JP2015010660A - 流体圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【課題】減衰力発生機構をコンパクトに構成することのできる流体圧緩衝器を提供する。【解決手段】本流体圧緩衝器に採用した通路部材40は、環状通路21と減衰力発生機構30との間を連通させる第1流路43と、リザーバ4と減衰力発生機構30との間を連通させる第2流路48とを有しており、また、セパレータチューブ20の円筒状接続口23に嵌合して内部に第1流路43を有する筒状部41と、該筒状部41の端部に設けられたフランジ部42とを備えている。さらに、通路部材40のフランジ部42の当接面47が減衰力発生機構30に当接され、フランジ部42の外周側に形成された、外筒3の外周面に当接する複数の脚部46間が第2流路48として構成されるので、減衰力発生機構30を、軸方向にコンパクトに構成することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、ピストンロッドのストロークに対して、作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる流体圧緩衝器に関するものである。
車両のサスペンション装置等に装着される流体圧緩衝器は、一般的に、作動流体が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装し、ピストンロッドのストロークに対して、シリンダ内のピストンの摺動によって生じる流体の流れをオリフィス、ディスクバルブ等からなる減衰力発生機構によって制御して減衰力を発生させるようになっている。
例えば、特許文献1には、減衰力発生機構を外筒の周壁に備えた緩衝器が開示されている。この特許文献1に係る緩衝器では、リザーバと減衰力発生機構のケース内の室とを連通する複数の通路を有する環状の通路プレートが、ケースの端部に形成された内側フランジに当接して固定されている。そして、通路部材の小径の先端部が通路プレートを貫通し、大径部の肩部が通路プレートに当接して固定され、通路部材の先端部がセパレータチューブの接続部材に嵌合され、これらの嵌合部がシール部材によってシールされて、通路部材の軸方向に貫通する通路が、シリンダとセパレータチューブとの間の環状通路に連通して構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された緩衝器では、通路プレートがケースの端部に形成された内側フランジに当接して固定されているために、通路プレートの厚みにケースの内側フランジの厚みを加えた相当の厚み分により、減衰力発生機構の軸方向の長さが長くなる、という懸念があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、減衰力発生機構をコンパクトに構成することのできる流体圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る流体圧緩衝器は、外筒と、該外筒の内部に設けられ、作動流体が封入されるシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌合されるピストンと、一端が該ピストンに連結され、他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの外周に嵌合され、該シリンダとの間に該シリンダ内と連通される環状通路を形成するセパレータチューブと、前記外筒と前記セパレータチューブとの間に形成されたリザーバと、前記セパレータチューブの周壁に設けられ、前記環状通路と連通する接続口と、前記外筒の周壁部で前記接続口と対向する位置に設けられ、前記リザーバと連通する取付孔と、該取付孔に取り付けられ、前記環状通路と前記リザーバとの間の流体の流れに対して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記環状通路と前記減衰力発生機構との間を前記接続口を介して連通させる第1流路と、前記リザーバと前記減衰力発生機構との間を前記取付孔を介して連通させる第2流路とを有する通路部材と、を備え、前記通路部材は、前記接続口に嵌合して内部に前記第1流路を有する筒状部と、該筒状部の端部に設けられたフランジ部とを備え、前記フランジ部の一面は前記減衰力発生機構に当接される当接面として構成され、他面にはその外周側に前記外筒の外周面に当接する複数の脚部が形成され、該各脚部の間が前記第2流路として構成されることを特徴とする。
本発明に係る流体圧緩衝器によれば、減衰力発生機構を、特に軸方向にコンパクトにすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る流体圧緩衝器1は、シリンダ2の外側に外筒3を設けた複筒構造となっており、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されている。ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。また、ピストンロッド6には、ピストン5とロッドガイド8との間の位置に、環状の支持部材28と、該支持部材28のロッドガイド8側に配置されるストッパ部材29とが備えられている。該ストッパ部材29は、合成樹脂製であり、ピストンロッド6が最大で伸びた場合、ロッドガイド8との衝突を緩和するためのものである。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。
図1に示すように、本実施形態に係る流体圧緩衝器1は、シリンダ2の外側に外筒3を設けた複筒構造となっており、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されている。ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。また、ピストンロッド6には、ピストン5とロッドガイド8との間の位置に、環状の支持部材28と、該支持部材28のロッドガイド8側に配置されるストッパ部材29とが備えられている。該ストッパ部材29は、合成樹脂製であり、ピストンロッド6が最大で伸びた場合、ロッドガイド8との衝突を緩和するためのものである。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。
ピストン5には、シリンダ上室2Aとシリンダ下室2B間を連通させる通路11、12が設けられている。通路12には、シリンダ下室2B側からシリンダ上室2A側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁13が設けられる。一方、通路11には、シリンダ上室2A側の作動流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをシリンダ下室2B側へリリーフするディスクバルブ14が設けられる。
ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる通路15、16が設けられている。通路15には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁17が設けられる。一方、通路16には、シリンダ下室2B側の作動流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをリザーバ4側へリリーフするディスクバルブ18が設けられる。なお、作動流体として、シリンダ2内には、油液が封入され、リザーバ4内には油液及びガスが封入されている。
シリンダ2には、軸方向両端部に配置されたシール部材19、19を介してセパレータチューブ20が外嵌されており、シリンダ2とセパレータチューブ20との間に環状通路21が形成されている。シリンダ2のロッドガイド8側に略円形の連通路22が周方向に間隔を置いて複数設けられている(本実施形態では、90°ピッチで4箇所)。これら連通路22は軸方向に位置をずらして設けられる。なお、連通路22はストッパ部材29により全て流路を塞がれることを防止するために軸方向に位置をずらして設けたが、ストッパ部材29を設けないものや、ストッパ部材29の外径がシリンダ2の内径に対して充分に小さい場合には、連通路22を同一円周上に形成するようにしてもよい。これらの連通路22によってシリンダ上室2Aと環状通路21とが連通されている。なお、ピストン5は、シリンダ2内を軸方向に沿って摺動可能に嵌装されるようになっている。セパレータチューブ20の下部には、側方に突出して開口する円筒状接続口23が形成されている。また、外筒3の周壁部には、円筒状接続口23と同心状で円筒状接続口23よりも大径の取付孔24が設けられる。該取付孔24を囲むように外筒3の外周面に円筒状のケース31の一端部が溶接等によって結合されている。該ケース31内に減衰力発生機構30が取り付けられている。
減衰力発生機構30は、図1及び図2に示すように、バルブブロック60とソレノイドブロック61とから構成されている。バルブブロック60は、パイロット型のメインバルブ62及びフェイル時に作動するフェイルバルブ63から構成される。ソレノイドブロック61は、メインバルブ62の開弁圧力を制御するパイロットバルブ66を作動させるものである。メインバルブ62はメインボディ64に着座するように構成される。ソレノイドブロック61のコイル65への通電により、パイロットバルブ66は軸方向に移動可能であり、その先端部がパイロットボディ67のシート部に着座するように構成される。パイロットボディ67とメインバルブ62との間の空間が背圧室71として構成される。メインボディ64は、径方向中央に軸方向に貫通するパイロットピン68用の支持孔74を有する環状に形成される。メインボディ64には軸方向に貫通する通路75が周方向に沿って複数設けられている。メインボディ64の一端部には各通路75に連通する円状凹部73が形成される。メインボディ64の円状凹部73を覆うように通路部材40が配置される。
通路部材40は、図1及び図2に示すように、内部に軸方向に延びる第1流路43を有する円筒部41と、該円筒部41の端部の外周から径方向に延びるフランジ部42とから構成される。フランジ部42の外周面には、対向するように平面部45、45がそれぞれ設けられている。フランジ部42の外筒3側の面(他面)で各平面部45、45の箇所から円筒部41と同方向に厚みを有する脚部46、46がそれぞれ垂設されている。各脚部46は平面部45の径方向長さより若干長い範囲に形成される。各脚部46は先端に向かってその厚みが薄くなるように形成される。各脚部46は、その軸方向長さが円筒部41よりも短く、各脚部46の先端面46Aが外筒3の取付孔24周辺の外周面に密着すべく軸方向長さに形成される。各脚部46の先端面46Aは、外筒3の取付孔24周辺の外周面に密着するように外筒3の外周面の曲率相当の湾曲面に形成される。通路部材40の各脚部46、46間の空間が第2流路48として構成される。また、通路部材40のフランジ部42の減衰力発生機構30側の面(一面)がメインボディ64の円状凹部73周りの面に当接する当接面47として構成される。通路部材40の円筒部41の内周面及び外周面と、フランジ部42の内周側の両面(減衰力発生機構30側の面及び外筒3側の面)とはシール部材44によって被覆されている。
そして、バルブブロック60とソレノイドブロック61とを結合して一体化してこれらをケース31内に挿入する。一方、通路部材40の円筒部41の先端部をセパレータチューブ20の円筒状接続口23内に嵌合する。そして、ケース31の一端部を外筒3の外周面に溶接等により結合して、ナット25をケース31に螺着することによって、通路部材40のフランジ部42の当接面47をバルブブロック60のメインボディ64の円状凹部73周りの面に密着させると共に、通路部材40の各脚部46の先端面46A(湾曲面)を外筒3の取付孔24周辺の外周面に密着させるようにする。その結果、バルブブロック60のメインボディ64内(円状凹部73)とセパレータチューブ20の円筒状接続口23とが通路部材40内の第1流路43を介して連通される。また、ケース31内の液室72と外筒3の取付孔24とが、通路部材40の第2流路48を介して連通される。さらに、通路部材40のシール部材44により通路部材40の円筒部41の外周面とセパレータチューブ20の円筒状接続口23の内周面との間がシールされ、また通路部材40のフランジ部42の当接面47とメインボディ64の円状凹部73周りの面との間がシールされる。
上述した減衰力発生機構30においては、ソレノイドブロック61のコイル65に通電することにより、パイロットバルブ66がパイロットボディ67に向かって前進され、その先端部がパイロットボディ67のシート部に着座される。これにより、ソレノイドブロック61のコイル65への通電電流によりパイロットバルブ66の開弁圧力を制御して、パイロットバルブ66による圧力制御を実行することができる。
次に、本実施形態に係る流体圧緩衝器1の作用を説明する。
本流体圧緩衝器1において、ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が閉じ、ディスクバルブ14の開弁前には、シリンダ上室2A側の油液が加圧されて、各連通路22及び環状通路21を通り、セパレータチューブ20の円筒状接続口23から通路部材40を経て減衰力発生機構30を通ってリザーバ4へ流れる。
本流体圧緩衝器1において、ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が閉じ、ディスクバルブ14の開弁前には、シリンダ上室2A側の油液が加圧されて、各連通路22及び環状通路21を通り、セパレータチューブ20の円筒状接続口23から通路部材40を経て減衰力発生機構30を通ってリザーバ4へ流れる。
このとき、ピストン5が移動した分の油液がリザーバ4からベースバルブ10の逆止弁17を開いて通路15を通ってシリンダ下室2Bへ流入する。なお、シリンダ上室2Aの圧力がピストン5のディスクバルブ14の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ14が開いて、シリンダ上室2Aの圧力をシリンダ下室2Bへリリーフすることにより、シリンダ上室2Aの過度の圧力の上昇を防止する。
一方、ピストンロッド6の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が開き、ベースバルブ10の通路15の逆止弁17が閉じて、ディスクバルブ18の開弁前には、シリンダ下室2Bの油液が通路12を通ってシリンダ上室2Aへ流入し、ピストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分の油液がシリンダ上室2Aから、上記伸び行程時と同様の経路、すなわち、各連通路22及び環状通路21を通り、セパレータチューブ20の円筒状接続口23から通路部材40を経て減衰力発生機構30を通ってリザーバ4へ流れる。なお、シリンダ下室2B内の圧力がベースバルブ10のディスクバルブ18の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ18が開いて、シリンダ下室2Bの圧力をリザーバ4へリリーフすることにより、シリンダ下室2Bの過度の圧力の上昇を防止する。
ピストンロッド6の伸縮行程時共に、減衰力発生機構30では、メインバルブ62の開弁前(ピストン速度低速域)においては、パイロットピン68のオリフィス通路70及びパイロットバルブ66の開弁圧力によって減衰力が発生する。また、メインバルブ62の開弁後(ピストン速度高速域)においては、メインバルブ62の開度に応じて減衰力が発生する。そして、ソレノイドブロック61のコイル65への通電電流によってパイロットバルブ66の開弁圧力を調整することにより、ピストン速度にかかわらず、減衰力を直接制御することができる。すなわち、パイロットバルブ66の開弁圧力によって、背圧室71の内圧が変化し、背圧室71の内圧はメインバルブ62の閉弁方向に作用するので、パイロットバルブ66の開弁圧力を制御することにより、メインバルブ62の開弁圧力を同時に調整することができ、これにより、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る流体圧緩衝器1では、シリンダ2とセパレータチューブ20との間の環状通路21と減衰力発生機構30との間をセパレータチューブ220の円筒状接続口23を介して連通させる第1流路43と、リザーバ4と減衰力発生機構30との間を外筒3の取付孔24を介して連通させる第2流路48とを有する通路部材40を備えている。該通路部材40は、セパレータチューブ20に設けた円筒状接続口23に嵌合して内部に第1流路43を有する円筒部41と、該円筒部41の端部に設けられたフランジ部42とを備え、フランジ部42の当接面47が減衰力発生機構30のメインボディ64の円状凹部73周りの面に当接して、フランジ部42から垂設され、外筒3の取付孔24周辺の外周面に当接する複数の脚部46、46間の空間が第2流路48として構成される。これにより、従来よりも減衰力発生機構30の軸方向長さを短縮させてコンパクトにすることができ、車両への搭載性が向上すると共に、重量も軽減することが可能になる。しかも、ケース31の形状を従来よりも簡略化することができたので、溶接性や加工性が向上してコスト削減に貢献することができる。
次に、他の実施形態を図4及び図5に基づいて説明するが、他の実施形態の説明においては、図1〜図3に示す実施形態との相違点のみを説明する。
図4に示すように、外筒3の取付孔24に対向するようにキー溝50、50を設けている。各キー溝50、50は、取付孔24の、外筒3の軸方向に沿って対向するように設けられている。一方、図5に示すように、通路部材40のフランジ部42の各脚部46、46間の略中央に、対向するようにキー51、51がそれぞれ突設されている。なお、キー51、51の軸方向長さ(高さ)は、各脚部46、46の軸方向長さ(高さ)よりも長く形成される。そして、通路部材40をセパレータチューブ20の円筒状接続口23及び外筒3の取付孔24に取り付ける際には、通路部材40の各キー51、51を取付孔24の各キー溝50、50に係合させることで、通路部材40の取付孔24に対する位置決めが容易となり作業効率が向上する。しかも、この形態を採用すると、通路部材40の回り止め機能を有することができる。
図4に示すように、外筒3の取付孔24に対向するようにキー溝50、50を設けている。各キー溝50、50は、取付孔24の、外筒3の軸方向に沿って対向するように設けられている。一方、図5に示すように、通路部材40のフランジ部42の各脚部46、46間の略中央に、対向するようにキー51、51がそれぞれ突設されている。なお、キー51、51の軸方向長さ(高さ)は、各脚部46、46の軸方向長さ(高さ)よりも長く形成される。そして、通路部材40をセパレータチューブ20の円筒状接続口23及び外筒3の取付孔24に取り付ける際には、通路部材40の各キー51、51を取付孔24の各キー溝50、50に係合させることで、通路部材40の取付孔24に対する位置決めが容易となり作業効率が向上する。しかも、この形態を採用すると、通路部材40の回り止め機能を有することができる。
次に、さらに他の実施形態を図6に基づいて説明するが、さらに他の実施形態の説明においては、図1〜図3に示す実施形態との相違点のみを説明する。
図6に示すように、外筒3の取付孔24周辺の周壁部の外面が壁側平坦面55に形成されている。また、通路部材40の各脚部46の先端面46Aを、取付孔24周辺の壁側平坦面55に当接するように平坦面に形成する。これにより、通路部材40をセパレータチューブ20の円筒状接続口23及び外筒3の取付孔24に取り付ける際の通路部材40の取付孔24に対する位置ズレを抑制することが可能になる。
図6に示すように、外筒3の取付孔24周辺の周壁部の外面が壁側平坦面55に形成されている。また、通路部材40の各脚部46の先端面46Aを、取付孔24周辺の壁側平坦面55に当接するように平坦面に形成する。これにより、通路部材40をセパレータチューブ20の円筒状接続口23及び外筒3の取付孔24に取り付ける際の通路部材40の取付孔24に対する位置ズレを抑制することが可能になる。
なお、図1〜図6の実施形態では、通路部材40の脚部46は対向する位置に2箇所設けられているが、図7に示すように、脚部46をフランジ部42の周方向に間隔を置いて4箇所設けても良く、その数量が限定されることはない。脚部46の個数や脚部46の径方向幅は、第2流路48の流路面積を確保と、通路部材40に加わる軸力の確保ができるように調整可能である。
1 流体圧緩衝器,2 シリンダ,3 外筒,4 リザーバ,5 ピストン,6 ピストンロッド,20 セパレータチューブ,21 環状通路,22 連通路,23 円筒状接続口,24 取付孔,30 減衰力発生機構,40 通路部材,41 円筒部,42 フランジ部,43 第1流路,46 脚部,47 当接面,48 第2流路
Claims (1)
- 外筒と、
該外筒の内部に設けられ、作動流体が封入されるシリンダと、
該シリンダ内に摺動可能に嵌合されるピストンと、
一端が該ピストンに連結され、他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、
前記シリンダの外周に嵌合され、該シリンダとの間に該シリンダ内と連通される環状通路を形成するセパレータチューブと、
前記外筒と前記セパレータチューブとの間に形成されたリザーバと、
該セパレータチューブの周壁に設けられ、前記環状通路と連通する接続口と、
前記外筒の周壁部で前記接続口と対向する位置に設けられ、前記リザーバと連通する取付孔と、
該取付孔に取り付けられ、前記環状通路と前記リザーバとの間の流体の流れに対して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
前記環状通路と前記減衰力発生機構との間を前記接続口を介して連通させる第1流路と、前記リザーバと前記減衰力発生機構との間を前記取付孔を介して連通させる第2流路とを有する通路部材と、を備え、
前記通路部材は、前記接続口に嵌合して内部に前記第1流路を有する筒状部と、該筒状部の端部に設けられたフランジ部とを備え、
前記フランジ部の一面は前記減衰力発生機構に当接される当接面として構成され、他面にはその外周側に前記外筒の外周面に当接する複数の脚部が形成され、該各脚部の間が前記第2流路として構成されることを特徴とする流体圧緩衝器。
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---|---|---|---|---|
JP2010196885A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 減衰力調整式流体圧緩衝器およびその製造方法 |
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- 2013-06-28 JP JP2013136667A patent/JP2015010660A/ja active Pending
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