JP2015011196A - 現像装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置を構成する各種パーツへのトナーの固着を防止できる現像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
現像ローラは、軸方向中央に位置する大径部103bと、大径部103bの軸方向両側に位置する小径部103aとを有している。小径部103aの外径寸法Bは、大径部103bの外径寸法Aよりも小さい。現像ローラ103の大径部103bは感光ドラム32に接触させるが、小径部103aは感光ドラム32と接触させない。小径部103aはシール部材110に接触させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、現像装置および前記現像装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機等の画像形成装置に関する。
上記に例示した電子写真式の画像形成装置においては、トナーが現像装置から漏れ易いという問題がある。現像装置から漏れたトナーは、画像形成装置内部を汚染し、画像不良を生じる、あるいは現像装置交換時にユーザーの手や着衣を汚す、等の問題を生じる。
前述のトナー漏れは、トナーを収納する収納容器と、現像ローラとの間の隙間から起きやすい。このトナー漏れを防止するため、現像ローラの長手方向両端部と収納容器との間にシール部材を配置する場合が多い(特許文献1 特開2001−142295号公報、特許文献2 特開平08−044193号公報)。
特許文献1の現像ローラは、図12のように、現像ローラの長手方向にわたって表面層を有する胴部部材200と胴部部材200の両端部に取り付けられる端部部材210とを有しており、現像ローラには現像ローラ上のトナーを薄層化する、図示しないブレードが当接している。端部部材210は胴部部材200より硬度の高い部材であり、端部部材210を胴部部材200の両端部の全周にわたって密着させることで端部部材210と胴部部材200の隙間をなくしている。これにより、この隙間にトナーが溜まって隆起し、隆起したトナーによりブレードが押し上げられて現像ローラとブレードの間からトナーが漏れることを防止している。
また特許文献2では、図13に示すように、現像ローラ240の長手方向両端部の外周面に、摩擦係数が小さくかつ耐摩耗性に優れた樹脂製の保護層250を形成することによって、トナー漏れ防止用のパッドとの間の摩擦抵抗を減じ、現像ローラ240の回転トルクを低下させている。
しかし特許文献1の現像ローラでは、端部部材に胴部部材よりも硬度の高い部材を用いているために、端部部材と感光体間のニップ圧に比べて、胴部部材と感光体の間のニップ圧が小さくなる。そのため、画像の白抜けなどの画像不良を招く問題があった。また、これを避けるためにニップ圧を大きくすると、端部部材とシール部材との間の摩擦が大きくなるという問題がある。この場合、トルクが大きくなる他、端部部材とシール部材の摺接部で温度が上昇するために、摺接部近傍の感光体やブレードにトナーが固着するおそれがある。
特許文献2の現像ローラでは、保護層の形成により、現像ローラとパッドとの間の摩擦熱を低減しているが、それでも一定の摩擦熱は生じるため、特許文献1と同様の問題を生じる可能性がある。
ところで、近年の地球環境保全のための省エネルギー化の要請から、画像形成装置においては、電力消費が大きい定着部での低温度定着化が望まれている。これは、現状の定着温度200℃〜150℃程度を150℃以下、好ましくは100℃程度まで下げようとするものである。このような低温度定着化により、省エネルギー化を達成できることに加え、定着部の室温からの立ち上げ時間(現状で1分〜5分程度)を短縮できるメリットも得られる。
低温度定着化のためには、軟化点あるいは融点の低い低融点トナーを使用する必要がある。しかしながら、一般に同一種の有機高分子物質では、融点が下がると溶融粘度も低下する傾向にある。また、低融点トナーには、トナー自体が柔らかく、かつ表面に粘着性を持ちやすいという性質がある。以上の特性から、低融点トナーを特許文献1および2に示す構成に適用した場合、通常トナーに比べて、より一層トナーが現像装置の構成パーツに固着し易くなり、上記の問題がさらに助長されてしまう。
そこで、本発明は、現像装置を構成する各種パーツへのトナーの固着を低減できる現像装置、および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、像担持回転体と接触し、潜像が形成された像担持回転体に現像剤を供給して前記潜像を顕像化する現像回転体と、現像剤を収納し、開口部に現像回転体が配置された収納容器と、前記収納容器と前記現像回転体との隙間をシールするシール部材とを備えた現像装置において、前記現像回転体に前記像担持体と接触する大径部と、大径部の軸方向一方側に配置され、大径部よりも小径である小径部とを設け、前記シール部材を小径部に摺接させることを特徴とするものである。
本発明の現像装置では、現像回転体に大径部と小径部とを設け、シール部材を小径部に摺接させている。このように小径部の外径寸法を小さくして像担持回転体と接しにくくしているため、摺接部近傍の現像剤は像担持回転体に押し付けられにくくなる。また、像担持回転体の摺接部近傍は、基本的に小径部と非接触になるためにそれほど高温とならない。従って、像担持回転体への現像剤の固着を防止することができ、これにより画像品質の向上等を図ることが可能となる。かかる効果は、低融点の現像剤を用いた場合に、特に顕著に得ることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 プロセスユニットの概略構成を示す断面図である。 仕切り板周辺の概略構成を示す断面図である。 a図は現像装置の一般的構成を示した断面図であり、b図はa図の方向Rから見た断面図である。 本発明の第一実施形態に係る現像回転体の概略構成図である。 第一実施形態の現像回転体を現像装置に配置した時の概略構成図である。 本発明の第二実施形態に係る現像回転体の概略構成図である。 第二実施形態の現像回転体を現像装置に配置した時の概略構成図である。 本発明の第三実施形態に係る現像回転体の概略構成図である。 本発明の第四実施形態に係る現像回転体の概略構成図である。 本発明の第五実施形態に係る現像回転体の概略構成図である。 従来の現像装置に配設された現像回転体の概略構成図である。 従来の現像装置に配設された現像回転体の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、露光部2、画像形成部3、画像転写部4、給紙部5、搬送路6、定着部7、及び排出部8等により構成されている。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、レーザ光等を発光する光源や各種光学系により構成されている。具体的には、図示しない画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成される画像の色分解成分毎のレーザ光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射することで、感光体の表面を露光するものである。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置1に対して着脱可能に構成された複数のプロセスユニット31を備えている。各プロセスユニット31は、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能な像担持回転体としての感光ドラム32と、感光ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光ドラム32の表面にトナーを供給する現像装置34と、感光ドラム32の表面をクリーニングするためのクリーニングブレード35等で構成されている。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
画像転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この画像転写部4は、駆動ローラ41及び従動ローラ42に周回走行可能に張架されている中間転写ベルト43、中間転写ベルト43の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置44、各プロセスユニット31の感光ドラム32に対して中間転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ45等で構成されている。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で中間転写ベルト43の内周面を押圧しており、中間転写ベルト43の押圧された部分と各感光ドラム32とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト43の駆動ローラ41と、中間転写ベルト43を挟んで駆動ローラ41に対向した位置には二次転写ローラ46が配設されている。二次転写ローラ46は中間転写ベルト43の外周面を押圧しており、二次転写ローラ46と中間転写ベルト43とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。更に、ベルトクリーニング装置44によってクリーニングされた廃トナーを収容する廃トナー収容器47が、中間転写ベルト43の下方に図示しない廃トナー移送ホースを介して配設されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録用紙Pを収容した用紙トレイ51や、用紙トレイ51から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ52等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、図示しない搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源71によって加熱される、定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73等を有している。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排出部8には、記録用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ82とが配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光ドラム32の表面に静電潜像が形成される。各感光ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光ドラム32上に形成された静電潜像に、各現像装置34からトナーが供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。(プロセスユニットの詳細な説明に関しては、図2以降の説明で詳述する。)
次いで、画像転写部4の駆動ローラ41が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト43が図の矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ45と各感光ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光ドラム32上に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト43の表面には、フルカラーのトナー画像が形成される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ52が回転駆動することによって、用紙トレイ51に収容された記録用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された記録用紙Pは、レジストローラ61によってタイミングを計られて、二次転写ローラ46とそれに対向する駆動ローラ41との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ46には、中間転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7へと搬送され、加熱源71によって加熱されている定着ローラ72と加圧ローラ73とによって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、定着ローラ72から分離され、図示しない搬送ローラ対によって搬送され、排出部8において排紙ローラ81によって排紙トレイ82へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト43上に付着している残留トナーは、ベルトクリーニング装置44によって除去され、除去されたトナーは、図示しないスクリューや廃トナー移送ホース等により廃トナー収容器47へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット31を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2はプロセスユニットの概略構成を示す断面図である。
本説明では一成分現像方式による現像装置を用いて説明するが、二成分現像方式の現像装置にも適応可能である。
現像装置34の収納容器101に蓄えられたトナーは、攪拌パドル102によって常に攪拌され、その流動性を保っている。現像装置34は、仕切り板104を有しており、この仕切り板104によって、トナーの保存されている収納容器101の側(以下、上槽側とする。)とトナーが供給されて現像される側(以下、下槽側とする。)が隔てられている。上槽側には第一搬送手段105が、下槽側には第二搬送手段106が配設され、それぞれトナーを下流へ搬送する。
図3は仕切り板104周辺の概略構成を示す図で、図2の方向Nから見た断面を表す。説明に必要な構成以外は、簡略化および省略している。
仕切り板104は、現像回転体としての現像ローラ103などの軸方向と同方向に配設され、長手方向の両端部に開口部104aと開口部104bを有している。前述のように、上槽側と下槽側にはそれぞれ第一搬送手段105と第二搬送手段106が設けられており、ギアやカップリングなどからなる駆動伝達手段108によって駆動を伝達される構成になっている。それぞれの搬送手段は、スクリューなどによって軸方向(図3の左右方向)にトナーを搬送する。トナーは、前述の搬送手段によって上槽と下槽で逆方向に搬送され、開口部104a、開口部104bを介して上槽側と下槽側を行き来し、上槽と下槽を循環するように構成されている。トナーの搬送速度は、スクリューのピッチやスクリュー径の大きさによって調節可能で、ピッチを狭めるほど速度は大きくなり、スクリュー径を大きくするほど搬送量が多くなって速度は大きくなる。
トナーは、第一搬送手段105および第二搬送手段106によって、供給回転体としての供給ローラ107へ搬送される。供給ローラ107はスポンジなどで構成され、現像ローラ103と接触し、現像ローラ103は、感光ドラム32に接触する。供給ローラ107は、周囲のトナーを担持し、現像ローラ103にトナーを供給する。現像ローラ103にトナーが供給されると、図2に示す現像ブレード109によって現像ローラ103上のトナー層は均一な厚さにされ、帯電された感光ドラム32に表面電位に応じた量のトナーが転移して顕像化される。
感光ドラム32が帯電されるまでの過程について説明する。
感光ドラム32は画像形成装置本体に配設された図示しない駆動装置により図2の方向Mに回転し、その表面の感光層32Aが帯電ローラ33によって一様な高電位に帯電される。一様に帯電された感光層32Aは、露光部2の光線Lにより図示の方向から露光される。そして、高電位部と、露光により電位の減衰した低電位部と、からなる静電潜像が感光層32Aに形成される。
そして、前記静電潜像が感光ドラム32と現像ローラ103との対向位置に至ると、表面にトナー薄膜が形成された現像ローラ103からトナーが感光ドラム32に移され、感光ドラム32の表面にトナー像が形成される。
トナー像を担持した感光ドラム32はさらに回転し、トナー像は中間転写ベルト43に転写される。この時、感光ドラム32上には中間転写ベルト43に転写されずに残った転写残トナーが存在するが、この転写残トナーはクリーニングブレード35によって感光ドラム32から除去される。感光ドラム32の回転方向で、クリーニングブレード35よりも下流側には図示しない除電装置が設けられている。除電装置によって感光ドラム32の表面の残留電化が除去される。除電装置の感光ドラム32の回転方向の下流側には帯電ローラ33が設けられており、感光ドラム32は再び一様な高電位に帯電され、露光部に至る、という様に感光ドラム32の動作が繰り返される。
図4(a)は現像装置の一般的構成を示した図で、図2の方向Qから見た断面を表す。図4(a)では、感光ドラム32を現像ローラ103から離反させて描いているが、実際には両者は接触状態にある。また、図4(b)は図4(a)を方向Rから見た断面図で、感光ドラム32の図示は省略している。その他にも、説明に必要な構成以外は簡略化および省略している。
図4(a)に示すように、収納容器101の開口部の軸方向両端では、収納容器101と現像ローラ103の軸方向両端部との間の隙間がシール部材110でシールされている。このシール部材110は、現像ローラ103の回転に伴って現像ローラ103の軸方向両端部と摺接する。供給ローラ107から現像ローラ103にトナーが供給される際、現像ローラ103の軸方向の端部にも少量のトナーが侵入するが、この侵入したトナーはシール部材110によって捕捉されるため、侵入したトナーが現像ローラ103の端部等から収納容器101の開口部端部を伝って、外部に漏れることはない。シール部材110でトナーが捕捉されることにより、現像ローラ103の外周面うち、シール部材110との摺接部にはトナーが付着しない。そのため、感光ドラム32のうち、現像ローラ103の前記摺接部と対向する領域には基本的にトナーが付着せず、現像ローラ103の前記摺接部間の領域と接触する部分が画像形成を行う現像領域32Bとなる。
現像ローラ103の回転中は、現像ローラ103の両端部とシール部材110は常に摺接していて、摩擦熱が発生する。この摩擦熱の影響を受けて、摺接部が高温化するため、従来構成では、特に摺接部の近傍で感光ドラム32や現像ブレード109にトナーが固着し易い。特に低融点トナーを用いた場合には、このような部位でのトナーの固着が顕著となる。本発明は、このようなトナーの固着を抑制または防止するものである。
図5は本発明の第一実施形態に係る現像ローラの概略構成図である。
図5に示すように、現像ローラ103は、大径部103bと、大径部103bの軸方向に隣接した小径部103aとを有する。本実施形態の現像ローラ103では、大径部103bが現像ローラの軸方向中央に設けられ、その軸方向両側に小径部103aが形成されている。小径部103aの外径寸法Bは、大径部103bの外径寸法Aよりも小さく、小径部103aと大径部103bの間には半径方向の段差がある。この段差の直径寸法C(=A−B)は、50μm〜300μm程度に設定される。両小径部103aの端面間の軸方向長さは、感光ドラム32の軸方向長さよりも短い。
現像ローラ103の小径部103aと大径部103bは、一部品で一体に構成することができる。この場合の小径部103aは、先に製作された円筒体の両端を研摩し、あるいは両端を塑性加工で成形する等の手法で形成することができる。また、小径部103aと大径部103bの外周面は、同一材料で形成する他、別材料で形成することもできる。このような現像ローラ103は、例えば小径部103aと大径部103bを別部品として個別に製作し、その後、両者を組み付けて相互に固定することにより得ることができる。さらに、小径部103aと大径部103bの外周面を異なる物理的特性にすることもできる。例えば小径部103aの表面を大径部103bの表面よりも低摩擦に形成することが考えられる。
図6は本発明の第一実施形態に係る現像ローラ103が、現像装置に配設された状態を示した概略構成図である。図6では、現像装置の軸方向一端側のみが図示されているが、軸方向他端側も同じ構成になっている。
図6に示すように、現像ローラ103は、収納容器101の開口部に感光ドラム32と対向させて、かつ感光ドラム32と平行になるようにして配置される。現像ローラ103は、収納容器101の軸方向両側に設けられた側壁に、図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。収納容器101の両側壁には、感光ドラム32の外周面と対向させて凹部101aが形成され、この凹部101aにシール部材110が接着あるいは両面テープ等の適宜の取り付け手段で取り付けられている。
シール部材110は、現像ローラ103の小径部103aと接触し、大径部103bとは接触していない。従って、現像ローラ103の回転中は、小径部103aのみがシール部材110と摺接する。また、大径部103bは所定のニップ圧をもって感光ドラム32の外周面と接触しているが、小径部103aは感光ドラム32に対して基本的に非接触となる(一時的に小径部103aが感光ドラム32と接触する場合はある)。シール部材110が大径部103bと接触しないように、シール部材110は、小径部103aと大径部103bの境界部(段差部)よりも小径部103a側にずらして配置するのが好ましい(図6参照)。
また、収納容器101内には、トナーを現像ローラ103に供給する供給回転体としての供給ローラ107が配置される。この供給ローラ107は、現像ローラ103と平行となり、かつ現像ローラ103と接触するように図示しない軸受を介して収納容器101の両側壁に回転自在に支持されている。供給ローラ107の外周面の軸方向長さは、現像ローラ103の大径部103bの軸方向長さと同程度(若干長くても短くても構わない)とし、供給ローラ107の軸方向の両端部を現像ローラの小径部103aと大径部103bの境界部近傍に配置するのが好ましい。
また、図6では図示は省略しているが、収納容器101には、先端を現像ローラ103の外周面に押し付けた現像ブレード109が配置されている。この現像ブレード109の軸方向長さは、基本的に現像ローラ103の大径部103bの軸方向長さと同じにするが、若干これよりも短くしたり長くしたりすることもできる。
供給ローラ107の軸方向端部と収納容器101の側壁との間の隙間Dに存在するトナーは、第一搬送手段105や第二搬送手段106による循環作用を受けにくく、隙間Dに滞留する傾向にある。このトナーは、リフレッシュされることなく常時機械的ストレスを受けるため、トナー母体表面に付着させた外添剤の脱離や埋没が起こりやすい。従って、隙間Dに滞留したトナーは周辺パーツに固着しやすくなる。特に現像ローラ103とシール部材110との摺接部の近傍のトナーは、摩擦熱の影響を受けるため、より一層固着し易くなる。
これに対し、本発明の第一実施形態の現像ローラ103では、小径部103aの外径寸法が大径部103bの外径寸法に比べて小さいため、感光ドラム32および現像ブレード109は、現像ローラ103の小径部103aに対して基本的に非接触となる。小径部103aと感光ドラム32が非接触であるため、隙間Dに滞留したトナーは、現像ローラ103の回転で矢印X方向に移送された際にも感光ドラム32に押し付けられにくくなる(同様の理由で現像ブレード109にも押し付けられにくくなる)。また、非接触であるが故に、感光ドラム32および現像ブレード109の小径部103aと対向する領域での温度上昇も抑えられる。さらには、小径部103aと大径部103bの間に半径方向の段差があるため、小径部103aの外周面に固着したトナーは大径部103b(感光ドラム32の現像領域32B)に移行しにくい。以上の理由から、感光ドラム32、さらには現像ブレード109といった周辺パーツへのトナーの固着を最小限に抑えることができる。
以上に述べた作用効果は、通常トナーに変えて、通常トナーよりも固着しやすい低融点トナーを使用する場合に特に顕著に得ることができる。
図7は本発明の第二実施形態に係る現像ローラの概略構成図である。
図5に示す第一実施形態では、現像ローラ103の小径部103aを軸方向の円筒面状にしているが、図7に示す第二実施形態の現像ローラ103では、小径部103aを現像ローラ103の軸方向端部側に向けて縮径するテーパー面状に形成している。
図8は本発明の第二実施形態に係る現像ローラが、現像装置に配設された状態を示した概略構成図である。小径部103aの形態を除き、現像ローラ103、さらには現像装置の構成は、基本的に図6の第一実施形態と同様である。この場合も小径部103aは感光ドラム32と接しておらず、従って、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
このように小径部103aをテーパー面状に形成することにより、小径部103aと大径部103bの間に半径方向の段差が形成さないため、当該段差の角部分にトナーが滞留し、固着するような事態を防止することができる。
図9は本発明の第三実施形態に係る現像ローラの概略構成図である。
第三実施形態の現像ローラ103には、図1に示す第一実施形態の現像ローラ103の小径部103aに、周方向に向けて摩擦低減部材140を巻きつけている。これにより、小径部103aとシール部材110の間に摩擦低減部材140を介在させることができるので、トルク低減を図ることができる。また、摺接部で生じる摩擦熱を低減することで、トナーの固着をより確実に防止することが可能となる。本実施形態では、現像ローラ103の小径部103aに摩擦低減部材140を貼着しているが、シール部材110に摩擦低減部材140を取り付けることも可能である。
摩擦低減部材140は、小径部103aとシール部材110間の摩擦抵抗を低減するものなら何でもよいが、一例として、超高分子ポリエチレン製のフィルムが考えられる。フィルム状の摩擦低減部材140を用いることで、小径部103aへの貼り付けが容易となり、かつ余分なスペースを取らないという効果が得られる。
摩擦低減部材140の厚みは、摩擦低減部材140を小径部103aに貼り付けた状態で、摩擦低減部材140の外径寸法(図9のB‘)が大径部103bの外径寸法(図9のA)よりも小さくなるように設定すればよい。摩擦低減部材140の厚みをこのように規制することで、摩擦低減部材140が感光ドラム32に接触しにくくなる。
図9では、本発明の第一実施形態の現像ローラに摩擦低減部材140を配設しているが、図7に示す第二実施形態の現像ローラに摩擦低減部材140を用いることもできる。
また、摩擦低減部材140を現像ローラ103に固定する方法としては、接着剤を用いる方法があるが、両面テープ等その他の手段で固定してもよい。摩擦低減部材140の軸方向の幅は、現像ローラ103の小径部103aとシール部材110との接触幅に一致させることが望ましいが、摩擦低減部材140の軸方向幅が前記接触幅を超えても構わない。
図10は本発明の第四実施形態に係る現像ローラの概略構成図で、摩擦低減部材140の一例として、平行四辺形の摩擦低減部材140を現像ローラ103の小径部103aに貼り付けた状態を示す図である。摩擦低減部材140の長さは、現像ローラ103に貼り付けた際に両端が重ならず、両端間に隙間Sができるように調節されている。
図10では現像ローラ103の回転方向を矢印Rで示している。
この実施形態では、摩擦低減部材140の両端間の隙間Sを傾斜直線状とし、その軸端側の端部S1を軸方向中央側の端部S2よりも現像ローラ103の回転方向に先行させている。これにより、現像ローラ103回転時に、端部S2から進入するトナーに対してS2側に押し戻す力を与えることができ、従って、S1側からトナーが外側に漏れることを防ぐ効果が得られる。
図11は本発明の第五実施形態に係る現像ローラの概略構成図で、摩擦低減部材140の別の実施形態を示した図である。
図11で示すように、第四実施形態の摩擦低減部材140は、隙間Sを、軸方向両端が軸方向に延び、その間が周方向に延びたクランク状に形成したものである。この場合も、第四実施形態と同様に、現像ローラ103の回転方向に対して、現像ローラ103の軸端側の端部S1を軸方向中央側の端部S2よりも現像ローラ103の回転方向に先行させているため、端部S2から隙間Cに進入するトナーに対してトナーを押し戻す力を与えることができ、第四実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
32 感光ドラム(像担持回転体)
34 現像装置
101 収納容器
103 現像ローラ(現像回転体)
103a 端部(小径部)
103b 中央胴部(大径部)
104 仕切り板
104a 開口部
104b 開口部
105 第一搬送装置
106 第二搬送装置
107 供給ローラ(供給回転体)
110 シール部材
140 摩擦低減部材
特開2001−142295号公報 特開平08−044193号公報

Claims (10)

  1. 像担持回転体と接触し、潜像が形成された像担持回転体に現像剤を供給して前記潜像を顕像化する現像回転体と、現像剤を収納し、開口部に現像回転体が配置された収納容器と、
    前記収納容器と前記現像回転体との隙間をシールするシール部材とを備えた現像装置において、
    前記現像回転体に、前記像担持回転体と接触する大径部と、大径部の軸方向一方側に配置され、大径部よりも小径である小径部とを設け、前記シール部材を現像回転体の小径部に摺接させることを特徴とする現像装置。
  2. 収納容器内に現像剤を現像回転体に供給する供給回転体を設け、供給回転体の前記軸方向一方側の端部を、現像回転体の前記大径部と前記小径部の境界部近傍に配置した請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像回転体の前記小径部と前記大径部とを一体に形成した請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記現像回転体の小径部を、円筒面状もしくは前記軸方向一方側に向けて縮径するテーパー面状に形成した請求項1から3いずれか1項記載の現像装置。
  5. 前記小径部の外周面と前記シール部材との間に、摩擦低減部材を介在させた請求項1から4いずれか1項記載の現像装置。
  6. 前記摩擦低減部材を、その外径寸法が前記大径部の外径寸法よりも小さくなるように小径部の外周面に設けた請求項5記載の現像装置
  7. 前記摩擦低減部材を有端のフィルム状とし、かつ前記摩擦低減部材を小径部の周方向に巻きつけ、前記摩擦低減部材の両端間に隙間を設けた請求項5または6記載の現像装置。
  8. 前記摩擦低減部材の両端間の前記隙間を、その前記軸方向一方側の端部が軸方向他方側の端部よりも前記現像回転体の回転方向に先行するように構成した請求項7記載の現像装置。
  9. 請求項1から8いずれか1項記載の現像装置と、前記像担持回転体とを備えたプロセスユニット。
  10. 請求項9記載のプロセスユニットを備えた画像形成装置。
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