JP2013013538A - 室内用集塵装置およびこの装置を機能させるためのプログラム - Google Patents

室内用集塵装置およびこの装置を機能させるためのプログラム Download PDF

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和宏 黒山
Osamu Eguchi
修 江口
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匡 三木
Yukihiro Fujiwara
幸弘 藤原
Hiroaki Kurihara
裕明 栗原
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Abstract

【課題】空気清浄機において、吸引している気流に乗って空気清浄機へ引き寄せられた塵埃の一部が近傍で落下し、空気清浄機の周囲に塵埃が溜まりやすくなるという課題があった。また掃除ロボットでは、掃除中の清掃動作により掃除ロボット本体の移動に伴う移動気流や、清掃時の吸引に伴う排気気流などの影響により、掃除ロボット本体の周囲の床面に堆積している塵埃を巻き上げるという課題があった。
【解決手段】状態検出手段108で床面清掃部220が清掃を行っていると判断したときに、空気清浄部100の送風手段104を動作させることで、床面清掃部220で清掃中に舞い上がる塵埃を回収するとともに、床面清掃部220は、誘導信号を受信して空気清浄部100へ移動する際に、空気清浄部100の周囲の清掃を重点的に行うことで、空気清浄部100の周囲に堆積している塵埃を除去する。
【選択図】図2

Description

本発明は、室内の空気の清浄及び床面の清掃を自動的にする室内用集塵装置に関するものである。
従来、この種の集塵装置としては、室内の空気を清浄にするために、本体に内蔵したファンによって空気を吸引し、空気中に浮遊する塵埃などをろ過するフィルターを通して排気することで室内の空気を清浄化する空気清浄機と、室内床面を清掃するために、本体を移動させる走行輪と、本体の底面の床面に堆積している塵埃などをノズルから吸引することで、自動的に移動しながら室内を掃除する掃除ロボットが、それぞれ提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
例えば、図9は、従来の空気清浄機の一例を示す側面断面図である。図9に示すように、従来の空気清浄機900の本体は筐体901によって保持されている。筐体901は床面の上に設置され、筐体901の前面は前面パネル902にて覆われ、前面パネル902に対向する位置に吸気口903が設けられている。筐体901の頂面には、吹出口904が設けられている。吹出口904は筐体901の幅方向に形成されて、鉛直上方に臨んで設けられる。
筐体901の内部には、吸気口903から吹出口904に連通する吸込流通路および吹出流通路とからなる風路905が形成されている。風路905内には空気を送出するモータ906と羽根907からなる送風機が配置されている。送風機に用いられるファンとしてはシロッコファンが用いられるのが一般的である。
前面パネル902に対向する位置には、吸気口903から吸い込まれた空気中に存在する塵埃やタバコの煙などの汚染物質を捕集・除去するエアフィルタ908が設けられている。筐体901の頂面にはユーザの操作入力及び従来の空気清浄機900の状態の表示を行うインターフェース部及びモータ906などの制御を行う制御手段909が設けられている。
上記構成の空気清浄機において、インターフェース部にてユーザ操作により運転を開始すると、制御手段909によりモータ906を回転させることで送風機が回転駆動され、吸気口903から空気が吸い込まれ、エアフィルタ908によって、空気中に存在する塵埃や汚染物質が除去される。筐体901内の風路905に取り込まれ、エアフィルタ908によって塵埃が除去された空気は、風路905を通して吹出口904から鉛直上方に向けて室内に送り出される。室内に送り出された空気は、部屋内を流通して従来の空気清浄機900の吸気口903に吸い込まれる流れとなる。
また例えば、図10は、従来の掃除ロボットの一例を示す側面断面図である。図10に示すように、従来の掃除ロボット1000の本体はボディ1001によって保持されている。ボディ1001は、制御部1002によって、駆動モータ1003を制御することで走行輪を回転させて移動する。また、例えばスイッチなどによる接触の検出や超音波や反射光などによる非接触で周囲の障害物を検出するセンサ1004の情報を利用しながら、周囲の壁や障害物との接触を回避しながら移動を行う。また、掃除ロボット1000を動作させるための電力は、充電用接点1005を介して電池1006に蓄えられる。そして回転ブラシ1007とファンモータ1008を動作させることで、床面の塵埃をダストボックス1009に回収する。また、ユーザの操作及び状態の表示を行うインターフェース
部1010が設けられている。
上記構成の掃除ロボット1000において、インターフェース部1010の操作により運転を開始すると、回転ブラシ1007とファンモータ1008を動作させながら、センサ1004の情報を利用して、駆動モータ1003を制御することで、周囲の障害物を回避しながら、床面に堆積している塵埃をダストボックス1009に回収する。走行経路は、ランダムな方向に障害物を検出するまで直進を繰り返すことや、一定の決められた走行パターンに合わせて動作させるようになっているなど、使用される状況や内蔵しているセンサに応じてさまざまな走行パターンが提案されている。また、電池1006のエネルギー残量が少なくなった場合に、電池1006を充電するために、駆動モータ1003を制御することで、掃除ロボットへの給電を行う充電ステーションへ移動して、充電用接点1005と充電ステーションの接点を自動的に接続して充電を行う機能を有するものがある。
特開平05−046246号公報 特開2001−304668号公報 特開2007−167777号公報
しかしながら、前記従来の構成である空気清浄機では、空気中に舞い上がった塵埃をファンで吸引してフィルターで回収するが、舞い上がった塵埃の一部は床面に落下してしまうため、吸引している気流に乗って空気清浄機へ引き寄せられた塵埃の一部が空気清浄機の近くで落下し、空気清浄機の周囲に塵埃が溜まりやすくなるという課題があった。さらに、床面に堆積している比較的軽い塵埃なども同様に引き寄せられる効果があるため、空気清浄機の構成にもよるが例えば側面などの付近の比較的気流の弱くなる場所で塵埃が集まって留まるような現象が起こっていた。
また、前記従来の構成である掃除ロボットでは、掃除中の清掃動作により掃除ロボット本体の移動に伴う移動時の気流や、清掃時の吸引モータの動作に伴う排気気流などの影響により、掃除ロボット本体の周囲の床面に堆積している塵埃を巻き上げるという課題があった。また、掃除ロボットで自動的に繰り返し清掃動作を行わせるためには、掃除ロボットに電力を給電するための充電ステーションの設置が必要であった。しかし、一般家庭において充電ステーションの設置スペースの確保が困難となる場合があった。
前記従来の課題を解決するために、本発明の室内用集塵装置は、室内の床上に設置されて用いられる空気清浄部と、室内を自動的に移動して床面を清掃する床面清掃部からなる室内用集塵装置であって、前記空気清浄部は、室内の空気を取り入れるための吸入口と、前記吸入口から取り入れられた空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する除去手段と、前記除去手段で処理された空気を室内に送り出すための吹出口と、前記吸入口から前記吹出口まで空気を移動させるための送風手段と、前記吸入口から前記吹出口に至るまで空気が流れる風路と、前記床面清掃部にこの空気清浄部の配置されている位置を伝えるための誘導信号を発信する誘導信号発信手段と、前記床面清掃部と接続して電力を供給する送電手段と、前記床面清掃部の動作状態を検出する状態検出手段と、この空気清浄部本体の動作を制御する空気清浄制御手段を備え、前記床面清掃部は、この床面清掃部を移動させるための移動手段と、この床面清掃部の前記移動手段で移動しながら通過する床面を清掃する清掃手段と、前記空気清浄部の配置されている位置を検出するために、前
記誘導信号発信手段で発信された前記誘導信号を受信する誘導信号受信手段と、前記空気清浄部と接続して供給される電力を受け取る受電手段と、前記受電手段で受電した電力を蓄える蓄電手段と、この床面清浄部の動作を制御する床面清浄制御手段を備え、前記状態検出手段で前記床面清掃部が清掃を行っていると判断したときに、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることで、前記床面清掃部で清掃中に舞い上がる塵埃を回収するとともに、前記床面清掃部は、前記誘導信号を受信して前記空気清浄部へ移動する際に、前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記空気清浄部の周囲に堆積している塵埃を除去するものである。
本発明の室内用集塵装置は、床面清掃部が清掃を行っていると判断したときに、空気清浄部の送風手段を自動的に動作させることで、床面清掃部で清掃中に舞い上がる塵埃を回収することができるので、床面清掃部の清掃時に室内に舞い上がる塵埃の低減を行い、室内の空気環境を向上及び維持させることができる。また、床面清掃部が空気清浄部へ移動する際に、空気清浄部の周囲の清掃を自動的に重点的に行うことで、空気清浄部の周囲に堆積している塵埃を除去することができるので、空気清浄部の周囲の清浄度の向上及び維持が可能となる。
本発明の実施の形態1における室内用集塵装置の構成図 同、動作状態通知手段を備えた室内用集塵装置の構成図 同、室内用集塵装置の一例を示した斜視図 同、室内用集塵装置の床面清掃部が清掃を行うときに送風手段を動作させるフロー図 同、室内用集塵装置において空気清浄部へ移動する際に周囲の清掃を重点的に行う動作のフロー図 同、室内用集塵装置を上面から見た床面清掃部の移動を示した図 本発明の実施の形態2における開始信号を利用する室内用集塵装置の構成図 同、埃を検出して開始信号を利用する室内用集塵装置の構成図 従来の空気清浄機の構成を示した側面断面図 従来の掃除ロボットの一例を示した構成図
第1の発明は、室内の床上に設置されて用いられる空気清浄部と、室内を自動的に移動して床面を清掃する床面清掃部からなる室内用集塵装置であって、前記空気清浄部は、室内の空気を取り入れるための吸入口と、前記吸入口から取り入れられた空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する除去手段と、前記除去手段で処理された空気を室内に送り出すための吹出口と、前記吸入口から前記吹出口まで空気を移動させるための送風手段と、前記吸入口から前記吹出口に至るまで空気が流れる風路と、前記床面清掃部にこの空気清浄部の配置されている位置を伝えるための誘導信号を発信する誘導信号発信手段と、前記床面清掃部と接続して電力を供給する送電手段と、前記床面清掃部の動作状態を検出する状態検出手段と、この空気清浄部本体の動作を制御する空気清浄制御手段を備え、前記床面清掃部は、この床面清掃部を移動させるための移動手段と、この床面清掃部の前記移動手段で移動しながら通過する床面を清掃する清掃手段と、前記空気清浄部の配置されている位置を検出するために、前記誘導信号発信手段で発信された前記誘導信号を受信する誘導信号受信手段と、前記空気清浄部と接続して供給される電力を受け取る受電手段と、前記受電手段で受電した電力を蓄える蓄電手段と、この床面清浄部の動作を制御する床面清浄制御手段を備え、前記状態検出手段で前記床面清掃部が清掃を行っていると判断したときに、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることで、前記床面清掃部で清掃中に舞い上がる塵埃を回収するとともに、前記床面清掃部は、前記誘導信号を受信し
て前記空気清浄部へ移動する際に、前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記空気清浄部の周囲に堆積している塵埃を除去することができるようになる。
第2の発明は、特に第1の発明の前記状態検出手段は、前記空気清浄部の前記送電手段と、前記床面清掃部の前記受電手段が、通電しておらず接続状態にない場合に、前記床面清掃部が清掃を行っていると判断することで、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることで、前記状態検出手段は、前記送電手段の回路の一部を共有することができるので、より安価に室内用集塵装置を構成することができるようになる。
第3の発明は、特に第1の発明の前記床面清掃部は、動作状態を前記空気清浄部に伝えるための、動作状態通知手段を備え、前記空気清浄部の前記状態検出手段は、前記動作状態通知手段からの通知情報により、前記床面清掃部が清掃を行っていると判断して、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることで、前記床面清掃部が清掃を行うタイミングに合わせて確実に前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることができるようになる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明の前記空気清浄部の前記誘導信号発信手段は、この空気清浄部本体の周囲の所定の清掃を行いたい範囲に対して誘導信号を発信することで、前記床面清掃部は、前記誘導信号の受信する範囲を重点的に清掃することができるようになる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明の前記床面清掃部は、室内の清掃が終わって前記空気清浄部へ受電するために移動するタイミングで、前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記床面清掃部の清掃終了後の自然な流れで、前記蓄電手段に残っている電力を利用して、前記空気清浄部の周囲の清掃を行うことができるようになる。
第6の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明の前記床面清掃部は、前記床面清掃制御手段にて一定時間経過毎に前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記空気清浄部の周囲の清浄度の向上及び維持を定期的に行うことが可能となる。
第7の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明の前記空気清浄部は、この空気清浄部本体の周囲の清掃を行うよう前記床面清掃部に通知する開始信号送信手段を備え、前記床面清掃部は、前記空気清浄部の前記開始信号送信手段の開始信号を受信する開始信号受信手段を備えることで、前記空気清浄部の一定時間動作毎に前記開始信号送信手段で送信することにより、前記床面清掃部を動作させて前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記空気清浄部の動作時間の経過毎に合わせて前記空気清浄部の周囲の清浄度の向上及び維持を自動的に行うことが可能となる。
第8の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明の前記空気清浄部は、この空気清浄部本体の周囲の清掃を行うよう前記床面清掃部に送信する開始信号送信手段と、空気中の埃を検出する埃検出手段を備え、前記床面清掃部は、前記空気清浄部の前記開始信号送信手段の開始情報を受信する開始信号受信手段を備えることで、前記空気清浄部の前記埃検出手段で検出した埃の積算量に応じて前記開始信号送信手段で送信することにより、前記床面清掃部を動作させて前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、周囲環境の塵埃量に合わせて前記空気清浄部の周囲の清浄度の向上及び維持を自動的に行うことが可能となる。
第9の発明は、特に第1〜第8のいずれか1つの発明の室内用集塵装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータに機能させるためのプログラムとすることにより、マイコンなどを用いて本発明の室内用集塵装置の一部あるいは全てを容易に実現することができ
、経年変化等の特性の変化や動作を実現するための設定条件や定数の変更が柔軟に対応できる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単に出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
第1〜第6の発明における室内用集塵装置について、室内用集塵装置の構成を示す図1及び、動作状態通知手段を備えた室内用集塵装置の構成を示す図2及び、室内用集塵装置の例を示す図3を用いて説明する。図3は本発明の実施の形態1における室内用集塵装置の斜視図を示すものである。
図1は本発明の実施の形態1における空気清浄部100及び床面清掃部120の構成の例を示している。また、図2は加えて第3の発明の動作状態通知手段を備えた構成の例を示している。
空気清浄部100は、室内の空気を取り入れるための吸入口101と、前記吸入口101から取り入れられた空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する除去手段102と、前記除去手段102で処理された空気を室内に送り出すための吹出口103と、前記吸入口101から前記吹出口103まで空気を移動させるための送風手段104と、前記吸入口101から前記吹出口103に至るまで空気が流れる風路105と、前記床面清掃部120にこの空気清浄部100の配置されている位置を伝えるための誘導信号を発信する誘導信号発信手段106と、前記床面清掃部120と接続して電力を供給する送電手段107と、前記床面清掃部120の動作状態を検出する状態検出手段108と、この空気清浄部100をユーザが操作することや、この空気清浄部100の動作状態を表示するための空気清浄IF(インターフェース)109と、この空気清浄部100本体の動作を制御する空気清浄制御手段110を備えている。
床面清掃部120は、この床面清掃部120を移動させるための移動手段121と、この床面清浄部を移動する際に周囲に存在する壁や家具などの障害物を検出するセンサ122と、前記センサ122を利用してこの床面清掃部120の前記移動手段121で室内の障害物を回避しながら走行している床面を清掃する清掃手段123と、前記空気清浄部100の配置されている位置を検出するために、前記誘導信号発信手段106で発信された前記誘導信号を受信する誘導信号受信手段124と、前記空気清浄部100と接続して供給される電力を受け取る受電手段125と、前記受電手段125で受電した電力を蓄える蓄電手段126と、この床面清掃部120をユーザが操作することや、この床面清掃部120の動作状態を表示するための床面清掃IF(インターフェース)127と、この床面清掃部120の動作を制御する床面清掃制御手段128を備えている。
また、第3の発明においては、床面清掃部220は、前記床面清掃部120の構成に加えて本体の動作状態を通知する動作状態通知手段229を備えている。
なお、本実施の形態1の例では、背景技術にて説明した従来の空気清浄機及び掃除ロボットをベースに本願の特徴を説明するための構成を加えた内容を一例として説明を行う。
続いて空気清浄部100の構成について説明する。吸入口101は、空気清浄部100内に空気を取り込む開口部である。除去手段102は、前記吸入口101から取り入れられた空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する機能を有しており、例えば、空気をろ過して清浄にするためのろ材であるエアフィルタなどである。エアフィルタに
は、HEPAフィルターやULPAフィルターなど除去性能の異なるろ材が多数あるが、対象とする室内に存在する塵埃と価格などから適宜選択すればよい。他にも、静電気の力を利用して空気中に存在する塵埃を吸着する装置や、活性炭のガス吸着を利用することなど、空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する機能であれば構わない。
吹出口103は、前記除去手段102でろ過した空気を排出する開口部である。送風手段104は、気流を発生させることが可能なものであり、例えば、シロッコファンなどの、ファンを回転させることで空気の流れを発生させるものである。ファンの回転数を制御することで、風量を変化させることが可能である。他にも、気流を発生させることができるものであればどのようなものであっても構わない。
風路105は、吸入口101から除去手段102および送風手段104を経由して吹出口103までの気流が通過する風路である。誘導信号発信手段106は、床面清掃部120に空気清浄部100の位置を伝えるための信号を発信するものである。例えば、フォトトランジスタ、フォトダイオード、Cdsセル、CCDなどの光を発光する素子や、超音波などを発信する素子である。これらの素子を動作させて、特定の周波数の信号や特定のON/OFFのタイミングを発信することで、一般的な家電製品に利用されている赤外線リモコンのように非接触で情報を発信することができるので、誘導信号発信手段106で発信する信号を受信することで、受信した信号の強度及び検出した方向から、空気清浄部100の設置されている位置や方向を検出することができる。
また、床面清掃部120は、移動手段121にて移動しながら誘導信号を繰り返し受信することができるので、移動した距離と、受信した信号の強度の変化から空気清浄部100へ近づいているのか、遠ざかっているのかを検出することができるので、この誘導信号を受信することで、空気清浄部100へ誘導されるように近づいていくことができる。
他にも、誘導信号発信手段106は、複数の発信素子を例えば空気清浄部100の正面及び両側面に備えて、それぞれの発信素子で発信された信号を区別できるように、周波数などを変えておくことで、床面清掃部120が空気清浄部100の正面にあるのか、どちらの側面にあるのかなどの方向についても正確に区別することができるので、より正確に空気清浄部100へ移動することができるようになる。他にも、床面清掃部120を空気清浄部100に誘導できるような構成であればどのような構成であっても構わない。
また、第4の発明に記載しているように、周囲の所定の場所の清掃を行いたい場合に、誘導信号を受信している条件のときに、床面清掃部120の移動手段121の移動を減速して、清掃手段123を動作させることで、空気清浄部100の周囲の清掃したい場所を指定することができる。さらに、誘導信号を特定の周波数の誘導信号を受信している条件のときのみ、前述同様に床面清掃部120の移動手段121の移動を減速して、清掃手段123を動作させることで、空気清浄部100の清掃した場所を限定しながらも、別の周波数で誘導するための信号をより広範囲に広げるように構成することも可能である。
送電手段107は、床面清掃部120に電力を供給するものであり、例えば、接点などから構成されるコネクタ及び充電回路である。空気清浄部100の接続されている電源から供給されている電力を、この送電手段107と床面清掃部120の受電手段125を接続することで、床面清掃部120の蓄電手段126に電力を蓄積することができるものである。
状態検出手段108は、床面清掃部120の動作状態を検出するためのものである。ここで床面清掃部の動作状態としては、清掃している「清掃中」と、受電や待機などのために停止している「停止中」に分けることができる。清掃手段123にて清掃時に、空気清
浄部100の送風手段104を動作させることがこの状態検出手段108の目的であるので、例えば、第2の発明に記載のように空気清浄部100の送電手段107と床面清掃部120の受電手段125の接続状態を利用して、受電手段125と送電手段107の通電の状態を確認することで接続状態に無い場合は、床面清掃部120が「清掃中」であるとこの状態検出手段108は検出することができるように構成することができる。
また、第3の発明に記載のように図2の動作状態通知手段229を備えた室内用集塵装置の構成に示すように、動作状態を床面清掃部220本体からの通知によって状態を検出することでより確実に動作状態を把握することも可能である。このように構成することで、床面清掃部220の状態として、移動している「移動中」など清掃時以外の移動を区別して、送風手段104の回転数を変化させるなど状態に合わせた制御を行うことも可能となる。
他にも、空気清浄部100と床面清掃部120の接続状態を検出するために、床面清掃部120にスイッチを設けて、接続を検出するように構成しておくことや、非接触の赤外線などを利用したセンサで床面清掃部120が特定の場所に待機しているかの有無を確認することでも状態の検出を行うように構成することができる。
また、マイクなどの空気清浄部の周囲の環境音を計測することで、一定以上の音量が検出された場合は、床面清掃部120の清掃時の音であると判断して「清掃中」であると状態検出することもできる。
空気清浄IF(インターフェース)109は、空気清浄部100をユーザが操作するための操作入力および、空気清浄部100の運転のON/OFFや風量などの状態をユーザに伝えるための表示するためのインターフェース機能である。例えば、操作を入力するためには、スイッチやタッチパネルなどであり、表示するためには、液晶画面やLEDを利用することができる。
空気清浄制御手段110は、例えば、CPU、メモリで構成されており、送風手段104の運転制御を行うことや、誘導信号発信手段106の誘導信号の発信のタイミングやON/OFFなどの制御を行うことや、送電手段107の送電時の充電制御を行うことや、空気清浄IF109からの操作入力を受け付けや表示を行うことなど、空気清浄部100の全般的な制御を行うものである。またCPUは、モータ制御機能やタイマー機能やウォッチドック機能などさまざまな機能を有するものが存在するが、構成内容に合わせて選択することが必要である。他にも、構成としてはCPU、メモリを1つにした1チップマイコンや、FPGA、DSP等の他の制御可能なものであっても構わない。
次に床面清掃部120及び床面清掃部220の構成について説明する。移動手段121は、例えば、2つのモータと2つの駆動輪を左右に水平に配置するように構成することで、床面清掃制御手段128からの制御信号によって、左右のモータの回転数を変化させることにより、駆動輪が動作して、床面清掃部120が移動することができる。駆動部は、モータと駆動輪の組み合わせ以外にも、複数のサーボモータを組み合わせた関節型のアクチュエータを組み合わせた2本足や4本足などの多足移動可能なものや、利用するモータは、リニアモータなど物理的に移動が可能なものであれば構わない。
センサ122は、例えば、光の反射を利用して、障害物との距離を計測することが可能な測距センサや、超音波の反射を利用して、障害物との距離を計測することが可能な超音波センサや、障害物が床面清掃部120に接触したときのスイッチ作動あるいは、電圧の変化を検出することで、接触を検出するバンパの役割をする接触センサ等によって構成することが可能である。なお、これらのセンサを床面清掃部120に複数個組み込んでおく
ことで、各センサの特性上検出が困難な状態などであっても検出能力の相互補間を行うことができるので、検出精度を上げることが可能になる。他にも、CCDカメラなどの映像を取り込むセンサや、レーザー、電磁波、磁力などの性質を利用したセンサを障害物の検出を行う機能として利用することが可能である。
清掃手段123は、自走式機器の近辺を清掃する機能を有するものであり、例えば、自走式機器内部に吸引用のファンモータを設け、掃除機のような吸引口を自走式機器本体の底面部に設けることで、自走式機器が走行することによって、走行した領域のごみや塵を吸引して清掃することができる。他にも、モップのような塵を集める形態や、ほうきのようなブラシでごみをかき集めるような形態や、塵取りのようにごみや塵をすくい上げるような形態など、自走式機器の近辺を清掃できる構成であれば構わない。また、これらの形態を組み合わせることによって、清掃性能を高めることが可能である。
また、空気清浄部100の周囲の清掃を重点的に行う場合には、この清掃手段123を動作させるとともに、前記移動手段121の移動速度を通常の清掃時の速度よりも遅くすることで、清掃面積あたりの清掃時間を多くすることができる。他にも、重点的に清掃を行うために、清掃手段としてファンモータを利用する場合には、ファンモータの回転数を高めることで、吸引力を高めた状態で清掃動作を行うことや、同じ場所を往復して移動するなど、通常清掃よりも清掃性能を高めるように動作させることで重点的に清掃することができる。
誘導信号受信手段124は、例えば、誘導信号発信手段106の発信する光を受信することが可能な、フォトトランジスタ、フォトダイオード、Cdsセル、CCDなどの光を受信するセンサであり、誘導信号発信手段106の発信の光量や周波数特性に合わせた特性を持つものである。また、床面清掃部120に配置する誘導信号受信手段124の位置は、空気清浄部100の誘導信号発信手段106の設置位置と、移動するパターンから決めることができる。
例えば、床面清掃部120が誘導信号を探索移動する場合、壁沿いに誘導信号が見つかるまで移動してくるパターンであれば、壁沿いで通過するルートに向けて誘導信号を配置しておくことで、誘導信号を見落とす可能性を低減することができる。また、ランダムに移動する場合であれば、より広範囲に誘導信号を発信することで、空気清浄部100を検出しやすくすることができる。
受電手段125は、送電手段107と接続することで、床面清掃部120の蓄電手段126に電力を供給するものであり、例えば、接点などから構成されるコネクタ及び回路からなる。空気清浄部100の接続されている電源から供給されている電力を、床面清掃部120の蓄電手段126に電力を蓄積することができる。
例えば、図3の室内用集塵装置の例に示すように、送電手段107の接点2箇所と、受電手段125の接点2箇所が接触することで、接続して給電が可能となる。他にも、コイルを使って非接触で給電する方式など蓄電手段126へ給電することが可能であればどのような構成であっても構わない。
蓄電手段126は、例えば、ニッケル水素2次電池にすることで、受電手段125から受電した電力を蓄積することができる。また、この蓄積した電力は、床面清掃部120の清掃や移動などの動作を行うための電力として供給を行う。他にも、床面清掃部120への電力が供給可能なものであれば、ニッケルカドミウム2次電池、リチウムイオン2次電池、リチウムポリマー2次電池、大容量のコンデンサなどでも構わない。
床面清掃IF(インターフェース)127は、床面清掃部120をユーザが操作するための操作入力および、床面清掃部120の清掃のON/OFFや清掃パターンなどの状態をユーザに伝えるための表示するためのインターフェース機能である。例えば、操作を入力するためには、スイッチやタッチパネルなどであり、表示するためには、液晶画面やLEDを利用することができる。
床面清掃制御手段128は、例えば、CPU、メモリで構成されており、移動手段121の駆動モータの制御を行うことや、センサ122の信号を受け取り障害物の有無の判断を行うことや、清掃手段123の清掃の運転制御や、誘導信号受信手段124の信号を受信することで空気清浄部100の位置や方向を検出することや、受電手段125から受電の有無の検出やON/OFFの制御を行うことや、床面清掃IF127からの操作入力を受け付けや表示を行うことなど、床面清掃部120の全般的な制御を行うものである。
またCPUは、モータ制御機能やタイマー機能やウォッチドック機能などさまざまな機能を有するものが存在するが、構成内容に合わせて選択することが必要である。他にも、構成としてはCPU、メモリを1つにした1チップマイコンや、FPGA、DSP等の他の制御可能なものであっても構わない。
図3に本発明の実施の形態1の室内用集塵装置の斜視図の例を示す。本発明の室内用集塵装置の動作の流れの一例としては、空気清浄部100の送電手段107と床面清掃部120の受電手段125が接続状態から、ユーザが床面清掃部120の動作を指示したところから開始し、送電手段107と受電手段125が離れることで、状態検出手段108にて床面清掃部120が清掃を開始したと判断して、送風手段104を動作させる。
また、床面清掃部120は、例えばランダムに10分間清掃するなど、所定の清掃動作を終了後に、センサ122の情報を利用して部屋の壁を沿うように移動することで、空気清浄部100の周囲に近づいたときに、誘導信号発信手段106で発信された誘導信号を、誘導信号受信手段124にて受信することで、床面清掃部120は周囲に近づいたと判断することができるので、移動手段121の移動速度を減速して、清掃手段123にて清掃動作を行うことで、空気清浄部100の周囲を重点的に清掃することができる。
以上のように構成された室内用集塵装置について、以下その動作、作用を説明する。
図4は本発明の室内用集塵装置の床面清掃部120が清掃動作を行うときに送風手段104を動作させる動作フローを示したものである。
動作の流れは空気清浄部100の送電手段107と床面清掃部120の受電手段125が接続状態から、ユーザが床面清掃部120の動作を指示したところからステップS401が開始する。ステップS401では、床面清掃部120の床面清掃IF127をユーザが操作することで清掃動作を開始する。ここで、空気清浄部100と床面清掃部120の接続している状態とは、床面清掃部120の蓄電手段126へ給電可能となっている状態であり、接点による接続や、無接点によるワイヤレス給電が可能な状態であっても構わない。
次にステップS402では、状態検出手段108により、床面清掃部120の動作状態を確認する。床面清掃部120の動作状態としては、「待機中」及び「清掃中」の状態を判断する。状態の検出方法については、状態検出手段108で説明しているように、送電手段107の接続状態から検出することや、接続状態の有無を確認するためのスイッチや非接触センサを用いるなど、床面清掃部120の動作状態を検出できる構成であればどのような構成でも構わない。
また、第3の発明に示すように、動作状態を床面清掃部220本体からの通知によって状態を検出することでより確実に動作状態を把握することも可能である。本実施の例では非接続状態を「清掃中」であるとの判断に用いているが、他にも清掃音により清掃中であるか判断を行うことなど、床面清掃部120が清掃中であることを判断することが可能であれば構わない。また、検出した状態が接続中であり「清掃中」ではないと判断した場合は、「清掃中」になるまでステップS402を繰り返す。
ステップS403では、空気清浄部100の送風手段104の動作を開始する。空気清浄制御手段110により送風手段104の制御を行う。床面清掃部120の清掃により舞上る塵埃を、送風手段104を動作させて回収するためのものであるので、送風手段104はできるだけ強力に動作させることが望ましいが、周囲の音や消費電力などを考慮して床面清掃部120の清掃中の動作を選択することができる。
また、例えば、空気清浄部100に周囲に人などが存在するかどうかを検出するための、人感センサなどを設けることで、人が周囲に不在の場合は、最大出力で送風手段104を動作させるなど、周囲の環境状態に合わせて動作運転することが可能となる。
ステップS404では、床面清掃部120の床面清掃IF127にてユーザが清掃停止操作をする。なお、本ステップは、床面清掃部120の清掃の終了のタイミングの一例を示すための例であって、清掃の終了のタイミングであれば、例えば一定時間の経過や、一定清掃動作の完了、蓄電手段126の蓄電量が一定以下になるなど他のイベントであっても構わない。床面清掃部120は、清掃動作を終了すると、蓄電手段126へ給電するために、自動的に空気清浄部100への移動を開始する。
なお、空気清浄部100への移動及び接続方法については、本実施の形態では、例えばランダムや室内の壁沿いに移動しながら、空気清浄部100の誘導信号発信手段106からの誘導信号を誘導信号受信手段124で受信することにより、接続動作を行うように説明しているが、他にも、掃除ロボットの充電するための移動及び接続方法に関しては、さまざまな方法が提案されており、どのような方法で移動及び接続することであっても構わない。また、ユーザの手によって運ばれて接続されることであっても構わない。
ステップS405では、前記ステップS402同様に、状態検出手段108により、床面清掃部120の動作状態を確認する。非接続中であれば、床面清掃部120は「清掃中」であると判断して、ステップS405繰り返す。床面清掃部120が接続中であると検出した場合は、ステップS406へ動作を移行する。
ステップS406では、送風手段104の動作を停止する。なお、前記状態検出手段108により接続を検出することで、送風手段104をすぐに停止させるのではなく、5分間など所定の時間、送風手段104を運転させてから後に停止させることで、清掃中に舞い上がった塵埃をより多く回収することができるようになる。
以上のような動作の流れによって、床面清掃部120が清掃中に舞い上げられる塵埃を自動的に回収することで、床面清掃部120の清掃時に室内に舞い上がる塵埃の低減を行い、室内の空気環境を向上させることができる。さらに、床面清掃部120の移動手段121や清掃手段123は、車輪やノズル形状及び材質を変更することや、床面清掃部120の周囲の床へ風を起こすように清掃手段123の排気口を床面へ向けて構成することにより、従来よりも床面に堆積している塵埃を巻き上げやすくするようにすることで、従来の掃除ロボットでは取りにくかった軽くて細かな塵埃を空気清浄部100にて回収するように構成することもできる。
次に、空気清浄部へ移動する際に周囲の清掃を重点的に行う動作のフローについて図5のフロー図を用いて説明する。
動作は床面清掃部120の清掃動作が終了した時点で、空気清浄部100へ蓄電手段126を給電するために探索移動を行うところから開始する。ステップS501では、床面清掃部120が空気清浄部100への探索移動を開始する。探索移動としては、前述しているように、ランダムに室内を移動することや、部屋の壁を沿うように移動する。他にも、例えば床面清掃部120にカメラなどを備えることで、自己位置と空気清浄部100の位置を判断して、推定する位置の方向へ移動するなど、どのような方法であっても構わない。
なお、本開始例以外にも、空気清浄部100の周囲を清掃するためのタイミングであれば、床面清掃部120が接続状態からでも探索動作を開始しても構わない。
ステップS502では、誘導信号受信手段124で誘導信号発信手段106の誘導信号の検出の有無を判断する。誘導信号が検出されない場合は、誘導信号が検出するまでステップS502を繰り返す。誘導信号が検出された場合は、ステップS503へ移行する。
次にステップS503では、移動手段121の移動速度の減速を行う。また、ステップS504では、清掃手段123の動作を開始する。本フローの説明では、誘導信号を検出している間は、空気清浄部100の周囲に床面清掃部120が存在していると仮定して、清掃動作を重点的に行う流れを記載しているが、誘導信号を特定の周波数の誘導信号を受信している条件のときのみ、前述同様に床面清掃部120の移動手段121の移動を減速して清掃手段123を動作させることで、空気清浄部100の清掃した場所を限定しながらも、別の周波数で誘導するための信号をより広範囲に広げるように構成することも可能である。
なお、誘導信号を区別する方法としては、周波数による区別を記載しているが、他にも家電機器で使用されている赤外線リモコンのように予め決められた通信プロトコルによって誘導信号の内容を区別するなど、どのような方法であっても構わない。
ステップS505では、所定パターンの清掃動作を行う。また、ステップS506では所定時間の経過を判断する。例えば、図6の室内用集塵装置の上面からの移動の例の図に示すように、誘導信号受信手段124にて誘導信号発信手段106から発信された誘導信号を受信することで、図6の図中の矢印に示すような移動経路の例のように、誘導信号を受信している領域を例えば5分間など所定時間の間繰り返し清掃することで、空気清浄部100の周囲を重点的に清掃することができる。
なお、図6の例では、誘導信号発信手段106として複数の素子を設置することにより、重点的に清掃したい領域を細かく指定している例である。他にも、誘導信号を受信している間のみ清掃するのではなく、誘導信号を受信してから例えば3分間など所定時間の間、周囲1メートルなど所定の領域を清掃するなど、周囲を清掃するパターンはさまざまなパターンを利用することができる。
なお、動作の所定時間や範囲などに関しては、床面清掃部120の蓄電手段126の残エネルギー量によって、例えば多くのエネルギーが残っている場合は、より長い時間を掛けて重点的に清掃を行うなどのように構成することも可能である。所定時間を経過後、清掃手段123の動作を停止させて、例えば空気清浄部100への接続を行うことにより、蓄電手段126への給電を行う。
なお、周囲の清掃中に蓄電手段126の残エネルギー量が少なくなった場合には、一旦、空気清浄部100へ接続を行い蓄電手段126への給電を行った後に、再開させるようにすることで、未清掃になることを回避することも可能である。
このような動作の流れにより、床面清掃部120が空気清浄部100へ移動する際に、空気清浄部100の周囲の清掃を自動的に重点的に行うことで、空気清浄部100の周囲に堆積している塵埃を除去することができるので、空気清浄部100の周囲の清浄度の向上及び維持が可能となる。
また、第5の発明に示すように、空気清浄部100の周囲を清掃するタイミングとしては、床面清掃部120が室内の清掃を終えたのちに、空気清浄部100へ蓄電手段126の給電を行うために戻ってくるタイミングを利用して、周囲を重点的に清掃するように構成することで自然な流れで常に空気清浄部100の周辺を清浄に保つことができるようになる。
また、他にも、第6の発明に示すように、床面清掃部120の床面清掃制御手段128により、例えば3日など一定時間以上の経過を検出する毎に空気清浄部100の周囲の清掃を重点的に行うように構成することで、必要であると想定される間隔毎に、清掃を行い清浄に保つように構成することができるようになる。
なお、本発明の効果は、従来の空気清浄機と掃除ロボットを組み合わせるだけで得られるものではなく、前述のように相互に適宜必要なタイミングで連携動作を行うことで、お互いの課題を解決するものである。
(実施の形態2)
第7および第8の発明における室内用集塵装置について、開始信号を利用する塵室内用集塵装置の構成を示す図7及び、埃を検出して開始信号を利用する塵室内用集塵装置の構成を示す図8を用いて説明する。
図7は第7の発明の構成を示す図である。図7に示す空気清浄部700は、実施の形態1で説明した空気清浄部100の構成に加えて、床面清掃部120による空気清浄部700の周囲の清掃を重点的に行う開始信号を送信する開始信号送信手段711を備える。
図7に示す床面清掃部720は、実施の形態1で説明した床面清掃部120の構成に加えて、前記開始信号送信手段711で送信された開始信号を受信する開始信号受信手段730を備えている。
開始信号送信手段711は、前記誘導信号発信手段106と同様に、床面清掃部720へ開始信号を伝える信号を送信するものである。例えば、フォトトランジスタ、フォトダイオード、Cdsセル、CCDなどの光を発光する素子や、超音波などを発信する素子により非接触で開始信号を伝える方法や、接点などから電気信号により開始信号を伝えるなど床面清掃部720へ動作の開始を伝えることができる構成であればどのような構成であっても構わない。
開始信号受信手段730は、前記誘導信号受信手段124と同様に、前記開始信号送信手段711の送信する開始信号を受信することが可能なものである。例えば、開始信号送信手段711の送信する光を受信することが可能な、フォトトランジスタ、フォトダイオード、Cdsセル、CCDなどの光を受信するセンサであり、開始信号送信手段711の送信の光量や周波数特性に合わせた特性を持つものである。
なお、実際には開始信号送信手段711及び開始信号受信手段730は、前記誘導信号発信手段106及び前記誘導信号受信手段124に、ある特定の発信信号パターンや周波数を開始信号と割り当てることで、開始信号送信手段711及び開始信号受信手段730の代用として使用することも可能である。
図7のように構成することで、第7の発明に示すように、この空気清浄部700本体の周囲の清掃を行うよう床面清掃部720に開始信号を送信する開始信号送信手段711を備え、床面清掃部720は、空気清浄部700の開始信号送信手段711の開始信号を受信する開始信号受信手段730を備えることで、空気清浄部700の一定時間動作毎に開始信号送信手段711で送信することができ、これにより、床面清掃部720を動作させて空気清浄部700の周囲の清掃を重点的に行うことで、空気清浄部700の動作時間の経過毎に合わせて空気清浄部700の周囲の清浄度の向上及び維持を自動的に行うことが可能となる。
図8は第8の発明の構成を示す図である。図8に示す空気清浄部800は、前記空気清浄部700の構成に加えて、空気中に浮遊している埃を検出する埃検出手段812を備えている。埃検出手段812は、室内の空気中に含まれる埃を検出するものであり、例えば、クリーンルーム等で使用されるパーティクルカウンターのように、微少量の吸入した空気をレーザー光で照射し、埃による散乱光のレベルを認識することで空気内の埃の量を検出するものなどである。他にも、空気中の埃の量やレベルを計測できるものであればどのようなものであっても構わない。
また、埃の発生は、人が歩いたり座ったり布団を敷くなど一般的な生活の活動や、窓からの空気の流れに乗るなどに起因するので、例えば、人体の動きの変化を熱の変化として捉えることができる焦電効果を利用した人感センサや、微小な気流の変化を捉えることができる超音波式の流速計などにより検出した値を埃が発生しているであろうと考えて利用することも可能である。
このように図8のように構成することで、第8の発明の空気清浄部800は、この空気清浄部800の本体の周囲の清掃を行うよう床面清掃部720に送信する開始信号送信手段711と、空気中の埃を検出する埃検出手段812を備え、床面清掃部720は、空気清浄部800の開始信号送信手段711の開始情報を受信する開始信号受信手段730を備えることで、空気清浄部800の埃検出手段812で検出した埃の積算量に応じて開始信号送信手段711で開始情報を送信することにより、床面清掃部720を動作させて空気清浄部800の周囲の清掃を重点的に行うことができ、周囲環境の塵埃量に合わせて空気清浄部800の周囲の清浄度の向上及び維持を自動的に行うことが可能となる。
なお、埃の積算量に応じて開始信号を送信する例としては、例えば、埃検出手段812にて、埃の数を検出する場合に、所定の閾値を超えるまで埃検出手段812の検出する値を積算していくことで、例えば1000カウント毎など、所定量の埃の検出毎に床面清掃部720を動作させて空気清浄部800の周囲を清掃することができるようになる。他にも、埃の検出している時間を積算するなど、埃検出手段812の出力する値に合わせて所定の閾値を調整するように構成することができる。
このようにすることで、埃検出手段812の検出する値に応じて空気清浄部800の周囲を清掃するタイミングを決定することができるので、過剰に清掃することや、清浄に保つことができなくなることを防ぐことができるようになる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における室内用集塵装置について説明する。本実施の形態
では、実施の形態1及び実施の形態2で説明した各手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバーなどのハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施させるものである。
プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回路を用いて配信したりすることで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる室内用集塵装置は、床面清掃部が空気清浄部と接続時に床面清掃部へ電力を供給すると共に、空気清浄部の周囲に堆積する塵埃を重点的に清掃することができ、さらに、床面掃除部が動作するときに巻き上がる塵埃を回収することができるので、空気清浄機及び掃除ロボットの課題を補完し合うことができる。さらに充電ステーションの設置場所が不要になるので、従来の空気清浄機及び掃除ロボットを使用しているときよりも少ない設置面積で、利便性の高い室内用集塵装置を提供することができる。
100、700、800 空気清浄部
101 吸入口
102 除去手段
103 吹出口
104 送風手段
105 風路
106 誘導信号発信手段
107 送電手段
108 状態検出手段
109 空気清浄IF
110 空気清浄制御手段
711 開始信号送信手段
812 埃検出手段
120、220、720 床面清掃部
121 移動手段
122 センサ
123 清掃手段
124 誘導信号受信手段
125 受電手段
126 蓄電手段
127 床面清掃IF
128 床面清掃制御手段
229 動作状態通知手段
730 開始信号受信手段
900 従来の空気清浄機
901 筐体
902 前面パネル
903 吸気口
904 吹出口
905 風路
906 モータ
907 羽根
908 エアフィルタ
909 制御手段
1000 掃除ロボット
1001 ボディ
1002 制御部
1003 駆動モータ
1004 センサ
1005 充電用接点
1006 電池
1007 回転ブラシ
1008 ファンモータ
1009 ダストボックス
1010 インターフェース部

Claims (9)

  1. 室内の床上に設置されて用いられる空気清浄部と、室内を自動的に移動して床面を清掃する床面清掃部からなる室内用集塵装置であって、前記空気清浄部は、室内の空気を取り入れるための吸入口と、前記吸入口から取り入れられた空気中に存在する塵埃、および/または、物質を除去する除去手段と、前記除去手段で処理された空気を室内に送り出すための吹出口と、前記吸入口から前記吹出口まで空気を移動させるための送風手段と、前記吸入口から前記吹出口に至るまで空気が流れる風路と、前記床面清掃部にこの空気清浄部の配置されている位置を伝えるための誘導信号を発信する誘導信号発信手段と、前記床面清掃部と接続して電力を供給する送電手段と、前記床面清掃部の動作状態を検出する状態検出手段と、この空気清浄部本体の動作を制御する空気清浄制御手段とを備え、前記床面清掃部は、この床面清掃部を移動させるための移動手段と、この床面清掃部の前記移動手段で移動しながら通過する床面を清掃する清掃手段と、前記空気清浄部の配置されている位置を検出するために、前記誘導信号発信手段で発信された前記誘導信号を受信する誘導信号受信手段と、前記空気清浄部と接続して供給される電力を受け取る受電手段と、前記受電手段で受電した電力を蓄える蓄電手段と、この床面清浄部の動作を制御する床面清浄制御手段とを備え、前記状態検出手段で前記床面清掃部が清掃を行っていると判断したときに、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させることで、前記床面清掃部で清掃中に舞い上がる塵埃を回収するとともに、前記床面清掃部は、前記誘導信号を受信して前記空気清浄部へ移動する際に、前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行うことで、前記空気清浄部の周囲に堆積している塵埃を除去する室内用集塵装置。
  2. 前記状態検出手段は、前記空気清浄部の前記送電手段と、前記床面清掃部の前記受電手段が、接続状態にない場合に、前記床面清掃部が清掃を行っていると判断して、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させる請求項1に記載の室内用集塵装置。
  3. 前記床面清掃部は、動作状態を前記空気清浄部に伝えるための、動作状態通知手段を備え、前記空気清浄部の前記状態検出手段は、前記動作状態通知手段からの通知情報により、前記床面清掃部が清掃を行っていると判断して、前記空気清浄部の前記送風手段を動作させる請求項1に記載の室内用集塵装置。
  4. 前記空気清浄部の前記誘導信号発信手段は、この空気清浄部本体の周囲の所定の清掃を行いたい範囲に対して誘導信号を発信することで、前記床面清掃部は、前記誘導信号の受信する範囲を重点的に清掃する請求項1〜3のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
  5. 前記床面清掃部は、室内の清掃が終わって前記空気清浄部へ受電するために移動するタイミングで、前記空気清浄部の周囲の清掃を重点的に行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
  6. 前記床面清掃部は、床面清掃制御手段を備え、前記床面清掃制御手段にて一定時間経過毎に前記空気清浄部の周囲の清掃を行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
  7. 前記空気清浄部は、この空気清浄部本体の周囲の清掃を行うよう前記床面清掃部に開始信号を送信する開始信号送信手段を備え、前記床面清掃部は、前記空気清浄部の前記開始信号送信手段の開始信号を受信する開始信号受信手段を備えることで、前記空気清浄部の一定時間動作毎に前記開始信号送信手段で送信することにより、前記床面清掃部を動作させて前記空気清浄部の周囲の清掃を行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
  8. 前記空気清浄部は、この空気清浄部本体の周囲の清掃を行うよう前記床面清掃部に送信する開始信号送信手段と、空気中の埃を検出する埃検出手段を備え、前記床面清掃部は、前記空気清浄部の前記開始信号送信手段の開始信号を受信する開始信号受信手段を備えることで、前記空気清浄部の前記埃検出手段で検出した埃の積算量に応じて前記開始信号送信手段で送信することにより、前記床面清掃部を動作させて前記空気清浄部の周囲の清掃を行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の室内用集塵装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の室内用集塵装置の手段の全てもしくは一部としてコンピュータに機能させるためのプログラム。
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