JP2015018417A - 電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力電圧のオーバシュート状態を速やかに解消する。【解決手段】入力電圧Vinが加わる入力端子11と出力電圧Voが加わる出力端子12との間に出力トランジスタ30が設けられ、出力電圧Voに応じた帰還電圧Vrefに基づき出力トランジスタ30のゲート電圧Vgate(制御電圧Vcnt)が生成される。放電回路50は、入力電圧Vinとゲート電圧Vgateとの関係に基づき、出力端子12及びグランド間の電路(放電経路)を形成又は遮断する。出力電圧Voがオーバシュートしている状態に対応するゲート電圧Vgate(概ねVinと一致する)が発生したとき、放電回路50内のFET52のオンを通じて、出力端子12及びグランド間のFET53がオンとなる。【選択図】図4

Description

本発明は、電源回路に関する。
図14に、シリーズレギュレータである従来の電源回路901の回路図を示す。電源回路901は、LDO(low drop out)レギュレータ等でありうる。電源回路901では、入力電圧Vinが加わる入力端子911と出力端子Voが加わる出力端子912との間に出力トランジスタ913が設けられ、出力電圧Voに応じて誤差増幅器914により出力トランジスタ913が制御される。図14に示すような電源回路901では、出力起動時や出力負荷変動時などに出力電圧のオーバシュートが発生することがある。
特開2010−191885号公報
オーバシュートの発生自体、好ましいものではないが、オーバシュートの発生中には出力トランジスタ913が完全にオフされるため、その状態で負荷電流が急増すると、出力電圧Voが望ましくない程度に大きく低下することがある(図15参照)。故に、オーバシュートの発生期間を極力短くした方が良い。
尚、出力電圧の変動における交流成分に基づき、オーバシュートが生じている場合に、出力端子に繋がる分圧抵抗を短絡する方法もある(特許文献1参照)。この方法では、出力電圧の変動における交流成分にてオーバシュートの有無判定が成される。しかしながら、オーバシュートの形態(出力電圧がどの程度、どのぐらいの速度で目標電圧を上回るか)は、負荷電流の変動速度及び出力コンデンサの容量などに依存して様々であるため、上記交流成分にて全てのオーバシュートを検出することは難しい(即ちオーバシュートの検出漏れが発生しやすい)。オーバシュートの検出漏れの回避を狙って、オーバシュートの検出感度を向上させようとすると(より少ない交流成分の検知を以って“オーバシュートが有る”と判定しようとすると)、オーバシュートに相当しないような出力電圧変動に対して“オーバシュートが有る”と誤判定しやすくなる。故に、出力電圧変動の交流成分に頼る方法は、オーバシュート状態の抑制方法として必ずしも十分とは言えない。
そこで本発明は、出力のオーバシュート状態を良好に抑制し得る電源回路を提供することを目的とする。
本発明に係る電源回路は、入力電圧が加わる入力端子と出力電圧が加わる出力端子との間に設けられた出力トランジスタと、前記出力電圧が所定の目標電圧に近づくように、前記出力電圧に応じて前記出力トランジスタの制御端子へ制御電圧を供給する制御回路と、前記制御電圧に応じて、前記出力端子に付与される容量の蓄積電荷の放電経路を形成又は遮断する放電回路と、を備えたことを特徴とする。
具体的には例えば、前記出力電圧が前記目標電圧より大きい状態に前記制御電圧が対応するときにおいて、前記放電回路により前記放電経路が形成されると良い。
また具体的には例えば、前記放電回路は、前記制御電圧と前記入力電圧又は前記出力電圧とに基づき、前記放電経路を形成又は遮断することが好ましい。
より具体的には例えば、前記出力トランジスタは、ソースにて前記入力電圧を受け且つドレインから前記出力電圧を出力するPチャンネル型の電界効果トランジスタ、又は、エミッタにて前記入力電圧を受け且つコレクタから前記出力電圧を出力するPNP型のバイポーラトランジスタであり、前記放電回路は、前記制御電圧としての前記出力トランジスタのゲート電圧又はベース電圧と前記入力電圧との関係に応じて、前記放電経路を形成又は遮断することが好ましい。
また例えば、前記出力トランジスタは、ソースにて前記入力電圧を受け且つドレインから前記出力電圧を出力するPチャンネル型の電界効果トランジスタであり、前記放電回路は、互いに接続されたゲート及びドレインと前記入力電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第1電界効果トランジスタ、前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続されたゲートと前記制御電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第2電界効果トランジスタ、及び、前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記第2電界効果トランジスタのドレイン電流に応じた電圧に基づきオン又はオフするスイッチを有していても良い。
或いは例えば、前記放電回路は、前記制御電圧に応じた電圧と前記入力電圧に応じた電圧とを比較する比較器、及び、前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記比較器の出力信号に基づきオン又はオフするスイッチを有していても良い。
また例えば、前記出力トランジスタは、ドレインにて前記入力電圧を受け且つソースから前記出力電圧を出力するNチャンネル型の電界効果トランジスタ、又は、コレクタにて前記入力電圧を受け且つエミッタから前記出力電圧を出力するNPN型のバイポーラトランジスタであり、前記放電回路は、前記制御電圧としての前記出力トランジスタのゲート電圧又はベース電圧と前記出力電圧との関係に応じて、前記放電経路を形成又は遮断するようにしても良い。
また例えば、前記出力トランジスタは、ドレインにて前記入力電圧を受け且つソースから前記出力電圧を出力するNチャンネル型の電界効果トランジスタであり、前記放電回路は、互いに接続されたゲート及びドレインと前記制御電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第1電界効果トランジスタ、前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続されたゲートと前記出力電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第2電界効果トランジスタ、及び、前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記第2電界効果トランジスタのドレイン電流に応じた電圧に基づきオン又はオフするスイッチを有していても良い。
或いは例えば、前記放電回路は、前記制御電圧に応じた電圧と前記出力電圧に応じた電圧とを比較する比較器、及び、前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記比較器の出力信号に基づきオン又はオフするスイッチを有していても良い。
また具体的には例えば、当該電源回路はシリーズレギュレータとして形成されていると良い。
また例えば、当該電源回路を形成するための集積回路を含んだ半導体装置を構成すると良い。
更に例えば、上記半導体装置を備えた電子機器を構成すると良い。
本発明によれば、出力のオーバシュート状態を良好に抑制し得るシリーズレギュレータを提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る電源回路の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る電源回路の回路図である。 本発明の第2実施形態に係り、定常状態における電源回路の挙動を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係り、オーバシュート発生時における電源回路の挙動を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る電源回路の回路図である。 本発明の第3実施形態に係り、定常状態における電源回路の挙動を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係り、オーバシュート発生時における電源回路の挙動を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係り、図2の構成を基準とした電源回路の変形回路図である。 本発明の第4実施形態に係り、図5の構成を基準とした電源回路の変形回路図である。 本発明の第5実施形態に係る放電回路を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る放電回路を示す図である。 本発明の第7実施形態に係るスマートフォンの外観図である。 本発明の第7実施形態に係るパーソナルコンピュータの外観図である。 従来の電源回路の回路図である。 従来の電源回路の挙動を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電源回路1の概略構成図である。電源回路1は、直流の入力電圧Vinから、入力電圧Vinと電圧値が異なる直流の出力電圧Voを生成する。電源回路1は、半導体集積回路である電源IC10を含んで形成される。電源IC10そのものが電源回路1であると考えても良い。電源回路1は、シリーズレギュレータであり、所謂LDO(low drop out)レギュレータに分類されるものであって良い。電源IC10は、入力電圧Vinが加わる入力端子11と、出力電圧Voが加わる出力端子12と、を備え、更に、符号21〜25によって参照される各部位を備える。
出力端子12には出力コンデンサCoが接続される。LDは、出力端子12に接続された負荷を表している。入力電圧Vin及び出力電圧Voなどの各電圧の基準となる電位を基準電位と呼び、基準電位を有する配線、金属層又は点をグランド(基準電位ライン)と呼ぶ。基準電位は0V(ボルト)である。本実施形態では、入力電圧Vin及び出力電圧Voが正であるとする。従って、出力コンデンサCoの正極は出力端子12に接続され、出力コンデンサCoの負極はグランドに接続される。
出力トランジスタ21は、入力端子11と出力端子12との間に設けられ、出力電圧Voが所定の目標電圧Vtgに保たれるように入力端子11及び出力端子12間に流れる電流を調整する。出力トランジスタ21として、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)又はJFET(junction field-effect transistor)等の電界効果トランジスタ、又は、バイポーラトランジスタを用いることができる。帰還回路22は、出力端子12に接続され、出力電圧Voに応じた帰還電圧Vfbを生成及び出力する。帰還電圧Vfbは出力電圧Voと一致し得る。
電源回路1は、出力電圧Voが所定の目標電圧Vtgに近づくように、出力電圧Voに応じた制御電圧Vcntを出力トランジスタ21の制御端子へ供給する制御回路を備えており、図1の構成では、当該制御回路が基準電圧源23及び誤差増幅器24にて形成されている。出力トランジスタ21が電界効果トランジスタである場合、出力トランジスタ21の制御端子及び制御電圧Vcntは出力トランジスタ21のゲート及びゲート電圧である。出力トランジスタ21がバイポーラトランジスタである場合、出力トランジスタ21の制御端子及び制御電圧Vcntは出力トランジスタ21のベース及びベース電圧である。
基準電圧源23は、所定の電圧値を有する所定の基準電圧Vrefを生成する。基準電圧源23は、例えば、入力電圧Vinに基づき基準電圧Vrefを生成できる。誤差増幅器24は、基準電圧Vref及び帰還電圧Vfbに基づき、それらの差電圧(Vref−Vfb)がゼロに近づくように制御電圧Vcntを生成することで、出力電圧Voを所定の目標電圧Vtgに保つ。当然であるが、出力電圧Voを目標電圧Vtgに保つ制御は、出力電圧Voを目標電圧Vtgに近づける制御を含んでいる。
放電回路25は、出力電圧Voが目標電圧Vtgよりも高いときに、出力端子12に付与される容量の蓄積電荷(以下、出力部電荷という)を放電させる。この放電を実現できる限り、放電回路25の構成は任意である。出力端子12に付与される容量は、出力コンデンサCoの容量を含む他、出力端子12に接続される配線の容量をも含む。“出力電圧Voが目標電圧Vtgよりも高いときに出力部電荷を放電させる”とは、“出力電圧Voが目標電圧Vtgよりも高ければ常に出力部電荷を放電させる”ことを意味するものでなくても良く、出力電圧Voが目標電圧Vtgより少しだけ高い程度では(例えば1mVだけ高い程度では)当該放電が行われなくても良い。
即ち、放電回路25は、下記の不等式(1)の成立時にのみ当該放電を行い、その不等式の不成立時には当該放電を行わないようにしても良い。ここで、“ΔV>0”である。ΔVは正の所定値を持っていて良い。
Vo≧Vtg+ΔV ・・・(1)
出力電圧Voと目標電圧Vtgの関係に応じて制御電圧Vcntが定まるため、制御電圧Vcntに基づけば出力電圧Voと目標電圧Vtgの関係を検出できる。故に、放電回路25は、制御電圧Vcntに応じて出力部電荷の放電経路DPを形成又は遮断する。出力部電荷の放電は、出力部電荷の放電経路DPを形成することが実現される。従って、放電経路DPの形成時において放電回路25による出力部電荷の放電が実現され、放電経路DPの遮断時においては放電回路25による出力部電荷の放電は成されない。放電経路DPは、出力端子12及びグランド間の電路を含む。
電源回路1では、出力起動時や出力負荷変動時などに出力電圧Voのオーバシュートが発生することがある。オーバシュートとは、出力電圧Voが過渡的に目標電圧Vtgを相当程度上回る現象を指し、不等式(1)が成立している状態をオーバシュートの発生状態と考えても良い。オーバシュートの発生自体、好ましいものではないが、オーバシュートの発生中には出力トランジスタ21が完全にオフされるため、その状態で負荷電流が急増すると、出力電圧Voが望ましくない程度に大きく低下することがある(図15参照)。故に、オーバシュートの発生期間を極力短くした方が良い。
誤差増幅器24の応答速度を増加させれば、オーバシュート発生中に生じ得る出力電圧急減を低減可能であるが、応答速度の増大にも限界があるし、応答速度の増大は消費電力等とのトレードオフになる。また、負荷LDに依らず、出力トランジスタ21に一定の電流(捨て電流)が流れるようにしておくこともオーバシュートの発生期間の低減に寄与する(当該捨て電流で出力部電荷が放電されるため)。このような捨て電流は、例えば、帰還回路22を形成する分圧抵抗を流れる。しかし、電源回路1の低消費電力化を狙う場合、当該分圧抵抗の抵抗値は相当に高く設定されるため、捨て電流のみに頼っていては、一度発生したオーバシュート状態が長時間解消されない。
図1の構成によれば、制御電圧Vcntに基づきオーバシュートの発生有無が正確に検出され、オーバシュートの発生時には、出力部電荷の放電を介してオーバシュート状態が素早く解消される。結果、オーバシュートの発生期間が短縮化されて、オーバシュート発生中に生じ得る出力電圧Voの急減等を抑制することが可能となる。また、放電経路DPが形成されるのは、オーバシュートの発生時のみであるため、回路の消費電力が増えることもない。
尚、電源IC10は、通常モード又はパワーセーブモードにて動作することができる。パワーセーブモードでは、出力電流(出力端子12に流れる電流)が比較的低いときに電源IC10の消費電流が通常モードよりも低くされる。その代償として、パワーセーブモードにおいて出力電流が比較的低いとき、誤差増幅器24の応答速度(スルーレート)が通常モードよりも遅くなる。このようなパワーセーブモードは、電源IC10そのもの及び電源IC10を含む機器の消費電力低減に寄与するが、誤差増幅器24の応答速度が遅い分、オーバシュートの発生中に生じ得る出力電圧Voの急減等が懸念される。本実施形態によれば、オーバシュートの発生中に生じ得る出力電圧Voの急減等が抑制されるため、パワーセーブモードで駆動し得る電源IC10に対して本実施形態の技術は特に有益となる。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態及び後述の第3〜7実施形態は第1実施形態を基礎とする実施形態であり、第2〜第7実施形態において特に述べない事項に関しては、特に記述無き限り且つ矛盾の無い限り、第1実施形態の記載が第2〜第7実施形態にも適用される。矛盾の無い限り、第1〜第7実施形態の内、任意の複数の実施形態を組み合わせても良い。
図2は、本発明の第2実施形態に係る電源回路1a及び電源IC10aの回路図である。電源回路1a及び電源IC10aは、電源回路1及び電源IC10の例である。電源IC10aは、電源IC10と同様、入力端子11、出力端子12、基準電圧源23及び誤差増幅器24を備え、出力端子12に出力コンデンサCo及び負荷LDが接続される。電源IC10aは、更に、符号30、41、42及び50によって参照される各部位を備える。放電回路50は、図1の放電回路25の例であり、符号51〜55によって参照される各部位を有する。
トランジスタ30、51及び52はPチャンネル型のMOSFETであり、トランジスタ53はNチャンネル型のMOSFETである。従って、トランジスタ30及び51〜53を、以下、FET30及び51〜53とも呼ぶ。FET30は、図1の出力トランジスタ21の例である。分圧抵抗41及び42の直列回路は、図1の帰還回路22の例である。
FET30のソースは、入力端子11に接続されて入力電圧Vinが印加される。FET30のドレインは、出力端子12に接続されると共に分圧抵抗41及び42の直列回路を介してグランドに接続される。より具体的には、FET30のドレインは分圧抵抗41の一端に接続され、分圧抵抗41の他端は分圧抵抗42を介してグランドに接続される。分圧抵抗41及び42間の接続点の電圧(即ち、出力電圧Voを抵抗41及び42の抵抗値に依存する比にて分圧した電圧)が、帰還電圧Vfbとして誤差増幅器24の非反転入力端子に入力される。誤差増幅器24の反転入力端子には基準電圧源23からの基準電圧Vrefが入力される。
誤差増幅器24の出力電圧である制御電圧Vcntは、基準電圧Vref及び帰還電圧Vfbに応じ、所定の出力電圧範囲内で変化する。誤差増幅器24は、入力電圧Vinと0Vとの電位差を駆動電圧として駆動するオペアンプであり、従って、誤差増幅器24の出力電圧範囲の上限及び下限は、夫々、(Vin−Δ)及び(0+Δ)である。Δ及びΔは、誤差増幅器24の特性に依存する正の電圧量であるが、ここでは、説明の簡単化のため、電圧量Δ及びΔは0Vであるとする。誤差増幅器24の出力する制御電圧Vcntは、ゲート電圧VgateとしてFET30のゲートに供給される。
FET51のソースには入力電圧Vinが印加され、FET52のソースにはゲート電圧Vgateが印加される。FET51のゲート及びドレインとFET52のゲートは互いに共通接続される。FET51のドレインには定電流源54が接続されており、従ってFET51のドレインには定電流源54による定電流が流れる。結果、FET51及び52のゲート電圧は(Vin−Vth)に保たれる。Vthは、FET51がオンしているときのFET51のゲート−ソース間電圧を表す。Vthは、FET51の特性に応じた正の電圧量を持つ。任意のFETに関し、ゲート−ソース間電圧とは、当該FETのゲート電位から見た当該FETのソース電位を指す。尚、ゲート電圧Vgateは、ゲート−ソース間電圧ではなく、グランドから見たFET30のゲート電位である。
ゲート−ソース間電圧に応じたFETのオン/オフ特性がFET51、52及び30間で同等となるように、各FETが形成される。従って、FET51、52及び30の夫々に関し、FETのゲート−ソース間電圧が電圧Vth未満のとき、FETはオフであり、FETのゲート−ソース間電圧が電圧Vth以上となるとFETはオンになる。FETのオンとは、当該FETの第1及び第2導通端子間が導通している状態を指し、FETのオフとは、当該FETの第1及び第2導通端子間が遮断している状態を指す。FETにおいて、第1及び第2導通端子の内、一方がドレインで他方がソースである。尚、FET51及び52が共にオンであるとき、FET52のドレイン電流がFET51のドレイン電流のN倍になるようにFET51及び52間のサイズ比を設定しておいてよい(Nは任意の正の値)。
FET52のドレインは抵抗55を介してグランドに接続され、FET52のドレインと抵抗55との接続点はFET53のゲートに接続され、FET53のソースはグランドに接続される。従って、抵抗55での電圧降下がFET53のゲート−ソース間電圧となる。FET53のドレインは出力端子12に接続される。
次に、電源回路1aの動作について説明する。FET51、52及び30の夫々に関し、ゲート−ソース間電圧が電圧Vth以上であるとき、ゲート−ソース間電圧に依存してドレイン電流が変化しうるが、説明の簡略化上、特に記述無き限り、FETの相互コンダクタンスが十分に大きく、FETがオンである時(FETにドレイン電流が流れる時)にはゲート−ソース間電圧は電圧Vthと一致すると考える。
図3は、定常状態における電源回路1aの挙動を示している。定常状態では、出力電圧Voが目標電圧Vtgと概ね一致している(例えば、少なくとも不等式(1)が成立していない)。更に、ここにおける定常状態では、FET30を介し出力負荷へ一定の電流が供給されているものとする。出力負荷は、分圧抵抗41及び42の直列回路、並びに、負荷LDを含む。定常状態において、誤差増幅器24は、一定のドレイン電流をFET30に流すべく、ゲート電圧Vgateを電圧(Vin−Vth)に保つ。そうすると、FET52のゲート−ソース間電圧は0Vとなるため、FET52はオフに維持され、結果、FET53もオフとなる。つまり、定常状態では、FET53がオフとなるため、放電経路DP(図1も参照)が遮断される。実際には、FET30のドレイン電流に応じてゲート電圧Vgateは電圧(Vin−Vth)から変動するが、それが若干変動した程度ではFET52及び53はオフのままである。
図4は、オーバシュート発生時における電源回路1aの挙動を示している。オーバシュートの発生時において、誤差増幅器24は、FET30をオフとすべく、ゲート電圧Vgateを電圧(Vin−Vth)より高くする。オーバシュート発生時においては帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも十分に高くなることが想定される。このため、オーバシュートの発生時において、誤差増幅器24は、ゲート電圧Vgateを自身の電源電圧(即ち入力電圧Vin)まで上げる。すると、FET52のソースに電圧Vgate=Vinが加わってFET52がオンとなり、抵抗55に電圧降下が発生してFET53もオンとなる。つまり、オーバシュート発生時には、出力端子12及びFET53を経由する放電経路DP(図1も参照)が形成され、出力電圧Voが速やかに目標電圧Vtgに向けて減少する。出力電圧Voが正常電圧(不等式(1)を不成立にする電圧)に戻れば、ゲート電圧Vgateが入力電圧Vinから低下し、直ちにFET52及び53がオフとなる。
本実施形態の構成により、第1実施形態で述べたようなオーバシュートの抑制効果(オーバシュートの発生期間の短縮効果)が得られる。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る電源回路1b及び電源IC10bの回路図である。電源回路1b及び電源IC10bは、電源回路1及び電源IC10の例である。電源IC10bは、電源IC10と同様、入力端子11、出力端子12、基準電圧源23及び誤差増幅器24を備え、出力端子12に出力コンデンサCo及び負荷LDが接続される。電源IC10bは、更に、符号31、41、42及び50によって参照される各部位を備える。
電源IC10bにおける放電回路50は、第2実施形態のそれと同様である。即ち、FET51〜53の構成、並びに、FET51〜53、定電流源54、抵抗55、出力端子12及びグラントの接続関係は、第2実施形態で述べた通りである。但し、電源IC10bにおいて、FET51のソースにはゲート電圧Vgateが印加され、FET52のソースには出力電圧Voが印加される。結果、FET51及び52のゲート電圧は(Vgate−Vth)に保たれる。第3実施形態に係るゲート電圧Vgateは、グランドから見たFET31のゲート電位である。
FET31は、出力トランジスタ21の例であり、Nチャンネル型のMOSFETにて形成されている。FET31のドレインに入力電圧Vinが印加され、FET31のソースは、出力端子12に接続されると共に分圧抵抗41及び42の直列回路を介してグランドに接続される。より具体的には、FET31のソースは分圧抵抗41の一端に接続され、分圧抵抗41の他端は分圧抵抗42を介してグランドに接続される。
誤差増幅器24は、第2実施形態で述べたものと同様のものである。但し、電源IC10bにおいては、誤差増幅器24の反転入力端子に対し、分圧抵抗41及び42間の接続点の電圧である帰還電圧Vfbが入力され、誤差増幅器24の非反転入力端子に対し、基準電圧源23からの基準電圧Vrefが入力される。第2実施形態で述べたように、誤差増幅器24の出力電圧である制御電圧Vcntは、基準電圧Vref及び帰還電圧Vfbに応じて所定の出力電圧範囲内で変化し、その出力電圧範囲の上限及び下限は夫々(Vin−Δ)及び(0+Δ)であるが、ここでは、説明の簡単化のため、電圧量Δ及びΔは0Vであるとする。誤差増幅器24の出力する制御電圧Vcntは、ゲート電圧VgateとしてFET31のゲートに供給される。
ゲート−ソース間電圧に応じたFETのオン/オフ特性がFET51、52及び31間で同等となるように、各FETが形成される。従って、FET51、52及び31の夫々に関し、FETのゲート−ソース間電圧が電圧Vth未満のとき、FETはオフであり、FETのゲート−ソース間電圧が電圧Vth以上となるとFETはオンになる。
次に、電源回路1bの動作について説明する。FET51、52及び31の夫々に関し、ゲート−ソース間電圧が電圧Vth以上であるとき、ゲート−ソース間電圧に依存してドレイン電流が変化しうるが、説明の簡略化上、特に記述無き限り、FETの相互コンダクタンスが十分に大きく、FETがオンである時(FETにドレイン電流が流れる時)にはゲート−ソース間電圧は電圧Vthと一致すると考える。
図6は、定常状態における電源回路1bの挙動を示している。定常状態では、出力電圧Voが目標電圧Vtgと概ね一致している(例えば、少なくとも不等式(1)が成立していない)。更に、ここにおける定常状態では、FET31を介し出力負荷へ一定の電流が供給されているものとする。出力負荷は、分圧抵抗41及び42の直列回路、並びに、負荷LDを含む。定常状態において、誤差増幅器24は、一定のドレイン電流をFET31に流すべく、ゲート電圧Vgateを電圧(Vo+Vth)に保つ。そうすると、FET52のゲート−ソース間電圧は0Vとなるため、FET52はオフに維持され、結果、FET53もオフとなる。つまり、定常状態では、FET53がオフとなるため、放電経路DP(図1も参照)が遮断される。実際には、FET31のドレイン電流に応じてゲート電圧Vgateは電圧(Vo+Vth)から変動するが、それが若干変動した程度ではFET52及び53はオフのままである。
図7は、オーバシュート発生時における電源回路1bの挙動を示している。オーバシュートの発生時において、誤差増幅器24は、FET31をオフとすべく、ゲート電圧Vgateを電圧(Vo+Vth)より低くする。オーバシュート発生時においては帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも十分に高くなることが想定される。このため、オーバシュートの発生時においてはゲート電圧Vgateが出力電圧Voより低くなり、差電圧(Vo−Vtg)によってはゲート電圧Vgateが0V近辺にまで低下しうる。すると、ゲート電圧Vgateより高い出力電圧VoがFET52のソースに加わってFET52がオンとなり、抵抗55に電圧降下が発生してFET53もオンとなる。つまり、オーバシュート発生時には、出力端子12及びFET53を経由する放電経路DP(図1も参照)が形成され、出力電圧Voが速やかに目標電圧Vtgに向けて減少する。出力電圧Voが正常電圧(不等式(1)を不成立にする電圧)に戻れば、ゲート電圧Vgateが電圧(Vo+Vth)に向けて上昇し、FET52及び53がオフとなる。
本実施形態の構成により、第1実施形態で述べたようなオーバシュートの抑制効果(オーバシュートの発生期間の短縮効果)が得られる。
尚、第2実施形態の如く出力トランジスタがPチャンネル型のMOSFETの場合、定常状態を基準としたオーバシュート発生時のゲート電圧Vgateの変動幅は、“(Vin−Vth)−Vin=−Vth”より、絶対値においてVthである(図3及び図4参照)。これに対し、出力トランジスタをNチャンネル型のMOSFETの場合、オーバシュート発生時にゲート電圧Vgateが0Vにまで低下し得るため、上記変動幅は、最大で“(Vo+Vth)−0=Vo+Vth”より(Vo+Vth)にも達しうる(図6及び図7参照)。上記電圧幅が大きいと急峻な負荷変動に対する応答性能が劣化する。
例えば、図2の構成において、オーバシュート発生により仮にVgate=Vinになった後、出力負荷が急に増えたとき、Vgateを変動幅Vthだけ低下させれば足る。これに対し、図5の構成において、オーバシュート発生により仮にVgate=0Vになったとしたならば、出力負荷の急増に対してVgateを直ちに変動幅(Vo+Vth)だけ上昇させる必要がある。誤差増幅器24のスルーレートの関係により、前者の変動幅(Vth)の低下より後者の変動幅(Vo+Vth)の上昇の方が、多くの時間を要する。つまり、出力トランジスタをNチャンネル型のMOSFETにした場合の方が、通常動作への復帰に時間がかかりがちになるため、本発明に係る放電回路がより必要になる或いは本発明に係る放電回路がより有益に機能する。
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態を説明する。上述の各回路におけるトランジスタ30、31及び51〜53は、MOSFETにて形成されているが、トランジスタ30、31及び51〜53を接合型電界効果トランジスタ(JFET)又はバイポーラトランジスタにて形成しても良い。第2又は第3実施形態では、Pチャンネル型のMOSFET30、51及び52をPNP型のバイポーラトランジスタに置換することができ、Nチャンネル型のMOSFET31及び53をNPN型のバイポーラトランジスタに置換することができる。トランジスタ30、31及び51〜53をバイポーラトランジスタにて形成する場合、上述の各説明におけるゲート、ドレイン、ソースを、夫々、ベース、コレクタ、エミッタに読み替えれば良く、ゲート電圧Vgateをベース電圧Vbaseに読み替えればよい。
即ち例えば、図2の電源回路1a及び電源IC10aを図8の電源回路1a’及び電源IC10a’ へと変形しても良い。図8の電源回路1a’では、図2の電源回路1aにおけるFET30、51及び52がPNP型バイポーラトランジスタ30bp、51bp及び52bpに置換され且つ図2の電源回路1aにおけるFET53がNPN型バイポーラトランジスタ53bpに置換されており、それらの置換を除き、電源回路1a及び1a’は同様である。トランジスタ30bpは、制御電圧Vcntとしてのベース電圧Vbaseを受けるベース及び入力電圧Vinを受けるエミッタを有し、コレクタから出力電圧Voを出力する。電源回路1a’において、トランジスタ51bpは互いに接続されたベース及びコレクタと入力電圧Vinが加わるエミッタを有し、トランジスタ52bpはトランジスタ51bpのベースに接続されたベースとベース電圧Vbaseが加わるエミッタを有する。トランジスタ53bpは、出力端子12とグランド(基準電位点)との間に設けられ、トランジスタ52bpのコレクタ電流に応じた電圧(抵抗55の電圧降下)に基づきオン又はオフする。
同様に例えば、図5の電源回路1b及び電源IC10bを図9の電源回路1b’及び電源IC10b’ へと変形しても良い。図9の電源回路1b’では、図5の電源回路1bにおけるFET51及び52がPNP型バイポーラトランジスタ51bp及び52bpに置換され且つ図5の電源回路1bにおけるFET31及び53がNPN型バイポーラトランジスタ31bp及び53bpに置換されており、それらの置換を除き、電源回路1b及び1b’は同様である。トランジスタ31bpは、制御電圧Vcntとしてのベース電圧Vbaseを受けるベース及び入力電圧Vinを受けるコレクタを有し、エミッタから出力電圧Voを出力する。電源回路1a’において、トランジスタ51bpは互いに接続されたベース及びコレクタとベース電圧Vbaseが加わるエミッタを有し、トランジスタ52bpはトランジスタ51bpのベースに接続されたベースと出力電圧Voが加わるエミッタを有する。トランジスタ53bpは、出力端子12とグランド(基準電位点)との間に設けられ、トランジスタ52bpのコレクタ電流に応じた電圧(抵抗55の電圧降下)に基づきオン又はオフする。
尚、図2又は図8等におけるトランジスタ53又は53bpは、トランジスタ52又は52bpがオンのときに出力端子12をグランドに短絡する任意のスイッチであって良い。また、図8及び図9において、Vthは、バイポーラトランジスタ(51bp、52bp等)がオンしているときのバイポーラトランジスタ(51bp、52bp等)のベース−エミッタ間電圧Vfを表す。
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態を説明する。図2又は図8の電源回路1a又は1a’において、放電回路25(図1参照)として、図10の放電回路60を用いても良い。
放電回路60は、比較器61、スイッチ62及び電圧調整部63を有する。比較器61は、出力トランジスタ30又は30bpへのゲート電圧Vgate又はベース電圧Vbaseである制御電圧Vcntに応じた電圧Vcnt’と、入力電圧Vinに応じた電圧Vin’とを比較する。スイッチ62は、出力端子12とグランド(基準電位点)との間に設けられ、比較器61の比較結果を示す比較器61の出力信号に基づきオン又はオフする。比較器61の出力信号の論理値が“1”のとき、スイッチ62はオンとなって出力端子12をグランドに短絡させる。比較器61の出力信号の論理値が“0”のとき、スイッチ62はオフとなって、スイッチ62を介した出力端子12及びグランド間の接続は遮断される。
電圧調整部63は、“Vcnt’=Vcnt+ΔV”且つ“Vin’=Vin+ΔV”となるように、比較器61への入力電圧を調整する。この際、定常状態において比較器61が論理値“0”の信号を出力するように、且つ、オーバシュートの発生時(即ち例えば不等式(1)の成立時)において比較器61が論理値“1”の信号を出力するように、電圧調整部63は、所定の電圧ΔV及びΔVを発生させる。電圧ΔV及びΔVを発生させる基準電圧源を電圧調整部63に設けておけば良い。電圧ΔV及びΔVの内、一方はゼロでも良い。例えば、電圧ΔVを0とし、電圧ΔVにVth未満の所定の正の電圧値を持たせればよい。
<<第6実施形態>>
本発明の第6実施形態を説明する。図5又は図9の電源回路1b又は1b’において、放電回路25(図1参照)として、図11の放電回路70を用いても良い。
放電回路70は、比較器71、スイッチ72及び電圧調整部73を有する。比較器71は、出力トランジスタ31又は31bpへのゲート電圧Vgate又はベース電圧Vbaseである制御電圧Vcntに応じた電圧Vcnt’と、出力電圧Voに応じた電圧Vo’とを比較する。スイッチ72は、出力端子12とグランド(基準電位点)との間に設けられ、比較器71の比較結果を示す比較器71の出力信号に基づきオン又はオフする。比較器71の出力信号の論理値が“1”のとき、スイッチ72はオンとなって出力端子12をグランドに短絡させる。比較器71の出力信号の論理値が“0”のとき、スイッチ72はオフとなって、スイッチ72を介した出力端子12及びグランド間の接続は遮断される。
電圧調整部73は、“Vcnt’=Vcnt+ΔV”且つ“Vo’=Vo+ΔV”となるように、比較器71への入力電圧を調整する。この際、定常状態において比較器71が論理値“0”の信号を出力するように、且つ、オーバシュートの発生時(即ち例えば不等式(1)の成立時)において比較器71が論理値“1”の信号を出力するように、電圧調整部73は、所定の電圧ΔV及びΔVを発生させる。電圧ΔV及びΔVを発生させる基準電圧源を電圧調整部73に設けておけば良い。電圧ΔV及びΔVの内、一方はゼロでも良い。例えば、電圧ΔVを0とし、電圧ΔVにVth未満の所定の正の電圧値を持たせても良い。図10の放電回路60に倣って、放電回路70にも電圧調整部73を設けても良いことを示したが、電圧ΔV及びΔVは共にゼロでも良い(この場合、電圧調整部73は放電回路70から削除される)。
<<第7実施形態>>
本発明の第7実施形態を説明する。以下において、電源回路1は、電源回路1a、1b、1a’、1b’を含む上述の何れか任意の電源回路を指し、電源IC10は、電源IC10a、10b、10a’、10b’を含む上述の何れか任意の電源ICを指す。
電源回路1及び電源IC10を任意の電子機器に搭載することができる。この場合、当該電子機器内の電気部品の全部又は一部を出力電圧Voにて駆動させると良い。電子機器は、任意の情報の取得、再生又は加工等を行うことのできる任意の機器であり、例えば、携帯電話機、情報端末、パーソナルコンピュータ、オーディオ機器、表示パネル、磁気ディスク装置(磁気ディスク記憶装置)、光ディスク装置(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)又はBD(Blu-ray(登録商標) Disc)を用いたデータ記憶/再生装置)、電子書籍リーダ、電子辞書、デジタルカメラ、ゲーム機器又はナビゲーション装置である。携帯電話機は、所謂スマートフォンに分類されるものであっても良い。電源回路1が搭載される電子機器の例として、図12にスマートフォンを示し、図13にパーソナルコンピュータを示す。パーソナルコンピュータはノート型でも良い。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
入力電圧Vin及び出力電圧Voが負の電圧となるように、電源回路1の構成を変更しても良い。
[注釈2]
FETを用いて電源回路1を形成する場合、Nチャンネル型のFETがPチャンネル型のFETに置き換わるように、又は、Pチャンネル型のFETがNチャンネル型のFETに置き換わるように、適宜、電源回路1の具体的回路構成を変更することが可能である。同様に、バイポーラトランジスタを用いて電源回路1を形成する場合、NPN型のバイポーラトランジスタがPNP型のバイポーラトランジスタに置き換わるように、又は、PNP型のバイポーラトランジスタがNPN型のバイポーラトランジスタに置き換わるように、適宜、電源回路1の具体的回路構成を変更することが可能である。
[注釈3]
電源IC10は、上述の電源回路1を形成するための集積回路を含んだ半導体装置である。第7実施形態で述べた電子機器は当該半導体装置を備えている。電源IC10の中に、上述の電源回路1を形成する回路以外の回路が更に含まれていても構わない。電源IC10に含まれうる、電源回路1を形成する回路以外の回路は、電源回路1以外の電源回路(例えばスイッチング電源の回路)でも良い。電源IC10に、複数の電源回路1を形成する回路素子が含まれていても良い。入力端子11は、電源IC10と電源IC10の外部との境界に位置する端子でなくても良く、電源IC10の内部又は外部に存在する金属部分であっても良い。出力端子12も同様である。出力電圧Voを用いて駆動する任意の負荷LD(集積化された演算処理装置等)が電源IC10に含まれていても良い。
1,1a、1b、1a’、1b’ 電源回路
10,10a、10b、10a’、10b’ 電源IC
11 入力端子
12 出力端子
21、30、31、30bp、31bp 出力トランジスタ
25、50、60、70 放電回路

Claims (12)

  1. 入力電圧が加わる入力端子と出力電圧が加わる出力端子との間に設けられた出力トランジスタと、
    前記出力電圧が所定の目標電圧に近づくように、前記出力電圧に応じて前記出力トランジスタの制御端子へ制御電圧を供給する制御回路と、
    前記制御電圧に応じて、前記出力端子に付与される容量の蓄積電荷の放電経路を形成又は遮断する放電回路と、を備えた
    ことを特徴とする電源回路。
  2. 前記出力電圧が前記目標電圧より大きい状態に前記制御電圧が対応するときにおいて、前記放電回路により前記放電経路が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記放電回路は、前記制御電圧と前記入力電圧又は前記出力電圧とに基づき、前記放電経路を形成又は遮断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源回路。
  4. 前記出力トランジスタは、ソースにて前記入力電圧を受け且つドレインから前記出力電圧を出力するPチャンネル型の電界効果トランジスタ、又は、エミッタにて前記入力電圧を受け且つコレクタから前記出力電圧を出力するPNP型のバイポーラトランジスタであり、
    前記放電回路は、前記制御電圧としての前記出力トランジスタのゲート電圧又はベース電圧と前記入力電圧との関係に応じて、前記放電経路を形成又は遮断する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電源回路。
  5. 前記出力トランジスタは、ソースにて前記入力電圧を受け且つドレインから前記出力電圧を出力するPチャンネル型の電界効果トランジスタであり、
    前記放電回路は、
    互いに接続されたゲート及びドレインと前記入力電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第1電界効果トランジスタ、
    前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続されたゲートと前記制御電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第2電界効果トランジスタ、及び、
    前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記第2電界効果トランジスタのドレイン電流に応じた電圧に基づきオン又はオフするスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電源回路。
  6. 前記放電回路は、
    前記制御電圧に応じた電圧と前記入力電圧に応じた電圧とを比較する比較器、及び、
    前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記比較器の出力信号に基づきオン又はオフするスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電源回路。
  7. 前記出力トランジスタは、ドレインにて前記入力電圧を受け且つソースから前記出力電圧を出力するNチャンネル型の電界効果トランジスタ、又は、コレクタにて前記入力電圧を受け且つエミッタから前記出力電圧を出力するNPN型のバイポーラトランジスタであり、
    前記放電回路は、前記制御電圧としての前記出力トランジスタのゲート電圧又はベース電圧と前記出力電圧との関係に応じて、前記放電経路を形成又は遮断する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電源回路。
  8. 前記出力トランジスタは、ドレインにて前記入力電圧を受け且つソースから前記出力電圧を出力するNチャンネル型の電界効果トランジスタであり、
    前記放電回路は、
    互いに接続されたゲート及びドレインと前記制御電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第1電界効果トランジスタ、
    前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続されたゲートと前記出力電圧が加わるソースを有するPチャンネル型の第2電界効果トランジスタ、及び、
    前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記第2電界効果トランジスタのドレイン電流に応じた電圧に基づきオン又はオフするスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3及び7の何れかに記載の電源回路。
  9. 前記放電回路は、
    前記制御電圧に応じた電圧と前記出力電圧に応じた電圧とを比較する比較器、及び、
    前記出力端子と基準電位点との間に設けられ、前記比較器の出力信号に基づきオン又はオフするスイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3及び7の何れかに記載の電源回路。
  10. シリーズレギュレータとして形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の電源回路。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の電源回路を形成するための集積回路を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11に記載の半導体装置を備えた
    ことを特徴とする電子機器。
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