JP2015012255A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】端子部材の延伸方向の振動に対して高い耐振動性を有する蓄電デバイスを提供すること。【解決手段】蓄電デバイスは、互いに重ね合わせた外装フィルムのそれぞれの外周縁部が接合された外周接合部を有する外装体と、外装体の内部に形成された収容部に収容された蓄電デバイス要素および電解液と、外装体の内部において蓄電デバイス要素の集電体に電気的に接続され、外周接合部における少なくとも一辺から外部に突出するよう設けられた端子部材とを備え、外装体は、互いに重ね合わせた前記外装フィルムの外周縁部において、外周接合部における端子部材が設けられた一辺と収容部との間に、端子部材における集電体との接続部が配置される非接合領域を有しており、外装体の内部には、その一部が非接合領域と蓄電デバイス要素との間に位置するように抑止部材が設けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電デバイスに関し、更に詳しくは、電池やキャパシタ(コンデンサ)などの蓄電デバイス要素が外装体に収容されたラミネート外装蓄電デバイスに関する。
近年、正極板と負極板とがセパレータを介して巻回または交互に積層されて構成された電池要素などの蓄電デバイス要素を、電解液と共に外装体の内部に形成された収容部に収容したラミネート外装蓄電デバイス(電池やキャパシタ)は、自動車、船舶、飛行機および電車などの移動体の電源として検討されつつある。特に、ラミネート外装積層型蓄電デバイスは、軽量であることや高体積エネルギー密度が期待できることから好適と考えられている。
一方、ラミネート外装蓄電デバイスは、外装体の外部に電極端子を引き出すにあたり、通常、蓄電デバイス要素における正極板および負極板を構成する金属製の集電体に取り出し部を設け、この取り出し部を、電極端子を構成する金属製の端子部材に溶接などによって電気的に接続する。このようにして形成される端子部材における集電体(取り出し部)との接続部は、2枚の外装フィルムの外周縁部が融着封止された外周接合部に向かう方向に伸び、その一部が外周接合部の一辺から外部に突出した状態とされている。また、接続部は、複数の集電体と端子部材とが重なっていて厚みがあることから、この接続部を挟んだ状態で2枚の外装フィルムを融着封止することが困難であるため、外装体の内部に位置している。そのため、外装体の内部には、蓄電デバイス要素の端子部材を臨む側面側、すなわち蓄電デバイス要素における取り出し部が位置される側面側の周辺に余剰空間が存在している。この余剰空間(デッドスペース)は、外装体の内部で少量のガスが発生した場合において、発生したガスを収容するバッファとしても機能する。
しかしながら、このような構成のラミネート外装蓄電デバイスにおいては、移動体の電源として用いる際、特に外装体の内部で少量のガスが発生した状態では、移動時に発生する振動によって蓄電デバイス要素が外装体の内部で振動し、それに起因して接続部および当該接続部の構成部材における外装体の内部に位置する部分(具体的には、端子部材における外装体の内部に位置する部分および集電体における取り出し部)に振動による金属疲労が生じる。そして、端子部材および取り出し部に金属疲労が生じることに起因して内部抵抗が上昇したり、外装体の内部で端子部材および/または取り出し部が破断される、という問題が生じることが懸念されている。
而して、外装体の内部に位置する取り出し部の一部に、絶縁膜などを塗布形成して強度を強め、蓄電デバイスの耐振動性を高める技術が開示されている(特許文献1参照。)。
しかしながら、このような蓄電デバイスにおいては、上下方向、すなわち端子部材の厚み方向の微小振動に対する耐久性が得られるが、端子部材の延伸方向の振動に対する耐久性が充分でない、という問題がある。また、接続部および端子部材に生じる金属疲労を緩和させることができない、という問題がある。
特開2013−045795号公報
本発明は、以上の事情に基づいてなされたものであって、その目的は、端子部材の延伸方向の振動に対して高い耐振動性を有する蓄電デバイスを提供することにある。
本発明の蓄電デバイスは、互いに重ね合わせた外装フィルムのそれぞれの外周縁部が接合された外周接合部を有する外装体と、当該外装体の内部に形成された収容部に収容された蓄電デバイス要素および電解液と、前記外装体の内部において前記蓄電デバイス要素の集電体に電気的に接続され、前記外周接合部における少なくとも一辺から外部に突出するよう設けられた端子部材とを備えてなる蓄電デバイスであって、
前記外装体は、互いに重ね合わせた前記外装フィルムの外周縁部において、前記外周接合部における端子部材が設けられた一辺と前記収容部との間に、当該端子部材における前記集電体との接続部が配置される非接合領域を有しており、
前記外装体の内部には、その一部が前記非接合領域と前記蓄電デバイス要素との間に位置するように抑止部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記抑止部材が、前記端子部材の延伸方向に垂直な方向に伸びるデバイス要素対向面および当該端子部材の延伸方向に伸びる外装フィルム対向面を有していることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記抑止部材は、絶縁性を有するものであることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記抑止部材のデバイス要素対向面が前記蓄電デバイス要素に接触していることが好ましい。また、前記抑止部材は、外装フィルム対向面の一部が前記非接合領域に位置していることが好ましく、更に外装フィルム対向面の一部が前記外周接合部に位置していることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記抑止部材は、断面L字状の板部材であることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスにおいては、前記抑止部材は、前記非接合領域において、前記端子部材および前記集電体が位置する領域以外の領域に位置することが好ましい。
本発明の蓄電デバイスは、移動体に搭載されることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスは、リチウムイオンキャパシタであることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスは、外装体の収容部において、蓄電デバイス要素の端子部材を臨む側面側に存在する空間に抑止部材が設けられている。そのため、蓄電デバイス全体に振動が生じても、蓄電デバイス要素が端子部材の延伸方向に振動することが抑制されるので、端子部材および集電体における接続部とその周辺部分の金属疲労による内部抵抗の上昇を抑制することができると共に、当該端子部材および集電体における接続部とその周辺部分に破断が生じることを抑制することができる。
従って、本発明の蓄電デバイスによれば、端子部材の延伸方向の振動に対して高い耐振動性が得られる。
このように、本発明の蓄電デバイスは、例えば移動体に搭載されて動的な使用を行うことによって振動が加えられた場合において、内部抵抗の上昇を抑制すると共に、端子部材および集電体における接続部とその周辺部分の破断の発生を抑制することができるものであるため、自動車、船舶、飛行機および電車などの移動体の電源として好適に用いることができる。
本発明の蓄電デバイスの一例を示す説明用平面図である。 図1の蓄電デバイスの要部を拡大して示す説明用拡大図である。 図2のA−A線断面を示す説明用断面図である。 図2のB−B線断面を示す説明用断面図である。 図1のC−C線断面を示す説明用断面図である。 図1のD−D線断面を示す説明用断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の蓄電デバイスの一例を示す説明用平面図であり、図2は、図1の蓄電デバイスの要部を拡大して示す説明用拡大図であり、図3は、図2のA−A線断面を示す説明用断面図であり、図4は、図2のB−B線断面を示す説明用断面図である。また、図5は、図1のC−C線断面を示す説明用断面図であり、図6は、図1のD−D線断面を示す説明用断面図である。
この蓄電デバイス10において、外装体20は、それぞれ熱融着性を有する長方形の上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bが、互いに重ね合わせた状態で、それぞれの外周縁部の全周にわたって形成された外周接合部22において相互に気密に接合されて構成されている。外装体20の内部には、蓄電デバイス要素11が収容される収容部23が形成され、当該収容部23内には、略直方体状の蓄電デバイス要素11が電解液と共に収容されている。また、外装体20の内部には、蓄電デバイス要素11および電解液と共に、抑止部材31,33が設けられている。
外装体20の外周接合部22における1つの辺(図1において左辺)22aには、正極用端子部材14が設けられている。この正極用端子部材14は、その一端が外装体20の内部において蓄電デバイス要素11の正極集電体12aに電気的に接続されており、その他端が辺22aから外部に突出している。また、辺22aにおいて、正極用端子部材14が設けられた部分では、上部外装フィルム21Aと下部外装フィルム21Bとは、正極用端子部材14を介して接合されている。一方、辺22aに対向する辺(図1において右辺)22cには、負極用端子部材15が設けられている。この負極用端子部材15は、その一端が外装体20の内部において蓄電デバイス要素11の負極集電体13aに電気的に接続されており、その他端が辺22cから外部に突出している。また、辺22cにおいて、負極用端子部材15が設けられた部分では、上部外装フィルム21Aと下部外装フィルム21Bとは、負極用端子部材15を介して接合されている。
図示の例では、上部外装フィルム21Aにおける収容部23を形成する部分には、絞り加工が施されている。また、外周接合部22の辺22b,22dの少なくとも一方には安全弁(図示せず)が形成されている。
そして、互いに重ね合わされた上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部には、辺22aおよび辺22cの各々と収容部23との間に、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bが接合されていない非接合領域25a,25bが存在している。
この非接合領域25aには、正極用端子部材14における正極集電体12aとの接続部14aが配置されている。一方、非接合領域25bには、負極用端子部材15における負極集電体13aとの接続部15aが配置されている。
図示の例において、非接合領域25aには、接続部14aと共に、当該接続部14aに連続する正極用端子部材14の一部および正極集電体12a(取り出し部16)の一部が配置されており、これらの接続部14a、正極用端子部材14および正極集電体12aによって2つの領域(辺22b側の領域および辺22d側の領域)が区画されている。この2つの領域は、当該領域を区画する部材(正極用端子部材14および正極集電体12a)と上部外装フィルム21Aとの間の間隙、および当該領域を区画する部材と下部外装フィルム21Bとの間の間隙を介して連通している。一方、非接合領域25bには、接続部15aと共に、当該接続部15aに連続する負極用端子部材15の一部および負極集電体13a(取り出し部17)の一部が配置されており、これらの接続部15a、負極用端子部材15および負極集電体13aによって2つの領域(辺22b側の領域および辺22d側の領域)が区画されている。この2つの領域は、当該領域を区画する部材(負極用端子部材15および負極集電体13a)と上部外装フィルム21Aとの間の間隙、および当該領域を区画する部材と下部外装フィルム21Bとの間の間隙を介して連通している。
また、外装体20の内部においては、蓄電デバイス要素11と辺22aとの間に、抑止部材31が設けられている。一方、蓄電デバイス要素11と辺22cとの間には、抑止部材33が設けられている。
ここに、外装体20の内部において、蓄電デバイス要素11と辺22aとの間、および蓄電デバイス要素11と辺22cとの間には、各々、抑止部材31,33が少なくとも1つ配設されていればよく、図示されているように複数配設されていてもよい。
抑止部材31,33は、蓄電デバイス要素11が、収容部23において端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向に移動することを抑止するデバイス要素移動抑止機能を有している。
具体的には、抑止部材31は、収容部23においてデバイス要素11が正極用端子部材14の延伸方向に移動することを抑止するデバイス要素移動抑止機能を有している。一方、抑止部材33は、収容部23においてデバイス要素11が負極用端子部材15の延伸方向に移動することを抑止するデバイス要素移動抑止機能を有している。
この抑止部材31は、正極用端子部材14の延伸方向に垂直な方向に蓄電デバイス要素11に沿って伸びるデバイス要素対向面31aと、正極用端子部材14の延伸方向に下部外装フィルム21Bに沿って収容部23から辺22aに向かって伸びる外装フィルム対向面31bを有する形状のものである。一方、抑止部材33は、負極用端子部材15の延伸方向に垂直な方向に蓄電デバイス要素11に沿って伸びるデバイス要素対向面33aと、負極用端子部材15の延伸方向に下部外装フィルム21Bに沿って収容部23から辺22cに向かって伸びる外装フィルム対向面33bを有する形状のものである。
ここに、抑止部材31,33は、デバイス要素対向面31a,33aと外装フィルム対向面31b,33bとを有するものに限定されず、収容部23において蓄電デバイス要素11が端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向に移動することを抑止することのできるものであれば、その形状が特に限定されるものではないが、図1〜図6に示されているような断面L字状の板部材、断面直角三角形状の三角柱部材または平板状の板部材であることが好ましく、更に好ましくは断面L字状の板部材または断面直角三角形状の三角柱部材であり、特に好ましくは断面L字状の板部材である。
抑止部材31,33が断面L字状の板部材であることにより、外装体20の内部において、蓄電デバイス要素11と辺22aとの間の空間(以下、「正極用端子部材側空間」ともいう。)、および蓄電デバイス要素11と辺22cとの間の空間(以下、「負極用端子部材側空間」ともいう。)を有効に利用して抑止部材31,33を所期の状態に配設することができる。
図示の例において、断面L字状の板部材よりなる抑止部材31は、一方の平板部32aの一面によってデバイス要素対向面31aが構成されており、他方の平板部32bの一面によって外装フィルム対向面31bが構成されている。そして、デバイス要素対向面31aと外装フィルム対向面31bとは互いに接しており、これらのデバイス要素対向面31aおよび外装フィルム対向面31bの交わる稜は、正極用端子部材側空間において下部外装フィルム21B側に位置している。一方、断面L字状の板部材よりなるデバイス要素移動抑止部材33は、一方の平板部34aの一面によってデバイス要素対向面33aが構成されており、他方の平板部34bの一面によって外装フィルム対向面33bが構成されている。そして、デバイス要素対向面33aと外装フィルム対向面33bとは互いに接しており、これらのデバイス要素対向面33aおよび外装フィルム対向面33bの交わる稜は、負極用端子部材側空間において下部外装フィルム21B側に位置している。
抑止部材31,33において、デバイス要素対向面31a,33aは、収容部23に位置し、蓄電デバイス要素11に接触していることが好ましい。
デバイス要素対向面31a,33aが蓄電デバイス要素11に接触することにより、蓄電デバイス10に振動が加えられた場合において、その振動によって、蓄電デバイス要素11が端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向に移動することを抑止できる。
また、外装フィルム対向面31b,33bは、一部が非接合領域25a,25bに位置していることが好ましい。すなわち、外装フィルム対向面31b,33bは、一部が非接合領域25a,25bに位置し、当該一部以外の他部が収容部23に位置していることが好ましい。
外装フィルム対向面31b,33bの一部が非接合領域25a,25bに位置することにより、抑止部材31,33を所期の状態、例えばデバイス要素対向面31a,33aが蓄電デバイス要素11に接触した状態に保持することができる。しかも、抑止部材31,33における、外装フィルム対向面31b,33bが非接合領域25a,25bに位置する部分の一部分または全部を、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bに熱融着することによって抑止部材31,33を固定することができる。そして、抑止部材31,33は、熱融着によって固定化することにより、一層確実に所期の状態で保持される。
そして、デバイス要素対向面31a,33aが蓄電デバイス要素11に接触し、かつ外装フィルム対向面31b,33bの一部が非接合領域25a,25bに位置することにより、蓄電デバイス10に振動が加えられた場合において、その振動によって蓄電デバイス要素11が端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向に移動しても、端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)および集電体(正極集電体12aまたは負極集電体13a)における接続部14a,15aとその周辺部分に負荷がかかりにくくなる。そのため、端子部材および集電体における接続部14a,15aとその周辺部分に金属疲労が生じることを抑制できる。その結果、これらの端子部材および集電体における接続部14a,15aとその周辺部分の金属疲労による内部抵抗の上昇および破断の発生を抑制できる。
図示の例において、抑止部材31,33は、デバイス要素対向面31a,33aを構成する平板部32a,34aが収容部23に位置し、また外装フィルム対向面31b,33bを構成する平板部32b,34bの一部が非接合領域25a,25bに位置すると共に当該一部以外の他部が収容部23に位置している。
また、抑止部材31,33は、デバイス要素対向面31a,33aが蓄電デバイス要素11におけるリチウム極取り出し部材19に接触した状態とされている。
抑止部材31,33は、図示されているように、非接合領域25a,25bにおいて、各々、端子部材および集電体が位置する領域に存在しないことが好ましい。すなわち、抑止部材31は、外装フィルム対向面31bが、非接合領域25aにおける正極用端子部材14および正極集電体12aが位置する領域(以下、「正極端子集電体領域」ともいう。)以外の領域に位置されていることが好ましい。この正極端子集電体領域には、勿論、正極用端子部材14における正極集電体12aとの接続部14aが位置する領域が含まれる。一方、抑止部材33は、外装フィルム対向面33bが、非接合領域25bにおける負極用端子部材15および負極集電体13aが位置する領域(以下、「負極端子集電体領域」ともいう。)以外の領域に位置されていることが好ましい。この負極端子集電体領域には、勿論、負極用端子部材15における負極集電体13aとの接続部15aが位置する領域が含まれる。
抑止部材31,33が、それぞれ正極端子集電体領域および負極端子集電体領域以外の領域に存在することにより、抑止部材31,33が端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)および接続部14a,15aに接触して応力がかかることに起因して内部抵抗が上昇することを抑制できる。
図示の例において、非接合領域25aには、接続部14a、正極用端子部材14および正極集電体12aによって区画された2つの領域の各々に、1つの抑止部材31の外装フィルム対向面31bが位置されている。また、非接合領域25bには、接続部15a、負極用端子部材15および負極集電体13aによって区画された2つの領域の各々に、1つの抑止部材33の外装フィルム対向面33bが位置されている。
抑止部材31,33は、正極用端子部材側空間または負極用端子部材側空間に収容することができ、また収容部23において蓄電デバイス要素11が端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向に移動することを抑止することのできるものであれば、その寸法が特に限定されるものではなく、正極用端子部材側空間または負極用端子部材側空間の形状および寸法、当該抑止部材31,33の形状、当該抑止部材31,33の構成材料などに応じて適宜に定められる。
具体的には、抑止部材31,33の端子部材(正極用端子部材14および負極用端子部材15)の延伸方向に垂直な方向の長さは、蓄電デバイス要素11の高さ(正極用端子部材14および負極用端子部材15の延伸方向に垂直な方向の長さ)に対して20〜100%であることが好ましい。
抑止部材31,33の端子部材の延伸方向に垂直な方向の長さが蓄電デバイス要素11の高さの20%未満である場合には、蓄電デバイス10に振動が加えられた場合において、その振動によって蓄電デバイス要素11が抑止部材31,33に乗り上げてしまうことに起因して所期のデバイス要素移動抑止効果が得られないおそれがある。一方、抑止部材31,33の端子部材の延伸方向に垂直な方向の長さが蓄電デバイス要素11の高さの100%を超える場合には、抑止部材31,33が、蓄電デバイス要素11の上面(図5および図6における下面)および/または下面(図5および図6における上面)から突出した状態となり、その突出部分の先端が外装体20に圧接(加圧接触)することに起因して外装体20が破損しやすくなるおそれがある。
また、抑止部材31の正極用端子部材14の延伸方向の長さは、外周接合部22における辺22aと蓄電デバイス要素11との離間距離以下である。好ましくは、辺22aと蓄電デバイス要素11との離間距離と略同等である。一方、抑止部材33の負極用端子部材14の延伸方向の長さは、外周接合部22における辺22cと蓄電デバイス要素11との離間距離以下である。好ましくは、辺22cと蓄電デバイス要素11との離間距離と略同等である。
抑止部材31,33の端子部材(正極用端子部材14または負極用端子部材15)の延伸方向の長さが過大である場合には、外装フィルム対向面31b,33b側の端部が外装体20に圧接(加圧接触)するため、外装体20が破損しやすくなるおそれがある。
また、抑止部材31,33の外装フィルム対向面31b,33bの一部が非接合領域25a,25bに位置している場合において、その非接合領域25a,25bに位置される部分の厚み(図3〜図6における上下方向の寸法)は、接続部14aおよび接続部15aの厚み未満であることが好ましい。
非接合領域25a,25bに位置される部分の厚みが過大である場合には、外装フィルム対向面31b,33bの端部が外装体20を突き抜けて外装体20が破損するため、好ましくない。
抑止部材31,33は、電解液に対する耐性と共に、正極層12、負極層13および必要に応じて設けられる導電層の構成材料に対する耐性を有するものであり、また絶縁性を有するものであることが好ましい。
抑止部材31,33が絶縁性を有するものであることにより、蓄電デバイス要素11と接触した場合においても短絡が生じることがないため、蓄電デバイス10に長い使用寿命が得られる。
抑止部材31,33の構成材料の具体例としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンサルファイド、ポリイミド等の樹脂材料などが挙げられる。
外装体20を構成する上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bとしては、例えば内側からポリプロピレン(以下、「PP」という。)層、アルミニウム層およびナイロン層などがこの順で積層されてなるものを好適に用いることができる。
上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bとして、例えばPP層、アルミニウム層およびナイロン層が積層されてなるものを用いる場合には、その厚みは、通常、50〜300μmである。
上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの縦横の寸法は、収容部23に収容される蓄電デバイス要素11の寸法に応じて適宜選択されるが、例えば縦方向の寸法が40〜200mm、横方向の寸法が60〜300mmである。
また、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周接合部22の幅は、例えば2〜15mmである。
また、非接合領域25a,25bの縦横の寸法は、接続部14a,15aの寸法などに応じ、また収容部23の寸法、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの寸法および抑止部材31,33の形状や寸法などを勘案して適宜に選択される。
蓄電デバイス10を構成する蓄電デバイス要素11は、図5に示すように、セパレータSを介して、それぞれ正極集電体12a上に正極層12が形成されてなる複数の正極板と、それぞれ負極集電体13a上に負極層13が形成されてなる複数の負極板とが交互に積層されて構成された電極積層体11aを有している。この電極積層体11aの上面には、リチウムイオンの供給源であるリチウム金属(リチウム極層)18が配置され、このリチウム金属18上には、リチウム極集電体18aが積層されている。また、19は、リチウム極取り出し部材である。
複数の正極板の各々における正極集電体12aには、それぞれ一端側部分(図5における左側部分)に取り出し部16が形成され、これらの取り出し部16は、外装体20における非接合領域25a内において互いに溶接されて正極用端子部材14の接続部14aに電気的に接続されている。一方、複数の負極板の各々における負極集電体13aには、それぞれ一端側部分(図5における右側部分)に取り出し部17が形成され、外装体20における非接合領域25b内において互いに溶接されて負極用端子部材15の接続部15aに電気的に接続されている。
ここに、正極集電体12aは、図示されているように正極層12が形成される部分と取り出し部16とが一体のものであってもよく、あるいは正極層12が形成される部分と取り出し部16とが個別の部材よりなり、これらの部材が接合されてなるものであってもよい。一方、負極集電体13aは、図示されているように負極層13が形成される部分と取り出し部17とが一体のものであってもよく、あるいは負極層13が形成される部分と取り出し部17とが個別の部材よりなり、これらの部材が接合されてなるものであってもよい。
蓄電デバイス要素11を構成する正極層12としては、電極材料を、必要に応じて導電材(例えば、活性炭、カーボンブラック等)およびバインダー等を加えて成形したものが用いられる。正極層12を構成する電極材料としては、リチウムを可逆的に担持可能であれば、特に限定されないが、例えば、LiCoO2 、LiNiO2 、LiFeO2 等の一般式:Lix y z (但し、Mは金属原子を示し、x、yおよびzは整数である。)で表される金属酸化物等の正極活物質、活性炭などが挙げられる。
また、蓄電デバイス要素11を構成する負極層13としては、電極材料をバインダーで成形したものが用いられる。負極層13の電極材料としては、リチウムを可逆的に担持できるものであれば特に限定されないが、例えばグラファイト、種々の炭素材料、ポリアセン系物質、錫酸化物、珪素酸化合物等の粉末状、粒状の負極活物質などが挙げられる。
また、電解液としては、適宜の有機溶媒中に電解質が溶解されてなるものを用いることが好ましい。有機溶媒の具体例としては、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、ジメトキシエタン等の非プロトン性有機溶媒が挙げられ、これらは単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。また、電解質としては、リチウムイオンを生成しうるものが用いられ、その具体例としては、LiI、LiCIO4 、LiAsF4 、LiBF4 、LiPF6 などが挙げられる。
このような蓄電デバイス10は、例えば以下のようにして製造することができる。
下部外装フィルム21B上における収容部23となる位置に、正極用端子部材14および負極用端子部材15が接続された蓄電デバイス要素11と抑止部材31,33とを配置すると共に、非接合領域25a,25bとなる位置に必要に応じてヒートブロックを配置し、その後、蓄電デバイス要素11上に上部外装フィルム21Aを重ね合わせ、上部外装フィルムおよび下部外装フィルムの外周縁部における3辺を熱融着することにより、外周接合部22における3辺を形成する。また、必要に応じて、抑止部材31,33における非接合領域25a,25bに位置する部分を、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bに熱融着する。
そして、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの間に電解液を注入した後、上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部における未融着の1辺を熱融着して外装体20を形成することにより、蓄電デバイス10が得られる。
以上のような蓄電デバイス10においては、外装体20における互いに重ね合わされた上部外装フィルム21Aおよび下部外装フィルム21Bの外周縁部に、接続部14a,15aを配置するための非接合領域25a,25bが存在している。そして、外周接合部22における辺22aと蓄電デバイス11との間には、抑止部材31が設けられており、また辺22aに対向する辺22cと蓄電デバイス要素11との間には、抑止部材33が設けられている。そのため、蓄電デバイス10全体に移動による振動が生じた場合であっても、蓄電デバイス要素11を介して対向するように配設された抑止部材31,33によって蓄電デバイス要素11が正極用端子部材14の延伸方向および負極用端子部材15の延伸方向に振動しにくくなる。その結果、外装体20の内部に位置する、端子部材(正極用端子部材14および負極用端子部材15)および集電体(正極集電体12aおよび負極集電体13a)における接続部14a,15aとその周辺部分が金属疲労を起こして、内部抵抗が上昇したり、破断されたりすることが抑制される。
このように、蓄電デバイス10は、例えば移動体に搭載されて動的な使用を行うことによって振動が加えられた場合において、内部抵抗の上昇を抑制すると共に、端子部材および集電体における接続部とその周辺部分の破断の発生を抑制することができるものであるため、自動車、船舶、飛行機および電車などの移動体の電源として好適に用いることができる。
このような構成を有する本発明の外装蓄電デバイスは、リチウムイオンキャパシタに適用することが好ましいが、リチウムイオンキャパシタなどの有機電解質キャパシタであるものの他、有機電解質電池であるものにも適用することができる。
以上、本発明の蓄電デバイスについて、その実施の形態を具体的に説明したが、本発明の蓄電デバイスは上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、抑止部材は、外装体の内部において、その一部が非接合領域と蓄電デバイス要素との間に位置するように設けられたものであれば、他の一部が外周接合部に位置していてもよい。抑止部材の一部が外周接合部に位置する構成においては、外周接合部における抑止部材の一部が位置している部分では、上部外装フィルムと下部外装フィルムとが当該抑止部材の一部を介して接合されている。また、抑止部材の端子部材の延伸方向の長さは、外周接合部22における当該端子部材が設けられた辺と蓄電デバイス要素との離間距離を超えていてもよい。このような場合には、抑止部材は、固定化されるため、一層確実に所期の状態で保持される。
また、蓄電デバイスは、図1に示されているように正負極の端子部材(正極用端子部材14および負極用端子部材15)が外周接合部における対向する2辺(辺22a,22c)から外部に突出した構造に限定されるものではなく、正負極の端子部材が何れの辺から外部に突出した構成のものであってもよい。具体的には、例えば、正負極の端子部材の両方が外周接合部における1辺から外部に突出した構造、または正負極の端子部材が互いに隣り合う2辺から外部に突出した構造であってもよい。そして、これらのいずれの構造においても、図1に係る蓄電デバイス10と同様に、蓄電デバイス要素の端子部材を臨む側面側に存在する空間に抑止部材を設けたものであってもよい。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〈実施例1〉
図1〜図6の構成に基づいて、以下のようにしてリチウムイオンキャパシタを製造した。
(1)正極板の作製:
幅200mm、厚み15μm、開口面積0.79mm2 の複数の貫通孔を有する、開口率42%の帯状のアルミニウム箔よりなる集電体の一部分に、縦型ダイ方式の両面塗工機を用いて導電塗料を両面塗工した後、減圧乾燥することにより、集電体の表裏面に導電層を形成した。
次いで、集電体の表裏面に形成された導電層上に、正極塗料を、縦型ダイ方式の両面塗工機を用いて両面塗工した後、減圧乾燥することにより、導電層上に正極層を形成した。
このようにして得られた、集電体の一部分に導電層および正極層が積層されてなる材料を、導電層および正極層が積層された部分(以下、正極板について「塗工部」ともいう。)が98mm(縦幅)×128mm(横幅)、いずれの層も形成されてない部分(以下、正極板について「未塗工部」ともいう。)が50mm(縦幅)×15mm(横幅)となるように切断することにより、正極板を作製した。
(2)負極板の作製:
幅200mm、厚み10μm、開口面積0.79mm2 の複数の貫通孔を有する、開口率42%の帯状の銅箔よりなる集電体の一部分に、負極塗料を、縦型ダイ方式の両面塗工機を用いて両面塗工した後、減圧乾燥することにより、集電体の表裏面に負極層を形成した。
このようにして得られた、集電体の一部分に負極層が積層されてなる材料を、負極層が積層された部分(以下、負極板について「塗工部」ともいう。)が100mm(縦幅)×128mm(横幅)、いずれの層も形成されてない部分(以下、負極板について「未塗工部」ともいう。)が50mm(縦幅)×15mm(横幅)となるように切断することにより、負極板を作製した。
(3)リチウムイオンキャパシタ要素の作製:
先ず、正極板10枚、負極板11枚、厚みが50μmのセパレータ22枚を用意し、正極板と負極板とを、それぞれの塗工部は重なるが、それぞれの未塗工部は反対側になり重ならないよう、セパレータ、負極板、セパレータ、正極板の順で積重し、積重体の4辺をテープにより固定することにより、電極積層ユニットを作製した。
次いで、リチウム箔を用意し、このリチウム箔をステンレス網に圧着することにより、リチウムイオン供給部材を作製し、このリチウムイオン供給部材を電極積層ユニットの上側に負極と対向するよう配置した。以上のようにして、リチウムイオンキャパシタ要素を作製した。
そして、作製したリチウムイオンキャパシタ要素における10枚の正極板の各々の未塗工部に、予めシール部分にシーラントフィルムを熱融着した、幅50mm、長さ50mm、厚さ0.2mmのアルミニウム製の正極用端子部材の接続部を重ねて超音波溶接した。一方、リチウムイオンキャパシタ要素の11枚の負極板の各々の未塗工部およびリチウムイオン供給部材の各々に、予めシール部分にシーラントフィルムを熱融着した、幅50mm、長さ50mm、厚さ0.2mmの銅製の負極用端子部材の接続部を重ねて抵抗溶接した。
(4)ラミネート外装リチウムイオンキャパシタの作製:
先ず、PP層、アルミニウム層およびナイロン層が積層され、寸法が125mm(縦幅)×180mm(横幅)×0.15mm(厚み)で、収容部となる中央部分に、105mm(縦幅)×140mm(横幅)の絞り加工が施された上部外装フィルム(外周接合部となる部分の幅が10mm)と、PP層、アルミニウム層およびナイロン層が積層され、寸法が125mm(縦幅)×180mm(横幅)×0.15mm(厚み)の下部外装フィルムとを作製した。
また、抑止部材として、寸法が20mm(長さ)×9mm(幅;外装フィルム対向面の長さ)×2.5mm(高さ;デバイス要素対向面の長さ)のポリプロピレン製の厚み1mmの断面L字状の板部材を4つ用意した。
次いで、下部外装フィルム上における収容部となる中央位置に、リチウムイオンキャパシタ要素を、正極用端子部材および負極用端子部材の各々の他端が下部外装フィルムの一辺およびこれに対向する他辺から外方に突出するよう配置した。更に、リチウムイオンキャパシタ要素における正極用端子部材が配設された側面側に、デバイス要素対向面がリチウムイオンキャパシタ要素に接触すると共に外装フィルム対向面に係る一部が非接合領域となる部分に位置し、正極用端子部材および正極板の未塗工部が接触しないようにして抑止部材を2つ配置した。また、リチウムイオンキャパシタ要素における負極用端子部材が配設された側面側にも、デバイス要素対向面がリチウムイオンキャパシタ要素に接触すると共に外装フィルム対向面に係る一部が非接合領域となる部分に位置し、負極用端子部材および負極板の未塗部が接触しないようにして抑止部材を2つ配置した。そして、このリチウムイオンキャパシタ要素および4つの抑止部材に上部外装フィルムを重ね合わせた。また、正極用端子部材の接続部が位置する一辺、および負極用端子部材の接続部が位置する他辺には、各々、上部外装フィルムと下部外装フィルムとの間に適宜の形状を有するヒートブロックを配置した。その後、上部外装フィルムおよび下部外装フィルムの外周縁部における3辺(正極用端子部材および負極用端子部材が突出する2辺を含む)を熱融着することにより、幅10mmの外周接合部における3辺を形成した。また、正極用端子部材および負極用端子部材が突出する2辺には、各々、寸法が105mm(縦幅)×10mm(横幅)の非接合領域が存在していた。
そして、上部外装フィルムおよび下部外装フィルムの間に、電解液を注入した後、上部外装フィルムおよび下部外装フィルムの外周縁部における残りの一辺を熱融着し、幅10mmの外周接合部を形成した。
以上のようにして、ラミネート外装リチウムイオンキャパシタ(以下、「リチウムイオンキャパシタ(1)」ともいう。)を合計3個作製した。
作製したリチウムイオンキャパシタ(1)において、正極用端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。一方、負極端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。また、断面L字状の板部材の高さ(デバイス要素対向面の長さ)は、リチウムイオンキャパシタ要素の高さ(正極用端子部材および負極用端子部材の延伸方向に垂直な方向の長さ)より小さかった。
〔内部抵抗測定:振動による内部抵抗の変化率の確認〕
先ず、アルゴンボックス内において、作製した3個のリチウムイオンキャパシタ(1)の各々の内部に、注射器を用いて5mlのアルゴンガスを注入した後、注射器によって生じた孔を、カプトン(登録商標)テープを貼付することによって封止した。その後、日置電機社製の抵抗測定装置を用いて内部抵抗の初期値を測定した。
次いで、3個のリチウムイオンキャパシタ(1)の各々に対して、IMV社製の振動試験機(型番:i220)に外装体の四隅を固定した状態で下記の振動条件によって振動を加えた。その後、日置電機社製の抵抗測定装置を用いて内部抵抗を測定し、初期値からの変化率(増減率)を算出し、下記の評価基準に基づいて評価(判定)を行った。結果を表1に示す。
(振動条件)
振動:正弦波振動
加速度:80m/s2
周波数:10〜200Hz
時間:3時間
温度:25℃
(評価基準)
初期値からの変化率(増減率)が±10%以下である場合:○
初期値からの変化率(増減率)が±10%を超えて±50%未満である場合:△
初期値からの変化率(増減率)が±50%以上である場合:×
〔破断の発生有無の確認〕
前記内部抵抗測定で使用した振動を施したリチウムイオンキャパシタを解体し、外装体の内部に位置する、正極用端子部材および正極集電体における接続部とその周辺部分(具体的には、接続部、正極用端子部材における外装体の内部に位置する部分および正極集電体の未塗工部)と、負極用端子部材および負極集電体における接続部とその周辺部(具体的には、接続部、負極用端子部材における外装体の内部に位置する部分および負極集電体の未塗工部)とを目視にて観察し、破断の有無を確認した。結果を表1に示す。
〈実施例2〉
実施例1において、抑止部材として、寸法が20mm(長さ)×9mm(幅;外装フィルム対向面の長さ)×2.5mm(高さ;デバイス要素対向面の長さ)のポリプロピレン製の厚み0.5mmの断面L字状の板部材を用いたこと以外は当該実施例1と同様にしてラミネート外装リチウムイオンキャパシタ(以下、「リチウムイオンキャパシタ(2)」ともいう。)を合計で3個作製し、得られたリチウムイオンキャパシタ(2)について、実施例1と同様の手法によって評価試験を行った。結果を表1に示す。
作製したリチウムイオンキャパシタ(2)において、正極用端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。一方、負極端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。また、断面L字状の板部材の高さ(デバイス要素対向面の長さ)は、リチウムイオンキャパシタ要素の高さ(正極用端子部材および負極用端子部材の延伸方向に垂直な方向の長さ)より小さかった。
〈実施例3〉
実施例1において、抑止部材として、寸法が20mm(長さ)×12mm(幅;外装フィルム対向面の長さ)×2.5mm(高さ;デバイス要素対向面の長さ)のポリプロピレン製の厚み1mmの断面L字状の板部材を用いたこと以外は当該実施例1と同様にしてラミネート外装リチウムイオンキャパシタ(以下、「リチウムイオンキャパシタ(3)」ともいう。)を合計で3個作製した。
得られたリチウムイオンキャパシタ(3)について、実施例1と同様の手法によって評価試験を行った。結果を表1に示す。
作製したリチウムイオンキャパシタ(3)において、正極用端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。一方、負極端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。また、断面L字状の板部材の高さ(デバイス要素対向面の長さ)は、リチウムイオンキャパシタ要素の高さ(正極用端子部材および負極用端子部材の延伸方向に垂直な方向の長さ)より小さかった。そして、抑止部材の一部が外周接合部に位置しており、外周接合部における抑止部材の一部が位置している部分では、上部外装フィルムと下部外装フィルムとが当該抑止部材の一部を介して接合されているものであった。
〈実施例4〉
実施例1において、抑止部材として、寸法が20mm(長さ)×9mm(幅;外装フィルム対向面の長さ)のポリプロピレン製の厚み1mmの平板状の板部材を用いたこと以外は当該実施例1と同様にしてラミネート外装リチウムイオンキャパシタ(以下、「リチウムイオンキャパシタ(4)」ともいう。)を合計で3個作製した。なお、リチウムイオンキャパシタ(4)において、平板状の板部材よりなる抑止部材のデバイス要素対向面の長さは1mmである。
得られたリチウムイオンキャパシタ(4)について、実施例1と同様の手法によって評価試験を行った。結果を表1に示す。
作製したリチウムイオンキャパシタ(4)において、正極用端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。一方、負極端子部材における集電体との接続部は、その全体が非接合領域に位置されている。
〈比較例1〉
実施例1において、断面L字状の板部材(抑止部材)を用いなかったこと以外は当該実施例1と同様にしてリチウムイオンキャパシタ(以下、「リチウムイオンキャパシタ(5)」ともいう。)を合計で3個作製し、得られたラミネート外装リチウムイオンキャパシタ(5)について、実施例1と同様の手法によって評価試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 2015012255
表1において、実施例1〜実施例4および比較例1に係る3個のリチウムイオンキャパシタ(1)〜リチウムイオンキャパシタ(5)の各々を、セル(1−1)〜セル(1−3)、セル(2−1)〜セル(2−3)、セル(3−1)〜セル(3−3)、セル(4−1)〜セル(4−3)およびセル(5−1)〜セル(5−3)と示す。
表1の結果から、本発明に係る実施例1のリチウムイオンキャパシタ(1)〜(4)は、良好な結果が得られており、よって端子部材の延伸方向の振動に対して高い耐振動性を有するものであることが確認された。
一方、比較例1のリチウムイオンキャパシタ(5)においては、抑止部材が配設されていないことから、良好な結果が得られず、よって端子部材の延伸方向の振動に対して十分な耐振動性が得られなかった。
10 蓄電デバイス
11 蓄電デバイス要素
11a 電極積層体
12 正極層
12a 正極集電体
13 負極層
13a 負極集電体
14 正極用端子部材
14a 接続部
15 負極用端子部材
15a 接続部
16 取り出し部
17 取り出し部
18 リチウム金属(リチウム極層)
18a リチウム極集電体
19 リチウム極取り出し部材
20 外装体
21A 上部外装フィルム
21B 下部外装フィルム
22 外周接合部
22a,22b,22c,22d 辺
23 収容部
25a,25b 非接合領域
31 抑止部材
31a デバイス要素対向面
31b 外装フィルム対向面
32a,32b 平板部
33 抑止部材
33a デバイス要素対向面
33b 外装フィルム対向面
34a,34b 平板部
S セパレータ

Claims (10)

  1. 互いに重ね合わせた外装フィルムのそれぞれの外周縁部が接合された外周接合部を有する外装体と、当該外装体の内部に形成された収容部に収容された蓄電デバイス要素および電解液と、前記外装体の内部において前記蓄電デバイス要素の集電体に電気的に接続され、前記外周接合部における少なくとも一辺から外部に突出するよう設けられた端子部材とを備えてなる蓄電デバイスであって、
    前記外装体は、互いに重ね合わせた前記外装フィルムの外周縁部において、前記外周接合部における端子部材が設けられた一辺と前記収容部との間に、当該端子部材における前記集電体との接続部が配置される非接合領域を有しており、
    前記外装体の内部には、その一部が前記非接合領域と前記蓄電デバイス要素との間に位置するように抑止部材が設けられていることを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 前記抑止部材が、前記端子部材の延伸方向に垂直な方向に伸びるデバイス要素対向面および当該端子部材の延伸方向に伸びる外装フィルム対向面を有していることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記抑止部材は、絶縁性を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記抑止部材のデバイス要素対向面が前記蓄電デバイス要素に接触していることを特徴とする請求項3に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記抑止部材は、外装フィルム対向面の一部が前記非接合領域に位置していることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の蓄電デバイス。
  6. 前記抑止部材は、更に外装フィルム対向面の一部が前記外周接合部に位置していることを特徴とする請求項5に記載の蓄電デバイス。
  7. 前記抑止部材は、断面L字状の板部材であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の蓄電デバイス。
  8. 前記抑止部材は、前記非接合領域において、前記端子部材および前記集電体が位置する領域以外の領域に位置することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の蓄電デバイス。
  9. 移動体に搭載されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の蓄電デバイス。
  10. リチウムイオンキャパシタであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の蓄電デバイス。
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WO2019186850A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 株式会社 東芝 電池、電池パック、蓄電装置、車両及び飛翔体

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