JP2015015282A - 半導体装置の製造方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法およびプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常放電を高い精度で検出するプラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造方法、および異常放電を高い精度で検出するプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置PLSM1は、真空容器CMBと、真空容器CMB内で対向して設けられた第1電極ELEC1と、第2電極ELEC2と、第1電極ELEC1に第1高周波電力を入力する第1電源系PS1と、第2電極ELEC2に第2高周波電力を入力する第2電源系PS2と、検出部DTC1と、判定部JDG2とを備える。検出部DTC1は、第1および第2高周波電力の入反射波の状態を示す信号IW1,RW1,IW2,RW2の変動をそれぞれ検出する。検出部DTC1が第1および第2高周波電力に、同時に変動を検出した場合に、判定部JDG2は真空容器CMB内で異常が生じたと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法およびプラズマ処理装置に関し、例えば異常放電を検出する処理装置を用いた半導体装置の製造方法、および異常放電を検出するプラズマ処理装置に適用可能な技術である。
半導体装置の製造工程のひとつに、プラズマ処理がある。基板にプラズマ処理を施すために用いられるプラズマ処理装置では、真空処理室内にふたつの電極が対向して設けられ、基板がこれらふたつの電極の間に配置される。ふたつの電極にそれぞれ高周波電力が入力されることによって、真空処理室内にプラズマが発生し、基板がプラズマ処理される。
このようなプラズマ処理装置では、処理中に突発的な異常放電が発生し、基板に異常が発生するという問題があった。その場合には、処理していた基板は不良品となってしまう。
特許文献1には、上部電極に生成される直流バイアス電位の変化や、下部電極に生成される電圧の振幅の変化から、真空処理室内の異常放電を検出する技術が記載されている。
特許文献2には、整合回路部の被制御値の変動や基板の固定に利用される静電吸着の電圧変化を検出することで真空処理室内の異常放電を検出する技術が記載されている。
特開2003−234332号公報 特開2003−282545号公報
本発明者が検討したところ、特許文献1および特許文献2に記載された方法では、突発的な異常放電を検出するために、検出の基とする電圧や信号を高速にサンプリングしたとしても、スパイク状のノイズが生じた場合に異常放電であると誤検出する可能性があることが分かった。よってプラズマ処理における異常放電を、高い精度で検出することが必要である。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、プラズマ処理装置は、真空容器と、真空容器内で対向して設けられた第1電極と、第2電極と、第1電極に第1高周波電力を入力する第1電源系と、第2電極に第2高周波電力を入力する第2電源系と、検出部と、判定部とを備える。検出部は、第1高周波電力の入射波の状態を示す第1入射波信号の変動、第1高周波電力の反射波の状態を示す第1反射波信号の変動、第2高周波電力の入射波の状態を示す第2入射波信号の変動、および第2高周波電力の反射波の状態を示す第2反射波信号の変動をそれぞれ検出する。検出部が第1入射波信号および第1反射波信号のいずれか一方と、第2入射波信号および第2反射波信号のいずれか一方とに、同時に変動を検出したときに、判定部は真空容器内で異常が生じたと判定する。
前記一実施の形態によれば、プラズマ処理における異常放電を、高い精度で検出できる。
第1の実施形態に係るプラズマ処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る検出部、判定部、および制御部の構成例を示す図である。 入反射波信号の時間波形の例を示す図である。 第1の実施形態に係る検出部の構成のうち、第1入射波信号の変動を検出する部分の例を示す図である。 第1の実施形態に係る判定部の構成の例を示す図である。 第2の実施形態に係るプラズマ処理装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る検出部、判定部、および制御部の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る検出部の構成のうち、第1入射波信号の変動を検出する部分の例を示す図である。 高周波電源がOFF状態からON状態へ変化するタイミングにおける、入反射波信号の時間波形の例を示す図である。 第2の実施形態に係る判定部の構成の例を示す図である。 第2の実施形態に係る第1変化判定部の構成例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、検出部DTC1,DTC3,判定部JDG2,JDG4,および制御部CONTは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。検出部DTC1,DTC3,判定部JDG2,JDG4,および制御部CONTは、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM1の構成例を示す図である。本実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM1は、真空処理容器CMB、第1電極ELEC1、第2電極ELEC2、第1電源系PS1、第2電源系PS2、検出部DTC1、および判定部JDG2を備えている。第1電極ELEC1と第2電極ELEC2とは、真空処理容器CMB内で対向して設けられている。第1電源系PS1は第1電極ELEC1に第1高周波電力を入力する。第2電源系PS2は、第2電極ELEC2に第2高周波電力を入力する。検出部DTC1は、第1高周波電力の入射波の状態を示す第1入射波信号IW1の変動、第1高周波電力の反射波の状態を示す第1反射波信号RW1の変動、第2高周波電力の入射波の状態を示す第2入射波信号IW2の変動、および第2高周波電力の反射波の状態を示す第2反射波信号RW2の変動をそれぞれ検出する。判定部JDG2は、検出部DTC1が第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1のいずれか一方と、第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2のいずれか一方とに、同時に変動を検出したときに、真空処理容器CMB内で異常が生じたと判定する。
以下、詳細に説明する。
真空処理容器CMB内は排気系VACによって排気され、真空に保たれている。真空処理容器CMB内には第1電極ELEC1と第2電極ELEC2が対向して設けられている。第1電極ELEC1は処理ガスを供給するためのガス供給孔GSLが設けられた導電性プレートPLTを兼ねている。第2電極ELEC2の第1電極ELEC1の側の面上には、静電吸着電極ESCEが備えられ、その上に処理対象である基板SUBが保持されている。静電吸着電極ESCEは絶縁膜を含んでおり、静電吸着電源ESCPから直流電圧を印加されて、基板SUBを吸着させる。ただし、真空吸着など、他の方法で基板SUBが第2電極ELEC2に吸着されても良い。
第1電源系PS1は第1高周波電源RF1と第1整合回路MTC1とを備えており、第1高周波電源RF1は第1整合回路MTC1を介して、第1電極ELEC1に接続されている。第2電源系PS2は第2高周波電源RF2と第2整合回路MTC2とを備えており、第2高周波電源RF2は第2整合回路MTC2を介して、第2電極ELEC2に接続されている。第1電源系PS1は第1高周波電力を第1電極ELEC1に入力する。第2電源系PS2は第2高周波電力を第2電極ELEC2に入力する。第1高周波電力および第2高周波電力によって、真空処理容器CMB内にはプラズマが発生する。第1整合回路MTC1は第1高周波電力の第1電極ELEC1からの反射波を低減させ、第2整合回路MTC2は第2高周波電力の第2電極ELEC2からの反射波を低減させる。第1電源系PS1および第2電源系PS2は、たとえば高周波電源RF1,RF2と整合回路MTC1,MTC2との間で信号を入出力するための回路、外部信号の入出力回路、およびAD/DA変換回路などを備えることもできる。
図2は第1の実施形態に係る検出部DTC1、判定部JDG2、および制御部CONTの構成例を示す図である。検出部DTC1は第1電源系PS1から取り出される第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1、並びに第2電源系PS2から取り出される第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2をモニターし、各信号の変動を検出する。判定部JDG2は、検出部DTC1の検出に基づき、真空処理容器CMB内に異常放電が生じたか否かを判定する。制御部CONTは、判定部JDG2の判定に基づき、第1電源系PS1および第2電源系PS2を制御する。検出部DTC1、判定部JDG2、制御部CONTが行う処理を含めて、以下で詳細に説明する。
高周波電源RF1,RF2あるいは整合回路MTC1,MTC2には、電極ELEC1,ELEC2へ高周波電力を入力する際の、入射波および反射波を測定するセンサーが備えられている。第1入射波信号IW1は第1電源系PS1から取り出され、第1高周波電力における入射波の状態を示す。第1反射波信号RW1は第1電源系PS1から取り出され、第1高周波電力における反射波の状態を示す。第2入射波信号IW2は第2電源系PS2から取り出され、第2高周波電力における入射波の状態を示す。第2反射波信号RW2は第2電源系PS2から取り出され、第2高周波電力における反射波の状態を示す。以下では入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2は、入射波,反射波の振幅の大きさを示すアナログ電圧であるとして説明するが、それだけに限定されるものではない。
入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2は、電源から取り出すこともできるし、整合回路から取り出すこともできる。また、高周波電源RF1,RF2と整合回路MTC1,MTC2との間で信号を入出力するための回路、外部信号の入出力回路、およびAD/DA変換回路などを介して取り出すこともできる。
処理中のプラズマは基板SUBの表面状態の変化や、基板SUBの面内の処理速度の違いにより変化して、プラズマが不安定になる場合がある。このような場合、プラズマの明滅、ゆらぎ、異常放電などが発生する。
図3は、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の時間波形の例を示す図である。真空処理容器CMB内で突発的に異常放電が生じた場合、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2には、スパイク状の変動が生じる。このとき、整合回路MTC1,MTC2が即座に動作して、プラズマが安定するよう制御するため、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の変動が生じるのは数〜数十msec程度の間である。このような瞬間的な異常放電によってでさえ、真空処理容器CMBや導電性プレートPLTに付着していた反応生成物が剥離して基板SUBに落下するなどして、不良を引き起こす。本実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM1では、数〜数十msec程度の瞬間的な異常放電も検出する。
図4は、本実施形態に係る検出部DTC1の構成のうち、第1入射波信号IW1の変動を検出する部分の例を示す図である。検出部DTC1には第1反射波信号RW1,第2入射波信号IW2,第2反射波信号RW2についての同一の構成部分を有する。
検出部DTC1は、第1入射波信号IW1の変動を検出する構成部分として、計測部MSR1,記憶部MMR1,差分算出部DFF1および変動判定部SPKJ1を備えている。また、検出部DTC1は、同様な構成部分として、第1反射波信号RW1の変動を検出する構成部分、第2入射波信号IW2の変動を検出する構成部分、第2反射波信号RW2の変動を検出する構成部分を備える。
計測部MSR1では、一定時間のサンプリング間隔で第1入射波信号IW1の値が計測され、計測された値は記憶部MMR1に記憶される。差分算出部DFF1では、記憶された計測値のうち、一サンプリング時点での値と、その直前のサンプリング時点での値との差が算出される。差分算出部DFF1で算出された差が、基準範囲A1内にある場合、変動判定部SPKJ1において、第1入射波信号IW1は安定していると判定され、検出結果を示す信号として、安定を示す信号が出力される。差分算出部DFF1で算出された差が、基準範囲A1を超えた場合、変動判定部SPKJ1において、第1入射波信号IW1が変動したと判定され、検出結果を示す信号として変動を示す信号が出力される。第1反射波信号RW1、第2入射波信号IW2、および第2反射波信号RW2についてもそれぞれ同じ方法で変動が検出される。検出部DTC1は入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2のそれぞれについて、安定あるいは変動を示す信号を出力する。
検出部DTC1では、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2を高速にサンプリングすることで、たとえば数十msecの短い時間に発生する異常放電についても検出できる。サンプリング間隔は10msec以下であることが好ましい。
判定部JDG2は、検出部DTC1から入力された、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2それぞれの検出結果を示す信号に基づいて、真空処理容器CMB内で異常放電が生じたか否かの判定を行う。
放電のない状態では、第1電極ELEC1と第2電極ELEC2は電気的に独立しているため、第1電源系PS1や第2電源系PS2でノイズが生じたとしても、それぞれのノイズ発生のタイミングに相関はない。よって、たとえば図3のSPK1のように、第1電源系PS1または第2電源系PS2のどちらかでのみ変動が生じたとしても、ノイズであって異常放電に起因するものではないと判定する。放電が生じた場合には、第1電極ELEC1と第2電極ELEC2とが電気的に繋がり、たとえば図3のSPK2のように第1電源系PS1および第2電源系PS2の両方の信号が同時に変動する。
図5は、本実施形態に係る判定部JDG2の構成の例を示す図である。判定部JDG2は第1電力判定部PSJ21,第2電力判定部PSJ22,および同時判定部SYNJ2を備えている。第1電力判定部PSJ21は検出部DTC1から入力された、第1入射波信号IW1の検出結果を示す信号と、第1反射波信号RW1の検出結果を示す信号とのいずれか一方が変動の検出を示すとき、第1高周波電力の変動を示す信号を同時判定部SYNJ2へ出力する。第2電力判定部PSJ22は検出部DTC1から入力された、第2入射波信号IW2の検出結果を示す信号と、第2反射波信号RW2の検出結果を示す信号とのいずれか一方が変動の検出を示すとき、第2高周波電力の変動を示す信号を同時判定部SYNJ2へ出力する。同時判定部SYNJ2は、第1高周波電力の変動を示す信号と、第2高周波電力の変動を示す信号とが同時に入力されたとき、真空処理容器CMB内で異常放電が生じたと判定し、異常の判定結果を示す信号を出力する。
ここで、第1入射波信号IW1,第1反射波信号RW1,第2入射波信号IW2,および第2反射波信号RW2のサンプリングのタイミングは信号毎に設けられた計測部MSR1の間で互いに同期している。そして、第1高周波電力の変動を示す信号と、第2高周波電力の変動を示す信号とが同時に入力されることは、計測部MSR1における同じサンプリングの時点において、各入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の変動が検出されたことを意味する。
制御部CONTには判定部JDG2から出力された、判定結果を示す信号が入力される。判定部JDG2において、異常放電が生じたと判定されたとき、制御部CONTは電源系PS1,PS2を停止させる。または、電源系PS1,PS2を停止させる代わりに、異常放電の発生を知らせるアラームを鳴らしたり、表示させたりもできる。
次に、上記した処理装置を用いて半導体装置を製造する方法について説明する。ここでは、プラズマ処理装置は、プラズマエッチング装置であるとして説明するが、これに限定するものではない。半導体装置の製造工程において、基板SUBは、上述したプラズマ処理装置PLSM1の真空処理容器CMB内に搬入され、静電吸着電源ESCPから印加される直流電圧により静電吸着電極ESCEに、吸着される。排気系VACで減圧した真空処理容器CMB内にはガス供給孔GSLよりプロセスガスが導入される。所定の圧力に達した後、第1高周波電源RF1から第1高周波電力が第1電極ELEC1に入力され、真空処理容器CMB内にプラズマが発生される。また、必要に応じて第2電極ELEC2には第2高周波電源RF2により第2高周波電力が入力され、基板SUBにバイアス電圧を発生させ、プラズマエッチング処理を行う。このとき、第1整合回路MTC1および第2整合回路MTC2は、反射波を抑えるよう制御を行う。
そして、プラズマエッチング処理が行われている間、検出部DTC1は電源系PS1,PS2から取り出された入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2をモニターし、変動が生じた場合に検出する。判定部JDG2は検出部DTC1の検出結果に基づいて異常放電が生じたか否かを判定し、制御部CONTは判定部JDG2が異常放電が生じたと判定した場合に電源系PS1,PS2を停止させる。
異常放電を検出して停止した場合、処理中の基板SUBは不良品として製造ラインから取り除く。半導体装置の製造工程において、このような異常放電の検出による停止が発生せず、プラズマ処理が正常に終了した場合、処理を行った基板SUBは真空処理容器CMBから搬出され、正常品として次なる工程へ移される。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。特許文献1および2に記載の方法では、異常の判断が複雑であり、高速なサンプリングを阻害していた。そのため、瞬間的な異常放電を検出することができなかった。また、基板SUBの表面状態や真空処理容器CMB内の状態に応じて異常判定の為の基準範囲を設定する必要があった。そのために予め実施した実験データに基づき、膨大なデータベースを作成せねばならず、実用的ではなかった。超音波やプラズマ発光などによって、異常放電を検出するセンサーを追加する方法もあるが、処理装置の大掛かりな改造が必要であった。
本実施形態に係る検出部DTC1は、信号が安定している間の信号値を基準値として、その基準値からの許容振れ幅のみを設定し、サンプリングされた点のうち1点でもその振れ幅以上に変動した場合に変動を検出する。よって、検出方法が単純で高速化が容易であるほか、事前の実験データから、条件毎の基準範囲のデータベースを作成する必要もない。
高速サンプリングをする場合、異常放電ではないノイズとしてのスパイク波形を多数検出することがある。このような場合でも、判定部JDG2は、第1電源系PS1と第2電源系PS2が同時に変動した場合にのみ異常放電が生じたと判定するため、ノイズを異常放電とする誤検出の発生を防止できる。
本実施形態では、異常放電が生じた場合に、制御部CONTが即座に電源系PS1,PS2を停止させることで、異常な処理が継続して行われることを防止できる。
本実施形態に係るプラズマ処理装置の構造は、2つの高周波電源を使用するあらゆる平行平板型のプラズマ処理装置に適用可能である。また、2つの高周波電源を使用するあらゆる平行平板型のプラズマ処理装置を用いる、半導体装置の製造方法に適用可能である。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM2の構成例を示す図である。
本実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM2は、以下の点を除いて、第1の実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM1と同様の構成である。
図7は第2の実施形態に係る検出部DTC3、判定部JDG4、および制御部CONTの構成例を示す図である。検出部DTC3は第1電源系PS1から取り出される第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1、並びに第2電源系PS2から取り出される第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2をモニターし、各信号の変動を検出する。判定部JDG4は、検出部DTC3の検出に基づき、真空処理容器CMB内に異常放電が生じたか否かを判定する。ただし、判定部JDG4は、検出部DTC3が変動を検出した時点を第1時点とし、第1時点から予め定められた緩衝時間だけ経過した第2時点で異常が生じたか否かを判定する。判定部JDG4は第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1の示す値に基づいて、第1高周波電力が変化したか否かを判定し、かつ、第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2の示す値に基づいて、第2高周波電力が変化したか否かを判定する。そして、判定部JDG4は緩衝時間の間に第1高周波電力および第2高周波電力のいずれか一方が電力変化した場合には、異常放電は生じていないと判定する。制御部CONTは、判定部JDG4の判定に基づき、第1電源系PS1および第2電源系PS2を制御する。検出部DTC3、判定部JDG4、制御部CONTが行う処理を含めて、以下で詳細に説明する。
図8は、本実施形態に係る検出部DTC3の構成のうち、第1入射波信号IW1の変動を検出する部分の例を示す図である。平均値算出部AV3を備える点を除いて、第1の実施形態に係る検出部DTC1と同様の構成である。検出部DTC3には第1反射波信号RW1,第2入射波信号IW2,第2反射波信号RW2についての同一の構成部分を有する。検出部DTC3では、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2のそれぞれに対し、信号が一定時間間隔で測定され、一測定時点での値と、直前の複数の測定時点での値の平均値との差が、基準範囲A2を超えた場合、その信号の変動が検出される。以下では入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2は、入射波,反射波の振幅の大きさを示すアナログ電圧であるとして説明するが、それだけに限定されるものではない。
検出部DTC3は、第1入射波信号IW1の変動を検出する構成部分として、計測部MSR3,記憶部MMR3,平均値算出部AV3,差分算出部DFF3および変動判定部SPKJ3を備えている。また、検出部DTC3は、同様な構成部分として、第1反射波信号RW1の変動を検出する構成部分、第2入射波信号IW2の変動を検出する構成部分、第2反射波信号RW2の変動を検出する構成部分を備える。
計測部MSR3では、一定時間のサンプリング間隔で第1入射波信号IW1の値が計測され、計測された値は記憶部MMR3に記憶される。平均値算出部AV3では、記憶部MMR3から取り出された、直前の過去の、予め定められた数(例えば10点)の測定点の平均値aを算出する。差分算出部DFF3では、記憶された計測値のうち、最新のサンプリング時点での値と、平均値算出部AV3で算出された平均値aとの差が算出される。差分算出部DFF3で算出された差が、基準範囲A2内にある場合、変動判定部SPKJ3において、第1入射波信号IW1は安定していると判定され、検出結果を示す信号として、安定を示す信号が出力される。差分算出部DFF3で算出された差が、基準範囲A2を超えた場合、変動判定部SPKJ3において、第1入射波信号IW1が変動したと判定され、検出結果を示す信号として変動を示す信号が出力される。第1反射波信号RW1、第2入射波信号IW2、および第2反射波信号RW2についてもそれぞれ同じ方法で変動が検出される。検出部DTC3は入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2のそれぞれについて、安定あるいは変動を示す信号を出力する。
平均値算出部AV3で平均値aを算出する際、直前の過去の10点の平均値を算出する代わりに、たとえば当該10点のうちの最小値と最大値を示す測定点を省いた8点の平均値を算出してもよい。これにより、変動の検出精度が向上する。また、平均値aを算出するために用いる測定点の個数は10点に限らない。
図9は、高周波電源RF1,RF2がOFF状態からON状態へ変化するタイミングにおける、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の時間波形の例を示す図である。高周波電源RF1,RF2の状態がONからOFFへ、またはOFFからONへ切り替わるときや、高周波電力の設定を変更するときに、図9のような信号の継続的な変動が生じる。たとえば、図3におけるON1,ON2,OFF1,OFF2の時点において、このような変動が生じる。
このような、高周波電力の変化に伴う信号の揺らぎを異常放電であるとする誤検出の発生を防止するため、判定部JDG4では、変動が検出されてから予め定められた緩衝時間が経過した後に判定が行われる。たとえば検出部DTC3では図9のTP1の時点で信号の変動が検出されるが、判定部JDG4ではTP1から緩衝時間が経過したTP2の時点まで判定を遅らせ、TP1からTP2の間に信号の示す値に変化があるか否かの検出がされる。信号が示す値に変化があるとき、高周波電力の設定の変更やON/OFFによる変動であると判定され、制御部CONTへは異常の判定結果を示す信号は出力されない。信号が示す値に変化が無いとき、異常な変動であると判定され、制御部CONTへ異常の判定結果を示す信号が出力される。緩衝時間はたとえば500msecである。
図10は、本実施形態に係る判定部JDG4の構成の例を示す図である。判定部JDG4は第1電力判定部PSJ41,第2電力判定部PSJ42,同時判定部SYNJ4,第1変化判定部SWJ41,第2変化判定部SWJ42,および異常判定部ANM4を備えている。
第1電力判定部PSJ41は検出部DTC3から入力された、第1入射波信号IW1の検出結果を示す信号と、第1反射波信号RW1の検出結果を示す信号とのいずれか一方が変動の検出を示すとき、第1高周波電力の変動を示す信号を同時判定部SYNJ4へ出力する。第2電力判定部PSJ42は検出部DTC3から入力された、第2入射波信号IW2の検出結果を示す信号と、第2反射波信号RW2の検出結果を示す信号とのいずれか一方が変動の検出を示すとき、第2高周波電力の変動を示す信号を同時判定部SYNJ4へ出力する。同時判定部SYNJ4は、第1高周波電力の変動を示す信号と、第2高周波電力の変動を示す信号とが同時に入力されたとき、第1および第2の高周波電力が同時に変動したことを示す信号を出力する。
電源系PS1,PS2において電極ELEC1,ELEC2に入力する高周波電力の設定を変更した場合に、図9のように入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2に継続的な変動が生じる。しかし、変化判定部SWJ41,SWJ42において、設定が変更されたか否かの判定が行われることで、高周波電力の設定変更時に、異常放電が生じたと誤検出することを避けられる。以下の説明では、電源系PS1,PS2のON/OFFや設定の変更に伴う変化を、高周波電力の「変化」と呼ぶ。これに対し、異常放電およびノイズなどに起因するものも含めた、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の動きを「変動」と呼んでいる。そして、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の変動によって検出される高周波電力の動きを、高周波電力の変動と呼んでいる。
第1変化判定部SWJ41には第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1が入力される。第1変化判定部SWJ41では第1入射波信号IW1および第1反射波信号RW1が示す値に基づいて、第1高周波電力に変化(ON/OFFや設定変更)が生じたか否かが判定され、判定結果を示す信号が異常判定部ANM4へ出力される。第2変化判定部SWJ42には第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2が入力される。第2変化判定部SWJ42では第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2が示す値に基づいて、第2高周波電力に変化(ON/OFFや設定変更)が生じたか否かが判定され、判定結果を示す信号が異常判定部ANM4へ出力される。
図11は、本実施形態に係る第1変化判定部SWJ41の構成例を示す図である。第1変化判定部SWJ41は第1入射波信号IW1を処理する計測部MSR411,記憶部MMR411,平均値b算出部AVB411,平均値c算出部AVC411,および比較部CMP411を備える。また、第1変化判定部SWJ41は、第1反射波信号RW1を処理する計測部MSR412,記憶部MMR412,平均値b算出部AVB412,平均値c算出部AVC412,および比較部CMP412を備え、さらに出力部OUT41を備える。
計測部MSR411では、一定時間のサンプリング間隔で第1入射波信号IW1の値が計測され、計測された値は記憶部MMR411に記憶される。ここではサンプリング間隔が10msecの場合の例を示すが、これに限定されるものではない。
平均値b算出部AVB411では、たとえば、記憶部MMR411から取り出された、直前の過去10点、つまり10msec前から100msec前までの間の平均値b,さらに遡った過去10点、つまり110msec前から200msec前までの間の平均値b,およびさらに遡った過去10点、つまり210msec前から300msec前までの間の平均値bが算出される。算出された平均値b,b,およびbは平均値c算出部AVC411および比較部CMP411へ出力される。
平均値c算出部AVC411では平均値b,b,およびbの平均値cが算出され、比較部CMP411へ出力される。
比較部CMP411では、平均値b,b,およびbと平均値cとの差をそれぞれ算出する。平均値bと平均値cとの差、平均値bと平均値cとの差、および平均値bと平均値cとの差が、すべて基準範囲B内にあるとき、第1の高周波電力が変化していないことを示す信号が比較部CMP411から出力部OUT41へ出力され、1つでも基準範囲B内にないとき、第1の高周波電力が変化したことを示す信号が比較部CMP411から出力部OUT41へ出力される。
第1反射波信号RW1は第1入射波信号IW1が処理されたのと同じ方法で、計測部MSR412,記憶部MMR412,平均値b算出部AVB412,平均値c算出部AVC412,および比較部CMP412で処理される。出力部OUT41では、比較部CMP411および比較部CMP412のいずれか一方から、第1の高周波電力が変化したことを示す信号が入力されたとき、第1高周波電力が変化したことを示す信号が出力される。
第2変化判定部SWJ42は第1変化判定部SWJ41と同一の構成を有し、第2入射波信号IW2および第2反射波信号RW2が示す値に基づいて、第2高周波電力に変化が生じたか否かが判定され、判定結果を示す信号が出力される。
異常判定部ANM4には、同時判定部SYNJ4から、第1および第2の高周波電力が同時に変動したか否かを示す信号が入力され、第1変化判定部SWJ41および第2変化判定部SWJ42から、第1および第2高周波電力に変化が生じたか否かを示す信号が入力される。同時判定部SYNJ4から、第1および第2の高周波電力が同時に変動したことを示す信号が入力された場合でも、同時に変動した時点から、緩衝時間経過するまでの間は、異常放電を示す信号は、異常判定部ANM4から制御部CONTに出力されない。そしてこの間に第1変化判定部SWJ41および第2変化判定部SWJ42のいずれか一方から、高周波電力に変化が生じたことを示す信号が入力された場合、異常放電を示す信号の出力が取りやめられる。緩衝時間の間に高周波電力に変化が生じたことを示す信号が入力されなかった場合、緩衝時間が経過した時点で異常放電を示す信号が制御部CONTに出力される。
制御部CONTには、判定部JDG4から出力された判定結果を示す信号が入力される。判定部JDG4において、異常放電が生じたと判定されたとき、制御部CONTは電源系PS1,PS2を停止させる。または、電源系PS1,PS2を停止させる代わりに、異常放電の発生を知らせるアラームを鳴らしたり、表示させたりもできる。
本実施形態に係るプラズマ処理装置PLSM2では、高周波電力が変化していると判定される状態が継続している限り、判定部JDG4からの異常放電を示す出力は行われない。しかし、数secの単位でこのような状態が継続している場合は、プラズマの明滅や着火不良などの明らかなる異常であり、電源系PS1,PS2に内蔵される検出機構などによって十分に検出できる。よって、検出部DTC3および判定部JDG4による検出の対象とはしていない。
本実施形態では、平均値b算出部AVB411,AVB412および平均値c算出部AVC411,AVC412のおこなう信号処理の例を示したが、平均値a(n=1,2,3・・・)の算出に用いる測定点の数および平均値cの算出に用いる平均値aの数はこの例に限定されるものではない。また、平均値aを算出する際、用いる測定点のうち最小値と最大値を示す測定点を省いた残りの点で平均値を算出することができる。このことで、変動の検出精度が向上する。
第1および第2高周波電力の変化量に十分な大きさがあると見込む場合には、第1変化判定部SWJ41および第2変化判定部SWJ42は、緩衝時間だけ遡った過去の複数の測定点の平均値と、最新の複数の測定点の平均値との差を算出し、その差が基準範囲B内にないとき、高周波電力に変化が生じたことを示す信号を出力してもよい。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、次に説明する点以外、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同じである。本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、プラズマ処理装置PLSM1の代わりにプラズマ処理装置PLSM2を用いる。そして、処理が行われている間に限らず、電源系PS1,PS2のON/OFF時も含めて常時、検出部DTC3および判定部JDG4は電源系PS1,PS2から取り出された入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2をモニターする。そして、判定部JDG4は異常放電が生じたか否かを判定し、制御部CONTは判定部JDG4が異常放電が生じたと判定した場合に電源系PS1,PS2を停止させる。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、以下の作用および効果が得られる。
本実施形態に係る検出部DTC3は、信号が安定している間の信号値を基準値として、その基準値からの許容振れ幅を設定し、サンプリングされた点のうち1点でもその振れ幅以上に変動した場合に変動を検出する。このとき複数の測定点の平均値を基準値とすることによって、信号の変動の検出精度を向上させることができる。
本実施形態に係る判定部JDG4は、検出部DTC3から入力される、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2が変動したか否かの検出結果を示す信号に加えて、入反射波信号IW1,RW1,IW2,RW2の示す値に基づいて、変動が高周波電力の変化によるものか否かを判定する。よって、電源系PS1,PS2のON/OFF時や高周波電力の設定の変更時に、異常放電を検出する為の動作を継続させたままにしていても、誤検出により電源系PS1,PS2が停止したりすることがなく、作業効率よくプラズマ処理ができる。
なお、上記実施の形態によれば、以下の発明も開示されている。
(付記1)
処理装置が有する真空容器内に基板を搬入する工程と、
前記真空容器内で前記基板をプラズマで処理する工程と、
前記真空容器から前記基板を搬出する工程と、
を備え、
前記処理装置は、前記真空容器内に設けられた第1電極と、前記真空容器内で前記第1電極に対向して設けられた第2電極と、
前記第1電極に第1高周波電力を入力する第1電源系と、
前記第2電極に第2高周波電力を入力する第2電源系と、
前記第1高周波電力の入射波の状態を示す第1入射波信号の変動、前記第1高周波電力の反射波の状態を示す第1反射波信号の変動、前記第2高周波電力の入射波の状態を示す第2入射波信号の変動、および前記第2高周波電力の反射波の状態を示す第2反射波信号の変動をそれぞれ検出する検出部と、
前記検出部が前記第1入射波信号および前記第1反射波信号のいずれか一方と、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号のいずれか一方とに、同時に前記変動を検出したときに、前記真空容器内で異常が生じたと判定する判定部とを備える
半導体装置の製造方法。
(付記2)
付記1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記判定部が異常が生じたと判定したときに前記第1電源系および前記第2電源系を停止させる制御部を備える
半導体装置の製造方法。
(付記3)
付記1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1電源系は第1高周波電源および第1整合回路を備え、
前記第2電源系は第2高周波電源および第2整合回路を備え、
前記第1入射波信号および前記第1反射波信号は前記第1高周波電源から取り出され、
前記第2入射波信号および前記第2反射波信号は前記第2高周波電源から取り出される
半導体装置の製造方法。
(付記4)
付記1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1電源系は第1高周波電源および第1整合回路を備え、
前記第2電源系は第2高周波電源および第2整合回路を備え、
前記第1入射波信号および前記第1反射波信号は前記第1整合回路から取り出され、
前記第2入射波信号および前記第2反射波信号は前記第2整合回路から取り出される
半導体装置の製造方法。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
PLSM1, PLSM2 プラズマ処理装置
SUB 基板
CMB 真空処理容器
ELEC1 第1電極
ELEC2 第2電極
PS1 第1電源系
PS2 第2電源系
DTC1,DTC3 検出部
JDG2,JDG4 判定部
CONT 制御部
RF1 第1高周波電源
RF2 第2高周波電源
MTC1 第1整合回路
MTC2 第2整合回路

Claims (5)

  1. 処理装置が有する真空容器内に基板を搬入する工程と、
    前記真空容器内で前記基板をプラズマで処理する工程と、
    前記真空容器から前記基板を搬出する工程と、
    を備え、
    前記処理装置は、前記真空容器内に設けられた第1電極と、前記真空容器内で前記第1電極に対向して設けられた第2電極と、
    前記第1電極に第1高周波電力を入力する第1電源系と、
    前記第2電極に第2高周波電力を入力する第2電源系と、
    前記第1高周波電力の入射波の状態を示す第1入射波信号の変動、前記第1高周波電力の反射波の状態を示す第1反射波信号の変動、前記第2高周波電力の入射波の状態を示す第2入射波信号の変動、および前記第2高周波電力の反射波の状態を示す第2反射波信号の変動をそれぞれ検出する検出部と、
    前記検出部が、前記第1入射波信号および前記第1反射波信号のいずれか一方と、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号のいずれか一方とに、同時に前記変動を検出したときに、前記真空容器内で異常が生じたと判定する判定部とを備える
    半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1入射波信号は前記第1電源系における入射波の振幅の大きさを示し、前記第1反射波信号は前記第1電源系における反射波の振幅の大きさを示し、前記第2入射波信号は前記第2電源系における入射波の振幅の大きさを示し、前記第2反射波信号は前記第2電源系における反射波の振幅の大きさを示し、
    前記検出部は前記第1入射波信号、前記第1反射波信号、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号のそれぞれについて、
    当該信号を、一定時間間隔で測定し、一測定時点での値と当該測定時点の直前の測定時点での値との差が、基準範囲を超えた場合、当該信号の前記変動を検出する
    半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1入射波信号は前記第1電源系における入射波の振幅の大きさを示し、前記第1反射波信号は前記第1電源系における反射波の振幅の大きさを示し、前記第2入射波信号は前記第2電源系における入射波の振幅の大きさを示し、前記第2反射波信号は前記第2電源系における反射波の振幅の大きさを示し、
    前記検出部は前記第1入射波信号、前記第1反射波信号、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号のそれぞれについて、
    当該信号を、一定時間間隔で測定し、一測定時点での値と、当該測定時点の直前の複数の測定時点での値の平均値との差が、基準範囲を超えた場合、当該信号の前記変動を検出する
    半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記検出部が前記変動を検出した時点を第1時点とし、前記判定部が異常が生じたか否かを判定する第2時点は前記第1時点から緩衝時間が経過した時点であるとしたとき、
    前記判定部は、前記第1時点から前記第2時点までの間に、前記第1高周波電力および前記第2高周波電力のいずれか一方が電力変化した場合には、異常は生じていないと判定し、
    前記判定部は、前記第1入射波信号、前記第1反射波信号の示す値に基づいて、前記第1高周波電力が前記電力変化したか否かを判定し、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号の示す値に基づいて、前記第2高周波電力が前記電力変化したか否かを判定する
    半導体装置の製造方法。
  5. 真空容器と、第1電極と、前記第1電極に対向している第2電極と、
    前記第1電極に第1高周波電力を入力する第1電源系と、
    前記第2電極に第2高周波電力を入力する第2電源系と、
    前記第1高周波電力の入射波の状態を示す第1入射波信号の変動、前記第1高周波電力の反射波の状態を示す第1反射波信号の変動、前記第2高周波電力の入射波の状態を示す第2入射波信号の変動、および前記第2高周波電力の反射波の状態を示す第2反射波信号の変動をそれぞれ検出する検出部と、
    前記検出部が前記第1入射波信号および前記第1反射波信号のいずれか一方と、前記第2入射波信号および前記第2反射波信号のいずれか一方とに、同時に前記変動を検出したときに、前記真空容器内で異常が生じたと判定する判定部とを備える
    プラズマ処理装置。
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