JP6684144B2 - ジッパーテープ体、係合部材付袋体、係合部材付袋体の製造方法、およびその製造装置 - Google Patents
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特許文献1に記載の包装体は、厚紙にて筒状に形成されたスリーブに、上端部の内面にジッパーテープが設けられた袋本体が挿通されている。スリーブは、両側端の一対の第1折罫で折曲される前面部および背面部を有し、前面部および背面部には左右方向の中心線に対して一側に偏る位置にそれぞれ第2折罫が設けられ、横幅の広い第1領域と、横幅の狭い第2領域に分割されている。スリーブの第1領域と袋本体とが、ジッパーテープ近傍で接着され、包装体が構成されている。包装体は、スリーブの両側端が押圧されることにより、スリーブの第2折罫が外側に山折りとなって平行四辺形の筒状に折れ曲がる状態となるとともに、ジッパーテープの係合が解除されて開封される。
本発明は、容易に開封できるジッパーテープ体、係合部材付袋体、係合部材付袋体の製造方法、およびその製造装置を提供することを目的とする。
この発明では、係合部に弱め部を設けることで、押圧力を作用した際、弱め部の位置から屈曲するとともに係合の解除が開始するので、容易に係合部の解除ができる。
さらに、弱め部は、帯状基部の幅方向に沿った直線状に設ける他、波形状やジグザグ状などの曲線状に設けてもよく、1箇所のみならず、複数箇所設けてもよい。
また、弱め部が設けられる中間の位置とは、帯状基部の長手方向の両端部分には位置せず、長手方向の両端部分間のいずれの位置が含まれる。
また、スリーブ部は、帯状基部より剛性が高い構成とすることもできる。すなわち、スリーブ部の剛性が帯状基部より高い、例えば曲げ弾性率を帯状基部より大きくすることで、押圧力が作用されてスリーブ部が弱め部で屈曲する際、帯状基部も対応して屈曲することとなり、係合部の係合解除が容易にできる。
この発明では、押圧力を作用した際、スリーブ部と係合部とが、同一直線上に位置する弱め部で屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く利用できる。
この発明では、押圧力を作用した際、スリーブ部と係合部とが、中央で屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、簡単な構成で係合部の係合解除が容易にできる。
ここで、凹溝状とは、断面C字状、U字状、断面V字状など、その位置で他の部位より肉薄となる構成である。
この発明では、押圧力を作用した際、一対の帯状基部が離間する方向にスリーブ部および係合部が屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、簡単な構成で係合部の係合解除が容易にできる。
この発明では、雄部のスリーブ部が設けられた側の第一雄側爪を断面山形形状で、雄部の反対側の第二雄側爪を断面鉤形状に突出する形状とすることができる。このため、押圧力を作用した際、第一雄側爪と第一雌側爪とは強く係合することなく係合が外れ、係合部の係合解除がより容易となる。
この発明では、弱め部を帯状基部の幅方向に沿った直線状に設けることで、押圧力による弱め部の位置での屈曲が、簡単な構成で容易に得られる。
この発明では、少なくとも係合部に弱め部を設けることで、押圧力を作用した際、弱め部の位置から屈曲するとともに係合の解除が開始し、係合部材の係合解除が容易にできる。
また、スリーブ部は、係合部材より剛性が高い構成とすることもできる。すなわち、スリーブ部の剛性が係合部材より高い、例えば曲げ弾性率を係合部材より大きくすることで、押圧力が作用されてスリーブ部が弱め部で屈曲する際、係合部材も対応して屈曲することとなり、係合部材の係合解除が容易にできる。
この発明では、袋本体の開封および再封止が容易で汎用性が高いジッパーテープを用いるので、製袋が容易で各種被包装物の収納に適用できる。
この発明では、雄部における袋本体の収納空間側の第一雄側爪を断面山形形状で、雄部の反対側の第二雄側爪を断面鉤形状に突出する形状とすることができる。このため、袋本体に押圧力を作用した際、第一雄側爪と第一雌側爪とは強く係合することなく係合が外れ、係合部の係合解除が容易となる。
この発明では、袋本体に押圧力を作用した際、袋本体を膨らませるようにスリーブ部が袋本体の内面側で屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、袋本体に押圧力を作用した際、スリーブ部と係合部とが、同一直線上に位置する弱め部で屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、袋本体に押圧力を作用した際、スリーブ部と係合部とが、中央で屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、簡単な構成で容易な開封が得られる。
この発明では、袋本体に押圧力を作用した際、互いの係合が離間する方向にスリーブ部および係合部が屈曲する状態となり、係合部の係合解除に押圧力を効率良く作用できる。
この発明では、簡単な構成で容易な開封が得られる。
この発明では、弱め部を係合部材の幅方向に沿った直線状に設けることで、押圧力による弱め部の位置での屈曲が、簡単な構成で容易に得られる。
そして、打抜または薄肉加工する形状としては、円形、楕円形、台形、ひし形、正方形、長方形、スリット状、破線状など、各種形状とすることができる。
また、弱め部の形成は、打抜または薄肉加工の前もしくは後のいずれに実施してもよい。さらに、一対の帯状スリーブに分離した後に弱め部を形成してもよい。そして、弱め部は、スリーブ部材または帯状スリーブに設ける場合に限らず、係合部材にのみ設けたり、係合部材と、スリーブ部材または帯状スリーブとの双方に設けたりしてもよい。
さらに、一対の帯状スリーブへの分離としては、刃物による切断の他、引き裂くなどにより分離してもよい。そして、刃物としては、カッターナイフの刃や回転刃など、いずれのものを用いることができる。
そして、係合部材を送出する工程と、スリーブ部材を送出する工程とは、例えば本発明のジッパーテープ体を送り出し、係合部材とスリーブ部材とに分離し、それぞれを送り出す構成であってもよい。
この発明では、打抜または薄肉加工される位置の間に弱め部を形成することで、スリーブ部の幅方向の中間に弱め部が形成され、開封が容易な係合部材付袋体を提供できる。
この発明では、スリーブ部材を幅方向に折り返した後、スリーブ部材を一対の帯状スリーブに分離することで、直線状に容易に分離できる。
この発明では、幅方向の中央に折り返し用凹溝を有したスリーブ部材を用いることで、スリーブ部材の折り返しが容易にできる。
この発明では、スリーブ部材を幅方向に折り返す前に弱め部を形成することで、弱め部を容易に形成できる。
この発明では、スリーブ部材を幅方向で折り返した後に打抜または薄肉加工することで、一対の帯状スリーブに一動作で打抜または薄肉加工を施すことができる。
ここで、打抜加工とすることで、フィルムの接合時に介在する帯状スリーブの存在量を少なくでき、フィルムを良好に接合できる。
本実施形態では、ジッパーテープ付袋体としては、食品、薬品、医療品、文具、雑貨などの各種物品を包装する包装体を例示できるが、この限りではない。
図1には、ジッパーテープ付袋体の平面が示されている。図2には、ジッパーテープ付袋体の図1におけるII-IIの位置での断面が示されている。図3には、ジッパーテープ付袋体のジッパーテープ近傍の断面が示されている。図4には、ジッパーテープの薄肉部近傍の斜視図が示されている。図5には、ジッパーテープ付袋体1の図1におけるIII-IIIの位置での断面が示されている。
図1および図2において、ジッパーテープ付袋体1は、例えば三方製袋方法により形成され、平面視で矩形状とされ被包装物Pを収納可能な袋本体10と、袋本体10の内面に、接合である取り付け例えばヒートシールされた係合部材としてのジッパーテープ20と、袋本体10の内面に接合された一対のスリーブ部30と、を備えている。
袋本体10は、フィルムである基材フィルム11A,11B(図1では、11Aのみ示す)が重ね合わされ、その周縁に一対のサイドシール部12、トップシール部13およびボトムシール部14が形成されている。
そして、袋本体10は、サイドシール部12、トップシール部13およびボトムシール部14により、内部に被包装物P(図1参照)が収納される収納空間10Cが区画形成される。
なお、袋本体10のサイドシール部12のうち、ジッパーテープ20の長手方向の両端は、平坦化された図示しないポイントシール部とされている。
また、袋本体10には、ジッパーテープ20の長手方向の両端と、袋本体10のサイドシール部12の周縁とが交差する位置と、トップシール部13とサイドシール部12の周縁とが交差する位置との間に、ノッチ17が切り込み形成されている。
さらに、袋本体10には、サイドシール部12が設けられ両側で、ジッパーテープ20が設けられた位置より収納空間10C側に位置して、開封時に押圧する旨を報知する表示18が設けられている。
なお、袋本体10は、片手での開封を考慮して、幅寸法を手のひらより幅寸法が狭い、例えば20cm以下、好ましくは15cm以下、特に10cm以下とするとよい。幅寸法の下限は、特に規定されるものではないが、被包装物Pの出し入れが可能な寸法以上とする。
また、基材フィルム11A,11Bは、包装体用材料であれば特に限定されないが、例えば厚み寸法が10μm以上200μm以下であることが好ましい。厚み寸法が10μm未満であると、シール強度、袋強度が弱くなる場合がある。一方、厚み寸法が200μmを超えると、袋強度が強くなって屈曲しにくくなり、開封しにくくなる場合がある。
ジッパーテープ20の要部断面が図2〜4に示されている。
図2および図3に示される通り、ジッパーテープ20は、互いに係脱可能とされた雄部材21と、雌部材22とを備えている。
雄部材21と雌部材22とは、基材フィルム11A、11Bの対向する内面に、それぞれヒートシールや接着などの適宜な方法で接合されている。
雄部21Bは、収納空間10C側に突出する第一雄側爪21B1と、この第一雄側爪21B1とは反対側に突出する第二雄側爪21B2と、を有している。
第一雄側爪21B1は、雄側帯状基部21Aに対向する収納側斜面21B3を有し、この収納側斜面21B3の接線21B4と、雄側帯状基部21Aの垂線21B5とのなす角αが、90°より大きい角度の断面山形形状に形成されている。
一方、第二雄側爪21B2は、雄側帯状基部21Aに対向する開口側斜面21B6を有し、開口側斜面21B6の接線21B7と、雄側帯状基部21Aの垂線21B5とのなす角βが、90°より小さい角度の断面鉤形状に形成されている。
ここで、接線21B4は、収納側斜面21B3が平面であればその平面の接線であり、湾曲する面であれば、変曲点Sを通る接線である。接線21B7についても同様である。
雌部22Bは、第一雄側爪21B1が係合可能な第一雌側爪22B1と、第二雄側爪21B2が係合可能な第二雌側爪22B2と、が対向するように形成されている。
そして、ジッパーテープ20は、雄部21Bと雌部22Bとにより、係脱可能な係合部23が構成される。
係合薄肉部24は、図4に示すように、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの係合部23が設けられた側と同じ側に向けて、次第に幅広に拡径する罫書き線状、すなわち側面視で略V字状に切り欠かれたように形成されている。
なお、ジッパーテープ20のサイドシール部12の位置において、少なくともサイドシール部12の収納空間10C側の縁の位置で、熱潰しなどにより厚さ寸法を薄く形成しておくとよい。この構成とすることで、係合部23の係合を解除した際、サイドシール部12の収納空間10C側から、雄部材21および雌部材22が離間して大きく開口できるので好ましい。なお、図4は、説明の都合上、側面視での略V字状形状を誇張しているが、極端に大型に形成しなければ切込を入れた程度では封止性は損なわれない。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン(H−PP)、ブロックポリプロピレン(B−PP)、ランダムポリプロピレン(R−PP)、プロピレン−エチレン−ブテン1ランダム三元共重合体などが利用できる。
なお、ジッパーテープ20としては、雄部21Bおよび雌部22Bとして、例えばポリオレフィン系樹脂、具体的には高密度ポリエチレン樹脂100質量部に対して、無機充填物0.1質量部以上40質量部以下を添加した樹脂組成物で形成することもできる。このような組成物とすることで、係合部23に係合薄肉部24をプレス形成などした際に、その形状を保持する形状保持性を付与できる。
無機充填物としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、造核剤(結晶促進剤)、沈降性硫酸バリウム、ワラストナイト、モンモリロナイトからなる群の中から、一又は二以上を任意に選択することができる。特にタルクが好ましい。さらに、タルクに加えて、無機系の造核剤を添加すると、形状保持性の性能が向上する。ここで、無機系の造核剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン用の造核剤を用いることが好ましい。
ここで、曲げ弾性率は、JIS K 7171に準拠して測定すればよい。
スリーブ部30は、一縁がサイドシール部12に位置しないように設けられていることが好ましい。この構成とすることで、袋本体10に図7に示す矢印の方向で押圧力を作用させた際、一対のスリーブ部30が屈曲して、一対のスリーブ部30におけるサイドシール部12側の縁が大きく離間する状態にできる。このため、押圧力を袋本体10を四角筒状に膨らませることに効力よく作用できる。
スリーブ薄肉部31は、図5に示すように、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの係合部23が設けられた側と同じ側に向けて、次第に幅広に拡径する罫書き線状、すなわち側面視で略V字状に切り欠かれたように形成されている。
さらに、スリーブ薄肉部31は、袋本体10の開封時に最も広がる位置となる中央が屈曲しやすいことから、スリーブ薄肉部31を中央に設けることが好ましい。
また、スリーブ薄肉部31は、スリーブ部30の剛性がスリーブ薄肉部31の位置では弱められ、図1中に示す矢印方向に押圧力が作用された際に、スリーブ部30がスリーブ薄肉部31の位置で屈曲可能な深さに形成されている。具体的には、スリーブ薄肉部31の深さは、スリーブ部30の厚さ寸法に対して、50%以上の深さである。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン(H−PP)、ブロックポリプロピレン(B−PP)、ランダムポリプロピレン(R−PP)、プロピレン−エチレン−ブテン1ランダム三元共重合体などが利用できる。
なお、スリーブ部30としては、例えばポリオレフィン系樹脂、具体的には高密度ポリエチレン樹脂100質量部に対して、無機充填物0.1質量部以上40質量部以下を添加した樹脂組成物で形成することもできる。このような組成物とすることで、スリーブ部30にスリーブ薄肉部31をプレス形成などした際に、その形状を保持する形状保持性を付与できる。なお、添加する無機充填物に関しては、上記係合部23の場合と同様である。
次に、上記のジッパーテープ付袋体1を製造する動作として、被包装物Pを収納する前のジッパーテープ付袋1Aを製造する動作について、図面を参照して説明する。なお、ジッパーテープ付袋1Aを製造するには、種々の方法を採用することができる。
図6には、ジッパーテープ付袋を製造する製造装置の概略構成図が示されている。
図6に示す製造装置5は、いわゆる三方製袋機を基本構成とするもので、雄部材21および雌部材22と、一対のスリーブ部30とを、基材フィルム11A、11Bにそれぞれ接合し、ジッパーテープ付袋1Aを製袋するものである。
製造装置5は、基材フィルム11A、11Bを送り出すフィルム送出部であるフィルム供給部51と、雄部21Bおよび雌部22Bが係合されたジッパーテープ20を送り出す係合部材送出部である一対のテープ供給部52と、一対のスリーブ部30を送り出すスリーブ部材送出部であるスリーブ部材供給機構53と、雄部材21および雌部材22と、一対のスリーブ部30とを、基材フィルム11A,11Bにそれぞれヒートシールし、袋本体10を製袋してジッパーテープ付袋1Aを形成させる製袋部54と、などを備えている。
なお、基材フィルム11A,11Bの送り出しは、例えば連続的に一定速度で送り出す構成に限らず、間欠的に送り出す構成とするなど、いずれの送出方法を適用できる。
ジッパーテープ20の送り出しは、例えば連続的に一定速度で送り出す構成に限らず、間欠的に送り出す構成とするなど、いずれの送出方法を適用できる。
スリーブ部30の送り出しは、例えば連続的に一定速度で送り出す構成に限らず、間欠的に送り出す構成とするなど、いずれの送出方法を適用できる。
また、一対のスリーブ部30を基材フィルム11A,11Bにヒートシールするサイドシールバー544は、サイドシール部12とともに一動作でスリーブ部30をヒートシールする構成に限らず、サイドシールバー544とは別体のシールバーを用いてシールしてもよい。また、スリーブ部30の全面をヒートシールする場合に限らず、例えば周縁のみをヒートシールする構成、周縁と中心部分とをヒートシールする構成などとしてもよい。
そして、製造装置5の次工程として、形成されたジッパーテープ付袋1Aに被包装物Pを充填する充填装置(図示せず)が備えられている。
次に、ジッパーテープ付袋体1の被包装物Pを収納する前のジッパーテープ付袋1Aを、上記製造装置5を用いて製造する製造方法について、図面を参照して説明する。
また、雌部材22と、雄部材21とを、それぞれ押出成形などによって成形しておく。そして、雌部材22の雌部22Bと、雄部材21の雄部21Bとが係合され、一体のジッパーテープ20としてテープ巻取ロール521に巻回し、テープ巻取ロール521をテープ供給部52に装着しておく。
さらに、スリーブ原反301を巻回した原反ロール531を、スリーブ部材供給機構53に装着しておく。
さらに、スリーブ供給工程では、送り出された基材フィルム11A,11B間に、原反ロール531から引き出されたスリーブ原反301を送り出しつつ、スリーブ薄肉部31を設け、折り返して二対のスリーブ部30に切断する。切断された二対のスリーブ部30は、送り出された基材フィルム11A,11B間の所定位置に一対ずつ送り出され、基材フィルム11A,11Bに仮接合される。
罫書き形成工程では、ジッパーテープ20の雄部21Bおよび雌部22Bの所定位置に、図示しない弱め形成部である刃押圧部を押圧し、罫書き線状となる係合薄肉部24をそれぞれ設ける。
そして、得られたジッパーテープ付袋1Aは、次工程の充填工程により、開口する図示しない投入口から被包装物Pが投入された後、投入口の縁に、ボトムシール部14が設けられて投入口が封止される。この充填工程により、被包装物Pを収納したジッパーテープ付袋体1が得られる。
なお、ジッパーテープ付袋1Aは、投入口側の縁には、スリーブ部30が位置しないことから、この位置での袋本体10の剛性は低いので、例えば吸引により投入口側を開いて被包装物Pを投入することが容易にできる。
次に、上記ジッパーテープ付袋体1の使用状況を図面を参照して説明する。
図7には、ジッパーテープ付袋体のスリーブ部の位置での開封状態の断面が示されている。
この後、利用者は、袋本体10に設けられた一対の表示18の位置に、例えば親指と中指とを位置させる。そして、表示18に従って、ジッパーテープ20の長手方向の両端から長手方向を狭める方向に押圧力を作用、すなわち親指と中指との間を狭めるように袋本体10の幅方向に押圧力を作用させる。
この押圧力により、一対のスリーブ部30は、互いに対向する面で競り合って、図7に示すように、剛性が低いスリーブ薄肉部31の位置で折れ曲がるように屈曲する状態となる。
このことにより、ジッパーテープ20の雄部材21および雌部材22についても、基材フィルム11A,11B間の広がり始めに対応する位置、すなわち係合薄肉部24の位置で袋本体10の収納空間10C側から広げられるように押圧力が作用する。このため、雄部21Bの断面山形形状の第一雄側爪21B1が、雌部材22の第一雌側爪22B1を乗り越えるようにして、係合薄肉部24の位置から比較的に小さい力で係合が外れ始め、係合部23の係合が解除されて、収納空間10Cが開放される。
そして、被包装物Pを取り出しあるいは収納した後は、再び雄部21Bおよび雌部22Bを係合させることで、袋本体10は再封止される。
なお、袋本体10の開口部側から開口縁を摘んで開封する通常の開封方法により、係合部23の係合を解除することもできる。
上述したように、上記実施形態では、ジッパーテープ20の係合部23に剛性を低くさせる係合薄肉部24を設けるとともに、雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aより剛性が高いスリーブ部30に、剛性を低くさせるスリーブ薄肉部31を設けている。
このため、袋本体10に押圧力を作用すると、スリーブ部30がスリーブ薄肉部31で屈曲する状態となり、スリーブ部30の屈曲に応じて、係合部23も係合薄肉部24で屈曲が開始されて係合が解除する。したがって、係合部23の係合解除が容易にでき、ジッパーテープ付袋体1を片手で容易に開封できる。
このため、袋本体10に押圧力を作用した際、第一雄側爪21B1が第一雌側爪22B1を乗り越えるようにして係合が外れるので、片手による係合部23の係合解除が小さい押圧力でもでき、より容易に開封できる。
このため、袋本体10に押圧力を作用した際、袋本体10を膨らませるようにスリーブ部30が袋本体10の内面側で屈曲する状態となり、係合部23の係合解除に押圧力を効率良く作用でき、ジッパーテープ付袋体1を片手で容易に開封できる。
このため、袋本体10に押圧力を作用した際、スリーブ薄肉部31の位置で容易に屈曲でき、直線状に設ける簡単な構成のため、容易に形成できる。
このため、袋本体10に押圧力を作用した際、スリーブ部30とジッパーテープ20の係合部23とが、同一直線上の位置で屈曲する状態となり、係合部23の係合解除に押圧力を効率良く作用でき、容易に開封できる。
このため、袋本体10に押圧力を作用した際、一対のスリーブ部30と係合部23とが、屈曲しやすい中央で屈曲する状態となり、係合部23の係合解除に押圧力を効率良く作用でき、容易に開封できる。
このため、片手で容易に開封するための構成を容易に形成でき、簡単な構成で容易に開封できる。特に罫書き線状としているので、一対のスリーブ部30が互いに離間する方向に屈曲して、袋本体10を四角筒状に膨らませる状態が容易に得られ、簡単な構成で係合部23の係合解除が容易にできる。
このため、片手操作により一対のスリーブ部30を屈曲させて係合部23の係合を解除させることがより容易となり、操作性を向上できる。
なお、本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した材質、層構成などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
なお、上記実施形態や以下の変形例の説明において、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
また、1本のみ設けたが、1本に限られるものではない。
さらに、スリーブ部30を一対設ける場合に限られない。
そして、ジッパーテープ20およびスリーブ部30にそれぞれ弱め部を設けたが、ジッパーテープ20のみ、あるいはスリーブ部30のみに弱め部を設けてもよい。いずれか一方に設ける場合では、ジッパーテープ20に設けることが好ましい。すなわち、袋本体10に押圧力を作用した際、スリーブ部30が互いに離間するように屈曲しつつ、ジッパーテープ20の弱め部である係合薄肉部24から係合が解除するので、スリーブ部30に弱め部を設けた場合に比して、円滑な開封が得られるためである。
そして、一対のスリーブ部30にスリーブ薄肉部31を設ける場合に限らない。例えば、図9、あるいは図10に示すように、図5に示す実施形態の一対のスリーブ部30をスリーブ薄肉部31の位置で切断した4つのスリーブ部材30Aを用いる構成としても、同様の効果が得られる。
具体的には、図9に示す実施形態では、スリーブ部材30Aの側縁を互いに当接させてスリーブ薄肉部31を構成する状態に袋本体10に接合してもよい。
一方、図10に示す実施形態では、スリーブ部材30Aの側縁間に間隙33を設けて袋本体10に接合させ、間隙33と袋本体10の基材フィルム11A,11Bとにより、スリーブ薄肉部31を構成するようにしてもよい。
この図11および図12に示す実施形態のスリーブ部30は、第一スリーブ部35、連結部36および第二スリーブ部37を備え、偏平C字状に形成されている。具体的には、スリーブ部30は、幅寸法がサイドシール部12間の距離と略同寸法の第一スリーブ部35を備えている。第一スリーブ部35には、サイドシール部12に位置する両側から、第一スリーブ部35の厚さ寸法の略2倍の長さで、同方向にそれぞれ折り返された連結部36が設けられている。連結部36の折り返された先端縁には、第一スリーブ部35と平行に設けられた第二スリーブ部37がそれぞれ連続して設けられている。
なお、連結部36は、屈曲しやすくするために、第一スリーブ部35および第二スリーブ部37の厚さ寸法より薄くなるように形成される。
そして、第一スリーブ部35には、図1〜図7に示す実施形態と同様に、スリーブ薄肉部31が設けられている。また、一対の第二スリーブ部37は、それぞれ対向する縁間に間隙33が設けられる寸法に形成され、図10に示す実施形態と同様に、間隙33と袋本体10の基材フィルム11B(11A)とにより、スリーブ薄肉部31を構成するようになっている。
この図11および図12に示す実施形態でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上記図11および図12に示す実施形態において、連結部36で屈曲しやすくするために薄肉とする連結部36としては、図13および図14に示す実施形態のように、外面側を薄肉に切欠形成したりしてもよい。さらには、連結部36で屈曲しやすくする構成としては、いわゆるミシン目である目打ちを設けたり、連結部36の部分を軟質の部材32にて形成したりしてもよい。
この図15および図16に示す実施形態のスリーブ部30は、一対の第一スリーブ部35と、連結部36とを備え、偏平C字状に形成されている。具体的には、スリーブ部30は、幅寸法がサイドシール部12間の距離と略同寸法の一対の第一スリーブ部35を備えている。一対の第一スリーブ部35には、サイドシール部12に位置する対向する一縁側が折り返されるように連結された連結部36が設けられている。
なお、連結部36は、屈曲しやすい構成とされていればよい。
さらに、第一スリーブ部35には、図1〜図7に示す実施形態と同様に、スリーブ薄肉部31がそれぞれ設けられている。
この図15および図16に示す実施形態でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、シート状のスリーブ部30を袋本体10に積層形成する場合に限らず、図18に示すように、袋本体10の内面に一体に膨出する状態に設けてもよい。
さらに、図19に示すように、ジッパーテープ20の雄側帯状基部21Aおよび雌側帯状基部22Aの一縁側、すなわち、袋本体10の収納空間10C側に対応する縁に、スリーブ部30を一体に設け、ジッパーテープ体20Aを構成してもよい。この図19に示す構成では、ジッパーテープ体20Aを基材フィルム11A,11Bに接合すればよく、接合工程を削減でき、製造性の効率化を図ることができる。
さらに、製袋時にスリーブ部30を基材フィルム11A,11Bに接合する場合に限らない。例えば、ジッパーテープ付袋の内面に、被包装物Pを充填する前にスリーブ部30を投入口から挿入して接合することで、ジッパーテープ付袋1Aを形成したりするなど、製袋後にスリーブ部30を接合してもよい。
そして、上記実施形態において、袋本体10にジッパーテープ20あるいはジッパーテープ体20Aを取り付けたジッパーテープ付袋体1を例示したが、例えばジッパーテープ20に代えて、粘着テープ、面ファスナーなどの係合部材を用いてもよい。
具体的には、製造装置5は、フィルム供給部51と、一対のテープ供給部52と、一対のスリーブ原反301を送り出すスリーブ部材供給機構53と、雄部材21および雌部材22と一対のスリーブ部30とを、基材フィルム11A,11Bにそれぞれヒートシールし、袋本体10を製袋してジッパーテープ付袋1Aを形成させる製袋部54と、などを備えている。
また、スリーブ部材供給機構53は、スリーブ原反301にスリーブ薄肉部31を設ける弱め形成部532と、スリーブ原反301を幅方向で折り返す折り返し機構部533と、スリーブ原反に打抜孔301Bを打抜加工する加工部534と、スリーブ原反301を一対の帯状スリーブに分離、例えば切断する分離部である切断刃535と、を備えている。
詳細には、フィルム11を巻回したフィルム巻取ロール111をフィルム供給部51に装着しておく。
また、雌部材22と雄部材21とを、それぞれ押出成形などによって成形しておく。そして、雌部材22の雌部22Bと雄部材21の雄部21Bとが係合され、一体のジッパーテープ20として、テープ巻取ロール521に巻回し、テープ巻取ロール521をテープ供給部52に装着しておく。
さらに、スリーブ原反301を巻回した原反ロール531を、スリーブ部材供給機構53に装着しておく。
ここで、テープ供給工程において、係合薄肉部24を設ける工程は、基材フィルム11A,11B間に送り出す前までに実施することで、係合薄肉部24を設けるための装置が他と干渉しにくく、装置構築が容易にできるので好ましい。なお、係合薄肉部24を設ける工程は、例えば基材フィルム11A,11B間に送り出した後、さらには基材フィルム11A,11Bにヒートシールした後に実施することもできる。
また、折り返し工程(図21(C))では、固定片などにより折り曲げたり、回転ローラなどを用いて折り曲げたりするなど、折り返し機構部として各種の治具や装置構成を利用して、各種方法で実施できる。
そして、加工工程(図21(D))では、打抜加工として、プレス加工の他、レーザー加工など、スリーブ原反301の一部を除去可能ないずれの加工方法を適用できる。打抜孔301Bは、後工程での帯状スリーブ302の幅方向に長手状に形成され、送り出される帯状スリーブ302が伸びたり、切断しない程度に、帯状スリーブ302の幅方向の両縁が残るように形成される。さらに、打抜孔301Bの幅寸法は、後工程のフィルム接合工程で、サイドシールバー544により基材フィルム11A,11Bをシールする幅寸法と、同等もしくは、フィルム11などの送りの誤差を考慮して若干幅広に形成することが好ましい。
さらに、分離工程(図21(E))における切断刃535としては、カッターナイフの刃や回転刃など、各種の刃物が利用できる。特に、基材フィルム11A,11Bに切断する直前で切断することで、位置ずれや帯状スリーブ302の伸びなどの不都合を防止できるので、この位置に配置できる構成が好ましい。
そして、スリーブ供給工程では、切断された一対の帯状スリーブ302を、重ね合わされて送り出された基材フィルム11A,11B間の所定位置に、一対ずつ送り出す。
なお、ジッパーテープ20をヒートシールする工程と、帯状スリーブ302とをヒートシールする工程とを、異なるシールバーにより別々に実施してもよい。
得られたジッパーテープ付袋1Aは、次工程の充填工程により、開口する図示しない投入口から被包装物Pが投入された後、投入口の縁に、ボトムシール部14が設けられて投入口が封止される。この充填工程により、図23、24に示すような被包装物Pを収納したジッパーテープ付袋体1が得られる。
特に、サイドシールされる位置に対応して、スリーブ原反301に打抜孔301Bを打抜形成している。このため、サイドシール部12の位置でスリーブ部30が介在する量を低減でき、サイドシール部12で基材フィルム11A,11B同士を良好にヒートシールできる。
このため、サイドシール部12の位置で介在するスリーブ部30の量を大きく低減できるとともに、切断することなく連続して帯状スリーブ302を送り出しでき、ジッパーテープ付袋体1の連続製袋が容易にできる。
このため、スリーブ薄肉部31をスリーブ部30の幅方向の中央に位置でき、ジッパーテープ付袋体1の開封時に、スリーブ部30の屈曲が中央の位置から開始でき、容易に開封できる。
このため、一対の帯状スリーブ302にそれぞれ打抜孔301Bを設ける場合に比して、対応する位置で一括に打抜孔301Bを形成でき、製造効率を向上できる。
この薄肉加工としては、プレス、切削など、各種方法を適用できる。
さらに、打抜孔301Bや薄肉加工の形状としては、例えば図25(A)に示す長方形状や、図25(B)に示す複数の孔形状とするなど、適宜設計できる。
このため、スリーブ原反301を容易に直線状に分離できる。
特に、スリーブ原反301として、折り返す位置に折り返し用凹溝301Aを設けたものを用いているので、折り返しが容易にできる。
一対のスリーブ部30に、スリーブ薄肉部31を互いに対向方向で凹溝状となるように設けることで、ジッパーテープ付袋体1を開封する際の押圧力により、一対のスリーブ部30は、対向するスリーブ薄肉部31が互いに離間するように屈曲できる。この構成とするために、スリーブ薄肉部31を対向するように設けるには、対向状態を展開したスリーブ原反301の状態で一面側に設ければよい。このことから、スリーブ薄肉部31をスリーブ原反301の同一面側で一動作で容易に形成でき、製造効率を向上できる。
また、分離としては、刃物を用いる場合に限らず、例えば折り返し用凹溝301Aや、スリーブ原反301にいわゆるミシン目のように設けられた破線状の孔である目打ちで、引き裂くように分離するなどしてもよい。
このため、上記図1〜図7に示す実施形態のスリーブ部30と同様に、ジッパーテープ付袋体1を開封する際の押圧力により、スリーブ部30がジッパーテープ20側で屈曲が開始される状態となる。このことにより、スリーブ部30の屈曲とともにジッパーテープ20の係合薄肉部24から係合が外れ、容易に開封できる。
ここで、L/Mは、1/4以上1以下が、開封性の点で好ましい。
なお、本発明の弱め部は、係合薄肉部24およびスリーブ薄肉部31の双方を設ける場合に限らず、少なくともいずれか一方のみを設けた構成としてもよい。特に、係合薄肉部24を設けておけば、ジッパーテープ付袋体1を開封する際の押圧力により、ジッパーテープ20の係合が解除しやすいので好ましい。
1A……係合部材付袋体としても機能し得るジッパーテープ付袋
10………袋本体
10C……収納空間
11A,11B…基材フィルム
20………係合部材としてのジッパーテープ
20A……ジッパーテープ体
21A……帯状基部である雄側帯状基部
21B……雄部
21B1…第一雄側爪
21B2…第二雄側爪
21B3…斜面である収納側斜面
21B4,21B7…接線
21B5…垂線
21B6…斜面である開口側斜面
22A……帯状基部である雌側帯状基部
22B……雌部
22B1…第一雌側爪
22B2…第二雌側爪
23………係合部
24………弱め部としての薄肉部である係合薄肉部
30………スリーブ部
31………弱め部としての薄肉部であるスリーブ薄肉部
32………弱め部としての柔らかい部材
51………フィルム送出部であるフィルム供給部
52………係合部材送出部であるテープ供給部
53………スリーブ部材送出部であるスリーブ部材供給機構
301………スリーブ部材であるスリーブ原反
301A……折り返し用凹溝
301B……打抜孔
302………帯状スリーブ
532………弱め形成部
533………折り返し機構部
534………加工部
535………分離部である切断刃
541………係合部材接合部およびスリーブ接合部として機能するシールバー
544………フィルム接合部であるサイドシールバー
546………切断部である第二切断部
P………被包装物
α,β…角度
Claims (30)
- 一対の帯状基部と、
前記帯状基部のそれぞれから突出して設けられ互いに係脱可能な係合部と、
前記帯状基部の幅方向の一縁に連続して設けられた前記帯状基部よりも剛性が高いシート状のスリーブ部と、を備え、
前記係合部および前記スリーブ部のうちの少なくともいずれか一方には、前記帯状基部の長手方向に対応した方向における両端以外の位置に、前記帯状基部の幅方向に沿って弱め部が設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、係合部に設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 一対の帯状基部と、
前記帯状基部のそれぞれから突出して設けられ互いに係脱可能な係合部と、
前記帯状基部の幅方向の一縁に連続して設けられた前記帯状基部よりも剛性が高いシート状のスリーブ部と、を備え、
前記係合部および前記スリーブ部には、前記帯状基部の長手方向に対応した方向における両端以外の位置に、前記帯状基部の幅方向に沿って弱め部がそれぞれ設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、同一直線上に位置して設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、前記帯状基部の長手方向に対応した方向における中央の位置に設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、凹溝状の薄肉部である
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項6に記載のジッパーテープ体において、
前記薄肉部は、前記帯状基部における前記係合部が設けられた側と同じ側に向けて次第に幅広となる罫書き線状に形成されている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、破線状に連なる複数の孔または凹部である
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記係合部は、雄部および雌部を備え、
前記雄部は、前記帯状基部に対して前記スリーブ部が設けられた側に突出する第一雄側爪と、前記第一雄側爪とは反対側に突出する第二雄側爪とを有し、
前記雌部は、前記第一雄側爪が係合可能な第一雌側爪と、前記第二雄側爪が係合可能な第二雌側爪とを有し、
前記第一雄側爪は、前記雄部が設けられた帯状基部に対向する斜面を有し、前記斜面の
接線と、前記雄部が設けられた帯状基部の垂線とのなす角αが90°より大きい角度に形成され、
前記第二雄側爪は、前記雄部が設けられた帯状基部に対向する斜面を有し、前記斜面の接線と、前記雄部が設けられた帯状基部の垂線とのなす角βが90°より小さい角度に形成されている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体において、
前記弱め部は、前記帯状基部の幅方向に沿った直線状に設けられている
ことを特徴とするジッパーテープ体。 - 被包装物を収納可能な収納空間を有する袋本体と、
前記袋本体の内面に接合され互いに係合可能な対をなす帯状の係合部材と、
前記袋本体に前記係合部材より前記収納空間側に位置して設けられた前記係合部材よりも剛性が高いスリーブ部と、を備え、
前記係合部材および前記スリーブ部には、前記係合部材の長手方向に対応した方向における両端以外の位置に、前記係合部材の幅方向に沿って弱め部がそれぞれ設けられている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 被包装物を収納可能な収納空間を有する袋本体と、
前記袋本体の内面に接合され互いに係合可能な対をなす帯状の係合部材と、
前記袋本体に前記係合部材より前記収納空間側に位置して設けられた前記係合部材よりも剛性が高いスリーブ部と、を備え、
少なくとも前記係合部材には、前記係合部材の長手方向に対応した方向における両端以外の位置に、前記係合部材の幅方向に沿って弱め部が設けられている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11または請求項12に記載の係合部材付袋体において、
前記係合部材および前記スリーブ部は、前記袋本体の略全幅にわたって配置される
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項13までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記係合部材は、前記袋本体の内面にそれぞれ接合される一対の帯状基部と、前記帯状基部にそれぞれ一連に設けられ互いに係脱可能な係合部とを備えたジッパーテープである
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項14に記載の係合部材付袋体において、
前記係合部は、雄部および雌部を備え、
前記雄部は、前記収納空間側に突出する第一雄側爪と、前記第一雄側爪とは反対側に突出する第二雄側爪とを有し、
前記雌部は、前記第一雄側爪が係合可能な第一雌側爪と、前記第二雄側爪が係合可能な第二雌側爪とを有し、
前記第一雄側爪は、前記雄部が設けられた帯状基部に対向する斜面を有し、前記斜面の接線と、前記雄部が設けられた帯状基部の垂線とのなす角αが90°より大きい角度に形成され、
前記第二雄側爪は、前記雄部が設けられた帯状基部に対向する斜面を有し、前記斜面の接線と、前記雄部が設けられた帯状基部の垂線とのなす角βが90°より小さい角度に形成されている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項15までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記スリーブ部は、前記係合部材より剛性が高いシート状に形成され、前記袋本体の内面に対向して一対積層形成された
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項16までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記弱め部は、同一直線上に位置して設けられている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項17までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記弱め部は、前記係合部材の長手方向に対応した方向における中央の位置に設けられている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項18までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記弱め部は、凹溝状の薄肉部である
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項19に記載の係合部材付袋体において、
前記薄肉部は、前記係合部材における互いに係合する面側に向けて次第に幅広となる罫書き線状に形成されている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項20までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記弱め部は、破線状に連なる複数の孔または凹部である
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11から請求項21までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体において、
前記弱め部は、前記係合部材の幅方向に沿った直線状に設けられている
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 被包装物を収納可能な収納空間を有する袋本体と、
前記袋本体の内面に接合された請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のジッパーテープ体と、を具備し、
前記ジッパーテープ体は、前記スリーブ部が前記係合部より前記収納空間側に位置して接合された
ことを特徴とする係合部材付袋体。 - 請求項11または請求項12に記載の係合部材付袋体の製造方法であって、
フィルムを重なり合わせて送出する工程と、
前記係合部材を送出する工程と、
帯状のスリーブ部材を送出する工程と、
前記スリーブ部材を幅方向の中間位置で一対の帯状スリーブに分離する工程と、
前記係合部材と前記スリーブ部材または前記帯状スリーブとのうちの少なくともいずれか一方に、弱め部を形成する工程と、
前記スリーブ部材または前記帯状スリーブの送出方向で所定間隔に打抜または薄肉加工する工程と、
前記打抜または薄肉加工が設けられた一対の帯状スリーブを、前記重なり合うフィルムに接合する工程と、
前記係合部材を前記重なり合うフィルムに接合する工程と、
前記帯状スリーブおよび前記係合部材が接合されて重なり合うフィルムを、前記打抜または薄肉加工した位置で接合する工程と、
前記フィルムを接合した位置で切断する工程と、を実施する
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項24に記載の係合部材付袋体の製造方法において、
前記スリーブ部材または前記帯状スリーブに弱め部を形成する工程では、前記打抜または薄肉加工される位置の間に位置して、前記弱め部を形成させる
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項24または請求項25に記載の係合部材付袋体の製造方法において、
前記スリーブ部材を一対の帯状スリーブに分離する工程の前に、前記スリーブ部材を幅方向に折り返す工程を実施する
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項26に記載の係合部材付袋体の製造方法において、
前記スリーブ部材として、幅方向の中央に折り返し用凹溝が設けられたものを用いる
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項26または請求項27に記載の係合部材付袋体の製造方法において、
前記スリーブ部材に弱め部を形成する場合、前記スリーブ部材を幅方向で折り返す工程を実施する前に実施する
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項26から請求項28までのいずれか一項に記載の係合部材付袋体の製造方法において、
前記スリーブ部材を折り返す工程の後に、打抜または薄肉加工する工程を実施する
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造方法。 - 請求項11または請求項12に記載の係合部材付袋体の製造装置であって、
フィルムを重ね合わせて送出するフィルム送出部と、
前記係合部材を送出する係合部材送出部と、
帯状のスリーブ部材を送出するスリーブ部材送出部と、
前記スリーブ部材を幅方向の中間位置で一対の帯状スリーブに分離する分離部と、
前記係合部材と前記スリーブ部材または前記帯状スリーブとのうちの少なくともいずれか一方に、弱め部を形成する弱め形成部と、
前記スリーブ部材または前記帯状スリーブの送出方向で所定間隔に打抜または薄肉加工する加工部と、
前記打抜または薄肉加工が設けられた一対の帯状スリーブを、前記重なり合うフィルムに接合するスリーブ接合部と、
前記係合部材を前記重なり合うフィルムに接合する係合部材接合部と、
前記帯状スリーブおよび前記係合部材が接合されて重なり合うフィルムを、前記打抜または薄肉加工した位置で接合するフィルム接合部と、
前記フィルムを接合した位置で切断する切断部と、を具備する
ことを特徴とする係合部材付袋体の製造装置。
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