JP2015016432A - チェーン及び汚泥掻寄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】チェーンリンク同士を連結する連結ピンの剪断強度を上げることができるチェーン及び汚泥掻寄機を提供することを目的とする。
【解決手段】チェーンリンク22の両側の端部に、同一形状のチェーンリンク22を相互に連結するための凸部22aを幅方向に沿って2個以上離間してそれぞれ設けると共に、これらの両側の凸部22aを平面視において幅方向に沿って千鳥状に配列し、一のチェーンリンク22の一方側の端部の凸部22a,22a同士の間に、隣のチェーンリンク22の他方側の凸部22aを進入させ、これらの凸部22aに連結ピン21を通し互いに回転可能に連結する構成を採用することで、剪断力が作用する凸部22a,22a同士の幅方向の合わせ面(対向面)Xを従来の2箇所から増やし、これにより、連結ピン21に作用する剪断力を従来に比して分散し、その結果、連結ピン21の剪断強度を上げる。
【選択図】図4

Description

本発明はチェーン及びこれを備えた汚泥掻寄機に関する。
従来、汚泥を掻き寄せる汚泥掻寄機として、以下の特許文献1に記載の汚泥掻寄機が知られている。この汚泥掻寄機に使用されるチェーンの一部を示したのが図6である。ここで用いられるチェーン50は、同一形状の樹脂製のチェーンリンク(リンクプレート)51を多数連結し無端状に構成した無端チェーンであり、チェーンリンク51は、一方側の幅方向(図示上下方向)中央において長手方向外側(図示左側)へ突出する凸部52を備えると共に、他方側の幅方向両側において長手方向外側(図示右側)へ突出する凸部53,53を備え、これらの凸部52,53には、連結ピン54を通すためのピン孔55が幅方向に貫通して設けられる。また、チェーンリンク51の底面には、紙面奥側に凹むノッチと称される凹部56が設けられる。
そして、複数のチェーンリンク51が同一方向を向くように並べられ、一のチェーンリンク51の凸部53,53同士の間に、隣のチェーンリンクの凸部52が進入し、凸部52,53のピン孔55に連結ピン54が通されることによって隣り合うチェーンリンク51,51同士が連結ピン54により回動可能に連結されて無端チェーン50が形成される。
このような無端チェーン50は、汚泥掻寄機を構成する複数のホイールに掛け回され、ピンホイール(駆動スプロケット)に掛け回されている箇所においては、チェーンリンク51のノッチ56にピンホイールの係合ピンが進入し、当該係合ピンとノッチ56とがピンホイールの回転方向に係合することによって、チェーンリンク51にピンホイールの回転力が伝達され、無端チェーン50が所定の周回軌道を周回する。そして、このようなチェーンリンク51,51同士を連結する連結ピン54に対する剪断力は、凸部52,53同士の合わせ面である2箇所に作用する(図示一点鎖線の囲みX参照)。
特開2009−241022号公報
ここで、最近にあっては、チェーンリンク51,51同士を連結する連結ピン54が破断しないこと、又、曲がらないことが望まれている。特に、チェーンリンク51、連結ピン54が樹脂製の場合には、ステンレス製に比して剛性が低いため、連結ピン54が破断しないように、又、曲がらないように、連結ピン54の径及び材質を変えずに剪断強度を上げることが望まれている。
そこで、本発明は、チェーンリンクを連結する連結ピンの剪断強度を上げることができるチェーン及び汚泥掻寄機を提供することを目的とする。
本発明によるチェーンは、複数の同一形状のチェーンリンクを連結ピンにより相互に連結したチェーンであって、チェーンリンクは、長手方向の両側の端部に、当該チェーンリンクの幅方向に沿って凹凸が並ぶ凹凸部を備えると共に、片側の端部に、凸部を2個以上それぞれ備え、平面視において両側の凸部は幅方向に沿って千鳥状に配列されると共に、凸部には、連結ピンを通すためのピン孔が幅方向に貫通して設けられ、一のチェーンリンクの一方側の端部の凸部同士の間に、隣のチェーンリンクの他方側の凸部が進入し、凸部のピン孔に連結ピンが通されることによって、一のチェーンリンクと隣のチェーンリンクが連結ピンにより回動可能に連結されることを特徴としている。
このようなチェーンによれば、チェーンリンクの両側の端部に、同一形状のチェーンリンクを相互に連結するための凸部が幅方向に沿って2個以上離間してそれぞれ設けられると共に、これらの両側の凸部は平面視において幅方向に沿って千鳥状に配列され、一のチェーンリンクの一方側の端部の凸部同士の間に、隣のチェーンリンクの他方側の凸部が進入し、これらの凸部に連結ピンが通されて互いに回転可能に連結される構成のため、剪断力が作用する凸部同士の幅方向の合わせ面(対向面)が従来の2箇所から増やされ、これにより、連結ピンに作用する剪断力が従来に比して分散され、その結果、連結ピンの剪断強度を上げることができる。
また、本発明による汚泥掻寄機は、複数のホイールに掛け回され槽内を周回移動する無端チェーンとして上記のチェーンを一対備え、一対の無端チェーンに周回方向に沿って複数のフライトが取り付けられ、ホイールの回転により一対の無端チェーンが周回移動し、フライトが槽の底に沿って移動することで槽の底に堆積した堆積物を掻き寄せることを特徴としている。
このような汚泥掻寄機によれば、上記作用を奏するチェーンを備えた汚泥掻寄機を提供できる。
ここで、上記作用を好適に奏する汚泥掻寄機としては、具体的には、ホイールは、当該ホイールの回転力をチェーンリンクに伝達するための係合ピンを複数備えたピンホイールを具備し、チェーンリンクは、その底側に、凹状のノッチを長手方向に離間して2個備え、無端チェーンがピンホイールに掛け回されている箇所においてチェーンリンクの2個のノッチのそれぞれに対してピンホイールの係合ピンが1個ずつ進入し、何れか一方の係合ピンとこの係合ピンが進入するノッチとがピンホイールの回転方向に係合する構成が挙げられる。このような構成を採用した場合、何れか一方の係合ピンがノッチに対してピンホイールの回転方向に係合するため、ピンホイールの回転力を確実にチェーンリンクに伝達できる。
また、ピンホイールの正転又は逆転時に、一のチェーンリンクのノッチのうち無端チェーンの周回方向である進行方向において上流側のノッチとこのノッチに進入する係合ピンとがピンホイールの回転方向に係合し、一のチェーンリンクのノッチのうち下流側のノッチとこのノッチに進入する係合ピンとの間においてピンホイールの回転方向に隙間を有する構成とするのが好ましい。
このような構成を採用した場合、一のチェーンリンクのノッチのうち進行方向上流側のノッチに対して係合ピンがピンホイールの回転方向に係合するため、ピンホイールの回転力を進行方向上流側のノッチを介して確実にチェーンリンクに伝達できる。ここで、ピンホイールの正転又は逆転時の何れの時であっても、一のチェーンリンクのノッチのうち進行方向上流側のノッチに係合ピンが係合したときに当該チェーンリンクの進行方向下流側が持ち上がろうとする力の方が、一のチェーンリンクのノッチのうち進行方向下流側のノッチに係合ピンが係合したときに当該チェーンリンクの進行方向下流側が持ち上がろうとする力より小さい。このため、無端チェーンがピンホイールに掛け回されている箇所において当該無端チェーンの歯飛び現象(脱輪)を防止すべく当該無端チェーンを覆うようにチェーンガードが設けられている場合、上述のように、一のチェーンリンクの進行方向上流側のノッチに係合ピンが係合することから、チェーンガードに対して作用する一のチェーンリンクの持ち上がり力は小さく、従って、当該チェーンガードにより無端チェーンを良好且つ好適に押えることができる。
また、無端チェーンがピンホイールに掛け回されている箇所において当該無端チェーンの外周面が、円弧状を成していると、無端チェーンがピンホイールに掛け回されている箇所において当該無端チェーンを覆うように設けられ円弧状の内面を有するチェーンガードによって、無端チェーンの円弧状の外周面を容易に押えることができる。
また、チェーンリンクの側面に、フライトがボルト締結されているのが好ましい。このような構成を採用した場合、フライトがチェーンリンクの上面からではなく側面から出ているため、無端チェーンの周回移動時において、チェーンリンクを押えるためのチェーンガードに対するフライトの干渉を確実に防止できる。
本発明によれば、チェーンリンクを連結する連結ピンの剪断強度を上げることができるチェーン及び汚泥掻寄機を提供できる。
本発明の実施形態に係るチェーンを備えた汚泥掻寄機を示す概略側面図である。 図1中のピンホイール及び当該ピンホイールに掛け回されたチェーンを示す側面図である。 図2中の要部の拡大図である。 図2中の相互に連結したチェーンリンク及びチェーンリンクに取り付けられたフライトを示す平面図である。 図2〜図4中のチェーンリンクを示す図である。 従来技術に係るチェーンリンクを連結したチェーンの一部を底面側から見た図である。
以下、本発明によるチェーンを備えた汚泥掻寄機の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るチェーンを備えた汚泥掻寄機を示す概略側面図、図2は、ピンホイール及び当該ピンホイールに掛け回された無端チェーンを示す側面図、図3は、図2中の要部の拡大図である。
図1に示すように、汚泥掻寄機100は、4軸タイプのチェーンフライト式の汚泥掻寄機であり、例えば下水処理場の沈殿池等を始めとした槽1の内部に設置される。
槽1は、横長に構成され、図1の左側から汚水が供給される。槽1の底1Bで汚水供給側の端部には、汚泥収集ピット1Cが設けられ、この汚泥収集ピット1Cに対して、汚泥を外部に排出するための排出管1Dが設けられる。槽1の水面1A付近で槽1の略中央部には、軸周りに回転可能なスカムパイプ9が槽1の幅方向(紙面垂直方向)全域に亘って設けられる。このスカムパイプ9は、周面に軸線方向(紙面垂直方向)に延び上方に開口された開口部を備え、横断面形状がC字状を成している。そして、スカムパイプ9は水面1Aに浮遊する浮遊物(スカム)を回収すべく、開口部が水面1A下に位置するように適宜図1の反時計回りに回転し、その後戻る動作を繰り返す。
汚泥掻寄機100は、槽1内を長手方向に周回移動する無端チェーン(チェーン)2を備えており、この無端チェーン2は、槽1の幅方向に対向して一対が設けられる。フライト(掻寄羽根)10は、槽1の幅方向に延在し槽1の側壁近傍まで延びるチャンネル状に構成され、無端チェーン2の周回方向に沿って複数が配置され当該無端チェーン2に取り付けられる(詳しくは後述)。
この汚泥掻寄機100にあっては、槽1の底1B上で汚泥収集ピット1Cとは反対側(図示右側)に第1従動軸3が設けられ、底1B上で汚泥収集ピット1C寄りの位置に第2従動軸4が設けられる。第1従動軸3には、両端に一対のシーブホイール(歯・ピンがないホイール)3Aがそれぞれ取り付けられて固定され、第2従動軸4には、両端に一対のシーブホイール4Aがそれぞれ取り付けられて固定されている。
また、汚泥掻寄機100にあっては、槽1の水面1A下で第2従動軸4の上方に駆動軸5が設けられ、水面1A下でスカムパイプ9より多少上流側(図示左側)の位置に第3従動軸6が設けられる。駆動軸5には、両端に一対のピンホイール5Aがそれぞれ取り付けられて固定され、第3従動軸6には、両端に一対のシーブホイール6Aがそれぞれ取り付けられて固定されている。
ピンホイール5Aは、図2に示すように、円板状のホイールの外周面から径方向に突出し周方向に沿って多数が離間して並設される支持部に、槽1の幅方向(紙面垂直方向)に延びる軸心を有する係合ピン30を取り付けたものであり、この係合ピン30を介してピンホイール5Aの回転力を無端チェーン2に伝達する。
そして、これらのホイール3A〜6A及び係合ピン30並びに軸3〜6は樹脂製とされ、軸3〜6は回転可能に支持される。
図1に示すように、無端チェーン2は、上記各ホイール3A〜6Aに掛け回され、無端チェーン2の一部が水面1Aに沿うように張設されると共に、無端チェーン2の一部が槽1の底1Bに沿うように張設される。また、シーブホイール6A,3A間には、無端チェーン2のカテナリー部15が形成される。このカテナリー部15では、シーブホイール6Aからシーブホイール3Aに向けて無端チェーン2が傾斜し撓みながら垂下する。
なお、駆動軸5と第3従動軸6との間には、駆動軸5側から第3従動軸6側に向かって移動するフライト10を載置し、水平方向に滑らせながら案内するための一対のリターンレールRが設けられ、第3従動軸6の下方位置と第1従動軸3との間には、上記カテナリー部15から第1従動軸3側に向かって移動するフライト10を載置し、水平方向に滑らせながら案内するための一対のガイドレールGが設けられる。これらのリターンレールR及びガイドレールGはそれぞれ、無端チェーン2より槽1の幅方向外側の位置で互いに幅方向に対向し、水平方向に延在するように設けられる。
さらに、汚泥掻寄機100にあっては、駆動軸5のピンホイール5Aより軸線方向外側(槽1の幅方向外側)の一端にモータ用ピンホイール5Bが取り付けられて固定され、この駆動軸5の上方の槽上壁に、駆動軸5を回転駆動するためのモータ7が設置される。そして、モータ7の出力軸に取り付けられて固定されたモータ用ピンホイール7Aと、駆動軸5のモータ用ピンホイール5Bとの間に、駆動用チェーン8が掛け回されている。なお、ピンホイール5B,7Aはスプロケットであっても良い。
次に、無端チェーン2について詳説する。
本実施形態の無端チェーン2は、図2に示すように、複数の同一形状の樹脂製のチェーンリンク22を多数連ねて無端状に連結したチェーンであり、各チェーンリンク22は、両隣のチェーンリンク22に対して樹脂製の連結ピン21により回動可能に連結される。
次に、チェーンリンク22について詳説する。図5は、チェーンリンクを示す図であり、(a)は平面図、(b)は横断面図、(c)は底面図である。
チェーンリンク22は、その長手方向(図示左右方向)の両側の端部に、当該チェーンリンク22の幅方向(図5(a)、図5(c)の上下方向)に沿って凹凸が繰り返す凹凸部をそれぞれ備え、この凹凸部中の凸部22aは、片側の端部につき2個以上設けられている。ここでは、一方側の端部(図示左側の端部)には凸部22aが3個、他方側の端部(図示右側の端部)には凸部22aが2個設けられている。これらの両側の凸部22aは全体が、平面視において幅方向に沿って千鳥状に配列される(図5(a)、図5(c)参照)。そして、各凸部22aには、連結ピン21を通すためのピン孔22bが、幅方向に貫通し同軸にそれぞれ設けられる。
両側の凸部22a,22a間の中間部は、これらの凸部22aを繋ぐブロック体であり、上方に突出し幅方向に延びる山型部22cを長手方向に3個並設したものを主体として備える。この山型部22cの幅方向両側には、平板部22dがチェーンリンク22の側面を構成するようにそれぞれ設けられると共に、山型部22cの幅方向中央側には、平板部22dが山型部22cの幅方向の途中に3箇所介在するように並設されている。これらの平板部22dは山型部22cを補強するものである。そして、これらの山型部22c及び平板部22dには、ボルト40(詳しくは後述)が挿通するボルト孔22eが、幅方向に貫通してそれぞれ設けられる。
また、チェーンリンク22の底面には、下方に開放され奥側に凹むノッチ22fが、長手方向に離間して2個設けられる。このノッチ22fは、詳しくは後述するピンホイール5Aの係合ピン30が進入し係合し得る形状・大きさに構成される。具体的には、図示左側のノッチ22fの右側部分及び図示右側のノッチ22fの左側部分は、係合ピン30が係合し得る円弧面22gとされている。
なお、ここでは、図示左側のノッチ22fの左側部分はそのまま左側外部に連通して開放され、図示右側のノッチ22fの右側部分はそのまま右側外部に連通して開放されているが、後述の作用を同様に奏すれば、両方とも外部に連通せずに閉じられている凹部であっても良い。なお、ノッチ22f,22f同士の間に設けられ下方に開放される凹部22hは、肉ひけ防止用の凹部である。
図4は、相互に連結したチェーンリンクを示す平面図であり、実線で示す一のチェーンリンク22の一方側の端部の凸部22a,22a同士の間に、仮想線で示す隣のチェーンリンク22の他方側の凸部22aaが進入し、凸部22aのピン孔22bに連結ピン21が通されることによって、一のチェーンリンク21と隣のチェーンリンク21が連結ピン21により回動可能に連結される。
そして、多数のチェーンリンク22を無端状に連結した無端チェーン2は、上記各ホイール3A〜6Aに掛け回され、図2に示すように、無端チェーン2がピンホイール5Aに掛け回されている箇所においては、一のチェーンリンク22の2個のノッチ22f,22fのそれぞれに対してピンホイール22の係合ピン30が1個ずつ進入している。
そして、図3に示すように、ピンホイール5Aの正転時にあっては(無端チェーン2が図1の矢印方向に進行する場合には)、一のチェーンリンク22のノッチ22f,22fのうち無端チェーン2の周回方向である進行方向において上流側のノッチ(図3の左側のノッチ)22fの円弧面22gとこのノッチ22fに進入する係合ピン30とがピンホイール5Aの回転方向(図2の時計回り)に係合すると共に、当該係合ピン30のピンホイール5Aの逆回転方向側には、隙間Sが設けられている。
また、一のチェーンリンクの22のノッチ22f,22fのうち下流側のノッチ(図3の右側のノッチ)22fの円弧面22gとこのノッチ22fに進入する係合ピン30との間、及び、当該係合ピン30のピンホイール5Aの回転方向側には、隙間Sがそれぞれ設けられている。
そして、無端チェーン2は、図2に示すように、ピンホイール5Aに掛け回されている箇所において、その外周面が円弧状を成している。
また、本実施形態の汚泥掻寄機100にあっては、無端チェーン2がピンホイール5Aに掛け回されている箇所に対して、当該無端チェーン2の歯飛び現象(脱輪)を防止すべく、当該無端チェーン2を覆うようにチェーンガード23が設けられている。このチェーンガード23の内面は、上述した無端チェーン2の円弧状の外周面に対応する円弧状を成している。
また、前述したフライト10は、図4に示すように、その端部が、無端チェーン2を構成するチェーンリンク22の側面(平板部22dの側面)に取り付けられている。具体的には、フライト10は、主フライト10aが、一対の無端チェーン2を構成するチェーンリンク22の内側の側面(平板部22dの側面)同士の間に配置されると共に、副フライト10bが、チェーンリンク22の外側の側面(平板部22dの側面)から槽1の側壁近傍に延びるように配置される。そして、図5(b)に示す各ボルト孔22eにボルト40がそれぞれ通され、当該ボルト40により、フライト10a,10bがチェーンリンク22の両側面22d,22dにそれぞれ共締めされている。すなわち、フライト10は、チェーンリンク22の上面からではなく側面から側方に突出している。
このように構成された汚泥掻寄機100によれば、図1に示すように、モータ7の駆動により、モータ用ピンホイール7A、駆動用チェーン8、モータ用ピンホイール5Bを介して駆動軸5が図1の時計回りに回転し、これにより、無端チェーン2が、ホイール5A,6A,3A,4Aの順に構成される軌道を周回し(矢印参照)、フライト10は、槽1の底1B及び水面1Aに沿って移動し、槽1の底1Bに堆積した汚泥等の堆積物を掻き寄せて汚泥収集ピット1Cに収集すると共に、水面1Aに浮遊した浮遊物を掻き寄せてスカムパイプ9で回収することができる。
このような汚泥掻寄機100の運転に際して、無端チェーン2には外力が作用し、連結ピン21に対して剪断力が作用する。
ここで、本実施形態の無端チェーン2にあっては、図4に示すように、チェーンリンク22の両側の端部に、同一形状のチェーンリンク22を相互に連結するための凸部22aが幅方向に沿って2個以上離間してそれぞれ設けられると共に、これらの両側の凸部22aは平面視において幅方向に沿って千鳥状に配列され、一のチェーンリンク22の一方側の端部の凸部22a,22a同士の間に、隣のチェーンリンク22の他方側の凸部22aが進入し、これらの凸部22a,22aに連結ピン21が通されて互いに回転可能に連結される構成のため、剪断力が作用する凸部22a,22a同士の合わせ面(幅方向の対向面;図示一点鎖線の囲みX参照)が、従来の2箇所から4箇所に増やされており、これにより、連結ピン21に作用する剪断力が従来に比して分散され、その結果、連結ピン21の剪断強度を上げることができる。なお、凸部22aの個数を上記より増やすことにより、合わせ面の箇所をさらに増やし、連結ピン21の剪断強度を一層上げることも可能である。
また、本実施形態の汚泥掻寄機100によれば、ピンホイール5Aの正転時に、ピンホイール5Aが図1の時計回りに回転し、このとき、一のチェーンリンク22の進行方向上流側のノッチ(図3の一のチェーンリンク22の左側のノッチ)22fの円弧面22gとこのノッチ22fに進入する係合ピン30とがピンホイール5Aの回転方向に係合する一方で、一のチェーンリンク22の進行方向下流側のノッチ(図3の右側のノッチ)22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30との間においてピンホイール5Aの回転方向(時計回り方向)に隙間Sが設けられているため、ピンホイール5Aの正転時の回転力が、進行方向上流側のノッチ(図3の左側のノッチ)22fを介して確実にチェーンリンク22に伝達できる。
また、例えばメンテナンス等でピンホイール5Aを逆転させる場合には、ピンホイール5Aを図1の反時計回りに回転させる。すると、一のチェーンリンク22の進行方向上流側のノッチ(図3で言えば右側のノッチ)22fの円弧面22gとこのノッチ22fに進入する係合ピン30とがピンホイール5Aの回転方向に係合する一方で、一のチェーンリンク22の進行方向下流側のノッチ(図3で言えば左側のノッチ)22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30との間においてピンホイール5Aの逆回転方向(反時計回り方向)に隙間Sが設けられているため、ピンホイール5Aの逆転時の回転力が、進行方向上流側のノッチ(図3で言えば右側のノッチ)22fを介して確実にチェーンリンク22に伝達できる。
このように、ピンホイール5Aの正転又は逆転時の何れの時であっても、ピンホイール5Aの回転力を進行方向上流側のノッチ22fを介して確実にチェーンリンク22に伝達できる。
ここで、ピンホイール5Aの正転又は逆転時の何れの時であっても、一のチェーンリンク22の進行方向上流側のノッチ22fに係合ピン30が係合したときに当該チェーンリンク22の進行方向下流側が持ち上がろうとする力の方が、一のチェーンリンク22の進行方向下流側のノッチ22fに係合ピン30が係合したときに当該チェーンリンク22の進行方向下流側が持ち上がろうとする力より小さくなる。本実施形態では、上述したように、一のチェーンリンク22の進行方向上流側のノッチ22fに係合ピン30が係合することから、無端チェーン2を覆うチェーンガード23に対して作用する一のチェーンリンク22の持ち上がり力は小さく、従って、当該チェーンガード23により無端チェーン2を良好且つ好適に押えることができる。
また、無端チェーン2がピンホイール5Aに掛け回されている箇所において、当該無端チェーン2の外周面が円弧状を成しているため、円弧状の内面を有するチェーンガード23によって、無端チェーン2の円弧状の外周面を容易に押えることができる。
さらにまた、チェーンリンク22の側面にフライト10(10a,10b)がボルト締結され、フライト10がチェーンリンク22の上面からではなく側面から出ているため、無端チェーン2の周回移動時において、チェーンガード23に対するフライト10の干渉を確実に防止できる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、チェーンガード23に対して作用するチェーンリンク22の持ち上がり力を小さくすべく、一のチェーンリンク22の進行方向上流側のノッチ22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30とがピンホイール5Aの回転方向に係合する一方で、一のチェーンリンク22の下流側のノッチ22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30との間においてピンホイール5Aの回転方向に隙間Sを有するように構成しているが、一のチェーンリンク22の進行方向下流側のノッチ22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30とがピンホイール5Aの回転方向に係合し、一のチェーンリンク22のノッチ22fの上流側のノッチ22fとこのノッチ22fに進入する係合ピン30との間においてピンホイール5Aの回転方向に隙間Sを有するように構成することも可能である。従って、本発明によれば、何れか一方の係合ピン30がノッチ22fに対してピンホイール5Aの回転方向に必ず係合することができ、その結果、何れか一方の係合ピン30によりピンホイール5Aの回転力を確実にチェーンリンク22に伝達できる。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、チェーンリンク22及び連結ピン21並びにホイール類を樹脂製としているが、樹脂製以外であっても適用できる。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、水面1A付近に位置し無端チェーン2の周回方向において上流側の軸を駆動軸5としているが、第3従動軸6を駆動軸とした汚泥掻寄機に対しても適用できる。また、駆動軸のピンホイール以外は、ピンホイールであっても、シーブホイールであっても良い。
また、上記実施形態においては、特に好適であるとして、4軸タイプのチェーンフライト式の汚泥掻寄機に対する適用を述べているが、3軸以上のチェーンフライト式の汚泥掻寄機に対して適用できる。
1…槽、1B…槽の底、2…無端チェーン(チェーン)、3A,4A,6A…シーブホイール(ホイール)、5A…ピンホイール(ホイール)、10,10a,10b…フライト、21…連結ピン、22…チェーンリンク、22a…凸部、22b…ピン孔、22f…ノッチ、22g…ノッチの円弧面、23…チェーンガード、30…係合ピン、40…ボルト、100…汚泥掻寄機、S…隙間。

Claims (6)

  1. 複数の同一形状のチェーンリンクを連結ピンにより相互に連結したチェーンであって、
    前記チェーンリンクは、長手方向の両側の端部に、当該チェーンリンクの幅方向に沿って凹凸が並ぶ凹凸部を備えると共に、片側の端部に、前記凸部を2個以上それぞれ備え、
    平面視において両側の凸部は前記幅方向に沿って千鳥状に配列されると共に、前記凸部には、前記連結ピンを通すためのピン孔が前記幅方向に貫通して設けられ、
    一のチェーンリンクの一方側の端部の凸部同士の間に、隣のチェーンリンクの他方側の凸部が進入し、前記凸部の前記ピン孔に前記連結ピンが通されることによって、前記一のチェーンリンクと前記隣のチェーンリンクが前記連結ピンにより回動可能に連結されることを特徴とするチェーン。
  2. 複数のホイールに掛け回され槽内を周回移動する無端チェーンとして請求項1記載のチェーンを一対備え、
    前記一対の無端チェーンに周回方向に沿って複数のフライトが取り付けられ、
    前記ホイールの回転により前記一対の無端チェーンが周回移動し、
    前記フライトが前記槽の底に沿って移動することで前記槽の底に堆積した堆積物を掻き寄せることを特徴とする汚泥掻寄機。
  3. 前記ホイールは、当該ホイールの回転力を前記チェーンリンクに伝達するための係合ピンを複数備えたピンホイールを具備し、
    前記チェーンリンクは、その底側に、凹状のノッチを前記長手方向に離間して2個備え、
    前記無端チェーンが前記ピンホイールに掛け回されている箇所において前記チェーンリンクの前記2個のノッチのそれぞれに対して前記ピンホイールの前記係合ピンが1個ずつ進入し、何れか一方の係合ピンとこの係合ピンが進入するノッチとが前記ピンホイールの回転方向に係合することを特徴とする請求項2記載の汚泥掻寄機。
  4. 前記ピンホイールの正転又は逆転時に、一のチェーンリンクのノッチのうち前記無端チェーンの周回方向である進行方向において上流側のノッチとこのノッチに進入する係合ピンとが前記ピンホイールの回転方向に係合し、前記一のチェーンリンクのノッチのうち下流側のノッチとこのノッチに進入する係合ピンとの間において前記ピンホイールの回転方向に隙間を有することを特徴とする請求項3記載の汚泥掻寄機。
  5. 前記無端チェーンが前記ピンホイールに掛け回されている箇所において当該無端チェーンの外周面が、円弧状を成していることを特徴とする請求項3又は4記載の汚泥掻寄機。
  6. 前記チェーンリンクの側面に、前記フライトがボルト締結されていることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の汚泥掻寄機。
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