JP2019175152A - プログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のプリンタで構成される印刷システムにおいて、好適な自動分配とユーザの利便性の向上との両立を図ることが可能な、印刷ジョブの分配技術を提供すること。【解決手段】PC1は、PC1に接続するプリンタ2ごとの印刷可能残枚数を取得する。そして、印刷可能残枚数が第1閾値以上のプリンタである第1種プリンタと、印刷可能残枚数が、第1閾値よりも小さく、かつ第1閾値よりも小さい第2閾値以上のプリンタである第2種プリンタと、をそれぞれ抽出する。さらに、PC1は、第1種プリンタが所定台数以上有る場合、複数の第1種プリンタの1つの選択を受け付け、選択された第1種プリンタに印刷ジョブの送信し、第1種プリンタが所定台数以上無い場合、第1種プリンタおよび第2種プリンタの中から1つのプリンタを送信先に自動的に決定し、決定したプリンタに印刷ジョブを送信する。【選択図】 図4

Description

本明細書に開示される技術分野は、プリンタの選択が可能なプログラムおよび情報処理装置に関する。さらに詳細には、複数のプリンタで構成される印刷システムにおける印刷ジョブの分配に関するものである。
複数のプリンタで構成される印刷システムにおいて、プリンタの保守コストを削減するため、部品交換等の保守作業のタイミングを揃えるように印刷ジョブを自動分配する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、各機器の処理可能なジョブ量と、次の保守作業までに各機器に入力可能なジョブ量と、を予測し、その予測結果に基づいて保守コストにかかる評価値を算出し、評価値に基づいてジョブを分配する方法が開示されている。
特開2016−218529号公報
特許文献1に開示されている技術では、ジョブの量に基づく保守コストを評価値として、ジョブを自動的に分配している。そのため、保守コストの評価値が低い特定のプリンタにジョブが集中する場合も考えられ、その場合、ジョブの完了までに時間がかかり、ユーザに不満が生じ得る。
本明細書に開示される技術は、前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、複数のプリンタで構成される印刷システムにおいて、好適な自動分配とユーザの利便性の向上との両立を図ることが可能な、印刷ジョブの分配技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたプログラムは、情報処理装置の制御部によって実行可能なプログラムであって、前記制御部に、前記情報処理装置に接続するプリンタごとの印刷可能残枚数を取得する取得処理と、前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が第1閾値以上のプリンタである第1種プリンタを抽出する第1抽出処理と、前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が、前記第1閾値よりも小さく、かつ前記第1閾値よりも小さい第2閾値以上のプリンタである第2種プリンタを抽出する第2抽出処理と、前記情報処理装置が印刷ジョブを受け付けた場合に、前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記印刷ジョブを送信するプリンタを決定する決定処理と、前記決定処理にて決定したプリンタに、前記情報処理装置の通信インターフェースを介して前記印刷ジョブを送信する送信処理と、を実行させ、前記決定処理では、前記第1種プリンタが所定台数以上有る場合、前記情報処理装置のユーザインターフェースを介して前記複数の第1種プリンタの1つの選択を受け付け、選択された第1種プリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定し、前記第1種プリンタが前記所定台数以上無い場合、前記第1種プリンタおよび前記第2種プリンタの中から1つのプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、ことを特徴としている。
情報処理装置が分配先を自動的に決定すると、特定のプリンタに印刷ジョブが集中する傾向にあり、印刷完了までに時間がかかる問題や、特定のプリンタがユーザにとって不便な場所にある場合に、印刷物を取りに行く時間が増える問題が生じ得る。そこで、本明細書に開示されるプログラムでは、情報処理装置に接続されるプリンタを印刷可能残枚数に応じて区別し、印刷可能残枚数に余裕がある第1種プリンタが所定台数以上有る場合には、それら第1種プリンタの中からユーザに出力先を選択させることで、上記の問題が生じ難くなる。一方で、第1種プリンタが所定台数以上ない場合には、印刷可能残枚数が第1種プリンタよりも少ない第2種プリンタを含めて分配先を自動的に決定することで、例えば保守コストの上昇や印刷ジョブが完了するまでの時間の遅延を抑える運用を図ることができる。
上記装置の機能を実現するための制御方法、情報処理装置、および当該プログラムを格納する、コンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、複数のプリンタで構成されるプリントシステムにおいて、好適な自動分配とユーザの利便性の向上との両立を図ることが可能な、印刷ジョブの分配技術が実現される。
実施の形態にかかる印刷システムの概略構成図である。 プリンタデータベースの構成を示す図である。 印刷履歴データベースの構成を示す図である。 実施の形態にかかる印刷システムの印刷ジョブの分配手順を示す図である。 各プリンタの印刷可能残枚数の状態を示す図である。 PCによって実行されるプリンタ分配処理の手順を示すフローチャートである。 PCによって実行される印刷ジョブ送信処理の手順を示すフローチャートである。 印刷アプリが有する印刷指示画面を示す図である。 PCによって実行される第1推奨表示処理の手順を示すフローチャートである。 プリンタの推奨画面を示す図である。 PCによって実行される分配印刷処理の手順を示すフローチャートである。 PCによって実行されるプリンタ選択処理の手順を示すフローチャートである。 PCによって実行される第2推奨表示処理の手順を示すフローチャートである。 応用形態にかかる分配印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下、上述のプログラムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、複数のパーソナルコンピュータ(PC)と、複数のプリンタとを含む印刷システムに上述のプログラムを適用したものである。
[印刷システムの構成]
本形態の印刷システム100は、図1に示すように、PC1A、1B、1Cと、プリンタ2A、2B、2C、2Dとを有し、各プリンタがネットワークを介して各PCと接続されている。PC1A、1B、1Cと接続するプリンタは、プリンタ2A、2B、2C、2Dに限るものではなく、何台接続されていてもよい。なお、本明細書では、プリンタ2A、2B、2C、2Dを個別に区別しない場合、「プリンタ2」と記載する。また、プリンタ2と接続するPCは、PC1A、1B、1Cに限るものではなく、何台接続されていてもよい。なお、本明細書では、PC1A、1B、1Cを個別に区別しない場合、「PC1」と記載する。PC1は、情報処理装置の一例である。
PC1は、印刷ジョブを生成し、複数のプリンタ2の中から印刷ジョブを実行するプリンタを決定し、決定したプリンタに印刷ジョブを送信する。すなわち、PC1は、印刷ジョブの分配機能を有する。
具体的に、PC1は、図1に示すように、CPU11と、ROM12と、RAM13と、不揮発性メモリ14と、を含むコントローラ10を備えている。そして、PC1は、さらに、入力手段15と、通信インターフェース(通信IF)16と、表示手段17とを備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。コントローラ10は、PC1の各構成要素を制御する。なお、図1中のコントローラ10は、PC1の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって、実際に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ROM12には、PC1を起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM13は、各種処理が実行される際に作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ14は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムやデータを記憶する。印刷ジョブを分配するためのプログラムも不揮発性メモリ14に記憶される。CPU11は、ROM12や不揮発性メモリ14から読み出したプログラムに従って、各種の処理を実行する。CPU11は、制御部の一例である。なお、コントローラ10が制御部の一例であってもよい。
また、不揮発性メモリ14には、印刷指示を受け付ける機能を有するアプリケーションプログラム(印刷アプリ)140と、PC1と接続する各プリンタ2の情報を記憶するプリンタデータベース(プリンタDB)141と、印刷ジョブの実行履歴を記憶する印刷履歴データベース(印刷履歴DB)145と、が記憶されている。
具体的に、プリンタDB141は、図2に示すように、プリンタ2ごとに、プリンタを識別するIDと、プリンタ名と、プリンタ種と、プリンタの現在の状態を示すステータスと、現在蓄積されている全ての印刷ジョブの実行が完了するまでの残りの印刷枚数である印刷残枚数と、保守タイミングとなるまでの残りの印刷可能枚数である印刷可能残枚数と、の各情報を1つのレコードとして関連付けて記憶している。プリンタ名は、プリンタ2にアクセスするための情報であればよく、例えばノード名や、IPアドレスが該当する。プリンタ種は、プリンタ2の能力を判断するための情報であればよく、例えば製品名が該当する。ステータスには、例えば印刷中、待機中、エラー停止中、が該当する。
プリンタDB141のレコードは、プリンタ2の新規の検出時に作成され、少なくともID、プリンタ名、プリンタ種の情報が登録時に記憶される。ステータスおよび印刷残枚数は、プリンタサーバ1が定期的にプリンタにアクセスすることによって更新される。印刷可能残枚数は印刷ジョブが完了する度に更新される。
なお、印刷可能残枚数は、プリンタから直接その数値を取得してもよいし、例えば、感光ドラムの回転数、現像ローラの回転数等の消耗品の使用度合に関する数値を取得し、その数値に基づいて算出してもよい。また、例えば印刷時の振動が大きいほど故障のリスクが高まっていることから、プリンタ2に設けられた振動センサの出力値を取得し、その出力値に基づいて印刷可能残枚数を算出してもよい。また、例えばジャム等のエラー停止回数が多いほど故障のリスクが高まっていることから、エラー回数をカウントし、そのカウント値に基づいて印刷可能残枚数を算出してもよい。また、経時劣化によっても故障のリスクが高まることから、初回起動時あるいは前回の保守時からの経過時間に基づいて印刷可能残枚数を算出してもよい。また、1つのパラメータのみではなく、これらの複数のパラメータによって、印刷可能残枚数を算出してもよい。
印刷履歴DB145は、図3に示すように、印刷ジョブごとに、印刷ジョブを識別するIDと、印刷ジョブの内容と、印刷が完了した時刻である印刷日時と、の各情報を1つのレコードとして関連付けて記憶している。印刷ジョブの内容には、例えば印刷ページ数、カラー設定、解像度設定、が含まれる。印刷履歴DB145のレコードは、印刷ジョブが完了する度に作成され、全ての項目が登録時に記憶される。
図1の説明に戻り、入力手段15は、例えば、キーボードやマウスであり、ユーザによる入力を受け付ける。通信IF16は、プリンタ2と通信を行うためのハードウェアを含む。通信方式は、USB、イーサネット(登録商標)、WiFi(登録商標)等、どのような規格の方式でもよいし、無線でも有線でもよい。表示手段17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報の表示を行う。PC1は、タッチパネル等の、入力手段15と表示手段17とを兼ねるハードウェアを備えていてもよい。入力手段15および表示手段17は、ユーザインターフェースの一例である。
本形態のプリンタ2は、プリンタサーバ1から印刷ジョブを受信した場合に、その印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてシートに画像を印刷する。印刷方式は、電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。
[印刷ジョブの分配手順]
続いて、本形態の印刷システム100における印刷ジョブの分配手順について、図4を参照しつつ説明する。以下の手順では、PC1によって印刷ジョブが生成されたものとする。
なお、本明細書における処理、手順、ないしステップは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。CPU11による処理は、プリンタサーバ1のオペレーティングシステム(OS)の他のモジュールとデータ交換するためのIF(APIとも呼ばれる)を用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。また、本明細書中の「データ」とは、CPU11が読取可能なビット列で表される。本明細書中の「情報」についても同様である。
PC1は、先ず、印刷アプリ140を介して印刷指示を受け付け、印刷ジョブを生成する(図4中の(1))。印刷ジョブには、出力先となるプリンタが指定されているものと、指定されていないものとがあり、出力先となるプリンタが指定されていない場合、PC1は出力先の自動分配を行い、出力先となるプリンタが指定されている場合、PC1は自動分配を行わず、指定されているプリンタを出力先に決定する。以下の説明では、出力先が指定されていない未指定印刷ジョブを受け付けたものとする。なお、出力先の指定として、自動分配が指定されている場合も、未指定印刷ジョブに含まれる。
未指定印刷ジョブを受け付けると、PC1は、予めプリンタ2が振り分けられたプリンタリストに基づいて、プリンタを自動分配するか否かを判断する(図4中の(2))。具体的に、PC1は、各プリンタ2を、印刷可能残枚数に基づいて、第1種プリンタ、第2種プリンタ、第3種プリンタ、の3つのタイプに振り分けている。第1種プリンタは、印刷可能残枚数が第1閾値以上のプリンタである。第2種プリンタは、印刷可能残枚数が第1閾値よりも小さく、かつ第1閾値よりも小さい第2閾値以上のプリンタである。第3種プリンタは、印刷可能残枚数が第2閾値よりも小さいプリンタである。そして、PC1は、第1種プリンタ用の第1種プリンタリスト142、第2種プリンタ用の第2種プリンタリスト143、第3種プリンタ用の第3種プリンタリスト144、をそれぞれ作成し、RAM13あるいは不揮発性メモリ14に記憶している。
例えば、各プリンタ2の印刷可能残枚数が図5に示すような状態であった場合、プリンタ2Aおよびプリンタ2Dは、印刷可能残枚数が第1閾値以上となるため、第1種プリンタに分類され、第1種プリンタリスト142に登録される。また、プリンタ2Cは、印刷可能残枚数が第1閾値よりも小さくかつ第2閾値以上となるため、第2種プリンタに分類され、第2種プリンタリスト143に登録される。また、プリンタ2Bは、印刷可能残枚数が第2閾値よりも小さいため、第3種プリンタに分類され、第3種プリンタリスト144に登録される。
PC1は、第1種プリンタが2台以上の場合、第1種プリンタの中から1つのプリンタを選択させる選択画面171を表示手段17に表示させ、出力先を第1種プリンタの中からユーザに選択させる(図4中の(3))。第1種プリンタは、保守コストの評価値が小さく、どのプリンタが選択されたとしても早急にメンテナンスが必要になるリスクは低い。一方で、PC1が最適なプリンタを自動抽出すると、1台の最適なプリンタに印刷ジョブが集中して生産性が低下することがあり得る。そこで、ユーザ自身に出力先を選択させることで、1台のプリンタに印刷ジョブが集中するリスクを低減できる。また、ユーザ自身で出力先を選択することで、プリンタを利用する自由度が高くなり、ユーザが出力先を認識し易い。なお、選択画面171では、保守コストの評価値が小さいプリンタほど選び易くするため、印刷可能残枚数が多い順にプリンタを列記する。
一方、PC1は、第1種プリンタが1台以下の場合、第1種プリンタおよび第2種プリンタの中から、プリンタの自動分配を行う(図4中の(4))。この場合、分配先に決定したプリンタ名を通知する通知画面172を表示手段17に表示させる。第1種プリンタの選択肢が少ない場合は、印刷システム100全体として保守コストが高い状況にあり、保守コストに係る評価値や印刷ジョブの完了時間に係る評価値に基づいて、最適なプリンタを分配先に決定する。
また、PC1は、第1種プリンタも第2種プリンタも無い場合、保守点検が必要になったことを示すメッセージを含む報知画面173を表示手段17に表示させ、保守点検タイミングに達した旨をユーザに報知する(図4中の(5))。
[PCの動作]
[プリンタ分配処理]
続いて、前述した印刷ジョブの分配手順を実現するための、PC1の処理の詳細について説明する。始めに、プリンタ分配処理について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。プリンタ分配処理は、印刷アプリ140が起動されたことを契機に、CPU11によって実行される。
プリンタ分配処理では、CPU11は先ず、印刷履歴DB145から過去の印刷ジョブのレコードを読み出し(S101)、一回の印刷ジョブ当たりの平均印刷枚数を算出する(S102)。読み出すレコードの数は、印刷履歴DB145に登録されている全てのレコードでもよいし、直近から数回分のレコードとしてもよいし、所定日数分のレコードとしてもよい。
S102の後、CPU11は、S102にて算出された平均印刷枚数が所定枚数よりも大きいか否かを判断する(S103)。平均印刷枚数が所定枚数よりも大きい場合(S103:YES)、CPU11は、プリンタのタイプを振り分ける第1閾値および第2閾値(図5参照)を、高閾値に設定する(S104)。一方、平均印刷枚数が所定枚数よりも大きくない場合(S103:NO)、CPU11は、第1閾値および第2閾値を、低閾値に設定する(S105)。すなわち、PC1は、第1閾値および第2閾値として、それぞれ高閾値と、高閾値よりも小さい低閾値と、の2種類の設定が可能であり、平均印刷枚数によっていずれか一方に決定する。
平均印刷枚数が少ないユーザは、大量ページの印刷ジョブを投入する可能性は低い。そのため、第1閾値および第2閾値を共に小さい値とし、プリンタを選択する機会(図4(3)となる機会)を増やすことで、ユーザの利便性が高まり易い。一方で、平均印刷枚数が多いユーザは、大量ページの印刷ジョブを投入する可能性があり、印刷可能残枚数が0になるプリンタが生じるリスク、すなわち他のプリンタで印刷可能枚数が多く残っているにもかかわらず保守タイミングとなってしまうリスクが高い。そのため、第1閾値および第2閾値を共に大きい値とし、プリンタを自動分配する機会(図4(4)となる機会)を増やすことで、保守コストの増大を抑制する。S101〜S105は、設定処理の一例である。
S104あるいはS105の後、CPU11は、第1種プリンタリスト142、第2種プリンタリスト143、第3種プリンタリスト144、の各プリンタリストを初期化する(S110)。その後、CPU11は、プリンタDB141から1つのレコードを抽出する。すなわち、PC1に接続されるプリンタ2の1つを抽出する(S111)。プリンタDB141のレコードにはプリンタの印刷可能残枚数が含まれる。そのため、S111は、取得処理の一例である。
S111の後、CPU11は、抽出されたプリンタの印刷可能残枚数に基づいて、そのプリンタをプリンタリストに振り分ける。具体的にCPU11は、抽出されたプリンタの印刷可能残枚数が第1閾値以上か否かを判断する(S112)。印刷可能残枚数が第1閾値以上の場合(S112:YES)、CPU11は、抽出されたプリンタを、第1種プリンタとして、第1種プリンタリスト142に登録する(S113)。S112およびS113は、第1抽出処理の一例である。一方、印刷可能残枚数が第1閾値以上でない場合(S112:NO)、CPU11は、抽出されたプリンタの印刷可能残枚数が第2閾値以上か否かを判断する(S121)。印刷可能残枚数が第2閾値以上の場合(S121:YES)、CPU11は、抽出されたプリンタを、第2種プリンタとして、第2種プリンタリスト143に登録する(S122)。S121およびS122は、第2抽出処理の一例である。一方、印刷可能残枚数が第2閾値以上でない場合(S121:NO)、CPU11は、抽出されたプリンタを、第3種プリンタとして、第3種プリンタリスト144に登録する(S131)。
S113、あるいはS122、あるいはS131の後、CPU11は、プリンタDB141に記憶されている全てのプリンタについて抽出したか否かを判断する(S141)。抽出されていないプリンタがある場合(S141:NO)、CPU11は、S111に移行して抽出されていないプリンタの1つを新たに抽出し、そのプリンタをプリンタリストに振り分ける。これらの処理を繰り返すことで、プリンタDB141に記憶されている全てのプリンタについて、プリンタリストへの振り分けを行う。
プリンタDB141に記憶されている全てのプリンタについて抽出した場合(S141:YES)、CPU11は、各プリンタリストについて、印刷可能残枚数が多い順に並べ替える(S151)。S151の後、プリンタ分配処理を終了する。
[印刷ジョブ送信処理]
次に、印刷ジョブ送信処理について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。印刷ジョブ送信処理は、印刷アプリ140がユーザからの印刷指示を受け付けたことを契機に、CPU11によって実行される。印刷ジョブ送信処理は、決定処理および送信処理の一例である。
具体的に印刷アプリ140は、図8に示すように、印刷指示を受け付ける印刷指示画面170を表示手段17に表示させることが可能である。印刷指示画面170では、プリンタの選択を受け付けるプリンタ一覧リスト176と、印刷指示を入力する実行ボタン177と、印刷指示画面170を終了させるキャンセルボタン178と、が含まれる。このうちプリンタ一覧リスト176は、ユーザ操作によって出力先のプリンタを指定することが可能であり、PC1に接続するプリンタ2が一覧表示される。また、プリンタ一覧リスト176には、自動分配によって決定されたプリンタを出力先として指定することも可能であり、「分配プリンタ」を選択すると、出力先がPC1によって自動分配されたプリンタとすることを示すパラメータが印刷ジョブに指定される。なお、プリンタ一覧リスト176に表示されるプリンタの順序は、「分配プリンタ」が先頭であり、最も選択し易く、以下は印刷可能残枚数順に並べられる。すなわち、印刷アプリ140は、印刷指示画面170を表示する際、前述したプリンタ分配処理にて生成された各プリンタリストに従って、プリンタ一覧リスト176にプリンタを登録する。
印刷ジョブ送信処理では、CPU11は先ず、受信した印刷ジョブに、出力先のプリンタが指定されているか否かを判断する(S201)。出力先のプリンタが指定されていない場合(S201:NO)、すなわち未指定印刷ジョブであった場合、CPU11は、出力先を決定して印刷ジョブを送信する分配印刷処理を実行する(S202)。分配印刷処理の詳細は後述する。
出力先のプリンタが指定されている場合(S201:YES)、CPU11は、出力先として指定されているプリンタである指定プリンタのステータスをプリンタDB141から読み出し、先にそのプリンタに登録されていて完了していない印刷ジョブである先行印刷ジョブが有るか否かを判断する(S211)。先行印刷ジョブが無い場合(S211:NO)、CPU11は、通信IF16を介して、指定プリンタに印刷ジョブを送信する(S212)。
先行印刷ジョブが有る場合(S211:YES)、指定印刷ジョブでは、先行印刷ジョブが完了しないと新たな印刷ジョブを開始しない。そこで、CPU11は、指定プリンタよりも早期に印刷ジョブの実行を開始できる他のプリンタを、ユーザに推奨する第1推奨表示処理を実行する(S221)。第1推奨表示処理の詳細な手順を、図9のフローチャートに示す。
第1推奨表示処理では、CPU11は先ず、指定プリンタでの印刷開始までの待ち時間を算出する(S300)。待ち時間の算出は、プリンタDB141を参照し、プリンタ種のスペックに基づく1枚当たりの印刷時間と、印刷残枚数に基づく先行印刷ジョブの残りの印刷枚数と、から算出できる。
S300の後、CPU11は、プリンタDB141を参照し、第1種プリンタリスト142から先行印刷ジョブが無いプリンタである先行ジョブ無プリンタを抽出する(S301)。そして、先行ジョブ無プリンタが抽出されたか否かを判断する(S302)。なお、第1種プリンタリスト142からプリンタを抽出するため、抽出されるプリンタは、第1種プリンタになる。
先行ジョブ無プリンタが抽出された場合(S302:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタが複数か否かを判断する(S303)。複数であった場合(S303:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタのうち、印刷可能残枚数が最大のプリンタを抽出する(S304)。代替プリンタの候補が複数あれば、印刷可能残枚数が最も多いプリンタを代替プリンタに決定することで、保守コストの低減が図られる。
S304の後、あるいは抽出された先行ジョブ無プリンタが1つであった場合(S303:NO)、CPU11は、図10に示すような、抽出した第1種プリンタが、指定プリンタよりも先に印刷可能であることを示す推奨画面175を表示手段17に表示させ、抽出した第1種プリンタでの印刷をユーザに推奨する(S305)。推奨画面175には、指定プリンタでの待ち時間と、推奨するプリンタである推奨プリンタでの待ち時間と、を表示する。S305では、推奨プリンタに先行印刷ジョブが無いため、待ち時間は0分になる。
先行ジョブ無プリンタが抽出されなかった場合(S302:NO)、CPU11は、プリンタDB141を参照し、第2種プリンタリスト143から、先行ジョブ無プリンタかつ印刷可能なプリンタを抽出する(S311)。印刷不可能なプリンタとしては、受信した印刷ジョブを実行した場合に印刷ジョブが完了せずに印刷可能残枚数が0になるプリンタ、すなわち印刷ジョブを完了できないプリンタが該当する。そして、先行ジョブ無プリンタかつ印刷可能なプリンタが抽出されたか否かを判断する(S312)。なお、第2種プリンタリスト143からプリンタを抽出するため、抽出されるプリンタは、第2種プリンタになる。
先行ジョブ無プリンタかつ印刷可能なプリンタが抽出された場合(S312:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタが複数か否かを判断する(S313)。複数であった場合(S313:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタのうち、印刷可能残枚数が最大のプリンタを抽出する(S314)。
S314の後、あるいは抽出された先行ジョブ無プリンタが1つであった場合(S313:NO)、CPU11は、S305と同様に、抽出した第2種プリンタが、指定プリンタよりも先に印刷可能であることを示す推奨画面175を表示手段17に表示させ、抽出した第2種プリンタでの印刷をユーザに推奨する(S315)。S315でも、推奨プリンタに先行印刷ジョブが無いため、待ち時間は0分になる。
先行ジョブ無プリンタかつ印刷可能なプリンタが抽出されなかった場合(S312:NO)、CPU11は、第1種プリンタリスト142から、各第1種プリンタでの待ち時間を算出する(S321)。そして、その中で最小の待ち時間となる第1種プリンタを抽出する(S322)。
S322の後、S322で抽出されたプリンタが指定プリンタと同じであった、もしくは第1種プリンタが無く抽出されなかったか、否かを判断する(S323)。S323の条件を満たさない場合(S323:NO)、CPU11は、S322で抽出された第1種プリンタが、指定プリンタよりも先に印刷可能であることを示す推奨画面175を表示手段17に表示させ、抽出した第1種プリンタでの印刷をユーザに推奨する(S324)。S324では、抽出された第1種プリンタでの待ち時間を表示する。
S323の条件を満たす場合(S323:YES)、CPU11は、推奨するプリンタが無いことを決定する(S325)。この場合、推奨画面175は表示されない。S305、S315、S324、あるいはS325の後、第1推奨表示処理を終了する。
図7の説明に戻り、S221の後、CPU11は、代替するプリンタの推奨があったか否かを判断する(S231)。推奨が無かった場合(S231:NO)、すなわちS325にて推奨無しが決定された場合、CPU11は、通信IF16を介して、指定プリンタに印刷ジョブを送信する(S212)。
推奨が有った場合(S231:YES)、すなわち推奨画面175を表示手段17に表示させた場合、CPU11は、推奨プリンタでの印刷が選択されたか否かを判断する(S232)。推奨プリンタでの印刷が選択された場合(S232:YES)、CPU11は、通信IF16を介して、推奨プリンタに印刷ジョブを送信する(S233)。完了時間が早いプリンタへの代替を選択可能にすることで、より早期に印刷ジョブを完了できる。一方、推奨プリンタでの印刷が選択されなかった場合(S232:NO)、CPU11は、通信IF16を介して、指定プリンタに印刷ジョブを送信する(S212)。
S202、S212、あるいはS233の後、CPU11は、通信IF16を介して、印刷ジョブの送信先のプリンタから印刷ジョブの完了通知を受信した、あるいは受信する前にタイムアウトになったことを契機に、印刷履歴DB145に、その印刷ジョブの情報を記憶する(S241)。S241は、記憶処理の一例である。S241の後、印刷ジョブ送信処理を終了する。
[分配印刷処理]
次に、S202の分配印刷処理について、図11のフローチャートを参照しつつ説明する。
分配印刷処理では、CPUは先ず、第1種プリンタリストを参照し、第1種プリンタが所定数以上有るか否かを判断する(S401)。本形態では、所定数を2とする。なお、所定数は2に限るものではなく、1であってもよいし、3以上であってもよい。
第1種プリンタが所定数以上有る場合(S401:YES)、CPU11は、出力先のプリンタをユーザに選択させるプリンタ選択処理を実行する(S402)。プリンタ選択処理の詳細は後述する。
第1種プリンタが所定数以上無い場合(S401:NO)、CPU11は、第1種プリンタリスト142および第2種プリンタリスト143から、印刷可能なプリンタである印刷可能プリンタを抽出する(S411)。すなわち、受信した印刷ジョブを実行したとしても、実行途中で印刷可能残枚数が0にならずに印刷ジョブを完了できるプリンタを抽出する。
S411の後、CPU11は、印刷可能プリンタが抽出されたか否かを判断する(S412)。印刷可能プリンタが抽出されなかった場合(S412:NO)、保守タイミングに到達しており、CPU11は、保守点検タイミングに達した旨をユーザに報知する(S413)。
印刷可能プリンタが抽出された場合(S412:YES)、CPU11は、抽出された印刷可能プリンタの中からさらに、先行ジョブ無プリンタを抽出する(S421)。そして、先行ジョブ無プリンタが抽出されたか否かを判断する(S422)。
先行ジョブ無プリンタが抽出された場合(S422:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタが複数か否かを判断する(S423)。複数であった場合(S423:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタのうち、印刷可能残枚数が最大のプリンタを抽出する(S424)。
先行ジョブ無プリンタが抽出されなかった場合(S422:NO)、CPU11は、抽出された各印刷可能プリンタでの待ち時間を算出する(S431)。そして、その中で最小の待ち時間となる印刷可能プリンタを抽出する(S432)。
S432の後、S424の後、あるいは抽出された先行ジョブ無プリンタが1つであった場合(S423:NO)、CPU11は、通信IF16を介して、最終的に抽出されているプリンタに印刷ジョブを送信する(S433)。すなわち、PC1は、待ち時間が0分のプリンタに優先して印刷ジョブを送信し、待ち時間が0分のプリンタが無ければ、待ち時間が最小のプリンタに印刷ジョブを送信する。印刷ジョブの完了時間が最も早いプリンタを選択することで、ユーザの不満が生じ難い。また、待ち時間が0分のプリンタが複数有れば、印刷可能残枚数が最大のプリンタに印刷ジョブが送信される。そのため、保守コストの低減も図られる。S433の後、S413の後、あるいはS402の後、分配印刷処理を終了する。
[プリンタ選択処理]
次に、S402のプリンタ選択処理について、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。
プリンタ選択処理では、CPU11は先ず、所定数以上有る第1種プリンタの中から出力先となるプリンタをユーザに選択させる選択画面171を表示手段17に表示させ、入力手段15を介してプリンタの選択を受け付ける(S501)。選択画面171では、第1種プリンタリスト142に登録されている順、すなわち印刷可能残枚数が多い順にプリンタを列記する。
S501にてプリンタの選択を受け付けた後、CPU11は、選択されたプリンタである選択プリンタに先行印刷ジョブが有るか否かを判断する(S502)。先行印刷ジョブが無い場合(S502:NO)、CPU11は、通信IF16を介して、選択プリンタに印刷ジョブを送信する(S503)。
先行印刷ジョブが有る場合(S502:YES)、CPU11は、選択プリンタよりも早期に印刷ジョブの実行を開始できる他のプリンタを、ユーザに推奨する第2推奨表示処理を実行する(S511)。第2推奨表示処理の詳細な手順を、図13のフローチャートに示す。
第2推奨表示処理では、CPU11は先ず、選択プリンタでの印刷開始までの待ち時間を算出する(S600)。その後、CPU11は、プリンタDB141を参照し、第1種プリンタリスト142から先行ジョブ無プリンタを抽出する(S601)。そして、先行ジョブ無プリンタが抽出されたか否かを判断する(S602)。
先行ジョブ無プリンタが抽出された場合(S602:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタが複数か否かを判断する(S603)。複数であった場合(S603:YES)、CPU11は、抽出された先行ジョブ無プリンタのうち、印刷可能残枚数が最大のプリンタを抽出する(S604)。代替プリンタの候補が複数あれば、印刷可能残枚数が最も多いプリンタを代替プリンタに決定することで、保守コストの低減が図られる。
S604の後、あるいは抽出された先行ジョブ無プリンタが1つであった場合(S603:NO)、CPU11は、S305と同様に、抽出した第1種プリンタが、選択プリンタよりも先に印刷可能であることを示す推奨画面175を表示手段17に表示させ、抽出した第1種プリンタでの印刷をユーザに推奨する(S605)。推奨画面175には、選択プリンタでの待ち時間と、推奨するプリンタである推奨プリンタでの待ち時間と、を表示する。S605では、推奨プリンタに先行印刷ジョブが無いため、待ち時間は0分になる。
先行ジョブ無プリンタが抽出されなかった場合(S602:NO)、CPU11は、第1種プリンタリスト142から、各第1種プリンタでの待ち時間を算出する(S611)。そして、その中で最小の待ち時間となる第1種プリンタを抽出する(S612)。
S612の後、S612で抽出されたプリンタが選択プリンタと同じであったか否かを判断する(S613)。S612で抽出されたプリンタが選択プリンタと同じでなかった場合(S613:NO)、CPU11は、S612で抽出された第1種プリンタが、選択プリンタよりも先に印刷可能であることを示す推奨画面175を表示手段17に表示させ、抽出した第1種プリンタでの印刷をユーザに推奨する(S614)。S614では、抽出された第1種プリンタでの待ち時間を表示する。
S612で抽出されたプリンタが選択プリンタと同じであった場合(S613:YES)、CPU11は、推奨するプリンタが無いことを決定する(S615)。この場合、推奨画面175は表示されない。S605、S614、あるいはS615の後、第2推奨表示処理を終了する。
図12の説明に戻り、S511の後、CPU11は、代替するプリンタの推奨があったか否かを判断する(S512)。推奨が無かった場合(S512:NO)、すなわちS615にて推奨無しが決定された場合、CPU11は、通信IF16を介して、選択プリンタに印刷ジョブを送信する(S503)。
推奨が有った場合(S512:YES)、すなわち推奨画面175を表示手段17に表示させた場合、CPU11は、推奨プリンタでの印刷が選択されたか否かを判断する(S513)。推奨プリンタでの印刷が選択された場合(S513:YES)、CPU11は、通信IF16を介して、推奨プリンタに印刷ジョブを送信する(S514)。完了時間が早いプリンタへの代替を選択可能にすることで、より早期に印刷ジョブを完了できる。一方、推奨プリンタでの印刷が選択されなかった場合(S513:NO)、CPU11は、通信IF16を介して、選択プリンタに印刷ジョブを送信する(S503)。S503あるいはS514の後、プリンタ選択処理を終了する。
なお、図11に示した分配印刷処理では、第1種プリンタが所定数以上無く(S401:NO)、かつ印刷可能プリンタが抽出された場合(S412:YES)、CPU11は、待ち時間が短いプリンタを優先して分配しているが、印刷可能残枚数が最も多いプリンタを優先してもよい。この場合、分配印刷処理では、図14に示すように、第1種プリンタが所定数以上無く(S401:NO)、かつ印刷可能プリンタが抽出された場合(S412:YES)、CPU11は、抽出された印刷可能プリンタの中から印刷可能残枚数が最大のプリンタを抽出し(S491)、通信IF16を介して、抽出したプリンタに印刷ジョブを送信する(S433)。これにより、印刷システム100を構成する各プリンタ2について、印刷可能残枚数が均一化され、保守コストの低減が図られる。
本形態の印刷システム100によれば、次のような効果が生じる。すなわち、PC1が全て分配先を自動的に決定すると、例えば極端に印刷可能残枚数が多いプリンタがある場合に、その特定のプリンタに印刷ジョブが集中する傾向にある。そのため、印刷完了までに時間がかかる問題や、特定のプリンタがユーザにとって不便な場所にある場合に、印刷物を取りに行く時間が増える問題が生じ得る。本形態によれば、PC1に接続されるプリンタ2を印刷可能残枚数に応じて区別し、印刷可能残枚数に余裕がある第1種プリンタが所定台数以上有る場合には、それら第1種プリンタの中からユーザに出力先を選択させることで、上記の問題が生じ難くなる。一方で、第1種プリンタが所定台数以上ない場合には、印刷可能残枚数が第1種プリンタよりも少ない第2種プリンタを含めて分配先を自動的に決定することで、保守コストの上昇や印刷ジョブが完了するまでの時間の遅延を抑える運用を図ることができる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタ2と接続する情報処理装置は、印刷ジョブを出力する機能を備えるデバイスであればよく、PCに限らず、スマートフォン、モバイル装置であってもよい。また、PC1と接続されるプリンタ2は、印刷機能を備えるデバイスであればよく、コピー機、複合機、ファクシミリ装置であってもよい。
また、PC1とプリンタ2との間にプリンタサーバを配置し、プリンタサーバがPC1から印刷ジョブを受け付け、プリンタサーバに組み込まれるプログラムが、受け付けた印刷ジョブの分配先を決定してもよい。
また、実施の形態では、第1閾値および第2閾値を、平均印刷枚数に基づく可変値としているが、例えば、入力手段15を介して、ユーザによって設定されるものであってもよい。また、第1閾値および第2閾値を固定値としてもよい。
また、第1種プリンタが所定数以上あった場合のユーザによるプリンタの選択の際、選択画面171に印刷可能残枚数が多い順にプリンタを列記しているが、待ち時間が少ない順にプリンタを列記してもよい。
また、第1種プリンタが所定数以上あった場合のユーザによるプリンタの選択の際、先行印刷ジョブに、受け付けた印刷ジョブと同じユーザのものが有るプリンタが有る場合には、そのプリンタがある旨を選択画面171に表示してもよい。同じユーザの印刷ジョブをそれぞれ別のプリンタに出力してしまうと、印刷物を取りに行くユーザの手間が増える。そのため、先行印刷ジョブが有る場合にはその旨を報知することでユーザの手間を軽減できる。
また、第1種プリンタが所定数以上なかった場合のプリンタの自動分配の際、待ち時間ないし印刷可能枚数に基づいて分配先を自動的に決定しているが、例えば、待ち時間が最小のプリンタと、印刷可能残枚数が最大のプリンタと、を両方表示して、最終的にユーザに選択させてもよい。また、プリンタの自動分配の際のパラメータは、待ち時間や印刷可能枚数に限るものではなく、例えば各プリンタのPC1との距離を用いてもよい。この場合、距離が短いプリンタほど優先的に分配先に選択する。
また、第1種プリンタが所定数以上なかった場合のプリンタの自動分配の際、先行印刷ジョブに、受け付けた印刷ジョブと同じユーザのものが有るプリンタが有る場合には、そのプリンタを分配先に決定してもよい。また、そのプリンタと、待ち時間ないし印刷可能枚数に基づく最適なプリンタと、どちらを送信先とするかをユーザに選択させてもよい。
また、実施の形態では、印刷ジョブにプリンタが指定されている場合や、第1種プリンタが所定数以上あった場合のユーザによるプリンタの選択があった場合に、第1推奨表示処理や第2推奨表示処理によって、より好適なプリンタの推奨を行っているが、これらの処理は行わなくてもよい。推奨を行わないことで、ユーザの操作の手間を軽減できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 PC
2 プリンタ
16 通信IF
100 印刷システム
141 プリンタDB
145 印刷履歴DB

Claims (9)

  1. 情報処理装置の制御部によって実行可能なプログラムであって、
    前記制御部に、
    前記情報処理装置に接続するプリンタごとの印刷可能残枚数を取得する取得処理と、
    前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が第1閾値以上のプリンタである第1種プリンタを抽出する第1抽出処理と、
    前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が、前記第1閾値よりも小さく、かつ前記第1閾値よりも小さい第2閾値以上のプリンタである第2種プリンタを抽出する第2抽出処理と、
    前記情報処理装置が印刷ジョブを受け付けた場合に、前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記印刷ジョブを送信するプリンタを決定する決定処理と、
    前記決定処理にて決定したプリンタに、前記情報処理装置の通信インターフェースを介して前記印刷ジョブを送信する送信処理と、
    を実行させ、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが所定台数以上有る場合、前記情報処理装置のユーザインターフェースを介して前記複数の第1種プリンタの1つの選択を受け付け、選択された第1種プリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定し、
    前記第1種プリンタが前記所定台数以上無い場合、前記第1種プリンタおよび前記第2種プリンタの中から1つのプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが前記所定台数以上無い場合、前記第1種プリンタおよび前記第2種プリンタの中から、前記印刷ジョブの完了時間が最も早いプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1に記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが無い場合、前記第2種プリンタの中から前記印刷可能残枚数が最も多いプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが前記所定台数以上有る場合であって前記複数の第1種プリンタの1つが選択された場合、選択された第1種プリンタに印刷ジョブが有るか否かを判断し、
    選択された第1種プリンタに印刷ジョブが有ると判断した場合、選択された第1種プリンタ以外の第1種プリンタであって、前記印刷ジョブの完了時間が最も早いプリンタである代替プリンタを抽出し、
    前記代替プリンタが抽出された場合、前記ユーザインターフェースを介して前記代替プリンタを前記印刷ジョブの送信先のプリンタにするか否かの選択を受け付け、
    前記代替プリンタを前記印刷ジョブの送信先のプリンタにすることが選択された場合、前記代替プリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定し、
    前記代替プリンタを前記印刷ジョブの送信先のプリンタにすることが選択されなかった場合、選択された第1種プリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 請求項4に記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    複数の前記代替プリンタが抽出された場合、前記印刷可能残枚数が最も多いプリンタを前記代替プリンタとする、
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが前記所定数台以上無い場合、前記印刷ジョブの実行によって前記印刷可能残枚数が0になるプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタとしない、
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記制御部に、
    前記送信処理の後、前記印刷ジョブの情報をファイルに記憶する記憶処理と、
    前記ファイルを読み出し、前記第1閾値および前記第2閾値を設定する設定処理と、
    を実行させ、
    前記設定処理では、
    前記ファイルを用いて1回の印刷ジョブでの印刷枚数を特定し、
    特定された印刷枚数が所定枚数以下の場合、特定された印刷枚数が前記所定枚数よりも大きい場合と比較して、前記第1閾値および前記第2閾値がともに小さい、
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するプログラムにおいて、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが前記所定台数以上有る場合、前記情報処理装置の表示部に前記第1種プリンタを前記印刷可能残枚数が多い順に並べて表示させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 制御部と、
    通信インターフェースと、
    ユーザインターフェースと、
    を備える情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記情報処理装置に接続するプリンタごとの印刷可能残枚数を取得する取得処理と、
    前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が第1閾値以上のプリンタである第1種プリンタを抽出する第1抽出処理と、
    前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記取得処理にて取得した前記印刷可能残枚数が、前記第1閾値よりも小さく、かつ前記第1閾値よりも小さい第2閾値以上のプリンタである第2種プリンタを抽出する第2抽出処理と、
    印刷ジョブを受け付けた場合に、前記取得処理によって前記印刷可能残枚数が取得されたプリンタのうち、前記印刷ジョブを送信するプリンタを決定する決定処理と、
    前記決定処理にて決定したプリンタに、前記通信インターフェースを介して前記印刷ジョブを送信する送信処理と、
    を実行させ、
    前記決定処理では、
    前記第1種プリンタが所定台数以上有る場合、前記ユーザインターフェースを介して前記複数の第1種プリンタの1つの選択を受け付け、選択された第1種プリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定し、
    前記第1種プリンタが前記所定台数以上無い場合、前記第1種プリンタおよび前記第2種プリンタの中から1つのプリンタを、前記印刷ジョブの送信先のプリンタに決定する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
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