以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態1の印刷システム100の構成例を示す図である。印刷システム100は、図1に示すように、画像形成装置である一又は複数の印刷装置10と、一又は複数の情報端末装置20とを含み、印刷装置10と情報端末装置20は、ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続されている。
図2は、本実施形態1における印刷システム100を構成する印刷装置10の構成例を示す機能ブロック図である。印刷装置10は、例えば、情報端末装置20により出力される印刷ジョブ(以下、ジョブデータという)を処理して、印刷用紙などの印刷媒体上に印刷して出力する装置であり、図2に示すように、通信部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、プリンタ部15と、検出部16と、制御部17と、を備えて構成されている。
通信部11は、通信モジュールなどで構成され、ネットワークNWを介して、情報端末装置20との間で通信を行う。例えば、通信部11は、情報端末装置20により出力されるジョブデータを受信する。また、例えば、通信部11は、情報端末装置20へ、詳しくは後述する各種の通知を送信する。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成され、制御部17を構成するCPU(Central Processing Unit)のワークエリア、印刷装置10全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、詳しくは後述の処理負荷と処理速度の関係を表した関数F(X)や、詳しくは後述のトレイ属性情報テーブルT1などのテーブルデータなどの各種データを格納するデータエリアとして機能する。
ここで、図3を参照して、記憶部12のデータエリアに格納されている関数F(X)について説明する。図3は、本実施形態1における処理負荷と処理速度の関係を表す関数F(X)の曲線を模式的に示す図である。印刷装置10は、一般的に、処理負荷に応じて処理速度が変化することから、関数F(X)は、その変化特性を関数化したものであり、詳しくは後述の処理時間推定部17dが、印刷装置10が処理中及び処理待ちの全てのジョブデータ(以下、滞留データという)を処理するのに必要な時間を推定する際に用いられる。関数F(X)は、例えば、実験的に得られたデータに基づいて、最小二乗法を用いて求めることが可能である。
次に、図4を参照して、記憶部12のデータエリアに格納されているトレイ属性情報テーブルT1について説明する。図4は、本実施形態1におけるトレイ属性情報テーブルT1の例を示す図である。トレイ属性情報テーブルT1は、例えば、詳しくは後述の給紙回数推定部17gが、印刷用紙を給紙トレイに給紙する回数を推定する際に参照され、図4に示すように、「給紙トレイ」ごとに「最大積載枚数」と「用紙種別」とが対応付けられたテーブルである。
「最大積載枚数」は、対応する給紙トレイが積載可能な印刷用紙の最大枚数である。「用紙種別」は、対応する給紙トレイに積載されている印刷用紙の種別である。例えば、図4の例では、トレイ1とトレイ2にはA4サイズの印刷用紙が積載され、トレイ3には、B3サイズの印刷用紙が積載されていることを示している。
次に、図5を参照して、記憶部12のデータエリアに格納されている印刷用紙属性情報テーブルT2について説明する。図5は、本実施形態1における印刷用紙属性情報テーブルT2の例を示す図である。印刷用紙属性情報テーブルT2は、例えば、詳しくは後述の残数推定部17fが、給紙トレイに積載されている印刷用紙の残数を推定する際に参照され、図5に示すように、「用紙種別」ごとに該用紙種別の印刷用紙の1枚あたりの重量である「用紙重量」が対応付けられたテーブルである。
次に、図6を参照して、記憶部12のデータエリアに格納されているエラー管理テーブルT3について説明する。図6は、本実施形態1におけるエラー管理テーブルT3の例を示す図である。エラー管理テーブルT3は、例えば、詳しくは後述の修理時間特定部17jが、サービスマンが訪問して修理する必要があるエラー(以下、サービスマンエラーという)が発生した際に修理に要する時間を特定するために参照され、図6に示すように、「エラー種別」ごとに「修理所要時間」と「予告期間」とが対応付けられたテーブルである。
「エラー種別」は、サービスマンエラーの種別である。なお、サービスマンエラーの発生の検出と、エラー種別の特定は既存の技術を用いて行う。「修理所要時間」は、対応するサービスマンエラーが発生した際に、サービスマンが修理するのに要する時間であり、統計的に求めた時間が予め設定される。
「予告期間」は、サービスマンエラーが発生した際に、詳しくは後述の修理予告通知画面(図11に例示)を情報端末装置20に表示させる期間であり、エラーの内容(エラー種別)に応じて、予め設定される。例えば、図6を参照して、エラー種別ER1に対応する予告期間は、24時間である。この場合、修理開始の24時間前から修理開始までの間、修理予告通知画面を表示させることを意味する。
図2に戻り、表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)などの表示装置などで構成され、例えば、画像データや各種機能ボタンなどを表示画面上に表示する。
操作部14は、テンキ−や表示部13の表示画面上に表示されるタッチパネルなどで構成され、ユーザは、操作部14を操作して、印刷装置10への指示を入力することで、所望の処理を実行させることが可能である。また、例えば、ユーザは、サービスマンエラーが発生した際に、操作部14を操作して、その修理日時(修理開始日時)を入力することが可能である。
プリンタ部15は、プリンタエンジンなどで構成され、図示しないRIP処理部によりラスタデータが生成されると、プリンタ部15は、ページ毎にレイアウト処理を実行し、レイアウト処理後のページデータに対して、例えば、キャリブレーションなどの画像処理を施した後に、印刷用紙などの印刷媒体に印刷し出力する。
検出部16は、例えば、各給紙トレイに積載されている印刷用紙の重量を検知するために各給紙トレイに設置されたセンサなどで構成され、検出部16により検出された重量に基づいて、残数推定部17fは、給紙トレイの印刷用紙の残数を推定する。
制御部17は、CPUなどで構成され、記憶部12のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図2に示すように、判定部17aと、滞留データ量算出部17bと、占有状態判定部17cと、処理時間推定部17dと、トレイ特定部17eと、残数推定部17fと、給紙回数推定部17gと、占有時間推定部17hと、エラー通知生成部17iと、修理時間特定部17jと、予告期間特定部17kと、通知生成部17lとしての機能を実現すると共に、印刷装置10全体を制御する制御処理や詳しくは後述の占有時通知送信処理などの処理を実行する。
判定部17aは、ジョブデータを受信したか否かを判定する。また、判定部17aは、所定のタイミングが到来したか否かと、新しいジョブデータを受信したか否かと、を判定する。ここで、所定のタイミングは、詳しくは後述の解除処理において滞留データ量算出部17bが滞留データのデータ量(以下、滞留データ量という)を算出する予め決められたタイミングを意味し、滞留データ量算出部17bは、解除処理において、例えば、10秒間隔で滞留データ量の算出を実行する。
また、判定部17aは、サービスマンエラーが発生したか否かと、修理日時(修理開始日時)が決定されたか否かと、を判定する。より具体的には、エラー通知生成部17iにより生成され、図示しない上位装置へ送信されるエラー通知に応答して、例えば、上位装置から修理日時(修理開始日時)が通知された場合に、判定部17aは、修理日時(修理開始日時)が決定されたと判定する。また、例えば、修理を担当するサービスマンからの連絡を受けた印刷装置10のユーザが、操作部14を操作して、印刷装置10に修理日時(修理開始日時)を入力した場合に、修理日時(修理開始日時)が決定されたと判定する。
滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちの全てのジョブデータ(滞留データ)のデータ量の合計を、滞留データ量として算出する。この際、滞留データ量算出部17bは、ジョブデータに含まれる印刷部数を特定する情報を取得して、印刷部数が複数Kの場合には、そのジョブデータのデータ量をK倍したものを、そのジョブデータのデータ量とする。また、処理中のジョブデータについては、滞留データ量算出部17bは、処理の進行割合に応じて、データ量をさらに補正する。例えば、処理中のジョブデータのデータ量が5M Byteであり、進行割合が30%である場合には、滞留データ量算出部17bは、3.5M Byteを処理中のジョブデータのデータ量とする。
占有状態判定部17cは、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、予め設定されている占有閾値Z1以上か否かを判定することで、印刷装置10が占有状態にあるか否かを判定する。なお、占有閾値Z1は、例えば、操作部14を操作して、変更可能である。
処理時間推定部17dは、記憶部12のデータエリアに格納されている、印刷装置10における処理負荷と処理速度との関係を表した関数F(X)に基づいて、滞留データを処理するのに要する時間(処理時間)を推定する。より具体的には、図3を参照して、例えば、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量がX1とすると、処理時間推定部17dは、関数F(X)に基づいて、処理速度PS1を算出する。そして、処理時間推定部17dは、滞留データ量X1を処理速度PS1で除して求めた値(X1/PS1)を、滞留データの処理時間として推定する。
トレイ特定部17eは、処理中及び処理待ちの各ジョブデータに含まれる印刷処理で使用する給紙トレイの指定に基づいて、ジョブデータごとに使用する給紙トレイ(以下、使用給紙トレイという)を特定する。例えば、ジョブデータに含まれる給紙トレイの指定がオートトレイの場合には、全ての給紙トレイを該ジョブデータにおける使用給紙トレイとして特定する。
残数推定部17fは、トレイ特定部17eにより特定された給紙トレイごとに印刷用紙の残数を推定する。
より具体的には、残数推定部17fは、検出部16を制御して、トレイ特定部17eにより特定された給紙トレイごとに積載されている印刷用紙の重量を検出させる。そして、残数推定部17fは、トレイ属性情報テーブルT1の「給紙トレイ」欄を検索して、特定された給紙トレイごとに積載されている印刷用紙の用紙種別を特定する。そして、残数推定部17fは、印刷用紙属性情報テーブルT2の「用紙種別」欄を検索して、特定した用紙種別ごとに用紙重量を特定する。そして、残数推定部17fは、検出部16により検出された重量を、その給紙トレイに積載されている印刷用紙の用紙重量で除することで、トレイ特定部17eにより特定された給紙トレイごとの印刷用紙の残数を推定する。
例えば、トレイ特定部17eにより特定された給紙トレイが、トレイ1とトレイ3の場合には、残数推定部17fは、検出部16を制御して、トレイ1とトレイ3に積載されている印刷用紙の重量をそれぞれ検出させる。そして、残数推定部17fは、トレイ属性情報テーブルT1を参照して、トレイ1とトレイ3に、それぞれ、対応する用紙種別を特定する。すなわち、トレイ属性情報テーブルT1が図4に示すテーブルである場合には、残数推定部17fは、A4とB3を特定する。
そして、印刷用紙属性情報テーブルT2が図5に示すテーブルである場合には、残数推定部17fは、A4の用紙重量として、G1を特定し、B3の用紙重量として、G3を特定する。そして、残数推定部17fは、トレイ1に積載されている印刷用紙の用紙種別がA4であるので、トレイ1に積載されている印刷用紙の重量をG1で除することでトレイ1の印刷用紙の残数を推定する。同様にして、残数推定部17fは、トレイ3に積載されている印刷用紙の用紙種別がB3であるので、トレイ3に積載されている印刷用紙の重量をG3で除することでトレイ3の印刷用紙の残数を推定する。
図2に戻り、給紙回数推定部17gは、残数推定部17fにより推定された使用給紙トレイごとの印刷用紙の残数に基づいて、処理中及び処理待ちの全てのジョブデータ(滞留データ)の印刷処理を完了させる迄に給紙トレイに印刷用紙を給紙する回数を、使用給紙トレイごとに推定する。
より具体的には、給紙回数推定部17gは、処理中及び処理待ちの各ジョブデータに含まれる、文字データや画像データなどのオブジェクトデータの配置を示すレイアウト情報と、印刷面(片面印刷又は両面印刷)を指定する情報と、印刷部数を指定する情報と、に基づいて、ジョブデータごとに使用する印刷用紙の枚数を算出する。この際、給紙回数推定部17gは、処理中のジョブデータについては、算出した枚数から、印刷済の印刷用紙の枚数を減算して求めた値を、処理中のジョブデータで使用する印刷用紙の枚数とする。
例えば、処理待ちジョブデータのレイアウト情報に51ページ分のレイアウト情報が含まれており、印刷面の指定が両面印刷、印刷部数が70部の場合には、給紙回数推定部17gは、そのジョブデータで使用する印刷用紙の枚数として、roundup(51/2)×70=1820枚を算出する。ここで、関数roundupは整数へ切り上げする関数であり、例えば、roundup(3.3)=4となる。
また、例えば、処理中のジョブデータのレイアウト情報に61ページ分のレイアウト情報が含まれており、印刷面の指定が片面印刷、印刷部数が41部、印刷済の印刷用紙の枚数が123枚の場合には、給紙回数推定部17gは、そのジョブデータで使用する印刷用紙の枚数として、roundup(61/1)×41−123=2378枚を算出する。
そして、給紙回数推定部17gは、使用給紙トレイごとに使用する印刷用紙の枚数を算出する。例えば、トレイ特定部17eにより特定された給紙トレイが、トレイ1とトレイ3の場合には、給紙回数推定部17gは、トレイ1を使用給紙トレイとするジョブデータで使用する印刷用紙の枚数を合算して求めた値を、トレイ1で使用する印刷用紙の枚数とし、トレイ3を使用給紙トレイとするジョブデータで使用する印刷用紙の枚数を合算して求めた値を、トレイ3で使用する印刷用紙の枚数とする。
そして、給紙回数推定部17gは、使用給紙トレイで使用する印刷用紙の枚数から、残数推定部17fにより推定された該使用給紙トレイの印刷用紙の残数を減算して求めた値を、トレイ属性情報テーブルT1から取得した該使用給紙トレイの最大積載枚数で除して整数に切り上げた値を、その使用給紙トレイの給紙回数として推定する。すなわち、給紙回数推定部17gは、以下の式1に基づいて、使用給紙トレイの給紙回数を推定する。
(推定給紙回数)=roundup[{(使用給紙トレイで使用する印刷用紙の枚数)−(該使用給紙トレイの印刷用紙の残数)}/(該使用給紙トレイの最大積載枚数)]
例えば、使用給紙トレイであるトレイ1で使用する印刷用紙の枚数が、2378枚であり、トレイ1の印刷用紙の残数が312枚、トレイ1の最大積載枚数が500枚である場合には、給紙回数推定部17gは、roundup{(2378−312)/500}=5回を、トレイ1の給紙回数として推定する。
占有時間推定部17hは、以下の式2に基づいて、給紙作業を考慮した滞留データを処理するのに要する時間である占有時間を推定する。
(推定占有時間)={(給紙平均所要時間)×(推定給紙回数の合計)+(推定処理時間)}
ここで、給紙平均所要時間は、例えば、紙切れエラー検出から紙切れエラー解除の検出までの平均所要時間を統計的に求めたものであり、予め設定されている。また、推定給紙回数の合計は、給紙回数推定部17gにより使用給紙トレイごとに推定された給紙回数を合算したものである。また、推定処理時間は、処理時間推定部17dにより推定された処理時間である。
エラー通知生成部17iは、サービスマンエラーが発生すると、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、エラー種別を特定するための情報と、を含むエラー通知を生成し、通信部11を介して、上位装置へ送信する。
修理時間特定部17jは、サービスマンエラーが発生すると、エラー管理テーブルT3を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別に対応する修理所要時間を特定する。例えば、図6を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別がER2の場合には、修理時間特定部17jは、修理所要時間としてRT2を特定する。
予告期間特定部17kは、サービスマンエラーが発生すると、エラー管理テーブルT3を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別に対応する予告期間を特定する。例えば、図6を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別がER1の場合には、修理時間特定部17jは、予告期間として24時間を特定する。
通知生成部17lは、情報端末装置20へ送信する各種の通知を生成する。例えば、占有状態判定部17cにより印刷装置10が占有状態にあると判定された場合に、通知生成部17lは、自印刷装置10が占有状態にあることを通知する占有状態通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有状態通知を情報端末装置20へ送信する。なお、占有状態通知には、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、占有時間推定部17hにより推定された占有時間に基づいて設定される占有期間を示す情報と、が含まれる。例えば、ジョブデータを受信した時刻が11時32分20秒であり、推定された占有時間が3時間の場合には、占有期間は、11時32分20秒から3時間後の14時32分20秒までの間となる。
また、例えば、解除処理において、占有状態判定部17cにより滞留データ量が占有閾値Z1を下回ったと判定された場合に、通知生成部17lは、自印刷装置10の占有状態が解除されたことを通知する占有解除通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有解除通知を情報端末装置20へ送信する。なお、占有解除通知には、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)が含まれる。
また、例えば、サービスマンエラーが発生すると、通知生成部17lは、修理が行われることを通知する修理通知を生成し、通信部11を介して、生成した修理通知を情報端末装置20へ送信する。なお、修理通知には、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、修理時間特定部17jにより特定された修理所要時間と通知された修理日時(修理開始日時)とに基づいて特定される修理期間(修理スケジュール)を示す情報と、予告期間特定部17kにより特定された予告期間を示す情報と、が含まれる。
次に、図7を参照して、本実施形態1における情報端末装置20について説明する。図7は、本実施形態1における印刷システム100を構成する情報端末装置20の構成例を示す機能ブロック図である。
情報端末装置20は、例えば、所望のデータを印刷装置10に印刷させるためのジョブデータを生成して、出力する装置であり、図7に示すように、通信部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、制御部25と、を備えて構成されている。
通信部21は、通信モジュールなどで構成され、ネットワークNWを介して、印刷装置10との間で通信を行う。例えば、通信部21は、詳しくは後述のジョブデータ生成部25aにより生成されるジョブデータを印刷装置10へ送信する。また、例えば、通信部21は、印刷装置10により送信される占有状態通知などの各種の通知を受信する。
記憶部22は、RAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成され、制御部25を構成するCPUのワークエリア、情報端末装置20全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、詳しくは後述の通知表示管理テーブルT4などのテーブルデータなどの各種データを格納するデータエリアとして機能する。
ここで、図8を参照して、記憶部22のデータエリアに格納されている通知表示管理テーブルT4について説明する。図8は、本実施形態1における通知表示管理テーブルT4の例を示す図である。通知表示管理テーブルT4は、詳しくは後述の通知更新部25cにより更新されるテーブルであり、図8に示すように、「装置ID」と「画面種別」と「表示期間」とが対応付けられているテーブルである。
「装置ID」は、各印刷装置10を一意に識別可能な識別情報であり、受信した通知(例えば、占有状態通知)に含まれる装置IDが、通知更新部25cにより格納される。
「画面種別」は、表示部23の表示画面上に表示する通知画面の種別であり、通知更新部25cにより設定される。例えば、受信した通知が占有状態通知の場合には、該通知に含まれる装置IDを格納した「装置ID」欄に対応する「画面種別」欄に、通知更新部25cは、“占有状態”と設定する。
また、例えば、受信した通知が修理通知の場合には、該通知に含まれる装置IDを格納した「装置ID」欄に対応する「画面種別」欄に、通知更新部25cは、“修理予告”と“修理状態”とを設定する。なお、受信した通知が占有解除通知の場合には、本実施形態1においては、通知更新部25cは、受信した占有解除通知を通知表示管理テーブルT4に追加しない。もちろん、占有解除通知を通知表示管理テーブルT4に追加するようにしてもよい。この場合は、占有解除通知に、予め設定されている占有解除通知期間を示す情報を更に含めればよい。
「表示期間」は、対応する「画面種別」の通知画面を表示させる期間であり、通知更新部25cにより設定される。例えば、受信した通知が占有状態通知の場合には、該通知に含まれる装置IDを格納した「装置ID」欄に対応する「表示期間」欄に、通知更新部25cは、該通知に含まれる占有期間を設定する。
また、例えば、受信した通知が修理通知の場合には、該通知に含まれる装置IDを格納した「装置ID」欄に対応する「表示期間」欄に、通知更新部25cは、該通知に含まれる予告期間と修理期間をそれぞれ設定する。より具体的には、通知更新部25cは、「画面種別」が修理予告の「表示期間」欄には、予告期間を設定し、「画面種別」が修理状態の「表示期間」欄には、修理期間を設定する。
図7に戻り、表示部23は、LCDや有機ELなどの表示装置などで構成され、例えば、詳しく後述の表示画面生成部25eにより生成される占有状態通知画面などの各種の通知画面を表示画面上に表示する。
操作部24は、例えば、キーボードや表示部23の表示画面上に表示されるタッチパネルなどで構成され、ユーザは、操作部24を操作して、情報端末装置20への指示を入力することで、所望の処理を実行させることが可能である。
制御部25は、CPUなどで構成され、記憶部22のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図7に示すように、ジョブデータ生成部25aと、判定部25bと、通知更新部25cと、通知特定部25dと、表示画面生成部25eとしての機能を実現すると共に、情報端末装置20全体を制御する制御処理や詳しくは後述の通知表示処理などの処理を実行する。
ジョブデータ生成部25aは、情報端末装置20のユーザが、操作部24を操作して、印刷装置10に対して印刷指示を行うと、印刷用紙の種別指定や出力先(印刷装置10)の指定など各種の印刷設定についてのパラメータと印刷データとを含むジョブデータ(印刷ジョブ)を生成し、通信部21を介して、生成したジョブデータを出力先として指定されている印刷装置10へと送信する。この際、ジョブデータ生成部25aは、自情報端末装置20を一意に識別可能な識別情報(以下、端末IDという)をジョブデータに付加してもよい。
判定部25bは、印刷装置10により送信される占有状態通知などの通知を受信したか否かを判定する。また、通知を受信したと判定した場合には、判定部25bは、更に、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する。
また、判定部25bは、表示タイミングが到来したか否かを判定する。ここで、表示タイミングは、情報端末装置20のユーザが、例えば、アプリケーションの印刷ダイアログを開いて、印刷指示を行ったタイミング、アプリケーションの画面上に設けられている印刷ボタンを選択して、印刷指示を行ったタイミングなど、印刷指示を行ったタイミングである。すなわち、判定部25bは、印刷指示が行われたか否かを判定することで、表示タイミングが到来したか否かを判定する。
また、判定部25bは、通知特定部25dにより表示部23の表示画面上に表示させる通知が特定されたか否かを判定する。
また、判定部25bは、受信した通知は占有状態通知か否かを判定する。また、受信した通知は占有状態通知ではないと判定した場合には、判定部25bは、更に、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する。
また、判定部25bは、通知更新部25cにより特定された装置IDの「画面種別」が占有状態の行(通知)が特定されたか否かと、表示期間が終了した通知が有るか否かと、を判定する。より具体的には、判定部25bは、通知表示管理テーブルT4の「表示期間」欄を検索して、判定時点で、表示期間が終了している通知が有るか否かを判定する。
通知更新部25cは、通知を受信すると、通知表示管理テーブルT4の更新を行う。より具体的には、通知更新部25cは、受信した通知が占有状態通知の場合には、占有状態通知に含まれる装置IDを特定する。そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の「装置ID」欄を検索して、特定した装置IDと一致する装置IDの行(通知)を特定し、特定した行(通知)の内で、対応する「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定する。
そして、「画面種別」が占有状態である行(通知)が特定できた場合には、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除して、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。一方、「画面種別」が占有状態である行(通知)が特定できなかった場合には、通知更新部25cは、受信した占有状態通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。
例えば、図8に示す通知表示管理テーブルT4を参照して、受信した通知が占有状態通知であり、該通知に含まれる装置IDがID1である場合には、通知更新部25cは、ID1の「画面種別」が占有状態である行(通知)が存在することから、その行(通知)を削除して、受信した占有状態通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。
また、受信した通知が占有解除通知の場合には、通知更新部25cは、占有解除通知に含まれる装置IDを特定する。そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の「装置ID」欄を検索して、特定した装置IDと一致する装置IDの行(通知)を特定し、特定した行(通知)の内で、対応する「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定する。
受信した通知が占有解除通知の場合は、必ず「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定できるので、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除する。
また、受信した通知が占有状態通知、占有解除通知以外の場合には、つまり、修理通知の場合には、通知更新部25cは、受信した修理通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。更に、通知更新部25cは、判定部25bにより表示期間が終了した通知が有ると判定された場合には、表示期間が終了した通知に対応する行を削除する。
例えば、図8に示す通知表示管理テーブルT4を参照して、ID2の修理予告通知画面の表示期間P1が終了している場合には、通知更新部25cは、ID2の「画面種別」が修理予告の行を削除する。
図7に戻り、通知特定部25dは、判定部25bにより表示タイミングが到来したと判定された場合に、通知表示管理テーブルT4を参照して、表示部23の表示画面上に表示させる通知を特定する。より具体的には、通知表示管理テーブルT4の「表示期間」欄を検索して、現在時刻が含まれる表示期間を特定する。そして、通知特定部25dは、特定した表示期間の行(通知)の内で、「装置ID」がジョブデータの出力先の印刷装置10の装置IDと一致する行(通知)を、更に特定し、特定した行(通知)を表示部23の表示画面上に表示させる通知とする。
例えば、図8に示す通知表示管理テーブルT4を参照して、ジョブデータの出力先となる印刷装置10の装置IDがID1であり、現在時刻が含まれる表示期間がP3とP4の場合には、通知更新部25cは、表示期間がP3とP4の行(通知)の内で、装置IDがID1である行(通知)を特定する。すなわち、通知更新部25cは、ID1の占有状態通知を、表示する通知として特定する。
図7に戻り、表示画面生成部25eは、通知特定部25dにより特定された通知の通知画面を生成し、表示部23を制御して、生成した通知画面を表示(ポップアップ)させる。また、表示画面生成部25eは、判定部25bにより受信した通知が占有解除通知であると判定された場合に、占有解除通知画面を生成し、表示部23を制御して、生成した占有解除通知画面を表示(ポップアップ)させる。
ここで、図9乃至12を参照して、本実施形態1において情報端末装置20の表示画面上に表示される各種の通知画面について説明する。図9は、本実施形態1における占有状態通知画面の例を示す図である。図10は、本実施形態1における占有解除通知画面の例を示す図である。図11は、本実施形態1における修理予告通知画面の例を示す図である。図12は、本実施形態1における修理状態通知画面の例を示す図である。
例えば、通知特定部25dにより特定された通知が占有状態通知の場合には、表示画面生成部25eは、図9に例示する占有状態通知画面を生成する。占有状態通知画面には、図9に示すように、通知特定部25dにより特定された占有状態通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)は現在占有状態にある旨のメッセージと、印刷開始予定時刻と、印刷指示をキャンセルするためのキャンセルボタンなどが設定される。印刷開始予定時刻は、特定された占有状態通知の表示期間である占有期間に基づいて設定される。例えば、占有期間が、11時20分12秒〜11時55分30秒までの間である場合には、開始予定時刻は11時55分30秒とする。例えば、この場合、秒以下の単位を切り上げてもよいし、切り下げてもよい。すなわち、この開始予定時刻は、出力したジョブデータに対する印刷処理が開始される時刻の目安となればよい。
また、例えば、受信した通知が占有解除通知である場合には、表示画面生成部25eは、図10に例示する占有解除通知画面を生成する。占有解除通知画面には、図10に示すように、占有解除通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)の占有状態が解除された旨のメッセージなどが設定される。
また、例えば、通知特定部25dにより特定された通知が修理予告(修理通知)の場合には、表示画面生成部25eは、図11に例示する修理予告通知画面を生成する。修理予告通知画面には、図11に示すように、特定された修理通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)が修理のため使用できなくなることを予告するメッセージと、修理期間などが設定される。修理期間には、特定された修理通知に含まれる修理期間が設定される。
また、例えば、通知特定部25dにより特定された通知が修理状態(修理通知)の場合には、表示画面生成部25eは、図12に例示する修理状態通知画面を生成する。修理状態通知画面には、図12に示すように、特定された修理通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)が修理中のため使用できない旨のメッセージと、修理の終了予定と、印刷指示をキャンセルするためのキャンセルボタンなどが設定される。修理の終了予定は、特定された修理通知に含まれる修理期間に基づいて設定される。例えば、修理期間が、2013年7月7日9時〜10時である場合には、修理の終了予定は、2013年7月7日10時とする。
次に、図13を参照して、印刷装置10で実行される占有時通知送信処理の流れについて説明する。図13は、本実施形態1における占有時通知送信処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本占有時通知送信処理は、ジョブデータの受信をトリガとして開始される。
判定部17aは、ジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS001)。判定部17aによりジョブデータをまだ受信していないと判定された場合には(ステップS001;NO)、処理はステップS001の処理を繰り返し、ジョブデータの受信を待つ。
一方、判定部17aによりジョブデータを受信したと判定された場合には(ステップS001;YES)、滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、滞留データ量を算出する(ステップS002)。
そして、占有状態判定部17cは、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、占有閾値Z1以上か否かを判定することで、印刷装置10が占有状態にあるか否かを判定する(ステップS003)。占有状態判定部17cにより占有状態にないと判定された場合には(ステップS003;NO)、処理はステップS001の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、占有状態判定部17cにより占有状態であると判定された場合には(ステップS003;YES)、処理時間推定部17dは、記憶部12のデータエリアに格納されている関数F(X)と、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量と、に基づいて、滞留データを処理するのに要する時間(処理時間)を推定する(ステップS004)。
そして、トレイ特定部17eは、処理中及び処理待ちの各ジョブデータに含まれる印刷処理で使用する給紙トレイの指定に基づいて、ジョブデータごとに使用給紙トレイを特定する(ステップS005)。
そして、残数推定部17fは、トレイ特定部17eにより特定された使用給紙トレイごとに印刷用紙の残数を推定する(ステップS006)。
そして、給紙回数推定部17gは、残数推定部17fにより推定された使用給紙トレイごとの印刷用紙の残数に基づいて、滞留データの印刷処理を完了させる迄に給紙トレイに印刷用紙を給紙する回数を、使用給紙トレイごとに推定する(ステップS007)。
そして、占有時間推定部17hは、上述の式2に基づいて、給紙作業を考慮した滞留データを処理するのに要する時間である占有時間を推定する(ステップS008)。
そして、通知生成部17lは、自印刷装置10が占有状態にあることを通知する占有状態通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有状態通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS009)。そして、処理はステップS001の処理へと戻り、次のジョブデータの受信を待つ。
次に、図14を参照して、印刷装置10で実行される解除処理の流れについて説明する。図14は、本実施形態1における解除処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本解除処理は、上述の占有時通知送信処理のステップS003の処理において、占有状態判定部17cにより占有状態であると判定されたことをトリガとして開始される。
占有状態判定部17cは、占有時通知送信処理のステップS003の判定結果に基づいて、印刷装置10が占有状態にあるか否かを判定する(ステップS101)。占有状態判定部17cにより占有状態にないと判定された場合には(ステップS101;NO)、処理はステップS101の処理を繰り返し、占有状態判定部17cにより占有状態であると判定されるのを待つ。
一方、占有状態判定部17cにより占有状態であると判定された場合には(ステップS101;YES)、判定部17aは、滞留データ量算出部17bが滞留データ量の算出を行う所定のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS102)。所定のタイミングはまだ到来していないと判定した場合には(ステップS102;NO)、判定部17aは、更に、新しいジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS103)。
判定部17aにより、新しいジョブデータを受信していないと判定された場合には(ステップS103;NO)、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。一方、判定部17aにより、新しいジョブデータを受信したと判定された場合には(ステップS103;YES)、占有状態判定部17cは、占有時通知送信処理のステップS003での判定結果に基づいて、占有時通知送信処理のステップS002で算出された滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったか否かを判定する(ステップS104)。
占有状態判定部17cにより滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったと判定された場合には(ステップS104;YES)、処理は後述のステップS107の処理へと進む。一方、占有状態判定部17cにより滞留データ量が占有閾値Z1以上である、すなわち、依然として、占有状態にあると判定された場合には(ステップS104;NO)、処理は終了する。そして、次の解除処理が開始される。
一方、ステップS102の処理において、判定部17aにより、所定のタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS102;YES)、滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、滞留データ量を算出する(ステップS105)。
そして、占有状態判定部17cは、ステップS105の処置で滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったか否か、すなわち、占有状態ではなくなったか否かを判定する(ステップS106)。占有状態判定部17cにより、滞留データ量が占有閾値Z1以上である、すなわち、依然として、占有状態にあると判定された場合には(ステップS106;NO)、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、占有状態判定部17cにより、滞留データ量が占有閾値Z1を下回ったと判定された場合には(ステップS106;YES)、通知生成部17lは、自印刷装置10の占有状態が解除されたことを通知する占有解除通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有解除通知を情報端末装置20へ送信し(ステップS107)、処理は終了する。
次に、図15を参照して、印刷装置10で実行されるエラー発生時通知送信処理の流れについて説明する。図15は、本実施形態1におけるエラー発生時通知送信処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本エラー発生時通知送信処理は、サービスマンエラーの発生をトリガとして開始される。
判定部17aは、サービスマンエラーが発生したか否かを判定する(ステップS201)。判定部17aにより、サービスマンエラーは発生していないと判定された場合には(ステップS201;NO)、処理はステップS201の処理を繰り返す。
一方、判定部17aにより、サービスマンエラーが発生したと判定された場合には(ステップS201;YES)、エラー通知生成部17iは、エラー通知を生成し、通信部11を介して、生成したエラー通知を上位装置へ送信する(ステップS202)。
そして、判定部17aは、修理日時(修理開始日時)が決定されたか否かを判定する(ステップS203)。判定部17aにより修理日時(修理開始日時)はまだ決定されていないと判定された場合には(ステップS203;NO)、処理はステップS203の処理を繰り返し、修理日時(修理開始日時)が決定されるのを待つ。
一方、判定部17aにより修理日時(修理開始日時)が決定されたと判定された場合には(ステップS203;YES)、修理時間特定部17jは、エラー管理テーブルT3を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別に対応する修理所要時間を特定し(ステップS204)、予告期間特定部17kは、エラー管理テーブルT3を参照して、発生したサービスマンエラーが該当するエラー種別に対応する予告期間を特定する(ステップS205)。
そして、通知生成部17lは、修理が行われることを通知する修理通知を生成し、通信部11を介して、生成した修理通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS206)。そして、処理はステップS201の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
次に、図16を参照して、情報端末装置20で実行される通知表示処理の流れについて説明する。図16は、本実施形態1における通知表示処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本通知表示処理は、印刷装置10により送信される占有状態通知などの通知を受信したこと、又は、過去に受信した通知を表示するための所定の表示タイミングが到来したことをトリガとして開始される。
判定部25bは、印刷装置10により送信される占有状態通知などの通知を受信したか否かを判定する(ステップS301)。判定部25bにより通知を受信していないと判定された場合には(ステップS301;NO)、処理は、後述のステップS306の処理へと進む。
一方、判定部25bにより通知を受信したと判定された場合には(ステップS301;YES)、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の更新処理を行う(ステップS302)。
そして、判定部25bは、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する(ステップS303)。判定部25bにより受信した通知は占有解除通知であると判定された場合には(ステップS303;YES)、表示画面生成部25eは、占有解除通知画面を生成し(ステップS304)、表示部23を制御して、生成した占有解除通知画面を表示(ポップアップ)させる(ステップS305)。そして、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、ステップS303の処理において、受信した通知は占有解除通知ではないと判定した場合(ステップS303;NO)、あるいは、ステップS301の処理でNOと判定した場合には、判定部25bは、更に、表示タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS306)。ここで、表示タイミングは、情報端末装置20のユーザが、例えば、アプリケーションの印刷ダイアログを開いて、印刷指示を行ったタイミング、アプリケーションの画面上に設けられている印刷ボタンを選択して、印刷指示を行ったタイミングなど、印刷指示を行ったタイミングである。
判定部25bにより表示タイミングはまだ到来していないと判定された場合には(ステップS306;NO)、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。一方、判定部25bにより表示タイミングが到来したと判定された場合には(ステップS306;YES)、通知特定部25dは、通知表示管理テーブルT4を参照して、表示部23の表示画面上に表示させる通知を特定する(ステップS307)。
そして、判定部25bは、通知特定部25dにより表示部23の表示画面上に表示させる通知が特定されたか否かを判定する(ステップS308)。判定部25bにより、表示させる通知は特定されなかったと判定された場合には(ステップS308;NO)、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、判定部25bにより、表示させる通知が特定されたと判定された場合には(ステップS308;YES)、表示画面生成部25eは、通知特定部25dにより特定された通知の通知画面を生成し(ステップS309)、表示部23を制御して、生成した通知画面を表示(ポップアップ)させる(ステップS310)。そして、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
次に、図17を参照して、情報端末装置20で実行される通知更新処理の流れについて説明する。図17は、本実施形態1における通知更新処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本通知更新処理は、上述の通知表示処理のステップS302の処理に対応する処理である。
判定部25bは、受信した通知は占有状態通知か否かを判定する(ステップS401)。占有状態通知ではないと判定した場合には(ステップS401;NO)、判定部25bは、更に、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する(ステップS402)。判定部25bにより占有解除通知ではないと判定された場合には、すなわち、受信した通知が修理通知の場合には(ステップS402;NO)、処理は、後述のステップS409の処理へと進む。
一方、判定部25bにより占有解除通知であると判定された場合には(ステップS402;YES)、通知更新部25cは、受信した占有解除通知に含まれる装置IDを特定する(ステップS403)。
そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4を参照して、特定した装置IDの「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定し(ステップS404)、特定した行(通知)を削除する(ステップS405)。そして、処理は、後述のステップS411の処理へと進む。
一方、ステップS401の処理において、判定部25bにより占有状態通知であると判定された場合には(ステップS401;YES)、通知更新部25cは、受信した占有状態通知に含まれる装置IDを特定する(ステップS406)。
そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4を参照して、特定した装置IDの「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定する(ステップS407)。そして、判定部25bは、通知更新部25cにより特定された装置IDの「画面種別」が占有状態の行(通知)が特定されたか否かを判定する(ステップS408)。
判定部25bにより、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態の行(通知)が通知更新部25cにより特定されなかったと判定された場合(ステップS408;NO)、あるいは、ステップS402の処理でNOと判定された場合には、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加する(ステップS409)。そして、処理は、後述のステップS411の処理へと進む。
一方、判定部25bにより、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態の行(通知)が通知更新部25cにより特定されたと判定された場合(ステップS408;YES)、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除して、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加する(ステップS410)。そして、処理は、後述のステップS411の処理へと進む。
ここで、ステップS411の処理において、判定部25bは、表示期間が終了した通知が有るか否かを判定する(ステップS411)。判定部25bにより表示期間が終了した通知があると判定された場合には(ステップS411;YES)、通知更新部25cは、表示期間が終了した通知に対応する行を削除し(ステップS412)、処理は終了する。
一方、判定部25bにより表示期間が終了した通知はないと判定された場合には(ステップS411;NO)、ステップS412の処理をスキップして、処理は終了する。
上記実施形態1によれば、印刷装置10は、占有状態を示す情報と、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、を含む状態通知としての通知を生成し、生成した通知を情報端末装置20へ送信した。そして、情報端末装置20は、受信した通知を記憶部22に格納されている通知表示管理テーブルT4に追加した。そして、情報端末装置20は、ユーザにより印刷指示がなされると、通知表示管理テーブルT4に登録されている通知の中から、ジョブデータの出力先として指定されている印刷装置10の識別情報(装置ID)を含む通知を特定した。そして、情報端末装置20は、特定した通知の内容を表示画面上に表示した。
このように構成することで、ユーザが印刷指示を行ったタイミングで通知が表示されることから、ジョブデータの出力先となる印刷装置10の状態をユーザが必要とするタイミングで通知することが可能となる。また、例えば、滞留データ量が非常に多い場合には、通知を受けたユーザは、必要に応じて印刷指示をキャンセルし、ジョブデータの出力先を別の印刷装置10へ変更することで、業務の効率化を図ることも可能となる。これにより、処理負荷を分散させ、業務の適正化を図ることが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、処理中及び処理待ちの全てのジョブデータを印刷処理するのに要する処理時間を推定した。そして、印刷装置10は、推定した処理時間を示す情報と自印刷装置10の識別情報(装置ID)とを含む通知を生成し、生成した通知を情報端末装置20へ送信した。このように構成することで、ユーザに対して正確な状態情報を提供することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、給紙トレイへの給紙作業に要する時間を考慮した、処理中及び処理待ちの全てのジョブデータを印刷処理するのに要する処理時間である占有時間を推定した。そして、印刷装置10は、推定した占有時間を示す情報と、自印刷装置10の識別情報(装置ID)と、を含む通知を生成した。このように構成することで、ユーザに対してより正確な状態情報を提供することが可能となる。例えば、給紙回数が複数回に及ぶような場合には、その作業時間はユーザにとってもはや無視できる長さではない。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、処理中及び処理待ちの全てのジョブデータのデータ量の合計データ量が、自印刷装置10が占有状態にあるか否かの基準値となる占有閾値Z1以上となった場合のみ、通知(占有状態通知)を生成し、生成した通知(占有状態通知)を情報端末装置20へ送信した。このように構成することで、ユーザが特に必要としないと思われる平常時の状態情報を通知しないようにすることが可能となる。従って、通知がなされた際のユーザの関心度を高めることが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、情報端末装置20は、占有状態通知などの通知を新たに受信すると、通知表示管理テーブルT4に登録されている通知の中から、識別情報(装置ID)が新たに受信した通知に含まれる識別情報(装置ID)と一致する通知を特定した。そして、情報端末装置20は、特定した通知を削除した上で、新たに受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加した。このように構成することで、ジョブデータの出力先の印刷装置10における最新の状態情報をユーザに通知することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、サービスマンエラーが発生した場合に、修理期間を示す情報と自印刷装置10の識別情報(装置ID)とを含む、修理通知を生成し、生成した修理通知を情報端末装置20へ送信した。このように構成することで、修理対象の印刷装置10を利用するユーザに対して、修理が行われる旨をより確実に通知することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、情報端末装置20は、受信した通知が修理通知以外の場合には、通知表示管理テーブルT4に登録されている修理通知以外の通知の中から、識別情報(装置ID)が新たに受信した通知の識別情報(装置ID)と一致する通知を特定した。そして、情報端末装置20は、特定した通知を削除した上で、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加した。また、情報端末装置20は、受信した通知が修理通知の場合には、受信した修理通知を通知表示管理テーブルT4に追加した。このように構成することで、修理通知は削除されないことから、修理対象の印刷装置10を利用するユーザに対して、修理が行われる旨をより確実に通知することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、印刷装置10は、占有閾値Z1以上となった滞留データ量が、再び、占有閾値Z1を下回った場合に、自印刷装置10の識別情報(装置ID)を含む、占有解除通知を生成し、生成した占有解除通知を情報端末装置20へ送信した。そして、情報端末装置20は、占有解除通知を受信すると、受信した占有解除通知の内容を表示画面上に表示した。このように構成することで、占有解除通知は、受信した時点で表示されることから、占有状態にあった印刷装置10のユーザは、いち早くその情報を得ることが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、情報端末装置20は、占有解除通知を受信すると、通知表示管理テーブルT4に登録されている通知の中から、識別情報(装置ID)が受信した占有解除通知の識別情報(装置ID)と一致する占有状態通知を特定し、特定した占有状態通知を削除した。このように構成することで、ジョブデータの出力先の印刷装置10における最新の状態情報をユーザに通知することが可能となる。
また、上記実施形態1によれば、情報端末装置20は、ユーザにより印刷指示がなされると、通知表示管理テーブルT4に登録されている通知の中から、ジョブデータの出力先として指定されている印刷装置10の識別情報(装置ID)を含む通知を特定した。そして、情報端末装置20は、特定した通知の内で、現在時刻が通知の表示期間(例えば、修理通知であれば修理期間)に含まれる通知を更に特定した。このように構成することで、表示期間前、あるいは、表示期間が過ぎた通知を表示しないことから、ユーザが必要とするタイミングでより確実に印刷装置10に関する情報を提供することが可能となる。例えば、印刷装置10の修理が行われることが早い段階で決まっていても、その通知を表示させるタイミングを調整することが可能なので、修理の予告が長い期間繰り返し行われてしまうことも防止できる。したがって、通知がなされた際のユーザの関心度を高めることが可能となる。
(実施形態2)
上記実施形態1においては、印刷装置10が占有状態となって初めて占有状態通知を情報端末装置20へ送信した。本実施形態2においては、占有状態になる前段階において、占有状態になる可能性があることを通知する占有予告通知を生成して、情報端末装置20へ送信する。
図18は、本実施形態2における印刷システム100を構成する印刷装置10の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態2における印刷装置10の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。
但し、本実施形態2においては、制御部17が、図18に示すように、予告閾値算出部17mと予告閾値特定部17nとを更に備える点で、実施形態1の場合と異なっている。また、判定部17aと滞留データ量算出部17bと通知生成部17lとが果たす機能が、実施形態1の場合と異なっている。また、記憶部12のデータエリアに、滞留データ量管理テーブルT5と予告閾値管理テーブルT6とがさらに格納されている点で、実施形態1の場合と異なっている。
判定部17aは、更に、予告閾値算出部17mが予告閾値Z2を算出する所定のタイミングが到来したか否かを判定する。また、判定部17aは、更に、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、予告閾値特定部17nにより特定された予告閾値Z2以上か否かを判定する。
また、判定部17aは、更に、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯が変わったか否かを判定する。また、判定部17aは、更に、占有予告通知は送信済か否かと、占有解除通知は送信済か否かと、を判定する。
滞留データ量算出部17bは、更に、算出した滞留データ量を算出日時と対応付けて滞留データ量管理テーブルT5に追加する。
図19は、本実施形態2における滞留データ量管理テーブルT5の例を示す図である。滞留データ量管理テーブルT5は、滞留データ量算出部17bにより生成され、予告閾値算出部17mが時間帯ごとに予告閾値Z2を算出する際に参照されるテーブルであり、図19に示すように、「算出日時」と「滞留データ量」とが対応付けられているテーブルである。
「滞留データ量」欄には、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が格納され、対応する「算出日時」欄には、該滞留データ量を算出した日時が格納される。
図18に戻り、通知生成部17lは、更に、自印刷装置10が占有状態になる可能性があることを通知する占有予告通知を生成して、通信部11を介して、生成した占有予告通知を情報端末装置20へ送信する。なお、占有予告通知には、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、予め設定されている予告期間を示す情報と、が含まれる。
また、通知生成部17lは、更に、滞留データ量が予告閾値Z2を下回ったことを通知する解除通知を生成して、通信部11を介して、生成した解除通知を情報端末装置20へ送信する。なお、解除通知には、自印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)が含まれる。
予告閾値算出部17mは、所定のタイミング(例えば、0時)が到来すると、滞留データ量管理テーブルT5を参照して、予め定められた時間帯ごとに予告閾値Z2を算出し、算出した予告閾値Z2を時間帯と対応付けて、予告閾値管理テーブルT6に格納する。図21は、本実施形態2における予告閾値管理テーブルT6の例を示す図である。
より具体的には、予告閾値算出部17mは、滞留データ量管理テーブルT5の「滞留データ量」欄を検索して、時間帯ごとにピーク値を特定する。そして、予告閾値算出部17mは、特定したピーク値と予め設定されている利率R(例えば、0.6)とを乗算して求めた値を、時間帯ごとの予告閾値Z2として算出する。この際、算出した予告閾値Z2が占有閾値Z1以上となった場合には、Z2<Z1とするために、例えば、予め設定されている利率(例えば、0.8)を占有閾値Z1に掛け合わせて求めた値を、予告閾値Z2とする。
そして、予告閾値算出部17mは、算出した予告閾値Z2と時間帯とを対応付けて、予告閾値管理テーブルT6に格納する。
ここで、図20は、ある時間帯の滞留データ量の変化を模式的に示す図である。この場合、予告閾値算出部17mは、ピーク値Pと利率Rとを乗算して求めた値を該時間帯における予告閾値Z2とする。すなわち、Z2=P・Rとなる。
図18に戻り、予告閾値特定部17nは、予告閾値管理テーブルT6を参照して、現在時刻が該当する時間帯おける予告閾値Z2を特定する。例えば、図21を参照して、現在時刻が、10時23分2秒の場合には、予告閾値特定部17nは、10時台の予告閾値Z2−10を特定する。
次に、本実施形態2における情報端末装置20について説明する。本実施形態2における情報端末装置20の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。但し、本実施形態2においては、判定部25bと通知更新部25cと表示画面生成部25eとが果たす機能が、実施形態1の場合と異なっている。
判定部25bは、更に、受信した通知が解除通知か否かを判定する。また、判定部25bは、更に、受信した通知が占有解除通知又は解除通知か否かを判定する。また、判定部25bは、受信した通知が占有解除通知と解除通知のいずれでもないと判定した場合には、更に、受信した通知が占有予告通知か否かを判定する。
通知更新部25cは、受信した通知が占有状態通知、又は、占有予告通知の場合には、受信した占有状態通知(又は、占有予告通知)に含まれる装置IDを特定する。そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の「装置ID」欄を検索して、特定した装置IDと一致する装置IDの行(通知)を特定し、特定した行(通知)の内で、対応する「画面種別」が占有状態、又は、占有予告である行(通知)を特定する。
そして、「画面種別」が占有状態(又は、占有予告)である行(通知)が特定できた場合には、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除して、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。一方、「画面種別」が占有状態(又は、占有予告)である行(通知)が特定できなかった場合には、通知更新部25cは、受信した占有状態通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。
例えば、図22に示す本実施形態2における通知表示管理テーブルT4の例を参照して、受信した通知が占有予告通知であり、該通知に含まれる装置IDがID2である場合には、通知更新部25cは、ID2の「画面種別」が占有状態である行(通知)が存在することから、その行(通知)を削除して、受信した占有予告通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。
また、受信した通知が占有解除通知の場合には、通知更新部25cは、占有解除通知に含まれる装置IDを特定する。そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の「装置ID」欄を検索して、特定した装置IDと一致する装置IDの行(通知)を特定し、特定した行(通知)の内で、対応する「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定する。
そして、「画面種別」が占有状態である行(通知)が特定できた場合には、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除する。
また、受信した通知が解除通知の場合には、通知更新部25cは、解除通知に含まれる装置IDを特定する。そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の「装置ID」欄を検索して、特定した装置IDと一致する装置IDの行(通知)を特定し、特定した行(通知)の内で、対応する「画面種別」が占有状態、又は、占有予告である行(通知)を特定する。
受信した通知が解除通知の場合は、必ず「画面種別」が占有状態(又は、占有予告)である行(通知)を特定できるので、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除する。
また、受信した通知が占有通知、占有予告通知、占有解除通知、解除通知以外の場合には、つまり、修理通知の場合には、通知更新部25cは、受信した修理通知を通知表示管理テーブルT4に追加する。更に、通知更新部25cは、判定部25bにより表示期間が終了した通知が有ると判定された場合には、表示期間が終了した通知に対応する行を削除する。
表示画面生成部25eは、通知特定部25dにより特定された通知が占有予告通知の場合には、図23に例示する占有予告通知画面を生成する。占有予告通知画面には、図23に示すように、特定された占有予告通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)が占有状態になる可能性がある旨のメッセージと、印刷指示をキャンセルするためのキャンセルボタンなどが設定される。
また、表示画面生成部25eは、受信した通知が解除通知の場合には、図24に例示する解除通知画面を生成する。解除通知画面には、図24に示すように、受信した解除通知の装置IDにより特定されるプリンタ(印刷装置10)が平常時の状態に戻った旨のメッセージなどが設定される。
次に、図25を参照して、印刷装置10で実行される予告閾値設定処理の流れについて説明する。図25は、本実施形態2における予告閾値設定処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本予告閾値設定処理は、予告閾値算出部17mが予告閾値Z2を算出するための所定のタイミングが到来したことをトリガとして開始される。
判定部17aは、予告閾値算出部17mが予告閾値Z2を算出するための所定のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS601)。判定部17aにより、所定のタイミングはまだ到来していないと判定された場合には(ステップS601;NO)、処理は、ステップS601の処理を繰り返し、所定のタイミングの到来を待つ。
一方、判定部17aにより、所定のタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS601;YES)、予告閾値算出部17mは、滞留データ量管理テーブルT5を参照して、時間帯ごとにピーク値を特定する(ステップS602)。
そして、予告閾値算出部17mは、時間帯ごとに特定したピーク値と予め設定されている利率Rとを乗算して求めた値を、時間帯ごとの予告閾値Z2として算出し、算出した予告閾値Z2と時間帯とを対応付けて、予告閾値管理テーブルT6に格納する(ステップS603)。
次に、図26を参照して、印刷装置10で実行される占有時通知送信処理の流れについて説明する。図26は、本実施形態2における占有時通知送信処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本占有時通知送信処理は、ジョブデータの受信をトリガとして開始される。
なお、本実施形態2における占有時通知送信処理のステップS004以降の処理は、実施形態1の場合と同じであることから、ここでは、それ以外のステップについて説明する。
判定部17aは、ジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS001)。判定部17aによりジョブデータをまだ受信していないと判定された場合には(ステップS001;NO)、処理はステップS001の処理を繰り返し、ジョブデータの受信を待つ。
一方、判定部17aによりジョブデータを受信したと判定された場合には(ステップS001;YES)、滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、滞留データ量を算出すると共に、算出した滞留データ量と算出日時とを対応付けて、滞留データ量管理テーブルT5に格納する(ステップS002A)。
そして、予告閾値特定部17nは、予告閾値管理テーブルT6を参照して、現在時刻が該当する時間帯おける予告閾値Z2を特定する(ステップS701)。
そして、判定部17aは、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、予告閾値特定部17nにより特定された予告閾値Z2以上か否かを判定する(ステップS702)。判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2を下回ると判定された場合には(ステップS702;NO)、処理は、ステップS001の処理へと戻り、次のジョブデータの受信を待つ。
一方、判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定された場合には(ステップS702;YES)、占有状態判定部17cは、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、占有閾値Z1以上か否かを判定することで、印刷装置10が占有状態にあるか否かを判定する(ステップS003)。
占有状態判定部17cにより占有状態ではないと判定された場合には(ステップS003;NO)、通知生成部17lは、自印刷装置10が占有状態になる可能性があることを通知する占有予告通知を生成して、通信部11を介して、生成した占有予告通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS703)。そして、処理は、ステップS001の処理へと戻り、次のジョブデータの受信を待つ。
一方、占有状態判定部17cにより占有状態であると判定された場合には(ステップS003;YES)、処理は、実施形態1で説明したステップS004以降の処理へと進む。
次に、図27と図28を参照して、印刷装置10で実行される解除処理の流れについて説明する。図27と図28は、それぞれ、本実施形態2における解除処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部と、他の一部である。本解除処理は、上述の占有時通知送信処理のステップS702の処理において、判定部17aにより滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定されたことをトリガとして開始される。
占有状態判定部17cは、占有時通知送信処理のステップS003の判定結果に基づいて、印刷装置10が占有状態にあるか否かを判定する(ステップS101)。
占有状態判定部17cにより占有状態であると判定された場合には(ステップS101;YES)、判定部17aは、滞留データ量算出部17bが滞留データ量の算出を行う所定のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS102)。所定のタイミングはまだ到来していないと判定した場合には(ステップS102;NO)、判定部17aは、更に、新しいジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS103)。
判定部17aにより、新しいジョブデータを受信していないと判定された場合には(ステップS103;NO)、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。一方、新しいジョブデータを受信したと判定した場合には(ステップS103;YES)、判定部17aは、更に、占有時通知送信処理のステップS702の判定結果に基づいて、占有時通知送信処理のステップS002Aの処理で算出された滞留データ量が、予告閾値Z2を下回ったか否かを判定する(ステップS802)。
判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2を下回ったと判定された場合には(ステップS802;YES)、処理は、後述のステップS818の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定された場合には(ステップS802;NO)、占有状態判定部17cは、占有時通知送信処理のステップS003の判定結果に基づいて、占有時通知送信処理のステップS002Aの処理で算出された滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったか否かを判定する(ステップS104)。
占有状態判定部17cにより滞留データ量が占有閾値Z1以上である、すなわち、依然として、占有状態にあると判定された場合には(ステップS104;NO)、処理は終了する。そして、次の解除処理が開始される。
一方、占有状態判定部17cにより滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったと判定された場合には(ステップS104;YES)、通知生成部17lは、自印刷装置10の占有状態が解除されたことを通知する占有解除通知を生成して、通信部11を介して、生成した占有解除通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS803)。そして、処理は終了し、次の解除処理が開始される。
一方、ステップS102の処理において、判定部17aにより、所定のタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS102;YES)、滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、滞留データ量を算出する(ステップS105)。
そして、判定部17aは、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯が変わったか否かを判定する(ステップS804)。判定部17aにより、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯は変わっていないと判定された場合には(ステップS804;NO)、処理は、後述のステップS806の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯が変わったと判定された場合には(ステップS804;YES)、予告閾値特定部17nは、予告閾値管理テーブルT6を参照して、現在時刻が該当する時間帯おける予告閾値Z2を特定し直す(ステップS805)。
そして、判定部17aは、ステップS105の処理で算出された滞留データ量が、予告閾値Z2を下回ったか否かを判定する(ステップS806)。判定部17aにより、滞留データ量が予告閾値Z2を下回ったと判定された場合には(ステップS806;YES)、処理は、後述のステップS818の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定された場合には(ステップS806;NO)、占有状態判定部17cは、滞留データ量算出部17bにより算出された滞留データ量が、占有閾値Z1を下回ったか否か、すなわち、占有状態ではなくなったか否かを判定する(ステップS106)。占有状態判定部17cにより、滞留データ量が占有閾値Z1以上である、すなわち、依然として、占有状態にあると判定された場合には(ステップS106;NO)、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、占有状態判定部17cにより、滞留データ量が占有閾値Z1を下回ったと判定された場合には(ステップS106;YES)、判定部17aは、自印刷装置10が占有状態になる可能性があることを通知する占有予告通知は送信済か否かを判定する(ステップS807)。判定部17aにより、占有予告通知は送信済であると判定された場合には(ステップS807;YES)、処理は後述のステップS809の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、占有予告通知をまだ送信していないと判定された場合には(ステップS807;NO)、通知生成部17lは、占有予告通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有予告通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS808)。
そして、判定部17aは、占有解除通知は送信済か否かを判定する(ステップS809)。判定部17aにより、占有解除通知は送信済であると判定された場合には(ステップS809;YES)、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、判定部17aにより、占有解除通知をまだ送信していないと判定された場合には(ステップS809;NO)、通知生成部17lは、占有解除通知を生成し、通信部11を介して、生成した占有解除通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS810)。そして、処理はステップS102の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
ここで、ステップS101の処理において、占有状態判定部17cにより占有状態にないと判定された場合には(ステップS101;NO)、判定部17aは、占有時通知送信処理のステップS702の判定結果に基づいて、滞留データ量は予告閾値Z2以上であるか否かを判定する(ステップS801)。
判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2を下回っていると判定された場合には(ステップS801;NO)、処理は、ステップS101の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定した場合には(ステップS801;YES)、判定部17aは、更に、滞留データ量算出部17bが滞留データ量の算出を行うための所定のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS811)。所定のタイミングはまだ到来していないと判定した場合には(ステップS811;NO)、判定部17aは、更に、新しいジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS812)。
判定部17aにより、新しいジョブデータを受信していないと判定された場合には(ステップS812;NO)、処理はステップS811の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。一方、新しいジョブデータを受信したと判定した場合には(ステップS812;YES)、判定部17aは、更に、占有時通知送信処理のステップS702の判定結果に基づいて、占有時通知送信処理のステップS002Aの処理で算出された滞留データ量が、予告閾値Z2を下回ったか否かを判定する(ステップS813)。
判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2を下回ったと判定された場合には(ステップS813;YES)、処理は、後述のステップS818の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定された場合には(ステップS813;NO)、処理は終了する。そして、次の解除処理が開始される。
一方、ステップS811の処理において、判定部17aにより、所定のタイミングが到来したと判定された場合には(ステップS811;YES)、滞留データ量算出部17bは、処理中及び処理待ちのジョブデータのデータ量に基づいて、滞留データ量を算出する(ステップS814)。
そして、判定部17aは、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯が変わったか否かを判定する(ステップS815)。判定部17aにより、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯は変わっていないと判定された場合には(ステップS815;NO)、処理は、後述のステップS817の処理へと進む。
一方、判定部17aにより、前回予告閾値Z2を特定した時と時間帯が変わったと判定された場合には(ステップS815;YES)、予告閾値特定部17nは、予告閾値管理テーブルT6を参照して、現在時刻が該当する時間帯おける予告閾値Z2を特定し直す(ステップS816)。
そして、判定部17aは、ステップS814の処理で算出された滞留データ量が、予告閾値Z2を下回ったか否かを判定する(ステップS817)。判定部17aにより、滞留データ量は予告閾値Z2以上であると判定された場合には(ステップS817;NO)、処理はステップS811の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、判定部17aにより、滞留データ量が予告閾値Z2を下回ったと判定された場合には(ステップS817;YES)、処理は、後述のステップS818の処理へと進む。
ここで、ステップS818の処理において、通知生成部17lは、解除通知を生成し、通信部11を介して、生成した解除通知を情報端末装置20へ送信する(ステップS818)。そして、処理は終了する。
次に、図29を参照して、情報端末装置20で実行される通知表示処理の流れについて説明する。図29は、本実施形態2における通知表示処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本通知表示処理は、印刷装置10により送信される占有状態通知などの通知を受信したこと、又は、過去に受信した通知を表示するための所定の表示タイミングが到来したことをトリガとして開始される。
なお、本実施形態2における通知表示処理は、ステップS303の処理でNOと判定された場合の処理において、実施形態1の場合と異なる。ここでは、異なる部分を中心に説明する。
判定部25bは、印刷装置10により送信される占有状態通知などの通知を受信したか否かを判定する(ステップS301)。判定部25bにより通知を受信していないと判定された場合には(ステップS301;NO)、処理は、後述のステップS306の処理へと進む。
一方、判定部25bにより通知を受信したと判定された場合には(ステップS301;YES)、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4の更新処理を行う(ステップS302)。
そして、判定部25bは、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する(ステップS303)。判定部25bにより受信した通知は占有解除通知であると判定された場合には(ステップS303;YES)、表示画面生成部25eは、占有解除通知画面を生成し(ステップS304)、表示部23を制御して、生成した占有解除通知画面を表示(ポップアップ)させる(ステップS305)。そして、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、ステップS303の処理において、受信した通知は占有解除通知ではないと判定した場合には(ステップS303;NO)、判定部25bは、更に、受信した通知は解除通知か否かを判定する(ステップS901)。判定部25bにより、受信した通知は解除通知ではないと判定された場合には(ステップS901;NO)、処理は実施形態1で説明したステップS306以降の処理へと進む。
一方、判定部25bにより、受信した通知は解除通知であると判定された場合には(ステップS901;YES)、表示画面生成部25eは、解除通知画面を生成し(ステップS902)、表示部23を制御して、生成した解除通知画面を表示(ポップアップ)させる(ステップS903)。そして、処理は、ステップS301の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
次に、図30と図31を参照して、情報端末装置20で実行される通知更新処理の流れについて説明する。図30と図31は、それぞれ、本実施形態2における通知更新処理のフローを説明するためのフローチャートの例の一部と、他の一部である。本通知更新処理は、上述の通知表示処理のステップS302の処理に対応する処理である。
なお、本実施形態2における通知更新処理についても、実施形態1の場合と異なる部分を中心に説明する。
判定部25bは、受信した通知は占有状態通知か否かを判定する(ステップS401)。占有状態通知ではないと判定した場合には(ステップS401;NO)、判定部25bは、更に、受信した通知は占有解除通知、又は、解除通知か否かを判定する(ステップST001)。
受信した通知は占有解除通知と解除通知のいずれでもないと判定した場合には(ステップST001;NO)、判定部25bは、更に、受信した通知は占有予告通知か否かを判定する(ステップST002)。
判定部25bにより、受信した通知は占有予告通知であると判定された場合には(ステップST002;YES)、処理は、ステップS406の処理へと進む。一方、判定部25bにより、受信した通知は占有予告通知ではないと判定された場合、すなわち、受信した通知が修理通知の場合には(ステップST002;NO)、処理は、実施形態1で説明したステップS409以降の処理へと進む。
一方、ステップST001の処理において、受信した通知は占有解除通知、又は、解除通知であると判定した場合には(ステップST001;YES)、判定部25bは、更に、受信した通知は占有解除通知か否かを判定する(ステップS402)。判定部25bにより占有解除通知であると判定された場合には(ステップS402;YES)、通知更新部25cは、受信した占有解除通知に含まれる装置IDを特定する(ステップS403)。
そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4を参照して、特定した装置IDの「画面種別」が占有状態である行(通知)を特定し(ステップS404)、判定部25bは、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態の行(通知)が通知更新部25cにより特定されたか否かを判定する(ステップST003)。
判定部25bにより、「画面種別」が占有状態の行(通知)が特定されたと判定された場合には(ステップST003;YES)、通知更新部25cは、特定した行(通知)を削除する(ステップS405)。そして、処理は、実施形態1で説明したステップS411以降の処理へと進む。一方、判定部25bにより、「画面種別」が占有状態の行(通知)が特定されなかったと判定された場合には(ステップST003;NO)、処理は、ステップS405の処理をスキップして、ステップS411の処理へと進む。
一方、ステップS402の処理において、判定部25bにより占有解除通知ではないと判定された場合には(ステップS402;NO)、通知更新部25cは、受信した解除通知に含まれる装置IDを特定する(ステップST004)。
そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4を参照して、特定した装置IDの「画面種別」が占有状態、又は、占有予告である行(通知)を特定し(ステップST005)、特定した行(通知)を削除する(ステップST006)。そして、処理は、ステップS411の処理へと進む。
一方、ステップS401の処理において、判定部25bにより占有状態通知であると判定された場合には(ステップS401;YES)、通知更新部25cは、受信した占有状態通知に含まれる装置IDを特定する(ステップS406)。
そして、通知更新部25cは、通知表示管理テーブルT4を参照して、特定した装置IDの「画面種別」が占有状態、又は、占有予告である行(通知)を特定する(ステップS407A)。そして、判定部25bは、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態、又は、占有予告の行(通知)が通知更新部25cにより特定されたか否かを判定する(ステップS408A)。
判定部25bにより、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態、又は、占有予告の行(通知)が特定されなかったと判定された場合(ステップS408A;NO)、あるいは、ステップST002の処理でNOと判定された場合には、受信した通知を通知表示管理テーブルT4に追加する(ステップS409)。そして、処理は、ステップS411の処理へと進む。
一方、判定部25bにより、特定された装置IDの「画面種別」が占有状態、又は、占有予告の行(通知)が特定されたと判定された場合(ステップS408A;YES)、処理は、実施形態1で説明したステップS410以降の処理へと進む。
上記実施形態2によれば、印刷装置10は、滞留データ量管理テーブルT5に基づいて、自印刷装置10が占有状態になる可能性があることを予告するための基準値となる予告閾値Z2を算出した。そして、印刷装置10は、滞留データ量が、算出した予告閾値Z2以上となった場合に、自印刷装置10の識別情報(装置ID)を含む占有予告通知を生成し、生成した占有予告通知を情報端末装置20へ送信した。このように構成することで、印刷装置10ごとに異なる処理負荷の特性に応じた予告を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態1と2において、滞留データ量が占有閾値Z1以上となった場合に、占有時間を推定すると説明したが、これに限定されるものではなく、ジョブデータを受信するたびに、処理時間又は占有時間を推定し、印刷装置10の状態を示す状態通知として、情報端末装置20へ通知するように構成してもよい。この場合、通知生成部17lは、印刷装置10を一意に識別可能な識別情報(装置ID)と、処理時間推定部17dにより推定される処理時間、又は、占有時間推定部17hにより推定される占有時間に基づいて設定される処理期間、又は、占有期間を示す情報と、を含む状態通知を生成し、情報端末装置20へ送信すればよい。
また、上記実施形態1と2において、給紙トレイの印刷用紙の残数を推定する際に、印刷装置10の検出部16は、給紙トレイに積載されている印刷用紙の重量を検出し、残数推定部17fは、検出された重量に基づいて印刷用紙の残数を推定すると説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、給紙トレイの印刷用紙の残数を推定可能な方法であればよい。
例えば、検出部16は、給紙トレイに積載されている全印刷用紙の厚みを検出し、残数推定部17fは、検出された厚みに基づいて印刷用紙の残数を推定してもよい。この場合、印刷用紙属性情報テーブルT2において、「用紙種別」ごとに印刷用紙一枚当たりの厚みである「用紙厚み」を対応付けて構成すればよい。また、例えば、給紙トレイごとにカウンタを設け、給紙トレイから排出された印刷用紙の枚数をカウントし、最大積載枚数からカウント値を減算することで、印刷用紙の残数を推定してもよい。
また、上記実施形態1と2において、修理時間特定部17jにより特定された修理所要時間と通知された修理日時(修理開始日時)とに基づいて修理期間(修理スケジュール)を特定し、特定した修理期間を示す情報を修理通知に含めると説明したが、これに限定されるものではなく、通知された修理期間(修理スケジュール)をそのまま使用してもよい。
また、上記実施形態2において、予告閾値Z2を設定する時間帯の幅は任意である。また、例えば、特定の曜日など(以下、特定日という)において、印刷装置10の処理負荷が著しく増加する場合する場合には、例えば、各特定日とそれ以外の通常日について予告閾値Z2を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、特定日においては、通常日より予告閾値Z2を低く設定し、早めに占有予告通知を送信するように構成してもよい。
また、上記実施形態2において、各時間帯の滞留データ量のピーク値に基づいて、各時間帯における予告閾値Z2を算出すると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、時間帯ごとに滞留データ量の平均値を求め、求めた平均値に基づいて、各時間帯における予告閾値Z2を算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態2において、予告閾値Z2については、滞留データ量管理テーブルT5に基づいて、設定すると説明したが、占有閾値Z1についても、滞留データ量管理テーブルT5に基づいて、設定するように構成してもよい。この場合、例えば、各時間帯のピーク値に基づいて、占有閾値Z1と予告閾値Z2を算出する場合には、利率R1と利率R2(ただし、R1>R2)を予め設定しておき、ピーク値に対して利率R1を掛け合わせたものを占有閾値Z1とし、ピーク値に対して利率R2を掛け合わせたものを予告閾値Z2とすればよい。
なお、上記動作を実行するための動作プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magnet Optical disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶して配布し、これを印刷装置10のコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するように構成してもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを記憶しておき、例えば、情報を伝送するための搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。