JP2015006892A - 袋体およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で容易に広く開口できる袋体およびその製造方法を提供する。【解決手段】袋体1は、袋本体10と、袋本体10の内面にヒートシールされたジッパーテープ20とを備える。袋体10は、基材フィルム11が重ね合わされ、その周囲にサイドシール部12およびボトムシール部13が形成され、内部に収納空間14を区画形成する。ジッパーテープ20の長手方向の両端部に、サイドシール部12に位置して、咬合状態の雄側帯状部材および雌側帯状部材における咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分25および第二部分26を設ける。第一部分25および第二部分26は、ジッパーテープ20の長手方向の端部から内側である中間部側に従って順次位置する。第二部分26は、第一部分25よりも薄く形成する。開封時に袋体1を開口する力が第二部分26に集中し、大きく開口する。【選択図】図1

Description

本発明は、ジッパーテープが取り付けられた袋体およびその製造方法に関する。
従来、薬品や食品などを包装する袋体において、ジッパーテープが取り付けられた各種袋体が知られている。ジッパーテープが取り付けられた袋体では、ジッパーテープがサイドシール部に亘って設けられることで、袋体の開口部を開口させた際、ジッパーテープの剛性によりサイドシール部近傍では広く広がりにくく、大きく開口しにくい不都合がある。
そこで、開口状態を維持するための形状保持性を付与した袋体が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の袋体は、開口部に沿って取り付けられるジッパーテープに沿って、弾性プレートを有する形状保持部を設け、弾性プレートの弾性力により開口部の形状を一定形状に保持する構成が採られている。
特許文献2に記載の袋体は、袋体のサイドシール部を跨ぐ状態で、樹脂製の小片状の形状保持テープを取り付け、開口部を押し広げる構成が採られている。
特開2004−51129号公報 特開2007−284099号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の従来の袋体では、開口状態を維持するための別部材が必要となり、製造性の向上が望めない。
本発明は、簡単な構成で容易に広く開口できる袋体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の袋体は、袋本体と、前記袋本体に取り付けられ互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有するジッパーテープと、を備えた袋体であって、前記ジッパーテープの長手方向の少なくとも一端には、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分および第二部分が、前記ジッパーテープの端部から内側に順次位置して設けられ、前記第二部分は、前記第一部分よりも薄く形成されたことを特徴とする。
この発明では、ジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、ジッパーテープの厚さ寸法より薄くされた第一部分と、この第一部分の内側にさらに薄くされた第二部分を設けることで、ジッパーテープの長手方向を縮める方向に力を作用させて袋本体を開封させる際に、袋本体を開口する力が第二部分に集中する状態となり、ジッパーテープが第二部分における袋本体の内側に対応する内側端部で大きく屈曲することにより、袋本体の開口部を広く開口できる。ジッパーテープの端部を薄くする簡単な構成で、別部材を用いることなく、袋本体を広く開口できる構成が容易に得られる。
さらに、一部の咬合部材に剛性を持たせた場合、袋本体の開口部を広く開口できることが期待できる。
そして、本発明では、前記袋本体は、フィルムの周縁が互いに重ね合わされた状態で接着されて形成されたシール部を有し、前記第一部分および第二部分は、前記シール部に設けられた構成とすることが好ましい。
この発明では、袋本体のシール部が設けられる位置に対応して、第一部分および第二部分を設けているので、第一部分および第二部分でジッパーテープが薄くされることでシール部を形成する際にジッパーテープが位置しない部分との厚み差が小さくなり、良好にシール部を形成でき、シール部分の密封性が得られる。
また、本発明では、前記袋本体は、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムが前記ジッパーテープの長手方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁が接着されて形成されたシール部を有し、前記第一部分および第二部分は、前記ジッパーテープの両端部の少なくともいずれか一方に設けられた構成とすることもできる。
この発明では、ジッパーテープの長手方向で折り返されたフィルムの互いに重なり合わされた周縁にシール部が設けられるいわゆる背貼りの構成でも、折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁でジッパーテープの端部に相当する部分の周辺に、第一部分および第二部分を設けることで、ジッパーテープの端部における密封性を確保しつつ大きく開口することが容易にできる。
そして、本発明では、前記袋本体は、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムが前記ジッパーテープの幅方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁が接着されて形成されたシール部を有し、前記第一部分および第二部分は、前記ジッパーテープの両端部の少なくともいずれか一方に、前記シール部に対応する位置で設けられた構成とすることが好ましい。
上記の構成とすることで、ジッパーテープの幅方向で折り返されたフィルムの互いに重なり合わされた周縁にシール部が設けられるいわゆる背貼りの構成でも、ジッパーテープの端部におけるシール部に対応する位置に第一部分および第二部分を設けることで、ジッパーテープの端部における密封性を確保しつつ袋本体を大きく開口することが容易にできる。
さらに、本発明では、前記第二部分は、前記袋本体の前記シール部における内側縁に対応した位置に設けられている構成とすることが好ましい。
この発明では、ジッパーテープの端部におけるシール部の内側縁に対応する位置に、第二部分を設けることで、シール部の内側縁から袋本体を大きく開口することができる。
また、本発明では、前記ジッパーテープは、前記袋本体に接着される一対の帯状基部を備え、前記帯状基部は、幅寸法が2mm以上20mm以下、厚さ寸法が150μm以上700μm以下の帯状肉厚部を有している構成とすることが好ましい。
この発明では、ジッパーテープの帯状基部に、幅寸法が2mm以上20mm以下、厚さ寸法が150μm以上700μm以下の帯状肉厚部を設けることで、ジッパーテープに形状保形性を向上でき、例えば袋本体を開口した状態にジッパーテープを変形することで、開口状態が保持されることとなり、開封者が開口状態を維持する必要がなく、使い勝手がよい。
ここで、帯状肉厚部の形状は特に制限されないが、例えば、係脱可能に咬合する一対の咬合部材が前記帯状肉厚部の役割を担ってもよい。
また、ジッパーテープとしては、例えば、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物0.1重量部以上40重量部以下で添加して押出成形し、延伸工程を介在させることなく製造することで、ジッパーテープに形状保持製を付与できるので好ましい。ジッパーテープ全体が高密度ポリエチレン樹脂100質量%に対して無機充填物0.1質量%以上40質量%以下の樹脂で製造されていても良いが、例えば、ジッパーテープのうち、帯状肉厚部のみが当該樹脂から製造されていてもよく、特に係脱可能に咬合する一対の咬合部材が当該樹脂から製造されていてもよい。
なお、無機充填物としては、タルク、開花、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、増核剤(結晶促進剤)からなる群の中から、一または二以上を選択することができ、特にタルクが好ましい。
本発明の袋体の製造方法は、互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施することを特徴とする。
ここで、ジッパーテープのフィルムへの取付手段としては特に限定されないが、例えば、ヒートシール、超音波による溶着、接着剤などを用いた接着など、各種方法を利用できる。
第一部分および第二部分の形成手段としては特に限定されないが、熱による潰し、切除など、各種方法を利用できる。
第二部分形成工程で形成された第二部分の幅寸法は、ジッパーテープの長手方向に沿った方向の寸法が1mm以上20mm以下とすることが好ましく、2mm以上10mm以下とすることがさらに好ましい。20mmより広くなると袋体の開封時に第二部分に応力が集中しにくくなって開封しにくくなるおそれがある。
この発明では、ジッパーテープの端部に、ジッパーテープの厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、ジッパーテープの端部における第一部分の内側にさらに薄くされた第二部分を設ける第二部分形成工程とを実施するので、袋本体を開口する力が第二部分に集中する状態となり、ジッパーテープが第二部分で大きく変形して、広く開口できる。第一部分および第二部分を薄くする簡単な工程で、別部材を用いることなく、広く開口できる袋体を容易に形成できる。
本発明の袋体の製造方法は、互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムの周縁が互いに重ね合わされた状態で接着されてシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を、前記シール部が形成される位置に設ける第一部分形成工程と、前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施することを特徴とする。
この発明では、ジッパーテープにおけるシール部に位置する端部に、ジッパーテープの厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、ジッパーテープの端部における第一部分の内側にさらに薄くされた第二部分を設ける第二部分形成工程とを実施するので、袋本体を開口する力が第二部分に集中する状態となり、ジッパーテープが第二部分で大きく変形して、広く開口できる。第一部分および第二部分を薄くする簡単な工程で、シール部における密封性を確保しつつ、別部材を用いることなく広く開口できる袋体を容易に形成できる。
本発明の袋体の製造方法は、互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムを前記ジッパーテープの長手方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁を接着してシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を、前記シール部が形成される位置に設ける第一部分形成工程と、前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施することを特徴とする。
この発明では、ジッパーテープの長手方向で折り返されたフィルムの互いに重なり合わされた周縁にシール部を設けるいわゆる背貼りの袋体を製造する際、ジッパーテープの端部に、ジッパーテープの厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、ジッパーテープの端部における第一部分の内側にさらに薄くされた第二部分を設ける第二部分形成工程とを実施するので、袋本体を開口する力が第二部分に集中する状態となり、ジッパーテープが第二部分で大きく変形して、広く開口できる。第一部分および第二部分を薄くする簡単な工程で、ジッパーテープの端部における密封性を確保しつつ、別部材を用いることなく広く開口できる袋体を容易に形成できる。
本発明の袋体の製造方法は、互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムを前記ジッパーテープの幅方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁を接着してシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施することを特徴とする。
この発明では、ジッパーテープの幅方向で折り返されたフィルムの互いに重なり合わされた周縁にシール部を設けるいわゆる背貼りの袋体を製造する際、ジッパーテープにおけるシール部に対応する端部に、ジッパーテープの厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、ジッパーテープの端部における第一部分の内側にさらに薄くされた第二部分を設ける第二部分形成工程とを実施するので、袋本体を開口する力が第二部分に集中する状態となり、ジッパーテープが第二部分で大きく変形して、広く開口できる。第一部分および第二部分を薄くする簡単な工程で、ジッパーテープの端部におけるシール部の密封性を確保しつつ、別部材を用いることなく広く開口できる袋体を容易に形成できる。
本発明の第一実施形態における袋体を示す平面図。 第一実施形態の袋体を示す断面図。 第一実施形態のジッパーテープの位置における袋体の断面図。 第一実施形態の袋体を製造する製造装置を示す斜視図。 本発明の第二実施形態における袋体を示す平面図。 第二実施形態の袋体を製造する工程を説明する説明図。 本発明の第三実施形態における袋体を示す平面図。 本発明の第三実施形態における袋体を示す断面図。 第三実施形態の袋体を製造する製造装置を示す斜視図。 本発明の第四実施形態における袋体を示す平面図。 第四実施形態の袋体を製造する工程を説明する説明図。 本発明を説明するための実施例と比較例との開口状態を撮影した写真で、(A)は実施例1、(B)は比較例2である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
第一実施形態では、チャックテープ付きの袋体として、食品、薬品、医療品、文具、雑貨などの各種物品を包装する袋体を例示するが、この限りではない。
(袋体の構造)
図1,2に示すように、袋体1は、例えば三方製袋方法により形成され、袋本体10と、袋本体10の内面にヒートシールされたジッパーテープ20と、を備えている。
袋体1は、フィルムである基材フィルム11が重ね合わされ、その周囲にシール部としてのサイドシール部12およびボトムシール部13が形成され、内部に収納空間14を区画形成している。
基材フィルム11としては、例えば、(直鎖状)低密度ポリエチレン(Linear Low Density Polyethylene:LLDPE)、ポリプロピレン(Polypropylene:PP)などの熱可塑性樹脂にて形成された単層または多層のフィルムを利用できる。多層のフィルムとしては、表基材に、二軸延伸したポリプロピレン(Oriented Polypropylene:OPP)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)、二軸延伸ナイロン(ONy)などを用いることができる。なお、多層フィルムとして、いわゆるガスバリアーや遮光などの目的で、アルミニウム蒸着やアルミニウム箔の積層など、無機系の層を備えた構成としてもよい。
また、基材フィルム11は、包装袋用材料であれば特に限定されないが、例えば厚み寸法が10μm以上200μm以下であることが好ましい。厚み寸法が10μm未満であると、シール強度、袋強度が弱くなる場合がある。一方、厚み寸法が200μmを超えると、袋の開封がしにくくなる場合がある。
ジッパーテープ20は、互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材としての対をなす雄側帯状部材21と、雌側帯状部材22とを備え、形状保持性を有する。
雄側帯状部材21は、袋本体10の内面にヒートシールされる長手帯状の雄側帯状基部21Aと、雄側帯状基部21Aの収容空間14側の面に幅方向の略中間部に位置し長手方向に沿って突出形成され断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部21Bとを有する。
雌側帯状部材22は、雄側帯状部材21と同様に、長手帯状の雌側帯状基部22Aと、雄側咬合部21Bと係脱可能な断面凹状の雌側咬合部22Bとを有する。
雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aは、幅寸法が2mm以上、特に4mm以上20mm以下が好ましい。幅寸法が2mmより狭くなると、例えば図11(A)に示すように、袋体1を開封した際に開口形成される袋本体10の開口縁となる開口部15の開口状態の形状を、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの剛性により大きく開口する状態に保持しにくくなるためである。なお、幅寸法が20mmより広くなっても、開口する開口部15の開口形状の保持性にあまり差はなく、材料を多く利用することによりコストが増大するので、好ましくは幅寸法を20mm以下に設定する。
また、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aは、厚さ寸法が150μm以上、特に250μm以上700μm以下が好ましい。厚さ寸法が150μmより薄くなると、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの剛性が低下して、開口する開口部15の開口形状の保持が得られにくくなるためである。なお、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの厚さ寸法が700μmより厚くなっても、開口する開口部15の開口形状の保持性にあまり差はなく、材料を多く利用することによりコストが増大するので、厚さ寸法を700μm以下に設定することが好ましい。
このようなジッパーテープ20は、例えば、ポリオレフィン系樹脂を用いて形成されている。なお、ジッパーテープ20は、長手方向に対して折り曲げることで、その状態を保持する形状保形性を有して形成してもよい。
形状保形性を付与、すなわちジッパーテープ20に外力を加えて変形(屈曲)させると、変形した形状を保持する形状保形性を付与する場合には、例えば、高密度ポリエチレン樹脂100重量部に対して無機充填物0.1重量部以上40重量部以下、好ましくは3重量部以上30重量部以下で添加して押出成形し、延伸工程を介在させることなく製造することが好ましい。なお、無機充填物としては、タルク、開花、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、増核剤(結晶促進剤)からなる群の中から、一または二以上を選択することができ、特にタルクが好ましい。
そして、ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。特に、伸びにくいポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン(RPP)、プロピレン−エチレン−ブテン1ランダム三元共重合体などが利用できる。
そして、ジッパーテープ20の長手方向の両端部には、サイドシール部12に位置して、咬合状態のジッパーテープ20の咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分25および第二部分26が設けられている。なお、ジッパーテープ20の咬合方向の厚さ寸法とは、咬合した雄側帯状部材21および雌側帯状部材22双方の対向方向に沿った厚さ寸法である。
第一部分25および第二部分26は、ジッパーテープ20の長手方向の端部から内側である中間部側に従って順次位置するように形成されている。
そして、第二部分26は、第一部分25よりも薄く形成されている。
ここで、第二部分26は、ジッパーテープ20の長手方向に沿った方向の寸法が1mm以上20mm以下とすることが好ましく、2mm以上10mm以下とすることがさらに好ましい。1mmより狭くなると第二部分26の形成が困難となるおそれがあり、20mmより広くなると袋体1の開封時に第二部分26に応力が集中しにくくなるおそれがあるためである。
(袋体の製造装置)
次に、上記袋体を製造する製造方法について図面を参照して説明する。
図3は、三方製袋方法による製造装置を示す斜視図である。
製造装置3は、いわゆる三方製袋機を基本構成とするものである。
この製造装置3は、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22が咬合されたジッパーテープ20を送り出す一対のテープ操出装置31と、ジッパーテープ20を基材フィルム11にヒートシールするジッパーテープ取付部としてのジッパーテープ接着装置32と、基材フィルム11から袋体1を形成させる製袋装置33と、などを備えている。
テープ操出装置31は、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を咬合したジッパーテープ20を巻回したテープ巻取ロール311を着脱可能に装着し、ジッパーテープ20を送り出す。
ジッパーテープ20の操出は、例えば連続的に一定速度で繰り出す構成に限らず、間欠的に繰り出す構成とするなど、いずれの操出方法を適用できる。
なお、図4は、説明の都合上、一対のテープ操出装置31のうちの一方のみを示す。
ジッパーテープ接着装置32は、フィルム巻取ロール111から繰り出される基材フィルム11と、テープ操出装置31から繰り出されるジッパーテープ20とを位置決めする図示しない位置決めガイド部と、基材フィルム11にジッパーテープ20をヒートシールするシールバー321と、を備えている。
なお、基材フィルム11とジッパーテープ20との接着は、ヒートシールに限らず、超音波による溶着、接着剤などを用いた接着など、各種方法を利用できる。
製袋装置33は、ジッパーテープ20の雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bを潰し第一部分25を形成する第一部分を図示しない第一ヒートシール部と、ジッパーテープ20を潰し第二部分26を形成する図示しない第二ヒートシール部と、サイドシール部12を形成するサイドシールバー331と、ボトムシール部13を形成するシールバー332と、サイドシール部12の中間位置で切断する第一切断部333と、ボトムシール部13毎に切断し、ボトムシール部13とサイドシール部12との三方がヒートシールされた袋体1を得る第二切断部334と、を備えている。
そして、製造装置3の次工程として、形成された袋体1に図示しない内容物を充填する充填装置(図示せず)が備えられている。
(包装袋の製造方法)
次に、製造装置3を用いた袋体1の製造方法について図面を参照して説明する。
袋体1の製造方法は、例えば図3に示す三方製袋する製造装置3を用いて製造され、ジッパーテープ20を繰り出すテープ操出工程と、ジッパーテープ20を基材フィルム11に接着させるテープ取付工程と、基材フィルム11から袋体1を形成させる製袋工程と、などを実施する。製袋工程では、第一部分25を形成する第一部分形成工程と、第二部分26を形成する第二部分形成工程と、などが実施される。
テープ操出工程で、テープ巻取ロール311からジッパーテープ20を引き出し、ジッパーテープ接着装置32へ繰り出し、テープ取付工程を実施させる。
テープ取付工程では、ジッパーテープ接着装置32により、位置決めガイド部でジッパーテープ20と基材フィルム11とを位置決めする。そして、ジッパーテープ接着装置32は、シールバー321によりジッパーテープ20の雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を基材フィルム11にそれぞれヒートシールする。
この後、製袋工程で袋体1を製袋する。製袋に際して、まず第一部分形成工程で、第一ヒートシール部により、ジッパーテープ20の雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bを潰し第一部分25を形成する。この後、第二部分形成工程で、第二ヒートシール部により、ジッパーテープ20を潰し第二部分26を形成する。続いて、サイドシールバー331により、基材フィルム11をヒートシールしてサイドシール部12を形成し、シールバー332により基材フィルム11をヒートシールしてボトムシール部13を形成する。そして、第一および第二切断部333,334により、サイドシール部12の中間位置とボトムシール部13の位置で切断し、ボトムシール部13とサイドシール部12との三方がヒートシールされた袋体1を切り出す。
そして、得られた袋体1に、図示しない充填装置により、内容物が所定量投入され、袋体1内に内容物を充填する。
(第一実施形態の作用効果)
上記実施形態では、ジッパーテープ20の長手方向の少なくとも一端に、ジッパーテープ20の厚さ寸法より薄くされた第一部分25と、ジッパーテープ20の長手方向における端部から第一部分25の内側にさらに薄くされた第二部分26を設けている。
このことで、例えば封止された内容物Xを取り出す際、サイドシール部12から切り込んでトップシール部13を除去し、ジッパーテープ20の咬合を解除させて開口させる。そして、内容物Xを取り出すために、ジッパーテープの長手方向を縮める方向、すなわちサイドシール部12の外側縁間を狭めるようにして力を作用させて袋本体を開封させると、ジッパーテープ20自体の剛性、第一部分25の剛性により、第二部分26の位置に屈折力が集中する状態となる。このため、ジッパーテープ20が第二部分26から大きく変形するとともに、ジッパーテープ20自体の剛性により、袋体1がサイドシール部12の内側縁から大きく開口する状態となり、内容物Xが取り出しやすくなる。
そして、ジッパーテープ20の端部を薄くする簡単な方法で、別部材を用いることなく、広く開口できる袋体1を容易に製造できる。
また、ジッパーテープ20の端部におけるサイドシール部12の内側縁に対応する位置に、第二部分26を設けている。
このため、サイドシール部12の内側縁から袋本体10を大きく開口することができる。
さらに、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aを所定の寸法に形成し、ジッパーテープ20に形状保持性を付与しているので、開封する際に、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの剛性により大きく開口できるとともに、ジッパーテープ20を屈曲することで、その形状を保持して、開口状態を維持させることができる。具体的には、ジッパーテープ20の長手方向の中間位置で開口が四角形に開口するようにL字状に屈曲させる。このことで、ジッパーテープ20の保形性により、ジッパーテープ20の屈曲位置から両端側の弾性力が第二部分26に集中して、ジッパーテープ20が第二部分26で大きく屈曲して、袋体6がサイドシール部12の内側縁から大きく開口する状態となる。このため、ガゼット19で立位状態に載置させることで、開口が閉じることなく大きく開いた状態が維持され、開封者が開口を維持するための添え手が不要で、内容物が取り出しやすくなる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。
図5は、本発明の第二実施形態における袋体を示す平面図である。
この第二実施形態は、三法製袋された第一実施形態に代えて、背貼り(MD(Machine Direction)方向)により形成したものである。なお、第二実施形態では、第一実施形態と同一または類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
(袋体の構造)
図5に示すように、袋体4は、例えば一枚の基材フィルム11にて背貼り(MD方向)により形成される袋本体10と、袋本体10の内面にヒートシールされたジッパーテープ20とを備える。
そして、袋体4は、1枚の基材フィルム11の繰り出し方向における両側部を重ね合わせて形成されたものである。袋体4は、上端部に形成されたトップシール部16と、下端部に形成され、内容物が充填された後にボトムシールされたボトムシール部13と、トップシール部16からボトムシール部13に亘って形成された背貼部17とを有する。
袋体4は、トップシール部16近傍に、基材フィルム11が折り返して重ね合わされる方向となる袋体4の幅方向で長手方向となる状態にジッパーテープ20がヒートシールされている。そして、ジッパーテープ20の両端には、袋体4の内部から内容物の漏出を防止するための第一部分25と、第一部分25の収納空間14側に位置する第二部分26とが設けられている。
(包装袋の製造方法)
次に、袋体4の製造方法について図面を参照して説明する。
図6は、袋体を製造する工程を説明する説明図である。
袋体4の製造に際して、例えば図6に示す製造装置5を用い、あらかじめ基材フィルム11にジッパーテープ20を取り付けておく。
具体的には、あらかじめ、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22が咬合されたジッパーテープ20を、長手方向の寸法が袋体4の幅方向の寸法となるように切断しておく。
そして、テープ取付工程で、フィルム巻取ロール111から繰り出される基材フィルム11に、基材フィルム11の操出方向に対してジッパーテープ20の長手方向が直交する状態に、ジッパーテープ20を所定間隔でヒートシールしておく。
製袋工程で、ジッパーテープ20が取り付けられた基材フィルム11を、基材フィルム11の幅方向の両側部を合わせてセンタープレス51を用いて背貼りシール(ピロー製袋)する。このとき、基材フィルム11の幅方向を合わせるためにガイドプレート52を利用する。
この後、図示しないヒートシールバーを用いて、ジッパーテープ20の雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bを潰し第一部分25を形成するとともに(第一部分形成工程)、ジッパーテープ20を潰して第二部分26を形成(第二部分形成工程)する。
次に、基材フィルム11の幅方向に平行に配置したヒートシールバー53を用いて、ジッパーテープ20の上流側をトップシールするシール形成工程を行う。
次に、切断部54によりトップシール部16の上流側で切断し、ジッパーテープ20が取り付けられた側(トップシール側)をヒートシールし、その反対側が開口した袋体4を製造する。
このようにして得られた袋体4は、開口から内容物が充填された後にヒートシール(ボトムシール)されることで利用される。
上記第二実施形態でも、第一実施形態と同様に、ジッパーテープ20の両端部に設けた第一部分25および第二部分26により、袋体4を開封して内容物を取り出す際に大きく開口させることができ、内容物を容易に取り出すことができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、本発明の第三実施形態における袋体を示す平面図である。図8は、第三実施形態における袋体を示す断面図である。
この第三実施形態は、三法製袋された第一実施形態に代えて、背貼り(TD(Transverse Direction)方向)により形成したものである。なお、第三実施形態では、第一実施形態および第二実施形態と同一または類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
(袋体の構造)
図7,8に示すように、袋体6は、例えば一枚の基材フィルム11にて背貼り(TD方向)により形成される袋本体10と、袋本体10の内面にヒートシールされたジッパーテープ20とを備える。
基材フィルム11は、1枚の基材フィルム11の繰り出し方向における両側部を重ね合わされて溶着された背貼部18を有している。背貼部18の両端部に対応する基材フィルム11の両側縁部には、サイドシール部12がそれぞれ設けられ、内部に収納空間14が区画形成されて袋本体10が形成されている。さらに、袋本体10の底部には、ガゼット19が形成されている。
また、袋体6には、ジッパーテープ20がサイドシール部12間に亘って背貼部18に沿って互いに対向する位置に設けられている。そして、ジッパーテープ20の両端には、サイドシール部12に位置して、袋体6の内部から内容物の漏出を防止するための第一部分25と、第一部分25の収納空間14側でサイドシール部12の内側縁に位置した第二部分26とが設けられている。
なお、ガゼット19により立位姿勢で載置可能な袋体6のジッパーテープ20は、リオレフィン系樹脂を用いて形状保形性を有して形成されている。この形状保形性のジッパーテープ20は、例えば長手方向で折れ曲がるように屈曲されることで、屈曲された状態が維持される組成に形成されている。
(袋体の製造装置)
次に、上述した袋体6を製造する回転ドラム式の製造装置について図面を参照して説明する。
図9は、袋体の製造装置を示す斜視図である。
図9に示すように、製造装置7は、ジッパーテープ部材27を送り出すテープ操出装置31と、ジッパーテープ部材27を雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に分離する切断部材711を備えた分離装置71と、ジッパーテープ20を取り付けるテープ取付回転装置72と、袋体6を形成する製袋装置73と、を備えている。なお、図9中の符号74は、ガイドロールである。
ここで、ジッパーテープ部材27は、長手帯状のテープに雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bが長手方向に沿ってリブ状に一対に突設されて形成されている。すなわち、ジッパーテープ部材27は、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22が幅方向の一面側で並列に連設された形状に構成されている。
テープ取付回転装置72は、図示省略の駆動源によって回転される円柱状の回転ドラム721と、回転ドラム721の周面形状に対応する曲面形状の融着面722Aを有する融着バー722と、サイドシール部12に対応する位置に第一部分25を形成する図示しないポイントシール部材と、所定の位置に第二部分26を形成する図示しない薄肉形成部と、を備えている。
回転ドラム721には、ジッパーテープ20を導入案内する一対の溝部721A,721Bが周方向に沿って平行に設けられている。溝部721A,721Bは、ジッパーテープ20の雄側帯状部材21の雄側咬合部21Aおよび雌側帯状部材22の雌側咬合部22Aを係合して位置決めする断面矩形状に形成されている。
融着バー722は、融着面722Aが一対の溝部721A,721Bに対応する位置に配設されている。この融着バー722は、溝部721A,721Bにそれぞれ導入案内された雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を、基材フィルム11に融着させる。
製袋装置73は、基材フィルム11が巻かれる円筒フォーマ731と、送りベルト732と、背貼部18を形成する背貼シールバー733と、サイドシール部12を形成するサイドシールバー734と、ガゼット19を形成する三角板735と、サイドシール部12の位置で切断して袋体6を得る図示しない切断部と、を備えている。
円筒フォーマ731は、テープ取付回転装置72でジッパーテープ20が融着された基材フィルム11が外周面に巻かれる円筒状に形成されている。
送りベルト732は、円筒フォーマ731の側部に配設され、円筒フォーマ731に巻かれた基材フィルム11を送る。
背貼シールバー733は、円筒フォーマ731に巻かれた基材フィルム11の重なり合わされた両側縁を融着し、背貼部18を形成する。
(包装袋の製造方法)
製造装置7を用いた袋体6の製造方法について説明する。
袋体6の製造方法は、ジッパーテープ部材27を繰り出すテープ操出工程と、ジッパーテープ部材27を雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に分離する分離工程と、ジッパーテープ20を基材フィルム11に接着させるテープ取付工程と、基材フィルム11から袋体1を形成させる製袋工程と、などを実施する。
テープ操出工程で、テープ巻取ロール311からジッパーテープ部材27を引き出し、分離装置71へ繰り出す。そして、繰り出されたジッパーテープ部材27を、切断部材711を用いて雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に分離する。分離した雄側帯状部材21および雌側帯状部材22は、テープ取付回転装置72へ繰り出され、テープ取付工程が実施される。
テープ取付工程では、テープ取付回転装置72により、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22と、基材フィルム11とが重ね合わされた状態で、かつ、溝部721A,721Bは、雄側帯状部材21の雄側咬合部21Bおよび雌側帯状部材22の雌側咬合部22Bが回転ドラム721の溝部721A,721Bにて導入案内されながら、回転ドラム721の回転により連続走行される。
同時に、回転ドラム721の周面に対応する曲面状の融着面722Aを有する融着バー722を押し当てることで、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を一枚の基材フィルム11に接着させる。
なお、回転ドラム611の回転により連続走行させる際の速度は、5m/分以上40m/分以下が好ましく、10m/分以上30m/分以下がさらに好ましい。
ここで、速度が5m/分未満であると、生産性が低くなりコストアップとなる場合がある。一方、速度が40m/分を超えると、シール強度が不安定となる場合がある。
この後、基材フィルム11に取り付けられた雄側帯状部材21および雌側帯状部材22のそれぞれに、第一部分形成工程および第二部分形成工程を実施する。
具体的には、ポイントシール部材により、所定間隔、すなわちサイドシール部12の間隔で第一部分25を形成する第一部分形成工程を実施する。さらに、薄肉形成部により、第一部分25に隣接して第二部分26を形成する第二形成工程を実施する。
なお、第一部分形成工程および第二部分形成工程は、後工程である製袋機工程で実施してもよい。
そして、ジッパーテープ20が融着され第一部分25および第二部分26が設けられた基材フィルム11は、製袋装置62に送られる。
製袋工程では、基材フィルム11は、円筒フォーマ731に巻かれつつ、送りベルト732によって下方に送られ、背貼シールバー733により背貼部18が形成される。そして、三角板735により、底に対応する部分にガゼット19を形成する。
また、サイドシールバー734により、第一部分25および第二部分26に対応する位置に一方のサイドシール部12が形成される。そして、円筒フォーマ731の内部空間を通して内容物の充填を行った後、再びサイドシールバー734により他方のサイドシール部12を形成する。そして、サイドシール部12の位置で切断し、袋体6を得る。
上記第三実施形態でも、第一部分25および第二部分26により、他の実施形態と同様に、袋体6を大きく開口させることができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、本発明の第四実施形態における袋体を示す平面図である。図11は、第四実施形態における袋体を示す断面図である。
この第四実施形態は、第三実施形態における回転ドラム式の製袋方法に代えてシールバーを用いてジッパーテープ20を取り付ける縦ピロー式の自動製袋方法としたものである。なお、第四実施形態では、第一実施形態から第三実施形態までと
同一または類似の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
(袋体の構造)
図10に示すように、袋体8は、例えば一枚の基材フィルム11にて形成される袋本体10と、袋本体10の内面にヒートシールされたジッパーテープ20とを備える。
袋体8は、フィルムである基材フィルム11が重ね合わされ、その周囲にサイドシール部12およびトップシール部16が形成され、内部に収納空間14を区画形成している。
そして、サイドシール部に位置するジッパーテープ20の両端部には、第一部分25および第二部分26が設けられている。
(袋体の製造装置)
次に、上記袋体を製造する製造方法について図11を参照して説明する。
図11に示すように、製造装置9は、ジッパーテープ部材27を送り出すテープ操出装置31と、ジッパーテープ部材27を雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に分離する切断部材711を備えた分離装置71と、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を基材フィルム11に接着させるテープ接着装置91と、基材フィルム11から袋体8を形成させる製袋装置92と、などを備えている。
テープ接着装置91は、位置決めガイド部911と、図示しない第1ヒートシール部とを備えている。
テープ接着装置91は、フィルム巻取ロール111から繰り出される基材フィルム11の長手方向となる操出方向の両側に、位置決めガイド部911により両側縁に沿う状態で雄側帯状部材21および雌側帯状部材22をそれぞれ位置決めする。そして、テープ接着装置43は、第1ヒートシール部により、位置決めした雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を基材フィルム11にそれぞれヒートシールする。
なお、位置決めガイド部911は、雄側咬合部21Bや雌側咬合部22Bに対応する凹部を周面に有したローラ912を用いる場合に限らず、基材フィルム11と雄側帯状部材21および雌側帯状部材22とを繰り出しつつ位置決め可能ないずれの構成を利用できる。
製袋装置92は、ジッパーテープ20である雄側帯状部材21および雌側帯状部材22がそれぞれ融着された基材フィルム11が巻かれる円筒フォーマ921と、この円筒フォーマ921の側部に配設された送りベルト922と、雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bを咬合させる図示しない咬合部材と、第一部分25を形成するポイントシール部材923と、第二部分26を形成する薄肉形成部924と、基材フィルム11の両側部をヒートシールしてトップシール部16を形成するシールバー925と、ヒートシールにてサイドシール部12を形成するサイドシールバー926と、サイドシール部12の位置で切断して袋体8を得る切断部927と、などを備えている。
円筒フォーマ921は、中空に形成され、内部空間を通して、袋体8に内容物Xを投入する。
咬合部材は、円筒フォーマ441に基材フィルム11が巻回されて両側が重ね合わされることで対向する雄側咬合部および雌側咬合部を咬合させる。
(包装袋の製造方法)
次に、製造装置9を用いた袋体8の製造方法について図面を参照して説明する。
袋体8の製造方法は、例えば図11に示す製造装置9を用いて製造され、ジッパーテープ部材27を繰り出すテープ操出工程と、ジッパーテープ20を基材フィルム11に接着させるテープ取付工程と、基材フィルム11から袋体8を形成させる製袋工程と、などを実施する。製袋工程では、第一部分25を形成する第一部分形成工程と、第二部分26を形成する第二部分形成工程と、などが実施される。
なお、第一部分形成工程および第二部分形成工程は、テープ取付工程で基材フィルム11に接着された雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に実施してもよい。
テープ操出工程で、テープ巻取ロール311からジッパーテープ部材27を引き出し、分離装置71へ繰り出す。そして、繰り出されたジッパーテープ部材27を、切断部材711を用いて雄側帯状部材21および雌側帯状部材22に分離する。分離した雄側帯状部材21および雌側帯状部材22は、テープ接着装置91へ繰り出され、テープ取付工程が実施される。
テープ取付工程では、位置決めガイド部911により繰り出される基材フィルム11の両側部に、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を位置決めする。この状態で、第1ヒートシール部により、位置決めした雄側帯状部材21および雌側帯状部材22を基材フィルム11にそれぞれヒートシールする。
この後、製袋工程で、基材フィルム11を円筒フォーマ921に巻き付け、咬合部材にて雄側咬合部21Bおよび雌側咬合部22Bを咬合させた後、ポイントシール部材923により、所定間隔、すなわちサイドシール部12の間隔で第一部分25を形成する第一部分形成工程を実施する。さらに、薄肉形成部924により、第一部分25に隣接して第二部分26を形成する第二形成工程を実施する。
そして、シールバー925により基材フィルム11の重なり合う両側縁をヒートシールしてトップシール部16を形成する。この後、サイドシール形成工程を実施、すなわちサイドシールバー926による基材フィルム11の操出方向に対して直行する方向でのヒートシールを実施し、一方のサイドシール部12を形成し、袋体8を完成させる。
ここで、ヒートシールする位置は、あらかじめジッパーテープ20に設けられた第一部分25および第一部分25における基材フィルム11の操出方向に沿った前後の第二部分26を含む位置である。第一部分25および第二部分26により、サイドシール部12の位置でのジッパーテープ20が位置する部分と位置しない部分との肉厚の差が大きくなることが抑制される。
そして、得られた袋体8に、図示しない充填装置により、内容物Xが所定量投入された後に、サイドシールバー926により基材フィルム11の操出方向に対して直行する方向でヒートシールする。
さらに、他方のサイドシール部12を形成して内容物Xを封入し、サイドシール部12の中間位置で切断し、内容物Xが充填された袋体8を得る。
上記第四実施形態でも、上記各実施形態と同様に、ジッパーテープ20の両端部に設けた第一部分25および第二部分26により、袋体8を開封して内容物Xを取り出す際に大きく開口させることができ、内容物Xを容易に取り出すことができる。
[変形例]
なお、本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した材質、層構成などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、製袋方法としては、1枚の基材フィルム11から製袋する場合に限らず、例えば2枚の基材フィルム11を重ね合わせて周縁をシールして製袋するなど、またピロー式、回転ドラム式などに限らず、各種製袋方法を適用できる。
また、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22が咬合したジッパーテープ20を繰り出して接着する他、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22をそれぞれ別々に繰り出して接着したり、図9,11に示すように、雄側帯状部材21および雌側帯状部材22が連接されたいわゆるツガイ形状のジッパーテープ部材27を繰り出して切断分離して接着するなど、製袋方法などに応じて適宜の方法が利用できる。
さらに、第一部分25および第二部分26を形成するタイミングは、サイドシール部12を形成する前に限らず、サイドシール部12を形成した後としてもよい。また、例えば図10に示す雄側帯状部材21および雌側帯状部材22の咬合後に形成する場合に限らず、例えば位置決めした後に形成したりしてもよい。
ジッパーテープ20は、互いに係脱可能に咬合する構成であれば、例えば図2に示すような雄側咬合部21Bを有する雄側帯状部材21および雌側咬合部22Bを有する雌側帯状部材22にて構成されるものに限らず、同形状のものでもよい。
さらに、咬合部分が複数条設けられたものでもよい。
そして、ジッパーテープ20に形状保持性を持たせないで形成してもよい。
また、第一部分25および第二部分26の形成として、加熱加圧により押し潰して薄く形成して説明したが、例えばジッパーテープ20における第二部分26に対応する位置を、打ち抜いたり、雄側咬合部21Aや雌側咬合部22Aを除去したりしてもよい。
そして、第二部分26は、例えば第一部分25の一部に重なるように形成したり、第一部分25と第二部分26との間にサイドシール部12が位置して隣接しないように形成したりするなどしてもよい。
次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、本発明は、以下の実施例および比較例により制限されるものではない。
[実施例1]
ジッパーテープ20として、以下の材料を用いて製造し、三方製袋機(トタニ技研工業株式会社製 商品名BH-60HVLLSC)を用いて袋体1を製造した。
・ジッパーテープ:株式会社プライムポリマー社製 ポリプロピレン 商品名F−744NP(密度:900kg/m、融点:133℃)
なお、融点は、示差走査熱量測定(Differential scanning calorimetry:DSC)し、最高融解ピークの温度とした。
・基材フィルム11:PET層(polyethylene terephthalate)(厚さ12μm)、CPP(無延伸ポリプロピレンCast polypropylene)層(厚さ50μm)の2層構造
・袋体1のサイドシール部12の厚さ寸法:0.12mm
・第一部分25における袋体1の厚さ寸法:0.5mm
・第二部分26における袋体1の厚さ寸法:0.25mm
・袋体1のサイドシール部12の幅寸法:10mm
・袋体1の第二部分26の幅寸法:2mm
そして、デジタルフォースゲージ(商品名 株式会社イマダ製)を用いて、製袋した袋体1に、サイドシール部12の外側縁から袋体1の幅方向に沿って荷重を掛け、袋体1の開口性を確認し、以下の3段階で比較評価した。その結果を表1に示す。また、開封者が手で開封した状態を撮影した写真を図12(A)に示す。
◎:袋体1の間口が円状(図12(A)参照)に開き、開口時の荷重が1N未満
○:袋体1の間口が円状に開き、開口時の荷重が1N以上2N未満
×:袋体1の間口がS字状(図12(B)参照)に開き、開口時の荷重が2N以上
[実施例2]
実施例2は、実施例1における袋体1の第二部分26の厚さ寸法を0.35mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例3は、実施例1における袋体1の第二部分26の厚さ寸法を0.15mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例4は、実施例1における袋体1の第二部分26の幅寸法を5mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例5]
実施例5は、実施例1における袋体1の第二部分26の幅寸法を10mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例6は、実施例1におけるジッパーテープ20の材質を、東ソー株式会社製 ポリプロピレン 商品名:T320A(密度:900kg/m、融点:133℃)とし、基材フィルム11:PET層(厚さ12μm)、LL(Liner Low density Polyethylene)層(厚さ50μm)の2層構造とした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例7]
実施例7は、実施例6における袋体1の第二部分26の厚さ寸法を0.35mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例8]
実施例8は、実施例6における袋体1の第二部分26の厚さ寸法を0.15mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例9]
実施例9は、実施例6における袋体1の第二部分26の幅寸法を5mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[実施例10]
実施例10は、実施例6における袋体1の第二部分26の幅寸法を10mmとした以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
[比較例1]
比較例1は、実施例1における袋体1の第二部分26を設けない以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。また、開封者が手で開封した状態を撮影した写真を図12(B)に示す。
[比較例2]
比較例2は、実施例6における袋体1の第二部分26を設けない以外は、同様の条件で製造して開口性を確認した。その結果を表1に示す。
上記表1に示す結果から、第一部分25および第二部分26と厚さ寸法を薄くなる構成とすることで、図12(A)に示すように、開口を円形にでき、大きく開口できることが分かる。一方、第二部分26を設けない比較例1,2では、図12(B)に示すように、開口がS字状となり、大きく開口することができなかった。
また、実施例2,7に比して、実施例1,3〜6,8〜10の方が、小さい力で開封できた。これは、第一部25の樹脂量が部分的に少なくなることで局所的に剛性が低下するため、小さな力でも袋体1の間口が大きく開口するためである。
1,4,6,8…袋体
11…フィルムである基材フィルム
12…シール部としてのサイドシール部
21…咬合部材としての雄側帯状部材
22…咬合部材としての雌側帯状部材
25…第一部分
26…第二部分

Claims (10)

  1. 袋本体と、
    前記袋本体に取り付けられ互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有するジッパーテープと、を備えた袋体であって、
    前記ジッパーテープの長手方向の少なくとも一端には、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分および第二部分が、前記ジッパーテープの端部から内側に順次位置して設けられ、
    前記第二部分は、前記第一部分よりも薄く形成された
    ことを特徴とする袋体。
  2. 請求項1に記載の袋体であって、
    前記袋本体は、フィルムの周縁が互いに重ね合わされた状態で接着されて形成されたシール部を有し、
    前記第一部分および第二部分は、前記シール部に設けられた
    ことを特徴とする袋体。
  3. 請求項1に記載の袋体であって、
    前記袋本体は、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムが前記ジッパーテープの長手方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁が接着されて形成されたシール部を有し、
    前記第一部分および第二部分は、前記ジッパーテープの両端部の少なくともいずれか一方に設けられた
    ことを特徴とする袋体。
  4. 請求項1に記載の袋体であって、
    前記袋本体は、前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムが前記ジッパーテープの幅方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁が接着されて形成されたシール部を有し、
    前記第一部分および第二部分は、前記ジッパーテープの両端部の少なくともいずれか一方に、前記シール部に対応する位置で設けられた
    ことを特徴とする袋体。
  5. 請求項2または請求項4に記載の袋体であって、
    前記第二部分は、前記袋本体の前記シール部における内側縁に対応した位置に設けられている
    ことを特徴とする袋体。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の袋体であって、
    前記ジッパーテープは、前記袋本体に接着される一対の帯状基部を備え、
    前記帯状基部は、幅寸法が2mm以上20mm以下、厚さ寸法が150μm以上700μm以下の帯状肉厚部を有している
    ことを特徴とする袋体。
  7. 互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、
    前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、
    前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋体の製造方法。
  8. 互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、
    前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムの周縁が互いに重ね合わされた状態で接着されてシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、
    前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を、前記シール部が形成される位置に設ける第一部分形成工程と、
    前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋体の製造方法。
  9. 互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、
    前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムを前記ジッパーテープの長手方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁を接着してシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、
    前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を、前記シール部が形成される位置に設ける第一部分形成工程と、
    前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋体の製造方法。
  10. 互いに係脱可能に咬合する一対の咬合部材を有したジッパーテープをフィルムに取り付けるテープ取付工程と、
    前記ジッパーテープが取り付けられたフィルムを前記ジッパーテープの幅方向に沿った方向に折り返され、当該折り返されたフィルムの互いに重ね合わされた周縁を接着してシール部を形成するシール形成工程と、を実施して袋体を製造する製造方法であって、
    前記フィルムに取り付けられたジッパーテープの長手方向の少なくとも一端に、前記咬合状態のジッパーテープにおける咬合方向の厚さ寸法より薄くされた第一部分を設ける第一部分形成工程と、
    前記ジッパーテープの第一部分より長手方向の内側に位置して前記第一部分より薄くされる第二部分を設ける第二部分形成工程と、を実施する
    ことを特徴とする袋体の製造方法。
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