JP2015018981A - 2次元面発光レーザアレイ発光装置 - Google Patents

2次元面発光レーザアレイ発光装置 Download PDF

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Mitsuhiro Oizumi
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Abstract

【課題】主に、2次元面発光レーザアレイの全体としての長寿命化を図り得るようにする。
【解決手段】
複数の面発光レーザ素子21を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部22を、複数備えた2次元面発光レーザアレイ20に対し、
上記各直列接続素子部22を、それぞれ個別にパルス駆動できるようにした制御回路部50を備えた2次元面発光レーザアレイ発光装置に関する。
上記制御回路部50が、上記各直列接続素子部22の動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、上記各直列接続素子部22が平均的に劣化するように、各直列接続素子部22の動作電流のパルスデューティーを個別に調整する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、ワットクラスの高出力レーザ光源などとして使用される2次元面発光レーザアレイ発光装置に関するものである。
複数の面発光レーザ素子を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部(アレイ素子)を、複数備えた2次元面発光レーザアレイが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この2次元面発光レーザアレイでは、中央部に位置する直列接続素子部ほど、動作中の温度が高くなることを利用して、中央部から周辺部へ向かって直列接続素子部の電気抵抗が低くなるように配列している。
そして、温度が高くなる中央部で、直列接続素子部に流れる電流を小さくすることにより、直列接続素子部の寿命の平均化を図るようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された2次元面発光レーザアレイには、以下のような問題があった。
即ち、実際の直列接続素子部の寿命は、温度や駆動する電流値にきれいに依存するものではなく、或る程度のバラツキを持っている。例えば、直列接続素子部の温度特性を決めるキャビティやディチューニング等の様な、各種のパラメータのウェハ面内分布の影響等を受ける。
よって、2次元面発光レーザアレイの温度勾配に応じて、予め直列接続素子部を駆動する動作電圧や動作電流を決めておいたのでは、2次元面発光レーザアレイの中で各直列接続素子部の寿命を均一化することは難しい。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決するために、実際の直列接続素子部の劣化状況を見て、各直列接続素子部に対する駆動状態を変えるようにすることにより、2次元面発光レーザアレイの寿命を延ばすことを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
複数の面発光レーザ素子を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部を、複数備えた2次元面発光レーザアレイに対し、
前記各直列接続素子部をそれぞれ個別にパルス駆動できるようにした制御回路部を備えた2次元面発光レーザアレイ発光装置に関する。
そして、前記制御回路部が、前記各直列接続素子部の動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、前記各直列接続素子部が平均的に劣化するように、前記各直列接続素子部の動作電流のパルスデューティーを個別に調整することを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、2次元面発光レーザアレイ発光装置では、制御回路部が、2次元面発光レーザアレイの複数の各直列接続素子部を、それぞれ個別にパルス駆動できるようになっている。
そこで、制御回路部は、各直列接続素子部の動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、各直列接続素子部が平均的に劣化するように、各直列接続素子部の動作電流のパルスデューティーを個別に調整する。
このように、各直列接続素子部ごとに動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、動作電流のパルスデューティーを個別に調整し、各直列接続素子部が平均的に劣化されるように制御することにより、各直列接続素子部がバラ付きを有していても、バラ付きの影響も含めて2次元面発光レーザアレイの劣化状況を管理することが可能となる。その結果、各直列接続素子部を最大限に有効活用することが可能となり、その分、2次元面発光レーザアレイの全体としての長寿命化を図ることができる。
本発明の実施例にかかる2次元面発光レーザアレイ発光装置の全体系統図である。 図1の2次元面発光レーザアレイ発光装置を駆動する駆動パルスの基本的な状態を示すタイムチャートである。 図1の2次元面発光レーザアレイ発光装置の動作電流の基本的な状態を示すタイムチャートである。 図1の記憶装置に記憶された、駆動装置の各駆動回路ごとの駆動電流の一例を示す表である。 図1の2次元面発光レーザアレイの構成を示す断面図である。 図5のn電極周辺の部分拡大断面図である。 動作電流のパルスデューティーが個別に調整された状態を示す、図2と同様のタイムチャートである。 図1の劣化抑制制御部の作動の状態を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態、および、それを具体化した実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図8は、この実施の形態の実施例およびその変形例を示すものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1に示すように、この実施例の2次元面発光レーザアレイ発光装置10は、2次元面発光レーザアレイ20と、この2次元面発光レーザアレイ20を電気的に駆動する駆動装置30と、を備えている。また、2次元面発光レーザアレイ20からの光を受光する受光素子40(受光手段)と、この受光素子40の検出値に基いて2次元面発光レーザアレイ20の光量が所望の値となるように上記駆動装置30を制御する制御回路部50(光量制御装置)と、を備えている。更に、この制御回路部50に接続されて、駆動装置30の駆動電流などを記憶する記憶装置60を備えている。
ここで、上記についての補足説明を行う。なお、補足説明については、必要に応じて参照すれば良い。
上記した「2次元面発光レーザアレイ発光装置10」は、文字通り、2次元面発光レーザアレイ20を発光させるための装置のことである。
上記した「2次元面発光レーザアレイ20」は、例えば、ワットクラスの高出力レーザ光源などとして使用されるものである。この2次元面発光レーザアレイ20は、複数個(例えば、n個)の面発光レーザ素子21を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部22を、複数個(例えば、m個)備えたものとされる。
この場合、直列接続素子部22は、例えば、上記した面発光レーザ素子21を100個直列に接続したものなどとされる(n=100)。具体的には、先頭の面発光レーザ素子21(001)のp電極(必要な場合には、図5のp電極111を参照)が、駆動装置30に接続される。また、2つ目以降の面発光レーザ素子21のp電極が、1つ前の面発光レーザ素子21のn電極(必要な場合には、図5のn電極112を参照)に接続される。そして、最後の面発光レーザ素子21(100)のn電極がグラウンドに接続される。但し、直列接続素子部22における面発光レーザ素子21の接続個数は、100個に限るものではない。
また、2次元面発光レーザアレイ20は、例えば、上記した直列接続素子部22を100個並列に接続したものなどとされる(m=100)。但し、2次元面発光レーザアレイ20における、直列接続素子部22の接続個数は、100個に限るものではない。
なお、2次元面発光レーザアレイ20の具体的な構造については、後述する。
上記した「駆動装置30」は、各直列接続素子部22をそれぞれ駆動する(動作電流または駆動電流を供給する)ための駆動回路31を、各直列接続素子部22の数に応じた数だけ(例えば、m個)有するものとされる。この場合、駆動回路31は、複数(例えば、m=100)設けられている。
駆動装置30の各駆動回路31は、各直列接続素子部22をそれぞれパルス駆動するものである。例えば、瞬間的に高いエネルギーが必要となる場合には、図2に示すように、全ての直列接続素子部22に対するパルスの位相を合わせて、同時刻に駆動パルスを立ち上げるようにし、以って、全ての直列接続素子部22を同時に点灯開始させるようにする。この場合、駆動パルスは、20msで、駆動パルスのパルスデューティーは、1.0%などとされる。
上記した「受光素子40」には、例えば、フォトダイオード(PD)などが用いられる。2次元面発光レーザアレイ発光装置10と受光素子40との間には、例えば、図示しないビームスプリッタやNDフィルタなどが介在されて、一定の割合で減光されるようになっている。なお、2次元面発光レーザアレイ発光装置10の光量と、受光素子40の出力電圧との相関関係は、予め設定されて、記憶されている。
上記した「制御回路部50」は、モニターした受光素子40の出力電圧に基いて、2次元面発光レーザアレイ発光装置10の光量が所望の値となるように、動作電流を決定し、駆動装置30の各駆動回路31へ制御信号を送るようになっている。例えば、制御回路部50は、図3に示すように、1μs周期で、各直列接続素子部22を順次点灯させるようにする。そして、各直列接続素子部22の動作電流は、受光素子40の出力電圧に基いて決定される。
上記した「記憶装置60」は、図4に示すように、駆動装置30の各駆動回路31ごとに、上記した動作電流の絶対値や、初期値から現在値までの増加量などを記憶するものである。記憶装置60は、2次元面発光レーザアレイ発光装置10の内部記憶装置としても良いし、外部記憶装置としても良い。この場合には、内部記憶装置としている。
以下、上記した2次元面発光レーザアレイ20(図1)の具体的な構造について、図5を用いて説明する。
この2次元面発光レーザアレイ20は、基板101の上に、バッファ層102、下部半導体DBR103、下部スペーサ層104、活性層105を形成したものとされている。そして、活性層105の上に、上部スペーサ層106、上部半導体DBR107、コンタクト層109、誘電体膜110、p電極111等を形成したものとされている。また、上部半導体DBR107には、被選択酸化層108が形成されている。被選択酸化層108は、メサ120(面発光レーザ素子21)の周辺部において選択酸化がなされている電流狭窄領域108aと、中心部において酸化がされていない電流通過領域108bと、を有している。隣接する面発光レーザ素子21は素子分離領域121で電気的に絶縁され、n電極112は下部半導体DBR103に導通を取っている。面発光レーザ素子を直列に接続する場合には、電極配線122によってp電極111とn電極112とが接続される。
ここで、「基板101」は、n−GaAs基板により形成されている。「バッファ層102」は、基板101の上に形成されており、ノンドープGaAs層により形成されている。
「下部半導体DBR103」は、バッファ層102の上に形成されている。発振波長をλとした場合、光学的厚さがλ/4となる膜厚のノンドープAl0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、光学的厚さがλ/4となる膜厚のノンドープAl0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層と、をペアにしたものが、40.5ペア分、積層形成されている。この場合、下層側から、ノンドープAl0.9Ga0.1Asから始まるように積層形成されている。最上層の1ペアはコンタクト層を含んでいるが、これについては後述する。
「下部スペーサ層104」は、下部半導体DBR103の上に形成されており、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asにより形成されている。
「活性層105」は、下部スペーサ層104の上に形成されており、Al0.15Ga0.85As/Al0.3Ga0.7Asからなる3重量子井戸構造の活性層により形成されている。
「上部スペーサ層106」は、活性層105の上に形成されており、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asにより形成されている。
なお、下部スペーサ層104、活性層105及び上部スペーサ層106からなる部分は、共振器構造体とも呼ばれており、その厚さが1波長の光学的厚さとなるように形成されている。また、活性層105は、高い誘導放出確率が得られるように、電界の定在波分布における腹に対応する位置となる共振器構造体の中央に設けられている。
「上部半導体DBR107」は、上部スペーサ層106の上に形成されており、p−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、p−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層と、をペアとするものが、25ペア分、積層形成されている。また、高屈折率層と低屈折率層との間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた組成傾斜層が設けられている。尚、高屈折率層及び低屈折率層の膜厚は、いずれも隣接する組成傾斜層の1/2を含み、光学的厚さがλ/4となるように形成されている。
また、上部半導体DBR107における低屈折率層の1つには、厚さ30nmのAlAsにより形成された「被選択酸化層108」が形成されている。
「コンタクト層109」は、上部半導体DBR107の上に形成されており、p−GaAsにより形成されている。
次に、図6に、図5の丸印の部分(n電極112周辺)を拡大したものを示す。符号121は水素イオン注入で高抵抗化された素子分離領域である。イオン注入はノンドープDBRに達するまで行われ、隣接する面発光レーザ素子同士を電気的に絶縁している。下部半導体DBR103の1層目はn−Al0.9Ga0.1As層103−1−1とノンドープAl0.3Ga0.7As層103−1−2とから成る。そして、2つの層の間に、n電極112のコンタクト層としてn++GaAs層103−1−3を20〜30nm形成している。n−Al0.9Ga0.1As層103−1−1は電気抵抗を下げるため、λ/4の奇数倍に厚く形成しても良い。下部半導体DBR103の2層目以降はノンドープAl0.9Ga0.1As層103−2−1とノンドープAl0.3Ga0.7As層103−2−2とから構成される。
そして、以上のような、複数の面発光レーザ素子21を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部22を、複数備えた2次元面発光レーザアレイ20に対し、
上記各直列接続素子部22をそれぞれ個別にパルス駆動できるようにした制御回路部50を備えた2次元面発光レーザアレイ発光装置において、
この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
(構成その1)
上記制御回路部50が、上記各直列接続素子部22の動作電流をモニターし、
モニターによって得られた動作電流に応じて、上記各直列接続素子部22が平均的に劣化するように、上記各直列接続素子部22の動作電流のパルスデューティーを個別に調整するものとされる。
(補足説明その1)
ここで、上記した「モニターによって得られた動作電流」は、例えば、図4に示したようなものである。なお、図4については、後述する。
上記した「平均的に劣化」は、各直列接続素子部22の劣化の進行具合が、それぞれほぼ等しくなるようにすることである。あるいは、各直列接続素子部22がほぼ同時に劣化し切るように使用されることである。
上記した「パルスデューティー」は、例えば、図7に示すようなものである。なお、図7については、後述する。
(構成その2)
そして、上記制御回路部50が、
モニターの結果、動作電流が大きかった直列接続素子部22の動作電流を下げると共に、
モニターの結果、動作電流が小さかった直列接続素子部22の動作電流を上げることにより、
動作電流が大きかった直列接続素子部22の劣化の進行を抑制する劣化抑制制御部51を備えるようにする。
(補足説明その2)
ここで、上記した「動作電流が大きかった直列接続素子部22」は、最も動作電流が大きい1個の直列接続素子部22(ワースト1)、または、複数個の直列接続素子部22(例えば、ワースト10)などとすることができる。但し、複数個の直列接続素子部22は、10個に限るものではない。
上記した「動作電流を下げる」は、例えば、パルスデューティーを1.0%から0.5%に下げることなどである。但し、パルスデューティーの下げ幅は、0.5%に限るものではない。
上記した「動作電流が小さかった直列接続素子部22」は、最も動作電流が小さい1個の直列接続素子部22(ベスト1位)、または、複数個の直列接続素子部22(例えば、ベスト10位のもの)などとすることができる。但し、複数個の直列接続素子部22は、10個に限るものではない。
上記した「動作電流を上げる」は、例えば、パルスデューティーを1.0%から1.5%に上げることなどである。但し、パルスデューティーの上げ幅は、0.5%に限るものではない。
例えば、図4の場合には、最も動作電流が大きい直列接続素子部22(002)のパルスデューティーを1.0%から0.5%に下げる。また、最も動作電流が小さい1個の直列接続素子部22(088)のパルスデューティーを1.0%から1.5%に上げる。そして、図7のように制御し、1パルス時間(この場合には、20ms)当たりの積算エネルギーが一定になるようにする。
なお、動作電流を上げる直列接続素子部22と動作電流を下げる直列接続素子部22とは、上記したように、1対1としても良いし、1対多としても良いし、多対多としても良い。そして、動作電流は、概ね下げた分だけ上がるようにして、2次元面発光レーザアレイ20の光量が所望範囲内に保持されるようにする。
このような、各直列接続素子部22に対する動作電流の個別の制御は、2次元面発光レーザアレイ発光装置10に対する電源投入時や、または、予めタイマーなどに設定した一定の期間ごとに行わせるようにする。なお、タイマーは、制御回路部50の内部に備えられたものを使用する。
上記した「劣化の進行を抑制する」は、劣化が最も進んだ直列接続素子部22が、他の直列接続素子部22に先行して劣化し切ってしまわないようにすることである。
上記した「劣化抑制制御部51」は、上記したように、各直列接続素子部22が平均的に劣化されるように、各直列接続素子部22の動作電流を制御・調整するものであり、2次元面発光レーザアレイ20の寿命を長くするもの(長寿命化回路部)である。劣化抑制制御部51は、制御回路部50の内部に、ソフトウェア的に、または、ハードウェア的に設けられる。
図8は、劣化抑制制御部51の作動の状態を示すフローチャートである。このフローチャートでは、制御が開始されると、まず、ステップS1で、タイマーに劣化抑制制御部51が作動する期間がセットされる。
次に、ステップS2で、タイマーのカウントダウンが行われると共に、タイマーが0になったかどうかが判断される。
タイマーが0になっていない場合には、タイマーが0になるまでステップS2を繰り返し(カウントダウンを行い)、待機する。
タイマーが0になると、ステップS3で、駆動装置30における駆動回路31の番号のうち一番若いもの(001)をセットする。そして、ステップS4で、セットされた番号を有する駆動回路31の動作電流をモニターし、記憶装置60に記憶し、番号に1を加えて繰り上げを行う(カウントアップ)。
次に、ステップS5で、繰り上げられた番号が、駆動回路31の総数(m=100)を越えたかどうかが判断される。
越えていない場合には、越えるまでステップS4(動作電流のモニターと、記憶装置60への記憶と、駆動回路31の番号のカウントアップと)を繰り返す。
上記した番号が駆動回路31の総数を越えると、ステップS6で、全ての駆動回路31の動作電流をソートし、例えば、最も動作電流が大きい1個の直列接続素子部22(ワースト1)の動作電流のパルスデューティーを1.0%から0.5%に下げる。そして、最も動作電流が小さい1個の直列接続素子部22(ベスト1位)の動作電流のパルスデューティーを1.0%から1.5%に上げる。以上により、1つの(作動)期間の動作が終了する。
最後に、ステップS7で、2次元面発光レーザアレイ発光装置10の動作が終了したかどうかが判断され、動作が終了していない場合には、ステップS1へ戻って、新たな期間を立ち上げて、上記を繰り返し行う。
そして、2次元面発光レーザアレイ発光装置10の動作が終了した場合には、制御を終了する。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
2次元面発光レーザアレイ発光装置では、制御回路部50が、駆動装置30に制御信号を送って、2次元面発光レーザアレイ20へ動作電流を出力させ、2次元面発光レーザアレイ20を発光させる。
そして、2次元面発光レーザアレイ20が発光した光は、受光素子40が受光して、制御回路部50に検出値を送る。制御回路部50は、受光素子40からの検出値に基いて、駆動装置30へ送る制御信号を調整する。これにより、2次元面発光レーザアレイ20の光量が所望の範囲に保持されるように制御が行われる。
この際、2次元面発光レーザアレイ発光装置では、制御回路部50が、2次元面発光レーザアレイ20の複数の各直列接続素子部22を、それぞれ個別にパルス駆動できるようになっている。また、制御回路部50は、記憶装置60に制御回路部50の各駆動回路31の動作電流を記憶させるようにする。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果その1)
制御回路部50は、各直列接続素子部22の動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、各直列接続素子部22が平均的に劣化するように、上記各直列接続素子部22の動作電流のパルスデューティーを個別に調整する。
これにより、各直列接続素子部22がバラ付きを有していても、バラ付きの影響も含めて2次元面発光レーザアレイ20の劣化状況を管理することが可能となる。その結果、各直列接続素子部22を最大限に有効活用することが可能となり、その分、2次元面発光レーザアレイ20の全体としての長寿命化を図ることができる。
これに対し、各直列接続素子部22のバラ付きの影響を考慮しない場合には、劣化し切っていない直列接続素子部22を多数残した状態で、2次元面発光レーザアレイ20の寿命が尽きてしまう可能性が高い。
(効果その2)
2次元面発光レーザアレイ20は、劣化が進むに連れて動作電流が上がることが分かっている。そこで、各直列接続素子部22の動作電流をモニターすることで、各直列接続素子部22の劣化の進行具合が分かることになる。劣化が進行した直列接続素子部22は、そのまま使い続けると、さらに劣化の進行が進み、最終的に、その直列接続素子部22が劣化し切った時点で、2次元面発光レーザアレイ20が機能しなくなってしまう。よって、他の直列接続素子部22と比べて動作電流が高くなった直列接続素子部22については、できるだけ劣化が進行しないように、動作電流を下げることが、2次元面発光レーザアレイ20の寿命を延ばすためには効果的である。
そこで、制御回路部50に備えられた劣化抑制制御部51が、モニターの結果、動作電流が大きかった直列接続素子部22の動作電流を下げると共に、下げた分だけ、動作電流が小さかった直列接続素子部22の動作電流を上げるようにする。これにより、動作電流が大きかった直列接続素子部22の劣化の進行を抑制すると共に、動作電流が小さく劣化の進行が少ない直列接続素子部22を使用して、必要な光量を確保させることができる。その結果、直列接続素子部22の劣化を平均化して、2次元面発光レーザアレイ20全体としての長寿命化を具体的に図ることが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
10 2次元面発光レーザアレイ発光装置
20 2次元面発光レーザアレイ
21 面発光レーザ素子
22 直列接続素子部
30 駆動装置
31 駆動回路
40 受光素子
50 制御回路部
51 劣化抑制制御部
60 記憶装置
特開2012−28412号公報

Claims (2)

  1. 複数の面発光レーザ素子を電気的に直列に接続して成る直列接続素子部を、複数備えた2次元面発光レーザアレイに対し、
    前記各直列接続素子部をそれぞれ個別にパルス駆動できるようにした制御回路部を備えた2次元面発光レーザアレイ発光装置において、
    前記制御回路部が、前記各直列接続素子部の動作電流をモニターし、モニターによって得られた動作電流に応じて、前記各直列接続素子部が平均的に劣化するように、各直列接続素子部の動作電流のパルスデューティーを個別に調整することを特徴とする2次元面発光レーザアレイ発光装置。
  2. 前記制御回路部が、
    モニターの結果、動作電流が大きかった直列接続素子部の動作電流を下げると共に、
    モニターの結果、動作電流が小さかった直列接続素子部の動作電流を上げることにより、
    動作電流が大きかった直列接続素子部の劣化の進行を抑制する劣化抑制制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の2次元面発光レーザアレイ発光装置。
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