JP2015009697A - 鞍乗型車両の収納ボックス構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートに着座した乗員の足を載せるために、ステアリングハンドルとシートとの間であって、これらステアリングハンドル及びシートの下方に配置されるステップフロア部と、ステップフロア部から上方に向けて膨出し、その内部に空間を形成するセンタトンネル部と、シートの下方に配置され、シートによって開閉可能に覆われる収納ボックス30と、収納ボックス30の前方に配置され、バッテリを収納するバッテリ収納部31と、を備える鞍乗型車両において、センタトンネル部が、ステップフロア部から上方に延びるロアサイドボディーカバー部25を有し、バッテリ収納部31が、ロアサイドボディーカバー部25を支持する。
【選択図】図4
Description
しかしながら、この構成では、車体フレームによって外装カバー及びバッテリ収納部が安定して支持されるものの、センタトンネル部内に車体フレームが配置されることで、補機類等の配置が制約されたり、重量が増加してしまったりする。
スイングユニット4の上方には、乗員が着座するシート16が配置され、シート16は前後方向に延在し、運転者が着座するメインシート17と、同乗者が着座するピリオンシート18と、が一体に形成されている。
ここで、本実施形態の自動二輪車1では、センタトンネル部TN内に、斜めに延びて、メインフレーム13とサイドフレーム14,14とを繋ぐような車体フレームはない。
そして、ステー部14Bの前部には、上方に向けて延びる左右一対の補助ステー部14C,14Cが設けられ、補助ステー部14C,14Cは下方からバッテリ収納部31を支持するように、バッテリ収納部31に締結されている。これにより、バッテリ収納部31は、ステー部14Bを介してシートフレーム15、15及びサイドフレーム14,14に支持されている。また、収納ボックス30はシートフレーム15、15に支持されている。
図6にはバッテリ収納部31の正面図、図7にはバッテリ収納部31の左側面図が示されている。図6及び図7も参照し、バッテリ収納部31は樹脂材料からなる概略矩形状の筐体であり、底板部32と、底板部32の外周縁に基端部を接続して延び、その先端部を開放させる断面矩形状の周壁部33と、を有している。
図2及び図3に示すように、バッテリ収納部31では、上側締結フランジ42L、上側締結フランジ42R、下側締結フランジ43L、及び下側フランジ部43Rそれぞれにはボルト挿通孔が形成され、各ボルト挿通孔に挿通されたボルト44を、収納ボックス30に螺合させることで、収納ボックス30に締結されている。
また、下側締結フランジ43L及び下側フランジ部43Rは、収納ボックス30の前部下面に周り込み、上下方向で収納ボックス30の前部下面と上下方向で対向し、下側締結フランジ43L及び下側フランジ部43Rに挿通されたボルト44,44が上方に向けて挿し込まれて収納ボックス30に螺合されることで、収納ボックス30に締結されている。
また、バッテリBは、その接続端子であるプラス側端子52及びマイナス側端子53を、上部側に位置させた状態で、バッテリ収納部31内に収納されている。プラス側端子52及びマイナス側端子53は、バッテリバンド51を挟んで左右に位置し、左側にプラス側端子52が位置し、右側にマイナス側端子53が位置している。これらの端子は、適宜左右反対に設けてもよい。
ここで、左突出部46及び右突出部47の内周面には雌ねじ部が形成されており、図4及び図5に示すように、左突出部46及び右突出部47は、ロアサイドボディーカバー部25,25を、ボルト48,48を介して支持している。なお、図4においては、説明便宜上、収納ボックス30にドットを付している。
なお、以上の説明の内容は、図中では主に車両左側のみ表れるが、車両右側の構成は、上記で説明した通りである。
また、左突出部46及び右突出部47は、リアサイドボディーカバー29,29によって覆われている。
ここで、本実施形態では、ロアサイドボディーカバー部25,25のうちの車幅方向内側に延びるフランジ部25A,25Aに、バッテリ収納部31との締結のためのボルト挿通部25B,25Bが形成されているため、リアサイドボディーカバー29,29によって左突出部46及び右突出部47を覆い易くなっている。
図5に示すように、上側締結部55は、センターカバー24によって上方から覆われ、センターカバー24に挿通されたボルト70(図4、図9参照)を螺合して、センターカバー24を締結する。図6に示すように、上側締結部55は、周壁部33の上面に一体に形成され、断面視略U字状で、略U字状の底部が上方に向くように突出している。そして、上側締結部55は、略U字状をなすことで形成されるその内側の空間にナット(図示略)を配してボルト70を締結する。
ここで、図9に示すように、張り出し部60のうちの上側締結部55の後方に位置する部位は、断面視で、張り出し部60が膨出する方向(図中、矢印α方向)と交差する方向(図中、矢印β方向)を向く係合面61を形成している。この係合面61は、本実施形態では、張り出し部60が膨出する方向と略直交する方向を向いている。
ドレイン穴63は、バッテリ収納部31の底板部32の前部から前下方に向けて膨出する貯留膨出部65に形成されている。本実施形態では、貯留膨出部65は矩形状に形成され、その左下角部にドレイン穴63が形成され、左方に開放している。なお、図示の例では、ドレイン穴63が形成される貯留膨出部65の左下角部がさらに前下方に膨出している。このような構造とすることで、本実施形態では、バッテリ収納部31の内部に貯留した液体を効率良く排出することができる。
また、図3を参照し、図中符号82は、跨ぎ空間19の前方に位置するフロントカバー21、フロントサイドカバー22、及びインナーカバー23で囲まれる空間(車両前部空間)から、跨ぎ空間19の後方に位置するリアサイドボディーカバー29,29で囲まれる空間(車両後部空間)に、センターカバー24の下方を通過しつつ跨って一連に延びるメインハーネスを示している。
メインハーネス82は、バッテリ収納部31に収納されたバッテリBから、車両前部空間側、車両後部空間側、及びこれらの間に配置される電装部品に電力を供給する複数のハーネス等を束ねたものであり、比較的大径になっている。
例えば、図中82Aは、メインハーネス82に含まれる分岐ケーブルであり、この分岐ケーブル82Aは、バッテリ収納部31の右方で、メインハーネス82から分岐して、ヒューズボックス50に接続されるものである。ここで、バッテリ収納部31の右側面には、分岐ケーブル82Aを通過させるための切欠き31Kが形成されている。
ここで、図示して説明はしないが、この切欠き81Kには、バッテリBのプラス側端子52に接続されたケーブルやマイナス側端子53に接続されたケーブルも通される。また、図中において符号83は、シートロックケーブルを示しており、図示の例において、シートロックケーブル83は、分岐ケーブル82Aの上方を前後方向で横切って車両前部側から後方に延びている。
さらに、ロアサイドボディーカバー部25,25がバッテリ収納部31に支持された際に、ロアサイドボディーカバー部25,25とバッテリ収納部31との連結部位がリアサイドボディーカバー29,29に覆われるため、外観性を向上できる。
10 ステアリングハンドル
12 ヘッドパイプ
14B ステー部
15 シートフレーム
16 シート
20 ステップフロア(ステップフロア部)
24 センターカバー(センターカバー部)
25 ロアサイドボディーカバー部(サイドボディーカバー部)
29 リアサイドボディーカバー
30 収納ボックス(第1収納ボックス)
31 バッテリ収納部(第2収納ボックス)
40 左連結部(連結部)
41 右連結部(連結部)
46 左突出部(突出部)
47 右突出部(突出部)
50 ヒューズボックス(電装品)
52 プラス側端子(端子部)
53 マイナス側端子(端子部)
55 上側締結部(締結部)
60 張り出し部
61 係合面
63 ドレイン穴
65 貯留膨出部
TN センタトンネル部
B バッテリ
Claims (10)
- ヘッドパイプ(12)に支持されるステアリングハンドル(10)と、
前記ステアリングハンドル(10)の後方に配置される乗員着座用のシート(16)と、
前記シート(16)に着座した乗員の足を載せるために、前記ステアリングハンドル(10)と前記シート(16)との間であって、これらステアリングハンドル(10)及びシート(16)の下方に配置されるステップフロア部(20)と、
前記ステップフロア部(20)から上方に向けて膨出し、その内部に空間を形成するセンタトンネル部(TN)と、
前記シート(16)の下方に配置され、該シート(16)によって開閉可能に覆われる第1収納ボックス(30)と、
前記第1収納ボックス(30)の前方に配置され、バッテリ(B)を収納する第2収納ボックス(31)と、を備える鞍乗型車両の収納ボックス構造において、
前記センタトンネル部(TN)は、前記ステップフロア部(20)から上方に延びるロアサイドボディーカバー部(25)を有し、
前記第2収納ボックス(31)は、前記ロアサイドボディーカバー部(25)を支持することを特徴とする鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記第1収納ボックス(30)は、車体フレームのうちの、前記シート(16)を下方から支持するシートフレーム(15)に支持され、
前記第2収納ボックス(31)は、前記シートフレーム(15)の前部に接続されたステー部(14B,14C)に支持されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記第1収納ボックス(30)は、車体フレームのうちの、前記シート(16)を下方から支持するシートフレーム(15)に支持され、
前記第2収納ボックス(31)は、前記シートフレーム(15)の前部に接続されたステー部(14B,14C)に支持され、
前記ロアサイドボディーカバー部(25)は、前記第2収納ボックス(31)の側面に設けられた突出部(46,47)に締結されて支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記第2収納ボックス(31)に形成される前記ステー部(14B,14C)との連結部(40,41)に近接して、前記突出部(46,47)が設けられることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。
- 前記連結部(40,41)が、前記ロアサイドボディーカバー部(25)に側面視で重なるように配置されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。
- 前記センタトンネル部(TN)は、前記ロアサイドボディーカバー部(25)から車幅方向に延びるセンターカバー部(24)を有し、
前記センターカバー部(24)は、前記第2収納ボックス(31)に締結されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記センターカバー部(24)及び前記ロアサイドボディーカバー部(25)の後方に、前記センターカバー部(24)及び前記ロアサイドボディーカバー部(25)に連なって後方に延びるリアサイドボディーカバー(29)が設けられ、
前記ロアサイドボディーカバー部(25)は、前記第2収納ボックス(31)の側面に設けられた突出部(46,47)に締結されて支持され、
前記リアサイドボディーカバー(29)は、前記突出部(46,47)を覆うことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記センターカバー部(24)は、前記第2収納ボックス(31)に締結され、前記第2収納ボックス(31)には、前記センターカバー部(24)を締結する締結部(55)が形成され、
前記第2収納ボックス(31)において前記締結部(55)の周囲には、前記センターカバー部(24)側に膨出する張り出し部(60)が形成され、
前記張り出し部(60)は、断面視で、該張り出し部(60)が膨出する方向と交差する方向を向く係合面(61)を形成し、
前記第2収納ボックス(31)内に収納された電装品(50)が、前記係合面(61)に当接して支持されることを特徴とする請求項6又は7に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記第2収納ボックス(31)は、前記第1収納ボックス(30)側から前下方に向けて傾斜して配置され、
前記第2収納ボックス(31)の前部には、液体を排出するドレイン穴(63)が設けられ、
前記ドレイン穴(63)は、前記第2収納ボックス(31)の前部から前下方に向けて膨出する貯留膨出部(65)に形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。 - 前記第2収納ボックス(31)は、前記第1収納ボックス(30)側から前下方に向けて傾斜して配置され、
前記バッテリ(B)は、その端子部(52,53)が前記第2収納ボックス(31)内の上部側に位置する状態となるように、前記第1収納ボックス(30)側から前下方に向けて前記第2収納ボックス(31)内に収納されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納ボックス構造。
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