JP2015006038A - 間接活線工具用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】先端工具の固定部と可動部との間に把持できなかった物体を把持する機能を持たせることを可能にした間接活線工具用アダプタを提供すること。【解決手段】ストレーリンクトング100の先端工具110に取り付けられる間接活線工具用アダプタ1であって、先端工具110の固定部112の先端部120に固定される固定側アダプタ10と、先端工具110の可動部114に固定される可動側アダプタ30と、を有し、固定側アダプタ10は、先端部120に固定される固定側アダプタ本体部12から延びる固定側アダプタヘッド部14を備え、可動側アダプタ30は、可動部114に固定される可動側アダプタ固定部32から延びる可動側アダプタジョー部34を備え、固定側アダプタヘッド部14の先端は、先端部120の先端よりも上側に、可動側アダプタジョー部34の先端は、可動部114の先端と同じ又はそれよりも上側に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、電線の把持に用いる間接活線用の先端工具に取り付けて、先端工具に追加機能を持たせる間接活線工具用アダプタに関する。
従来、高圧配電線の活線作業において、間接活線作業の先端工具を取り付けた絶縁棒が使用される。特に、電線、防具及び各種カバー等を把持する際には、絶縁ヤットコ、クイック及びトング等の使用機会が多い。その中でも電線や直線スリーブなどを確実に保持したい場合にはトングが使用される。
また、トングにアダプタを取り付けて追加機能を持たせる技術が特許文献1で提案されている。特許文献1によれば、対向する一対のガイド部材によって構成され、一方のガイド部材は、トングの固定あごに取り付けられ、他方のガイド部材は、トングの可動あごに取り付けられる。そして、トングの固定あごと可動あごとによって電線接続部材を挟持させることによって、電線接続部材の側方で一対のガイド部材が組み合わさり、電線接続部材が有する筒状部の側方にテーパ面が形成される。これにより、筒状部に、ガイド部材のテーパ面を介して電線を容易に挿入することを可能にした電線挿入作業用具について開示されている。
特開2009−64856号公報
ところで、トングの規格によれば、直径32mmまでのものしか保持できない。また、トングの隙間は最大35mmしかないため、それ以上のものは把持できない。このため、確実にものを保持できる工具であるにもかかわらず、使用できる物体の範囲が限定される。
本発明は、このような問題点を解決し、トングに隙間以上の太さの物体を把持させる機能を持たせることを可能にした間接活線工具用アダプタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 先端部が鉤状に形成され、基端部が絶縁操作棒の先端に取り付けられる固定部と、前記先端部に対向しかつ前記絶縁操作棒の軸方向に沿って移動可能に設けられる可動部と、前記絶縁操作棒の回転させることによって前記可動部を前記絶縁操作棒の軸方向に移動させる移動機構とを備え、前記固定部の先端と前記可動部の先端との隙間から前記固定部の内部に挿入された電線を、前記固定部と前記可動部との間に把持させる間接活線工具に取り付けられる間接活線工具用アダプタであって、前記固定部の先端部に固定される固定側アダプタと、前記可動部に固定される可動側アダプタと、を有し、前記固定側アダプタは、前記先端部に固定される固定側アダプタ本体部と、前記固定側アダプタ本体部から延びる固定側アダプタヘッド部と、を備え、前記可動側アダプタは、前記可動部に固定される可動側アダプタ固定部と、前記可動側アダプタ固定部から延びる可動側アダプタジョー部と、を備え、前記固定側アダプタヘッド部の先端は、前記固定部の先端よりも上側に配置され、前記可動側アダプタジョー部の先端は、前記可動部の先端と同じ又はそれよりも上側に配置されることを特徴とする間接活線工具用アダプタ。
(1)によれば、間接活線工具の固定部に固定側アダプタを、可動部に可動側アダプタを取り付けることにより、固定側アダプタヘッド部と可動側アダプタジョー部との間に物体を把持させることが可能になる。その際、固定側アダプタヘッド部と可動側アダプタジョー部との最大の隙間を、間接活線工具における固定部と可動部との最大の隙間より大きくすることができる。このため、間接活線工具用アダプタを取り付けることによって、例えば、耐張碍子のような従来の間接活線工具では把持できない物体を、把持することが可能になる。このように、先端工具では把持できない物体を把持させる機能を持たせることを可能にした間接活線工具用アダプタを提供することが可能になる。
(2) (1)において、前記固定側アダプタ本体部は、前記固定部の先端部を挟み込む一対の把持片を有し、前記固定側アダプタは、前記一対の把持片の端部同士を連結するフックを更に備えることを特徴とする間接活線工具用アダプタ。
(2)によれば、略コ字状に形成された固定側アダプタ本体部が、間接活線工具用アダプタを介して物体を把持する際に開いてしまうことが防止できる。これにより、間接活線工具の固定部に固定側アダプタを取り付けた状態を確実に維持することが可能になる。
(3) (1)、(2)において、前記可動側アダプタ固定部は、前記可動側アダプタジョー部の後端部に設けられ、前記可動部を挟み込む一対の把持片を有し、当該一対の把持片には、それぞれ互いに対向する貫通孔が形成され、前記可動側アダプタは、前記一対の貫通孔に差し込まれ、前記可動部側に突出するピンを更に備えることを特徴とする間接活線工具用アダプタ。
(3)によれば、間接活線工具用アダプタを介して物体を把持する際に可動側アダプタジョー部に下方の力が加わった場合に、可動側アダプタジョー部が一対の把持片を軸にして回動し、一対の把持片の後端部が上方に移動しようとするが、その時、ピンが可動部に当接するため、可動側アダプタジョー部の回動が規制される。これにより、可動側アダプタジョーの移動を防止することが可能になり、間接活線工具の可動部に可動側アダプタを取り付けた状態を確実に維持することが可能になる。
本発明によれば、間接活線工具に対し、間接活線工具の固定部と可動部との間に把持できなかった物体を把持する機能を持たせることを可能にした間接活線工具用アダプタを提供することが可能になる。
本発明の一実施形態における間接活線工具用アダプタ1をストレーリンクトング100に取り付けた状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態における間接活線工具用アダプタ1の外観を示す斜視図である。 図2に示す可動側アダプタ固定部32を下方から視認した場合の平面図である。 ストレーリンクトング100の外観を示す側面図である。 ストレーリンクトング100の先端部を示す斜視図である。 ストレーリンクトング100の先端部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[ストレーリンクトングの構成]
まず、本発明の一実施形態における間接活線工具用アダプタ1を説明するのに先立ち、間接活線工具用アダプタ1が装着されるストレーリンクトング100について説明する。
図4はストレーリンクトング100の外観を示す側面図であり、図5はストレーリンクトング100の先端部を示す斜視図であり、図6はストレーリンクトング100の先端部を示す側面図である。ストレーリンクトング100は、図4に示すように、先端側に設けられる間接活線工具に相当する先端工具110と、絶縁性を有する長尺の絶縁操作棒150とを備えている。
先端工具110は、固定部112と、絶縁操作棒150の軸方向に進退可能に移動する可動部114とを備えている。
固定部112は、図5に示すように、本体116と、回転体117と、つまみ部118と、によって構成されている。
本体116は、鉤爪形状の先端部120と、先端部120の基端側から延在する中央部123と、中央部123の端部から、先端部120が延びる方向と同じ方向に延びる基端部124とからなる略コ字状の部材である。基端部124の略中央には円形の貫通口124a(図6参照)が形成されている。
回転体117は、基端部124の貫通口124aに挿通される略円筒形の部材であり、回転体117の内周面には、ねじ溝が形成されている。回転体117の一端部の外径は、貫通口124aの径よりも大きく形成されており、回転体117の一端部は、略コ字状の内側に配置されかつ先端部120に対向する。回転体117の他端部には、貫通口124aの径よりも大きい外径のギヤ136が連結されている。これにより、回転体117は、本体116から抜け落ちることかく、しかも本体116に対して独立して回転可能に支持される。
つまみ部118は、基端部124の正面に設けられ、作業員の操作によって、回転体117が本体116に対して回転自在なロック解除状態と、本体116に対する回転体117の右回転を規制する一方で左回転を許容するロック状態に切り替えるものである。
可動部114は、回転体117の内周面のねじ溝に噛み合わさるようにねじ山を切った棒状のねじ軸体130と、固定部112と協働して電線を保持(把持)可能な可動体132とを備えている。可動体132は、側面形状が長方形の片方の長辺部分が等脚台形に形成された形状あり、固定部112よりも肉厚の部材である。可動体132は、等脚台形形状の部分が固定部112に対向するように配置される。また、可動体132は、固定部112の中央部123と対向する面に凹部132aを有し、中央部123に凹部132aが嵌まり込んだ状態でねじ軸体130の先端部に回転自在に取り付けられている。また、固定部112は、電線を締め付けると容易に緩まないように保持するロック機構の一部であるつまみ部118を基端部124に備えている。
絶縁操作棒150の先端には、図4に示すようにギヤ136が固定されている。また、絶縁操作棒150の先端部には、可動部114のねじ軸体130が後退したときに格納可能な空間が形成されている。更に、間接活線作業において、感電事故を防止するために、絶縁操作棒150のほぼ中間には、安全限界つば152が備えられている。これは、作業者が握っても感電しない部分とそれ以外の部分とにおいて、握ると感電する可能性がある部分と感電しない部分との境界を明確にするために備えられたものである。更に、絶縁操作棒150は、降雨時対策として、絶縁操作棒150の先端側から安全限界つば152とのほぼ中間に水切りつば154が備えられている。
次に、ストレーリンクトング100の使用方法について、図4〜図6を用いて説明する。まず、固定部112の先端部120の先端と可動部114の可動体132の先端との開き具合を、電線を挿入できる程度に調整する。そして、絶縁操作棒150を保持して、先端工具110を電線に近づけ、固定部112の先端部120の先端と可動部114の可動体132の先端との隙間140に電線を通し、先端部120に引っ掛ける。この状態で絶縁操作棒150を回転させると、固定部112に、先端部120の先端部分と先端部120の基端部分とを接点にして電線を捻るように力が加わり、固定部112は回り止めされる。そして、絶縁操作棒150をさらに回転させると、固定部112が回り止めされているため、基端部124に対して回転自在に取り付けられている回転体117が回転する。一方、可動部114は、回転体117が回転するため、回転体117の貫通口124aにねじ込められたねじ軸体130およびねじ軸体130に固定された可動体132に回転力が加わる。その一方で、可動体132の凹部が固定部112の中央部123に嵌まり込んでおり、可動体132は回り止めされている。
よって、絶縁操作棒150を左回転させると、固定部112が電線により回り止めされ、可動体132が固定部112により回り止めされているため、回転体117が左回転する。回転体117が左回転すると、ねじ軸体130が先端部120に向かって移動し、可動体132もねじ軸体130とともに先端部120に向かって移動する。これにより、隙間140が狭くなり、先端部120に引っ掛けた電線を締め付けることができる。また、絶縁操作棒150を右回転させると、固定部112が電線により回り止めされ、可動体132が固定部112により回り止めされているため、回転体117が右回転する。回転体117が右回転すると、ねじ軸体130と可動体132は、ねじ軸体130のねじにより、絶縁操作棒150に向かって後退し、隙間140が広くなる。なお、詳細については後述するが、つまみ部118の操作によってロック状態としている場合には、絶縁操作棒150の右回転が規制される。すなわち、ロック解除状態であれば、電線を緩めることができる。
また、固定部112の先端部120に電線を引っ掛けて絶縁操作棒150を左回転させることによって、電線は先端部120と可動体132とによってきつく締め付けられる。これにより、ストレーリンクトング100によって電線が保持される。
ここで、ストレーリンクトング100には、締め付けた電線が容易に緩まないように、可動部114の後退をロックする機能を備えている。すなわち、図5に示すように、絶縁操作棒150の先端にはリング状のギヤ136が固定されている。このギヤ136は固定部112に連結されており、周回方向に並ぶ凹凸を有している。該凹凸は、絶縁操作棒150を左回転するときに対向する面が滑らかな傾斜となっており、右回転するときに対向する面が略垂直な面となっている。つまみ部118は、ギヤ136に向かって突出する突起(図示せず)を備えており、ギヤ136の凹凸に向かって移動可能に取り付けられている。そして、つまみ部118を絶縁操作棒150側に、すなわち、下側に移動させ、絶縁操作棒150を右回転すると、つまみ部118の突起が前記凹凸の略垂直な面と接触し、絶縁操作棒150の右回転が制限される。これにより、可動体132の後退が制限される。一方、絶縁操作棒150を左回転すると、前記凹凸の滑らかな傾斜と接触するが、傾斜に沿って容易に乗り越えることができるため、絶縁操作棒150の左回転は制限しない。つまり、つまみ部118を下側に移動させたロック状態においては、絶縁操作棒150の左回転が許容され、右回転が規制される。これにより、可動体132の前進は可能となる。また、つまみ部118を固定部112の先端部120側に、すなわち、つまみ部118を上側に移動させたロック解除状態においては、つまみ部118の突起が前記凹凸と接触しないため、左右いずれの回転も許容される。
[本実施形態]
図1は、本発明の一実施形態における間接活線工具用アダプタ1をストレーリンクトング100に取り付けた状態を示す側面図である。図2は、本発明の一実施形態における間接活線工具用アダプタ1の外観を示す斜視図である。
間接活線工具用アダプタ1は、固定部112の先端部120に固定される固定側アダプタ10と、可動部114の可動体132に固定される可動側アダプタ30とからなる。なお、以下の説明の便宜上、ストレーリンクトング100の絶縁操作棒150の軸方向において、先端工具110側を上方あるいは上側、作業員が把持する側を下方あるいは下側と称する。また、ストレーリンクトング100の絶縁操作棒150の軸方向に直角でかつ先端工具110における固定部112の隙間140が向いている方向を前方あるいは前側、前方あるいは前側の反対方向を後方あるいは後側と称する。また、先端工具110における固定部112の隙間140を正面視した場合に、固定部112に対して左手側を左方あるいは左側、固定部112に対して右手側を右方あるいは右側と称する。なお、上下方向、前後方向、左右方向はそれぞれ互いに直角であるとする。
図2に示すように、固定側アダプタ10は、固定部112の先端部を挟み込む固定側アダプタ本体部12と、固定側アダプタ本体部12から固定部112の先端側、すなわち前方に延びる固定側アダプタヘッド部14と、固定ねじ16とを備えている。ここで、ストレーリンクトング100における固定部112の先端部とは、固定部112の先端から上方の部分を指すものとする。
固定側アダプタ本体部12は、正面部12aと、正面部12aの両側部から延出し、先端部に内側に曲げが施されてなる一対の把持片12b、12bとを有している。固定側アダプタ本体部12は、平面視(絶縁操作棒150を軸方向視)した場合、C字形に形成されている。このC字形に囲まれた領域は、固定部112を平面視した形状に略等しい。このため、固定側アダプタ本体部12は、固定部112の先端部120に被せ、一対の把持片12b、12bによって先端部120を挟み込むことが可能に構成されている。
また、正面部12aの上部から固定側アダプタヘッド部14が延出しており、一対の把持片は、固定側アダプタヘッド部14の延出方向に対して反対方向、すなわち後方に延出している。
一対の把持片12b、12bの表面には、それぞれ3箇所に固定ねじ16が左側及び右側に向けて取り付けられている。そして、固定側アダプタ本体部12を固定部112の先端部120に被せて、固定ねじ16によって固定部112を両側面側から締め付けることによって、固定側アダプタ10が固定部112に固定される。この状態において、一対の把持片12b、12bの先端部は、固定部112における固定部112の先端に対向する部位の反対側、すなわち後方に位置している。この一対の把持片12b、12bの先端部がフック18によって連結されている。
フック18は、板ばね性を有する若干反った金属部材18aと、金属部材18aに係合する係合片18bとからなる。金属部材18aの一端部は一方の把持片12bの先端部の表面に回動可能に固定されており、他端部は鉤状に形成されている。係合片18bは、他方の把持片12bの先端部の表面に固定されている。
そして、固定側アダプタ本体部12を固定部112の先端部に被せ、固定ねじ16によって固定した後、金属部材18aを回動させて、他方の把持片12bの係合片18bに係合させることにより、固定側アダプタ10が固定部112に固定される。固定側アダプタ10が固定部112に固定された状態において、固定側アダプタヘッド部14が固定部の先端よりも前方に延出する。固定側アダプタヘッド部14の先端は、固定部112の先端よりも上側に配置される。
また、図2に示すように、可動側アダプタ30は、可動側アダプタ固定部32と、可動側アダプタジョー部34と、ロックピン36とを備える。
可動側アダプタ固定部32は、可動部114に固定される部分であり、一対の把持片38、38と、コイルばね40と、支持軸42と、ストッパ44とを備えている。
可動側アダプタジョー部34は、可動側アダプタ固定部32から延び、固定側アダプタ10の固定側アダプタヘッド部14に対向する部材である。
ロックピン36は、可動部114から可動側アダプタ固定部32が外れないようにロックするための部材である。
具体的に、可動側アダプタジョー部34は、左右方向に延びる略矩形のベース部34aと、ベース部34aの長手方向の中央部及び両端部から前方に延びる保持片34bと、ベース部34aの長手方向の中央部から後方に直方体形に突出する突出部34cとから構成されている。ベース部34aは、可動部114の幅よりも長く設定されている。保持片34bは、先端部が弧状に反っており、中央部が滑り止めとして粗面に形成されている。突出部34cは、可動部114の幅よりも若干短く形成されており、突出部34cに可動側アダプタ固定部32が取り付けられる。
突出部34cには、左右方向に延びる六角柱状の貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔に支持軸42が挿入される。この時、突出部34cの左右方向の両端部から支持軸42が突出する。支持軸42は六角柱形の棒状部材であるため、支持軸42は突出部34cに対してスライド可能であるが、回動は不可能である。この支持軸42の両端部に一対の把持片38、38がスライド可能に取り付けられる。
把持片38は、可動部114の側面において、固定部112の中央部112bに係合する凹部132aの部分を除く領域を覆う板状部材からなる。また、把持片38は側面視した場合矩形形状であり、片方の把持片38の上部はL字状に形成されている。更に、把持片38における可動部114との対向面上の前方側には六角形状の貫通孔(図示せず)が形成されている。
図3は、図2に示す可動側アダプタ固定部32を下方から視認した場合の平面図である。突出部34cの貫通孔に支持軸42が挿通され、突出部34cの両側部から突出する支持軸42に両端部にコイルばね40が挿入され、把持片38の貫通孔に支持軸42が挿入される。そして、2つのコイルばね40、40の一端が突出部34cに固定され、コイルばね40の他端が把持片38に固定される。これにより、可動側アダプタ固定部32が可動側アダプタジョー部34に取り付けられる。
把持片38、38の後方の下部に貫通孔が形成されている。可動側アダプタ固定部32が可動部114への取り付けられた後にこの貫通孔にロックピン36が挿入される。
次に、可動側アダプタ固定部32の可動部114への取り付けについて説明する。
可動側アダプタ固定部32は、可動部114への取り付け前は、一対の把持片38、38の間隔が可動部114の幅よりも狭くなるように、突出部34c及びコイルばね40、40の大きさが設定されている。
可動側アダプタ30を可動部114に取り付ける際には、まず、作業員が、一対の把持片38、38を、可動部114の幅よりも大きくなるように左右に広げ、一対の把持片38、38の間に可動部114を位置付けた後に、一対の把持片38、38を手放す。これにより、コイルばね40の付勢によって一対の把持片38、38が可動部114側に移動する。これにより、可動部114が一対の把持片38、38によって挟持されるとともに、上部がL字型の把持片38が可動部114の上部を覆うととともに、もう片方の把持片38の上部を覆う。そして、一対の把持片38、38の貫通孔にロックピン36を挿入して、ロックピン36の先端部を可動部114側に突出させる。
これにより、可動側アダプタ30が可動部114に取り付けられる。この時、可動側アダプタジョー部34は可動部114の先端よりも前方に延出しており、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34とが上下方向に対向する。可動側アダプタジョー部34の先端は、可動部114の先端と略同じ配置される。なお、可動側アダプタジョー部34の先端は、可動部114の先端よりも上側に配置されてもよい。また、固定側アダプタヘッド部14の先端が、固定部112の先端よりも上側に配置されているため、固定側アダプタヘッド部14の先端と可動側アダプタジョー部34の先端との隙間50の最大幅は、固定部112の先端と可動部114の先端との隙間140の最大幅よりも大きくすることが可能になる。
次に、本実施形態を用いたストレーリンクトング100の使用方法について説明する。把持したい物体が電線よりも太く、ストレーリンクトング100では把持できない場合に、先端工具110に本実施形態の間接活線工具用アダプタ1を取り付ける。具体的には、作業員が、固定側アダプタ10を固定部112の先端部122aに固定し、可動側アダプタ30を可動部114に固定する。次に、作業員は、隙間50の開き具合を、把持したい物体が挿入できる程度に調整する。そして、作業員は、物体を隙間50に挿入して、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34との間に物体を位置付け、作業員が絶縁操作棒150を左回転させる。これにより、可動側アダプタジョー部34が上方に移動し、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34との間に物体が把持される。
本実施形態においては、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34との幅は、最大で13.0cm、最小で9.5cmに調整することが可能になる。このため、例えば、耐張碍子を保持することが可能になる。
以上説明したように構成された本実施形態によれば、先端工具110の固定部112に固定側アダプタ10を、可動部114に可動側アダプタ30を取り付けることにより、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34との間に物体を把持させることが可能になる。その際、固定側アダプタヘッド部14と可動側アダプタジョー部34との最大の隙間を、先端工具110における固定部112と可動部114との最大の隙間より大きくすることができるため、例えば、耐張碍子のような先端工具110では把持できない物体を、先端工具110に間接活線工具用アダプタ1を取り付けることによって把持することが可能になる。このように、先端工具110では把持できない太い物体を把持させる機能を持たせることを可能にした間接活線工具用アダプタ1を提供することが可能になる。
また本実施形態によれば、固定側アダプタ10が、固定側アダプタ本体部12の両端部を連結するフック18を更に備えことにより、略コ字状に形成された固定側アダプタ本体部12が、間接活線工具用アダプタ1を介して物体を把持する際に開いてしまうことが防止できる。これにより、先端工具110の固定部112に固定側アダプタ10を取り付けた状態を確実に維持することが可能になる。
また本実施形態によれば、可動側アダプタ30が、可動部114側に突出するロックピン36を更に備えることにより、間接活線工具の可動部に可動側アダプタを取り付けた状態を確実に維持することが可能になる。すなわち、間接活線工具用アダプタ1を介して物体を把持する際に可動側アダプタジョー部34に下方の力が加わった場合に、可動側アダプタジョー部34が回動し、一対の把持片38、38の後端部が上方に移動しようとする。その時、ロックピン36が可動部114に当接するため、可動側アダプタジョー部34の回動が規制される。これにより、間接活線工具用アダプタ1を介して物体を把持する際に、可動側アダプタジョー部34の移動を防止することが可能になる。
1 間接活線工具用アダプタ
10 固定側アダプタ
12 固定側アダプタ本体部
12a 正面部
12b 把持片
14 固定側アダプタヘッド部
16 固定ねじ
18 フック
30 可動側アダプタ
32 可動側アダプタ固定部
34 可動側アダプタジョー部
34a ベース部
34b 保持片
34c 突出部
36 ロックピン
38 把持片
40 コイルばね
42 支持軸
44 ストッパ
100 ストレーリンクトング
110 先端工具

Claims (3)

  1. 先端部が鉤状に形成され、基端部が絶縁操作棒の先端に取り付けられる固定部と、前記先端部に対向しかつ前記絶縁操作棒の軸方向に沿って移動可能に設けられる可動部と、前記絶縁操作棒の回転させることによって前記可動部を前記絶縁操作棒の軸方向に移動させる移動機構とを備え、前記固定部の先端と前記可動部の先端との隙間から前記固定部の内部に挿入された電線を、前記固定部と前記可動部との間に把持させる間接活線工具に取り付けられる間接活線工具用アダプタであって、
    前記固定部の先端部に固定される固定側アダプタと、
    前記可動部に固定される可動側アダプタと、を有し、
    前記固定側アダプタは、
    前記先端部に固定される固定側アダプタ本体部と、
    前記固定側アダプタ本体部から延びる固定側アダプタヘッド部と、を備え、
    前記可動側アダプタは、
    前記可動部に固定される可動側アダプタ固定部と、
    前記可動側アダプタ固定部から延びる可動側アダプタジョー部と、を備え、
    前記固定側アダプタヘッド部の先端は、前記固定部の先端よりも上側に配置され、
    前記可動側アダプタジョー部の先端は、前記可動部の先端と同じ又はそれよりも上側に配置されることを特徴とする間接活線工具用アダプタ。
  2. 前記固定側アダプタ本体部は、前記固定部の先端部を挟み込む一対の把持片を有し、
    前記固定側アダプタは、前記一対の把持片の端部同士を連結するフックを更に備えることを特徴とする請求項1記載の間接活線工具用アダプタ。
  3. 前記可動側アダプタ固定部は、前記可動側アダプタジョー部の後端部に設けられ、前記可動部を挟み込む一対の把持片を有し、
    当該一対の把持片には、それぞれ互いに対向する貫通孔が形成され、
    前記可動側アダプタは、前記一対の貫通孔に差し込まれ、前記可動部側に突出するピンを更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の間接活線工具用アダプタ。
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