JP2015021745A - ストローク検出装置 - Google Patents

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吉之 秋山
Yoshiyuki Akiyama
吉之 秋山
慎治 清水
Shinji Shimizu
慎治 清水
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Nobuaki Gorai
信章 五来
準二 小野塚
Junji Onozuka
準二 小野塚
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Abstract

【課題】検出精度を低下させることなく、より小型化が可能なストローク検出装置を得ること。
【解決手段】本発明のストローク検出装置4は、移動部材11に設けられる3つの磁性体31、32、33と、移動部材11の移動により順次各磁性体31、32、33に対向する位置に配置されて各磁性体31、32、33の磁束密度を検出する磁束密度検出手段51A、51Bとを有しており、第1磁性体31と第2磁性体32と第3磁性体33は、移動方向11に直交する方向に磁極が分かれて配置され、第1磁性体31と第2磁性体32は磁極の向きが互いに反対に配置され、第2磁性体32と第3磁性体33は磁極の向きが互いに同じに配置され、第2磁性体32と第3磁性体33との離間距離が第1磁性体31と第2磁性体32との離間距離よりも小さいことを特徴としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば車両のブレーキペダルのペダルストロークなどを検出するストローク検出装置に関する。
従来から、車両のブレーキペダルのペダルストロークや、クラッチアクチュエータの直動シャフトの位置等を検出する装置の技術が種々提案されている。
特許文献1には、ストローク方向に互いに離間している第1及び第2磁束発生手段と、ストローク方向に直交する方向に離間した位置で第1及び第2磁束発生手段の磁束を検出する磁束検出手段とを有する位置検出装置の技術が示されている。
特許文献2には、被位置検出部材の直線移動方向に複数の磁性体(図5を参照)を設けて、磁界検出部により磁性体の磁力を測定することによって、比較的長い移動量の位置を検出する位置検出センサの技術が示されている。
特開2013−96723号公報 特開2013−83516号公報
上記したように、磁束発生手段や磁性体(以下、磁性体等)はシャフトや被位置検出部材等の移動部材に設けられて、磁束を検出する検出手段に対して相対的に移動される構造を有している。したがって、移動部材に設けられる磁性体等の大きさは、なるべく小さい方がよい。
しかしながら、磁性体等は、その大きさを小さくすると磁力も小さくなるので、検出精度が低下して、検出可能なストローク量が短くなるという課題がある。したがって、小型化が困難であり、操作対象機器のサイズが大きくなり、周辺部品のスペースに影響を及ぼしたり、搭載性が悪くなるといった問題があった。
また、移動部材が移動方向に直交する方向に変位しながら往復移動する場合には、検出手段を移動部材に接近させることができず、ある程度離間した位置に配置しなければならない。したがって、所定の検出精度を確保するためには、一定以上の磁束密度が必要であり、磁性体の小型化にも限界があるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検出精度を低下させることなく、より小型化が可能なストローク検出装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明のストローク検出装置は、往復移動する移動部材の位置を検出するストローク検出装置であって、前記移動部材に設けられる第1磁性体と、前記移動部材に設けられて前記第1磁性体から前記移動部材の移動方向一方側に離間した位置に配置される第2磁性体と、前記移動部材に設けられて前記第2磁性体から前記移動部材の移動方向一方側に離間した位置に配置される第3磁性体と、前記移動部材の移動方向一方側への移動により前記第1磁性体から前記第3磁性体に順次対向する位置に配置されて各磁性体の磁束密度を検出する磁束密度検出手段とを有し、前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体は、それぞれ前記移動方向に直交する方向に磁極が分かれて配置され、前記第1磁性体と前記第2磁性体は磁極の向きが互いに反対に配置され、前記第2磁性体と前記第3磁性体は磁極の向きが互いに同じに配置され、前記第2磁性体と前記第3磁性体との離間距離が前記第1磁性体と前記第2磁性体との離間距離よりも小さいことを特徴としている。
本発明によれば、検出精度の高い小型のストローク検出装置を得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
車両用ブレーキ装置の全体構成を説明するシステム図。 車両用ブレーキ装置の断面図。 ストローク検出装置の斜視図。 ストローク検出装置の分解斜視図。 ストローク検出装置の断面図。 ストローク検出装置の動作を説明する断面図。 ストローク検出装置の要部を拡大して示す断面図。 磁性体の構成の一例を説明する図。 磁性体の構成の一例を説明する図。 ホールICチップによる磁束密度の検出方法を説明する図。 ホールICチップの内部機能を説明するブロック図。 インプットロッドに取り付けられた各磁性体の磁束密度を示す図。 ストローク量と磁束密度との関係を示すグラフ。 ストローク量と磁束密度のベクトルとの関係を示すグラフ。 ストローク量とホールICチップの出力電圧との関係を示すグラフ。 ストローク量と許容誤差との関係を示すグラフ。 ストローク量と直線性誤差との関係を示すグラフ。 ストローク量と2つのホールICチップの出力電圧との関係を示すグラフ。 ストローク量と2つのホールICチップの出力電圧との関係を示すグラフ。 ストローク検出装置の他の実施例を示す断面図。 ストローク検出装置の他の実施例を示す斜視図。 ストローク検出装置の他の実施例を示す斜視図。 ストローク検出装置の他の実施例を示す斜視図。
次に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、本発明のストローク検出装置を、車両用ブレーキ装置のブレーキペダルのストロークを検出する装置に適用した場合について説明するが、本実施の形態に限定されるものではなく、例えばダブルクラッチが有する往復移動シャフトの移動位置を検出する等、他のものにも適用することができる。
図1は、車両用ブレーキ装置の全体構成を説明するシステム図、図2は、車両用ブレーキ装置の断面図である。
本実施の形態におけるストローク検出装置4は、電気自動車やハイブリッド電気自動車などの車両用ブレーキ装置1に用いられている。車両用ブレーキ装置1は、モータアクチュエータ20の駆動によりブレーキペダル(操作ペダル)8の踏力を倍力する制動アシスト装置2を備えており、ストローク検出装置4により検出したブレーキペダル8の操作量(ストローク量)および車両の走行等の状態に基づき、ブレーキ液の液圧を制御して液圧制御ユニット5に供給する。液圧制御ユニット5は、マスタシリンダ3により発生されるブレーキ液の液圧を各車輪のホイールシリンダ6に伝達し、各車輪のディスクロータ7の回転に対してそれぞれ制動力を発生させ、車両に制動力を発生させる。
車両用ブレーキ装置1のマスタシリンダ3は、いわゆるタンデム型であり、その内部にはプライマリピストン15とセカンダリピストン16とが収容されており、プライマリ液室23とセカンダリ液室24とが形成されている。マスタシリンダ3のプライマリ液室23とセカンダリ液室24からは略同圧のブレーキ液の液圧が出力されることで、2系統のブレーキ液の液圧が使用可能となり、安全性、信頼性が向上する。これらの2系統の液圧はそれぞれ液圧制御ユニット5に伝達される。マスタシリンダ3には、ブレーキ液を蓄えるためのリサーバタンク(図示せず)が保持されている。
制動アシスト装置2は、ケーシング10内に入力ピストン13とアシストピストン14が同軸上に配置されて往復移動可能に支持されている。入力ピストン13は、センシングロッド12とインプットロッド11を介してブレーキペダル8に連結されており、ブレーキペダル8の踏み込みによってマスタシリンダ3内のプライマリピストン15を押し込む方向に移動させることができる。
インプットロッド11は、移動方向に沿って延在する丸棒形状を有している。そして、基端がブレーキペダル8に連結されており、ブレーキペダル8の操作に応じて先端部が制動アシスト装置2内に進退するように前後方向に往復移動される。インプットロッド11は、前後方向に往復移動される際に、ブレーキペダル8の回転成分を直動成分に変換する影響や、ブレーキペダル8のガタや取り付け軸のズレにより、上下方向や左右方向に揺動する。すなわち、インプットロッド11は、先端を中心とした揺動を伴って前後方向に往復移動される。インプットロッド11の先端の連結部11aは、凸球面形状を有しており、センシングロッド12の基端に凹設された凹部12aに挿入されて、センシングロッド12に対して揺動可能に支持されている。センシングロッド12は、その中心軸に沿って前後方向に往復移動可能にカバー41に支持されており、インプットロッド11によって押し込まれることによって、プライマリピストン15を押し込む方向に移動させる。
アシストピストン14は、モータ21とボールねじ22を有するモータアクチュエータ20の駆動によって前後方向に往復移動される。そして、前方に移動することによってプライマリピストン15を押し込む方向に移動させることができ、ストローク検出装置4で検出されたインプットロッド11の動きに合わせて位置を制御することで、液圧に依らず面積比で決定される一定の倍力比を得ることができる。また、回生協調時には、回生制御トルクに相当する分だけ後退させて減圧し、回生制動トルクと摩擦制動トルクの和がドライバの制動トルク指令と一致するように制御できる。
運転者によりブレーキペダル8が踏み込まれた場合、インプットロッド11は前進方向に移動して車室側からエンジンルーム側に向かい、センシングロッド12を介してプライマリピストン15がマスタシリンダ3のプライマリ液室23のブレーキ液を加圧する。セカンダリピストン16は、プライマリ液室23とセカンダリ液室24との液圧を同圧にするように作用するので、入力ピストン13によりプライマリ液室23が加圧されると同様にセカンダリ液室24の液圧も同様に加圧される。ブレーキペダル8の操作量はストローク検出装置4で検出され、操作量に基づく制動力が発生するようにモータアクチュエータ20が制御される。
図3Aは、ストローク検出装置の斜視図、図3Bは、ストローク検出装置の分解斜視図、図4は、ストローク検出装置の断面図である。
ストローク検出装置4は、ブレーキペダル8のストローク量として、前後方向に往復移動可能な移動部材であるインプットロッド11の移動位置を検出するものであり、インプットロッド11に設けられた磁性体31〜33の磁束密度を、ケーシング10のカバー41に設けられたホールセンサユニット50で検出する構成を有する。
ホールセンサユニット50が設けられるカバー41は、ケーシング10に取り付けられることによって、ボールねじ22の軸中心と同軸上に開口するケーシング10の開口部10aを閉塞しかつセンシングロッド12をその中心軸に沿って往復移動可能に支持する。カバー41は、円柱状の胴部42を有しており、ケーシング10に固定される基端面には、後退時にケーシング10の開口部10aから突出するボールねじ22の基端部を収容可能な凹部42aが設けられている。そして、胴部42からケーシング10内に突出する円筒部43を有している。円筒部43は、内径穴43aにセンシングロッド12が挿通されており、センシングロッド12を内径穴43aの中心軸線CL1に沿って往復移動可能に支持する。
一方、胴部42の先端面には、内径穴43aと同軸上に連続して貫通し、内径穴43aとの間に段差を介して拡径された大径の開口穴44が形成されている。開口穴44は、先端面から穴奥に移行するにしたがって内径が漸次小さくなる丸穴テーパ形状を有している。開口穴44よりも径方向外側の位置には、ホールセンサユニット50を着脱可能に取り付けるためのセンサユニット取付部45が設けられている。センサユニット取付部45は、胴部42の外周面に凹設されている。
ホールセンサユニット50は、磁束密度を検出するホールICチップ(磁束密度検出手段)51A、51Bと、ホールICチップ51が取り付けられる基板52と、基板52を保持するホルダ53と、これらを一体にモールド成形するモールド樹脂54とによって構成されている。ホールセンサユニット50は、本実施の形態では、2つのホールICチップ(第1ホールICチップと第2ホールICチップ)51A、51Bを有しており、基板52の表面と裏面に配置している。
図5は、ストローク検出装置の動作を説明する断面図、図6は、ストローク検出装置の要部を拡大して示す断面図である。
ホールセンサユニット50は、センサユニット取付部45に取り付けることにより、カバー41の円筒部43の中心軸線CL1に直交する方向に所定距離だけ離間した位置に配置され、インプットロッド11の前進移動により、第3磁性体33から第1磁性体31に順次対向する位置に配置されている。そして、第1ホールICチップ51A及び第2ホールICチップ51Bによって、各磁性体31〜33の磁束密度を検出し、より詳しくは中心軸線CL1に平行なX方向の磁束密度Bxと、中心軸線CL1に直交する方向のZ方向の磁束密度Bzをそれぞれ検出する(図8を参照)。
インプットロッド11の先端軸部11bは、円筒部43の内径穴43aよりも小径の丸棒形状を有しており、図5(a)に示すように、ブレーキペダル8が踏み込まれていない0点位置では、ホールICチップ51A、51Bよりも後方に配置されてカバー41の外部に露出し、また、図5(b)に示すように、例えばフルストロークまで踏み込まれた位置では、ホールICチップ51A、51Bよりも前方に配置されて円筒部43の内径穴43aに挿入される。
インプットロッド11は、ホールセンサユニット50に磁性体31〜33が対向する位相位置から軸回りに回転しないように、ブレーキペダル8に連結されている。そして、ブレーキペダル8が踏み込まれていない0点位置では、図6(a)に示すように、カバー41の中心軸線CL1に対してインプットロッド11の中心軸線CL2が所定の傾斜角度θ1で傾斜し、前進移動するに応じて傾斜角度θが漸次小さくなる方向に揺動する。そして、図6(b)に示すように、インプットロッド11の先端軸部11bがカバー41の円筒部43の内径穴43aに挿入される直前の傾斜角度θ2は0に近くなり、インプットロッド11の中心軸線CL2がカバー41の中心軸線CL1にほぼ一致した状態で内径穴43aに挿入される。
第1磁性体31、第2磁性体32、第3磁性体33は、インプットロッド11に対して予め設定された位置に配置されてモールド樹脂36によりモールドされて、インプットロッド11に一体に固定される。第1磁性体31〜第3磁性体33をインプットロッド11に固定する方法は、樹脂モールドに限定されるものではなく、接着剤で接着するなど、他の固定方法を用いてもよい。
第1磁性体31と、第2磁性体32及び第3磁性体33は、インプットロッド11の先端軸部11bにその軸方向に沿って所定間隔を空けて一直線状に配置されており、第1磁性体31がインプットロッド11の先端軸部11bの基端側に配置され、第2磁性体32及び第3磁性体33が先端軸部11bの先端側に配置されている。すなわち、第2磁性体32及び第3磁性体33は、ブレーキペダル8の踏み込みにより移動される移動方向前側に配置され、第1磁性体31は、移動方向後側に配置される。
第2磁性体32と第3磁性体33は、図6(a)に示すように、第2磁性体32が第1磁性体31からインプットロッド11の先端側(移動方向前側)に離間距離L1だけ離間した位置に配置され、第3磁性体33が第2磁性体32からインプットロッド11の先端側(移動方向前側)に離間距離L2だけ離間した位置に配置されている。本実施の形態では、離間距離L2は、第2磁性体32の長さl1と等しい値に設定されている。
第1磁性体31〜第3磁性体33は、インプットロッド11の軸方向に直交する方向に異方性となるように磁極がN極とS極に分かれて配置されており、第1磁性体31と第2磁性体32は磁極の向きが互いに反対に配置され、第2磁性体32と第3磁性体33は磁極の向きが互いに同じに配置されている。本実施の形態では、第1磁性体31がインプットロッド11に対向する側をN極、インプットロッド11から離間する側をS極とし、第2磁性体32及び第3磁性体33がインプットロッド11に対向する側をS極、インプットロッド11から離間する側をN極とした磁極の配置となっている。なお、第1磁性体31と、第2磁性体32及び第3磁性体33との磁極の配置は、逆であってもよく、第1磁性体31がインプットロッド11に対向する側をS極、インプットロッド11から離間する側をN極とし、第2磁性体32及び第3磁性体33がインプットロッド11に対向する側をN極、インプットロッド11から離間する側をS極とした磁極の配置としてもよい。
図7Aは、第1磁性体〜第3磁性体の構成の一例を説明する図である。
第1磁性体31〜第3磁性体33は、第1磁性体31が第2磁性体32及び第3磁性体33よりも大きさが大きく、第2磁性体32と第3磁性体33は互いの大きさが等しくなっている。第1磁性体31〜第3磁性体33は、同じ材料で構成されており、その大きさの違いから第1磁性体31の方が第2磁性体32及び第3磁性体33よりも磁力が大きく、また、第2磁性体32と第3磁性体33の磁力は互いに等しくなっている。なお、第2磁性体32と第3磁性体33の大きさは、第1磁性体31よりも小さいものであればよく、第2磁性体32と第3磁性体33の大きさが互いに異なっていてもよい。例えば、第3磁性体33が最も小さく、次に第2磁性体32が大きく、第1磁性体33が最も大きくなるようにしてもよい。
第1磁性体31〜第3磁性体33は、図7Aに示すように、インプットロッド11の先端軸部11bの外周に沿って湾曲する円弧形状を有しており、図7Aの平面図(a)に示すように、インプットロッド11の軸方向に同じ長さl1を有している。そして、図7Aの正面図(b)に示すように、第1磁性体31の方が第2磁性体32及び第3磁性体33よりも径方向に大きい寸法形状(d1>d2)を有している。
第1磁性体31は、図5(b)に示すように、インプットロッド11がフルストローク位置に配置された場合に、円筒部43の内径穴43a内に配置され、内径穴43aとの間に所定の隙間を形成する大きさを有している。
第2磁性体32及び第3磁性体33は、図6(a)に示すように、インプットロッド11が0点位置に配置されて、カバー41の中心軸線CL1に対するインプットロッド11の中心軸線CL2の傾斜角度θが最大になる場合に、カバー41の開口穴44との間に、所定のクリアランスC1を確保することができる大きさを有している。
本実施の形態によれば、揺動しながら前後方向に往復移動するインプットロッド11の先端側に配置される第2磁性体32及び第3磁性体33の大きさを小さくすることによって、第2磁性体32及び第3磁性体33がカバー41の開口穴44に当接するのを防ぐことができる。そして、第1磁性体31よりも小さくかつ磁極の向きが互いに同じである第2磁性体32及び第3磁性体33を、第1磁性体31と第2磁性体32の離間距離L1よりも狭い離間距離L2で配置することにより磁力を補い、検出精度の低下を防ぐことができる。
本実施の形態では、磁性体であるボールねじ22が後退して、その後端部がカバー41の凹部42aに進入し、ホールICチップ51A、51Bに接近して外乱となるおそれがあるが、第2磁性体32及び第3磁性体33を狭い離間距離L2で配置して磁力を補っているので、ボールねじ22による影響を排除することができる。
なお、上記した実施例では、第1磁性体31〜第3磁性体33は、図7Aに示すように、N極とS極の境界面が平坦であり、磁束線の方向が境界面に垂直となる構成の場合を例に説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、図7Bに示すように、境界面が湾曲しており、磁束線の方向が放射状となる構成(ラジアル異方性磁石)としてもよい。また、第1磁性体31〜第3磁性体33の形状は、円弧形状に限定されるものではなく、直方体やリング状であってもよく、リング状の場合には、インプットロッド11を軸回りに回転可能な構成とすることができ、構造の簡素化及び組み立ての容易化を図ることができる。
図8は、ホールICチップによる磁束密度の検出方法を説明する図、図9は、ホールICチップの内部機能を説明するブロック図である。なお、ホールICチップ51Aと51Bは、同様の構成を有するので、図8及び図9ではホールICチップ51Aについてのみ説明し、ホールICチップ51Bについては説明を省略する。
例えば、ホールICチップ51Aと第2磁性体32との位置関係が図8に示す状態にある場合、第2磁性体32の磁力線は、径方向外側のN極からインプットロッド11の軸方向に交差する方向に向かい、ホールICチップ51Aのホール素子51aによって、カバー41の中心軸線CL1に平行なX方向の磁束密度Bxと、中心軸線CL1に直交する方向のZ方向の磁束密度Bzを検出することができる。
ホールICチップ51Aは、図9に示すように、X方向の磁束密度Bxに応じた出力信号VxとZ軸方向磁束密度に応じた出力信号Vzをそれぞれ出力するホール素子51aと、ホール素子51aの各出力信号を増幅するアンプ回路51bと、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路51cと、A/D変換されたデジタル信号を処理する信号処理装置51dと、信号処理装置51dが出力したデジタル値をアナログ値に変換するD/A変換回路51e等を備えている。信号処理装置51dは、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)により構成されており、オフセット補正回路、振幅補正回路、リニア補正回路等を有している。
信号処理装置51dでは、X方向の磁束密度Bxに応じた出力信号Vxと、Z方向の磁束密度Bzに応じた出力信号Vzを用いて以下の式(1)により磁束密度のベクトル角αを算出する。
α=Atan(Vx/Vz) ・・・(1)
そして、下記の式(2)により、角度αを所定の電圧に変換して出力する。
Vout(α)=Offset1+Gain1×α ・・・(2)
Gain1は、ストローク量(位置S1〜S2)に対するα(deg)を、電圧(V1〜V2)に割り振る値であり、Offset1は、出力2.5Vがストローク0mmの位置になるようにシフトする値である。
図10は、インプットロッド11を0点位置からフルストローク位置まで移動させたときに、ホールICチップ51Aにより計測されるX方向の磁束密度BxとZ方向の磁束密度Bzの分布を示す図、図11は、ホールセンサユニットによって検出したX方向磁束密度及びZ軸方向磁束密度とストローク量との関係を示すグラフ、図12は、ストローク量とベクトル角との関係を示すグラフである。
ホールセンサユニット50は、ブレーキペダル8の操作によってインプットロッド11がカバー41に対して相対的に移動することにより、図10に示す軌跡線Lに沿って移動する。ホールICチップ51A、51Bのホール素子51aは、図11に示すように、インプットロッド11のストローク量の変化に応じたX方向の磁束密度BxとZ方向の磁束密度Bzの変化を検出する。
そして、ホールICチップ51A、51Bの信号処理装置51dによって、図12に示すように、ストローク量に応じたベクトル角αを算出する。このベクトル角αは、0点位置からフルストローク位置まで漸次変化し、2値を示さないように調整されている。本実施の形態では、インプットロッド11の先端軸部11bの基端側に大きな第1磁性体31を設け、先端軸部11bの先端側に小さな第2磁性体32と第3磁性体33を軸方向に並べて互いに同極で且つ第1磁性体31と磁極の向きが反対となるように配置することにより、許容誤差が狭い(高い検出精度が要求される)ストローク前半は、一定感度を保ち、許容誤差が大きい(高い検出精度が要求されていない)ストローク後半は、傾斜をなだらかにして、低感度とするように調整されている。
図13は、ストローク検出装置の出力電圧とストローク量との関係の一例を示すグラフ、図14は、ストローク量と許容誤差との関係を示すグラフである。
ホールICチップ51A、51Bから出力される出力電圧(V)は、図13に示すように、インプットロッド11のストローク量に対して直線的に増加することが好ましい。また、図14に示すように、その検出精度は、ストローク前半の方がストローク後半よりも高い精度が要求されている。これは、車両用ブレーキ装置1では、ブレーキペダル8をフルストローク位置付近まで踏み込んだときよりも、ブレーキペダル8の踏み始めの方が精度の高い制御が要求されていることによる。
図15は、ストローク量と直線性誤差との関係を示すグラフである。
本実施の形態によれば、インプットロッド11の先端側に小さな第2磁性体32と第3磁性体33を離間距離L2を空けて並べて互いに同極で且つ第1磁性体31と磁極の向きが反対となるように配置している。したがって、図15に示すように、ストローク量に対する直線性誤差を低く抑えることができる。例えば、(1)第2磁性体32及び第3磁性体33の代わりに、第1磁性体31と同じ大きさを有する一つの磁性体を設けた構造、(2)第2磁性体32及び第3磁性体33の代わりに、第2磁性体32と第3磁性体33を配列方向に接続した長さ(l1×2)を有する一つの磁性体を設けた構造、(3)第2磁性体32及び第3磁性体33の代わりに、第2磁性体32の一方端部から第3磁性体33の他方端部までの長さ(l1×3)と同じ大きさを有する一つの磁性体を設けた構造のそれぞれと比較した場合に、直線性誤差を(1)〜(3)の半分の値に抑えることができる。直線性誤差の低減は、ストローク量が増えるに従い規格が広がるというセンサの要求仕様に合致するものであり、車両用ブレーキ装置1に適用することによって、回生効率の増加による燃費低減、運転者のフィーリング向上、ブレーキペダル位置制御を向上させることができる。
図16A、図16Bは、出力電圧とストロークとの関係の一例を示すグラフである。
ホールセンサユニット50は、2つのホールICチップ51A、51Bを有しており、図16Aに示すように、一方のホールICチップ51Aがストローク量の増加に応じて出力電圧も増加するのに対して、他方のホールICチップ51Bがストローク量の増加に応じて出力電圧は減少するクロス特性を有している。
かかる構成によれば、2つのホールICチップ51A、51Bの出力電圧を足して2で割った算出値を監視することにより、自己故障診断をすることができる。例えば、図16Aに示すように、ストローク量が0点位置S1からフルストローク位置S2に対して一方のホールICチップ51Aの出力電圧OUT1をV1〜V2とし、他方のホールICチップ51Bの出力電圧OUT2をV2〜V1に変化する設定とした場合に、2つのホールICチップ51A、51Bが正常であれば算出値はV1とV2の平均値Vave(=(V1+V2)/2)となり、いずれか一方に異常があれば算出値は平均値Vave以外の値となり、自己故障診断が可能である。
また、図16Bに示すように、2つのホールICチップ51のうち、一方のホールICチップ51Aの出力電圧OUT1をストローク量が0点位置S1からフルストローク位置S2に対してV1〜V2とし、他方のホールICチップ51Bの出力電圧OUT2をストローク量が0点位置S1から0点位置S1とフルストローク位置S2との中間位置(S1+S2)/2)までに対してV1〜V2とする構成としてもよい。かかる構成によれば、一方のホールICチップ51Aの感度K1に対して、他方のホールICチップ51Bの感度K2を2倍とし、ブレーキペダル8のストローク前半の感度を上げて精度を向上させることができる。なお、ホールICチップの数は、2つに限定されるものではなく、3以上であってもよく、1つであってもよい。例えば自己故障診断を行う必要がない場合には、1つでもよい。
次に、上記構成を有するストローク検出装置4の作用効果について説明する。
インプットロッド11は、ブレーキペダル8の踏み込み操作により、図5(a)に示す0点位置から、図5(b)に示すフルストローク位置まで移動することができる。そして、ブレーキペダル8が踏み込まれていない未操作状態では、インプットロッド11は、図6(a)に示すように、カバー41の中心軸線CL1に対する揺動角度θが大きく、インプットロッド11の先端軸部11bとカバー41の開口穴44との間に形成される空間は狭い。そして、ブレーキペダル8の踏み始め側であるストローク前半は、フルストローク側であるストローク後半と比較して高い位置検出精度が要求されている。
第2磁性体32及び第3磁性体33は、ブレーキペダル8の踏み始めにおいて開口穴44内に配置されているが、第1磁性体31と比較して径方向の大きさが小さいので(d2<d1)、開口穴44との間に所定のクリアランスC1を確保することができ、カバー41に干渉するのを防ぐことができる。したがって、干渉を避けるためにカバー41を大きくする必要がなく、カバー41の大きさを小さくすることができる。したがって、ストローク検出装置4が用いられる車載用ブレーキ装置1が大型化するのを防ぎ、製品コストを低減させると共に、車両への搭載性を向上させることができる。
また、第2磁性体32及び第3磁性体33は、第1磁性体31と比較して大きさが小さいので、単体では磁力も小さくなるが、本実施の形態では、第2磁性体32及び第3磁性体33を磁極の向きが同じになるように2つを所定の離間距離L2を空けて並べて配置することによって、磁力を補うことができる。したがって、先端軸部11bの先端側に設けられる磁性体の大きさを小さくしてカバー41との干渉を防ぐと共に、ブレーキペダル8のストローク前半において高精度の位置検出を行うことができる。
そして、ブレーキペダル8が踏み込まれている状態では、インプットロッド11は、図6(b)に示すように、カバー41の中心軸線CL1に対する揺動角度θ2が小さく、インプットロッド11の先端軸部11bとカバー41の開口穴44との間に形成される空間は広くなっている。
第1磁性体31は、第2磁性体32及び第3磁性体33と比較して径方向の大きさが大きいが、開口穴44との間に所定のクリアランスC2を確保することができ、磁力も大きい。そして、ストローク後半は、ストローク前半と比較して位置検出精度の要求が低いので、第2磁性体32及び第3磁性体33よりも形状の大きい第1磁性体31を一つで広い範囲をカバーすることができる。したがって、より長いストロークを検出するロングストローク化を図ることができる。
本実施の形態のストローク検出装置4によれば、揺動しながら前後方向に往復移動するインプットロッド11に第1磁性体31〜第3磁性体33を配置し、先端軸部11bの先端側に配置される第2磁性体32及び第3磁性体33の大きさを小さくして、ストローク前半において第2磁性体32及び第3磁性体33がカバー41の開口穴44に当接するのを防ぐことができる。そして、第1磁性体31と第2磁性体32の離間距離L1と、第2磁性体32と第3磁性体33の離間距離L2とを不均等とし、狭い間隔L2で小さい第2磁性体32及び第3磁性体33を配置することにより磁力を補い、ストローク前半において高い検出精度を得ることができる。したがって、大きなスペースを必要とせず、搭載性を向上させることができ、また、コスト向上を抑えて、比較的長いストロークの検出を可能にし、検出精度を向上させることができる。
図17は、本実施の形態における他の実施例を示す図であり、ストローク検出装置の断面図である。本実施例では、インプットロッド11の径方向一方側と他方側にそれぞれ対をなして第1磁性体31〜第3磁性体33を配置すると共に、インプットロッド11を径方向両側から挟み込む位置にホールセンサユニット60、61をそれぞれ配置した構成を有している。ホールセンサユニット60は、ホールICチップ51Aを有し、ホールセンサユニット61は、ホールICチップ51Bを有している。かかる構成によれば、上記した実施例と同様に、2つの出力を得ることができ、ホールICチップ51の故障診断や、踏み始めの感度を上げて精度を向上させることができる。また、上記した実施例と比較して、インプットロッド11を軸回りに回転させて、各磁性体31〜33が各ホールセンサユニット60、61に対向する2つの位相位置のうち、いずれか一方の位相位置を選択して配置することができる。したがって、インプットロッド11の取り付けの自由度が高くなり、取り付け作業を容易にすることができる。
図18は、本実施の形態における他の実施例を示す図であり、カバーの斜視図である。
ホールセンサユニット70は、図18(b)に示すように、略U字形状を有しており、互いに対向する一対の対向部72a、72bにそれぞれホールICチップ51A、51Bを備える構成を有している。そして、カバー41には、ホールセンサユニット70を収容するU字状の凹溝46が設けられている。なお、特に図示していないが、インプットロッド11は、図17に示すものと同様に、インプットロッド11の径方向一方側と他方側にそれぞれ対をなして第1磁性体31〜第3磁性体33が配置された構成を有している。
カバー41の凹溝46は、胴部42の先端面から開口穴44の外側に沿って凹設されており、開口穴44を間に介して径方向一方側と他方側に対向するようにU字状を有している。ホールセンサユニット70は、一対のホールICチップ51A、51Bと、これら一対のホールICチップ51A、51Bを互いに対向する対向部72a、72bに有するU字状に折り曲げ変形可能なフレキシブル基板72と、フレキシブル基板72をU字状に折り曲げた形状に保つホルダーカラー73を有しており、モールド樹脂74によりモールド成形することにより一体に形成されている。かかる構成によれば、ホールセンサユニット70が凹溝46に収容される構造を有しているので、位置決め取り付け作業が容易であり、また、カバー41から露出していないので、外部から保護することができる。
図19は、本実施の形態における他の実施例を示す図であり、ストローク検出装置の断面図である。
上記した各実施例では、インプットロッド11に第1磁性体31〜第3磁性体33を設ける場合を例に説明したが、インプットロッド11の代わりに、センシングロッドに設けてもよい。
センシングロッド19は、カバー41の円筒部43の内径穴43aに往復移動可能に支持される先端軸部19aと、インプットロッド11のストローク量が0点位置において、カバー41の開口穴44内に配置されてカバー41から突出する基端軸部19bとを有している。基端軸部19bは、先端軸部19aとの間に段差を介して縮径されており、センシングロッド19の移動によりホールセンサユニット50に順次対向する位置に第1磁性体31〜第3磁性体33が設けられている。各磁性体31〜33は、モールド樹脂36によってセンシングロッド19に一体に固定されている。
図19に示す実施例の構成によれば、第1磁性体31〜第3磁性体33とカバー41の開口穴44との間のクリアランスは一定であるが、第1磁性体31よりも小さい第2磁性体32及び第3磁性体33を磁極の向きが同じになるように2つを所定間隔を空けて並べて配置することによって、磁力を補うことができる。したがって、上記した他の実施例と同様に、ブレーキペダル8のストローク前半において高精度の位置検出を行うことができる。
図20は、本実施の形態における他の実施例を示す図であり、ストローク検出装置の断面図である。
上記した各実施例では、インプットロッド11に2つの小さな第2磁性体32、第3磁性体33と、一つの大きな第1磁性体31を設ける場合を例に説明したが、第1磁性体31の代わりに2つの小さな第1磁性体31と第4磁性体34を設けてもよい。
本実施例では、第1磁性体31から移動方向後側に離間した位置に第4磁性体34が配置されている。第4磁性体34は、第1磁性体31と磁極の向きが同じに配置され、第1磁性体31との離間距離L3が第1磁性体31と第2磁性体32との離間距離L2よりも小さい。第1磁性体31と第2磁性体32と第3磁性体33と第4磁性体34は、互いに同じ大きさを有している。
第1磁性体と第4磁性体の離間距離L3は、第2磁性体32と第3磁性体33との離間距離L2よりも大きい。したがって、ストローク前半の方がストローク後半よりも検出精度が高くなっている。なお、離間距離L3は、離間距離L1よりも小さければよく、離間距離L2と同じ、もしくは離間距離L2よりも小さくてもよい。
センシングロッド19は、ホールICチップ51A、51Bに第2磁性体32が対向する位置がストローク量の0点位置(検出開始位置)S1に設定され、第4磁性体34が対向する位置がフルストローク位置S2に設定されている。
図20に示す実施例の構成によれば、第1磁性体31〜第4磁性体34の大きさを小さくすることができ、挟空間に設置することができる。また、第1磁性体31と第4磁性体34の磁極の向きが同じになるように所定間隔を空けて並べて配置することによって、磁力を補うことができる。したがって、ブレーキペダル8のストローク後半においても高精度の位置検出を行うことができ、また、より長いストロークを検出するロングストローク化を図ることができる。
本発明は、上記した各実施例の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記した実施例では、インプットロッド11の先端側に2つの磁性体(第2磁性体32と第3磁性体33)を設ける場合を例に説明したが、磁性体の数は複数であればよく、2個に限定されない。また、上記した実施例では、センシングロッド12に第1磁性体31〜第4磁性体34を設ける場合を例に説明したが、インプットロッド11に第1磁性体31〜第4磁性体34を設けてもよい。
本発明は、検出対象となるインプットロッド11に配置する3つ以上の磁性体の大きさを、移動方向前側の磁性体32、33は小さくし、移動方向後側の磁性体31は大きくして、カバー41と磁性体31〜33が当接しないように各磁性体31〜33の配置箇所により各磁性体31〜33の大きさを変えることにより、サイズの課題や搭載性といった課題を解決する。このとき、形状の小さい磁性体32、33の磁力は、形状の大きい磁性体31の磁力より小さくなるため、形状の小さい磁性体の配置数を形状の大きい磁性体よりも多くして、形状を小型化した分の磁力を補う。
各磁性体が及ぼす磁界の磁力を考慮して配置数と離間距離を調整することにより、測定精度を均一に保つことができる。また、測定箇所により測定精度が異なる場合は、配置数と離間距離を不均等にすることができるため、各磁性体の離間距離を長くして、検出できるストロークを長くすることができる。これらにより、特殊な磁性体を使用せずにサイズの課題や比較的長いストロークの検出精度といった課題を解決することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 車載用ブレーキ装置
4 ストローク検出装置
11 インプットロッド(移動部材)
11b 先端軸部
12、19 センシングロッド(移動部材)
31 第1磁性体
32 第2磁性体
33 第3磁性体
34 第4磁性体
36 モールド樹脂
41 カバー
44 開口穴
50、60、61、70 ホールセンサユニット
51A、51B ホールICチップ
51a ホール素子
51d 信号処理装置(信号処理手段)

Claims (14)

  1. 往復移動する移動部材の位置を検出するストローク検出装置であって、
    前記移動部材に設けられる第1磁性体と
    前記移動部材に設けられて前記第1磁性体から前記移動部材の移動方向一方側に離間した位置に配置される第2磁性体と、
    前記移動部材に設けられて前記第2磁性体から前記移動部材の移動方向一方側に離間した位置に配置される第3磁性体と、
    前記移動部材の移動方向一方側への移動により前記第1磁性体から前記第3磁性体に順次対向する位置に配置されて各磁性体の磁束密度を検出する磁束密度検出手段と、を有し、
    前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体は、それぞれ前記移動方向に直交する方向に磁極が分かれて配置され、前記第1磁性体と前記第2磁性体は磁極の向きが互いに反対に配置され、前記第2磁性体と前記第3磁性体は磁極の向きが互いに同じに配置され、前記第2磁性体と前記第3磁性体との離間距離が前記第1磁性体と前記第2磁性体との離間距離よりも小さいことを特徴とするストローク検出装置。
  2. 前記第2磁性体及び前記第3磁性体は、前記第1磁性体よりも大きさが小さいことを特徴とする請求項1に記載のストローク検出装置。
  3. 開口穴が設けられたカバーを有し、
    前記移動部材は、車両の操作ペダルに基端が連結されて該操作ペダルの踏み込みにより先端を中心とした揺動を伴って前後方向に往復移動し、前記カバーの開口穴に挿入されるインプットロッドを有し、
    前記第2磁性体及び前記第3磁性体は、前記第1磁性体よりも前記インプットロッドの移動方向前側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のストローク検出装置。
  4. 前記カバーの開口穴は、丸穴テーパ形状を有し、
    前記インプットロッドは、移動方向に沿って延在する丸棒形状を有し、
    前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体は、前記インプットロッドの外周面に沿って湾曲した円弧形状を有することを特徴とする請求項3に記載のストローク検出装置。
  5. 前記磁束密度検出手段は、前記カバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のストローク検出装置。
  6. 前記磁束密度検出手段は、前記インプットロッドの移動方向に沿ったX方向の磁束密度と、前記インプットロッドの移動方向に直交するZ方向の磁束密度を検出するホール素子と、該ホール素子により検出した前記X方向の磁束密度とZ方向の磁束密度に基づいて前記インプットロッドの移動位置を算出する信号処理手段とを有することを特徴とする請求項5に記載のストローク検出装置。
  7. 前記磁束密度検出手段は複数設けられており、前記各磁束密度検出手段の検出結果を用いて自己故障診断を行うことを特徴とする請求項6に記載のストローク検出装置。
  8. 前記磁束密度検出手段は、前記カバーの開口穴を間に介して該開口穴の径方向一方側と他方側に対向する位置に対をなして設けられており、
    前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体は、前記インプットロッドの中心軸線を間に介して径方向一方側と他方側に対向する位置にそれぞれ対をなして設けられていることを特徴とする請求項7に記載のストローク検出装置。
  9. 前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体は、モールド樹脂によって前記インプットロッドに一体に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のストローク検出装置。
  10. 前記移動部材は、車両の操作ペダルに連動して前後方向に往復移動されるセンシングロッドを有し、
    前記第2磁性体及び前記第3磁性体は、前記第1磁性体よりも前記センシングロッドの移動方向前側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のストローク検出装置。
  11. 前記移動部材に設けられて前記第1磁性体から前記移動部材の移動方向他方側に離間した位置に配置される第4磁性体を有し、
    前記第1磁性体と前記第4磁性体は磁極の向きが互いに同じに配置され、前記第1磁性体と前記第4磁性体との離間距離が前記第1磁性体と前記第2磁性体との離間距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のストローク検出装置。
  12. 前記第1磁性体と前記第2磁性体と前記第3磁性体と前記第4磁性体は、互いに大きさが同じであることを特徴とする請求項11に記載のストローク検出装置。
  13. 前記第1磁性体と前記第4磁性体との離間距離が前記第2磁性体と前記第3磁性体との離間距離よりも大きいことを特徴とする請求項11または12に記載のストローク検出装置。
  14. 前記移動部材は、車両の操作ペダルに連動して前後方向に往復移動されるセンシングロッドを有し、
    前記第2磁性体及び前記第3磁性体は、前記第1磁性体及び第4磁性体よりも前記センシングロッドの移動方向前側に配置されていることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載のストローク検出装置。
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