JP2015012581A - 通信システム、管理装置、管理方法、および、管理プログラム - Google Patents

通信システム、管理装置、管理方法、および、管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信遅延を縮小化することを課題とする。【解決手段】クラウドコントローラ30は、ユーザ端末10からのマイグレーション実行要求を受け付けると、データセンタ(札幌)2で動作するVMをデータセンタ(福岡)12へマイグレーションする。そして、クラウドコントローラ30は、ルータ60のアドレス変換テーブルの設定を変更することで、マイグレーション先に設置されているデフォルトゲートウェイのIPv6アドレスへパケットを転送するように変更する。ルータ60は、VMとユーザ端末10とのデータ通信を中継する際、クラウドコントローラ30により設定されたアドレス変換テーブルを用いて、IPv6アドレスのNAT変換またはIPv6アドレスおよびIPv4アドレスのNAT変換を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、管理装置、管理方法、および、管理プログラムに関する。
近年、クラウドコンピューティングが普及し、データセンタに設置される物理サーバのリソースを用いて仮想環境を構築して、ユーザに各種サービスを提供することが行われている。また、仮想スイッチを用いて、異なるデータセンタ間を跨ったL2ネットワーク構築も行われている。
例えば、部門サーバ、経理サーバ、出退勤管理サーバ、ファイルサーバなどを仮想マシン(以下、VM(Virtual Machine)と記載する場合がある)によって実現する企業(Z)を例にして説明する。企業(Z)では、札幌に位置するデータセンタ(X)で仮想マシン(A)と仮想マシン(B)とを動作させ、福岡に位置するデータセンタ(Y)で仮想マシン(C)と仮想マシン(D)とを動作させる。そして、Open vSwitchなどによる仮想スイッチを用いて、データセンタ(X)とデータセンタ(Y)とを仮想L2ネットワークで接続する。
このようにして、企業(Z)では、異なるデータセンタで動作して各サービスを提供する仮想マシン間の通信を実現することで、各拠点にいる社員に対して、拠点に依存することなく、各種サービスの提供を行う。
石井久治、上野和風、田上啓介、飯田浩二、藤田智成、森田和孝著、「オープンソースlaaS クラウド基盤OpenStack」、NTT技術ジャーナルVol.23、No.8、2011. 北爪秀雄、小山高明、田島佳武、岸寿春、井上朋子著、「クラウドサービスを支えるネットワーク仮想化技術」、NTT技術ジャーナルVol.23、No.10、2011.
しかしながら、上記技術では、仮想マシンのマイグレーション等が発生した場合に、通信経路が冗長になり、通信遅延が発生するという問題がある。
一例として、上記企業(Z)を例にして説明すると、社員のパーソナルコンピュータ(以下、PCと記載する場合がある)が仮想マシンを利用する状況において、仮想マシン(B)がデータセンタ(Y)にマイグレーションしたものとする。この場合、社員のPCのデフォルトゲートウェイ(以下、「デフォルトGW」と略記することがある)は、ISP(Internet Service Provider)が指定したルータのIPアドレスとなる。また、マイグレーションした仮想マシン(B)のデフォルトゲートウェイは、マイグレーション元のデータセンタ(X)のルータが設定される。
このため、社員が仮想マシン(B)にアクセスした場合、社員のPCは、福岡に位置するデータセンタ(Y)、データセンタ間の仮想L2ネットワーク、札幌に位置するデータセンタ(X)を経由して、仮想マシン(B)と通信を行うこととなる。このため、福岡に位置するデータセンタ(Y)のみを経由して通信を行う場合に比べて、仮想マシン(B)からユーザ端末への通信距離が長くなり、無駄に遅延が大きくなる。
また、仮想マシン(B)のデフォルトゲートウェイを変更することも考えられるが、管理者でもない社員にネットワークの設定変更を実行させることは、セキュリティの観点からも現実的ではない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、通信遅延を縮小化することができる通信システム、管理装置、管理方法、および、管理プログラムを提供することを目的とする。
本願の一実施形態は、データセンタで動作する仮想マシンを管理する管理装置と、前記データセンタとIPv6(Internet Protocol version 6)網で接続され、前記仮想マシンがデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイに対して端末装置から送信されたデータをNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルに設定されたIPv6アドレス同士の変換、または、IPv6アドレスとIPv4(Internet Protocol version 4)アドレスとを変換する変換情報を用いて転送するルータとを有する通信システムであって、前記管理装置は、前記ルータが保持する前記アドレス変換テーブルの変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分を所定のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する設定変更部を有し、前記ルータは、前記仮想マシンと端末装置とのデータ通信を中継する際、前記管理装置により設定された前記アドレス変換テーブルに設定された変換情報を用いて、IPv6アドレス同士のNAT変換またはIPv6アドレスおよびIPv4アドレスのNAT変換を行うことを特徴とする。
本願の一実施形態によれば、通信遅延を縮小化することができる。
図1は、第1の実施形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。 図2は、VMを動作させる物理サーバの階層構造を示す図である。 図3は、クラウドコントローラの機能構成を示す機能ブロック図である。 図4は、管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図5は、VMのマイグレーション後にルータの設定を変更する具体例を説明する図である。 図6は、マイグレーションを指示する情報を登録する画面例を示す図である。 図7は、マイグレーション後にルータが持つアドレス変換テーブルの設定変更を行う例を示す図である。 図8は、マイグレーション後の経路が変更される例を説明する図である。 図9は、第1の実施形態に係るクラウドコントローラにおけるアドレス変換テーブル設定処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する通信システム、管理装置、管理方法、および、管理プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下に説明する実施形態は、矛盾のない範囲で適宜組み合わせることができる。
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、このシステムは、例えば企業の拠点間をネットワークで接続するシステムであり、オンプレミスな拠点(札幌)1、拠点(福岡)11各々と、データセンタ2、データセンタ12とがIPv6網1aで接続される。
(拠点(札幌))
拠点1は、1台以上のユーザ端末10およびルータ60がそれぞれ設置された、オンプレミスな拠点である。また、拠点1は、IPv6網1aを介して、データセンタ2、12と接続される。なお、図1の例では、ユーザ端末10、ルータ60がそれぞれ1台ずつである場合の例を示しているが、これに限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
ルータ60は、例えば、HGW(Home Gate Way)などの拠点1内に設けられたネットワーク機器であり、NAT(Network Address Translation)機能を備え、NATのアドレス変換テーブル(以下、単にアドレス変換テーブルと略す)により、IPv6アドレス−IPv6アドレス間の相互変換、または、IPv6アドレス−IPv4アドレス間の相互変換を行う。また、ルータ60は、クラウドコントローラ30によりアドレス変換テーブルが更新される。
また、IPv6アドレスの表記として、例えば、IPv6[α+・・・]のパケットについては、「α」がIPv6のネットワークアドレスを指しており、端末のIPv6アドレスはネットワークアドレスと、MACアドレスからの生成または個別に指定した値を付け加えた形で表記している。また、ルータ60のルーティングテーブルには、ネットワークアドレスα向け、すなわちIPv6[α+・・・]向けのパケットは、IPv6[γ+21]のルータ4に転送するように設定がなされている。また、ルータ60のルーティングテーブルには、ネットワークアドレスβ向け、すなわちIPv6[β+・・・]向けのパケットは、IPv6[Δ+21]のルータ4に転送するように設定がなされている。
(データセンタ(札幌))
データセンタ2は、1台以上の物理サーバが設置され、クラウドコントローラ30や物理サーバの物理リソースを用いて仮想マシン(以下、VM(Virtual Machine)と記載する場合がある)を動作させるデータセンタである。なお、物理リソースとしては、通信インタフェース、プロセッサ、メモリ、ハードディスクなどである。
具体的には、データセンタ2は、CE(Customer Edge)ルータ3、ルータ4、OVS(Open vSwitch)5、VM(A)、VM(B)、クラウドコントローラ30を有する。CEルータ3は、IPv6網1aと企業内LAN(Local Area Network)などの企業ネットワークとの境界に設置されたエッジルータであり、このCEルータ3は、物理装置で実現される。
ルータ4は、企業内ネットワークにおいて、データセンタ2とデータセンタ12とを同じネットワークセグメント22で分割するルータである。すなわち、ルータ4は、ユーザ端末10と各データセンタの各VMとの通信を中継する。このルータ4のインタフェース4aは、CEルータ3と接続されるインタフェースであり、IPv6アドレスとして「IPv6[γ+21]」が設定されている。また、ルータ4のインタフェース4bは、各VMと接続されるインタフェースであり、IPv4アドレスとして「IPv4[192.0.2.0/24]」が設定されている。なお、このルータ4は、NAT(Network Address Translation)機能を備え、IPv6アドレス−IPv6アドレス間の相互変換、または、IPv6アドレス−IPv4アドレス間の相互変換を行う。
例えば、ルータ4が、アドレスを変換するためのアドレス変換テーブルを持ち、データセンタ2のVM(B)からIPv6網1aへの通信パケットを中継する場合を考える。この場合、ルータ4は、VM(B)からの通信パケットについて、IPヘッダの送信元IPアドレスを、プライベートIPv4のアドレスからIPv6のアドレスに書き換える。また、ルータ4は、IPv6網1a側からデータセンタ2のVM(B)への通信パケットについて、IPヘッダの送信元IPアドレスをIPv6のアドレスからプライベートIPv4のアドレスに書き換える。なお、このルータ4は、仮想マシンで実現されてもよく、物理装置で実現されてもよい。
OVS5は、各データセンタの各ルータと各VMとを中継するスイッチであり、データセンタ12のOVS15と協働して、データセンタ間をネットワーク20における仮想L2ネットワーク21で接続する仮想スイッチである。例えば、OVS5は、ルータ4のインタフェース4b、VM(A)、VM(B)、データセンタ12のOVS15、クラウドコントローラ30のそれぞれと接続される。
VM(A)は、例えばWebサーバやDBサーバなどを実行する仮想マシンであり、IPアドレスとして「10.yyy.zzz.2」が設定される。また、VM(B)も、例えばWebサーバやDBサーバなどを実行する仮想マシンであり、プライベートIPアドレスとして「10.yyy.zzz.3」が設定される。これらのVMは、OVS5を介して、ユーザ端末10との通信を実行する。
クラウドコントローラ30は、VMやルータを管理するサーバ装置である。このクラウドコントローラ30は、物理装置で実現されてもよく、仮想マシンで実現されてもよい。例えば、クラウドコントローラ30は、各データセンタで動作するVMのアドレスを記憶する。
また、クラウドコントローラ30は、ユーザ操作、管理者操作、予め定められた所定契機などで、所望のVMを他のデータセンタにマイグレーションさせる。例えば、クラウドコントローラ30は、拠点1または拠点11内のWebサーバ(図示せず)等から、データセンタ2で動作するVM(B)をデータセンタ12にマイグレーションさせる指示を受信する。すると、クラウドコントローラ30は、受信した指示にしたがって、VM(B)をデータセンタ12にマイグレーションさせる。なお、クラウドコントローラ30が、Webサーバを介することなく、ネットワーク管理者や保守者からの操作を直接受け付けて、マイグレーションを開始してもよい。
なお、本実施形態では、データセンタ2内にクラウドコントローラ30を設置した例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、データセンタ12内に設置されていてもよいし、データセンタ2、12外に設定されてもよい。
クラウドコントローラ30をIPv6網1a上に接続する場合、クラウドコントローラ30から各VMへの通信は、ルータ4等でアドレス変換やポート変換が行われる。また、クラウドコントローラ30と各VM等との間を、暗号化トンネリング通信等を接続してもよい。
(拠点(福岡))
拠点11は、1台以上のユーザ端末10およびルータ60がそれぞれ設置された、オンプレミスな拠点である。また、拠点11は、IPv6網1aを介して、データセンタ2、12と接続される。なお、図1の例では、ユーザ端末10A、ルータ61がそれぞれ1台ずつである場合の例を示しているが、これに限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
ルータ61は、例えば、HGW(Home Gate Way)などの拠点11内に設けられたネットワーク機器であり、NAT(Network Address Translation)機能を備え、NATのアドレス変換テーブル(以下、単にアドレス変換テーブルと略す)により、IPv6アドレス−IPv6アドレス間の相互変換、または、IPv6アドレス−IPv4アドレス間の相互変換を行う。また、ルータ61は、クラウドコントローラ30によりアドレス変換テーブルが更新される。
また、ルータ61のルーティングテーブルは、ルータ60と同様に、ネットワークアドレスα向け、すなわちIPv6[α+・・・]向けのパケットは、IPv6[γ+21]のルータ4に転送するように設定がなされるとともに、ネットワークアドレスβ向け、すなわちIPv6[β+・・・]向けのパケットは、IPv6[Δ+21]のルータ4に転送するように設定がなされている。
(データセンタ(福岡))
データセンタ12は、1台以上の物理サーバが設置され、物理サーバの物理リソースを用いて仮想マシンを動作させるデータセンタである。なお、物理リソースとしては、通信インタフェース、プロセッサ、メモリ、ハードディスクなどである。
具体的には、データセンタ12は、CEルータ13、ルータ14、OVS15、VM(C)、VM(D)を有する。CEルータ13は、IPv6網1aと企業内LANなどの企業ネットワークとの境界に設置されたエッジルータであり、このCEルータ13は、物理装置で実現される。
ルータ14は、企業内ネットワークにおいて、データセンタ2とデータセンタ12とを同じネットワークセグメント22で分割するルータである。すなわち、ルータ14は、外部装置と各データセンタの各VMとの通信を中継する。このルータ14のインタフェース14aは、CEルータ13と接続されるインタフェースであり、IPv6アドレスとして「IPv6[Δ+21]」が設定されている。また、ルータ14のインタフェース14bは、各VMと接続されるインタフェースであり、IPv4アドレスとして「IPv4[198.51.100.0/24]」が設定されている。なお、このルータ14は、NAT機能を備え、IPv6アドレス−IPv6アドレス間の相互変換、または、IPv6アドレス−IPv4アドレス間の相互変換を行う。
例えば、ルータ14が、アドレスを変換するためのアドレス変換テーブルを持ち、データセンタ12のVM(B)からIPv6網1aへの通信パケットを中継する場合を考える。この場合、ルータ14は、VM(B)からの通信パケットについて、IPヘッダの送信元IPアドレスを、プライベートIPv4のアドレスからIPv6のアドレスに書き換える。また、ルータ4は、IPv6網1a側からデータセンタ12のVM(B)への通信パケットについて、IPヘッダの送信元IPアドレスをIPv6のアドレスからプライベートIPv4のアドレスに書き換える。なお、このルータ14は、仮想マシンで実現されてもよく、物理装置で実現されてもよい。
OVS15は、各データセンタの各ルータと各VMとを中継するスイッチであり、データセンタ2のOVS5と協働して、データセンタ間を仮想L2ネットワーク21で接続する仮想スイッチである。例えば、OVS15は、ルータ14のインタフェース14b、VM(C)、VM(D)、データセンタ2のOVS5のそれぞれと接続される。
VM(C)は、例えばWebサーバやDBサーバなどを実行する仮想マシンであり、プライベートIPアドレスとして「10.yyy.zzz.4」が設定される。VM(D)は、例えばWebサーバやDBサーバなどを実行する仮想マシンであり、プライベートIPアドレスとして「10.yyy.zzz.5」が設定される。これらのVMは、OVS15を介して、データセンタ外の外部装置と通信を実行する。
また、ユーザ端末10、10Aは、データセンタ2またはデータセンタ12等で動作する仮想マシンにアクセスして、各種サービスを利用する端末装置であり、例えばノートパソコンやスマートフォンなどである。また、ユーザ端末10は、オンプレミスな拠点1、11に配置された端末装置であり、それぞれルータ60、61と接続される。
(ネットワーク構成)
上述したように、ルータ4のインタフェース4bとルータ14のインタフェース14bには、異なるIPアドレスが設定されている。具体的には、ルータ4のインタフェース4bには、IPアドレスとして「IP(10)」が設定され、ルータ14のインタフェース14bには、IPアドレスとして「IP(20)」が設定されている。また、各VMは、動作するデータセンタが異なるが、同じネットワークセグメントで動作する。つまり、ルータ4、ルータ14、OVS5、OVS15、VM(A)、VM(B)、VM(C)、VM(D)は、仮想L2ネットワーク21で接続され、同じネットワークセグメント22で動作する。したがって、データセンタ(福岡)12のルータ14とVM(A)やVM(B)が通信可能に接続されており、データセンタ(札幌)2のルータ4とVM(C)やVM(D)が通信可能に接続されている。
(階層構造)
図2は、VMを動作させる物理サーバの階層構造を示す図である。なお、ここでは、一例として1台の物理サーバでVMを動作させる例を説明するが、これに限定されるものではなく、複数台の物理サーバを用いて動作させることができる。
データセンタ2では、物理サーバ6が動作し、データセンタ12では、物理サーバ16が動作する。各物理サーバは、一般的なサーバ装置であり、ハードウェア、プロセッサ、メモリ等を有する。
データセンタ2の物理サーバ6は、ハードウェア6a上でハイパーバイザなどの仮想化ソフトウェア6bを動作させて、仮想環境を提供する。仮想化ソフトウェア6bは、仮想スイッチ6cを動作させる。
同様に、データセンタ12の物理サーバ16は、ハードウェア16a上でハイパーバイザなどの仮想化ソフトウェア16bを動作させて、仮想環境を提供する。仮想化ソフトウェア16bは、仮想スイッチ16cを動作させる。
ここで、仮想スイッチ6cと仮想スイッチ16cは、例えばOpen vSwitch、Open Flow、KVMなどを用いて実現され、仮想L2ネットワーク21を構築する。すなわち、異なるデータセンタ間を仮想ネットワークで通信可能に接続する。
そして、各物理サーバの各仮想化ソフトウェアは、仮想L2ネットワーク21を利用可能な状態で仮想マシンを動作させる。具体的には、仮想化ソフトウェア6bは、物理サーバ6の物理リソースを用いてVM(A)とVM(B)とを動作させ、仮想スイッチ6cを経由して、各VMを仮想L2ネットワーク21に接続する。同様に、仮想化ソフトウェア16bは、物理サーバ16の物理リソースを用いてVM(C)とVM(D)とを動作させ、仮想スイッチ16cを経由して、各VMを仮想L2ネットワーク21に接続する。
(クラウドコントローラの構成)
次に、図1に示したクラウドコントローラ30の構成について説明する。図3は、クラウドコントローラ30の機能構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、クラウドコントローラ30は、通信制御部31、記憶部32、制御部33を有する。ここでは、クラウドコントローラ30が物理装置である例で説明するが、クラウドコントローラ30がVMで実現されている場合でも、物理リソースを用いて同様の機能が実行される。
通信制御部31は、他の装置の通信を制御する処理部である。例えば、通信制御部31は、拠点1または拠点11内のWebサーバ等からマイグレーション指示およびマイグレーションに関する情報を受信し、VMに各種情報を送信する。
記憶部32は、メモリやハードディスクなどの記憶装置であり、管理テーブル32aを保持する。管理テーブル32aは、各ルータのルーティング設定を管理するための情報を記憶するテーブルである。図4は、管理テーブルに記憶される情報の一例を示す図である。図4に示すように、管理テーブル32aは、「ルータ名」と、「ルータ設定」とを対応付けて記憶する。ここで記憶される「ルータ名」は、各ルータを識別する情報であり、「ルータ設定」は、各ルータに設定されたアドレス変換テーブルに含まれる変換情報を示す情報である。なお、以下では、図4のルータ名「ルータ0」が、図1におけるルータ60、「ルータ1」が、図1におけるルータ4、「ルータ2」が図1におけるルータ14に相当するものとして説明する。
例えば、図4の一例を用いて説明すると、管理テーブル32aは、ルータ名「ルータ0」であるルータ60に設定されたアドレス変換テーブルに含まれる変換情報として、「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」を記憶する。このアドレス変換テーブルに含まれる変換情報は、「IPv6網側のアドレス⇔逆側」を意味している。つまり、例えば、IPv6網1aの逆側に位置するユーザ端末10から宛先がIPv6[a+d]のパケットを受信した場合には、IPv6[α+d]にアドレス変換して、IPv6[γ+21]のルータ4にパケットを転送することとなる。
また、例えば、管理テーブル32aは、ルータ名「ルータ1」であるルータ4に設定されたアドレス変換テーブルに含まれる変換情報として、「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」を記憶する。つまり、例えば、IPv6網1a側のルータ60から宛先がIPv6[α+e]のパケットを受信した場合には、IPv4[f]にアドレス変換して、VMにパケットを転送することとなる。なお、ここで、例えば、IPv6[a+d]の内部の「a」は、IPv6アドレスの上位ビットの部分であり、ネットワーク上のロケーションによって決定され、「d」は、IPv6アドレスの下位ビットの部分であり、端末のアドレスに該当する。
ここで、事前に設定されている各ルータのアドレス変換テーブルについて説明する。上記したIPv6アドレスの下位ビットの部分において、端末アドレスに該当する「d」や「e」については、VMのMACアドレスに該当するものである。前提として、クラウドコントローラ30は、VMのMACアドレスを管理しており、VMに割り当てる複数のMACアドレスを保持している。
そして、クラウドコントローラ30は、生成されたVMにMACアドレスを割り当てた後、事前に各ルータに対して、生成されたVMに対応するアドレス変換情報をアドレス変換テーブルに設定する。なお、上記のアドレス変換テーブルに設定する処理の具体例については、後述するテーブル設定部33aの処理において説明する。
制御部33は、プロセッサなどの電子回路であり、テーブル設定部33a、要求受付部33b、マイグレーション実行部33c、設定変更部33dを有する。各処理部は、プロセッサなどが実行するプロセスやプロセッサが有する電子回路などである。
テーブル設定部33aは、VMが生成された際に、該VMに対してMAC(Media Access Control)アドレスを割り当てるとともに、該MACアドレスとは異なる別のMACアドレスを予約する。そして、テーブル設定部33aは、生成されたVMに設定されたMACアドレスを用いて、ルータが保持するアドレス変換テーブルにおけるIPv6アドレス同士の変換の際に用いられるアドレス変換情報を設定する。また、テーブル設定部33aは、予約されたMACアドレスを用いて、IPv6アドレスとIPv4アドレスとを変換する際に用いられる変換情報を設定する。
例えば、テーブル設定部33aは、VMが生成された際には、生成されたVMに対して新しいMACアドレスを割り当てる。この際に、テーブル設定部33aは、VMに割り当てたMACアドレスを管理するとともに、該VM用に別のMACアドレスを予約しておく。例えば、VM(B)が生成された際に、MACアドレスとして「D」を割り当て、別のMACアドレスとして「E」を予約する。ここで、MACアドレス「E」を予約することで、他のVMにMACアドレス「E」が割り当てられることを防止する。
そして、例えば、テーブル設定部33aは、VM(B)に割り当てられたMACアドレス「D」から、EUI−64(64bit extended unique identifier)に規定された方法に従って、端末のアドレスに該当する「d」を生成し、ルータ4のアドレス変換テーブルに対して「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]」を設定する。また、クラウドコントローラ30は、予約したMACアドレス「E」から、EUI−64(64bit extended unique identifier)に規定された方法に従って、端末のアドレスに該当する「e」を生成し、ルータ4のアドレス変換テーブルに対して「IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」を設定する。
要求受付部33bは、拠点1内のWebサーバ等がユーザ端末10から受け付けたマイグレーション実行要求を受け付ける。具体的には、要求受付部33bは、マイグレーションするVMを特定する情報と、VMのマイグレーション先(移動先)を示す情報を少なくとも含むマイグレーション指示をユーザ端末10から受け付ける。例えば、要求受付部33bは、データセンタ2のVM(B)をデータセンタ12にマイグレーションさせる指示を受信する。また、要求受付部33bは、受け付けたマイグレーション実行要求をマイグレーション実行部33cに出力する。
マイグレーション実行部33cは、拠点1内のWebサーバ等から受け付けたマイグレーション実行要求に応じて、移動対象のVMを、移動元のデータセンタから移動先のデータセンタにマイグレーションさせる。具体的には、マイグレーション実行部33cは、マイグレーション実行要求から移動対象のVMの情報および移動先の情報を抽出し、移動対象のVMを、移動先へマイグレーションする。
例えば、マイグレーション実行部33cは、拠点1内のWebサーバ等から、移動元が「札幌」、移動先が「福岡」、移動対象が「VM(B)」であるマイグレーション実行要求を受け付けた場合には、クラウドコントローラ30は、データセンタ2で動作するVM(B)を、データセンタ(福岡)12内にマイグレーションさせる処理を実行する。
設定変更部33dは、ルータ60にアクセスし、ルータ60に設定されたアドレス変換テーブルの設定を変更する。具体的には、設定変更部33dは、VMのマイグレーションが実行された後に、ルータ60が保持するアドレス変換テーブルの変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分をマイグレーション先のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する。つまり、これにより、設定変更部33dは、ルータ60に対して、マイグレーション先に設置されているデフォルトゲートウェイのIPv6アドレスへデータを転送するようにNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルの設定を変更する。
例えば、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせた場合には、設定変更部33dは、マイグレーション後のVMのアクセス先をルータ14とするために、ルータ60のアドレス変換テーブルを「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」から、「「IPv6[β+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[β+e]⇔IPv4[f]」」に変更する。
つまり、上述したように、ルータ60は、ネットワークアドレスα向け、すなわちIPv6[α+・・・]向けのパケットは、IPv6[γ+21]のルータ4に転送するように設定がなされるとともに、ネットワークアドレスβ向け、すなわちIPv6[β+・・・]向けのパケットは、IPv6[Δ+21]のルータ4に転送するように設定がなされている。
このため、ルータ60は、「IPv6[β+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[β+e]⇔IPv4[f]」と変更されたことにより、IPv6網1aの逆側に位置するユーザ端末10からVM(B)に対して宛先がIPv6[a+d]のパケットを受信した場合には、IPv6[β+d]にアドレス変換して、IPv6[Δ+21]のルータ14にパケットを転送することとなる。
また、例えば、設定変更部33dは、デフォルトゲートウェイのルータを選択する手法として、ルータ間で計測された通信時間に応じて、デフォルトゲートウェイのIPv6アドレスを選択するようにしてもよい。つまり、例えば、ルータ60との間で最も通信時間が短いルータのIPv6アドレスをデフォルトゲートウェイのIPv6アドレスとして選択するようにしてもよい。
(具体例)
次に、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせた場合に、ルータのアドレス変更テーブルの設定を変更する例を説明する。図5は、VMのマイグレーション後にルータの設定を変更する具体例を説明する図である。ここでは、拠点(札幌)1のユーザ端末10がVM(B)に対してアクセスする場合を例として説明する。なお、アドレス変換テーブルの設定を変更するタイミングは、マイグレーション後に限定されるものではなく、ユーザからの指示をトリガとしてもよいし、一定期間ごとのルータ間の通信時間測定結果をトリガとしてもよい。
図5に示すように、ユーザ端末10は、拠点1内のWebサーバ等へアクセスして、Web画面等を用いてマイグレーションを指示する情報を登録し、サービス等の移動を要求する(S101)。図6は、マイグレーションを指示する情報を登録する画面例を示す図である。拠点1内のWebサーバは、ユーザ端末10からのアクセスを受け付けると、図6に示す画面をユーザ端末10に応答する。
図6に示す画面は、「ユーザID、移動元、移動先、移動対象」を入力させる画面である。「ユーザID」は、ユーザの識別子である。「移動元」は、VMの移動元を示す情報であり、「移動先」は、VMの移動先を示す情報であり、「移動対象」は、移動先で使用するサービスやサーバを特定する情報である。この「移動元」、「移動先」、「移動対象」は、例えばプルダウンメニュー等で容易に選択することができる。
ここでは、図6に示すように、拠点1内のWebサーバは、ユーザID「U001」、移動元「札幌」、移動先「福岡」、移動対象「Webサーバ(VM(B))」の入力を受け付けたものとする。
続いて、クラウドコントローラ30は、拠点1内のWebサーバからマイグレーション内容を取得し、取得したマイグレーション内容に基づいて、データセンタ2で動作するVM(B)を、データセンタ12内にマイグレーションさせる(S102)。
そして、クラウドコントローラ30は、ルータ60にアクセスし、ルータ60に設定されたアドレス変換テーブルの設定を変更する(S104)。具体的には、VMのマイグレーション後、設定変更部33dは、オンプレミス側のルータ60に設定されたアドレス変換テーブルの内容を変更する。例えば、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせた後に、設定変更部33dは、マイグレーション後のVMのアクセス先をルータ14とするために、図7に例示するように、ルータ60のアドレス変換テーブルを「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」から、「「IPv6[β+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[β+e]⇔IPv4[f]」」に変更する。
このため、ルータ60は、「IPv6[β+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[β+e]⇔IPv4[f]」と変更されたことにより、IPv6網1aの逆側に位置するユーザ端末10からVM(B)に対して宛先がIPv6[a+d]のパケットを受信した場合には、IPv6[β+d]にアドレス変換して、IPv6[Δ+21]のルータ14にパケットを転送することとなる。これにより、ユーザ端末10は、VM(B)の移動先に設置しているルータ14を経由して、VM(B)へアクセスすることができる。
図8は、マイグレーション後の経路が変更される例を説明する図である。図8は、VM(B)のマイグレーションが完了した後、ユーザ端末10がVM(B)にアクセスした例を図示している。
図8に示すように、従来のように、ルータ60のパケット転送先ルータがルータ14に変更されずルータ4のままである場合は、ユーザ端末10は、VM(B)に対して、ルータ60、CEルータ3、ルータ4、OVS5、仮想L2ネットワーク21を経由するルート51の経路でパケットを送信する。
これに対して、上記実施形態によってルータ60のパケット転送先ルータがルータ14に変更された場合、ユーザ端末10は、VM(B)に対して、ルータ60、CEルータ13、ルータ14、OVS15を経由するルート52の経路でパケットを送信する。
(効果)
上述したように、クラウドコントローラ30は、ルータ60のアドレス変換テーブルを変更し、ルータ60のパケット転送先ルータを変更する。よって、クラウドコントローラ30は、マイグレーション後のVMに、当該VMから近いルータをデフォルトゲートウェイに設定し、また、ユーザ端末10も当該VMへアクセスするためのデフォルトゲートウェイを、当該VMの近くのルータとする。このため、ユーザ端末からVMへの通信を最短経路で実行することができるので、通信遅延を縮小化することができる。
また、ユーザが設定変更などの専門的な作業を行わずに、VMからユーザ端末への通信を最短経路で実行することができるので、ユーザの負荷増加を低減しつつ、通信遅延を縮小化することができる。
また、VMのマイグレーション後も通信遅延を縮小化することができるので、VMのマイグレーションを頻繁に実行しても通信遅延が抑制でき、仮想環境のメンテナンスや物理サーバのメンテナンスを手軽に実行でき、システムの信頼性が向上する。さらには、仮想マシンを用いたシステム構築の汎用性が向上する。
(クラウドコントローラによる処理の流れ)
図9は、第1の実施形態に係るクラウドコントローラにおけるアドレス変換テーブル設定処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、まずクラウドコントローラ30の要求受付部33bが拠点1または拠点11内のWebサーバ等からマイグレーション実行要求を受け付けると(ステップS201:Yes)、マイグレーション実行部33cは、拠点1または拠点11内のWebサーバ等から受け付けたマイグレーション実行要求に応じて、VMのマイグレーションを実行する(ステップS202)。具体的には、マイグレーション実行部33cは、移動対象のVMを、移動元のデータセンタから移動先のデータセンタにマイグレーションさせる。
そして、設定変更部33dは、マイグレーション実行部33cによって実行されたマイグレーションが完了したか否かを判定する(ステップS203)。この結果、設定変更部33dは、マイグレーションが完了していないと判定した場合には(ステップS203:No)、ステップS203の処理を繰り返す。
一方、設定変更部33dは、マイグレーションが完了したと判定した場合には(ステップS203:Yes)、移動先のデフォルトゲートウェイのアドレス変換テーブルを作成し、設定する(ステップS204)。ルータ60にアクセスし、ルータ60に設定されたアドレス変換テーブルの設定を変更する。例えば、ユーザが利用するVM(B)をデータセンタ12へマイグレーションさせた場合には、設定変更部33dは、マイグレーション後のVMのアクセス先をルータ14とするために、ルータ60のアドレス変換テーブルを「IPv6[α+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[α+e]⇔IPv4[f]」から、「IPv6[β+d]⇔IPv6[a+d]、IPv6[β+e]⇔IPv4[f]」に変更する。
[第2の実施形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施形態を説明する。
(クラウドコントローラがWebサーバの機能を備える場合)
また、前記した各実施形態において、クラウドコントローラ30と、拠点内のWebサーバとを1つの装置として実現してもよい。すなわち、クラウドコントローラ30は拠1内のWebサーバ等の機能を備えていてもよい。
(ルータ数)
例えば、上記実施形態では、同一ネットワークセグメント内で同一IPアドレスが設定されているルータが2台である場合を説明したが、これに限定されるものではなく、3台以上のルータが存在してもよい。
(VM)
上記実施形態では、各ルータの管理対象がVMである例で説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、物理サーバであっても、同様に処理することができる。
(システム構成等)
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(プログラム)
また、上記実施形態に係るクラウドコントローラが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述した管理プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが管理プログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる管理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された管理プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。なお、管理プログラムにより実行される各処理は、仮想マシン上で動作させることにより実行するようにしてもよい。
図10は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図10に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。ディスクドライブ1100には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
ここで、図10に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各テーブルは、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
また、管理プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した要求受付部33bと同様の情報処理を実行する要求受付手順と、マイグレーション実行部33cと同様の情報処理を実行するマイグレーション実行手順と、設定変更部33dと同様の情報処理を実行するアドレス設定手順とが記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、管理プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えば、ハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、管理プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、管理プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
また、例えば、一般的なクラウドコントローラに上記実施形態と同様の機能を実行させる場合には、クラウドコントローラが実行可能なプログラムに上記手順を記述し、クラウドコントローラに実行させることで、上記実施形態と同様の機能を実行させることもできる。つまり、クラウドコントローラのプロセッサが、上記手順が記述されたプログラムをメモリに展開して実行することで、同様の処理を実行することができる。また、L3スイッチなどに実行させる場合には、上記実施形態と同様の機能を実行させる回路を搭載したLSIを、L3スイッチに搭載させることで、同様の処理を実行することができる。
1 拠点(札幌)
1a IPv6網
2、12 データセンタ
3、13 CEルータ
4、14、60 ルータ
5、15 OVS
11 拠点(福岡)
20 ネットワーク
21 仮想L2ネットワーク
22 ネットワークセグメント
30 クラウドコントローラ
31 通信制御部
32 記憶部
32a 管理テーブル
33 制御部
33a テーブル設定部
33b 要求受付部
33c マイグレーション実行部
33d 設定変更部

Claims (7)

  1. データセンタで動作する仮想マシンを管理する管理装置と、前記データセンタとIPv6(Internet Protocol version 6)網で接続され、前記仮想マシンがデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイに対して端末装置から送信されたデータをNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルに設定されたIPv6アドレス同士の変換、または、IPv6アドレスとIPv4(Internet Protocol version 4)アドレスとを変換する変換情報を用いて転送するルータとを有する通信システムであって、
    前記管理装置は、
    前記ルータが保持する前記アドレス変換テーブルの変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分を所定のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する設定変更部を有し、
    前記ルータは、
    前記仮想マシンと端末装置とのデータ通信を中継する際、前記管理装置により設定された前記アドレス変換テーブルに設定された変換情報を用いて、IPv6アドレス同士のNAT変換またはIPv6アドレスおよびIPv4アドレスのNAT変換を行うことを特徴とする通信システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記データセンタ間での仮想マシンのマイグレーションを実行するマイグレーション実行部をさらに有し、
    前記設定変更部は、前記マイグレーション実行部によって前記仮想マシンのマイグレーションが実行された後に、前記ルータが保持する前記アドレス変換テーブルの変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分をマイグレーション先のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記管理装置は、
    前記仮想マシンが生成された際に、該仮想マシンに対して第一のMAC(Media Access Control)アドレスを割り当てるとともに、該MACアドレスとは異なる第二のMACアドレスを予約し、前記第一のMACアドレスを用いて、前記アドレス変換テーブルにおけるIPv6アドレス同士の変換の際に用いられる変換情報を設定し、前記第二のMACアドレスを用いて、IPv6アドレスとIPv4アドレスとを変換する際に用いられる変換情報を設定するテーブル設定部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記設定変更部は、ルータ間で計測された通信時間に応じて、デフォルトゲートウェイを選択し、該デフォルトゲートウェイへ前記データを転送するようにアドレス変換テーブルの設定を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信システム。
  5. データセンタで動作する仮想マシンを管理する管理装置であって、
    前記仮想マシンがデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイに対して端末装置から送信されたデータを転送するルータが保持するNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルに設定された変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分を所定のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する設定変更部を有することを特徴とする管理装置。
  6. データセンタで動作する仮想マシンを管理する管理装置が、
    前記仮想マシンがデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイに対して端末装置から送信されたデータを転送するルータが保持するNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルに設定された変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分を所定のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する設定変更工程を実行することを特徴とする管理方法。
  7. データセンタで動作する仮想マシンを管理する管理装置に、
    前記仮想マシンがデータ通信を行う際に経由するデフォルトゲートウェイに対して端末装置から送信されたデータを転送するルータが保持するNAT(Network Address Translation)のアドレス変換テーブルに設定された変換情報におけるIPv6アドレスに含まれるネットワークアドレスの部分を所定のデータセンタに対応するネットワークアドレスに変更する設定変更ステップを実行させるための管理プログラム。
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