JP2013169224A - 自走式掃除機 - Google Patents

自走式掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013169224A
JP2013169224A JP2012032948A JP2012032948A JP2013169224A JP 2013169224 A JP2013169224 A JP 2013169224A JP 2012032948 A JP2012032948 A JP 2012032948A JP 2012032948 A JP2012032948 A JP 2012032948A JP 2013169224 A JP2013169224 A JP 2013169224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
charging stand
self
amount
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012032948A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Matsubara
孝 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012032948A priority Critical patent/JP2013169224A/ja
Publication of JP2013169224A publication Critical patent/JP2013169224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】ゴミが満載状態となったときの自走式掃除機の発見とゴミ除去作業の容易化と、十分な充電容量で掃除を再開させることを課題とする。
【解決手段】所定の位置に設置された充電台から電力の供給を受け、前記充電台から離れた位置に自動走行する自走式掃除機であって、筐体と、前記筐体を移動させる走行制御部と、ゴミを蓄積する集塵容器と、前記集塵容器にゴミを収集するゴミ収集部と、前記集塵容器に蓄積されたゴミの量を検出するゴミ量検出部と、前記走行制御部と前記ゴミ収集部に電力を供給する充電池と、前記充電台に前記筐体を移動させる帰還処理を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記ゴミ量検出部が検出したゴミ量が第1の閾値に達した場合に、前記帰還処理を実行することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、自走式掃除機に関し、特に、自律走行しながら集塵し、集塵したゴミ量を検知する機能を有する自走式掃除機に関する。
従来から、所定の領域を自律走行しながら、集塵を行う自走式掃除機が利用されている。このような自走式掃除機では、収集したゴミを蓄積しておく集塵室を設け、集塵室にたまったゴミ量を検知して、清掃動作を停止し、警報を発して、ゴミが満載状態となったことをユーザに通知していた。
たとえば、特許文献1では、集塵室の紙パック内のゴミ詰まりによる負圧力を検出するための圧力センサ(ゴミ量検出手段)を設けて、圧力が所定値に達した場合に、走行及び吸塵動作を停止して、警報を発する自走式掃除機が記載されている。
また、特許文献2では、ゴミを集塵室に導く接続孔の近傍に、フォトディテクタと、フォトディテクタに光を照射するフォトダイオードを設置し、フォトディテクタが光を受光しないことにより、集塵室内のゴミが満載状態になったことを検知して、清掃動作を停止し、所定回数旋回する特殊動作を行うことによりユーザにゴミの満載状態を通知する自走式掃除機が記載されている。また、集塵室の側壁のそれぞれ異なる高さに2つのフォトディテクタを配置し、集塵室の上面に2つのフォトディテクタのそれぞれに光を照射するフォトダイオードを備えて、ゴミの満載直前と、ゴミ満載状態とを検知し、ユーザにゴミ満載直前なのかゴミ満載状態なのかを通知することが記載されている。
特開平3−173521号公報 特開2005−211493号公報
しかし、ゴミが満載となったことを検知して走行を停止すると、ユーザは手動で自走式掃除機本体を充電位置まで運搬しなければならず、停止位置によってはユーザの通行のさまたげになる場合もある。
また、自走式掃除機は、充電池によって動作しているので、集塵室のゴミを取り除いた後、充電せずにすぐに掃除を再開させた場合、その再開後の稼働時間は短くなる。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、ゴミが満載となった位置で動作を停止した場合の上記のような問題点を解決し、ユーザが、充電池の消耗を気にすることなく、再稼働させることのできる自走式掃除機を提供することを課題とする。
この発明は、所定の位置に設置された充電台から電力の供給を受け、前記充電台から離れた位置に自動走行する自走式掃除機であって、筐体と、前記筐体を移動させる走行制御部と、ゴミを蓄積する集塵容器と、前記集塵容器にゴミを収集するゴミ収集部と、前記集塵容器に蓄積されたゴミの量を検出するゴミ量検出部と、前記走行制御部と前記ゴミ収集部に電力を供給する充電池と、前記充電台に前記筐体を移動させる帰還処理を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記ゴミ量検出部が検出したゴミ量が第1の閾値に達した場合に、前記帰還処理を実行することを特徴とする自走式掃除機を提供するものである。
これによれば、この発明の自走式掃除機は、収集したゴミ量が、第1の閾値に達した場合に、充電台への帰還処理を実行するので、この第1の閾値として、たとえばゴミ量が満載となる前の状態を示すものに設定しておけば、ゴミが満載状態となったまま充電台から離れた位置で停止することはない。
また、自走式掃除機が充電台へ帰還することにより、充電台から供給される電力により充電池の充電が行われるので、十分な充電容量で次の掃除を再稼働させることができる。
また、前記第1の閾値は、前記充電台への帰還途中にゴミ収集処理を継続してもゴミ量が満載状態とならない値が設定されることを特徴とする。
これによれば、検出されたゴミ量が、充電台への帰還途中にゴミ収集処理を継続しても満載状態とならない第1の閾値に達した場合に、充電台に帰還する必要があると判断しているので、充電台への帰還途中において、ゴミが収集できない状態となるのを防止できる。
また、表示部をさらに備え、前記表示部は、前記ゴミ量検出部が検出したゴミ量が前記第1の閾値に達した場合に、警告を表示することを特徴とする。
これによれば、蓄積したゴミ量が満載状態となる前の第1の閾値に達した場合に、警告表示をするので、利用者は、その警告表示を確認することにより、まだゴミの収集が可能な状態で、まもなくゴミを除去する処理をする必要があることを容易に知ることができる。
また、前記ゴミ収集部は、前記制御部が前記帰還処理を実行しているときに、前記集塵容器にゴミを収集する処理を行い、かつ充電台へ帰還した場合に、ゴミ収集処理を停止することを特徴とする。
これによれば、充電台への帰還処理の途中においても、充電台へ戻るルートに存在しているゴミを収集することができる。
また、前記制御部が、前記ゴミ量検出部によって検出されたゴミ量が前記ゴミ満載状態に達したと判断した場合に、前記ゴミ収集部によるゴミ収集処理を停止させて、充電台への帰還処理を実行することを特徴とする。
これによれば、ゴミ満載状態となった後はゴミ収集処理を停止するので、ゴミが集塵容器からあふれることはなく、充電台への帰還処理を優先的に実行することにより、充電台において充電とゴミの除去作業をより早く行うことができる。
また、前記充電台の位置を探索する充電台探索部をさらに備え、充電台に帰還する必要があると判断した場合に、前記走行制御部によって静止した後、静止状態で回転し、前記充電台探索部が前記充電台が存在する方向を探索し、前記充電台の方向を検出した場合に、前記制御部が、前記帰還処理を実行することを特徴とする。
さらに、前記充電台から送信される信号を検出する受信部をさらに備え、前記受信部によって前記信号が検出された場合に、前記充電台探索部が、前記受信部の前方方向に充電台が存在すると認識することを特徴とする。
これによれば、充電台から送信された信号を検出することにより、充電台が存在する方向を認識するので、確実に充電台の存在する方向を特定することができる。
この発明によれば、自走式掃除機がゴミが満載状態となったまま充電台から離れた位置で停止することを防止でき、自走式掃除機が充電台へ帰還することにより、充電台から供給される電力により充電池の充電が行われるので、十分な充電容量で、次の掃除を再稼働させることが可能となる。
この発明の自走式掃除機の一実施例の概略構成ブロック図である。 この発明の自走式掃除機の概略動作のフローチャートである。 この発明の自走式掃除機の帰還動作の一実施例の説明図である。 この発明の自走式掃除機の一実施例の概略斜視図である。 電流センサによって測定されるモータ電流と、ゴミ蓄積量との関係グラフである。 現在のゴミ量と現在の位置との関係を用いて帰還するか否かの判断をするフローチャートである。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
この発明の自走式掃除機とは、底面に吸気口を有すると共に内部に集塵部を有する筐体、筐体を走行させる駆動輪、駆動輪の回転、停止および回転方向等を制御する制御部などを備え、ユーザの手を離れて自律的に掃除動作する掃除機を意味し、後述の図面を用いた実施形態によって一例が示される。
また、本発明の自走式掃除機としては、空気吸引を行い清浄化した空気を排気する空気清浄機能、イオン発生を行うイオン発生機能、ユーザに対して必要な情報等を提示する機能等を有してもよい。さらに、装置本体に充電池を備え、充電を必要とする際に、自走して充電台へ帰還することができる機能も有する。
この発明において、自走式とは、主として、利用者の指示入力により、指示された位置や目的とする位置へ、自律的に移動することを意味する。
<自走式掃除機の構成>
図1に、この発明の自走式掃除機の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
図1において、この発明の自走式掃除機(以下、単に、掃除機とも呼ぶ)は、主として、制御部11、充電池12、電池残量検出部13、障害検知部14、入力部15、表示部16、走行制御部21、車輪22、集塵部30、帰還判断部41、記憶部51、充電台探索部91、受信部92、充電台接続部93を備える。
ここで、集塵部30は、主として、ゴミ収集部31、ゴミ量検出部32、集塵容器33、送風制御部34、吸気口35、排気口36とから構成される。
また、掃除を行う部屋の所定の位置に充電台100を設置する。充電台の設置場所は、商用電源のコンセント近辺、部屋の壁際、机の脇などで、電源電力の供給を受けられる場所であればよい。充電台100と自走式掃除機1を接続することにより、自走式掃除機1は充電台100と接触した状態で充電台100からの電力の供給を受け、自走式掃除機1の充電池12を充電する。また、自走式掃除機1は、充電台100から離れ自動走行しながら掃除機能を実行する。
この発明の自走式掃除機1は、設置された場所の床面を自走しながら、床面上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面上を掃除する。また、自走式掃除機1は、掃除が終了した場合、あるいは蓄積したゴミ量が所定量以上となりゴミ満載状態に近づいた場合や、満載状態となった場合は、自律的に充電台100に帰還する。
図4に、この発明の自走式掃除機の一実施例の概略斜視図を示す。
図4において、本発明の自走式掃除機1は、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部または外部に、回転ブラシ、サイドブラシ10、障害検知部14、集塵部30、電動送風機、後述する走行制御部21によって駆動される複数の車輪22、後輪、前輪、受信部92、図1に示したその他の構成要素が設けられている。
図4において、障害検知部14、受信部92および前輪が配置されている部分を前方部、後輪が配置されている部分を後方部、図示しない制御部11、充電池12、集塵部30などが配置されている部分を中間部と呼ぶ。
筐体2は、吸気口35を有する平面視円形の底板と、筐体2に収容する集塵部30を出し入れする際に開閉する蓋部3を中央部分に有している天板2bと、底板および天板2bの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板2cとを備えている。また、底板には前輪、一対の駆動輪および後輪の下部を筐体2内から外部へ突出させる複数の孔部が形成され、天板2bにおける前方部と中間部との境界付近には排気口36が形成されている。なお、側板2cは、前後に二分割されており、側板前部はバンパーとして機能する。
また、自走式掃除機1は、一対の駆動輪が同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより静止した状態で旋回する。例えば、自走式掃除機1は、掃除領域の周縁に到達した場合および進路上の障害物に衝突した場合、一対の駆動輪を互いに逆方向に回転して向きを変えたり、後退した後に回転して向きを変えたりする。これにより、自走式掃除機1は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に障害物を避けながら自走する。
また、自走式掃除機1は、後述するように、受信部92によって、充電台100の送信部102から出射される信号を検出して充電台100のある方向を認識し、たとえば掃除が終了した場合、蓄積されたゴミが所定量以上となった場合、充電池12の充電残量が少なくなった場合、あるいは設定された掃除タイマーの設定時間が経過した場合に、自動的に、充電台100のある方向に最短ルートで進行して、充電台100まで帰還する。
さらに、帰還しようとするときに、充電台100からの信号が検出できない場合は、自走式掃除機1は、一旦静止して、その場で回転(360°回転)し、充電台100からの信号が検出されるか否かを確認し、充電台100が存在する方向を検出するようにしてもよい。
信号が検出された場合、検出されたときの自走式掃除機1の受信部92の前方方向に、充電台100があると認識し、直線的に充電台100の方向へ向かって走行する。ただし、障害物があれば、それを避けながら、充電台100の方向へ移動する。
以下、図1に示す各構成要素を説明する。
図1の制御部11は、自走式掃除機1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の掃除機能、走行機能、ゴミ量検知機能、充電台100への帰還機能などを実行する。
充電池12は、自走式掃除機1の各機能要素に対して電力を供給する部分であり、主として、掃除機能および走行制御等を行うための電力を供給する部分である。たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、Ni−Cd電池、などの充電池が用いられる。
充電池12の充電は、自走式掃除機1と充電台100とを接続した状態で行われる。
自走式掃除機1と充電台100との接続は、互いの接続部(93,101)である露出した充電端子どうしを接触させることにより行う。
電池残量検出部13は、充電池の残りの容量(電池残量)を検出する部分であり、たとえば、フル充電状態に対して、現在の残容量をパーセントで表した数値を出力する。
たとえば、ここで検出された電池残量(%)に基づいて、充電台100の方へ帰還するか、あるいはその場で静止して動作も終了するモードに移行するかを判断する。
障害検知部14は、自走式掃除機1が走行中に、室内の机やいすなどの障害物に接触又は近づいたことを検知する部分であり、たとえば、マイクロスイッチ、超音波センサ、赤外線測距センサなどからなる接触センサ又は障害物センサが用いられ、筐体2の側板2Cの前方部に配置される。障害検知部14は、1つでなく、複数個設けてもよい。
CPUは、障害検知部14から出力された信号に基づいて、障害物の存在する位置を認識する。認識された障害物の位置情報に基づいて、その障害物を避けて次に走行すべき方向を決定する。
集塵部30は、室内のゴミやちりを集める掃除機能を実行する部分であり、主として、上記したゴミ収集部31、ゴミ量検知部32、集塵容器33、送風制御部34を有している。また、集塵部30は、図示しないフィルタ部と、集塵容器およびフィルタ部を覆うカバー部を有してもよい。
吸気口35および排気口36は、それぞれ掃除のための空気の吸気および排気を行う部分であり、前記したような位置に形成される。
車輪22は、筐体2の下部に配置され、筐体2を移動させる部分である。
走行制御部21は、自走式掃除機1の自律走行の制御をする部分であり、主として上記した車輪22の回転を制御して、筐体2を自動的に移動させる部分である。
車輪22を駆動させることにより、自走式掃除機1の前進、後退、回転、静止などの動作を行わせる。
入力部15は、ユーザが、自走式掃除機1の動作を指示入力する部分であり、自走式掃除機1の筐体表面に、操作パネル、あるいは操作ボタンとして設けられる。
あるいは、入力部15としては、自走式掃除機本体とは別に、リモコンユニットを設け、このリモコンユニットに設けられた操作ボタンを押すことにより、赤外線や無線電波信号を送出し、無線通信により動作の指示入力をしてもよい。
入力部15としては、たとえば、電源スイッチ、起動スイッチ、充電要求スイッチ、その他のスイッチ(運転モードスイッチ,タイマスイッチ)などが設けられる。
表示部16は、現在の動作状態、現在のゴミの蓄積量、電池(残量)状態、日時、タイマ設定状態などの各種情報を表示する部分であり、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ、LEDなどが用いられる。あるいは警告表示をするために、LEDの点滅表示や、音声出力をしてもよい。
集塵部30のゴミ収集部31は、集塵容器33にゴミを収集する部分であり、吸気口35と連通する流入路と、排気口36と連通する排出路とを有し、吸気口35から吸い込まれた空気を流入路を介して集塵容器内に導き、集塵後の空気を排出路を介して排気口36から外部へ放出する。
集塵容器33は、吸気口35から吸い込んだゴミを蓄積しておく容器である。ゴミ満載状態は、集塵容器33の中にゴミを蓄積することができる最大量を意味する。
ゴミ検出部32は、集塵容器33に蓄積されたゴミの量を検出する部分であり、たとえば、圧力センサ、風量センサ、光センサ、電流センサなどが用いられる。
圧力センサは、集塵容器33内のゴミの蓄積量によって変化する負圧力を検出するセンサであり、ゴミ量が増加しゴミ詰まりが多くなると、吸い込む風量が減少し負圧力が増加するので、ゴミ満載に近づいたことが検出できる。
風量センサは、吸い込む風量を検知するセンサであり、ゴミ詰まりが多くなると風量が減少するので、ゴミ満載に近づいたことが検出できる。
光センサは、一対の発光部(フォトダイオード)と受光部(フォトディテクタ)とを集塵容器33の中に設けたものであり、発光部から出射した光が収集したゴミによってさえぎられ、受光部に受光されなくなった場合に、ゴミが満載状態となったと判断することができる。
電流センサは、送風機のモータを駆動するために、モータに流す電流値を測定する。この電流センサで検出した電流値から集塵容器33内に蓄積された現在のゴミの量を算出することができる。
すなわち、電流センサにより、送風モータに流れる電流を測定することにより、蓄積したゴミ量がどの程度であるかを判断する。たとえば、測定した電流値が所定のしきい値よりも小さくなった場合はゴミが満載状態になったと判断される。
図5に、電流センサによって測定されるモータ電流と、ゴミ蓄積量との関係グラフの一実施例を示す。
図5の横軸は、集塵容器33に蓄積されるゴミの量を示している。
図5の縦軸は、送風モータを駆動するときに流れるモータ電流(A)を示している。
図5のグラフによれば、このモータ電流が大きいほど、集塵容器33内にはゴミが蓄積されておらず、モータ電流の値が小さくなるほど、ゴミが満載状態に近くなっていることを示している。
ゴミ量W0は、集塵容器33内にゴミがほとんど蓄積されていない状態であり、他のゴミ量よりも大きなモータ電流が流れている。
ゴミ量W1からW6にいくに従って、蓄積されたゴミ量が増加し、ゴミ量W1が蓄積されたゴミ量が最も少なく、ゴミ量W6が蓄積されたゴミ量が最も多くほぼ満載状態の場合を示している。
図5のグラフにおいて、たとえば、蓄積されたゴミ量がW0の場合、モータ電流値は約1.13[A]であり、ゴミ量がW6の場合、モータ電流値は約0.75[A]である。
蓄積されたゴミ量が少ないほど測定されたモータ電流は大きいが、ゴミ量が満載状態に近づくほどモータ電流は小さくなっていく。
したがって、モータ電流値を測定すれば、現在蓄積されているゴミ量を検出することができる。
図5では、一実施例として、モータ電流の値に対して、2つのしきい値を示している。
しきい値1は、ゴミ量はまだ満載状態ではないが、W3以上のゴミ量となったことによって満載状態に近づいたことを判断する場合のモータ電流の判定値である。
すなわち、測定されたモータ電流値が、このしきい値1で示す値になった場合には、蓄積された現在のゴミ量は、W3以上のゴミ量に相当すると判断される。
また、モータ電流値が、このしきい値1よりも小さな値である場合には、図5のグラフから、そのモータ電流値に対応づけられたゴミ量であると判断される。
しきい値2は、現在の蓄積されたゴミ量が、W4以上のゴミ量となったことによってほぼ満載状態であると判断する場合のモータ電流値の判定値である。このしきい値2よりも小さなモータ電流値が測定された場合は、ゴミ量が満載状態になったと判定する。
たとえば、充電台100へ帰還する必要があると判断する基準となるゴミ量を、しきい値1に対応するゴミ量に設定したとすると、電流センサによって測定されたモータ電流の値が図5のしきい値1以下となった場合に、蓄積された現在のゴミ量が、充電台100へ帰還する必要があるゴミ量になったと判断し、帰還処理を実行する。
このように、ゴミの量を検出するために、種々のセンサが用いられるが、蓄積されたゴミ量を正確に検出でき、リアルタイムに測定できるという観点で、電流センサを用いることが好ましい。
送風制御部34は、外部の空気を取り入れ床面のゴミを吸い込む風を生成し、ゴミを集塵容器33の中に収集し、空気を排気口36から排気する部分である。
また、後述するように、イオン発生部を設ける場合は、発生したイオンを排気口から放出するために、排気風を生成し、吸気口35と排気口36の開閉を制御する部分でもある。
帰還判断部41は、自走式掃除機1が充電台100と接触した状態に帰還する必要があるか否かを判断する部分である。すなわち、所定の帰還条件が満たされるか否かを判断し、帰還条件が満たされた場合は、走行制御部21によって、筐体2を充電台100の方向へ移動させる。
帰還条件としては、種々のものが考えられるが、特に、充電池12の残量が所定値よりも少なくなった場合、ゴミ検出部32が検出したゴミ量が、集塵容器33のゴミ満載状態よりも所定量だけ少ない状態(第1判定状態)に達した場合等に、充電台100と接触した状態に帰還する必要があると判断する。
たとえば、電池残量検出部13によって検出された現在の電池残量P1が、電池情報53として記憶部51に予め記憶されている残量しきい値P0以下となった場合に、充電台100に帰還する必要があると判断し、帰還処理を実行する。
また、ゴミ量検出部32によって検出された現在のゴミ量G1が、ゴミ量情報52として記憶部51に予め記憶されているゴミ量判定値G0(第1判定値)以上となった場合に、充電台100に帰還する必要があると判断し、帰還処理を実行する。
あるいは、自動走行中に、入力部15の充電要求スイッチが押し下げられた場合に、充電台へ帰還する必要があると判断し、帰還処理を実行してもよい。
また、充電台100への帰還処理を実行しているとき、すなわち帰還途中においては、まだゴミを収集する余裕がある場合には、集塵容器33にゴミを収集するゴミ収集処理を実行したまま、帰還処理を実行してもよい。
上記のようにゴミ満載状態となる前の第1判定状態において、充電台100への帰還を開始すれば、帰還途中にゴミ収集をしても、ゴミが満載とならないようにすることができる。
ただし、ゴミ量検出部32によって検出されたゴミ量が、ゴミ満載状態に達したと判断した場合には、帰還途中においてゴミの収集をすることは困難なので、ゴミ収集部31によるゴミ収集処理を停止させて、充電台100への帰還処理を実行することが好ましい。
また、自走式掃除機1が充電台100へ帰還した場合には、ゴミ収集処理を停止する。
記憶部51は、自走式掃除機1の各種機能を実現するために必要な情報や、プログラムを記憶する部分であり、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体が用いられる。
記憶部51には、主として、ゴミ量情報52、電池情報53、現在位置情報54などが記憶される。
ゴミ量情報52には、ゴミ量検出部32によって検出された現在のゴミ量G1や、帰還判断部41が充電台100への帰還を決定するための判定値(ゴミ量判定値G0)などが記憶される。
ゴミ量判定値G0としては、現在位置から充電台100へ帰還するまでの距離や帰還するのにかかる時間と、帰還するまでに蓄積されるであろうゴミ量を考慮して、ゴミ満載状態を示すゴミ量の値よりも所定量だけ少ない値(第1判定値)を予め設定しておくことが好ましい。すなわち、第1判定値G0としては、充電台に戻るまでに帰還途中にゴミ収集処理を継続してもゴミ量が満載状態とならないような数値を設定しておくことが好ましい。たとえば、ゴミ満載時を100%とすると、第1判定値G0としては、90%程度の数値を設定してもよい。
この場合、収集した現在のゴミ量がゴミ満載時の90%程度となったために帰還することを決定したとすると、この時点では、残り10%程度のゴミをまだ収集することが可能であるので、現在位置から充電台100へ戻るまでの間に、その残り10%程度のゴミ量に相当するゴミを、収集しながら帰還することができる。
また、上記のようにゴミ量判定値G0を予め固定的に設定しておくのではなく、いくつかのゴミ量判定値を予め用意しておき、利用者が必要に応じて設定変更できるようにしてもよい。
さらに、ゴミ量判定値G0のみから帰還すべき時期を決定するのではなく、後述する図6に示すように、現在のゴミ量と、満載状態となるまでの残容量と、自走式掃除機がいる現在の位置と、充電台100へ戻るまでの走行距離とを考慮して、帰還すべき時期を決定するようにしてもよい。
電池情報53には、電池残量検出部13によって検出された現在の電池残量P1(%)や、充電台100への帰還を決定するための判定値(残量しきい値P0)などが含まれる。
現在位置情報54は、自走式掃除機1が現在存在する位置を示す情報であり、たとえば掃除を行う室内の中のどこにいるかを示す相対的な座標情報である。
たとえば、充電台100に接続された位置の座標値や、自走式掃除機1の現在位置を示す座標値である。
さらに、この情報54をもとに、実際に走行した履歴情報(走行マップ)を生成してもよい。走行マップは、次回以降の掃除における走行ルートを決定するのに利用できる。
図1において、充電台探索部91と、受信部92と、充電台接続部93は、充電台100の位置検出と、充電台100からの電力を受けるための構成である。
充電台探索部91は、充電台100の位置を探索する部分であり、自走式掃除機1が充電台100から離れた位置にある場合に、充電台100の存在する位置がどの方向にあるかを検出する部分である。
充電台100の探索には、走行制御部21による自律走行処理と、受信部92による信号検出処理を用いる。
受信部92によって、充電台100からの信号が検出された場合、充電台探索部91は、受信部92の前方方向に、充電台100が存在すると認識する。
また、自走式掃除機1の現在位置において、充電台100が検出されなかった場合は、上記したように、その現在位置に静止した状態で回転して、受信部92により、充電台100から送信された信号が検出されるか否かをチェックする。
受信部92は、充電台100の送信部102から送信された光、電波、超音波、その他無線による信号を受信(検出)する部分である。受信部92の素子としては、送信される光、電波、超音波、その他無線による信号を受信できる一般的なものが利用できる。
充電台100から送信される信号としては、たとえば、光である可視光、赤外線、または電波、超音波、などが用いられる。この場合、方向性等が必要なため、送信部102からの送信される信号としては、指向性を持たせ、ある程度の幅を持ったもので、レーザー光、赤外線等が好適である。通常は赤外線等が一般的に利用されている。なお、可視光でも指向性を持たせ利用することもできる。
充電台接続部93は、充電池12を充電させるための電力を入力するための端子である。
この充電台接続部93と、充電台100の掃除機接続部101とを物理的に接触させることにより、充電台100の電力供給部104から与えられる電力を、充電池12に供給し充電する。
充電台接続部93は、掃除機接続部101と接触させるために、自走式掃除機1本体の側面に露出した状態で形成される。
自走式掃除機1には、以上のような構成に加えて、他にも必要な構成や機能を備えてもよい。
たとえば、筐体内部に、イオンを発生するイオン発生部を備えてもよい。
イオン発生部は、放電により空気中の水分子を電離し、正イオンとしてH+(H2O)m(mは任意の自然数)、負イオンとしてO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)を生成する。
イオン発生部は、排気経路に臨む部分に、複数のイオン放出部を有している。このイオン放出部は、イオン発生部の樹脂性の筺体の一部を、例えば円形状に開口した開口部からなり、その開口部に対応してイオン発生のための電極が設けられている。
各々のイオン放出部には、たとえば、共通の対向電極と針状の2つの放電電極が各々設けられる。放電電極は先端が尖った針電極であり、対向電極は放電電極の周囲を囲うように開口された共通の接地された電極である。
また、イオン発生部は、内部に高圧電気発生回路が内蔵されており、一側面に設けられた2つの端子を介して充電池12から電力が供給され、作動する。
高圧電気発生回路は、各放電電極に、交流波形またはインパルス波形から成る正または負の高電圧を供給するものである。例えば一方の放電電極には、正のインパルス波形の高電圧が印加される。これにより、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主として先に説明したH+(H2O)mから成る正のクラスタイオンが生成される。
他方の放電電極には、負のインパルス波形の高電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る負のクラスタイオンが生成される。
発生するイオンとしては、特に限定されないが、たとえば、空気を浄化することの可能なイオン、美肌効果と肌表面の菌増殖を抑制する効果のあるイオンなどがあげられ、特に、従来から用いられているプラズマクラスターイオン(登録商標)を用いることができる。イオン発生部は、たとえば、小型の直方体形状のイオン発生装置として提供される。
送風制御部34は、吸気口35および排気口36の開閉と、吸気口35からの空気の導入および排気口36からのイオンを含む空気の放出を制御する部分である。すなわち、外部の空気を吸気口35から装置内部に取り入れ、取り込んだ空気を装置内部の所定の流通経路を通過させてイオン発生部の方向へ導き、排気口36の方向へ送る部分である。送風制御部34は、主として、送風ファンと、ファン回転機構と、吸込口用蓋、排気口用蓋、吸気口および排気口の開閉制御部などから構成される。
イオン発生部によって発生されたイオンは、送風制御部34によって装置内部を流通する空気とともに、排気口36の方向へ送られ、排気口36から外部へ吹き出される。
排気口36は、たとえば筐体の上面の位置に設けられ、イオン発生部で発生されたイオンが含まれる空気を外部へ放出する開口である。また、イオンを含む空気は、走行方向の後方であってやや斜め上方に放出されるようにしてもよい。
吸気口35は、外部の空気を筐体内部へ導入する開口であり、筐体2の底面あるいは上面の位置に設けられる。
また、吸気口35を介した外部の空気の吸い込みと、排気口36を介したイオンを含んだ空気の排気は、主として、送風制御部34の送風ファンを回転させることによって行われる。ただし、吸気口35と排気口36にそれぞれ蓋を設け、送風ファンの起動および停止に対応させて、図示しない開閉制御部によって、これらの蓋を開放および閉鎖させるようにしてもよい。
すなわち、イオンを放出する場合は、吸気口35および排気口36の蓋を開放し、イオンを放出しない場合は、吸気口35および排気口36の蓋を閉鎖させる。このような開閉制御をすることによって、イオンを放出しない場合に、ほこりや異物が吸気口35および排気口36から侵入することが防止できる。
また、所定の動作モードに対応させて排気口36と吸気口35の開閉を制御して、必要なときにイオンを発生して室内に放出することにより、イオンによる室内の除菌と消臭または脱臭を行うようにしてもよい。
<充電台の構成>
図1において、充電台100は、主として、掃除機接続部101、送信部102、制御部103、電力供給部104とを備え、室内の壁などに配置された商用電源105のコンセントからのAC電源電力の供給を受ける。
電力供給部104は、商用電源105からの交流電力を受け入れ、自走式掃除機1を充電することのできる直流電力に変換し、掃除機接続部101に与える部分である。
送信部102は、無線による信号を送信(発信)する部分である。例えば、方向を認識するためにも指向性を持たせたものであり、たとえば、可視光発光素子、赤外線発光素子、レーザ発光素子などが用いられる。一般的には、前記したように、赤外線を利用することが好ましい。
たとえば、送信信号として赤外線を用いる場合、ある程度の範囲に広がって進行するという指向性を持たせ、自走式掃除機1がその範囲内に入った場合は、受信部92によって、赤外線を検出することができる。
また、自走式掃除機1が上記範囲内に存在していても、自走式掃除機1の受信部92が、充電台100と反対方向を向いている場合は、例えば赤外線を受光できない。しかし、上記したように、静止位置で1回転することにより、赤外線を受光できるようになり、赤外線を受光した方向、すなわち、充電台100の存在する方向がわかる。
充電台100の制御部103は、充電台100の各種機能を実現する部分であり、主として、発光処理と、充電電力の供給制御を行う。制御部103は、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータにより実現できる。
<帰還動作の概略説明>
図3に、自走式掃除機が充電台へ帰還する動作の一実施例の説明図を示す。
図3(a)は、充電中の状態を示しており、自走式掃除機1が充電台100の位置にあり、互いの接続部(93,101)によって接触している状態を示している。
この状態において、たとえば起動スイッチが入力(ON)されると、自走式掃除機1は、充電台100から離れて掃除を開始し、自走しながら、部屋R内を移動する。
図3(b)は、掃除中の一実施例の状態を示している。
ここでは、自走式掃除機1は、充電台100の送信部102から出射された赤外線の検出可能領域内にあり、受信部92は、送信部102の方向を向いているので、赤外線を検出できる状態である。
図3(b)において、たとえば、現在のゴミ量G1がゴミ判定値G0以上となったと判断されるか、あるいは、充電池12の電池残量が所定値(残量しきい値:P0)よりも少なくなったと判断されたとする。
この場合、自走式掃除機1はその場に静止し、充電台100を探索する処理を開始する。
自走式掃除機1は、その静止位置で回転し、充電台100から赤外線が受光されるかどうかをチェックする。
図3(b)の場合は、回転するまでもなく、すぐに、赤外線が受光されるので、受信部92が向いている方向に充電台100が存在すると認識する。
そして、充電台100の存在する方向に向かって移動を開始する。
このとき、ゴミを収集する掃除動作を実行しながら移動してもよい。
図3(c)は、自走式掃除機1が充電台100の方向へ移動している帰還途中の状態を示している。
図3(c)では、自走式掃除機1は検出可能範囲内にあり、受信部92によって赤外線が検出されているので、ほぼ直線的に、左方向に、充電台100に向かって進行する。
その後、充電台100の近傍まで近づくと、自走式掃除機1は、互いの接続部(93,101)が接触できるように自身の向きを調整しながら移動することにより、図3(a)に示すように、充電台100に帰還する。なお、自走式掃除機1の受信部92を前方部に配置し、充電台接続部93をその反対の後方部に設けたとすると、充電台100に接触した状態では、受信部92が充電台100と反対側に向く。図面は説明の都合で90度ずれた位置で充電台100に帰還し、充電状態として示しているにすぎない。
<この発明の自走式掃除機の動作説明>
ここでは、自走式掃除機1が移動しながら掃除をしている場合に、収集したゴミ量が所定量以上となった場合等において、充電台100の方へ帰還する処理を行う一実施例を説明する。
図2に、この発明の自走式掃除機の概略動作の一実施例のフローチャートを示す。
まず、ステップS1において、自走式掃除機1は、現在、自動掃除運転処理をしているものとする。すなわち、自走式掃除機1は、充電台100から離れて、所定の領域内を移動しながら掃除機能を実行し、ゴミを集塵容器33内に収集しているものとする。
ステップS2において、ゴミ量検出部32が、集塵容器33に蓄積されたゴミ量を示す現在のゴミ量情報G1を取得する。
ステップS3において、帰還判断部41が、取得した現在のゴミ量情報G1と、記憶部51に予め記憶されているゴミ量判定値G0とを比較する。
ステップS4において、現在のゴミ量情報G1が、ゴミ量判定値G0以上となった場合、ステップS5へ進み、そうでない場合はステップS1へ戻る。
ステップS5において、現在のゴミの蓄積量が判定値G0以上となっているので、蓄積したゴミ量が、満載状態に近づいてきたことを示す警告表示を表示部16に表示する。たとえば、ゴミ捨てランプを点灯する。
ステップS6において、制御部11が、充電台100への帰還処理を実行する。すなわち充電台100のある方向を検出し、充電台100の方向へ向かって移動を開始する。
この帰還処理をする場合においても、ゴミ収集処理を実行する。ただし、充電池12の残量が少ない場合、ゴミを収集するとゴミが満載状態となる可能性のある場合、帰還するルートがすでに掃除を行った場所を通る場合などは、ゴミ収集処理を停止して、帰還するようにしてもよい。
あるいは、ゴミ収集処理を実行しながら帰還するが、途中でゴミ量がほぼ満載状態となってしまった場合には、その時点でゴミ収集処理を中止して、帰還するようにしてもよい。
自走式掃除機1が充電台100の近くまで戻ると、互いの接続部(93、101)どうしが接触するように自走式掃除機1の方向と位置の調整が行われ、接続部どうしが接触される。
接続部(93、101)どうしが接触した場合、充電台100から充電池12の方へ充電電流が流れるので、この充電電流を検知することにより、自走式掃除機1は、充電台100へ帰還したことを確認できる。
ステップS7において、制御部11は、上記したように充電電流が流れることを検知することにより、充電台100へ帰還したか否かを確認する。
充電台100へ帰還したことを確認した場合、ステップS8へ進み、まだ確認されない場合はステップS6へ戻り、帰還処理を繰り返す。
ステップS8において、自走式掃除機1は、充電台100へ帰還したので、掃除動作を停止する。この後、充電台100から所定の電力が供給され、充電池12の充電動作が行われる。
また、充電台100に帰還した後も、ゴミ量が満載に近い状態である場合は、利用者に収集したゴミを取り除くことを要求するために、ステップS5で行ったゴミ量の警告表示を継続して行うことが好ましい。利用者は、充電台100へ戻った自走式掃除機1の警告表示を見ることにより、ゴミが満載に近い状態であることを知ることができ、充電台100のある位置でゴミの除去作業をすることができる。
このように、ゴミが満載となる前に、充電台100へ帰還する動作を開始するので、移動中においてゴミが満載となって静止してしまうことを防止でき、利用者は、充電台100と異なる位置で静止した自走式掃除機1を探す必要はなく、その静止した位置まで出向いて、ゴミを除去する作業をする必要がない。
また、利用者は、自走式掃除機1のホームポジションである充電台100のところへ行って、充電台100に戻った自走式掃除機1のゴミ量の警告表示を確認することにより、収集したゴミを除去する作業をすればよいので、常に充電台100の位置で容易にゴミの除去作業ができる。
また、利用者がゴミが満載状態に近づいたことを知らない状況が長時間続いた場合においても、自走式掃除機1は充電台へ戻り充電状態になっているので、その後利用者がゴミを除去して掃除を再開する場合も、十分な電池残量の状態で次の掃除を行わせることができる。
図6に、現在のゴミ量と、自走式掃除機の現在の位置との関係を用いて、充電台へ帰還するか否かを判断する場合のフローチャートを示す。
ここでは、前提として、帰還途中においても、ゴミを収集する処理を実行するものとし、充電台100に戻るまでの途中では、ゴミ満載状態とならないように、帰還する時期を決定するものとする。
帰還途中においてもゴミ収集処理を継続し、ゴミが満載状態となる前に帰還するためには、自走式掃除機1が現在掃除を行っている位置と、集塵容器33に収集可能な残りの容量(残容量)との関係で、いつ帰還を開始すべきかの判断が異なる。
たとえば、集塵容器33のゴミを収集できる残容量が同じでも、充電台100までの距離が近い場合は、帰還を開始する時期は比較的遅くてもよいが、充電台100から遠く離れた位置にいる場合は、早急に帰還を開始する必要がある。帰還途中において、ゴミが満載となってしまうおそれがあるからである。
また、充電台100の近くでゴミ収集を行っている場合は、残容量が満載状態にかなり近づくまで帰還処理をする必要はないが、逆に、充電台100から遠く離れた位置でゴミ収集を行っている場合は、残容量が比較的多い場合であっても、帰還処理をすぐに開始しなければならない場合もある。
図6の処理を行うために、自走式掃除機1が現在いる位置から充電台100までの距離(直線距離)を測定するか、あるいは充電台100の位置から現在位置までの間に掃除をしてきたルートの軌跡から、充電台100へ戻るルートの走行距離L1を算出する必要がある。
たとえば、充電台100までの直線距離は、記録した走行ルートの履歴データにより求めることができる。
また、充電台100へ戻るルートの走行距離L1も、記録した走行ルートの履歴データにより算出することができる。
集塵容器33に蓄積可能なゴミの最大容量Cは予め設定されているものとし、満載状態は、この最大容量Cとする。
また、集塵容器33に蓄積された現在のゴミ量Dは、たとえば、図5に示したように、電流センサによって測定したモータ電流の値から算出するものとする。
すなわち、収集したゴミ量Dが増加するとモータ電流値は低下するので、このモータ電流値に予め対応づけられたゴミ量を記憶しておくことにより、蓄積された現在のゴミ量Dを算出する。
したがって、現在以降に、集塵容器33に収集することができる残容量Sは、S=C−Dにより求められる。
また、充電台100の位置を基点として掃除を開始し、基点から現在の位置までの移動距離を、L2とする。この移動距離L2は、移動したルートの軌跡から求めることができる。
また、現在までの間に、一定の単位移動距離当たりに収集したゴミの量、すなわち平均ゴミ増加率を、Rとする。
この平均ゴミ増加率Rは、現在までの移動距離L2と、現在までに蓄積したゴミ量Dを用いて、R=D/L2によって算出される。
図6に示すフローチャートは、図2のステップS2からS4に代わるものである。
まず、図6のステップS31において、集塵容器33に蓄積されている現在のゴミ量Dを取得する。これは、上記したように、電流センサによって測定された電流値から取得される。
ステップS32において、充電台100を基点として現在の位置までの移動距離L2を算出する。これは、移動してきたルートの車輪の軌跡を記憶しておき、そのルートの総距離から求められる。
ステップS33において、移動距離L2に対する平均ゴミ増加率Rを、R=D/L2により算出する。これにより、現在までの移動により、収集してきたゴミ量の単位移動距離当たりの平均値(ゴミ量)が求められる。
ステップS34において、集塵容器33の最大容量Cと、現在のゴミ量Dとから、現在以降に、集塵容器33に蓄積することが可能な残容量Sを、S=C−Dによって算出する。
ステップS35において、現在の位置から充電台100へ戻るまでの帰還ルートの走行距離L1を算出する。この走行距離L1は、上記したように現在位置と充電台100とを結ぶ直線距離でもよい。
また、帰還ルートは、現在位置まで来たときのルートと同じ軌跡でもよく、あるいは、掃除を行う部屋のマップが予め記憶されている場合は、そのマップを用いて充電台100へ戻る最短のルートを探してもよい。
ステップS36において、充電台100へ戻る帰還ルートの走行距離L1が、残容量Sによって蓄積可能なゴミ量に対応する走行距離(S/R)よりも小さいか否かをチェックする。
すなわち、残容量Sに相当するゴミ量を収集したとした場合に、現在位置にくるまでに収集した単位移動距離当たりのゴミ量の実績値Rを考慮して、算出された走行距離、すなわち、集塵容器33が満載状態となるまでに走行可能な距離(S/R)を算出し、充電台100へ戻るまでに実際に走行すべき走行距離L1と、満載状態となるまでの走行距離(S/R)とがどちらが長いかを判断する。
実際に走行すべき走行距離L1が、満載状態となるまでに走れる走行距離(S/R)よりも短いか等しい場合は(L1≦S/R)、満載状態となる前に充電台100へ戻れるので、まだ帰還処理を実行する必要はなく、ステップS31へ戻る。
一方、走行距離L1が、満載状態となるまでに走れる距離(S/R)よりも長い場合(L1>S/R)は、充電台100へ戻る前の帰還途中で集塵容器33が満載状態となってしまう可能性があるので、ステップS37へ進み、現在のゴミ量を「満載」と判定する。あるいは満載に近い状態と判定する。
これにより、帰還途中に満載状態となる可能性があるので、ゴミ収集処理をしながら、上記判定をした現在位置から充電台100の方へ帰還する処理を行うことになる。
1 自走式掃除機
2 筐体
2b 天板
2c 側板
3 蓋部
10 サイドブラシ
11 制御部
12 充電池
13 電池残量検出部
14 障害検知部
15 入力部
16 表示部
21 走行制御部
22 車輪
30 集塵部
31 ゴミ収集部
32 ゴミ検出部
33 集塵容器
34 送風制御部
35 吸気口
36 排気口
41 帰還判断部
51 記憶部
52 ゴミ情報
53 電池情報
54 現在位置情報
91 充電台探索部
92 受信部
93 充電台接続部
100 充電台
101 掃除機接続部
102 送信部
103 制御部
104 電力供給部
105 商用電源

Claims (7)

  1. 所定の位置に設置された充電台から電力の供給を受け、前記充電台から離れた位置に自動走行する自走式掃除機であって、
    筐体と、
    前記筐体を移動させる走行制御部と、
    ゴミを蓄積する集塵容器と、
    前記集塵容器にゴミを収集するゴミ収集部と、
    前記集塵容器に蓄積されたゴミの量を検出するゴミ量検出部と、
    前記走行制御部と前記ゴミ収集部に電力を供給する充電池と、
    前記充電台に前記筐体を移動させる帰還処理を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ゴミ量検出部が検出したゴミ量が第1の閾値に達した場合に、前記帰還処理を実行することを特徴とする自走式掃除機。
  2. 前記第1の閾値は、前記充電台への帰還途中にゴミ収集処理を継続してもゴミ量が満載状態とならない値が設定されることを特徴とする請求項1記載の自走式掃除機。
  3. 表示部をさらに備え、
    前記表示部は、前記ゴミ量検出部が検出したゴミ量が前記第1の閾値に達した場合に、警告を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の自走式掃除機。
  4. 前記ゴミ収集部は、前記制御部が前記帰還処理を実行しているときに、前記集塵容器にゴミを収集する処理を行い、かつ充電台へ帰還した場合に、ゴミ収集処理を停止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自走式掃除機。
  5. 前記制御部が、前記ゴミ量検出部によって検出されたゴミ量が前記ゴミ満載状態に達したと判断した場合に、前記ゴミ収集部によるゴミ収集処理を停止させて、充電台への帰還処理を実行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の自走式掃除機。
  6. 前記充電台の位置を探索する充電台探索部をさらに備え、
    充電台に帰還する必要があると判断した場合に、前記走行制御部によって静止した後、静止状態で回転し、前記充電台探索部が前記充電台が存在する方向を探索し、前記充電台の方向を検出した場合に、前記制御部が、前記帰還処理を実行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の自走式掃除機。
  7. 前記充電台から送信される信号を検出する受信部をさらに備え、
    前記受信部によって前記信号が検出された場合に、前記充電台探索部が、前記受信部の前方方向に充電台が存在すると認識することを特徴とする請求項6に記載の自走式掃除機。
JP2012032948A 2012-02-17 2012-02-17 自走式掃除機 Pending JP2013169224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032948A JP2013169224A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 自走式掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032948A JP2013169224A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 自走式掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013169224A true JP2013169224A (ja) 2013-09-02

Family

ID=49263605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012032948A Pending JP2013169224A (ja) 2012-02-17 2012-02-17 自走式掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013169224A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016038919A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 シャープ株式会社 自走式電子機器およびその帰還方法
JP2019509164A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
JP2021526446A (ja) * 2018-06-08 2021-10-07 ポジテック パワー ツールズ(スーチョウ)カンパニー,リミティド 掃除ロボット及びその制御方法、掃除ロボットシステム
CN113638343A (zh) * 2021-08-25 2021-11-12 江苏德誉环保设备科技有限公司 路面清理垃圾车
CN114468893A (zh) * 2022-01-30 2022-05-13 苏州简单有为科技有限公司 扫地机器人运行控制方法、电子设备及存储介质
JP2022096521A (ja) * 2020-12-17 2022-06-29 トヨタ自動車株式会社 ごみ搬送用の移動体及びごみ収集システム
US11744428B2 (en) 2017-05-23 2023-09-05 Toshiba Lifestyle Products & Services Corporation Vacuum cleaning apparatus

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016038919A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 シャープ株式会社 自走式電子機器およびその帰還方法
JP2016057945A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 シャープ株式会社 自走式電子機器およびその帰還方法
JP2019509164A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
US11104522B2 (en) 2016-02-01 2021-08-31 Autostore Technology AS Cleaning bin for cleaning a storage grid of a storage system
JP2021151924A (ja) * 2016-02-01 2021-09-30 アウトストア・テクノロジー・エーエスAutostore Technology As 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
JP7083945B2 (ja) 2016-02-01 2022-06-13 アウトストア・テクノロジー・エーエス 貯蔵システムの貯蔵格子を清掃するための清掃容器
US11744428B2 (en) 2017-05-23 2023-09-05 Toshiba Lifestyle Products & Services Corporation Vacuum cleaning apparatus
JP2021526446A (ja) * 2018-06-08 2021-10-07 ポジテック パワー ツールズ(スーチョウ)カンパニー,リミティド 掃除ロボット及びその制御方法、掃除ロボットシステム
JP2022096521A (ja) * 2020-12-17 2022-06-29 トヨタ自動車株式会社 ごみ搬送用の移動体及びごみ収集システム
JP7351827B2 (ja) 2020-12-17 2023-09-27 トヨタ自動車株式会社 ごみ収集システム
CN113638343A (zh) * 2021-08-25 2021-11-12 江苏德誉环保设备科技有限公司 路面清理垃圾车
CN114468893A (zh) * 2022-01-30 2022-05-13 苏州简单有为科技有限公司 扫地机器人运行控制方法、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013169224A (ja) 自走式掃除機
US9340116B2 (en) Self-propelled electronic device
JP5968627B2 (ja) 掃除機、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5357946B2 (ja) 掃除ロボット
US20140230179A1 (en) Self-propelled ion generator and cleaning robot
WO2013164924A1 (ja) 自走式電子機器
WO2013161406A1 (ja) 自走式電子機器
JP2003061882A (ja) 自走式掃除機
CN104363809B (zh) 充电式电动吸尘器
JP2015052988A (ja) 自走式電子機器
JP2013169221A (ja) 自走式掃除機
KR20150107866A (ko) 자주식 청소기
JP6081060B2 (ja) ロボット装置、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2014180501A (ja) 自走式掃除機
JP2013233222A (ja) 充電台及び自走式電子機器に蓄積した静電気の除電方法
JP2015075825A (ja) 自走式電子機器
JP6393520B2 (ja) 自走式電子機器
JP5986902B2 (ja) 自走式掃除機
JP2013169225A (ja) 自走式掃除機
WO2013108497A1 (ja) 自走式電子機器および自走式イオン発生機
JP2013141341A (ja) 自走式電子機器、電子機器の充電端子の清掃方法
JP2013234779A (ja) 充電台
JP5986794B2 (ja) 自走式電子機器
JP6397974B2 (ja) 自走式掃除機
JP2013231534A (ja) 自走式電子機器、充電台及び自走式電子機器の除電システム