JP2015008755A - 集塵装置、電気掃除機、自走式掃除機、及び、自走式掃除機と充電台とを含むシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】捕集された塵埃を圧縮しつつ蓄積することを簡易な機構で行える集塵装置を得るものである。また、そのような集塵装置を搭載した電気掃除機、自走式掃除機、及び、自走式掃除機と充電台とを含むシステムを得るものである。
【解決手段】本発明に係る集塵装置37は、内面の一部に第1開口が形成され、吸気口373から吸引されて流入する含塵空気を塵埃と清浄空気に分離し、清浄空気を塵埃分離フィルター40で覆われた第2開口から排出する塵埃分離部371と、第1開口に連通し、内側に塵埃を蓄積する集塵部372と、塵埃分離部371の内側に設けられ、回転動作によって、塵埃分離フィルター40に付着する塵埃を除去するとともに、除去した塵埃を集塵部372に第1開口を介して移動させる除塵体374と、を備えたものである
【選択図】図43

Description

本発明は、集塵装置、電気掃除機、自走式掃除機、及び、自走式掃除機と充電台とを含むシステムに関するものである。
従来の集塵装置は、塵埃を捕集するフィルタを備えた第1集塵部と、この第1集塵部に連通し、塵埃を溜める第2集塵部と、フィルタに捕集された塵埃を回動して掻き取る回転体と、回転体の回動に連動して回動し、回転体に掻き取られた塵埃を掻き取って第2集塵部へ移動させる移動体とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−246154号公報(段落[0007]〜段落[0124]、図1〜図10)
従来の集塵装置は、回転体の回動によってフィルタから掻き取られた塵埃を、更に、移動体の回動によって掻き取って第2集塵部へ移動させるため、機構が複雑化してしまい、装置が大型化する等の問題点があった。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、捕集された塵埃を圧縮しつつ蓄積することを簡易な機構で行える集塵装置を得るものである。また、そのような集塵装置を搭載した電気掃除機を得るものである。また、そのような集塵装置を搭載した自走式掃除機を得るものである。また、そのような集塵装置を搭載した自走式掃除機と充電台とを含むシステムを得るものである。
本発明に係る集塵装置は、内面の一部に第1開口が形成され、吸気口から吸引されて流入する含塵空気を塵埃と清浄空気に分離し、清浄空気をフィルタで覆われた第2開口から排出する塵埃分離部と、前記第1開口に連通し、内側に塵埃を蓄積する集塵部と、前記塵埃分離部の内側に設けられ、回転動作によって、前記フィルタに付着する塵埃を除去するとともに、除去した塵埃を前記集塵部に前記第1開口を介して移動させる除塵体と、を備えたものである。
本発明に係る集塵装置は、内面の一部に第1開口が形成され、吸気口から吸引されて流入する含塵空気を塵埃と清浄空気に分離し、清浄空気をフィルタで覆われた第2開口から排出する塵埃分離部と、第1開口に連通し、内側に塵埃を蓄積する集塵部と、塵埃分離部の内側に設けられ、回転動作によって、フィルタに付着する塵埃を除去するとともに、除去した塵埃を集塵部に第1開口を介して移動させる除塵体と、を備えたものであるため、捕集された塵埃を圧縮しつつ蓄積することが簡易な機構で実現される。
実施の形態1に係る自走式掃除機の底面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の左側面図である。 図1に記載されたBa−Bb線での断面図である。 図1に記載されたCa−Cb線での断面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の平面図である。 図1に記載されたDa−Db線での断面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転ブラシユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転ブラシユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転ブラシユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の軸受け固定部材の斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転ブラシユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転ブラシユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転した状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の回転した状態を示す図である。 図1に記載されたDa−Db線での断面図である。 図1に記載されたBa−Bb線での断面図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の平面図である。 図50に記載されたBa−Bb線での断面図である。 図50に記載されたCa−Cb線での断面図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の除塵体円板の斜視図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の除塵体と移送体を示す平面図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃の状態を示す図である。 実施の形態3に係る自走式掃除機と充電台とを含むシステムの平面図である。 図63に記載されたCa−Cb線での断面図である。 実施の形態3に係る自走式掃除機と充電台とを含むシステムの平面図である。 図65に記載されたCa−Cb線での断面図である。 実施の形態4に係る自走式掃除機の平面図である。
以下、本発明に係る集塵装置について、図面を用いて説明する。
なお、以下では、本発明に係る集塵装置が、自走式掃除機に適用された場合、及び、自走式掃除機と充電台とを含むシステムに適用された場合、を説明しているが、そのような場合に限定されない。また、以下で説明する構成、動作等は、一例にすぎず、そのような構成、動作等に限定されない。また、各図において、同一又は類似するものには、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機を説明する。
(概略構造)
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の概略構造を説明する。
図1は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、底面図である。
図1に示されるように、自走式掃除機500は、中心角度Aが270°の円弧Rと円弧の両端から延長した2つの接線Sによって囲まれる外形の本体1を有する。本体1は、円弧Rと同心の円によって分割される中央部2と外殻部3を有する。
外殻部3は、直角部4と円弧部5とを有する。外殻部3は、中央部2の周りを、図1に示される状態から時計回りに45°、反時計回りに45°の合計90°の範囲で回転可能である。また、直角部4は、外殻部3に上下移動可能に支持される。
中央部2の内部には、一対の駆動輪6a、6bが設けられる。駆動輪6a、6bは、中央部2の底面に中心線Ba−Bbを挟んで対称に設けられた駆動輪開口部7a、7bから、下面が床面に接地するように突出する。
駆動輪6a、6bは、後述する駆動輪モーター8a、8bによってそれぞれ独立に駆動され、複数のギヤを連結したギヤ部9a、9bを介して駆動輪モーター8a、8bの回転力が伝達される。中央部2には、駆動輪6a、6bの中間後方に方向転換自在な従動輪10が設けられ、駆動輪6a、6bと従動輪10とによって本体1が支持される。
直角部4は、底面前方に第1の塵埃吸込口となる右吸込口11aと、第2の塵埃吸込口となる左吸込口11bを有し、後述する送風機34が発生する負圧によって塵埃を吸引する。
この右吸込口11aと左吸込口11bは、長方形状を成しており、開口の長手方向が直角部4を構成する右側面24aと左側面24bとのそれぞれに平行に配置される。つまり、右吸込口11aと左吸込口11bは、長手方向が互いに約90°の角度で交わるように配置される。
また、右吸込口11aと左吸込口11bには、それぞれ第1の回転ブラシ12a、第2の回転ブラシ12bが設けられる。つまり、一対の回転ブラシ12a、12bが設けられている。
第2の回転ブラシ12bは、第1の回転ブラシ12aと比較して長い。第2の回転ブラシ12bの直角部4の先端側の端部は、第1の回転ブラシ12aの回転軸の延長線を超えるように延びる。つまり、一方の回転ブラシである第1の回転ブラシ12aの回転軸方向には、他方の回転ブラシである第2の回転ブラシ12bが位置している。
これら回転ブラシ12a、12bは、軸受け14(14a、14b、14c、14d)によって回転自在に軸支された回転ブラシ軸13a、13bと、回転ブラシ軸13a、13bに植毛された毛ブラシ15と、で構成される。
第1の回転ブラシ12aは回転ブラシ軸13aの両端部を軸受け14(14a、14b)に軸支され、第2の回転ブラシ12bは回転ブラシ軸13bの一方の端部と中間部を軸受け14(14c、14d)に軸支される。
直角部4の先端側に位置する第1の回転ブラシ12aと第2の回転ブラシ12bの軸受け14(14b、14c)は、軸受け固定部材104によって、それぞれ右吸込口11aと左吸込口11bに固定される。
尚、第1の回転ブラシ12aの回転軸方向に伸びる直線と、第2の回転ブラシ12bの回転軸方向に伸びる直線は直交する。
回転ブラシ12a、12bは、後述する回転ブラシモーター50によって駆動される。毛ブラシ15は、複数の列をなし螺旋状に植毛される。毛ブラシ15の長さは、先端が直角部4の外周から突出する長さに設定される。
尚、回転ブラシ軸13a、13bもそれぞれ、右吸込口11aと左吸込口11bの長手方向に平行となるように設けられている。
右吸込口11aと左吸込口11bのそれぞれには、本体中心側にシート状の弾性部材、もしくは毛ブラシ列、もしくは布等からなる塵埃受け16a、16bが設けられる。塵埃受け16a、16bの上下方向の長さは、先端が床面に接触する長さに設定される。塵埃受け16a、16bは、回転ブラシ12a、12bによって床面から除去された塵埃が右吸込口11aと左吸込口11bの後方に通り抜けるのを抑制し、右吸込口11aと左吸込口11bによって吸引されるように導く。
直角部4の先端部底面には、第2の回転ブラシ12bが位置しており、第2の回転ブラシ12bの軸受け固定部材104と比較して直角部4の先端側の毛ブラシ15によって掻き込まれた塵埃は、第1の回転ブラシ12a側に送り出される。そして、第1の回転ブラシ12aによって右吸込口11aに掻き込まれて吸引される。
円弧部5の底面外周部には、本体1の前進時に凹状段差を検出する左右一対の前方段差検知センサー22a、22bと、後進時に凹状段差を検出する左右一対の後方段差検知センサー23a、23bと、が設けられる。
各段差検知センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成され、発光部から出射されて床面で反射した赤外線を受光部で受光することによって、凹状段差の深さを検出する。制御部(図示せず)は、予め設定された基準深さ以上の凹状段差が検出された場合に、本体1の移動方向を転換する。
なお、各段差検知センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成されるものに限らず、接触式スイッチ、超音波送受信器等の他のセンサーであってもよい。
駆動輪6aと駆動輪6bの間隔は、第1の回転ブラシ12aの本体後方側端部と第2の回転ブラシ12bの本体後方側端部の間隔と比較して狭く設定される。
このように構成されることで、回転ブラシ12a、12bを前方にして駆動輪6a、6bが正方向に転動した際に、駆動輪6a、6bが回転ブラシ12a、12bによって掃除された床面を通過することとなり、駆動輪6a、6bに塵埃が付着することが抑制される。
図2は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、平面図である。また、図3は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、左側面図である。
図2及び図3に示されるように、直角部4は、本体1の第1の側面となる平面状の右側面24aと、第2の側面となる平面状の左側面24bを有する。右側面24aと左側面24bが交差する頂角(右側面24aと左側面24bにそれぞれ平行な直線がなす頂角も含む)の角度は約90°である。
つまり、右側面24aと左側面24bは、互いの面で形成する頂角が約90°(略直角)となるように配置されている。
更に、駆動輪6a、6bが、第1の側面となる右側面24aと第2の側面となる左側面24bで形成される頂角の二等分線と平行となる方向に転動可能に構成されている。
右側面24aと左側面24bの交差部は、尖った形状で図示されているが、丸く面をつないだ形状とされて、人体、家具等への衝突に伴う怪我、傷つけ等が抑制されるとよい。
右側面24aと左側面24bには、それぞれ所定距離だけ離間して配置された2つの右側面近接センサー25a、26aと2つの左側面近接センサー25b、26bが設けられる。各近接センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成され、発光部から出射して反射した赤外線を受光部で受光する。
制御部(図示せず)は、各近接センサーの信号から壁、障害物等までの距離を検出する。また、制御部(図示せず)は、同一平面にある2つの近接センサーの距離出力を比較することによって、右側面24a又は左側面24bに対する壁面、障害物等の角度を検出する。
なお、各近接センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成されるものに限らず、接触式スイッチ、超音波送受信器等の他のセンサーでもよい。
また、円弧部5の側面の左右と左右後方と後方とには、右方近接センサー27aと左方近接センサー27bと右後方近接センサー28aと左後方近接センサー28bと後方近接センサー29とが設けられる。
各近接センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成され、発光部から出射されて反射した赤外線を受光部で受光する。制御部(図示せず)は、本体1の側方又は後方と壁面、障害物等の距離を検出する。
なお、各近接センサーは、赤外線を出射する発光部と受光部とで構成されるものに限らず、接触式スイッチ、超音波送受信器等の他のセンサーでもよい。
円弧部5は、上面後方に操作表示部30を有する。操作表示部30には、電源、動作モード等の機能を切り替える複数の操作ボタン31と表示部32とが設けられる。
また、本体1の上面には、集塵装置カバー33が設けられる。集塵装置カバー33は、後述する集塵装置37を本体1に着脱する際、ヒンジ331を支点に回転して開閉する。
(集塵装置の構造)
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の集塵装置の構造を説明する。
図4は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、図1に記載されたBa−Bb線での断面図である。また、図5は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、図1に記載されたCa−Cb線での断面図である。
図4及び図5に示されるように、円弧部5の中心には、送風機34が設けられる。送風機34は、水平回転する複数の回転翼で構成されるファン35を有し、ファン35を回転させて負圧を発生する。空気は、ファン35によって発生する負圧によってファン35の軸方向上側から流入し、ファン35の半径方向に設けられた排気ダクト36から排出される。
送風機34の上部には、着脱可能な集塵装置37が設けられる。集塵装置37は、円筒状の塵埃分離部371の湾曲側面に連通する略直方体の集塵部372を有する。塵埃分離部371の底面、つまり送風機34側には吸気口373から吸引された含塵空気から塵埃を分離して空気のみを通過させる塵埃分離フィルター40が設けられる。塵埃分離部371と集塵部372を覆う集塵装置蓋38は、ヒンジ部39を支点にして開閉可能に構成され、係止手段(図示せず)によって閉じた状態を保持する。
集塵装置蓋38には、塵埃分離部371の円筒の中心軸を中心に回転する除塵体374が設けられる。除塵体374の一部もしくは全部は、ゴム、エラストマー等の弾性を有する材料で構成され、下端が、塵埃分離フィルター40に接触もしくは極近接して配置される。除塵体回転軸375は塵埃分離部371内部の除塵体374と集塵装置蓋38の上側(外部)に設けられた回転駆動板376を連結する。除塵体回転軸375は集塵装置蓋38に摺動シール部材377を介して回転自在に保持される。摺動シール部材377は硬質のゴムの表面にフッ素樹脂加工が施されたものであるため、除塵体回転軸375を回転自在に保持しながら、塵埃分離部371内の気密を確保できる。
塵埃分離フィルター40に付着した塵埃を除去する場合、除塵体374を本体1の上面から見て反時計回りに回転させる。塵埃は除塵体374に押されて塵埃分離フィルター40から掻き取られて水平方向に移動する。塵埃分離部371と集塵部372の境界部には除塵体374に接触するように塵埃移送板378が配置されており、除塵体374によって掻き取られた塵埃を集塵部372に移動させる。除塵体374が塵埃移送板378に接触する際、除塵体374は屈曲しながら回転を継続する。
塵埃分離部371と吸気口373との連結部には塵埃分離部吸入弁381が設けられる。塵埃分離部吸入弁381は円弧状の板であり、一端を回転軸として回動可能に保持される。塵埃分離部吸入弁381はバネによって負勢され、集塵装置37への吸引がない場合は風路を閉塞し、吸引がある場合は塵埃分離部371の内側に回動して風路を開く。
集塵装置37の外部には除塵体回転モーター379が設けられ、ギヤ380を介して回転駆動板376に回転力が伝達される。
送風機34の開口部には、格子41が設けられ、格子41は塵埃分離フィルター40で分離できなかった微細塵を捕集するバックアップフィルター401を保持する。また、格子41は集塵装置37とバックアップフィルター401を取り外したときに異物が侵入することを抑制する。
集塵装置37の底面には、集塵装置37と送風機34の気密を確保する輪状のシール部材42が設けられる。シール部材42は、ゴム、エラストマー樹脂等の弾性部材に潤滑性を有するフッ素樹脂が配合された素材で構成され、断面がV字状である。
集塵装置37の開口部と送風機34の開口部は、シール部材42のV字を形成する異なる面にそれぞれ接する。このように構成することで、集塵装置37と送風機34は、気密を確保した状態で水平方向に摺動可能である。
図6は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、集塵装置カバー33を取り外した状態での平面図である。図7は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転駆動板376を取り外した状態での平面図である。図8は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、集塵装置蓋38を開いた状態での平面図である。図9は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、集塵装置37とバックアップフィルター401を取り外した状態での平面図である。図10は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、一部断面を含む平面図である。
図6〜図10に示されるように、集塵装置37の塵埃分離部371が中央部2のほぼ中央に配置され、本体1の上面から見て塵埃分離部371の右側に集塵部372が連結する。集塵部372は塵埃分離部371の中央を基準として、吸気口373から270°の角度の方向に配置される。集塵部372の水平方向の幅は、塵埃分離部371の直径と比較して狭く、その直径の半分と比較して広く構成される。含塵空気が吸気口373から塵埃分離部371に流入すると、塵埃分離部吸入弁381が開き、含塵空気は塵埃分離部371の湾曲内面に沿って流れる。含塵空気は塵埃分離部371内を旋回して塵埃分離フィルター40に向かう。このとき、含塵空気中の塵埃は遠心力を受けて集塵部372側に一部が流入する。塵埃移送板378は、吸気口373の右側面から塵埃分離部371の中央付近まで伸びる板状部材であり、集塵部372側に流入した塵埃が塵埃分離部371側に戻ることを抑制するように作用する。
塵埃分離フィルター40は、塵埃分離部371の底面部の略中央に配置され、除塵体374の回転中心を円弧の中心とする扇形の形状に構成される。また、塵埃分離フィルター40は開口幅が約0.5mmのナイロン等の樹脂繊維のメッシュによって構成され、表面に付着した塵埃は横方向から力を受けると容易に除去される。
集塵装置蓋38は、ヒンジ部39を支点に開くことができる。集塵装置蓋38と集塵装置37の接触面には、シール部材(図示せず)が設けられ、気密が確保される。また、集塵装置蓋38には、係止爪(図示せず)が設けられ、係止爪(図示せず)が集塵装置37に係合することで集塵装置蓋38が閉じた状態に維持される。
集塵装置37の上部に設けられた回転駆動板376は円周部が歯状に構成され、集塵装置蓋38が閉じられるとギヤ380と歯合する。
右吸込口11aと左吸込口11bには、集塵装置37に連通する吸込風路43と自在連結部44が接続される。送風機34の発生する負圧によって右吸込口11aと左吸込口11bから吸引された含塵空気は、吸込風路43で合流し、自在連結部44を介して集塵装置37に吸引される。
吸引された含塵空気は塵埃分離フィルター40によって塵埃が塵埃分離部371内に捕集される。そして、塵埃分離フィルター40でろ過された空気のみが送風機34に吸引される。なお、自在連結部44は、ゴム、エラストマー樹脂等の弾性部材で構成された蛇腹構造であり、吸込風路43と集塵装置37が近接及び離間した際も気密を確保する。
(電気系統の配置)
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の電気系統の配置を説明する。
図4及び図10に示されるように、円弧部5の後方部には、複数の円筒型の蓄電池45を一体化して樹脂ケースに収納した組電池46が設けられる。複数の蓄電池45は円弧部5の外形に沿って円弧状に配列される。蓄電池45を円弧状に配列することによって、本体1を小型化することができる。
中央部2には、電気回路基板47が設けられ、電気回路基板47には、制御回路、センサー等の電気部品が搭載される。円弧部5の後方側面部には、複数の本体排気口48が設けられる。送風機34から排出された排気風は、中央部2と円弧部5の内部を通過し、電気回路基板47の電気部品、蓄電池45等の発熱体を冷却して、本体排気口48から排出される。
(回転ブラシの駆動系)
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の各駆動系の構造を説明する。
図11は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、図1に記載されたDa−Db線での、断面図である。また、図12は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転ブラシユニット100の後方斜視図である。また、図13は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転ブラシユニット100の左側斜視図である。また、図14は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転ブラシユニット100の右側斜視図である。また、図15は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、軸受け固定部材104の斜視図である。また、図16は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転ブラシユニット100の底面側斜視図である。図17は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、回転ブラシユニット100の軸受け固定部材104を外した状態での底面側斜視図である。なお、図13、図14、図16、図17において、回転ブラシ軸13a、13bの毛ブラシ15の図示が省略されている。
図11〜図17に示されるように、直角部4に設置される回転ブラシユニット100は、第1の回転ブラシ12aと第2の回転ブラシ12bをそれぞれ回転可能に支持する構造体である。回転ブラシユニット100は、互いに直角に配置された回転ブラシ収容部101aと回転ブラシ収容部101bを有する。回転ブラシ収容部101aは第1の回転ブラシ12aを収容し、回転ブラシ収容部101bは第2の回転ブラシ12bを収容する。回転ブラシ収容部101aの右端、回転ブラシ収容部101bの左端には、それぞれ駆動伝達部102a、102bが設けられる。
回転ブラシ軸13aの両端には軸受け14a、14bが嵌合されている。回転ブラシ軸13aは、軸受け14a、14bを介して駆動伝達部102aと支持部103によって軸支される。支持部103は、回転ブラシ収容部101aの直角部4の頂点に対応する端部から駆動伝達部102a側に寄った位置の上面から垂下し、回転ブラシ軸13aの軸受け14bと嵌合する。回転ブラシ軸13aは、回転ブラシ軸13bと比較して短く構成され、回転ブラシ軸13aの軸方向の延長上に回転ブラシ軸13bの円筒面が重なるように配置される。
回転ブラシ軸13bは軸が2分割されており、分割部と長い方の軸の端部にそれぞれ軸受け14c、14dが嵌合される。回転ブラシ軸13aと回転ブラシ軸13bは、ともに軸受け固定部材104によってそれぞれ軸受け14b、14cの下側が支持されることで、回転ブラシユニット100に回転自在に取り付けられる。
図15に示されるように、軸受け固定部材104は直角に分かれた2つの支持部105a、105bを有する。
軸受け固定部材104は、回転ブラシ収容部101a、101bに係合する係合部106a、106bと、回転ブラシユニット100の支持軸108に回動可能に嵌合する嵌合部107を有する。軸受け固定部材104は、支持軸108を支点として回動し、係合部106a、106bがそれぞれ回転ブラシ収容部101a、101bに設けられた凹状嵌合部109a、109bに嵌合する。
このとき、支持部105aは、支持部103に嵌合された軸受け14bを下側から支持することによって固定する。また、支持部105bは、回転ブラシ収容部101bの直角部4の頂点に対応する端部から駆動伝達部102b側に寄った位置の上面から垂下する支持部(図示せず)に嵌合された軸受け14cを下側から支持することによって固定する。
回転ブラシ収容部101bの上部には、回転ブラシモーター50が設けられ、回転ブラシモーター50の動力は駆動伝達部102bに伝達される。駆動伝達部102bは、回転ブラシ軸13bに連結する回転ブラシ駆動軸110bを回転させるとともに、動力伝達軸111bを回転させる。
動力伝達軸111bは、一端を駆動伝達部102b、他方を回転ブラシ収容部101bの上部に設けられた軸受け112bによって軸支される。動力伝達軸111bの先端にはかさ歯ギヤ113bが設けられる。
回転ブラシ収容部101a上部には、動力伝達軸111b、軸受け112b、かさ歯ギヤ113bと対になる動力伝達軸111a、軸受け112a、かさ歯ギヤ113aが図1に記載されたBa−Bb線を基準として対称になるように設けられる。
かさ歯ギヤ113aは、かさ歯ギヤ113bに直角に歯合するように配置されており、かさ歯ギヤ113bの回転が回転軸を90°変換してかさ歯ギヤ113aに伝達される。駆動伝達部102aは、動力伝達軸111aに伝達された動力を回転ブラシ軸13aに伝達する。
回転ブラシモーター50が回転すると、回転ブラシ駆動軸110bが回転し、回転ブラシ軸13bが回転する。回転ブラシ軸13bに取り付けられた第2の回転ブラシ12bは、毛ブラシ15が床面Fに接触する際に本体1の外側から中心側に向かう方向に回転する。
そして、動力伝達軸111bの回転によってかさ歯ギヤ113bが回転すると、歯合するかさ歯ギヤ113aが回転し、動力伝達軸111aによって動力が伝達されて回転ブラシ駆動軸110aが回転する。
つまり、回転ブラシ軸13bと回転ブラシ軸13aは同期して回転する。回転ブラシ軸13aに取り付けられた第1の回転ブラシ12aは、第2の回転ブラシ12bと同様に、毛ブラシ15が床面Fに接触する際に本体1の外側から本体1の中心側に向かう方向に回転する。
回転ブラシ収容部101a、101bには、それぞれ、開口部114a、114bが設けられている。開口部114a、114bは、回転ブラシユニット100内部で吸込風路43に連通する。右吸込口11aと左吸込口11bに取り込まれた塵埃は、開口部114a、114bから吸引され、吸込風路43を介して集塵装置37に捕集される。
回転ブラシ軸13a、13bを回転ブラシユニット100から取り外す場合、図17に示されるように、軸受け固定部材104を下側に引き下げる。係合部106a、106bが凹状嵌合部109a、109bから外れると、軸受け固定部材104は支持軸108を支点に回動し、軸受け14b、14cと支持部105a、105bとの嵌合を外すことで、回転ブラシ軸13a、13bが取り外される。
図13に示されるように、駆動伝達部102bのカバー内では、回転ブラシモーター軸115に嵌挿されたギヤ116はギヤ117に歯合する。ギヤ117と同じ軸118に嵌挿されたギヤ119は、ギヤ120に歯合する。ギヤ120はギヤ121に歯合して、動力伝達軸111bを回転させる。ギヤ120と同じ軸122に嵌挿されたギヤ123はギヤ124に歯合し、回転ブラシ駆動軸110bを回転させる。
図14に示されるように、駆動伝達部102aのカバー内では、動力伝達軸111aに嵌挿されたギヤ125はギヤ126に歯合する。ギヤ126と同じ軸127に嵌挿されたギヤ128は、ギヤ129に歯合して、回転ブラシ駆動軸110aを回転させる。
このように、複数の異なる径のギヤを組み合わせて構成されることで、回転ブラシモーター50の回転数を減速させて、回転ブラシ12a、12bを適切な速度で回転させることができる。
また、一つのモーター(回転ブラシモーター50)によって、直交して配置された2つの回転ブラシ12a、12bを同期させて回転させることができる。
(外殻部の駆動系)
図4及び図10に示されるように、外殻部3は、中央部2に回転可能に連結される。中央部2は、外殻部3の内部に配置され、外殻部3との連結部には複数の円柱状の転がり部材56が設けられる。外殻部3の中央部2に対する回転可能角度は、90°であり、外殻部3は、中央部2の周りを、図10に示される状態から時計回り、反時計回りにそれぞれ45°の範囲で回転する。
円弧部5の後方部には、角度調節モーター57と角度調節モーター57の回転力を伝達するピニオンギヤ58が設けられる。中央部2には、ラックギヤ59が設けられる。ラックギヤ59は、ピニオンギヤ58と歯合し、角度調節モーター57の回転力がピニオンギヤ58を介して伝達される。制御部(図示せず)は、本体1の動作中に、角度調節モーター57を回転させることによって外殻部3の中央部2に対する回転を行う。
円弧部5には、ラックギヤ59の位置を検知して、外殻部3の回転角度を検知する角度検知センサー(図示せず)が設けられる。制御部(図示せず)は、角度検知センサーの信号によって外殻部3の回転角度を制御する。
図18は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、一部断面を含む平面図であり、図10に示される状態から外殻部3が中央部2の周りを反時計回りに45°回転した状態を示す図である。
図10に示される状態において、制御部(図示せず)が角度調節モーター57を反時計回りに回転させると、ピニオンギヤ58は、反時計回りに回転し、歯合するラックギヤ59のギヤ部を転がりながらラックギヤ59の右方向に移動する。
ピニオンギヤ58の移動に伴い、角度調節モーター57の固定されている外殻部3は、中央部2の周りを反時計回りに回転する。そして、外殻部3が中央部2の周りを反時計回りに45°回転すると、角度検知センサー(図示せず)がこれを検知し、制御部(図示せず)に信号を出力する。制御部(図示せず)は、その信号を受けて角度調節モーター57を停止する。
このとき、駆動輪6a、6bの軸Ga−Gbは、回転ブラシ軸13bと直角になる。この状態にすることによって、左側面24bを壁面Hに接触させることができ、第2の回転ブラシ12bを回転させながら壁面Hに沿って本体1を移動させることで、壁際の床面Fを連続的に掃除することが可能である。
また、第1の回転ブラシ12aが本体1の移動方向と直角であるため、壁面Hから第1の回転ブラシ12aの幅に相当する領域も同時に掃除することができ、壁際の床面Fの掃除の効率を更に向上することが可能である。
図19は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、一部断面を含む平面図であり、図10に示される状態から外殻部3が中央部2の周りを時計回りに45°回転した状態を示す図である。
図10に示される状態において、制御部(図示せず)が角度調節モーター57を時計回りに回転させると、ピニオンギヤ58は、時計回りに回転し、歯合するラックギヤ59のギヤ部を転がりながらラックギヤ59の左方向に移動する。
ピニオンギヤ58の移動に伴い、角度調節モーター57の固定されている外殻部3は、中央部2の周りを時計回りに回転する。そして、外殻部3が中央部2の周りを時計回りに45°回転すると、角度検知センサー(図示せず)がこれを検知し、制御部(図示せず)に信号を出力する。制御部(図示せず)は、その信号を受けて角度調節モーター57を停止する。
このとき、駆動輪6a、6bの中心軸Ga−Gbは、回転ブラシ軸13aと直角になる。この状態にすることによって、右側面24aを壁面Iに接触させることができ、第1の回転ブラシ12aを回転させながら壁面Iに沿って本体1を移動させることで、壁際の床面Fを連続的に掃除することが可能である。
また、第2の回転ブラシ12bが本体1の移動方向と直角であるため、壁面Iから第2の回転ブラシ12bの幅に相当する領域も同時に掃除することができ、壁際の床面Fの掃除の効率を更に向上することが可能である。
ここで、右側面24aを壁面に沿わせて本体1を移動させる場合、第2の回転ブラシ12bの軸受け14cの下側の床面に毛ブラシ15が当接しない領域が生じるが、左側面24bを壁面に沿わせる場合の第1の回転ブラシ12aと第2の回転ブラシ12bとの間に生じる毛ブラシ15が床面に当接しない領域と比較して、その領域を狭く構成することができるため、図19に示されるように、右側面24aを壁面に沿わせて本体1を移動させる掃除動作時の方が、左側面24bを壁面に沿わせて本体1を移動させる掃除動作時と比較して、掃除性能が高い。
つまり、第1の回転ブラシ12aと比較して長く構成された第2の回転ブラシ12bの設けられている部分である左側面24bを、移動方向の前方又は後方となるように本体1を動かすことによって、回転ブラシ12a、12bで掃除することができる面積を広くすることができる。
尚、壁面に沿わして本体1を移動する場合で説明したが、壁面に沿って移送しない場合も上記の効果が奏されることは言うまでも無い。
図20は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、壁面に接触又は近接している状態での、図1に記載されたDa−Db線での断面図である。
図20に示されるように、本体1の左側面24bは、壁面Hに接する。第2の回転ブラシ12bの毛ブラシ15が左側面24bの外側に突出するように、回転ブラシ軸13bの位置と毛ブラシ15の長さが設定される。また、左側面24bが壁面Hに接する状態において、毛ブラシ15は、床面Fの隅部に達する。このように構成されることによって、壁際まで確実に掃除することができる。
(駆動輪の駆動系)
図4及び図10に示されるように、一対の駆動輪6a、6bには、それぞれ駆動輪モーター8a、8bがギヤ部9a、9bを介して連結され、一体化した駆動部ユニットが構成される。一対の駆動輪6a、6bは、本体後方側に設けられたヒンジ部(図示せず)を支点に回転可能に支持される。
この駆動部ユニットは、バネ(図示せず)によって、駆動輪6a、6bを駆動輪開口部7a、7bから突出する方向に力を受ける。本体1が床面Fから持ち上げられると、駆動部ユニットはバネによって力を受けるため、駆動輪開口部7a、7bからの駆動輪6a、6bの突出量が増加する。
各駆動輪ユニットには、変位を検知する駆動輪接地センサー(図示せず)が設けられる。制御部(図示せず)は、駆動輪接地センサーの出力を監視することによって、駆動輪6a、6bと床面Fの接触状態を認識する。
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の直角部の動作を説明する。
(直角部の動作)
図4に示されるように、直角部4は、外殻部3に上下移動可能に支持される。外殻部3には複数のガイド60が設けられ、直角部4は、ガイド60に沿って上下移動する。また、凸状段差にさしかかった際には、第2の回転ブラシ12bが凸状段差によって力を受けて、回転ブラシユニット100が固定された直角部4が上方向に移動する。
直角部4の後方には、直角部4の上下方向の変位量を検知する変位量検知センサー61が設けられる。変位量検知センサー61は、赤外線の発光部と受光部とで構成される。
制御部(図示せず)は、境界部に出射された赤外線の反射光を受光部で検知することによって、直角部4の変位を検出する。制御部(図示せず)は、直角部4が凸状段差に乗り上げたときは、これを乗り越えるように駆動輪6a、6bを制御する。
また、凹状段差に落ちたときは、駆動輪6a、6bを停止した後に反転させて、凹状段差からの脱出動作を行うように制御する。
図21は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、絨毯上を移動する状態での、図1に記載されたBa−Bb線での断面図である。
図18に示されるように、本体1が柔らかい毛が植毛された絨毯J上を移動すると、駆動輪6a、6bと従動輪10は、本体1の重量を狭い接触面積によって支持するため、絨毯Jの中に沈み込む。
一方、直角部4は、絨毯Jとの接触面積が広いため、絨毯Jに沈み込まず、絨毯Jの表面に接して安定する。このように、本体1が絨毯J上を移動すると、直角部4は、駆動輪6a、6b及び外殻部3の上方向に移動する。
このような構成によって、絨毯J上を移動する状態でも絨毯J上の塵埃を掃除することができる。また、塵埃吸込口に回転ブラシ12a、12bが設けられているため、毛ブラシ15が絨毯Jの内部に侵入し、絨毯Jの内部に入り込んだ塵埃も掻き出して掃除することができる。
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の動作を説明する。
(自走式掃除機の動作)
図22〜図42は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、動作を示す図である。
図22〜図42において、破線は、本体1の動作前の状態を示す。操作者が本体1の掃除動作を設定すると、制御部(図示せず)は、送風機34を動作させて、右吸込口11aと左吸込口11bから吸引を開始する。
また、制御部(図示せず)は、回転ブラシモーター50を動作させて、回転ブラシ12a、12bを回転させる。また、制御部(図示せず)は、所定の動作アルゴリズムに基づいて駆動輪モーター8a、8bをそれぞれ駆動して、本体1を移動させる。
なお、図22〜図42では、床面Fを上方から見た際に、壁面Lが壁面Kの右側にある場合を示しているが、壁面Lが壁面Kの左側にある場合でも、同様に動作することが可能である。
図22は、本体1が壁面Kに向かって斜めに移動する状態を示す。この時点では、本体1は壁面Kから30cm程度離れた位置にあり、右側面近接センサー25a、26aと左側面近接センサー25b、26bは、壁面Kへの近接を検知しない。各近接センサーは、壁面Kとの距離が20cm以下である場合に近接を検知するように設定するとよい。
図23は、本体1が直進し、壁面Kに10cm程度まで近接した状態を示す。このとき、前側の左側面近接センサー25bと後側の左側面近接センサー26bと前側の右側面近接センサー25aが、壁面Kへの近接を検知する。
制御部(図示せず)は、これら3つの近接センサーの信号から、前側の左側面近接センサー25bが最も近接していることを認識する。また、制御部(図示せず)は、前側の左側面近接センサー25bと後側の左側面近接センサー26bの距離出力の差から、左側面24bが壁面Kを基準として傾斜していることを認識する。
図24は、本体1が左側面24bを壁面Kに接触させた状態を示す。制御部(図示せず)は、図23の時点で左側面24bが壁面Kを基準として傾斜していることを認識した後、本体1を右方向に旋回しつつ移動しながら、前側の左側面近接センサー25bと後側の左側面近接センサー26bの距離出力を比較する。
そして、制御部(図示せず)は、両近接センサーの距離出力の差が0で且つ両近接センサーが接触を検知するように駆動輪6a、6bを転動させて、左側面24bを壁面Kに接触させる。
このとき、左側の第2の回転ブラシ12bは、壁際の床面Fに毛ブラシ15を接触させて、壁際の床面Fの塵埃を掻き出す。そして、塵埃は、左吸込口11bから吸引される。
図25は、駆動輪6a、6bの転動方向を壁面Kと平行にした状態を示す。制御部(図示せず)は、図24の状態、つまり左側面24bが壁面Kに接触した状態で、本体1を壁面Kに沿って移動するために、駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Kと平行になるように、中央部2と外殻部3を回転させる。
このとき、制御部(図示せず)は、右側の駆動輪6aを負方向に転動(後退方向に転動)し、左側の駆動輪6bを正方向に転動(前進方向に転動)することで、中央部2を時計回りに信地回転する。
また、それと同時に、角度調節モーター57を反時計回りに回転して、外殻部3を中央部2の周りを反時計回りに回転させる。ここで、中央部2の信地回転の速度と外殻部3の回転の速度を同一にすることによって、左側面24bが壁面Kと接触しながら、駆動輪6a、6bの転動方向を変更することができる。
ここで、信地回転とは、床面F上において、ほぼ同じ位置に本体1が留まった状態で、中央部2のみが回転する動きのことを言う。つまり本体1の動きは、床面F上を移動していないが、同じ位置に留まった状態で向きを変える。
図26は、本体1が壁面K沿いを移動している状態を示す。制御部(図示せず)は、図25の状態、つまり、左側面24bが壁面Kに接触し且つ駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Kと平行の状態で、駆動輪6a、6bを正方向に転動(前進方向に転動)する。
本体1は、左側面24bを壁面Kに接触させながら、壁面Kに沿って本体1の略全長に相当する距離だけ移動する。このように移動することで、左側の第2の回転ブラシ12bは、壁際の床面Fに毛ブラシ15を接触させて、床面Fと壁面Kの境界部に押し当て、壁際の床面Fの塵埃を掻き出して捕集することができる。
図27は、本体1が壁面K沿いを戻る方向に移動している状態を示す。制御部(図示せず)は、図26の状態、つまり、本体1が壁面Kに沿って本体1の略全長に相当する距離だけ移動した状態で、駆動輪6a、6bを負方向に転動(後退方向に転動)する。本体1は、左側面24bを壁面Kに接触させながら、壁面Kに沿って本体1の全長の略半分に相当する距離だけ戻る方向に移動する。
特に、壁面に沿って掃除する際に、本体1がこのように前進と後退を繰り返しながら移動することで、左側の第2の回転ブラシ12bは、壁際の床面Fに毛ブラシ15を接触させて、塵埃を掻き出して左吸込口11bが捕集することを確実に行うことができる。
図28及び図29は、本体1が前進と後退を繰り返しながら移動して、壁面K沿いを掃除している状態を示す。図28は前進した状態を示し、図29は後退した状態を示す。
図30は、本体1が壁面K沿いを移動して隅部Mに到達した状態を示す。制御部(図示せず)は、図29の状態、つまり、左側面24bが壁面Kに接触し且つ駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Kと平行の状態で、駆動輪6a、6bを正方向に転動(前進方向に転動)する。
本体1が壁面Lに近接すると、前側の右側面近接センサー25aと後側の右側面近接センサー26aが同時に、壁面Lへの近接を検知する。このとき、制御部(図示せず)は、前側の右側面近接センサー25aと後側の右側面近接センサー26aの距離出力を比較することによって、右側面24aの壁面Lに対する角度を認識する。
制御部(図示せず)は、両近接センサーが、同じ距離出力である場合は、壁面Lが壁面Kと直角であると認識することができる。壁面Lが壁面Kと直角でないと認識した場合は、制御部(図示せず)は、掃除漏れが発生する可能性があることを警告する信号を出力する。また、壁面Kと壁面Lとの角度に応じた動作アルゴリズムに切り替えて、掃除を続行する。
本体1が隅部Mに到達すると、制御部(図示せず)は、右側面24aを壁面Lに接触させた状態で駆動輪6a、6bの駆動を停止する。そして、予め設定された基準時間だけ隅部Mに留まる。
このとき、右吸込口11a及び左吸込口11bは、左側面24b側に加えて右側面24a側も壁面に沿い、壁面Kと壁面Lと床面Fによって形成される3つの境界部に沿って含塵空気が吸引され、隅部M周辺の床面Fに堆積した塵埃が捕集される。隅部Mに留まる時間は、2〜3秒程度が好ましい。
このように、隅部Mに予め設定された基準時間だけ留まることで、隅部Mの塵埃を確実に捕集することができる。
図31及び図32は、本体1が隅部Mに到達した後に後退及び前進して、隅部Mの周辺を掃除している状態を示す。制御部(図示せず)は、図30の状態、つまり、本体1が隅部Mに到達した状態で、駆動輪6a、6bを負方向に転動(後退方向に転動)し、その後正方向に転動(前進方向に転動)し、壁面Kに沿って本体1の全長の略半分に相当する距離を往復する。
このように、壁面Kに沿って往復動作することで、回転ブラシ12a、12bによって、隅部Mの周辺に付着した塵埃の捕集を確実にすることができる。
図33は、本体1が隅部Mに到達した状態で、駆動輪6a、6bの転動方向を壁面K及び壁面Lを基準として45°にした状態を示す。
制御部(図示せず)は、図32の状態、つまり、右側面24aが壁面Lに接触し、左側面24bが壁面Kに接触した状態で、中央部2を反時計回りに45°回転し、それと同時に外殻部3を時計回りに45°回転する。
このとき、制御部(図示せず)は、右側の駆動輪6aを正方向に転動(前進方向に転動)し、左側の駆動輪6bを負方向に転動(後退方向に転動)することで、中央部2を反時計回りに信地回転する。
また、それと同時に、角度調節モーター57を時計回りに回転して、外殻部3を中央部2の周りを時計回りに回転させる。ここで、中央部2の信地回転の速度と外殻部3の回転の速度を同一にすることによって、右側面24aが壁面Lと接触しながら、駆動輪6a、6bの転動方向を変更することができる。つまり、本体1を隅部Mに留めた状態で、駆動輪6a、6bの転動方向を変更することができる。
図34及び図35は、本体1が駆動輪6a、6bの転動方向を変更した後に後退及び前進して、隅部Mの周辺を掃除している状態を示す。
制御部(図示せず)は、図33の状態、つまり、駆動輪6a、6bの転動方向が壁面K及び壁面Lを基準として45°になった状態で、駆動輪6a、6bを負方向に転動(後退方向に転動)し、その後正方向に転動(前進方向に転動)し、本体1の全長の略半分に相当する距離を往復する。このように、壁面Kに沿った往復動作の後に異なる方向の往復動作を行うことで、回転ブラシ12a、12bによって、隅部Mの周辺に付着した塵埃の捕集を確実にすることができる。
図36は、駆動輪6a、6bの転動方向を壁面Lと平行にした状態を示す。制御部(図示せず)は、右側面24aが壁面Lに接触した状態で、駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Lと平行になるように、中央部2を反時計回りに45°回転し、それと同時に外殻部3を時計回りに45°回転する。
このとき、制御部(図示せず)は、右側の駆動輪6aを正方向に転動(前進方向に転動)し、左側の駆動輪6bを負方向に転動(後退方向に転動)することで、中央部2を反時計回りに信地回転する。
また、それと同時に、角度調節モーター57を時計回りに回転して、外殻部3を中央部2の周りを時計回りに回転させる。ここで、中央部2の信地回転の速度と外殻部3の回転の速度を同一にすることによって、右側面24aが壁面Lと接触しながら、駆動輪6a、6bの転動方向を変更することができる。
つまり、本体1を隅部Mに留めた状態で、駆動輪6a、6bの転動方向を変更することができる。
図37及び図38は、駆動輪6a、6bの転動方向を変更した後に後退と前進を繰り返して、隅部Mの周辺を掃除している状態を示す。制御部(図示せず)は、図36の状態、つまり、駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Lと平行の状態で、駆動輪6a、6bを負方向に転動(後退方向に転動)し、その後正方向に転動(前進方向に転動)し、本体1の全長の略半分に相当する距離を往復する。
このように、壁面Kに沿った往復動作の後に異なる方向の往復動作を複数の方向で行うことで、回転ブラシ12a、12bによって、隅部Mの周辺に付着した塵埃の捕集を確実にすることができる。
図39は、本体1が壁面L沿いを隅部Mから遠ざかる方向に移動した状態を示す。制御部(図示せず)は、図38の状態、つまり、右側面24aが壁面Lに接触し且つ駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Lと平行の状態で、駆動輪6a、6bを転動する。
本体1は、右側面24aを壁面Lに接触させながら、壁面Lに沿って移動する。このとき、左吸込口11bが駆動輪6a、6bの後方に位置するため、駆動輪6a、6bは、掃除の済んでいない床面Fを移動することになる。
そこで、制御部(図示せず)は、本体1を隅部Mから約50cm程度壁面Lに沿って移動させた後に一時停止し、以下の手順で、右吸込口11aが駆動輪6a、6bの前方に位置するように、右吸込口11a及び左吸込口11bと駆動輪6a、6bの位置関係を変更する。
図40は、本体1が壁面L沿いを移動して隅部M側に戻った状態を示す。制御部(図示せず)は、図39の状態において、左吸込口11bが掃除した範囲を外殻部3が十分通過する位置まで、本体1を隅部M側に向けて移動する。
これは、次に行う右吸込口11a及び左吸込口11bと駆動輪6a、6bの位置関係の変更によって掃除漏れとなる床面Fが発生することを回避するための動作である。
図41は、回転ブラシ12a、12bが駆動輪6a、6bの前方に位置するように、回転ブラシ12a、12bと駆動輪6a、6bの位置関係を変更した状態を示す。制御部(図示せず)は、図40の状態、つまり、外殻部3が中央部2の周りを時計回りに45°回転した状態から、外殻部3が中央部2の周りを反時計回りに45°回転した状態になるまで、外殻部3を回転する。
また、それと同時に、右側の駆動輪6aを正方向に転動(前進方向に転動)し、左側の駆動輪6bを負方向に転動(後退方向に転動)することで、中央部2を反時計回りに180°信地回転する。この動作によって、図37における本体1の位置する場所と同じ場所で、回転ブラシ12a、12bを駆動輪6a、6bと比較して前側、つまり隅部Mから遠ざかる側に配置することができる。
また、壁面L沿いを更に移動した後に現れる次の隅部での掃除に、対応することができる。なお、外殻部3の回転と中央部2の信地回転は、同時でなくても構わないが、同時である方が回転ブラシ12a、12bと駆動輪6a、6bの位置関係の変更に要する時間を節約できるため好ましい。
図42は、本体1が壁面L沿いを隅部Mから遠ざかる方向に移動した状態を示す。制御部(図示せず)は、図41の状態、つまり、左側面24bが壁面Lに接触し且つ駆動輪6a、6bの転動方向が壁面Lと平行の状態で、駆動輪6a、6bを転動する。本体1は、左側面24bを壁面Lに接触させながら、壁面Lに沿って隅部Mから遠ざかる方向に移動する。このように移動することで、本体1は、壁際の床面Fの塵埃を掻き出して捕集することができる。
なお、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、壁際の床面Fを掃除する際に、右側面24a及び左側面24bを壁面に接触させるように動作しているが、壁面から数mm離して極近接させた状態で動作してもよい。このように動作することによって、壁面に傷をつけることなく壁際の床面Fを掃除することができる。
また、右側面24aと左側面24bのそれぞれに、フッ素樹脂等の素材で構成された滑り性能の高い緩衝部材を設けても良い。このように構成されることによって、右側面24aと左側面24bを壁面に接触させた際の、壁面に傷をつけることが抑制することができる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、外殻部3の直角部4に右吸込口11a及び左吸込口11b、つまり複数の塵埃吸込口を備えたものであるが、このような形態に限定されない。
例えば、外殻部3に塵埃吸込口を1つ備えたものでも、実施の形態1に係る自走式掃除機500と同様の効果を得られることは、言うまでもない。実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、外殻部3に壁面と平行な側面を備えたり隅部の床面の壁面交差角度に応じた角部を備えたりすることで、壁際の床面又は隅部の床面に塵埃吸込口を近接することができるため、掃除漏れを更に少なくすることが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、長手方向が互いに異なる複数の塵埃吸込口を備えることで、複数箇所を同時に掃除することができるため、掃除効率を更に向上することが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、外殻部3が中央部2の周りを±45°の範囲で回転するものであるが、このような形態に限定されない。
例えば、外殻部3を中央部2の周りを360°回転するものでも、実施の形態1に係る自走式掃除機500と同様の効果を得られることは、言うまでもない。実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、外殻部3が回転する範囲を制限することで、集塵装置37の後方に蓄電池45等を設けることができ、自走式掃除機500を小型化することが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、中央部2の回転中心を通る直線上に2つの駆動輪6a、6bを備えたものであるが、このような形態に限定されない。
例えば、中央部2を移動する駆動輪6a、6bとは別に、中央部2を信地回転する機構を備えたものでも、実施の形態1に係る自走式掃除機500と同様の効果を得られることは、言うまでもない。
実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、中央部2の回転中心を通る直線上に2つの駆動輪6a、6bを備えたことで、中央部2を移動する機構と中央部2を信地回転する機構を兼用することができ、自走式掃除機500を小型化することが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、塵埃吸込口に回転ブラシ12a、12bと塵埃受け16a、16bとを備えたものであるが、このような形態に限定されない。
例えば、塵埃吸込口に何も備えなかったり、回転ブラシ12a、12bと塵埃受け16a、16bのどちらか一方だけを備えたり、他の部材を備えたものでも、実施の形態1と同様の効果を得られることは、言うまでもない。
実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、塵埃吸込口に回転ブラシ12a、12bと塵埃受け16a、16bを備えることで、床面の塵埃、特に壁際の床面の塵埃を確実に掃除できるため、掃除漏れを更に少なくすることが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、塵埃吸込口に回転ブラシ12a、12bを備えることで、絨毯上も掃除することができ、掃除漏れを更に少なくすることが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、直角部4が外殻部3に上下移動可能に支持されるものであるが、このような形態に限定されない。
例えば、直角部4を固定したり、直角部4の底面を前方が高くなるように傾斜させたものでも、実施の形態1と同様の効果を得られることは、言うまでもない。
実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、直角部4を上下移動することで、確実に凸状段差を乗り越えることが可能となる。また、実施の形態1に係る自走式掃除機500のように、直角部4を上下移動することで、絨毯上も掃除することができ、掃除漏れを更に少なくすることが可能となる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、本体1の底面に従動輪10を備えるものであるが、従動輪10を備えなくても良い。その場合には、回転ブラシ12a、12bの毛ブラシ15が床面Fに接して本体1の前方を支持するため、本体1は床面Fと平行(水平)に支持される。
また、従動輪10に代えて、摺動性の高いクッション部材を備えても良い。その場合には、本体1の前方が持ち上がった際に、クッション部材が床面Fに当接し、本体1の底面が損傷することが抑制される。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、送風機34と集塵装置37が、シール部材42によって送風機34と集塵装置37の間の風路の気密が確保された状態で、水平方向に摺動可能に構成されるものであるが、送風機34と集塵装置37の両者が、外殻部3に設けられてもよい。その場合には、外殻部3が中央部2の周りを回転する際に、送風機34の排気ダクト36が駆動輪モーター8a、8b等と干渉しないように構成される。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、直角部4が、外殻部3に設けられた複数のガイド60に沿って上下移動可能に構成されるものであるが、直角部4が、直角部4の一部を中心にして上下方向に回転可能に構成されてもよい。
また、本実施の形態1に係る自走式掃除機500は、第1の回転ブラシ12aと第2の回転ブラシ12bを一つの回転ブラシモーター50によって駆動するように構成されるものであるが、回転ブラシ12a、12bそれぞれに対応する2つの回転ブラシモーターを備えて、それぞれを独立に回転させるように制御してもよい。
以上のように、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、駆動輪6a、6bの転動方向に対する塵埃吸込口の長手方向の角度が最適化されるように塵埃吸込口角度変更手段を制御する制御手段を備えることによって、壁に囲まれた床面の隅部等の狭い空間に塵埃吸込口を到達することが可能となり、掃除漏れを少なくすることができる。
また、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、駆動輪6a、6bの転動方向に対する塵埃吸込口の長手方向の角度が最適化されるように塵埃吸込口角度変更手段を制御する制御手段を備えることによって、床面の隅部等の狭い空間を掃除する際に本体1の移動方向の転換と前後進を繰り返す必要がなくなり、掃除効率を向上することができる。
(集塵装置の動作)
以下に、実施の形態1に係る自走式掃除機の塵埃分離部371に捕集された塵埃を圧縮しながら集塵部372に移動する場合の動作を説明する。
図43〜図49は、実施の形態1に係る自走式掃除機500の、集塵装置37内での塵埃の状態を示す図である。
図43は、吸気口373から含塵空気を吸引している状態を示す。制御部(図示せず)は、送風機34を動作させる際には、集塵部372側に向かう状態で除塵体374を停止させる。含塵空気が吸引されると塵埃分離部吸入弁381が塵埃分離部371の内側に回動して風路を開く。空気は送風機34に吸引されて、塵埃分離フィルター40の下方に流れ、塵埃Dsは塵埃分離フィルター40に捕捉される。
塵埃分離部371内に流入した含塵空気は、塵埃分離部371の湾曲側面に沿って流れて塵埃は遠心力を受けるため、塵埃の一部は塵埃分離フィルター40に捕捉されず、塵埃の一部は集塵部372に捕集される。
図44は、図43の状態から除塵体374を反時計回りに回転させた状態を示す。掃除作業が終了して送風機34が停止した後、制御部(図示せず)は、除塵体回転モーター379を時計回りに回転させて、回転力をギヤ380を介して回転駆動板376に伝達させ、除塵体回転軸375と除塵体374を反時計回りに回転させる。塵埃分離フィルター40に捕捉された塵埃Dsは、除塵体374から水平方向に力を受けて、塵埃分離フィルター40から掻き取られて集塵部372側に向かう。
図45〜図48は、図44の状態から除塵体374をさらに反時計回りに回転させた状態を示す。除塵体374が回転すると、塵埃Dsは集塵部372に押し込められる。図46に示されるように、除塵体374が塵埃移送板378に干渉する位置に移動すると、除塵体374は変形(屈曲)して塵埃を塵埃移送板378の右側に押し出しながら回転を継続する。
図49は、大量の塵埃Dsが集塵部372内に押し込められた状態を示す。図48の状態から、さらに掃除が行われた後に、除塵体374の回転を行うと、塵埃分離部371内の塵埃Dsが集塵部372内の塵埃Dsを圧縮しながら押し込まれる。
除塵体374の回転によって塵埃分離フィルター40から掻き取られずに、塵埃分離部371内に塵埃が残った場合でも、除塵体374の回転が複数回繰り返されることで、掻き取り及び圧縮が確実化される。
集塵装置37内に捕集された塵埃Dsの廃棄は、集塵装置37を本体1から取り外し、集塵装置蓋38を開けることによって行うことができる。
以上のように、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、集塵装置37内の塵埃分離フィルター40が塵埃によって目詰まりすることを解消し、塵埃を集塵部372に移動させて圧縮することができるため、集塵装置37の塵埃Dsの廃棄処理の頻度を低減することが可能となる。
以上、実施の形態1に係る自走式掃除機500について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、実施の形態1に係る自走式掃除機500は、角度調節モーター57を回転させて、2つの平面、つまり右側面24aと左側面24bで形成される頂角の二等分線と駆動輪6a、6bの転動方向の相対角度を変更するものであるが、頂角の二等分線と転動方向が平行の状態で固定されても良い。
角度調節モーター57を制御して平行の状態に固定してもよく、中央部2と外殻部3を回転不能に固定又は一体化しても良い。中央部2と外殻部3を回転不能に固定又は一体化する場合は、角度調節モーター57又はそれに付随するギヤ等の外殻部3を中央部2の周りを回転させるための部材が設けられなくてもよい。
このような場合でも、制御部(図示せず)が図34及び図35に示されるように動作させることで、床面の隅部等の狭い空間に塵埃吸込口を到達させることができ、掃除漏れを少なくすることができる。また、前進と後退を繰り返すことで、間欠的に壁沿いを掃除することも可能である。
実施の形態2.
以下に、実施の形態2に係る自走式掃除機を説明する。
なお、実施の形態1に係る自走式掃除機と重複する説明については、適宜簡略化あるいは省略する。
(概略構造)
以下に、実施の形態2に係る自走式掃除機の概略構造を説明する。
図50は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、平面図である。
図50に示されるように、自走式掃除機500の円弧部5の側面の右方近接センサー27cと右後方近接センサー28cは、図2に示される右方近接センサー27aと右後方近接センサー28aの位置とは異なる位置に配置されており、後述する塵埃吸引口開閉弁216に重ならない位置に配置される。
(集塵装置の構造)
以下に、実施の形態2に係る自走式掃除機の集塵装置の構造を説明する。
図51は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、図50に記載されたBa−Bb線での断面図である。また、図52は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、図50に記載されたCa−Cb線での断面図である。また、図53は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、除塵体円板382の斜視図である。また、図54は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、集塵装置蓋38を開けた状態での除塵体383と移送体384の配置を示す平面図である。
図51〜図54に示されるように、円弧部5の中心には、送風機34が設けられる。送風機34は、水平回転する複数の回転翼で構成されるファン35を有し、ファン35が回転することによって負圧が発生する。空気は、ファン35の回転によって発生する負圧によってファン35の軸方向上側から流入し、ファン35の半径方向に設けられた排気ダクト36から排出される。
送風機34の上部には、着脱可能な集塵装置37が設けられる。集塵装置37は、円筒状の塵埃分離部371の湾曲側面に連通する略直方体の集塵部372を有する。塵埃分離部371の底面、つまり送風機34側には吸気口373から吸引された含塵空気から塵埃を分離して空気のみを通過させる塵埃分離フィルター402が設けられる。
塵埃分離フィルター402は、塵埃分離部371の底面部の略中央に配置され、円錐台形に構成される。塵埃分離フィルター402の湾曲側面部はナイロン等の樹脂繊維のメッシュによって構成され、表面に付着した塵埃は横方向から力を受けると容易に除去される。塵埃分離部371と集塵部372を覆う集塵装置蓋38は、ヒンジ部39を支点にして開閉可能に構成され、係止手段(図示せず)によって閉じた状態が保持される。
集塵装置蓋38には塵埃分離部371の円筒の中心軸を中心に回転する除塵体円板382が設けられる。除塵体円板382には、図53に示されるように、一対の除塵体383と一対の移送体384が設けられる。除塵体383と移送体384は、硬質のゴム、樹脂、金属などの材料で構成され、除塵体383はその一部が塵埃分離フィルター402の湾曲側面部に接触もしくは極近接して配置される。除塵体回転軸375は塵埃分離部371内部の除塵体円板382と集塵装置蓋38の上側(外部)に設けられた回転駆動板376を連結する。除塵体回転軸375は集塵装置蓋38に摺動シール部材377を介して回転自在に保持される。摺動シール部材377は硬質のゴムの表面にフッ素樹脂加工が施されているため、除塵体回転軸375を回転自在に保持しながら、塵埃分離部371内の気密を確保できる。図51において、除塵体円板382と塵埃分離フィルター40は接触しているように図示しているが、毛髪等の絡みつきを抑制するために、接触させずに空間を空ける構成としてもよい。
集塵装置37の塵埃分離部371が中央部2のほぼ中央に配置され、本体1の上面から見て塵埃分離部371の右側に集塵部372が連結する。集塵部372は塵埃分離部371の中央を基準として、吸気口373から270°の角度の方向に配置される。含塵空気が吸気口373から塵埃分離部371に流入すると、塵埃分離部吸入弁381が開き、含塵空気は塵埃分離部371の湾曲内面に沿って流れる。除塵体383及び移送体384は塵埃分離部371の底面との間に空間を有して配置されるため、塵埃分離部371内に流入した含塵空気は、塵埃分離フィルター402の周りを旋回しながら吸引される。このとき、含塵空気中の塵埃の一部は遠心力を受けて集塵部372側に流入する。
集塵部372は、塵埃分離部371と比較して鉛直方向の深さが浅く構成されており、境界部が傾斜部385によって連結される。傾斜部385上には長さと配置角度の異なる傾斜リブ386、387、388が設けられている。傾斜リブ386は、他の傾斜リブ387、388と比較して長く構成され、塵埃分離部371の底面から傾斜部385に亘るように配置される。各傾斜リブ386、387、388の水平方向の角度は、傾斜リブ386の傾斜角度が最も小さく、傾斜リブ387、傾斜リブ388の順に、傾斜角度が大きくなるように配置される。このように、傾斜リブ386、387、388が傾斜部385上で、移送体384の回転方向に向かうほど傾斜角度が大きくなるように配置されることによって、塵埃Dsが移送体384から力を受けながら、各傾斜リブ386、387、388に沿って集塵部372側に向かって移動し易くなる効果が得られる。
塵埃分離フィルター402に付着した塵埃を除去する場合、除塵体円板382を本体1の上面から見て反時計回りに回転させる。塵埃は除塵体383に押されて塵埃分離フィルター402から掻き取られて塵埃分離部371の底面に落下する。塵埃分離フィルター402は微細な開口のメッシュによって構成されており、微細な繊維を含む塵埃が多く付着するため、塵埃の量が多い場合、塵埃分離部371の底面に掻き落とされた塵埃は、まとまって塵埃分離部371内の上側まで亘る。除塵体円板382の回転を継続すると、塵埃分離部371の底面に掻き落とさてまとまった塵埃は、除塵体383と移送体384によって上側を押されて、塵埃分離部371内を反時計回りに移動する。
集塵部372の端部側には鉛直方向の深さの深い拡張部389が設けられる。集塵部372は、駆動輪6aの上に配置されるため、駆動輪6aの上部の部分の鉛直方向の深さを浅く構成し、駆動輪6aの外側で深くなるように構成する。このように集塵部372を構成することによって、本体1の高さを低く抑えつつ、集塵部372の容量を大きくすることができる。また、集塵部372の一部を浅く構成することによって、駆動輪6a、6bを本体1の中心寄りに配置することが可能となり、中央部2上の構成部品を効率よく配置することができる。
塵埃分離部371の吸気口373との連結部には塵埃分離部吸入弁381が設けられる。塵埃分離部吸入弁381は円弧状の板であり、一端を回転軸として回動可能に保持される。塵埃分離部吸入弁381はバネによって負勢され、集塵装置37への吸引がない場合は風路を閉塞し、吸引がある場合は塵埃分離部371の内側に回動して風路を開く。
集塵装置37の外部には除塵体回転モーター379が設けられ、ギヤ380を介して回転駆動板376に回転力が伝達される。
円錐台形の塵埃分離フィルター402の送風機34側の空間内部には、プリーツ状に折り曲げられたシートフィルターを円錐台形の内側に沿うように輪状に構成したバックアップフィルター403が設けられる。バックアップフィルター403は、塵埃分離フィルター402で分離できなかった微細塵を捕集する。また、格子41は集塵装置37とバックアップフィルター403を取り外したときに異物が侵入することを抑制する。
集塵装置37の底面には、集塵装置37と送風機34の気密を確保する輪状のシール部材42が設けられる。シール部材42は、ゴム、エラストマー樹脂等の弾性部材に潤滑性を有するフッ素樹脂を配合した素材で構成され、断面がV字状である。
集塵装置37の開口部と送風機34の開口部は、シール部材42のV字を形成する異なる面にそれぞれ接する。このように構成されることで、集塵装置37と送風機34は、気密を確保した状態で水平方向に摺動可能である。
(集塵装置の動作)
以下に、実施の形態2に係る自走式掃除機の塵埃分離部371に捕集された塵埃を圧縮しながら集塵部372及び拡張部389に移動する場合の動作を説明する。
図55〜図62は、実施の形態2に係る自走式掃除機500の、集塵装置37内での塵埃の状態を示す図である。
図55及び図56は、吸気口373から含塵空気を吸引している状態を示す。制御部(図示せず)は、送風機34を動作させる際には、除塵体円板382を停止させる。図55及び図56では、除塵体383が集塵部372側に向かう状態で停止しているが、送風機34の駆動時の除塵体383及び移送体384の停止位置は特に規定されない。
含塵空気が吸引されると塵埃分離部吸入弁381が塵埃分離部371の内側に回動して風路を開く。含塵空気は塵埃分離部371内側の湾曲面に沿って流れ、除塵体383及び移送体384によって遮られることがない塵埃分離部371の底面付近で強い旋回気流となる。塵埃分離部371内で塵埃Dsは、旋回によって遠心力を受けて、塵埃分離部371の半径方向に向かう。塵埃Dsは傾斜部385にさしかかると、その一部が集塵部372側に流入する。このとき、空気も集塵部372に一部が流入するため、集塵部372内に残る塵埃Dsと、集塵部372に出たり入ったりを繰り返す塵埃Dsとが生じる。拡張部389は、塵埃分離部371の旋回気流の影響が小さいため、拡張部389まで到達した塵埃Dsは塵埃分離部371まで戻りにくい。集塵部372内に入りきらない塵埃Dsは、塵埃分離部371内で旋回を続けるが、やがて塵埃分離フィルター402に付着する。
図57及び図58は、図55及び図56の状態から除塵体374を反時計回りに回転させた状態を示す。掃除作業が終了して送風機34が停止した後、制御部(図示せず)は、除塵体回転モーター379を時計回りに回転させて、回転力をギヤ380を介して回転駆動板376に伝達させ、除塵体回転軸375と除塵体円板382を反時計回りに回転させる。塵埃分離フィルター402に捕捉された塵埃Dsは、除塵体374から塵埃分離部371の円周方向に力を受けて、塵埃分離フィルター402から掻き取られて塵埃分離部371の底面に落下する。除塵体円板382の回転を継続すると、塵埃分離部371の底面に掻き落とされた塵埃Dsは、除塵体383と移送体384の下端によって上側を押されて、塵埃分離部371内を反時計回りに移動する。
図59及び図60は、図58の状態から除塵体円板382をさらに反時計回りに回転させた状態を示す。移送体384が傾斜リブ386、387、388の上部に差し掛かると、塵埃Dsの上側は移送体384に押され、塵埃Dsの下側は傾斜リブ386、387、388によって移動方向が制限される。移送体384が回転を続けると、移送体384と傾斜リブ386、387、388との交差位置が、集塵部372の端部側に移動する。このとき、移送体384は湾曲形状に構成されているため、傾斜リブ386、387、388との交差位置において塵埃Dsを押す方向が、集塵部372の端部側に向く。したがって、塵埃Dsは上側を移送体384に押されながら、傾斜部385上を傾斜リブ386、387、388に沿って集塵部372側に移動する。
図61及び図62は、大量の塵埃Dsが集塵部372内に移動して押し込められた状態を示す。図59及び図60の状態から、さらに掃除が行われた後に、除塵体円板382が回転を行うと、塵埃分離部371内の塵埃Dsが集塵部372内の塵埃Dsを圧縮しながら押し込む。塵埃分離部371内に塵埃Dsが残った場合でも、除塵体円板382の回転が複数回繰り返されることで、集塵部372内に移動することができる。
以上のように、実施の形態2に係る自走式掃除機500は、集塵装置37内の塵埃分離フィルター402が塵埃によって目詰まりすることを解消し、塵埃を集塵部372に移動させて圧縮することができるため、集塵装置37の塵埃Dsの廃棄処理の頻度を低減することが可能となる。
また、集塵部372の深さを浅くすることによって、自走式掃除機500の本体1の高さを低く抑えることができるとともに、集塵部372の外側に拡張部389を設けることによって、集塵容量を大きくすることができる。
なお、実施の形態2に係る自走式掃除機500は、塵埃分離フィルター402を円錐台形に構成しているが、円筒形状に構成しても良い。このように構成することによって、フィルター面積を広くして風路の圧力損失を低減することができる。
実施の形態3.
以下に、実施の形態3に係る自走式掃除機を説明する。
なお、実施の形態1及び実施の形態2に係る自走式掃除機と重複する説明については、適宜簡略化あるいは省略する。
(自走式掃除機と充電台とを含むシステムの構造)
以下に、実施の形態3に係る自走式掃除機と充電台とを含むシステムの構造を説明する。
図63は、実施の形態3に係る自走式掃除機500と充電台201とを含むシステムの、一部断面を含む平面図である。また、図64は、実施の形態3に係る自走式掃除機500と充電台201とを含むシステムの、図63に記載されたCa−Cb線での断面図である。また、図65は、実施の形態3に係る自走式掃除機500と充電台201とを含むシステムの、一部断面を含む平面図である。また、図66は、実施の形態3に係る自走式掃除機500と充電台201とを含むシステムの、図65に記載されたCa−Cb線での断面図である。
図63〜図66に示されるように、自走式掃除機500の本体1の円弧部5の側面に、蓄電池45に蓄える電力を受電するための一対の受電側充電端子200が設けられる。
充電台201は、本体1の受電側充電端子200を介して、本体1の蓄電池45に電力を供給するL字型の充電台である。充電台201は、受電側充電端子200に接続して電力を供給する一対の給電側充電端子202と、交流電流から直流電流を発生して、給電側充電端子202に給電する電源部203と、受電側充電端子200と給電側充電端子202の接続を検知して、電源部203を動作させる充電台制御部204を有する。
また、充電台201内には送風機205と、送風機205によって吸引された含塵空気から塵埃を分離して蓄積する集塵装置206が設けられる。集塵装置206は、自走式掃除機500の集塵装置37と比較して塵埃の捕集容量が大きい。また、集塵装置206は、紙パックフィルター、または、サイクロン集塵装置、または、フィルターを有するダストボックスなどのいずれの方式の集塵装置でもよい。集塵装置206に連通する風路207の先端には、自走式掃除機500の本体1の集塵装置37に蓄積された塵埃を吸引するための吸引ノズル208が設けられる。
給電側充電端子202は、端子台209に設置される。端子台209と吸引ノズル208は、可動アーム210の両端部に設置され、支持軸211を支点として、充電台201から突出可能に設けられる。通常、吸引ノズル208は、図63に示されるように、バネ(図示せず)によって負勢されて、ノズル収納口212内に収納される。一方、端子台209は端子台収納口213から突出するように構成される。したがって、端子台209が端子台収納口213に押し込まれると、吸引ノズル208が充電台201から突出する。このとき、吸引ノズル208は風路207との間に設けられた自在変形風路214によって連通状態を維持した状態で移動する。
図64に示されるように、自走式掃除機500の本体1の側面には、側面開口215が設けられる。側面開口215は、集塵装置37の拡張部389の側面に配置される。拡張部389の側面には、塵埃吸引口開閉弁216が開閉可能に設けられる。塵埃吸引口開閉弁216は、回動軸217を支点に回動して、拡張部389内に蓄積した塵埃を外部から吸引することを可能にする。回動軸217はバネ(図示せず)によって塵埃吸引口開閉弁216を閉じるように負勢される。また、塵埃吸引口開閉弁216の周辺部には、ゴム材料のシール部材(図示せず)が設けられ、集塵装置37の気密が維持される。
図65及び図66は、自走式掃除機500の本体1が充電台201に接続した状態を示す。端子台209は、本体1によって押されると、受電側充電端子200と給電側充電端子202が接続した状態で、端子台収納口213内に押し込まれる。これに伴って、可動アーム210が支持軸211を支点として回動し、吸引ノズル208がノズル収納口212から突出する。
吸引ノズル208がノズル収納口212から突出すると、図66に示されるように、吸引ノズル208は自走式掃除機500の側面開口215から、塵埃吸引口開閉弁216の一部を押しながら拡張部389に連通する。このとき、塵埃吸引口開閉弁216は回動軸217を支点として回動して、拡張部389の側面を開放する。また、自在変形風路214は蛇腹構造のひだを伸ばすことによって吸引ノズル208と風路207との連通状態を維持する。
(自走式掃除機と充電台とを含むシステムの動作)
以下に、実施の形態3に係る自走式掃除機と充電台とを含むシステムの動作を説明する。
自走式掃除機500の本体1内の制御部(図示せず)は、掃除動作中に集塵装置37内の塵埃が予め設定された基準量以上蓄積されたことを検知すると、掃除動作を終了して蓄電池45の充電を行うために、充電台201の位置に移動する。集塵装置37内の塵埃の量を検知する手段として、除塵体回転モーター379の負荷の変化を電流量によって計測する手段が設けられてもよく、また、塵埃分離部371、あるいは集塵部372の一部が赤外線を透過する材料で構成され、透過型赤外線センサーによって塵埃の有無を検知する手段が設けられてもよい。
自走式掃除機500の本体1内に設けられた充電台201の位置を記憶する記憶部(図示せず)によって、もしくは充電台201に設けられた赤外線信号発生手段の識別情報の受信部によって、自走式掃除機500の本体1が充電台201に近接した際に、本体1と充電台201との位置関係が認識される。自走式掃除機500の本体1内の制御部(図示せず)は、充電台201に接続して充電を行う場合に、受電側充電端子200を給電側充電端子202に接続可能な位置となるように、駆動輪6a、6bを回転させる。
自走式掃除機500の本体1内の制御部(図示せず)は、充電台201との接続の際に、右方近接センサー27c、右後方近接センサー28c、後方近接センサー29の情報を得て、本体1が充電台201に適切に接続するように駆動輪6a、6bの回転を制御する。
充電台制御部204は、本体1が充電台201に接続し、受電側充電端子200と給電側充電端子202が接続したことを検知すると、給電側充電端子202への給電を行う前に、送風機205を駆動し、拡張部389に蓄積された塵埃を集塵装置206に捕集する。充電台制御部204は、予め設定された基準時間だけ送風機205を駆動した後、駆動を停止し、給電側充電端子202への給電を行う。
集塵装置206には、塵埃量検知手段(図示せず)が設けられ、捕集した塵埃量が予め設定された基準量に達した場合に、LED表示、報知音出力等の報知手段(図示せず)によって報知が行われ、送風機205が停止した状態で、給電側充電端子202への給電が行われる。
以上のように、実施の形態3に係る自走式掃除機500と充電台とを含むシステムは、集塵装置37内に蓄積された塵埃が予め設定された基準量以上となった場合に、自走式掃除機500の本体1が充電台201に接続して、蓄積した塵埃を充電台201の集塵装置206に移動させることができるため、自走式掃除機500の集塵装置37の塵埃Dsの廃棄処理の頻度を低減することが可能となる。
実施の形態4.
以下に、実施の形態4に係る自走式掃除機を説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3に係る自走式掃除機と重複する説明については、適宜簡略化あるいは省略する。
(集塵装置の構造)
以下に、実施の形態4に係る自走式掃除機の集塵装置の構造を説明する。
図67は、実施の形態4に係る自走式掃除機500の、集塵装置カバー33を取り外した状態での平面図である。
図67に示されるように、集塵装置蓋38の上部に、塵埃分離部371内の除塵体374を回転させるための除塵体回転ノブ390が設けられる。除塵体回転ノブ390は手動で回転させることを容易にするために、外周部に凹凸を有する。
本体1は、集塵装置37内の塵埃の量を検知する手段として、除塵体回転モーター379の負荷の変化を電流量によって計測する手段を有してもよく、また、塵埃分離部371、あるいは集塵部372の一部が赤外線を透過する材料で構成され、透過型赤外線センサーによって塵埃の有無を検知する手段を有してもよい。集塵装置37に蓄積した塵埃量が予め設定された基準量に達した場合には、LED表示、報知音出力等の報知手段(図示せず)によって報知が行われる。
以上のように、塵埃量が予め設定された基準量に達しても、自走式掃除機500の使用者は、除塵体回転ノブ390を反時計回りに回転させることによって、集塵装置37内の塵埃を圧縮することができるため、塵埃を廃棄しなくとも、自走式掃除機500は掃除動作を継続することができるようになるため、廃棄処理の頻度を低減することが可能となる。
以上、実施の形態1〜実施の形態4について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態の全部又は一部、各変形例等を組み合わせることも可能である。また、実施の形態3では、自走式掃除機500が、実施の形態1又は実施の形態2に係る自走式掃除機500である場合を説明しているが、そのような場合に限られず、例えば、他の集塵装置を備えた自走式掃除機であってもよい。
1 本体、2 中央部、3 外殻部、4 直角部、5 円弧部、6a、6b 駆動輪、10 従動輪、11a 右吸込口、11b 左吸込口、12 回転ブラシ、12a 第1の回転ブラシ、12b 第2の回転ブラシ、16a、16b 塵埃受け、37 集塵装置、38 集塵装置蓋、39 ヒンジ部、40 塵埃分離フィルター、45 蓄電池、100 回転ブラシユニット、101a、101b 回転ブラシ収容部、102a、102b 駆動伝達部、103 支持部、104 軸受け固定部材、105a、105b 支持部、106a、106b 係合部、107 嵌合部、108 支持軸、109a、109b 凹状嵌合部、110a、110b 回転ブラシ駆動軸、111a、111b 動力伝達軸、112a、112b 軸受け、113a、113b かさ歯ギヤ、114a、114b 開口部、115 回転ブラシモーター軸、116 ギヤ、117 ギヤ、118 軸、119 ギヤ、120 ギヤ、121 ギヤ、122 軸、123 ギヤ、124 ギヤ、125 ギヤ、126 ギヤ、127 軸、128 ギヤ、129 ギヤ、200 受電側充電端子、201 充電台、202 給電側充電端子、203 電源部、204 充電台制御部、205 送風機、206 集塵装置、207 風路、208 吸引ノズル、209 端子台、210 可動アーム、211 支持軸、212 ノズル収納口、213 端子台収納口、214 自在変形風路、215 側面開口、216 塵埃吸引口開閉弁、217 回動軸、371 塵埃分離部、372 集塵部、373 吸気口、374 除塵体、375 除塵体回転軸、376 回転駆動板、377 摺動シール部材、378 塵埃移送板、379 除塵体回転モーター、380 ギヤ、381 塵埃分離部吸入弁、382 除塵体円板、383 除塵体、384 移送体、385 傾斜部、386、387、388 傾斜リブ、389 拡張部、390 除塵体回転ノブ、401 バックアップフィルター、402 塵埃分離フィルター、403 バックアップフィルター、500 自走式掃除機。

Claims (24)

  1. 内面の一部に第1開口が形成され、吸気口から吸引されて流入する含塵空気を塵埃と清浄空気に分離し、清浄空気をフィルタで覆われた第2開口から排出する塵埃分離部と、
    前記第1開口に連通し、内側に塵埃を蓄積する集塵部と、
    前記塵埃分離部の内側に設けられ、回転動作によって、前記フィルタに付着する塵埃を除去するとともに、除去した塵埃を前記集塵部に前記第1開口を介して移動させる除塵体と、
    を備えたことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記除塵体が回転する領域の一部に設けられ、回転する前記除塵体に接触して前記除塵体によって前記フィルタから引き剥がされた塵埃を前記集塵部に移送する移送体を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記除塵体は、前記移送体に接触した状態において、変形しながら回転する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の集塵装置。
  4. 前記フィルタは、円筒状又は円錐台状であり、前記除塵体の内側に同軸で設けられ、前記フィルタの中心軸が前記除塵体の回転中心と同軸である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  5. 前記塵埃分離部には、該塵埃分離部の内側に向かって突出し、前記第1開口に向かって延びる少なくとも1つのリブが形成された、
    ことを特徴とする請求項4に記載の集塵装置。
  6. 前記除塵体の回転の軸方向における前記塵埃分離部と前記除塵体との間に、含塵空気を旋回させるための隙間が形成された、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の集塵装置。
  7. 前記塵埃分離部の内面の一部に、前記吸気口に連通する第3開口が形成され、
    含塵空気を吸引している時に前記第3開口を開き、前記除塵体が回転している時に前記第3開口を閉じる第1弁を備えた、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の集塵装置。
  8. 前記第1開口は、前記除塵体の回転の軸を中心として、前記吸気口から前記除塵体の回転の方向に180°以上離れた位置に形成された、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の集塵装置。
  9. 前記第1開口は、前記除塵体の回転の軸を中心として、前記吸気口から前記除塵体の回転の方向に270°離れた位置に形成された、
    ことを特徴とする請求項8に記載の集塵装置。
  10. 前記除塵体の回転の軸方向における前記集塵部の寸法が、前記塵埃分離部の寸法と比較して小さい、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の集塵装置。
  11. 前記塵埃分離部の外側から内側に嵌挿され、前記塵埃分離部の外側の動力を前記除塵体に伝達する回転軸を備えた、
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の集塵装置。
  12. 前記回転軸は、前記塵埃分離部の外側で回転板に連結された、
    ことを特徴とする請求項11に記載の集塵装置。
  13. 前記回転板は、円板状であり、前記回転板の円周部に作用する動力によって回転する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の集塵装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の集塵装置と、
    前記集塵装置の下流側に設けられ、前記塵埃分離部に含塵空気を流入させる第1電動送風機と、
    を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  15. 請求項13に記載の集塵装置と、
    前記塵埃分離部に含塵空気を流入させる第1電動送風機と、
    前記回転板の円周部に回転力を伝達する電動回転機と、
    前記第1電動送風機及び前記電動回転機の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1電動送風機の停止後に前記電動回転機を回転させる、
    ことを特徴とする電気掃除機。
  16. 前記塵埃分離部又は前記集塵部に蓄積した塵埃の量を検出する塵埃検知手段を備え、
    前記制御部は、塵埃の量が予め設定された基準値に達している場合に、前記除塵体を回転させる、
    ことを特徴とする請求項15に記載の電気掃除機。
  17. 前記塵埃検知手段は、前記電動回転機の負荷電流を検知する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の電気掃除機。
  18. 前記制御部は、塵埃の量が予め設定された基準値に達している場合に、前記電動回転機の回転を停止するとともに、報知手段に報知動作を行わせる、
    ことを特徴とする請求項16または17に記載の電気掃除機。
  19. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の集塵装置と、
    前記塵埃分離部に含塵空気を流入させる第1電動送風機と、
    本体と、
    前記本体を移動させる駆動輪と、
    前記本体に設けられ、前記駆動輪に回転力を伝達する駆動輪駆動部と、
    前記本体に設けられ、近接する壁や障害物を検知する近接センサーと、
    前記本体に設けられ、搭載された電気部品に電力を供給する蓄電池と、
    前記本体の外面に設けられ、給電側充電端子に接続されて電力の供給を受ける受電側充電端子と、
    を備えたことを特徴とする自走式掃除機。
  20. 前記本体の側面に平面部が形成され、
    前記本体の底面の前記平面部に沿う領域に設けられた塵埃吸引部と、
    前記平面部に対する前記駆動輪の転動方向を変更する転動方向切替機構と、
    前記転動方向切替機構を駆動させて前記駆動輪の転動方向と前記平面部とを平行にする制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項19に記載の自走式掃除機。
  21. 前記駆動輪は、複数であり、
    前記集塵部は、複数の前記駆動輪のうちの少なくとも一部の上方に設けられた、
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の自走式掃除機。
  22. 前記集塵部は、前記塵埃分離部に連通しない側に、底面に向かって広がる拡張部を有し、
    前記駆動輪は、前記集塵部と干渉しない、
    ことを特徴とする請求項19〜21のいずれか一項に記載の自走式掃除機。
  23. 請求項19〜22のいずれか一項に記載された自走式掃除機と、
    前記給電側充電端子を有する充電台と、
    を備え、
    前記本体の外面には、前記集塵部に連通し、第2弁によって閉塞された第4開口が形成され、
    前記充電台は、前記給電側充電端子と前記受電側充電端子とが接続されたときに、前記第2弁を開いて、前記集塵部に蓄積された塵埃を吸引する、
    ことを特徴とする自走式掃除機と充電台とを含むシステム。
  24. 前記充電台は、流入する含塵空気から塵埃を分離して蓄積する第2集塵装置と、前記第2集塵装置の下流側に設けられ、前記第2集塵装置に含塵空気を流入させる第2電動送風機と、を有する
    ことを特徴とする請求項23に記載の自走式掃除機と充電台とを含むシステム。
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