JP2015007740A - 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像装置5は、現像スリーブ51上の汲み上げ部511と、変極点512との間の表面に対して、現像スリーブ51の長手方向の全域に渡って上端部が対向する仕切板520を備え、仕切板520は、現像装置5内における汲み上げ部511が対向する空間と変極点512が対向する空間とを仕切り、下端部が供給回収搬送路53aの上方に位置する。
【選択図】図1
Description
現像剤担持体が現像領域で上方から下方に表面移動するように回転する構成では、現像領域の下流側端部は、現像剤担持体の上端部よりも低い位置となる。また、現像剤担持体の下方に位置する現像剤供給搬送路から現像剤を供給される供給位置も現像剤担持体の下部に位置する。現像剤担持体の上端部よりも低い位置の現像領域の下流側端部と、現像剤担持体の下部に位置する供給位置との限られた範囲に離間位置を設定する必要があるため、供給位置と離間位置との距離を離すことが困難である。
図2は、複写機500の概略構成図である。複写機500は、画像形成装置の本体部としてのプリンタ部100の上方に、原稿読込部4及び原稿搬送部3を備え、プリンタ部100の下方に給紙部7を備える。原稿搬送部3は、原稿読込部4に原稿を搬送し、原稿読込部4は搬送されてきた原稿の画像情報を読み込む。給紙部7は、記録媒体である転写紙Pを収容する記録媒体収容部であり、転写紙Pが複数枚重ねて収容される給紙カセット26と、給紙カセット26内の転写紙Pをプリンタ部100に向けて送り出す給紙ローラ27とを備える。図2中の一点鎖線は、複写機500内での転写紙Pの搬送経路を示す。
さらに、プリンタ部100内の四つの作像ユニット6(Y,M,C,K)の下方には、各感光体(Y,M,C,K)の表面上にレーザ光Lを照射して静電潜像を形成する潜像形成手段である露光装置12を備える。
図4は、作像ユニット6の斜視説明図である。図4に示すように、作像ユニット6は、感光体1及び現像装置5を一体的に支持するプロセスカートリッジとなっており、このプロセスカートリッジは複写機500本体に対して着脱可能となっている。これにより、現像装置5を備えた複写機500本体での現像装置5の交換性が容易となり、複写機500のメンテナンス性が向上する。
まず、原稿搬送部3の原稿台に原稿がセットされた状態で、不図示のスタートボタンが押されると、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
露光装置12において、四つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過して、各感光体1(Y,M,C,K)の表面に照射される(露光工程)。
感光体クリーニング装置2との対向部を通過した感光体1の表面は、不図示の除電手段と対向する除電部を通過して残留電荷が除電され、感光体1における一連の作像プロセスが終了し、次の作像動作に備える。
一方、給紙部7の給紙ローラ27が図2中の反時計周り方向に回転駆動されると、給紙カセット26に収容された転写紙Pのうちの一番上の転写紙Pが給送される。転写紙Pを収容する給紙カセット26から、給紙ローラ27により給送された転写紙Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ対28に導かれ、レジストローラ対28に突き当たり、一度停止する。レジストローラ対28に突き当たった転写紙Pは、中間転写ベルト8上に形成されたカラートナー像が二次転写ニップに向かうタイミングに合わせてレジストローラ対28が回転駆動されることで二次転写ニップに向けて搬送される。
そして、二次転写ニップで中間転写ベルト8上に担持されたカラートナー像が転写紙P上に転写される(二次転写工程)。
定着装置20を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対25によってプリンタ部100の外に出力画像として排出されて、排紙トレイ30上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置5は、内部に磁界発生手段としてのマグネットローラ55と、マグネットローラ55の周囲を回転する現像剤担持体としての現像スリーブ51とから構成される現像ローラ50を備える。現像ローラ50は、現像剤担持体収容部としての現像ローラ収容部62内に設けられている。
現像スリーブ51はマグネットローラ55を内包し、回転自在な非磁性材料からなる円筒形状の部材である。現像スリーブ51の表面上には、複数の磁極として、第一磁極P1(S極)、第二磁極P2(N極)、第三磁極P3(S極)、第四磁極P4(N極)、及び、第五磁極P5(N極)の五つの磁極がマグネットローラ55によって形成されている。なお、図1中のP1〜P5は、各磁極によって形成される磁場の現像スリーブ51の表面上における法線方向磁束密度(絶対値)の分布を示している。
また、循環搬送路54aの底面には、現像剤のトナー濃度を検知するための濃度検知センサ56が設けられている。この濃度検知センサ56が現像剤収容部内でトナー濃度不足を検知すると、不図示のトナー補給装置が駆動され、トナー容器11(図2参照)よりトナー補給口64を介して循環搬送路54a内にトナーが補給される。
トナー補給装置により現像装置5に補給されるトナーは、トナー補給口64から現像剤収容部の循環搬送路54a内に補給される。現像装置5の循環搬送路54aに補給されたトナーは循環スクリュ54によってトナーとキャリアとからなる現像剤Gと攪拌される。循環搬送路54a内では、トナーとキャリアとからなる現像剤Gと補給されたトナーとが循環スクリュ54により攪拌されながら軸方向に搬送され、補給されたトナーが現像剤G中に取り込まれる。
このとき、現像スリーブ51の表面上の現像剤Gは、隣り合う同極性(N極)の磁極である第四磁極P4と第五磁極P5とによって構成される剤離れ磁極となる変極点512における磁力による作用によって現像スリーブ51の表面上から離脱する。
現像装置5は、現像スリーブ51上の汲み上げ部511と、変極点512との間の表面に対して、現像スリーブ51の長手方向の全域に渡って上端部が対向する仕切板520を備える。仕切板520は、現像装置5内における汲み上げ部511が対向する空間と変極点512が対向する空間とを仕切り、下端部が供給回収搬送路53aの上方に位置する。
このような構成により、変極点512で離間した現像剤Gは、仕切板520の傾斜面521に沿って仕切板520を挟んで変極点512が対向する側の空間を通って、供給回収搬送路53aに回収される。一方、供給回収搬送路53aから現像スリーブ51の表面に供給される現像剤Gは、仕切板520を挟んで汲み上げ部511が対向する側の空間を通って、現像スリーブ51の表面に供給される。
また、現像装置5では変極点512で現像スリーブ51から離間した現像剤Gを仕切板520の傾斜面521に流すことが出来る。さらに、仕切板520があることで、離間した現像剤Gが第五磁極P5に引き寄せられ、現像スリーブ51の表面に再着磁することを防止できる。
これに対して、本実施形態の現像装置5を備えた複写機500では、変極点512で離間した現像剤Gがすぐに現像スリーブ51に供給されることを効果的に抑制できるため、画像変動を抑制し、安定した画像形成を行うことが出来る。
ここで、供給回収搬送路53a内でスクリュ軸53bを境に水平方向に二つに分けられる空間のうち、供給回収スクリュ53の回転に伴いスクリュ羽部53cが下方から上方に移動する空間(図1中の右側の空間)を羽部上昇空間とする。一方、供給回収スクリュ53の回転に伴いスクリュ羽部53cが上方から下方に移動する空間(図1中の左側の空間)を羽部下降空間とする。このとき、図1に示すように、供給回収搬送路53a内の現像剤Gは羽部上昇空間から現像スリーブ51表面に供給され、仕切板520の下端部は、スクリュ軸53bの上方、または、羽部下降空間の上方に位置する。
現像装置5のケーシングは、現像ローラ収容部62の内壁を含む現像上ケース60aと、供給回収搬送路53aと循環搬送路54aとから構成される現像剤収容部の内壁を含む現像下ケース60bとで、主に構成されている。現像下ケース60bには、軸受(不図示)を介して現像スリーブ51が取り付けられ、ドクタブレード52、磁性板58等も取り付けられている。これらの部材が取り付けられた現像下ケース60bの上側に、現像上ケース60aが取り付けられる。
図9は、現像装置奥側における現像下ケース60bに取り付けられた枠体81と磁性板58との位置関係を示す斜視図である。現像スリーブ51の長手方向の画像形成領域では、磁性板58の先端部を略水平に折り曲げた、現像スリーブ51のブラスト処理されたブラスト面51aと対向する磁性板58の対向面58aが形成されている。一方、画像形成領域外となる奥側端部では、磁性板58の先端部を折り曲げずに、ドクタブレード52の上流側側面に沿わせて、先端部を現像スリーブ51のブラスト処理されていない非ブラスト領域51bに対向させている。これにより、現像スリーブ51の画像形成領域外となる奥側端部において磁気シールを形成し、現像スリーブ51端部からの現像剤Gの漏れを防止している。
一方、仕切板520の下端部でシール部材82を押さえる構成では、狭い隙間に部材を入れ込まなくても、シール部材82が磁性板58等に引っかかることを防止できる。
本実施形態の現像装置5では仕切板520を備え、供給回収搬送路53a内における現像ローラ50から離れた位置となる羽部下降空間に現像済みを落下させるため、再汲み上げを防止することが出来る。
なお、供給回収搬送路53a及び循環搬送路54a内の現像剤Gに関しては、供給回収搬送路53a内の現像剤Gは供給回収スクリュ53によって図10中の奥側に向けて搬送される。一方、循環搬送路54a内の現像剤Gは循環スクリュ54によって図10中の手前側に向けて搬送される。
図12に示すように、仕切板520の位置が適切でない場合、現像スリーブ51から離間した現像剤Gが仕切板520に当たる前に再度、現像スリーブ51に付着してしまう場合がある。この場合は現像領域通過後の現像剤Gが供給回収スクリュ53によって攪拌されないためにトナー濃度が低くなった現像剤Gが現像領域に供給されることになり、画像濃度ムラへと繋がってしまう。
図13中の破線で示す「55a」、「55b」及び「55c」は、離間位置周辺の現像スリーブ51の表面上のキャリアに作用する「r方向」(現像ローラ50の径方向)の磁気力の絶対値を示している。そして、楕円で示す領域α内の「55c」で示す部分が現像スリーブ51の表面から離れる方向に働く磁気力、つまり反発磁気力を表している。
なお、磁気力計算方法は、例えば、特開2012−145937号公報等に開示されているため、詳細説明は省略する。
現像スリーブ51を離間した現像剤Gは、仕切板520の傾斜面521上を滑って供給回収搬送路53a内に落下する。現像剤Gが傾斜面521上を滑るためには、傾斜面521の傾斜に制限があり、少なくとも現像剤Gの安息角以上になる必要がある。傾斜角度が現像剤Gの安息角未満であると、傾斜面521に着地した現像剤Gが、傾斜面521の傾斜面521上で堆積するおそれがある。これに対して、傾斜面521の傾斜角度を現像剤Gの安息角以上に設定することにより、傾斜面521上で現像剤Gが堆積することを抑制でき、現像スリーブ51から離間した現像剤Gをより確実に供給回収搬送路53aに案内することが出来る。
図13に示す実施例では、安息角に対する余裕度と現像剤Gを現像スリーブ51から遠い位置に落下させる機能を両立させるために、傾斜面521の水平方向に対する傾斜が55[°]となるように、仕切板520を配置している。
なお、安息角の測定方法は、例えば、特開2012−145937号公報等に開示されているため、詳細説明は省略する。
(態様A)
現像領域で下方から上方に表面移動するように回転する現像スリーブ51等の現像剤担持体と、現像剤担持体の下方で現像剤担持体の回転軸方向に延びる供給回収搬送路53a等の現像剤供給搬送路内に配置され、現像剤供給搬送路内のトナー及びキャリアを含んだ現像剤G等の二成分現像剤を現像剤担持体の軸方向に沿って搬送しつつ、現像剤供給搬送路内の二成分現像剤を現像剤担持体の表面に供給する供給回収スクリュ53等の現像剤供給搬送部材とを備え、現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて潜像を現像するとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を現像剤担持体から離間させ、現像剤供給搬送路に回収する現像装置5等の現像装置において、現像剤担持体の表面上における現像剤供給搬送路内から二成分現像剤が供給される汲み上げ部511等の供給位置と、現像領域を通過した二成分現像剤が現像剤担持体から離間する変極点512等の離間位置との間の表面に対して、現像剤担持体の回転軸方向の全域に渡って上端部が対向し、現像装置内における供給位置が対向する空間と離間位置が対向する空間とを仕切り、下端部が現像剤供給搬送路の上方に位置する仕切板520等の仕切板を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、離間位置で離間した現像剤は、仕切板を挟んで離間位置が対向する側の空間を通って、現像剤供給搬送路に回収される。一方、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面に供給される現像剤は、仕切板を挟んで供給位置が対向する側の空間を通って、現像剤担持体の表面に供給される。離間位置で離間した現像剤の経路と、供給位置に供給される現像剤の経路とを、仕切板によって仕切ることが出来るため、離間位置で離間した現像剤が供給位置に供給される現像剤に混ざることを効果的に抑制することが出来る。よって、本態様では、離間位置で離間した現像剤を現像剤供給搬送路に回収する供給回収一体方式で、離間位置で離間した現像剤がすぐに現像剤担持体に供給されることを効果的に抑制することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、現像スリーブ51等の現像剤担持体の内側に配置され、離間位置で現像剤G等の二成分現像剤が現像剤担持体から離間するように反発磁気力を発生させるマグネットローラ55等の磁界発生手段を備え、現像剤担持体の表面上に仕切板520等の仕切板が最も近接する仕切板先端部520a等の仕切板最近接位置は、現像剤担持体の表面上における反発磁気力ピークとなる位置等の反発磁気力が最大となる位置に対して、現像剤担持体の表面移動方向下流側に位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、反発磁気力が最大となる位置までに現像スリーブから離間した現像剤を仕切板に着地させることができ、より確実に再汲み上げを防止できる。
(態様C)
態様Bにおいて、仕切板先端部520a等の仕切板最近接位置は、現像スリーブ51等の現像剤担持体の表面上における反発磁気力が影響する領域に対して、現像剤担持体の表面移動方向下流側に位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、再汲み上げを防止できる。これは以下の理由による。すなわち、磁気力は反発から吸引(現像剤担持体に引き寄せられる方向)に変わると現像剤G等の現像剤が現像剤担持体に引き寄せられる方向に作用する。しかし、磁気力が反発から吸引に変わってもすぐに現像剤を現像剤担持体に付着させるような大きな力にはならないためである。
(態様D)
態様A乃至Cにおいて、供給回収スクリュ53等の現像剤供給搬送部材は、現像スリーブ51等の現像剤担持体の回転軸方向に延在するスクリュ軸53b等の搬送回転軸を中心にスクリュ羽部53c等の搬送羽部が回転することによって供給回収搬送路53a等の現像剤供給搬送路内の現像剤G等の二成分現像剤を搬送し、現像剤供給搬送路内で現像剤供給搬送部材の搬送回転軸を境に水平方向に二つに分けられる空間を、現像剤供給搬送部材の回転に伴い搬送羽部が下方から上方に移動する羽部上昇空間、及び、搬送羽部が上方から下方に移動する羽部下降空間としたときに、現像剤供給搬送路内の現像剤は該羽部上昇空間から現像剤担持体表面に供給され、仕切板520等の仕切板の下端部は、搬送回転軸の上方、または、羽部下降空間の上方に位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、離間位置で現像剤担持体から離間した現像剤は、羽部下降空間内に受け渡され、羽部下降空間内での搬送羽部の動きに伴い、現像剤供給搬送路内の現像剤内に取り込まれ、攪拌される。これにより、現像剤担持体から離間した現像剤が、現像剤供給搬送路内の現像剤と攪拌されることなく、すぐに現像剤担持体に供給されることを、より効果的に抑制できる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、仕切板520等の仕切板は、上端部から下端部に掛けて現像スリーブ51等の現像剤担持体の回転軸に対する水平方向の位置が離れるように、傾斜している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、離間位置で現像剤担持体から離間した現像剤を全て仕切板によって搬送回転軸を挟んで現像剤担持体から遠い側へ落下させることができる。これにより、離間位置で離間した現像剤がすぐに現像剤担持体に供給されることを、さらに効果的に抑制することができる。
(態様F)
態様Eにおいて、仕切板520等の仕切板の傾斜面521の傾斜角度等の傾斜角は、現像剤G等の二成分現像剤の安息角よりも大きい。
これによれば、上記実施形態について説明したように、仕切板上で二成分現像剤が堆積することを抑制でき、現像スリーブ51等の現像剤担持体から離間した二成分現像剤をより確実に供給回収搬送路53a等の現像剤供給搬送路内に案内することが出来る。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、現像スリーブ51等の現像剤担持体を収容する現像ローラ収容部62等の現像剤担持体収容部と、現像剤担持体に供給する現像剤を収容し、供給回収スクリュ53等の現像剤供給搬送路を含む現像剤収容部と、現像剤担持体収容部と現像剤収容部とを連通させる連通口59等の連通口を形成する枠体81等の枠体と、連通口を覆うように回転軸方向の一端部から他端部までを枠体に接着され、且つ、他端側で折り返されて一端側まで延在するシール部材82等のシール部材とを備え、シール部材を一端側から連通口面と平行な方向に引き抜いて枠体から剥がすことにより、連通口の封止を解除する構成で、仕切板520等の仕切板の下端部がシール部材の折り返された部分の浮き上がりを押さえる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤担持体収容部と現像剤収容部との連通口を封止するシール部材を良好に引き抜いて剥がすことができる。
(態様H)
態様A乃至Gの何れかの態様において、供給回収搬送路53a等の現像剤供給搬送路内から現像スリーブ51等の現像剤担持体の表面に供給され、現像剤担持体の表面に担持されて現像領域に向かう現像剤の量を規制するドクタブレード52等の現像剤規制部材と、現像剤担持体の表面移動方向に関して現像剤規制部材の上流側で、現像剤担持体に対向する対向面58a等の対向面を有する磁性板58等の磁性板とを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、これによれば、上記実施形態について説明したように、磁性板の対向面の作用により、現像剤規制部材が現像剤を規制する規制部における現像剤の攪拌効果が得られる。
さらに、態様Dの構成を備えることで、磁性板にシール部材が引っかかることに起因するシール部材の損傷を防止し、磁性板を備える態様であっても、シール部材を良好に引き抜いて剥がすことができる。
(態様I)
潜像を担持する感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える複写機500等の画像形成装置における少なくとも潜像担持体と現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にした作像ユニット6等のプロセスカートリッジにおいて、現像手段として、態様A乃至Hの何れかの態様の現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、離間位置で離間した現像剤がすぐに現像剤担持体に供給されることを効果的に抑制できる現像装置を備えた画像形成装置での現像装置の交換が容易となり、画像形成装置のメンテナンス性が向上する。
(態様J)
少なくとも感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための帯電装置40等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための露光装置12等の潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Hの何れかの態様の現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、離間位置で離間した現像剤がすぐに現像剤担持体に供給されることに起因する画像濃度の低下を抑制し、安定した画像形成を行うことができる。
1Y イエロー用感光体
1C シアン用感光体
1K ブラック用感光体
1M マゼンタ用感光体
2 感光体クリーニング装置
2a クリーニングブレード
3 原稿搬送部
4 原稿読込部
4a 帯電ローラ
5 現像装置
6 作像ユニット
7 給紙部
8 中間転写ベルト
9 一次転写バイアスローラ
10 中間転写ユニット
11 トナー容器
12 露光装置
19 二次転写バイアスローラ
20 定着装置
25 排紙ローラ対
26 給紙カセット
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
30 排紙トレイ
40 帯電装置
50 現像ローラ
51 現像スリーブ
51a ブラスト面
51b 非ブラスト領域
52 ドクタブレード
53 供給回収スクリュ
53a 供給回収搬送路
53b スクリュ軸
53c スクリュ羽部
54 循環スクリュ
54a 循環搬送路
55 マグネットローラ
56 濃度検知センサ
58 磁性板
57 仕切壁
58a 対向面
58b 端部
59 連通口
60 ケーシング
60a 現像上ケース
60b 現像下ケース
61 開口部
62 現像ローラ収容部
64 トナー補給口
70 押さえ部材
80 連通口封止部材
81 枠体
82 シール部材
82a 折り返し部
83 曲げ部
100 プリンタ部
500 複写機
511 汲み上げ部
512 変極点
520 仕切板
520a 仕切板先端部
521 傾斜面
G 現像剤
L レーザ光
P 転写紙
P1 第一磁極
P2 第二磁極
P3 第三磁極
P4 第四磁極
P5 第五磁極
Claims (10)
- 現像領域で下方から上方に表面移動するように回転する現像剤担持体と、
該現像剤担持体の下方で該現像剤担持体の回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路内に配置され、該現像剤供給搬送路内のトナー及びキャリアを含んだ二成分現像剤を該現像剤担持体の軸方向に沿って搬送しつつ、該現像剤供給搬送路内の二成分現像剤を該現像剤担持体の表面に供給する現像剤供給搬送部材とを備え、
該現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像を現像するとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から離間させ、該現像剤供給搬送路に回収する現像装置において、
上記現像剤担持体の表面上における上記現像剤供給搬送路内から二成分現像剤が供給される供給位置と、現像領域を通過した二成分現像剤が該現像剤担持体から離間する離間位置との間の表面に対して、該現像剤担持体の回転軸方向の全域に渡って上端部が対向し、該現像装置内における該供給位置が対向する空間と該離間位置が対向する空間とを仕切り、下端部が上記現像剤供給搬送路の上方に位置する仕切板を備えることを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記現像剤担持体の内側に配置され、上記離間位置で二成分現像剤が該現像剤担持体から離間するように反発磁気力を発生させる磁界発生手段を備え、
該現像剤担持体の表面上に上記仕切板が最も近接する仕切板最近接位置は、該現像剤担持体の表面上における該反発磁気力が最大となる位置に対して、該現像剤担持体の表面移動方向下流側に位置することを特徴とすることを特徴とする現像装置。 - 請求項2の現像装置において、
上記仕切板最近接位置は、該現像剤担持体の表面上における上記反発磁気力が影響する領域に対して、該現像剤担持体の表面移動方向下流側に位置することを特徴とすることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤供給搬送部材は、上記現像剤担持体の回転軸方向に延在する搬送回転軸を中心に搬送羽部が回転することによって上記現像剤供給搬送路内の二成分現像剤を搬送し、
該現像剤供給搬送路内で該現像剤供給搬送部材の該搬送回転軸を境に水平方向に二つに分けられる空間を、該現像剤供給搬送部材の回転に伴い該搬送羽部が下方から上方に移動する羽部上昇空間、及び、該搬送羽部が上方から下方に移動する羽部下降空間としたときに、
該現像剤供給搬送路内の現像剤は該羽部上昇空間から上記現像剤担持体表面に供給され、
上記仕切板の下端部は、該搬送回転軸の上方、または、該羽部下降空間の上方に位置することを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至4の何れかの現像装置において、
上記仕切板は、上端部から下端部に掛けて該現像剤担持体の回転軸に対する水平方向の位置が離れるように、傾斜していることを特徴とする現像装置。 - 請求項5の現像装置において、
上記仕切板の傾斜角は、二成分現像剤の安息角よりも大きいことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤担持体を収容する現像剤担持体収容部と、
該現像剤担持体に供給する現像剤を収容し、上記現像剤供給搬送路を含む現像剤収容部と、
該現像剤担持体収容部と該現像剤収容部とを連通させる連通口を形成する枠体と、
該連通口を覆うように上記回転軸方向の一端部から他端部までを該枠体に接着され、且つ、該他端側で折り返されて該一端側まで延在するシール部材とを備え、
該シール部材を該一端側から該連通口面と平行な方向に引き抜いて該枠体から剥がすことにより、該連通口の封止を解除する構成で、
上記仕切板の下端部が該シール部材の折り返された部分の浮き上がりを押さえることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤供給搬送路内から上記現像剤担持体の表面に供給され、該現像剤担持体の表面に担持されて該現像領域に向かう現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
該現像剤担持体の表面移動方向に関して該現像剤規制部材の上流側で、該現像剤担持体に対向する対向面を有する磁性板とを有することを特徴とする現像装置。 - 潜像を担持する潜像担持体と、
該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、
上記現像手段として、請求項1乃至8の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 少なくとも潜像担持体と、
該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該現像手段として、請求項1乃至8の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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