JP2015013774A - 強化ガラス基板の製造方法及び強化ガラス基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面欠陥の少ない曲面部を有する強化ガラス基板を低コストで製造する方法を提供する。
【解決手段】凹表面11と前記凹表面11に対向する凸表面12を備えた曲面部10Aを有する強化ガラス基板10の製造方法であって、平板状の未強化ガラス基板の一部の表面に被覆物20を形成し、被覆物形成面を得る被覆物形成工程と、前記被覆物形成面を有する前記未強化ガラス基板をイオン交換処理して、前記被覆物形成面を変形させ、曲面部10Aを有する強化ガラス基板10を得るイオン交換変形工程と、を備える強化ガラス基板の製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】凹表面11と前記凹表面11に対向する凸表面12を備えた曲面部10Aを有する強化ガラス基板10の製造方法であって、平板状の未強化ガラス基板の一部の表面に被覆物20を形成し、被覆物形成面を得る被覆物形成工程と、前記被覆物形成面を有する前記未強化ガラス基板をイオン交換処理して、前記被覆物形成面を変形させ、曲面部10Aを有する強化ガラス基板10を得るイオン交換変形工程と、を備える強化ガラス基板の製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、強化ガラス基板の製造方法及び強化ガラス基板に関し、具体的には携帯電話、デジタルカメラ、PDA(携帯端末)、タッチパネルディスプレイ等に好適な強化ガラス基板の製造方法及び強化ガラス基板に関する。
携帯電話、デジタルカメラ、PDA、タッチパネルディスプレイ等のデバイスは、益々普及する傾向がある。これらの用途に用いられるガラス基板は、高い機械的強度が要求されると共に、薄型で軽量であることも要求される。このような事情から、一部のデバイスには、イオン交換処理等で化学強化処理したガラス基板、つまり強化ガラス基板を用いることが記載されいてる(特許文献1参照)。
特許文献2には、フラットパネルディスプレイ用カバーガラスが記載されている。特許文献2に記載のカバーガラスは、画像表示部の前面に位置し平面状に延びる表示部と、前記表示部の幅方向両側において前記表示部から屈曲する屈曲部と、前記屈曲部から後方に延びるスカート部と、を有している。また、板状ガラスから形成されるフラットパネルディスプレイ用カバーガラスの製造方法は、化学強化工程とその化学強化工程に投入される板状ガラスを作製する板状ガラス加工工程とを有し、当該板状ガラス加工工程が、加熱工程、局所加熱工程及び曲げ工程から構成される。加熱工程、局所加熱工程及び曲げ工程では、板状ガラスを金型上に設置し、所定の温度となる様に加熱し、折り曲げられる。
しかしながら、特許文献2に記載の製造方法によりカバーガラスを製造した場合、カバーガラスの表面に傷や成形型の表面の転写痕などの欠陥が生じる場合があった。また、量産性を上げるためには、多くの金型が必要となり、生産コストが高くなる問題があった。さらに、板状ガラス加工工程の後に、化学強化工程を行わなければならず、このことも、生産コストを上げる要因となる。
本発明の主な目的は、表面欠陥の少ない、曲面部を有する強化ガラス基板を低コストで製造する方法を提供することにある。
本発明の強化ガラス基板の製造方法は、凹表面と前記凹表面に対向する凸表面を備えた曲面部を有する強化ガラス基板の製造方法であって、平板状の未強化ガラス基板の一部の表面に被覆物を形成し、被覆物形成面を得る被覆物形成工程と、前記被覆物形成面を有する前記未強化ガラス基板をイオン交換処理して、前記被覆物形成面を変形させ、曲面部を有する強化ガラス基板を得るイオン交換変形工程と、を備えることを特徴とする。
前記イオン交換変形工程において、前記被覆物形成面が前記凹表面となることが好ましい。
前記被覆物形成工程において、前記被覆物をストライプ状に形成することが好ましい。
さらに、前記イオン交換変形工程後に、前記被覆物を除去する被覆物除去工程を有することが好ましい。
前記被覆物が、無機膜であることが好ましい。
前記無機膜が、(1)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo及びTaから選ばれる少なくとも一種の金属の酸化物、又は(2)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo、Ta及びSnから選ばれる少なくとも一種の金属の窒化物、を含有することが好ましい。
前記無機膜が、(3)Si、Ti、Al、Nb、W、Mo、Sn、Cr、Pt及びAuから選ばれる少なくとも一種の金属、又は(4)ステンレス、ハステロイ、インコネル及びニクロムから選ばれる少なくとも一種の合金、又は(5)Snの酸化物、を含有することが好ましい。
本発明の強化ガラス基板は、前記製造方法により製造されてなることが好ましい。
前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことが好ましい。
前記強化ガラス基板の曲面部の曲率半径が、1cm〜2000cmであることが好ましい。
ガラス組成として、質量%で、SiO2 50〜80%、Al2O3 5〜30%、B2O3 0〜15%、Na2O 1〜20%、K2O 0〜10%を含有することが好ましい。
本発明の強化ガラス基板は、凹表面と前記凹表面に対向する凸表面を備えた曲面部を有する強化ガラス基板であって、前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことを特徴とする。
本発明によれば、表面欠陥の少ない、曲面部を有する強化ガラス基板を低コストで提供することが可能となる。
本発明の強化ガラス基板の製造方法は、凹表面と前記凹表面に対向する凸表面を備えた曲面部を有する強化ガラス基板の製造方法であって、平板状の未強化ガラス基板の一部の表面に被覆物を形成し、被覆物形成面を得る被覆物形成工程と、前記被覆物形成面を有する前記未強化ガラス基板をイオン交換処理して、前記被覆物形成面を変形させ、曲面部を有する強化ガラス基板を得るイオン交換変形工程と、を備えることを特徴とする。このような工程を備えることにより、ガラス表面が金型と接触することがなく、得られた強化ガラス基板は表面欠陥が少ない。また、金型が不要で、曲げ加工及びイオン交換処理を同時に行えるため、曲面部を有する強化ガラス基板を低コストで製造することが可能となる。さらに、前記イオン交換変形工程において、前記被覆物形成面が前記凹表面となることが好ましい。
前記被覆物形成工程において、前記被覆物をストライプ状に形成することが好ましい。未強化ガラス基板の曲面部を形成したい箇所に被覆物をストライプ状に形成すると、得られた強化ガラス基板は、断面円弧状または断面楕円弧状を有する柱面を備えることが可能となる。被覆物が平行なストライプ配列を有することがより好ましい。前記被覆物の線幅は、1mm〜100mmであることが好ましく、3mm〜80mmであることがより好ましく、5mm〜50mmであることが特に好ましい。また、前記隣接する被覆物間の間隔は0.3mm〜500mmであることが好ましく、0.5mm〜300mmであることがより好ましく、1mm〜100mmであることが特に好ましい。
被覆物をストライプ状に形成する方法として、種々の方法を採用することができる。例えば、ストライプ状の被覆物を未強化ガラス基板に貼り付ける方法、被覆物を印刷する方法等を採用することができる。
さらに、前記イオン交換変形工程後に、前記被覆物を除去する被覆物除去工程を有することが好ましい。得られた強化ガラス基板を携帯端末やタッチパネルディスプレイ等のカバーガラスとして使用した場合、高い視認性が得られやすい。
前記被覆物は、無機膜、有機膜、ガラスフィルム、高分子フィルム等が挙げられるが、その中でも無機膜であることが好ましい。無機膜は、耐熱性が高く、厚みが小さいため、イオン交換処理の際にガラス基板へのアルカリイオンの拡散を抑制することができ、曲面部を有する強化ガラス基板が得られやすくなる。また、無機膜は、単層膜に限られず、多層膜であってもよい。この場合、導電膜、反射防止膜等の機能を兼ね備えた無機膜であることが好ましい。
さらに、前記無機膜が、(1)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo及びTaから選ばれる少なくとも一種の金属の酸化物、又は(2)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo、Ta及びSnから選ばれる少なくとも一種の金属の窒化物、を含有することが好ましい。これらの無機膜は透明であるため、得られた強化ガラス基板を携帯端末やタッチパネルディスプレイ等のカバーガラスとして使用した場合、高い視認性を有する表示画面が得られやすい。
また、前記無機膜が、(3)Si、Ti、Al、Nb、W、Mo、Sn、Cr、Pt及びAuから選ばれる少なくとも一種の金属、又は、(4)ステンレス、ハステロイ、インコネル及びニクロムから選ばれる少なくとも一種の合金、又は(5)Snの酸化物、を含有することが好ましい。これらの無機膜は塩酸やヨウ素系のエッチング溶液に溶解しやすく、被覆物除去工程において除去されやすいため好ましい。
さらに、無機膜の膜厚は、5〜1000nmであることが好ましく、10〜800nmであることがより好ましく、20〜600nmであることがさらに好ましく、30〜400nmであることが特に好ましい。膜厚が小さ過ぎると、強化ガラス基板の無機膜を形成した面の圧縮応力層の圧縮応力値と対向する面の圧縮応力層の圧縮応力値の差が小さくなりすぎて、強化ガラス基板が曲面部を形成しにくくなる。一方、膜厚が大き過ぎると、成膜に長時間を要すると共に、強化ガラス基板の機械的強度を担保し難くなる。
前記無機膜の形成方法として、種々の方法を採用することができる。例えば、スパッタ法、CVD、ディップコート等を採用することができる。その中でも、膜厚制御の観点から、スパッタ法が好ましい。
本発明の強化ガラス基板は、前記製造方法により製造されてなることが好ましい。前記強化ガラス基板をカバーガラスとして使用した携帯端末やタッチパネルディスプレイ等の美観性が向上しやすい。このとき、前記強化ガラス基板の曲面部の曲率半径が、1cm〜2000cmであることが好ましい。
前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことが好ましい。前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことにより、凹表面の圧縮応力層の圧縮応力値は、凸表面の圧縮応力層の圧縮応力値よりも小さくなるため、イオン交換処理と同時に、表面欠陥の少ない、曲面部を有する強化ガラス基板を得ることが可能となる。凹表面の圧縮応力層の圧縮応力値と凸表面の圧縮応力層の圧縮応力値の差の絶対値は、10MPa以上であることが好ましく、20MPa以上であることがより好ましく、50MPa以上であることがさらに好ましく、100MPa以上であることが特に好ましい。
強化ガラス基板における凸表面の応力深さは、5〜50μmであることが好ましく、10〜45μmであることがより好ましく、15〜35μmであることがさらに好ましく、20〜30μmであることが特に好ましい。好ましくは下限が3μm以上、5μm以上、10μm以上、15μm以上、特に20μm以上であり、上限が70μm以下、60μm以下、特に50μm以下である。応力深さが小さすぎると、製造工程等での取り扱い時に深い傷によって強度が低下しやすくなる。
強化ガラス基板における凸表面の圧縮応力層の圧縮応力値は、好ましくは下限が100MPa以上、300MPa以上、400MPa以上、500MPa以上、600MPa以上、700MPa以上、特に800MPa以上であり、上限が1500MPa以下、1300MPa以下、特に1200MPa以下である。圧縮応力値が大きい程、強化ガラス基板の機械的強度が高くなる。
強化ガラス基板の厚みは、好ましくは1.5mm以下、1.3mm以下、1.1mm以下、1.0mm以下、0.8mm以下、0.7mm以下、0.5mm以下、0.4mm以下、特に0.3mm以下である。強化ガラス基板の厚みが小さい程、強化ガラス基板を軽量化することでき、結果として、デバイスの薄型化、軽量化を図ることができる。強化ガラス基板の厚みが大きすぎると、曲面部を形成しにくくなる。
また、強化ガラス基板は、ガラス組成として、質量%で、SiO2 50〜80%、Al2O3 5〜30%、B2O3 0〜15%、Na2O 1〜20%、K2O 0〜10%を含有することが好ましい。上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を下記に示す。なお、各成分の含有範囲の説明において、%表示は質量%を指す。
SiO2は、ガラスのネットワークを形成する成分である。SiO2の含有量は、好ましくは50〜80%、52〜75%、55〜72%、55〜70%、特に55〜67.5%である。SiO2の含有量が少な過ぎると、ガラス化し難くなり、また熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下し易くなる。一方、SiO2の含有量が多過ぎると、溶融性や成形性が低下し易くなる。
Al2O3は、イオン交換性能を高める成分であり、また歪点やヤング率を高める成分である。Al2O3の含有量は5〜30%が好ましい。Al2O3の含有量が少な過ぎると、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下し易くなることに加えて、イオン交換性能を十分に発揮できない虞が生じる。よって、Al2O3の好適な下限範囲は7%以上、8%以上、10%以上、12%以上、14%以上、15%以上、16%以上、特に18%以上である。一方、Al2O3の含有量が多過ぎると、ガラスに失透結晶が析出し易くなって、オーバーフローダウンドロー法等でガラス板を成形し難くなる。また熱膨張係数が低くなり過ぎて、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなり、更には高温粘性が高くなり、溶融性が低下し易くなる。よって、Al2O3の好適な上限範囲は28%以下、25%以下、22%以下、特に20%以下である。
B2O3は、高温粘度や密度を低下させると共に、ガラスを安定化させて結晶を析出させ難くし、液相温度を低下させる成分である。またクラックレジスタンスを高める成分である。しかし、B2O3の含有量が多過ぎると、イオン交換処理によって、ヤケと呼ばれる表面の着色が発生したり、耐水性が低下したり、圧縮応力層の圧縮応力値が低下したり、圧縮応力層の応力深さが小さくなる傾向がある。よって、B2O3の含有量は、好ましくは0〜15%、0.1〜12%、1〜10%、1超〜8%、1.5〜6%、特に2〜5%である。
Na2Oは、主要なイオン交換成分であり、また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。また、Na2Oは、耐失透性を改善する成分でもある。Na2Oの含有量は1〜20%である。Na2Oの含有量が少な過ぎると、溶融性が低下したり、熱膨張係数が低下したり、イオン交換性能が低下し易くなる。よって、Na2Oを導入する場合、Na2Oの好適な下限範囲は10%以上、11%以上、特に12%以上である。一方、Na2Oの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また歪点が低下しすぎたり、ガラス組成の成分バランスを欠き、かえって耐失透性が低下する場合がある。よって、Na2Oの好適な上限範囲は17%以下、特に16%以下である。
K2Oは、イオン交換を促進する成分であり、アルカリ金属酸化物の中では圧縮応力層の応力深さを増大させる効果が大きい成分である。また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。更には、耐失透性を改善する成分でもある。K2Oの含有量は0〜10%である。K2Oの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また歪点が低下しすぎたり、ガラス組成の成分バランスを欠き、かえって耐失透性が低下する傾向がある。よって、K2Oの好適な上限範囲は8%以下、6%以下、4%以下、特に2%未満である。
上記成分以外にも、例えば以下の成分を導入してもよい。
Li2Oは、イオン交換成分であると共に、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。またヤング率を高める成分である。更にアルカリ金属酸化物の中では圧縮応力値を増大させる効果が大きい。しかし、Li2Oの含有量が多過ぎると、液相粘度が低下して、ガラスが失透し易くなる。また、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。更に、低温粘性が低下し過ぎて、応力緩和が起こり易くなると、かえって圧縮応力値が小さくなる場合がある。従って、Li2Oの含有量は、好ましくは0〜3.5%、0〜2%、0〜1%、0〜0.5%、特に0.01〜0.2%である。
Li2O+Na2O+K2Oの好適な含有量は5〜25%、10〜22%、13〜22%、15〜22%、特に15〜20%である。Li2O+Na2O+K2Oの含有量が少な過ぎると、イオン交換性能や溶融性が低下し易くなる。一方、Li2O+Na2O+K2Oの含有量が多過ぎると、ガラスが失透し易くなることに加えて、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また歪点が低下し過ぎて、高い圧縮応力値が得られ難くなる場合がある。更に液相温度付近の粘性が低下して、高い液相粘度を確保し難くなる場合もある。なお、「Li2O+Na2O+K2O」は、Li2O、Na2O及びK2Oの合量である。
MgOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分であり、アルカリ土類金属酸化物の中では、イオン交換性能を高める効果が大きい成分である。しかし、MgOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなり易く、またガラスが失透し易くなる。よって、MgOの好適な上限範囲は12%以下、10%以下、8%以下、5%以下、特に4%以下である。なお、ガラス組成中にMgOを導入する場合、MgOの好適な下限範囲は0.1%以上、0.5%以上、1%以上、特に2%以上である。
CaOは、他の成分と比較して、耐失透性の低下を伴うことなく、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める効果が大きい。CaOの含有量は0〜10%が好ましい。しかし、CaOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなり、またガラス組成の成分バランスを欠いて、かえってガラスが失透し易くなったり、イオン交換性能が低下し易くなる。よって、CaOの好適な含有量は0〜5%、0〜4%、0〜3%、0〜2%、0〜0.5%、特に0〜0.1%である。
SrOは、耐失透性の低下を伴うことなく、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分である。しかし、SrOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなったり、イオン交換性能が低下したり、ガラス組成の成分バランスを欠いて、かえってガラスが失透し易くなる。SrOの好適な含有範囲は0〜5%、0〜3%、0〜1%、特に0〜0.1%未満である。
BaOは、耐失透性の低下を伴うことなく、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分である。しかし、BaOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなったり、イオン交換性能が低下したり、ガラス組成の成分バランスを欠いて、かえってガラスが失透し易くなる。BaOの好適な含有範囲は0〜5%、0〜3%、0〜1%、特に0〜0.1%未満である。
ZnOは、イオン交換性能を高める成分であり、特に圧縮応力値を増大させる効果が大きい成分である。また低温粘性を低下させずに、高温粘性を低下させる成分である。しかし、ZnOの含有量が多過ぎると、ガラスが分相したり、耐失透性が低下したり、密度が高くなったり、圧縮応力層の応力深さが小さくなる傾向がある。よって、ZnOの含有量は0〜6%、0〜5%、0〜1%、0〜0.5%、特に0〜0.1%未満が好ましい。
ZrO2は、イオン交換性能を顕著に高める成分であると共に、液相粘度付近の粘性や歪点を高める成分であるが、その含有量が多過ぎると、耐失透性が著しく低下する虞があり、また密度が高くなり過ぎる虞がある。よって、ZrO2の好適な上限範囲は10%以下、8%以下、6%以下、特に5%以下である。なお、イオン交換性能を高めたい場合、ガラス組成中にZrO2を導入することが好ましく、その場合、ZrO2の好適な下限範囲は0.001%以上、0.01%以上、0.5%、特に1%以上である。
P2O5は、イオン交換性能を高める成分であり、特に圧縮応力層の応力深さを大きくする成分である。しかし、P2O5の含有量が多過ぎると、ガラスが分相し易くなる。よって、P2O5の好適な上限範囲は10%以下、8%以下、6%以下、4%以下、2%以下、1%以下、特に0.1%未満である。
清澄剤として、As2O3、Sb2O3、SnO2、F、Cl、SO3の群(好ましくはSnO2、Cl、SO3の群)から選択された一種又は二種以上を0〜30000ppm(3%)導入してもよい。SnO2+SO3+Clの含有量は、清澄効果を的確に享受する観点から、好ましくは0〜10000ppm、50〜5000ppm、80〜4000ppm、100〜3000ppm、特に300〜3000ppmである。ここで、「SnO2+SO3+Cl」は、SnO2、SO3及びClの合量を指す。
SnO2の好適な含有範囲は0〜10000ppm、0〜7000ppm、50〜6000ppm、50〜5000ppm、100〜4000ppmである特に500〜3500ppmである。Clの好適な含有範囲は0〜1500ppm、0〜1200ppm、0〜800ppm、0〜500ppm、特に50〜300ppmである。SO3の好適な含有範囲は0〜1000ppm、0〜800ppm、特に10〜500ppmである。
Nd2O3、La2O3等の希土類酸化物は、ヤング率を高める成分であり、また補色となる色を加えると、消色して、ガラスの色味をコントロールし得る成分である。しかし、原料自体のコストが高く、また多量に導入すると、耐失透性が低下し易くなる。よって、希土類酸化物の含有量は、好ましくは4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下である。
本発明では、環境面の配慮から、実質的にAs2O3、F、PbOを含有しないことが好ましい。ここで、「実質的にAs2O3を含有しない」とは、ガラス成分として積極的にAs2O3を添加しないものの、不純物レベルで混入する場合を許容する趣旨であり、具体的には、As2O3の含有量が500ppm未満であることを指す。「実質的にFを含有しない」とは、ガラス成分として積極的にFを添加しないものの、不純物レベルで混入する場合を許容する趣旨であり、具体的には、Fの含有量が500ppm未満であることを指す。「実質的にPbOを含有しない」とは、ガラス成分として積極的にPbOを添加しないものの、不純物レベルで混入する場合を許容する趣旨であり、具体的には、PbOの含有量が500ppm未満であることを指す。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。図1に示される強化ガラス基板10は、例えば、携帯電話、デジタルカメラ、PDA(携帯端末)、タッチパネルディスプレイ等に用いられる。
図1は、第1の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。図1に示される強化ガラス基板10は、例えば、携帯電話、デジタルカメラ、PDA(携帯端末)、タッチパネルディスプレイ等に用いられる。
強化ガラス基板10は、表面に圧縮応力層を有しているが、凹表面11のカリウム含有量が、凸表面12のカリウム含有量よりも少ないため、凹表面11の圧縮応力層の圧縮応力値が、凸表面12の圧縮応力値よりも小さい。そのため、強化ガラス基板10は、主面10a上の凹表面11と、凹表面11と対向する主面10b上の凸表面12を有し、表面欠陥の少ない曲面部10Aを備えている。強化ガラス基板10は、図1に示すように2ヶ所の曲面部10Aと、中央部に位置する平面部10Bと、曲面部10Aよりも端面側に位置する平面部10Cとからなる。強化ガラス基板10の凹表面11上に、被覆物20が形成されている。
次に、強化ガラス基板10の製造方法の一例について説明する。上記の強化ガラス基板10の製造方法は、平板上の未強化ガラス基板30の主面30aの一部に被覆物20を形成し、被覆物形成面31を得る被覆物形成工程と、被覆物形成面31を有する未強化ガラス基板30をイオン交換処理して、被覆物形成面31を変形させ、曲面部を有する強化ガラス基板10を得るイオン交換変形工程と、を備える。
まず、被覆物形成工程として、図2に示すように、未強化ガラス基板30の表面に、被覆物20を未強化ガラス基板30の一辺から対向する辺にわたる複数本のストライプ状に形成し、被覆物形成面31を得る。
次に、イオン交換変形工程として、被覆物形成面31を有する未強化ガラス基板30をイオン交換処理して、ガラス基板の表面に圧縮応力層を形成する。このイオン交換処理により、未強化ガラス基板30における被覆物形成面31は変形し、曲面部を有する強化ガラス基板10が得られる。イオン交換処理は、ガラス基板の歪点以下の温度で、ガラス表面に大きなイオン半径のアルカリイオンを導入する方法である。イオン交換処理の条件は、特に限定されず、ガラス基板の粘度特性等を考慮して決定すればよい。特に、ガラス組成中のナトリウムイオンをKNO3溶融塩中のカリウムイオンでイオン交換すると、圧縮応力層を効率良く形成することができる。なお、イオン交換処理は、風冷強化法等の物理強化法と異なり、イオン交換処理後に強化ガラス基板を切断しても、強化ガラス基板が容易に破損しないという利点がある。
特に、イオン交換処理の条件として、350〜500℃のKNO3溶融塩中にガラス基板を2〜24時間浸漬することが好ましい。このようにすれば、ガラス基板に圧縮応力層を効率良く形成することができる。
このとき、被覆物形成面31では、被覆物20が、ガラス中のナトリウムイオン及びカリウムイオンの移動を妨げるため、他の表面に比べて、表面のカリウム含有量が少なくなる。したがって、被覆物形成面31では、他の表面に比べて、圧縮応力層の圧縮応力値が小さくなる。その結果、強化ガラス基板10は、被覆物形成面31が凹表面11となり、被覆物形成面31に対向する表面が凸表面12となるような曲面部10Aを備えている。
つまり、得られた強化ガラス基板10においては、凹表面11のカリウム含有量が、凸表面12のカリウム含有量より少なくなる。また、凹表面11の圧縮応力層の圧縮応力値は、凸表面12の圧縮応力層の圧縮応力値よりも小さくなる。
なお、図2に示すように、強化ガラス基板10の凹表面11に対応する平板状の未強化ガラス基板30の表面30aに複数の被覆物20を互いに平行であるストライプ状に形成すると、図1に示すように、断面が円弧状に変形した柱面(凹表面11又は凸表面12)を有する強化ガラス基板10を得ることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。
図3は、第2の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。
本実施形態に係る強化ガラス基板は、被覆物20の配置において、第1の実施形態に係る強化ガラス基板1と異なる。
本実施形態では、強化ガラス基板10の全体にストライプ状の被覆物20が形成されており、強化ガラス基板1の全体が曲面部となっている。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。
図4は、第3の実施形態に係る強化ガラス基板の概略断面図である。
本実施形態に係る強化ガラス基板10は、被覆物20がないこと以外は、第1の実施形態に係る強化ガラス基板10と同じである。
本実施形態に係る強化ガラス基板10は、第1の実施形態に係る強化ガラス基板10と同様の製造方法で曲面部を形成した後、被覆物除去工程として、被覆物20を除去したものである。この強化ガラス基板10は、被覆物20を除去した後も曲面部を有している。
本発明の製造方法により製造された強化ガラス基板は、携帯電話、デジタルカメラ、PDA等のカバーガラス、或いはタッチパネルディスプレイ等の基板として好適である。
1…強化ガラス基板
10…強化ガラス基板
11…凹表面
12…凸表面
20…被覆物
30…未強化ガラス基板
31…被覆物形成面
10…強化ガラス基板
11…凹表面
12…凸表面
20…被覆物
30…未強化ガラス基板
31…被覆物形成面
Claims (12)
- 凹表面と前記凹表面に対向する凸表面を備えた曲面部を有する強化ガラス基板の製造方法であって、平板状の未強化ガラス基板の一部の表面に被覆物を形成し、被覆物形成面を得る被覆物形成工程と、前記被覆物形成面を有する前記未強化ガラス基板をイオン交換処理して、前記被覆物形成面を変形させ、曲面部を有する強化ガラス基板を得るイオン交換変形工程と、を備えることを特徴とする強化ガラス基板の製造方法。
- 前記イオン交換変形工程において、前記被覆物形成面が前記凹表面となることを特徴とする請求項1に記載の強化ガラス基板の製造方法。
- 前記被覆物形成工程において、前記被覆物をストライプ状に形成することを特徴とする請求項1または2に記載の強化ガラス基板の製造方法。
- さらに、前記イオン交換変形工程後に、前記被覆物を除去する被覆物除去工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の強化ガラス基板の製造方法。
- 前記被覆物が、無機膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の強化ガラス基板の製造方法。
- 前記無機膜が、(1)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo及びTaから選ばれる少なくとも一種の金属の酸化物、又は(2)Si、Ti、Zr、Al、Nb、W、Mo、Ta及びSnから選ばれる少なくとも一種の金属の窒化物、を含有することを特徴とする請求項5に記載の強化ガラス基板の製造方法。
- 前記無機膜が、(3)Si、Ti、Al、Nb、W、Mo、Sn、Cr、Pt及びAuから選ばれる少なくとも一種の金属、又は(4)ステンレス、ハステロイ、インコネル及びニクロムから選ばれる少なくとも一種の合金、又は(5)Snの酸化物、を含有することを特徴とする請求項5に記載の強化ガラス基板の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の方法により製造されてなることを特徴とする強化ガラス基板。
- 前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことを特徴とする請求項8に記載の強化ガラス基板。
- 前記強化ガラス基板の曲面部の曲率半径が、1cm〜2000cmであることを特徴とする請求項8または9に記載の強化ガラス基板。
- ガラス組成として、質量%で、SiO2 50〜80%、Al2O3 5〜30%、B2O3 0〜15%、Na2O 1〜20%、K2O 0〜10%を含有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の強化ガラス基板。
- 凹表面と前記凹表面に対向する凸表面を備えた曲面部を有する強化ガラス基板であって、前記凹表面のカリウム含有量が、前記凸表面のカリウム含有量よりも少ないことを特徴とする強化ガラス基板。
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