JP2015005649A - 積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法 - Google Patents

積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かしめ結合により複数積層してなる積層鉄心を製造する積層鉄心製造装置において、かしめ結合用の切起し部を形成する切起しパンチの挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制する。【解決手段】積層鉄心製造装置1において、パンチ動作を選択的に実行することにより、積層鉄心21の最下層に相当する最下鉄心薄板20Bのみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔k1を形成する計量パンチP2が設けられた計量孔形成部30と、パンチ動作を常時実行することにより、最下鉄心薄板以外の他の鉄心薄板20における計量孔に対応する位置に、かしめ結合用の凹凸である切起し部k2を形成する切起しパンチP4が設けられた切起し形成部35とを備え、切起しパンチは、その刃先部の外周縁の少なくとも一部に形成された面取り部を有すると共に、最下鉄心薄板に対して計量孔に挿入されるように設けられた構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の鉄心薄板を積層してなる積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法に関する。
従来、回転電機用の積層鉄心については、電磁鋼板のフープ材(帯状薄鋼板)を素材として、順送り金型装置により製造する方法が普及している。順送り金型装置では、フープ材に対してパイロット穴やスロット部、ティース等の打抜き加工が順次行われることにより鉄心薄板が連続的にかたちづくられ、最終的に外形が打抜かれた鉄心薄板を所定の枚数積層して固着させることにより積層鉄心が製造される。鉄心薄板の固着方法として、各鉄心薄板にかしめ用の凹凸を形成しておき、積層時に相互に圧着させてかしめ結合させるいわゆる積層かしめ法が知られている。
この積層かしめ法では、パンチおよびダイを用いて、積層鉄心の最下層に相当する鉄心薄板に対しては貫通孔からなる計量孔が形成され、また、その最下層以外の鉄心薄板に対しては、一方側の面に形成される凹部とこの凹部に対応して他方側の面に形成される凸部とからなる切起し部(かしめ突起)が形成される。積層かしめ法を用いる積層鉄心製造装置では、計量孔を形成する計量パンチは、打抜きの実施および不実施を切り替えるための切替機構(カム機構等)が設けられるが、切起し部を形成する切起しパンチについては、装置構造の複雑化防止や装置コストの低減などの観点から切替機構を設けない場合がある。
そのような場合、最下層に相当する鉄心薄板に対しても切起しパンチによるパンチ動作が実行されるため、切起しパンチは、前工程で形成された計量孔に挿入されることとなるが、この挿入により、計量孔の周縁にバリが発生することがある。そこで、例えば、鉄心薄板に対して切起し部を形成する工程と、切起し部における凸部よりも小径の計量孔を形成する工程とを有し、計量孔を形成する工程が切起し部を形成する工程よりも先に行われる積層鉄心の製造方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−14122号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来技術では、小径の計量孔に対してより大径の切起しパンチにより切起し部が形成されることから計量孔の内周面にはバリが生じるが、発生したバリは計量孔内に収められるため、他方の面(切起しパンチが挿入される面とは反対側の面)にバリの影響が及ぶことはないという利点がある。
しかしながら、上記のようなバリが鉄心薄板から脱落すると、回転電機の動作等に悪影響を及ぼす場合がある。この場合、切起しパンチにも計量パンチと同様のカム機構等を設けることにより、切起しパンチの計量孔への挿入を回避する(すなわち、最下層に相当する鉄心薄板に対してはパンチ動作を実行しない)ことも考えられるが、装置が複雑化して装置コストも嵩むという問題がある。したがって、簡易な構成により、そのような計量孔内でのバリの発生を抑制することが望ましい。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、簡易な構成により、切起しパンチの挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制可能とした積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法を提供することを主目的とする。
本発明の第1の側面では、間欠移送される帯状薄鋼板(W)から鉄心薄板(20)を打抜き、当該鉄心薄板をかしめ結合により複数積層してなる積層鉄心(21)を製造する積層鉄心製造装置(1)であって、前記間欠移送に応じたパンチ動作を選択的に実行することにより、前記積層鉄心の最下層に相当する最下鉄心薄板(20B)のみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔(k1)を形成する計量パンチ(P2)が設けられた計量孔形成部(30)と、前記間欠移送に応じたパンチ動作を常時実行することにより、前記最下鉄心薄板以外の他の鉄心薄板における前記計量孔に対応する位置に、かしめ結合用の凹凸である切起し部(k2)を形成する切起しパンチ(P4)が設けられた切起し形成部(35)とを備え、前記切起しパンチは、その刃先部の外周縁の少なくとも一部に形成された面取り部(52a、52b、54a、54b、62a、62b、63a、63b、72a、72b、82a、82b、83a、83b)を有すると共に、前記最下鉄心薄板に対して前記計量孔に挿入されるように設けられたことを特徴とする。
この第1の側面による積層鉄心製造装置では、切起しパンチにおける刃先部の外周縁の少なくとも一部に面取り部が形成された簡易な構成により、切起しパンチの挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制することが可能となる。
本発明の第2の側面では、上記第1の側面に関し、前記面取り部(72a、72b)は、円弧面を有することを特徴とする。
この第2の側面による積層鉄心製造装置では、面取り部が円弧面として形成されることにより、計量孔の内周面におけるバリの発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の第3の側面では、上記第1または第2の側面に関し、前記切起しパンチの刃先部(P4a)は、前記切起しパンチの打抜き方向から見て略円形状をなすことを特徴とする。
この第3の側面による積層鉄心製造装置では、切起しパンチの刃先部が打抜き方向から見て略円形状をなすことにより、計量孔に対して刃先部がより円滑に挿入されるため、計量孔の内周面におけるバリの発生をより効果的に抑制することができる。
本発明の第4の側面では、上記第1から第3の側面のいずれかに関し、前記帯状薄鋼板から前記鉄心薄板の外形を打ち抜く外形パンチ(P5)が設けられた外形打抜き部(40)を更に備え、前記外形打抜き部には、前記外形パンチの刃先部(P5a)から突設され、前記外形の打抜き時に前記切起し部に当接する当接突起(P6)が設けられたことを特徴とする。
この第4の側面による積層鉄心製造装置では、切起しパンチの計量孔への挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制しつつ、切起し部に対する当接突起の当接により、積層鉄心を構成する複数の鉄心薄板間のかしめ結合を安定的に行うことができる。
本発明の第5の側面では、積層鉄心製造装置において、間欠移送される帯状薄鋼板(W)から鉄心薄板を打抜き、当該鉄心薄板をかしめ結合により複数積層してなる積層鉄心を製造する積層鉄心の製造方法であって、前記間欠移送に応じたパンチ動作を選択的に実行することにより、前記積層鉄心の最下層に相当する最下鉄心薄板のみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔を形成する計量孔形成工程と、前記間欠移送に応じたパンチ動作を常時実行することにより、前記最下鉄心薄板以外の他の鉄心薄板における前記計量孔に対応する位置に、かしめ結合用の凹凸である切起し部を形成する切起し形成工程とを有し、前記切起し形成工程では、前記切起しパンチは、その刃先部の外周縁の少なくとも一部に形成された面取り部を有すると共に、前記最下鉄心薄板に対して前記計量孔に挿入されることを特徴とする。
この第5の側面による積層鉄心製造方法では、切起しパンチにおける刃先部の外周縁の少なくとも一部に面取り部が形成された簡易な構成により、切起しパンチの挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制することが可能となる。
このように本発明によれば、簡易な構成により、切起しパンチの挿入による計量孔内でのバリの発生を抑制することが可能となるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る順送り金型装置の概略構成図 図1の順送り金型装置に関するストリップレイアウトを示す図 順送り金型装置で製造された積層鉄心を示す断面図 計量パンチの刃先の形状を示す三面図 切起しパンチの刃先部の形状を示す三面図 切起しパンチの計量孔への挿入動作の説明図 図6に示した切起しパンチの刃先部の形状の第1変形例を示す二面図 図6に示した切起しパンチの刃先部の形状の第2変形例を示す三面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る順送り金型装置の概略構成図であり、図2は順送り金型装置に関するストリップレイアウトを示す図であり、図3は順送り金型装置で製造された積層鉄心を示す断面図である。なお、図2中のストリップレイアウトにおける各工程(1)〜(5)は、図1中の(1)〜(5)を付した順送り金型装置の各部によって実施される。
図1に示すように、順送り金型装置(積層鉄心製造装置)1は、電磁鋼板からなるフープ材(帯状薄鋼板)Wに対して金属プレス加工を行うことにより、鉄心薄板20(図2参照)を複数積層してなる積層鉄心21(図3参照)を製造するものである。順送り金型装置1は、上下に往復運動可能に設けられた上型2と、図示しないホルダに固定された下型3とから主として構成される。
上型2は、図示しないガイドポストよってスライド自在に支持されたパンチホルダ10と、パンチホルダ10の下部に取り付けられた複数のパッキングプレート11と、パッキングプレート11の下部に取り付けられた複数のパンチプレート12と、それらパッキングプレート11およびパンチプレート12を介してパンチホルダ10に保持された複数のパンチP1〜P5と、図示しないストリッパ用ガイドによって昇降自在に支持され、打抜き加工後のフープ材WをパンチP1〜P5から分離させるストリッパ本体13と、ストリッパ本体13の下部に取り付けられた複数のストリッパプレート14とを有している。
下型3では、パンチP1〜P5にそれぞれ対応して設けられた複数のダイがダイプレートに保持されている。ただし、図1中にはパンチP4、P5に対応するダイD4、D5のみを示している。
順送り金型装置1では、フープ材Wが上型2と下型3との間を送り装置(図示せず)により間欠送りされ、この間欠移送に応じた上型2の往復運動により、フープ材Wに対する各パンチP1〜P5のパンチ動作がそれぞれ実施される。最終的に、打抜かれた鉄心薄板20は、所定の枚数積層された状態で互いにかしめ結合されることにより回転電機用の積層鉄心21(図3参照)として形成される。
より詳細には、積層鉄心21の製造工程では、図1および図2に示すように、パイロットパンチP1によるパイロット孔(位置決め孔)pの打抜き加工(パイロット孔打抜き工程(1))と、計量パンチP2による計量孔k1の打抜き加工(計量孔打抜き工程(2))と、内形パンチP3による内形孔d1の打抜き加工(内形孔打抜き工程(3))と、切起しパンチP4による切起し部k2の打抜き(半抜き)加工(切起し部形成工程(4))と、外形パンチP5による外形孔d2の打抜き加工(外形孔打抜き工程(5))とがフープ材Wに対して順次実施され、更に、外形孔d2の打抜き後には、鉄心薄板20を回転積層する工程(回転積層工程(6))が実施される。
なお、本明細書中では、説明の便宜上、各パンチP1〜P5による打抜き加工は、鉄心薄板に対して行われるように記述するが、より厳密には、打抜き加工は、フープ材Wにおいて後に鉄心薄板20として打ち抜かれる部位に対して行われる。
工程(2)を実行する計量孔形成部30では、図3に示す積層鉄心21の最下層に相当する鉄心薄板(以下、「最下鉄心薄板20B」という。)のみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔k1が形成される。ここでは、略同一形状を有する3つの計量孔k1が周方向に等間隔に配置されるが、計量孔の数や配置については種々の変更が可能である。
計量孔形成部30には、図1に示すように、計量パンチP2のパンチ動作を選択的に実行するためのカム機構31が設けられている。カム機構31は、カム部材32と、このカム部材32をパンチプレート12の上面において水平方向にスライドさせる駆動装置33とを有している。カム部材32の底面(カム面)32aには、計量パンチP2の上端部P2bを収容可能な凹部34が設けられている。計量パンチP2の上端部P2bがカム部材32の凹部34に収容された状態(図1の状態)では、計量パンチP2が待機位置(上昇位置)にあり、計量パンチP2による打抜きは実行されない。一方、カム部材32が水平に移動すると、計量パンチP2の上端部P2bが凹部34から脱出してカム部材32の底面32aに当接した状態となり、これにより、計量パンチP2が作動位置(下降位置)に移動して、計量パンチP2による打抜きが実行される。
このような構成により、計量パンチP2は、最下鉄心薄板20Bが打抜き位置(パンチによって打ち抜かれる位置)にある場合には作動位置に移動し、最下鉄心薄板20B以外の他の鉄心薄板が打抜き位置にある場合には待機位置に移動する。
工程(4)を実行する切起し形成部35では、最下鉄心薄板20B以外の他の鉄心薄板20に対し、かしめ結合用の凹凸である切起し部(かしめ突起)k2が形成される。切起し形成部35では、切起しパンチP4により該当部位(切起し部k2)が半抜き状に打ち抜かれることにより、鉄心薄板20の上面側に凹状部が形成される一方、この凹状部に対応する鉄心薄板20の下面側の位置に凸状部が形成される。ここでは、略同一形状を有する3つの切起し部k2が、上述の3つの計量孔k1と略同一の位置に設けられる。鉄心薄板20が積層される際には、上下に隣接する鉄心薄板間において一方の鉄心薄板の各凸状部が他方の鉄心薄板の各凹状部(最下層では各計量孔k1)に挿入された状態となり、両者は互いにかしめ結合される。一方、切起し形成部35では、計量孔形成部30のようなカム機構は設けられていないため、切起しパンチP4のパンチ動作は全ての鉄心薄板に対して実行され、最下鉄心薄板20Bが打抜き位置にある場合には、切起しパンチP4の刃先部P4aが既に形成された計量孔k1に対して挿入される。
工程(5)を実行する外形打抜き部40では、外形パンチP5による外形孔d2の打抜きの際に、当接突起P6がかしめ部位(すなわち、切起し部k2が形成された部位)に対して当接する。当接突起P6は、外形パンチP5内に複数設けられ、それらの先端部P6aは、全ての切起し部k2の位置に対応してそれぞれ配置されている。各当接突起P6の先端部P6aは、外形パンチP5の下端における刃先部P5aから僅かに下方に突出しており、外形孔d2の打抜きの際に切起し部k2(凹状部)を下方に押圧する。
なお、当接突起P6による押圧力は、外形孔d2を打抜かれる鉄心薄板20と、先に打ち抜かれたダイD5内における鉄心薄板20とのかしめ結合を安定化するように作用するが、必ずしも大きな押圧力を発生させる必要はなく、略ゼロに近い押圧力であっても足りる場合もある。また、当接突起P6の先端部P6aは、切起し部k2における凹状部に挿入可能なサイズおよび形状を有する。ただし、外形パンチP5の刃先部P5aからの突出量を調整することにより、切起し部k2における凹状部に挿入されない構成も可能である。また、当接突起P6の数は変更可能であり、当接突起P6(先端部P6a)は少なくとも1つの切起し部k2の位置に対応して設けられていればよい。
工程(6)を実行する回転積層部45では、打抜かれた鉄心薄板20が、それよりも先に打ち抜かれて回転ダイD5内に積層されている鉄心薄板群47上に積層され、その後は、回転ダイD5の下方のスクイズリング48内へと順次押し込まれる。回転ダイD5は、新たに打抜かれた鉄心薄板20が鉄心薄板群47上に積層される前に、その鉄心薄板20を所定の角度(ここでは、120°)で回転させる。これにより、各鉄心薄板20の回転位置を変化させながら積層させることができ、鉄心薄板20に生じ得る微少な板厚偏差による影響を解消して、製品(積層鉄心)の積み厚を精度良く管理することができる。また、切起し部k2の数よりも少ない数の当接突起P6を設けた場合でも、当接突起P6によって所定位置のかしめ部位のみが押圧されることを回避することができるという利点もある。
図4は計量パンチの刃先の形状を示す三面図である。各計量パンチP2の刃先部P2aは、略直方体状を呈しており、図4(A)の下面視において、刃先部P2aの下面50は略矩形状をなす。また、図4(B)の正面視において、刃先部P2a前面51における2つの角部52a、52bは、略直角に形成されている。また、図4(C)の側面視において、刃先部P2aの右側面53における2つの角部54a、54bは、略直角に形成されている。
図5は切起しパンチの刃先部の形状を示す三面図であり、図6は切起しパンチの計量孔への挿入動作の説明図((A)挿入前、(B)挿入時)である。各切起しパンチP4の刃先部P4aは、計量パンチP2の刃先部P2aと略同一サイズの略直方体状を呈しているが、先端の外周縁(角部)が面取りされている点において計量パンチP2の形状とは異なる。
図5(A)の下面視において、切起しパンチP4の刃先部P4aの下面61は計量孔k1と略同一のサイズを有する略矩形状をなすが、図5(B)の正面視では、切起しパンチP4の刃先部P4aにおける両側の角部(面取り部)62a、62bは、それぞれ円弧状に面取りされたR面形状を有する。また、図5(C)の側面視では、切起しパンチP4の刃先部P4aにおける両側の角部(面取り部)63a、63bは、それぞれ円弧状に面取りされたR面形状を有する。
このような切起しパンチP4の刃先部P4aの構成により、図6(A)、(B)に示すように、切起しパンチP4が最下鉄心薄板20Bにおける計量孔k1に挿入される際に、パンチ及びフープ材等の寸法精度や位置精度の問題により切起しパンチP4の刃先部P4aの外周縁と計量孔k1の内周縁とが接触した場合でも、切起しパンチP4は、その先端の外周縁に形成されたR面形状によって計量孔k1の内に円滑に挿入される。このような構成により、切起しパンチP4の挿入による計量孔k1の内周面でのバリやダレの発生を抑制することができる。
なお、各切起しパンチP4の刃先部P4aの先端における外周縁(角部)の面取りのサイズや円弧の曲率については、順送り金型装置1におけるパンチ、ダイ及びフープ材W等の寸法精度や位置精度を考慮してバリやダレの発生を抑制する観点から適当な値を決定することができる。本明細書において面取りの形状を示す用語「円弧(状)」は、厳密に円周の一部分のみならず、放物線の一部分を含む概念である。
図7は、図6に示した切起しパンチの刃先部の形状の第1変形例を示す二面図である。第1変形例では、以下で特に言及しない事項については、上述の実施形態の場合と同様とする(後述する第2変形例についても同様である。)。例えば、順送り金型装置1では、第1変形例における切起しパンチP4における刃先部の形状の変更に伴って、下型3におけるダイ等の形状も変更される。
第1変形例では、各切起しパンチP4の刃先部P4aは、略円柱状を呈しており、その先端の外周縁(角部)が面取りされている。図7(A)の下面視において、刃先部P4aの下面71は略円形状をなす。また、図7(B)の正面視において、各切起しパンチP4の刃先部P4aにおける両側の角部(面取り部)72a、72bは、それぞれ円弧状に面取りされたR面形状を有する。このような構成により、切起しパンチP4の刃先部P4aは、円形の外周縁に形成されたR面形状によって、計量孔k1に対してより円滑に挿入される。これにより、切起しパンチP4による計量孔k1の内周面でのバリやダレの発生をより効果的に抑制することができる。
図8は、図6に示した切起しパンチの刃先部の形状の第2変形例を示す三面図である。第2変形例では、各切起しパンチP4の刃先部P4aは、略直方体状を呈しているが、先端の外周縁(角部)における面取りの形状が図5に示した場合とは異なる。
図8(A)の下面視において、各切起しパンチP4の刃先部P4aにおける下面81は略矩形状をなす。また、図8(B)の正面視において、各切起しパンチP4の刃先部P4aにおける両側の角部(面取り部)82a、82bは、それぞれ直線的に面取りされたC面形状を有する。また、図8(C)に示す側面視において、各切起しパンチP4の刃先部P4aにおける両側の角部(面取り部)83a、83bは、それぞれ円弧状に面取りされたR面形状を有する。つまり、各切起しパンチP4の刃先部P4aでは、比較的幅広の正面側における先端の外周縁(角部)が直線的に面取りされたC面形状を有し、一方、比較的幅狭の左右側面側における先端の外周縁(角部)が円弧状に面取りされたR面形状を有する。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、切起しパンチの刃先部先端の外周縁(角部)における面取り部は、その外周縁全体に設けられることが好ましいが、これに限らず、計量孔のバリやダレを抑制可能な限りにおいて、その外周縁の一部に設けてもよい。また、1つの切起しパンチにおいて、複数の面取り形状(例えば、R面形状、C面形状)を任意に組み合わせて適用することが可能である。また、鉄心薄板に対する打抜き加工の態様(打ち抜かれる孔の形状やサイズ等)は、種々の変更が可能である。なお、上記実施形態に示した本発明に係る積層鉄心製造装置および積層鉄心の製造方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 順送り金型装置
20 鉄心薄板
21 積層鉄心
20B 最下鉄心薄板
30 計量孔形成部
35 切起し形成部
40 外形打抜き部
48 スクイズリング
52a、52b 角部(面取り部)
54a、54b 角部(面取り部)
62a、62b 角部(面取り部)
63a、63b 角部(面取り部)
72a、72b 角部(面取り部)
82a、82b 角部(面取り部)
83a、83b 角部(面取り部)
D4 ダイ
D5 回転ダイ
k1 計量孔
k2 切起し部
p パイロット孔
P1 パイロットパンチ
P2 計量パンチ
P2a 刃先部
P3 内形パンチ
P4 切起しパンチ
P4a 刃先部
P5 外形パンチ
P5a 刃先部
P6 当接突起
W フープ材(帯状薄鋼板)

Claims (5)

  1. 間欠移送される帯状薄鋼板から鉄心薄板を打抜き、当該鉄心薄板をかしめ結合により複数積層してなる積層鉄心を製造する積層鉄心製造装置であって、
    前記間欠移送に応じたパンチ動作を選択的に実行することにより、前記積層鉄心の最下層に相当する最下鉄心薄板のみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔を形成する計量パンチが設けられた計量孔形成部と、
    前記間欠移送に応じたパンチ動作を常時実行することにより、前記最下鉄心薄板以外の他の鉄心薄板における前記計量孔に対応する位置に、かしめ結合用の凹凸である切起し部を形成する切起しパンチが設けられた切起し形成部と
    を備え、
    前記切起しパンチは、その刃先部の外周縁の少なくとも一部に形成された面取り部を有すると共に、前記最下鉄心薄板に対して前記計量孔に挿入されるように設けられたことを特徴とする積層鉄心製造装置。
  2. 前記面取り部は、円弧面を有することを特徴とする請求項1に記載の積層鉄心製造装置。
  3. 前記切起しパンチの刃先部は、前記切起しパンチの打抜き方向から見て略円形状をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層鉄心製造装置。
  4. 前記帯状薄鋼板から前記鉄心薄板の外形を打ち抜く外形パンチが設けられた外形打抜き部を更に備え、
    前記外形打抜き部には、前記外形パンチの刃先部から突設され、前記外形の打抜き時に前記切起し部に当接する当接突起が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の積層鉄心製造装置。
  5. 積層鉄心製造装置において、間欠移送される帯状薄鋼板から鉄心薄板を打抜き、当該鉄心薄板をかしめ結合により複数積層してなる積層鉄心を製造する積層鉄心の製造方法であって、
    前記間欠移送に応じたパンチ動作を選択的に実行することにより、前記積層鉄心の最下層に相当する最下鉄心薄板のみに対し、かしめ結合用の貫通孔である計量孔を形成する計量孔形成工程と、
    前記間欠移送に応じたパンチ動作を常時実行することにより、前記最下鉄心薄板以外の他の鉄心薄板における前記計量孔に対応する位置に、かしめ結合用の凹凸である切起し部を形成する切起し形成工程と
    を有し、
    前記切起し形成工程では、前記切起しパンチは、その刃先部の外周縁の少なくとも一部に形成された面取り部を有すると共に、前記最下鉄心薄板に対して前記計量孔に挿入されることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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