JP2015021223A - 建物 - Google Patents

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薫 金澤
Kaoru Kanazawa
薫 金澤
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【課題】上下階のそれぞれに浴室ユニットを好適に設置することができる建物を提供する。【解決手段】集合住宅10は二階建て建物とされており、各階に複数ずつ配置された住戸15を有している。住戸15は、廊下25、脱衣室26及び浴室27を有している。また、住戸15はサニタリーエリアを有しており、このサニタリーエリアには、廊下25の一部、脱衣室26及び浴室27が配置されている。上下に隣り合う住戸15においては、それぞれのサニタリーエリアが上下に並べて配置されている一方で、それぞれの浴室27は上下に重複しない位置に配置されている。二階部分13の二階床は、一階部分12の浴室27の上方に配置された上側床部と、二階部分13の浴室27の下方に配置された下側床部とを有しており、下側床部の下面は上側床部の下面よりも低い位置に配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、浴室ユニットを備えている建物に関するものである。
住宅等の建物においては、ユニットバスとしての浴室ユニットが設置されることで浴室が形成されていることがある。例えば、浴室と脱衣室とが隣り合う位置に横並びに配置され、脱衣室の床部が浴室の下方にまで延びており、その床部の上に浴室ユニットが設置されることで浴室が形成されている、という構成がある。
また、浴室と脱衣室とが横並びに配置されている構成としては、浴室ユニットが脱衣室の床部よりも低い位置に下がった状態で設置されている構成がある(例えば特許文献1)。この構成では、脱衣室の床部が延びている部分に浴室ユニットが載せられている構成に比べて、脱衣室と浴室との境界部における床面同士の段差の高さ寸法を小さくすることが可能になっている。
特開平8−120817号公報
ここで、集合住宅などでは、複数階建ての建物において浴室及び脱衣室が上下階のそれぞれに設けられ、各階の浴室が上下に並べて配置されていることがある。この場合、浴室ユニットが脱衣室の床部よりも低い位置に下がった状態で設置されている構成では、上階の浴室ユニットが下階の浴室ユニットに近い位置に配置されることになり、下階の浴室ユニットの天井裏スペースの高さ寸法が小さくなってしまう。これにより、換気扇等の浴室用機器を設置するための設置スペースとして十分な大きさを確保できなくなってしまう。
そこで、脱衣室から延びている床部の上に浴室ユニットが設置された浴室を上下に並べ、それによって、下階の浴室ユニットの天井裏スペースの高さ寸法を確保することが考えられるが、これでは、上述したように、上階において脱衣室と浴室との境界部における床面同士の段差の高さ寸法が大きくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上下階のそれぞれに浴室ユニットを好適に設置することができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
第1の発明の建物は、上下に隣り合う上階部及び下階部を有し、前記上階部及び前記下階部のそれぞれに浴室ユニットが設けられている建物であって、前記上階部の前記浴室ユニットと、前記下階部の前記浴室ユニットとは、上下に重複しない位置に配置されており、前記上階部の上階床は、前記下階部の前記浴室ユニットの上方位置に設けられた上側床部と、前記上階部の前記浴室ユニットの下方位置に設けられ且つ前記上側床部よりも下面が低い位置に配置された下側床部とを有していることを特徴とする。
第1の発明によれば、上下階の各浴室ユニットが上下に重複しない位置に配置されているため、下側床部の下面が上側床部の下面よりも低い位置に配置されていても、下階部の浴室ユニットの天井と上側床部との間(下階部の浴室ユニットの天井裏)に、換気扇等の浴室用機器を設置する上で十分に大きい設置スペースを確保することができる。
しかも、下側床部の下面が上側床部の下面よりも低い位置に配置されていることで、下側床部の上面を上側床部の上面より低い位置に配置しても、下側床部の厚み寸法を小さくする必要がなく、この下側床部の構造強度を適正に確保できる。また、上階において、下側床部の上に上階部の浴室ユニットが載せられ、上側床部により脱衣室の床面が形成されている構成では、それら上面が同じ高さ位置に配置されている場合に比べて、下側床部の上面が上側床部の上面より低い位置に配置されていることで、それら上階部の浴室ユニットと脱衣室とで床面同士の段差の高さ寸法を小さくできる。これにより、上階部の浴室ユニットに対して出入りする際の身体的な負担を低減できる。
以上により、上下階のそれぞれに浴室ユニットを好適に設置することができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記浴室ユニットにより形成された浴室と該浴室に横並びに隣接した脱衣室とを含むサニタリーエリアが、前記上階部及び前記下階部のそれぞれに設けられており、前記上階部の前記サニタリーエリアと、前記下階部の前記サニタリーエリアとは、上下に並べて配置されており、前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとで前記浴室及び前記脱衣室の並びが逆にされていることで、前記上階部の前記浴室ユニットと前記下階部の前記浴室ユニットとが上下に重複しない位置に配置されている。
第2の発明によれば、上下階の各サニタリーエリアが上下に並べられているため、それらサニタリーエリアの水周り機器から延びている水配管をまとめて敷設するための配管スペースを確保しやすくなっている。また、この場合、サニタリーエリア以外の間取りを変更しなくても、浴室と脱衣室との並びを上下階で逆にすることが可能であるため、上下階の各浴室ユニットを好適に設置することを目的とした間取りの変更を最小限に留めることができる。これにより、建物の構築に際して設計負担や作業負担を低減できる。
第3の発明では、第2の発明において、前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとでは、前記脱衣室同士の一部が上下に重複していることで、前記浴室と前記脱衣室との並び方向において前記浴室同士が離間している。
第3の発明によれば、上下階の各サニタリーエリアにおいて、脱衣室同士が上下に重複している重複領域は、上方及び下方のいずれにも浴室ユニットが存在しない領域であるため、例えば上階の浴室ユニットから延びている水配管を側方に引き出す作業を、重複領域において上下階の各浴室ユニットが支障にならない状態で行うことができる。したがって、下階の浴室ユニットの天井裏に機器設置のための空間を確保すること、及び上階の浴室ユニットに対する段差を小さくすることに加えて、上階の浴室ユニットの水配管の設置作業の容易化も実現できる。
第4の発明では、第3の発明において、前記下階部の前記サニタリーエリアには、前記上階部の前記浴室ユニットに接続された水配管が敷設された配管スペースが、前記上階部の前記脱衣室に上下に重複し且つ前記下階部の前記浴室ではない位置に設けられている。
第4の発明によれば、上階の浴室ユニットから延びている水配管が下階部の配管スペースに敷設されているため、例えばその水配管を下階部の壁内に敷設する場合に比べて、水配管の敷設作業を容易化することや、水配管の敷設態様に関する自由度を高めることが可能になる。
第5の発明では、第2乃至第4のいずれかの発明において、複数の住戸を有し、これら住戸には、前記上階部に設けられた上階住戸と、前記下階部に設けられ前記上階住戸に上下に並んでいる下階住戸とが含まれており、上下に隣り合う前記サニタリーエリアのうち、上側のサニタリーエリアが前記上階住戸に設けられ、下側のサニタリーエリアが前記下階住戸に設けられている。
集合住宅においては、その構築に際してコスト負担や作業負担を低減することなどを目的として、各住戸の間取りが同じにされている又はパターン化されていることが多い。ここで、脱衣室と浴室との位置関係を上階部と下階部とで異なるものに設定することで、階ごとに住戸全体の間取りを変更する必要が生じた場合、構築に際してのコスト負担や作業負担が増加することが懸念される。
これに対して、第5の発明によれば、脱衣室と浴室との位置関係が上下階で異なるものに設定されていても、サニタリーエリアの位置関係は上下階で変わらないため、上下階での間取りの相違を最小限に留めることができる。これにより、集合住宅の構築に際してのコスト負担や作業負担が増加することを抑制できる。
第6の発明では、第5の発明において、前記サニタリーエリアは、前記脱衣室に横並びに隣接する室内通路を有しており、前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとで、前記室内通路と前記浴室との並びが前記脱衣室を挟んで逆に配置されている。
上下階でサニタリーエリアの大きさと位置が同じ場合に、脱衣室と浴室との位置関係だけを逆にすると、脱衣室への出入りを可能とするためにサニタリーエリア以外の間取りも変更せざるを得ない。これに対して、第6の発明によれば、上階のサニタリーエリアと下階のサニタリーエリアとで、脱衣室と共に室内通路の位置が浴室とは逆にされているため、脱衣室への出入りを可能にするためのサニタリーエリア以外の間取り変更を行う必要がない。このため、脱衣室と浴室との並びを上下階で逆にする構成において、各階の間取りに無理が生じることを抑制できる。
第7の発明では、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記上階床は、床下地としての床フレームと該床フレームの上に設置された床面材とを有する床パネルが横並びに複数設けられていることで形成されており、前記複数の床パネルには、前記上側床部を形成する上側床パネルと、前記下側床部を形成する下側床パネルとが含まれており、これら上側床パネルと下側床パネルとは隣り合う位置に配置されている。
第7の発明によれば、複数の床パネルを並べることで上階床が形成されているため、上側床パネルと下側床パネルとで設置高さ位置を相違させるという容易な作業を行うことで、互いの高さ位置が異なる上側床部及び下側床部を構築することができる。このため、上下階のそれぞれの浴室ユニットを好適に設置できる建物の構築作業を容易化することが可能になる。
第8の発明では、第7の発明において、前記下側床パネルにおいては、その下面が前記上側床パネルの下面よりも低い位置に配置され、且つその上面が前記上側床パネルの上面よりも低い位置に配置されている。
第8の発明によれば、下側床部の下面が上側床部の下面より低い位置に配置されている構成を、上側床パネル及び下側床パネルにより実現することができる。
第9の発明では、第1乃至第8のいずれかの発明において、前記下階部の前記浴室ユニットの換気を行う換気扇が、前記下階部の前記浴室ユニットの天井と前記上側床部との間に設けられている。
第9の発明によれば、下階浴室ユニットの上方には、換気扇を設置する上で十分に大きい設置スペースを確保することができるため、専用に設計された換気扇ではなく汎用品を下階部の浴室ユニットの天井裏に設置することができる。このため、換気扇に関するコスト負担を低減できる。
集合住宅の間取りを示す概略平面図 集合住宅の概略縦断面図 上下に隣り合う住戸の各サニタリーエリアの縦断面拡大図 浴室の排水構造について説明するための図
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明を、枠組壁工法により構築された二階建てのスチールハウスとして具体化しており、このスチールハウスは、複数の住戸を有する集合住宅とされている。図1は集合住宅10の間取りを示す概略平面図、図2は集合住宅10の概略縦断面図である。なお、図1においては、(a)に二階部分13を示し、(b)に一階部分12を示す。図2においては、(a)に図1のA−A線断面図を示し、(b)に図1のB−B線断面図を示す。
図1、図2に示すように、建物としての集合住宅10は、基礎11の上に設けられた一階部分12と、一階部分12の上に設けられた二階部分13と、二階部分13の上に設けられた屋根14とを有している。一階部分12及び二階部分13は、上下に隣り合う下階部及び上階部に相当する。集合住宅10は、各階のそれぞれに複数の住戸15を有しており、いずれの階においても住戸15は横並びに配置されている。住戸15の数は一階部分12と二階部分13とで同じにされており、各住戸15は上下に並ぶ位置に配置されている。この場合、横並びに隣り合う住戸15の境界線Xは、一階部分12と二階部分13とで一致している。なお、一階部分12の住戸15が下階住戸に相当し、二階部分13の住戸15が上階住戸に相当する。
集合住宅10は、住戸15の並び方向に沿って延びている共用通路16を有しており、この共用通路16は一階部分12及び二階部分13のそれぞれに設けられている。共用通路16は、横並びに隣り合う住戸15に掛け渡された状態になっている。
住戸15の居住空間は間仕切壁等により複数の空間部に仕切られており、これら空間部により玄関21、LDK22、居室23、トイレ24、廊下25、脱衣室26、浴室27が形成されている。玄関21は玄関口21aを有しており、その玄関口21aを通じて共用通路16への出入りができるようになっている。脱衣室26と浴室27とは隣り合わせに配置されており、脱衣室26を挟んで浴室27の反対側に廊下25が配置されている。この場合、脱衣室26からは廊下25及び浴室27の両方に出入り可能になっている。
住戸15は、脱衣室26及び浴室27を含むサニタリーエリア31と、LDK22を含む生活エリア32とを有している。サニタリーエリア31と生活エリア32とは住戸15の奥行き方向(共用通路16と住戸15とが並ぶ方向)に沿って並べられており、生活エリア32はサニタリーエリア31を挟んで共用通路16とは反対側に配置されている。サニタリーエリア31には、玄関21及び廊下25が含まれており、廊下25は玄関21を挟んで共用通路16とは反対側に配置されている。この場合、廊下25から玄関21を通じて共用通路16への出入りが可能になっている。
廊下25は、サニタリーエリア31に含まれる部分と生活エリア32に含まれる部分の両方を有しており、サニタリーエリア31と生活エリア32との境界部を住戸奥行き方向に跨いだ状態になっている。住戸15においては、廊下25及び玄関21が室内通路を形成しており、室内通路、脱衣室26、浴室27が住戸15の間口方向に沿って並べられている。
住戸15の間取りは、階ごとに同じにされている一方で、一階部分12と二階部分13とで住戸奥行き方向に延びる軸線を中心として線対称になっている。この場合、サニタリーエリア31における玄関21、廊下25、脱衣室26、浴室27の並びは同一階の各住戸15において同じであり、横並びに隣り合う住戸15においては、サニタリーエリア31同士の浴室27と玄関21及び廊下25とが隣り合っている。その一方で、階が異なる住戸15については、廊下25(玄関21)、脱衣室26、浴室27の並び順が逆になっている。
上下に隣り合う住戸15については、脱衣室26と浴室27との並びが逆になっており、一階部分12の浴室27の上方には二階部分13の脱衣室26が配置され、一階部分12の脱衣室26の上方には二階部分13の浴室27が配置されている。これら住戸15においては、浴室27同士が上下には重複していない一方で、脱衣室26同士の一部が上下に重複している。この場合、脱衣室26の上下に重複している部分は、脱衣室26における浴室27側の部分になっており、水平方向において一階部分12の浴室27と二階部分13の浴室27との間の重複領域Sに配置されている。
上下階の各サニタリーエリア31においては、例えば、重複領域Sが存在せず、一階部分12の浴室27及び脱衣室26が二階部分13の脱衣室26及び浴室27と上下に並べられている場合、脱衣室26を挟んで浴室27とは反対側に廊下25等の空間部を確保することが困難であると考えられる。この場合、重複領域Sが確保されていることで、脱衣室26を挟んで浴室27とは反対側に余剰空間が発生し、玄関21及び廊下25はその余剰空間を利用して形成されたものであると言うこともできる。
次に、住戸15の構成について図3を参照しつつ説明する。図3は、上下に隣り合う住戸15の各サニタリーエリア31の縦断面拡大図であり、図1(a)のC−C線断面図になっている。
図3に示すように、一階部分12及び二階部分13は、それぞれ床35,36を有している。床35,36は、床面を形成するフローリング材等の床仕上材37を含んで構成されている。一階部分12の一階床35は、基礎11の上に設置された根太等の床下地材38を有しており、一階床35においては、床仕上材37が床下地材38の上に設置されている。なお、基礎11は、上方に向けて立ち上がっている立ち上がり部11aを有しており、床下地材38は立ち上がり部11aの上に載せられている。二階部分13の二階床36は、平面視矩形状の床パネル41を有している。床パネル41は横並びに複数設けられており、それら床パネル41の上に床仕上材37が設置されている。なお、二階床36が上階床に相当する。
床パネル41は、床下地としての床フレームとその床フレームの上に設置された床下地面材とがユニット化されたものであり、工場にて製造された後に建築現場に運搬される。床フレームは、溝形鋼等の鋼材により形成された根太を複数有しており、それら根太が組み合わされることで矩形枠状に形成されている。床下地面材はパーティクルボードや合板などにより形成されており、床フレームにビス等により固定されている。
集合住宅10は、構造体としての構造壁部42を有しており、構造壁部42は、外壁や間仕切壁として一階部分12及び二階部分13のそれぞれに配置されている。床パネル41は、一階部分12に配置された構造壁部42の上に載せられており、複数の構造壁部42に掛け渡された状態になっている。この場合、構造壁部42は、床パネル41を下方から支持する支持壁になっている。また、集合住宅10は、構造壁部42ではない非構造壁部43を有しており、非構造壁部43は、間仕切壁やパーテーションとして一階部分12及び二階部分13のそれぞれに配置されている。一階部分12の非構造壁部43は、床パネル41から下方に離間して設けられており、床パネル41を支持しない状態になっている。
一階部分12及び二階部分13は、それぞれ天井部45,46を有している。天井部45,46は、天井面を形成する石膏ボード等の天井面材47を含んで構成されている。一階部分12の一階天井部45においては、天井面材47が二階床36の下方に配置され、その天井面材47は床パネル41等に取り付けられた吊り下げ部材により吊り下げ支持されている。二階部分13の二階天井部46においては、天井面材47が屋根14の下方に配置され、その天井面材47は屋根下地等に取り付けられた吊り下げ部材により吊り下げ支持されている。
なお、各階において天井面材47は、構造壁部42の側方に配置されている一方で、非構造壁部43の上方に配置されている。この場合、天井部45,46と構造壁部42とでは壁勝ちになっており、天井部45,46と非構造壁部43とでは天井勝ちになっている。
浴室27は、床35,36の上に設置されたユニットバスとしての浴室ユニット51により形成されている。浴室ユニット51は、浴槽や浴室床パンなどを含んで構成されたユニット本体52と、ユニット本体52から下方に向けて延びた脚部53とを有している。ユニット本体52においては、浴室床パンにより浴室27の床面が形成されている。また、ユニット本体52は、脚部53により下方から支持されている。
各階において、浴室ユニット51はその下端部が床35,36に埋め込まれたような状態になっている。この場合、浴室ユニット51の下端部が床35,36に埋め込まれたような状態になっていない構成に比べて、浴室27と脱衣室26とで床面同士の段差の高さ寸法が小さくなっている。これにより、脱衣室26と浴室27とを行き来する際の身体的な負担を低減することができる。一階部分12においては、脚部53が立ち上がり部11aの上には載せられておらず、それによって、浴室ユニット51が一階床35に埋め込まれたような状態になっている。
二階床36は、一階部分12の浴室27の上方に配置された上側床部36Aと、二階部分13の浴室27の下方に配置された下側床部36Bとを有している。二階部分13のサニタリーエリア31において、上側床部36Aは、玄関21、廊下25及び脱衣室26の床部分を形成しており、下側床部36Bは、浴室ユニット51の下方において床部分を形成している。下側床部36Bの上面は、上側床部36Aの上面よりも低い位置に配置されており、下側床部36Bの上に浴室ユニット51が載せられていることで、浴室ユニット51が二階床36に埋め込まれたような状態になっている。
二階床36において、複数の床パネル41には、上側床部36Aを形成している上側床パネル41Aと、下側床部36Bを形成している下側床パネル41Bとが含まれている。下側床パネル41Bの上面は、上側床パネル41Aの上面よりも低い位置に配置されている。ここで、上側床パネル41Aと下側床パネル41Bとは厚み寸法(上下方向の高さ寸法)が同じにされている。この場合、上側床パネル41Aの下面は、下側床パネル41Bの下面よりも高い位置に配置されていることになる。
一階部分12及び二階部分13は、それぞれ天井部45,46の上方に形成された天井裏空間55,56を有している。天井裏空間55,56は、玄関21、廊下25、脱衣室26及び浴室27の上方に配置されている。天井裏空間55,56において、浴室27の上方部分は浴室ユニット51の上方に配置されている。一階部分12の一階天井裏空間55は、一階天井部45及び浴室ユニット51と二階床36との間に形成されており、二階部分13の二階天井裏空間56は、二階天井部46及び浴室ユニット51と屋根14との間に形成されている。
一階天井裏空間55においては、浴室27と二階床36の上側床部36Aとの離間距離が、一階天井部45の天井面材47と二階床36の下側床部36Bとの離間距離よりも大きくされている。この場合、一階天井裏空間55においては、一階部分12の浴室27の上方部分の高さ寸法が、二階部分13の浴室27の下方部分の高さ寸法よりも大きくなっている。
各階の浴室27の天井裏には、浴室27内の換気を行う換気扇61が設けられている。換気扇61は、浴室ユニット51の天井から上方に突出した状態で設置されている。換気扇61には、屋外に通じる換気ダクト62が接続されており、換気扇61に取り込まれた浴室27内の空気は、換気ダクト62を通じて屋外に排出される。なお、換気扇61は、浴室27に対して設けられている浴室用機器に相当する。
続いて、浴室27から水を排出する排水構造について図4を参照しつつ説明する。図4は浴室27の排水構造について説明するための図であり、(a)に二階部分13のサニタリーエリア31の平面図を示し、(b)に一階部分12のサニタリーエリア31の平面図を示し、(c)に集合住宅10におけるサニタリーエリア31周辺の縦断面図を示す。
図4(a),(b)に示すように、上下に隣り合う住戸15において、それぞれの浴室ユニット51は、ユニット本体52から水を排出するための排水トラップ65を有している。排水トラップ65は、ユニット本体52の浴室床パンに取り付けられている。排水トラップ65には、下水管等に接続された水配管としての排水管66が接続されている。
図4(c)に示すように、上下階の各浴室ユニット51から延びている排水管66は、いずれも下階の床下空間に達している。ここで、下階の脱衣室26には、上階の浴室ユニット51から延びている排水管66が収納されたパイプシャフト67が設けられている。パイプシャフト67は、脱衣室26において石膏ボード等の壁面材により区画された配管スペースであり、一階天井部45と一階床35とに掛け渡された状態になっている。パイプシャフト67は、重複領域Sに配置されており、下階の浴室27に沿って上下方向に延びている。
排水管66は、排水トラップ65から側方に向けて延びている横部分66aと、横部分66aから下方に向けて延びている縦部分66bとを有している。上階の排水トラップ65から延びている排水管66においては、横部分66aが上階の浴室ユニット51の下方位置からパイプシャフト67の上方位置まで延びており、縦部分66bはパイプシャフト67の上方位置からパイプシャフト67を通じて下階の床下空間に向けて延びている。この場合、排水管66の縦部分66bを敷設する作業を、上階の浴室ユニット51の下方位置(浴室27の床下空間)で行う必要がないため、排水管66の敷設作業を容易化できる。
なお、図4において、一階部分12の脱衣室26と浴室27との境界線をX1とし、一階部分12の玄関21及び廊下25と脱衣室26との境界線をX2としている。ここで、一階部分12の脱衣室26と浴室27との境界部は、二階部分13の脱衣室26の下方に配置されているため、境界線X1は二階部分13の脱衣室26を通っている。また、一階部分12の玄関21及び廊下25と脱衣室26との境界部は、二階部分13の浴室27の下方に配置されているため、境界線X2は二階部分13の浴室27を通っている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
上下に隣り合う住戸15について、それぞれの浴室ユニット51が上下に重複しない位置に配置されているため、二階床36において下側床部36Bの下面が上側床部36Aの下面より低い位置に配置されていても、下階の浴室ユニット51の天井と上側床部36Aとの間に換気扇61の設置スペースを確保できる。
しかも、下側床部36Bの下面が上側床部36Aの下面よりも低い位置に配置されていることで、下側床部36Bの上面を上側床部36Aの上面より低い位置に配置しても、下側床部36Bの厚み寸法を小さくする必要がなく、この下側床部36Bの構造強度を適正に確保できる。また、上階の住戸15において、浴室ユニット51が載せられている下側床部36Bの上面が、脱衣室26の床面を形成する上側床部36Aの上面よりも低い位置に配置されていることで、これら浴室ユニット51と脱衣室26とで床面同士の段差の高さ寸法を小さくできる。これにより、上階の浴室ユニット51に対して出入りする差異の身体的な負担を低減できる。
以上により、上下階のそれぞれに浴室ユニット51を好適に設置することができる。
上下階の各サニタリーエリア31が上下に並べて配置されているため、それらサニタリーエリア31の浴室ユニット51から延びている排水管66をまとめて敷設するための配管スペースを確保しやすくなっている。また、この場合、生活エリア32の間取りを変更しなくても、浴室27と脱衣室26との並びを上下階で逆にすることが可能であるため、上下階の各浴室ユニット51を好適に設置することを目的とした間取りの変更を最小限に留めることができる。これにより、集合住宅10の構築に際して設計負担や作業負担を低減できる。
上下階の各サニタリーエリア31において、脱衣室26同士が上下に重複している重複領域Sは、上方及び下方のいずれにも浴室ユニット51が存在しない領域であるため、上階の浴室ユニット51から延びている排水管66を脱衣室26側に向けて側方に引き出す作業を、重複領域Sにおいて上下階の各浴室ユニット51が支障にならない状態で行なうことができる。したがって、下階の浴室ユニット51の天井裏に換気扇61を設置可能な空間を確保すること、及び上階の浴室ユニット51と脱衣室26との床面同士の段差を小さくすることに加えて、上階の浴室ユニット51の排水管66の設置作業の容易化も実現できる。
上階の浴室ユニット51から延びている排水管が下階のパイプシャフト67に敷設されているため、例えばその排水管66を一階部分12の壁内に敷設する場合に比べて、排水管66の敷設作業を容易化することや、排水管66の敷設態様に関する自由度を高めることが可能になる。
集合住宅10において、上階の住戸15と下階の住戸15とで生活エリア32及びサニタリーエリア31の配置が同じにされているため、脱衣室26と浴室27との位置関係が上下階で異なっていても、上下階での間取りの相違を最小限に留めることができる。これにより、集合住宅10の構築に際してのコスト負担や作業負担が増加することを抑制できる。
上階のサニタリーエリア31と下階のサニタリーエリア31とでは、脱衣室26を挟んで廊下25と浴室27との並びが逆にされていることで、脱衣室26と廊下25との行き来が可能になっているため、脱衣室26への出入りを可能にするための生活エリア32の間取り変更を行う必要がない。このため、脱衣室26と浴室27との並びを上下階で逆にする構成において、各階の間取りに無理が生じることを抑制できる。
複数の床パネル41を並べることで二階床36が形成されているため、上側床パネル41Aと下側床パネル41Bとで設置高さの位置を相違させるという容易な作業を行うことで、互いの高さ位置が異なる上側床部36A及び下側床部36Bを構築することができる。このため、上下階のそれぞれの浴室ユニット51を好適に設置できる集合住宅10の構築を容易化することができる。また、下側床パネル41Bを上側床パネル41Aよりも低い位置に配置することで、下側床部36Bの下面が上側床部36Aの下面よりも低い位置に配置された構成を実現できる。
上側床部36Aの下面が下側床部36Bの下面よりも高い位置に配置されていることで、その上側床部36Aと下階の浴室ユニット51の天井との間に、換気扇61を設置することが可能な天井裏スペースを確保しているため、専用に設計された換気扇ではなく汎用品を換気扇61として下階の浴室ユニット51の天井裏に設置できる。このため、換気扇61に関するコスト負担を低減できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、住戸15のサニタリーエリア31において、脱衣室26と浴室27とが住戸間口方向に沿って並べられていたが、これら脱衣室26と浴室27とは住戸奥行き方向に沿って並べられていてもよい。また、生活エリア32とサニタリーエリア31とは、住戸奥行き方向ではなく、住戸間口方向に沿って並べられていてもよい。
(2)上記実施形態では、上下階の各サニタリーエリア31において、脱衣室26同士が上下に重複している重複領域Sが形成されていたが、重複領域Sは形成されていなくてもよい。例えば、上下の各住戸15において、浴室27同士が上下に重複しておらず、且つ脱衣室26同士も上下に重複していない構成とする。この構成では、サニタリーエリア31において余剰空間が発生しにくくなっている。
(3)上記実施形態では、複数の床パネル41が並べられることで二階床36が形成されていたが、二階床36は、根太等の床下地や床面材の設置作業が建築現場で行われることで構築されるものであってもよい。
(4)パイプシャフト67に敷設される水配管としては、上階の浴室ユニット51から延びている排水管66の他に、その浴室ユニット51から延びている給水管、下階の浴室ユニット51からの延びている給水管や排水管、トイレ24の便器に接続されている給水管や排水管などが挙げられる。
(5)浴室27が上下階のそれぞれに設けられている建物としては、集合住宅10の他に戸建て住宅などが挙げられる。
10…建物としての集合住宅、12…下階部としての一階部分、13…上階部としての二階部分、15…下階住戸又は上階住戸としての住戸、21…室内通路を構成する玄関、25…室内通路を構成する廊下、26…脱衣室、27…浴室、31…サニタリーエリア、36…上階床としての二階床、36A…上側床部、36B…下側床部、41…床パネル、41A…上側床パネル、41B…下側床パネル、51…浴室ユニット、61…換気扇、66…水配管としての排水管、67…配管スペースとしてのパイプシャフト。

Claims (9)

  1. 上下に隣り合う上階部及び下階部を有し、前記上階部及び前記下階部のそれぞれに浴室ユニットが設けられている建物であって、
    前記上階部の前記浴室ユニットと、前記下階部の前記浴室ユニットとは、上下に重複しない位置に配置されており、
    前記上階部の上階床は、前記下階部の前記浴室ユニットの上方位置に設けられた上側床部と、前記上階部の前記浴室ユニットの下方位置に設けられ且つ前記上側床部よりも下面が低い位置に配置された下側床部とを有していることを特徴とする建物。
  2. 前記浴室ユニットにより形成された浴室と該浴室に横並びに隣接した脱衣室とを含むサニタリーエリアが、前記上階部及び前記下階部のそれぞれに設けられており、
    前記上階部の前記サニタリーエリアと、前記下階部の前記サニタリーエリアとは、上下に並べて配置されており、前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとで前記浴室及び前記脱衣室の並びが逆にされていることで、前記上階部の前記浴室ユニットと前記下階部の前記浴室ユニットとが上下に重複しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとでは、前記脱衣室同士の一部が上下に重複していることで、前記浴室と前記脱衣室との並び方向において前記浴室同士が離間していることを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記下階部の前記サニタリーエリアには、前記上階部の前記浴室ユニットに接続された水配管が敷設された配管スペースが、前記上階部の前記脱衣室に上下に重複し且つ前記下階部の前記浴室ではない位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物。
  5. 複数の住戸を有し、これら住戸には、前記上階部に設けられた上階住戸と、前記下階部に設けられ前記上階住戸に上下に並んでいる下階住戸とが含まれており、
    上下に隣り合う前記サニタリーエリアのうち、上側のサニタリーエリアが前記上階住戸に設けられ、下側のサニタリーエリアが前記下階住戸に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記サニタリーエリアは、前記脱衣室に横並びに隣接する室内通路を有しており、
    前記上階部の前記サニタリーエリアと前記下階部の前記サニタリーエリアとで、前記室内通路と前記浴室との並びが前記脱衣室を挟んで逆に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 前記上階床は、床下地としての床フレームと該床フレームの上に設置された床面材とを有する床パネルが横並びに複数設けられていることで形成されており、
    前記複数の床パネルには、前記上側床部を形成する上側床パネルと、前記下側床部を形成する下側床パネルとが含まれており、これら上側床パネルと下側床パネルとは隣り合う位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建物。
  8. 前記下側床パネルにおいては、その下面が前記上側床パネルの下面よりも低い位置に配置され、且つその上面が前記上側床パネルの上面よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の建物。
  9. 前記下階部の前記浴室ユニットの換気を行う換気扇が、前記下階部の前記浴室ユニットの天井と前記上側床部との間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物。
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