JP2015021328A - ロック装置 - Google Patents

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Masahiro Najima
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Abstract

【課題】部品点数を抑えてコストを低減するロック装置を提供する。
【解決手段】車体パネル12に対して開閉可能な蓋部材14の取付孔14aに取り付けられ、蓋部材14を閉状態に保持するために車体パネル12に係脱可能に係止するロック装置10において、本体部20は、取付孔14aの縁を覆うフランジ部28、および一端がフランジ部28に連設されてフランジ部28から垂下する本体側壁部を有して、取付孔14aに挿入される。操作片25は、蓋部材14に取り付けた状態で蓋部材14の表側に露出する操作部22、および操作部22の動きに連動して車体パネル12に係脱可能なロック部24を有する。本体部20および操作片25は、弾性を有する撓み部26とともに一体に成形される。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷室に設けられた蓋部材に取り付けるためのロック装置に関する。
車両の後部に設けられたトランクルームの側壁に収容室が設けられる。この収容室は開口を有し、その開口に蓋部材が開閉可能に取り付けられる。蓋部材を閉状態に保持するためのロック装置が蓋部材の取付孔に固定される。
特許文献1に記載の技術では、自動車のラゲージサイドトリムに収容凹部が形成され、収容凹部の開口部は蓋体に開閉される。この蓋体の上端部には、ロックハンドルが軸ピンを介して揺動可能に設けられ、ロックハンドルの突出する一端に鉤状のロック片部が形成される。ロックハンドルは、スプリングによってロック片部が水平を保つ方向に回転付勢されている。
特開2004−42848号公報
特許文献1に開示されるロックハンドルは、揺動させるために軸ピンが用いられ、ロック状態を保持するためにスプリングが用いられる。特許文献1に記載の技術では、部品点数に応じた成形金型と組み付け工程を必要とし、コストがかかる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を抑えてコストを低減するロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のロック装置は、相手部材に対して開閉可能な蓋部材の取付孔に取り付けられ、蓋部材を閉状態に保持するために相手部材に係脱可能に係止するロック装置であって、取付孔の縁を覆うフランジ部、および一端がフランジ部に連設されてフランジ部から垂下する本体側壁部を有して、取付孔に挿入される本体部と、蓋部材に取り付けた状態で蓋部材の表側に露出する操作部、および操作部の動きに連動して相手部材に係脱可能なロック部を有する操作片と、を備える。本体部および操作片は、弾性を有する撓み部とともに一体に成形される。
この態様によると、本体部、撓み部、操作部およびロック部が一体に成形されることで、成形金型の数を抑え、組み立て工程も省け、コストを抑えることができる。
本発明によれば、ロック装置において部品点数を抑えてコストを低減することができる。
第1実施形態のロック装置の使用態様を説明するための図である。 図2(a)は、第1実施形態のロック装置の側面図であり、図2(b)は、第1実施形態のロック装置の正面図であり、図2(c)は、図2(a)に示すロック装置を逆方向からみたロック装置の側面図である。 図2(a)に示すロック装置の線分B−Bの部分断面図である。 正面側からみたロック装置の斜視図である。 裏面側からみたロック装置の斜視図である。 図5と異なる方向からみたロック装置の斜視図である。 図4に示すロック装置の線分C−Cの断面斜視図を示す図である。 第2実施形態のロック装置の取り付けを示す斜視図である。 図9(a)は、第2実施形態のロック装置の正面図であり、図9(b)は、ロック装置の側面図である。 第2実施形態のロック装置の取付状態を説明するための説明図である。 第1実施形態の第1変形例のロック装置を説明するための説明図である。 第1実施形態の第2変形例のロック装置を説明するための説明図である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のロック装置10の使用態様を説明するための図である。図1では、ロック装置10は蓋部材14に取り付けられ、蓋部材14は車両の車体パネル12に取り付けられている。車両の後部には、荷物を置く荷室として用いられるトランクルームが設けられる。トランクルームの幅方向の側壁に収容室16が車体パネル12を凹ませるように形成され、その収容室16を開閉する蓋部材14が設けられる。
蓋部材14は、ロック装置10を取り付けるための取付孔14aと、蓋部材14を回転可能に支持するヒンジ部14bとを有する。蓋部材14は、収容室16の開口に対して閉状態および開状態のいずれか一方の状態をとる。
実施形態のロック装置10は、蓋部材14に取り付けられ、蓋部材14を収容室16に対して閉状態にロックすることが可能である。つまり、ロック装置10のロック部24が車体パネル12に形成された係止孔12aの縁に係止することによって、収容室16の開口を蓋部材14によって閉じた状態に保持できる。車体パネル12は、蓋部材14が開閉可能に取り付けられる相手部材として機能する。
閉状態ではロック装置10のロック部24が、係止孔12aに係止した状態となる。車体パネル12は、車体の一部を形成する。車体パネル12は、ロック部24が係止するための係止孔12aが形成される。ロック部24は、係止孔12aに係脱可能にロックする。
また、図示するようにロック装置10は、ユーザの手を引っ掛けるための操作部22を有する。ユーザは、操作部22を引っ張って、ロック部24でのロックを解除するとともに、蓋部材14を開かせる。つまり、ロック装置10は、蓋部材14を閉状態に保持するロック機能とともに、蓋部材14の取っ手としても機能する。このロック装置10について、新たな図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2(a)は、第1実施形態のロック装置10の側面図であり、図2(b)は、第1実施形態のロック装置10の正面図であり、図2(c)は、図2(a)に示すロック装置10を逆方向からみたロック装置10の側面図である。ここで各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。なお、図1に示すロック装置10の断面は、図2(b)に示すロック装置10の線分A−Aの中央断面図である。
また、図3は、図2(a)に示すロック装置10の線分B−Bの部分断面図である。図4は、正面側からみたロック装置10の斜視図である。図5は、裏面側からみたロック装置10の斜視図である。図6は、図5と異なる方向からみたロック装置10の斜視図である。図7は、図4に示すロック装置10の線分C−Cの断面斜視図を示す。図3から図7のロック装置10も第1実施形態である。
ロック装置10は、本体部20、操作部22、ロック部24、撓み部26、第2取付部30、第1取付部32を備える。
本体部20は、開口を有する箱形状を有する。または、本体部20は開口縁20aから凹むよう窪み形状に形成される。本体部20は、開口縁20aから外向きに延出するフランジ部28が形成される。フランジ部28は、図1に示すように蓋部材14の取付孔14aの縁を覆うように引っ掛かる。
本体部20は、フランジ部28と、フランジ部28から垂下する本体側の壁部と、箱状の底面を構成する底部34と、底部34を切り欠くように形成された抜き孔36を有する。抜き孔36は、操作部22およびロック部24等を形成するための型抜き用の孔である。図5および図6に示すように、本体側の壁部は、操作部22などが一体に連結される第1壁部20bと、第1壁部20bに対向する第2壁部20cと、第1壁部20bおよび第2壁部20cを連結する一対の側壁部20dを有する。
第1取付部32は、第1壁部20bの外面に形成され、撓み可能な弾性爪体である。第2取付部30は、第2壁部20cの外面に突出するように形成され、第1取付部32より剛性の高くなるよう形成される。第1取付部32および第2取付部30を区別しない場合、単に取付部という。取付部は、フランジ部28と取付孔14aの縁を挟んでロック装置10を蓋部材14に取り付ける。
ロック装置10の蓋部材14への取り付けにおいて、まずフランジ部28および第2取付部30を取付孔14aの縁に挟み込ませる。次に本体部20を取付孔14aに挿入して、第1取付部32を撓ませて取付孔14aの縁に係止させて、第1取付部32とフランジ部28で取付孔14aの縁を挟み込んで取り付けを完了する。このようにフランジ部28と第2取付部30を取付孔14aの縁に挟めば、あとは逆側の本体部20を押し込んで容易に取り付けができる。
撓み部26は、第1壁部20bの底部34側の端部50から本体部20の内側へ屈曲するように延出する。図7に示すように撓み部26は、第1壁部20bより薄肉に形成され、弾性を有する。図5に示すように、撓み部26は、帯状に形成され、本体部20の横幅の半分以上の横幅を有し、耐久性が確保されている。撓み部26は、第1壁部20bに一体成形されたインテグラルヒンジである。
図7に示すように操作片25は、外力が付与されていない通常状態では、第1壁部20bに対向して配置される。操作片25も第1壁部20bに対向して壁状に形成される。操作片25と第1壁部20bは、撓み部26によって連結される。撓み部26での撓みによって、操作片25は第1壁部20bに対して相対的に傾斜するように動くことが可能である。操作片25は、蓋部材に取り付けた状態で蓋部材の表側に露出する操作部22と、操作部22の動きに連動して車体パネル12に係脱可能なロック部24と、操作部22およびロック部24の間に位置する連結部27と、連結部27に連設される撓み部26とを有する。撓み部26により操作片25が揺動可能となる。連結部27は、操作部22からロック部24に向かって垂下するよう延在する。
操作片25において、本体部20の開口側に操作部22が連設され、取付孔14aからユーザにより操作可能に取付孔14aから露出する。操作部22は、操作片25の一端から垂直に屈曲して延出され、本体部20の開口の一部を覆うように配設する。また、操作部22は、自由端を有する。操作部22は、操作片25を介して撓み部26に連結し、操作部22を動かせば撓み部26が撓むように構成される。
操作片25の他端には、本体部20の外向きに突出するロック部24が形成される。図1に示すように、ロック部24は、車体パネル12の係止孔12aに係脱可能な係止爪体であり、連結部27から底部34を越えて突出する。ロック部24は、操作片25の他端側に設けられ、第1壁部20bの下端より本体部20の外側に延出された位置に設けられ、底部34からとび出た位置にあるため、本体部20から離れた位置の車体パネル12に対して係止できる。図3に示すように撓み部26は、ロック部24の厚さより薄く、図2(a)に示すように、ロック部24の幅より大きく形成される。これにより、撓み部26は撓みやすく、強度を確保することができる。なお、図2(a)に示す撓み部26は1枚の薄板であるが、別の態様として撓み部26は幅方向に複数枚に分かれてよく、その場合の撓み部26の幅は合計値である。撓み部26は、第1壁部20bの下端から延出し、蓋部材14の裏側に形成されるため、露出を抑え、トランクに積んだ荷物への干渉を抑えることができる。
本体部20、撓み部26、操作片25、操作部22およびロック部24は一体に成形される。操作部22、操作片25およびロック部24は、一体に動作する可動部である。このように、ロック装置10を一つの金型から成形することで、組み立て工程も省け、製造コストを大きく抑えることができる。また、別体の軸と軸受を有するロック装置と比べて、その摩耗を抑え、組み立てによって生じ得る性能のばらつきを無くすことができる。
図3および図6に示すように、撓み制限部38が、第1壁部20bの端部を延出させ、内向きに屈曲させて形成される。一方、撓み制限部38に対向する位置の操作片25を延出させた延出部40が形成される。延出部40の先端は撓み部26とロック部24の間に位置する。撓み制限部38は、内向きに屈曲して延出部40の延出方向に重なるものの、通常状態で延出部40と離間する。
このロック装置10の動作について説明する。図1に示すように、ユーザが操作部22の裏面へ指先を入れ、操作部22をユーザの手前側に引くように操作すると、撓み部26が撓んで操作片25が傾斜し、操作部22の動作に連動してロック部24が係止孔12aから外れる。ロック部24の係止が解除された後、さらにユーザが操作部22を引くと、操作片25が撓み制限部38に当接して、撓み部26を支点とした操作片25の回転が止まり、蓋部材14が開方向に動く。
ユーザが操作部22から手を離すと、撓み部26がインテグラルヒンジであるため、その復元力によって操作部22、操作片25およびロック部24が元の位置に戻る。したがって、蓋部材14を開状態から閉状態にする場合には、蓋部材14をそのまま閉方向に押し込めば、ロック部24が係止孔12aの縁に当たって撓み部26が撓み、撓み部26の復元力によってロック部24を係止孔12aの縁に係止させることができる。
このように、ユーザが操作部22を手前側に引く一つの動作で、ロック部24の車体パネル12への係止を解除し、蓋部材14を開くことができる。これは、ロック部24と操作部22が一体に成形するによる。一方、トランクの積荷が車両振動により倒れて、操作部22に当たって操作部22が押された場合、操作部22が押し込まれて、撓み部26に過剰な荷重がかかる可能性がある。
操作部22の押し込み方向の移動は撓み制限部38により制限される。撓み制限部38は、第1壁部20bの他端側から延出し、蓋部材14の裏側において操作片25の一部と近接して対峙する。撓み制限部38は、操作片25の下端と第1壁部20bの垂下方向に所定の隙間を持って対向する。垂下方向は、フランジ部28から底部34に向かう方向である。図3に示すように、撓み制限部38と操作片25の垂下方向の隙間は、比較的狭く、撓み部26が撓んでも損傷しない大きさに設定される。これにより、撓み部26が損傷する前に撓み制限部38が操作片25に当接して、撓み部26の過剰な動きを制限することができる。
例えば、撓み制限部38と操作片25の垂下方向の隙間は、2mmに設定される。操作部22を垂下方向にまっすぐ押し込んだ場合、操作部22の押し込み長さが1.5mmで撓み部26が塑性変形し、3mmを越えると撓み部26が傷つく可能性が高まる。経時的な使用により撓み部26が塑性変形した場合には、撓み制限部38と操作片25の垂下方向の隙間は、短くなり、撓み制限部38と操作片25が当接した状態となる可能性もある。撓み制限部38と操作片25の垂下方向の隙間は、撓み部26が撓んでも塑性変形しない大きさに設定されてもよい。
撓み制限部38は、第1壁部20bから第2壁部20cに向かって突出する突出部としても機能する。なお、操作部22を引っ張ると、ロック部24の係止が維持されるか、操作部22が回転して係止解除されるため、撓み部26に過剰な荷重がかかる可能性は低い。
図5に示すように、一対の撓み制限部38は、撓み部26の幅方向外側で操作片25の動きを制限する。これにより、操作部22の幅方向の一端が押し込まれて、撓み部26を捻れるような回転トルクが付与された場合にも、一対の撓み制限部38で撓み部26の変形を制限することができる。
操作片25は撓み部26から上下に延出し、それぞれの先端側に操作部22とロック部24が設けられ、略中央の位置に支点である撓み部26が設けられるため、ユーザは小さな操作力で操作部22を操作して操作片25を揺動させ、ロック部24を解除することができる。撓み部26を操作片25の第1壁部20bへの連結部分に形成することで、可動部である操作片25を揺動させることができる。また、ロック部24を解除するために必要な撓み部26の撓み量も少なくてよく、撓み部26の耐久性も高めることができる。操作部22は自由端を含むため、操作が容易である。
本体部20の開口に露出する操作部22を意図せずに押した場合、ロック部24が解除方向に動かずロック部24の係止は保持されるため、不用意に蓋部材14が開かれることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態のロック装置100の取り付けを示す斜視図である。また、図9(a)は、第2実施形態のロック装置100の正面図であり、図9(b)は、ロック装置100の側面図である。また、図10は、第2実施形態のロック装置100の取付状態を説明するための説明図である。図10では図9(b)に示すロック装置100の線分D−Dの断面を示す。また図10の蓋部材114はロック装置100により閉状態となっている。
板状の蓋部材114には、取付孔114aと、取付孔114aから離間する段部114dが形成される。蓋部材114は、図1に示す蓋部材14と同様にヒンジ部を有し、パネルの収容室に対して閉状態または開状態をとる。蓋部材114の取付孔114aには、凹部114cが形成され、図10に示すようにユーザの指先を入れる空間が形成されている。
ロック装置100は、本体部120、操作部122、ロック部124、撓み部126、フランジ部128、取付部130、ストッパ部132、底部134、スリット136および操作片138を備える。第2実施形態のロック装置100も、第1実施形態のロック装置10と同様に一部材で形成され、部品点数が抑えられている。
本体部120は、第1壁部120aと、第1壁部120aの側端にそれぞれ連設する一対の第2壁部120bと、第1壁部120aおよび第2壁部120bに連設する底部134とを有する。第1壁部120aおよび第2壁部120bは、フランジ部128から垂下する。底部134は、操作片138と第1壁部120aを連結する。
第1壁部120aの外面には、幅方向の段差として延在するストッパ部132が形成される。幅方向は、フランジ部128から底部134に向かう高さ方向に直交する。高さ方向と垂下方向は同じである。一対の第2壁部120bの外面には、弾性爪体である取付部130がそれぞれ形成される。
図10に示すように操作片138は、底部134から立設し、第1壁部120aと対向する。図9(b)に示すように操作片138と第2壁部120bとの間にスリット136が形成される。スリット136は、上端から底部134の手前まで形成され、操作片138の高さの9割程度の長さを有する。スリット136を底部134まで到達させていないのは、操作片138の剛性の低下を抑えるためである。つまり、操作片138を底部134側の一部、すなわち操作片138の高さのうち一割以上を第2壁部120bに連結させることで、操作片138が立設した状態を経時的に保つことができる。
撓み部126は、操作片138の底部134から、すなわち基端側から延出するように形成され、弾性を有する。撓み部126は、他の操作片138の部分より薄肉に形成されてよい。図9(b)に示すように、撓み部126は、高さ方向において、スリット136の下端から途中の屈曲した部分までの範囲である。操作片138は、高さ方向において操作片138の一端側に形成され、撓み部126は、操作部122より他端側に形成される。撓み部126を底部134近傍に設けたことで操作片138を撓みやすくでき、解除に必要な操作力を抑えることができる。
図9(b)および図10に示すように、操作片138の撓み部126より上端側の外面に突出するよう形成されたロック部124が設けられる。ロック部124は、撓み部126と操作部122の間に形成される。ロック部124と操作部122は、操作片138の壁部によって連結される。
操作部122は、操作片138の自由端側に形成され、図10に示すようにユーザが操作可能に取付孔114aから露出する。操作部122は、撓み部126と一体であり、ロック部124を挟んで撓み部126に連結される。図9(a)に示すように、第1壁部120a、第2壁部120bおよびフランジ部128により3面に囲まれた空間に、操作片138および操作部122が収まるように配設される。第1壁部120a、第2壁部120bおよび操作片138は、一部にスリット136があるものの全体として底部134を有する箱状、または角筒形状をなす。第1壁部120a、第2壁部120bおよびフランジ部128は、矩形の取付孔114aの4辺のうち所定の3辺に沿って形成される。操作片138は、取付孔114aの残りの1辺側に形成される。凹部114cは、取付孔114aの残りの1辺から凹むように形成され、凹部114cの縁に操作片138が当接する。
本体部120、撓み部126、操作部122およびロック部124は一体に成形される。操作部122およびロック部124は、一体に動作する可動部である。このように、ロック装置100を一つの金型から成形することで、組み立て工程も省け、製造コストを大きく抑えることができる。また、別体の軸と軸受を有するロック装置と比べて、その摩耗を抑え、組み立てによって生じ得る性能のばらつきを無くすことができる。
ロック装置100の蓋部材114への取り付けについて説明する。図8に示すようにロック装置100は、蓋部材14の取付孔14aへ底部134から挿入され、取付孔114aの縁に取付部130を係止させて取り付けられる。図9(b)に示すように、フランジ部128は取付孔114aの縁を覆い、フランジ部128と取付部130と取付孔114aの縁を挟み込む。取付部130が弾性爪体であるため、ロック装置100を取付孔14aへ押し込めば取付部130が撓んで、容易に取り付けを完了できる。なお、取付部130が係止する取付孔114aの縁は、凹部114c側の凹縁114bではなく、蓋部材114の表面側の縁である。
図10に示すように、車体パネル12の係止孔12aにロック装置100の底部134側から挿入し、ロック部124を係止孔12aの裏側の縁に係止させ、蓋部材114が閉状態に保持される。ロック装置100を係止孔12aに挿入すると、ロック部124が係止孔12aを通る際に撓み部126が第1壁部120aに接近するように撓み、撓み部126と一体のロック部124も同じように動き、係止孔12aを通過し、撓み部126の復元力によって係止孔12aの裏側に係止する。このように、ロック装置100を係止孔12aに押し込めばロック部124を容易に係止させることができる。
ロック装置100の係止孔12aへの挿入時に第1壁部120aのストッパ部132は、係止孔12aの表側の縁に当接し、ストッパ部132が当接した位置で、ロック部124が係止孔12aの裏側の縁に係止するように構成されている。ストッパ部132によって、ロック部124を挟み込むように係止状態を保持できるため、係止状態を安定させることができ、閉状態の蓋部材114のがたつきを抑えることができる。
ロック装置100の解除動作について説明する。図10に示すように、ユーザは、二本の指をそれぞれ段部114dと操作部122に当てて、それらを接近させるように摘む。操作部122と一体の撓み部126の撓みによって、操作部122およびロック部124は第1壁部120aに接近し、ロック部124の係止孔12aへの係止が解除される。つまり、操作片138は、ユーザの操作によりロック装置100の角筒形状の内側に撓んで、ロック部124の係止を解除する。ユーザは、段部114dと操作部122を摘んだままユーザの手間側に引くと、蓋部材114が開方向に開く。このようにユーザが摘んで引くという2つの動作によって、容易に蓋部材114を開くことができる。操作部122は自由端を含むため、ユーザの摘み力は小さくて済む。
図10に示すように、操作部122は、蓋部材への取付状態において凹部114cに張り出し、垂下するよう屈曲して形成される。ユーザが摘むときに指先に接触する操作面112aが形成される。操作面122aは、凹部114cに入り込み、第1壁部120aの高さ方向に沿って延在する。これにより、ユーザと操作部122の接触面積を十分に確保して、ユーザの手先を痛めることなく、快適な操作感を提供することができる。
図11は、第1実施形態の第1変形例のロック装置10を説明するための図である。第1実施形態において、操作部22やロック部24が既に可動する状態で成形されている例を示したが、図11に示すロック装置10では成形完了時においてこの限りではない。つまり、成形完了時では、ロック装置10は、操作部22の縁を本体側の壁部に接続するよう形成された接続部101を有し、操作部22が可動しない状態にされる。
接続部101は、操作部22の縁と側壁部20dの内面を接続する。成形完了後にニッパなどの治具で、接続部101が切断または切除され、操作片25を変位可能にする。ところで、ロック装置10は、射出成形直後の金型から取り出したとき、高温で変形しやすい状態となっていることがある。このような場合に接続部101を設けることで、薄肉の撓み部26が、操作片25の自重によって変形すること、および金型から取り出したときの他部材の干渉によって変形することを抑えることができる。さらにロック装置10の出荷搬送後、車両の組み立て時に接続部101が切断または切除されてよい。これにより出荷搬送時に操作部22やロック部24への干渉等により過大な荷重がかかって変形することを抑えることができる。
図12は、第1実施形態の第2変形例のロック装置10を説明するための図である。第2変形例においても操作部22の可動を抑えるための別の接続部102が形成される。図12に示すように、接続部102は、操作部22の裏面と本体側の壁部を接続する。ロック装置10の成形完了後や使用する際にニッパで接続部102を切断または切除することで、操作片25を動作可能な状態にする。これにより、成形直後や出荷搬送時に操作部22やロック部24へ干渉等により過大な荷重がかかって撓み部26が変形することを抑えることができる。また、接続部102を本体部20の内部に配置することで、他のロック装置10からの接続部102への干渉を抑えることができる。なお、操作部22の動きを制限するための接続部は、操作部22と本体側の壁部との接続に限らず、操作部22と底部34を接続してもよい。また操作部22だけでなく、ロック部24をフランジ部28に接続してもよい。
なお、図11および図12にそれぞれ示す接続部101および接続部102を組合せて、ロック装置10に設けてもよい。また、接続部101は一対に限られることなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
10 ロック装置、 12 車体パネル、 12a 係止孔、 14 蓋部材、 14a 取付孔、 14b ヒンジ部、 16 収容室、 20 本体部、 20a 開口縁、 20b 第1壁部、 20c 第2壁部、 20d 側壁部、 22 操作部、 24 ロック部、 25 操作片、 26 撓み部、 28 フランジ部、 30 第2取付部、 32 第1取付部、 34 底部、 36 抜き孔、 38 撓み制限部、 40 延出部、 100 ロック装置、 114 蓋部材、 114a 取付孔、 114d 段部、 120 本体部、 120a 第1壁部、 120b 第2壁部、 122 操作部、 124 ロック部、 126 撓み部、 128 フランジ部、 130 取付部、 132 ストッパ部、 134 底部、 136 スリット、 138 操作片。

Claims (6)

  1. 相手部材に対して開閉可能な蓋部材の取付孔に取り付けられ、前記蓋部材を閉状態に保持するために前記相手部材に係脱可能に係止するロック装置であって、
    前記取付孔の縁を覆うフランジ部、および一端が前記フランジ部に連設されて前記フランジ部から垂下する本体側壁部を有して、前記取付孔に挿入される本体部と、
    前記蓋部材に取り付けた状態で前記蓋部材の表側に露出する操作部、および前記操作部の動きに連動して前記相手部材に係脱可能なロック部を有する操作片と、
    前記操作片に操作力が付与されると撓み、前記操作片を変位可能にする撓み部と、を備え、
    前記本体部および前記操作片は、弾性を有する撓み部とともに一体に成形されることを特徴とするロック装置。
  2. 前記操作片は、前記操作部および前記ロック部の間に位置して前記操作部および前記ロック部を連結する連結部をさらに有し、
    前記撓み部は、前記連結部に連設され、前記ロック部の厚さより薄く、前記ロック部の幅より大きく形成されることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記本体部は、前記本体側壁部の他端側から延出し、前記蓋部材の裏側において前記操作片の一部と近接して対峙する突出部を有し、
    前記突出部は、前記操作片の動きを制限して、前記撓み部の変形を制限することを特徴とする請求項1または2に記載のロック装置。
  4. 前記操作片は、前記操作部から前記ロック部に向かって垂下する連結部をさらに有し、
    前記撓み部は、前記連結部と前記本体側壁部に連設され、前記ロック部の厚さより薄く、前記ロック部の幅より大きく形成され、
    前記本体部は、前記蓋部材の裏側において前記操作片の一部と対向する撓み制限部を有し、
    前記撓み制限部は、前記撓み部の幅方向外側で前記操作片の動きを制限して、前記撓み部の変形を制限することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  5. 矩形の前記取付孔の4辺のうち所定の3辺に沿って形成される前記本体側壁部と、前記取付孔の残りの1辺側に形成される前記操作片とが、角筒形状を成し、
    前記本体側壁部の垂下に沿った高さ方向において、前記操作部は前記操作片の一端側に形成され、前記撓み部は前記操作部より他端側に形成され、
    前記ロック部は、前記操作片のうち前記撓み部と前記操作部との間の外面に形成され、
    前記操作片は、角筒形状の内側に撓んで前記ロック部の係止を解除することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  6. 前記蓋部材は、前記取付孔の前記残りの1辺から凹むように形成された凹部を有し、
    前記操作部は、前記蓋部材への取付状態において前記凹部に入り込み、前記高さ方向に沿って延在する操作面を有することを特徴とする請求項5に記載のロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106015203A (zh) * 2016-06-23 2016-10-12 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 一种卡接件、一种卡接组件及一种vin码装饰盖板
WO2020080343A1 (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 株式会社パイオラックス 開閉体のロック装置

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