JP2015006261A - 物品陳列・収納具 - Google Patents

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Yusuke Takashima
優介 高島
真敬 角谷
Masataka Sumiya
真敬 角谷
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Abstract

【課題】軽量で環境への負荷が小さく、しかも陳列・収納する物品の多様化に迅速に対応することができ、陳列・収納台自体のデザインの自由度も大きい、使い勝手のよい物品陳列・収納具を提供する。
【解決手段】型成形によって凹凸形状が付与されたベース部材20と、その一部を被覆する台紙部材25とを備え、上記ベース部材20には、帯状領域を挟んで二つの膨出部37、37aが並んで設けられ、それぞれの頂面50、50aに、物品保持用の凹部10を構成するための半凹部38、38aが列状に形成されている。そして、上記ベース部材20の、膨出部37、37a以外の平坦面を利用して、上記台紙部材25が熱圧着によって一体的に取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、台紙と凹凸形状が賦形された樹脂製シート材とを組み合わせた物品陳列・収納具に関するものである。
近年、化粧品等の販売は、店員が顧客に注文や要望を聞きながら販売する対面方式から、陳列棚や陳列台に並ぶ商品を顧客自身が手にとってレジで購入するセルフ方式が主流となってきている。そして、このようなセルフ方式の店舗では、販売する商品や顧客に試用させるためのテスター(以下、これらを総称して「物品」という)を陳列するため、季節ごと、あるいは新商品発売のキャンペーンごとに、専用の陳列台を用意することが多い。
このような陳列台としては、多種多様な物品を、できるだけコンパクトなスペースで見栄えよく陳列するために、物品の形状に応じて物品保持用の凹部形状や配置を工夫したものが、各種提案されている。
しかしながら、上記陳列台は、通常、その本体がブロー成形や射出成形によって成形されており、一定の強度を確保するために、どの部分も比較的厚肉に設定されている(例えば、下記の特許文献1を参照)ため、全体重量が重く、搬送や設置に手間を要するという問題がある。そして、とりわけ、上記特許文献1に記載された物品陳列台のように、凹凸の向きが傾斜したものは、型抜きが容易でなく、製造に煩雑な手間を要するという問題がある。また、ブロー成形や射出成形では、金型を準備するのに時間がかかるため、物品陳列台の仕様が決まってから製品化するまでに時間がかかり、仕様変更への対応も遅くなってしまうという問題もある。
さらに、このような陳列台は、季節の変化や新商品キャンペーンの終了とともに廃棄処分され、つぎの商品を陳列する新しい陳列台に交換されるため、リサイクルできない樹脂を多用した成形品は、環境保全の点から好ましくないという問題もある。
一方、比較的簡易な構成の物品陳列具として、例えば図6に示すような、吊り下げ型陳列具が提案されている(下記の特許文献2を参照)。このものは、店内の壁面や大型陳列什器の側面を利用して物品を上下方向に陳列するもので、切り込み1aが形成された厚紙等の台紙1と、上記切り込み1aへの差し込み片2aを有する透明樹脂シート2とからなり、上記台紙1の表面に、箱状に突出するポケット3が列状に設けられている。そして、このポケット3内に、化粧料等の物品4を差し込んで保持するようになっている。
特許第3387014号公報 特開2002−186545号公報
上記吊り下げ型陳列具は、陳列スペースがコンパクトですみ、物品4の出し入れも簡単であるという利点を有する他、厚紙等の台紙1と、透明樹脂シート2とを分離して廃棄することができ、環境負荷が小さいという点で優れている。
しかしながら、上記吊り下げ型陳列具のポケット3を形成するには、台紙1の切り込み1aと透明樹脂シート2の差し込み片2aとを組み合わせて箱状に折り立てなければならず、その作業が煩雑で、コストと時間がかかるという問題を有する。また、ポケット3が、台紙1と透明樹脂シート2とを折り立てただけの構成であるため、物品4の出し入れを繰り返すと、ポケット3の形が崩れて見栄えが悪くなりやすいという問題や、切れ目や重なりが多く、付着した埃や汚れが取りにくいという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量で環境への負荷が小さく、しかも陳列・収納する物品の多様化に迅速に対応することができ、陳列・収納台自体のデザインの自由度も大きい、使い勝手のよい物品陳列・収納具の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、物品を陳列もしくは収納するための陳列・収納具であって、型成形によって凹凸形状が付与された樹脂製シート材からなるベース部材と、上記ベース部材の少なくとも一部を被覆するための台紙部材とを備え、上記ベース部材には、平坦面の一部が片側に膨出した膨出部が、所定幅の帯状領域を挟んで二つ並んで設けられ、各膨出部の膨出した頂面のそれぞれに、物品保持用の凹部を構成するための半凹部が複数個、列状に形成されており、上記二つの膨出部を、それぞれ上記帯状領域との境界線を回動中心として垂直に折り立てて互いの頂面を当接させるか所定間隔をあけて対峙させることによって、互いに向かい合う半凹部と半凹部とで物品保持用の凹部が列状に構成されているとともに、上記ベース部材の、膨出部以外の平坦面の少なくとも一部を利用して、上記台紙部材が熱圧着によって一体的に取り付けられている物品陳列・収納具を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記互いに向かい合う半凹部同士が、上記二つの膨出部を平たく開いた状態において、中央の帯状領域を挟んで逆ハの字状となるよう斜め方向に延びる凹部になっており、物品が、上記帯状領域に対して斜めに傾斜した姿勢で保持されるようになっている物品陳列・収納具を第2の要旨とする。
すなわち、本発明の物品陳列・収納具は、真空成形等の型成形によって凹凸形状が付与された樹脂製シート材をベース部材として用い、その帯状領域を挟んだ二つの膨出部を折り立てることにより、物品陳列・収納具のベースとなる形をつくり、その少なくとも一部に、台紙部材を熱圧着して、コンパクトで見栄えのよい物品陳列・収納具としたものである。この構成によれば、厚みがごく薄い樹脂製シート材(例えば厚みが0.1〜0.8mm程度)と、同じくシート状の台紙部材と組み合わせただけのものであるため、全体が非常に軽量で取り扱いやすいものとなる。そして、従来のブロー成形品や射出成形品に比べて樹脂材の使用量を大幅に低減することができ、しかも型成形による凹凸の賦形が容易であるため、製造コストが安くなる。また、これを廃棄しても環境への負荷が小さいという利点がある。そして、この物品陳列・収納具に陳列・収納される物品が、割れやすいものや表面が傷つきやすいものであっても、物品を一個ずつ、樹脂製シート材を賦形してなる、高低差のある半凹部で両側から挟んだ形で保持するため、物品を多数、列状に並べた陳列形態のまま運搬しても、物品が傷付いたり破損したりすることがなく、取り扱いやすいという利点がある。
しかも、本発明の物品陳列・収納具における、物品陳列・収納用の凹部は、樹脂製シート材を型成形する際、二つの膨出部の頂面に、面方向に沿って延びる半凹部を形成しておき、この二つの膨出部を折り立てて当接もしくは対峙させることによって得られるため、凹部の形状や深さ、配置に制限がなく、さまざまなバリエーションの凹部を簡単に得ることができる。したがって、陳列・収納する物品の多様化に容易に対応することができ、また陳列・収納具自体のデザインの自由度も大きいという利点を有している。そして、この凹部は樹脂製シート材の滑らかな湾曲面で構成されているため、手入れが簡単で清浄に保つことができる。
さらに、物品に関する説明や宣伝を印刷表示することのできる台紙部材が、上記ベース部材の膨出部以外の平坦面を利用して、ベース部材に熱圧着により一体的に取り付けられるようになっているため、物品の陳列形態に応じて、上記台紙部材を、比較的自由な配置で、簡単に取り付けることができる。したがって、より一層、デザイン性の高い陳列・収納具を提供することができる。
なお、本発明のなかでも、特に、上記互いに向かい合う半凹部同士が、上記二つの膨出部を平たく開いた状態において、中央の帯状領域を挟んで逆ハの字状となるよう斜め方向に延びる凹部になっており、物品が、上記帯状領域に対して斜めに傾斜した姿勢で保持されるようになっているものは、従来、斜め方向に型抜きすることが容易でなく一体成形品として得ることが困難であった構造のものを、簡単に提供することができる。そして、物品を斜め姿勢で列状に陳列もしくは収納したものは、小さなスペースに多数の物品を、安定的に保持することができ、好適である。
本発明の一実施の形態である物品陳列具を示す斜視図である。 上記物品陳列具の構成を説明するための分解斜視図である。 (a)は上記物品陳列具に用いられるベース部材を平たく開いた状態を示す正面図、(b)はその底面図である。 (a)、(b)はともに上記物品陳列具の他の例を示す説明図である。 (a)、(b)はともに上記物品陳列具のさらに他の例を示す説明図である。 従来の吊り下げ型陳列具の一例を示す斜視図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明を、ボトル形状の物品を陳列するための吊り下げ型陳列具(以下「陳列具」と略す)に適用した一実施の形態を示す斜視図である。この陳列具は、全体が、縦長の略直方体形状で、その正面に、上下方向に一列に並ぶ物品保持用の凹部10が形成されている。そして、この陳列具の左右の側面部22、23の上端部奥側にごく小さな穴11が設けられ、この穴11に、陳列具を吊り下げるための紐12が取り付けられている。
より詳しく説明すると、上記陳列具は、左右の両側面部22、23を、奥側から手前側にコの字状に折り立てることによって、略直方体形状に形成されたもので、これを左右に開くと、図2に示すように、凹凸形状が付与された一枚の樹脂製シート材からなるベース部材20と、陳列具の背面部21と左右の両側面部22、23と底面部24となる部分とが一続きで形成された一枚の台紙部材25とで構成されていることがわかる。
上記ベース部材20は、これを左右に開いた状態の正面図である図3(a)と、その底面図である図3(b)に示すように、その中央に、上下方向に帯状に延びる帯状領域30が設けられ、その左右両側に、第1の膨出パーツ31と、第2の膨出パーツ32とが設けられている。そして、上記帯状領域30と、第1、第2の膨出パーツ31、32との境界線上には、図3(a)において鎖線で示すように谷折りの折り目P、Qが形成されている。
上記ベース部材20は、例えばつぎのようにして得ることができる。すなわち、まず、薄肉の樹脂製シート材(この例では厚み0.6mmのポリエチレンテレフタレート製シート材)を準備する。そして、真空成形によって、この樹脂製シート材の所定部分に、成形型の凹凸形状を転写することにより、上記第1の膨出パーツ31と、上記帯状領域30と、上記第2の膨出パーツ32とが一体的に賦形された成形品、すなわちベース部材20を得ることができる。なお、上記ベース部材20において、真空成形によって凹凸形状が付与された膨出領域以外の、膨出しない平坦面のままの領域を、図3(a)において斜線で示す。
上記ベース部材20のうち、帯状領域30は、図示のとおり、その周縁部33と、内側の上下3個所の長方形領域34とが平坦面になっており、それ以外の部分が、片側にごく小さく膨出する小膨出部35になっている。
また、上記帯状領域30の、向かって左側の第1の膨出パーツ31は、周縁部36が平坦面になっており、その内側部分が片側に大きく膨出して膨出部37が形成されている。そして、上記膨出部37の頂面50に、内側から外側に向かって斜め上がりに傾斜して延びる断面円弧状の半凹部38が複数個(図では6個)、上下に列状に並んだ状態で設けられている。さらに、上記膨出部37の、上から3番目と4番目の半凹部38の間に、これらの半凹部38と平行に延びる凸条39が、膨出部37を横切る形で設けられている。また、上記膨出部37の上端部に、下向きに延びる断面円弧状の第2の半凹部40が設けられている。
一方、上記帯状領域30の、向かって右側の第2の膨出パーツ32は、帯状領域30を挟んで、上記第1の膨出パーツ31と完全に左右対称形になっており、平坦な周縁部36aと、膨出部37aと、半凹部38aと、凸条39aとが、それぞれ左右対称の配置で設けられている。したがって、左右の半凹部38、半凹部38aは、互いに、中央の帯状領域30を挟んで逆ハの字状に延びた配置になっている。
また、上記ベース部材20に一体的に取り付けられる台紙部材25は、厚紙(この例では目付360g/m2 のカード紙)からなり、図2に示すように、陳列具の背面部21となる部分と、左右の両側面部22、23となる部分と、底面部24となる部分とを備えている。また、上記左右の両側面部22、23と底面部24の下端縁には、それぞれ折り込み用のフラップ52、53、54が延設されている。そして、各面部21〜24と各フラップ52〜54との境界線上に、いずれも図面手前側に向かって谷折りとなる折り目(図2において鎖線で示す)が形成されている。
上記ベース部材20と台紙部材25とを用い、例えば、つぎのようにして、図1に示す陳列具を得ることができる。すなわち、まず、上記ベース部材20を、図3(a)に示す状態から、帯状領域30の両側の折り目P、Qを谷折りし、この折り目P、Qを回動中心として、左右の膨出パーツ31、32を手前側に垂直に折り立て、左右の膨出部37、37aの互いの頂面50、50aを対峙させることによって、図1に示すように、全体を縦長の略直方体形状にする。このとき、その正面に開口する左右の半凹部38、38aによって、物品保持用の凹部10が上下方向に列状に形成される。また、膨出部37、37aの上端部に開口する左右の半凹部40、40aによって、下向きに延びる物品保持用の1個の凹部15が形成される。そして、正面に並ぶ各凹部10は、開口から内側に向かって下り傾斜に延びた形になるため、物品を斜めに傾斜した姿勢で保持することができる。また、上面に形成された凹部15は、物品を直立姿勢で保持することができる〔図4(a)等における物品61を参照〕。
なお、このとき、左右の膨出部37、37aに設けられた凸条39、39aの突出面は互いに当接するよう設定されており、その少なくとも片方の突出面に接着剤を塗工するか両面テープを貼付するか、あるいは互いの突出面に係合用の凹凸部を設けておくことにより、ベース部材20が、略直方体形状の形に保持されるようになっている。
そして、このベース部材20の背面、すなわち帯状領域30の裏面に、台紙部材25の、背面部21となる部分を当接して熱圧着する。これにより、ベース部材20の、帯状領域30の平坦面となっている領域(周縁部33、長方形領域34)が、台紙部材25と接合一体化する。また、同様に、上記ベース部材20の左右の膨出パーツ31、32の裏面に、台紙部材25の、左右の両側面部22、23となる部分を当接して熱圧着する。これにより、ベース部材20の、左右の膨出パーツ31、32の平坦面となっている領域(周縁部36,36a)が、台紙部材25と接合一体化する。そして、台紙部材25の下端部の、左右のフラップ52、53を内側に折って底面部24となる部分と重ね、さらに最下端のフラップ54を上側に折り込むことにより、上記底面部24を固定する。
そして、上記台紙部材25の左右の両側面部22、23の上端部に穴11をあけ、紐12を通すことにより、図1に示す陳列具を得ることができる。
この陳列具によれば、全体が、薄肉の樹脂製シート材からなるベース部材20と、同じくシート状の台紙部材25と組み合わせただけのものであるため、非常に軽量で取り扱いやすいものとなる。そして、従来のブロー成形品や射出成形品に比べて樹脂材の使用量を大幅に低減することができ、しかも型成形による凹凸の賦形が容易であるため、製造コストが安くなる。また、これを廃棄しても環境への負荷が小さいという利点がある。そして、陳列する物品が、割れやすいものや表面が傷つきやすいものであっても、物品を一個ずつ、樹脂製シート材を賦形してなる、高低差のある半凹部38、38a、40、40aで両側から挟んだ形で保持するため、物品を多数、列状に並べた陳列形態のまま運搬しても、物品が傷付いたり破損することがなく、取り扱いやすいという利点がある。
しかも、上記物品陳列具の物品保持用の凹部10、15は、樹脂製シート材を型成形する際、二つの膨出部37、37aに、それぞれ面方向に沿って延びる半凹部38、38a、40、40aを形成しておき、膨出部37、37aを当接もしくは対峙させて上記半凹部38、38a同士、40、40a同士を向かい合わせることによって構成されるため、凹部10、15の形状や深さ、配置に制限がなく、さまざまなバリエーションの凹部10、15を簡単に得ることができる。したがって、陳列物品の多様化に容易に対応することができ、また陳列具自体のデザインの自由度も大きいという利点を有している。そして、これらの凹部10、15は樹脂製シート材の滑らかな湾曲面で構成されているため、手入れが簡単で清浄に保つことができる。
そして、この例では、特に、列状に並ぶ半凹部38、38a同士が、上記二つの膨出部37、37aを平たく開いた状態において、中央の帯状領域30を挟んで逆ハの字状となるよう斜め方向に延びる凹部になっており、物品を、上記帯状領域30に対して斜めに傾斜した姿勢で保持できるようになっているため、小さなスペースに多数の物品を、安定的に保持することができる。
さらに、物品に関する説明や宣伝を印刷表示することのできる台紙部材25が、上記ベース部材20の平坦面(周縁部33等)を利用して、ベース部材20に熱圧着により一体的に取り付けられるようになっているため、物品の陳列形態に応じて、上記台紙部材25を、比較的自由な配置で、簡単に取り付けることができる。したがって、より一層、デザイン性の高い陳列具となる。
なお、上記の例において、ベース部材20に用いられる樹脂製シート材としては、型成形によって賦形できる樹脂材料からなるものが用いられ、ポリエチレンテレフタレート(PET)の他、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)等の熱可塑性樹脂があげられる。なかでも、再生PETを用いることが、コストおよび省資源の点で好適である。
そして、上記樹脂製シート材の厚みも、上記の例に限らず、用いる材料および目的とするベース部材20の大きさ等によって適宜に設定されるが、通常、0.1〜0.8mmの範囲に設定することが好適である。すなわち、厚みが薄すぎると型成形が容易でなく、保形性の点でも好ましくない。逆に、厚みが厚すぎると、陳列具が重たいものとなり、取り扱いにくくなる上、省資源の点からも好ましくない。
また、上記樹脂製シート材に凹凸形状を賦形してベース部材20を得る成形方法としては、真空成形の他、圧空成形やプレス成形等、樹脂製シート材を型成形によって凹凸形状を賦形する各種の成形方法を用いることができる。
一方、ベース部材20とともに用いられる台紙部材25は、紙製であっても樹脂製であってもよいが、例えば0.1〜2.0mm程度の厚みであることが、ベース部材20に沿う形状に折ったり切り抜いたりする作業性の点で好適である。また、その表面に、文字や模様を印刷する場合は、その表面が平滑で、印刷特性に優れているものが好適である。もちろん、デザイン的な点から、和紙テイストのものや、毛羽立ったもの、予め細かい凹凸模様が付与されたもの等を用いることもできる。
なお、上記台紙部材25の内側面(ベース部材20に重ねる面)は、ベース部材20の平坦面(周縁部33等)〔図3(a)を参照)と熱圧着によって接合一体化する面であるから、この面に、ベース部材20との熱圧着させるための接着剤層を形成しておくことが好ましい。もちろん、上記台紙部材25の内側面の全体に形成する必要はなく、熱圧着予定部分のみに接着剤層を形成するようにしても差し支えない。また、上記台紙部材25側ではなく、ベース部材20側の平坦面33等に接着剤層を形成するようにしてもよい。さらに、上記の例のように、ベース部材20と台紙部材25とを各面ごとに熱圧着する必要はなく、図2に示すように、ベース部材20と台紙部材25をそれぞれ平たく開いた状態で重ね、全体を熱圧着した後、折り立てるようにしても差し支えない。
このような、熱圧着のために用いられる接着剤としては、各種の感圧接着剤、熱融着性接着剤等があげられる。そして、上記熱圧着は、ヒートシーラ等による他、高周波融着や超音波融着によっても行うことができる。
また、上記台紙部材25自体を、予め紙材等の芯層と熱融着性の樹脂フィルム層からなる積層体で構成しておけば、後から接着剤層を形成する必要がない。
そして、上記台紙部材25の、外側に露出する面には、アイキャッチ効果の高い色や模様を印刷することができる。またそのような色彩や柄を有する紙材を用いて作ることができる。さらに、その表面に、陳列する物品に関連する情報や宣伝のためのキャッチコピー等を印刷表示することができる。
また、上記台紙部材25に、ベース部材20の外形からはみ出す延長部を設け、その延長部に、アイキャッチ効果の高い印刷表示や装飾を施して、販促効果を高めることができる。例えば、図4(a)に示すように、台紙部材25の背面部21から上方に延長部60を設け、この部分に、この陳列具に陳列される物品61のCMモデルの写真等を印刷表示することができる。
また、図4(b)に示すように、ベース部材20を被覆する片方の側面部(この例では向かって右側の側面部)23に、上方と側方の二方向に大きく張り出す延長部62を設け、この部分に、図4(a)の例と同様のCMモデルの写真等を印刷表示してもよい。この場合、図示のように、上記延長部62を有する側面部23を背面側に配置させて陳列すると、正面となる側面部23に、物品61のキャッチコピー等を表示することができ、より印象的な陳列形態となる。
さらに、台紙部材25の、ベース部材20を被覆する背面部21の幅を広くして、例えば図5(a)に示すように、図1に示す略直方体形状のベース部材20を左右に複数個(この例では2個)並べて取り付けることにより、物品61の陳列個数を増やすことができる。
また、他の例として、図5(b)に示すように、ベース部材20と台紙部材25とで構成された陳列具を2個用意し、これらを互いに背中合わせにして、幅の広い台紙70に取り付けることにより、物品61の陳列部を、左右両側に配置するようにすることができる。
なお、同様の構成の陳列具を得るために、略直方体形状に折り立てたベース部材20を2個、互いに背中合わせにして台紙70に取り付け、手前側の、正面となる部分に、第2の台紙を取り付けてベース部材20を被覆するようにしてもよい(図示を省略)。
そして、これらの例は、いずれも吊り下げ型陳列具に関するものであるが、本発明は、これに限らず、床面や陳列台上、あるいは陳列棚の棚板上に載置するタイプにも適用することができる。その場合、例えば図1や図4(a)等に示すように、縦長の形で用いてもよいし、図において背面となる部分や側面となる部分を底面にして、横長の形で用いてもよい。
そして、本発明は、店頭で物品61を陳列する場合に限らず、多数の物品61を収納保管する場合にも適用することができる。すなわち、この構成によれば、物品61が、薄い樹脂製シート材からなる、高低差のある半凹部38等で両側から挟まれた状態で保持されるため、上記半凹部38等が緩衝作用を果たす。したがって、物品61が割れやすい瓶や傷つきやすい表面のものであっても、これらを列状に並べた陳列形態そのままの形で収納保管し、随時、陳列に供することができ、取り扱いやすいという利点がある。
また、前記一連の実施の形態では、二つの膨出部37、37aを折り立てて、互いの頂面50、50aに形成された半凹部38等を、一定の隙間をあけた状態で向かい合わせて物品保持用の凹部10、15を形成したが(図1参照)、互いの頂面50、50aを完全に当接させて、半凹部38等を互いに突き合わせるようにしてもよい。そして、上記列状に並ぶ半凹部38a等は、必ずしも上記の例のように傾斜させる必要はなく、帯状領域30に対し垂直方向に延びる形にしても差し支えはない。
さらに、前記の実施の形態では、二つの膨出部37、37aに、これらを折り立てた際に互いに当接する凸条39、39aを設け、これらを互いに接着等して折り立てた形状を保持させるようにしたが、折り立てた形状を保持させるための手段としては、これに限らず、適宜の構成を用いることができる。
本発明は、樹脂製シート材と紙材との組み合わせからなり、軽量で環境への負荷が小さく、しかも陳列・収納する物品の多様化に対応することができ、陳列・収納台自体のデザインの自由度も大きい物品陳列・収納具に利用することができる。
10 凹部
20 ベース部材
25 台紙部材
37、37a 膨出部
38、38a 半凹部
50、50a 頂面

Claims (2)

  1. 物品を陳列もしくは収納するための陳列・収納具であって、型成形によって凹凸形状が付与された樹脂製シート材からなるベース部材と、上記ベース部材の少なくとも一部を被覆するための台紙部材とを備え、
    上記ベース部材には、平坦面の一部が片側に膨出した膨出部が、所定幅の帯状領域を挟んで二つ並んで設けられ、各膨出部の膨出した頂面のそれぞれに、物品保持用の凹部を構成するための半凹部が複数個、列状に形成されており、
    上記二つの膨出部を、それぞれ上記帯状領域との境界線を回動中心として垂直に折り立てて互いの頂面を当接させるか所定間隔をあけて対峙させることによって、互いに向かい合う半凹部と半凹部とで物品保持用の凹部が列状に構成されているとともに、
    上記ベース部材の、膨出部以外の平坦面の少なくとも一部を利用して、上記台紙部材が熱圧着によって一体的に取り付けられていることを特徴とする物品陳列・収納具。
  2. 上記互いに向かい合う半凹部同士が、上記二つの膨出部を平たく開いた状態において、中央の帯状領域を挟んで逆ハの字状となるよう斜め方向に延びる凹部になっており、物品が、上記帯状領域に対して斜めに傾斜した姿勢で保持されるようになっている請求項1記載の物品陳列・収納具。
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