを底壁22aの上面22c(パッケージ20の内面20a)に取り付けることで、当該ゲッタ装置30を立設させるようにしている。
すなわち、基板31の表面のうち、より面積が大きい面(一面31a)にゲッタ層32を積層することで、ゲッタの表面積を確保しつつ、ゲッタ装置30の表面のうち、より面積が小さい側面(法線方向が積層方向と交差する面)30aを底壁22aの上面22c(パッケージ20の内面20a)に取り付けることで、ゲッタ装置30の底壁22aの上面22c(パッケージ20)への取り付け領域が小さくなるようにしている。
このとき、ゲッタ層32の表面32aがセンサ素子40やICチップ50が取り付けられている方を向くようにするのが好ましい。こうすれば、センサ素子40やICチップ50から生じるアウトガスをより効率的にゲッタ層32で吸収できるようになる。
以上説明したように、本実施形態では、ゲッタ装置30は、基板(基部)31と、当該基板(基部)31の一面31aに設けられて封止空間S内のガスを吸収するゲッタ層32と、を備えている。そして、ゲッタ装置30の側面30aを底壁22aの上面22c(パッケージ20の内面20a)に取り付けることで、当該ゲッタ装置30を立設させている。
こうすることで、ゲッタ層32の面積を小さくすることなく、ゲッタ装置30の底壁22aの上面22c(パッケージ20)への取り付け領域を小さくすることができ、より省スペース化を図ることのできるゲッタ取付構造10および当該ゲッタ取付構造10を備えるセンサ装置100を得ることができるようになる。
次に、ゲッタ取付構造の変形例について説明する。
(第1変形例)
本変形例にかかるゲッタ取付構造10Aは、基本的に上記実施形態で示したゲッタ取付構造10とほぼ同様の構成をしている。
すなわち、ゲッタ取付構造10Aも、図4に示すように、封止空間(例えば、真空等の密閉空間)Sが形成されたパッケージ20を備えている。そして、このパッケージ20の内面20aには、ゲッタ装置30Aが立設されている。
ここで、本変形例にかかるゲッタ取付構造10Aが、上記実施形態のゲッタ取付構造10と主に異なる点は、基板(基部)31の他面31bにもゲッタ層32を積層している点にある。
すなわち、基板(基部)31の積層方向両面(一面31aおよび他面31b)にゲッタ層32が積層されたゲッタ装置30Aの側面30aAを底壁22aの上面22c(パッケージ20の内面20a)に取り付けることで、当該ゲッタ装置30Aを立設させている。
こうすることで、ゲッタ装置30Aの底壁22aの上面22c(パッケージ20)への取り付け領域を大きくすることなく、ゲッタ層32の面積をより大きくすることができる。
以上の本変形例によっても、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
また、本変形例によれば、基板(基部)31の積層方向両面(一面31aおよび他面31b)にゲッタ層32を積層しているため、ゲッタの表面積(ゲッタ層32の表面積)を増加させることができ、ガスの吸収性能をより向上させることができるようになる。
(第2変形例)
本変形例にかかるゲッタ取付構造10Bは、基本的に上記第1変形例で示したゲッタ取付構造10Aとほぼ同様の構成をしている。
すなわち、ゲッタ取付構造10Bも、図5に示すように、封止空間(例えば、真空等の密閉空間)Sが形成されたパッケージ20を備えている。そして、このパッケージ20の内面20aには、基板(基部)31Bの積層方向両面(一面31aBおよび他面31bB)にゲッタ層32を積層したゲッタ装置30Bが立設されている。
ここで、本変形例にかかるゲッタ取付構造10Bが、上記第1変形例のゲッタ取付構造10Aと主に異なる点は、基板(基部)31Bを複数層で形成した点にある。
本変形例では、2つのゲッタ装置30の基部31の他面31b同士を重ね合わせることで、積層方向両面(一面31aBおよび他面31bB)にゲッタ層32を積層するとともに、複数層の基部31Bが形成されるようにしている。
そして、ゲッタ装置30Bの側面30aBを底壁22aの上面22c(パッケージ20の内面20a)に取り付けることで、当該ゲッタ装置30Bを立設させている。
以上の本変形例によっても、上記第1変形例と同様の作用、効果を奏することができる。
なお、上記第1および第2変形例で示したゲッタ取付構造10A,10Bは、上記実施形態のセンサ装置100に適用することができるものである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、直方体のパッケージを例示したが、パッケージの形状はそれ以外の形状であってもよい。
また、実装部品やゲッタ装置、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜変更することが可能である。
10,10A,10B ゲッタ取付構造
20 パッケージ
30,30A,30B ゲッタ装置
30a,30aA,30aB 側面
31,31B 基板(基部)
31a,31aB 一面
31b,31bB 他面
32 ゲッタ層
100 センサ装置
S 封止空間

Claims (5)

  1. 封止空間が形成されるパッケージと、
    前記パッケージ内に取り付けられて前記封止空間内のガスを吸収するゲッタ装置と、
    を備えるゲッタ取付構造であって、
    前記ゲッタ装置は、基部と、当該基部の一面に積層されて封止空間内のガスを吸収するゲッタ層と、を備え、
    前記ゲッタ装置は、当該ゲッタ装置の側面が前記パッケージに取り付けられていることを特徴とするゲッタ取付構造。
  2. 前記基部の他面にもゲッタ層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載のゲッタ取付構造。
  3. 前記基部が複数層で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゲッタ取付構造。
  4. 2つの前記ゲッタ装置の基部同士を重ね合わせることで複数層の基部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のゲッタ取付構造。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のゲッタ取付構造を有することを特徴とするセンサ装置。
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