JP2015013485A - 3次元複合機および3次元複製方法 - Google Patents

3次元複合機および3次元複製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】立体物の複製を家庭やオフィス等で手軽に実現したいというユーザーの要望に的確に応えられていなかった。
【解決手段】処理用空間としてのチャンバーと、3次元モデルデータに基づいて上記チャンバー内に立体物を造形可能な造形部と、上記チャンバー内に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な測定部と、上記測定部により取得された3次元モデルデータに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させる造形制御部とを備える3次元複合機とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、3次元複合機および3次元複製方法に関する。
立体物の造形技術として幾つかの手法が知られている。具体的には、いわゆる光造形法(特許文献1参照)、選択的レーザー焼結法(特許文献2参照)、溶融堆積法(特許文献3参照)、粉末結合法(特許文献4参照)、シート積層法(特許文献5参照)、インクジェットによる材料の直接吐出による造形法(特許文献6参照)等の積層型の造形法が知られている。
また、測定対象となる立体物を3次元測定して3次元モデルデータを出力可能な3次元測定器(3次元デジタイザ)が知られている。
また、測定対象物を測定する装置や、コンピューターや、立体物の造形のための装置といった複数の装置からなるシステムによって、立体物のコピーを実現する技術が知られている(特許文献7,8参照)。
特開2008‐195069号公報 特表2010‐510104号公報 特表2009‐525207号公報 特表2002‐507940号公報 特開2001‐301060号公報 特表2003‐535712号公報 特開2004‐69403号公報 特開2006‐250906号公報
従来のように、測定対象物を測定する装置や立体物の造形のための装置が分離した構成においては、各装置が占有スペースを必要としたり、装置間におけるコンピューターを介したデータ転送などの手間や配線の煩雑さがあった。このような各装置による多くのスペースの占有や手間などは、立体物の複製(コピー)を家庭やオフィス等で手軽に実現したいユーザーに対する障害となっていた。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、立体物の複製を従来よりも小さなスペースで且つ容易に実行することが可能な3次元複合機および3次元複製方法を提供する。また、上記省スペース化を図ったときに、更なる処理の効率化やユーザーの利便性向上を実現することが可能な3次元複合機および3次元複製方法を提供する。
本発明にかかる3次元複合機の態様の一つは、処理用空間としてのチャンバーと、3次元モデルデータに基づいて上記チャンバー内に立体物を造形可能な造形部と、上記チャンバー内に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な測定部と、上記測定部により取得された3次元モデルデータに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させる造形制御部と、を備える構成としてある。
本発明によれば、単体の3次元複合機により、立体物の造形と、立体物(測定対象物)の測定と、立体物の測定と造形とからなる立体物の複製とが可能である。そして、3次元複合機では、測定部による測定と、造形部による造形とがいずれも同じチャンバー内で実行される。そのため、3次元複合機全体が非常にコンパクトに形成され、従来のような複数の装置間での煩雑な配線やデータ転送の手間も不要となり、ユーザーは立体物の複製を従来よりも小さなスペースで且つ容易に実行することが可能となる。
本発明の態様の一つとして、上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形を実行させる、構成としてもよい。
当該構成によれば、チャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなくプロセスが測定から造形へと移行するため、測定対象物の複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形が可能か否かを、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて判定し、造形が不能と判定した場合には、上記測定対象物の上記チャンバーからの取り出しを外部に対して催促する催促処理を実行し、上記測定対象物が上記チャンバーから取り出された後に上記造形部による複製物の造形を実行させ、造形が可能と判定した場合には、上記催促処理を実行することなく上記造形部による複製物の造形を実行させる、構成としてもよい。
当該構成によれば、上記催促がなされた場合にのみユーザーはチャンバー内に載置した測定対象物を取り出せばよく、上記催促がなされない場合はチャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなくプロセスが測定から造形へと移行するため、測定対象物の複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
上記造形制御部は、上記造形部が造形する立体物の数、立体物の大きさ、立体物と測定対象物との大きさの比率のうち少なくとも1つを含む情報であるコピーパラメーターの受付を行い、上記造形部に上記コピーパラメーターに基づく造形を行わせる構成としてもよい。当該構成によれば、ユーザーから受け付けたコピーパラメーターに基づく造形を行なうことができる。
本発明の態様の一つとして、上記造形制御部は、複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲を、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて決定し、当該決定したコピーパラメーターを外部に対して通知し、当該範囲内に設定されたコピーパラメーターと上記取得された3次元モデルデータとに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させる構成としてもよい。
当該構成によれば、ユーザーは、通知されたコピーパラメーターの範囲内でコピーパラメーターを設定すれば、例えば、チャンバー内に測定対象物が載置された状況で(つまり、チャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなく)測定対象物の複製物を造形させることができ、当該複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
コピーパラメーターとは、例えば、複製数、複製倍率、複製品質などが該当する。
上記造形制御部は、上記取得された3次元モデルデータが示す上記測定対象物のサイズ、上記チャンバーの空間のサイズ、上記測定対象物の上記チャンバー内における位置および上記造形部が造形のために備える所定の可動部の可動範囲、の少なくともいずれかに基づいて上記コピーパラメーターの範囲を決定するとしてもよい。
当該構成によれば、例えば、チャンバー内に測定対象物が載置された状況で造形部によって造形可能な複製物についてのコピーパラメーターの範囲を正確に決定することができる。
なお、上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲とを決定し、設定されたコピーパラメーターに基づいて、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製とのいずれか一方を実行するとしてもよい。
本発明の態様の一つとして、上記チャンバー内にターンテーブルを備え、上記測定部は、上記ターンテーブルに載置されることにより回転する上記測定対象物を測定する構成としてもよい。
当該構成によれば、チャンバー内のターンテーブルに置かれて回転する測定対象物を測定するため、造形用の空間としても使用されるチャンバー内において効率よく測定対象物を360度から測定して正確な3次元モデルデータを得ることができる。
本発明の技術的思想は、3次元複合機以外によっても実現可能である。例えば、処理用空間としてのチャンバーを備える機器により実行される、上記チャンバー内に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得する測定工程と、上記測定工程により取得された3次元モデルデータに基づいて上記測定対象物の複製物を上記チャンバー内に造形する造形工程と、を備える3次元複製方法や、当該方法の各工程に対応する各機能をコンピューター(3次元複合機が内蔵するコンピューター)に実行させるプログラムの発明も把握可能である。
3次元複合機の外観例を示した斜視図である。 3次元複合機の構成を概略的に示した図である。 プラットフォームの構成例を示した図である。 プラットフォームの他の構成例を示した図である。 プラットフォームの他の構成例を示した図である。 複製処理を示したフローチャートである。 第一変形例にかかるフローチャートである。 第二変形例にかかるフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.複合機の構成
図1は、本実施形態にかかる3次元複合機10の外観例を斜視図により示している。3次元複合機10は、装置全体を覆う筺体11の前面側に扉12を有している。また、筺体11の内部には、処理用空間としてのチャンバー13が形成されている。ユーザーは、扉12を開けることで、チャンバー13内にアクセス可能であり、チャンバー13内に測定対象物Mとしての立体物を載置したり、載置した測定対象物Mを取り出したり、チャンバー13内に造形された立体物(造形物R)を取り出したりすることができる。3次元複合機10は、筺体11表面の所定位置に、ユーザーに対する表示部としての表示装置11a(液晶パネル等)や、ユーザーからの操作を受け付ける操作受付部11bとしてのスイッチやボタンやタッチパネル等を適宜備える。
図2は、3次元複合機10の構成を概略的に示している。3次元複合機10は、チャンバー13内に載置された測定対象物Mを3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な測定部20と、与えられた3次元モデルデータに基づいてチャンバー13内に造形物Rを造形可能な造形部30と、測定部20と造形部30とを制御する制御部40とを含む。ここで言う与えられた3次元モデルデータとは、外部から3次元複合機10に接続されたコンピューターや記憶媒体(メモリーカード等)から3次元複合機10が読み込む3次元モデルデータと、測定部20によって取得される3次元モデルデータとの両方を含む意味である。つまり、一台の3次元複合機10は、立体物の3次元測定機能と、立体物の造形機能と、これら機能を合わせた立体物の複製機能とを兼ね備えている。また、3次元複合機10は、造形方法に応じた造形のための構造を備え、例えばチャンバー13の底面側に配設された略水平な台(プラットフォーム14)と、プラットフォーム14をチャンバー13内において3次元複合機10の上下方向(縦方向)に移動させることが可能なモーター等からなるプラットフォーム移動機構15を含む。
測定部20は、測定対象物Mを3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な機構であれば、公知の非接触型の3次元デジタイザを含めて種々の構成を採ることができる。測定部20は、例えば、照射光を発する光源21、光源21から照射された照射光の測定対象物Mからの反射光を読み取るイメージセンサー22、イメージセンサー22による読み取り結果(点群データ)に基づいて所定のフォーマットの3次元モデルデータを生成するファイル生成部23などを備える。ファイル生成部23は、例えば、STLやOBJやIGES等のフォーマットで3次元モデルデータを生成可能である。
一例として、ファイル生成部23がSTLフォーマットの3次元モデルデータを生成する場合、3次元モデルデータは、3つの頂点(座標値)を有する三角形の集合により立体を表現する。ここでいう座標値とは、例えば、チャンバー13内に定義された空間(互いに直交するX,Y,Zの3軸により定義された空間)における座標値(X成分値、Y成分値、Z成分値)である。また、各三角形は面法線ベクトルを有し、各面法線ベクトルが向く方向は立体物の表面が向く方向を示している。本実施形態では、Z軸は上記上下方向(縦方向)を向き、これに垂直なXY平面は、水平面を形成するものする。
造形部30は、3次元モデルデータに基づいて立体物を造形可能な機構であればよく、上述したような積層型の造形法のいずれかにより造形を行なう。造形部30は、例えば、3次元モデルデータを各層の造形のためのスライスデータに変換するデータ変換部31、造形のための可動部(造形ヘッド32)、造形ヘッド32をチャンバー13内においてX,Y軸方向それぞれに移動させることが可能なモーター等からなるヘッド移動機構33などを備える。データ変換部31は、3次元モデルデータの断面形状であって、例えば、Z軸方向に垂直な断面形状(XY平面における形状)を演算により取得する。データ変換部31は、このような断面形状をZ軸方向においてスライス幅(造形部30が積層する層の厚さ。なお、スライス幅は一定とは限らない。)間隔で取得する。このようなスライス幅毎の断面形状を表したデータを、スライスデータと呼ぶ。
造形ヘッド32は、チャンバー13内にてプラットフォーム14上をヘッド移動機構33によってX,Y軸方向に移動させられながら、一層のスライスデータが示す形状に応じて所定の材料や光を発することで一層の造形を行なう。各種積層型の造形法は公知であるため造形法自体の詳細な説明は省くが、造形ヘッド32は、光造形法、選択的レーザー焼結法、シート積層法などであればレーザー光をプラットフォーム14上の樹脂や粉末層やシート部材に対して照射するし、溶融堆積法であれば溶融させた樹脂をプラットフォーム14上に吐出(押し出し)するし、粉末結合法であれば結合材をプラットフォーム14上の粉末層に吐出するし、インクジェットによる材料の直接吐出による造形法であれば造形物Rの形成に用いられる材料をプラットフォーム14上に吐出する。このようなスライスデータに応じた一層分の造形と、Z軸方向に沿ったプラットフォーム14の当該一層分の移動(下降)とを繰り返すことで、プラットフォーム14上に層単位での造形結果が積層され、造形物Rが完成する。なお、これらの造形方法のうち、プラットフォーム14上に樹脂や粉末層やシート部材を用意する必要がない方法である溶融堆積法やインクジェットによる材料の直接吐出による造形法を採用することが望ましい。
制御部40は、CPU41やメモリー42などを備え、CPU41がメモリー42に記憶された所定のプログラムに従って測定部20や造形部30を制御する。また制御部40は、造形部30による造形時に、プラットフォーム移動機構15のモーターを数値制御することでプラットフォーム14のZ軸方向の移動距離や移動速度を制御し、ヘッド移動機構33のモーターを数値制御することで造形ヘッド32のX,Y軸方向の移動距離や移動速度を制御する。
図3は、チャンバー13内におけるプラットフォーム14(14a)の構成例を示している。図3に示すプラットフォーム14aは円形状であり、且つ中心が軸16により下方から支持されている。軸16は、上記プラットフォーム移動機構15によりZ軸方向に沿って移動可能であり且つ回転可能である。この軸16の回転についても制御部40により数値制御される。つまり図3の例では、プラットフォームはターンテーブルとなっている。測定部20による測定対象物Mの測定時には、このターンテーブルとしてのプラットフォーム14aに測定対象物Mが載置され、プラットフォーム14aが回転する状況で測定が行なわれる。回転するターンテーブルに測定対象物Mが載ることで、イメージセンサー22は、それ自体が固定されていても測定対象物Mを360度満遍無く読み取ることができる。つまり、造形用の空間としても使用されるチャンバー13内において効率よく測定対象物Mについての正確な3次元モデルデータを取得できる。一方、造形部30による造形物Rの造形時には、プラットフォーム14aは基本的には回転せず、Z軸方向に沿った移動を行なう。
図4は、チャンバー13内におけるプラットフォーム14(14b)の他の構成例を示している。図4に示すプラットフォーム14bは矩形状であり、矩形内の一部が円形にくり抜かれ、このくり抜かれた領域に円形のターンテーブル14b1が収容されている。つまり図4の例では、プラットフォームの一部がターンテーブルとなっている。プラットフォーム14b(ターンテーブル14b1を除く部分)は軸17により下方から支持され、軸17は、上記プラットフォーム移動機構15によりZ軸方向に沿って移動可能である。また、ターンテーブル14b1は、中心が軸18により下方から支持され、軸18は、上記プラットフォーム移動機構15によりZ軸方向に沿って移動可能であり且つ回転可能である。軸18の回転は制御部40により数値制御される。
測定部20による測定対象物Mの測定時には、ターンテーブル14b1に測定対象物Mが載置され、ターンテーブル14b1が回転する状況で測定が行なわれる。一方、造形部30による造形物Rの造形時には、ターンテーブル14b1は基本的には回転せず、プラットフォーム14b全体(プラットフォーム14bおよびターンテーブル14b1)のZ軸方向の位置が同一位置に保たれながら、プラットフォーム14b全体がZ軸方向に沿って移動する。つまり、ターンテーブル14b1を含むプラットフォーム14b全体が一つの矩形の台となり、そこに造形物Rが造形される。このように、矩形のプラットフォームの一部を円形のターンテーブルとすることで、測定対象物Mを効率よく正確に測定できるという効果を確保しつつ、プラットフォーム自体をターンテーブルとする場合よりも造形のためのスペースを広く確保することができる。
図5は、チャンバー13内におけるプラットフォーム14(14c)の他の構成例を示している。図5に示すプラットフォーム14cは矩形状の板であり、円形のターンテーブル14c1の上にユーザーによって載置される。ターンテーブル14c1は、中心が軸19により下方から支持され、軸19は上記プラットフォーム移動機構15によりZ軸方向に沿って移動可能であり且つ回転可能である。軸19の回転は制御部40により数値制御される。測定部20による測定対象物Mの測定時には、プラットフォーム14cはターンテーブル14c1に載置されず、ターンテーブル14c1に測定対象物Mが載置され、ターンテーブル14c1が回転する状況で測定が行なわれる。一方、造形部30による造形物Rの造形時には、ターンテーブル14c1にプラットフォーム14cが載置され、ターンテーブル14c1は基本的には回転せずZ軸方向に沿った移動を行なう。
2.複製処理の説明
図6は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の概略をフローチャートにより示している。なお、フローチャート中の各ステップのうち、ユーザーによる行為は鎖線で囲んで示している。
ステップS100では、ユーザーにより、チャンバー13内のターンテーブル上に測定対象物Mが載置される。ステップS110では、制御部40は複製処理の開始指示を受け付ける。この場合、ユーザーが操作受付部11bを操作して、例えば“コピー”ボタンを押下げ等することで、制御部40は複製処理の開始指示を受け付ける。ステップS120では、制御部40は、測定部20に対して測定実行を指示し、当該指示に応じて測定部20は測定対象物Mを3次元測定して3次元モデルデータを生成する。むろんこのとき、制御部40は、ターンテーブルを回転させる制御も行なう。
測定部20による測定の終了後、ステップ130では、制御部40は、測定対象物Mの取り出し催促を外部に対して行なう。測定対象物Mの取り出し催促は、3次元複合機10が備えるスピーカーから所定の音声を出力させたり、表示装置11aに所定のメッセージを表示させたりして行なう。ステップS140では、ターンテーブル上に載置された測定対象物Mがユーザーにより3次元複合機10外へ取り出される。ステップS150では、制御部40は、測定対象物Mが取り出されたか否かを所定のセンサー等を介して判定し、取り出しを確認したらステップS160で造形準備を実行する。造形準備とは、造形部30のデータ変換部31に、上記ステップS120で取得された3次元モデルデータをスライスデータへ変換させたり、プラットフォーム14の位置を造形開始のための所定位置に移動させたり、図5に示す構成であればプラットフォーム14cをターンテーブル14c1上に載置するようにユーザーに催促したりする処理等である。
造形準備が整った後、ステップS170では、制御部40は、造形部30に対して上記ステップS160で変換させた各スライスデータに基づく造形実行を指示し、当該指示に応じて造形部30は造形ヘッド32を駆動させて造形を実行する。むろんこのとき、制御部40は、造形ヘッド32およびプラットフォーム14を移動させる制御も行なう。ここでは一例として、造形部30は溶融堆積法により造形を行なうものとする。ステップS170の結果、プラットフォーム14上にはスライスデータに応じて押し出された樹脂の各層が積み重なり、上記ステップS100で載置された測定対象物Mの複製物である造形物Rが完成する。ステップS180では、制御部40は、造形部30による造形が終了したタイミングで造形物Rの取り出しの催促を外部に対して行なう。造形物Rの取り出し催促も音声やメッセージ表示等により行なう。ステップS190では、プラットフォーム14上に造形された造形物Rがユーザーにより3次元複合機10外へ取り出され、ステップS200では、制御部40は、造形物Rが取り出されたか否かをイメージセンサー22を介して判定し、取り出しを確認したら処理を終了する。かかるフローチャートを実行する点で、制御部40は、測定部20により取得された3次元モデルデータに基づいて造形部30に測定対象物Mの複製物を造形させる造形制御部として機能すると言える。なお、造形物Rが取り出されたか否かの判定は、プラットフォームに設けた重量センサーや扉12の開閉センサーやその他のセンサーを用いても良いし、ユーザーの終了操作で判定しても良い。
このように本実施形態の3次元複合機10では、測定部20による測定対象物Mの測定と、造形部30による造形物Rの造形とが同じ空間(チャンバー13)で実行される。そのため、3次元複合機10全体を非常にコンパクトに形成することができ、また従来のような装置間での煩雑な配線やデータ転送の手間も不要となり、結果、ユーザーは立体物の複製を従来よりも小さなスペースで且つ容易に実行することが可能となる。
本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。以下に、本発明の変形例を幾つか説明する。各変形例は上記実施形態と組み合わせることができるし、各変形例を組み合わせることも可能である。
3.複製処理の第一変形例
図7は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の第一変形例をフローチャートにより示している。図7に関しては、上記図6と処理が同様のステップについては同じ符号で示すとともに説明を省略する。
なお、第一変形例および後述の第二変形例では、プラットフォーム14の構成として上記図3または図4に示した構成を採用するものとする。
ステップS310では、制御部40は、コピーパラメーターの設定を受け付けるとともに複製処理の開始指示を受け付ける。コピーパラメーターとは、測定対象物Mの複製に関してユーザーが任意に設定可能なパラメーターであり、例えばユーザーは、複製数や複製倍率や複製品質などの各種パラメーターを、操作受付部11bを操作して設定する。このコピーパラメーターの設定可能な範囲は、予め設定しておいても良い。
ステップS325では、制御部40は、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状況で造形部30による複製物としての造形物Rの造形が可能か否かを、少なくともステップS120で取得された3次元モデルデータに基づいて判定する。より具体的には、制御部40は、3次元モデルデータが示す測定対象物Mのサイズ、チャンバー13の空間のサイズ、測定対象物Mのチャンバー13内における位置、上記ステップS310で設定されたコピーパラメーターおよび造形ヘッド32のX,Y軸方向における可動範囲、に基づいて当該判定を行う。チャンバー13の空間のサイズおよび造形ヘッド32のX,Y軸方向における可動範囲は、製品設計上予め決められた値であり、これらの値についてはメモリー42に記憶されている。ここで言うチャンバー13の空間のサイズとは、チャンバー13内であってプラットフォーム14上の空間のサイズを意味する。
測定対象物Mのサイズは、例えば、測定対象物MのX,Y,Z軸方向それぞれにおける長さ(幅、奥行き、高さ)で定義される立体の大きさ(容積)であり、制御部40は、3次元モデルデータに記述されている立体の表面の座標値を参照し、最小のX成分値と最大のX成分値との差、最小のY成分値と最大のY成分値との差、最小のZ成分値と最大のZ成分値との差、をそれぞれ算出することで把握できる。また制御部40は、このように測定対象物Mのサイズを座標値に基づいて把握することで、同時に、測定対象物M(測定対象物MのX,Y,Z軸方向それぞれの長さで定義される立体)がチャンバー13内のどこに位置するか(チャンバー13内のどこの空間を占めるか)を把握する。制御部40は、測定対象物Mのサイズ、チャンバー13の空間のサイズおよび測定対象物Mのチャンバー13内での位置から、チャンバー13の空間内における測定対象物M以外の空間(空き領域)を算出する。そして制御部40は、空き領域に、上記設定されたコピーパラメーターに従って造形される造形物Rを収容できるか否か判定し、空き領域がこのような造形物Rを収容できない大きさ・形状であれば、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状況での造形物Rの造形は不可能(造形不能)と判定する。例えば、複製数=2個、複製倍率=1.5倍というコピーパラメーターが設定されている場合、制御部40は、造形対象物Mのサイズを1.5倍したものを2個、互いに重ならずに置けるだけの大きさ・形状が空き領域にあるか否か判定する。
また、制御部40は、上記設定されたコピーパラメーターに従って造形される造形物Rを空き領域に収容できると判定したとしても、造形ヘッド32の可動範囲及びプラットフォーム14の可動範囲から外れた位置に造形物R(造形物Rの一部分)を収容せざるを得ない場合、例えば、造形物Rがチャンバー13の壁面ぎりぎりに伸びている場合や、プラットフォーム14を最も下げた場合でも造形物Rの一部が造形ヘッド32の上に伸びてしまう場合などは、造形不能と判定する。また、制御部40は、造形中に造形ヘッド32が測定対象物Mに衝突するおそれがある場合は、造形不能と判定する。ただし、上記設定されたコピーパラメーターに従った個数や倍率の造形物Rを上記空き領域内に造形するために造形ヘッド32が移動すべき範囲が測定対象物Mが占める空間と干渉しないのであれば、造形不能と判定しないとしてもよい。制御部40は、上述した各判定のいずれにおいても造形不能と判定しない造形物Rの位置が存在する場合には、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状況での造形物Rの造形は可能(造形可能)とする。
制御部40は、ステップS325において“No”の判定(造形不能)とした場合に、測定対象物Mを取り出した場合に造形物Rの造形が可能であるか否かを判定し、造形可能であれば、上述のステップS130に進み、造形不可能であればエラーを通知して終了する。また、ステップS325において“Yes”の判定(造形可能)とした場合には、測定対象物Mの取り出し催促を行うことなく、ステップS160に進む。上述したようにステップS160の造形準備では、制御部40は、データ変換部31に上記ステップS120で取得された3次元モデルデータをスライスデータへ変換させるとしたが、このスライスデータへの変換処理は必ずしもステップS160の中で行われる必要はなく、ステップS120で測定対象物Mが測定された後であって造形部30による造形が開始されるまでの間であればどのタイミングで行われても良い。
ステップS370では上記ステップS170と同様に、制御部40は、造形部30に対して各スライスデータに基づく造形実行を指示し、当該指示に応じて造形部30は造形ヘッド32を駆動させて造形を実行する。ただし第一変形例では、制御部40は、上記設定されたコピーパラメーターに応じた造形を造形部30に指示する。この結果、造形部30は、上記設定された複製品質の造形物Rであって上記設定された複製倍率にかかる大きさの造形物Rを、上記設定された複製数だけ造形する。なお、上記ステップS325の“Yes”の判定を経て造形が実行される場合は、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状態で、上記空き領域に対応するプラットフォーム14上の位置に造形物Rが造形される。
ステップS380では上記ステップS180と同様に、制御部40は造形物Rの取り出し催促を行なうが、上記ステップS325の“Yes”の判定を経て造形が実行された場合は、造形物Rの取り出しとともに測定対象物Mの取り出しの催促も行う。ステップS390では上記ステップS190と同様に、ユーザーがプラットフォーム14上に造形された造形物Rを3次元複合機10外へ取り出すが、上記ステップS380で測定対象物Mの取り出しも併せて催促されている場合には、ユーザーは、造形物Rおよび測定対象物Mを取り出す。上記ステップS380で測定対象物Mの取り出しも併せて催促している場合は、造形物Rおよび測定対象物Mが取り出されたか否かを判定し、取り出しを確認したら処理を終了する。
このように第一変形例では、制御部40は、測定対象物Mの測定後、測定対象物Mがチャンバー13内に置かれた状況でチャンバー13内に複製物の造形が可能であるか否か判定し、不能である場合にのみ造形前に測定対象物Mを取り出すことをユーザーに催促する。一方、測定対象物Mがチャンバー13内に置かれた状況でチャンバー13内に複製物の造形が可能であるならば、測定対象物Mを取り出すことをユーザーに催促することなく、測定対象物Mがチャンバー13内に在る状態で造形部30に造形を実行させる。つまりユーザーは、測定対象物Mが小さい場合などに、コピーパラメーターを設定して“コピー”ボタンを操作した後は複製物の造形が完了するまで何もする必要がなく(測定と造形との間に扉12を開けて測定対象物Mをチャンバー13から取り出す必要がなく)、複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
4.複製処理の第二変形例
図8は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の第二変形例をフローチャートにより示している。図8に関しては、上記図6と処理が同様のステップについては同じ符号で示すとともに説明を省略する。
ステップS522では、制御部40は、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状況で造形部30による複製物の造形を実行する場合に当該複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲を、少なくともステップS120で取得された3次元モデルデータに基づいて決定する。具体的には、制御部40は、3次元モデルデータが示す測定対象物Mのサイズ、チャンバー13の空間のサイズ及び形状、測定対象物Mのチャンバー13内における位置および造形ヘッド32のX,Y軸方向における可動範囲、プラットフォーム14の可動範囲、のうち少なくとも一部の情報に基づいて当該決定を行う。
制御部40は、第一変形例と同様に上記空き領域を算出するとともに、この空き領域のうち、造形ヘッド32が測定対象物Mが占める空間と干渉することなく移動可能な範囲を、上記可動範囲及びプラットフォーム14の可動範囲を参照して特定する。そして制御部40は、この特定した範囲に対応するプラットフォーム14上の空間(特定空間)内に測定対象物Mの複製物が造形されることを複数パターン、計算し、それらの造形で取り得るコピーパラメーターの許容範囲を決定する。
コピーパラメーターの許容範囲を決定する処理の一例として、制御部40は、複製数=最小値(1個)としたときに許容される複製倍率の最大値を、測定対象物Mのサイズおよび上記特定空間のサイズに基づいて算出する。また制御部40は、複製倍率の最小値を、測定対象物Mのサイズおよび製品設計上決められている造形部30の造形能力(どれだけ小さな造形が可能かという意味での造形能力)に基づいて決定する。また制御部40は、複製数を1個ずつ増加させながら、各複製数に対応する複製倍率の最大値を算出していく。かかる各複製数に対応する複製倍率の最大値の算出は、算出される最大値が上記複製倍率の最小値を下回らない限りにおいて繰り返す。そして、当該繰り返しの最後に複製倍率の最大値を算出したときの複製数が、複製数が取り得る最大値となる。このような計算をすれば、制御部40は、複製数が取り得る最小値から最大値までの各個数に対応する複製倍率の範囲(最小倍率〜最大倍率)を取得することができる。
ステップS524では、制御部40は、上記ステップS522で決定したコピーパラメーターの範囲を外部に対して通知する。通知の方法は様々であるが、一例として制御部40は、表示装置11aに、上記複製数が取り得る最小値から最大値までの範囲と、複製数の各個数に対応する複製倍率の範囲との対応関係を記述した表等を表示させてもよい。あるいは、制御部40は、ユーザーが操作受付部11bを操作して複製数を増減させることに連動して、表示装置11aに表示する複製倍率の範囲を変化させていくとしてもよい。
ステップS526では、制御部40は、上記コピーパラメーターの外部への通知後に設定されたコピーパラメーターを受け付ける。つまりユーザーは、ステップS524の通知により、チャンバー13に測定対象物Mを載置したまま複製物の造形をさせる場合に設定可能なコピーパラメーターの範囲を知ることができるため、基本的にはこの通知されたコピーパラメーターの範囲内でコピーパラメーターの設定を行う。もし、この範囲外でユーザーがコピーパラメーターの設定を行った場合には、エラーを通知するようにしても良い。ここでは、ユーザーは、通知されたコピーパラメーターの範囲内でコピーパラメーターの設定を行ったものとして説明を続ける。
ステップS570では上記ステップS170と同様に、制御部40は、造形部30に対して各スライスデータに基づく造形実行を指示し、当該指示に応じて造形部30は造形ヘッド32を駆動させて造形を実行する。第二変形例では、制御部40は、上記ステップS526で設定されたコピーパラメーターに応じた造形を造形部30に指示する。チャンバー13内には、測定対象物Mが載置されたままの状態で上記空き領域に対応するプラットフォーム14上の位置に造形物Rが造形される。ステップS580では、制御部40は、造形物Rおよび測定対象物Mの取り出しの催促を外部に対して行う。ステップS590では、ユーザーが、測定対象物Mおよび造形物Rを3次元複合機10外へ取り出す。ステップS600では、制御部40は、造形物Rおよび測定対象物Mが取り出されたか否かを判定し、取り出しを確認したら処理を終了する。
上述したように図8では、ユーザーが通知されたコピーパラメーターの範囲内でコピーパラメーターを設定することを前提としている。しかし、上記通知を受けたユーザーが実際にどのようなコピーパラメーターを設定するかは不明である。そこで、図8のステップS526とステップS160との間に、図7のステップS325,S130,S140,S150の処理を追加し、測定対象物Mがチャンバー13内に置かれた状況でチャンバー13内で複製物の造形が可能であるか否か判定し、不能であれば造形前に測定対象物Mを取り出すことをユーザーに催促するようにしてもよい。あるいは、ステップS526では、ステップS522で決定した範囲外のコピーパラメーターについてはユーザーによる設定を無効化し或いはエラーを通知し、ユーザーが設定できるコピーパラメーターの範囲を、ステップS522で決定したコピーパラメーターの範囲内に限定するとしてもよい。
このように第二変形例では、制御部40は、測定対象物Mの測定後、測定対象物Mがチャンバー13内に置かれた状況でチャンバー13内に複製物の造形を可能とするためのコピーパラメーターの範囲を決定し、この範囲をユーザーに通知する。従って、ユーザーは、かかる通知を参照してコピーパラメーターを設定すれば、確実に測定対象物Mがチャンバー13内に置かれた状況での複製物の造形が可能となり、そのため、複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
5.複製処理の第三変形例
測定対象物Mが載置した状態で複製物の造形を実行する第1のモードと、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行する第2のモードと、測定対象物Mが載置した状態で複製物の造形を実行するかどうかを自動判断する第3のモードとを設け、ユーザーの指定を可能にしても良い。
そして、ユーザーが第1のモードを指定した場合には、第二変形例のように動作を行い、ユーザーが第2のモードを指定した場合には、本実施形態のように動作を行い、ユーザーが第3のモードを指定した場合には、第一変形例のように動作を行う。
6.他の変形例
本実施例のように、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行する場合であっても、コピーパラメーターの設定を可能にして、設定されたコピーパラメーターに従って測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行するようにしても良い。この場合も測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能な範囲にコピーパラメーターの設定可能範囲を制限することが望ましい。
また、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲と、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲と、を計算し、両方の範囲をユーザーに通知しても良い。また、ユーザーの指定したコピーパラメーターが、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲内であれば測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形を実行し、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲外でかつ測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲内であれば、測定対象物Mを取り出させた上で、複製物の造形を実行し、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲外であれば、エラーを通知するようにしても良い。
測定部20、造形部30、制御部40の区別は、図2に示した態様に限られず、3次元複合機10のうち、測定にかかわる箇所の全てをまとめて測定部20と呼んでもよいし、造形にかかわる箇所の全てをまとめて造形部30と呼んでもよい。
また上記では、造形ヘッド32についてはX,Y軸方向へ移動可能であり、プラットフォーム(ターンテーブル)についてはZ軸方向へ移動可能であるとしたが、造形ヘッド32、プラットフォーム(ターンテーブル)が移動可能な方向はこれらに限られない。例えば、造形ヘッド32はZ軸方向にも移動可能であってもよいし、プラットフォーム(ターンテーブル)はX,Y軸方向にも移動可能であってもよい。造形ヘッド32及びプラットフォーム(ターンテーブル)の一方は移動せず、他方がX、Y、Z軸のいずれの方向にも移動可能であってもよい。
また上記では、ターンテーブルは測定対象物Mを載置し、測定対象物Mの測定のために回転する旨説明したが、造形時にもターンテーブルを活用するとしてもよい。例えば、制御部40は、造形部30による造形時に、造形ヘッド32の位置を固定しつつターンテーブルを回転させることで、ターンテーブル上に円弧状の輪郭を造形させることができる。また、ターンテーブルを回転させてターンテーブル上に造形する場合には、造形ヘッド32の移動可能な方向を1軸(例えばX軸方向)に限定してもターンテーブル上に任意の径の円弧を造形することができる。
また、上述の実施例や変形例を組み合わせることも可能である。
10…3次元複合機、11…筺体、11a…表示装置、11b…操作受付部、12…扉、13…チャンバー、14,14a,14b,14c…プラットフォーム、14b1,14c1…ターンテーブル、15…プラットフォーム移動機構、20…測定部、21…光源、22…イメージセンサー、23…ファイル生成部、30…造形部、31…データ変換部、32…造形ヘッド、33…ヘッド移動機構、40…制御部、41…CPU、42…メモリー。

Claims (9)

  1. 処理用空間としてのチャンバーと、
    3次元モデルデータに基づいて上記チャンバー内に立体物を造形可能な造形部と、
    上記チャンバー内に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な測定部と、
    上記測定部により取得された3次元モデルデータに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させる造形制御部と、
    を備えることを特徴とする3次元複合機。
  2. 上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形を実行させる、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元複合機。
  3. 上記造形制御部は、
    上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形が可能か否かを、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて判定し、
    造形が不能と判定した場合には、上記測定対象物の上記チャンバーからの取り出しを外部に対して催促する催促処理を実行し、上記測定対象物が上記チャンバーから取り出された後に上記造形部による複製物の造形を実行させ、
    造形が可能と判定した場合には、上記催促処理を実行することなく上記造形部による複製物の造形を実行させる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の3次元複合機。
  4. 上記造形制御部は、上記造形部が造形する立体物の数、立体物の大きさ、立体物と測定対象物との大きさの比率のうち少なくとも1つを含む情報であるコピーパラメーターの受付を行い、上記造形部に上記コピーパラメーターに基づく造形を行わせることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の3次元複合機。
  5. 上記造形制御部は、複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲を、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて決定し、当該決定したコピーパラメーターを外部に対して通知し、当該範囲内に設定されたコピーパラメーターと上記取得された3次元モデルデータとに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させることを特徴とする請求項4に記載の3次元複合機。
  6. 上記造形制御部は、上記取得された3次元モデルデータが示す上記測定対象物のサイズ、上記チャンバーの空間のサイズ、上記測定対象物の上記チャンバー内における位置および上記造形部が造形のために備える所定の可動部の可動範囲、の少なくともいずれかに基づいて上記コピーパラメーターの範囲を決定することを特徴とする請求項5に記載の3次元複合機。
  7. 上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲とを決定し、設定されたコピーパラメーターに基づいて、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製とのいずれか一方を実行することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の3次元複合機。
  8. 上記チャンバー内にターンテーブルを備え、
    上記測定部は、上記ターンテーブルに載置されることにより回転する上記測定対象物を測定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の3次元複合機。
  9. 処理用空間としてのチャンバーを備える機器により実行される、
    上記チャンバー内に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得する測定工程と、
    上記測定工程により取得された3次元モデルデータに基づいて上記測定対象物の複製物を上記チャンバー内に造形する造形工程と、
    を備えることを特徴とする3次元複製方法。
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