JP2015012142A - レーザ結晶 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1では、LiLuF2単結晶2枚を熱接合することでレーザ結晶を得ることが開示されている。
また、例えば、特許文献2では、サファイア(Al2O3)、フォルステライト(Mg2SiO4)、クリソベリル(BeAl2O4)、イットリウムバナデート(YVO4)、リチウムナイオベイト(LiNbO3)、バリウムチタネイト(BaTiO3)、リチウムタンタレイト(LiTaO3)等からなるレーザ光学結晶を直接接合して得ることが開示されている。
そこで、本発明は、前記課題を解決し、接合状態を向上させたレーザ結晶を提供することを課題とする。
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係るレーザ結晶11は、2つ一対の母結晶21と中間結晶31とから主に構成されている。
また、母結晶21は、2つ一対で用いられ、円柱面が向かい合うように配置される。この向かい合った母結晶21のそれぞれの面には接合金属膜K1が設けられている。
接合金属膜K1は、Ndが用いられる。この接合金属膜K1は、例えば、スパッタや蒸着技術により母結晶21の前記面に設けることができる。
この中間結晶31は、例えば、母結晶21よりも小さく所定の厚さを有する円柱形状となっている。なお、中間結晶31の形状は円柱形状に限定されず、四角柱形状に形成されていても良い。
中間結晶31の両端面には、母結晶21に設けられた接合金属膜K1と同一の接合金属膜K1が用いられている。この接合金属膜K1も、例えば、スパッタや蒸着技術により中間結晶31の両端面に設けることができる。
例えば、2つ一対の母結晶21と中間結晶31とは、2つ一対の母結晶21の間に中間結晶31が配置され、それぞれに設けられた接合用金属膜K1を重ね合わせた状態で原子拡散接合により接合されている。
このとき、接合金属膜K1のNdは、ドーパントとしての役割があり、母結晶21内にNdのイオンが内殻遷移するため、母結晶21と中間結晶31との接合状態を維持することができる。
また、このような本発明の第一の実施形態に係るレーザ結晶11によれば、母結晶21がYVO4であり、中間結晶31がNd:YVO4結晶であり、接合金属膜K1がNdであるので、この接合金属膜K1のNdがドーパントとして機能するため、熱膨張に配慮することなく母結晶21と中間結晶31との接合状態を維持することができる。
本発明の第四の実施形態に係るレーザ結晶12は、第一の実施の形態と同様に、母結晶22と、中間結晶32とから主に構成されている(図1参照)。
本発明の第二の実施形態に係るレーザ結晶12は、母結晶22にYAGが用いられ、中間結晶32にNd:YAG結晶が用いられる点で第一の実施形態と異なる。
本発明の第三の実施形態に係るレーザ結晶13は、第一の実施の形態と同様に、母結晶23と、中間結晶33とから主に構成されている(図1参照)。
また、母結晶23は、2つ一対で用いられ、円柱面が向かい合うように配置される。この向かい合った母結晶23のそれぞれの面には接合金属膜K2が設けられている。
接合金属膜K2は、Tiが用いられる。この接合金属膜K2は、例えば、スパッタや蒸着技術により母結晶23の向かい合う面に設けることができる。
この中間結晶33は、例えば、母結晶23よりも小さく所定の厚さを有する円柱形状となっている。なお、中間結晶33の形状は円柱形状に限定されず、四角柱形状に形成されていても良い。
中間結晶33の両端面には、母結晶23に設けられた接合金属膜K2と同一の接合金属膜K2が用いられている。
この接合金属膜K2も、例えば、スパッタや蒸着技術により中間結晶33の両端面に設けることができる。
例えば、2つ一対の母結晶23と中間結晶33とは、2つ一対の母結晶23の間に中間結晶33が配置され、それぞれに設けられた接合用金属膜K2を重ね合わせた状態で原子拡散接合により接合されている。
このとき、接合金属膜K2のTiは、ドーパントとしての役割があり、母結晶23内にTiのイオンが内殻遷移するため、母結晶23と中間結晶33との接合状態を維持することができる。
本発明の第四の実施形態に係るレーザ結晶14は、第一の実施の形態と同様に、母結晶23と、中間結晶34とから主に構成されている(図1参照)。
この本発明の第四の実施形態に係るレーザ結晶14は、中間結晶34がCr:Al2O3結晶であり、接合金属膜K3がCrである点で第三の実施形態と異なる。
また、母結晶23は、2つ一対で用いられ、円柱面が向かい合うように配置される。この向かい合った母結晶23のそれぞれの面には接合金属膜K3が設けられている。
接合金属膜K3は、Crが用いられる。この接合金属膜K3は、例えば、スパッタや蒸着技術により母結晶23の向かい合う面に設けることができる。
この中間結晶34は、例えば、母結晶23よりも小さく所定の厚さを有する円柱形状となっている。なお、中間結晶34の形状は円柱形状に限定されず、四角柱形状に形成されていても良い。
中間結晶34の両端面には、母結晶23に設けられた接合金属膜K3と同一の接合金属膜K3が用いられている。
この接合金属膜K3も、例えば、スパッタや蒸着技術により中間結晶34の両端面に設けることができる。
例えば、2つ一対の母結晶23と中間結晶34とは、2つ一対の母結晶23の間に中間結晶34が配置され、それぞれに設けられた接合用金属膜K3を重ね合わせた状態で原子拡散接合により接合されている。
このとき、接合金属膜K3のCrは、ドーパントとしての役割があり、母結晶23内にCrのイオンが内殻遷移するため、母結晶23と中間結晶34との接合状態を維持することができる。
このように、本発明の第一の実施形態に係るレーザ結晶から第四の実施形態に係るレーザ結晶を用いて、中間結晶31,32,33,34を覆いつつ2つの母結晶21,22,23の周囲で気密封止したカバーCVを設けたレーザ結晶モジュールを構成することもできる(図2参照)。このとき、気密封止した内部に冷却水を充填してレーザ発振させると、発生する熱を冷却水で冷却することができる。
例えば、接合用金属膜には、各実施形態で用いた接合用金属膜のほかに、ドーパントとなる金属元素を用いることができる。また、接合用金属膜K1,K2,K3は、膜厚が1nm以下とするのが望ましい。
21,22,23 母結晶
31,32,33,34 中間結晶
K1,K2,K3 接合用金属膜
Claims (3)
- レーザ発振で用いられるレーザ結晶であって、
接合金属膜が設けられている2つ一対の母結晶と、
前記母結晶の間に設けられ接合金属膜が設けられている中間結晶とを備え、
前記母結晶と前記中間結晶とが原子拡散接合により接合されて構成されていることを特徴とするレーザ結晶。 - 前記母結晶がYVO4又はYAGであり、
前記母結晶がYVO4のときは前記中間結晶がNd:YVO4結晶であり、
前記母結晶がYAGのときは前記中間結晶がNd:YAG結晶であり、
前記接合金属膜がNdであることを特徴とする請求項1に記載のレーザ結晶。 - 前記母結晶がAl2O3であり、
前記中間結晶がTi:Al2O3結晶又はCr:Al2O3結晶であり、
前記中間結晶がTi:Al2O3結晶のときは前記接合金属膜がTiであり、
前記中間結晶がCr:Al2O3結晶のときは前記接合金属膜がCrであることを特徴とする請求項1に記載のレーザ結晶。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07288352A (ja) * | 1994-01-27 | 1995-10-31 | Trw Inc | 多形態結晶及びその製造装置 |
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-
2013
- 2013-06-28 JP JP2013136597A patent/JP2015012142A/ja active Pending
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