JP2017178019A - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に脱着可能に保持される電装品のメンテナンス作業性を高めることができる鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】鞍乗り型車両は、車両に脱着可能に保持される電装品と、電装品の側部外側を覆う電装品カバーを備えている。鞍乗り型車両は、さらに、電装品カバーの下端側を回動支点として、電装品カバーを側壁の外側に開き回動可能に支持させる支持機構と、電装品カバーを開き姿勢に固定する開き固定部と、を備えている。【選択図】図3
Description
この発明は、電装品の側部外側を覆う電装品カバーを備えた鞍乗り型車両に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗り型車両として、バッテリ等の電装品の側部外側が電装品カバーによって覆われたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗り型車両は、運転者の足裏を載せ置くステップボードの下方に電装品であるバッテリが脱着可能に配置され、そのバッテリの側部外側が開閉可能なバッテリカバーによって覆われている。バッテリカバーは、ステップボードの下方の側壁に対して、横開き回動可能に取り付けられている。したがって、この鞍乗り型車両においては、バッテリの脱着作業を行う際に、バッテリカバーを車体から完全に取り外す必要がなく、作業性が良好となる。
しかしながら、特許文献1に記載の鞍乗り型車両においては、バッテリカバーを開いてバッテリを取り外した後に、そのバッテリを仮置きする場所について特に考慮されていない。このため、取り外したバッテリを路面や車両から離間した場所に置かざるを得ず、メンテナンスの作業効率が良好ではない。
そこでこの発明は、車両に脱着可能に保持される電装品のメンテナンス作業性を高めることができる鞍乗り型車両を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗り型車両は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、この発明に係る鞍乗り型車両は、車両に脱着可能に保持される電装品(30)と、前記電装品(30)の側部外側を覆う電装品カバー(43)と、前記電装品カバー(43)の下端側を回動支点として、前記電装品カバー(43)を前記側壁の外側に開き回動可能に支持させる支持機構(44)と、前記電装品カバー(43)の回動範囲内に設けられ、前記電装品カバー(43)を開き姿勢に固定する開き固定部(46)と、を備えていることを特徴とする。
即ち、この発明に係る鞍乗り型車両は、車両に脱着可能に保持される電装品(30)と、前記電装品(30)の側部外側を覆う電装品カバー(43)と、前記電装品カバー(43)の下端側を回動支点として、前記電装品カバー(43)を前記側壁の外側に開き回動可能に支持させる支持機構(44)と、前記電装品カバー(43)の回動範囲内に設けられ、前記電装品カバー(43)を開き姿勢に固定する開き固定部(46)と、を備えていることを特徴とする。
上記の構成により、電装品カバー(43)が閉じられているときには、電装品カバー(43)が電装品(30)の側部外側を覆っている。この状態から電装品(30)を車両から取り外してメンテナンス作業を行う場合には、電装品カバー(43)を、支持機構(44)によって下端を回動支点として側壁の外側に開き、その状態において電装品(30)を車体から取り外す。このとき、電装品カバー(43)は、開き固定部(46)によって開き姿勢に固定される。このため、車体から取り外した電装品(30)は、開き姿勢の電装品カバー(43)の上面に仮置きすることができる。
前記開き固定部(46)は、前記電装品カバー(43)が開き姿勢となるまで回動したときに、前記電装品カバー(43)と当接する車体構成部品によって構成されるようにしても良い。
この場合、電装品カバー(43)や支持機構(44)等に複雑な機構を付加する必要がないため、電装品カバー(43)や支持機構(44)の構造を簡素化することができる。また、開き状態の電装品カバー(43)が車体構成部品に当接して支持されることになるため、車体に対する電装品カバー(43)の開き角度を正確な角度に保つことができる。
この場合、電装品カバー(43)や支持機構(44)等に複雑な機構を付加する必要がないため、電装品カバー(43)や支持機構(44)の構造を簡素化することができる。また、開き状態の電装品カバー(43)が車体構成部品に当接して支持されることになるため、車体に対する電装品カバー(43)の開き角度を正確な角度に保つことができる。
車体の側部に脱着可能に取り付けられるサイドカバー(24R)をさらに備え、前記電装品カバー(43)は、閉じ状態において、一部が前記サイドカバー(24R)によって覆われる、または、係合状態で保持されるようにしても良い。
この場合、サイドカバー(24R)の大型化を回避しつつ、当該サイドカバー(24R)によって電装品カバー(43)を強固に保持することができる。
この場合、サイドカバー(24R)の大型化を回避しつつ、当該サイドカバー(24R)によって電装品カバー(43)を強固に保持することができる。
車体の側部に工具を収納するツールボックス(47)と、ツールボックス(47)の開口を開閉するツールボックスカバー(48)と、をさらに備え、前記ツールボックスカバー(48)は、閉じ状態において、一部が前記サイドカバー(24R)によって当接状態で保持されるようにしても良い。
この場合、サイドカバー(24R)の大型化を回避しつつ、当該サイドカバー(24R)によってツールボックスカバー(48)も強固に保持することができる。
この場合、サイドカバー(24R)の大型化を回避しつつ、当該サイドカバー(24R)によってツールボックスカバー(48)も強固に保持することができる。
前記電装品(30)は、車体フレーム(F)に取り付けられた電装品保持部材(31)に脱着可能に保持され、前記サイドカバー(24R)は、少なくとも一部が前記電装品保持部材(31)に取り付けられている構成であっても良い。
この場合、車体フレーム(F)に高い剛性をもって取り付けられる電装品保持部材(31)にサイドカバー(24R)が取り付けられているため、サイドカバー(24R)の組付け精度を高めることができる。
この場合、車体フレーム(F)に高い剛性をもって取り付けられる電装品保持部材(31)にサイドカバー(24R)が取り付けられているため、サイドカバー(24R)の組付け精度を高めることができる。
前記電装品カバー(43)を閉じ状態で固定するロック部材(45)をさらに備え、前記電装品保持部材(31)の少なくとも一部は、前記ロック部材(45)によって前記電装品カバー(43)とともに前記車体フレーム(F)に共締め固定されている構成であっても良い。
この場合、電装品カバー(43)を閉じ状態で固定するロック部材(45)が、電装品保持部材(31)と車体フレーム(F)の固定部材と共用されることになるため、使用する部品の点数を削減して製品コストの低減を図ることができる。
この場合、電装品カバー(43)を閉じ状態で固定するロック部材(45)が、電装品保持部材(31)と車体フレーム(F)の固定部材と共用されることになるため、使用する部品の点数を削減して製品コストの低減を図ることができる。
この発明によれば、電装品を車両から取り外してメンテナンス作業を行う場合に、電装品カバーを、下端を回動支点として側壁の外側に開き、その状態において電装品カバーを開き固定部によって開き姿勢に固定することができる。このため、車両から取り外した電装品を開き姿勢の電装品カバーの上面に仮置きし、電装品やその取付部の周囲のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り車両における向きと同一とする。また、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指すものとする。
図1は、この実施形態に係る鞍乗り型車両を左側方から見た図である。
この実施形態に係る鞍乗り型車両は、エンジン2によって後輪Wrが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗り型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
この実施形態に係る鞍乗り型車両は、エンジン2によって後輪Wrが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗り型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
自動二輪車1の車体フレームFは、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後斜め下方へ延出するメインフレームパイプ12と、ヘッドパイプ11上のメインフレームパイプ12との連結部の下方位置から下方に延出するダウンパイプ13と、メインフレームパイプ12の後部領域から下方に湾曲して延出する左右一対のセンターパイプ14L,14Rと、左右の各センターパイプ14L,14Rの下端部とダウンパイプ13の下端部を連結する左右一対のロアパイプ15L,15Rと、を備えている。
車体フレームFは、さらにメインフレームパイプ12の後部から車体後方側に向かって延出する左右一対のシートレール16L,16Rと、センターパイプ14L,14Rとシートレール16L,16Rの後部領域とを連結するサポートパイプ17L,17Rと、を備えている。
なお、上記の部材のうち紙面前後で重なって隠れている部材(例えば、センターパイプ14R)は、図示都合上括弧書きで符号を付している。以下の説明では、紙面前後で重なって隠れている部材については同様に扱っている。
なお、上記の部材のうち紙面前後で重なって隠れている部材(例えば、センターパイプ14R)は、図示都合上括弧書きで符号を付している。以下の説明では、紙面前後で重なって隠れている部材については同様に扱っている。
ヘッドパイプ11には、図示しないステアリングステムが回動自在に軸支されている。ステアリングステムには操向ハンドル21と左右一対のフロントフォーク22L,22Rが結合されている。フロントフォーク22L,22Rの下端部には、前輪Wfが回転自在に軸支されている。
メインフレームパイプ12の上部には燃料タンク50が取り付けられている。燃料タンク50の後部側のシートレール16L,16R上には乗員が着座するためのシート51が取り付けられている。また、シートレール16L,16R、センターパイプ14L,14R、サポートパイプ17L,17Rによって囲まれる側面視が略三角形状の領域の車幅方向内側の空間には、バッテリ30等の電装品とその他の部品が保持される樹脂製の電装品保持部材31が取り付けられている。
メインフレームパイプ12の下方で、ダウンパイプ13、センターパイプ14L,14R、及び、ロアパイプ15L,15Rによって囲まれた挟まれた領域には、エンジン2及び変速機23を主要素とするパワーユニットPUが設置されている。
また、左右のセンターパイプ14L,14Rの下縁部にはピボット軸35が取り付けられている。ピボット軸35は、パワーユニットPUの図示しない出力軸の後方近傍となる位置に配置されている。
ピボット軸35には、スイングアーム34の前端部が上下揺動可能に軸支されている。スイングアーム34の後端部には、後輪Wrの車軸36が回転可能に軸支されている。車軸36の車幅方向の左側にはドリブンスプロケット37が一体に取り付けられている。パワーユニットPUの出力軸に取り付けられた図示しないドライブスプロケットと後輪Wr側のドリブンスプロケット37には、パワーユニットPUの動力を後輪Wrに伝達するためのドライブチェーン38が掛け渡されている。
なお、スイングアーム34は、図示しないクッションユニットを介して車体フレームFに支持されている。
なお、スイングアーム34は、図示しないクッションユニットを介して車体フレームFに支持されている。
また、車体の左右の側部には、車体側部の外側を覆う樹脂製のサイドカバー24が脱着可能に取り付けられている。サイドカバー24は、エンジン2の上方側の車体側部の外側を覆う前側サイドカバー24Fと、エンジン2の後方側の車体側部の外側を覆う後側サイドカバー24Rと、を有している。
前側サイドカバー24Fは、ダウンパイプ13の上部側の側方位置から燃料タンク50の側部を通りシート51の前部下端側方に至る領域を覆うように車体フレームFにビス止め等によって取り付けられている。
図2は、車体側部の後側サイドカバー24Rによって覆われている部分を拡大して示した図である。
同図にも示すように、後側サイドカバー24Rは、前側サイドカバー24Fの後部領域に連続するように配置され、シート51の側部下方の電装品保持部材31の側方を覆うように、車体フレームFや電装品保持部材31にビス止め等によって脱着可能に取り付けられている。
同図にも示すように、後側サイドカバー24Rは、前側サイドカバー24Fの後部領域に連続するように配置され、シート51の側部下方の電装品保持部材31の側方を覆うように、車体フレームFや電装品保持部材31にビス止め等によって脱着可能に取り付けられている。
図3は、図2からシート51と後側サイドカバー24R等を取り去った車体側面を示す図であり、図4は、図3からバッテリ30等の部材とともに電装品保持部材31を取り去った車体フレームFの側面を示す図である。
電装品保持部材31の前縁部には、車体の左側方に向かって開口するバッテリ収納部39が形成されている。また、電装品保持部材31の左側面のうちの、バッテリ収納部39の前後と上方側の領域は、その他の電装部品、例えば、フューエルインジェクション40aや、ヒューズボックス40b、リレー40c,40d、スタータマグネット40e、レギュレータ(レギュレート・レクチファイア)40f等の部品を保持するための部品取付部とされている。
電装品保持部材31の前縁部には、車体の左側方に向かって開口するバッテリ収納部39が形成されている。また、電装品保持部材31の左側面のうちの、バッテリ収納部39の前後と上方側の領域は、その他の電装部品、例えば、フューエルインジェクション40aや、ヒューズボックス40b、リレー40c,40d、スタータマグネット40e、レギュレータ(レギュレート・レクチファイア)40f等の部品を保持するための部品取付部とされている。
バッテリ収納部39の開口縁のうちの、上下方向の略中間高さ位置には、バッテリ収納部39に収納されたバッテリ30を固定するためバッテリ保持プレート41が脱着可能に取り付けられている。バッテリ保持プレート41は、車体後方側の端部が電装品保持部材31のバッテリ収納部39の後縁部に横開き回動可能に支持され、車体前方側の端部が電装品保持部材31のバッテリ収納部39の前縁部にボルト42によって脱着可能に固定されている。
また、電装品保持部材31の前縁部の下端には、バッテリ収納部39に収納されたバッテリ30の下縁部の一部を車体左側の側方から覆うバッテリカバー43(電装品カバー)が一体に形成されている。
バッテリカバー43は、樹脂によるインテグラルヒンジ44を介して電装品保持部材31の前縁部の下端に回動可能に設けられている。この実施形態の場合、インテグラルヒンジ44部分が、バッテリカバー43(電装品カバー)を、下端側を回動支点として、車体の側壁の外側に開き回動可能に支持させる支持機構を構成している。バッテリカバー43は、図1,図2に示すように、車体の左側方で、上方側に二つ折り状に折り曲げられた状態において、バッテリ収納部39に収納されたバッテリ30の下縁部の一部を覆う。バッテリカバー43の前縁部には、バッテリカバー43がバッテリ30の下縁部の一部を覆った状態において、バッテリカバー43を電装品保持部材31の本体部に締結固定するための大型の樹脂ねじ等のロック部材45が取り付けられるようになっている。
バッテリカバー43は、上方側に二つ折り状に折り曲げられた状態(バッテリ収納部39を閉じた状態)において上端部となる位置に、車幅方向内側に略直角に屈曲するフランジ部43fが延設されている。フランジ部43fの上面は、後側サイドカバー24Rの前縁部の下端と略合致する形状とされている。後側サイドカバー24Rの前縁部の下端は、バッテリカバー43が上方側に二つ折り状に折り曲げられた状態で、バッテリカバー43のフランジ部43fと係合してバッテリカバー43を保持するようになっている。
また、電装品保持部材31の左側の側部下方に位置されているサポートパイプ17L(車体フレームF)の側方領域には、後部乗員が足裏を載せ置くための、ピリオンステップ46が取り付けられている。ピリオンステップ46は、サポートパイプ17Lに、当該サポートパイプ17Lの延出方向に沿うように折り畳み可能に取り付けられており、使用時に車体側方に突出させるようになっている。
ところで、ピリオンステップ46は、図3に示すように、車体側方に突出させた状態において、バッテリカバー43の回動範囲A1内に設けられており、詳しくは車両側面視でインテグラルヒンジ44の回動軸線O1上、若しくは、その回動軸線O1に隣接して設けられているため、下端のインテグラルヒンジ44を回動支点として車体側方に開かれたバッテリカバー43が略水平の開き姿勢で当接するようになっている。この実施形態においては、車体構成部材であるピリオンステップ46が、バッテリカバー43(電装品カバー)を略水平の開き姿勢に固定する開き固定部を構成している。
また、電装品保持部材31の後端側の下縁部には、左側のサポートパイプ17Lの車幅方向外側で下方に膨出するように、ツールボックス47が一体に形成されている。ツールボックス47は、車体の左側方に開口するように凹状に形成され、その内部に工具を収納できるようになっている。ツールボックス47の下端には、当該ツールボックス47の車幅方向外側の開口を覆うツールボックスカバー48が一体に形成されている。
ツールボックスカバー48は、樹脂によるインテグラルヒンジ49を介して、ツールボックス47の下端に回動可能に設けられている。ツールボックスカバー48は、車体の左側方で上方側に二つ折り状に折り曲げられた状態において、ツールボックス47の開口を閉塞する。ツールボックス47とツールボックスカバー48には、ツールボックスカバー48を閉じた状態において、ツールボックス47とツールボックスカバー48を相互に係止する図示しない係止機構が設けられている。
ツールボックス47の開口を閉じたツールボックスカバー48の左側面の一部(上部側領域)には、後側サイドカバー24Rの後縁部が当接して重ね合されるようになっている。ツールボックスカバー48は、後側サイドカバー24Rがこの状態で車体に取り付けられることにより、後側サイドカバー24Rによって当接状態で保持される。
ここで、電装品保持部材31は、図3に示すように、シートレール16L,16R、センターパイプ14L,14R、および、サポートパイプ17L,17Rによって囲まれる側面視が略三角形状の領域と、側面視が略合致する形状に形成されている。そして、電装品保持部材31は、前部上端寄りの一箇所と、前部下端寄りの一箇所と、後部上端寄りの一箇所に車体フレームF側にボルト締結するための挿通孔26A,26B,26Cが形成されている。
これに対し、車体フレームFには、図4に示すように、電装品保持部材31の各挿通孔26A,26B,26Cに挿通された締結部材が締結される締結ブラケット27A,27B,27Cが取り付けられている。電装品保持部材31は、図3に示すように車体の左側方から車体フレームFの前記略三角形状の領域に挿入配置され、挿通孔26A,26B,26Cに対応する締結部材が挿通され、その各締結部材が対応する締結ブラケット27A,27B,27Cに締結固定されている。
電装品保持部材31の前部上方側と後部上方側は、電装品保持部材31の挿通孔26A,26Cに挿通される専用のボルト28A,28Cによって締結ブラケット27A,27Cに締結固定されているが、電装品保持部材31の前部下方側は、閉じ状態のバッテリカバー43を電装品保持部材31の本体部に固定するロック部材45によって締結ブラケット27Bに締結固定されている。したがって、電装品保持部材31の前部下方領域は、バッテリカバー43を閉じ状態で電装品保持部材31に固定するロック部材45によって、バッテリカバー43とともに締結ブラケット27B(車体フレームF)に共締め固定されている。
また、後側サイドカバー24Rは、前縁部を前側サイドカバー24Fに係止させた状態において、前部上縁の適宜箇所が車体フレームFに対してボルト締結されている。
また、図3に示すように、電装品保持部材31のツールボックス47の前側近傍位置には、サポートパイプ17Lの外側面方向に膨出する係止ブロック32が一体に形成されている。この係止ブロック32には、ボルト33が締め込まれるねじ受け部が設けられている。係止ブロック32の下面には、後側サイドカバー24Rの後部側下縁に車幅方向内側に向かって突設されたフランジ部24R−fが重ね合せられている。フランジ部24R−fは、ボルト33によって係止ブロック32に締結固定されるようになっている。したがって、後側サイドカバー24Rの後部側下縁は、ボルト33によって電装品保持部材31に脱着可能に取り付けられている。
また、図3に示すように、電装品保持部材31のツールボックス47の前側近傍位置には、サポートパイプ17Lの外側面方向に膨出する係止ブロック32が一体に形成されている。この係止ブロック32には、ボルト33が締め込まれるねじ受け部が設けられている。係止ブロック32の下面には、後側サイドカバー24Rの後部側下縁に車幅方向内側に向かって突設されたフランジ部24R−fが重ね合せられている。フランジ部24R−fは、ボルト33によって係止ブロック32に締結固定されるようになっている。したがって、後側サイドカバー24Rの後部側下縁は、ボルト33によって電装品保持部材31に脱着可能に取り付けられている。
この実施形態に係る自動二輪車1は、バッテリ30が車体に搭載された状態においては、バッテリ30が電装品保持部材31のバッテリ収納部39に収納され、その状態でバッテリ保持プレート41によって電装品保持部材31に固定されている。そして、この状態において、バッテリカバー43とツールボックスカバー48が閉じられ、その状態で後側サイドカバー24Rが車体フレームFと電装品保持部材31とに固定されている。
この状態からメンテナンスのために車体からバッテリ30を取り外す場合には、締結しているボルトを外して後側サイドカバー24Rを車体フレームFと電装品保持部材31とから取り外す。次に、この状態から電装品保持部材31の前部下縁のバッテリカバー43のロック部材45を取り外し、バッテリカバー43を下方に開く。これにより、電装品保持部材31のバッテリ収納部39の下方領域は車体左側方側に開放される。このとき、ピリオンステップ46を予め車体側方に突出させておくことにより、バッテリカバー43が略水平の開き姿勢になったときに、バッテリカバー43がピリオンステップ46の上面に当接し、バッテリカバー43が略水平姿勢のままピリオンステップ46に保持されることになる。
次に、バッテリ保持プレート41の前方側のボルト42を取り外し、バッテリ収納部39に対するバッテリ30の固定を解除する。この状態において、バッテリ保持プレート41を後方側を支点にして開き、バッテリ30をバッテリ収納部39から取り外す。
こうして、取り外したバッテリ30は、略水平姿勢でピリオンステップ46に保持されているバッテリカバー43の上面に仮置きする。この状態において、バッテリ30やバッテリ30の取付部周りの種々のメンテナンスを行う。
メンテナンス作業が終了した後には、上述のバッテリ30の取り外し時の工程と逆の工程を経て、バッテリ30を車体に再度搭載する。
こうして、取り外したバッテリ30は、略水平姿勢でピリオンステップ46に保持されているバッテリカバー43の上面に仮置きする。この状態において、バッテリ30やバッテリ30の取付部周りの種々のメンテナンスを行う。
メンテナンス作業が終了した後には、上述のバッテリ30の取り外し時の工程と逆の工程を経て、バッテリ30を車体に再度搭載する。
以上のように、この実施形態に係る自動二輪車1(鞍乗り型車両)においては、バッテリ30を車両から取り外してメンテナンス作業を行う場合に、バッテリカバー43を、下端のインテグラルヒンジ44を回動支点として車両の側方に開き、その状態において、バッテリカバー43を開き固定部であるピリオンステップ46に当接させて略水平姿勢に固定することができる。したがって、この実施形態に係る自動二輪車1を採用した場合には、車両から取り外したバッテリ30を略水平姿勢のバッテリカバー43の上面に仮置きし、バッテリ30やバッテリ30の取付部周りのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
さらに、この実施形態に係る自動二輪車1においては、バッテリ30のメンテナンス時にバッテリカバー43を略水平姿勢に保持する開き固定部が、既存の車体構成部品であるピリオンステップ46によって構成されている。バッテリカバー43を略水平姿勢に保持する開き固定部は、バッテリカバー43や支持機構部分(ヒンジ部分)等に組み込むことも可能であるが、この実施形態のように、既存の車体構成部品によって開き固定部を構成するようにした場合には、バッテリカバー43や支持機構部分の構成を簡素化することができる。
また、この実施形態のように、車体構成部品によって開き固定部を構成するようにした場合には、バッテリカバー43が車体構成部品に当接して支持されることになるため、車体に対するバッテリカバー43の開き角度を正確な角度に保つことができる。
なお、この実施形態においては、開き固定部を構成する車体構成部品がピリオンステップ46によって構成されているが、開き固定部を構成する車体構成部品は、ピリオンステップ46に限るものではなく、例えば、バッテリカバー43の形状や配置によってはサポートパイプ17L等の車体フレームFによって構成することも可能である。
なお、この実施形態においては、開き固定部を構成する車体構成部品がピリオンステップ46によって構成されているが、開き固定部を構成する車体構成部品は、ピリオンステップ46に限るものではなく、例えば、バッテリカバー43の形状や配置によってはサポートパイプ17L等の車体フレームFによって構成することも可能である。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、閉じ状態のバッテリカバー43の上端面に後側サイドカバー24Rの前部下端が当接し、車体に取り付けられた後側サイドカバー24Rによっても当接状態で保持されている。そして、後側サイドカバー24Rは、閉じられたバッテリカバー43を保持するに際して、バッテリカバー43の全域を覆うものではないため、全体形状が大型化することがない。したがって、この実施形態に係る自動二輪車1を採用した場合には、後側サイドカバー24Rの大型化を回避しつつ、後側サイドカバー24Rによってバッテリカバー43を強固に保持することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1では、電装品保持部材31が、ツールボックス47とツールボックスカバー48とを備え、閉じ状態のツールボックスカバー48の一部が後側サイドカバー24Rの後縁部によって当接状態で保持されている。そして、後側サイドカバー24Rは、閉じられたツールボックスカバー48を保持するに際して、ツールボックスカバー48の全域を覆うものではないため、全体形状が大型化することがない。したがって、この実施形態に係る自動二輪車1を採用した場合には、後側サイドカバー24Rの大型化を回避しつつ、後側サイドカバー24Rによってツールボックスカバー48についても強固に保持することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、バッテリ30を脱着可能に保持する電装品保持部材31が、車体フレームFに対して締結固定され、後側サイドカバー24Rの後側下縁が、電装品保持部材31の係止ブロック32にボルト33によって取り付けられている。
この場合、車体フレームFに高い剛性をもって取り付けられる電装品保持部材31に後側サイドカバー24Rの後側下縁が取り付けられているため、後側サイドカバー24Rの組付け精度を高めることができる。
この場合、車体フレームFに高い剛性をもって取り付けられる電装品保持部材31に後側サイドカバー24Rの後側下縁が取り付けられているため、後側サイドカバー24Rの組付け精度を高めることができる。
さらに、この実施形態に係る自動二輪車1の場合、閉じ状態のバッテリカバー43がロック部材45によって電装品保持部材31に固定されるとともに、電装品保持部材31の一部がロック部材45によってバッテリカバー43とともに車体フレームF側の締結ブラケット27Bに共締め固定されている。このため、バッテリカバー43を閉じ状態で固定するロック部材45を、電装品保持部材31を車体フレームF側に固定する部材と共用し、使用する部品の点数を削減して製品コストの低減を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、バッテリ30を電装品の一例として挙げているが、電装品カバーによって覆う電装品はバッテリ30以外の電装品であっても良い。
また、この発明に係る鞍乗り型車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の小型車両も含まれる。
また、この発明に係る鞍乗り型車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の小型車両も含まれる。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両)
24R…後側サイドカバー(サイドカバー)
30…バッテリ(電装品)
31…電装品保持部材
43…バッテリカバー(電装品カバー)
44…インテグラルヒンジ(支持機構)
45…ロック部材
46…ピリオンステップ(車体構成部品、開き固定部)
47…ツールボックス
48…ツールボックスカバー
F…車体フレーム
24R…後側サイドカバー(サイドカバー)
30…バッテリ(電装品)
31…電装品保持部材
43…バッテリカバー(電装品カバー)
44…インテグラルヒンジ(支持機構)
45…ロック部材
46…ピリオンステップ(車体構成部品、開き固定部)
47…ツールボックス
48…ツールボックスカバー
F…車体フレーム
Claims (6)
- 車両に脱着可能に保持される電装品(30)と、
前記電装品(30)の側部外側を覆う電装品カバー(43)と、
前記電装品カバー(43)の下端側を回動支点として、前記電装品カバー(43)を前記側壁の外側に開き回動可能に支持させる支持機構(44)と、
前記電装品カバー(3)の回動範囲内に設けられ、前記電装品カバー(43)を開き姿勢に固定する開き固定部(46)と、
を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記開き固定部(46)は、前記電装品カバー(43)が開き姿勢となるまで回動したときに、前記電装品カバー(43)と当接する車体構成部品によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
- 車体の側部に脱着可能に取り付けられるサイドカバー(24R)をさらに備え、
前記電装品カバー(43)は、閉じ状態において、一部が前記サイドカバー(24R)によって覆われている、または、係合状態で保持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。 - 車体の側部に工具を収納するツールボックス(47)と、ツールボックス(47)の開口を開閉するツールボックスカバー(48)と、をさらに備え、
前記ツールボックスカバー(48)は、閉じ状態において、一部が前記サイドカバー(24R)によって当接状態で保持されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。 - 前記電装品(30)は、車体フレーム(F)に取り付けられた電装品保持部材(31)に脱着可能に保持され、
前記サイドカバー(24R)は、少なくとも一部が前記電装品保持部材(31)に取り付けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗り型車両。 - 前記電装品カバー(43)を閉じ状態で固定するロック部材(45)をさらに備え、
前記電装品保持部材(31)の少なくとも一部は、前記ロック部材(45)によって前記電装品カバー(43)とともに前記車体フレーム(F)に共締め固定されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067321A JP2017178019A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067321A JP2017178019A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017178019A true JP2017178019A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60008288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016067321A Pending JP2017178019A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017178019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019099037A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のレクチファイヤ取付構造 |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016067321A patent/JP2017178019A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019099037A (ja) * | 2017-12-06 | 2019-06-24 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のレクチファイヤ取付構造 |
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