JP5640672B2 - 3次元複合機および3次元複製方法 - Google Patents
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Description
また、測定対象となる立体物を3次元測定して3次元モデルデータを出力可能な3次元測定器(3次元デジタイザ)が知られている。
また、測定対象物を測定する装置や、コンピューターや、立体物の造形のための装置といった複数の装置からなるシステムによって、立体物のコピーを実現する技術が知られている(特許文献7,8参照)。
当該構成によれば、チャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなくプロセスが測定から造形へと移行するため、測定対象物の複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形が可能か否かを、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて判定し、造形が不能と判定した場合には、上記測定対象物の上記チャンバーからの取り出しを外部に対して催促する催促処理を実行し、上記測定対象物が上記チャンバーから取り出された後に上記造形部による複製物の造形を実行させ、造形が可能と判定した場合には、上記催促処理を実行することなく上記造形部による複製物の造形を実行させる、構成としてもよい。
当該構成によれば、上記催促がなされた場合にのみユーザーはチャンバー内に載置した測定対象物を取り出せばよく、上記催促がなされない場合はチャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなくプロセスが測定から造形へと移行するため、測定対象物の複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
当該構成によれば、ユーザーは、通知されたコピーパラメーターの範囲内でコピーパラメーターを設定すれば、例えば、チャンバー内に測定対象物が載置された状況で(つまり、チャンバー内に載置した測定対象物を取り出すことなく)測定対象物の複製物を造形させることができ、当該複製物を得るまでのユーザーの負担が大きく軽減される。
コピーパラメーターとは、例えば、複製数、複製倍率、複製品質などが該当する。
当該構成によれば、例えば、チャンバー内に測定対象物が載置された状況で造形部によって造形可能な複製物についてのコピーパラメーターの範囲を正確に決定することができる。
なお、上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲とを決定し、設定されたコピーパラメーターに基づいて、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製とのいずれか一方を実行するとしてもよい。
当該構成によれば、チャンバー内のターンテーブルに置かれて回転する測定対象物を測定するため、造形用の空間としても使用されるチャンバー内において効率よく測定対象物を360度から測定して正確な3次元モデルデータを得ることができる。
1.複合機の構成
図1は、本実施形態にかかる3次元複合機10の外観例を斜視図により示している。3次元複合機10は、装置全体を覆う筺体11の前面側に扉12を有している。また、筺体11の内部には、処理用空間としてのチャンバー13が形成されている。ユーザーは、扉12を開けることで、チャンバー13内にアクセス可能であり、チャンバー13内に測定対象物Mとしての立体物を載置したり、載置した測定対象物Mを取り出したり、チャンバー13内に造形された立体物(造形物R)を取り出したりすることができる。3次元複合機10は、筺体11表面の所定位置に、ユーザーに対する表示部としての表示装置11a(液晶パネル等)や、ユーザーからの操作を受け付ける操作受付部11bとしてのスイッチやボタンやタッチパネル等を適宜備える。
図6は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の概略をフローチャートにより示している。なお、フローチャート中の各ステップのうち、ユーザーによる行為は鎖線で囲んで示している。
ステップS100では、ユーザーにより、チャンバー13内のターンテーブル上に測定対象物Mが載置される。ステップS110では、制御部40は複製処理の開始指示を受け付ける。この場合、ユーザーが操作受付部11bを操作して、例えば“コピー”ボタンを押下げ等することで、制御部40は複製処理の開始指示を受け付ける。ステップS120では、制御部40は、測定部20に対して測定実行を指示し、当該指示に応じて測定部20は測定対象物Mを3次元測定して3次元モデルデータを生成する。むろんこのとき、制御部40は、ターンテーブルを回転させる制御も行なう。
本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。以下に、本発明の変形例を幾つか説明する。各変形例は上記実施形態と組み合わせることができるし、各変形例を組み合わせることも可能である。
図7は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の第一変形例をフローチャートにより示している。図7に関しては、上記図6と処理が同様のステップについては同じ符号で示すとともに説明を省略する。
なお、第一変形例および後述の第二変形例では、プラットフォーム14の構成として上記図3または図4に示した構成を採用するものとする。
ステップS310では、制御部40は、コピーパラメーターの設定を受け付けるとともに複製処理の開始指示を受け付ける。コピーパラメーターとは、測定対象物Mの複製に関してユーザーが任意に設定可能なパラメーターであり、例えばユーザーは、複製数や複製倍率や複製品質などの各種パラメーターを、操作受付部11bを操作して設定する。このコピーパラメーターの設定可能な範囲は、予め設定しておいても良い。
図8は、3次元複合機10によって実行される立体物の複製処理の第二変形例をフローチャートにより示している。図8に関しては、上記図6と処理が同様のステップについては同じ符号で示すとともに説明を省略する。
ステップS522では、制御部40は、チャンバー13内に測定対象物Mが載置された状況で造形部30による複製物の造形を実行する場合に当該複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲を、少なくともステップS120で取得された3次元モデルデータに基づいて決定する。具体的には、制御部40は、3次元モデルデータが示す測定対象物Mのサイズ、チャンバー13の空間のサイズ及び形状、測定対象物Mのチャンバー13内における位置および造形ヘッド32のX,Y軸方向における可動範囲、プラットフォーム14の可動範囲、のうち少なくとも一部の情報に基づいて当該決定を行う。
測定対象物Mが載置した状態で複製物の造形を実行する第1のモードと、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行する第2のモードと、測定対象物Mが載置した状態で複製物の造形を実行するかどうかを自動判断する第3のモードとを設け、ユーザーの指定を可能にしても良い。
そして、ユーザーが第1のモードを指定した場合には、第二変形例のように動作を行い、ユーザーが第2のモードを指定した場合には、本実施形態のように動作を行い、ユーザーが第3のモードを指定した場合には、第一変形例のように動作を行う。
本実施例のように、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行する場合であっても、コピーパラメーターの設定を可能にして、設定されたコピーパラメーターに従って測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形を実行するようにしても良い。この場合も測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能な範囲にコピーパラメーターの設定可能範囲を制限することが望ましい。
また、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲と、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲と、を計算し、両方の範囲をユーザーに通知しても良い。また、ユーザーの指定したコピーパラメーターが、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲内であれば測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形を実行し、測定対象物Mを取り出さない状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲外でかつ測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲内であれば、測定対象物Mを取り出させた上で、複製物の造形を実行し、測定対象物Mを取り出した状態で複製物の造形が可能なコピーパラメーター範囲外であれば、エラーを通知するようにしても良い。
また上記では、造形ヘッド32についてはX,Y軸方向へ移動可能であり、プラットフォーム(ターンテーブル)についてはZ軸方向へ移動可能であるとしたが、造形ヘッド32、プラットフォーム(ターンテーブル)が移動可能な方向はこれらに限られない。例えば、造形ヘッド32はZ軸方向にも移動可能であってもよいし、プラットフォーム(ターンテーブル)はX,Y軸方向にも移動可能であってもよい。造形ヘッド32及びプラットフォーム(ターンテーブル)の一方は移動せず、他方がX、Y、Z軸のいずれの方向にも移動可能であってもよい。
また、上述の実施例や変形例を組み合わせることも可能である。
Claims (9)
- 処理用空間としてのチャンバーと、
3次元モデルデータに基づいて上記チャンバー内に配設された台に立体物を造形可能な造形部と、
上記チャンバー内の上記台に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得可能な測定部と、
上記測定部により取得された3次元モデルデータに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させる造形制御部と、
を備えることを特徴とする3次元複合機。 - 上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形を実行させる、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元複合機。
- 上記造形制御部は、
上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況で上記造形部による複製物の造形が可能か否かを、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて判定し、
造形が不能と判定した場合には、上記測定対象物の上記チャンバーからの取り出しを外部に対して催促する催促処理を実行し、上記測定対象物が上記チャンバーから取り出された後に上記造形部による複製物の造形を実行させ、
造形が可能と判定した場合には、上記催促処理を実行することなく上記造形部による複製物の造形を実行させる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の3次元複合機。 - 上記造形制御部は、上記造形部が造形する立体物の数、立体物の大きさ、立体物と測定対象物との大きさの比率のうち少なくとも1つを含む情報であるコピーパラメーターの受付を行い、上記造形部に上記コピーパラメーターに基づく造形を行わせることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の3次元複合機。
- 上記造形制御部は、複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲を、少なくとも上記取得された3次元モデルデータに基づいて決定し、当該決定したコピーパラメーターを外部に対して通知し、当該範囲内に設定されたコピーパラメーターと上記取得された3次元モデルデータとに基づいて上記造形部に上記測定対象物の複製物を造形させることを特徴とする請求項4に記載の3次元複合機。
- 上記造形制御部は、上記取得された3次元モデルデータが示す上記測定対象物のサイズ、上記チャンバーの空間のサイズ、上記測定対象物の上記チャンバー内における位置および上記造形部が造形のために備える所定の可動部の可動範囲、の少なくともいずれかに基づいて上記コピーパラメーターの範囲を決定することを特徴とする請求項5に記載の3次元複合機。
- 上記造形制御部は、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製に関して設定可能なコピーパラメーターの範囲とを決定し、設定されたコピーパラメーターに基づいて、上記チャンバー内に上記測定対象物が載置された状況での複製と上記チャンバー内に上記測定対象物が載置されていない状況での複製とのいずれか一方を実行することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の3次元複合機。
- 上記チャンバー内に上記台としてのターンテーブルを備え、
上記測定部は、上記ターンテーブルに載置されることにより回転する上記測定対象物を測定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の3次元複合機。 - 処理用空間としてのチャンバーを備える機器により実行される、
上記チャンバー内に配設された台に載置された測定対象物を3次元測定して3次元モデルデータを取得する測定工程と、
上記測定工程により取得された3次元モデルデータに基づいて上記測定対象物の複製物を上記チャンバー内の上記台に造形する造形工程と、
を備えることを特徴とする3次元複製方法。
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