JP2015017736A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Yasutaka Yamazaki
康位 山崎
浩俊 渡邊
Hirotoshi Watanabe
浩俊 渡邊
本多 秀行
Hideyuki Honda
秀行 本多
森野 厚司
Koji Morino
厚司 森野
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Abstract

【課題】真空断熱材を貯蔵室の開閉扉に使用した時に生じる新たな課題を解決した冷蔵庫を提供することにある。例えば、真空断熱材の組み付け、発泡断熱材の充填、発泡時に真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になるのを抑制した冷蔵庫を提供することにある。【解決手段】開閉扉の内側の内周囲の少なくとも一辺に、開閉扉の内周囲に設けられた補強部材の設置位置と同じ位置、或いはこの設置位置を越えた所定位置まで内側に延びることで真空断熱材の移動を規制する移動規制部材を設けた。これによれば、真空断熱材の組み付け、発泡断熱材の充填、発泡時に移動規制部材によって真空断熱材の移動が規制されるので、真空断熱材が補強部材によって破損することがなく断熱機能を喪失する状態になるのを抑制することができる。【選択図】図5

Description

本発明は食品や飲料水等を冷蔵或いは冷凍して貯留する冷蔵庫に係り、特に貯蔵室の前面開口部を開閉する開閉扉を備えた冷蔵庫に関するものである。
地球温暖化を防止する社会の取り組みとして、二酸化炭素(CO)の排出抑制を図るため様々な分野で省エネ化が推進されている。近年の電気製品、特に冷熱関連の家電製品である冷蔵庫においても、消費電力量を低減する観点から断熱性能を向上したものが主流になってきている。
一般的には、冷蔵庫は冷蔵庫本体である断熱箱体と、その断熱箱体に設けられる貯蔵室の前面開口部を開閉する扉とで構成されている。最近の冷蔵庫では、冷蔵庫を構成する断熱箱体内部の上部に冷蔵室、中間部に野菜室、下部に冷凍室を配置し、野菜室と冷凍室の間には熱の移動が少ないように断熱仕切壁により区画されている。つまり、冷凍室と隣接する野菜室に冷凍室の冷熱が流入しないように、冷凍室と隣接する野菜室は真空断熱材やポリウレタンフォームが配置された断熱仕切壁によって区画されている。
そして、冷蔵庫として一般的に主流である間冷式冷蔵庫(冷却器で冷やされた冷気を、送風ファンによって冷凍室、冷蔵室、野菜室に吹き出す方式の冷蔵庫)では、冷蔵庫内部に冷気を生成する冷凍サイクルを備え、この冷凍サイクルの冷却器で生成された冷気を送風機により各貯蔵室に循環させて貯蔵物の冷却を行っている。
このようなる間冷式冷蔵庫は、例えば特開2011−69559号公報(特許文献1)において開示されている。特許文献1においては、冷却器を含む冷凍サイクルを構成する各種機器、送風機、冷気が通過する冷気風路は、構造的な観点から冷蔵庫の背面側に配置されており、冷気風路を流れる冷気は各貯蔵室内の奥側壁面部に形成された吹き出し口より各貯蔵室内に送風されるものである。
特開2011−69559号公報
ところで、特許文献1にもあるように断熱性能を高めるために、冷蔵庫の断熱箱体や、貯蔵室を開閉する開閉扉に、硬質ウレタンフォームよりなる発泡断熱材を充填すると共に、この硬質ウレタンフォームに比較して10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を併用して断熱性能を高めている。このように真空断熱材を使用することは断熱性能を高める上で有効な方法である。しかしながら、このように真空断熱材を貯蔵室の開閉扉に使用すると以下に述べるような新たな課題が生じることが判明した。
例えば、回動式の片持ち開閉扉(以下、回動式開閉扉という)や引出式開閉扉においては、真空断熱材を開閉扉内に組み付ける時や、真空断熱材の周囲に硬質ウレタンフォームを充填、発泡させる時においては次のような新たな課題が生じるようになった。
真空断熱材の表面にはガスバリア機能を持たせるために、外包材にアルミニウム蒸着箔が使われている。このアルミニウム蒸着箔はその厚さが薄く、衝撃に対して極めて弱い傾向にある。このため、真空断熱材を開閉扉へ組み込む場合には、その配設作業には特に注意が必要となっていた。そして、その際に真空断熱材を開閉扉に配設する場合は、扉の外板に真空断熱材を載置して粘着テープで貼り付けて位置決め、固定していた。
しかしながら、作業者が真空断熱材を開閉扉内に配置する時に、開閉扉の内周囲の壁面付近に配置された金属製の芯金等の補強部材の鋭利な端面に、真空断熱材が強く接触して真空断熱材の外表面が損傷し、断熱機能が喪失(真空断熱材の内部が低圧状態から大気圧に変化してしまい断熱能力が低下してしまう)する要因となっていた。
また、発泡断熱材を充填、発泡させる時に、真空断熱材が補強部材の鋭利な端面に当たり真空断熱材を損傷する現象が発生した。更に、真空断熱材は2枚の外包材で芯材を包み込み四隅を熱溶着して作っているので、出来上がったものは必ず溶着領域が形成される。この溶着領域は通常では20〜80mmあるので、真空断熱材側に折り返し、粘着テープによって貼り付けしてこの折り返し部分を固定、保持している。
ところが、発泡断熱材の充填、発泡時に真空断熱材が移動したり、折り返し部分の粘着テープが剥がれ、真空断熱材或いは折り返し部分が補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達してしまうことが往々にしてあった。この現象が生じると、真空断熱材の外包材表面、折り返し部分の外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になる要因となっていた。
更に、回動式開閉扉においては次のような新たな課題が生じるようになった。例えば、回動式開閉扉である冷蔵室扉は、一方側の上下端部をヒンジ機構によって回転可能に支持されており、このヒンジ機構は冷蔵室扉自身の重量と、冷蔵室扉に設けた収納ポケットの収納食品(牛乳、水等の飲料水ボトル等)の重量を支えている。
ところが、真空断熱材は発泡断熱材に比較して比重が数倍程度大きいことより、回動式開閉扉に真空断熱材を採用すると、回動式開閉扉の重量が更に増すようになる。このため、回動式開閉扉の回転軸であると共に、この回動式開閉扉を支持するL型に形成されたヒンジ機構にモーメントによる大きな外力がかかるようになった。特に、回動式開閉扉の上下で回転支持するヒンジ機構のうち、下側のヒンジ機構に大きな外力がかかる傾向にある。そして、この大きな外力が作用することによってヒンジ機構が下側に曲がる変形が生じるようになり、時間が経過するにつれて回動式開閉扉がヒンジ機構を中心に下側(重力作用方向)に傾く、いわゆる『扉下がり』の現象を発生するようになった。例えば、冷蔵室扉に回動式開閉扉を使用した場合に、この『扉下がり』が大きくなると、冷蔵室扉の直ぐ下にある野菜室扉との間の隙間寸法が狭くなり、ひどい時には冷蔵室扉の下端が野菜室扉に接触してしまうという現象が発生するようになる。
本発明の目的は、真空断熱材を貯蔵室の開閉扉に使用した時に生じる新たな課題を解決した冷蔵庫を提供することにある。例えば、真空断熱材の組み付け時、発泡断熱材の充填、発泡時に真空断熱材に破損を生じて断熱機能を喪失する状態になるのを抑制した冷蔵庫を提供することにあり、更には、回動式開閉扉の『扉下がり』を抑制した冷蔵庫を提供することにある。
本発明の第1の特徴は、開閉扉の内側の内周囲の少なくとも一辺に、開閉扉の内周囲に設けられた補強部材の設置位置と同じ位置、或いはこの設置位置を越えた所定位置まで内側に延びることで真空断熱材の移動を規制する移動規制部材を設けた、ところにある。
本発明の第2の特徴は、開閉扉の断熱空間の面積に比べてその面積が小さい真空断熱材を、開閉扉の片側に配置した上下のヒンジ機構側のヒンジ側端面領域に近づけて配置した、ところにある
本発明によれば、真空断熱材の組み付け時、発泡断熱材の充填、発泡時に移動規制部材によって真空断熱材の移動が規制されるので、真空断熱材が補強部材によって破損することがなく断熱機能を喪失する状態になるのを抑制することができる。
また、真空断熱材をヒンジ機構側に寄せることでヒンジ機構に作用するモーメントによる外力が小さくなり、ヒンジ機構の変形を抑制できるようになって回動式開閉扉の『扉下がり』を抑制することができる。
本発明が適用される冷蔵庫の正面図である。 図1に示された冷蔵庫の縦断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態になる開閉扉(冷蔵室扉)の正面図である。 図3のA−A断面を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態になる開閉扉(冷蔵室扉)の正面図である 図5のB−B断面を示す断面図である。 図6のP部の部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態になる開閉扉(冷蔵室扉)の正面図である。 図8のC−C断面を示す断面図である。 図9のQ部の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、本発明が適用される間冷式冷蔵庫(以下、単に冷蔵庫という)の構成を図1乃至図2に基づいて説明する。図1は冷蔵庫の正面外観図であり、図2は図1の縦断面を示す断面図である。
図1及び図2において、冷蔵庫1は上方から冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4を有する。ここで、冷蔵室2はおよそ+3℃、野菜室3はおよそ+3℃〜+7℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、冷凍室4はおよそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。
冷蔵室2の前方開口部には回動式開閉扉としての冷蔵室扉2Aを備え、野菜室3、冷凍室4の前面開口部には夫々引き出し式の野菜室扉3A、冷凍室扉4Aを備えている。
また、各扉の貯蔵室側の面には、各扉の外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン(図示せず)を設けており、各扉の閉鎖時、鉄板で形成された冷蔵庫外箱のフランジや各仕切り鉄板に密着して貯蔵室内への外気の侵入、及び貯蔵室からの冷気の漏れを抑制する構成とされている。
ここで、図2に示すように冷蔵庫1の下部には機械室5が形成され、この中に圧縮機6が内蔵されている。冷却器収納室7と機械室5には図示しない水抜き通路によって連通され、凝縮水が排出できるようになっている。更に冷却室収納室7には冷却器8が配置され、その上部には送風ファン9が配置されている。
図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、内箱10と外箱11との間に発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)12を充填することにより形成される断熱箱体13により隔てられている。また、冷蔵庫1の断熱箱体13は複数の真空断熱材14を実装している。更に、発泡断熱材12と真空断熱材14を組み合わせた断熱仕切壁15により野菜室3と冷凍室4とが区画され、野菜室3と冷蔵室2との間は真空断熱材を含まない仕切壁16により区画されている。
本発明が対象とする冷蔵室扉2A、野菜室扉3A、冷凍室扉4Aには、内部に発泡断熱材12と真空断熱材14とが内蔵された扉である。冷蔵室扉2Aは回動式開閉扉であり、冷蔵庫1の正面片側(本実施例では左側)に設けた上側ヒンジ機構17と下側ヒンジ機構18によって片持ち支持構造とされている。また、野菜室扉3A及び冷凍室扉4Aは夫々図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、内部に収納された貯蔵容器19,20を引き出せるようになっている。
そして、冷蔵庫1には冷却器収納室7が形成され、この中に冷却手段として冷却器8を備えている。冷却器8(一例として、フィンチューブ熱交換器)は、野菜室3の背部に備えられた冷却器収納室7内に設けられている。また、冷却器収納室7内であって冷却器8の上方には送風手段として送風ファン9(一例として、プロペラファン)が設けられている。冷却器8で熱交換して冷やされた空気(以下、冷却器8で熱交換した低温の空気を「冷気」と称する)は、送風ファン9によって図示しない冷蔵室送風ダクト、冷凍室送風ダクトを介して、冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4の各貯蔵室へそれぞれ送られる。
各貯蔵室への送風は、冷蔵温度帯の冷蔵室2への送風量を制御する冷蔵室ダンパーと、冷凍温度帯の冷凍室4への送風量を制御する冷凍室ダンパーとにより制御される。また、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられた冷蔵室戻り口から冷蔵室−野菜室連通ダクトを経て、野菜室吹き出し口から野菜室3へ送風される。
一方、冷凍室4は冷却器室7の前面に配置された仕切パネルより冷気が吹き出され、冷凍室4を冷却した後に冷却器室7内の冷却器8に戻される。
以上のような構成の冷蔵庫は良く知られているので、これ以上の詳細な説明は省略するが、以下に本発明の実施形態について説明する。
次に本発明の第1の実施形態について説明するが、この実施形態は冷蔵室扉2Aのような回動式開閉扉の『扉下がり』を抑制する構成と、真空断熱材の組み付け時、充填、発泡時の真空断熱材の破損を抑制する構成の両方の構成を示している。
図3及び図4において、冷蔵室扉2Aの上側端部に上側ヒンジ機構17が設けられ、下側端部に下側ヒンジ機構18が設けられている。この上側ヒンジ機構17と下側ヒンジ機構18によって冷蔵室扉2Aは開閉時に回動することができる。冷蔵室扉2Aは板厚が2.5〜4.0mmのガラス板よりなる外板21と合成樹脂製の扉枠22で構成した扉本体23に、内板24が突き合わされて係合、固定されることで構成されている。外板21にガラス板を使用している理由は次の通りである。一般に真空断熱材を金属板に貼って発泡断熱材を充填すると変形を生じることがあるが、ガラス板を使用するとこの変形を生じることがなく、開閉扉に真空断熱材を適用することが可能となるからである。尚、金属板を厚くすることによって変形を防止できるので、本実施例においては外板の材質については限定されないものである。外板21、扉枠22、内板24は夫々固定されることで冷蔵室扉Aの構成部材として用いられている。
内板24に対向する側に冷蔵室扉2Aの前面側を形成する外板21が付配置されており、外板21の両端部は扉枠22に形成した上下に延びる収納凹部22Aの外側壁22Bと内側壁部22Cに挟み込まれて扉本体23と一体化されている。扉本体23と内板24の係合部付近には、冷蔵室扉2Aの外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン25取り付けられている。
外板21、扉枠22よりなる扉本体23と内板24によって形成される空間は断熱空間26として機能するものである。この断熱空間26には、真空断熱材27を外板21に接触するように配設した後に発泡断熱材28を充填して作られたものである。真空断熱材27は厚みが100〜150mmあるグラスウールを減圧して10〜15mmの板状にしたコア材と、そのコア材を収納するガスバリア性を有するアルミニウム蒸着層等から成る外包材等からなるものである。尚、この真空断熱材27の外板21への固定は粘着テープ、或いは接着剤によって行われる。
真空断熱材27は両端が溶着によって封止され、外板21に対向する面とは反対側の面に折り返し、粘着テープ29によって貼り付けしてこの折り返し部分27Aを固定している。ここで、図2ではこの真空断熱材27と発泡断熱材28を、真空断熱材14と発泡断熱材12として表示しているが同一のものであり、以下では真空断熱材27と発泡断熱材28として説明する。
真空断熱材27の大きさは冷蔵室扉2Aの内周囲にある補強部材との緩衝を避けるため、使用される真空断熱材27は自ずとその寸法が決まり、各ヒンジ機構17、18を結ぶ線に直交する方向である幅方向の寸法が断熱空間26の少なくとも9割以下の寸法に設定され、各ヒンジ機構17、18を結ぶ線に平行な方向である長さ方向の寸法が断熱空間26の9割以下の寸法に設定されるようになっている。本実施例では図面に示す通りの大きさを有する真空断熱材27を使用している。
ところで、上述した真空断熱材27は発泡断熱材28に比較して比重が数倍程度大きいので、冷蔵室扉2Aを支持する上下ヒンジ機構17、18にモーメントによる大きな外力がかかるようになり、特に下側ヒンジ機構18に大きな外力がかかる傾向にあった。そして、この大きな外力が作用することによって下側のヒンジ機構18に変形が生じるようになり、時間が経過するにつれて回動式開閉扉がヒンジ機構18を中心に下側(重力作用方向)に傾く、いわゆる『扉下がり』の現象を発生するようになった。このため、上下のヒンジ機構17、18の強度を強くすれば良いのであるが、これらのヒンジ機構17,18は容量の異なる冷蔵庫の間で共用して使用される共用部品であるので、個別のヒンジ機構を製作することは製造の観点からすると好ましくないものであった。
そこで、本実施例においては真空断熱材27の配置位置を図3、図4に示す如く、冷蔵室扉2Aのヒンジ機構17,18側のヒンジ側端面領域2Bと、これに接続された下側の底面側端面領域2Cに近づける構成としている。したがって、真空断熱材27の重量分だけ冷蔵扉2Aは重くなるが、冷蔵室扉2Aの重心をヒンジ機構17、18側に近づけることによって、ヒンジ機構17、18に作用するモーメントによる外力を小さくすることができるようになる。
このように、本実施例では図3のように、真空断熱材27をヒンジ側端面領域2Bに近づける構成とすることで、ヒンジ機構17、18に作用するモーメントによる外力を小さくできるようになった。このため、ヒンジ機構17、18が冷蔵室扉2Aを正規の位置に保持することが可能となり、冷蔵室扉2Aの『扉下がり』という現象が生じるのを抑制することができるものである。更に、真空断熱材27を底面側端面領域2Cに近づける構成とすることで、冷蔵室扉2Aの全体的な重心を下側に下げることができ、冷蔵庫1としての据え付け安定性を向上することができるようになるものである。
ところで、真空断熱材27をヒンジ側端面領域2Bと底面側端面領域2Cに近づけることに際し、次のようなことに配慮して新たな構成を採用している。本実施例においては、真空断熱材27をヒンジ側端面領域2Bと底面側端面領域2Cに近づける構成としているので、断熱空間26に真空断熱材27を組み付ける時に、作業者が冷蔵室扉2Aの内周囲に設けた補強部材等に真空断熱材27を接触させて真空断熱材27の外表面を破損させる恐れがある。
更に、断熱空間26に断熱発泡材28を充填して発泡させる時に、発泡によって真空断熱材27を動かそうとする力が発生し、真空断熱材27は移動する力を受ける。したがって、真空断熱材27を外板21に固定している粘着テープ、或いは接着剤が剥がれることで、真空断熱材27は所定の固定位置からずれることがある。この真空断熱材27のずれが生じると、例えば、真空断熱材27が冷蔵室扉2Aの側面に近づき、補強部材と接触して真空断熱材27の外包材を損傷する、或いは亀裂を生じて真空状態が喪失することで断熱効果が大きく低減する等の現象が発現する。上述したように、冷蔵室扉2Aの内周の側面には強度を確保するために補強リブや補強芯金等が配置されているため鋭利な面を形成しており、真空断熱材27が移動することで鋭利な端面に当たり真空断熱材27を損傷するようになるからである。
このような、真空断熱材27の組み付け時、或いは発泡断熱材の充填、発泡時に真空断熱材27が冷蔵室扉2Aの側面に設けた補強リブや補強芯金等に接触するのを防止するため、本実施例では冷蔵室扉2Aの各ヒンジ機構17,18側の扉枠22のヒンジ側端面領域2Bと、これに接続された下側の底面側端面領域2Cに移動規制部30を設けている。この移動規制部30は厚さが1mm〜2mm程度の板状に形成され、扉枠22のヒンジ側端面領域2Bと底面側端面領域2Cの各辺に等間隔に配置されて冷蔵室扉2Aの内側に延びており、その長さは補強部材が設置されている設置位置部分、或いはこの設置位置部分を越えた所定の位置まで内側に延びている。これによって真空断熱材27が補強部材と接触することを防止できるようになる。
ここで、図3においては、各移動規制部30の先端を結ぶ破線内に補強部材が位置しているものである。また、本実施例では、この破線は扉枠22の収納凹部22Aを形成する内側壁22Cの外形線を示しているもので、各移動規制部30はこの外形線を越えない長さとなっている。そして、移動規制部30は扉枠22の内側壁22Cの面とこれに直交する扉枠22の側面壁22Eから直立して立ち上るような形状で一体に形成されている。尚、移動規制部30は扉枠22と別体に形成して扉枠22の内周に組み付けるようにしても良い。更に、移動規制部30は真空断熱材27の幅寸法、長さ寸法に合せた領域に形成するようにしても良いものである。
したがって、真空断熱材27の組み付け時や、発泡材28の充填、発泡によって真空断熱材27が移動するようになっても、真空断熱材27は移動規制部30の移動規制作用によって、冷蔵室扉2Aの内周囲の側面に設けた補強リブや補強芯金等に接触することが無くなるものである。ここで、図面には示していないが、移動規制部30が真空断熱材30と接触する先端形状は丸みを持たせた形状としている。
以上述べた通り、本実施例においては真空断熱材27の配置位置を、冷蔵室扉2Aのヒンジ機構17,18側のヒンジ側端面領域2Bに近づけることによって冷蔵室扉が正規の位置に保持されるようになることで、冷蔵室扉2Aの『扉下がり』という現象を抑制することができるようになるものである。
更に、本実施例においては、開閉扉の内側の側面領域2Bと底面領域2Cに、補強部材の設置位置、或いはその設置位置を越えて内側に延びる真空断熱材27の移動規制部30を設けたことによって、真空断熱材27の組み付け時や、発泡材28の充填、発泡時に真空断熱材27が冷蔵室扉2Aの側面に設けた補強リブや補強芯金等に接触することが無くなるものである。
次に本発明の第2の実施形態について図5、図6、図7に基づき詳細に説明する。本実施例は真空断熱材27の大きさを、図5に示す通り扉枠22の収納凹部22Aを形成する内側壁22Cの外形線より若干小さくした大きさのものとし、更に冷蔵室扉2Aの4辺に移動規制部30を設けた構成としている。これ以外の構成は実施例1と実質同様のである。このように大きな真空断熱材27を使用すると冷蔵室扉22Aの断熱性能を飛躍的に向上することができる。尚、本実施例は冷蔵室扉2Aについて説明しているが、引出式の開閉扉である野菜室扉3A,冷凍室扉4Aにも適用できるものである。
図5、図6、図7において、冷蔵室扉2Aは板厚が2.5〜4.0mmガラス板よりなる外板21と合成樹脂製の扉枠22で構成した扉本体23に、内板24が突き合わされて係合、固定されることで構成されている。
内板24に対向する側に冷蔵室扉2Aの前面側を形成する外板21が付配置されており、外板21の両端部は扉枠22に形成した上下に延びる収納凹部22Aの外側壁22Bと内側壁部22Cに挟み込まれて扉枠22と一体化されている。また、扉枠22の収納凹部22Aとは反対側には、内板24を係合する係合部22Dが設けられており、内板24がこれに係合して固定されている。扉本体23と内板24の係合部付近には、冷蔵室扉2Aの外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン25取り付けられている。
外板21、扉枠22よりなる扉本体23と内板24によって形成される空間は断熱空間26として機能するものである。この断熱空間26には、真空断熱材27を外板21に接触するように配設した後に発泡断熱材28を充填して作られたものである。この真空断熱材27の外板21への固定は粘着テープ、或いは接着剤によって行われる。
真空断熱材27は両端が溶着によって封止され、外板21に対向する面とは反対側の面に折り返し、粘着テープ29によって貼り付けして折り返し部分27Aを固定している。ここで、真空断熱材27、発泡断熱材28は実施例1と同じものを使用している。真空断熱材27の大きさは、冷蔵室扉2Aの内周囲にある補強部材に接近した大きさであるが、少なくとも補強部材との緩衝を避けた大きさであり、収納凹部22Aを形成する内側壁22Cの外形線より若干小さくした大きさのものとしている。
そして、本実施例では真空断熱材27の大きさが収納凹部22Aを形成する内側壁22Cの外形線、言い換えれば補強部材に接近しているため次のような新たな構成を採用している。本実施例においては、真空断熱材27が冷蔵室扉2Aの4辺を形成する内側壁22Cの外形線に接近して配置される構成としているので、断熱空間26に真空断熱材27を組み付ける時に、作業者が冷蔵室扉2Aの内周囲に設けた補強部材等に真空断熱材27を接触させて真空断熱材27の外表面に破損させる恐れがある。
また、断熱空間26に断熱発泡材28を充填して発泡させる時に、発泡によって真空断熱材27を動かそうとする力が発生し、真空断熱材227は移動する力を受けて真空断熱材27は所定の固定位置からずれることがある。この真空断熱材27のずれが生じると、真空断熱材27が冷蔵室扉2Aの側面に近づき、補強部材と接触して真空断熱材27の外包材を損傷する、或いは亀裂を生じて真空状態が喪失することで断熱効果が大きく低減する等の現象が発現する。
更に、真空断熱材27は両端が溶着によって封止され外板21に対向する面とは反対側の面に折り返し、粘着テープ29によって貼り付けして折り返し部分27Aを固定している。ところが上述の現象が起こらなくても、発泡断熱剤28の充填、発泡時に粘着テープ29が剥がれた場合、折り返し部分27Aが真空断熱材27の外表面から剥がれて立ち上り、最終的には最初の折り返す前の自由な状態に戻る現象がある。したがって、真空断熱材27を冷蔵室扉2Aの内周囲の側面に接近して配置すると、この折り返し部分27Aが補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達してしまうことがある。このため、真空断熱材27の折り返し部分27Aの外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になる恐れがあった。
本実施例では真空断熱材27の4辺が冷蔵室扉2Aの内周囲(扉枠22の内側壁22Cの外形線)に接近する大きさを有している。したがって、真空断熱材27の組み付け時、或いは発泡断熱材の充填、発泡時に、真空断熱材27や折り返し部分27Aが冷蔵室扉2Aの側面に設けた補強リブや補強芯金等に接触するのを防止するため、本実施例では冷蔵室扉2Aの4辺であるヒンジ側端面領域2B、底面側端面領域2C、これらの辺に対向する2つの対向端面領域2D、2Eに移動規制部30を設けている。この移動規制部30は厚さが1mm〜2mm程度の板状に形成され、ヒンジ側端面領域2B、底面側端面領域2C、対向端面領域2D、2Eの各辺に等間隔に配置されて冷蔵室扉2Aの内側に延びており、その長さは補強部材が設置されている設置位置部分まで、或いはこの設置位置部分を越えた所定位置まで内側に延びている。これによって真空断熱材27が補強部材と接触することを防止できるようになる。
ここで、図5においても実施例1と同様に、各移動規制部30の先端を結ぶ破線内に補強部材が位置しているものである。また、本実施例では、この破線は扉枠22の収納凹部22Aを形成する内側壁22Cの外形線を示しているもので、各移動規制部30はこの外形線を越えない長さとなっている。移動規制部30は扉枠22の内側壁22Cの面とこれに直交する扉枠22の側面壁22Eから直立して立ち上るような形状で一体的に形成されている。尚、移動規制部30は扉枠22と別体に形成して扉枠22の内周に組み付けるようにしても良い。更に、移動規制部30は真空断熱材27の幅寸法、長さ寸法に合せた領域に形成するようにしても良いものである。
図7は図6のP部の部分拡大図であり、真空断熱材の折り返し部分27Aが立ち上がる時の挙動を示している。真空断熱材27の折り返し部分27Aは正常であれば粘着テープ29によって実線で示すように真空断熱材27の外表面に固定されている。ところが何らかの原因で粘着テープ29が剥がれると、折り返し部分27Aは折り返し点27Bを起点として立ち上り、破線で示す折り返し部分27A-1の状態から折り返し部分27A-2の状態に変化して最終的には折り返す前の自由な状態に戻るようになる。この場合、移動規制部30が存在しない場合では、折り返し部分27Aは補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達してしまうようになる。このため、真空断熱材27の折り返し部分27Aの外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になる恐れがあった。
これに対して、本実施例によれば移動規制部30が存在することによって、折り返し部分27Aは移動規制部30のところまでしか戻ることができないので、折り返し部分27Aは補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達することが無いものである。このため、真空断熱材27の折り返し部分27Aの外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になるという現象を回避することが可能となるものである。
ここで、移動規制部30が真空断熱材27の折り返し部分27Aと接触する部分の形状は丸み30Aを持たせた形状として、破損等の恐れを少なくしている。
以上述べた通り、本実施例においては、引出式開閉扉を含む扉開閉扉の内周囲の領域に、補強部材の設置位置、或いはその位置を越えて所定の位置まで内側に延びる真空断熱材27の移動規制部30を設けたことによって、真空断熱材27の組み付け時や、発泡材28の充填、発泡時に、真空断熱材27、及び折り返し部分27Aが開閉扉の内周囲に設けた補強リブや補強芯金等に接触することが無くなるものである。
次に本発明の第3の実施形態について図8、図9、図10に基づき詳細に説明するが、本実施例は冷蔵室扉2A、野菜室扉3A、冷凍室扉4Aにも適用できるものである。
図8、図9、図10において、冷蔵室扉2Aは、その断面が前面壁部31Aと両側の側面壁部31Bを備えた『コ』字状に折り曲げられた扉枠31の上下端に扉蓋32を設けたものである。扉枠31には内板24が突き合わされて係合、固定されることで、冷蔵室扉2Aが構成されている。扉枠31と内板24の係合部付近には、冷蔵室扉2Aの外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン25取り付けられている。
扉枠31と内板24と係合し、これらの両端を扉蓋32によって塞ぐことに形成される空間は断熱空間26として機能するものである。この断熱空間26には、真空断熱材27を扉枠31の前面壁部31Aに接触するように配設した後に発泡断熱材28を充填して作られたものである。この真空断熱材27の前面壁部31Aへの固定は粘着テープ、或いは接着剤によって行われる。
真空断熱材27は両端が溶着によって封止され、外板21に対向する面とは反対側の面に折り返し、粘着テープ29によって貼り付けして折り返し部分27Aを固定している。
そして、本実施例では移動規制部として以下に示す構成を提案しているものである。図10において、扉枠31の上側端部は扉蓋32の収納凹部32Aの外側壁32Bと内側壁部32Cに挟み込まれて扉蓋32と一体化されている。樹脂製の扉蓋32にはこれと一体に形成された移動規制部33が設けられており、この移動規制部33は扉枠31の前面壁部31A、扉蓋32の内側壁部32Cと平行に形成されている。したがって、上下の扉蓋32にこの移動規制部33が形成されるものである。
ここで、移動規制部33は、真空断熱材27を縦長に大きくして冷蔵室扉2Aの上下に一杯に配設する場合、或いは真空断熱材27を冷蔵室扉2Aの下側部に接近して配設する場合に好適な構成である。実施例1で説明したように、冷蔵室扉2Aの重心をヒンジ機構17,18側に移して下側ヒンジ機構18にかかる外力を低減するためと、冷蔵室扉2Aの重心を下側にして安定させるために、真空断熱材27の位置を冷蔵室扉2Aの下方に移す時に有効となる。尚、実施例2にあるような構成とするためには、上下の扉蓋32に移動規制部33を設ける他に、扉枠31の側面壁部31Bにも同様の移動規制部33を設けるようにしても良いものである。
このように、本実施例では真空断熱材27の組み付け時、或いは発泡断熱材の充填、発泡時に、真空断熱材27や折り返し部分27Aの折り返し部分が冷蔵室扉2Aの側面に設けた補強リブや補強芯金等に接触するのを防止するため、冷蔵室扉2Aを構成する上下の扉蓋32に移動規制部33を設けている。更には、扉枠31の側面壁部31Bにも移動規制部33を設けることができる。
図9にあるように、移動規制部30は厚さが1mm〜2mm程度の板状に形成され、扉枠31の前面壁部31Aの辺に沿って等間隔に配置されて、扉枠31の前面壁部31Aに平行に冷蔵室扉2Aの内側に延びており、その長さは補強部材が設置されている設置位置、或いはこの設置位置を越えて内側に延びている。これによって真空断熱材27が補強部材と接触することを防止できるようになる。ここで、実施例2と同様に、各移動規制部33の先端を結ぶ線の領域内に補強部材が位置しているものである。
ここで、本実施例の移動規制部33は折り返し部分27Aの折り返し点27B付近まで延びている。これによって、折り返し部分27Aが折り返し点27Bを起点として立ち上がるのを抑制するようにしている。
図10は図6のQ部の部分拡大図であり、真空断熱材の折り返し部分27Aが立ち上がる時の挙動を説明する。真空断熱材27の折り返し部分27Aは正常であれば粘着テープ29によって実線で示すように真空断熱材27の外表面に固定されている。ところが何らかの原因で粘着テープ29が剥がれると、図7にあるように折り返し部分27Aは折り返し点27Bを起点として立ち上り、最終的には折り返す前の自由な状態に戻るようになる。この場合、移動規制部33が存在しない場合では、折り返し部分27Aは補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達してしまうようになる。このため、真空断熱材27の、折り返し部分27Aの外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になる恐れがあった。
これに対して、本実施例によれば移動規制部33が折り返し部分27Aの折り返し点27B付近の立ち上がり方向側に延びているので、折り返し部分27Aが折り返し点27B付近で立ち上がろうとしても、移動規制部33の先端部によってその動きが規制されるので折り返し部分30は補強部材の材料である金属や樹脂部品の鋭利な部分にまで達することが無いものである。このため、真空断熱材27の溶着領域の外包材に亀裂が生じて真空断熱材が断熱機能を喪失する状態になるという現象を回避することが可能となるものである。
以上述べた通り、本実施例においては、引出式開閉扉を含む開閉扉の4辺の内周囲の領域に、補強部材の設置位置、或いはその設置位置を越えて内側に延びる真空断熱材27の移動規制部33を設けたことによって、真空断熱材27の組み付け時や、発泡断熱材28の充填、発泡時に真空断熱材27、及び折り返し部分27Aが開閉扉の内周囲に設けた補強リブや補強芯金等に接触することが無くなるものである。
尚、各実施例においては移動規制部が補強リブの役割を果たすようになるので、開閉扉自体の強度向上にも寄与するものである。
本発明を総括すると、本発明の特徴は開閉扉の内側の内周囲の少なくとも一辺に、開閉扉の内周囲に設けられた補強部材の設置位置と同じ位置、或いはこの設置位置を越えた所定位置まで内側に延びることで真空断熱材の移動を規制する移動規制部材を設けたところにある。また、この他の特徴は、断熱空間の面積に比べてその面積が小さい真空断熱材を、開閉扉の片側に配置した上下のヒンジ機構側のヒンジ側端面領域、好ましくは底面側の底面領域にも近づけて配置したところにある。
本発明によれば、真空断熱材の組み付け、発泡断熱材の充填、発泡時に真空断熱材が移動規制部材によって移動が規制されるの、真空断熱材が補強部材によって破損することがなく断熱機能を喪失する状態になるのを抑制することができるようになる。また、真空断熱材をヒンジ機構側の寄せることでヒンジ機構に作用するモーメントによる外力が小さくなり、ヒンジ機構の変形を抑制できるようになって回動式開閉扉の『扉下がり』を抑制することができるようになる。
1…冷蔵庫、2…冷蔵室、3…野菜室、4…冷凍室、2A…冷蔵室扉、3A…野菜室扉、4A…冷凍室扉、17…下側ヒンジ機構、18…上側ヒンジ機構、21…外板、22…扉枠、22A…収納凹部、22B…外側壁、22C…内側壁、22E…側面壁、23…扉本体、24…内板、26…断熱空間、27…真空断熱材。28…発泡断熱材、29…粘着テープ、30、33…移動規制部。

Claims (5)

  1. 断熱箱体に少なくとも冷気が供給される複数の貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部を開閉すると共に、真空断熱材と発泡断熱材が配置された開閉扉を備えた冷蔵庫において、
    前記開閉扉の内側の内周囲の少なくとも一辺に、前記開閉扉の内周囲に設けられた補強部材の設置位置と同じ位置、或いはこの設置位置を越えた所定位置まで内側に延びることで前記真空断熱材の移動を規制する移動規制部を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    前記移動規制部は前記開閉扉を形成する構成部材と一体的に形成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    前記真空断熱材は前記開閉扉の4辺の内周囲に設けられた補強部材に接近した大きさであり、前記移動規制部材は前記開閉扉の内周囲の4辺に設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 断熱箱体に少なくとも冷気が供給される複数の貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部を片側に設けたヒンジ機構を回転中心として開閉すると共に、真空断熱材と発泡断熱材が配置された回動式開閉扉を備えた冷蔵庫において、
    前記回動式開閉扉の断熱空間の面積に比べてその面積が小さい前記真空断熱材が、前記回動式開閉扉の前記ヒンジ機構側のヒンジ側端面領域に近づけて配置されていることを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項4に記載の冷蔵庫において、
    前記真空断熱材は、更に前記回動式開閉扉の底面側の底面側端面領域に近づけて配置されていることを特徴とする冷蔵庫。
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