JP2015007005A - 固形デオドラント組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】デオドラント効果と剤の折れにくさとを両立することができる固形デオドラント組成物の提供。
【解決手段】(A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14である固形デオドラント組成物である。
【選択図】なし
【解決手段】(A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14である固形デオドラント組成物である。
【選択図】なし
Description
本発明は、固形デオドラント組成物に関する。
従来より、スティックタイプの制汗剤では、デオドラント(防臭)効果を高めるため、酸化亜鉛、マグネシアシリカ、無水ケイ酸等の臭い吸着効果を有する粉体、クロルヒドロキシアルミニウム等の制汗効果を有する粉体、などを含有することが行われている(特許文献1〜6参照)。
しかしながら、粉体の含有量が多くなると、スティックタイプの制汗剤の強度が弱くなり、折れやすくなるという課題がある。また、スティックタイプの制汗剤は、常温で固体の非水溶性ワックスで剤を用いて保形しているが、低融点ワックスの含有量が多くなりすぎると、スティックタイプの制汗剤の強度が弱くなり、特に高温の場合には顕著である。一方、高融点ワックスの含有量が多くなりすぎると、スティックタイプの制汗剤の柔軟性がなくなり、折れやすくなるという課題がある。
したがって、デオドラント(防臭)効果と剤の折れにくさとを両立することができる固形デオドラント組成物の提供が望まれている。
しかしながら、粉体の含有量が多くなると、スティックタイプの制汗剤の強度が弱くなり、折れやすくなるという課題がある。また、スティックタイプの制汗剤は、常温で固体の非水溶性ワックスで剤を用いて保形しているが、低融点ワックスの含有量が多くなりすぎると、スティックタイプの制汗剤の強度が弱くなり、特に高温の場合には顕著である。一方、高融点ワックスの含有量が多くなりすぎると、スティックタイプの制汗剤の柔軟性がなくなり、折れやすくなるという課題がある。
したがって、デオドラント(防臭)効果と剤の折れにくさとを両立することができる固形デオドラント組成物の提供が望まれている。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、デオドラント効果と剤の折れにくさとを両立することができる固形デオドラント組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の固形デオドラント組成物は、(A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14である。
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、デオドラント効果と剤の折れにくさとを両立することができる固形デオドラント組成物を提供することができる。
(固形デオドラント組成物)
本発明の固形デオドラント組成物は、(A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、(D)殺菌剤を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の固形デオドラント組成物は、(A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、(D)殺菌剤を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の固形デオドラント組成物は、前記(A)低融点の直鎖脂肪族アルコールと、前記(B)高融点のパラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を特定割合で含有することにより、これらの相乗効果によって、剤の強度が増し、デオドラント(防臭)効果と剤の折れにくさとを両立できることを知見した。
<(A)直鎖脂肪族アルコール>
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールを含有することにより、剤の保形性の向上による剤の折れのなさと、デオドラント(防臭)効果の持続性が得られる。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールとしては、例えば、炭素数16〜22の直鎖脂肪族アルコールであるセチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の持続性、剤の折れのなさの点から、ステアリルアルコールが好ましい。
前記炭素数が、16未満であると、剤が柔らかくなり、折れやすくなることがある。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールの含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、5質量%〜25質量%が好ましく、10質量%〜15質量%がより好ましい。
前記含有量が、5質量%未満であると、剤の強度が不十分となり、高温安定性(保形性)が低下することがあり、25質量%を超えると、剤が硬くなり、デオドラント成分の肌への付着量が減るため、デオドラント(防臭)効果の持続性が低下することがある。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールを含有することにより、剤の保形性の向上による剤の折れのなさと、デオドラント(防臭)効果の持続性が得られる。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールとしては、例えば、炭素数16〜22の直鎖脂肪族アルコールであるセチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の持続性、剤の折れのなさの点から、ステアリルアルコールが好ましい。
前記炭素数が、16未満であると、剤が柔らかくなり、折れやすくなることがある。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールの含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、5質量%〜25質量%が好ましく、10質量%〜15質量%がより好ましい。
前記含有量が、5質量%未満であると、剤の強度が不十分となり、高温安定性(保形性)が低下することがあり、25質量%を超えると、剤が硬くなり、デオドラント成分の肌への付着量が減るため、デオドラント(防臭)効果の持続性が低下することがある。
前記(A)成分の直鎖脂肪族アルコールの融点は、剤の折れにくさの点から、54℃〜62℃が好ましく、58℃〜61℃がより好ましい。
前記融点の測定方法としては、「直鎖脂肪族アルコール:外原規 一般試験法 第5法」に基づき、測定することができる。
まず、試料を注意しながらできるだけ低温で融解し、これを泡が入らないように注意しながら両端の開いた長さ約120mmの毛細管中に吸い上げ、約10mmの高さとする。毛細管から試料が流出しないように保ち、毛細管を少し傾けるか、又は加温して上昇させて試料をずらした後に小炎で毛細管の一端を封じた後、試料を封じた一端にもどす(固化してしまう試料は適度に加温して一端に戻す)。10℃以下で24時間放置するか、又は少なくとも2時間氷冷した後、試料の位置が水銀球の中央外側にくるようにゴム輪で温度計(浸線付き又は全没式)に取付け、水を入れた250mLのビーカーに入れ、試料の上端を水面下10mmの位置に保つ。水を絶えずかき混ぜながら加温し、予想した融点より5℃低い温度に達したとき、1分間に1℃上がるように加温を続ける。試料が透明になり濁りを認めなくなったときの温度を融点とする。
前記融点の測定方法としては、「直鎖脂肪族アルコール:外原規 一般試験法 第5法」に基づき、測定することができる。
まず、試料を注意しながらできるだけ低温で融解し、これを泡が入らないように注意しながら両端の開いた長さ約120mmの毛細管中に吸い上げ、約10mmの高さとする。毛細管から試料が流出しないように保ち、毛細管を少し傾けるか、又は加温して上昇させて試料をずらした後に小炎で毛細管の一端を封じた後、試料を封じた一端にもどす(固化してしまう試料は適度に加温して一端に戻す)。10℃以下で24時間放置するか、又は少なくとも2時間氷冷した後、試料の位置が水銀球の中央外側にくるようにゴム輪で温度計(浸線付き又は全没式)に取付け、水を入れた250mLのビーカーに入れ、試料の上端を水面下10mmの位置に保つ。水を絶えずかき混ぜながら加温し、予想した融点より5℃低い温度に達したとき、1分間に1℃上がるように加温を続ける。試料が透明になり濁りを認めなくなったときの温度を融点とする。
<(B)パラフィン、硬化ヒマシ油>
前記(B)成分のパラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種を含有することにより、剤の強度が高くなり剤折れにくさを付与できる。
前記パラフィンとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、パラフィン135(融点57℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン140(融点60℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン145(融点63℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン150(融点66℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン155(融点68℃、日本精蝋株式会社製)、などが挙げられる。
これらの中でも、高温安定性、及び剤の折れにくさの点から、融点が60℃〜68℃であるパラフィン140、パラフィン145、パラフィン150、パラフィン155が好ましく、パラフィン155が特に好ましい。
前記パラフィンの含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。
また、硬化ヒマシ油と併用する場合の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、3質量%〜9質量%がより好ましい。
前記(B)成分のパラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種を含有することにより、剤の強度が高くなり剤折れにくさを付与できる。
前記パラフィンとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、パラフィン135(融点57℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン140(融点60℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン145(融点63℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン150(融点66℃、日本精蝋株式会社製)、パラフィン155(融点68℃、日本精蝋株式会社製)、などが挙げられる。
これらの中でも、高温安定性、及び剤の折れにくさの点から、融点が60℃〜68℃であるパラフィン140、パラフィン145、パラフィン150、パラフィン155が好ましく、パラフィン155が特に好ましい。
前記パラフィンの含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。
また、硬化ヒマシ油と併用する場合の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、3質量%〜9質量%がより好ましい。
前記硬化ヒマシ油としては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、ヒマ硬(融点86℃、川研ファインケミカル社製)、ヒマシ硬化油A(融点85℃、伊藤製油社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記硬化ヒマシ油の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、5質量%〜10質量%がより好ましい。
また、パラフィンと併用する場合の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、0.5質量%〜10質量%が好ましく、1.5質量%〜5質量%がより好ましい。
前記(B)成分としては、デオドラント(防臭)効果の点から、前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油とを併用することが好ましい。前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油とを併用する場合には、前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油との質量比(パラフィン/硬化ヒマシ油)は、1.5〜4.0が好ましい。
前記(B)成分の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、3質量%〜15質量%が好ましく、5質量%〜12質量%がより好ましい。前記含有量が、3質量%未満であると、剤の強度が不十分となり、高温安定性(保形性)が低下することがあり、15質量%を超えると、剤が硬くなり、デオドラント成分の肌への付着量が減るため、デオドラント(防臭)効果が低下することがある。
前記パラフィンの融点は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、剤の折れにくさの点から、60℃〜68℃が好ましく、66℃〜68℃がより好ましい。
前記硬化ヒマシ油の融点は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、85℃〜86℃が好ましい。
前記硬化ヒマシ油及び前記パラフィンの融点は、JIS K2235−5.3に準拠して測定することができる。
前記硬化ヒマシ油の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、5質量%〜10質量%がより好ましい。
また、パラフィンと併用する場合の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、0.5質量%〜10質量%が好ましく、1.5質量%〜5質量%がより好ましい。
前記(B)成分としては、デオドラント(防臭)効果の点から、前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油とを併用することが好ましい。前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油とを併用する場合には、前記パラフィンと前記硬化ヒマシ油との質量比(パラフィン/硬化ヒマシ油)は、1.5〜4.0が好ましい。
前記(B)成分の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさの点から、3質量%〜15質量%が好ましく、5質量%〜12質量%がより好ましい。前記含有量が、3質量%未満であると、剤の強度が不十分となり、高温安定性(保形性)が低下することがあり、15質量%を超えると、剤が硬くなり、デオドラント成分の肌への付着量が減るため、デオドラント(防臭)効果が低下することがある。
前記パラフィンの融点は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、剤の折れにくさの点から、60℃〜68℃が好ましく、66℃〜68℃がより好ましい。
前記硬化ヒマシ油の融点は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、85℃〜86℃が好ましい。
前記硬化ヒマシ油及び前記パラフィンの融点は、JIS K2235−5.3に準拠して測定することができる。
<(C)金属酸化物、水溶性アルミニウム化合物>
前記(C)成分の金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種を含有することにより、デオドラント(防臭)効果を付与することができる。
前記(C)成分の金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種を含有することにより、デオドラント(防臭)効果を付与することができる。
−金属酸化物−
前記金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、又はこれらを水溶性ポリマー、シリカ、タルク、ゼオライト等の粉体などで被覆した金属酸化物複合粉体、などが挙げられる。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の点から、酸化亜鉛、酸化亜鉛複合粉体、酸化マグネシウムが好ましく、酸化亜鉛、酸化亜鉛複合粉体がより好ましい。
前記金属酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、又はこれらを水溶性ポリマー、シリカ、タルク、ゼオライト等の粉体などで被覆した金属酸化物複合粉体、などが挙げられる。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の点から、酸化亜鉛、酸化亜鉛複合粉体、酸化マグネシウムが好ましく、酸化亜鉛、酸化亜鉛複合粉体がより好ましい。
前記酸化亜鉛は、形態としては、酸化亜鉛のみの単一成分であってもよく、酸化亜鉛と他の成分とからなる複合粉体の形態であってもよく、これらの形態を併用してもよい。
前記酸化亜鉛複合粉体を形成する他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性ポリマー、などが挙げられる。また、前記複合粉体は、更に液状油を含有することが好ましい。
前記酸化亜鉛複合粉体は、被保持物が外殻基剤に内包されるタイプ(以下、「内包タイプ」と称することがある。)、被保持物が微粒子として外殻基剤全体に分散しているタイプ(以下、「分散タイプ」と称することがある。)、外殻基剤の表面に被保持物が担持しているタイプ(以下、「担持タイプ」と称することがある。)、などが挙げられる。これらの中でも、前記酸化亜鉛複合粉体は、分散タイプ及び担持タイプの少なくともいずれかが好ましく、酸化亜鉛が水溶性ポリマーに分散されてなる複合粉体、及び酸化亜鉛が無水ケイ酸に担持されてなる複合粉体の少なくともいずれかがより好ましい。
前記酸化亜鉛の前記酸化亜鉛複合粉体への含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、35質量%程度が好ましい。
前記金属酸化物の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、デオドラント(防臭)効果の持続の点から、1質量%〜12質量%が好ましく、2質量%〜7質量%がより好ましい。
また、水溶性アルニミウム化合物と併用する場合の含有量は、剤の折れにくさの点から、前記固形デオドラント組成物全量に対して、0.5質量%〜12質量%が好ましく、1質量%〜5質量%がより好ましい。
前記酸化亜鉛複合粉体を形成する他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性ポリマー、などが挙げられる。また、前記複合粉体は、更に液状油を含有することが好ましい。
前記酸化亜鉛複合粉体は、被保持物が外殻基剤に内包されるタイプ(以下、「内包タイプ」と称することがある。)、被保持物が微粒子として外殻基剤全体に分散しているタイプ(以下、「分散タイプ」と称することがある。)、外殻基剤の表面に被保持物が担持しているタイプ(以下、「担持タイプ」と称することがある。)、などが挙げられる。これらの中でも、前記酸化亜鉛複合粉体は、分散タイプ及び担持タイプの少なくともいずれかが好ましく、酸化亜鉛が水溶性ポリマーに分散されてなる複合粉体、及び酸化亜鉛が無水ケイ酸に担持されてなる複合粉体の少なくともいずれかがより好ましい。
前記酸化亜鉛の前記酸化亜鉛複合粉体への含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、35質量%程度が好ましい。
前記金属酸化物の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、デオドラント(防臭)効果の持続の点から、1質量%〜12質量%が好ましく、2質量%〜7質量%がより好ましい。
また、水溶性アルニミウム化合物と併用する場合の含有量は、剤の折れにくさの点から、前記固形デオドラント組成物全量に対して、0.5質量%〜12質量%が好ましく、1質量%〜5質量%がより好ましい。
−水溶性アルミニウム化合物−
前記水溶性アルミニウム化合物としては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、ブロモヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/ジルコニウム、硫酸アルミニウムカリウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体、などが挙げられる。これらの中でも、制汗効果、デオドラント(防臭)効果の点から、クロルヒドロキシアルミニウム(SUMMIT MICRO DRY 3115、サミット社製)が好ましい。
前記水溶性アルミニウム化合物の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、デオドラント(防臭)効果の持続の点から、1質量%〜12質量%が好ましく、2質量%〜7質量%がより好ましい。
また、金属酸化物と併用する場合の含有量は、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、1.5質量%〜6質量%がより好ましい。
前記(C)成分としては、デオドラント(防臭)効果の点から、前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物とを併用することが好ましい。前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物とを併用する場合には、前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物との質量比(金属酸化物/水溶性アルミニウム化合物)は、1.0〜4.0が好ましい。
前記(C)成分の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、及びデオドラント(防臭)効果の持続の点から、2質量%〜15質量%が好ましく、2.5質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、デオドラント(防臭)効果が不十分となることがあり、15質量%を超えると、剤の強度が弱くなり、剤が折れてしまうことがある。
前記水溶性アルミニウム化合物としては、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、ブロモヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/ジルコニウム、硫酸アルミニウムカリウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体、などが挙げられる。これらの中でも、制汗効果、デオドラント(防臭)効果の点から、クロルヒドロキシアルミニウム(SUMMIT MICRO DRY 3115、サミット社製)が好ましい。
前記水溶性アルミニウム化合物の含有量は、単独で用いる場合、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、デオドラント(防臭)効果の持続の点から、1質量%〜12質量%が好ましく、2質量%〜7質量%がより好ましい。
また、金属酸化物と併用する場合の含有量は、剤の折れにくさの点から、1質量%〜12質量%が好ましく、1.5質量%〜6質量%がより好ましい。
前記(C)成分としては、デオドラント(防臭)効果の点から、前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物とを併用することが好ましい。前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物とを併用する場合には、前記金属酸化物と前記水溶性アルミニウム化合物との質量比(金属酸化物/水溶性アルミニウム化合物)は、1.0〜4.0が好ましい。
前記(C)成分の含有量は、前記固形デオドラント組成物全量に対して、剤の折れにくさ、及びデオドラント(防臭)効果の持続の点から、2質量%〜15質量%が好ましく、2.5質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、デオドラント(防臭)効果が不十分となることがあり、15質量%を超えると、剤の強度が弱くなり、剤が折れてしまうことがある。
<質量比A/B>
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bは、剤の折れにくさの点から、0.5〜5であり、1〜3が好ましい。
前記質量比A/Bが、0.5未満であると、高温安定性(保形性)が低下し、剤が折れやすくなることがあり、5を超えると、(高温での)剤の強度が弱くなり、高温安定性が劣ることがある。
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bは、剤の折れにくさの点から、0.5〜5であり、1〜3が好ましい。
前記質量比A/Bが、0.5未満であると、高温安定性(保形性)が低下し、剤が折れやすくなることがあり、5を超えると、(高温での)剤の強度が弱くなり、高温安定性が劣ることがある。
<質量比(A+B)/C>
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cは、剤の折れやすさの点から、2〜14であり、4〜10が好ましい。
前記質量比(A+B)/Cが、2未満であると、剤の強度が不十分であり、高温安定性(保形性)が低下し、剤が折れやすくなることがあり、14を超えると、デオドラント(防臭)効果が不十分となることがある。
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cは、剤の折れやすさの点から、2〜14であり、4〜10が好ましい。
前記質量比(A+B)/Cが、2未満であると、剤の強度が不十分であり、高温安定性(保形性)が低下し、剤が折れやすくなることがあり、14を超えると、デオドラント(防臭)効果が不十分となることがある。
<(D)殺菌剤>
本発明の固形デオドラント組成物は、更なるデオドラント(防臭)効果の向上を図るため、(D)殺菌剤を含有することが好ましい。
前記(D)成分の殺菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等の4級カチオン性殺菌剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、クロルキシレノール等のノニオン性殺菌剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の点から、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサンが好ましく、塩化ベンザルコニウムが特に好ましい。
前記(D)成分の殺菌剤の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記固形デオドラント組成物全量に対して、0.1質量%〜1質量%が好ましく、0.1質量%〜0.5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、デオドラント(防臭)効果が劣ることがあり、1質量%を超えると、皮膚刺激が生じることがある。
本発明の固形デオドラント組成物は、更なるデオドラント(防臭)効果の向上を図るため、(D)殺菌剤を含有することが好ましい。
前記(D)成分の殺菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム等の4級カチオン性殺菌剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、クロルキシレノール等のノニオン性殺菌剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、デオドラント(防臭)効果の点から、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサンが好ましく、塩化ベンザルコニウムが特に好ましい。
前記(D)成分の殺菌剤の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記固形デオドラント組成物全量に対して、0.1質量%〜1質量%が好ましく、0.1質量%〜0.5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、デオドラント(防臭)効果が劣ることがあり、1質量%を超えると、皮膚刺激が生じることがある。
<その他の成分>
本発明の固形デオドラント組成物には、前記(A)成分〜前記(D)成分以外にも、通常、デオドラント組成物に含有されるその他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を妨げない範囲で目的に応じて適宜選択して含有することができ、例えば、前記(A)成分及び前記(B)成分以外の油脂類、ワックス類、メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、前記(B)成分以外の高分子化合物、前記(B)成分以外の界面活性剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、色素、乳化安定剤、pH調整剤、前記(A)成分以外の収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、タルク、シリカ、ゼオライト等の粉体、キレート剤、保湿剤、増粘剤、メントールなどの清涼剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸2カリウム等の抗炎症剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキス、などが挙げられる。
本発明の固形デオドラント組成物には、前記(A)成分〜前記(D)成分以外にも、通常、デオドラント組成物に含有されるその他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を妨げない範囲で目的に応じて適宜選択して含有することができ、例えば、前記(A)成分及び前記(B)成分以外の油脂類、ワックス類、メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、前記(B)成分以外の高分子化合物、前記(B)成分以外の界面活性剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、色素、乳化安定剤、pH調整剤、前記(A)成分以外の収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、タルク、シリカ、ゼオライト等の粉体、キレート剤、保湿剤、増粘剤、メントールなどの清涼剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸2カリウム等の抗炎症剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキス、などが挙げられる。
<固形デオドラント組成物の製造方法>
本発明の固形デオドラント組成物の製造方法は、前記(A)成分〜前記(C)成分、好ましくは前記(D)成分をデカメチルシクロペンタシロキサンに混合し、前記(A)成分及び前記(B)成分が溶解する温度まで十分に加熱し、溶解後、粉体を分散させた。得られた粉体分散液を、前記(A)成分及び前記(B)成分の凝固点より少し高い温度まで冷却し、香料及び必要に応じてその他の成分を加えた後、容器に流し込み、室温又は冷却条件下で固めて、固形デオドラント組成物を作製することができる。
本発明の固形デオドラント組成物の製造方法は、前記(A)成分〜前記(C)成分、好ましくは前記(D)成分をデカメチルシクロペンタシロキサンに混合し、前記(A)成分及び前記(B)成分が溶解する温度まで十分に加熱し、溶解後、粉体を分散させた。得られた粉体分散液を、前記(A)成分及び前記(B)成分の凝固点より少し高い温度まで冷却し、香料及び必要に応じてその他の成分を加えた後、容器に流し込み、室温又は冷却条件下で固めて、固形デオドラント組成物を作製することができる。
<用途>
本発明の固形デオドラント組成物は、例えば、制汗剤、防臭剤、制汗防臭、デオドラント剤、などとして好適に用いられる。
本発明の固形デオドラント組成物は、腋窩部や他の部位の、汗及び臭いの少なくともいずれかを抑えるのに十分な量を塗布することにより使用される。
対象とする皮膚上の部位に、0.1g〜10g塗布するのが好ましく、0.1g〜5g塗布するのがより好ましい。また、本発明の固形デオドラント組成物は、汗及び臭いの少なくともいずれかを有効に抑えるために、1日1回又は2回塗布するのが好ましい。
本発明の固形デオドラント組成物は、例えば、制汗剤、防臭剤、制汗防臭、デオドラント剤、などとして好適に用いられる。
本発明の固形デオドラント組成物は、腋窩部や他の部位の、汗及び臭いの少なくともいずれかを抑えるのに十分な量を塗布することにより使用される。
対象とする皮膚上の部位に、0.1g〜10g塗布するのが好ましく、0.1g〜5g塗布するのがより好ましい。また、本発明の固形デオドラント組成物は、汗及び臭いの少なくともいずれかを有効に抑えるために、1日1回又は2回塗布するのが好ましい。
<剤型>
本発明の固形デオドラント組成物は、制汗防臭効果やその持続性、塗布のしやすさなどの点から、スティック状であることが好ましい。
本発明の固形デオドラント組成物は、制汗防臭効果やその持続性、塗布のしやすさなどの点から、スティック状であることが好ましい。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下に示す実施例及び比較例において、各成分の含有量は、純分換算値を示す。
(実施例1〜30及び比較例1〜7)
表1〜表8に示す(A)成分、(B)成分、(C)成分、好ましくは(D)成分をデカメチルシクロペンタシロキサンに混合し、前記(A)成分、及び前記(B)成分が溶解する温度まで十分加熱(約80℃)し、溶解後、粉体を分散させた。得られた粉体分散液を、前記(A)成分及び前記(B)成分の凝固点より少し高い温度(約70℃)まで冷却し、香料及び必要に応じて他の成分を加えた後、容器に約30g流し込み、室温又は冷却条件下で固めて、固形デオドラント組成物(固形デオドラント剤)を作製した。
次に、得られた各固形デオドラント剤について、以下のようにして、「デオドラント(防臭)効果の持続性」、「剤の折れにくさ」、及び「高温安定性(保形性)」を評価した。結果を表1〜表8に示した。
表1〜表8に示す(A)成分、(B)成分、(C)成分、好ましくは(D)成分をデカメチルシクロペンタシロキサンに混合し、前記(A)成分、及び前記(B)成分が溶解する温度まで十分加熱(約80℃)し、溶解後、粉体を分散させた。得られた粉体分散液を、前記(A)成分及び前記(B)成分の凝固点より少し高い温度(約70℃)まで冷却し、香料及び必要に応じて他の成分を加えた後、容器に約30g流し込み、室温又は冷却条件下で固めて、固形デオドラント組成物(固形デオドラント剤)を作製した。
次に、得られた各固形デオドラント剤について、以下のようにして、「デオドラント(防臭)効果の持続性」、「剤の折れにくさ」、及び「高温安定性(保形性)」を評価した。結果を表1〜表8に示した。
<デオドラント(防臭)効果の持続性>
男女被験者20名に対し、片方の腋窩部には何も処理せず(無塗布部)、他方の腋窩部に各固形デオドラント剤を0.15g塗布した(塗布部)。その後、塗布開始から4時間後、及び8時間後に、各被験者が腋窩部の防臭効果について、下記評価基準に基づいて官能評価した。
まず、以下の基準により、各被験者のガーゼに付着した臭いに対する評価をした。
〔評価基準〕
3点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果が非常に高いと感じる
2点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果がかなり高いと感じる
1点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果がやや高いと感じる
0点:塗布部側は無塗布部と同等である
次に、20人の被験者の平均点を求め、これに基づいて、防臭効果を以下のように評価した。
〔評点平均値の判定基準〕
◎:20人の被験者の平均点が2.5点以上
◎〜○:20人の被験者の平均点が2点以上2.5点未満
○:20人の被験者の平均点が1.5点以上2点未満
△:20人の被験者の平均点が1点以上1.5点未満
×:20人の被験者の平均点が1点未満
男女被験者20名に対し、片方の腋窩部には何も処理せず(無塗布部)、他方の腋窩部に各固形デオドラント剤を0.15g塗布した(塗布部)。その後、塗布開始から4時間後、及び8時間後に、各被験者が腋窩部の防臭効果について、下記評価基準に基づいて官能評価した。
まず、以下の基準により、各被験者のガーゼに付着した臭いに対する評価をした。
〔評価基準〕
3点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果が非常に高いと感じる
2点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果がかなり高いと感じる
1点:塗布部側は無塗布部よりも防臭効果がやや高いと感じる
0点:塗布部側は無塗布部と同等である
次に、20人の被験者の平均点を求め、これに基づいて、防臭効果を以下のように評価した。
〔評点平均値の判定基準〕
◎:20人の被験者の平均点が2.5点以上
◎〜○:20人の被験者の平均点が2点以上2.5点未満
○:20人の被験者の平均点が1.5点以上2点未満
△:20人の被験者の平均点が1点以上1.5点未満
×:20人の被験者の平均点が1点未満
<剤の折れにくさ>
容器に約30g充填した各固形デオドラント剤100本について、容器の繰り出し部を回転させて往復1回転の繰上げ及び繰下げを20回行った後、剤の折れが発生しているか否かを目視観察し、以下の基準に従って、「剤の折れにくさ」を評価した。
〔評価基準〕
◎:「剤の折れ」の発生本数が0本
◎〜○:「剤の折れ」の発生本数が1本以上3本未満
○:「剤の折れ」の発生本数が3本以上6本未満
△:「剤の折れ」の発生本数が6本以上10本未満
×:「剤の折れ」の発生本数が10本以上
容器に約30g充填した各固形デオドラント剤100本について、容器の繰り出し部を回転させて往復1回転の繰上げ及び繰下げを20回行った後、剤の折れが発生しているか否かを目視観察し、以下の基準に従って、「剤の折れにくさ」を評価した。
〔評価基準〕
◎:「剤の折れ」の発生本数が0本
◎〜○:「剤の折れ」の発生本数が1本以上3本未満
○:「剤の折れ」の発生本数が3本以上6本未満
△:「剤の折れ」の発生本数が6本以上10本未満
×:「剤の折れ」の発生本数が10本以上
<高温安定性(保形性)>
容器に約30g充填した各固形デオドラント剤について、50℃の恒温槽に1ヶ月保存した後、剤の外観を目視観察し、溶け出し、ヒビ割れの有無について、下記の評価基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:溶け出しもヒビ割れも認められない
○:僅かに溶け出しはあるが、ひび割れは認められない
△:溶け出しがあり、ヒビ割れもやや認められる
×:著しく溶け出しがあり、ひび割れも認められる
容器に約30g充填した各固形デオドラント剤について、50℃の恒温槽に1ヶ月保存した後、剤の外観を目視観察し、溶け出し、ヒビ割れの有無について、下記の評価基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:溶け出しもヒビ割れも認められない
○:僅かに溶け出しはあるが、ひび割れは認められない
△:溶け出しがあり、ヒビ割れもやや認められる
×:著しく溶け出しがあり、ひび割れも認められる
実施例1〜30及び比較例1〜7において使用した各成分の詳細については、下記表9に示すとおりである。
本発明の態様としては、例えば、以下のものなどが挙げられる。
<1> (A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14であることを特徴とする固形デオドラント組成物である。
<2> (A)成分の含有量が、5質量%〜25質量%であり、
(B)成分の含有量が、2質量%〜15質量%であり、
(C)成分の含有量が、1質量%〜10質量%である前記<1>に記載の固形デオドラント組成物である。
<3> (A)成分がステアリルアルコールであり、
(B)成分が融点60℃〜68℃のパラフィン、及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種であり、
(C)成分が酸化亜鉛及びクロルヒドロキシアルミニウムの少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
<4> 更に、(D)殺菌剤を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
<5> スティック状である前記<1>から<4>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
<1> (A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14であることを特徴とする固形デオドラント組成物である。
<2> (A)成分の含有量が、5質量%〜25質量%であり、
(B)成分の含有量が、2質量%〜15質量%であり、
(C)成分の含有量が、1質量%〜10質量%である前記<1>に記載の固形デオドラント組成物である。
<3> (A)成分がステアリルアルコールであり、
(B)成分が融点60℃〜68℃のパラフィン、及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種であり、
(C)成分が酸化亜鉛及びクロルヒドロキシアルミニウムの少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
<4> 更に、(D)殺菌剤を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
<5> スティック状である前記<1>から<4>のいずれかに記載の固形デオドラント組成物である。
本発明の固形デオドラント組成物は、例えば、制汗剤、防臭剤、制汗防臭、デオドラント剤、などとして好適に用いられる。
Claims (5)
- (A)直鎖脂肪族アルコールと、(B)パラフィン及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種と、(C)金属酸化物及び水溶性アルミニウム化合物の少なくとも1種と、を含有してなり、
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比A/Bが、0.5〜5であり、
前記(A)成分及び前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比(A+B)/Cが、2〜14であることを特徴とする固形デオドラント組成物。 - (A)成分の含有量が、5質量%〜25質量%であり、
(B)成分の含有量が、3質量%〜15質量%であり、
(C)成分の含有量が、2質量%〜15質量%である請求項1に記載の固形デオドラント組成物。 - (A)成分がステアリルアルコールであり、
(B)成分が融点60℃〜68℃のパラフィン、及び硬化ヒマシ油の少なくとも1種であり、
(C)成分が酸化亜鉛及びクロルヒドロキシアルミニウムの少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の固形デオドラント組成物。 - 更に、(D)殺菌剤を含有する請求項1から3のいずれかに記載の固形デオドラント組成物。
- スティック状である請求項1から4のいずれかに記載の固形デオドラント組成物。
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JP2013132373A JP2015007005A (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 固形デオドラント組成物 |
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WO2020218101A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 小林製薬株式会社 | 抗菌用組成物 |
-
2013
- 2013-06-25 JP JP2013132373A patent/JP2015007005A/ja active Pending
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WO2020218101A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | 小林製薬株式会社 | 抗菌用組成物 |
JP2020180085A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-05 | 小林製薬株式会社 | 抗菌用組成物 |
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