JP2015017734A - 空気調和機 - Google Patents

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Koji Tsukii
浩二 月井
船山 裕治
Yuji Funayama
裕治 船山
正博 田村
Masahiro Tamura
正博 田村
田村 建司
Kenji Tamura
建司 田村
知恵 右ノ子
Tomoe Unoko
知恵 右ノ子
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Abstract

【課題】室外機に搭載されたインバータ回路のスイッチング素子を熱破壊から保護することができる空気調和機を提供する。
【解決手段】室外機100は、直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチング動作により交流電力に変換し、この交流電力で圧縮機モータ103の駆動制御を行う圧縮機インバータ回路102と、この交流電力で室外ファンモータ105の駆動制御を行うファンインバータ回路104と、圧縮機インバータ回路102に流れる電流を検出する架線電流センサ106と、を備える。制御部は、各スイッチング素子11〜16の温度を検出するフィンサーミスタ107と、フィンサーミスタ107の検出温度と架線電流センサ106の検出電流値との双方に係る電流温度検出値が、予め設定された電流閾値を超えた場合に、室外ファンモータ105を所定の回転数まで加速させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ回路を用いて、圧縮機モータの駆動制御を行う空気調和機に関する。
空気調和機室外機(単に室外機ともいう)には、IGBT(Insulated-Gate- Bipolar-Transistor)や、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等の複数のスイッチング素子を有して直流電力を三相交流電力に変換する三相インバータ回路が搭載されている。この三相インバータ回路のスイッチング素子を順次オン/オフさせることで三相交流電力を生成して圧縮機モータ(単に、モータともいう)を駆動している。モータを高速で駆動した場合、スイッチング素子には大きな電流が流れる。この際、スイッチング素子の接合部温度が最大定格を超えて発熱し、場合によっては、熱破壊するおそれがある。この熱破壊を防ぐために、従来、例えば特許文献1に係る技術が開示されている。なお、接合部温度とは、一般的に言われる半導体パッケージ内の半導体チップのジャンクション温度である。
特許文献1記載のインバータ装置は、モータの回転を制御するスイッチング回路と、パルス幅変調された矩形波を用いてスイッチング回路をドライブするドライブ回路と、温度変化に伴うサーミスタの緩やかな抵抗値の変化を捉えて温度検出信号として出力する温度検出回路と、モータ電流が所定値を超えた場合に異常信号を出力する過電流検出回路とを備え、温度検出信号が変化した場合は、その変化に応じてドライブ回路の出力を変化させ、異常信号が変化した場合は、直ちにドライブ回路の出力を停止する。
特開2008−29198号公報
特許文献1記載のインバータ装置では、温度変化に伴うサーミスタの緩やかな抵抗値の変化に応じてドライブ回路の出力を変化させている。サーミスタは、その性質上、過電流通流時のように短時間での急激な温度変化は捉えにくい。このため、例えば、スイッチング素子としてMOSFETのように発熱し易い素子を用いた場合、サーミスタの温度検出のみでは素子の急激な温度変化を捉えきれない。この場合、ドライブ回路の出力を停止することができないので、スイッチング素子が熱破壊に至るといった問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、インバータ回路のスイッチング素子を熱破壊から保護することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチング動作により交流電力に変換し、前記交流電力でモータの駆動制御を行う第1インバータ回路と、交流電力で、前記スイッチング素子を冷却するファンモータの駆動制御を行う第2インバータ回路と、前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、前記第1インバータ回路に流れる電流を検出する電流検出部と、前記第1インバータ回路に流れる電流と前記スイッチング素子の温度とに対応付けられた電流閾値情報を記憶する記憶部と、前記温度検出部の検出温度と、前記電流検出部の検出電流値との双方に係る電流温度検出値が、その温度で予め設定された電流閾値を超えた場合に、前記ファンモータを所定の回転速度まで加速させる制御部と、を備える。
本発明によれば、インバータ回路のスイッチング素子を熱破壊から保護することができる空気調和機を提供する。
第1の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機のコンバータ回路の構成を示す回路図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機のコンバータ回路のコンバータ制御部、過電流停止制御部、ファン加速判定部、ファン速度指令部、ファンインバータ駆動部及び圧縮機インバータ駆動部の構成例を示すブロック図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機のIGBTとMOSFETの電流に対する電圧特性を表す図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機のIGBTとMOSFETの電流に対する損失特性を表す図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機の圧縮機インバータ回路へ流れる回路電流と各スイッチング素子のフィン温度Tfとの双方に係る特性領域上に対応付けられた過電流閾値情報及び第1〜第3電流閾値情報を表す図である。 上記第1の実施形態に係る空気調和機の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る空気調和機に用いられるコンバータ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る空気調和機に用いられるコンバータ回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(原理説明)
まず、本発明の概要について説明する。インバータ回路に使用されるスイッチング素子は、高負荷領域になる程に回路に流れる電流が増え、素子で発生する発熱量が増えるので、熱破壊する危険性がある。特にスイッチング素子にMOSFETのように発熱しやすい素子を用いた場合、熱破壊の危険性は増大する。
そこで、本発明では次のような制御を行うこととした。すなわち、室外機において、圧縮機インバータ回路に流れる圧縮機モータ電流の電流値と、圧縮機インバータに搭載されるスイッチング素子の温度との双方を検出する。これら検出値から、スイッチング素子が熱破壊するような危険状態に達したと判定した場合、室外機に搭載されている室外ファンモータの回転速度を加速させて、スイッチング素子の冷却効果を高める。これにより、スイッチング素子の発熱を抑制して熱破壊を防ぐ。
また、本発明者らの研究によると、スイッチング素子の最大定格電流は、素子の接合部温度が低い領域では、大きく、当該接合部温度がその低い領域よりも高い領域では、小さくなるように、当該接合部温度の変化に追従して変動することがわかっている。但し、本発明でいう最大定格電流とは、温度特性を有する相対的な最大定格電流であり、絶対的な最大定格電流とは異なる。
仮に、ファンモータの回転速度を加速するか否かの判定基準となる電流閾値を、素子の接合部温度が高い場合を基準として低い固定値に設定したとする。この場合、実際に素子の接合部温度が低い場合において、事実上、素子が熱破壊する危険状態に達した際のファンモータ加速動作を行うまでには、まだ接合部温度が低いので余裕がある。しかし、上記のように電流閾値を低い固定値に設定していると、低い接合部温度でも危険状態に達したと判定されてしまいファンモータの加速を行ってしまう。このため、無駄な消費電力が発生してしまい、空気調和機の効率的な駆動を行うことができない。
そこで、本発明の空気調和機では、素子の接合部温度が予め定められた温度よりも低い領域では、電流閾値が大きく(又は高く)なり、素子の接合部温度がその低い領域よりも高い領域では、電流閾値が小さく(又は低く)なるように、素子の接合部温度の変化に応じた可変温度特性を有する電流閾値を設定するようにした。
(第1の実施形態)
図1は、上記基本的な考え方に基づく本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。空気調和機は、室外機と図示しない室内機が、図示しない配管を介して接続されている。本実施形態の空気調和機は、空気調和機室外機に搭載されたインバータ回路を用いて、圧縮機モータの駆動制御を行う空気調和機に適用した例である。
[室外機の構成]
図1に示すように、室外機(空気調和機)100は、コンバータ回路101と、PWM(Pulse Width Modulation)制御により圧縮機モータ103の駆動制御を行う圧縮機インバータ回路102(第1インバータ回路)と、PWM制御により室外ファンモータ105の駆動制御を行うファンインバータ回路104(第2インバータ回路)と、架線電流センサ106(電流検出部)と、フィンサーミスタ107(温度検出部)と、過電流判定部108a及び過電流停止指令部108bを有する過電流停止制御部108と、ファン加速判定部109と、ファン速度指令部110と、ファンインバータ駆動部111と、圧縮機インバータ駆動部112と、を備えて構成される。上記過電流停止制御部108、ファン加速判定部109、ファン速度指令部110、ファンインバータ駆動部111及び圧縮機インバータ駆動部112は、制御部を構成する。
圧縮機インバータ回路102は、室外機100に、直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチング動作により交流電力に変換し、この交流電力で圧縮機モータ103の駆動制御を行う。
圧縮機インバータ回路102は、圧縮機インバータ駆動部112から出力されるパルス幅変調波信号(PWM信号)である駆動制御信号ds1に基づいて、コンバータ回路101から供給される直流の出力電力(出力電圧DCV)を、U相・V相・W相の擬似正弦波である三相交流電力に変換し、この変換された三相交流電力で圧縮機モータ103の駆動制御を行う。
圧縮機インバータ回路102は、第1〜第6のスイッチング素子(単に、素子ともいう)11,12,13,14,15,16と、還流ダイオード21,22,23,24,25,26と、を備える。
各スイッチング素子11〜16は、コンバータ回路101の正極側に接続された直流母線PLと、負極側に接続された直流母線NLとの間の上下アームに接続されている。上アームには第1,第3,第5のスイッチング素子11,13,15としてIGBTが接続され、下アームには第2,第4,第6スイッチング素子12,14,16としてMOSFETが接続されている。つまり、上アームと下アームとで特性の異なるスイッチング素子が接続されている。
MOSFET12,14,16には、構造的に還流ダイオードとして寄生ダイオード22,24,26が備えられる。
なお、上アームのスイッチング素子11,13,15を、IGBT11,13,15又は上アーム素子11,13,15とも表現し、下アームのスイッチング素子12,14,16を、MOSFET12,14,16又は下アーム素子12,14,16とも表現する。
第1の上アーム素子11及び第2の下アーム素子12は、正負の直流母線PL,NL間に、第1の接続点Nd1を介して直列接続されており、第1の上アーム素子11のコレクタ−エミッタ間には還流ダイオード21が逆並列接続され、第2の下アーム素子12のドレイン−ソース間には寄生ダイオード22が逆並列接続されている。第1の接続点Nd1は、圧縮機モータ103のU相動力線に接続されている。
第3の上アーム素子13及び第4の下アーム素子14は、正負の直流母線PL,NL間に、第2の接続点Nd2を介して直列接続されており、第3の上アーム素子13のコレクタ−エミッタ間には還流ダイオード23が逆並列接続され、第4の下アーム素子14のドレイン−ソース間には寄生ダイオード24が逆並列接続されている。第2の接続点Nd2は、圧縮機モータ4のV相動力線に接続されている。
第5の上アーム素子15及び第6の下アーム素子16は、正負の直流母線PL,NL間に、第3の接続点Nd3を介して直列接続されており、第5の上アーム素子15のコレクタ−エミッタ間には還流ダイオード25が逆並列接続され、第6の下アーム素子16のドレイン−ソース間には寄生ダイオード26が逆並列接続されている。第3の接続点Nd3は、圧縮機モータ103のW相動力線に接続されている。
また、各スイッチング素子11〜16のゲートは、それぞれ圧縮機インバータ駆動部112の駆動制御信号ds1の出力端に接続されている。
ファンインバータ回路104は、交流電力で、室外ファンモータ105の駆動制御を行う。ファンインバータ回路104は、ファンインバータ駆動部111から出力されるPWM信号である駆動制御信号ds2に基き、コンバータ回路101から供給される直流の出力電力(出力電圧DCV)を、U相・V相・W相の擬似正弦波である三相交流電力に変換し、この変換された三相交流電力で室外ファンモータ105の駆動制御を行うものである。
架線電流センサ106は、圧縮機インバータ回路102に流れる電流を検出する。架線電流センサ106は、負の直流母線NLに近接して配置されており、コンバータ回路101から圧縮機インバータ回路102へ流れる回路電流Ioを検出し、この検出された回路電流Ioを過電流判定部108a及びファン加速判定部109へ出力する。なお、回路電流Ioは上述した圧縮機モータ電流に対応している。
フィンサーミスタ107は、各スイッチング素子11〜16の温度を検出する。フィンサーミスタ107は、第1〜第6のスイッチング素子11〜16に設けられた図示せぬ放熱フィンの温度を検出し、この検出したフィン温度Tfを過電流判定部108a及びファン加速判定部109へ出力する。
過電流判定部108aは、後記する記憶部109aと同様に、後記する図6に示す回路電流Ioとフィン温度Tfとに対応付けられた過電流閾値情報30及び第1〜第3電流制限閾値情報31〜33を記憶する記憶部108cを備える。過電流判定部108aは、昇圧指令uiが入力された後、一定時間t1(図示せず)内に、フィンサーミスタ107で検出されるフィン温度Tfが定常領域Ds(後記図6参照)に戻らなかった場合、又は停止領域Dpに到達した場合、各スイッチング素子11〜16のスイッチング動作を停止する必要(停止要という)があると判定する。
過電流停止指令部108bは、過電流判定部108aで停止要と判定された場合、圧縮機インバータ駆動部112へ停止指令piを出力する。
ファン加速判定部109は、フィンサーミスタ107の検出温度と、架線電流センサ106の検出電流値との双方に係る電流温度検出値(電流温度交点)が、その温度で予め設定された電流閾値を超えた場合に、室外ファンモータ105を所定の回転数(回転速度)まで加速させる制御を行う。ファン加速判定部109は、後記図6に示す縦軸の回路電流Ioと横軸のフィン温度Tfとに対応付けられた過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31,32,33を記憶する記憶部109aを備える。ファン加速判定部109は、架線電流センサ106で検出された回路電流Ioと、フィンサーミスタ107で検出されたフィン温度Tfとの双方を、記憶部109aに記憶された過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31,32,33と照合することにより、第1〜第6のスイッチング素子11〜16が熱破壊に至る可能性がある危険レベルか否か、又は短時間で熱破壊する危険状態(熱破壊危険状態という)にあるか否かを判定し、これら判定結果に応じて、室外ファンモータ105の回転速度を加速するか否かを決定する。なお、危険レベル及び熱破壊危険状態の判定方法については後記する。
また、ファン加速判定部109は、第1〜第6のスイッチング素子11〜16が危険レベル又は熱破壊危険状態にあると判定した場合、室外ファンモータ105が予め定められた回転数まで加速するための指令(加速指令)uiをファン速度指令部110へ出力する。その加速指令uiは、過電流判定部108a及びファン速度指令部110へも同時に出力されるようになっている。
また、ファン加速判定部109は、加速指令uiによる室外ファンモータ105の加速動作後、予め定められた一定時間(所定時間)t1内にフィン温度Tfが予め定められた所定温度(図6に示す定常領域Ds)に低下した場合、室外ファンモータ105の回転数を加速前の回転数に戻す指令を行う復帰指令riを、ファン速度指令部110へ出力する。定常領域Dsとは、第1〜第6のスイッチング素子11〜16が過剰に発熱しないで圧縮機モータ103を定常駆動させることが可能な領域である。
ファン速度指令部110は、加速指令uiが入力された際に、室外ファンモータ105を予め定められた回転速度まで加速させる指令を行う加速指令siをファンインバータ駆動部111へ出力する。また、復帰指令riが入力された際に、室外ファンモータ105を減速前の回転数に戻す指令を行う回転数復帰指令rriをファンインバータ駆動部111へ出力する。
ファンインバータ駆動部111は、加速指令siが入力された際に、室外ファンモータ105が所定の回転数まで加速するように、ファンインバータ回路104のスイッチング動作を制御する。また、ファンインバータ駆動部111は、復帰指令rriが入力された際に、室外ファンモータ105が加速前の回転数まで減速するように、ファンインバータ回路104のスイッチング動作を制御する。
圧縮機インバータ駆動部112は、後述の過電流停止指令部108bから入力される停止指令piに従い、第1〜第6のスイッチング素子11〜16のスイッチング動作を停止させることで、圧縮機モータ103を停止させるように制御する。
[コンバータ回路101の回路構成]
図2は、コンバータ回路101の構成を示す回路図である。
図2に示すように、コンバータ回路101は、商用電源121に直列に接続されたリアクタ122と、商用電源121の交流電圧を直流電圧に整流するダイオードブリッジ123と、ダイオードブリッジ123で整流された直流電圧に含まれる脈動成分を平滑する平滑キャパシタ124と、ダイオードブリッジ125aとトランジスタ125bとが逆並列に接続された双方向性スイッチ125と、を備える。また、コンバータ回路101は、商用電源121の交流電圧がゼロ電位を通過するタイミングであるゼロクロス点の電圧(ゼロクロス電圧)ZVを検出するゼロクロス検出部126と、コンバータ回路101の出力電圧DCVを検出する直流電圧検出部127と、コンバータ制御部128と、を備える。
コンバータ制御部128は、ゼロクロス検出部126で検出されたゼロクロス電圧ZVと直流電圧検出部127で検出された直流出力電圧DCVとに基づいて、双方向性スイッチ125のトランジスタ125bの動作を制御する。この制御により、商用電源121からの交流電圧のセロクロス点に同期して、商用電源121に直列に接続されたリアクタ122に流れる電流が制御される。このため、ダイオードブリッジ123は、同期整流を行いながら電圧が所定レベルに制御された直流電圧を出力することができる。これにより、コンバータ回路101は、直流電圧が制御されて平滑キャパシタ124で平滑された直流出力電圧DCVを、図1に示す圧縮機インバータ回路102とファンインバータ回路104へ出力することができる。
すなわち、コンバータ制御部128は、ゼロクロス検出部126が検出した交流出力電圧波形のゼロクロス電圧ZVに同期させながら、直流電圧検出部127で検出した直流出力電圧DCVに基き、双方向性スイッチ125を短絡動作させる制御を行うので、商用電源121側のリアクタ122に流れる交流電流を制御することができる。これによって、コンバータ回路101は、ダイオードブリッジ123から出力される直流電圧を制御することができるとともに、力率改善と高調波抑制とを行うことができる。
[制御回路構成]
図3は、図2に示す室外機100のコンバータ回路101のコンバータ制御部128、図2に示す過電流停止制御部108、ファン加速判定部109、ファン速度指令部110、ファンインバータ駆動部111及び圧縮機インバータ駆動部112にそれぞれ共通の回路部分130の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、コンバータ制御部128、過電流停止制御部108、ファン加速判定部109、ファン速度指令部110、ファンインバータ駆動部111、及び圧縮機インバータ駆動部112の回路部分130は、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133、記憶装置(HDD:Hard Disk Drive等)134を備え、これら131〜134がバス136に接続された一般的な構成となっている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラム135を読み出してRAM133に展開し、CPU131がコンバータ制御部128、過電流停止制御部108、ファン加速判定部109、ファン速度指令部110、ファンインバータ駆動部111、及び圧縮機インバータ駆動部112の制御を実行するようになっている。
ここで、第1〜第6のスイッチング素子11〜16に用いられているIGBT及びMOSFETの特性について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、IGBTとMOSFETの電流に対する電圧特性を表す図である。図5は、IGBTとMOSFETの電流に対する損失特性を表す図である。
図4に示すように、線I1で示すIGBTのコレクタ電流に対するコレクタ−エミッタ間電圧特性は、コレクタ電流の立ち上がり区間において右肩上がりに急増し、その後、なだらかな右肩上がりの略線形の増加特性を描く。一方、線M1で示すMOSFETのドレイン電流に対するドレイン−ソース間電圧特性は、全ての電流区間においてなだらかな右肩上がりの略線形の増加特性を描く。これら特性I1及び特性M1は、図4に示すように、臨界点において交差している。つまり、臨界点に比べて低入力領域では、IGBTに係るコレクタ−エミッタ間電圧特性I1がMOSFETに係るドレイン−ソース間電圧特性M1を上回っているが、臨界点に比べて高入力領域では、両者T1,M1の関係が逆転している。
図4に表す関係に起因して、図5に示すように、臨界点に比べて低入力領域では、線I2で示すIGBTに係る損失特性が、線M2で示すMOSFETに係る損失特性を上回っているが、臨界点に比べて高入力領域では、両者I2,M2の関係が逆転している。つまり、MOSFETの損失は、低入力領域ではIGBTよりも小さいが、高入力領域では、IGBTよりも大きくなる。これは、MOSFETの損失が電流の2乗で増大するからである。このため、MOSFETは、高負荷時の温度上昇割合がIGBTと比べて大きく、熱破壊を起こしやすい、という欠点がある。
この欠点を無くすために、仮に、室外ファンモータ105の回転速度を加速するかしないかを判定する際の基準となる電流閾値を、余裕をみて低い固定値に設定したとする。この場合、前述した通り、本来の加速するための接合部温度となるまでにはまだ余裕があるにも関わらず、電流閾値が低い接合部温度に対応して設定されているため、熱破壊危険状態に達したと判定して、室外ファンモータ105が加速されてしまう。このため、室外ファンモータ105で必要以上の消費電力が発生してしまい、空気調和機の高効率制御を行う妨げになる。
そこで、室外機100では、高効率に運転しながらも、第1〜第6のスイッチング素子11〜16の熱破壊を未然に防ぐことを可能とするため、図6に示す過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31,32,33を用いる。そして、ファン加速判定部109(図1参照:制御部の一部)は、フィンサーミスタ107の検出温度と架線電流センサ106の検出電流値との双方に係る電流温度検出値(電流温度交点)が、その温度で予め設定された電流閾値を超えた場合に、室外ファンモータ105を所定の回転数(回転速度)まで加速させる制御を行う。
[電流閾値情報及び特性領域]
図6は、圧縮機インバータ回路102へ流れる回路電流Ioと、各スイッチング素子11〜16のフィン温度Tfとの双方に係る特性領域上に対応付けられた過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報32〜34を表す図である。図6の縦軸は、インバータ回路102へ流れる回路電流Io[A]、横軸はフィン温度又は周囲温度[℃]であり、縦軸と横軸との双方に係る特性領域が、過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31〜33により区画される。また、第1〜第3電流閾値情報31〜33は、定常領域Dsと第1〜第3ファンモータ加速領域D1〜D3と停止領域Dpを決定する。
過電流閾値情報30は、各スイッチング素子11〜16の温度が熱破壊危険状態に到達していることを判定するための電流閾値である。過電流閾値情報30は、フィンサーミスタ107(図1参照)で検出されるフィン温度Tfが低い領域(40〜50℃)では、高く、フィン温度Tfが低い領域と比べて高い領域(50〜90℃)では、低くなるように、フィン温度Tfの変化に応じた可変温度特性を有して設定されている。実際には、過電流閾値情報30は、各スイッチング素子11〜16の前述した最大定格電流が有する温度特性を考慮した温度特性を有して設定される。
また、過電流閾値情報30の上方領域には、圧縮機モータ103を停止させる判定を行うための停止領域Dpが区画されている。この停止領域Dpを区画する過電流閾値情報30の下方領域には、当該過電流閾値情報30と類似のカーブを描く第1〜第3電流閾値情報31〜33が所定間隔で設けられている。最も低いレベルの第1電流閾値情報31の下方領域には、定常領域Dsが区画されている。圧縮機モータ103が定常駆動している場合は、各スイッチング素子11〜16のフィン温度Tfが危険レベル又は熱破壊危険状態に至る温度となることはない。
各電流閾値情報31〜33は、フィンサーミスタ107で検出されるフィン温度Tfが低い領域(40〜50℃)では、高く、フィン温度Tfが低い領域と比べて高い領域(50〜90℃)では、低くなるように、フィン温度Tfの変化に応じた可変温度特性を有して設定されている。具体的には、各電流閾値情報31〜33は、例えば、各スイッチング素子11〜16のフィン温度Tfが、一般的なパワースイッチング素子の動作保証温度である150℃に対して30%のマージンをとった温度である105℃を超えないことを考慮して設定される。
各電流閾値情報31〜33は、各スイッチング素子11〜16のフィン温度Tfが熱破壊危険状態に至る前の高温状態(危険レベル)であることを判定する電流閾値である。ここで、フィン温度Tfが第1電流閾値情報31を超えた場合を第1危険レベル、第2電流閾値情報32を超えた場合を第2危険レベル、第3電流閾値情報33を超えた場合を第3危険レベルとする。
言い換えれば、最も低い第1危険レベルを判定するための電流閾値が第1電流閾値情報31、第1危険レベルよりも所定レベル高い第2危険レベルを判定するための電流閾値が第2電流閾値情報32、第2危険レベルよりも所定レベル高い第3危険レベルを判定するための電流閾値が第3電流閾値情報33である。
ファン加速判定部109(図1参照)は、各々の危険レベルであると判定する都度、コンバータ回路101の出力電圧DCVを、各危険レベルに対応付けられた回転数に加速するための第1〜第3加速指令ui1,ui2,ui3を出力する。ファン加速指令部110は、それら加速指令ui1,ui2,ui3に応じて、加速レートが異なる回転速度で室外ファンモータ105を加速するための第1〜第3加速指令si1,si2,si3をファンインバータ駆動部111へ出力する。これによって、各危険レベルに応じてファンインバータ回路104がスイッチング制御され、室外ファンモータ105が加速される。つまり、危険レベルに応じて室外ファンモータ105を加速することで、各スイッチング素子11〜16の接合部温度を低下させ、極力、熱破壊危険状態とさせないようになっている。
第1〜第3危険レベルに応じた、室外ファンモータ105の回転速度の加速レートは、下記のように設定される。
図6に示す各電流閾値情報31〜33の各々の間には、第1電流閾値情報31と第2電流閾値情報32との間に、第1危険レベルに対応する第1ファンモータ加速領域D1が区画され、第2電流閾値情報32と第3電流閾値情報33との間に、第2危険レベルに対応する第2ファンモータ加速領域D2が区画され、第3電流閾値情報33と過電流閾値情報30との間に、第3危険レベルに対応する第3ファンモータ加速領域D3が区画されている。
<第1加速レート>
第1ファンモータ加速領域D1では、室外ファンモータ105の定常回転速度に、当該定常回転速度より高くするための割合である第1加速レート(例えば110%)を乗算して得られる第1回転速度で室外ファンモータ105が加速される。
ファン加速判定部109は、架線電流センサ106で検出される回路電流Ioと、フィンサーミスタ107で検出されるフィン温度Tfとの交点(電流温度交点という)が、第1ファンモータ加速領域D1にあると判定した場合、室外ファンモータ105を第1回転速度に加速するための第1加速指令ui1を出力する。第1加速指令ui1に応じて、ファン加速指令部110は、室外ファンモータ105を第1回転速度で加速するための第1加速指令si1をファンインバータ駆動部111へ出力する。
そして第1加速指令si1に応じたファンインバータ駆動部111によるファンインバータ回路104のスイッチング制御で、室外ファンモータ105が定常回転速度に第1加速レート(110%)を乗算した第1回転速度に加速される。
<第2加速レート>
第2ファンモータ加速領域D2では、室外ファンモータ105の定常回転速度に、第1加速レートよりも所定速度加速するための第2加速レート(例えば120%)を乗算して得られる第2回転速度に室外ファンモータ105が加速される。
ファン加速判定部109は、電流温度交点が、第2ファンモータ加速領域D2にあると判定した場合、室外ファンモータ105を第2回転速度に加速するための第2加速指令ui2を出力する。この第2昇加速指令ui2に応じて、ファン速度指令部110は、室外ファンモータ105を第2回転速度で加速するための第2加速指令si2を出力する。これらの出力に応じて、ファンインバータ駆動部111のスイッチング制御で、室外ファンモータ105が定常回転速度に第2加速レート(120%)を乗算した第2回転速度に加速される。
<第3加速レート>
第3ファンモータ加速領域D3では、室外ファンモータ105の回転速度が、室外ファンモータ105の定常回転速度に第2加速レートよりも所定速度加速するための第3加速レート(例えば130%)を乗算して得られる第3回転速度に室外ファンモータ105が加速される。
ファン加速判定部109は、電流温度交点が、第3ファンモータ加速領域D3にあると判定した場合、室外ファンモータ105の回転速度を第3回転速度に加速するための第3加速指令ui3を出力する。この第3加速指令ui3に応じて、ファン加速指令部110は、室外ファンモータ105を第3回転速度に加速するための第3加速指令si3を出力する。この出力に応じてファンインバータ駆動部111のスイッチング制御で、室外ファンモータ105が定常回転速度に第3加速レート(130%)を乗算した第3回転速度に加速される。
以上、過電流閾値情報30、第1〜第3電流閾値情報31〜33、第1〜第3加速レートについて一例を示したが、実際には本発明を使用する実際の環境に応じた適正な値を予め検討して設定する。
以下、上述のように構成された室外機100の動作について説明する。
図7は、室外機100の動作を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。本フローは、図3のマイクロコンピュータ等からなる回路部分130において実行される。
まず、ステップS1では、図1に示す空気調和機100の図示せぬ電源スイッチがオンにされると、圧縮機インバータ駆動部112は、圧縮機インバータ回路102により圧縮機モータ103を駆動する。具体的には、圧縮機インバータ回路102において、第1〜第6のスイッチング素子11〜16が順次オン/オフされることで疑似正弦波の三相交流電力が生成される。そして、この三相交流電力で圧縮機モータ103が駆動される。
ステップS2では、ファン加速判定部109は、圧縮機モータ103の駆動中、架線電流センサ106で検出される回路電流Ioと、フィンサーミスタ107で検出されるフィン温度Tfとの電流温度交点を、記憶部109aに記憶された図6に示す過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31〜33と照合する。
この照合により、ステップS3,S4,S8,S10において、その電流温度交点が、図6に示す定常領域Ds、第1〜第3ファンモータ加速領域D1〜D3及び停止領域Dpのそれぞれの領域に存在するか否かが判定される。
上記判定は、まず、ステップS3において、ファン加速判定部109は、電流温度交点(図には交点と記載)が定常領域Dsにあるか否かを判定する。電流温度交点が定常領域Dsにあると判定された場合(S3:Yes)、上記ステップS3に戻る。圧縮機モータ103は、定常駆動を行っているので、ステップS3の判定処理が継続されることになる。
一方、上記ステップS3で電流温度交点が定常領域Dsにないと判定された場合(S3:No)、ステップS4でファン加速判定部109は、電流温度交点が第1加速領域D1にあるか否かを判定する。第1加速領域D1にあると判定された場合(S4:Yes)、ステップS5でファン速度指令部110は、室外ファンモータ105を第1回転速度に加速する。すなわち、室外ファンモータ105が、定常領域Dsでの回転速度に第1加速レート(例えば110%)を乗算した結果である第1回転速度に加速される。
上述した加速の制御を適宜図1を参照して詳細に説明する。
まず、上記ステップS4において、ファン加速判定部109は、電流温度交点が第1加速領域D1にあると判定した場合(S4:Yes)、判定に応じた第1加速指令ui1が、ファン速度指令部110へ出力される。
さらに、ファン速度指令部110は、第1加速指令ui1が入力されると、第1加速指令ui1に応じた室外ファンモータ105の第1加速指令si1をファンインバータ駆動部111へ出力する。ファンインバータ駆動部111は、第1加速指令si1に従った駆動制御信号ds2をファンインバータ回路104内スイッチング素子のゲートへ出力する。これにより、室外ファンモータ105が第1回転速度に加速するように、ファンインバータ回路104のスイッチング制御が行われる。
上記制御開始後、ステップS6では、ファン加速判定部109は、一定時間t1内に、電流温度交点が定常領域Dsにあるか否かを判定する。定常領域Dsにあると判定された場合(S6:Yes)、ステップS7で室外ファンモータ105を加速前の回転速度に戻して上記ステップS3に戻って処理が継続される。すなわち、ファン加速判定部109から復帰指令riがファン加速指令部110へ出力される。復帰指令riが入力されたファン速度指令部110からは、回転数復帰指令rriがファンインバータ駆動部111へ出力される。回転数復帰指令rriを受けたファンインバータ駆動部111により、ファンインバータ回路104のスイッチング動作が、室外ファンモータ105が加速前の回転数に戻るように制御される。これによって室外ファンモータ105が加速前の回転速度に戻される。
一定時間t1内に、電流温度交点が定常領域Dsにない場合(S3:No)、ステップS4に進む。ステップS4では、ファン加速判定部109は、電流温度交点が第1昇圧・減速領域D1にあるか否かを判定する。電流温度交点が第1昇圧・減速領域D1にないと判定された場合(S4:No)、ステップS8でファン加速判定部109は、電流温度交点が第1昇圧・減速領域D2にあるか否かを判定する。第2加速領域D2にあると判定された場合(S8:Yes)、ステップS9でファン速度指令部110は、室外ファンモータ105を第2回転速度に加速する。すなわち、室外ファンモータ105が、定常領域Dsでの回転速度に第2加速レート(例えば120%)を乗算した結果である第2回転速度に加速される。この加速の制御は、上記ステップS5の制御と、加速レートの割合が異なるだけであるため詳細な説明を省略する。
上記ステップS9の制御開始後、ステップS6及びS7において、上記同様の処理が行われ、ステップS4又はS3に戻る。
一方、上記ステップS8で電流温度交点が第2加速領域D2にないと判定された場合(S8:No)、ステップS10でファン加速判定部109は、電流温度交点が第3昇圧・減速領域D3にあるか否かを判定する。第2加速領域D3にあると判定された場合(S10:Yes)、ステップS11でファン速度指令部110は、室外ファンモータ105を第3回転速度に加速する。すなわち、室外ファンモータ105が、定常領域Dsでの回転速度に第3加速レート(例えば130%)を乗算した結果である第3回転速度に加速される。この加速の制御は、上記ステップS5の制御と、加速レートの割合が異なるだけであるため詳細な説明を省略する。
上記ステップS11の制御開始後、ステップS6及びS7において、上記同様の処理が行われ、ステップS4又はS3に戻る。
一方、上記ステップS10で電流温度交点が第3加速領域D3にないと判定された場合(S10:No)、ステップS12でファン加速判定部109は、電流温度交点が停止領域Dpにあって熱破壊危険状態と判定する。この時、図1に示す過電流判定部108aにおいても、電流温度交点が停止領域Dpにあると判定される。
上記熱破壊危険状態判定時、ステップS13で過電流停止制御部108は、圧縮機インバータ駆動部112を介して圧縮機モータ103を停止して本フローを終了する。具体的には、過電流停止制御部108の過電流停止指令部108bから圧縮機インバータ駆動部112へ停止指令piが出力される。停止指令piを受けた圧縮機インバータ駆動部112からの駆動制御信号ds1による制御により、第1〜第6のスイッチング素子11〜16のスイッチング動作が停止され、圧縮機モータ103が停止する。
以上説明したように、本実施形態に係る室外機100は、直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチング動作により交流電力に変換し、この交流電力で圧縮機モータ103の駆動制御を行う圧縮機インバータ回路102と、交流電力で室外ファンモータ105の駆動制御を行うファンインバータ回路104と、圧縮機インバータ回路102に流れる電流を検出する架線電流センサ106と、を備える。過電流停止制御部108、ファン加速判定部109、ファン速度指令部110及びファンインバータ駆動部111及び圧縮機インバータ駆動部112からなる制御部は、各スイッチング素子11〜16の温度を検出するフィンサーミスタ107と、フィンサーミスタ107の検出温度と架線電流センサ106の検出電流値との双方に係る電流温度検出値(電流温度交点)が、その温度で予め設定された電流閾値を超えた場合に、室外ファンモータ105を所定の回転数まで加速させる制御を行う。
この構成により、室外機100に搭載された圧縮機インバータ回路102の各スイッチング素子11〜16を熱破壊から保護することが可能になり、安定した運転が可能な空気調和機を提供することができる。
また、本実施形態では、上記制御部が、電流温度検出値が複数の電流閾値(第1〜第3電流閾値情報31〜33)を超える都度、室外ファンモータ105の回転数を、各電流閾値が高くなる程に高回転となるように対応付けられた各々回転数の異なる加速値(第1〜第3回転速度)に、加速する制御を行うようにしている。
この構成によれば、各スイッチング素子11〜16の温度が所定値高くなる毎に、それら温度を当該温度に応じて下げるための室外ファンモータ105の加速制御を行うので、不要な加速制御による不要な消費電力発生の抑制しながらも、スイッチング素子の冷却効果を高めることができる。
また、本実施形態では、上記制御部が、減速の制御後、電流温度検出値が予め定められた一定時間t1内に電流閾値以下に低下した場合、室外ファンモータ105の加速を加速前の回転数に戻す制御を行うようにしている。
この構成によれば、各スイッチング素子11〜16の温度が熱破壊の心配のない定常状態に戻った場合に、室外ファンモータ105を加速前の回転速度に戻すので、再度、素子温度が上昇した際に、加速制御を行って温度を低下させることが可能となる。
また、本実施形態では、上記制御部が、加速の制御後、電流温度検出値が予め定められた一定時間t1内に電流閾値以下に下がらなかった場合、圧縮機モータ103の駆動制御を停止する制御を行うようにしている。
この構成によれば、加速の制御を行っても、一定時間t1後に素子温度が所定温度に低下しない場合、熱破壊の恐れがあるので、圧縮機モータ103の駆動制御を停止する。これにより圧縮機モータ103が停止するので素子が熱破壊することがなくなる。
また、本実施形態では、上記制御部が、加速の制御後、電流温度検出値が予め定められた一定時間t内に定常領域Dsに戻らなかった場合、圧縮機モータ103の駆動制御を停止する制御を行うようにしている。
この構成によれば、加速の制御を行っても、一定時間t1後に素子温度が素子破壊の恐れがない定常領域Dsに下がらない場合、熱破壊のおそれがあるので、圧縮機モータ103の駆動制御を停止する。これにより圧縮機モータ103が停止するので素子が熱破壊することがなくなる。
また、本実施形態では、電流閾値よりも高いレベルに圧縮機モータ103の停止を指示する停止領域Dpを設定し、制御部が、電流温度検出値が停止領域Dpに到達した際に、圧縮機モータ103の駆動制御を停止する制御を行うようにしている。
この構成によれば、素子温度が熱破壊のおそれがある停止領域Dpに到達した場合は、圧縮機モータ103の駆動制御を停止するようにしたので、素子の熱破壊を防止することができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図8に示すように、室外機200は、図1のフィンサーミスタ107に代え、外気温サーミスタ207を備える。
外気温サーミスタ207は、圧縮機インバータ回路102の周囲温度Tcを検出して、過電流判定部108a及びファン加速判定部109へ出力する。
以上の構成において、ファン加速判定部109は、前述したフィン温度Tfに代え、周囲温度Tcを用いて各スイッチング素子11〜16が各危険レベル又は熱破壊危険状態にあるか否かを判定し、室外ファンモータ105を加速するか否かを決定する。
ファン加速判定部109は、図6に示すように、架線電流センサ106で検出される圧縮機インバータ回路102に流れる回路電流Ioと、外気温サーミスタ207で検出される周囲温度Tcとの電流温度交点を、記憶部109aに記憶された過電流閾値情報30及び第1〜第3電流閾値情報31〜33に照合する。次に、その照合により、電流温度交点が、図6に示す定常領域Ds、第1〜第3ファンモータ加速領域D1〜D3及び停止領域Dpの何れの領域に存在するか否かを判定する。さらに、その判定に応じた加速指令uiを、過電流判定部108a、ファン速度指令部110及び圧縮機インバータ駆動部112へ出力する。
過電流判定部108aも、フィン温度Tfに代え、周囲温度Tcを用いて各スイッチング素子11〜16の温度が停止領域Dpにあるか否かを判定する。停止領域Dpにあると判定された際に、過電流停止指令部108bから停止指令piが圧縮機インバータ駆動部112へ出力されることとなる。
このような制御により、前述同様に室外ファンモータ105の加速、並びに加速の復帰動作、さらには圧縮機モータ103の停止動作が行われる。
このように外気温サーミスタ207を用いても、図1に示した室外機100と同様の効果を得ることができる。
また、通常、室外機には外気温サーミスタが搭載されているため、フィンサーミスタ107を用いない分、コストを削減することができる。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図9に示すように、室外機300は、図1の圧縮機インバータ回路102に代え、圧縮機インバータ回路302を備える。室外機300が、図1に示した室外機100と異なる点は、図9に示す圧縮機インバータ回路302の構成のみである。
圧縮機インバータ回路302は、図1に示した圧縮機インバータ回路102とは、上アームと下アームとの構成要素を反転させた点が異なる。すなわち、圧縮機インバータ回路302は、上アームに、MOSFET12,14,16と、寄生ダイオード22,24,26とを用い、下アームに、IGBT11,13,15と、還流ダイオード21,23,25とを用いている。
このような構成の圧縮機インバータ回路302を用いた室外機300においても、図1の室外機100と同様の効果を奏する。
また、室外機300においても、上記図8に示した室外機200と同様に、フィンサーミスタ107に代え、外気温サーミスタ207を用いることができ、同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る空気調和機の構成を示す図である。図1と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図10に示すように、室外機400は、図1の圧縮機インバータ回路102に代え、圧縮機インバータ回路402を備える。室外機300が、図1に示した室外機100と異なる点は、図10に示す圧縮機インバータ回路402の構成のみである。
圧縮機インバータ回路402は、図1に示した圧縮機インバータ回路102とは、上アームと下アームとの全てのスイッチング素子にMOSFETを用いた点が異なる。すなわち、圧縮機インバータ回路402は、上アームに、MOSFET12u,14u,16uと、寄生ダイオード22u,24u,26uとを用い、下アームに、MOSFET12,14,16と、寄生ダイオード22,24,26とを用いている。
このように、本実施形態では、室外機400は、圧縮機インバータ回路402の全てのスイッチング素子にMOSFETを用いている。MOSFETは定常損失が小さいので、上記各実施形態の室外機100,200,300に比べて、より効率の高い圧縮機モータ103の駆動を行わせることができる。
ここで、本実施形態では、圧縮機インバータ回路402の全てのスイッチング素子にMOSFET12u,14u,16u,12,14,16を用いているので、素子の温度が上昇し易い。このため、素子の温度上昇には十分な注意が必要である。しかし、第1の実施形態の室外機100で説明したように、過電流閾値情報30及び第1〜第3の電流閾値情報31〜33のそれぞれを、フィンサーミスタ107の検出温度が低い領域では高く、その低い領域と比べて高い領域では低くなるように、フィンサーミスタ107の検出温度の変化に応じた可変温度特性を有して設定してある。このため、圧縮機インバータ回路402の全てのスイッチング素子にMOSFET12u,14u,16u,12,14,16を用いている場合でも、第1の実施形態で説明した場合と同様に、より効率の高い圧縮機モータ103の駆動を行わせることができる。
また、全てのMOSFET12u,14u,16u,12,14,16は、スーパー・ジャンクション・MOSFET(SJ−MOS)であってもよい。SJ−MOSは定常損失がMOSFETよりもさらに小さいので、圧縮機モータ103を、より一層高効率で駆動させることができる。
また、全てのMOSFET12u,14u,16u,12,14,16は、シリコン・カーバイド・MOSFET(SiC−MOS)であってもよい。このSiC−MOSの場合、SJ−MOSよりもさらにオン抵抗値の温度特性が良い。SJ−MOSの場合、自温度が上がるとオン抵抗値も上がってスイッチング損失が増大するが、SiC−MOSの場合は、自温度が上がってもオン抵抗値が上がらないので、スイッチング損失があまり変動しないというメリットがある。
さらに、全てのMOSFET12u,14u,16u,12,14,16の内、上下アームの何れか一方がSJ−MOS、他方がSiC−MOSであっても、上記同様の効果を得ることができる。
この他、全てのMOSFET12u,14u,16u,12,14,16のドレイン・ソース間に寄生ダイオードと並列に、シリコン・カーバイド・ショットキーバリアダイオード(SiC−SBD)を接続してもよい。この場合、サチュレーション電圧が低くなるので、スイッチング損失が小さくなり、低消費電力となるというメリットが得られる。
また、室外機400においても、上記図8に示した室外機200と同様に、フィンサーミスタ107に代え、外気温サーミスタ207(図8参照)を用いることができ、同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の第5の実施形態に係る空気調和機に用いられるコンバータ回路の構成を示す回路図である。図2と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図11に示すコンバータ回路501は、図2に示したコンバータ回路101の代わりに、図1,図8〜図10に示した室外機100〜400に用いられる。
コンバータ回路501が、コンバータ回路101と異なる点は、下記の通りである。すなわち、コンバータ回路501は、図2の平滑キャパシタ124に代え、ダイオードブリッジ123の直流電圧出力間に、倍電圧コンデンサ502a,502bを直列に接続し、これら倍電圧コンデンサ502a及び502bの接続点と、ダイオードブリッジ123の出力側アームを構成する2つのダイオードの接続点とを、オン/オフ制御される全波倍電圧切替スイッチ503を介して接続する。また、全波倍電圧切替スイッチ503のオン/オフ制御用の端子を、コンバータ制御部128のオン/オフ制御信号線を接続している。
以上の構成において、コンバータ回路501が用いられる場合、コンバータ制御部128は、全波倍電圧切替スイッチ503を後述のようにオン/オフ制御する機能を備える。このオン/オフ制御により、全波倍電圧の直流出力電圧DCV1を、圧縮機インバータ回路102(図1参照),302(図9参照),402(図10参照)の何れかへ供給することが可能となっている。
次に、コンバータ回路501が行う全波倍電圧の出力制御について説明する。
ダイオードブリッジ123が交流電圧の正の半サイクルで倍電圧コンデンサ502a,502bを充電しているときは、全波倍電圧切替スイッチ503は、コンバータ制御部128の制御によりオフとされている。このオフの時は、出力電圧DCV1が通常の電圧となっている。
一方、ダイオードブリッジ123が交流電圧の負の半サイクルで整流を行うときは、コンバータ制御部128が、全波倍電圧切替スイッチ503をオンさせる。このオンの時に、出力電圧DCV1が倍電圧となる。つまり、直列接続された倍電圧コンデンサ502a,502bの両端に全波倍電圧の出力電圧DCV1が発生する。
本実施形態によれば、コンバータ回路501は、全波倍電圧の出力電圧DCV1を発生して、インバータ回路102,302,402の何れかへ供給することができるので、例えば室外機100〜400を使用する機器が100V機種であっても、200V機種として使用可能となる。
(第6の実施形態)
図12は、本発明の第6の実施形態に係る空気調和機に用いられるコンバータ回路の構成を示す回路図である。図2と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図12に示すコンバータ回路601は、図2に示したコンバータ回路101の代わりに、図1、図8乃至図10に示した室外機100〜400に用いられる。
コンバータ回路601は、商用電源121の交流電圧を直流電圧に整流するダイオードブリッジ523と、ダイオードブリッジ523の正極側出力端子に直列接続されたリアクタ522と、リアクタ522の出力端子とダイオードブリッジ523の負極側出力側端子との間に順方向に接続されたトランジスタ524と、リアクタ522の出力側端子に順方向に接続された逆流防止ダイオード525と、ダイオードブリッジ523で整流された直流電圧に含まれる脈動成分を平滑する平滑キャパシタ124と、を備える。また、コンバータ回路601は、コンバータ回路601の直流出力電圧DCVを検出する直流電圧検出部127と、直流出力電流DCVを検出する直流電流検出部526と、を備える。
コンバータ制御部128は、直流電圧検出部127からフィードバックした直流出力電圧DCVと、直流電流検出部526からフィードバックした直流出力電流DCIとに基づいて、トランジスタ524をオン/オフ制御する。この制御によって、ダイオードブリッジ523の出力側のリアクタ522に流れる直流電流の大きさを制御することができる。
このリアクタ522の直流電流制御により、コンバータ回路601は、ダイオードブリッジ523から出力される直流電圧を一定レベルに制御することができる。したがって、コンバータ回路601は、電圧が制御されて平滑キャパシタ124で平滑された直流出力電圧DCVを、圧縮機インバータ回路102,302,402、及びファンインバータ回路104の何れかへ供給することが可能となる。
本実施形態によれば、コンバータ回路601は、トランジスタ524のオン/オフ制御によって、ダイオードブリッジ523の出力側のリアクタ522に流れる直流電流の大きさを制御することができるので、力率を上げるといった力率改善を行うことができる。
また、負の直流母線NLに近接させて設けた架線電流センサ106を、圧縮機インバータ回路102,302,402の出力ラインに設けて回路電流を検出し、また、圧縮機インバータ回路102,302,402の第1〜第3の下アームと接地端子との間にシャント抵抗器(図示せず)を介挿し、電流検出を行ってもよい。
本発明は上記の実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、圧縮機インバータ回路102に流れる電流検出は、上記各実施形態のように実測値であることが好ましいが、実測値に代えて、指令値でも可能である。また、本実施形態と同様の制御方法を、コンバータ回路に応用可能である。
また、図6に示すように、電流閾値よりも高いレベルに圧縮機モータ103の停止を指示する停止領域をさらに設定し、電流温度検出値が前記停止領域に到達した際に、圧縮機モータ103の駆動制御を停止することが好ましい。
また、温度検出部は、圧縮機インバータ回路102のスイッチング素子の放熱フィンの温度を検出するフィンサーミスタ、又は圧縮機インバータ回路102の周囲温度を検出する外気温サーミスタであってもよい。
また、圧縮機インバータ回路102内のスイッチング素子として、上下アームで異なる特性を有する素子が配置され、このスイッチング素子の何れか一方がIGBTであり、他方がMOSFETであってもよい。この場合、前記スイッチング素子全てがMOSFETであってもよく、このMOSFETは、スーパー・ジャンクション・MOSFETであってもよい。
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
11,13,15 IGBT(スイッチング素子)
12,14,16,12u,14u,16u MOSFET(スイッチング素子)
21〜26 寄生ダイオード
100,200,300,400 室外機(空気調和機)
101,501,601 コンバータ回路
102,302,402 圧縮機インバータ回路(第1インバータ回路)
103 圧縮機モータ
104 ファンインバータ回路(第2インバータ回路)
105 室外ファンモータ
106 架線電流センサ(電流検出部)
107 フィンサーミスタ(温度検出部)
108 過電流停止制御部(制御部)
108a 過電流判定部
108b 過電流停止指令部
108c,109a 記憶部
109 ファン加速判定部(制御部)
110 ファン速度指令部
111 ファンインバータ駆動部(制御部)
112 圧縮機インバータ駆動部(制御部)
121 商用電源
122,522 リアクタ
123,523 ダイオードブリッジ
124 平滑キャパシタ
126 ゼロクロス検出部
127 直流電圧検出部
130 回路部分
131 CPU
132 ROM
133 RAM
134 記憶装置
136 バス
207 外気温サーミスタ(温度検出部)
502a,502b 倍電圧コンデンサ
503 全波倍電圧切替スイッチ
524 トランジスタ
525 逆流防止ダイオード
526 直流電流検出部

Claims (6)

  1. 直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチング動作により交流電力に変換し、前記交流電力でモータの駆動制御を行う第1インバータ回路と、
    交流電力で、前記スイッチング素子を冷却するファンモータの駆動制御を行う第2インバータ回路と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記第1インバータ回路に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記第1インバータ回路に流れる電流と前記スイッチング素子の温度とに対応付けられた電流閾値情報を記憶する記憶部と、
    前記温度検出部の検出温度と、前記電流検出部の検出電流値との双方に係る電流温度検出値が、その温度で予め設定された電流閾値を超えた場合に、前記ファンモータを所定の回転速度まで加速させる制御部と、を備える
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記電流閾値は、前記スイッチング素子の温度が予め定められた温度よりも低い領域では大きく、該スイッチング素子の温度が前記低い領域よりも高い領域では小さくなるような該スイッチング素子の温度変化に応じた可変温度特性を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記電流閾値は、前記温度検出部の検出温度と前記電流検出部の検出電流値との双方に係る特性領域上において、前記スイッチング素子が熱破壊しない温度で前記モータを駆動させることが可能な定常領域よりも高い領域に、各電流制限閾値が高くなる程に高くなるように対応付けられた各々レベルの異なる複数の電流閾値である
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 前記制御部は、前記電流温度検出値が前記複数の電流閾値を超える都度、各々レベルの異なる回転速度に前記ファンモータを加速させる
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  5. 前記制御部は、前記ファン加速の制御後、前記電流温度検出値が予め定められた一定時間内に前記電流閾値以下に低下した場合、前記ファンモータの回転速度を加速前の回転速度に戻す、又は、
    前記ファン加速の制御後、前記電流温度検出値が予め定められた一定時間内に前記定常領域に戻った場合、前記ファンモータの回転速度を加速前の回転速度に戻す
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  6. 前記制御部は、前記ファン加速の制御後、前記電流温度検出値が予め定められた所定時間内に前記電流閾値以下に下がらなかった場合、前記モータの駆動制御を停止する、又は、
    前記ファン加速の制御後、前記電流温度検出値が予め定められた所定時間内に前記定常領域に戻らなかった場合、前記モータの駆動制御を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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